(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-28
(45)【発行日】2023-08-07
(54)【発明の名称】方法、システムおよび装置
(51)【国際特許分類】
H04B 7/06 20060101AFI20230731BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20230731BHJP
【FI】
H04B7/06 910
H04W16/28
(21)【出願番号】P 2018559343
(86)(22)【出願日】2016-05-10
(86)【国際出願番号】 EP2016060408
(87)【国際公開番号】W WO2017194094
(87)【国際公開日】2017-11-16
【審査請求日】2018-12-19
【審判番号】
【審判請求日】2021-02-15
(73)【特許権者】
【識別番号】513311642
【氏名又は名称】ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【氏名又は名称】胡田 尚則
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【氏名又は名称】森 啓
(72)【発明者】
【氏名】ティモ コスケラ
(72)【発明者】
【氏名】サムリ ヘイッキ トゥルティネン
(72)【発明者】
【氏名】ユハ ペッカ カルヤライネン
(72)【発明者】
【氏名】サミ-ユッカ ハコラ
(72)【発明者】
【氏名】ミハイ エネスク
【合議体】
【審判長】土居 仁士
【審判官】猪瀬 隆広
【審判官】丸山 高政
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0301454(US,A1)
【文献】国際公開第2014/183693(WO,A1)
【文献】特表2014-527367(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/04-7/08
H04W 16/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器に備えられた装置のための方法であって、
1つ以上のビーム・グループを決定するために、前記ユーザ機器において、1つ以上の測定を前記装置が実行するステップであって、
各ビーム・グループは前記ユーザ機器の少なくとも1つの受信ビーム、および、アクセス・ポイントの少なくとも1つの送信ビームに結び付いており、該少なくとも1つの受信ビームの数は、該少なくとも1つの送信ビームの数とは異なるものである、ステップと、
前記ビーム・グループに関するビーム・グループ関連情報を前記ユーザ機器から前記アクセス・ポイントへ、前記装置が前記ユーザ機器に送信させるステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記1つ以上のビーム・グループのうちのどれが優先的に使用されるのかを示す選好情報を、前記アクセス・ポイントへ、前記装置が前記ユーザ機器に提供させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザ機器は、一度に、p-n(pマイナスn)
ビーム・グループを用いて受信すべきものであり、ここで、pは、
ビーム・グループの数であり、nはpより小さい整数であり、
前記
ビーム・グループのうちのどのp-nが使用されるべきかを示す情報を前記アクセス・ポイントへ、前記装置が前記ユーザ機器に提供させる、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記
ビーム・グループのうちの全部ではないが、少なくとも1つを用いて、前記アクセス・ポイントから前記ビーム・グループに関するビーム・グループ関連情報を、前記装置が
送信するステップと、
続いて、前記
ビーム・グループのうちの、前記少なくとも1つとは異なる1つ以上を用いて、前記アクセス・ポイントから前記ビーム・グループに関するビーム・グループ関連情報を、前記装置が
送信するステップとを含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
1つ以上の
ビーム・グループが定義された後に、現在の
ビーム・グループに対して、1つ以上のビームが異なるものであるならば、前記アクセス・ポイントに基準信号を送信するように要求する要求を、前記アクセス・ポイントへ、前記装置が前記ユーザ機器に送信させる、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記基準信号は、ビーム特定基準信号である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
それぞれのビーム方向のビーム特定基準信号に関して前記測定を実行するステップを含む、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記実行するステップは、ビーム品質測定を実行するステップを含む、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
1つ以上の送信されたビームから、それぞれのアイデンティティ情報を獲得するステップを含む請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記それぞれのアイデンティティ情報は、それぞれのビーム特定基準信号の情報を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記それぞれのアイデンティティ情報は、ビーム品質情報およびビーム・アイデンティティ情報のうちの1つ以上を含む、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つの送信ビームは、複数のスイープ・ブロックにおいて受信される、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの送信ビームは、複数のスイープ・ブロックにおいて受信され、
前記それぞれのアイデンティティ情報はスイープ・ブロック情報を含む、
請求項9ないし11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
イベントに応じて、前記装置が前記ユーザ機器に、少なくとも1つのビーム・グループに関するビーム・グループ関連情報を提供させるステップを含む、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記アクセス・ポイントから要求を前記装置が受信するステップと、
前記要求に応じて、前記装置が、前記ユーザ機器に前記ビーム・グループ関連情報を前記アクセス・ポイントへ送信させるステップを含む、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記1つ以上のビーム・グループの前記ビーム・グループ関連情報は、別々に送信される、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記1つ以上のビーム・グループの前記ビーム・グループ関連情報は、一緒に送信される、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
少なくとも1つの
ビーム・グループは、2つ以上の受信ビームを含む、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
少なくとも1つの
ビーム・グループは、2つ以上の送信ビームを含む、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記アクセス・ポイントの受信ビーム方向および前記ユーザ機器の送信ビーム方向のどれを使用するかを決定するために、前記1つ以上のビーム・グループを使用するステップを含む、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
アクセス・ポイント
に備えられた装置のための方法であって、
ユーザ機器から前記アクセス・ポイントで、1つ以上のビーム・グループに関するビーム・グループ関連情報を前記装置が受信するステップであって、各ビーム・グループは前記ユーザ機器の少なくとも1つの受信ビーム、および、前記アクセス・ポイントの少なくとも1つの送信ビームに結び付いており、該少なくとも1つの受信ビームの数は、該少なくとも1つの送信ビームの数とは異なるものである、ステップと、
前記装置が前記ユーザ機器に送信するのに、どの送信ビームが使用されるべきかを制御するために前記
ビーム・グループ関連情報を使用するステップと
を含む方法。
【請求項22】
前記ビーム・グループの前記ビーム・グループ関連情報は、前記
ビーム・グループのうちのどれが優先的に使用されるのかを示す選好情報を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
1つ以上のビーム方向に対して基準信号の送信要求を受信するステップと、
それに応じて、前記装置が前記ユーザ機器に、前記1つ以上のビーム方向において前記基準信号の前記送信をさせるステップと
を含む、請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
前記基準信号はビーム特定の基準信号である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
一度に、p-n(pマイナスn)個の
ビーム・グループを用いて前記ユーザ機器に送信するステップを含み、pは、
ビーム・グループの数であり、nはpより小さい整数であり、
前記選好情報は、前記
ビーム・グループのうちのどのp-nが使用されるべきかを示す、
請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記
ビーム・グループのうちの1つ以上と結びついた障害状態を判断するステップと、
それに応じて、前記
ビーム・グループのうちの異なる1つ以上を使用するステップと
を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
複数のスイープ・ブロックにおける前記少なくとも1つの送信ビームを前記ユーザ機器に、送信するステップを含む、請求項21ないし26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記装置が
前記アクセス・ポイントに、要求を前記アクセス・ポイントから前記ユーザ機器へ送信させ、
前記要求に応じて、前記装置が、前記ユーザ機器から少なくとも1つのビーム・グループに関するビーム・グループ関連情報を受信するステップを含む、
請求項21ないし27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
少なくとも1つの
ビーム・グループは、2つ以上の受信ビームを含む、請求項21ないし28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
装置に、該装置の1つ以上のプロセッサで動作するとき、請求項1ないし29のいずれか1項に記載の方法を実行させるように構成されたコンピュータ実行可能命令を備えるコンピュータ・プログラム。
【請求項31】
ユーザ機器に備えられた装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリと
を備える装置であり、
前記コンピュータ・プログラム・コードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、少なくとも、
1つ以上のビーム・グループを決定するために、ユーザ機器において、1つ以上の測定を実行させ、ここで、各ビーム・グループは前記ユーザ機器の少なくとも1つの受信ビーム、および、アクセス・ポイントの少なくとも1つの送信ビームに結び付いており、該少なくとも1つの受信ビームの数は、該少なくとも1つの送信ビームの数とは異なるものであり、
前記ビーム・グループに関するビーム・グループ関連情報を前記ユーザ機器からアクセス・ポイントへ、前記装置が前記ユーザ機器に送信させる
ように構成される、装置。
【請求項32】
アクセス・ポイントの装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリと
を備える装置であり、
前記コンピュータ・プログラム・コードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、少なくとも、
ユーザ機器から前記アクセス・ポイントで、1つ以上のビーム・グループに関するビーム・グループ関連情報を受信させ、ここで、各ビーム・グループは前記ユーザ機器の少なくとも1つの受信ビーム、および、前記アクセス・ポイントの少なくとも1つの送信ビームに結び付いているものであり、該少なくとも1つの受信ビームの数は、該少なくとも1つの送信ビームの数とは異なるものであり、
前記ユーザ機器に送信するのに、どの送信ビームが使用されるべきかを制御するために前記
ビーム・グループ関連情報を使用させる
ように構成された装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
いくつかの実施形態は、送信および/または受信ビームのビームフォーミングが使用されるシナリオにおける方法、システムおよび装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムは、通信経路に関与する様々なエンティティ間にキャリアを提供することによって、ユーザ端末、基地局/アクセス・ポイント、および/または、他のノードのような2つ以上のエンティティ間の通信セッションを可能にする設備として見ることができる。通信システムは、例えば、通信ネットワークおよび1つ以上の互換性のある通信デバイスによって提供することができる。通信セッションは、例えば、音声、電子メール(eメール)、テキストメッセージ、マルチメディアおよび/またはコンテンツデータなどの通信を搬送するためのデータの通信を含むことができる。提供されるサービスの非限定的な例は、双方向またはマルチウェイ・コール、データ通信またはマルチメディアサービス、および、インターネットなどのデータ・ネットワーク・システムへのアクセスを含む。
【0003】
無線通信システムでは、少なくとも2つのステーション間の通信セッションの少なくとも一部が無線リンクを介して行われる。
【0004】
ユーザは、適切な通信デバイスまたは端末を用いて通信システムにアクセスすることができる。ユーザの通信デバイスは、しばしば、ユーザ機器(UE)またはユーザ・デバイスと呼ばれる。通信デバイスには、例えば、通信ネットワークへのアクセスまたは他のユーザとの直接的な通信を可能にするなど、通信を可能にするための適切な信号受信および送信装置が設けられる。通信デバイスは、局またはアクセス・ポイントによって提供されるキャリアにアクセスし、キャリア上で通信を送信および/または受信することができる。
【0005】
通信システムおよび関連するデバイスは、典型的には、システムに関連する様々なエンティティが何をすることが許可されているか、どのように達成されるべきかを規定した所与の標準または仕様に従って動作する。接続に使用されるべき通信プロトコルおよび/またはパラメータもまた典型的には定義される。通信システムの一例は、UTRAN(3G無線)である。容量要求の増大に伴う問題を解決しようとする試みの一例は、ユニバーサル・モバイル通信システム(UMTS)無線アクセス技術のロング・ターム・エボリューション(LTE)として知られているアーキテクチャである。別の例である通信システムは、いわゆる5G無線アクセス技術である。
【0006】
アクセス・ポイントとユーザ機器との間の通信にビームフォーミングが使用される場合、トレーニング、ビーム追跡、および、ビーム・スイッチングに関連するシステム・オーバヘッドの量は比較的高い可能性がある。
【発明の概要】
【0007】
第1の態様において、複数のビーム・グループを決定するために、ユーザ・デバイスにおいて、1つ以上の測定を実行するステップであって、各ビーム・グループはユーザ・デバイスの少なくとも1つの受信ビーム方向、および、アクセス・ポイントの少なくとも1つの送信ビーム方向に結び付いているものである、ステップと、前記ビーム・グループに関する情報を前記アクセス・ポイントに送信させるステップとを含む方法を提供している。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、この方法は、前記グループのうちのどれが優先的に使用されるのかを示す選好情報を、前記アクセス・ポイントに提供させるステップを含む。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、前記ユーザ機器は、一度に、p-nグループを用いて受信すべきものであり、ここで、pは、グループの数であり、nはpより小さいものであり、前記グループのうちのどのp-nが使用されるべきかを示す情報を前記アクセス・ポイントに提供されるようにさせる。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、前記方法は、前記グループのうちの全部ではないが、少なくとも1つを用いて、前記アクセス・ポイントから受信するステップと、続いて、前記グループのうちの異なる1つ以上を用いて、前記アクセス・ポイントから受信するステップとを含む。
【0011】
いくつかの実施形態によれば、この方法は、1つ以上のグループが定義された後に、現在のグループに対して、1つ以上のビームが異なるものであるならば、前記アクセス・ポイントに基準信号を送信するように要求する要求を、前記アクセス・ポイントに送信されるようにさせる。
【0012】
いくつかの実施形態によれば、前記基準信号はビーム特定の基準信号であることができる。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、この方法は、それぞれのビーム方向のビーム特定基準信号に関して前記測定を実行するステップを含む。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、前記実行するステップは、ビーム品質測定を実行するステップを含む。
【0015】
いくつかの実施形態によれば、この方法は、1つ以上の送信されたビームから、それぞれのアイデンティティ情報を獲得するステップを含む。
【0016】
いくつかの実施形態によれば、前記それぞれのアイデンティティ情報は、それぞれのビーム特定基準信号を含む。
【0017】
いくつかの実施形態によれば、前記情報は、ビーム品質情報およびビーム・アイデンティティ情報のうちの1つ以上を含む。
【0018】
いくつかの実施形態によれば、前記少なくとも1つの送信ビームは、複数のスイープ・ブロックにおいて受信される。
【0019】
いくつかの実施形態によれば、前記アイデンティティ情報はスイープ・ブロック情報を含む。
【0020】
いくつかの実施形態によれば、この方法は、イベントに応じて、前記少なくとも1つのビーム・グループの前記情報を提供されるようにさせるステップを含む。
【0021】
いくつかの実施形態によれば、この方法は、前記アクセス・ポイントから要求を受信するステップと、前記要求に応じて、前記情報を前記アクセス・ポイントに送信されるようにさせるステップとを含む。
【0022】
いくつかの実施形態によれば、前記複数のグループの前記情報は、別々に送信される。
【0023】
いくつかの実施形態によれば、前記複数のグループの前記情報は、一緒に送信される。
【0024】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのグループは、2つ以上の受信ビームを含む。
【0025】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのグループは、2つ以上の送信ビームを含む。
【0026】
いくつかの実施形態によれば、この方法は、どの、前記アクセス・ポイントの受信ビーム方向および前記ユーザ・デバイスの送信ビーム方向を使用するかを決定するために、前記複数のビーム・グループを使用するステップを含む。
【0027】
第2の態様において、1つ以上のプロセッサ上で動作するとき第1の態様の方法を実行するコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ・プログラムが提供される。
【0028】
第3の態様において、非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体に具体化された、プロセスを実行するプロセスを制御するためのプログラム・コードを備えるコンピュータ・プログラムであって、該プロセスは、複数のビーム・グループを決定するために、ユーザ・デバイスにおいて、1つ以上の測定を実行するステップであって、各ビーム・グループはユーザ・デバイスの少なくとも1つの受信ビーム方向、および、アクセス・ポイントの少なくとも1つの送信ビーム方向に結び付いているものである、ステップと、前記ビーム・グループに関する情報を前記アクセス・ポイントに送信させるステップと、を含む、コンピュータ・プログラムが提供される。
【0029】
第4の態様において、ユーザ・デバイスからアクセス・ポイントで、複数のビーム・グループに関する情報を受信するステップであって、各ビーム・グループは前記ユーザ・デバイスの少なくとも1つの受信ビーム方向、および、前記アクセス・ポイントの少なくとも1つの送信ビーム方向に結び付いているものである、ステップと、前記ユーザ・デバイスに送信するのに、どの送信ビームが使用されるべきかを制御するために前記ビーム・グループの情報を使用するステップとを含む方法が提供される。
【0030】
いくつかの実施形態において、この方法は、前記グループのうちのどれが優先的に使用されるのかを示す選好情報を含む。
【0031】
いくつかの実施形態によれば、この方法は、1つ以上のビーム方向に対して基準信号送信要求を受信するステップと、それに応じて、前記1つ以上のビーム方向において前記基準信号の前記送信をさせるステップとを含む。
【0032】
いくつかの実施形態によれば、前記基準信号はビーム特定の基準信号であることができる。
【0033】
いくつかの実施形態によれば、この方法は、一度に、p-nグループを用いて前記ユーザ機器に送信するステップであって、pは、グループの数であり、nはpより小さいものであり、前記選好情報は、前記グループのうちのどのp-nが使用されるべきかを示す、ステップを含む。
【0034】
いくつかの実施形態によれば、この方法は、前記グループのうちの1つ以上と結びついた障害状態を判断するステップと、それに応じて、前記グループのうちの異なる1つ以上を使用するステップとを含む。
【0035】
いくつかの実施形態によれば、この方法は、複数のスイープ・ブロックにおける前記少なくとも1つの送信ビームを前記ユーザ・デバイスに、送信するステップを含む。
【0036】
いくつかの実施形態によれば、この方法は、要求を前記アクセス・ポイントから前記ユーザ・デバイスに送信させ、前記要求に応じて、前記ユーザ・デバイスから前記少なくとも1つのビーム・グループの前記情報を受信させるステップを含む。
【0037】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのグループは、2つ以上の受信ビームを含む。
【0038】
いくつかの実施形態によれば、前記少なくとも1つのグループは、2つ以上の送信ビームを含む。
【0039】
第5の態様において、1つ以上のプロセッサで動作するとき、前記第4の態様の方法を実行するコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ・プログラムが提供される。
【0040】
第6の態様において、非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体に具体化された、プロセスを実行するプロセスを制御するためのプログラム・コードを備えるコンピュータ・プログラムであって、該プロセスは、複数のビーム・グループを決定するために、ユーザ・デバイスにおいて、1つ以上の測定を実行するステップであって、各ビーム・グループはユーザ・デバイスの少なくとも1つの受信ビーム方向およびアクセス・ポイントの少なくとも1つの送信ビーム方向に結び付いているものである、ステップと、前記ビーム・グループに関する情報を前記アクセス・ポイントに送信させるステップと、を含む、コンピュータ・プログラムが提供される。
【0041】
第7の態様において、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置が提供される。前記少なくとも1つのメモリと、前記コンピュータ・プログラム・コードとは、前記少なくとも1つのプロセッサで、前記装置に、少なくとも、複数のビーム・グループを決定するために、ユーザ・デバイスにおいて、1つ以上の測定を実行させ、ここで、各ビーム・グループはユーザ・デバイスの少なくとも1つの受信ビーム方向、および、アクセス・ポイントの少なくとも1つの送信ビーム方向に結び付いているものであり、前記ビーム・グループに関する情報を前記アクセス・ポイントに送信させるように構成される。
【0042】
いくつかの実施形態によれば、この装置は、前記グループのうちのどれが優先的に使用されるのかを示す選好情報を、前記アクセス・ポイントに提供させるように構成される。
【0043】
いくつかの実施形態によれば、前記装置は、一度に、p-nグループを用いて受信するように構成され、ここで、pは、グループの数であり、nはpより小さいものであり、前記グループのうちのどのp-nが使用されるべきかを示す情報を前記アクセス・ポイントに提供されるようにさせる。
【0044】
いくつかの実施形態において、この装置は、前記グループのうちの全部ではないが、少なくとも1つを用いて、前記アクセス・ポイントから受信し、続いて、前記グループのうちの異なる1つ以上を用いて、前記アクセス・ポイントから受信するように構成される。
【0045】
いくつかの実施形態において、この装置は、1つ以上のグループが定義された後に、現在のグループに対して、1つ以上のビームが異なるものであるならば、前記アクセス・ポイントに基準信号を送信するように要求する要求を、前記アクセス・ポイントに送信されるようにさせるように構成される。
【0046】
いくつかの実施形態によれば、この装置は、それぞれのビーム方向のビーム特定基準信号に関して前記測定を実行するように構成される。
【0047】
いくつかの実施形態によれば、前記実行は、前記装置がビーム品質測定を実行することを含む。
【0048】
いくつかの実施形態において、前記装置は、1つ以上の送信されたビームから、それぞれのアイデンティティ情報を得るための手段を備える。
【0049】
いくつかの実施形態において、前記それぞれのアイデンティティ情報は、それぞれのビーム特定基準信号を含む。
【0050】
いくつかの実施形態において、前記情報は、ビーム品質情報およびビーム識別情報のうちの1つ以上を含む。
【0051】
いくつかの実施形態において、前記装置は、複数のスイープ・ブロックにおいて前記少なくとも1つの送信ビームを受信するように構成される。
【0052】
いくつかの実施形態において、前記アイデンティティ情報はスイープ・ブロック情報を含む。
【0053】
いくつかの実施形態によれば、この装置は、イベントに応答して前記少なくとも1つのビーム・グループに関する前記情報を提供させるように構成される。
【0054】
いくつかの実施形態において、この装置は、前記アクセス・ポイントから要求を受信し、前記要求に応答して、前記情報を前記アクセス・ポイントに送信させるように構成される。
【0055】
いくつかの実施形態によれば、前記装置は、前記複数のグループに関する前記情報を別々に送信するように構成される。
【0056】
いくつかの実施形態によれば、前記装置は、前記複数のグループに関する前記情報を一緒に送信するように構成される。
【0057】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのグループは、2つ以上の受信ビームを含む。
【0058】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのグループは、2つ以上の送信ビームを含む。
【0059】
いくつかの実施形態によれば、この装置は、どの、前記アクセス・ポイントの受信ビーム方向および前記ユーザ・デバイスの送信ビーム方向を使用するかを決定するために、前記複数のビーム・グループを使用するように構成される。
【0060】
第8の態様において、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリとを備え、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータ・プログラム・コードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、少なくとも、ユーザ・デバイスからアクセス・ポイントで、複数のビーム・グループに関する情報を受信させ、ここで、各ビーム・グループは前記ユーザ・デバイスの少なくとも1つの受信ビーム方向および前記アクセス・ポイントの少なくとも1つの送信ビーム方向に結び付いているものであり、前記ユーザ・デバイスに送信するのに、どの送信ビームが使用されるべきかを制御するために前記ビーム・グループの情報を使用させる装置が提供される。
【0061】
いくつかの実施形態において、この装置は、前記グループのうちのどれが優先的に使用されるのかを示す選好情報を使用するように構成される。
【0062】
いくつかの実施形態において、この装置は、1つ以上のビーム方向に対して基準信号送信要求を受信し、それに応じて、前記1つ以上のビーム方向において前記基準信号の前記送信をさせるように構成される。
【0063】
いくつかの実施形態において、この装置は、一度に、p-nグループを用いて前記ユーザ機器に送信するように構成される。ここで、pは、グループの数であり、nはpより小さいものであり、前記選好情報は、前記グループのうちのどのp-nが使用されるべきかを示す。
【0064】
いくつかの実施形態において、この装置は、前記グループのうちの1つ以上と結びついた障害状態を判断し、それに応じて、前記グループのうちの異なる1つ以上を使用するように構成される。
【0065】
いくつかの実施形態において、この装置は、複数のスイープ・ブロックにおける前記少なくとも1つの送信ビームを前記ユーザ・デバイスに、送信するように構成される。
【0066】
いくつかの実施形態によれば、この装置は、要求を前記アクセス・ポイントから前記ユーザ・デバイスに送信させ、前記要求に応答して、前記ユーザ・デバイスから前記少なくとも1つのビーム・グループの前記情報を受信するように構成される。
【0067】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのグループは、2つ以上の受信ビームを含む。
【0068】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つのグループは、2つ以上の送信ビームを含む。
【0069】
第9の態様において、複数のビーム・グループを決定するために、ユーザ・デバイスにおいて、1つ以上の測定を実行する手段と、ここで、各ビーム・グループはユーザ・デバイスの少なくとも1つの受信ビーム方向、およびアクセス・ポイントの少なくとも1つの送信ビーム方向に結び付いているものであり、前記ビーム・グループに関する情報を前記アクセス・ポイントに送信させる手段とを備える装置が提供される。
【0070】
いくつかの実施形態において、この装置は、前記グループのうちのどれが優先的に使用されるのかを示す選好情報を、前記アクセス・ポイントに提供させる手段を備える。
【0071】
いくつかの実施形態によれば、前記装置は、一度に、p-nグループを用いて受信する手段と、ここで、pは、グループの数であり、nはpより小さいものであり、前記グループのうちのどのp-nが使用されるべきかを示す情報を前記アクセス・ポイントに提供されるようにさせる手段とを備える。
【0072】
いくつかの実施形態において、この装置は、前記グループのうちの全部ではないが、少なくとも1つを用いて、前記アクセス・ポイントから受信し、続いて、前記グループのうちの異なる1つ以上を用いて、前記アクセス・ポイントから受信する手段を備える。
【0073】
いくつかの実施形態において、この装置は、1つ以上のグループが定義された後に、現在のグループに対して、1つ以上のビームが異なるものであるならば、前記アクセス・ポイントに基準信号を送信するように要求する要求を、前記アクセス・ポイントに送信されるようにさせる手段を備える。
【0074】
いくつかの実施形態によれば、この装置は、それぞれのビーム方向のビーム特定基準信号に関して前記測定を実行する手段を備える。
【0075】
いくつかの実施形態において、前記実行は、前記装置がビーム品質測定を実行することを含む。
【0076】
いくつかの実施形態において、この装置は、1つ以上の送信されたビームから、それぞれのアイデンティティ情報を獲得する手段を備える。
【0077】
いくつかの実施形態において、前記それぞれのアイデンティティ情報は、それぞれのビーム特定基準信号を含む。
【0078】
いくつかの実施形態において、前記情報は、ビーム品質情報およびビーム識別情報のうちの1つ以上を含む。
【0079】
いくつかの実施形態において、前記装置は、複数のスイープ・ブロックにおいて前記少なくとも1つの送信ビームを受信する手段を備える。
【0080】
いくつかの実施形態において、前記アイデンティティ情報はスイープ・ブロック情報を含む。
【0081】
いくつかの実施形態において、この装置は、イベントに応答して前記少なくとも1つのビーム・グループの前記情報を提供されるようにさせる手段を備える。
【0082】
いくつかの実施形態において、この装置は、前記アクセス・ポイントから要求を受信し、前記要求に応じて、前記情報を前記アクセス・ポイントに送信されるようにさせる手段を備える。
【0083】
いくつかの実施形態において、前記装置は、前記複数のグループに関する前記情報を別々に送信する手段を備える。
【0084】
いくつかの実施形態において、前記装置は、前記複数のグループに関する前記情報を一緒に送信する手段を含む。
【0085】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのグループは、2つ以上の受信ビームを含む。
【0086】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのグループは、2つ以上の送信ビームを含む。
【0087】
いくつかの実施形態によれば、この装置は、前記複数のビーム・グループを使用して、前記アクセス・ポイントのどの受信ビーム方向かを判定し、前記ユーザ・デバイスのビーム方向を送信する手段を備える。
【0088】
第10の態様において、アクセス・ポイントにおいて、ユーザ・デバイスから、複数のビーム・グループについて情報を受信する手段であって、各ビーム・グループは前記ユーザ・デバイスの少なくとも1つの受信ビーム方向および前記アクセス・ポイントの少なくとも1つの送信ビーム方向に結び付いているものである、手段と、前記ユーザ・デバイスに送信するのに、どの送信ビームが使用されるべきかを制御するために前記ビーム・グループの情報を使用する手段とを備える装置が提供される。
【0089】
いくつかの実施形態によれば、この装置は、前記グループのうちのどれが優先的に使用されるのかを示す選好情報を使用する手段を含む。
【0090】
いくつかの実施形態によれば、この装置は、1つ以上のビーム方向に対して基準信号送信要求を受信し、それに応じて、前記1つ以上のビーム方向において前記基準信号の前記送信をさせる手段を備える。
【0091】
いくつかの実施形態によれば、この装置は、一度に、p-nグループを用いて前記ユーザ機器に送信する手段を備え、ここで、pは、グループの数であり、nはpより小さいものであり、前記選好情報は、前記グループのうちのどのp-nが使用されるべきかを示す。
【0092】
いくつかの実施形態によれば、この装置は、前記グループのうちの1つ以上と結びついた障害状態を判断し、それに応じて、前記グループのうちの異なる1つ以上を使用する手段を備える。
【0093】
いくつかの実施形態によれば、この装置は、複数のスイープ・ブロックにおける前記少なくとも1つの送信ビームを前記ユーザ・デバイスに、送信する手段を備える。
【0094】
いくつかの実施形態によれば、この装置は、要求を前記アクセス・ポイントから前記ユーザ・デバイスに送信させ、前記要求に応答して、前記ユーザ・デバイスから前記少なくとも1つのビーム・グループの前記情報を受信させる手段を備える。
【0095】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのグループは、2つ以上の受信ビームを含む。
【0096】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つのグループは、2つ以上の送信ビームを含む。
【図面の簡単な説明】
【0097】
実施形態を、添付の図面を参照して、単なる例として、以下に説明する。
【
図1】
図1は、いくつかの実施形態による制御装置の概略図を示す。
【
図2】
図2は、可能な通信デバイスの概略図を示す。
【
図3】
図3は、スイープ・サブフレームの概略図である。
【
図4】
図4は、基地局および3つのユーザ機器デバイスの概略図を示す。
【
図5】
図5は、ネットワークおよびユーザ・デバイスのビームフォーミングの概略図を示す。
【
図6】
図6は、2つの送信点の配備シナリオにおけるネットワーク・ビームフォーミングの概略図を示す。
【
図7】
図7は、フレーム構造の概要を示す概略図である。
【
図8】
図8は、同一位置に配置されていないアンテナに対するビーム・グループ化およびフィードバックの概略図を示す。
【
図9】
図9は、同一位置に配置されたアンテナに対するビーム・グループ化およびフィードバックの概略図を示す。
【
図10】
図10は、いくつかの実施形態による例示的な方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0098】
以下では、いくつかの例示的な実施形態が、無線セルラシステムを介して通信することができるモバイル通信デバイス、および、そのようなモバイル通信デバイスにサービスを提供するモバイル通信システムを参照して説明される。例示的な実施形態を詳細に説明する前に、無線通信システムのある一般的な原理、そのアクセスシステム、および、モバイル通信デバイスを、記載された例の基礎となる技術の理解を助けるために、
図1、
図2を参照して簡単に説明する。
【0099】
通信デバイス10または端末に、無線アクセスシステムのアクセス・ポイントを提供する、基地局または同様の無線送信機および/または受信機ノードを介して無線アクセスを提供することができる。
【0100】
各アクセス・ポイントは、所与の時間に通信デバイス10の方向に向けられた少なくとも1つのアンテナ・ビームを提供することができる。いくつかの実施形態では、複数のビームを通信デバイスに向けることができる。このアンテナ・ビームは、アクセス・ポイントのアンテナ・アレイの適切な要素によって提供することができる。例えば、アクセス・ポイント(AP)とユーザ機器(UE)との間のアクセスリンクは、アクティブ・アンテナ・アレイによって提供することができる。そのようなアレイは、狭い送信/受信ビームを、動的に、形成、方向づけし、したがって、UEにサービスし、それらの位置を追跡することができる。これは、ユーザ機器に固有のビームフォーミングとして知られている。アクティブ・アンテナ・アレイは、ビームフォーミングの可能性をさらに高めるために、アクセス・ポイントおよびユーザ機器の両方で使用することができる。各アクセス・ポイントおよび/またはアンテナ・アレイによって、複数のビームを提供することができる。
【0101】
アクセス・ポイント、したがって、そこを通る通信は、その動作、および、それと通信しているモバイル通信デバイスの管理を可能にするために、典型的には、少なくとも1つの適切なコントローラ装置によって制御される。
図1は、例えば、アクセス・ポイントのいずれかと統合され、結合され、および/または、他の方法でアクセス・ポイントを制御するノードのための制御装置の一例を示す。制御装置30は、アクセス・ポイントによるアンテナ・ビームを介して通信の、および、アクセス・ポイント間のハンドオーバなどのオペレーションの制御を提供するように構成することができる。この目的のために、制御装置は、少なくとも1つのメモリ31と、少なくとも1つのデータ処理ユニット32、33と、入力/出力インタフェース34とを備える。インタフェースを介して、この制御装置は、アクセス・ポイントの関連する他のコンポーネントに結合することができる。制御装置は、適切なソフトウェアコードを実行して制御機能を提供するように構成することができる。 ネットワーク・システムの他の場所、例えば、コアネットワーク・エンティティに設けられた制御装置に同様のコンポーネントを設けることができることが理解される。 この制御装置は、他の制御エンティティと相互接続することができる。 この制御装置および機能は、いくつかの制御ユニットの間に分散さすることができる。いくつかの実施形態では、各基地局は、制御装置を備えることができる。代替の実施形態では、2つ以上の基地局が1つの制御装置を共有してもよい。
【0102】
アクセス・ポイントおよび関連コントローラは、固定回線接続および/または無線インタフェースを介して互いに通信することができる。基地局ノード間の論理接続は、 例えば、X2インタフェースによって提供することができる。このインタフェースは、例えば、ステーションの動作の調整のために使用することができる。
【0103】
通信デバイスまたはユーザ機器(UE)10は、少なくともデータの無線通信を受信することができる任意の適切なデバイスを備えることができる。例えば、この装置は、無線受信機、データ処理およびユーザ・インタフェース装置を備えたハンドヘルド・データ処理装置であることができる。非限定的な例には、携帯電話などのモバイル局(MS)、または、「スマート・フォン」として知られているもの、無線インタフェースカードまたは他の無線インタフェース機能を備えたラップトップまたはタブレット・コンピュータなどのポータブルコンピュータ、パーソナル無線通信能力を備えたデータアシスタント(PDA)、またはこれらの組み合わせなどが含まれる。さらなる例には、腕時計またはスマートウォッチ、眼鏡、ヘルメット、帽子、衣服、無線接続を備えたイヤ・ピース、ジュエリーなどと一体化したウェアラブル無線装置、無線機能を備えたユニバーサルシリアルバス(USB)スティック、モデムデータカード、機械タイプの装置、または、これらの組み合わせなどが含まれる。
【0104】
図2は、可能な通信デバイスの概略的な部分断面図を示す。より詳細には、ハンドヘルドまたはその他のモバイル通信デバイス(またはユーザ機器UE)10が示されている。モバイル通信デバイスは、無線通信能力と、その動作を可能にする適切な電子制御装置とを備えている。したがって、モバイル装置10は、少なくとも1つのデータ処理エンティティ26、例えば中央処理装置および/またはコアプロセッサ、少なくとも1つのメモリ28および実行されるように設計されたタスクのソフトウェアおよびハードウェア支援実行において使用可能な追加のプロセッサ25およびメモリ29などの他の可能なコンポーネントを備えることが示されている。データ処理、記憶装置および他の関連する制御装置は、適切な回路基板27および/またはチップセットに設けることができる。モバイルデバイスの制御装置によって提供されるデータ処理機能およびメモリ機能は、本願明細書で後述するように、本発明の特定の実施形態による制御およびシグナリング動作をさせるように構成される。ユーザは、タッチセンシティブ表示画面またはパッド24および/またはキーパッド、1つ以上のアクチュエータボタン22、音声コマンド、これらの組み合わせなどのような適切なユーザ・インタフェースによって、モバイルデバイスの動作を制御することができる。スピーカとマイクロホンも典型的には設けられている。さらに、モバイル通信デバイスは、他の装置への、および/または例えば、ハンズフリー装置などの外部アクセサリを接続するための適切なコネクタ(有線または無線のいずれか)を備えることができる。
【0105】
モバイルデバイスは、信号を受信し送信するための適切な装置を介して無線通信することができる。
図2は、装置の制御装置に接続された無線ブロック23を概略的に示す。無線ブロックは、無線部および関連するアンテナ装置を備えることができる。アンテナ装置は、モバイル装置の内部または外部に配置することができる。アンテナ装置は、ビームフォーミング動作が可能な要素を備えることができる。
【0106】
いくつかの実施形態は、ビームフォーミング技術を用いたモバイル通信ネットワークに関する。例えば、5G無線アクセス技術およびLTE-A(Long Term Evolution-Advanced)は、ビームフォーミング技術の使用を提案している。ビームフォーミングを使用する任意の他の通信システムと共に他の実施形態を使用することができることが理解されるべきである。
【0107】
例えば、いくつかの無線エリアネットワークは、ビームフォーミングを使用することができる。
【0108】
5G無線システムは、400MHzから100GHzの周波数を使用することができる。 ビームフォーミングは、カバレッジ問題のために高周波数帯域の使用を可能にする上で望ましいと考えられている。
【0109】
いくつかのトランシーバ(例えば、ハイブリッド・トランシーバ・アーキテクチャ)は、アナログ・ビームフォーミングを使用することができる。これはアンテナポートの数に依存するので、限られた数のコンカレント・ビームを意味するデジタル・ビームフォーミング・トランシーバ・アーキテクチャ、または、デジタル・ベースバンド処理(例えば、MIMO多重入力多重出力、および/またはデジタルプリコーディング)およびアナログ・ビームフォーミングのハイブリッドを使用する、いわゆるハイブリッドトランシーバアーキテクチャと共に、他の実施形態を使用することができることが理解されるべきである。実施形態は、ビームフォーミングの任意の方法で使用できることが理解されるべきである。
【0110】
図3を参照すると、スイープ・サブフレームで構成されたアクセス・ポイントが示されている。アクセス・ポイントは、ビームを時間的に変化させ、第1の時点では、それは、1aで表示され、第2の時点では、1a’で、第3の時点では、1a’’で表示されることが示される。アクセス・ポイントは、基地局であってもよい。5Gのようないくつかの規格では、アクセス・ポイントはBS(基地局)と呼ばれることがある。アクセス・ポイントは、全体的に符号3で示されるセル・カバレージ・エリアを有する。セル・カバレッジ・エリアは、アクセスノードによって定義されるビームによってカバーされる。
図3に示す例では、アクセス・ポイントに対して6本のビームが示されている。これらは、ビーム1、1’、1’’、ビーム2、2’、2’’、ビーム3、3’、3’’、ビーム4、4’、4’’、ビーム5、5’、5’’、ビーム6、6’、6’’である。各時間インスタンスでは、アクセス・ポイントにスイープ・ブロック(SB)内に2つのアクティブビームがある。連続スイープ・ブロックが基地局によって送信され、各スイープ・ブロックは他のスイープ・ブロックと比較して異なるビームから構成される。ビーム1およびビーム2は、スイープ・ブロック1の第1の時点でアクティブであり、ビーム3’およびビーム4’は、第2のスイープ・ブロック2に対してアクティブであり、ビーム5’’およびビーム6’’は、第3のスイープ・ブロックNに対してアクティブである。スイープ・ブロックの間、一部のビームのみがアクティブであり、残りのビームは非アクティブである。異なる実施形態では、6つより多い、または少ないビームを提供することができることが理解されるべきである。
【0111】
上記の例では、3つのスイープ・ブロックがある。しかしながら、他の実施形態では、すべてのビームをスイープするのに必要なスイープ・ブロックの数は、3つより多くても少なくてもよい。スイープ・ブロック内のビームの数は2より多くても少なくてもよい。いくつかの実施形態では、提供されるアクティブビームおよび非アクティブビームの数は、時間とともに変化することができる。アクティブビームの数はアクセス・ポイントの間で異なることができる。
【0112】
システムアクセスを可能にするために、1つ以上のビームがセルの特定の領域をカバーする方向ごとに、システム情報の定期的な送信が要求されることができる。システムアクセスのためのリソースを提供するために、対応する方向をカバーする必要がある。アクセス・ポイントが、ある時間間隔(1つのシンボル持続時間または2つのシンボル持続時間など)の間にビームの集合を有する特定の領域をカバーする場合、それはスイープ・ブロックと呼ばれる。
図3はスイープ・ブロックの概念を示している。スイープ・ブロックSB#2の場合、ビーム3’と4’がアクティブであり、スイープ・ブロックSB#Nの場合、ビーム5’’と6’’とがアクティブである。
図3は、スイープ・ブロック中に隣接するビームがアクティブであることを示しているが、所与のスイープ・ブロックに対して、異なるビームセットを選択できることを理解すべきである。アクティブビームは
図3ではAで示され、非アクティブビームはIで参照される。
【0113】
図3はさらに、スイープ・サブフレームSSFを示す。スイープ・サブフレームは、ビームフォーミングの共通制御チャネルシグナリングのカバレッジを提供することができる。スイープ・サブフレームは、スイープ・ブロックSBからなる。
【0114】
必要なセル面積をカバーするために必要なビームの総数は、アクセス・ポイントが形成できる同時アクティブビームの数よりも多い場合がある。したがって、アクセス・ポイントは、各スイープ・ブロックで異なるビームセットをアクティブにすることによって、時間領域のセル・カバレッジ・エリアをスイープする必要がある。スイープ・ブロックあたりのアクティブビームの数とセル領域をカバーするために必要なビームの総数とに応じて、2つ以上のスイープ・ブロックが必要になる場合がある。さらに、サブフレーム当たりのスイープ・ブロックの数は、各スイープの長さによって制限される。一例として、1つのスイープ・ブロック持続時間は、1つまたは2つのシンボル(例えば、OFDM(直交周波数分割多重)シンボル)であることができ、サブフレームごとに14個のシンボルが存在する場合、スイープ・サブフレームは7または14スイープ・ブロックであることができる。セルを覆うのに必要なスイープ・ブロックの数に依存して、複数のスイープ・サブフレームが必要とされることがある。しかしながら、これは単なる例示であり、異なる実施形態において異なる構成を使用することができる。
【0115】
図3に示されるアクティブビームは、情報を送信または受信するために使用され得る。したがって、スイープ・サブフレームは、アクティブビームが情報を送信しているときのダウンリンクスイープ・サブフレームとして、または、アクティブビームが情報を受信しているときのアップリンク・スイープ・サブフレームとして定義することができる。さらに、TDD(時分割複信)システムおよび下りリンクと上りリンクチャネルとの相互関係を仮定すると、上りリンクのセル領域と下りリンクの方向を、スイープ・ブロックごとに同じビーム構成でカバーするために、同じスイープ・ブロックを上りリンクおよびダウンリンク方向で定義する必要がある。
【0116】
ダウンリンク方向の例として、スイープ・サブフレームによってダウンリンク共通制御チャネルカバレッジが提供される場合、各スイープ・ブロックは、1つ以上のダウンリンク同期信号などのセル・アクセス情報、MIB(マスター情報ブロック)、SIB(システム情報ブロック)などのシステム情報、その他を搬送することができる・代替的にまたは追加的に、含まれることができる他の例または情報は、PRACH/RACH(物理ランダムアクセスチャネルおよびランダムアクセスチャネル構成)、ページング、および、セル内でブロードキャストされる必要がある任意の制御情報の1つ以上を含む。アップリンク方向では、スイープ・サブフレーム/サブフレームは、ランダムアクセスチャネル、または、SR(スケジューリング要求)のような周期的アベイラビリティを必要とする他のアップリンクチャネルのためのリソースを収容することができる。
【0117】
ビームの非限定的な定義は、ビーム特有の基準信号(BRS)の検出である。一例では、ビーム固有の基準信号Sは、少なくとも1つ、典型的には複数のアンテナ素子にマッピングされるアンテナポートにマッピングされる。アンテナ素子に通じる信号は、特定の放射パターンを形成するために(アーキテクチャに応じて、アナログまたはデジタル重み付けであってもよいが)個々に重み付けされる。
【0118】
異なるビーム特有の基準信号の検出によって識別される複数のアンテナポートを定義することができる(したがって、複数の放射パターンが形成され得る)。これらの放射パターンは、同じ形状であり得るが、異なる方向を指すことができる。
【0119】
単一ビーム固有の基準信号は、同じアンテナ素子にマッピングされてもよいし、マッピングされなくてもよい2つ以上のアンテナポートにマッピングされることができる。いくつかの実施形態では、アンテナ素子を異なるポートに動的にマッピングすることができる。1つの例は、アンテナ素子固有の重みが等しい2つのアンテナポートを使用してビーム特定の基準信号を送信することであるが、第1のアンテナポートは、水平偏波(H偏波)であるエレメントにマップされ、第2のアンテナポートは、垂直偏波(V偏波)であるエレメントにマップされるしたがって、第1および第2のポートの要素の放射パターンは同じであるが、同じビーム固有の基準信号が両方のポートを介して送信され、単一のビームとして観察される。いくつかの実施形態では、アンテナ・エレメント固有の重み付けが等しくない(異なる放射パターンである)2つ以上のポートでビーム固有の基準信号を送信することができる。
【0120】
セルのカバレージが複数のビームによって提供されるビームフォーミングシステムでは、例えば、ビームレベル検出/分離を実行し、ビーム特有の基準信号に関する測定を実行することを可能にするユーザ固有の基準信号を使用することにより、単一のビームを識別することが有益であり得る。測定値は、RSRP (Reference Signal Received Power),RSSI(received signal strength indicator)、CQI(channel quality indicator、チャネル品質インジケータ)、その他のうちのの1つ以上などのインジケータを決定することができる。しかし、これらに限られるものではない。異なるビームを識別することは有益であり得る。例えば、ユーザ機器が初期アクセス中に好適な通信ビームをネットワーク・アクセス・ポイントに示す、または測定がネットワーク・アクセス・ポイントに報告されるときに、測定値を共通参照インデックスにマッピングするなどである。
【0121】
ビームを識別するために、次のマッピングを行うことができる。例えば、スイープ・ブロックごとに8つの異なるビーム基準信号が送信される場合、受信機は可能性として、8つの異なる信号指数(ビームまたはビーム指数)を測定することができる。 8つの異なるBRS信号は、8つのアンテナポートに対応する。 同じビーム固有の基準信号アンテナポートを次のスイープ・ブロックで再使用することができるので、ビーム・インデックスを決定できるようにスイープ・ブロックIDを決定する必要がある。したがって、ビーム指数は、ビーム・インデックス=BRSアンテナポート*スイープ・ブロックインデックス、である。
【0122】
スイープ・ブロック(スイープ・シンボルまたは複数のシンボル)が、MIB、SIB、DL CTRL(ダウンリンク制御)、DL DATA(ダウンリンクデータ)などの1つ以上の情報も搬送する場合には、スイープ・ブロックインデックスは、明示的にシグナリングされることができる。代替的または追加的に、スイープ・ブロックは、ブロックを識別するための特定のシーケンス番号を含むことができる。
【0123】
セルラネットワークにおいて十分なカバレッジ及び容量を達成するために、例えば、28GHzまたは同様の周波数の高い搬送波周波数において、無線チャネルの伝搬/経路損失は、ビームフォーミングの形において、例えば、大規模アンテナ・アレイを介して指向性送信および受信を導入することによって補償することができる。この結果、アクセス・ポイント(例えば、64個のアンテナ素子での18dB)およびユーザ機器(例えば、8個のアンテナ素子での9dB)の両方において、比較的大きなアンテナ・アレイ利得が例えば、雨や酸素の吸収による伝搬損失および/または損失を補償するために、達成され得る。もちろん、異なる実施形態が、異なる周波数で動作することができる。
【0124】
ユーザ機器とネットワーク(アクセス・ポイント)ビームフォーミングの両方を使用できることを示す
図4を参照する。
図4は、アクセス・ポイント40、および、3つのユーザ機器UE1、UE2、UE3を示す。アクセス・ポイントビーム41-47およびUE1、UE2およびUE3のユーザ機器ビーム50ー56もまた概略的に図示されている。各ユーザ機器は、例として、異なる受信ビーム解像度Rxを有するように示されている。
【0125】
上述したように、アクセス・ポイントカバレッジは、セル領域の一部をカバーするビームのセットを形成することによって提供され、したがって、ユーザ機器、異なるビームの放射パターンが典型的に重なり合って厚いカバレッジを提供するので、複数のビームを検出することができる(
図4は簡略図を示す)。
【0126】
ユーザ機器の通信ビーム方向に応じて、異なるビームまたはビームのセットを検出することができる。これに加えて、無指向性ビームの場合についても議論すべきである。狭いビームはより高いアンテナ利得(主ローブを指すためにそれに応じて重み付けされた複数の要素を使用することによって得られる)を示すので、無指向性ビームはすべての方向に対して等しいアンテナ利得を有する。したがって、ユーザ機器は、すべての方向(干渉も含む)からの信号を検出することができるが、アンテナ利得は低い。
【0127】
UE1は、4つの受信ビーム50-54で動作し、
図4のマッチング・シェーディングによって示されるように、受信ビーム52とアクセス・ポイント送信ビーム43とをマッチングさせる。
【0128】
UE2は、最良のダウンリンクビームがアクセス・ポイントビーム44である無指向性ユーザ機器である。
【0129】
UE3は、2つの受信ビーム55、56のみを動作させ、ビーム56をアクセス・ポイントビーム45とマッチングさせる。
【0130】
ユーザ機器が、例えば、(ユーザ機器ビームフォーミングを使用して)アクセス・ポイント通信ビームを検出するためのビーム固有の基準信号測定を実行する場合、最良の通信ビーム/方向を決定するため、すなわち、どの受信ビームが最高品質の測定値または同様のパラメータを提供するかを決定するために、その受信ビームを複数の方向にステアリング/形成する必要があり得る。最高の品質を、信号レベル、ある閾値を上回る検出されたビームの数等によって決定することができる。ビームカバレッジエリアが重なり合うと、ユーザ機器は、それ自身の受信ビーム方向ごとに、および/または、無線環境(オブジェクト/表面からの反射)によって、複数のアクセス・ポイントビームを検出することができる。
【0131】
これに加えて、ユーザ機器は、受信ビームを異なる方向に向けることによって異なるアクセス・ポイント通信ビームを検出することができる。これを
図5に示す。
【0132】
ユーザ機器60は、その受信ビーム70を異なる方向に向けることができ、あるいは、代替的に、異なる方向をカバーするために複数の同時ビームを形成することができる(非限定的な例として、
図5は2つの受信ビームを示す)。受信機ビームは、アクセス・ポイントから直接送信された信号を受信し、および/または、オブジェクト76に反射する。グレーの線のビーム72は、ユーザ機器がビームフォーミングによってカバーすることができる可能性がある方向を示す。アクセス・ポイント61およびアクセス・ポイントビーム73は類似の方法で示されている。グレーの線のビーム74は、非アクティブなビーム方向である。
【0133】
図6を参照すると、2つ以上の伝送ポイント(TP1およびTP2)を使用してセルが展開される例が示されている。ネットワークおよびユーザ機器の観点から、その動作は、異なる送信点が単一のセルとして活動している場合の動作に類似しているが、異なる物理的位置に可能性として送信点を配置することによって、より広い領域がカバーされる。送信点はダウンリンクビーム62を提供し、UEは受信ビーム63を有する。
【0134】
フェイズド・アンテナ・アレイ技術のような大規模アンテナ・アレイの完全なメリットを利用するには、送信機と受信機の指向性を、送信シナリオと、送信機と受信機との間の無線リンクにおける可能性のある変化に従って動的に調整する必要がある。実際には、特に、複数のアクセス・ポイントおよびユーザを有するセルラネットワークにおいて、これは、ビームフォーミング器トレーニング、ビーム追跡、およびユーザ機器におけるビーム切り替え、および、アクセス・ポイントとユーザ機器との間の関連する信号要求(例えば、ビーム固有の基準信号測定値を提供する、または、CSI(チャネル状態情報)を搬送するビーム報告)に関する。
【0135】
ネットワークの観点から、ユーザ機器が提供する情報(検出されたビーム)が多くなるほど柔軟性が増す。ネットワークは、限られた数の通信ビームを同時に形成し(典型的には例えば2、4、8)、それらのビーム上のユーザ機器とのみ通信することができる。これは、周波数/時間リソースの非効率的な使用につながる可能性がある。 これは、ビーム方向ごとにより多くのユーザ機器を提供できる場合、スケジューラは、スケジューリング決定を実行し、より効率的にリソースを利用する自由度がより高くなるからである。 一例では、ユーザ機器は、別の代替的な検出されたビームを使用して、(ビームアライメントを受信するユーザ機器または選択されたビームに対して無線条件により可能性として低品質であるが、それでも充分である)特定のTTI(送信時間間隔)の間に、サービスを受けることができた。
【0136】
ユーザ機器は、2つ以上のダウンリンク送信ビームを検出することができる。ビームは、異なるRx方向からのものであり得る。ユーザ機器は、検出されたビームを報告することができる。ユーザ機器の受信機と送信機との両方のビーム、および、アクセス・ポイントのビームは、送信または受信の際に、整列させる必要がある。しかしながら、特に、受信機ビームアラインメントの問題のためにユーザ機器に到達する方法に関して失敗する場合、不確実性が存在する可能性がある。
【0137】
いくつかの実施形態によれば、フィードバックシグナリング方法を、基地局およびユーザ機器デバイスに対する送信機および受信機ビーム管理を可能にするために使用することができる。基地局およびユーザ機器は、ビームフォーミング技術を使用することができる。 基地局および/またはユーザ機器は、アナログ/ハイブリッドアンテナ・アレイアーキテクチャを備えることができる。
【0138】
いくつかの実施形態によれば、ユーザ機器は、ビーム特定基準信号(BRS)および/または他のダウンリンク基準信号に基づいて、自身の受信ビーム方向ごとにネットワーク(ダウンリンク)通信ビーム間のリンケージを検出するために測定を実行する。
【0139】
1つの例示的な実施形態では、本願方法は、送信されたダウンリンクビームに関するユーザ機器の受信機/送信機ビームフォーミングリンクを決定することができる。少なくとも2つの異なる受信ビーム方向がダウンリンク通信ビームとリンクされている場合、受信ビーム方向の組ごとにビーム・グループを形成することができる。このセットは、1つ以上の受信ビーム方向を含むことができる。
【0140】
いくつかの実施形態では、リンケージはネットワークに通知されることができる。ネットワークからの要求に応じて、またはイベントトリガに応じて、本願の方法は、ユーザ機器における少なくとも1つのビーム・グループの存在の表示を含むレポートを生成することができる。いくつかの実施形態では、アクセス・ポイントは、第1のグループがいつ定義されるかの情報が提供される。さらなるグループについての情報は、後で提供されることができる。代替的に、2つ以上のグループに関する情報を一緒に提供することができる。いくつかの実施形態では、1つのグループのみが定義されることができ、他の実施形態では、2つ以上のグループが提供される。
【0141】
レポートは、測定レポートまたはビーム品質を含むビームレポートであることができる。ビーム品質は、例えば、基準信号受信品質、基準信号受信電力、閾値を超える品質を有するビームの検出されたセットに対するインデックスまたはグループID、および各グループに関連付けられたNベスト・ビームの1つ以上の品質であることができる。ただし、これらに限られるものではない。ビームレポートは、ネットワーク・アクセス・ポイントに提供される。
【0142】
受信機ビーム方向のセットごとにビーム・グループを維持することは、特定のグループに属するビームを更新することを含むことができる。換言すれば、リンケージは時々更新される必要があり得る。
【0143】
いくつかの実施形態はまた、複数のグループからの送信を検出/監視するユーザ機器能力をグループ単位で示すことを含むことができる。ユーザ機器は、複数の受信ビームを同時に受信することができない場合に、好適なビーム・グループを示すことができる。あるいは、好適なビーム・グループは、示された値に基づいてアクセス・ポイントによってユーザ機器のために選択することができる。
【0144】
追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、ユーザ機器は、グループが「監視」されていることを測定レポートに示すことによって、同時に2つ以上の受信ビーム方向で受信できる能力を示すことができる。
【0145】
フィードバック信号伝達スキームは、同一位置に配置されたアンテナ配置および非同一位置に配置されたアンテナ配備のための無線システムにおける効率的な送信機および受信機ビーム管理を可能にする周期的および/または非周期的基準信号に基づくことができる。
【0146】
フィードバック信号伝達スキームは、非限定的な例として、ビーム特定の基準信号などの、送信された基準信号からのいくつかのビーム・インデックス・グループ測定値を取り込み、ユーザ機器が、アップリンク制御を介して単一または複数のフィードバック・レポートを送信することを可能にする。非限定的な例として、これは、MAC(媒体アクセス制御)またはRRC(無線リソース制御)シグナリングのようなL1またはL2/L3フィードバックを含むことができる。
【0147】
ユーザ機器は、基準信号からP個の異なるビーム・インデックス・グループ測定を実行することができる。基準信号は、ビーム測定/CSI計算/復調に関連する動作のようなユーザ平面及び/又は制御プレーン動作のために使用することができる。
【0148】
ビーム・インデックス・グループ測定は、一例として、各ビームについてのビーム固有の基準信号測定値を含むことができる。
【0149】
パラメータPは、ユーザ機器の装置固有のパラメータであり得る。このパラメータは、ネットワークによって構成されることができる。これは、上位層シグナリングを用いて行うことができる。代替的に、パラメータは、ユーザ機器において構成されることができる。
【0150】
他の実施形態では、パラメータPは、セルまたはネットワークに固有であることができる。
【0151】
P個の異なるビーム・インデックス・グループ測定の各々は、異なる受信ビーム空間構成に対応することができる。各受信ビーム空間構成は、ユーザ機器における異なる受信アンテナポートおよびビーム構成によって定義することができる。
【0152】
基地局またはアクセス・ポイントは、ユーザ機器によって測定され、ユーザ機器によって報告される基準信号に関連するアンテナポートのサブセットをユーザ機器に対して別個に構成することができる。基準信号は、アクセス・ポイントによって送信されたそれぞれのビームに供給される。
【0153】
P個の異なるビーム・インデックス・グループのそれぞれについて、ビーム特定基準信号のような、基準信号アンテナポートに関連するN個の最良のダウンリンク送信器論理ビーム・インデックスを、報告することができる。この報告は、アンテナが同一位置に配置されているか同一位置に配置されていないかに依存しない。N個の最良の論理ダウンリンクビーム・インデックスは、前述のアンテナポート上のRSRP/RSRQ測定に従って決定されることができる。
【0154】
パラメータNは、デバイス特有のパラメータであり得る。このパラメータは、上位層シグナリングを有するネットワークによって構成されることができる。あるいは、パラメータPは、UEによって構成されることができる。あるいは、パラメータは、セルまたはネットワークに固有のものであり得る。
【0155】
ユーザ機器は、アップリンク制御チャネルを介して周期的/非周期的フィードバック報告を送信することができる。非限定的な例として、チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)であることができる。このチャネルは、提案されている5GシステムのxPUCCHを指すことができる。
【0156】
フィードバック・レポートは、P個の異なるビーム・インデックス・グループに関するサブフレームnの復号時に、サブフレームn+kで送信されることができる。フィードバック報告は、代替的にまたは追加的に、各ビーム・インデックス・セットその他に関連するNベストTXビーム・インデックスおよび/または対応する量子化基準信号受信電力レベルを含むことができる。
【0157】
ビーム・インデックス・グループ・フィードバックは、すべてのP個の異なるビーム・インデックス・グループをカバーする単一のジョイントビーム・インデックス・グループレポートとして、または、P個の個別ビーム・インデックス・グループレポートとして送信することができる。
【0158】
この報告は、アップリンク制御またはデータ・チャネル(例えば、MACまたはRRCシグナリングのようなL1またはL2/L3フィードバックを使用して)を介してユーザ機器によって送信されることができる。
【0159】
ユーザ機器は、データと多重化された非周期フィードバック・レポートを送信することができる。非限定的な例として、これは、P個の異なるビーム・インデックス・セット、N個の最良の送信ビーム・インデックス、および、各ビーム・インデックス・グループに関連付けられた量子化基準信号受信電力/基準信号受信信号品質レベルのうちの1つ以上に関する物理アップリンク共有チャネルを介することができる。
【0160】
ユーザ機器は、N個の最良の送信ビーム指数、ならびに、各ビーム・インデックス・セットに関連する対応する量子化されたRSRPレベルと関連して、P個の異なるビーム・インデックス・セット上の基地局に、(例えば、MACメッセージ内の物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)など)データの一部としての非周期フィードバックを送信することができる。物理アップリンク共有チャネルは、提案された5GシステムにおけるxPUSCHを参照することができる。
【0161】
基地局またはアクセス・ポイントは、フィードバック報告モードを周期的または非周期的のいずれかに設定する自由を有することができる。あるいは、これは、セルまたはネットワークベース上に設定することができる。いくつかの実施形態では、これは、UEによって制御されることができる。
【0162】
いくつかの実施形態では、UEは、1つ以上のビーム・グループがもはや適切ではないと判断することができる。 この決定に応答して、UEはBSに、ビーム調整基準信号の送信をBSがトリガするための情報をBSに送信することができる。
【0163】
いくつかの実施形態では、1つ以上のグループが既に定義されている。最新のグループにおいてビームが異なる場合、UEは、BRRS送信をトリガする要求をアクセス・ポイントに送信する。いくつかの実施形態では、以前グループ内にあったビーム・インデックスが現在異なるグループにある場合、これはRSをトリガする。
【0164】
いくつかの実施形態は、使用されたビームフォーマに従って測定されたビームをグループ化すること、各グループの平均を、1つ以上の以前の計算されたグループに存在するビームと比較すること、前のステップで受信したグループの同じビーム・インデックス部分が、異なる受信グループの一部ではない場合には、基準信号送信要求を送信させることを含むことができる。
【0165】
いくつかの実施形態では、UEがグループ・メンテナンス手順を開始するためのトリガ信号を送信するように構成されたグループベースのリソースが存在することができる。この手順では、BSは、それぞれのグループに向けてRXビームを試し、訓練することを可能にするために、トリガ信号が関連付けられているグループのビームを用いて、反復的に信号を送信することができる。
【0166】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器が、複数の受信ビームを同時に受信することができないとき、優先ビーム・グループを示すことができる。代替的に、いくつかの例示的な実施形態では、使用されるグループは、示された値に基づいてネットワークによって選択されることができる。
【0167】
一実施形態では、ネットワークは、現在アクティブなビーム・グループにおいて、次のダウンリンク(および/またはアップリンク)割り当てのグループが変更されることを示すことができる。これは、非限定的な例として、アップリンクグラント内のダウンリンク制御情報がスケジューリングされるとき、または、MAC CEによって、または、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、ダウンリンク割当てにおけるダウンリンク制御情報において示され得る。
【0168】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、変更が行われる時間を指示することもでき、これは、方向を変更するためのユーザ機器の能力を受ける可能性がある。その時間は、サブフレームまたは無線フレームなどで表すことができる。
【0169】
付加的または代替的に、いくつかの実施形態では、ユーザ機器は、各グループが測定レポートにおいて「監視」されていることを示すことによって、同時に複数の受信機ビーム方向で受信する能力を示すことができる報告書。
【0170】
一実施形態では、ユーザ機器が、同時に受信できるよりも多くのビーム・グループがアクセス・ポイントで構成されている場合、ユーザ機器および/またはネットワークは、所与の時間にアクティブなビーム・グループの数を、ユーザ機器が同時に受信できるビーム・グループの数以下に維持する。
【0171】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器は、送信機ビーム方向またはグループに対して特定の受信ビーム方向またはビーム・グループを使用する能力を示すことができる。
【0172】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのビーム・グループのユーザ機器電力割り当てを示すレポートが、ユーザ機器によって生成されることができる。これは、ネットワークによる要求または構成に基づくイベントトリガのためにおこる可能性がある。
【0173】
このレポートは、ビーム・グループごとに生成される電力ヘッドルーム・レポートであり得る。
【0174】
このレポートは、ビーム・グループに対して独立または共通のトリガ条件を有するビーム・グループごとの電力ヘッドルームを維持するために使用することができる。
【0175】
一度に一つの受信機方向からのみ受信できるが、複数のビーム・グループ/受信機方向で構成されたユーザ機器に対して、他のユーザとのデータ伝送を多重化することによって、時間領域において複数の利用可能な方向を使用できる場合に、スループットを、増加することができる。
【0176】
いくつかの実施形態は、同一位置に配置されたアンテナ配備でも、共配置されていないアンテナ配備でも、基地局およびユーザ機器の両方で異なる送受信機ビームの組み合わせの認識を高めることができる。結果として、ビームトレーニング、トラッキングおよびスイッチングなどの効率的なビーム管理が、セルラーネットワークタイプの動作において可能になり得る。
【0177】
提案された方法は、専用参照信号の使用を最小化または回避し、そのようなシステムは、オーバーヘッドおよびレイテンシの点でより効率的に動作することが可能である。
【0178】
いくつかの実施形態は、基地局が、受信機アンテナポートインデックスを基地局に明示的にシグナリングする必要なしに、異なるユーザ/デバイス特有のトランシーバ-受信機ビームの組み合わせを構成し管理するための透明な方法を容易にすることができる。
【0179】
実施形態は、同一位置に配置されたアンテナ配備および/または同一位置に配置されていないアンテナ配備に使用されることができる。
【0180】
いくつかの実施形態は、障害回復の問題についても有利であり得る。具体的には、ユーザ機器が少なくとも2つのグループを示す場合、ビーム・グループとユーザ機器の受信機/送信機ビームとの間のリンクが落ちたときに、ネットワークは高速回復を採用することができる。
【0181】
ネットワークは、非限定的な例として、アップリンクグラント上の不連続送信またはダウンリンク送信上の紛失フィードバックなどの障害を検出することができる。
【0182】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器は、複数のビーム・グループを示すことができるが、一度に1つの受信ビームだけを形成することができる。「主」リンクが失敗した場合、ユーザ機器は代替グループに切り替えることができる。ネットワークは、グループに関する情報を有する可能性があり、したがって、リンク回復を試みることができる。
【0183】
代替として、ユーザ機器は、ビーム・グループ・ベースごとに電力ヘッドルームに関する情報を有することによって、前記グループから1つ以上のビームを選択することによって、優先グループを示すランダムアクセスチャネル(RACH)手順を実行してもよく、このネットワークは、例として、ビーム・グループ当たりの適切なアップリンクグラントサイズを決定することができる。
【0184】
上述のいくつかの実施形態のネットワークスケジューリングの柔軟性の側面に関して、ネットワークは、ビーム・グループ(ユーザ機器が複数の受信ビームを有する場合)および最良のスケジューリング利得を提供するビームを選択することによってダウンリンク制御送信を実行することができる。後者は、一例として、送信時間間隔(TTI)当たりのトランキング効率に関するものである(アクセス・ポイントは限られた数の同時ビームを有することができるので、例えば、UEスループットごとに最大を提供するのではなく、所与のTTIにおけるUEの最大数にサービスすることを可能にするようなビームを選択する)。したがって、アクセス・ポイントが、より多くのUEに到達するために使用できるビームを選択するにつれて、TTIごとにより多くのユーザを提供することができる。 制限された数の方向では、APは、時間-周波数リソースによって制限されない場合があるが、場合によっては、形成できる方向/ビームの数が制限されている。
【0185】
ダウンリンク制御は、例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信であり、ユーザ機器は、マッピングに基づいて受信ビームを形成することができる。
【0186】
図7を参照すると、フレーム構造の概要と、関連するダウンリンクおよびアップリンク信号およびチャネルの位置が示されている。各フレームは、14個のOFDMシンボルを持つDLスイープ・サブフレーム116を有する。SSS(セカンダリ同期信号:Secondary Synchronization Signal)、PSS(プライマリ同期信号:Primary Synchronization Signal)、ESS(拡張システム選択:Enhanced System Selection)BRS、PBCH(物理ブロードキャストチャネル:Physical Broadcast Channel)が各シンボルに、提供される。ダウンリンク送信ビームDL TXは、RS基準信号、例えばBRS、そこからP個の異なるビーム・グループのRSRPまたは類似の測定値が計算されるアンテナポートに関連付けられる。これに続いて、ULスイープ・サブフレーム104が続く。これに続いてDL/ULサブフレーム120が続く。これは、DL CTRL情報のための第1のフィールド106と、DMRS情報のための第2のフィールド108と、ULデータ、DLデータ及びCSI-RS/SRS(音声基準信号)のための11フィールド112とを有する。最後のフィールド110はUL CTRL情報用である。RSRPまたは類似の測定値に基づいて、UEは、P個の異なるグループをカバーする周期的または非周期的な単一ジョイントビーム・グループレポート、または、個別にP個の異なるビーム・グループレポートを、UL制御を介して送信する。フレームは5msの周期性を有することができる。
【0187】
図示されているように、ビーム・グループ測定は、構成された基準信号、例えば、ビーム固有の基準信号に関連するアンテナポートから実行される。この後、モバイルデバイスは、例えば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を介してなど、各グループにおけるNベスト基準信号受信電力/基準信号受信品質(RSRP/RSRQ)レベルに関連して、N個の最良の論理ビーム・インデックスを有するP個の異なるビーム・グループ上で、アップリンク制御を介してフィードバック・レポートを送信する。
【0188】
図8を参照すると、k番目のUE装置80のための同一位置に配置されたアンテナのビーム・グループ化およびフィードバックの例が示されている。
【0189】
k番目の装置80は、3つの受信ビーム、ビームd、ビームgおよびビームjを有するように示されている。異なる実施形態において、3つより多い、あるいは、少ないビームが提供されることが可能であることが理解される。
【0190】
基地局82は、4つの送信ビーム84、85、86、87を有するように示されている。異なる実施形態において、4つより多い、あるいは、少ないビームが提供されることが可能であることが理解される。
図8はまた、3つの異なるビーム・インデックス・グループ、グループd88、グループg89およびグループnを示す。
図8は3つのグループを示しているが、異なる実施形態では、3つより多い、あるいは、少ないビーム・グループが提供されることが可能であることが理解される。グループdは、ユーザ機器受信ビームセットdと基地局ビーム87とを含む。グループdは、2つの異なる論理ダウンリンクビーム・インデックスを有する。グループgは、ユーザ機器受信機ビームセットd、gおよびjと、ビーム86及び85を含むN個の基地局ビームとの組み合わせを含む。N個のビームの各々は、異なるビーム・インデックスを有する。最後に、ビーム・グループnは、ユーザ機器受信ビームセットgとjとの組合せを含み、ビーム85および84を含むn個の基地局送信ビームを有する。
【0191】
図9を参照すると、k番目の装置80の非同一位置に配置されたアンテナに対するビーム・グループ化およびフィードバックの例が示されている。k番目の装置80は、3つの受信ビーム、ビームd、ビームgおよびビームjを有するように示されている。異なる実施形態において、3つより多い、あるいは、少ないビームが提供されることが可能であることが可能であることが理解される。
【0192】
送信点92は、4つの送信ビーム96、97、98、99を有するように示されている。異なる実施形態において、4つより多い、あるいは、少ないビームが提供されることが可能であることが理解される。
【0193】
第2の送信点94は、4つの送信ビーム100、101、102および103を有するように示されている。異なる実施形態では、4つより多いまたは少ないビームが提供されることができることが理解される。いくつかの実施形態では、各ビームは、2つのビーム、例えば、水平偏光および垂直偏光によって提供されることができることが理解される。
図9には、2つの送信点のみが示されているが、異なる実施形態では、2つ以上の送信点を提供できることが理解できる。
【0194】
図9はまた、4つの異なるビーム・インデックス・グループ、グループd130、グループg140、グループn150およびグループj152を示す。異なる実施形態では、4つより多いまたは少ないビーム・グループが提供されることができることが理解される。グループdは、ユーザ機器受信ビームセットdと基地局ビーム96とを含む。グループgは、組み合わせユーザ機器受信ビームセットd、gおよびjと、ビーム97および98を含むN個の基地局ビームとを含む。グループjは、ユーザ機器受信ビームセットg及びjと、ビーム100、101、102および103を含むN個の基地局ビームとを含む。最後に、ビーム・グループnは、ユーザ機器受信ビームセットgおよびjと、ビーム102および103を含む基地局N送信ビームとを含む。Nはそれぞれの基で同じでも異なっていてもよい。
図10を参照すると、一実施形態による方法の一例が示されている。
【0195】
ステップ121において、1つ以上の測定が実行される。これらの測定は、例えば、チャネルパラメータおよび/またはビーム品質パラメータの測定を含むことができる。
【0196】
ステップ122において、各ビームグループは、ユーザ・デバイスの少なくとも1つの受信ビーム方向と、アクセスポイントの少なくとも1つの送信ビーム方向とを関連付ける複数のビームグループが決定される。いくつかの実施形態では、少なくとも2つの受信ビームが存在し得る。いくつかの実施形態では、ビームグループは、複数の送信ビーム方向を含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも2つのグループを定義することができる。各グループは、少なくとも1つの受信ビームおよび少なくとも1つのAP送信ビームを有することができる。そのグループの異なるものは、異なる数のDLビーム、および、他のグループに関する受信ビームを有することができ、例えば、1つ以上のグループは、1つのダウンリンクビームおよび1つの受信ビームを有することができる。1つ以上のグループは、2つのダウンリンクビームと1、2の受信ビームとであることができる。1つ以上のグループは、2つのダウンリンクビームを有することができ、P個のグループが存在することができる。Pは整数である。
【0197】
各グループは、X個のDLビームおよびY個の受信ビームを有することができ、ここで、XおよびYは、同じまたは異なる値を有する整数である。
【0198】
一実施形態では、Pは2以上である。少なくとも1つのグループについて、XおよびYの少なくとも1つは1より大きい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのグループは、1より大きいXおよびYを有することが好ましい。
【0199】
次に、ステップ124において、情報が、グループに関して、前記アクセス・ポイントに送信される。
【0200】
いくつかの実施形態では、UEは、APによって送信されるビームをモニタリングする(スイープ技術を使用される)。
【0201】
所与の受信ビーム方向に関して、UEは、APによって送信される任意のDLビームを測定する。これは、DLビームの総数のサブセットであり得る。UEは、異なる識別情報から異なるビームを区別することができる.UEは、また、例えば、RSRP等を得るために、所与のDLビームの強度も測定する。UEは、また、スイープ技術を使用することもできる。
【0202】
UEは、いくつかの実施形態では、単一の受信ビームを所与のビーム方向として使用することができる。他の実施形態では、UEは、アクセス・ポイントからの任意のDL TXを測定するためにRXビームのセットを使用することができる。受信ビーム・グループが形成される方法は、UE実装特有の問題であり得、例えば、ビーム幅、グループ化メトリックなどの受信器タイプの1つ以上に依存することができる。グループ化メトリックの一例は、DL TXビームのセットを受信するためにRXアンテナポートのセットにわたってRX電力を集約することであり得る。
【0203】
UEは、UEにおけるアンテナポートに関連する受信機ビームの各セットについて、これを行う。
【0204】
UEは、N個の最良DLビームを有し、すべてのビームが同じ受信ビームフォーミング器で処理されたその受信ビームまたは受信ビームセットのグループを定義する。最大P個までのグループが定義される。
【0205】
APへの報告は、各グループにあるDLビームを識別する。
【0206】
どのグループが優先されるかについての情報が提供される。
【0207】
アクティブなグループの数に関して、情報が提供される。上記の実施形態では、APはDLビームおよびUEに受信ビームを提供している。
【0208】
代替的または追加的に、APのULビームおよびUEの送信ビームについて同様のグループ分けを定義することができる。APおよびUEは、アップリンク通信に対して、対応するULビームを用いてDLグループを使用することができる。あるいは、グループ化は、DLビーム/受信ビーム・グループに基づいて決定することができる、あるいは、別々に決定することもできる。例えば、いくつかの実施形態では、APは、UEの送信ビームに基づいてグループ化を定義することができる。いくつかの実施形態では、APはDLグループを開始点として取り、どのグループがアップリンクに対してより良いかを決定することができる。
【0209】
いくつかの実施形態では、定義されたAP DLビーム/UE受信ビーム・グループは、ダウンリンクおよびアップリンクの両方向の通信に使用できることが理解される。1つの例において、1つのビーム・グループは、ダウンリンク通信およびアップリンク通信の両方で使用され得る。別の例では、1つのビーム・グループをダウンリンク通信に使用し、別のグループをアップリンク通信に使用することができる。これらの例は非限定的である。
【0210】
いくつかの実施形態では、第1のAP TXおよびUE RXグループが定義され、次に、これは他の方法で使用されることができる(AP RXおよびUE TX)。
【0211】
ある実施形態では、この関連付けは、UEは基準を送信し、APは受信して、グループを形成するように実行されることができ、また、その逆も実行され得ることが理解される。
【0212】
必要なデータ処理装置および機能は、1つ以上のデータプロセッサによって提供されることができる。その装置は、通信デバイス内、制御装置内、および/または、アクセス・ポイント内に設けられることができる。上述した各端部の機能は、別々のプロセッサによって、または統合プロセッサによって提供されることができる。データプロセッサは、ローカル技術環境に適した任意のタイプのものであり得、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、ゲートレベル回路、および、マルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含むことができる。ただし、これらは、非限定的な例である。データ処理は、いくつかのデータ処理モジュールに分散させることができる。データプロセッサは、例えば、少なくとも1つのチップの手段によって提供されることができる。適切なメモリ容量は、また、関連するデバイスにおいて提供されることができる。メモリは、ローカル技術環境に適した任意のタイプであってもよく、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータ記憶技術を用いて実装されることができる。
【0213】
一般に、様々な実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジック、または、それらの任意の組み合わせにおいて実施されることができる。本発明のいくつかの態様は、ハードウェアで実施されることができ、一方、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行されるファームウェアまたはソフトウェアで実施されることもできる。しかしながら、本願発明は、これらに限られるものではない。本発明の様々な態様は、ブロック図、フローチャート、または他の図表現を使用して図示および説明することができるが、ここに記載されたこれらのブロック、装置、システム、技術または方法は、非限定的な例であるが、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路またはロジック、汎用ハードウェアまたはコントローラまたは他のコンピューティングデバイス、あるいは、それらのいくつかの組み合わせにおいて実施することができることがよく理解される。ソフトウェアは、メモリチップ、プロセッサ内に実装されたメモリブロック、ハードディスクまたはフロッピー(登録商標)ディスクなどの磁気媒体、および、DVDなどの光媒体およびそのデータ変形体、CDなどの物理媒体に格納することができる。
【0214】
前述の説明は、例示的かつ非限定的な例として、本発明の例示的な実施形態の詳細な説明を提供するものである。 しかしながら、添付の図面および添付の特許請求の範囲と併せて読めば、上記の説明を考慮して、当業者には様々な修正および適応が明らかになるであろう。しかしながら、本発明の教示のそのような変更は、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の趣旨および範囲内に含まれる。実際に、前述の他の実施形態の1つ以上の組み合わせを含むさらなる実施形態が存在する。