(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-28
(45)【発行日】2023-08-07
(54)【発明の名称】異方性導電膜及び表示装置
(51)【国際特許分類】
H01R 11/01 20060101AFI20230731BHJP
G09F 9/33 20060101ALI20230731BHJP
G09F 13/20 20060101ALI20230731BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20230731BHJP
【FI】
H01R11/01 501C
G09F9/33
G09F13/20 G
G09F9/30 310
(21)【出願番号】P 2019118762
(22)【出願日】2019-06-26
【審査請求日】2022-05-24
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】浅田 圭介
【審査官】高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-119306(JP,A)
【文献】特開2016-103476(JP,A)
【文献】特表2002-519473(JP,A)
【文献】特開2009-019974(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107452438(CN,A)
【文献】特開2009-038115(JP,A)
【文献】特開2019-015899(JP,A)
【文献】米国特許第10193042(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 11/01
G09F 9/30
G09F 9/33
G09F 13/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂に導電粒子が分散された異方性導電膜であって、
前記導電粒子が離散して第1パターンに配列された第1領域と、
前記導電粒子が凝集して第1形状を有する第2領域と、を含む異方性導電膜。
【請求項2】
前記第1パターンは、マトリクスである請求項1に記載の異方性導電膜。
【請求項3】
前記第1パターンは、第2パターンの繰り返しによって形成される請求項1又は請求項2に記載の異方性導電膜。
【請求項4】
前記第2パターンは、前記導電粒子が直線状に配置される請求項3に記載の異方性導電膜。
【請求項5】
前記第2パターンは、前記導電粒子が多角形の頂点の位置に配置される請求項3に記載の異方性導電膜。
【請求項6】
前記第1形状は、円形、楕円形、多角形、又は十字形のいずれか1つである請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載の異方性導電膜。
【請求項7】
前記第2領域は、前記第1領域の外側に位置する請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の異方性導電膜。
【請求項8】
前記第2領域は、アライメントマーカーである請求項1乃至請求項7のいずれか一に記載の異方性導電膜。
【請求項9】
さらに、前記導電粒子が凝集して第2形状を有する第3領域を含む請求項1乃至請求項8のいずれか一に記載の異方性導電膜。
【請求項10】
前記第2形状は、前記第1形状と異なる請求項9に記載の異方性導電膜。
【請求項11】
前記第2領域と前記第3領域との間に前記第1領域が配置される請求項9又は請求項10に記載の異方性導電膜。
【請求項12】
第1パターンに配列された複数の電極が設けられた
画素領域と、前記画素領域の外側に設けられ、前記複数の電極に信号を供給するドライバ回路領域と、を備える回路基板と、
樹脂に導電粒子が分散された異方性導電膜と、
複数の発光素子と、を含み、
前記樹脂は、前記画素領域及び前記ドライバ回路領域にわたって設けられ、
前記異方性導電膜は、
前記導電粒子が離散して前記第1パターンに配列された第1領域と、
前記導電粒子が凝集して第1形状を有する第2領域と、を含み、
前記複数の発光素子は、前記第1領域において、前記導電粒子を介して前記複数の電極と電気的に接続
し、
前記第2領域は、前記画素領域及び前記ドライバ回路領域と重畳しない表示装置。
【請求項13】
前記第1パターンは、マトリクスであり、
前記第1領域に含まれる前記導電粒子は、前記電極と重畳しない領域には配置されない請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第1パターンは、第2パターンの繰り返しによって形成される請求項12又は請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記第2パターンは、前記導電粒子が直線状に配置される請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記第2パターンは、前記導電粒子が多角形の頂点の位置に配置される請求項14に記載の表示装置。
【請求項17】
前記第1形状は、円形、楕円形、多角形、又は十字形のいずれか1つである請求項12乃至請求項16のいずれか一に記載の表示装置。
【請求項18】
前記第2領域は、前記第1領域の外側に位置
し、前記回路基板に設けられたアライメントマーカーと重畳する請求項12乃至請求項17のいずれか一に記載の表示装置。
【請求項19】
前記第2領域は、
前記異方性導電膜のアライメントマーカーであ
る請求項1
8に記載の表示装置。
【請求項20】
前記異方性導電膜は、さらに、前記導電粒子が凝集して第2形状を有する第3領域を含む請求項12乃至請求項19のいずれか一に記載の表示装置。
【請求項21】
前記第2形状は、前記第1形状と異なる請求項20に記載の表示装置。
【請求項22】
前記第2領域と前記第3領域との間に前記第1領域が配置される請求項20又は請求項21に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異方性導電膜及びそれを用いた表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン等の中小型ディスプレイにおいては、液晶やOLED(Organic Light Emitting Diode)を用いたディスプレイが既に製品化されている。なかでも、自発光型素子であるOLEDを用いたOLEDディスプレイは、液晶ディスプレイと比べて、高コントラストでバックライトが不要という利点を有する。しかしながら、OLEDは有機化合物で構成されるため、有機化合物の劣化によってOLEDディスプレイの高信頼性を確保することが難しい。
【0003】
一方、次世代ディスプレイとして、マトリクス状に配列された画素内に微小なマイクロLEDを配置した、いわゆるマイクロLEDディスプレイの開発が進められている。マイクロLEDは、OLEDと同様の自発光型素子であるが、OLEDと異なり、ガリウム(Ga)、インジウム(In)などを含む無機化合物で構成される。そのため、OLEDディスプレイと比較すると、マイクロLEDディスプレイは高信頼性を確保しやすい。さらに、マイクロLEDは、発光効率が高く、高輝度である。したがって、マイクロLEDディスプレイは、高信頼性、高輝度、高コントラストの次世代ディスプレイとして期待されている。
【0004】
マイクロLEDは、一般的なLEDと同様にサファイア等の基板の上に形成され、基板をダイシングすることによって個々のマイクロLEDに分離される。マイクロLEDディスプレイにおいては、回路基板(バックプレーン、TFT基板ともいう)の画素内にダイシングされたマイクロLEDを配置する必要がある。回路基板にマイクロLEDを配置する方法の一つとして、転写用基板を用いて、素子基板から複数のマイクロLEDをピックアップした後、転写用基板を回路基板と貼り合わせ、複数のマイクロLEDを回路基板に転写する方法が知られている(例えば、特許文献1又は特許文献2参照)。一方、回路基板上に設けられた電極とマイクロLEDとの電気的な接続においては、異方性導電膜(ACF)を用いた接続方法が試みられている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国特許出願公開第2016/0240516号明細書
【文献】米国特許出願公開第2017/0047306号明細書
【文献】米国特許出願公開第2018/0145236号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
異方性導電膜を介して回路基板上の電極にマイクロLEDのような微小な素子を配置する場合、隣接する電極間でのショートを防止するため、異方性導電膜に含まれる導電粒子はできる限り分散させたパターンを作成する必要がある。また、回路基板の電極配置パターンと対応するように導電粒子を分散させることができても、回路基板と異方性導電膜との位置合わせが問題となる。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑み、製造コストが抑制された、回路基板との位置合わせが可能な異方性導電膜を提供することを課題の一つとする。また、その異方性導電膜を用いた表示装置を提供することを課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る異方性導電膜は、樹脂に導電粒子が分散された異方性導電膜であって、導電粒子が第1パターンに配列された第1領域と、導電粒子が凝集して第1形状を有する第2領域と、を含む。
【0009】
本発明の一実施形態に係る表示装置は、第1パターンに配列された複数の電極パッドが設けられた基板と、樹脂に導電粒子が分散された異方性導電膜と、複数の発光素子と、を含み、異方性導電膜は、導電粒子が第1パターンに配列された第1領域と、導電粒子が凝集して第1形状を有する第2領域と、を含み、複数の発光素子は、第1領域において、導電粒子を介して複数の電極パッドと電気的に接続する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係る異方性導電膜の平面図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る素子の転写用基板の概略断面図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る異方性導電膜の平面図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る異方性導電膜の平面図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る異方性導電膜の平面図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る異方性導電膜の平面図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る異方性導電膜の平面図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る異方性導電膜の平面図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る表示装置の回路基板のレイアウト構成を示すブロック図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係る表示装置の回路基板に設けられるトランジスタの概略断面図である。
【
図11】本発明の一実施形態に係る表示装置の平面図である。
【
図12】本発明の一実施形態に係る表示装置の画素部の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施形態はあくまで一例にすぎず、当業者が、発明の主旨を保ちつつ適宜変更することによって容易に想到し得るものについても、当然に本発明の範囲に含有される。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合がある。しかし、図示された形状はあくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0012】
本発明の各実施形態において、説明の便宜上、「上」又は「下」という語句を用いて説明するが、説明における上下関係が逆になる場合があってもよい。また、以下の説明で、例えば基板上の素子という表現は、上記のように基板と素子との上下関係を説明しているに過ぎず、基板と素子との間に他の部材が配置されていてもよい。また、「上」又は「下」は、複数の部材が積層された構造における積層順を意味するものであり、必ずしも複数の部材が重畳することを意味しない。
【0013】
本明細書において、「αはA、B又はCを含む」、「αはA,B及びCのいずれかを含む」、「αはA,B及びCからなる群から選択される一つを含む」、といった表現は、特に明示が無い限り、αがA~Cの複数の組み合わせを含む場合を排除しない。さらに、これらの表現は、αが他の要素を含む場合も排除しない。
【0014】
本明細書において、素子とは、例えば、マイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)、レーザーダイオード(LD)、ミニLED、又はマイクロLEDなどであるが、これに限られない。
【0015】
<第1実施形態>
図1を用いて、本発明の一実施形態に係る異方性導電膜について説明する。
【0016】
[構造]
図1は、本発明の一実施形態に係る異方性導電膜10Aの平面図である。
図1に示すように、異方性導電膜10Aは、少なくとも、樹脂11及び樹脂11の中に分散される導電粒子12を含む。また、異方性導電膜10Aは、第1領域100A及び第2領域200を含む。
【0017】
異方性導電膜10の膜厚は5μm以上100μm以下であり、より好ましくは10μm以上50μm以下であり、特に好ましくは15μm以上30μm以下である。
【0018】
第1領域100Aは、回路基板上に設けられた電極と電気的に接続するための領域である。そのため、第1領域100Aに含まれる導電粒子12は、回路基板上の電極パターンに対応するパターンとなるように分散される。例えば、
図1に示すように、導電粒子12は、X方向及びX方向に垂直なY方向に、ほぼ等間隔となるようにマトリクス状に離散させることができる。なお、導電粒子12の離散とは、導電粒子12が1個ずつ離れている場合に限られない。第1領域100Aの各点に配置される導電粒子12は1個でもよく、複数個であってもよい。例えば、各点において、1個以上10個以下の導電粒子12を配置させて第1領域100Aを形成してもよい。
【0019】
第2領域200は、回路基板との位置合わせをするための領域である。すなわち、第2領域200にはアライメントマーカーが設けられる。第2領域200は、第1領域100Aの外側に位置する。具体的には、第2領域200は、異方性導電膜10Aの四隅のうちの1つに位置するが、これに限られない。第2領域200は、異方性導電膜10Aの外周部に設けることができる。
【0020】
第2領域200の導電粒子12は、第1領域100Aの各点よりも多くの導電粒子12が凝集し、特定の形状を形成する。例えば、
図1に示すように、導電粒子12を凝集して円形のアライメントマーカーを形成することができる。また、第2領域200の大きさは、1μm以上2000μm以下であり、好ましくは50μm以上1000μm以下であり、特に好ましくは100μm以上500μm以下である。
【0021】
図2は、第2領域200の特定の形状の例である。第2領域200の特定の形状は、円形(
図2(A))だけでなく、楕円形(
図2(B))、若しくは三角形(
図2(C))、四角形(
図2(D))又は六角形(
図2(E))のような多角形であってもよい。また、第2領域200の特定の形状は、十字形(
図2(F))であってもよい。さらに、第2領域200の特定の形状は、複数の形状を組み合わせたものであってもよく、例えば、2つの直線を組み合わせた形状(
図2(G))とすることもできる。上述したように、第2領域200の特定の形状は、回路基板と異方性導電膜10Aとの位置合わせにおいて、アライメントマーカーとしての機能を有する。
【0022】
[材料]
樹脂11は、熱硬化性樹脂又は光硬化性樹脂を含むことができる。熱硬化性樹脂又は光硬化性樹脂として、例えば、エポキシ樹脂又はアクリル樹脂を用いることができる。
【0023】
エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、又はこれらの変性エポキシ樹脂などを用いることができる。また、これらの樹脂は、1種単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。なお、異方性導電膜10Aにおけるエポキシ樹脂の含有量は特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができる。
【0024】
アクリル樹脂としては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、イソブチルアクリレート、リン酸基含有アクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート、テトラメチレングリコールテトラアクリレート、2-ヒドロキシ-1,3-ジアクリロキシプロパン、2,2-ビス[4-(アクリロキシメトキシ)フェニル]プロパン、2,2-ビス[4-(アクリロキシエトキシ)フェニル]プロパン、ジシクロペンテニルアクリレート、トリシクロデカニルアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、又はこれらのアクリレートをメタクリレートにしたものを用いることができる。また、などが挙げられる。なお、前記アクリレートをメタクリレートにしたものを用いることもできる。これらの樹脂は、1種単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。なお、異方性導電膜10Aにおけるエポキシ樹脂の含有量は特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができる。
【0025】
樹脂11は、また、カチオン系硬化剤、ラジカル系硬化剤、又はシランカップリング剤を含むことができる。
【0026】
カチオン系硬化剤としては、例えば、スルホニウム塩、又はオニウム塩などを用いることができ、特に、芳香族スルホニウム塩が好ましい。また、カチオン系硬化剤は、上述したエポキシ樹脂と併用することが好ましい。なお、異方性導電膜10Aにおけるカチオン系硬化剤の含有量は特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができる。
【0027】
シランカップリング剤としては、例えば、エポキシ系シランカップリング剤、アクリル系シランカップリング剤、チオール系シランカップリング剤、又はアミン系シランカップリング剤などを用いることができる。なお、異方性導電膜10Aにおけるシランカップリング剤の含有量は特に限定されず、目的に応じて適宜選択することできる。
【0028】
導電粒子12は、例えば、ニッケル、コバルト、金、銀、銅、パラジウム、鉄、アルミニウム、又は亜鉛などを用いることができる。これらの導電粒子12は、1種単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。なお、異方性導電膜10Aにおける導電粒子12の含有量は特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができる。
【0029】
また、導電粒子12は、金属被覆した樹脂粒子を用いることもできる。樹脂粒子としては、例えば、スチレン-ジビニルベンゼン共重合体、ベンゾグアナミン樹脂、架橋ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、又はスチレン-シリカ複合樹脂などを用いることができる。また、被覆する金属としては、例えば、例えば、ニッケル、コバルト、金、銀、銅、パラジウム、鉄、アルミニウム、又は亜鉛などを用いることができる。
【0030】
導電粒子12の平均粒子径は、特に限定されないが、例えば、0.1μm以上50μm以下であり、より好ましくは1μm以上30μm以下である。なお、導電粒子12の平均粒子径は、数個又は数十個の導電粒子12を、例えば、粒度分布計又は走査型電子顕微鏡(SEM)で測定し、それらの測定値を平均化することによって求めることができる。
【0031】
本発明の一実施形態に係る異方性導電膜10Aによれば、第1領域100Aにおいて、回路基板の電極に対応するように導電粒子12を離散させ、第2領域200において、アライメントマーカーを形成するように導電粒子12を凝集させる。したがって、異方性導電膜10Aは、アライメントマーカーを有するため、異方性導電膜10Aと回路基板との位置合わせが容易となる。また、異方性導電膜10Aのアライメントマーカーを導電粒子12の分散工程のみで形成することができるため、異方性導電膜10Aの製造コストを抑制することができる。
【0032】
[変形例1]
図3を用いて、本実施形態に係る異方性導電膜10Aの変形例である異方性導電膜10Bについて説明する。なお、以下では、異方性導電膜10Aと同様の構成については説明を省略し、主に、異方性導電膜10Aと異なる構成について説明する。
【0033】
図3は、本発明の一実施形態に係る異方性導電膜10Bの平面図である。
図3に示すように、異方性導電膜10Bは、少なくとも、樹脂11及び樹脂11の中に分散される導電粒子12を含む。また、異方性導電膜10Bは、第1領域100B及び第2領域200を含む。
【0034】
第1領域100Bは、導電粒子12が、千鳥状に離散されている。すなわち、各点の導電粒子12は、ある点から隣接する2点とのなす角が60度となるように配置されている。なお、なす角は60度に限られない。なす角は30度であってもよく、45度であってもよい。
【0035】
本実施形態の変形例1に係る異方性導電膜10Bにおいても、第1領域100Bにおいて、回路基板の電極に対応するように導電粒子12を離散させ、第2領域200において、アライメントマーカーを形成するように導電粒子12を凝集させる。したがって、異方性導電膜10Bは、アライメントマーカーを有するため、異方性導電膜10Bと回路基板との位置合わせが容易となる。また、異方性導電膜10Bのアライメントマーカーを導電粒子12の分散工程のみで形成することができるため、異方性導電膜10Bの製造コストを抑制することができる。
【0036】
[変形例2]
図4を用いて、本実施形態に係る異方性導電膜10Aの別の変形例である異方性導電膜10Cについて説明する。なお、以下では、異方性導電膜10Aと同様の構成については省略し、主に、異方性導電膜10Aと異なる構成について説明する。
【0037】
図4は、本発明の一実施形態に係る異方性導電膜10Cの平面図である。
図4に示すように、異方性導電膜10Cは、少なくとも、樹脂11及び樹脂11の中に分散される導電粒子12を含む。また、異方性導電膜10Cは、第1領域100A、第2領域200、及び第3領域300を含む。
【0038】
第3領域300は、第2領域200と同様に、回路基板との位置合わせをするための領域である。すなわち、第3領域300にはアライメントマーカーが設けられる。第3領域300は、第1領域100Aの外側に位置する。具体的には、第3領域300は、異方性導電膜10Cの四隅のうちの1つに位置するが、これに限られない。第3領域300は、異方性導電膜10Cの外周部に設けることができる。また、第2領域200と第3領域300とは、異方性導電膜10Cの対角線上に位置するように設けることができるが、これに限られない。第2領域200と第3領域300とは、異方性導電膜10Cの一辺に平行な直線上に位置するように設けることもできる。
【0039】
第3領域300の導電粒子12は、第2領域200と同様に、第1領域100Aの各点よりも多くの導電粒子12が凝集し、特定の形状を形成する。なお、第3領域300の特定の形状は、第2領域200の特定の形状と同じでもよく、異なっていてもよい。
【0040】
第2領域200に加えて第3領域300を設けることで、回路基板と異方性導電膜10Cとの位置合わせにおいて、位置だけでなく、角度も調整することができる。
【0041】
また、図示しないが、さらに、回路基板との位置合わせをするための第4領域を設けることもできる。すなわち、アライメントマーカーが3個以上であってもよい。
【0042】
本実施形態の変形例2に係る異方性導電膜10Cにおいても、第1領域100Aにおいて、回路基板の電極に対応するように導電粒子12を離散させ、第2領域200及び第3領域300において、アライメントマーカーを形成するように導電粒子12を凝集させる。したがって、異方性導電膜10Cは、アライメントマーカーを有するため、異方性導電膜10Cと回路基板との位置合わせが容易となる。また、異方性導電膜10Cのアライメントマーカーを導電粒子12の分散工程のみで形成することができるため、異方性導電膜10Cの製造コストを抑制することができる。さらに、アライメントマーカーとして第2領域及び第3領域を有するため、異方性導電膜10Cと回路基板との位置合わせにおいて、位置だけでなく、角度も調整することができる。そのため、異方性導電膜10Cと回路基板とを精度良く位置合わせすることができる。
【0043】
<第2実施形態>
図5を用いて、本発明の一実施形態に係る異方性導電膜について説明する。
【0044】
図5は、本発明の一実施形態に係る異方性導電膜20Aの平面図である。なお、以下では、異方性導電膜10Aと同様の構成については説明を省略し、主に、異方性導電膜10Aと異なる構成について説明する。
【0045】
図5に示すように、異方性導電膜20Aは、少なくとも、樹脂11及び樹脂11の中に分散される導電粒子12を含む。また、異方性導電膜10Aは、第1領域100C及び第2領域200を含む。
【0046】
第1領域100Cは、ユニット領域110Aを含む。すなわち、複数のユニット領域110Aが周期的に配置されて、第1領域100Cを形成している。
図5では、複数のユニット領域110Aがマトリクス状に配置されて第1領域100Cを形成しているが、これに限られない。第1領域100Cは、複数のユニット領域110Aが周期的に配置されていればよい。
【0047】
ユニット領域110Aは、特定のパターンを有して導電粒子12が離散して配置される。ユニット領域110Aの導電粒子12の配置は、異方性導電膜20Aが貼り合わせられる回路基板の画素の電極の配置パターンに対応したものとすることができる。例えば、回路基板の複数の画素がマトリクス状に配置され、各画素が素子と電気的に接続するための複数の電極を含む場合、その電極の配置パターンに対応させてユニット領域110Aの導電粒子12を配置する。
【0048】
図5においては、ユニット領域110Aは、ユニット領域110Aの対角線上の3ヶ所に、導電粒子12が離散して配置されている。なお、ユニット領域110Aの導電粒子12の配置数は3ヶ所に限られない。導電粒子12の配置数は、2ヶ所であってもよく、4ヶ所以上であってもよい。
【0049】
第2領域200は、回路基板と異方性導電膜20Aとの位置合わせにおいて、アライメントマーカーとして機能する。
【0050】
[変形例1]
図6を用いて、本実施形態に係る異方性導電膜20Aの変形例である異方性導電膜20Bについて説明する。なお、以下では、異方性導電膜20Aと同様の構成については説明を省略し、主に、異方性導電膜20Aと異なる構成について説明する。
【0051】
図6は、本発明の一実施形態に係る異方性導電膜20Bの平面図である。異方性導電膜20Bは、少なくとも、樹脂11及び樹脂11の中に分散される導電粒子12を含む。また、異方性導電膜20Bは、第1領域100D及び第2領域200を含む。
【0052】
第1領域100Dは、マトリクス状に配置された複数のユニット領域110Bを含む。ユニット領域110Bでは、ユニット領域110Bの対角線上に、導電粒子12が離散して3ヶ所配置されている。すなわち、ユニット領域110Bの導電粒子12は、直線状に配置されている。
【0053】
[変形例2]
図7を用いて、本実施形態に係る異方性導電膜20Aの変形例である異方性導電膜20Cについて説明する。なお、以下では、異方性導電膜20Aと同様の構成については説明を省略し、主に、異方性導電膜20Aと異なる構成について説明する。
【0054】
図7は、本発明の一実施形態に係る異方性導電膜20Cの平面図である。異方性導電膜20Cは、少なくとも、樹脂11及び樹脂11の中に分散される導電粒子12を含む。また、異方性導電膜20Cは、第1領域100E及び第2領域200を含む。
【0055】
第1領域100Eは、マトリクス状に配置された複数のユニット領域110Cを含む。ユニット領域11Cは、ユニット領域110Cの四隅のうちの3ヶ所に、導電粒子12が離散して配置されている。すなわち、ユニット領域110Cの導電粒子12は、直角三角形を形成するように配置されている。言い換えると、ユニット領域110Bの導電粒子12は、多角形の頂点に配置されるということもできる。
【0056】
[変形例3]
図8を用いて、本実施形態に係る異方性導電膜20Aの変形例である異方性導電膜20Dについて説明する。なお、以下では、異方性導電膜20Aと同様の構成については説明を省略し、主に、異方性導電膜20Aと異なる構成について説明する。
【0057】
図8は、本発明の一実施形態に係る異方性導電膜20Dの平面図である。異方性導電膜20Dは、少なくとも、樹脂11及び樹脂11の中に分散される導電粒子12を含む。また、異方性導電膜20Dは、第1領域100F及び第2領域200を含む。
【0058】
第1領域100Fは、マトリクス状に配置された複数のユニット領域110Dを含む。ユニット領域110Dでは、ユニット領域110Dの四隅のうちの2ヶ所と、その2ヶ所と対向する一辺側の1ヶ所に導電粒子12が離散して配置されている。すなわち、ユニット領域110Dの導電粒子12は、二等辺三角形を形成するように配置されている。
【0059】
変形例1~変形例3を含め、本実施形態に係る異方性導電膜20A~20Dによれば、第1パターンとしてマトリクス状に配列された第1領域100C~100Fと、第1形状として円形を有する第2領域200とを含む。第1領域100C~100Fでは、導電粒子12が離散して第2パターンを形成する。例えば、第2パターンは、回路基板の画素内の電極パターンに対応させることができる。また、第2領域200では、導電粒子12は凝集して第1形状のアライメントマーカーが形成される。したがって、異方性導電膜20A~20Dは、アライメントマーカーを有するため、異方性導電膜20A~20Dと回路基板との位置合わせが容易となる。また、異方性導電膜20A~20Dのアライメントマーカーを導電粒子12の分散工程のみで形成することができるため、異方性導電膜20A~20Dの製造コストを抑制することができる。
【0060】
<第3実施形態>
図9~
図12を用いて、本発明の一実施形態に係る表示装置について説明する。
【0061】
[1.回路基板]
図9は、本発明の一実施形態に係る表示装置に用いる回路基板70のレイアウト構成を示すブロック図である。
【0062】
図9に示すように、回路基板70は、基板700の上に、画素領域710、ドライバ回路領域720、端子領域730及びアライメントマーカー750が設けられている。ドライバ回路領域720及び端子領域730は、画素領域710の外側、すなわち基板700の周辺部に設けられている。
【0063】
基板700としては、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、ポリイミド基板、アクリル基板、シロキサン基板、又はフッ素樹脂基板などの透光性基板を用いることができる。また、透光性を必要としない場合には、シリコン基板、炭化シリコン基板、又は化合物半導体基板などの半導体基板や、ステンレス基板などの導電性基板を用いることもできる。
【0064】
画素領域710は、複数の、赤色発光画素710R、緑色発光画素710G、及び青色発光画素710Bを含む。画素領域710内において、赤色発光画素710R、緑色発光画素710G、及び青色発光画素710Bはマトリクス状に配置されている。また、赤色発光画素710R、緑色発光画素710G、及び青色発光画素710Bの各々には、発光素子50と電気的に接続する電極712が設けられている。さらに、各画素には、発光素子50を駆動するための画素回路711が設けられている。
【0065】
ドライバ回路領域720は、ゲートドライバ回路720G及びソースドライバ回路720Sを含む。画素回路711とゲートドライバ回路720Gとは、ゲート配線721を介して接続される。また、画素回路711とソースドライバ回路720Sとは、ソース配線722を介して接続される。赤色発光画素710R、緑色発光画素710G、及び青色発光画素710Bは、ゲート配線721とソース配線722とが交差する位置に設けられている。
【0066】
端子領域730は、外部機器との接続のための端子部730Tを含む。端子部730Tとゲートドライバ回路720Gとは、接続配線731を介して接続される。また、端子部730Tとソースドライバ回路720Sとは、接続配線732を介して接続される。外部装置と接続したフレキシブルプリント回路基板(FPC)などが端子部730Tに接続されることで、外部機器と回路基板70とが接続される。外部機器からの信号により、回路基板に設けられた各画素回路711を駆動することができる。
【0067】
アライメントマーカー750は、異方性導電膜10Aのアライメントマーカーである第2領域200との位置合わせのために回路基板70上に設けられる。回路基板70のアライメントマーカー750は、例えば、後述する半導体層840、ゲート電極層820、又はソース電極層850Sなどの各種半導体層又は金属層によって形成されていてもよい。
図9に示すアライメントマーカー750は、
図2(A)に示す第2領域200を囲い、第2領域200がアライメントマーカー750の内側に収まる例を開示しているが、異方性導電膜10Aと回路基板70との位置合わせが可能であれば、この形状に限られない。
【0068】
次に、画素回路711、ゲートドライバ回路720G、及びソースドライバ回路720Sを構成する薄膜トランジスタ(TFT)について、
図10を用いて説明する。
【0069】
図10は、本発明の一実施形態に係る表示装置の回路基板70に設けられるTFT800の概略断面図である。
【0070】
図10に示すように、TFT800は、基板700の上に、下地層810、ゲート電極層820、ゲート絶縁層830、半導体層840、ソース電極層850S、ドレイン電極層850D、保護層860、ソース配線層870S、ドレイン配線層870D、平坦化層880、及び電極712を含む。
【0071】
下地層810の上に、ゲート電極層820、ゲート絶縁層830、半導体層840が順に設けられる。半導体層840の一端にはソース電極層850Sが設けられ、他端にはドレイン電極層850Dが設けられる。ソース電極層850S及びドレイン電極層850Dは、半導体層840の上面及び側面において、半導体層840と電気的に接続している。半導体層840、ソース電極層850S、及びドレイン電極層850Dの上に、保護層860、ソース配線層870S、及びドレイン配線層870Dが設けられる。ソース配線層870S及びドレイン配線層870Dは、保護層860に設けられた開口を介して、それぞれソース電極層850S及びドレイン電極層850Dに接続される。なお、説明の便宜上、850Sをソース電極層といい、850Dをドレイン電極層というが、各々の電極層のソースとしての機能とドレインとしての機能とが入れ替わってもよい。ソース配線層870S及びドレイン配線層870Dも同様である。
【0072】
ソース配線層870S及びドレイン配線層870Dの上には、平坦化層880が設けられている。また、素子と電気的に接続するための電極712が、平坦化層880の上に設けられている。電極712は、平坦化層880に設けられた開口を介して、ソース配線層870Sと電気的に接続している。
【0073】
下地層810、ゲート絶縁層830、及び保護層860としては、例えば、酸化シリコン(SiOx)、酸化窒化シリコン(SiOxNy)、窒化シリコン(SiNx)、窒化酸化シリコン(SiNxOy)、酸化アルミニウム(AlOx)、酸化窒化アルミニウム(AlOxNy)、窒化酸化アルミニウム(AlNxOy)、窒化アルミニウム(AlNx)を用いることができる。ここで、SiOxNy及びAlOxNyは、酸素(O)よりも少ない量の窒素(N)を含有するシリコン化合物及びアルミニウム化合物である。また、SiNxOy及びAlNxOyは、窒素よりも少ない量の酸素を含有するシリコン化合物及びアルミニウム化合物である。
【0074】
ゲート電極層820、ソース電極層850S、ドレイン電極層850D、ソース配線層870S、及びドレイン配線層870Dとしては、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、ビスマス(Bi)、及びこれらの合金又は化合物を用いることができる。
【0075】
半導体層840としては、例えば、アモルファスシリコン又はポリシリコンなどのシリコン半導体、ZnO又はIGZOなどの酸化物半導体を用いることができる。
【0076】
平坦化層880は、例えば、アクリル樹脂やポリイミド樹脂などの有機絶縁材料を用いることができる。
【0077】
[2.表示装置]
図11は、本発明の一実施形態に係る表示装置30の概略平面図である。また、
図12は、本発明の一実施形態に係る表示装置30の概略断面図である。具体的には、
図12は、
図11のA-A’線に沿って切断した概略断面図であり、回路基板70の画素領域710の一部を示している。
【0078】
図11及び
図12に示すように、表示装置30は、回路基板70、異方性導電膜10A、及び発光素子50を含む。回路基板70と異方性導電膜10Aとは、異方性導電膜10Aに設けられた第2領域200をアライメントマーカーとして用い、回路基板70に設けられたアライメントマーカー750と位置合わせを行い、回路基板70の画素領域710と異方性導電膜10Aの第1領域100Aとが重畳するように貼り合わせられている。回路基板70と異方性導電膜10Aとの位置合わせが行われているため、異方性導電膜10Aの第1領域100Aの導電粒子12は、回路基板70の画素領域710の電極712の上に位置する。すなわち、異方性導電膜10Aの第1領域100Aの導電粒子12は、回路基板70の画素領域710の電極712の配置パターンと一致するように設けられている。
【0079】
発光素子50は、異方性導電膜10Aの上に設けられる。また、発光素子50は、導電粒子12を介して、回路基板70の電極712と電気的に接続している。
【0080】
発光素子50は、各画素ごとに、赤色発光素子50R、緑色発光素子50G、青色発光素子50Bを設けてもよく、全ての画素に共通して白色発光素子を設けてもよい。なお、白色発光素子を設ける場合は、白色発光素子から光が射出される側に、各画素に対応して赤色、緑色、青色のカラーフィルターを設けることでフルカラーを表示することができる。さらに、白色発光素子の代わりに、紫外発光素子を設けることもできる。この場合、紫外発光素子から光が射出される側に、各画素に対応して赤色、緑色、青色の蛍光体を設けることでフルカラーを表示することができる。
【0081】
本実施形態に係る表示装置30によれば、異方性導電膜10Aが、回路基板70の電極パターンに対応するように導電粒子12が配置された第1領域100Aを含む。また、異方性導電膜10Aには、第2領域200が設けられているため、第2領域200の形状をアライメントマーカーとして用いて、回路基板70と異方性導電膜10Aとの位置合わせを容易に行うことができる。さらに、第1領域100Aの導電粒子12は電極パターンを有しながら離散して配置されているため、発光素子間でのショートを防止することができる。さらに、導電粒子12は回路基板70の電極パターンに対応する個所には位置しないため、表示装置30を透明ディスプレイとして用いる場合に、導電粒子12が電極パターンに対応する個所にも位置している場合に比べ透明度を大きく向上させることが出来る。
【0082】
本発明の実施形態として上述した各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。また、各実施形態の表示装置を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【0083】
上述した各実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
【符号の説明】
【0084】
10、10A、10B、10C:異方性導電膜、 11:樹脂、 12:導電粒子、 20A、20B、20C、20D:異方性導電膜、 30:表示装置、 50:発光素子、 50B:青色発光素子、 50G:緑色発光素子、 50R:赤色発光素子、 70:回路基板、 100A、100B、100C、100D、100E、100F:第1領域、 110A、110B、110C、110D:ユニット領域、 200:第2領域、 300:第3領域、 700:基板、 710:画素領域、 710B:青色発光画素、 710G:緑色発光画素、 710R:赤色発光画素、 711:画素回路、 712:電極、 720:ドライバ回路領域、 720G:ゲートドライバ回路、 720S:ソースドライバ回路、 721:ゲート配線、 722:ソース配線、 730:端子領域、 730T:端子部、 731、732:接続配線、 750:アライメントマーカー、 810:下地層、 820:ゲート電極層、 830:ゲート絶縁層、 840:半導体層、 850D:ドレイン電極層、 850S:ソース電極層、 860:保護層、 870D:ドレイン配線層、 870S:ソース配線層、 880:平坦化層