(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-28
(45)【発行日】2023-08-07
(54)【発明の名称】レース材料のインテリジェントタイプセット方法、インテリジェントタイプセットシステム、及びインテリジェント切断システム
(51)【国際特許分類】
D06H 7/16 20060101AFI20230731BHJP
B26D 5/00 20060101ALI20230731BHJP
D06H 3/08 20060101ALI20230731BHJP
【FI】
D06H7/16
B26D5/00 F
D06H3/08
(21)【出願番号】P 2021016163
(22)【出願日】2021-02-03
【審査請求日】2021-02-03
(31)【優先権主張番号】202010571034.1
(32)【優先日】2020-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516023593
【氏名又は名称】広東瑞洲科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG RUIZHOU TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】Room 102,No 5 Building,Section A,Hantian Science Park, No.17 Shenhai Road,Guicheng,Nanhai,Foshan City,Guangdong Province,China
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】郭華忠
(72)【発明者】
【氏名】郭瑞洲
(72)【発明者】
【氏名】藍美▲チィー▼
(72)【発明者】
【氏名】秦少鋒
(72)【発明者】
【氏名】朱崇静
(72)【発明者】
【氏名】謝剣
【審査官】斎藤 克也
(56)【参考文献】
【文献】特表平09-503253(JP,A)
【文献】特表平06-511205(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第04026250(DE,A1)
【文献】中国特許第105506948(CN,B)
【文献】中国特許出願公開第107992654(CN,A)
【文献】特表2018-521434(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26D 5/00 - 5/42
D06B 1/00 - 23/30
D06C 3/00 - 29/00
D06G 1/00 - 5/00
D06H 1/00 - 7/24
D06J 1/00 - 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レース材料のインテリジェントタイプセット方法であって、
レースパターンと、外側ピース及び内側ピースを備えたレースピースとをリアルタイムで取得するステップと、
予め設定された
2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンにおけるすべての
2つの半円状が繋がる区間の点を識別するステップと、
前記
2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンに前記外側ピースを配置し、前記レースパターンにおける外側ピースが配置された領域を欠陥領域とするステップと、
前記レースパターンにおける非欠陥領域に前記内側ピースを配置するステップと、
を含むことを特徴とするレース材料のインテリジェントタイプセット方法。
【請求項2】
前記予め設定された
2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンにおけるすべての
2つの半円状が繋がる区間の点を識別するステップは、ユーザが設定した、
2つの半円状が繋がる区間の第1低点、
2つの半円状が繋がる区間の第2低点、及び
2つの半円状が繋がる区間の第3低点を取得するステップと、前記
2つの半円状が繋がる区間の第1低点、
2つの半円状が繋がる区間の第2低点及び
2つの半円状が繋がる区間の第3低点に従って前記レースパターンにおけるすべての
2つの半円状が繋がる区間の点を識別するステップとを含み、
前記
2つの半円状が繋がる区間の第1低点及び
2つの半円状が繋がる区間の第2低点は、レースパターンの長手方向における一方側に配置され、かつ、前記
2つの半円状が繋がる区間の第1低点と
2つの半円状が繋がる区間の第2低点の間のパターンは、完全な循環ユニットであり、
前記
2つの半円状が繋がる区間の第3低点は、レースパターンの長手方向における他方側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のレース材料のインテリジェントタイプセット方法。
【請求項3】
前記
2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンに前記外側ピースを配置するステップは、
2つの半円状が繋がる区間の点に従って予め設定された距離に基づいて前記レースパターンに前記外側ピースを配置するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のレース材料のインテリジェントタイプセット方法。
【請求項4】
前記レースパターンにおける非欠陥領域に前記内側ピースを配置するステップは、
前記内側ピースの外側輪郭に対して拡張処理を行うステップと、
前記内側ピースの外側輪郭の頂点に対して簡単化処理を行うステップと、
NFPアルゴリズムで前記内側ピースに対して外側輪郭のオーバーラップ判断を行うステップと、
ミンコフスキー差アルゴリズムで前記内側ピースからクリティカルポリゴンを生成するステップと、
IFPアルゴリズムで前記内側ピースをレースパターンの内部に位置させ、前記内側ピースの内部ポリゴンを生成するステップと、
前記内側ピースが欠陥領域と重ならないように、欠陥領域に関連して前記内側ピースから生成したクリティカルポリゴンを、内部ポリゴンから削除するステップと、
前記内側ピースを1つずつ配置し、配置プロセスで現在の解を常に実行可能に保つステップと、
評価指標に応じて前記内側ピースの位置及び回転角度を調整するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のレース材料のインテリジェントタイプセット方法。
【請求項5】
前記評価指標に応じて前記内側ピースの位置及び回転角度を調整するステップは、
前記内側ピースに対して初期ソーティングを行なって初期シーケンスを生成し、初期シーケンスが生成されたかどうかを判断するステップと、
初期シーケンスが生成されたと判断する場合、ソーティングを終了するステップと、
初期シーケンスが生成されないと判断する場合、評価指標を調整し、局所検索を行うことにより内側ピースを配置した後、初期シーケンスが生成されたかどうかを再判断するステップと、
を含むことを特徴とする請求項4に記載のレース材料のインテリジェントタイプセット方法。
【請求項6】
前記初期シーケンスのソーティング基準は、
内側ピースの面積に応じて、内側ピースを大きいものから小さいものへと配置することと、
内側ピースの面積が等しい場合、内側ピースの最小の外側包囲矩形面積に応じて、内側ピースを大きいものから小さいものへと配置することと、
内側ピースの最小の外側包囲矩形面積が等しい場合、内側ピースの周長に応じて、内側ピースを大きいものから小さいものへと配置することと、
内側ピースの周長が等しい場合、内側ピースの不規則度に応じて、内側ピースを不規則度の高いものから低いものへと配置することと、
を含むことを特徴とする請求項5に記載のレース材料のインテリジェントタイプセット方法。
【請求項7】
レース材料のインテリジェントタイプセットシステムであって、
レースパターンと外側ピース及び内側ピースを備えたレースピースとをリアルタイムで取得するように構成された取得モジュールと、
予め設定された
2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンにおけるすべての
2つの半円状が繋がる区間の点を識別するように構成された位置決めモジュールと、
前記
2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンに前記外側ピースを配置し、前記レースパターンにおける外側ピースが配置された領域を欠陥領域とするように構成された外側ピースの配置モジュールと、
前記レースパターンにおける非欠陥領域に前記内側ピースを配置するように構成された内側ピースの配置モジュールと、
を含むことを特徴とするレース材料のインテリジェントタイプセットシステム。
【請求項8】
前記内側ピースの配置モジュールは、
前記内側ピースの外側輪郭に対して拡張処理を行うように構成された拡張ユニットと、
前記内側ピースの外側輪郭の頂点に対して簡単化処理を行うように構成された簡単化ユニットと、
NFPアルゴリズムで前記内側ピースに対して外側輪郭のオーバーラップ判断を行うように構成された判断ユニットと、
ミンコフスキー差アルゴリズムで前記内側ピースからクリティカルポリゴンを生成するように構成されたNFC生成ユニットと、
IFPアルゴリズムで前記内側ピースをレースパターンの内部に位置させ、前記内側ピースの内部ポリゴンを生成するように構成されたIFP生成ユニットと、
前記内側ピースが欠陥領域と重ならないように、欠陥領域に関連して前記内側ピースから生成したクリティカルポリゴンを、内部ポリゴンから削除するように構成された削除ユニットと、
前記内側ピースを1つずつ配置し、配置プロセスで現在の解を常に実行可能に保つように構成された配置ユニットと、
評価指標に応じて前記内側ピースの位置及び回転角度を調整するように構成された調整ユニットと、
を含むことを特徴とする請求項7に記載のレース材料のインテリジェントタイプセットシステム。
【請求項9】
レース材料のインテリジェント切断システムであって、
コイル材フィーダと、コイル材搬送台と、画像スキャン収集装置と、請求項7~8のいずれか1項に記載のインテリジェントタイプセットシステムと、映像投影装置と、コイル材切断装置と、を含み、
前記コイル材フィーダは、前記コイル材搬送台にレース材料を搬送するように構成されており、
前記画像スキャン収集装置は、前記搬送台におけるレース材料をスキャンしてレースパターンを生成し、前記レースパターンを前記インテリジェントタイプセットシステムにアップロードするように構成されており、
前記インテリジェントタイプセットシステムは、タイプセット映像を生成し、前記タイプセット映像を前記映像投影装置及び前記コイル材切断装置に送信するように構成されており、
前記映像投影装置は、前記タイプセット映像を前記コイル材搬送台におけるレース材料に投影するように構成されており、
前記コイル材切断装置は、前記タイプセット映像に従って前記レース材料を切断するように構成されていることを特徴とするレース材料のインテリジェント切断システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マシンビジョン及び画像処理技術分野に関し、特に、レース材料のインテリジェントタイプセット方法、インテリジェントタイプセットシステム、及びインテリジェント切断システムに関する。
【背景技術】
【0002】
レース縁取りは、通常、衣服、下着、ホームテキスタイルに付けられるものである。レースは、美しい模様を有し、透明感のある材料からなるため、主に装飾に使用される。レース縁取りが軽くて柔らかく、固定性が悪いなどの特徴を有するため、レース縁取り切断業者が切断プロセスに直面する大きな問題点になる。
【0003】
従来のレース切断方法では、作業者がハサミでレースの縁部又はその縁部に一定の距離を開けた位置に沿ってレースパターンを裁断する。しかしながら、レース材料が柔らかくて変形しやすい性質を持っているため、レース材料の裁断は、非常に細かい作業であり、作業者がレースパターンを慎重に裁断する必要がある。さもなければ、レースパターンの切断中にレースパターンに損傷を与える可能性が高く、その結果、レース素材が無駄になる。また、レース縁取りの手作業による切断工程では、作業者がレース布を長時間見つめるため、人間の目の視覚的な疲労を引き起こし、切断位置が不正確になるという問題が発生する一方、作業者がレースを一枚一枚切断する必要があるため、切断時間が長く、効率が比較的低くなる。
【0004】
自動化技術の成熟に伴い、人力を機械に置き換えることでレース切断を実現する方法が現れてきた。機械による方法では、レース縁取りからパターンの輪郭を抽出する必要があるが、レース縁取りの生地の背景が複雑であり、従来の自動画像セグメンテーション方法でパターンの輪郭を抽出しても満足できる結果が得られない。
【発明の概要】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、タイプセット複雑さを軽減し、外側の組版と内側の組版の最適化された配置を実現できるレース材料のインテリジェントタイプセット方法及びシステムを提供することである。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、さらに、レース材料の全自動供給及び切断を実現可能であり、自動化度が高いレース材料のインテリジェント切断システムを提供することである。
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明は、レース材料のインテリジェントタイプセット方法であって、
レースパターンと、外側ピース及び内側ピースを備えたレースピースとをリアルタイムで取得するステップと、
予め設定された2つの半円状が繋がる区間の点(waveband point)に従って前記レースパターンにおけるすべての2つの半円状が繋がる区間の点を識別するステップと、
前記2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンに前記外側ピースを配置し、前記レースパターンにおける外側ピースが配置された領域を欠陥領域とするステップと、
前記レースパターンにおける非欠陥領域に前記内側ピースを配置するステップと、
を含む方法を提供する。
【0008】
上記の解決策の改善として、前記予め設定された2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンにおけるすべての2つの半円状が繋がる区間の点を識別するステップは、ユーザが設定した2つの半円状が繋がる区間の第1低点、2つの半円状が繋がる区間の第2低点、及び2つの半円状が繋がる区間の第3低点を取得するステップと、前記2つの半円状が繋がる区間の第1低点、2つの半円状が繋がる区間の第2低点及び2つの半円状が繋がる区間の第3低点に従って前記レースパターンにおけるすべての2つの半円状が繋がる区間の点を識別するステップとを含み、前記2つの半円状が繋がる区間の第1低点及び2つの半円状が繋がる区間の第2低点は、レースパターンの一方側に配置され、かつ、前記2つの半円状が繋がる区間の第1低点と2つの半円状が繋がる区間の第2低点の間のパターンは、完全な循環ユニットであり、前記2つの半円状が繋がる区間の第3低点は、レースパターンの他方側に配置されている。
【0009】
上記の解決策の改善として、前記2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンに前記外側ピースを配置するステップは、2つの半円状が繋がる区間の点に従って予め設定された距離に基づいて前記レースパターンに前記外側ピースを配置するステップを含む。
【0010】
上記の解決策の改善として、前記レースパターンにおける非欠陥領域に前記内側ピースを配置するステップは、前記内側ピースの外側輪郭に対して拡張処理を行うステップと、前記内側ピースの外側輪郭の頂点に対して簡単化処理を行うステップと、NFPアルゴリズムで前記内側ピースに対して外側輪郭のオーバーラップ判断を行うステップと、ミンコフスキー差アルゴリズム(Minkowski Difference algorithm)で前記内側ピースからクリティカルポリゴン(critical polygon)を生成するステップと、IFPアルゴリズム(Inner-fit Polygon algorithm)で前記内側ピースをレースパターンの内部に位置させ、前記内側ピースの内部ポリゴンを生成するステップと、前記内側ピースが欠陥領域と重ならないように、欠陥領域に関連して前記内側ピースから生成したクリティカルポリゴンを、内部ポリゴンから削除するステップと、前記内側ピースを1つずつ配置し、配置プロセスで現在の解を常に実行可能に保つステップと、評価指標に応じて前記内側ピースの位置及び回転角度を調整するステップと、を含む。
【0011】
上記の解決策の改善として、前記評価指標に応じて前記内側ピースの位置及び回転角度を調整するステップは、前記内側ピースに対して初期ソーティング(initially sorting)を行なって初期シーケンス(initial sequence)を生成し、初期シーケンスが生成されたかどうかを判断するステップと、初期シーケンスが生成されたと判断する場合、ソーティングを終了するステップと、初期シーケンスが生成されないと判断する場合、評価指標を調整し、局所検索を行うことにより内側ピースを配置した後、初期シーケンスが生成されたかどうかを再判断するステップと、を含む。
【0012】
上記の解決策の改善として、前記初期シーケンスのソーティング基準は、内側ピースの面積に応じて、内側ピースを大きいものから小さいものへと配置することと、内側ピースの面積が等しい場合、内側ピースの最小の外側包囲矩形面積(minimum outer wrapping rectangular areas)に従って、内側ピースを大きいものから小さいものへと配置することと、内側ピースの最小の外側包囲矩形面積が等しい場合、内側ピースの周長に応じて内側ピースを大きいものから小さいものへと配置することと、内側ピースの周長が等しい場合、内側ピースの不規則度に応じて内側ピースを不規則度の高いものから低いものへと配置することと、を含む。
【0013】
上記の解決策の改善として、次の公式:
[ここで、C
0は位置指標で、C
0=レース材料の使用長さ/内側
ピースの長さであり、C
1はフィット指標で、C
1=-γ
1(内側
ピースの外側輪郭の交差面積+内側
ピースの境界の外側輪郭の交差面積)/(内側
ピースの周長×レース材料の使用長さ)であり、γ
1はフィットウェイトであり、Lは100%使用率に対応するレース材料の長さであり、γ
2は推定使用率である。]
に従って、評価指標riginalScoreを調整する。
【0014】
それに対応して、本発明はさらに、レース材料のインテリジェントタイプセットシステムであって、
レースパターンと外側ピース及び内側ピースを備えたレースピースとをリアルタイムで取得するように構成された取得モジュールと、
予め設定された2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンにおけるすべての2つの半円状が繋がる区間の点を識別するように構成された位置決めモジュールと、
前記2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンに前記外側ピースを配置し、前記レースパターンにおける外側ピースが配置された領域を欠陥領域とするように構成された外側ピースの配置モジュールと、
前記レースパターンにおける非欠陥領域に前記内側ピースを配置するように構成された内側ピースの配置モジュールと、
を含むシステムを提供する。
【0015】
上記の解決策の改善として、前記内側ピースの配置モジュールは、前記内側ピースの外側輪郭に対して拡張処理を行うように構成された拡張ユニットと、前記内側ピースの外側輪郭の頂点に対して簡単化処理を行うように構成された簡単化ユニットと、NFPアルゴリズムで前記内側ピースに対して外側輪郭のオーバーラップ判断を行うように構成された判断ユニットと、ミンコフスキー差アルゴリズムで前記内側ピースからクリティカルポリゴンを生成するように構成されたNFC生成ユニットと、IFPアルゴリズムで前記内側ピースをレースパターンの内部に位置させ、前記内側ピースの内部ポリゴンを生成するように構成されたIFP生成ユニットと、前記内側ピースが欠陥領域と重ならないように、欠陥領域に関連して前記内側ピースから生成したクリティカルポリゴンを、内部ポリゴンから削除するように構成された削除ユニットと、前記内側ピースを1つずつ配置し、配置プロセスで現在の解を常に実行可能に保つように構成された配置ユニットと、評価指標に応じて前記内側ピースの位置及び回転角度を調整するように構成された調整ユニットと、を含む。
【0016】
それに対応して、本発明はさらに、レース材料のインテリジェント切断システムであって、
コイル材フィーダと、コイル材搬送台と、画像スキャン収集装置と、インテリジェントタイプセットシステムと、映像投影装置と、コイル材切断装置と、を含み、
前記コイル材フィーダは、前記コイル材搬送台にレース材料を搬送するように構成されており、
前記画像スキャン収集装置は、前記搬送台におけるレース材料をスキャンしてレースパターンを生成し、前記レースパターンを前記インテリジェントタイプセットシステムにアップロードするように構成されており、
前記インテリジェントタイプセットシステムは、タイプセット映像を生成し、前記タイプセット映像を前記映像投影装置及び前記コイル材切断装置に送信するように構成されており、
前記映像投影装置は、前記タイプセット映像を前記コイル材搬送台におけるレース材料に投影するように構成されており、
前記コイル材切断装置は、前記タイプセット映像に従って前記レース材料を切断するように構成されているシステムを提供する。
【0017】
本発明を実施することにより、以下のような有益な効果をもたらす。本発明に係るレース材料のインテリジェントタイプセット方法では、レースピースが外側ピースと内側ピースに分けられ、外側ピース及び内側ピースがそれぞれタイプセットされる。具体的には、本発明では、欠陥領域の概念を導入し、外側ピースを好ましく配置する方法を採用することにより、外側ピースの最大化タイプセットを確保されたうえで、外側ピースが配置された領域を欠陥領域として設定された後、非欠陥領域に内側ピースを配置することにより、内側ピースが別個に配置され、タイプセットの複雑さが大幅に軽減され、外側ピース及び内側ピースの最適な配置が実現される。
【0018】
また、本発明に係るレース材料のインテリジェント切断システムでは、自動フィーディング、インテリジェントタイプセット、及び自動切断技術を組み合わせることにより、レース材料の全自動フィーディング・切断を実現し、自動化度が高く、従来のレーザ手作業での材料の配置による疲労度や偏差を解消する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、本発明においてレース材料のインテリジェントタイプセット方法の実施形態のフローチャートである。
【
図2】
図2は、本発明において外側
ピース及び内側
ピースの概略図である。
【
図3】
図3は、本発明において
2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンに外側
ピースを配置する概略図である。
【
図4】
図4は、本発明においてレースパターンにおける非欠陥領域に内側
ピースを配置する実施形態のフローチャートである。
【
図5】
図5は、本発明において拡張処理及び簡単化処理の概略図である。
【
図6】
図6は、本発明において内側
ピースのクリティカルポリゴンを生成する概略図である。
【
図7】
図7は、本発明において内部ポリゴンから内側
ピースと欠陥領域のクリティカルポリゴンを削除する概略図である。
【
図8】
図8は、本発明において評価指標に応じて前記内側
ピースの位置及び回転角度を調整する実施形態のフローチャートである。
【
図9】
図9は、本発明に係るレース材料のインテリジェント切断システムの概略構造図である。
【
図10】
図10は、本発明においてレース材料のインテリジェントタイプセットシステムの概略構造図である。
【
図11】
図11は、本発明において内側
ピースの配置モジュールの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の目的、技術案、及び優位性をより明確にするために、添付図面を参照して本発明をさらに詳細に説明する。
【0021】
図1を参照すると、
図1は、本発明に係るレース材料のインテリジェントタイプセット方法の実施形態のフローチャートを示す。上記レース材料のインテリジェントタイプセット方法は、以下のステップS101~S104を含む。
【0022】
ステップS101では、レースパターン及びレースピースをリアルタイムで取得する。
【0023】
なお、前記レースピースは、外側ピース及び内側ピースを含む。ここで、前記外側ピースとは、レースパターンにおける外部波紋のあるピースを指し、内側ピースとは、レースパターンにおける外部波紋のないピースを指す。
【0024】
図2を参照すると、
図2におけるA
ピースは外側
ピースであり、B
ピースは内側
ピースである。
【0025】
ステップS102では、予め設定された2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンにおけるすべての2つの半円状が繋がる区間の点を識別する。
【0026】
具体的には、前記予め設定された2つの半円状が繋がる区間の点に従ってレースパターンにおけるすべての2つの半円状が繋がる区間の点を識別するステップは、以下のステップ(1)~(2)を含む。
【0027】
ステップ(1)では、ユーザが設定した2つの半円状が繋がる区間の第1低点、2つの半円状が繋がる区間の第2低点及び2つの半円状が繋がる区間の第3低点を取得する。
【0028】
ここで、前記2つの半円状が繋がる区間の第1低点及び2つの半円状が繋がる区間の第2低点は、レースパターンの一方側に配置され、かつ、前記2つの半円状が繋がる区間の第1低点と2つの半円状が繋がる区間の第2低点の間のパターは、完全な循環ユニットであり、前記2つの半円状が繋がる区間の第3低点は、レースパターンの他方側に配置されている。
【0029】
ステップ(2)では、前記2つの半円状が繋がる区間の第1低点、2つの半円状が繋がる区間の第2低点及び2つの半円状が繋がる区間の第3低点に従って前記レースパターンにおけるすべての2つの半円状が繋がる区間の点を識別する。
【0030】
なお、画像スキャン収集装置によりアップロードされたレースパターンを取得した後、ユーザは、実際の状況に応じて、2つの半円状が繋がる区間の第1低点、2つの半円状が繋がる区間の第2低点及び2つの半円状が繋がる区間の第3低点を設定することができる。2つの半円状が繋がる区間の第1低点、2つの半円状が繋がる区間の第2低点及び2つの半円状が繋がる区間の第3低点を設定することにより、レースパターンの循環ユニット、及び各循環ユニットの長さ及び幅を容易に識別できるので、2つの半円状が繋がる区間の第1低点、2つの半円状が繋がる区間の第2低点及び2つの半円状が繋がる区間の第3低点の位置及び特性に従ってレースパターンにおけるすべての2つの半円状が繋がる区間の点を確定することができる。
【0031】
図2を参照すると、
図2におけるaポイントは
2つの半円状が繋がる区間の第1低点であり、bポイントは2つの半円状が繋がる区間の第2低点であり、cポイントは
2つの半円状が繋がる区間の第3低点である。
【0032】
ステップS103では、2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンに前記外側ピースを配置し、レースパターンにおける外側ピースが配置された領域を欠陥領域とする。
【0033】
図3に示すように、2つの半円状が繋がる区間の点に従って予め設定された距離dcに基づいて前記レースパターンに前記外側ピースを配置することにより、外側ピースにおける外部波紋が一致していることを保証できる。
【0034】
ステップS104では、前記レースパターンにおける非欠陥領域に前記内側ピースを配置する。
【0035】
レースパターンを切断するときに、レースパターンの外側波紋を維持するとともにレースパターンの最大使用率を確保することを考慮すべきであるため、本発明は、レースパターンの特異性に対して、ユニークなインテリジェントタイプセット方法を設計する。本発明では、従来技術とは異なり、レースピースが外側ピースと内側ピースに分けられ、外側ピース及び内側ピースがそれぞれタイプセットされる。具体的には、本発明では、欠陥領域の概念を導入し、外側ピースを好ましく配置する方法を採用することにより、外側ピースの最大化タイプセットを確保されたうえで、外側ピースが配置された領域を欠陥領域として設定された後、非欠陥領域に内側ピースを配置することにより、内側ピースが別個に配置され、タイプセットの複雑さが大幅に軽減され、外側ピース及び内側ピースの最適な配置が実現される。
【0036】
図4を参照すると、
図4に示すレースパターンにおける非欠陥領域に内側
ピースを配置するステップは、以下のステップS201~S208を含む。
【0037】
ステップS201では、内側ピースの外側輪郭に対して拡張処理を行う。
【0038】
図5に示すように、内側
ピースの間の最小距離dを確保するために、内側
ピースの外側輪郭がd/2に拡大される。
【0039】
ステップS202では、内側ピースの外側輪郭の頂点に対して簡単化処理を行う。
【0040】
図5に示すように、臨界面積に基づく内側の凹頂点簡単化アルゴリズム(algorithm simplification of inner concave vertex)で内側
ピースの頂点を簡単化することにより、解の速度を向上させる。
【0041】
ステップS203では、NFPアルゴリズムで内側ピースに対して外側輪郭のオーバーラップ判断を行う。
【0042】
NFP(No-fitPolygon)で内側ピースの間のオーバーラップを判断する。
【0043】
ステップS204では、ミンコフスキー差アルゴリズム(Minkowski Difference algorithm)で内側
ピースからクリティカルポリゴンを生成する(
図6を参照する)。
【0044】
ステップS205では、IFPアルゴリズムで内側ピースをレースパターンの内部に位置させ、内側ピースの内部ポリゴンを生成する。
【0045】
ステップS206では、内側
ピースが欠陥領域と重ならないように、欠陥領域(外側
ピース)に関連して内側
ピースから生成したクリティカルポリゴンを、内部ポリゴンから削除する(
図6、7を参照する)。
【0046】
ステップS207では、内側ピースを1つずつ配置し、配置プロセスで現在の解を常に実行可能に保つ。
【0047】
ステップS208では、評価指標に応じて内側ピースの位置及び回転角度を調整する。
【0048】
このように、本発明では、内側ピースの外側輪郭に対して拡張処理及び簡単化処理を行なった後、NFPアルゴリズム、ミンコフスキー差アルゴリズム、IFPアルゴリズムを組み合わせて内側ピースの位置を配置し、その後、評価指標を継続的に最適化することにより、内側ピースの最適化調整を実現し、高い柔軟性、適応性を有する。
【0049】
図8を参照すると、
図8に示す評価指標に応じて内側
ピースの位置及び回転角度を調整するステップは、以下のステップS301~S303を含む。
【0050】
ステップS301では、内側ピースに対して初期ソーティングを行なって初期シーケンスを生成し、初期シーケンスが生成されたかどうかを判断する。
【0051】
具体的には、初期シーケンスのソーティング基準は、以下の(1)~(4)を含む。
【0052】
(1)内側ピースの面積に応じて、内側ピースを大きいものから小さいものへと配置する。つまり、面積の大きな内側ピースが優先に放置される。
【0053】
(2)内側ピースの面積が等しい場合、内側ピースの最小の外側包囲矩形面積に応じて、内側ピースを大きいものから小さいものへと配置する。つまり、最小の外側包囲矩形面積の大きな内側ピースが優先に放置される。
【0054】
(3)内側ピースの最小の外側包囲矩形面積が等しい場合、内側ピースの周長に応じて内側ピースを大きいものから小さいものへと配置する。つまり、同じ面積の場合、内側ピースの周長が長いほど、複雑さが高くなるので、周長の大きな内側ピースが優先に放置される。
【0055】
(4)内側ピースの周長が等しい場合、内側ピースの不規則度に応じて内側ピースを不規則度の高いものから低いものへと配置する。つまり、不規則度=内側ピースの面積×(1-内側ピースの面積/外側包囲矩形面積)であり、不規則度の比較的高い内側ピースが優先に放置される。
【0056】
ステップS302では、初期シーケンスが生成されたと判断する(YES)場合、ソーティングを終了する。
【0057】
ステップS303では、初期シーケンスが生成されないと判断する(NO)場合、評価指標を調整し、局所検索を行うことにより内側ピースを配置した後、初期シーケンスが生成されたかどうかを再判断する。
【0058】
次の公式:
に従って、評価指標riginalScoreを調整する。
ここで、C
0は位置指標で、C
0=レース材料の使用長さ/内側
ピースの長さであり、
C
1はフィット指標で、C
1=-γ
1(内側
ピースの外側輪郭の交差面積+内側
ピースの境界の外側輪郭の交差面積)/(内側
ピースの周長×レース材料の使用長さ)であり(ここで、内側
ピースの境界の外側輪郭は、クリティカルポリゴンである)、
γ
1はフィットウェイトであり、
Lは100%使用率に対応するレース材料の長さであり(例えば、レース材料がすべての
ピースのソーティングに完全に使用されると、使用率が100%になる)、
γ
2は推定使用率である。
【0059】
なお、各最適化調整は、一連の初期シーケンスに基づいて実行される。
【0060】
本発明では、従来技術とは異なり、レースピースの特異性に対して、ユニークなソーティング基準を設計し、評価指標を調整することにより、内側ピースの最適な配置を効果的に実現する。
【0061】
図9を参照すると、
図9に示す本発明に係るレース材料のインテリジェント切断システムは、コイル材フィーダ1と、コイル材搬送台6と、画像スキャン収集装置2と、レース材料のインテリジェントタイプセットシステム3と、映像投影装置4と、コイル材切断装置5とを含み、具体的には、
前記コイル材フィーダ1は、前記コイル材搬送台6にレース材料を搬送するように構成されており、
前記画像スキャン収集装置2は、前記コイル材搬送台6におけるレース材料をスキャンしてレースパターンを生成し、前記レースパターンを前記インテリジェントタイプセットシステム3にアップロードするように構成されており、
前記インテリジェントタイプセットシステム3は、タイプセット映像を生成し、前記タイプセット映像を前記映像投影装置4及びコイル材切断装置5に送信するように構成されており、
前記映像投影装置4は、前記タイプセット映像を前記コイル材搬送台6におけるレース材料に投影するように構成されており、
前記コイル材切断装置5は、前記タイプセット映像に従って前記レース材料を切断するように構成されている。
【0062】
動作中に、前記コイル材フィーダ1は、前記レース材料がコイル材搬送台6に平らに置かれるように、レース材料を前記コイル材搬送台6に搬送する。同時に、画像スキャン収集装置2は、コイル材搬送台6におけるレース材料をリアルタイムでスキャンしてレースパターンを生成し、前記レースパターンを前記インテリジェントタイプセットシステム3にアップロードする。インテリジェントタイプセットシステムは、レースパターン及び配置しようとするレースピースに従ってタイプセット映像を生成し、前記タイプセット映像を前記映像投影装置4及びコイル材切断装置5に送信する。その後、映像投影装置4は、前記タイプセット映像を前記コイル材搬送台6におけるレース材料に投影することにより、ユーザが前記切断装置で切断されたコイル材と予め設定されたタイプセット映像との間の相違点を比較する。同時に、コイル材切断装置5は、前記タイプセット映像に従って前記レース材料を切断する。このように、レース材料の全自動フィーディング・切断を実現し、自動化度が高くなる。
【0063】
図10に示すように、レース材料のインテリジェントタイプセットシステム3は、取得モジュール31と、位置決めモジュール32と、外側
ピースの配置モジュール33と、内側
ピースの配置モジュール34と、を含む。
【0064】
取得モジュール31は、レースパターンとレースピースとをリアルタイムで取得するように構成されている。前記レースピースは、外側ピース及び内側ピースを備える。ここで、前記外側ピースとは、レースパターンにおける外部波紋のあるピースを指し、内側ピースとは、レースパターンにおける外部波紋のないピースを指す。
【0065】
位置決めモジュール32は、予め設定された2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンにおけるすべての2つの半円状が繋がる区間の点を識別するように構成されている。具体的には、まず、前記位置決めモジュール32によりユーザが設定した2つの半円状が繋がる区間の第1低点、2つの半円状が繋がる区間の第2低点及び2つの半円状が繋がる区間の第3低点を取得した後、前記2つの半円状が繋がる区間の第1低点、2つの半円状が繋がる区間の第2低点及び2つの半円状が繋がる区間の第3低点に従って前記レースパターンにおけるすべての2つの半円状が繋がる区間の点を識別する。なお、画像スキャン収集装置によりアップロードされたレースパターンを取得した後、ユーザは、実際の状況に応じて、2つの半円状が繋がる区間の第1低点、2つの半円状が繋がる区間の第2低点及び2つの半円状が繋がる区間の第3低点を設定することができる。2つの半円状が繋がる区間の第1低点、2つの半円状が繋がる区間の第2低点及び2つの半円状が繋がる区間の第3低点を設定することにより、レースパターンの循環ユニット、及び各循環ユニットの長さ及び幅を容易に識別できるので、2つの半円状が繋がる区間の第1低点、2つの半円状が繋がる区間の第2低点及び2つの半円状が繋がる区間の第3低点の位置及び特性に従ってレースパターンにおけるすべての2つの半円状が繋がる区間の点を確定することができる。
【0066】
外側ピースの配置モジュール33は、前記2つの半円状が繋がる区間の点に従って前記レースパターンに前記外側ピースを配置し、前記レースパターンにおける外側ピースが配置された領域を欠陥領域とするように構成されている。
【0067】
内側ピースの配置モジュール34は、前記レースパターンにおける非欠陥領域に前記内側ピースを配置するように構成されている。
【0068】
そのため、レース材料のインテリジェントタイプセットシステム3により外側ピース及び内側ピースをそれぞれタイプセットすることができる。具体的には、レース材料のインテリジェントタイプセットシステム3は、外側ピースを好ましく配置する方法を採用することにより、外側ピースの最大化タイプセットを確保されたうえで、外側ピースが配置された領域を欠陥領域として設定された後、非欠陥領域に内側ピースを配置することにより、内側ピースが別個に配置され、タイプセットの複雑さが大幅に軽減され、外側ピース及び内側ピースの最適な配置が実現される。
【0069】
図11に示すように、前記内側
ピースの配置モジュール34は、
前記内側
ピースの外側輪郭に対して拡張処理を行うように構成された拡張ユニット341と、
前記内側
ピースの外側輪郭の頂点に対して簡単化処理を行うように構成された簡単化ユニット342と、
NFPアルゴリズムで前記内側
ピースに対して外側輪郭のオーバーラップ判断を行うように構成された判断ユニット343と、
ミンコフスキー差アルゴリズムで前記内側
ピースからクリティカルポリゴンを生成するように構成されたNFC生成ユニット344と、
IFPアルゴリズムで前記内側
ピースをレースパターンの内部に位置させ、前記内側
ピースの内部ポリゴンを生成するように構成されたIFP生成ユニット345と、
前記内側
ピースが欠陥領域と重ならないように、欠陥領域と関連して前記内側
ピースから生成したクリティカルポリゴンを、内部ポリゴンから削除するように構成された削除ユニット346と、
前記内側
ピースを1つずつ配置し、配置プロセスで現在の解を常に実行可能に保つように構成された配置ユニット347と、
評価指標に応じて前記内側
ピースの位置及び回転角度を調整するように構成された調整ユニット348と、を含む。
【0070】
そのため、内側ピースの配置モジュール34により内側ピースの外側輪郭に対して拡張処理及び簡単化処理を行なった後、NFPアルゴリズム、ミンコフスキー差アルゴリズム、IFPアルゴリズムを組み合わせて内側ピースの位置を配置し、その後、評価指標を継続的に最適化することにより、内側ピースの最適化調整を実現し、高い柔軟性、適応性を有する。
【0071】
本発明では、取得モジュール31は、通信インターフェースを備えたプロセッサ又はチップであってもよい。位置決めモジュール32は、通信インターフェースを備えたプロセッサ又はチップであってもよく、必要に応じて、ディスプレイデバイスを含んでもよい。外側ピースの配置モジュール33及び内側ピースの配置モジュール34は、それぞれプロセッサ又はコントローラであってもよく、1つのプロセッサ又はコントローラを共有してもよい。拡張ユニット341と、簡単化ユニット342と、判断ユニット343と、NFC生成ユニット344と、IFP生成ユニット345と、削除ユニット346と、配置ユニット347と、調整ユニット348とは、それぞれ、プロセッサ又はコントローラであってもよく、1つのプロセッ又はコントローラを共有してもよい。
【0072】
以上、本発明の好ましい実施形態して。なお、本発明の原理を逸脱しない範囲において、当業者が、複数の改良及び修正をしても、本発明の保護範囲に属するものである。