(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-28
(45)【発行日】2023-08-07
(54)【発明の名称】情報連携システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20230731BHJP
H04N 21/262 20110101ALI20230731BHJP
H04N 21/488 20110101ALI20230731BHJP
H04N 21/478 20110101ALI20230731BHJP
【FI】
G06Q30/0601 330
H04N21/262
H04N21/488
H04N21/478
(21)【出願番号】P 2020093745
(22)【出願日】2020-05-28
【審査請求日】2021-11-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 社内会議室及びZoomを用いたWeb会議 開催日 令和1年9月30日、令和1年10月7日、令和1年10月10日、令和1年10月18日、令和1年10月30日、令和1年11月11日、令和1年12月5日、令和2年1月17日、令和2年4月23日、令和2年4月28日、令和2年5月8日、令和2年5月15日、令和2年5月22日 開催場所 東芝映像ソリューション株式会社社内、株式会社楽天 二子玉川ライブ・オフィス内、株式会社楽天 楽天クリムゾン・ハウス内
(73)【特許権者】
【識別番号】000214984
【氏名又は名称】TVS REGZA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】片岡 秀夫
【審査官】藤澤 美穂
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/015779(WO,A1)
【文献】特開2002-221424(JP,A)
【文献】特開2019-097200(JP,A)
【文献】特開2016-152604(JP,A)
【文献】特開2000-333154(JP,A)
【文献】特開2014-109925(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
H04N 21/262
H04N 21/488
H04N 21/478
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信装置と、第1サーバと、第2サーバと、で構成された情報連携システムであって、
前記受信装置は、
コンテンツを受信する受信部と、
前記コンテンツの録画開始時刻に関する情報を含む属性情報と、録画された前記コンテンツを再生してから経過した時間に関する情報を含む視聴履歴情報と、を前記第1サーバに送信する送信部と、を備え、
前記第1サーバは、
前記受信装置を特定する受信装置特定情報と、前記受信装置で前記コンテンツを視聴可能なユーザに情報を表示可能な端末装置を特定する端末装置特定情報とを対応づけて記憶する特定情報記憶部と、
前記端末装置を特定する前記端末装置特定情報と前記特定情報記憶部で対応づけられた前記受信装置特定情報で特定される前記受信装置から、前記視聴履歴情報
と、前記属性情報と、を受信す
る受信部と、
前記受信装置または前記端末装置から、ユーザが前記コンテンツに興味があることを示した興味情報を受信する興味情報受信部と、
前記端末装置から所定のプログラムの起動通知を受信する起動受信部と、
前記起動受信部が前記起動通知を受信した場合に
、前記属性情報と、前記視聴履歴情報と
、前記興味情報と、に基づい
て前記ユーザが興味を有した前記コンテンツに関する情報が前記受信装置において
放送波により受信された時刻
を特定し、前記視聴履歴情報と、特定した前記時刻と、に基づい
て前記ユーザが興味を有した前記コンテンツに関する情報を選択可能な項目として含む情報リストを
生成し、生成した前記情報リストを前記端末装置に送信するリスト送信部と、を備え
前記コンテンツに関する情報には、前記コンテンツに表示された物体を示す情報が含まれ、
前記第2サーバは、
前記物体を示す情報の選択を受け付けた前記端末装置から、当該物体を購入可能なページ情報の送信要求を受信する受信部と、
前記受信部が前記送信要求を受信した場合に、当該物体を購入可能な前記ページ情報を前記端末装
置に送信する送信部と、
を備える情報連携システム。
【請求項2】
前記第1サーバは、
時刻情報と、前記時刻情報で示された時刻で前記コンテンツのシーンとして表示されていた物体または場所を示す情報と、を対応づけて記憶するシーン情報記憶部をさらに備え、
前記リスト送信部は、前記視聴履歴情報と、前
記ユーザが
興味を有した前記コンテンツに
関する情報が前記受信装置において放送波により受信された時刻と、前記シーン情報記憶部と、に基づいて、前記ユーザが興味を
有した前記コンテンツに関する情報が前記受信装置において放送波により受信された時刻に、前記コンテンツのシーンとして表示されていた物体または場所に関する情報を選択可能な項目として含む、前記情報リストを、前記端末装置に送信する、
請求項1に記載の情報連携システム。
【請求項3】
前記情報リストを表示する前記端末装置をさらに備えた、請求項1または2に記載の情報連携システム。
【請求項4】
前記コンテンツは、放送コンテンツと動画配信サービスが提供する動画コンテンツとの少なくとも一方を含む、請求項1~3のうちいずれか一つに記載の情報連携システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報連携システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、番組等の放送コンテンツを視聴可能な受信装置がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の受信装置にて放送コンテンツを視聴しているユーザが放送コンテンツに表面された物体等に関心を持ち当該物体等の情報を入手しようとする場合には、ユーザは、スマートフォン等の端末装置で検索サイトにアクセスし当該検索サイトを用いて当該物体を検索する。このため、放送コンテンツに関する物体の情報の入手に手間が掛かるという問題がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、コンテンツに関する情報の入手に掛かるユーザの手間を低減することができる情報連携システムを得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の情報連携システムは、受信装置と、第1サーバと、第2サーバと、で構成される。前記受信装置は、受信部と、送信部と、を備える。前記受信部は、コンテンツを受信する。前記送信部は、前記コンテンツの録画開始時刻に関する情報を含む属性情報と、録画された前記コンテンツを再生してから経過した時間に関する情報を含む視聴履歴情報と、を前記第1サーバに送信する。前記第1サーバは、特定情報記憶部と、受信部と、興味情報受信部と、起動受信部と、リスト送信部と、を備える。前記特定情報記憶部は、前記受信装置を特定する受信装置特定情報と、前記受信装置で前記コンテンツを視聴可能なユーザに情報を表示可能な端末装置を特定する端末装置特定情報とを対応づけて記憶する。受信部は、前記端末装置を特定する前記端末装置特定情報と前記特定情報記憶部で対応づけられた前記受信装置特定情報で特定される前記受信装置から、前記視聴履歴情報と、前記属性情報と、を受信する。興味情報受信部は、前記受信装置または前記端末装置から、ユーザが前記コンテンツに興味があることを示した興味情報を受信する。前記起動受信部は、前記端末装置から所定のプログラムの起動通知を受信する。前記リスト送信部は、前記起動受信部が前記起動通知を受信した場合に、前記属性情報と、前記視聴履歴情報と、前記興味情報と、に基づいて前記ユーザが興味を有した前記コンテンツに関する情報が前記受信装置において放送波により受信された時刻を特定し、前記視聴履歴情報と、特定された前記時刻と、に基づいて前記ユーザが興味を有した前記コンテンツに関する情報を選択可能な項目として含む情報リストを生成し、生成した前記情報リストを前記端末装置に送信する。前記コンテンツに関する情報には、前記コンテンツに表示された物体を示す情報が含まれる。前記第2サーバは、受信部と、送信部と、を備える。前記受信部は、前記物体を示す情報の選択を受け付けた前記端末装置から、当該物体を購入可能なページ情報の送信要求を受信する。前記送信部は、前記受信部が前記送信要求を受信した場合に、当該物体を購入可能な前記ページ情報を前記端末装置に送信する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施形態にかかる情報連携システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態にかかる端末装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態にかかる端末装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態にかかる受信装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態にかかる受信装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、実施形態にかかる視聴履歴管理サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、実施形態にかかる視聴履歴管理サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、実施形態にかかる特定情報管理データベースに記憶される情報の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態にかかる視聴履歴管理データベースに記憶される情報の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態にかかる興味情報管理データベースに記憶される情報の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態にかかるシーン情報管理データベースに記憶される情報の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、実施形態にかかる商品販売管理サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図13】
図13は、実施形態にかかる商品販売管理サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図14】
図14は、実施形態にかかる情報連携システムが実行する対応付け処理の一例を示すフローチャートである。
【
図15】
図15は、実施形態にかかる対応付け処理における端末装置および受信装置の一例を示す図である。
【
図16】
図16は、実施形態にかかる端末装置の画像遷移の一例を示す図である。
【
図17】
図17は、実施形態にかかる端末装置の画像遷移の他の一例を示す図である。
【
図18】
図18は、実施形態にかかる端末装置および受信装置の画像の一例を示す図である。
【
図19】
図19は、実施形態にかかる端末装置の画像遷移の他の一例を示す図である。
【
図20】
図20は、実施形態にかかる端末装置に興味ボタンが表示された一例を示す図である。
【
図21】
図21は、実施形態にかかる情報連携システムが実行する視聴履歴情報記憶処理の一例を示すフローチャートである。
【
図22】
図22は、実施形態にかかる情報連携システムが実行する情報提供処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。
【0009】
(情報連携システム1)
図1は、実施形態にかかる情報連携システム1の構成の一例を示す図である。
図1に示すように、実施形態の情報連携システム1は、端末装置100、受信装置200、視聴履歴管理サーバ300、および複数の提供情報管理サーバ400を備える。視聴履歴管理サーバ300は、サーバおよび第1サーバの一例である。提供情報管理サーバ400は、第2サーバおよび外部サーバの一例である。
【0010】
端末装置100は、例えばユーザに携帯される。受信装置200は、例えばユーザの家屋等に設置される。視聴履歴管理サーバ300は、例えば連携アプリケーションを提供する事業者に設置される。複数の提供情報管理サーバ400は、提供情報管理サーバ400Aと、提供情報管理サーバ400Bとを含む。提供情報管理サーバ400Aは、インターネットを用いて商品等を販売する電子商取引サービス、を提供する第1通信販売業者に設置される。提供情報管理サーバ400Bは、受信装置200で視聴可能な通信販売番組および当該通信販売番組で紹介された商品等をインターネットを用いて販売する電子商取引サービス、を提供する第2通信販売業者に設置される。
【0011】
端末装置100、受信装置200、視聴履歴管理サーバ300、および提供情報管理サーバ400は、それぞれ、ネットワークへの接続機能を有する。ネットワークは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、無線/有線LAN、インターネット網、電話通信回線網等を含む。なお、受信装置200、視聴履歴管理サーバ300、および提供情報管理サーバ400は、電話通信回線網へ接続する機能は有していなくてよい。
【0012】
端末装置100は、例えばスマートフォンまたはタブレット型端末等の携帯端末装置、ノートPC(Personal Computer)等のコンピュータである。端末装置100は、受信装置200に表示される放送コンテンツを視聴可能なユーザに、情報を表示可能である。なお、端末装置100は上記の例に限られず、ネットワークへの接続機能を有していれば他の電子機器であってもよい。放送コンテンツは、コンテンツの一例である。
【0013】
受信装置200では、例えば放送局からの放送波(放送信号)を受信することにより、各種の番組やコマーシャル等の放送コンテンツを視聴することができる。受信装置200は、テレビジョン装置である。また、受信装置200は、受信した放送コンテンツの録画機能および録画した放送コンテンツを再生する機能を有する。また、受信装置200は、放送コンテンツの視聴履歴を送信する機能を有する。視聴には、現在放送中の放送コンテンツの視聴および録画された放送コンテンツの再生中の視聴が含まれる。受信装置200は、ネットワークを介して視聴履歴管理サーバ300および提供情報管理サーバ400と通信可能である。本実施形態においては、放送コンテンツとは、リアルタイムで放送されている番組、録画された番組タイムシフト視聴で表示されているコンテンツ、および放送予定の事前情報を含むものとする。放送コンテンツは、地上デジタル,BS、CS等のどの放送波による番組であっても良い。
【0014】
視聴履歴管理サーバ300は、端末装置100と受信装置200との対応付け、所謂ペアリングの機能を有する。視聴履歴管理サーバ300は、受信装置200から送信された視聴履歴に基づいて、視聴された放送コンテンツに関する情報を選択可能な項目の一覧として示した情報リストを生成して、端末装置100に送信する機能を有する。
【0015】
提供情報管理サーバ400は、端末装置100において選択された情報リストの項目に対応するサイトのページを端末装置100に送信する機能を有する。当該ページは端末装置100において表示される。
【0016】
(端末装置100)
次に、実施形態の端末装置100について説明する。
図2は、実施形態にかかる端末装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0017】
図2に示すように、端末装置100は、通信I/F(Inter Face)101、音声入力部102、表示部104、グラフィックコントローラ105、タッチパネルコントローラ106、CPU(Central Processing Unit)107、メモリ108、およびカメラ109を備える。端末装置100は、上記の他にスピーカ等を備えていてもよい。
【0018】
通信I/F101は、視聴履歴管理サーバ300および提供情報管理サーバ400等の他の機器との間の通信に用いられる。音声入力部102は、マイクロフォン等の音声入力デバイスであり、ユーザによる音声入力を受け付ける。なお、音声入力部102は、設けられていなくてもよい。
【0019】
表示部104は、例えば、ディスプレイ104aとタッチパネル104bとを組み合わせた、いわゆるタッチスクリーンデバイスである。ディスプレイ104aは、たとえば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。タッチパネル104bは、ユーザの指またはスタイラス等によってタッチされたディスプレイ104aの表示画面上のタッチ位置を検知する。
【0020】
グラフィックコントローラ105は、表示部104のディスプレイ104aを制御する。タッチパネルコントローラ106は、表示部104のタッチパネル104bを制御し、ユーザがタッチした表示画面上のタッチ位置を示す座標データをタッチパネル104bから取得する。
【0021】
カメラ109は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、または、CIS(CMOS Image Sensor)等の撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。カメラ109は、撮像部14は、所定のフレームレートで生成される複数のフレーム画像を含む動画、または、静止画のデータを撮像画像のデータとして出力する。
【0022】
CPU107は、各種コンピュータプログラムを実行することにより、端末装置100の各コンポーネントを制御する。メモリ108は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)等を備え、CPU107による各種演算処理に用いられる各種コンピュータプログラムおよび各種データ等を記憶する。各種コンピュータプログラムには、連携アプリケーションが含まれる。
【0023】
図3は、実施形態にかかる端末装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、端末装置100は、起動受付部150、取得部151、第1表示制御部152、情報送信部153、リスト受信部154、第2表示制御部155、選択受付部156、送信部157、受信部158、第3表示制御部159、および第4表示制御部160を、機能部として備える。これらの各機能部は、CPU107がROM等の記憶装置に記憶されたプログラムを読み出しそれを実行することにより、実現される。なお、上記機能部一部または全部は、専用のハードウェアによって構成されてもよい。これらの機能部の機能は、後述する。
【0024】
(受信装置)
次に、実施形態の受信装置200について説明する。
図4は、実施形態にかかる受信装置200の構成の一例を示すブロック図である。
【0025】
図4に示すように、受信装置200は、入力端子202、チューナ203a~203g、信号処理部207、グラフィック処理部208、音声処理部209、OSD(On Screen Display)信号生成部210、および映像処理部211を備える。
【0026】
入力端子202には、地上放送受信アンテナ213で受信した地上デジタル放送波が入力される。すなわち、入力端子202は、放送波により放送コンテンツを受信する。地上デジタル放送波は、入力端子202を介してチューナ203a~203gに供給される。入力端子202は、受信部の一例である。
【0027】
チューナ203a~203gは、地上デジタル放送用のチューナであって、入力端子202から供給される地上デジタル放送波から、後述する制御部216から指示されたチャンネルの放送波を選局する。
【0028】
ただし、受信装置200は、BS/CSデジタル放送受信アンテナで受信した衛星デジタル放送波が入力される入力端子を有していてもよい。衛星デジタル放送波は、かかる入力端子を介して衛星デジタル放送用のチューナに供給される。
【0029】
信号処理部207は、チューナ203a~203gから供給される放送波から、デジタルの映像信号および音声信号を含む放送波を復調する。また、信号処理部207は、デジタル放送波が含む映像信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施してグラフィック処理部208に出力する。また、信号処理部207は、デジタル放送波が含む音声信号に対して、選択的に所望のデジタル信号処理を施して音声処理部209に出力する。
【0030】
信号処理部207には、複数の外部入力端子214a~214dが接続されている。これらの外部入力端子214a~214dは、外部装置の一例としてのDVD(Digital Versatile Disk)レコーダ等から、アナログの映像信号および音声信号が入力可能である。信号処理部207は、外部入力端子214a~214dから入力されたアナログの映像信号および音声信号をデジタル化する。また、信号処理部207は、デジタル化した映像信号に対して所定のデジタル信号処理を施してグラフィック処理部208に出力する。また、信号処理部207は、デジタル化した音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施して音声処理部209に出力する。
【0031】
グラフィック処理部208は、信号処理部207から供給されるデジタルの映像信号に対して、OSD信号生成部210で生成されるOSD信号を重畳して映像処理部211に出力する。グラフィック処理部208は、信号処理部207から供給されるデジタルの映像信号およびOSD信号生成部210で生成されるOSD信号のいずれか一方を映像処理部211に出力することも可能である。
【0032】
映像処理部211は、グラフィック処理部208から入力されるデジタルの映像信号またはOSD信号を、映像表示部233の表示画面において表示可能なフォーマットのアナログの映像信号またはOSD信号に変換して、映像表示部233に出力する。映像表示部233は、例えば、LCDまたは有機ELディスプレイ等である。
【0033】
音声処理部209は、信号処理部207から入力されるデジタルの音声信号を、スピーカ215で再生可能なフォーマットのアナログの音声信号に変換して、スピーカ215に出力する。
【0034】
受信装置200は、さらに、制御部216、カードホルダ217、各種インターフェース218,219,221、および明るさセンサ230を備える。制御部216は、CPU216a、ROM216b、RAM216c、および不揮発性メモリ216dを備える。
【0035】
制御部216は、地上デジタル放送波および衛星デジタル放送波等の放送波の受信動作等の受信装置200の各種動作を統括的に制御する。また、制御部216は、操作部222からの操作情報、または受光部223を介してリモートコントローラ224から入力された操作情報に従って、受信装置200の各部を制御する。
【0036】
CPU216aは、ROM216bに記憶されているプログラムを実行することにより、受信装置200全体の動作を制御する。ROM216bは、主としてCPU216aが実行するプログラムを記憶している。RAM216cは、CPU216aがプログラムを実行する際に作業エリアを提供する。不揮発性メモリ216dは、受信装置200の各種の設定情報および制御情報等を記憶している。
【0037】
制御部216は、カードI/F225を介して、メモリカード234が着脱可能なカードホルダ217に接続されている。これにより、制御部216は、カードI/F225を介して、カードホルダ217に装着されたメモリカード234との間で各種情報をやりとりすることができる。
【0038】
制御部216は、通信I/F218を介してLAN端子226に接続されている。これにより、制御部216は、通信I/F218を介して、LAN端子226に接続された中継装置(不図示)やLAN対応HDD(Hard Disk Drive)等の外部装置と各種情報をやりとりすることができる。ただし、通信I/F218が、外部装置と無線で接続可能に構成されていてもよい。
【0039】
制御部216は、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface) I/F221を介してHDMI端子227に接続されている。これにより、制御部216は、HDMI I/F221を介して、HDMI端子227に接続されている外部装置と各種情報をやりとりすることができる。
【0040】
制御部216は、USB(Universal Serial Bus) I/F219を介して、USB端子228に接続されている。これにより、制御部216は、USB I/F219を介して、USB端子228に接続されたUSB HDD等を備えるストレージ装置200aと各種情報をやりとりすることができる。
【0041】
ストレージ装置200aは、例えばHDDやSSD等を備え、受信装置200が受信したデジタル信号を録画データとして記録するように構成されている。ただし、ストレージ装置200aは受信装置200に内蔵されていてもよい。
【0042】
このように、ストレージ装置200aを含む受信装置200は録画装置として構成される。ただし、録画装置は受信装置200に限られず、放送波の受信機能および放送コンテンツの録画機能を有していれば他の記録装置であってもよい。
【0043】
図5は、実施形態にかかる受信装置200の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、受信装置200は、視聴履歴送信部251およびコードシンボル表示制御部252を、機能部として備える。これらの各機能部は、CPU216aがROM216b等の記憶装置に記憶されたプログラムを読み出しそれを実行することにより、実現される。なお、機能部一部または全部は、専用のハードウェアによって構成されてもよい。これらの機能部の機能は、後述する。
【0044】
(視聴履歴管理サーバ300)
次に、実施形態の視聴履歴管理サーバ300について説明する。
図6は、実施形態にかかる視聴履歴管理サーバ300の構成の一例を示すブロック図である。
【0045】
図6に示すように、視聴履歴管理サーバ300は、通信I/F301、操作部302、CPU303、メモリ304、およびストレージ装置305を備える。
【0046】
通信I/F301は、端末装置100、受信装置200、および提供情報管理サーバ400等の他の機器との間の通信に用いられる。操作部302は、キーボードやマウス等の入力デバイスと、ディスプレイ等の表示デバイスと、を有する。
【0047】
ストレージ装置305は、例えばHDDやSSD等を備え、各種の情報を記憶する。
【0048】
CPU303は、各種コンピュータプログラムを実行することにより、視聴履歴管理サーバ300の各コンポーネントを制御する。メモリ304は、ROMやRAM等を備え、CPU303による各種演算処理に用いられる各種コンピュータプログラムおよび各種データ等を記憶する。
【0049】
図7は、実施形態にかかる視聴履歴管理サーバ300の機能構成の一例を示すブロック図である。
図7に示すように、視聴履歴管理サーバ300は、対応付け部351、視聴履歴受信部352、興味情報受信部353、起動受信部354、リスト生成部355、およびリスト送信部356を、機能部として備える。これらの機能部は、CPU303がROM等の記憶装置に記憶されたプログラムを読み出しそれを実行することにより、実現される。なお、機能部の一部または全部は、専用のハードウェアによって構成されてもよい。これらの機能部の機能は、後述の各種の処理にて説明する。
【0050】
また、視聴履歴管理サーバ300は、特定情報管理データベース361(
図7では、特定情報管理DB)、視聴履歴管理データベース362(
図7では、視聴履歴管理DB)、興味情報管理データベース363(
図7では、興味情報管理DB)、シーン情報管理データベース364(
図7では、シーン情報管理DB)、および番組情報管理データベース365(
図7では、番組情報管理DB)を、記憶部として備える。これらの各記憶部は、ストレージ装置305に設けられている。特定情報管理データベース361は、特定情報記憶部の一例であり、視聴履歴管理データベース362は、視聴履歴記憶部の一例であり、興味情報管理データベース363は、興味情報記憶部の一例であり、シーン情報管理データベース364は、シーン情報管理記憶部の一例であり、番組情報管理データベース365は、番組情報記憶部の一例である。
【0051】
図8は、実施形態にかかる特定情報管理データベース361に記憶される情報の一例を示す図である。
図8に示すように、特定情報管理データベース361は、受信装置200を特定する受信装置IDと、端末装置100を特定する端末装置IDとを対応づけて記憶する。ここで、受信装置IDは、例えば、視聴履歴管理サーバ300によって発行される。端末装置IDは、例えば、端末装置100の製造番号や固有アドレス等である。なお、受信装置IDと端末装置IDは、上記に限定されない。例えば、端末装置IDは、特定の通信販売業者にて設定されたIDであってもよい。また。端末装置IDは、端末装置100に設定される広告IDであってもよい。この広告IDは、端末装置100にインストールされた複数のアプリケーションに亘って横断的に使用されるものであってもよい。また、受信装置200と同一のIPアドレスをネットワークを介して端末装置100に送信し、端末装置IDが上記IPアドレスと連動するようにしてもよい。この場合、IPアドレスの送信の許諾を受信装置200側でとるケースと、通信販売業者などのパートナー側でケースと、がありうる。受信装置IDは、受信装置特定情報の一例であり、端末装置IDは、端末装置特定情報の一例である。
【0052】
図9は、実施形態にかかる視聴履歴管理データベース362に記憶される情報の一例を示す図である。
図9に示すように、視聴履歴管理データベース362は、受信装置IDにおける視聴履歴情報を記憶する。視聴履歴情報は、受信装置ID毎に、視聴されたチャンネル、視聴された日時である視聴日時(時間帯)、番組名、再生箇所(番組先頭から数えた秒精度の番組内経過時間情報、または、放送時の日時分秒情報)の開始点と終了点、を記憶する。ここで、再生箇所は、飛び飛びに複数あってよく、この場合上記再生箇所のレコードは不連続の区間分存在する。
【0053】
図10は、実施形態にかかる興味情報管理データベース363に記憶される情報の一例を示す図である。
図10に示すように、受信装置ID毎に、リモートコントローラ224の興味ボタン224a(
図1)または端末装置100の興味ボタン502(
図20)が押下(操作)された日時と機器ステート関連情報とを記憶する。機器ステート関連情報とは、押下された時に表示されていた放送コンテンツを特定するための情報とする。機器ステート関連情報としては、例えば、チャンネルと、入力情報と、が含まれている。入力情報とは、例えば、放送コンテンツを放送していたときに選択されていた、HDMI番号、BS、CS、デジタル地上波等を示す情報とする。さらには、機器ステート関連情報として、番組名やHDMIに接続されている機器等を記憶しても良い。ユーザが、放送コンテンツの視聴中に、放送コンテンツに表示された物等に興味がある場合等に、興味ボタン224a,502を押下することにより、当該押下の情報として、押下日時、チャンネル、入力情報が興味情報管理データベース363に記憶される。興味ボタン224a,502は、受信装置200に表示されている放送コンテンツに興味があることを通知するボタンである。また、興味情報管理データベース363は、興味ボタン502(
図20)が押下(操作)された時刻から所定時間前までの時間を記憶してもよい。興味ボタン502は、選択部の一例である。
【0054】
図11は、実施形態にかかるシーン情報管理データベース364に記憶される情報の一例を示す図である。
図11に示すように、シーン情報管理データベース364は、チャンネルの視聴時間(時間帯)毎に、放送コンテンツのシーンとして表示されていた物体または場所を示す情報が記憶されている。換言すると、シーン情報管理データベース364は、時刻情報と、時刻情報で示された時刻で放送コンテンツのシーンとして表示されていた物体または場所を示す情報と、を対応づけて記憶する。
図11の例では、放送コンテンツのシーンとして表示されていた物体または場所を示す情報として、鞄の例が示されているが、これに限定されない。例えば、放送コンテンツのシーンとして表示されていた物体または場所を示す情報が場所を示す情報の場合には、当該情報は、地名等や建物の名称等であってよい。これらのシーン情報は、例えば作業者の入力作業によって入力されてよい。
【0055】
図7に戻って、番組情報管理データベース365は、番組に関する情報として、番組毎に、番組名称、放送時間(放送時刻)、出演者等を記憶する。
【0056】
(提供情報管理サーバ400)
次に、実施形態の提供情報管理サーバ400について説明する。
図12は、実施形態にかかる提供情報管理サーバ400の構成の一例を示すブロック図である。
【0057】
図12に示すように、提供情報管理サーバ400は、通信I/F401、操作部402、CPU403、メモリ404、およびストレージ装置405を備える。
【0058】
通信I/F401は、端末装置100および視聴履歴管理サーバ300等の他の機器との間の通信に用いられる。操作部402は、キーボードやマウス等の入力デバイスと、ディスプレイ等の表示デバイスと、を有する。
【0059】
ストレージ装置405は、例えばHDDやSSD等を備え、各種の情報を記憶する。
【0060】
CPU403は、各種コンピュータプログラムを実行することにより、提供情報管理サーバ400の各コンポーネントを制御する。メモリ404は、ROMやRAM等を備え、CPU403による各種演算処理に用いられる各種コンピュータプログラムおよび各種データ等を記憶する。
【0061】
図13は、実施形態にかかる提供情報管理サーバ400の機能構成の一例を示すブロック図である。
図13に示すように、提供情報管理サーバ400は、送信要求受信部451およびページ情報送信部452を、機能部として備える。これらの機能部は、CPU403がROM等の記憶装置に記憶されたプログラムを読み出しそれを実行することにより、実現される。なお、機能部の一部または全部は、専用のハードウェアによって構成されてもよい。これらの機能部の機能は、後述する。
【0062】
また、提供情報管理サーバ400は、商品管理データベース461(
図7では、商品管理DB)を記憶部として備える。当該記憶部は、ストレージ装置405に設けられている。商品管理データベース461は、商品毎に商品に関する情報を記憶している。本実施形態の商品管理データベース461は、ユーザに対して商品の購入するページ移動するための情報として、例えば、当該商品を購入するページを示すURLを記憶しても良い。他には、商品購入サイトを示すページ情報と、当該商品購入サイトで当該商品を検索するためのメタ情報と、の組み合わせであっても良い。また、本実施形態は、ユーザに商品の購入を促す情報を提供できれば良く、例えば、商品に関する情報は、商品名、商品ID(商品特定情報)、価格等であってもよい。また、商品管理データベース461は、商品の販売サイトのページを示すページ情報を記憶している。
【0063】
提供情報管理サーバ400がユーザに対して提供する情報は、販売する商品に関する情報に制限するものではなく、ユーザが興味を引き、購買に繋がる情報であれば良い。例えば、提供情報管理サーバ400は、興味ボタンが押された時に表示されていた食事のレシピに関する情報や、興味ボタンが押された時に表示されていたレストラン紹介および当該レストランの予約サイトでもよい。さらには、提供情報管理サーバ400は、興味ボタンが押された時に表示されていた画面に関連する、行楽地紹介、旅行ガイド、宿の予約、交通手段の予約、ゴルフ場の予約等でもよい。このような情報が表示される場合には、商品管理データベース461の代わりに、これらの情報(例えばURL)を表示するための情報を管理するデータベースが設けられるものとする。なお、これらの情報が表示されるまでの手順は、商品が表示されるまでの手順と同様として、説明を省略する。
【0064】
(各種処理)
次に、実施形態にかかる情報連携システム1が実行する各種処理について説明する。
【0065】
(対応付け処理)
まずは、実施形態にかかる情報連携システム1が実行する対応付け処理について説明する。
図14は、実施形態にかかる情報連携システム1が実行する対応付け処理の一例を示すフローチャートである。
図15は、実施形態にかかる対応付け処理における端末装置100および受信装置200の一例を示す図である。
【0066】
対応付け処理は、受信装置200に対する所定の操作が行なわれることにより開始される。
【0067】
図14に示すように、受信装置200が、受信装置ID問い合わせ情報を、視聴履歴管理サーバ300に送信する(S11)。受信装置ID問い合わせ情報には、受信装置200の製造番号や固有アドレス等が含まれる。
【0068】
視聴履歴管理サーバ300は、受信装置ID問い合わせ情報を受信すると(S21)、受信装置IDを受信装置200に送信する(S22)。受信装置IDは、受信装置ID問い合わせ情報が受信された場合に生成されてもよいし、予め受信装置200毎に割り当てられていてもよい。
【0069】
受信装置200では、受信装置IDを受信すると(S12)、コードシンボル表示制御部252が、受信装置IDを含むコードシンボル500(
図15)を映像表示部233に表示する(S13)。
図15に示すように、コードシンボル500は、例えばQRコード(登録商標)である。コードシンボル500には、例えば、視聴履歴管理サーバ300に接続するための情報が含まれる。
【0070】
ユーザは、端末装置100のカメラ109で、受信装置200に表示されたコードシンボル500を撮像する。これにより、
図14に示すように、端末装置100の取得部151がコードシンボルで示される情報であるコードシンボル情報を取得する(S31)。端末装置100では、第1表示制御部152が、コードシンボル500と受信装置IDとを表示部104に表示する(
図15)。受信装置IDは、表示部104の表示領域501に表示される。
【0071】
次に、端末装置100の情報送信部15が、取得した受信装置IDと、当該端末装置100の端末装置IDとを視聴履歴管理サーバ300に送信する(S33)。
【0072】
視聴履歴管理サーバ300は、端末装置100から、受信装置IDと端末装置IDとを受信すると(S23)、対応付け部351が、受信された受信装置IDと端末装置IDとを対応付けして特定情報管理DBに記憶する(S24)。
【0073】
このようなコードシンボル500を用いた連携処理により、例えば端末装置100と受信装置200とが同一のネットワークで接続されていない場合であっても、端末装置100と受信装置200とを極めて容易に連携可能である。この場合、視聴履歴管理サーバ300は、端末装置100に電話回線を提供する携帯電話会社から、端末装置100の情報を得ることができる。
【0074】
上記の処理によって、端末装置100と受信装置200とが対応付けされた後に、端末装置100において連携アプリケーションが起動した場合に、端末装置100には、
図16~
図20に示すような画像が表示されるようになる。以下に、これらの画像について説明する。なお、連携アプリケーションは、起動受付部150によって端末装置100の表示部104に表示された起動ボタン503が、ユーザによって押下された場合に起動される。すなわち、起動受付部150は、連携アプリケーションの起動要求を受け付ける。
【0075】
図16は、実施形態にかかる端末装置100の画像遷移の一例を示す図である。
図16では、受信装置200で現在放送中の番組または録画された番組であって再生中の番組の視聴中に表示される画面の例が示されている。また、
図16の例では、視聴中の番組のシーン情報がシーン情報管理データベース364に登録されている場合の画面の例である。また、
図16は、ユーザが第1通信販売事業者が提供する電子商取引サービスの会員であり、ユーザの端末装置100が第1通信販売事業者に登録されている場合の例である。
【0076】
図16の(a)に示すように、連携アプリケーションが起動すると、端末装置100の表示部104には、情報リスト600Aが表示される。詳細には、表示部104には、端末装置100と連携済みの受信装置200の画面に表示中の内容に関係する情報リスト600Aの要素が表示される。情報リスト600Aは、当該端末装置100と対応付けされ放送波により放送コンテンツを受信する受信装置200、によって受信された放送コンテンツの視聴履歴を示す視聴履歴情報に基づいて生成される。この生成方法については後述する。情報リスト600Aは、視聴された放送コンテンツに関する情報を選択可能な項目の一覧として示している。各項目の選択は、タッチパネル104bに対するユーザの押下(操作)によって行なわれる。
【0077】
具体的には、情報リスト600Aは、カレンダー領域601、番組情報領域602、出演者情報領域603、お店領域604、第1商品領域605、第2商品領域606、ロケーション領域607、および広告領域608を含む。これらの表示要素は、ユーザの利用履歴や通信販売業者側の意図により、自由な組み合わせや配列で表示でき、例えば商品C、商品Dのように同一区分が増減する場合もある。番組情報領域602、出演者情報領域603、お店領域604、第1商品領域605、第2商品領域606、ロケーション領域607、および広告領域608には、それぞれ、所定のページへのリンクが設定されている。すなわち、所定の外部サービスへのリンクまたは端末装置100の内部で用意されたリンクが内容に応じて設定されている。
【0078】
カレンダー領域601は、現在の日付を表示している。なお、カレンダー領域601の日付は、所定の操作によって変更可能である。
【0079】
番組情報領域602は、番組情報を表示している。番組情報領域602が選択されると、
図16の(b)で示すように、おすすめ番組を示すページが表示される。
【0080】
お店領域604には、番組で表示されたお店の情報が表示される。お店領域604が選択されると、当該お店の詳細情報を示すページの画像(不図示)が表示される。当該お店は、シーン情報管理データベース364にシーン情報として登録されているものである。
【0081】
第1商品領域605および第2商品領域606は、それぞれ、番組で表示された商品の情報が表示されている。第1商品領域605には、商品「A」の情報(例えば、名称)が表示され、第2商品領域606には、商品「B」の情報(例えば、名称)が表示されている。商品「A」は、例えば鞄である。これらの第1商品領域605および第2商品領域606のいずれかが選択されると、選択された領域の商品の詳細を示すページの画像が表示される。このとき、連携アプリケーション内の構造に、提供情報管理サーバ400からメタデータや写真のみを受信して表示する内部的なページへのリンクがある場合と、連携アプリケーション内の埋め込みブラウザあるいはブラウザアプリに、リンク先のURLを渡すことで表示する機能がある場合と、がある。
図16の(c)には、第1商品領域605が選択された場合のページの画像が示されている。このページは、第1通信販売事業者が提供する電子商取引サービスにおける商品「A」の詳細を示すページである。ユーザは、当該商品「A」を購入する場合には、当該ページから商品の購入ページに移動することで当該商品「A」を購入することができる。第2商品領域606が選択された場合の画像の遷移も第1商品領域605が選択された場合と同様に、第1通信販売事業者が提供する電子商取引サービスにおける商品「B」の詳細を示すページの画像が表示され、所定の操作により当該商品「B」を購入可能である。商品「A」、商品「B」は、シーン情報管理データベース364にシーン情報として登録されているものである。
【0082】
ここで、視聴中の番組が第2通信販売事業者が提供する通販番組の場合には、第1商品領域605または第2商品領域が選択された場合に表示されるページは、第2通信販売事業者が提供する電子商取引サービスにおける商品の詳細を示すページである。ユーザは、当該ページから商品の購入ページに移動することで当該商品「A」を第2通信販売事業者から購入することができる。
【0083】
ロケーション領域607は、番組で表示された場所の情報が表示される。ロケーション領域607が選択されると、
図16の(d)に示すように、当該ロケーション領域607で表示された場所の検索結果を示すページの画像が表示される。このページは、例えば、当該場所における宿泊施設の検索結果である。ユーザは、検索結果中のある宿泊施設を予約する場合には、当該ページから予約ページに移動することで当該宿泊施設を予約することができる。当該場所は、シーン情報管理データベース364にシーン情報として登録されているものである。
【0084】
広告領域608には、広告が表示される。広告は、例えば、視聴中の番組に関する広告である。広告領域608が選択されると、当該広告の詳細情報を示すページの画像(不図示)が表示される。
【0085】
図17は、実施形態にかかる端末装置100の画像遷移の他の一例を示す図である。
図17では、
図16と同様に、受信装置200で現在放送中の番組または録画された番組であって再生中の番組の視聴中に表示される画面の例が示されている。また、
図17は、
図16と同様に、ユーザが、第1通信販売事業者が提供する電子商取引サービスの会員であり、ユーザに端末装置100が第1通信販売事業者の情報処理装置に登録されている場合の例である。ただし、
図17の例は、視聴中の番組のシーン情報がシーン情報管理データベース364に登録されていない点が、
図16の例と異なる。
【0086】
図17の(a)に示すように、連携アプリケーションが起動すると、端末装置100の表示部104には、情報リスト600Bが表示される。
【0087】
具体的には、情報リスト600Bは、カレンダー領域601、番組情報領域602、出演者情報領域603、おすすめ領域609~612、および広告領域608を含む。カレンダー領域601、番組情報領域602、出演者情報領域603、おおよび広告領域608は、
図16の例と同じである。したがって、番組情報領域602が選択されると、
図17の(a)で示すように、おすすめ番組を示すページが表示される。
【0088】
おすすめ領域609~612は、それぞれ、おすすめの情報が表示される。おすすめ領域609~612には、それぞれ、おすすめ「a」、おすすめ「b」、おすすめ「c」、おすすめ「d」が表示されている。例えば、おすすめ「a」~「c」は、商品であり、おすすめ「d」は、場所である。これらのおすすめ領域609~612のいずれかが選択されると、選択された領域のおすすめの詳細を示すページの画像が表示される。
図17の(b)には、おすすめ領域610が選択された場合のページの画像が示されている。このページは、第1通信販売事業者が提供する電子商取引サービスにおける商品「b」の詳細を示すページである。ユーザは、当該商品「b」を購入する場合には、当該ページから商品の購入ページに移動することで当該商品「b」を購入することができる。他のおすすめ領域609,611も、所定の操作によりおすすめ「a」や「c」を購入することができる。また、
図17の(c)には、おすすめ領域612が選択された場合のページが画像が示されている。このページは、例えば、おすすめ「d」の場所における宿泊施設の検索結果である。ユーザは、検索結果中のある宿泊施設を予約する場合には、当該ページから予約ページに移動することで当該宿泊施設を予約することができる。
【0089】
図18は、実施形態にかかる端末装置100の画像遷移の他の一例を示す図である。
図18では、
図16と同様に、受信装置200で現在放送中の番組または録画された番組であって再生中の番組の視聴中に表示される画面の例が示されている。ただし、
図18は、ユーザが、第1通信販売事業者が提供する電子商取引サービスの会員でなく、ユーザに端末装置100が第1通信販売事業者の情報処理装置に登録されていない点が、
図16の例と異なる。
【0090】
図18の(a)に示すように、連携アプリケーションが起動すると、端末装置100の表示部104には、情報リスト600Cが表示される。
【0091】
具体的には、情報リスト600Aは、カレンダー領域601、番組情報領域602、出演者情報領域603、連携告知領域613,614および広告領域608を含む。カレンダー領域601、番組情報領域602、出演者情報領域603、および広告領域608は、
図16の例と同じである。
【0092】
連携告知領域613,614には、それぞれ、所定のサービスと端末装置100の連携に関する告知が表示されている。連携告知領域613が選択されると、
図18の(b)に示すような、所定のサービスと端末装置100とを連携するための連携ページの画像が表示される。同様に、連携告知領域614が選択されると、別のサービスと端末装置100とを連携するための連携ページの画像が表示される。ここで、当該別のサービスは、第1通信販売事業者が提供する電子商取引サービスであってよい。
【0093】
図19は、実施形態にかかる端末装置100の画像遷移の一例を示す図である。
図19の例は、
図16の例に対して、例えば、端末装置100が屋外で使用され、受信装置200で視聴が行なわれていない点が異なる。本実施形態においては、上述したように、視聴履歴管理サーバ300が、受信装置200による視聴に関する情報を管理している。このため、端末装置100は、視聴履歴管理サーバ300が管理している、受信装置200による視聴に関する情報に基づいて、様々な情報を表示できる。例えば、後述するように情報リスト600Dを表示できる。
【0094】
図19の(a)に示すように、連携アプリケーションが起動したことをトリガーとして、端末装置100の表示部104には、情報リスト600Dが表示される。
【0095】
具体的には、情報リスト600Dは、
図16の例と同様に、カレンダー領域601、番組情報領域602、出演者情報領域603、お店領域604、第1商品領域605、第2商品領域606、ロケーション領域607、および広告領域608を含む。ただし、カレンダー領域601、番組情報領域602、出演者情報領域603、お店領域604、第1商品領域605、第2商品領域606、ロケーション領域607、および広告領域608に示される情報は、最後すなわち直近に視聴された番組に対応する情報であり、各領域には、当該情報に対応するリンクが設定されている。したがって、番組情報領域602が選択されると、
図19の(b)で示すように、おすすめ番組を示すページが表示される。また、第1商品領域605が選択されると、
図19の(c)に示すように、第1商品領域605が示す商品の詳細を示すページの画像が表示される。また、ロケーション領域607が選択されると、
図19の(d)に示すように、当該ロケーション領域607で表示された場所の検索結果を示すページの画像が表示される。
【0096】
なお、
図19の例で、
図17の例のように、視聴中の番組のシーン情報がシーン情報管理データベース364に登録されていない場合には、情報リスト600Dの表示内容を
図17の情報リスト600Bと同様の内容としてよい。以後、情報リスト600A~600Dの総称として、情報リスト600を用いる場合がある。
【0097】
図20は、実施形態にかかる端末装置100に興味ボタン502が表示された一例を示す図である。
図20に示すように、端末装置100では、情報リスト600が表示された画像において、所定の操作がされると、第4表示制御部160が興味ボタン502を表示部104に表示する。なお、興味ボタン502は、情報リスト600と一緒に表示されてもよい。
【0098】
(視聴履歴情報記憶処理)
次に、視聴履歴情報記憶処理について説明する。
図21は、実施形態にかかる情報連携システム1が実行する情報リスト生成処理の一例を示すフローチャートである。
【0099】
図21の例は、受信装置200において、ある時刻に放送コンテンツの視聴が開示された後、ある時刻にチャンネルが変更され、ある時刻にリモートコントローラ224の興味ボタン224aが押下され、ある時刻に端末装置100において興味ボタン502が押下され、ある時刻に視聴が終了された例である。
【0100】
図21に示すように、受信装置200では、視聴が開始されると、視聴履歴送信部251が、視聴開始情報を視聴履歴管理サーバ300に送信する(S111)。視聴開始情報は、受信装置IDと、視聴開始を示す情報と、視聴が開始されたチャンネルと、視聴開始日時とを含む。
【0101】
視聴履歴管理サーバ300では、視聴履歴受信部352が、受信装置200から視聴開始情報を受信し、当該視聴開始情報を視聴履歴管理データベース362に登録する(S121)。
【0102】
次に、受信装置200では、チャンネルが変更されると、視聴履歴送信部251が、チャンネル変更情報を視聴履歴管理サーバ300に送信する(S112)。チャンネル変更情報は、受信装置IDと、変更後のチャンネルと、変更日時とを含む。
【0103】
視聴履歴管理サーバ300では、視聴履歴受信部352が、受信装置200からチャンネル変更情報を受信し、当該チャンネル変更情報を視聴履歴管理データベース362に登録する(S122)。
【0104】
次に、受信装置200では、興味ボタン224aが押下されると、視聴履歴送信部251が、興味情報を視聴履歴管理サーバ300に送信する(S113)。興味情報は、受信装置IDと、興味ボタン224aが押下されたことを示す情報と、押下日時とを含む。
【0105】
視聴履歴管理サーバ300では、興味情報受信部353が、受信装置200から興味情報を受信し、当該興味情報を興味情報管理データベース363に登録する(S123)。
【0106】
次に、端末装置100では、興味ボタン502が押下、すなわち興味ボタン502が選択された場合に、送信部157が、放送コンテンツに興味があることを示した興味情報を視聴履歴管理サーバ300に送信する。興味情報は、端末装置IDと、興味ボタン502が押下されたこと、すなわち放送コンテンツに興味があることを示す情報と、押下日時とを含む。
【0107】
視聴履歴管理サーバ300では、興味情報受信部353が、端末装置100から興味情報を受信し(S124)、当該興味情報に含まれる端末装置IDを受信装置IDに変換する(S125)。具体的には、興味情報受信部353は、当該端末装置IDを、特定情報管理データベース361において当該端末装置IDと対応付けされた受信装置ID、に変換する。そして、興味情報受信部353は、変換した受信装置IDで、S124で受信した興味情報を、興味情報管理データベース363に登録する(S126)。
【0108】
次に、受信装置200では、視聴が終了されると、視聴履歴送信部251が、視聴終了情報を視聴履歴管理サーバ300に送信する(S114)。視聴終了情報は、受信装置IDと、視聴終了を示す情報と、視聴終了日時とを含む。
【0109】
視聴履歴管理サーバ300では、視聴履歴受信部352が、受信装置200から視聴終了情報を受信し、当該視聴終了情報を視聴履歴管理データベース362に登録する(S127)。
【0110】
上述した処理手順では、視聴者がリアルタイムに視聴している場合について説明した。しかしながら、本実施形態では、リアルタイムに視聴している場合に制限するものではなく、受信装置200に録画された番組情報を再生する場合においても、
図21で示したサービスと同様のサービスを提供することができる。
【0111】
例えば、受信装置200が、リモートコントローラ224からの操作に応じて、番組情報が再生している場合に、視聴履歴管理サーバ300が、端末装置100から、興味ボタン502を押下されたことを示した興味情報を受信する。このような場合に、視聴履歴管理サーバ300が、端末装置100の端末装置IDに対応する受信装置IDで示される受信装置200に対して、現在再生している番組情報に関する問い合わせを送信する。
【0112】
そして、受信装置200の視聴履歴送信部251は、当該問い合わせに応じて、現在再生している番組に関する情報と、当該番組が再生してから経過した時間に関する情報と、に基づいて、視聴履歴管理サーバ300に対して、興味ボタン502が押下されたシーンを特定するための情報を送信する。
【0113】
例えば、受信装置200は、現在再生している番組に関する属性情報を記憶している。当該属性情報には、チャンネル、録画開始時刻、録画終了時刻、番組名称等が含まれている。このため、受信装置200は、当該番組を再生してから経過した時間と、録画開始時刻から、興味ボタン502が押されたシーンを放送していた時刻を特定できる。そして、受信装置200は、特定した時刻を、押下日時とした上で、押下日時、チャンネル等を、視聴履歴管理サーバ300に送信する。
【0114】
なお、当該処理は一例として示したもので、視聴履歴管理サーバ300による問い合わせを行う手法に制限するものではない。例えば、受信装置200が、録画している番組の再生を開始した場合に、受信装置200が、再生している番組に関する属性情報を、視聴履歴管理サーバ300に送信しても良い。そして、視聴履歴管理サーバ300側で押下日時の特定を、行っても良い。
【0115】
(情報提供処理)
次に、情報提供処理について説明する。
図22は、実施形態にかかる情報連携システム1が実行する情報提供処理の一例を示すフローチャートである。
図22の例は、端末装置100において、ユーザによって、連携アプリケーションの起動ボタン503が押下された後、端末装置100に表示された情報リスト600のある項目が選択された場合の例である。
【0116】
図22に示すように、端末装置100の起動受付部150は、連携アプリケーションの起動要求を受け付けると(S211)、連携アプリケーションを起動し、端末装置IDと起動情報とを含む、連携アプリケーションの起動通知を、視聴履歴管理サーバ300に送信する(S212)。
【0117】
視聴履歴管理サーバ300では、起動受信部354が、端末装置100から、連携アプリケーションの起動通知を受信する(S221)。
【0118】
リスト生成部355は、起動受信部354が起動通知を受信した場合に、起動通知に含まれる端末IDを受信装置IDに変換する。変換方法は、上述の方法と同じである。そして、リスト生成部355は、変換した受信装置ID、すなわち端末装置100を特定する端末装置IDと特定情報管理データベース361で対応づけられた受信装置ID、で特定される受信装置200から視聴履歴受信部352が受信した視聴履歴情報に基づいて、情報リスト600を作成する(S223)。情報リスト600は、視聴された放送コンテンツに関する情報を選択可能な項目の一覧として示している。情報リスト600は、視聴履歴情報と、興味情報で示されたユーザが放送コンテンツに興味を有した時刻と、に基づいて、ユーザが興味を有した放送コンテンツに関する情報を選択可能な項目として含む。また、情報リスト600は、視聴履歴情報と、興味情報で示されたユーザが放送コンテンツに興味を有した時刻と、シーン情報管理データベース364と、に基づいて、ユーザが興味を示した時刻に、放送コンテンツのシーンとして表示されていた物体または場所に関する情報を選択可能な項目として含む。情報リスト600には、例えば、送信部157により送信された興味情報に基づいて興味ボタン502が選択された時刻近傍で、受信装置200が表示していた放送コンテンツのシーンに写っていた物体に関する情報を示した項目を有する。具体的には、物体は、例えば鞄等の商品である。リスト送信部356は、生成された情報リストを端末装置100に送信する(S224)。
【0119】
端末装置100では、リスト受信部154が、情報リスト600を視聴履歴管理サーバ300から受信する(S213)。リスト受信部154は、受信部の一例である。
【0120】
端末装置100の第2表示制御部155は、リスト受信部154によって受信された情報リスト600を表示部104に表示する(S214:例えば
図16の(a))。すなわち、第2表示制御部155は、起動受付部150が連携アプリケーションの起動を受け付けた場合に、リスト受信部154によって受信された情報リスト600を表示部104に表示する。第2表示制御部155は、情報リスト600に含まれる項目として、放送コンテンツに表示された物体(例えば鞄等)を示す情報を選択可能に表示する。第2表示制御部155は、情報リスト600に含まれる、興味ボタン502が選択された時刻近傍のシーンで写っていた物体(商品)に関する情報を表示する。第2表示制御部155は、表示制御部の一例である。
【0121】
端末装置100の選択受付部156は、情報リスト600に含まれた項目の選択、例えば商品情報を受け付ける(S215)。送信部157は、選択受付部156が選択を受け付けた項目(商品情報)に対応する情報の送信要求として、例えば商品ページ情報要求を、提供情報管理サーバ400に送信する(S216)。ここで、商品ページ情報は、例え
図16の(c)に示される商品ページを示す情報であって、商品(物体)を購入可能なページ情報である。
【0122】
提供情報管理サーバ400では、送信要求受信部451が、商品(物体)を示す情報の選択を受け付けた端末装置100から、当該商品(物体)を購入可能なページ情報の送信要求である商品ページ情報要求を受信する(S231)。そして、送信要求受信部451が商品ページ情報要求を受信した場合に、ページ情報送信部452が、当該物体を購入可能なページ情報を端末装置100に送信する。
【0123】
端末装置100の受信部158は、提供情報管理サーバ400から、選択受付部156が選択を受け付けた項目に対応する情報として商品ページ情報を受信する(S217)。第3表示制御部159は、受信部158が受信した商品ページ情報で示される商品ページを、表示部104に表示する(S218:例えば
図16の(c))。
【0124】
以上のように、実施形態では、情報連携システム1は、受信装置200と、視聴履歴管理サーバ300(サーバ)と、で構成されている。受信装置200は、入力端子202(受信部)と、視聴履歴送信部251(送信部)と、を備える。入力端子202は、放送波により放送コンテンツを受信する。視聴履歴送信部251は、放送コンテンツの視聴履歴を示した視聴履歴情報を、視聴履歴管理サーバ300に送信する。視聴履歴管理サーバ300は、特定情報管理データベース361(特定情報記憶部)と、視聴履歴受信部352と、起動受信部354と、リスト送信部355と、を備える。特定情報管理データベース361は、受信装置200を特定する受信装置ID(受信装置特定情報)と、受信装置200で放送コンテンツを視聴可能なユーザに情報を表示可能な端末装置100を特定する端末装置ID(端末装置特定情報)とを対応づけて記憶する。視聴履歴受信部352は、受信装置200から、視聴履歴情報を受信する。リスト送信部355は、起動受信部354が起動通知を受信した場合に、端末装置100を特定する端末装置IDと特定情報管理データベース361で対応づけられた受信装置IDで特定される受信装置200から視聴履歴受信部352が受信した視聴履歴情報に基づいて生成された、視聴された放送コンテンツに関する情報を選択可能な項目の一覧として示した情報リスト600を、端末装置100に送信する。
【0125】
このような構成によれば、端末装置100を介して放送コンテンツに関する情報をユーザに提供可能であるので、放送コンテンツの入手に掛かるユーザの手間を低減することができる。
【0126】
ここで、受信装置200に表示される画像には、タッチ操作されることによりサイトのページを表示するリンク、すなわち放送コンテンツに関する情報を選択可能な項目を設けることができない。これに対して、本実施形態では、受信装置200に表示される放送コンテンツに関する情報を選択可能な項目の一覧として示した情報リスト600が端末装置100に送信されて、当該情報リスト600が端末装置100で表示される。よって、放送コンテンツに関する情報を選択することができる。
【0127】
また、本実施形態では、視聴履歴管理サーバ300(サーバ)は、受信装置200または端末装置100から、放送コンテンツに興味があることを示した興味情報を受信する興味情報受信部353をさらに備える。リスト送信部355は、視聴履歴情報と、興味情報で示されたユーザが放送コンテンツに興味を有した時刻と、に基づいて、ユーザが興味を有した放送コンテンツに関する情報を選択可能な項目として含む、情報リスト600を、端末装置100に送信する。
【0128】
このような構成によれば、ユーザが興味を有した放送コンテンツに関する情報を選択可能な項目としてユーザに提供することができる。
【0129】
また、本実施形態では、視聴履歴管理サーバ300(サーバ)は、時刻情報と、時刻情報で示された時刻で放送コンテンツのシーンとして表示されていた物体または場所を示す情報と、を対応づけて記憶するシーン情報管理データベース364(シーン情報記憶部)をさらに備える。リスト送信部355は、視聴履歴情報と、興味情報で示されたユーザが放送コンテンツに興味を有した時刻と、シーン情報管理データベース364と、に基づいて、ユーザが興味を示した時刻に、放送コンテンツのシーンとして表示されていた物体または場所に関する情報を選択可能な項目として含む、情報リスト600を、端末装置100に送信する。
【0130】
このような構成によれば、ユーザが興味を有した放送コンテンツのシーンとして表示されていた物体または場所に関する情報を選択可能な項目として、ユーザに提供することができる。
【0131】
また、情報連携システム1は、提供情報管理サーバ400(第2サーバ)を、備える。提供情報管理サーバ400は、物体を示す情報の選択を受け付けた端末装置100から、当該物体を購入可能なページ情報の送信要求を受信する送信要求受信部451(受信部)と、送信要求受信部451が送信要求を受信した場合に、当該物体を購入可能なページ情報を端末装置100に送信するページ情報送信部452(送信部)と、を備える。
【0132】
このような構成によれば、ユーザが興味を有した放送コンテンツに関する物体を、比較的に容易に購入することができる。
【0133】
また、本実施形態では、端末装置100は、表示部104と、受信装置200を特定する受信装置ID(受信装置特定情報)を表示部104に表示する第1表示制御部152と、受信装置200によって受信された放送コンテンツの視聴履歴を示す視聴履歴情報に基づいて生成された、視聴された放送コンテンツに関する情報を選択可能な項目の一覧として示した情報リスト600を受信するリスト受信部154(受信部)と、リスト受信部154によって受信された情報リスト600を表示部104に表示する第2表示制御部155と、を備える。
【0134】
このような構成によれば、端末装置100を介して放送コンテンツに関する情報をユーザに提供可能であるので、放送コンテンツの入手に掛かるユーザの手間を低減することができる。
【0135】
また、本実施形態では、端末装置100は、情報リスト600に含まれた項目の選択を受け付ける選択受付部156と、選択受付部156が上記選択を受け付けた項目に対応する情報の送信要求を、提供情報管理サーバ400(外部サーバ)に送信する送信部157と、提供情報管理サーバ400から、上記情報を受信する受信部158と、受信部158が受信した上記情報を、表示部104に表示する第3表示制御部159と、をさらに備える。
【0136】
このような構成によれば、端末装置100に提供情報管理サーバ400から送信された上記情報を表示することができる。
【0137】
また、本実施形態では、端末装置100では、第2表示制御部155は、情報リスト600に含まれる項目として、放送コンテンツに表示された物体を示す情報を選択可能に表示する。送信部157は、選択受付部156が物体を示す情報の選択を受け付けた場合に、当該物体を購入可能なページ情報の送信要求を、提供情報管理サーバ400に送信する。送信要求受信部451は、提供情報管理サーバ400から、当該物体を購入可能なページ情報を受信する。第3表示制御部159は、当該物体を購入可能なページ情報を表示する。
【0138】
このような構成によれば、ユーザは、比較的容易に上記物体を購入することができる。
【0139】
また、本実施形態では、端末装置100は、受信装置200に表示されている放送コンテンツに興味があることを通知する興味ボタン502(選択部)を表示する第4表示制御部160をさらに備える。視聴履歴送信部251は、興味ボタン502が選択された場合に、放送コンテンツに興味があることを示した興味情報を視聴履歴管理サーバ300に送信する。
【0140】
このような構成によれば、ユーザの興味対象を高精度に特定することができる。
【0141】
また、本実施形態では、リスト受信部154は、送信部157により送信された興味情報に基づいて興味ボタン502が選択された時刻近傍で、受信装置200が表示していた放送コンテンツのシーンに写っていた物体に関する情報を示した項目を有する、情報リスト600を受信する。第2表示制御部155は、情報リスト600に含まれる、興味ボタン502が選択された時刻近傍のシーンで写っていた物体に関する情報を表示する。
【0142】
このような構成によれば、興味ボタン502が選択された時刻近傍のシーンで写っていた物体に関する情報をユーザに提供することができる。
【0143】
なお、端末装置100、受信装置200、視聴履歴管理サーバ300、および提供情報管理サーバ400で実行されるプログラム(連携アプリケーションを含む)は、インストール可能な形式または実行可能な形式のコンピュータプログラムプロダクトとして提供される。すなわち、プログラムは、CD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD等の、非一時的で、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を有するコンピュータプログラムプロダクトに含まれた状態で提供される。
【0144】
また、プログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータに格納された状態で、ネットワーク経由で提供または配布されてもよい。プログラムは、ROM等に予め組み込まれた状態で提供されてもよい。
【0145】
また、情報リスト600は、物体や場所を、ジャンルや、商材カテゴリ、目的から選択可能なものであってもよい。また、情報リスト600は、ユーザにポイントが当たるポイントくじを選択可能に表示してもよい。
【0146】
また、番組を視聴したあるユーザが購入した商品を、同じ番組を視聴する別のユーザの端末装置100の情報リスト600に表示してもよい。また、番組の視聴中に、普段(基準値)より検索数が増えた商品が合った場合、当該商品を情報リスト600に表示してもよい。また、第1通信販売業者が特定の番組に関連して推している商品を、情報リスト600に表示してもよい。また、放送データがテキストデータ化された放送データに基づく情報を、情報リストに表示してもよい。また、インデクシングに基づく情報を、情報リストに表示してもよい。インデクシングは、視聴履歴管理サーバ300および提供情報管理サーバ400とは別のサーバであるインデクシングサーバが行なう。インデクシングサーバは、放送信号(映像と音声と字幕とのうち少なくとも)を解析し、過去に保存された特徴情報から、放送信号と類似のものを同定し、候補結果を蓄積する機能を有する。受信装置200や端末装置100がインデクシングサーバに問い合わせをすることで、視聴チェンネルや視聴日時がわかれば、視聴チェンネルや視聴日時に応じたシーンに何が映っていたかの候補が出される。そして、それらの候補が、提供情報管理サーバ400で検索されることにより、類似商品や店舗、行楽地などの紹介をすることができる。上記がインデクシングサービスである。ここで、ユーザが興味を示した情報が表示された時点に対して、ユーザによる興味ボタン224a,502の押下(反応)には少し遅延が生じる場合がある。このような場合、インデクシングサービスにより、上記の遅延(誤差)を想定したオフセットで前倒しして候補を推定したり、その候補を基に端末装置100に関連情報を表示することができる。
【0147】
また、番組が野球番組の場合には、情報リストに、観戦チケット予約ページにリンクする項目を表示してもよい。番組がライブ番組の場合には、情報リストに、コンサートチケット予約ページにリンクする項目を表示してもよい。この場合、ユーザの好みに応じたライブのジャンルやアーティストの項目を表示してもよい。番組が音楽番組の場合には、情報リストに、放送された楽曲の音楽配信ページにリンクする項目を表示してもよい。この場合、ユーザの興味に応じた音楽のジャンルやアーティストの項目を表示してもよい。番組がドラマやアニメ番組の場合には、情報リストに、原作や主題歌、サントラ・グッズ、動画配線にリンクする項目を表示してもよい。この場合、別シーズンに放送されたドラマやアニメ番組、関連作品、同一出演者の情報を表示してもよい。番組が、ラーメン特集番組の場合情報リストには、おすすめラーメン通販や店舗のページにリンクする項目を表示してもよい。番組が映画番組の場合には、情報リストに、VODへの誘導情報や、原作、主題歌、サントラ・グッズにリンクする項目を表示してもよい。番組が通信販売番組の場合には、情報リストに、当該番組の提供する通信販売事業者のアプリケーションのダウンロードを誘導する項目を表示してもよい。
【0148】
また、上記実施形態では、コンテンツが放送コンテンツの例が示されたがこれに限定されない。例えば、コンテンツは、動画配信サービスが提供する動画コンテンツであってもよい。この場合、動画コンテンツは、例えば、動画配信サーバからネットワークを介して配信される。動画コンテンツは、例えば、連携アプリケーションを提供する事業者の提携先の放送外コンテンツやパッケージソフトであってよい。ここで、配信コンテンツが何であるかを特定するには、例えば、連携アプリケーションを提供する事業者と動画配信サービスの事業者とがビジネス契約を結ぶ。そして、連携アプリケーションを提供する事業者側の、興味情報と受信装置200のID(特定情報)と操作日時情報とのセットの情報と、動画配信サービスの事業者側の、動画コンテンツと時間情報とのセットの情報と、を突き合わせることで、配信コンテンツが何であるかを特定する。また、配信コンテンツが何であるかを特定する別の方法は、ACRなどの受信装置200側で映像認識する仕組みを実装することで、放送コンテンツと同様に特定する方法などがある。
【0149】
また、興味ボタン224a,502は、下記のように用いてもよい。興味ボタン224a,502が押下された時のシーンが広告の場合、カバンや旅行先の代わりに広告を認識することができる。当該広告が広告主等とのキャンペーン対象であった場合、クーポンがもらえる、ポイント等の金銭的価値のある対価が自動的にためられる等の特典がユーザに付与されてもよい。これにより、連携アプリケーションの事業者が、連携アプリケーションの運用として、他の事業者と提携し、広告に興味を示した人に対して、その本人のスマートフォンやPCの端末装置100に、ダイレクトメールを送付したり、そこで割引クーポンを提供したり、会員登録を促したりといった購入斡旋などをする仕組みを実現できる。また、上記のように、ダイレクトメールやクーポン、ポイントがシステムによって自動的にたまるという方法に加え、受信装置200に、関連広告バナーや、通知子画面(そこからフル画面の広告に遷移可能)、動画広告等を表示してもよい。すなわち、端末装置100の広告領域608の表示を受信装置200に表示してもよい。
【0150】
本発明の実施形態について説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0151】
1…情報連携システム
100…端末装置
104…表示部
154…リスト受信部
150…起動受付部
152…第1表示制御部
155…第2表示制御部
156…選択受付部
157…送信部
158…受信部
159…第3表示制御部
160…第4表示制御部
200…受信装置
202…入力端子
251…視聴履歴送信部
300…視聴履歴管理サーバ
352…視聴履歴受信部
353…興味情報受信部
354…起動受信部
355…リスト送信部
361…特定情報管理データベース
364…シーン情報管理データベース
400…提供情報管理サーバ
451…送信要求受信部
452…ページ情報送信部
600…情報リスト