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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-28
(45)【発行日】2023-08-07
(54)【発明の名称】受信装置および制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/454 20110101AFI20230731BHJP
   H04N 21/435 20110101ALI20230731BHJP
   H04N 21/433 20110101ALI20230731BHJP
   H04N 5/761 20060101ALI20230731BHJP
【FI】
H04N21/454
H04N21/435
H04N21/433
H04N5/761
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020159424
(22)【出願日】2020-09-24
(65)【公開番号】P2022052907
(43)【公開日】2022-04-05
【審査請求日】2022-02-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000214984
【氏名又は名称】TVS REGZA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平原 孝司
【審査官】川中 龍太
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-151688(JP,A)
【文献】特開2014-232978(JP,A)
【文献】特開2009-284345(JP,A)
【文献】特開2009-260486(JP,A)
【文献】特表2009-522856(JP,A)
【文献】特開2009-272730(JP,A)
【文献】特開2007-088760(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
H04N 5/76 - 5/956
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のチューナと、
前記複数のチューナで受信するデジタル放送の放送波から複数の放送信号を同時に取得する放送信号取得手段と、
前記複数の放送信号から取得した複数の放送番組を同時に録画する全番組録画手段と、
前記録画した複数の放送番組のデータを記憶する記憶手段と
前記放送信号から放送日時、放送チャンネルを含む前記放送番組に係る放送番組情報を取得する放送番組情報取得手段と、
ネットワーク上の1以上のコンテンツサーバがそれぞれ提供するコンテンツのデータを受信するネットコンテンツ受信手段と、
前記ネットワーク上の1以上のコンテンツサーバがそれぞれ提供するコンテンツ情報であって、前記コンテンツを提供する前記コンテンツサーバを特定する前記コンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信手段と、
前記放送番組情報と前記コンテンツ情報に基づいて、全番組録画手段によって前記放送番組のデータを前記記憶手段に記憶させるか否か決定する制御手段と、を具備した受信装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記コンテンツ情報に、前記放送番組の内容を含むコンテンツを提供するコンテンツサーバを特定する第1コンテンツ情報が含まれるか否かで、前記放送番組のデータを前記記憶手段に存在させるか否か決定する請求項1の受信装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記コンテンツ情報に前記第1コンテンツ情報が含まれる場合、前記第1コンテンツ情報に係る前記放送番組のデータを前記記憶手段に記憶させないことを決定する請求項2の受信装置。
【請求項4】
記制御手段は、前記放送番組情報とユーザによる録画指定情報と前記決定に基づいて前記放送番組のデータを前記記憶手段に記憶するか否かを制御する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の受信装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記コンテンツ情報に、前記記憶手段に記憶されている放送番組のデータに係る第1コンテンツ情報が含まれる場合、前記放送番組のデータを前記記憶手段から削除することを決定する請求項1乃至請求項4のいずれか1項の受信装置。
【請求項6】
前記放送番組情報と前記コンテンツ情報とを含めて表示手段に表示させる表示番組情報を生成するEPG生成処理手段を具備した請求項5の受信装置。
【請求項7】
前記EPG生成処理手段は、前記コンテンツ情報に前記第1コンテンツ情報が含まれる場合、前記コンテンツサーバを特定するマークを含めて表示手段に表示させる表示番組情報を生成する請求項6の受信装置。
【請求項8】
前記ネットワーク上において、前記放送番組の内容を含むコンテンツを提供するコンテンツサーバを検索する検索手段を備える請求項1の受信装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記検索手段による検索要求に対応する検索応答機能を前記コンテンツサーバが提供しているか否かを確認する請求項8の受信装置。
【請求項10】
複数のチューナで受信するデジタル放送の放送波から複数の放送信号を同時に取得し、
前記複数の放送信号から取得した複数の放送番組を同時に録画し
前記放送信号から放送日時、放送チャンネルを含む前記放送番組に係る放送番組情報取得し
ネットワーク上の1以上のコンテンツサーバがそれぞれ提供するコンテンツのデータを受信するステップと、
前記ネットワーク上の1以上のコンテンツサーバがそれぞれ提供するコンテンツ情報であって、前記コンテンツを提供する前記コンテンツサーバを特定する前記コンテンツ情報を受信するステップと、
前記コンテンツ情報に基づいて、全番組録画手段によって前記放送番組のデータを記憶させるか否か決定する制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、受信装置および制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送のテレビ受信装置は、搭載するチューナ数や、ハードディスクドライブ(HDD)などの記憶媒体の記憶容量の増加が進んでいる。
【0003】
こうしたテレビ受信装置においては、複数のチューナを用いて、同時に異なるチャンネルの放送番組を受信して、それらを同時に記憶媒体に録画することができる。例えば、受信可能な全チャンネルで提供される放送番組を、1週間程度などの長期間に渡り全部録画し、過去の放送番組を未来にシフトするように視聴することが可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-263434号公報
【文献】特開2009-017259号公報
【文献】特開2013-165477号公報
【文献】特開2007-180688号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、1つの記憶媒体の容量には限界があり、またコストを考慮した場合に、搭載可能な記憶媒体数にも限界がある。そのため全部録画などができない場合が発生する。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、放送番組のデータを記憶媒体に効率よく格納する受信装置および制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態に係る受信装置は、複数のチューナと、前記複数のチューナで受信するデジタル放送の放送波から複数の放送信号を同時に取得する放送信号取得手段と、前記複数の放送信号から取得した複数の放送番組を同時に録画する全番組録画手段と、前記録画した複数の放送番組のデータを記憶する記憶手段と、前記放送信号から放送日時、放送チャンネルを含む前記放送番組に係る放送番組情報を取得する放送番組情報取得手段と、ネットワーク上の1以上のコンテンツサーバがそれぞれ提供するコンテンツのデータを受信するネットコンテンツ受信手段と、前記ネットワーク上の1以上のコンテンツサーバがそれぞれ提供するコンテンツ情報であって、前記コンテンツを提供する前記コンテンツサーバを特定する前記コンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信手段と、前記放送番組情報と前記コンテンツ情報に基づいて、全番組録画手段によって前記放送番組のデータを前記記憶手段に記憶させるか否か決定する制御手段とを具備する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係るシステムの構成例を示す機能ブロック図である。
図2図2は、実施形態に係る受信装置の構成例を示す機能ブロック図である。
図3図3は、実施形態に係る第1のコンテンツサーバ装置の構成例を示す機能ブロック図である。
図4図4は、実施形態に係る第2のコンテンツサーバ装置の構成例を示す機能ブロック図である。
図5図5は、実施形態に係る検索サーバ装置の構成例を示す機能ブロック図である。
図6図6は、実施形態に係るデータベース装置の構成例を示す機能ブロック図である。
図7図7は、実施形態に係る受信装置がCSP番組情報を更新する際の処理動作例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係る受信装置が表示する、コンテンツ番組情報の確認対象とするCSP提供者を選択するための選択画面の一例を示す図である。
図9図9は、第1の実施形態に係る受信装置が番組情報を表示する際の処理動作例を示すフローチャートである。
図10図10は、同実施形態に係る受信装置が表示する番組情報の一例を示す図である。
図11図11は、同実施形態に係る受信装置が放送番組を録画するための処理動作例を示すフローチャートである。
図12図12は、同実施形態に係る受信装置が、録画を実施した後に表示部に表示した番組情報の一例を示す図である。
図13図13は、第2の実施形態に係る受信装置が、HDDの録画番組データを更新するための処理動作例を示すフローチャートである。
図14図14は、変形例において番組情報から選択したCSPのコンテンツを再生させるための処理動作例を示すフローチャートである。
図15図15は、変形例において番組情報からCSPのコンテンツを選択し、選択したコンテンツを再生させるまでの画面表示例である。
図16図16は、変形例において表示される番組情報に係る第1の例を示す図である。
図17図17は、変形例において表示される番組情報に係る第2の例を示す図である。
図18図18は、変形例において表示される番組情報に係る第3の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、実施形態に係るシステム全体の構成例を示した図である。
【0011】
受信装置10は、デジタルコンテンツを視聴する機器であり、例えば、2Kまたは4K/8Kといった地上波放送、衛星放送などのデジタル放送の放送信号を受信し、放送信号から放送番組を取得し、視聴可能なテレビ受信装置(テレビ装置、テレビジョン受信機、放送信号受信装置とも称される)である。受信装置10は、CPUやメモリなどを有したコンピュータを備えていてもよい。
【0012】
また受信装置10は、例えばインターネットなどのネットワーク50に接続するための外部インターフェースを備え、ネットワーク50上のコンテンツサーバ装置が提供するコンテンツを視聴することが可能である。また、受信装置10は、例えばDVD、ハードディスクなど記憶媒体などからデジタルテレビ放送の放送番組データなどを取得することでもよい。
【0013】
なお、放送信号から取得されるデジタルコンテンツを放送番組と称し、ネットワーク上の装置から取得されるデジタルコンテンツを単にコンテンツと称する。
【0014】
また、受信装置10は、録画再生機能を有していてもよく、録画再生機能によりハードディスクなどに放送番組を録画したり、録画した放送番組を視聴可能に出力したりできる。また受信装置10に図示せぬ録画再生装置を接続し、図示せぬ録画再生装置に放送番組を録画し、視聴可能としてもよい。
【0015】
また、受信装置10は、デジタルコンテンツを受信可能な機器であれば、視聴可能なモニタのない録画のみができるレコーダや放送信号を受信可能なSet Top Box(STB)などでもよい。また、受信装置10は、同様の受信機能を持つ受信装置として、パーソナルコンピュータやスマートフォンなどモバイル機器でもよい。なお、図1では、1つの受信装置10を示したが、さらに多数の受信装置10が接続されてよい。
【0016】
受信装置10は、付属のリモコン100を用いることでユーザが遠隔制御できる。また、受信装置10は、遠隔制御を可能とするスマートスピーカなど図示せぬ音声認識手段を備えていてもよい。
【0017】
また、本実施形態における受信装置10は、デジタル放送の放送番組に係る情報(放送番組情報と称する)を取得することができ、モニタなどの表示部に表示することができる。さらには、録画した放送番組の情報や、コンテンツサーバ装置が提供するコンテンツに係る情報(コンテンツ番組情報と称する)などを、放送番組情報に重畳して表示させることができる。これにより、放送番組情報を見ながら、コンテンツサーバ装置がデジタル放送の放送番組をコンテンツとして提供しているかどうかなどを知ることができる。
【0018】
また、本実施形態における受信装置10は、複数のチューナを備えており、複数のチャンネルの番組を同時に録画することができる。例えば、チューナ数分のチャンネルの番組を同時に長時間にわたって録画することできる(このような録画の仕方を全番組録画と称する)。なお、全番組録画の場合、録画できる時間量は、録画データを保存可能なハードディスクなどの容量に依存する。
【0019】
コンテンツサーバ装置21は、コンテンツを提供するネットワーク上のコンテンツサーバであり、CPUやメモリなどを有したコンピュータ(クラウドを含む)により構築されていてもよい。コンテンツサーバ装置21は、例えば、コンテンツサービスプロバイダ(CSP)や通信事業者、また、その他Over The Top(OTT)と呼ばれるコンテンツのサービス事業者など(以下、総称してCSP提供者と称する)によって提供される。Video On Demandといったサービスを提供するサーバもコンテンツサーバ装置21に含まれる。コンテンツサーバ装置21は、データ格納部211に提供するコンテンツを格納し、外部からの要求に応じてコンテンツを提供する。また、コンテンツサーバ装置21は検索部210を備え、例えば、受信装置10から検索要求を受信すると、検索部210は、データ格納部211のコンテンツの検索を実施し、検索結果を要求元である受信装置10に送信する。
【0020】
コンテンツサーバ装置23は、コンテンツサーバ装置21と同様、CSP提供者によって提供されるネットワーク上のコンテンツサーバであり、CPUやメモリなどを有したコンピュータ(クラウドを含む)により構築されていてもよい。コンテンツサーバ装置23は、コンテンツサーバ装置21のような検索機能を提供しておらず、データ提供部230により、自身のコンテンツの番組情報を出力、配信する機能を備えている。なお、図1では、コンテンツサーバ装置21、23を1つずつ示したが、それぞれ複数がネットワーク50に接続されていてもよい。
【0021】
検索サーバ装置25は、コンテンツを検索するサーバであり、CPUやメモリなどを有したコンピュータ(クラウドを含む)によりネットワーク50上に構築されていてもよい。検索サーバ装置25は、例えば、検索サービス事業者などによって提供される。検索サーバ装置25は、外部からの要求に応じて、検索部250がネットワーク50上のコンテンツを検索し、検索結果を要求元である受信装置10に送信する。
【0022】
データベース装置30は、ネットワーク50上のデータベースサーバであり、コンピュータ(クラウドを含む)により構築されていてもよい。データベース装置30は、ネットワーク上の複数のコンテンツサーバ装置23から、コンテンツサーバ装置23が提供可能なコンテンツの番組情報(コンテンツ番組情報と称する)を受信することができる。コンテンツ番組情報はコンテンツサーバ装置23を提供するCSP提供者のカタログの形で提供されてもよい。カタログが、CSP提供者独自のフォーマットとなっている場合は、データベース装置30は、カタログから必要な番組情報を取り出して、受信装置10に提供可能なフォーマットに加工して番組情報をメモリなどに記憶することでもよい。データベース装置30は、CSPごとのコンテンツ番組情報がデータベース化されている。
【0023】
ネットワーク50は、受信装置10、コンテンツサーバ装置21および23、データベース装置30が接続されて、各機器装置が通信可能となるネットワークであり、例えば、インターネットである。また、ネットワーク50はインターネットだけとは限らず、各機器装置が通信可能であれば複数の異なるネットワークを含むネットワークでもよい。
【0024】
図2は、実施形態に係る受信装置の構成例を示す機能ブロック図である。
【0025】
受信装置10は、放送信号を受信して、放送信号から放送番組データを取得する。
【0026】
放送信号取得部11は、図示せぬアンテナやケーブルから受波した放送波をデジタル放送の規格に応じて処理して放送信号を取得し、放送信号を分離するなどして得たデジタルデータストリームを出力する。デジタル放送の規格は、例えば、2Kデジタル放送にて採用されているMPEG2 TS方式や、4K/8Kデジタル放送にて採用されているMPEG Media Tranport方式(MMT方式)などであってもよい。
【0027】
チューナ111A、111B、111C(特に区別しない場合は、チューナ111と称する)は、図示せぬアンテナやケーブルから受波した放送波を、それぞれ独立にデジタル放送の規格に応じた処理し、放送信号を取得する。なお、チューナにより異なる規格に対応していてもよい。
【0028】
DEMAX112A、112B、112C(特に区別しない場合は、DEMAX112と称する)は、放送信号をデジタル放送の規格に応じ処理し、各種デジタルデータストリームに分離して出力するデマルチプレクシング処理をする。また、図示していないが、放送信号取得部11は、デジタル放送の規格に応じた処理として、誤り訂正符号復号処理、暗号化されたデータを復号する暗号復号化処理などを含めてもよい。
【0029】
出力選択部12は、制御部18の命令に従って、受信装置10の各種機能部からの入力や各種機能部への出力を切り替える。
【0030】
コンテンツ取得部13は、放送信号取得部11やネットワークデータ処理部16、録画再生部17が出力する符号化データ(映像符号化データ、音声符号化データ、文字符号化データなど)に対して復号化処理などを実施し、映像、音声、文字などのデジタルコンテンツデータを出力する。
【0031】
出力制御部14は、コンテンツ取得部13やネットワークデータ処理部16などが出力したデジタルコンテンツデータに対して出力タイミング、表示方法などを調整し、表示部151に出力する。また、出力制御部14は、制御部18から番組情報を表示部151に表示させる命令を受信した場合は、EPG生成処理部105などから番組情報を受信し、表示部151に番組情報を出力することもできる。
【0032】
表示部151は、映像や文字を表示する例えば、モニタである。表示部151は、出力制御部14が出力したデジタルコンテンツデータを、ユーザが認識できる映像、文字などのデジタルコンテンツとして出力する。
【0033】
スピーカ部152は、音声を出力するスピーカなどである。スピーカ部152は、出力制御部14が出力したデジタルコンテンツデータを映像、文字、音声として出力する。ユーザは、表示部151、スピーカ部152が出力する映像、文字、音声を視聴することにより、放送信号やコンテンツサーバ装置21および23また録画再生部17などによって提供されるデジタルコンテンツを視聴する。
【0034】
ネットワークデータ処理部16は、通信部191を介してネットワーク50上の装置と各種データを送受信する。例えば、ネットワークデータ処理部16は、ブラウザやコンテンツサーバ装置とのデータの送受信をするためのCSP専用のアプリケーションを備えていてもよい。例えば、ネットワークデータ処理部16は、制御部18から、コンテンツサーバ装置21または23のコンテンツを受信する命令を受信すると、コンテンツサーバ装置21または23に対して、コンテンツを送信するための要求を作成し、通信部191を介して送信する。ネットワークデータ処理部16は、コンテンツサーバ装置21または23が出力したコンテンツに係るデータを受信し、必要に応じた処理をして、映像、音声、文字などのコンテンツデータを出力する。具体的には、ネットワークデータ処理部16は、受信したコンテンツに係るデータに対して、復号化処理として、例えば、デマルチプレクシング処理(分離処理)、誤り訂正符号復号処理、符号化されたコンテンツデータ(映像、文字、音声など)に対する復号化処理などを実施することでもよい。ネットワークデータ処理部16が出力したコンテンツデータは、出力制御部14に入力されて、表示部151、スピーカ部152などからコンテンツとして出力されることでもよい。
【0035】
また、ネットワークデータ処理部16は、制御部18から検索キーワードとともに検索命令を受信すると、検索サーバ25に対して検索キーワードに係るコンテンツを提供するCSPの情報であるCSP番組情報を検索する命令を出力する。ネットワークデータ処理部16は、検索サーバ25からCSP番組情報を取得すると、図示せぬメモリに格納したり、必要に応じて、EPG情報管理部106に出力したりする。
【0036】
録画再生部17は、例えばHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶媒体171を備え、録画が可能なディスクプレーヤやHDDレコーダなどであり、放送信号取得部11やネットワークデータ処理部16などが出力するデジタルコンテンツデータを記憶媒体171に記憶する。録画再生部17は、ユーザなどからの再生要求に従ってデジタルコンテンツを再生する。より具体的には、録画再生部17は、再生要求を受けると、記憶したデジタルコンテンツデータ(放送信号データ、コンテンツに係るデータ)をコンテンツ取得部13へ出力し、必要な処理がなされた後、取得された放送番組データやコンテンツデータを出力制御部14へ出力する。録画再生部17が出力したデータは、最終的に映像、文字、音声として表示部151、スピーカ部152から出力される。ユーザは、表示部151が出力する映像、文字、音声を視聴することにより、録画再生部17に記憶されたデジタルコンテンツを視聴する。なお、本実施形態においては、録画再生部17は、受信装置10の一機能としたが、外付けの装置であってもよい。
【0037】
制御部18は、受信装置10の各機能を制御する。具体的には、制御部18は、リモコンI/F部192から各種制御信号を受信し、受信装置10の各機能を制御する。例えば、ユーザが放送信号による放送番組を視聴するか、コンテンツサーバ装置21からのコンテンツを視聴するかをリモコン100から指定した場合に、制御部18は、リモコンI/F部192を介してリモコン100からの制御信号を受信し、受信装置10の機能を制御し、ユーザが指定した動作をさせる。なお、図2において、制御部18との間で特に結線をしていない機能ブロックとの間においてもデータのやり取りを行うことにしてもよい。
【0038】
リモコン100は、受信装置10を制御するためのリモートコントローラーである。
【0039】
放送番組情報取得部101は、放送信号取得部11が出力する伝送制御信号、SI信号などの各種制御情報(デジタル放送の規格で規定されている制御情報など)から、放送中の放送番組に係る番組情報(放送番組情報と称する)などを抽出し、図示せぬメモリなどに格納する。放送番組情報は、例えば、デジタル放送で放送される全チャンネルの放送時間ごとの放送番組名などを含む。放送番組情報取得部101は、放送信号から放送番組情報が受信されるごとに、格納している放送番組情報を更新することでもよい。
【0040】
CSP番組情報取得部102は、CSP提供者が提供するコンテンツサーバ装置21から、コンテンツについての情報(コンテンツ番組情報と称する)を取得する。CSP提供者が提供する番組は、デジタル放送で提供される放送番組を含み、例えば、CSP提供者が放送番組について再配信する場合の番組(再配信番組と称する)であってもよい。CSP番組情報取得部102は、複数のCSP提供者のコンテンツサーバ装置21に対して、放送番組を含むコンテンツ提供しているか否かを確認するための確認要求(検索要求)をして、検索結果を受信する。CSP番組情報取得部102は、受信した検索結果に基づいて、CSP番組情報を更新したり作成したりする。
【0041】
コンテンツ番組情報は、CSPが提供しているデジタルコンテンツの情報であり、CSPごとに持っているデータであってもよい。また、CSP番組情報は、デジタルコンテンツごとに、そのデジタルコンテンツを提供しているCSPの情報であり、デジタルコンテンツごとのデータであってよい。例えば、あるデジタルコンテンツをCSP1、CSP2というCSP提供者が提供している場合、そのデジタルコンテンツに対するCSP番組情報には、CSP1、CSP2が記載されていてもよい。
【0042】
CSP番組情報取得部102は、検索キーワードをコンテンツサーバ装置21に送信して、コンテンツサーバ装置21から検索キーワードに係るコンテンツ番組情報を取得することができる。検索キーワードは、ユーザがリモコン100などから受信装置10に入力してもよく、その場合、リモコンI/F部192を介して、制御部18が検索キーワードを受信し、制御部18がCSP番組情報取得部102に検索キーワードとともに、ネットワーク50上の装置に対して検索させることでもよい。
【0043】
DB番組情報取得部103は、データベース装置30に格納されているCSP提供者ごとのコンテンツ番組情報から必要な情報を取得し、図示せぬメモリなどに格納する。DB番組情報取得部103は、データベース装置30に対して検索キーワードを送信し、データベース装置30のデータベースに検索キーワードに係るコンテンツを提供しているCSP提供者があるか否かを確認するための確認要求(検索要求)をする。データベース装置30は、検索を実行し、検索結果を出力すると、DB番組情報取得部103は、検索結果を受信する。DB番組情報取得部103は、受信した検索結果に基づいて、CSP番組情報を更新したり作成したりする。
【0044】
録画データ管理部104は、録画予約データと録画済みデータを管理している。
【0045】
録画予約データは、将来録画を予定している番組に係る情報であり、例えば、番組が放送されるチャンネルや放送時刻などを含む。録画済みデータは、すでに録画した放送番組に係る情報である。なお、録画した番組のデータは、録画再生部17の記憶媒体171に格納されている。録画データ管理部104は、制御部18から番組の録画の完了が通知されると、録画予約データから録画した番組の情報を削除し、録画済みデータに録画した番組の情報を書き込むなど、管理データを更新する。
【0046】
EPG生成処理部105は、放送番組情報取得部101、CSP番組情報取得部102、DB番組情報取得部103、録画データ管理部104、ネットワークデータ処理部16などから番組情報を収集し、表示部151に表示させるための番組情報(表示番組情報と称する)のデータを生成する。生成された表示番組情報データはEPG情報管理部106に格納される。また、EPG生成処理部105は、ブラウザやコンテンツサーバ装置とのデータの送受信をするためのCSP専用のアプリケーションを備えていてもよい。例えば、表示部151に表示されるEPG番組情報においてユーザがCSPが提供する番組(番組枠にCSPマークがついている番組)を選択すると、EPG生成処理部105のブラウザは、対応するCSPとデータの送受信をすることでもよい。
【0047】
EPG情報管理部106は、表示番組情報データを図示せぬメモリなどに格納し、管理する。EPG情報管理部106は、制御部18からの命令を受信すると、指定日など命令に応じた番組情報を取り出し、出力制御部14へ出力することでもよい。また、EPG情報管理部106は、EPG生成処理部105に表示番組情報データを生成させることでもよい。また、EPG情報管理部106は、表示番組情報を生成するための放送番組情報データ、CSP番組情報データ、コンテンツ番組情報データなどを保有していてもよく、放送番組情報取得部101、CSP番組情報取得部102、DB番組情報取得部103、録画データ管理部104などから適宜データを入手して、自分のデータを更新することでもよい。
【0048】
通信部191は、ネットワーク50に接続され、コンテンツサーバ装置21および23などネットワーク50上の装置などとデータ通信をするためのインターフェースであり、例えばTCP/IP、UDP/IPといったプロトコルを備えている。
【0049】
リモコンI/F部192は、リモコン100から制御信号を受信するためのインターフェースである。リモコンI/F部192は、受信した制御信号を制御部18へ出力する。リモコン100のかわりに図示せぬスマートフォンなどの端末を利用して制御信号を受信するインターフェースを有してもよい。
【0050】
図3は、実施形態に係る第1のコンテンツサーバ装置の機能構成の一例を示すブロック図であり、(a)は、機能ブロック図を示し、(b)は、データ格納部211に格納されるデータの例を示す。
【0051】
コンテンツサーバ装置21は、受信装置10の要求に応じて、受信装置10にコンテンツもしくはコンテンツ情報を提供する。またコンテンツサーバ装置21は、検索キーワードを受信すると、提供可能なコンテンツから検索キーワードに係るコンテンツを検索し、
検索結果を検索キーワードの送信元へ提供する。
【0052】
検索部210は、要求処理部214から検索キーワードである番組名など番組識別情報とともに検索要求を受信すると、データ格納部211のデータベースを検索する。検索部210は、コンテンツサーバ装置21が提供できる番組識別情報に係るコンテンツを持っている場合は、番組情報などを検索結果として得て、要求処理部214に検索結果を出力する。コンテンツサーバ装置21が提供するコンテンツが放送番組の内容を含んでいる場合、そのコンテンツ番組情報には、コンテンツサーバ装置21を提供しているCSP事業者などの名称やコンテンツのアクセス先であるURL(Uniform Resource Locator)などを含める。一方、コンテンツサーバ装置21が提供できる番組識別情報に係るコンテンツがない場合は、検索部210は、「コンテンツがありません」といった旨を検索結果として要求処理部214に検索結果を出力する。
【0053】
データ格納部211は、例えばハードディスクであり、コンテンツサーバ装置21が提供するコンテンツおよびコンテンツに係る情報が格納されている。なお、データ格納部は、コンテンツサーバ装置21の外部にあってもよい。
【0054】
図3(b)は、データ格納部211に格納されるコンテンツに係る情報(コンテンツ情報とも称することもある)の例を示す。コンテンツ情報2111は、放送信号によって放送される番組のある日の番組表において、コンテンツサーバ装置21のCSPが提供する番組を示している。例えば、データ2112は、コンテンツサーバ装置21が、放送局Bによって放送される放送番組、番組21、番組22を提供していることを示している。なお、番組21、番組22は、番組を特定できれば番組名でもよいし、番組識別情報などでもよい。また、データ2112には、CSPが提供するコンテンツのURLなどコンテンツに係る情報が含まれている。
【0055】
通信部212は、例えばTCP/IP、UDP/IPといった通信プロトコルを備え、ネットワーク50上の装置と通信をする。
【0056】
制御部213は、CPUの機能を含んでもよく、通信部212を介してネットワーク50上の装置などから受信した命令信号から命令を取得し、命令に基づいて、コンテンツサーバ装置21の各種機能部を制御する。また制御部213は、各種機能部が出力するデータを通信部212へ出力する。例えば、制御部213は、受信装置10から通信部212を介してコンテンツ要求信号を受信すると、コンテンツ要求を取得し、コンテンツ要求命令を要求処理部214に出力し、コンテンツサーバ装置21の機能を制御して、要求されたコンテンツを受信装置10に送信する。また制御部213は、受信装置10から、検索キーワードを含んだ番組情報検索要求信号を受信し、番組情報検索要求命令を取得すると、コンテンツサーバ装置21の機能を制御して、番組情報検索を実行する。
【0057】
要求処理部214は、制御部213からの命令を受信して、命令を実行する。要求処理部214は、制御部213からコンテンツ要求命令を受信すると、データ出力部215に対して、コンテンツ要求命令に含まれるコンテンツの番組名などの番組識別情報を出力する。また要求処理部214は、制御部213から番組情報検索要求命令を受信すると、検索部210に対して、番組情報検索要求命令に含まれるコンテンツの番組名などの番組識別情報を出力して、検索要求をする。
【0058】
データ出力部215は、番組識別情報とともにコンテンツの出力命令を受信すると、データ格納部211から番組識別情報に相当するコンテンツデータを取得し、制御部213に出力する。制御部213は、コンテンツ要求元にコンテンツデータを出力する。
【0059】
図4は、実施形態に係る第2のコンテンツサーバ装置の構成例を示す機能ブロック図であり、(a)は、機能ブロック図を示し、(b)は、データ格納部235に格納されるデータの例を示す。
【0060】
コンテンツサーバ装置23は、検索機能のないコンテンツサーバであるが、それ以外はコンテンツサーバ装置21と同様の機能を備える。
【0061】
通信部231は、例えばTCP/IP、UDP/IPといった通信プロトコルを備え、ネットワーク50上の装置と通信をする。
【0062】
制御部232は、CPUの機能を含んでもよく、通信部231を介してネットワーク50上の装置などから受信した命令信号から命令を認識し、命令に基づいて、コンテンツサーバ装置23の各種機能部を制御する。また制御部232は、各種機能部が出力するデータを通信部231へ出力する。例えば、制御部232は、受信装置10から通信部231を介して番組情報要求信号を受信すると、番組情報要求を取得し、番組情報要求命令を要求処理部233に出力する。
【0063】
要求処理部233は、制御部232からの命令を受信して、命令を実行する。要求処理部233は、制御部232から番組情報要求命令を受信すると、データ提供部234に対して、番組情報の提供要求をする。
【0064】
データ提供部234は、コンテンツ番組情報の提供要求を受信すると、データ格納部235のデータベースから、コンテンツサーバ装置23が提供するコンテンツに係る番組情報であるコンテンツ番組情報を取得し、制御部213に出力する。制御部213は、番組情報要求元にコンテンツ番組情報を出力する。もし提供要求された番組のコンテンツがない場合は、その旨を番組情報要求元に送信する。
【0065】
データ格納部235は、例えばハードディスクであり、コンテンツサーバ装置23が提供するコンテンツおよびコンテンツに係る情報が格納されている。なお、データ格納部235は、コンテンツサーバ装置23の外部にあってもよい。
【0066】
図4(b)は、データ格納部235に格納されるコンテンツに係る情報(コンテンツ情報とも称することもある)の例を示す。コンテンツ情報2351は、放送信号によって放送される番組のある日に番組表において、コンテンツサーバ装置23のCSPが提供する番組の例を示している。例えば、データ2352は、コンテンツサーバ装置23が、放送局Bによって放送される放送番組、番組21、番組22を提供していることを示している。なお、番組21、番組22は、番組を特定できれば番組名でもよいし、番組識別情報などでもよい。また、データ2352には、CSPが提供するコンテンツのURLなどコンテンツに係る情報が含まれている。
【0067】
図5は、実施形態に係る検索サーバ装置の構成例を示す機能ブロック図であり、(a)は、機能ブロック図を示し、(b)は、データ格納部254に格納されるデータの例を示す。
【0068】
検索サーバ装置25は、受信装置10の要求に応じて、CSP番組情報を提供する。検索サーバ装置25は、受信した検索キーワードに基づいて、ネットワーク50においてアクセス可能なコンテンツから検索キーワードに係るコンテンツを検索することができ、検索結果(CSP番組情報を含む)を検索キーワードの送信元へ提供することができる。例えばコンテンツサーバ装置21は、検索サーバ装置25の検索対象に含まれる。また、検索サーバ装置25は、過去に検索したデータをデータ格納部254に格納し、検索に利用してもよい。
【0069】
検索部250は、要求処理部253からコンテンツの番組名など番組識別情報とともに検索要求を受信すると、データ格納部254のデータベースやネットワーク50において検索可能なコンテンツを検索する。検索部250は、番組識別情報に係る番組を提供できるコンテンツサーバ装置21などを特定するための情報であるURLなどを含めて、CSP番組情報を生成する。検索部250は、要求処理部253にCSP番組情報を出力する。
【0070】
通信部251は、例えばTCP/IP、UDP/IPといった通信プロトコルを備え、ネットワーク50上の装置と通信をする。
【0071】
制御部252は、CPUの機能を含んでもよく、通信部251を介してネットワーク50上の装置などから受信した命令信号から命令を認識し、命令に基づいて、検索サーバ装置25の各種機能部を制御する。また制御部252は、各種機能部が出力するデータを通信部251へ出力する。例えば、制御部252は、受信装置10から、検索キーワードを含んだ番組情報検索要求信号を受信し、番組情報検索要求命令を取得すると、検索サーバ装置25の機能を制御して、番組情報検索を実行する。
【0072】
要求処理部253は、制御部252からの命令を受信して、命令を実行する。要求処理部253は、制御部252から番組情報検索要求命令を受信すると、検索部250に対して、番組情報検索要求命令に含まれるコンテンツの番組名などの番組識別情報を出力して、検索要求をする。
【0073】
データ格納部254は、例えばハードディスクであり、検索部250によって検索されたCSP番組情報などの検索結果が格納されていてもよい。なお、データ格納部は、コンテンツサーバ装置21の外部にあってもよい。
【0074】
図5(b)は、データ格納部254に格納されるCSP番組情報の例であり、CSP番組情報は検索部250による検索結果である。データ2351は、放送信号によって放送される放送番組ごとにその放送番組を提供するコンテンツサーバ装置23のCSPを示している。例えば、データ252は、放送番組である番組32を提供しているCSPが、CSP1およびCSP8であり、CSP1およびCSP8のアクセス先であるURLを示している。なお、番組11、番組32は、番組を特定できれば番組名でもよいし、番組識別情報などでもよい。
【0075】
データ出力部255は、番組識別情報などの検索キーワードを受信すると、データ格納部254から検索キーワードに係るCSP番組情報を取得し、制御部252に出力する。制御部213は、要求元にCSP番組情報を出力する。
【0076】
図6は、実施形態に係るデータベース装置の構成例を示す機能ブロック図であり、(a)は、データベース装置の機能ブロック図、(b)はデータベース装置の記憶媒体であるデータ格納部305のデータベースの概略を模式的に示した図である。
【0077】
データベース装置30は、ネットワーク50上のコンテンツサーバ装置23から、コンテンツサーバ装置23が提供可能なコンテンツ番組情報を取得する。コンテンツサーバ装置23は、外部からコンテンツを検索機能がないため、要求に応じてまたは自発的にもしくは周期的に、コンテンツ番組情報をデータベース装置30に送信する。データベース装置30は受信したコンテンツ番組情報をデータ格納部305に格納する。
【0078】
通信部301は、例えばTCP/IP、UDP/IPといった通信プロトコルを備え、ネットワーク50上の装置と通信をする。
【0079】
制御部302は、CPUの機能を含んでもよく、通信部301を介してネットワーク50上の装置などから受信した命令信号から命令を認識し、命令に基づいて、データベース装置30の各種機能部を制御する。また制御部302は、各種機能部が出力するデータを通信部301へ出力する。
【0080】
要求処理部303は、制御部302からの命令を受信して、命令を実行する。要求処理部303は、制御部302から番組情報要求命令を受信すると、検索部304に対して、番組情報要求命令に含まれるコンテンツの番組名などの番組識別情報を出力して、検索要求をする。
【0081】
検索部304は、要求処理部303からコンテンツの番組名など番組識別情報とともに検索要求を受信すると、データ格納部305のデータベースで番組識別情報に係るコンテンツを提供するCSPを検索することでもよい。検索部304は、検索要求されたコンテンツを提供するがCSP見つかった場合は、CSP提供者の名称やコンテンツへのアクセス情報であるURLなどを含めて、CSP番組情報を生成する。検索部304は、要求処理部303にCSP番組情報を出力する。
【0082】
データ格納部305は、例えばハードディスクであり、ネットワーク50上のコンテンツサーバ装置23などから受信したCSPごとのコンテンツ番組情報、番組情報に係るカタログなどが格納されていてもよい。なお、データ格納部は、コンテンツサーバ装置21の外部にあってもよい。
【0083】
データ提供部306は、番組情報の提供要求を受信すると、データ格納部305のデータベースから、提供要求されたコンテンツに係るCSP番組情報を取得し、制御部302に出力する。制御部302は、番組情報要求元にCSP番組情報を出力する。
【0084】
データ更新部307は、例えばネットワーク50上のコンテンツサーバ装置23から自発的もしくは周期的に送信されてくるコンテンツ番組情報を受信し、データ格納部305のデータベースを更新する。
【0085】
図6の(b)はデータ格納部305のデータベースの例を示している。図においては、CSP提供者であるCSP8、CSP7、CSP3に係るデータがそれぞれデータ3051、3052、3053として格納されている。例えば、データ3053には、CSP3が提供するコンテンツのコンテンツ番組情報、コンテンツの番組名やURLなどコンテンツに係る情報が含まれている。また、CSP3が提供するコンテンツがデジタル放送で提供される放送番組の内容を含んでいる場合は、さらにデジタル放送におけるチャンネルや放送時刻などが、CSP番組情報に含まれていてもよい。
【0086】
以下、実施形態に係る受信装置が表示部151に番組情報を表示するためのEPG情報データを生成、更新する際の動作例を示す。
【0087】
EPG情報とは、表示番組情報を生成するためのデータであり、放送番組情報、CSP番組情報、コンテンツ番組情報、録画済みデータなどがある。放送番組情報は、放送番組情報取得部101によって取得される。CSP番組情報やコンテンツ番組情報は、CSP番組情報取得部102、DB番組情報取得部103、ネットワークデータ処理部16などにより取得される。録画済みデータは、録画データ管理部104によって管理されている。
【0088】
図7は、実施形態に係る受信装置がCSP番組情報を更新する際の処理動作例を示すフローチャートであり、CSP番組情報の取得は、受信装置のプログラムなどにより、受信装置が自発的にまたは周期的に行うなどの設定がされている場合のフローチャートの例である。なお、例えばリモコン100に更新ボタンが設けられていて、ユーザが押下することにより、CSP番組情報が更新されることでもよい。
【0089】
制御部18は、放送番組情報取得部101から放送番組情報を取得する(ステップS11)。放送番組情報取得部101は、放送信号取得部11が放送信号を受信している間、自発的に放送信号から放送番組情報を取得して、更新することでもよい。制御部18は、取得した放送番組情報に含まれる放送番組について、ネットワーク上に現在もしくは将来に放送番組を提供するCSP提供者(コンテンツサーバ装置21またはコンテンツサーバ装置23を提供)があるか否かを確認する(ステップS12からS24)。例えば、放送番組情報に含まれる放送番組の一つとして放送番組A1を例に説明する。ユーザは、番組情報の確認対象とするCSP提供者を選択することができる。ステップS12とS24は、対象となる全ての放送番組に対してステップS13からS23を実行することを示している。
【0090】
図8は、実施形態に係る受信装置が表示する、コンテンツ番組情報の確認対象とするCSP提供者を選択するための選択画面の一例を示す図である。
【0091】
表示枠601は、CSP1に対する設定部分であり、同様に行ごとに各CSP提供者(CSP2からCSP5)に対する設定ができる。表示枠602は、各行のCSP提供者のコンテンツ番組情報への確認を実行するか否かをユーザが選択するためのチェックボックスであり、該当するCSP提供者を有効にする場合は、ユーザは該当する行のチェックボックスにチェック入れる。図8においては、CSP3以外のCSP提供者からコンテンツ番組情報を取得する場合の例が示されている。表示枠603は、各行のCSP提供者の名称を示す。表示枠604は、選択画面におけるCSP提供者の表示順番を変更するボタンを示す。表示枠605は、各行のCSP提供者の提供するサーバへのアクセスアカウントの設定状況を示している。図8は、CSP3以外へのユーザのアクセスアカウントが設定されている例を示している。表示枠606は、選択画面の表示(表示枠602から表示枠605)をスクロールするためのスクロールバーを示す。図8は、CSP1からCSP5のみが表示されているが、他のCSP提供者も設定されており、スクロールによって表示が可能となる。
【0092】
図7のステップ13に戻り、制御部18は、図8の選択画面の表示枠602でチェックを付けたCSP提供者について、放送番組Aの内容を含むコンテンツを提供しているかどうかを確認する。確認すべきCSP提供者に含まれる1つとして、CSP1を例に説明する。ステップS13とS19は、対象となる全てのCSP提供者に対してステップS14からS18を実行することを示している。
【0093】
制御部18は、CSP1が、検索機能を提供しているかどうかを確認する(ステップS14)。通常、検索機能を提供しているCSP提供者は、WebAPIという専用のソフトウェアを提供しており、受信装置10が、該当するCSP提供者のWebAPIをインストールしていれば該当するCSP提供者が検索機能を提供しているか否かを判断できる。CSP1が検索機能を提供している場合(CSP1がコンテンツサーバ装置21を提供している場合に相当)、制御部18は、CSP番組情報取得部102に対して、CSP1への検索要求命令を出力する。CSP番組情報取得部102は、CSP1への検索要求命令を受信すると、CSP1に対して検索要求を出力する(ステップS14のYES、ステップS15)。
【0094】
より具体的には、検索要求は、ネットワークデータ処理部16で検索要求信号に含められ、通信部191からネットワーク50を介して、CSP1のコンテンツサーバ装置21に出力される。CSP1のコンテンツサーバ装置21においては、検索要求を受信すると、データ格納部211に放送番組Aの内容を含むコンテンツがあるかどうかを検索し、検索結果を受信装置10に送信する。受信装置10において、CSP番組情報取得部102は、検索結果を受信し、検索結果を確認する。検索結果を確認した結果、CSP1が放送番組Aの内容を含むコンテンツを提供可能である場合は、CSP番組情報取得部102は、放送番組AにCSP1を紐づけて、放送番組AのCSP番組情報を更新する(ステップS18)。
【0095】
放送番組Aの内容を含むコンテンツを提供可能であるCSP提供者が見つかった場合は、次のCSP提供者である例えばCSP2に対して、ステップS14からS18を実行してもよいが、CSP提供者が1つあれば十分である場合は、残りのCSP提供者に対する確認はせずに、次の放送番組(例えば放送番組B)についてステップS13からS19を実行させることでもよい。放送番組Aの内容を含むコンテンツを提供可能であるCSP提供者が見つからなかった場合は、次の放送番組(例えば放送番組B)についてステップS13からS23を実行させる。
【0096】
一方、ステップS14において、CSP1が検索機能を提供していない場合(CSP1がコンテンツサーバ装置23を提供している場合に相当)、制御部18は、DB番組情報取得部102に対して、CSP1に放送番組Aを含むコンテンツがあるか否かの確認命令をする。DB番組情報取得部102は、データベース装置30に対して、放送番組Aを含むCSP1のコンテンツの検索要求を出力する(ステップS14のNO、ステップS16)。
【0097】
より具体的には、検索要求は、ネットワークデータ処理部16で検索要求信号に含められ、通信部191からネットワーク50を介して、データベース装置30に出力される。データベース装置30においては、検索要求を受信すると、データ格納部305のCSP1に係るデータベースに、放送番組Aの内容を含むコンテンツがあるかどうかを検索し、検索結果を受信装置10に送信する。受信装置10において、DB番組情報取得部102は、検索結果を受信し、検索結果を確認する。検索結果を確認した結果、CSP1が放送番組Aの内容を含むコンテンツを提供可能である場合は、DB番組情報取得部102は、放送番組AにCSP1を紐づけて、放送番組AのCSP番組情報を更新する(ステップS18)。
【0098】
放送番組Aの内容を含むコンテンツを提供可能であるCSP提供者が見つかった場合は、次のCSP提供者である例えばCSP2に対して、ステップS14からS18を実行してもよいが、CSP提供者が1つあれば十分である場合は、残りのCSP提供者に対する調査はせずに、次の放送番組(例えば放送番組B)についてステップS13からS23を実行させることでもよい。DB番組情報取得部102は、対象となる全てのCSPについて調査し、放送番組Aの内容を含むコンテンツを提供可能であるCSP提供者が見つからなかった場合は、制御部18はネットワークデータ処理部16に検索サーバ装置25の検索結果を確認させる(ステップS20のNO、ステップS21)。ネットワークデータ処理部16による検索サーバ装置25の検索結果において、放送番組Aの内容を含むコンテンツを提供可能であるCSP提供者が見つかった場合は、ネットワークデータ処理部16は、放送番組AにそのCSPを紐づけて、放送番組AのCSP番組情報を更新する(ステップS22のYES、ステップS23)。検索サーバ装置25の検索結果において、放送番組Aの内容を含むコンテンツを提供可能であるCSP提供者が見つからなかった場合は、制御部18は、次の放送番組(例えば放送番組B)についてステップS13からS23を実行させる(ステップS22のNO)。
制御部18は、対象となる全ての放送番組について、CSP番組情報の確認を終えたら、CSP番組情報取得部102、DB番組情報取得部102から放送番組情報と、放送番組に紐づけられたCSP番組情報をEPG情報管理部106に格納する(ステップS25)。EPG情報管理部106においては、過去に同じ放送番組について取得した番組情報があれば更新し、なければ、受信した番組情報をデータベースとして格納してもよい。
【0099】
以上の手順により、放送番組情報とその放送番組を提供するCSP提供者とが紐づけされたEPG情報を取得することができる。
【0100】
(第1の実施形態)
本実施形態においては、受信装置10が全番組録画による録画番組を決定するための動作例について示す。より具体的には受信装置10は、全番組録画による録画予定である番組のうち、CSP提供者による提供がある番組については、録画対象から外す。
【0101】
図9は、第1の実施形態に係る受信装置が番組情報を表示する際の処理動作例を示すフローチャートである。
【0102】
ユーザは、2020年1月13日に、未来である2020年1月20日の番組情報を表示させるために、リモコン100にて、番組情報の表示ボタンを押下すると、リモコン100は、指定日を含んだ番組情報表示命令信号を出力する。受信装置10は、リモコンI/F部192にて番組情報表示命令信号を受信すると、制御部18は、番組情報表示命令信号から番組情報表示命令を取り出し、EPG生成処理部105へ出力する(ステップS31)。EPG生成処理部105は、放送番組情報取得部101から指定日の放送番組情報を取得する(ステップS32)。EPG生成処理部105は、放送番組情報に含まれる放送番組ごとに表示番組情報データを作成する(ステップS32、S33、S34)。
【0103】
より具体的には、EPG生成処理部105は、ある放送番組(番組Aとする)について、CSP番組情報取得部102、DB番組情報取得部103、またはネットワークデータ処理部16から番組Aに係るCSP番組情報を取得し、確認する。ネットワークデータ処理部16には、検索サーバ25から取得したCSP番組情報が格納されている。もし番組Aに係るCSP番組情報があった場合、EPG生成処理部105は、番組Aに係るCSP番組情報があったCSPを番組Aの放送番組情報に紐づけて、それらを含めて表示番組情報データを生成する(ステップS34)。EPG生成処理部105は、放送番組情報に含まれる全ての放送番組についてステップS34を実施して表示番組情報データを生成したら、表示番組情報データを出力制御部14に出力する。出力制御部14は、表示部151に表示番組情報データを出力し、表示部151から表示番組情報が表示される(ステップS36)。
【0104】
以上の手順により、ユーザは2020年1月20日の番組情報を表示部151から見ることができる。
【0105】
図10は、同実施形態に係る受信装置が表示する番組情報の一例を示す図であり、2020年1月20日の番組情報の表示例である。図9のフローチャートの手順により、表示部151に番組情報620が表示される。表示枠621は、ユーザが2020年1月13日に、2020年1月20日の番組情報(番組表)を表示させたことを示す。表示枠622は、放送番組情報に含まれる放送番組を提供する放送局名(放送局A、放送局Bなど)とチャンネル番号(ch1、ch2など)を示す。本表示は、横にスクロールさせることで、さらに多数の放送局の情報を表示できることでもよい。表示枠623は、表示している放送番組の放送時間を示している。表示枠624は、番組情報620に対して操作可能な機能を示している。
【0106】
表示枠625は、チャンネル番号ch5である放送局Eが、表示枠623に示す放送時間に放送する予定の番組を示している。放送局Eの放送番組を時間枠ごとに示している。各時間枠には、番組名として番組E1、番組E2、番組E3、番組E4、番組E5、番組E6、番組E7が示されている。また各時間枠には、CSP5、CSP12、CSPといったマーク(CSPマークと称する)が示されており、マークのある時間枠の番組は、マークで示されるCSPで提供されるということを示している。CSPの後の数字は、異なるCSP提供者を示し、数字を含めて、CSP提供者の名称を示すこととする。例えば、CSP5は、CSP5という名称のCSP提供者を示す。番組情報620には、CSP1からCSP12までの12のCSP提供者のマークが表示されている。番組E3の番組枠は、暗い色でグレーアウトされているが、これは番組E3を提供するCSP提供者がおらずかつ録画再生部17に録画もされていないことを示している。また番組E1は、CSPマークが付与されておらず、かつグレーアウトもされていないが、これは、録画拒否などの設定により、録画対象としないことを示していることでもよい。なお、上記表示枠625についての内容は、他の放送局も同様である。
【0107】
番組情報620にてCSPマークが付与されている放送番組はCSPから再配信されることを考慮すると、受信装置10は、これらの放送番組を録画再生部17に録画をしなくとも、コンテンツとして提供しているコンテンツサーバ装置21もしくはコンテンツサーバ装置23から放送番組を受信できる。そこで、番組A4,A5などグレーアウトしている番組枠のみの番組を録画することにすればハードディスクの使用節約につながる。また、HDDに録画されている場合は、番組枠内にHDDを示すマーク(HDDマークと称する)を付与することでもよい。
【0108】
図11は、同実施形態に係る受信装置が放送番組を録画するための処理動作例を示すフローチャートである。
【0109】
ユーザは、図10の番組情報620に表示させた2020年1月20日の番組を全番組録画するために、リモコン100から全番組録画するための全録ボタンを押下する。リモコン100から録画をする番組の情報とともに、全番組録画を命令する全録命令信号が出力されると、受信装置10は、全録命令信号を受信する。全録命令信号は、リモコンI/F部192を介して、制御部18に入力され、制御部18は、全録命令を取り出して、全録命令を録画データ管理部104に出力する。録画データ管理部104は、受信した全録命令から録画をする番組の情報を取り出し、録画予約データを更新する。制御部18は、録画予約データを確認しながら、2020年1月20日の全録命令された番組が始まる時刻の直前になると、EPG情報管理部106などから、録画対象番組の放送番組情報(放送チャンネルや放送時刻などを含む)を取得する(ステップS101)。制御部18は、録画対象番組についてCSP番組情報取得部102、DB番組情報取得部103、またはネットワークデータ処理部16などからCSP番組情報を確認する(ステップS102)。確認の結果、録画対象番組のCSPによる再配信番組の提供がない場合は、制御部18は、録画処理を行う(ステップS103のNO、S104)。図10に示す番組C2を例により具体的に説明する。番組C2が開始される直前すなわち2020/1/20のPM7:00の少し前になり、制御部18はステップS104により録画処理を開始すると、録画再生部17に対して録画対象番組の録画命令を出力する。また制御部18は、出力選択部12に対して、録画対象番組のチャンネル(番組C2の場合はch3)や、そのチャンネルで受信したデータの出力先(本実施形態においては録画再生部17)を指定する。出力選択部12は、録画対象番組を放送しているチャンネルを受信しているチューナからのデータを放送信号取得部11から受信し、データ出力先である録画再生部17に出力するように各種機能部を制御する。出力選択部12による制御は、録画対象番組の放送開始時刻ちょうどに実施されることでもよい。以上により、録画再生部17は、録画対象番組のチャンネルを録画する。録画再生部17による録画が完了すると、録画データ管理部104は、録画予約データから録画対象番組を削除し、録画済みデータに録画対象番組を追加するなど、録画管理データを更新する。
【0110】
一方、録画対象番組の放送番組情報にCSPによる再配信番組の提供がある場合は、制御部18は、録画スキップ処理を行う(ステップS103のYES、S105)。図10に示す番組C3を例により具体的に説明する。番組C3が開始される直前すなわち2020/1/20のPM8:00の少し前になり、制御部18は録画スキップ処理を開始すると、録画再生部17に対して録画対象番組の録画を停止させる。もしくは制御部18は、放送信号取得部11に対して、録画対象番組のチャンネルの受信をしているチューナの受信を停止させることでもよい。録画データ管理部104は、録画予約データから録画対象番組を削除する。以上の手順により、録画再生部17は、録画対象番組の録画をスキップする。
【0111】
図12は、同実施形態に係る受信装置が、録画を実施した後に表示部に表示した番組情報の一例を示す図であり、2020/2/3に番組情報を表示部151に表示させた結果である。番組A4、A5、C3、D6,E3、F3については、図10に示したように番組枠がグレーアウトされていた、すなわちCSPによって番組が提供されない放送番組であったが、図11の手順により、録画されてHDDに格納された状態となり、図12に示すように各番組枠内にHDDマークが付与されて表示される。本実施形態によれば、受信した放送番組を全部録画した場合に比べ、CSPマークの付与された番組枠はHDDに録画せずに、視聴することが可能となる。従って、記憶媒体であるHDDの使用効率がよくなる。また、本実施形態によれば、録画の機会を減るために、受信装置10の消費電力などの削減にもつながる。なお、番組E1、番組D4、番組F5は例外動作の例を示している。番組E1、番組D4は、CSPによって番組が提供されない放送番組でありながら、録画対象とされなかった放送番組であり、CSPマークもHDDマークも付与されない例である。番組F5は、CSPによって番組が提供される放送番組であるが、録画もした場合の例である。
【0112】
以上の手順により、受信装置10は、CSP番組情報を利用して全番組録画することができ、全番組録画の録画予定の放送番組のうち、CSP提供者により、再配信などの提供がある放送番組については、録画をしない選択ができる。これにより、録画番組を格納するHDDなどを節約して使用することが可能となる。
【0113】
(第2の実施形態)
本実施形態においては、受信装置10が過去に録画した番組が、コンテンツサーバ装置などで提供されていることがわかった場合に、録画した番組を削除する例を示す。
【0114】
図13は、第2の実施形態に係る受信装置が、HDDの録画番組データを更新するための処理動作例を示すフローチャートである。
【0115】
ユーザは、2020年1月20日の放送番組を全番組録画したものとする。この場合、図10の2020年1月20日の放送番組に係る表示番組情報において、全ての番組についてCSPマークの代わりにHDDマークが付与されている状況である。ユーザは、この放送番組に係る番組情報を表示部151で見ながら、HDDの更新をするために、2020年2月3日にリモコン100のHDD更新命令ボタンを押下する。リモコン100は、指定日(2020年1月20日)を含んだHDD更新命令信号を出力する。制御部18は、HDD更新命令信号からHDD更新命令を取得する(ステップS201)。制御部18は、EPG情報管理部106から放送番組情報を取得する(ステップS202)。制御部18は、取得した放送番組情報の番組ごとに、録画データ管理部104に格納されている録画済みデータを確認する。取得した放送番組情報に含まれるある番組(番組Xとする)について、制御部18は、録画済みデータを参照して番組XがHDDに録画されているかどうかを確認し、録画されている場合、CSP番組情報の確認を行う(ステップS204、S205のYES)。なお、本実施形態においては、2020年1月20日の放送番組情報に含まれる番組は、全てHDDに録画されているものとしているので、ステップS204、S205はスキップしてよい。
【0116】
制御部18は、番組Xごとに、CSP番組情報取得部102に格納されているCSP番組情報を確認する。CSP番組情報に番組Xを提供しているCSPが見つかった場合について、例えば、図10の番組A3を番組Xの例として説明する。番組A3についてはCSP1が提供しているため、制御部18は、番組A3の録画データをHDDから削除する選択をし、録画再生部17に削除させる(ステップS207のYES、S208)。一方、CSP番組情報に番組Xを提供しているCSPが見つからなかった場合について、例えば、図10の番組A4を番組Xの例として説明する。番組A4については提供しているCSP提供者がないため、制御部18は、番組A4の録画データをHDDに残す選択をする(ステップS207のNO)。ステップS204からステップS208までの処理を取得した放送番組情報の全ての番組について実施したら、全ての番組について、CSPによる提供があるか、HDDに保存されているかのいずれかの状態となる。この状態に基づいて、録画データ管理部104は、録画済みデータを更新する。また、この状態を番組情報として表示すると、図12と同様の表示となる。ただし、図12において番組E1、番組D4、番組F5は例外動作の例である。
【0117】
以上の手順により、CSP番組情報により、HDDに格納されている録画データを削除するか残すかを判断し、コンテンツサーバ装置などで提供されていることがわかった場合に、録画した番組を削除することができる。これにより、番組を見る機会を失うことなく、HDDの使用容量を下げることができる。なお、本実施形態では、HDDを更新するトリガとして、リモコン100からのHDD更新命令信号を利用したが(ステップS201)、例えば、HDDの使用容量を制御部18などが監視し、HDDの使用容量によって制御部18が、HDDを更新するトリガを生成するなどしてもよい。
(変形例)
本変形例においては、本実施形態で示した受信装置10において可能な他の操作例について説明する。
【0118】
図14は、変形例において表示番組情報から選択したCSPのコンテンツを再生させるための処理動作例を示すフローチャートである。本例は、図10の番組表示のように表示させた放送番組のEPG番組表からCSPが提供している番組を再生させる例を示す。
【0119】
ユーザは、リモコン100からEPG番組表を表示させるための番組情報表示ボタンを押下すると、リモコン100から日付など放送番組情報を特定するための番組情報特定情報とともに番組情報表示命令信号が出力される。受信装置10の制御部18は、番組情報表示命令を取得する(ステップS301)。制御部18は、EPG生成処理部105に番組情報表示を命令すると、EPG生成処理部105は番組情報特定情報に基づいて表示番組情報データを生成し、出力制御部14に出力する。出力制御部14は、現在の表示を切り替えて、表示番組情報を表示部151に表示させる(ステップS302)。
【0120】
図15は、変形例において放送番組の番組情報からCSPのコンテンツを選択し、選択したコンテンツを再生させるまでの画面表示例である。図15(a)は、表示部151に表示された表示番組情報620の例であり、ユーザは、番組枠641もしくは番組B5の番組枠641のCSPマーク「CSP8」をリモコン100から選択すると、リモコン100は、番組選択命令信号を出力する。制御部18は、番組選択命令信号を受信し、番組選択命令を取得する(ステップS303)。制御部18は、EPG生成処理部105に対して、番組選択命令を出力する。EPG生成処理部105は、番組選択命令から、放送番組「番組B5」を特定し、放送番組に紐づけられたCSP番組情報から放送番組を提供しているCSPのURLなどパラメータを取得し、コンテンツサーバ装置21または23のCSPに対し、コンテンツの要求をする。コンテンツの要求が、ネットワークデータ処理部16を介してコンテンツサーバ装置21または23に出力されると、ネットワークデータ処理部16は、コンテンツサーバ装置21または23から送信されるコンテンツの受信を開始する(ステップS304)。ネットワークデータ処理部16は、ブラウザ機能によりコンテンツを受信し、出力制御部14に出力すると、コンテンツが表示部151から視聴可能に出力される(ステップS305)。
【0121】
以上の手順により、ユーザは、表示された放送番組のEPG番組表における番組枠を選択するだけで、放送番組をコンテンツサーバ装置から再生することができる。また、放送番組とCSPとが紐づけられているため、図15における(a)の表示から(e)の表示を直接得ることができる。すなわち、本手順により、該当番組ページを直接開くいわゆるDeeplinkが可能となる。通常の再生過程においては、(a)からの(e)の各ステップを経る必要がある。すなわち(a)の画面でユーザが番組を選択すると、(b)の起動画面が表示され、(c)のTOP画面でCSPが提供する一覧から再度番組を選択する。すると、選択した番組に関する詳細画面が(d)のように表示された後に、(e)の再生画面が表示される。本実施形態においては、放送番組情報とCSPとが紐づけされていることからDeeplinkのような直接アクセスが可能となる。
【0122】
図16は、変形例において表示される番組情報に係る第1の例を示す図である。本変形例に係る第1の例においては、例えばユーザが、図10の番組情報620の番組枠641をクリックするなどにより選択すると、受信装置10は、画像枠642のように、番組情報620内に番組枠641の番組である番組B3の映像を表示する。番組B3の映像は、ユーザが番組枠641を選択したときに、受信装置10が、番組B3を提供するCSP8のコンテンツサーバ装置から送信されてきた映像データをリアルタイム処理して、表示部151に表示することでもよい。
【0123】
図17は、変形例において表示される番組情報に係る第2の例を示す図である。本変形例に係る第2の例においては、例えばユーザが、図10の番組情報620の番組枠641をクリックするなどにより選択すると、受信装置10は、画像枠651のように、番組枠641の番組である番組B3に関連する番組の情報を表示する。例えば、番組B3が複数の放送話を有するシリーズ番組であって、CSP提供者(本実施例ではCSP8)がそれらを提供している場合に、受信装置10は、本例のように関連放送(放送話)を表示することができる。
【0124】
図18は、変形例において表示される番組情報に係る第3の例を示す図である。本変形例に係る第3の例においては、例えばユーザが、図10の番組情報620の番組枠641をクリックするなどにより選択すると、受信装置10は、画像枠661のCM映像を流してから、画像枠662の本編映像を流すことができる。
【0125】
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、放送番組を記憶媒体に効率よく格納する受信装置および制御方法を提供することができる。
【0126】
なお、図面に示した解析画面などに表示される条件パラメータやそれらに対する選択肢、値、評価指標などの名称や定義、種類などは、本実施形態において一例として示したものであり、本実施形態に示されるものに限定されるものではない。
【0127】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。さらにまた、請求項の各構成要素において、構成要素を分割して表現した場合、或いは複数を合わせて表現した場合、或いはこれらを組み合わせて表現した場合であっても本発明の範疇である。また、複数の実施形態を組み合わせてもよく、この組み合わせで構成される実施例も発明の範疇である。
【0128】
また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合がある。ブロック図においては、結線されていないブロック間もしくは、結線されていても矢印が示されていない方向に対してもデータや信号のやり取りを行う場合もある。フローチャートに示す処理は、ハードウェア(ICチップなど)もしくはソフトウェア(プログラムなど)もしくはハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現してもよい。また請求項を制御ロジックとして表現した場合、コンピュータを実行させるインストラクションを含むプログラムとして表現した場合、及び前記インストラクションを記載したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として表現した場合でも本発明の装置を適用したものである。また、使用している名称や用語についても限定されるものではなく、他の表現であっても実質的に同一内容、同趣旨であれば、本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0129】
10…受信装置、11…放送信号取得部、12…出力選択部、13…コンテンツ取得部、14…出力制御部、21、23…コンテンツサーバ装置、25…検索サーバ装置、16…ネットワークデータ処理部、17…録画再生部、18…制御部、30…データベース装置、100…リモコン、101…放送番組情報取得部、102…CSP番組情報取得部、103…DB番組情報取得部、104…録画データ管理部、105…EPG生成処理部、106…EPG情報管理部、151…表示部、152…スピーカ部、191…通信部、192…リモコンI/F部。
図1
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