(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-28
(45)【発行日】2023-08-07
(54)【発明の名称】間仕切用固定具
(51)【国際特許分類】
H02G 3/12 20060101AFI20230731BHJP
E04B 2/74 20060101ALI20230731BHJP
【FI】
H02G3/12 060
E04B2/74 541G
(21)【出願番号】P 2020056370
(22)【出願日】2020-03-26
【審査請求日】2022-10-05
(73)【特許権者】
【識別番号】390009999
【氏名又は名称】日動電工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154726
【氏名又は名称】宮地 正浩
(72)【発明者】
【氏名】志野 英基
【審査官】遠藤 尊志
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-148522(JP,A)
【文献】特開2008-005687(JP,A)
【文献】特開平10-219887(JP,A)
【文献】特開2011-174327(JP,A)
【文献】特開2019-049140(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/12
E04B 2/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
間仕切壁構築箇所に配置された間柱に固定して、間仕切壁に配置される機器を支持する間仕切用固定具において、
前記間柱の側面部に固定自在な固定部と、
その固定部から前記間柱の横側方に延びる支持部とが備えられ、
前記固定部には、前記間柱の前後方向において前記固定部の固定位置の位置調整を行う際に、複数の機器の長さの夫々に対応した異なる固定位置に導くための位置調整基準部が備えられ
、
前記位置調整基準部は、前記間柱の前後方向における前記機器の長さが対応長さである場合に、前記間柱の側面部に対して位置合わせするための位置合わせ部と、
前記間柱の前後方向における前記機器の長さが対応長さと異なる場合に、位置調整の基準となる固定部側基準位置を前記間柱に生成自在な基準位置生成部とが備えられ、
前記固定部及び前記支持部を有する固定具本体は、前記間柱の前後方向での前記固定部の移動を規制させる状態で、前記間柱に当接させる当接姿勢に姿勢変更自在に構成され、
前記間柱に対して前記固定具本体を当接姿勢に姿勢変更した場合に、前記基準位置生成部を用いて前記固定部側基準位置を前記間柱に生成自在としている間仕切用固定具。
【請求項2】
前記位置調整基準部は、前記固定部を固定するための固定具の取付孔部が備えられ、
前記取付孔部は、前記間柱の前後方向に延びる長孔状に形成され、その一端部が、前記間柱の前後方向における前記機器の長さが対応長さである場合の前記固定具の取付位置として設定され、且つ、その他端部が、前記間柱の前後方向における前記機器の長さが対応長さと異なる場合の前記固定具の取付位置として設定されている請求項
1に記載の間仕切用固定具。
【請求項3】
前記位置調整基準部は、前記間柱の前後方向における前記機器の長さが対応長さである場合に、前記間柱の側面部に対して位置合わせするための位置合わせ部と、
前記間柱の前後方向における前記機器の長さが対応長さよりも短い場合に、前記固定部を折り曲げる折曲部位又は切断部位を示す折曲切断基準位置部とが備えられている請求項
1又は2に記載の間仕切用固定具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間仕切壁構築箇所に配置された間柱に固定して、間仕切壁に配置される機器を支持する間仕切用固定具に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような間仕切用固定具は、間柱の側面に当接可能な固定部とその固定部から間柱の横側方に延びる支持部とを有するL字状に形成され、間柱の所望位置に固定部を固定し、支持部に配線ボックス等の機器を取り付けることで、配線ボックス等の機器を支持している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような間仕切用固定具では、間柱の前方側に間仕切壁の壁材等を配設するので、その壁材の裏面部に近接して配線ボックス等の機器を設置することが求められている。よって、間柱の前後方向において、間柱の前端部と支持対象となる機器の前端部との位置を合わせるように、間柱の側面部に対する固定部の固定位置を位置調整している。
【0005】
この固定部の固定位置の位置調整については、例えば、間柱の前後方向における機器の長さに対応して、間柱の側面部に固定部の固定位置をマーキングし、そのマーキング位置に合わせて固定部の固定位置を調整することが考えられる。しかしながら、マーキングを行う際に、間柱の前後方向における機器の長さ及び固定部の長さ等、複数の要素を考慮する必要があり、マーキング作業が複雑で煩雑なものとなる。
【0006】
そこで、例えば、間柱の前後方向において、間柱の側面部の前端部等を間柱側基準位置とし、固定部の前端部等を固定部側基準位置として、間柱側基準位置に対して固定部側基準位置を位置合わせすることで、固定部の固定位置の位置調整の簡素化を図ることが考えられる。しかしながら、この場合には、間柱の前後方向において、機器の長さと固定部の長さとを同一としておくことが必要となり、1つの機器の長さに対してその長さに相当する長さの固定部を有する間仕切用固定具を用意しておかなければならない。よって、間柱の前後方向での機器の長さが異なると、固定部の長さの異なる複数種の間仕切用固定具を用意しなければならず、それだけ構成の複雑化及びコストアップを招くことになる。
【0007】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、間柱の前後方向での固定部の固定位置の位置調整を簡易に行いながら、間柱の前後方向での機器の長さが異なる場合でも、構成の簡素化及びコストの低減を図ることができる間仕切用固定具を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1特徴構成は、間仕切壁構築箇所に配置された間柱に固定して、間仕切壁に配置される機器を支持する間仕切用固定具において、
前記間柱の側面部に固定自在な固定部と、
その固定部から前記間柱の横側方に延びる支持部とが備えられ、
前記固定部には、前記間柱の前後方向において前記固定部の固定位置の位置調整を行う際に、複数の機器の長さの夫々に対応した異なる固定位置に導くための位置調整基準部が備えられている点にある。
【0009】
本構成によれば、位置調整基準部は、固定位置に導くためのものであるので、位置調整基準部を用いて、間柱の前後方向において固定部の固定位置の位置調整を簡易に行うことができる。しかも、位置調整基準部は、複数の機器の長さの夫々に対応した異なる固定位置に導くので、機器の長さが異なれば、位置調整基準部を用いることで、その機器の長さに対応する異なる固定位置に導くことができる。これにより、機器の長さが複数ある場合でも、機器の長さの夫々に対応する固定位置に対して、固定部の固定位置の位置調整を行うことができる。よって、間柱の前後方向での固定部の固定位置の位置調整を簡易に行いながら、間柱の前後方向での機器の長さが異なる場合でも、位置調整基準部を有する1種類の間仕切用固定具を用意しておくだけでよく、構成の簡素化及びコストの低減を図ることができる。
【0010】
本発明の第2特徴構成は、前記位置調整基準部は、前記間柱の前後方向における前記機器の長さが対応長さである場合に、前記間柱の側面部に対して位置合わせするための位置合わせ部と、
前記間柱の前後方向における前記機器の長さが対応長さと異なる場合に、位置調整の基準となる固定部側基準位置を前記間柱に生成自在な基準位置生成部とが備えられている点にある。
【0011】
本構成によれば、間柱の前後方向における機器の長さが対応長さである場合には、例えば、間柱の側面部の端部等、間柱における間柱側基準位置に対して、位置合わせ部を位置合わせするだけで、間柱の前後方向での固定部の固定位置の位置調整を行うことができる。間柱の前後方向における機器の長さが対応長さと異なる場合には、基準位置生成部にて固定部側基準位置を間柱に生成することができるので、その固定部側基準位置に固定部を位置合わせして、間柱の前後方向での固定部の固定位置の位置調整を行うことができる。よって、間柱の前後方向における機器の長さに関わらず、間柱の前後方向での固定部の固定位置の位置調整を簡易に行うことができる。しかも、位置調整基準部における位置合わせ部と基準位置生成部とを有する1種類の間仕切用固定具を用意しておくだけで、機器の長さの違いに柔軟に対応することができる。
【0012】
本発明の第3特徴構成は、前記固定部及び前記支持部を有する固定具本体は、前記間柱の前後方向での前記固定部の移動を規制させる状態で、前記間柱に当接させる当接姿勢に姿勢変更自在に構成され、
前記間柱に対して前記固定具本体を当接姿勢に姿勢変更した場合に、前記基準位置生成部を用いて前記固定部側基準位置を前記間柱に生成自在としている点にある。
【0013】
本構成によれば、固定具本体を当接姿勢に姿勢変更すると、間柱によって固定部の間柱の前後方向での移動が規制されるので、間柱の前後方向での位置ずれを抑制しながら、基準位置生成部を用いて間柱に固定部側基準位置を生成することができる。よって、固定部側基準位置の生成を精度よく安定して行うことができるので、固定部の固定位置の位置調整をより一層簡易に行うことができる。
【0014】
本発明の第4特徴構成は、前記位置調整基準部は、前記固定部を固定するための固定具の取付孔部が備えられ、
前記取付孔部は、前記間柱の前後方向に延びる長孔状に形成され、その一端部が、前記間柱の前後方向における前記機器の長さが対応長さである場合の前記固定具の取付位置として設定され、且つ、その他端部が、前記間柱の前後方向における前記機器の長さが対応長さと異なる場合の前記固定具の取付位置として設定されている点にある。
【0015】
本構成によれば、機器の長さが対応長さである場合には、固定具の取付位置を取付孔部の一端部とすることで、固定部の固定位置の位置調整を行うことができる。また、機器の長さが対応長さと異なる場合には、固定具の取付位置を取付孔部の他端部とすることで、固定部の固定位置の位置調整を行うことができる。このように、機器の長さが対応長さであるか否かによって、固定具の取付位置を取付孔部の一端部とするか他端部とするかを選択するだけでよく、固定具の固定位置の位置調整を簡易に行うことができる。しかも、取付孔部は、間柱の前後方向に延びる長孔状であるので、例えば、固定具を取付孔部に仮固定させた状態で固定部を間柱の前後方向に移動させるだけで、固定具の取付位置を取付孔部の一端部とするか他端部とするかを選択することができ、固定具の固定位置の位置調整をより一層簡易に行うことができる。
【0016】
本発明の第5特徴構成は、前記位置調整基準部は、前記間柱の前後方向における前記機器の長さが対応長さである場合に、前記間柱の側面部に対して位置合わせするための位置合わせ部と、
前記間柱の前後方向における前記機器の長さが対応長さよりも短い場合に、前記固定部を折り曲げる折曲部位又は切断部位を示す折曲切断基準位置部とが備えられている点にある。
【0017】
本構成によれば、間柱の前後方向における機器の長さが対応長さである場合には、例えば、間柱の側面部の端部等、間柱における間柱側基準位置に対して、位置合わせ部を位置合わせするだけで、間柱の前後方向での固定部の固定位置の位置調整を行うことができる。間柱の前後方向における機器の長さが対応長さよりも短い場合には、折曲切断基準位置部にて固定部を折り曲げる又は切断することで、固定部の長さを機器の長さに対応する長さとすることができる。よって、間柱側基準位置に対して固定部を位置合わせすることで、間柱の前後方向での固定部の固定位置の位置調整を行うことができる。よって、間柱の前後方向における機器の長さに関わらず、間柱の前後方向での固定部の固定位置の位置調整を簡易に行うことができる。しかも、位置調整基準部における位置合わせ部と折曲切断基準位置部とを有する1種類の間仕切用固定具を用意しておくだけで、機器の長さの違いに柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】間柱に間仕切用固定具を固定して機器を支持している状態を示す図
【
図2】間柱の前後方向における長さの異なる機器の支持位置を示す平面図
【
図4】固定部の固定位置の位置調整を行う過程を示す図
【
図5】固定部の固定位置の位置調整を行う過程を示す図
【
図6】位置調整を行った状態で間柱に固定した固定部を示す図
【
図7】位置調整を行った状態で間柱に固定した固定部を示す図
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明に係る間仕切用固定具の実施形態を図面に基づいて説明する。
この間仕切用固定具1は、
図1に示すように、間柱2に固定し、配線ボックス等の機器3を取り付けて、配線ボックス等の機器3を支持するために用いられている。機器3については、配線ボックスに限らず、その他の各種の機器を適用することができる。間柱2は、例えば、閉塞された4つの壁部を有する矩形状に形成された角形の間柱を用いているが、角形に限らず、その他の形状の間柱を適用することもできる。
【0020】
間仕切用固定具1の固定具本体6は、
図1に示すように、間柱2の左右方向の側面部21に固定する固定部4と、その固定部4から間柱2の横側方(間柱2から離れる側の横側方、
図1においてX1方向)に延びる支持部5とが備えられている。固定具本体6は、金属製の板状体を折り曲げたL字状に形成され、間柱2の前後方向(
図1においてY1-Y2に沿う方向)に延びる固定部4の後端部を直角に折り曲げて、支持部5が間柱2の横側方に延びている。間仕切用固定具1は、固定部4が1つ備えられ、その1つの固定部4を間柱2に固定する片持ち状態にて機器3を支持するものとなっている。
【0021】
方向について、間柱2を基準とすると、
図1に示すように、間柱2の左右方向における右側をX1とし、間柱2の左右方向における左側をX2とし、間柱2の前後方向における前方側をY1とし、間柱2の前後方向における後方側をY2としている。
【0022】
固定部4は、
図1及び
図3に示すように、間柱2の左右方向(
図1においてX1-X2に沿う方向)の側面部21に当接自在な平板状に形成され、上下方向の中央部に、ねじ等の固定具8を取り付ける取付孔部41が備えられている。支持部5も、固定部4と同様に、平板状に形成されており、上下方向の中間部に間柱2の左右方向(
図1においてX1-X2に沿う方向)に延びる支持用孔部51が備えられている。
【0023】
支持部5には、支持用孔部51に係合させる状態で支持補助具9が取り付けられ、配線ボックス等の機器3が支持補助具9を介して支持部5に支持されている。機器3は、
図1に示すように、支持部5及び支持補助具9により、その機器3の後面部を支持部5に当接させて、支持部5から前方側に延びる姿勢にて支持されている。間柱2の左右方向に延びる支持用孔部51に沿って支持補助具9の取付位置を変更することで、機器3における横方向(水平方向)での支持位置を所望位置に調整自在となっている。
【0024】
機器3の支持位置については、
図1に示すように、横方向(水平方向)だけでなく、間柱2の左右方向の側面部21に対して固定部4の固定位置の位置調整を行うことで、上下方向及び間柱2の前後方向でも、機器3の支持位置を調整自在となっている。上下方向での固定部4の位置調整を行うために、
図1及び
図3(a)に示すように、固定部4には、上下方向目印部42が備えられている。上下方向目印部42は、上下方向で固定部4の中央部に備えられ、固定部4の前端部を切り欠いた凹溝部にて形成されている。上下方向での固定部4の位置調整を行う場合には、間柱2において上下方向での機器3の支持位置とする所望高さにマーキングを行い、そのマーキング位置に固定部4の上下方向目印部42に合わせることで、所望高さに固定部4を取り付けて、上下方向での機器3の支持位置を所望高さに調整している。
【0025】
以下、間柱2の前後方向での機器3の支持位置の調整について説明する。
間柱2の前方側には、壁材等を配設するので、その壁材の裏面部に近接して配線ボックス等の機器3を設置することが求められる。よって、間柱2の前後方向(
図1におけるY1-Y2に沿う方向)において、間柱2の前端部2aと支持対象となる機器3の前端部3aとの位置を合わせることが必要となる。
【0026】
機器3としては、間柱2の前後方向における長さが異なる複数の機器が存在している。例えば、
図2に示すように、機器3として、間柱2の前後方向(
図2におけるY1-Y2に沿う方向)において、
図2(d)に示すように、第1長さN1(例えば、27mm)を有する第1機器31と、
図2(a)に示すように、第2長さN2(例えば、36mm)を有する第2機器32と、
図2(b)に示すように、第3長さN3(例えば、47mm)を有する第3機器33と、
図2(c)に示すように、第4長さN4(例えば、57mm)を有する第4機器34とが備えられている。大小関係については、第1長さN1<第2長さN2<第3長さN3<第4長さN4との関係を有している。ちなみに、
図2は、機器3の長さ、間柱2の前端部2aと機器3の前端部3aとの位置関係を示すものであり、間仕切用固定具1や機器3の形状については外形形状を概略にて示している。
【0027】
間仕切用固定具1(固定具本体6)は、
図2に示すように、第1~第4機器31~34のいずれの機器3であっても、間柱2の前後方向において、機器3を支持する支持位置を、機器3の前端部3aが間柱2の前端部2aと同一位置又は略同一位置となるように位置調整している。例えば、
図2(d)に示すように、一番長さの短い第1長さN1を有する第1機器31を支持する場合には、間柱2の左右方向の側面部21に対して、固定部4の固定位置を一番前方側に位置調整して、第1機器31の前端部3aと間柱2の前端部2aとが同一位置又は略同一位置となるようにしている。それに対して、
図2(c)に示すように、一番長さの長い第4長さN4を有する第4機器34を支持する場合には、間柱2の左右方向の側面部21に対して、固定部4の固定位置を一番後方側に位置調整して、第4機器34の前端部3aと間柱2の前端部2aとが同一位置又は略同一位置となるようにしている。
【0028】
このように、間柱2の前後方向において、間柱2の左右方向の側面部21に対して固定部4の固定位置を位置調整することで、機器3を支持する支持位置を、機器3の前端部3aが間柱2の前端部2aと同一位置又は略同一位置となるようにしている。そこで、固定部4の固定位置の位置調整を行うに当たり、
図3に示すように、複数の機器の長さの夫々に対応した異なる固定位置に導くための位置調整基準部10が固定部4に備えられている。
【0029】
上述の如く、間仕切用固定具1は、固定部4の固定位置を位置調整することで、長さの異なる複数の機器3の夫々において、間柱2に対して機器3の支持位置を一定の位置としているが、長さの異なる複数の機器3のうち、1つの機器3をメインで使用するメイン使用の機器3として設定され、メイン使用の機器3が、対応長さを有する機器3となっている。そこで、以下、メイン使用の機器3が、
図2に示すように、第2長さN2(例えば、36mm)を有する第2機器32に設定されているとして、位置調整基準部10について説明する。
【0030】
(位置合わせ部)
位置調整基準部10は、
図1及び
図3に示すように、間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第2長さN2)である場合に、間柱2の左右方向の側面部21に対して位置合わせするための位置合わせ部101が備えられている。
図2(a)に示すように、間柱2の前後方向において、支持部5に対して、固定部4も機器3も、前方側に延びる姿勢となっているので、機器3の長さと固定部4の長さとが同一となる。そこで、固定部4の長さは、対応長さ(第2長さN2)に設定されている。これにより、
図1に示すように、支持部5にて機器3を支持すると、間柱2の前後方向において、機器3の前端部3aと固定部4の前端部4aとが同一位置又は略同一位置となる。よって、位置合わせ部101は、位置合わせの基準として、固定部4の前端部4aから構成されている。
【0031】
そこで、
図1及び
図2(a)に示すように、間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第2長さN2)である場合には、固定部4の前端部4aである位置合わせ部101(固定部側基準位置)と間柱2の左右方向の側面部21の前端部2a(間柱側基準位置)とを位置合わせする前端部位置合わせ操作を行うことで、機器3の前端部3aが間柱2の前端部2aと同一位置又は略同一位置となるように、機器3(第2機器32)を支持する支持位置を位置調整することができる。
【0032】
(基準位置生成部)
位置調整基準部10は、間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さよりも長い場合(例えば、第3長さN3又は第4長さN4)に、
図3(b)及び
図4に示すように、位置調整の基準となる固定部側基準位置103を間柱2に生成自在な基準位置生成部102が備えられている。機器3の長さが対応長さよりも長い場合(第3機器33又は第4機器34)には、
図2(b)及び(c)に示すように、固定部4の前端部4aが間柱2の前端部2aよりも後方側に位置するように位置調整を行うことになるが、固定部4の固定位置をどれだけ後方側に移動させるかが問題となる。そこで、
図4に示すように、位置調整の基準となる固定部側基準位置103を間柱2に生成自在な基準位置生成部102が固定部4に備えられている。基準位置生成部102は、固定部4の裏面部において、上下方向に延びる直線状の溝部にて構成され、固定部側基準位置103となるマーキング線を間柱2に生成するためのものとなっている。
【0033】
固定具本体6は、固定部4の裏面部を間柱2の左右方向の側面部21に当接させる固定姿勢(
図1参照)だけでなく、
図4(a)に示すように、固定部4を裏返して、固定部4の表面側を間柱2の左右方向の側面部21に当接させる当接姿勢に姿勢変更自在に構成されている。この当接姿勢では、支持部5が間柱2の前方側の側面部22に当接され、固定部4が間柱2の左右方向の側面部21に当接され、固定部4と支持部5との間の折り曲げ部7が間柱2の角部2bに当接している。当接姿勢では、間柱2の前後方向の後方側への固定部4の移動が規制され、間柱2の前端部2aと固定部4の端部(後端部)4bとが同一位置又は略同一位置となっている。
【0034】
そこで、当接姿勢では、間柱2の前端部2aからの長さと固定部4の端部4bからの長さとが1対1の対応関係となることから、基準位置生成部102の形成位置については、
図3(b)及び
図4(a)に示すように、固定部4の端部4bからの長さを基準として、機器3の長さと対応長さとの差分に相当する位置に基準位置生成部102が形成されている。例えば、対応長さが第2長さN2であるので、機器3の長さが第3長さN3である場合には、固定部4の端部4bから、第3長さN3と第2長さN2(対応長さ)との差分(N3-N2)だけ離れた位置に、第3長さN3を有する第3機器33用の基準位置生成部102が形成されている。機器3の長さが第4長さN4である場合には、固定部4の端部4bから、第4長さN4と第2長さN2との差分(N4-N2)だけ離れた位置に、第4長さN4を有する第4機器34用の基準位置生成部102が形成されている。
【0035】
この実施形態では、基準位置生成部102として、第3機器33用のものと第4機器34用のものとの2つが備えられている。2つの基準位置生成部102を識別するために、基準位置生成部102の近傍箇所に、識別用の目印が備えられている。例えば、識別用の目印について、第3機器用のものに対しては、その第3機器33の長さである第3長さ(47mm)が表示されており、第4機器用のものに対しは、その第4機器34の長さである第4長さ(57mm)が表示されている。
【0036】
機器3の長さが対応長さよりも長い場合(第3機器33又は第4機器34)には、
図4(a)に示すように、固定具本体6を当接姿勢として、マーキング具Aを用いて、基準位置生成部102を基準として、固定部側基準位置103となるマーキング線を間柱2の左右方向の側面部21に生成するマーキング操作を行う。このマーキング操作を行った後、
図4(b)に示すように、固定部4の前端部4a(位置合わせ部101)と固定部側基準位置103となるマーキング線とを位置合わせするマーキング線位置合わせ操作を行うことで、
図2(b)及び(c)に示すように、機器3の前端部3aが間柱2の前端部2aと同一位置又は略同一位置となるように、機器3(第3機器33又は第4機器34)を支持する支持位置を位置調整することができる。
【0037】
(取付孔部)
位置調整基準部10は、
図3及び
図5に示すように、固定部4を固定するための固定具8の取付孔部41が備えられている。取付孔部41は、間柱2の前後方向に延びる長孔状に形成されている。取付孔部41の後端部41bが、間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第2長さN2)である場合の固定具8の取付位置として設定され、且つ、取付孔部41の前端部41aが、間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さよりも長い場合(例えば、第3長さN3)の固定具8の取付位置として設定されている。
【0038】
間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第2長さN2)である場合には、上述の如く、
図1に示すように、位置合わせ部101と間柱2の左右方向の側面部21の前端部2aとを位置合わせする前端部位置合わせ操作を行った後、取付孔部41の後端部41bに固定具8を捻じ込み固定する本固定操作を行うことで、
図2(a)に示すように、機器3の前端部3aが間柱2の前端部2aと同一位置又は略同一位置となるように、機器3の支持位置を位置調整した状態で、機器3(第2機器32)の支持位置を固定することができる。ちなみに、この場合には、
図1に示すように、固定具8の固定位置を、取付孔部41の後端部41bとしているが、間柱2の前後方向における取付孔部41の中間部等、取付孔部41であればよく、設置状況等に応じて適宜変更することができる。
【0039】
間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第2長さN2)よりも長い場合(第3長さN3である第3機器33)には、
図5(a)に示すように、まず、位置合わせ部101と間柱2の左右方向の側面部21の前端部2aとを位置合わせする前端部位置合わせ操作を行った後、取付孔部41の後端部41bに固定具8を途中まで捻じ込んで固定具8を仮固定する仮固定操作を行う。その仮固定した状態から、
図5(a)の矢印にて示すように、仮固定した固定具8が取付孔部41の前端部41aに位置するまで、固定部4を間柱2の後方側に移動させる移動操作を行う。その後、
図5(b)に示すように、取付孔部41の前端部41aに仮固定した固定具8を捻じ込み固定する本固定操作を行うことで、
図2(b)に示すように、機器3の前端部3aが間柱2の前端部2aと同一位置又は略同一位置となるように、機器3の支持位置を位置調整した状態で、機器3(第3機器33)の支持位置を固定することができる。
【0040】
このようにして、機器3の長さが対応長さ(第2長さN2)よりも1サイズ長い場合には、
図5に示すように、前端部位置合わせ操作、仮固定操作、移動操作、本固定操作を順次行うことで、機器3の支持位置の位置調整を簡易に且つ適切に行うことができる。間柱2の前後方向における取付孔部41の長さは、1サイズ長い機器3の長さ(第3長さN3)と対応長さ(第2長さN2)との差分(N3-N2)となっている。
【0041】
(折曲切断基準位置部)
位置調整基準部10は、間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第2長さN2)よりも短い場合(第1長さN1)に、
図3(b)及び
図6に示すように、固定部4を折り曲げる折曲部位を示す折曲切断基準位置部104が備えられている。機器3の長さが対応長さよりも短い場合には、固定部4の前端部4aが間柱2の前端部2aよりも前方側に突出するように位置調整を行うことになるので、その前方側に突出する部位が邪魔になる。そこで、折曲切断基準位置部104が固定部4に備えられている。折曲切断基準位置部104は、固定部4の裏面部において、上下方向に延びる2つの長孔部にて構成され、固定部4を折り曲げる折曲部位を示すものとなっている。折曲切断基準位置部104の近傍箇所には、折曲切断基準位置部104を識別するための目印が備えられている。その目印として、例えば、機器3(第1機器31)の長さである第1長さ(27mm)が表示されている。
【0042】
間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第2長さN2)よりも短い場合(第1長さN1である第1機器31)には、
図6に示すように、折曲切断基準位置部104にて固定部4の前方側を支持部5が位置する側に折り曲げる折り曲げ操作を行い、折り曲げた固定部4の前端部と間柱2の左右方向の側面部21の前端部2aとを位置合わせする前端部位置合わせ操作を行う。これにより、固定部4の前方側の折り曲げ部分は、間柱2の左右方向に延びる姿勢となり、間柱2の前方側に突出せずに邪魔になることがない状態で、折り曲げた固定部4の前端部と間柱2の左右方向の側面部21の前端部2aとを位置合わせすることができる。このように、折り曲げ操作と前端部位置合わせ操作を行うことで、
図2(d)に示すように、機器3の前端部3aが間柱2の前端部2aと同一位置又は略同一位置となるように、機器3(第1機器31)を支持する支持位置を位置調整することができる。折曲切断基準位置部104は、上下方向に延びる2つの長孔部にて構成され、折曲部位の強度が弱くなっているので、作業者は、簡易に固定部4の折り曲げ操作を行うことができる。
【0043】
また、折曲切断基準位置部104は、固定部4を切断する切断部位を示すものとなっているので、折曲切断基準位置部104にて固定部4を折り曲げるだけでなく、
図7に示すように、折曲切断基準位置部104にて固定部4を切り取ることもできる。間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第2長さN2)よりも短い場合(第1長さN1である第1機器31)には、
図7に示すように、折曲切断基準位置部104にて固定部4を切断する切断操作を行い、切断した固定部4の前端部と間柱2の左右方向の側面部21の前端部2aとを位置合わせする前端部位置合わせ操作を行う。これにより、固定部4が間柱2の前方側に突出せずに邪魔になることがなく、切り取った固定部4の前端部と間柱2の左右方向の側面部21の前端部2aとを位置合わせすることができる。ちなみに、折曲切断基準位置部104にて固定部4を切り取る場合には、折曲切断基準位置部104にて固定部4を折り曲げる場合に対して、位置合わせ固定部4の前端部から折曲切断基準位置部104までの長さを予め変更しておくことで、切り取った固定部4の前端部と間柱2の左右方向の側面部21の前端部2aとの位置合わせにより、固定部4の前後方向での位置調整を行うことができる。
【0044】
以上の如く、間仕切用固定具1(固定具本体6)の固定部4には、位置調整基準部10として、位置合わせ部101、基準位置生成部102、取付孔部41、及び、折曲切断基準位置部104が備えられている。したがって、間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第2長さN2である第2機器32)である場合には、
図1に示すように、位置合わせ部101を用いた前端部位置合わせ操作を行うことで、
図2(a)に示すように、固定部4の固定位置の位置調整を簡易に且つ適切に行うことができる。
【0045】
間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第2長さN2)よりも1サイズ長い場合(第3長さN3である第3機器33)には、
図4に示すように、基準位置生成部102を用いたマーキング操作、及び、位置合わせ部101を用いたマーキング線位置合わせ操作を行うことで、
図2(b)に示すように、固定部4の固定位置の位置調整を簡易に且つ適切に行うことができる。また、この1サイズ長い場合(第3長さN3である第3機器33)には、マーキング操作及びマーキング線位置合わせ操作を行うのに代えて、
図5に示すように、位置合わせ部101を用いた前端部位置合わせ操作、及び、取付孔部41を用いた仮固定操作、移動操作、本固定操作を行うことでも、
図2(b)に示すように、固定部4の固定位置の位置調整を行うことができる。
【0046】
間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第2長さN2)よりも2サイズ長い場合(第4長さN4である第4機器34)には、
図4に示すように、基準位置生成部102を用いたマーキング操作、及び、位置合わせ部101を用いたマーキング線位置合わせ操作を行うことで、
図2(c)に示すように、固定部4の固定位置の位置調整を簡易に且つ適切に行うことができる。
【0047】
間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第2長さN2)よりも短い場合(第1長さN1である第1機器31)には、
図6に示すように、折曲切断基準位置部104を用いた折り曲げ操作、及び、前端部位置合わせ操作を行うことで、
図2(d)に示すように、固定部4の固定位置の位置調整を簡易に且つ適切に行うことができる。また、間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第2長さN2)よりも短い場合(第1長さN1である第1機器31)には、
図7に示すように、折り曲げ操作及び前端部位置合わせ操作を行うのに代えて、折曲切断基準位置部104を用いた切断操作、及び、前端部位置合わせ操作を行うことで、固定部4の固定位置の位置調整を簡易に且つ適切に行うことができる。
【0048】
このようにして、間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さである場合だけでなく、対応長さよりも長い場合にも、対応長さよりも短い場合にも、位置調整基準部10として、位置合わせ部101、基準位置生成部102、取付孔部41、及び、折曲切断基準位置部104を備えた1種類の間仕切用固定具1(固定具本体6)を用意するだけで、固定部4の固定位置の位置調整を柔軟に且つ簡易に対応することができる。
【0049】
以上の説明では、メイン使用の機器3が、第2長さN2(例えば、36mm)を有する第2機器32に設定されているとして説明しているが、メイン使用の機器3をどの長さの機器3とするかは適宜変更が可能である。
【0050】
例えば、
図8(a)は、メイン使用の機器3を、第1長さN1(例えば、27mm)を有する第1機器31とした場合における間仕切用固定具1aを示している。この場合には、対応長さが第1長さN1となる。
【0051】
この間仕切用固定具1aでは、
図3に示す間仕切用固定具1と同様に、固定部4の前端部4aを位置調整基準部10における位置合わせ部101としている。また、間仕切用固定具1aに備えられる取付孔部41も、間柱2の前後方向に延びる長孔状に形成され、位置調整基準部10として備えられている。更に、固定部4の裏面部には、位置調整基準部10における基準位置生成部102が備えられている。
【0052】
この間仕切用固定具1aでは、対応長さが第1長さN1となっているので、間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第1長さN1)よりも1サイズ長い場合(第2長さN2である第2機器32)には、基準位置生成部102を用いたマーキング操作、及び、位置合わせ部101を用いたマーキング線位置合わせ操作を行うことで、固定部4の固定位置の位置調整を行うことができる。また、この1サイズ長い場合(第2長さN2である第2機器32)には、マーキング操作及びマーキング線位置合わせ操作を行うのに代えて、位置合わせ部101を用いた前端部位置合わせ操作、及び、取付孔部41を用いた仮固定操作、移動操作、本固定操作を行うことでも、固定部4の固定位置の位置調整を行うことができる。
【0053】
間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第1長さN1)よりも2サイズ長い場合(第3長さN3である第3機器33)には、基準位置生成部102を用いたマーキング操作、及び、位置合わせ部101を用いたマーキング線位置合わせ操作を行うことで、固定部4の固定位置の位置調整を行うことができる。
【0054】
図8(b)は、メイン使用の機器3を、第3長さN3(例えば、47mm)を有する第3機器33とした場合における間仕切用固定具1bを示している。この場合には、対応長さが第3長さN3となる。
【0055】
この間仕切用固定具1bでは、
図3に示す間仕切用固定具1と同様に、固定部4の前端部4aを位置調整基準部10における位置合わせ部101としている。また、間仕切用固定具1aに備えられる取付孔部41も、間柱2の前後方向に延びる長孔状に形成され、位置調整基準部10として備えられている。更に、固定部4の裏面部には、位置調整基準部10における基準位置生成部102、及び、位置調整基準部10における折曲切断基準位置部104が備えられている。
【0056】
この間仕切用固定具1bでは、対応長さが第3長さN3となっているので、間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第3長さN3)よりも1サイズ長い場合(第4長さN4である第4機器34)には、基準位置生成部102を用いたマーキング操作、及び、位置合わせ部101を用いたマーキング線位置合わせ操作を行うことで、固定部4の固定位置の位置調整を行うことができる。また、この1サイズ長い場合(第4長さN4である第4機器34)には、マーキング操作及びマーキング線位置合わせ操作を行うのに代えて、位置合わせ部101を用いた前端部位置合わせ操作、及び、取付孔部41を用いた仮固定操作、移動操作、本固定操作を行うことでも、固定部4の固定位置の位置調整を行うことができる。
【0057】
間柱2の前後方向における機器3の長さが対応長さ(第3長さN3)よりも短い場合(第2長さN2である第2機器32)には、折曲切断基準位置部104を用いた折り曲げ操作又は切断操作、及び、前端部位置合わせ操作を行うことで、固定部4の固定位置の位置調整を行うことができる。
【0058】
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。
尚、以下に説明する各実施形態の構成は、夫々単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
【0059】
(1)上記実施形態では、位置合わせ部101を固定部4の前端部4aとしているが、固定部4の前端部4aに限らず、固定部4の途中部位等に固定部側基準位置を備え、その固定部側基準位置を位置合わせ部101とすることもできる。この場合、例えば、間柱2の左右方向の側面部21における途中部位等に間柱側基準位置を備え、その間柱側基準位置と位置合わせ部101とを位置合わせすることで、固定部4の固定位置の位置調整を行うことができる。
【0060】
(2)上記実施形態では、間柱2の前後方向における機器3の長さとして、第1長さN1を有する第1機器31と、第2長さN2を有する第2機器32と、第3長さN3を有する第3機器33と、第4長さN4を有する第4機器34との4種類を備えた場合を示している。間柱2の前後方向における機器3の長さとしては、4種類に限らず、2又は3種類や、5種類以上としてもよく、適宜変更が可能である。
【0061】
(3)上記実施形態では、固定具本体6が、固定部4と、その固定部4の後端部から折り曲げた支持部5とを備えているが、固定具本体6は、固定部4を左右一対備え、左右一対の固定部4を繋ぐ状態で支持部5を備えることもできる。この場合には、左右一対の間柱2の夫々に対して固定部4を固定させることで、固定具本体6の両端部を左右一対の間柱2にて支持することができる。
【符号の説明】
【0062】
1 間仕切用固定具
2 間柱
3 機器
4 固定部
5 支持部
6 固定具本体
8 固定具
10 位置調整基準部
41 取付孔部
101 位置合わせ部
102 基準位置生成部
103 固定部側基準位置
104 折曲切断基準位置部