(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-28
(45)【発行日】2023-08-07
(54)【発明の名称】半導体素子
(51)【国際特許分類】
H10B 99/00 20230101AFI20230731BHJP
H10B 12/00 20230101ALI20230731BHJP
H10B 63/00 20230101ALI20230731BHJP
H10B 63/10 20230101ALI20230731BHJP
H10N 70/20 20230101ALI20230731BHJP
H10N 99/00 20230101ALI20230731BHJP
【FI】
H10B99/00 461
H10B12/00 621C
H10B12/00 671B
H10B63/00
H10B63/10
H10N70/20
H10N99/00
(21)【出願番号】P 2018111099
(22)【出願日】2018-06-11
【審査請求日】2021-04-12
(31)【優先権主張番号】10-2017-0092882
(32)【優先日】2017-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】金 成 禹
(72)【発明者】
【氏名】金 奉 秀
(72)【発明者】
【氏名】金 英 培
(72)【発明者】
【氏名】許 基 宰
(72)【発明者】
【氏名】高 寛 協
(72)【発明者】
【氏名】洪 亨 善
(72)【発明者】
【氏名】黄 有 商
【審査官】田邊 顕人
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-295130(JP,A)
【文献】特開2017-085103(JP,A)
【文献】特表2006-514440(JP,A)
【文献】特開2014-082287(JP,A)
【文献】特開2011-129760(JP,A)
【文献】特開2011-082223(JP,A)
【文献】特開2004-022641(JP,A)
【文献】特開2013-069982(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0021584(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 99/00
H10B 63/00
H10B 63/10
H10B 12/00
H10N 70/20
H10N 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に並べて配置される第1メモリ部、第1周辺回路部、及び第2周辺回路部と、
前記第2周辺回路部上の第2メモリ部と、
前記第2周辺回路部と前記第2メモリ部との間の配線部と、を含み、
前記第1メモリ部は、複数の第1メモリセルを含み、前記第1メモリセルの各々はセルトランジスタ及び前記セルトランジスタの一端子に連結されるキャパシターを含み、
前記第2メモリ部は、複数の第2メモリセルを含み、前記第2メモリセルの各々は、互いに直列に連結される可変抵抗要素及び選択要素を含み、
前記配線部は複数の配線パターンを含み、前記複数の配線パター
ンと前記キャパシタ
ーは、前記基板から同一な高さにあり、
前記第2メモリ部は、複数の第1導電ラインと、前記第1導電ライン上で交差して配置される複数の第2導電ラインとを更に含み、
前記第2メモリセルは、前記第1導電ラインと前記第2導電ラインとの間に設けられ、
前記第1導電ライン、前記第2メモリセル、及び前記第2導電ラインは、前記キャパシタ
ーよりも、前記基板から高い位置にある、半導体素子。
【請求項2】
前記第2メモリ部は、第1導電ライン、及び前記第1導電ラインを横切る第2導電ラインを含み、
前記第2メモリセルは、前記第1導電ラインと前記第2導電ラインとの間に提供され、前記第1導電ラインと前記第2導電ラインとの交差点に各々提供される請求項1に記載の半導体素子。
【請求項3】
前記第1周辺回路部は、第1周辺トランジスタを含み、前記第2周辺回路部は、第2周辺トランジスタを含み、
前記第2周辺トランジスタは、前記基板から前記第1周辺トランジスタと同一な高さに提供される請求項1又は2に記載の半導体素子。
【請求項4】
前記第1周辺トランジスタは、前記第1メモリセルを駆動するための第1周辺回路を構成し、
前記第2周辺トランジスタは、前記第2メモリセルを駆動するための第2周辺回路を構成する請求項3に記載の半導体素子。
【請求項5】
前記第1メモリ部及び前記第1周辺回路部上の第1配線部をさらに含み、
前記第1配線部の第1配線パターンは、前記基板から前記キャパシターより高い高さに提供され、
前記第2周辺回路部と前記第2メモリ部との間の配線部は第2配線部であり、前記配線部の配線パターンは第2配線パターンである、請求項1ないし4のうち何れか一項に記載の半導体素子。
【請求項6】
前記第1周辺回路部は、第1周辺トランジスタを含み、
前記第1周辺トランジスタは、前記第1配線パターンの中で対応する第1配線パターンに電気的に連結される請求項5に記載の半導体素子。
【請求項7】
前記第2周辺回路部は、第2周辺トランジスタを含み、
前記第2周辺トランジスタは、前記第2配線パターンの中で対応する第2配線パターンに電気的に連結される請求項6に記載の半導体素子。
【請求項8】
前記第2周辺トランジスタは、前記基板から前記第1周辺トランジスタと同一な高さに提供される請求項7に記載の半導体素子。
【請求項9】
前記キャパシターは、
前記セルトランジスタの前記一端子に連結される下部電極と、
前記下部電極を覆う上部電極と、
前記下部電極と前記上部電極との間の誘電膜と、を含む請求項1ないし8のうち何れか一項に記載の半導体素子。
【請求項10】
前記セルトランジスタは、前記基板上のゲート電極、及び前記ゲート電極の両側のソース/ドレーン領域を含み、
前記ゲート電極の少なくとも一部は、前記基板内に埋め込まれた請求項9に記載の半導体素子。
【請求項11】
前記可変抵抗要素は、結晶質と非晶質との間の可逆的相変化が可能である物質を含み、
前記選択要素は、非晶質のカルコゲナイド物質を含む請求項1ないし10のうち何れか一項に記載の半導体素子。
【請求項12】
前記可変抵抗要素は、Ge、Sb、Bi、Pb、Sn、Ag、As、S、Si、In、Ti、Ga、P、O、及びCの中で少なくとも1つ
と、カルコゲン(chalcogen)元素
Te及びSeのうちの少なくとも1つとを含む請求項11に記載の半導体素子。
【請求項13】
第1素子領域及び第2素子領域を含む基板
であって、第1素子領域及び第2素子領域は前記基板の表面に沿う第1方向で並んで配置されている、基板と、
前記第1素子領域上の第1メモリ部と、
前記第2素子領域上の第2メモリ部と、
前記第2素子領域上に提供され、前記基板
上の第2周辺回路部と前記第2メモリ部との間に提供される配線部と、を含み、
前記第2周辺回路部と前記配線部と前記第2メモリ部とは前記第1方向に垂直な第2方向に沿って積層されており、
前記第1メモリ部は、キャパシター構造体を含み、
前記第2メモリ部は、
複数の第1導電ラインと、
前記第1導電ライン上で交差して配置される複数の第2導電ラインと、
前記第1導電ラインと前記第2導電ラインとの間に設けられる複数の第2メモリセルであって、可変抵抗要素と、対応する可変抵抗要素に直列に連結される選択要素とを含む第2メモリセルと、を含み、
前記配線部は複数の配線パターンを含み、前記配線パターンと前記キャパシター構造
体とは、前記基板から同一な高さにあり、
前記第1導電ライン、前記第2導電ライン、前記可変抵抗要素、及び前記選択要素は、前記基板から前記キャパシター構造体より高い位置にある半導体素子。
【請求項14】
前記キャパシター構造体は、
複数の下部電極と、
前記複数の下部電極を共通に覆う上部電極と、
前記複数の下部電極の各々と前記上部電極との間の誘電膜と、を含む請求項13に記載の半導体素子。
【請求項15】
前記第1メモリ部は、前記下部電極に各々連結されるセルトランジスタを含む請求項14に記載の半導体素子。
【請求項16】
前記第2メモリ部は、第1導電ライン、及び前記第1導電ラインを横切る第2導電ラインを含み、
前記可変抵抗要素の各々及び前記選択要素の各々は、前記第1導電ラインの中で対応する第1導電ラインと前記第2導電ラインの中で対応する第2導電ラインとの間で互いに直列に連結される請求項13ないし15のうち何れか一項に記載の半導体素子。
【請求項17】
前記可変抵抗要素の各々及び前記選択要素の各々は、PRAMセルを構成する請求項16に記載の半導体素子。
【請求項18】
前記第1素子領域上に提供され、前記第1メモリ部の少なくとも一つの辺の側に配置される第1周辺回路部と、
前記第2素子領域上に提供され、前記基板と前記配線部との間に提供される第2周辺回路部と、をさらに含み、
前記第1周辺回路部の第1周辺トランジスタ、及び前記第2周辺回路部の第2周辺トランジスタは、前記基板から互いに同一な高さに提供される請求項13ないし17のうち何れか一項に記載の半導体素子。
【請求項19】
前記第1素子領域上に提供される第1配線部をさらに含み、
前記第1配線部の第1配線パターンは、前記基板から前記キャパシター構造体より高い高さに提供され、
前記基板と前記第2メモリ部との間に提供される配線部は第2配線部であり、前記配線部の配線パターンは第2配線パターンである、請求項18に記載の半導体素子。
【請求項20】
前記第1周辺トランジスタは、前記第1配線パターンの中で対応する第1配線パターンに電気的に連結され、
前記第2周辺トランジスタは、前記第2配線パターンの中で対応する第2配線パターンに電気的に連結される請求項19に記載の半導体素子。
【請求項21】
基板と、
第1方向に沿って互いに隣り合って配置される第1メモリ部及び第1周辺回路部と、
前記第1メモリ部及び前記第1周辺回路部上に配置される第1配線部と、
前記第1方向に垂直な第2方向に沿って積層される第2周辺回路部、第2配線部、及び第2メモリ部と、を含み、
前記第2配線部は、前記基板に対して前記第1メモリ部のキャパシターと同一な高さに配置され、
前記第2メモリ部は、
複数の第1導電ラインと、
前記第1導電ライン上で交差して配置される複数の第2導電ラインと、
前記第1導電ラインと前記第2導電ラインとの間に設けられる複数の第2メモリセルであって、複数の可変抵抗要素と、対応する可変抵抗要素に直列に連結される複数の選択要素とを含む第2メモリセルと、
を含み、前記第1導電ライン、前記第2導電ライン、前記可変抵抗要素、及び前記選択要素は、前記基板から前記キャパシタ
ーより高い位置にある半導体素子。
【請求項22】
前記第2周辺回路部、前記第2配線部、及び前記第2メモリ部は、前記基板からその順に配列されている請求項21に記載の半導体素子。
【請求項23】
前記第2配線部の少なくとも1つのラインパターンは、前記基板に対して前記キャパシターと同一な高さに配置される請求項21又は22に記載の半導体素子。
【請求項24】
前記第2メモリ部のメモリセルは、前記基板に対して前記キャパシターより高い高さに配置される請求項21ないし23のうち何れか一項に記載の半導体素子。
【請求項25】
前記第1周辺回路部は、第1周辺トランジスタを含み、前記第2周辺回路部は、第2周辺トランジスタを含み、前記第1及び第2周辺トランジスタは、前記基板に対して同一な高さに配置される請求項21ないし24のうち何れか一項に記載の半導体素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体素子に関し、より詳細には互いに異なる動作特性を有するメモリセルを有する半導体素子に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子はメモリ素子及び論理素子に区分される。メモリ素子はデータを格納する素子である。一般的に、半導体メモリ装置は大きく、揮発性(volatile)メモリ装置と、不揮発性(nonvolatile)メモリ装置とに区分される。揮発性メモリ装置は電源の供給が中斷されると、格納されたデータが消滅するメモリ装置であり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)及びSRAM(Static Random Access Memory)等である。不揮発性メモリ装置は電源の供給が中断されても格納されたデータが消滅されないメモリ装置であり、例えばPROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、フラッシュメモリ装置(Flash Memory Device)等である。
【0003】
また、最近には半導体メモリ装置の高性能化及び低電力化の趨勢に合わせて、MRAM(Magnetic Random Access Memory)及びPRAM(Phase-Change Random Access Memory)のような次世代半導体メモリ装置が開発されている。このような次世代半導体メモリ装置を構成する物質は電流又は電圧に応じて、その抵抗値が変わり、電流又は電圧の供給が中断されても抵抗値をそのまま維持する特性を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第7,554,147号明細書
【文献】米国特許第8,934,283号明細書
【文献】米国特許第9,355,851号明細書
【文献】米国特許第9,548,085号明細書
【文献】米国特許第9,583,556号明細書
【文献】米国特許第9,619,357号明細書
【文献】米国特許公開第2010/0320521号明細書
【文献】米国特許公開第2015/0053775号明細書
【文献】米国特許公開第2016/0307962号明細書
【文献】米国特許公開第2017/0069827号明細書
【文献】韓国特許公開第10-2009-0110556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が達成しようとする技術的課題の1つは高集積化された半導体素子を提供することにある。本発明が解決しようとする課題はその課題に制限されない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る半導体素子は、基板上に並べて配置される第1メモリ部と、第1周辺回路部と、及び第2周辺回路部と、前記第2周辺回路部上の第2メモリ部と、前記第2周辺回路部と前記第2メモリ部との間の配線部と、を含むことができる。前記第1メモリ部は複数の第1メモリセルを含み、前記第1メモリセルの各々はセルトランジスタ及び前記セルトランジスタの一端子に連結されるキャパシターを含むことができる。前記第2メモリ部は複数の第2メモリセルを含み、前記第2メモリセルの各々は互いに直列に連結される可変抵抗要素及び選択要素を含むことができる。前記配線部の配線パターンは前記基板から前記キャパシターと同一な高さに提供され、前記第2メモリセルは前記基板から前記キャパシターより高い高さに提供されることができる。
【0007】
本発明に係る半導体素子は、第1素子領域及び第2素子領域を含む基板と、前記第1素子領域上の第1メモリ部と、前記第2素子領域上の第2メモリ部と、前記第2素子領域上に提供され、前記基板と前記第2メモリ部との間に提供される配線部と、を含むことができる。前記第1メモリ部はキャパシター構造体を含むことができる。前記第2メモリ部は前記基板上に2次元又は3次元的に配列される可変抵抗要素、及び前記可変抵抗要素に各々直列に連結される選択要素を含むことができる。前記配線部の配線パターンは前記基板から前記キャパシター構造体と同一な高さに提供され、前記可変抵抗要素及び前記選択要素は前記基板から前記キャパシター構造体より高い高さに提供されることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の概念によれば、高集積化された半導体素子が容易に提供されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態に係る半導体素子の内部構造の配置を概略的に示す断面図である。
【
図2】
図1の第1メモリ部、第1周辺回路部、第2メモリ部、及び第2周辺回路部の相対的な配置を示す平面図である。
【
図3】
図1の第1メモリ部に配置されるメモリセルアレイの回路図である。
【
図4】
図1の第2メモリ部に配置されるメモリセルアレイの回路図である。
【
図5】
図1の第2メモリ部に配置される単位メモリセルを示す回路図である。
【
図6】本発明の一部の実施形態に係る半導体素子の平面図である。
【
図7】
図6のI-I’、II-II’、及びIII-III’に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施形態を説明することによって本発明を詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の実施形態に係る半導体素子の内部構造の配置を概略的に示す断面図であり、
図2は
図1の第1メモリ部、第1周辺回路部、第2メモリ部、及び第2周辺回路部の相対的な配置を示す平面図である。
【0012】
図1及び
図2を参照すれば、半導体素子1000は第1素子領域R1及び第2素子領域R2を含む基板100を含む。第1素子領域R1及び第2素子領域R2は基板100の互いに異なる領域である。
【0013】
半導体素子1000は第1素子領域R1上に提供される第1メモリ部10、第1周辺回路部20、及び第1配線部30を含む。第1メモリ部10及び第1周辺回路部20は基板100上に並べて配置される。第1周辺回路部20は第1メモリ部10の少なくとも一つの辺の側(one side)に提供される。一例として、第1周辺回路部20は第1メモリ部10の一つの辺の側(one side)10Aのみに隣接するように配置されるか、第1メモリ部10の二つの辺の側10A、10Bに隣接するように配置されるか、第1メモリ部10の三つの辺の側10A、10B、10Cに隣接するように配置されるか、或いは第1メモリ部10の四つの辺の側10A、10B、10C、10Dで囲むように配置される。第1配線部30は第1メモリ部10及び第1周辺回路部20上に提供される。第1メモリ部10及び第1周辺回路部20は基板100と第1配線部30との間に介在する。
【0014】
半導体素子1000は第2素子領域R2上に提供される第2メモリ部60、第2周辺回路部40、及び第2配線部50を含む。基板100上に第2メモリ部60が提供され、基板100と第2メモリ部60との間に第2周辺回路部40が介在する。平面から見る時、第2周辺回路部40の少なくとも一部は第2メモリ部60と重畳する。第2メモリ部60と第2周辺回路部40との間に第2配線部50が介在する。
【0015】
第1メモリ部10はDRAMセルアレイ構造を含み、第2メモリ部60は可変抵抗メモリセルアレイ構造を含む。一例として、第1メモリ部10及び第2メモリ部60は別個のメインメモリとして各々機能することができる。他の例として、第1メモリ部10及び第2メモリ部60の中で1つはメインメモリとして機能し、第1メモリ部10及び第2メモリ部60の中で他の1つはバッファメモリとして機能することができる。
【0016】
図3は
図1の第1メモリ部に配置されるメモリセルアレイの回路図である。
【0017】
図3を参照すれば、第1メモリ部10はDRAMセルアレイを含む。具体的に、第1メモリ部10はワードラインWL、ワードラインWLに交差するビットラインBL、及び複数の第1メモリセルMC1を含む。第1メモリセルMC1の各々はワードラインWLの中で対応するワードラインWL、及びビットラインBLの中で対応するビットラインBLに連結される。第1メモリセルMC1の各々は対応するワードラインWLに連結されるセルトランジスタCTR、及びセルトランジスタCTRの一端子に連結されるキャパシターCAを含む。セルトランジスタCTRのドレーン領域は対応するビットラインBLに連結され、セルトランジスタCTRのソース領域はキャパシターCAに連結される。セルトランジスタCTRはキャパシターCAに流れる電荷の流れを選択的に制御するように構成される。第1メモリセルMC1の各々はキャパシターCAに格納された電荷の有無に応じて0又は1のデータを格納する。
【0018】
図4は
図1の第2メモリ部に配置されるメモリセルアレイの回路図であり、
図5は
図1の第2メモリ部に配置される単位メモリセルを示す回路図である。
【0019】
図4及び
図5を参照すれば、第2メモリ部60は可変抵抗メモリセルアレイを含む。可変抵抗メモリセルアレイはMRAM、PRAM、及びRRAM(登録商標)の中で少なくとも1つのメモリセルアレイを含む。具体的に、第2メモリ部60は第1導電ラインCL1、第1導電ラインCL1に交差する第2導電ラインCL2、及び第1導電ラインCL1と第2導電ラインCL2との間に提供される複数の第2メモリセルMC2を含む。第2メモリセルMC2は第1導電ラインCL1と第2導電ラインCL2との間の交差点に各々提供される。
【0020】
第2メモリセルMC2の各々は、第1導電ラインCL1の中で対応する第1導電ラインCL1と第2導電ラインCL2の中で対応する第2導電ラインCL2との間の交差点に配置され、対応する第1導電ラインCL1と対応する第2導電ラインCL2に連結される。第2メモリセルMC2の各々は可変抵抗要素VR及び選択要素SWを含む。可変抵抗要素VR及び選択要素SWは対応する第1導電ラインCL1と対応する第2導電ラインCL2との間で互いに直列に連結される。一例として、可変抵抗要素VRは対応する第1導電ラインCL1と選択要素SWとの間に連結され、選択要素SWは可変抵抗要素VRと対応する第2導電ラインCL2との間に連結される。他の例として、
図5に図示されたものと異なり、可変抵抗要素VRは対応する第2導電ラインCL2と選択要素SWとの間に連結され、選択要素SWは可変抵抗要素VRと対応する第1導電ラインCL1との間に連結されてもよい。
【0021】
可変抵抗要素VRはデータ格納要素(data storage element)を含む。可変抵抗要素VRは、これに印加される電圧や電流に依存して、2つ以上の安定な抵抗状態の間で可逆的に抵抗状態が変わり、外部電源が供給されない限り、抵抗状態が維持される。第2メモリセルMC2の各々は可変抵抗要素VRの抵抗状態に対応するデータを格納する。
【0022】
選択要素SWは可変抵抗要素VRを通る電荷の流れを選択的に制御するように構成される。一例として、選択要素SWは非線形電流-電圧特性又は整流特性を有し、したがって、第2メモリセルMC2の各々に流れる電流の流れを上方又は下方に導く。他の例として、選択要素SWは印加電圧のサイズに応じて抵抗値が変化される非線形抵抗体を含むことができる。抵抗体の抵抗値が印加電圧に反比例する場合、相対的に大きい電圧が印加される選択セルでは抵抗値が相対的に小さいので、電流の流れが許容され、相対的に小さい電圧が印加される非選択セルでは抵抗値が相対的に大きいので、電流の流れが許容されない。その他の例として、選択要素SWは非線形(一例として、S字形)I-Vカーブを有する閾値(threshold)スイッチング現象に基づいた素子である。選択要素SWは両方向(bi-directional)特性を有するOTS(Ovonic Threshold Switch)素子である。
【0023】
図示されないが、第2メモリ部60は第2導電ラインCL2に交差する第3導電ライン、及び第2導電ラインCL2と第3導電ラインとの間に提供される追加的な第2メモリセルMC2をさらに含むことができる。追加的な第2メモリセルMC2は第2導電ラインCL2と第3導電ラインとの間の交差点に各々提供される。この場合、第2メモリ部60は、第2メモリセルMC2が
図1の基板100の上面に平行である方向及び垂直になる方向に沿って3次元的に配列されるクロス-ポイント(cross-point)セルアレイ構造を有する。
【0024】
図1及び
図2を再び参照すれば、第1周辺回路部20は
図3の第1メモリセルMC1を駆動させるための第1周辺回路を含む。第1周辺回路は
図3のワードラインWLに連結されるローデコーダー(Row decoder)、
図3のビットラインBLに連結されるカラムデコーダー(Column decoder)、及び入出力センスアンプ(I/O Sense Amplifier)等を含む。第1配線部30は
図3の第1メモリセルMC1を第1周辺回路に電気的に連結する第1配線パターンを含む。第2周辺回路部40は
図4の第2メモリセルMC2を駆動させるための第2周辺回路を含む。第2周辺回路は
図4の第1導電ラインCL1に連結される第1デコーダー回路、第2導電ラインCL2に連結される第2デコーダー回路、及び第1導電ラインCL1又は第2導電ラインCL2に連結される入出力センスアンプ(I/O Sense Amplifier)等を含む。第2配線部50は
図4の第2メモリセルMC2を第2周辺回路に電気的に連結する第2配線パターンを含む。
【0025】
図6は本発明の一部の実施形態に係る半導体素子の平面図であり、
図7は
図6のI-I’、II-II’、及びIII-III’に沿う断面図である。
図8は
図7のA部分の拡大図である。
【0026】
図6及び
図7を参照すれば、第1素子領域R1及び第2素子領域R2を含む基板100が提供される。支持基板100は半導体基板(一例として、シリコン基板、ゲルマニウム基板、又はシリコン-ゲルマニウム基板)である。第1素子領域R1及び第2素子領域R2は基板100の互いに異なる領域である。素子分離膜STが基板100上に提供されて活性領域を定義する。活性領域はセル活性領域ACT、第1周辺活性領域PACT1、及び第2周辺活性領域PACT2を含む。セル活性領域ACT及び第1周辺活性領域PACT1は基板100の第1素子領域R1上に提供され、第2周辺活性領域PACT2は基板100の第2素子領域R2上に提供される。素子分離膜STは一例として、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び/又はシリコン酸化窒化膜を含む。
【0027】
第1メモリ部10は基板100の第1素子領域R1上に提供される。第1メモリ部10は複数のセル活性領域ACTを含む。平面から見る時、セル活性領域ACTの各々はバー(bar)形状を有し、第1方向D1及び第2方向D2に交差する第3方向D3に長軸が位置されるように配置される。第2方向D2は第1方向D1に交差し、第1乃至第3方向D1、D2、D3は基板100の上面に平行である方向である。
【0028】
第1メモリ部10は基板100内に提供されてセル活性領域ACTを横切るゲート構造体GSを含む。ゲート構造体GSは、
図3を参照して説明した、ワードラインWLに対応する。ゲート構造体GSは第1方向D1に延長され、第2方向D2に配列される。ゲート構造体GSの各々は基板100内に埋め込まれたゲート電極GE、ゲート電極GEとセル活性領域ACTとの間及びゲート電極GEと素子分離膜STとの間に介在するゲート誘電パターンGI、及びゲート電極GEの上面上のゲートキャッピングパターンCAPを含む。ゲートキャッピングパターンCAPの上面は基板100の上面と実質的に共面をなす。一部の実施形態によれば、ゲートキャッピングパターンCAPの下面はゲート誘電パターンGIの最上部面と接し、ゲートキャッピングパターンCAPの両側壁はセル活性領域ACT及び/又は素子分離膜STと接する。しかし、他の実施形態によれば、図示されものと異なり、ゲート誘電パターンGIはゲートキャッピングパターンCAPとセル活性領域ACTとの間及び/又はゲートキャッピングパターンCAPと素子分離膜STとの間に延長されることができる。
【0029】
ゲート電極GEは導電物質を含む。一例として、導電物質はドーピングされた半導体物質(ドーピングされたシリコン、ドーピングされたゲルマニウム等)、導電性金属窒化膜(窒化チタニウム、窒化タンタル等)、金属(タングステン、チタニウム、タンタル等)、及び金属-半導体化合物(タングステンシリサイド、コバルトシリサイド、チタニウムシリサイド等)の中でいずれか1つである。ゲート誘電パターンGIは、一例としてシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び/又はシリコン酸窒化膜を含む。ゲートキャッピングパターンCAPは、一例としてシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び/又はシリコン酸窒化膜を含む。
【0030】
第1メモリ部10はセル活性領域ACTの各々内に提供される第1不純物注入領域SD1及び第2不純物注入領域SD2を含む。第2不純物注入領域SD2は第1不純物注入領域SD1を介して互いに離隔される。第1不純物注入領域SD1は1つのセル活性領域ACTを横切る一対のゲート構造体GSの間のセル活性領域ACT内に提供される。第2不純物注入領域SD2はセル活性領域ACT内に提供され、一対のゲート構造体GSを介して互いに離隔される。第1不純物注入領域SD1は第2不純物注入領域SD2より基板100の内部に深く形成される。第1不純物注入領域SD1は第2不純物注入領域SD2と同一導電形の不純物を含む。
【0031】
第1メモリ部10は基板100上に提供されてゲート構造体GSを横切るビットライン構造体BLSを含む。ビットライン構造体BLSは、
図3を参照して説明した、ビットラインBLに対応する。ビットライン構造体BLSは第2方向D2に延長され、第1方向D1に配列される。ビットライン構造体BLSの各々は第1不純物注入領域SD1に電気的に連結される導電コンタクト110、導電コンタクト110上に提供され、第2方向D2に延長される導電ライン130、及び導電コンタクト110と導電ライン130との間のバリアーパターン120を含む。ビットライン構造体BLSの各々は導電コンタクト110を通じてセル活性領域ACTの中で対応するセル活性領域ACTの各々の第1不純物注入領域SD1に電気的に連結される。導電コンタクト110は第1不純物注入領域SD1と接する。導電コンタクト110の底面は基板100の上面より低い高さに位置する。導電コンタクト110の両側壁は導電ライン130の両側壁に整列される。ビットライン構造体BLSの各々は導電ライン130の上面上のキャッピングパターン140、及び導電ライン130の側面上のスペーサーパターン150を含む。キャッピングパターン140及びスペーサーパターン150は導電ライン130の上面及び側面に沿って第2方向D2に延長される。スペーサーパターン150はキャッピングパターン140、バリアーパターン120、及び導電コンタクト110の側面を覆い、第1不純物注入領域SD1と接する。
【0032】
導電コンタクト110は、一例としてドーピングされた半導体物質(ドーピングされたシリコン、ドーピングされたゲルマニウム等)、導電性金属窒化膜(窒化チタニウム、窒化タンタル等)、金属(タングステン、チタニウム、タンタル等)、及び金属-半導体化合物(タングステンシリサイド、コバルトシリサイド、チタニウムシリサイド等)の中でいずれか1つを含む。導電ライン130及びバリアーパターン120の各々は、一例として導電性金属窒化膜(窒化チタニウム、窒化タンタル等)、金属(タングステン、チタニウム、タンタル等)、及び金属-半導体化合物(タングステンシリサイド、コバルトシリサイド、チタニウムシリサイド等)の中でいずれか1つを含む。キャッピングパターン140及びスペーサーパターン150の各々は、一例としてシリコン窒化膜、シリコン酸化膜、及び/又はシリコン酸窒化膜を含む。
【0033】
第1メモリ部10は基板100上に提供されてビットライン構造体BLSを覆う第1層間絶縁膜160を含む。第1層間絶縁膜160はシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び/又はシリコン酸化窒化膜を含む。第1メモリ部10は第1層間絶縁膜160内に提供される埋め込みコンタクト170を含む。埋め込みコンタクト170は第1層間絶縁膜160を貫通してセル活性領域ACTの各々の第2不純物注入領域SD2に各々電気的に連結される。埋め込みコンタクト170はドーピングされたシリコン、金属等のような導電物質を含む。
【0034】
第1メモリ部10は第1層間絶縁膜160上のキャパシター構造体CASを含む。キャパシター構造体CASは第1層間絶縁膜160上に提供され、埋め込みコンタクト170に各々連結される下部電極180を含む。下部電極180は埋め込みコンタクト170を通じて第2不純物注入領域SD2に各々電気的に連結される。下部電極180はカップ形状を有するが、本発明の概念はこれに限定されない。キャパシター構造体CASは下部電極180を構造的に支持する支持構造体185を含む。支持構造体185は下部電極180の側面と接する。キャパシター構造体CASは下部電極180及び支持構造体185を共通に覆う上部電極200を含む。下部電極180及び支持構造体185は上部電極200内に埋め込みされた形状に提供される。上部電極200は下部電極180の各々の外面及び内面を覆う。キャパシター構造体CASは支持構造体185と上部電極200との間、及び下部電極180の各々と上部電極200との間に介在する誘電膜190を含む。下部電極180の各々、下部電極180の各々を覆う上部電極200、及びこれらの間に介在する誘電膜190は、
図3を参照して説明した、キャパシターCAを構成する。
【0035】
下部電極180及び上部電極200はポリシリコン、金属、金属シリサイド、及び金属窒化膜の中の少なくとも1つを含む。誘電膜190は酸化膜(例えば、シリコン酸化膜)、窒化膜(例えば、シリコン窒化膜)、酸化窒化膜(例えば、シリコン酸窒化物)、又は高誘電膜(例えば、ハフニウム酸化膜)の中の少なくとも1つを含む。支持構造体185は絶縁性物質を含む。一例として、支持構造体185は酸化膜、窒化膜、及び酸化窒化膜の中の少なくとも1つを含む。
【0036】
第1周辺回路部20は基板100の第1素子領域R1上に提供され、第1メモリ部10の少なくとも一側に配置される。第1周辺回路部20は第1周辺活性領域PACT1、及び第1周辺活性領域PACT1上の第1周辺トランジスタPTR1を含む。第1周辺トランジスタPTR1は第1周辺活性領域PACT1を横切る第1周辺ゲート電極PGE1、基板100と第1周辺ゲート電極PGE1との間の第1周辺ゲート誘電パターンPGI1、第1周辺ゲート電極PGE1の上面上の第1周辺ゲートキャッピングパターンPCAP1、第1周辺ゲート電極PGE1の側面上の第1周辺ゲートスペーサーPGSP1、及び第1周辺ゲート電極PGE1の両側の第1周辺活性領域PACT1内の第1周辺ソース/ドレーン領域PSD1を含む。第1周辺ゲート電極PGE1は導電物質を含む。第1周辺ゲート誘電パターンPGI1、第1周辺ゲートキャッピングパターンPCAP1、及び第1周辺ゲートスペーサーPGSP1は酸化膜、窒化膜、及び/又は酸窒化膜を含む。第1周辺ソース/ドレーン領域PSD1は基板100内に提供される不純物注入領域である。
【0037】
第1周辺回路部20は第1周辺トランジスタPTR1に電気的に連結される第1周辺コンタクト102及び第1周辺配線104を含む。第1周辺コンタクト102及び第1周辺配線104は導電物質を含む。第1周辺トランジスタPTR1、第1周辺コンタクト102、及び第1周辺配線104は、
図3の第1メモリセルMC1を駆動させるための第1周辺回路を構成する。
【0038】
第1層間絶縁膜160は基板100の上面に沿って延長されて第1周辺トランジスタPTR1を覆う。第1周辺コンタクト102及び第1周辺配線104は第1層間絶縁膜160の少なくとも一部を貫通して第1周辺トランジスタPTR1に電気的に連結される。
【0039】
第1周辺回路部20は第1周辺トランジスタPTR1上の第1層間絶縁膜160、及び第1層間絶縁膜160上の第2層間絶縁膜162を含む。第1周辺コンタクト102及び第1周辺配線104の中で少なくとも一部は第2層間絶縁膜162内に提供される。第1層間絶縁膜162はシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び/又はシリコン酸化窒化膜を含む。
【0040】
第1配線部30は基板100の第1素子領域R1上に提供され、第1メモリ部10及び第1周辺回路部20は基板100と第1配線部30との間に配置される。第1配線部30はキャパシター構造体CAS及び第2層間絶縁膜162上に提供される第1配線パターン210及び第1配線コンタクト212を含む。第1配線パターン210及び第1配線コンタクト212は、
図3の第1メモリセルMC1を第1周辺回路に電気的に連結するように構成される。第1周辺トランジスタPTR1は第1配線コンタクト212の中で対応する第1配線コンタクト212を通じて第1配線パターン210の中で対応する第1配線パターン210に電気的に連結される。図示していないが、ゲート構造体GSの各々は第1配線コンタクト212の中で対応する第1配線コンタクト212を通じて第1配線パターン210の中で対応する第1配線パターン210に電気的に連結され、ビットライン構造体BLSの各々は第1配線コンタクト212の中で対応する第1配線コンタクト212を通じて第1配線パターン210の中で対応する第1配線パターン210に電気的に連結されることができる。キャパシター構造体CASの上部電極200は第1配線コンタクト212の中で対応する第1配線コンタクト212を通じて第1配線パターン210の中で対応する第1配線パターン210に電気的に連結される。
【0041】
第2周辺回路部40は基板100の第2素子領域R2上に提供される。第2周辺回路部40は第2周辺活性領域PACT2、及び第2周辺活性領域PACT2上の第2周辺トランジスタPTR2を含む。第2周辺トランジスタPTR2は第2周辺活性領域PACT2を横切る第2周辺ゲート電極PGE2、基板100と第2周辺ゲート電極PGE2との間の第2周辺ゲート誘電パターンPGI2、第2周辺ゲート電極PGE2の上面上の第2周辺ゲートキャッピングパターンPCAP2、第2周辺ゲート電極PGE2の側面上の第2周辺ゲートスペーサーPGSP2、及び第2周辺ゲート電極PGE2の両側の第2周辺活性領域PACT2内の第2周辺ソース/ドレーン領域PSD2を含む。
【0042】
第1周辺トランジスタPTR1及び第2周辺トランジスタPTR2は基板100から実質的に同一なレベルに提供される。第2周辺トランジスタPTR2は基板100から第1周辺トランジスタPTR1と実質的に同一な高さに位置する。第1及び第2周辺トランジスタPTR1、PTR2はこれらの構造、物質、及び形成方法の中で少なくとも1つで互いに同一である。一例として、第1周辺ゲート電極PGE1、第1周辺ゲート誘電パターンPGI1、第1周辺ゲートキャッピングパターンPCAP1、第1周辺ゲートスペーサーPGSP1、及び第1周辺ソース/ドレーン領域PSD1は、これらの構造、物質、及び形成方法の中で少なくとも1つで、第2周辺ゲート電極PGE2、第2周辺ゲート誘電パターンPGI2、第2周辺ゲートキャッピングパターンPCAP2、第2周辺ゲートスペーサーPGSP2、及び第2周辺ソース/ドレーン領域PSD2と各々同一である。一部の実施形態によれば、第1周辺ゲート電極PGE1、第1周辺ゲート誘電パターンPGI1、第1周辺ゲートキャッピングパターンPCAP1、第1周辺ゲートスペーサーPGSP1、及び第1周辺ソース/ドレーン領域PSD1は、第2周辺ゲート電極PGE2、第2周辺ゲート誘電パターンPGI2、第2周辺ゲートキャッピングパターンPCAP2、第2周辺ゲートスペーサーPGSP2、及び第2周辺ソース/ドレーン領域PSD2と各々同時に形成されることができる。
【0043】
第2周辺回路部40は第2周辺トランジスタPTR2に電気的に連結される第2周辺コンタクト106及び第2周辺配線108を含む。第2周辺コンタクト106及び第2周辺配線108は導電物質を含む。第2周辺トランジスタPTR2、第2周辺コンタクト106、及び第2周辺配線108は、
図4の第2メモリセルMC2を駆動させるための第2周辺回路を構成する。
【0044】
第1層間絶縁膜160は基板100の第2素子領域R2の上に延長されて第2周辺トランジスタPTR2を覆う。第1周辺コンタクト102及び第1周辺配線104は第1層間絶縁膜160の少なくとも一部を貫通して第1周辺トランジスタPTR1に電気的に連結される。第2周辺回路部40は第2周辺トランジスタPTR2上の第1層間絶縁膜160を含む。
【0045】
第2配線部50は基板100の第2素子領域R2上に提供され、第2メモリ部40は基板100と第2配線部50との間に配置される。第2配線部50は第1層間絶縁膜160上に提供される第2配線パターン220及び第2配線コンタクト222を含む。第2配線パターン220及び第2配線コンタクト222は、
図4の第2メモリセルMC2を第2周辺回路に電気的に連結するように構成される。第2周辺トランジスタPTR2は第2配線コンタクト222の中で対応する第2配線コンタクト222を通じて第2配線パターン220の中で対応する第2配線パターン220に電気的に連結される。
【0046】
第2配線パターン220及び第2配線コンタクト222は基板100からキャパシター構造体CASと実質的に同一なレベルに提供される。第2配線パターン220及び第2配線コンタクト222は基板100からキャパシター構造体CASと実質的に同一な高さに位置する。一例として、第2配線パターン220の中で最下部の第2配線パターン220の下面220Lはキャパシター構造体CASの最下部面CAS_Lと同一であるか、或いはそれより高い高さに位置する。第2配線パターン220の中で最上部の第2配線パターン220の上面220Lはキャパシター構造体CASの最下部面CAS_Lと同一であるか、或いはそれより低い高さに位置する。一部の実施形態によれば、第2配線パターン220及び第2配線コンタクト222はキャパシター構造体CASが形成される間に、形成される。第2配線パターン220及び第2配線コンタクト222を形成するための複数の工程の中で少なくとも1つは、キャパシター構造体CASを形成するための複数の工程の中で少なくとも1つと同時に遂行される。
【0047】
第2層間絶縁膜162は基板100の第2素子領域R2の上に延長されて第2配線パターン220及び第2配線コンタクト222を覆う。第2配線部50は第2配線パターン220及び第2配線コンタクト222上の第2層間絶縁膜162を含む。
【0048】
第2メモリ部60は基板100の第2素子領域R2上に提供されることができ第2周辺回路部40及び第2配線部50は基板100と第2メモリ部60との間に配置される。第2メモリ部60は第2層間絶縁膜162上の第1導電ラインCL1及び第2導電ラインCL2を含む。第1導電ラインCL1は第2方向D2に延長され、第1方向D1に配列される。第2導電ラインCL2は基板100の上面に垂直になる方向に沿って第1導電ラインCL1から離隔される。第2導電ラインCL2は第1方向D1に延長され、第2方向D2に配列される。第2導電ラインCL2は第1導電ラインCL1を横切る。第1導電ラインCL1及び第2導電ラインCL2は金属(例えば、銅、タングステン、又はアルミニウム)及び/又は金属窒化膜(例えば、タンタル窒化物、チタニウム窒化物、又はタングステン窒化膜)を含む。
【0049】
第2メモリ部60は第1導電ラインCL1と第2導電ラインCL2との間に提供される複数のメモリセルMC2を含む。メモリセルMC2は、
図4及び
図5を参照して説明した、第2メモリセルMC2に対応する。メモリセルMC2は第1導電ラインCL1と第2導電ラインCL2との交差点に各々提供される。メモリセルMC2は第1方向D1及び第2方向D2に沿って2次元的に配列される。メモリセルMC2はメモリセルスタックMCAを構成する。説明の簡易化するために、1つのメモリセルスタックMCAのみが図示されたが、第2メモリ部60は基板100の上面に垂直になる方向に積層される複数のメモリセルスタックMCAを含むことができる。この場合、メモリセルスタックMCA及び第1及び第2導電ラインCL1、CL2に相応する構造が基板100上に繰り返しに積層される。
【0050】
図8を参照すれば、メモリセルMC2の各々は対応する第1導電ラインCL1と対応する第2導電ラインCL2との間で直列に連結される可変抵抗要素VR及び選択要素SWを含む。可変抵抗要素VRは対応する第1導電ラインCL1と選択要素SWとの間に提供されるが、本発明の概念はこれに限定されない。図示されたものと異なり、選択要素SWが対応する第1導電ラインCL1と可変抵抗要素VRとの間に提供されてもよい。
【0051】
可変抵抗要素VRは抵抗変化に応じて情報を格納する物質を含む。一部の実施形態によれば、可変抵抗要素VRは温度に応じて結晶質と非晶質との間の可逆的相変化が可能な物質を含む。可変抵抗要素VRはカルコゲン(chalcogen)元素であるTe及びSeの中で少なくとも1つと、Ge、Sb、Bi、Pb、Sn、Ag、As、S、Si、In、Ti、Ga、P、O及びCの中で少なくとも1つが組合された化合物を含むことができる。一例として、可変抵抗要素VRはGeSbTe、GeTeAs、SbTeSe、GeTe、SbTe、SeTeSn、GeTeSe、SbSeBi、GeBiTe、GeTeTi、InSe、GaTeSe、及びInSbTeの中で少なくとも1つを含むことができる。他の例として、可変抵抗要素VRはGeを含む層とGeを含まない層が繰り返して積層された超格子構造(例えば、GeTe層とSbTe層が繰り返して積層された構造)を有することができる。他の実施形態によれば、可変抵抗要素VRはペロブスカイト(perovskite)化合物又は導電性金属酸化物の中で少なくとも1つを含むことができる。一例として、可変抵抗要素VRはニオビウム酸化物(niobium oxide)、チタニウム酸化物(titanium oxide)、ニッケル酸化物(nikel oxide)、ジルコニウム酸化物(zirconium oxide)、バナジウム酸化物(vanadium oxide)、PCMO((Pr、Ca)MnO3)、ストロンチウム-チタニウム酸化物(strontium-titanium oxide)、バリウム-ストロンチウム-チタニウム酸化物(barium-strontium-titanium oxide)、ストロンチウム-ジルコニウム酸化物(strontium-zirconium oxide)、バリウム-ジルコニウム酸化物(barium-zirconium oxide)、及びバリウム-ストロンチウム-ジルコニウム酸化物(barium-strontium-zirconium oxide)の中で少なくとも1つを含むことができる。その他の実施形態によれば、可変抵抗要素VRは導電性金属酸化膜とトンネル絶縁膜との二重構造であるか、或いは第1導電性金属酸化膜、トンネル絶縁膜、及び第2導電性金属酸化膜の三重構造である。この場合、トンネル絶縁膜はアルミニウム酸化物(aluminum oxide)、ハフニウム酸化物(hafnium oxide)、又はシリコン酸化物(silicon oxide)を含む。
【0052】
選択要素SWは、一例として整流特性を有するシリコンダイオード又は酸化物ダイオードを含む。この場合、選択要素SWはp-Siとn-Siが接合されたシリコンダイオードで構成されるか、又はp-NiOxとn-TiOxが接合されるか、或いはp-CuOxとn-TiOxが接合された酸化物ダイオードで構成されることができる。他の例として、選択要素SWは特定電圧以下では抵抗が高いので、電流が概ね流れないか、或いはその特定電圧以上であれば、抵抗が低くなって電流を流れるようにする酸化物、一例としてZnOx、MgOx、AlOx等を含むことができる。その他の例として、選択要素SWは両方向(bi-directional)特性を有するOTS(Ovonic Threshold Switch)素子である。この場合、選択要素SWは実質的に非晶質状態であるカルコゲナイド(chalcogenide)物質を含む。ここで、実質的に非晶質状態というのは対象の一部に局所的に(locally)結晶粒界が存在するか、或いは局所的に結晶化された部分が存在することを排除しない。カルコゲナイド物質はカルコゲン(chalcogen)元素であるTe及びSeの中で少なくとも1つと、Ge、Sb、Bi、Al、Pb、Sn、Ag、As、S、Si、In、Ti、Ga及びPの中で少なくとも1つが組合された化合物を含むことができる。一例として、カルコゲナイド物質はAsTe、AsSe、GeTe、SnTe、GeSe、SnTe、SnSe、ZnTe、AsTeSe、AsTeGe、AsSeGe、AsTeGeSe、AsSeGeSi、AsTeGeSi、AsTeGeS、AsTeGeSiIn、AsTeGeSiP、AsTeGeSiSbS、AsTeGeSiSbP、AsTeGeSeSb、AsTeGeSeSi、SeTeGeSi、GeSbTeSe、GeBiTeSe、GeAsSbSe、GeAsBiTe、及びGeAsBiSeの中で少なくとも1つを含むことができる。
【0053】
メモリセルMC2の各々は可変抵抗要素VRと対応する第1導電ラインCL1との間の第1電極EP1、可変抵抗要素VRと選択要素SWとの間の第2電極EP2、及び選択要素SWと対応する第2導電ラインCL2との間の第3電極EP3を含む。第2電極EP2は可変抵抗要素VRと選択要素SWを電気的に連結し、可変抵抗要素VRと選択要素SWの直接的な接触を防止する。可変抵抗要素VRは第1電極EP1によって対応する第1導電ラインCL1に電気的に連結され、選択要素SWは第3電極EP3によって対応する第2導電ラインCL2に電気的に連結される。第1電極EP1は可変抵抗要素VRを加熱して相変化させるヒーターのように(heater)電極である。第1電極EP1は第1及び第2導電ラインCL1、CL2より非抵抗が大きい物質を含む。第1乃至第3電極EP1、EP2、EP3の各々はW、Ti、Al、Cu、C、CN、TiN、TiAlN、TiSiN、TiCN、WN、CoSiN、WSiN、TaN、TaCN、及び/又はTaSiNの中で少なくとも1つを含む。
【0054】
図7及び
図8を参照すれば、メモリセルMC2は基板100からキャパシター構造体CASより高いレベルに提供される。メモリセルMC2は基板100からキャパシター構造体CASより高い高さに位置する。メモリセルMC2の最下部面LSはキャパシター構造体CASの最上部面CAS_Uと同一であるか、或いはそれより高い高さに位置する。メモリセルMC2の各々の最下部面LSは第1電極EP1の最下部面に対応する。メモリセルMC2の各々の可変抵抗要素VR及び選択要素SWはキャパシター構造体CASの最上部面CAS_Uより高い高さに提供される。一部の実施形態によれば、第1導電ラインCL1、第2導電ラインCL2、及びメモリセルMC2はキャパシター構造体CASが形成された後、形成される。
【0055】
図6及び
図7を再び参照すれば、第2メモリ部60は第2層間絶縁膜162上に提供されてメモリセルMC2を覆う第3層間絶縁膜164を含む。第3層間絶縁膜164は第1及び第2導電ラインCL1、CL2を覆う。第1層間絶縁膜164はシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び/又はシリコン酸化窒化膜を含む。
【0056】
第2配線部50の第2配線パターン220及び第2配線コンタクト222はメモリセルMC2(即ち、
図4の第2メモリセルMC2)を第2周辺回路に電気的に連結するように構成される。第1導電ラインCL1の各々は第2配線コンタクト222の中で対応する第2配線コンタクト222を通じて第2配線パターン220の中で対応する第2配線パターン220に電気的に連結され、図示していないが、第2導電ラインCL2の各々は第2配線コンタクト222の中で対応する第2配線コンタクト222を通じて第2配線パターン220の中で対応する第2配線パターン220に電気的に連結されることができる。
【0057】
第3層間絶縁膜164上に追加的な配線230が提供される。追加的な配線230はメモリセルMC2及び/又は第2周辺回路の駆動をために提供される。追加的な配線230は第1配線部30の第1配線パターン210の中で最上部の第1配線パターン210と実質的に同一なレベルに提供される。追加的な配線230は基板100から最上部の第1配線パターン210と同一な高さに位置する。一部の実施形態によれば、追加的な配線230は第1配線パターン210の中で少なくとも一部と同時に形成される。
【0058】
本発明の概念によれば、第1メモリ部10及び第1周辺回路部20が基板100の第1素子領域R1上に並べて配置され、第2メモリ部60、第2周辺回路部40、及びこれらの間の第2配線部50が基板100の第2素子領域R2上に垂直に積層される。第2周辺回路部40の第2周辺トランジスタPTR2は第1周辺回路部20の第1周辺トランジスタPTR1と同一な高さに提供される。第2配線部50の第2配線パターン220及び第2配線コンタクト222は第1メモリ部10のキャパシター構造体CASと同一な高さに提供される。第2メモリ部60のメモリセルMC2は第1メモリ部10のキャパシター構造体CASより高い高さに提供される。この場合、互いに異なる動作特性を有する第1メモリ部10及び第2メモリ部60が単一基板100上に容易に提供される。したがって、高集積化された半導体素子が容易に提供されることができる。
【0059】
本発明の実施形態に対する以上の説明は本発明の説明をための例示を提供する。したがって、本発明は以上の実施形態に限定されなく、本発明の技術的思想の範囲内で当該技術分野の通常の知識を有する者によって実施形態を組み合わせて実施する等の多数の様々な修正及び変更が可能であることは明らかである。
【符号の説明】
【0060】
100 基板
10 第1メモリ部
20 第1周辺回路部
30 第1配線部
40 第2周辺回路部
50 第2配線部
60 第2メモリ部
MC1 第1メモリセル
MC2 第2メモリセル
CTR セルトランジスタ
CA キャパシター
SW 選択要素
VR 可変抵抗要素
GS ゲート構造体
BLS ビットライン構造体
CAS キャパシター構造体
PTR1 第1周辺トランジスタ
PTR2 第2周辺トランジスタ
CL1 第1導電ライン
CL2 第2導電ライン