IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ホシザキ電機株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-飲料注出バルブ 図1
  • 特許-飲料注出バルブ 図2
  • 特許-飲料注出バルブ 図3
  • 特許-飲料注出バルブ 図4
  • 特許-飲料注出バルブ 図5
  • 特許-飲料注出バルブ 図6
  • 特許-飲料注出バルブ 図7
  • 特許-飲料注出バルブ 図8
  • 特許-飲料注出バルブ 図9
  • 特許-飲料注出バルブ 図10
  • 特許-飲料注出バルブ 図11
  • 特許-飲料注出バルブ 図12
  • 特許-飲料注出バルブ 図13
  • 特許-飲料注出バルブ 図14
  • 特許-飲料注出バルブ 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-28
(45)【発行日】2023-08-07
(54)【発明の名称】飲料注出バルブ
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/14 20060101AFI20230731BHJP
【FI】
B67D1/14 Z
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019119621
(22)【出願日】2019-06-27
(65)【公開番号】P2021004074
(43)【公開日】2021-01-14
【審査請求日】2022-05-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000194893
【氏名又は名称】ホシザキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100195006
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 勇蔵
(74)【代理人】
【識別番号】100212657
【弁理士】
【氏名又は名称】塚原 一久
(72)【発明者】
【氏名】竹内 佐紀
【審査官】藤原 弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-020804(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0135762(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0144213(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第109367997(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0147874(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0373973(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/00-3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料を注出する注出部と、
前記注出部に飲料を供給する流路と、
前記飲料を抽出する操作を行う操作部と、
前記流路の途中に設けられて開状態または閉状態により前記飲料の供給を制御するバルブ部と、
前記操作部の操作に応じて前記バルブ部を開状態にする開閉部と、
前記バルブ部を閉状態にするように前記開閉部を付勢する弾性部材と、
前記弾性部材の周囲に設けられた筒状のカラーと、
を備え
前記カラーは、前記操作部の操作によって前記開閉部と前記カラーとが接触する領域を除いて、前記弾性部材の周囲を覆うように設けられている、
飲料注出バルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、飲料を注ぎ出す飲料注出バルブに関する。
【背景技術】
【0002】
飲料原液と希釈水とを別の容器に貯蔵しておき、ポストミックスバルブと呼ばれる飲料注出バルブによって飲料原液と希釈水とを混合して注ぎ出す飲料ディスペンサが存在する。
【0003】
従来の飲料注出バルブの構成の例は、特許文献1に開示される。飲料原液と希釈水を供給する飲料流路それぞれに流路弁が設けられ、この流路弁により飲料原液と希釈水との注出を制御している。この流路弁は、例えば、操作レバーの操作で開き、流路における飲料原液と希釈水の内圧を利用して閉じるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第3469024号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
流路における飲料原液と希釈水の内圧を利用して流路弁が閉じるように構成された場合、内圧が十分でないと流路弁の閉じかたが十分でなく、飲料原液または希釈水が漏れる可能性がある。このような漏れを防止するため、流路弁を閉じる方向に、流路弁に取り付けられた開閉部を弾性部材により付勢することがある。
【0006】
流路弁を閉じるために弾性部材の付勢力が開閉部に常時掛かっている。このため、飲料ディスペンサの輸送時の振動、または作業者による弾性部材への接触が発生すると、弾性部材が外れる可能性がある。
【0007】
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、流路弁を閉状態に付勢する弾性部材を外れにくくすることができる飲料注出バルブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明における飲料注出バルブは、飲料を注出する注出部と、注出部に飲料を供給する流路と、飲料を抽出する操作を行う操作部と、流路の途中に設けられて開状態または閉状態により飲料の供給を制御するバルブ部と、操作部の操作に応じてバルブ部を開状態にする開閉部と、バルブ部を閉状態にするように開閉部を付勢する弾性部材と、弾性部材の周囲に設けられた筒状のカラーと、を備え、カラーは、操作部の操作によって開閉部とカラーとが接触する領域を除いて、弾性部材の周囲を覆うように設けられている。
【発明の効果】
【0009】
この発明に係る飲料注出バルブによれば、流路弁を閉状態に付勢する弾性部材を外れにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブの外観を示す外観図である。
図2】本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブの内部構造を示す説明図である。
図3】本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブの流路と流路弁の構造を示す断面図である。
図4】本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブの流路弁の開閉部の構造を示す説明図である。
図5】本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブの内部において流路弁周囲の断面構造を示す説明図である。
図6】本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブの流路弁周囲の断面構造を拡大して示す説明図である。
図7】本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブのノズルの変形例を示す分解図である。
図8】本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブのノズルの変形例を示す断面図である。
図9】本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブのノズルの変形例における清掃時の内部構造を示す断面図である。
図10】本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブの操作レバーの変形例を示す斜視図である。
図11】本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブの操作レバーの変形例を示す側面図である。
図12】本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブの操作レバーの変形例を飲料ディスペンサと共に示す側面図である。
図13】本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブの操作レバーの変形例を示す斜視図である。
図14】本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブの操作レバーの変形例を示す側面図である。
図15】本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブの操作レバーの変形例を飲料ディスペンサと共に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の飲料注出バルブ100の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、各図において、同一部分には同一符号を付している。
【0012】
実施の形態1.
はじめに、本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブ100を図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブ100の外観を示す外観図である。
【0013】
図1に示すように、飲料注出バルブ100は、内部にバルブ本体10を備える。バルブ本体10は、カバー11に覆われている。バルブ本体10は、上部に操作レバー12が取り付けられている。操作レバー12は、下部にレバー支持部12aが取り付けられている。レバー支持部12aは、スライド孔14を通り、カバー11の内側に延びている。ここで、操作レバー12とレバー支持部12aとは、操作部を構成する。バルブ本体10は、下部にノズル13が取り付けられている。このノズル13は注出部を構成する。
【0014】
以下の説明において、飲料注出バルブ100に対して、使用者により操作される側を正面側Fとする。また、正面側Fの反対側を奥側Bとする。さらに、正面側Fから見て、飲料注出バルブ100の右手側を右側Rとし、左手側を左側Lとする。
【0015】
次に、本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブ100の内部構造を、図2を参照して説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブ100の内部構造を示す説明図である。
【0016】
以下、飲料注出バルブ100の内部構造を分かりやすくするため、カバー11を取り外した状態により説明する。バルブ本体10の上部にはガイド部24が設けられている。ガイド部24は、カバー11のスライド孔14に対応する位置にガイド孔が形成されており、このガイド孔にレバー支持部12aが貫通している。
【0017】
レバー支持部12aの下部には、円筒形状のスライド取付部26が設けられている。スライド取付部26は、バルブ本体10に設けられるシャフト25にスライド可能に取り付けられる。シャフト25の両端は、レバーアーム23に取り付けられ支持される。
【0018】
レバーアーム23は、支点23aを中心にして、バルブ本体10に回動可能に設けられている。レバーアーム23の支点23aには戻りバネ23bが取り付けられ、レバーアーム23を奥側Bに付勢している。ここで、操作レバー12はレバーアーム23により奥側Bに付勢される。レバーアーム23によって操作レバー12が付勢される方向、すなわち奥側Bに向かう方向を付勢方向Dとする。また、飲料の注出時は、操作レバーがF側に操作される。このF側の操作方向をPとする。
【0019】
次に、本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブ100の流路弁21の構造を図3図5を参照して説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブ100の流路と流路弁21のバルブ部21V構造を示す断面図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブ100の流路弁21の開閉部21Lの構造を示す説明図である。図5は、本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブ100の内部において流路弁21周囲の断面構造を示す説明図である。
【0020】
図3に示すように、バルブ本体10には、希釈水流管3A及び飲料原液流管3Bが接続されている。なお、以下の説明において、複数の部位が同一構造である場合に同一符号を付し、重複した説明を省略する。
【0021】
希釈水流管3Aには希釈水用の流路4が形成され、飲料原液流管3Bには飲料原液用の流路4が形成される。ここで、希釈水は、水または炭酸水が該当する。飲料原液は、各種飲料用の原液が該当する。以下、希釈水と飲料原液とを総称して飲料と呼ぶ。流路4は、更にバルブ本体10に延伸して形成されている。流路4において、飲料は、圧力を掛けられた状態でバルブ本体10に向かって流通する。
【0022】
図3に示すように、流路4の途中に、流路弁21のバルブ部21Vが開閉可能に設けられる。バルブ部21Vが閉状態において、流路4の飲料の流れはバルブ部21Vによって閉鎖される。なお、バルブ部21Vは、飲料の圧力により、閉状態が維持されている。
【0023】
バルブ部21Vの上部には、図4及び図5に示すように、開閉部21Lが設けられる。開閉部21Lは、スライド取付部26に近接して配置される。ここで、図5に示すように、バルブ部21Vと開閉部21Lとが流路弁21を構成する。
【0024】
図4及び図5に示すように、バネ27は、棒状ガイド28の周囲に、圧縮された状態で取り付けられている。ここで、バネ27は弾性部材を構成している。なお、弾性部材は、圧力により弾性変形する各種の部材を使用することができ、バネ以外に、ゴムを用いることができる。棒状ガイド28は、先端が丸みを帯びた円柱形状である。
【0025】
バネ27は、圧縮された状態において、流路弁21の開閉部21Lを、B側に付勢する。バネ27によって開閉部21LがB側に付勢されると、流路弁21は中心付近を支点として回動可能に構成されているため、バルブ部21Vは閉状態に付勢される。
【0026】
バネ27は、図5に示すように、付勢方向に直交する方向の周囲に筒状のカラー29が設けられている。カラー29は、棒状ガイド28と同軸になるように配置されている。カラー29は、端部がバルブ本体10に固定されている。また、カラー29は、操作レバー12により押圧された開閉部21Lと接触しないように構成されている。
【0027】
以上のように構成された飲料注出バルブ100が操作される場合の各部の状態を以下に説明する。
【0028】
以下、本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブ100の各部の状態を図6を参照して説明する。図6は、本発明の実施の形態1に係る飲料注出バルブ100の流路弁周囲の断面構造を拡大して示す説明図である。
【0029】
操作レバー12が正面F側のP方向に操作されると、開閉部21Lはスライド取付部26によりF側に押圧される。開閉部21LがF側に付勢されると、流路弁21は中心付近を支点として回動可能に構成されているため、バルブ部21VがB側に移動し、流路弁21は開状態にされる。この結果、飲料は、流路4中の流路弁21を通過し、ノズル13から注ぎ出される。操作レバー12へのP方向の操作がなくなると、バルブ部21VはF側に戻り、流路弁21は閉状態になる。この結果、ノズル13からの飲料の注出は止まる
【0030】
バネ27は、開閉部21Lを付勢しつつ、開閉部21Lの動きに合わせて伸縮する。ここで、バネ27は、周囲に筒状のカラー29が配置されているため、圧縮された状態において振動を受けたとしても、外れにくい状態になる。また、バネ27は、周囲に筒状のカラー29が配置されているため、作業者が触れにくい状態になっている。
【0031】
以上より、この実施の形態1に係る飲料注出バルブ100は、飲料を注出する注出部13と、注出部に飲料を供給する流路4と、流路4に開閉可能に設けられる流路弁21と、流路弁21を押圧することにより流路弁21を開状態にする操作レバー12と、流路弁21を閉状態に付勢するバネ27と、バネ27の周囲に設けられた筒状のカラー29と、を備える。これにより、流路弁21の閉状態を付勢するバネ27を外れにくくすることができる。
【0032】
また、バネ27の芯がずれたとしても、カラー29によりバネ27は正しい位置に補正されていくため、バネ27を外れにくくすることができる。更に、操作レバー12が操作されない状態で、流路弁21のバルブ部21Vはバネ27により付勢されて閉状態に保たれるため、飲料が漏れることがなくなる。
【0033】
その他の実施の形態.
(ノズル内部の改良)
次に、実施の形態1に係る飲料注出バルブ100のノズル13の変形例を、飲料注出バルブ200のノズル130として、図7図9を参照して説明する。ここで、飲料注出バルブ200は、図7及び図8に示すように、バルブ本体10と、操作レバー12と、ノズル130とを備える。ノズル130は、飲料原液供給管131と、外コーン132と、内コーン133と、第1デフューザ134と、第2デフューザ135と、ノズル枠136とを備える。バルブ本体10には、飲料原液流管3Bと炭酸水流管3Cが接続されている。
【0034】
炭酸水流管3Cからの炭酸水は、外コーン132と内コーン133との間の僅かな隙間を通過し、飲料において高い炭酸ガス濃度を維持する。ここで、高い炭酸ガス濃度を維持するには、内コーン133のみを取り外し、内コーン133に設けられた細溝を定期的に清掃する必要がある。しかし、従来は、内コーン133を外す際に外コーン132も一緒に外れてしまうことがあった。
【0035】
ここで、作業の第1段階として、ノズル枠136を外し、第1デフューザ134のみを外し、再びノズル枠136を取り付ける。作業の第1段階により第1デフューザ134のみを外した状態を、図9に示す。次に、作業の第2段階として、操作レバー12の操作により炭酸ガスがノズル130から間欠的に注出されると、炭酸ガスの勢いによって内コーン133のみが外れて出てくる。図9に示す状態では、第2デフューザ135が外コーン132を保持しているため、炭酸ガスの勢いにより内コーン133のみが外れ、外コーン132はノズル130内に残る。また、第2デフューザ135がノズル130内部に残っているため、内コーン133を外すための炭酸ガスは第2デフューザ135により整流され、炭酸ガスの周囲への飛散を低減することができる。
【0036】
(操作レバーの変形例(1))
次に、実施の形態1に係る飲料注出バルブ100の操作レバー12の変形例を、飲料注出バルブ300の操作レバー15として、図10図12を参照して説明する。操作レバー15は、レバー支持部15aを回転中心として回転する回転機構が設けられ、180度回転可能に構成されている。回転は、時計回り、反時計回りのいずれでもよい。更に、操作レバー15をP方向に移動させた状態から、レバー支持部15aを回転中心として操作レバー15を180度回転させた場合、図11(c)及び図12(c)のように操作レバー15が飲料ディスペンサ1に接触するように、操作レバー15の形状とサイズが調整されて構成されている。
【0037】
図10(a)及び図11(a)に示す初期状態から、図10(b)及び図11(b)に示すように操作レバー15が正面F側のP方向に操作されると、飲料注出バルブ300はノズル13から飲料を注出する飲料注出状態になる。以上の飲料注出状態から、図10(c)及び図11(c)に示すように操作レバー15が180度回転するようにQ方向に操作されると、図11(c)に示すように操作レバー15が飲料ディスペンサ1に接触する。操作レバー15が飲料ディスペンサ1に接触すると、図2に示される戻りバネ23bにより初期状態に戻ろうとする力に対して、操作レバー15がストッパとして作用する。
【0038】
このため、レバー支持部15aは、操作レバー15がP方向に操作された状態のまま保持される。従って、飲料注出バルブ300は、ノズル13から飲料を注出し続ける飲料注出継続状態になる。図12(a)は以上の初期状態を示し、図12(b)は以上の飲料注出状態を経て飲料注出継続状態に至った様子を示している。以上の飲料注出継続状態において飲料の注出が完了した場合、回転を戻すように操作レバー15が操作される。この操作により、戻りバネ23b(図2参照)によるB側に向かう付勢力によって、図10(a)、図11(a)及び図12(a)に示す初期状態に戻る。なお、操作レバー15を有する飲料注出バルブ300は、ポストミックスバルブだけでなく、プレミックスバルブとして使用することも可能である。
【0039】
(操作レバーの変形例(2))
次に、実施の形態1に係る飲料注出バルブ100の操作レバー12の変形例を、飲料注出バルブ400の操作レバー16として、図13図15を参照して説明する。操作レバー16は、支点16bを中心にして、レバー支持部16aに対してB側に90度倒せるよう、折り曲げ可能に構成されている。更に、この飲料注出バルブ400は、操作レバー16をP方向に移動させた状態から、支点16bを中心として操作レバー16をB側に90度倒した場合、図14(c)のように操作レバー16が飲料ディスペンサ1に接触するように、操作レバー16の形状とサイズが調整されて構成されている。
【0040】
図13(a)及び図14(a)に示す初期状態から、図13(b)及び図14(b)に示すように操作レバー16が正面F側のP方向に操作されると、飲料注出バルブ400はノズル13から飲料を注出する飲料注出状態になる。以上の飲料注出状態から、図13(c)及び図14(c)に示すように操作レバー16が90度倒すようにS方向に操作されると、図14(c)に示すように操作レバー16が飲料ディスペンサ1に接触する。操作レバー16が飲料ディスペンサ1に接触すると、図2に示される戻りバネ23bにより初期状態に戻ろうとする力に対して、操作レバー16がストッパとして作用する。
【0041】
このため、レバー支持部16aは、操作レバー16がP方向に操作された状態のまま保持される。従って、飲料注出バルブ400は、ノズル13から飲料を注出し続ける飲料注出継続状態になる。図15(a)は以上の初期状態を示し、図15(b)は以上の飲料注出状態を経て飲料注出継続状態に至った様子を示している。以上の飲料注出継続状態において飲料の注出が完了した場合、倒れを戻すように操作レバー16が操作される。この操作により、戻りバネ23b(図2参照)によるB側に向かう付勢力によって、図13(a)、図14(a)及び図15(a)に示す初期状態に戻る。なお、操作レバー16を有する飲料注出バルブ400は、ポストミックスバルブだけでなく、プレミックスバルブとして使用することも可能である。
【符号の説明】
【0042】
4 流路、12 操作レバー(操作部)、13 ノズル(注出部)、21 流路弁、27 バネ(弾性部材)、29 カラー、100 飲料注出バルブ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15