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特許7322083取引処理方法、取引処理システム、電子機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-28
(45)【発行日】2023-08-07
(54)【発明の名称】取引処理方法、取引処理システム、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/18 20120101AFI20230731BHJP
【FI】
G06Q50/18 310
【請求項の数】 4
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021041832
(22)【出願日】2021-03-15
(65)【公開番号】P2021149969
(43)【公開日】2021-09-27
【審査請求日】2021-04-13
【審判番号】
【審判請求日】2022-05-09
(31)【優先権主張番号】32020004331.5
(32)【優先日】2020-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】HK
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521109671
【氏名又は名称】凌 嘉蓮
【氏名又は名称原語表記】LING LAU SARA
【住所又は居所原語表記】Flat C,60/F, Tower 1, The Victoria Tower, No188 Canton Road, Kowloon Hong Kong
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ウー ガオリン
(72)【発明者】
【氏名】凌 嘉蓮
(72)【発明者】
【氏名】莫 承蔚
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・マッケルロイ
【合議体】
【審判長】渡邊 聡
【審判官】佐藤 智康
【審判官】小田 浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-244414(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一処理領域、第二処理領域及び第三処理領域を含む取引処理システムのプロセッサーが実行する取引処理方法であって、
第一類型取引対象は、知的財産であり、第二類型取引対象は、前記第一類型取引対象に基づいて生成された商品であり、前記第一類型取引対象と前記第二類型取引対象とは、異なる取引対象として取引処理されるものであり、
前記第一類型取引対象の情報である第一類型取引対象情報には、少なくとも知的財産の特徴情報及び知的財産の数量である数量識別情報が含まれており
前記第二類型取引対象の情報である第二類型取引対象情報には、少なくとも前記第一類型取引対象に基づいて生成された商品の特徴情報及び前記第一類型取引対象に基づいて生成された商品の数量である数量情報が含まれており、
前記第一類型取引対象情報を第一処理領域に送信し、前記第一処理領域における第一類型取引対象情報を、第一類型操作命令を生成する第一類型操作端末機器により送信される少なくとも一つの第一類型操作命令に基づいて処理し、前記第一類型操作命令には、一類型取引対象を取得することを含み、少なくとも一つの前記第一類型操作命令に基づいて、前記第一処理領域における前記第一類型取引対象情報の前記数量識別情報を更新することを含むステップ、
更新された前記第一類型取引対象情報を第二処理領域に送信し、前記第二処理領域における第一類型取引対象情報を、第二類型操作命令を生成する第二類型操作端末機器により送信される少なくとも一つの第二類型操作命令に基づいて処理し、前記第二類型操作命令には、一類型取引対象を取得することを含み、少なくとも一つの前記第二類型操作命令に基づいて、前記第二処理領域における前記第一類型取引対象情報の前記数量識別情報を更新することを含むステップ、
前記第二類型取引対象情報を第三処理領域に送信し、前記第三処理領域における第二類型取引対象情報を、第三類型操作命令を生成する第三類型操作端末機器により送信される少なくとも一つの第三類型操作命令に基づいて処理し、前記第三類型操作命令には、二類型取引対象を取得することを含み少なくとも一つの前記第三類型操作命令に基づいて、前記第三処理領域における記第二類型取引対象情報の前記数量情報を更新することを含むテップを含み、
前記第一類型操作命令を生成する第一類型操作端末機器は、前記第一類型取引対象に基づいて第二類型取引対象を取得するサプライヤーが有する操作端末機器及び前記第一類型取引対象の取引を行う機構組織が有する操作端末機器であり、前記第二類型操作命令を生成する第二類型操作端末機器は、前記第一類型取引対象に基づいて第二類型取引対象を取得するサプライヤーが有する操作端末機器、前記第一類型取引対象の取引を行う機構組織が有する操作端末機器及び個人利用者が有する操作端末機器であり、前記第三類型操作命令を生成する第三類型操作端末機器は、前記第一類型取引対象に基づいて第二類型取引対象を取得するサプライヤーが有する操作端末機器及び個人利用者が有する操作端末機器である、
ことを特徴とする、取引処理方法。
【請求項2】
前記第二類型取引対象情報は、少なくとも一つの第一類型操作命令及び/又は少なくとも一つの第二類型操作命令に基づいて取得された第一類型取引対象情報により取得される、
ことを特徴とする、請求項1に記載のことを特徴とする、取引処理方法。
【請求項3】
前記第一類型取引対象情報は、知的財産の識別情報をさらに含み、前記第二類型取引対象情報は、前記第一類型取引対象情報の前記知的財産の識別情報を含む、
ことを特徴とする、請求項2に記載のことを特徴とする、取引処理方法。
【請求項4】
前記第一類型取引対象情報は、価格識別情報をさらに含み、前記第一類型操作命令は、価格サブ命令を含み、
前記第一類型操作命令の前記価格サブ命令と前記第一処理領域における第一類型取引対象情報の価格識別情報を比較し、前記価格サブ命令における価格と前記価格識別情報における価格とが同じであり、或いは、前記価格サブ命令における価格と前記価格識別情報における価格との差分が所定の範囲である場合に、前記第一処理領域における前記第一類型取引対象情報を、前記第一類型操作命令に基づいて処理する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のことを特徴とする、取引処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理・取引処理という技術分野に関し、特に、取引処理方法、取引処理システム、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
知的財産は、高価な資産であり、商品化してその価値を金に変えるように、管理して保護しなければならない。知的財産の市場活動には、販売、買収、ライセンス、譲渡、技術移転ライセンス、マーチャンダイジングプログラム、フランチャイズ、ブランド拡張ライセンス、共同研究開発などが含まれている。
【0003】
これらの取引形態は、係る金額が比較的大きく、交渉に参加する者が比較的多く、取引の流れが複雑である。そして、現在技術では、専門家により操作するという形態を用いて、知的財産を取引処理するため、取引の処理効率が低下する。従って、知的財産は、その取引が活発ではなく、流通性に欠ける。
【0004】
市場が発展されているに伴い、最近、知的財産を証券化で取引することが現れる。しかしながら、従来の技術では、金融取引システムにおける情報処理・取引処理は、そのまま、知的財産の取引に適用され難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、上記した課題のうちの少なくとも一つを解決するために、取引処理方法、取引処理システム、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る取引処理方法、取引処理システム、電子機器及び記憶媒体は、以下のような技術手段により実現され得る。
【0007】
本開示に係る一態様によると、
少なくとも一つの第一類型取引対象情報を前処理し、前記前処理を経た第一類型取引対象情報には、少なくとも特徴情報及び数量識別情報を含む、ステップと、
前記前処理を経た第一類型取引対象情報を第一処理領域に送信し、前記第一処理領域における第一類型取引対象情報を、少なくとも一つの第一類型操作命令に基づいて処理し、前記第一類型操作命令には、所定の数量だけの第一類型取引対象を取得すること、少なくとも一つの第一類型操作命令に基づいて、前記第一処理領域における前記第一類型取引対象情報の数量識別情報を更新することを含む、ステップと、
更新された前記第一類型取引対象情報を、第二処理領域に送信し、前記第二処理領域における第一類型取引対象情報を、少なくとも一つの第二類型操作命令に基づいて処理し、前記第二類型操作命令には、所定の数量だけの第一類型取引対象を取得すること、少なくとも一つの第二類型操作命令に基づいて、前記第二処理領域における前記第一類型取引対象情報の数量識別情報を更新することを含むステップと、
少なくとも一つの第二類型取引対象情報を、第三処理領域に送信し、前記第二類型取引対象情報を、少なくとも一つの第三類型操作命令に基づいて処理し、前記第三類型操作命令には、所定の数量だけの第二類型取引対象を取得し、前記第二類型取引対象情報に少なくとも特徴情報及び数量情報を含むこと、少なくとも一つの第三類型操作命令に基づいて、前記第三処理領域における少なくとも一つの前記第二類型取引対象情報の前記数量情報を更新することを含む、ステップと、を含む、取引処理方法を提供する。
【0008】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、前記第二類型取引対象情報は、少なくとも一つの第一類型操作命令及び/又は少なくとも一つの第二類型操作命令に基づいて取得された所定の数量だけの第一類型取引対象情報により取得される。
【0009】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、前記第一類型取引対象情報と前記第二類型取引対象情報とは、異なる類型とされる取引対象情報である。
【0010】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、前記第一類型取引対象情報は、身分識別情報をさらに含み、前記第二類型取引対象情報は、前記第一類型取引対象情報の前記身分識別情報を含む。
【0011】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、前記第一類型取引対象情報は、価格識別情報をさらに含み、前記第一類型操作命令は、価格サブ命令を含み、前記第一類型操作命令の前記価格サブ命令と前記第一処理領域における第一類型取引対象情報の価格識別情報を比較すると、前記価格サブ命令における価格と前記価格識別情報における価格とが同じであり、或いは、前記価格サブ命令における価格と前記価格識別情報における価格との差分が所定の範囲に位置する場合に、前記第一処理領域における前記第一類型取引対象情報を、前記第一類型操作命令に基づいて処理する。
【0012】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、前記第二類型操作命令は、価格サブ命令を含み、前記第二類型操作命令の前記価格サブ命令と前記第二処理領域における第一類型取引対象情報の価格識別情報とを比較すると、前記価格サブ命令における価格と前記価格識別情報における価格とが同じであり、或いは、前記価格サブ命令における価格と前記価格識別情報における価格との差分が所定の範囲に位置する場合に、前記第二処理領域における前記第一類型取引対象情報を前記第二類型操作命令に基づいて処理する。
【0013】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、前記第二類型取引対象情報は、価格識別情報をさらに含み、前記第三類型操作命令は、総額サブ命令を含み、前記第三類型操作命令の前記総額サブ命令と前記第三処理領域における第二類型取引対象情報における価格識別情報とをマッチングし、前記第三類型操作命令により所定の数量だけの第二類型取引対象を取得できるようにする。
【0014】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、前記第二類型取引対象情報は、価格識別情報をさらに含み、前記第三類型操作命令は、第一類型取引対象情報を含み、前記第三類型操作命令の第一類型取引対象情報における価格識別情報及び数量識別情報と前記第三処理領域における第二類型取引対象情報における価格識別情報とをマッチングし、前記第三類型操作命令により、所定の数量だけの第二類型取引対象を取得できるようにする。
【0015】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、前記第一類型操作命令或いは前記第二類型操作命令により取得された前記第一類型取引対象を、一部又は全体として、前記第二処理領域に送信する。
【0016】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、前記第一類型操作命令或いは第二類型操作命令により取得された前記第一類型取引対象の第一類型取引対象情報における価格識別情報を補正し、前記第一類型操作命令又は第二類型操作命令により取得された前記第一類型取引対象の第一類型取引対象情報に、補正済みの価格識別情報を含む。
【0017】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、前記身分識別情報は、類型が補正不能なものである。
【0018】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、前記前処理を経た第一類型取引対象情報を、第一身分類型を有する利用者の操作端末機器を介して、第一処理領域に送信し、前記第一類型操作命令は、第二身分類型及び/又は第三身分類型を有する利用者の操作端末機器により、前記第一処理領域に生成して送信することができ、前記第二類型操作命令は、第二身分類型、第三身分類型及び/又は第四身分類型を有する利用者の操作端末機器により、前記第二処理領域に生成して送信することができ、前記第三類型操作命令は、第二身分類型及び/又は第四身分類型を有する利用者の操作端末機器により、前記第三処理領域に生成して送信することができる。
【0019】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、第三身分類型を有する利用者により、当該利用者の第一類型操作命令に基づいて取得された所定の数量だけの第一類型取引対象には、取得タイムスタンプが設置されており、取得タイムスタンプが設置された第一類型取引対象は、所定の時間を経過してから、前記第二処理領域へ送信されることが許可される。
【0020】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、第二身分類型を有する利用者により、当該利用者の第一類型操作命令或いは第二類型操作命令に基づいて取得された第一類型取引対象により取得された第二類型取引対象の第二類型取引対象情報を前記第三処理領域に送信する。
【0021】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、前記第二処理領域における前記第一類型取引対象情報における価格識別情報における価格が第一閾値以上である場合に、前記第一処理領域に、新たな前処理を経た第一類型取引対象情報を受信することが許可され、或いは、第一身分類型、第二身分類型及び/又は第三身分類型を有する利用者により、当該利用者が第一取得命令を用いて取得した第一類型取引対象の第一類型取引対象情報を、前記第二処理領域に送信することが許可される。
【0022】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、前記第二処理領域における前記第一類型取引対象情報における価格が第二閾値以下である場合に、前記第二処理領域に、提示命令を生成し、前記提示命令が第二類型身分を有する利用者の端末機器に送信される。
【0023】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理方法によると、前記新たな前処理を経た第一類型取引対象情報は、第一身分類型を有する利用者の操作端末機器を介して、前記第一処理領域に送信される。
【0024】
本開示の他の態様によると、
少なくとも一つの第一類型取引対象情報を前処理し、前記前処理を経た第一類型取引対象情報に少なくとも特徴情報及び数量識別情報を含む、前処理装置と、
第一処理装置であって、前記前処理装置により前記前処理を経た第一類型取引対象情報を、前記第一処理装置に送信し、前記第一処理装置は、受信された少なくとも一つの第一類型操作命令に基づいて第一類型取引対象情報を処理し、前記第一類型操作命令には、所定の数量だけの第一類型取引対象を取得すること、前記第一処理装置が少なくとも一つの第一類型操作命令に基づいて、前記第一処理装置における前記第一類型取引対象情報の数量識別情報を更新することを含む、第一処理装置と、
第二処理装置であって、前記第一処理装置により更新された前記第一類型取引対象情報を前記第二処理装置に送信し、前記第二処理装置は、受信された少なくとも一つの第二類型操作命令に基づいて第一類型取引対象情報を処理し、前記第二類型操作命令には、所定の数量だけの第一類型取引対象を取得すること、前記第二処理装置が少なくとも一つの第二類型操作命令に基づいて、前記第二処理装置における前記第一類型取引対象情報の数量識別情報を更新することを含む、第二処理装置と、
第三処理装置であって、前記第三処理装置は、少なくとも一つの第二類型取引対象情報を受信し、少なくとも一つの第三類型操作命令に基づいて、前記第二類型取引対象情報を処理し、前記第三類型操作命令には、所定の数量だけの第二類型取引対象を取得し、前記第二類型取引対象情報に、少なくとも特徴情報及び数量情報を含むこと、前記第三処理装置が、少なくとも一つの第三類型操作命令に基づいて、前記第三処理装置における少なくとも一つの前記第二類型取引対象情報の前記数量情報を更新することを含む、第三処理装置と、を含む、取引処理システムを提供する。
【0025】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、前記第二類型取引対象情報は、少なくとも一つの第一類型操作命令及び/又は少なくとも一つの第二類型操作命令に基づいて取得された所定の数量だけの第一類型取引対象情報により取得される。
【0026】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、前記第一類型取引対象情報と前記第二類型取引対象情報とは、異なる類型とされる取引対象情報である。
【0027】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、前記第一類型取引対象情報は、身分識別情報をさらに含み、前記第二類型取引対象情報は、前記第一類型取引対象情報の前記身分識別情報を含む。
【0028】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、前記第一類型取引対象情報は、価格識別情報をさらに含み、前記第一類型操作命令は、価格サブ命令を含み、前記第一処理装置は、前記第一類型操作命令の前記価格サブ命令と前記第一処理装置における第一類型取引対象情報の価格識別情報とを比較すると、前記価格サブ命令における価格と前記価格識別情報における価格とが同じであり、或いは、前記価格サブ命令における価格と前記価格識別情報における価格との差分が所定の範囲に位置する場合に、前記第一処理装置における前記第一類型取引対象情報が前記第一類型操作命令に基づいて処理される。
【0029】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、前記第二類型操作命令は、価格サブ命令を含み、前記第二処理装置は、前記第二類型操作命令の前記価格サブ命令と前記第二処理装置における第一類型取引対象情報の価格識別情報とを比較すると、前記価格サブ命令における価格と前記価格識別情報における価格とが同じであり、或いは、前記価格サブ命令における価格と前記価格識別情報における価格との差分が所定の範囲に位置する場合に、前記第二処理装置における前記第一類型取引対象情報が前記第二類型操作命令に基づいて処理される。
【0030】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、前記第二類型取引対象情報は、価格識別情報をさらに含み、前記第三類型操作命令は、総額サブ命令を含み、前記第三処理装置は、前記第三類型操作命令の前記総額サブ命令と前記第三処理装置における第二類型取引対象情報における価格識別情報とをマッチングし、前記第三類型操作命令により、所定の数量だけの第二類型取引対象を取得できるようにする。
【0031】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、前記第二類型取引対象情報は、価格識別情報をさらに含み、前記第三類型操作命令は、第一類型取引対象情報を含み、前記第三処理装置は、前記第三類型操作命令の第一類型取引対象情報における価格識別情報及び数量識別情報と、前記第三処理装置における第二類型取引対象情報における価格識別情報をマッチングし、前記第三類型操作命令により所定の数量だけの第二類型取引対象を取得できるようにする。
【0032】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、前記第一類型操作命令或いは前記第二類型操作命令により取得された前記第一類型取引対象は、一部又は全体として前記第二処理装置に送信される。
【0033】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、前記第一類型操作命令或いは第二類型操作命令により取得された前記第一類型取引対象の第一類型取引対象情報における価格識別情報は、補正可能であり、前記第一類型操作命令或第二類型操作命令により取得された前記第一類型取引対象の第一類型取引対象情報には、補正済みの価格識別情報が含まれる。
【0034】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、前記身分識別情報は、類型が補正不能なものである。
【0035】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、前記前処理を経た第一類型取引対象情報は、第一身分類型を有する利用者の操作端末機器を介して、第一処理装置に送信され、前記第一類型操作命令は、第二身分類型及び/又は第三身分類型を有する利用者の操作端末機器により、前記第一処理装置に生成して送信することができ、前記第二類型操作命令は、第二身分類型、第三身分類型及び/又は第四身分類型を有する利用者の操作端末機器により、前記第二処理装置に生成して送信することができ、前記第三類型操作命令は、第二身分類型及び/又は第四身分類型を有する利用者の操作端末機器により、前記第三処理装置に生成して送信することができる。
【0036】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、前記第一処理装置は、第三身分類型を有する利用者により、当該利用者の第一類型操作命令に基づいて取得された所定の数量だけの第一類型取引対象に、取得タイムスタンプを設置し、取得タイムスタンプが設置されている第一類型取引対象は、所定の時間を経過してから前記第二処理装置へ送信されることが許可される。
【0037】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、第二身分類型を有する利用者により、当該利用者の第一類型操作命令或いは第二類型操作命令に基づいて取得された第一類型取引対象により取得された第二類型取引対象の第二類型取引対象情報が前記第三処理装置に送信される。
【0038】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、前記第二処理装置における前記第一類型取引対象情報における価格識別情報における価格が第一閾値以上である場合に、前記第一処理装置は、新たな前処理を経た第一類型取引対象情報を受信することを許可し、或いは、第一身分類型、第二身分類型及び/又は第三身分類型を有する利用者により、当該利用者が第一取得命令を用いて取得した第一類型取引対象の第一類型取引対象情報を前記第二処理装置に送信することを許可する。
【0039】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、前記第二処理装置における前記第一類型取引対象情報における価格が第二閾値以下である場合に、前記第二処理装置は、提示命令を生成し、前記提示命令が第二類型身分を有する利用者の端末機器に送信される。
【0040】
本開示に係る少なくとも一つの実施形態の取引処理システムによると、前記新たな前処理を経た第一類型取引対象情報は、第一身分類型を有する利用者の操作端末機器を介して、前記第一処理装置に送信される。
【0041】
本開示の他の態様によると、実行命令を記憶する記憶手段、及び、前記記憶手段に記憶されている実行命令を実行して、上記したいずれかの方法を実現するプロセッサー、を含む、電子機器を提供する。
【0042】
本開示の他の態様によると、実行命令が記憶されており、前記実行命令は、プロセッサーにより実行されると、上記したいずれかの方法が実現される、読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図面に示されている本開示に係る例示的な実施形態は、その説明と一緒に、本開示の原理を解釈するためのものであり、そのうち、図面以外に、本開示を一層に理解したものを含み、しかも、図面が、明細書に含まれており、この明細書の一部として構成される。
図1】本開示の一実施形態に係る取引処理方法のフローチャートである。
図2】本開示の一実施形態に係る本開示の取引処理システムの電子機器を含むブロック模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下に、図面と実施形態を参照しつつ、本開示をより詳しく説明する。理解可能なことは、ここで説明する具体的な実施形態が関連の内容を解釈するための者に過ぎず、本開示を限定するためのものではない。また、説明すべきところは、説明を簡便にするように、図面において、本開示に関連する部分だけが示されている。
【0045】
説明すべきところは、矛盾がない限り、本開示における実施形態及び実施形態における特徴同士が組み合わせられてもよい。以下には、図面を参照しながら、実施形態に基づいて本開示に係る技術手段を詳しく説明する。
【0046】
特別な断りがない限り、説明する例示的な実施形態/実施例を、実践に、本開示の技術趣旨のいくつかの形態における各種類の詳細を実施する例示的な特徴として理解するわけである。従って、特別な断りがない限り、本開示の技術趣旨を逸脱しない限り、各実施形態/実施例の特徴について、組み合わせ、分解、置換、及び/又は再度設置が可能である。
【0047】
図面に用いられる交差ハッチング及び/又はハッチングは、通常に、隣接する間の境界を明確にするための者である。従って、特別な断りがない限り、交差ハッチングやハッチングの有無は、部品についてその具体的な材料、材料の性質、サイズ、比例、示される部品間の共通性及び/又は部品に係る如何なる他の特性、属性、性質などの如何なる選好や要求を表し、又は示すことに係らない。また、図面では、明確性及び/又は説明の目的のために、部品についてその大きさや相対寸法を拡大させることがある。異なる例示的な実施例を実施することができる場合に、異なる説明の順番に従って、具体的なプロセスの順番を実行することができる。例えば、基本的に同時に実行したり、説明する順番と逆なものに従って、前後に説明する二つの順番とされるプロセスを実行したりすることができる。なお、同一の符号により、同様な部品を示す。
【0048】
ある部品が他の部品の上に、又は、上部にあり、接続され、又は、結合される場合には、当該部品が直接に、前記他の部品に位置し、直接に、前記他の部品に接続され、又は、直接に結合され、或いは、中間部品が存在してもよい。しかしながら、部品が他の部品上に、直接に、直接に接続され、又は、直接に結合されている場合に、中間部品が存在していない。従って、「接続」とは、物理的接続、電気接続などであって、中間部品を有し、又は、有さない場合でも構わない。
【0049】
本明細書に言及される用語は、具体的な実施例を説明するためのものに過ぎず、限定を行うものではない。ここで言及されているものは、コンテキストに明確な断りがない限り、単数という「一つ」及び「前記・当該」の形式に、複数の形式も含まれる。また、本明細書に言及される「含み」及び/又は「包括」、並びに、それらの変形は、説明する特徴、全体、ステップ、操作、部品、素子及び/又はそれらの組み合わせが存在していると説明されるが、一つ又は更なる他の特徴、全体、ステップ、操作、部品、素子及び/又はそれらの組み合わせが存在し又は付加されるということを排除するわけではない。注意するべきところは、例えば、ここで使用される「基本的」や「ほぼ」という用語及び類似する他の用語は、程度を示す用語でなく、類似的な用語として用いられており、そして、これらは、当業者により認識される測量値、計算値及び/又は提供される値に固有している偏差を解釈するためのものである。
【0050】
本開示による一実施形態の取引処理方法100は、図1に示すように、
少なくとも一つの第一類型取引対象情報を前処理し、前処理を経た第一類型取引対象情報に、少なくとも特徴情報及び数量識別情報を含む、ステップ102と、
前処理を経た第一類型取引対象情報を第一処理領域に送信し、第一処理領域における第一類型取引対象情報を、少なくとも一つの第一類型操作命令に基づいて処理し、第一類型操作命令に、所定の数量だけの第一類型取引対象を取得すること、少なくとも一つの第一類型操作命令に基づいて、第一処理領域における第一類型取引対象情報の数量識別情報を更新することを含む、ステップ104と、
更新された第一類型取引対象情報を、第二処理領域に送信し、第二処理領域における第一類型取引対象情報を、少なくとも一つの第二類型操作命令に基づいて処理し、第二類型操作命令に、所定の数量だけの第一類型取引対象を取得すること、少なくとも一つの第二類型操作命令に基づいて、第二処理領域における第一類型取引対象情報の数量識別情報を更新することを含むステップ106と、
少なくとも一つの第二類型取引対象情報を、第三処理領域に送信し、第二類型取引対象情報を、少なくとも一つの第三類型操作命令に基づいて処理し、第三類型操作命令に、所定の数量だけの第二類型取引対象を取得し、第二類型取引対象情報に少なくとも特徴情報及び数量情報を含むこと、少なくとも一つの第三類型操作命令に基づいて、第三処理領域における少なくとも一つの第二類型取引対象情報の数量情報を更新することを含むステップ108と、を含む。
【0051】
上記した実施形態における取引処理方法100については、第二類型取引対象情報は、少なくとも一つの第一類型操作命令及び/又は少なくとも一つの第二類型操作命令に基づいて取得された所定の数量だけの第一類型取引対象情報に基づいて取得されるものである。
【0052】
そのうち、第一類型取引対象は、知的財産であってもよく、第一類型取引対象情報は、知的財産の情報であってもよく、例えば、商標情報、特許情報、著作権情報、地理的標識情報などであってもよく、第一類型取引対象情報における特徴情報は、例えば、特許権に係る有効な期限情報、技術内容情報及び/又は法律状態情報などであってもよい。
【0053】
第一類型取引対象情報における数量識別情報は、特許権を例に挙げると、ある特許権のライセンス使用権を、所定の数量だけの数量に設置してもよい。例えば、ある特許権のライセンス使用権を、五つに設置すると、当該特許権のライセンス使用権の数量識別情報が五つとなり、つまり、少なくとも、当該特許権を、五つのライセンシーにより実施することができ、この例示には、第一類型取引対象が特許権のライセンス使用権である。第一類型取引対象情報における身分識別情報は、例えば、特許権の特許番号という情報である。
【0054】
第一類型取引対象は、商標権のライセンス使用権や地理的標識についてのライセンス使用権などでもよい。
【0055】
上記した前処理は、コンピューターの命令に基づいて、或いは、情報抽出モデルに基づいて、第一類型取引対象情報への情報提取処理及び/又は情報生成処理であってもよい。
【0056】
上記した第一処理領域、第二処理領域及び第三処理領域は、コンピューターシステム或いはネットワークシステムにおける記憶手段と処理手段を有する異なる領域(装置)、或いは、互いに独立し記憶手段と処理手段を有する領域(装置)であってもよく、例えば、コンピューターシステムにおける記憶装置とプロセッサーとである。
【0057】
そのうち、第二類型取引対象は、第一類型取引対象に基づいて生成された商品であってもよく、商品は、有形商品(例えば、特許権に基づいて生産された製品、チップ、手持ち機器など)であってもよいし、無形商品(例えば、電子映画切符など)であってもよい。
【0058】
上記した各実施形態の取引処理方法100については、第一類型取引対象情報と第二類型取引対象情報とは、異なる類型とされる取引対象情報である。
【0059】
本開示に係る好ましい実施形態の取引処理方法100は、第一類型取引対象情報に身分識別情報をさらに含み、第二類型取引対象情報に、第一類型取引対象情報の身分識別情報を含む。第二類型取引対象情報には、第一類型取引対象情報の身分識別情報を設置する。
【0060】
上記した実施形態に係る取引処理方法において、身分識別情報は、類型が補正不能なものである。
【0061】
上記した各実施形態の取引処理方法100については、第一類型取引対象情報に、価格識別情報をさらに含み、第一類型操作命令に価格サブ命令を含み、第一類型操作命令の価格サブ命令と第一処理領域における第一類型取引対象情報の価格識別情報とを比較すると、価格サブ命令における価格と価格識別情報における価格とが同じであり、或いは、価格サブ命令における価格と価格識別情報における価格との差分が所定の範囲に位置する場合に、第一処理領域における第一類型取引対象情報を、第一類型操作命令により処理する。
【0062】
そのうち、上記した所定の範囲は、当業者により予め設置されていてもよい。
【0063】
上記した各実施形態の取引処理方法100については、好適に、第二類型操作命令に、価格サブ命令を含み、第二類型操作命令の価格サブ命令と第二処理領域における第一類型取引対象情報の価格識別情報とを比較すると、価格サブ命令における価格と価格識別情報における価格とが同じであり、或いは、価格サブ命令における価格と価格識別情報における価格との差分が所定の範囲に位置する場合に、第二処理領域における第一類型取引対象情報を第二類型操作命令に基づいて処理する。
【0064】
そのうち、上記した所定の範囲は、当業者により予め設置されていてもよい。
【0065】
上記した各実施形態の取引処理方法100については、好適に、第二類型取引対象情報に、価格識別情報をさらに含み、第三類型操作命令に、総額サブ命令を含み、第三類型操作命令の総額サブ命令と第三処理領域における第二類型取引対象情報における価格識別情報とをマッチングし、第三類型操作命令により所定の数量だけの第二類型取引対象を取得できるようにする。
【0066】
上記した各実施形態の取引処理方法100については、好適に、第二類型取引対象情報に、価格識別情報をさらに含み、第三類型操作命令に、第一類型取引対象情報を含み、第三類型操作命令の第一類型取引対象情報における価格識別情報及び数量識別情報と第三処理領域における第二類型取引対象情報における価格識別情報とをマッチングし、第三類型操作命令により所定の数量だけの第二類型取引対象を取得できるようにする。
【0067】
上記した各実施形態の取引処理方法100については、好適に、第一類型操作命令或いは第二類型操作命令により取得された第一類型取引対象が一部又は全部として第二処理領域に送信される。
【0068】
上記した取引処理方法100では、第一類型操作命令或いは第二類型操作命令により取得された第一類型取引対象の第一類型取引対象情報における価格識別情報が補正可能であり、第一類型操作命令或第二類型操作命令により取得された第一類型取引対象の第一類型取引対象情報に補正済みの価格識別情報が含まれる。
【0069】
上記した各実施形態の取引処理方法100については、好適に、前処理を経た第一類型取引対象情報が、第一身分類型を有する利用者の操作端末機器を介して、第一処理領域に送信され、第一類型操作命令は、第二身分類型及び/又は第三身分類型を有する利用者の操作端末機器により、第一処理領域に生成して送信され、第二類型操作命令は、第二身分類型、第三身分類型及び/又は第四身分類型を有する利用者の操作端末機器により、第二処理領域に生成して送信され、第三類型操作命令は、第二身分類型及び/又は第四身分類型を有する利用者の操作端末機器により、第三処理領域に生成して送信される。
【0070】
そのうち、第一身分類型は、第一類型取引対象情報の発行側であってもよいし、第二身分類型は、取得された第一類型取引対象に基づいて第二類型取引対象を取得するサプライヤーであってもよいし、第三身分類型は、第一類型取引対象取引を行う機構組織であってもよいし、第四身分類型は、個人の身分であってもよい。
【0071】
当業者にとって理解するべきところは、異なる身分の類型を、異なる数字の番号により示して、上記した異なる身分類型が、第一処理領域、第二処理領域及び第三処理領域に識別されるようにしてもよい。
【0072】
上記した実施形態の取引処理方法100については、好適に、第三身分類型を有する利用者が当該利用者の第一類型操作命令に基づいて取得した所定の数量だけの第一類型取引対象に、取得タイムスタンプを設置し、取得タイムスタンプが設置されている第一類型取引対象を、所定の時間を経過してから第二処理領域に送信することが許可されるようにする。
【0073】
上記した各実施形態の取引処理方法100については、好適に、第二身分類型を有する利用者が当該利用者の第一類型操作命令或いは第二類型操作命令に基づいて取得した第一類型取引対象に基づいて取得された第二類型取引対象の第二類型取引対象情報を、第三処理領域に送信する。
【0074】
上記した各実施形態の取引処理方法100については、好適に、第二処理領域における第一類型取引対象情報における価格識別情報における価格が第一閾値以上である場合に、第一処理領域には、新たな前処理を経た第一類型取引対象情報が受信されることを許可し、或いは、第一身分類型、第二身分類型及び/又は第三身分類型を有する利用者が当該利用者の使用する第一取得命令により取得した第一類型取引対象の第一類型取引対象情報が第二処理領域に送信されることを許可する。
【0075】
上記した各実施形態の取引処理方法100については、好適に、第二処理領域における第一類型取引対象情報における価格が第二閾値以下である場合に、第二処理領域に提示命令を生成し、提示命令が第二類型身分を有する利用者の端末機器に送信される。
【0076】
そのうち、第二閾値が第一閾値よりも小さく、第一閾値及び第二閾値は、当業者により予め設定されておいてもよい。上記した各実施形態の取引処理方法100については、好適に、新たな前処理を経た第一類型取引対象情報が、第一身分類型を有する利用者の操作端末機器を介して、第一処理領域に送信される。
【0077】
上記した各実施形態において、端末機器は、コンピューター機器又は様々な手持ち電子機器であってもよい。
【0078】
図2は、本開示に係る取引処理システムの電子機器1000を含む構造の模式図である。
【0079】
本開示に係る取引処理システムは、電子機器1000に含まれてもよい。
【0080】
本開示に係る一実施形態の取引処理システムは、
前処理装置1002であって、前処理装置1002が少なくとも一つの第一類型取引対象情報を前処理し、前処理を経た第一類型取引対象情報に少なくとも特徴情報及び数量識別情報を含む、前処理装置1002と、
第一処理装置1004であって、前処理装置1002が前処理を経た第一類型取引対象情報を、第一処理装置1004に送信し、第一処理装置1004が、受信された少なくとも一つの第一類型操作命令に基づいて第一類型取引対象情報を処理し、第一類型操作命令に、所定の数量だけの第一類型取引対象を取得すること、第一処理装置1004が少なくとも一つの第一類型操作命令に基づいて、第一処理装置1004における第一類型取引対象情報の数量識別情報を更新することを含む、第一処理装置1004と、
第二処理装置1006であって、第一処理装置1004が、更新された第一類型取引対象情報を第二処理装置1006に送信し、第二処理装置1006が、受信された少なくとも一つの第二類型操作命令に基づいて第一類型取引対象情報を処理し、第二類型操作命令に所定の数量だけの第一類型取引対象を取得すること、第二処理装置1006が少なくとも一つの第二類型操作命令に基づいて、第二処理装置1006における第一類型取引対象情報の数量識別情報を更新することを含む、第二処理装置1006と、
第三処理装置1008であって、第三処理装置1008が、少なくとも一つの第二類型取引対象情報を受信し、第三処理装置1008が少なくとも一つの第三類型操作命令に基づいて第二類型取引対象情報を処理し、第三類型操作命令に、所定の数量だけの第二類型取引対象を取得し、第二類型取引対象情報に少なくとも特徴情報及び数量情報を含むこと、第三処理装置1008が少なくとも一つの第三類型操作命令に基づいて、第三処理装置1008における少なくとも一つの第二類型取引対象情報の数量情報を更新することを含む、第三処理装置1008と、を含む、ことを特徴とする。
【0081】
そのうち、上記した第一処理装置1004、第二処理装置1006及び第三処理装置1008は、処理手段及び記憶手段を含んでもよいし、ひいては、第一処理装置、第二処理装置及び第三処理装置は、記憶手段を兼用し、又は、それぞれ、記憶手段における記憶サブ手段を含んでもよい。
【0082】
上記した実施形態における取引処理システムは、第二類型取引対象情報が少なくとも一つの第一類型操作命令及び/又は少なくとも一つの第二類型操作命令に基づいて取得された所定の数量だけの第一類型取引対象情報により取得される。
【0083】
上記した各実施形態の取引処理システムについては、第一類型取引対象情報と第二類型取引対象情報とは、異なる類型とされる取引対象情報である。
【0084】
上記した各実施形態の取引処理システムについては、好適に、第一類型取引対象情報に身分識別情報をさらに含み、第二類型取引対象情報に、第一類型取引対象情報の身分識別情報を含む。
【0085】
上記した各実施形態の取引処理システムについては、好適に、第一類型取引対象情報に価格識別情報をさらに含み、第一類型操作命令に価格サブ命令を含み、第一処理装置1004は、第一類型操作命令の価格サブ命令と第一処理装置1004における第一類型取引対象情報の価格識別情報とを比較すると、価格サブ命令における価格と価格識別情報における価格とが同じであり、或いは、価格サブ命令における価格と価格識別情報における価格との差分が所定の範囲に位置する場合に、第一処理装置1004における第一類型取引対象情報を、第一類型操作命令に基づいて処理する。
【0086】
上記した各実施形態の取引処理システムについて、好適に、第二類型操作命令に価格サブ命令を含み、第二処理装置1006が第二類型操作命令の価格サブ命令と第二処理装置1006における第一類型取引対象情報の価格識別情報とを比較すると、価格サブ命令における価格と価格識別情報における価格とが同じであり、或いは、価格サブ命令における価格と価格識別情報における価格との差分が所定の範囲に位置する場合に、第二処理装置1006における第一類型取引対象情報を、第二類型操作命令に基づいて処理する。
【0087】
上記した各実施形態の取引処理システムについては、好適に、第二類型取引対象情報に価格識別情報をさらに含み、第三類型操作命令に総額サブ命令を含み、第三処理装置1008が第三類型操作命令の総額サブ命令と第三処理装置1008における第二類型取引対象情報における価格識別情報とをマッチングし、第三類型操作命令により所定の数量だけの第二類型取引対象を取得できるようにする。
【0088】
上記した各実施形態の取引処理システムについては、好適に、第二類型取引対象情報に価格識別情報をさらに含み、第三類型操作命令に第一類型取引対象情報を含み、第三処理装置1008が第三類型操作命令の第一類型取引対象情報における価格識別情報及び数量識別情報と第三処理装置1008における第二類型取引対象情報における価格識別情報とをマッチングし、第三類型操作命令により所定の数量だけの第二類型取引対象を取得できるようにする。
【0089】
上記した各実施形態の取引処理システムについては、好適に、第一類型操作命令或いは第二類型操作命令により取得された第一類型取引対象が、一部或全体として、第二処理装置1006に送信される。
【0090】
上記した各実施形態の取引処理システムについては、好適に、第一類型操作命令或いは第二類型操作命令により取得された第一類型取引対象の第一類型取引対象情報における価格識別情報が補正(例えば、利用者が端末機器を介して補正する)可能であり、第一類型操作命令或第二類型操作命令により取得された第一類型取引対象の第一類型取引対象情報に補正済みの価格識別情報が含まれるようにする。
【0091】
上記した各実施形態の取引処理システムについては、好適に、身分識別情報は、類型が補正不能なものである。
【0092】
本開示に係る好ましい実施形態によると、前処理を経た第一類型取引対象情報は、第一身分類型を有する利用者の操作端末機器により、第一処理装置1004に送信され、第一類型操作命令は、第二身分類型及び/又は第三身分類型を有する利用者の操作端末機器により、第一処理装置1004に生成して送信され、第二類型操作命令は、第二身分類型、第三身分類型及び/又は第四身分類型を有する利用者の操作端末機器により、第二処理装置1006に生成して送信され、第三類型操作命令は、第二身分類型及び/又は第四身分類型を有する利用者の操作端末機器により、第三処理装置1008に生成して送信される。
【0093】
本開示による好ましい実施形態においては、第一処理装置1004は、第三身分類型を有する利用者が当該利用者の第一類型操作命令により取得した所定の数量だけの第一類型取引対象に、取得タイムスタンプを設置し、取得タイムスタンプが設置されている第一類型取引対象が、所定の時間を経過してから第二処理装置1006に送信されることを許可する。
【0094】
本開示による好ましい実施形態においては、第二身分類型を有する利用者により、当該利用者が第一類型操作命令或いは第二類型操作命令により取得した第一類型取引対象に基づいて取得された第二類型取引対象の第二類型取引対象情報を、第三処理装置1008に送信する。
【0095】
本開示による好ましい実施形態においては、第二処理装置1006における第一類型取引対象情報における価格識別情報における価格が第一閾値以上である場合に、第一処理装置1004が新たな前処理を経た第一類型取引対象情報を受信することを許可し、或いは、第一身分類型、第二身分類型及び/又は第三身分類型を有する利用者により、当該利用者が第一取得命令を用いて取得した第一類型取引対象の第一類型取引対象情報を、第二処理装置1006に送信することを許可する。
【0096】
本開示による好ましい実施形態においては、第二処理装置1006における第一類型取引対象情報における価格が第二閾値以下である場合に、第二処理装置1006が提示命令を生成し、提示命令を、第二類型身分を有する利用者の端末機器に送信する。
【0097】
本開示による好ましい実施形態においては、上記した新たな前処理を経た第一類型取引対象情報は、第一身分類型を有する利用者の操作端末機器により、第一処理装置1004に送信される。
【0098】
本開示に係る電子機器は、上記した各実施形態の取引処理方法を実行するための各ステップに対応する手段が含まれてもよい。
【0099】
従って、対応する手段により上記した方法における各ステップ又は複数のステップを実行すると共に、本開示に係る電子機器に、これらの手段における一つや複数の手段が含まれてもよい。手段は、専らに、対応するステップを実行する一つや複数ハードウェアモジュールとして配置されてもよいし、対応するステップを実行するためのプロセッサーにより実現されるように配置されてもよいし、或いは、コンピューター読み取り可能な媒体に記憶されており、プロセッサーにより実現されてもよい。
【0100】
図2に示すように、本開示に係る電子機器1000は、バスによるアーキテクチャにより実現され得る。バスによるアーキテクチャは、如何なる数量である相互に接続されるバスとブリッジを含んでもよく、これは、ハードウェアによる特定の応用と全体として設計の制約による。バス1100は、一つ又は複数のプロセッサー1200、記憶手段1300及び/又はハードウェアモジュールを含む、各種の回路を接続する。バス1100は、例えば、周辺の機器、電圧調整器、電力管理回路、外部アンテナなどの様々な他の回路1400を接続してもよい。
【0101】
バス1100は、インダストリ スタンダード アーキテクチャ(ISA、Industry StandardArchitecture)のバス、周辺の機器(PCI、PeripheralComponent)を互い接続するバス、又は、拡張業界標準部品(EISA、Extended Industry Standard Component)バス等であってもよい。バスは、アドレスバス、データバス、コントローラーバス等に分けられてもよい。便宜に表示するように、この図において、接続線のみにより示しているが、バスが一本や単一の種類しかを有さないと示すわけではない。
【0102】
フローチャートに、又は、他の形態により説明した如何なる過程や方法への説明については、特定の論理的機能又は過程を実現するステップにおける一つ或複数の実行可能な命令のコードのユニット、断片又は一部を含むと共に、本開示の好ましい実施形態の範囲に、他の実現を含んでもよく、そのうち、示され又は検討された順番のみならず、この機能に応じて基本的な同時である形態又は逆となる順番に従って、機能を実行してもよいということが、本開示の実施形態に係る当業者に理解されるべきである。プロセッサーは、上記に説明した各方法と処理を実行する。例えば、本開示における方法実施形態は、ソフトウェアプログラムとして実現され得る。それは、有形的に、例えば、記憶手段という機器により読み取り可能な媒体に含まれる。いくつか実施形態では、ソフトウェアプログラムにおける一部或いは全体は、記憶手段及び/又は通信インタフェースを介して、ロードされ及び/又はインストールされてもよい。ソフトウェアプログラムが記憶手段にロードされると共に、プロセッサーにより実行される場合に、上記に説明した方法における一つ又は複数のステップが実現され得る。選択的には、他の実施形態では、プロセッサーが他の如何なる適切な形態(例えば、ファームウェア)を介して、上記した方法の一つを実行するように配置されてもよい。
【0103】
フローチャートに示され、又は、他の形態により説明される論理及び/又はステップは、具体的に、如何なる読み取り可能な記憶媒体に実現され、命令実行システム、装置又は機器(例えば、コンピューターによるシステム、プロセッサーを含むシステム、又は、命令実行システム、装置又は機器から命令を読み出して命令を実行する他のシステム)のために使用されたり、これらの命令実行システム、装置又は機器を結合して使用されたりしてもよい。
【0104】
本明細書において、「読み取り可能な記憶媒体」とは、プログラムを、含み、記憶し、通信し、転送し、又は、送信し、命令実行システム、装置又は機器若しくはこれら命令実行システム、装置或機器を結合して使用される如何なる装置に提供するものであってもよい。読み取り可能な記憶媒体は、そのより詳しい例示(非網羅的な例示)は、一つ又は複数の配線を有する電気接続部(電子装置)、ポータブルコンピュータディスクカートリッジ(磁気装置)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリー(ROM)、フラッシュメモリ(EPROMやフラッシュ記憶手段)、光ファイバーデバイス、及び、ポータブルリードオンリーメモリ(CDROM)などが含まれてもよい。また、読み取り可能な記憶媒体は、ひいては、プログラムを印刷する紙や他の適切な媒体であってもよい。それは、例えば、紙又は他の媒体を光学的にスキャンしてから、編集、翻訳又は必要に応じて他の適切な形態で処理し、電子の形態でプログラムを取得し、記憶手段に記憶できるからである。
【0105】
理解するべきところは、本開示における各部分が、ハードウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせにより実現され得る。上記した実施形態では、複数のステップ又は方法が、記憶手段に記憶されており、相応しい命令により、システムに実行されるソフトウェアを実行して実現され得る。例えば、ハードウェアを用いて実現する場合に、他の実施形態と同様に、本分野に既知されている以下の技術におけるいずれか又はそれらの組み合わせにより実現され得る。データ信号について論理的機能を実現する論理ゲート回路を有する離散型論理回路、適切な組み合わせ論理ゲート回路を有する専用の集積回路、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等である。
【0106】
当業者は、上記した実施形態における方法を実現する全体又は一部のステップがプログラムを用いて、関連するハードウェアが済むように命令することにより実現されてもよく、プログラムが、読み取り可能な記憶媒体に記憶されており、このプログラムが実行されると、方法としての実施形態のステップの一つ又はその組み合わせが含まれてもよいということが理解され得る。
【0107】
また、本開示の各実施形態における各機能手段は、一つの処理手段に集積されてもよいし、各手段として単独に物理的存在されてもよいし、二つ又は二つ以上の手段が一つの手段に集積されてもよい。上記に集積された手段は、ハードウェアの形式により実現されてもよいし、ソフトウェアとしての機能手段により実現されてもよい。集積された手段は、ソフトウェアとしての機能手段により実現され、しかも、独立する製品として販売され、又は、使用される場合に、一つの読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。記憶媒体は、読み出し専用メモリ、磁気ディスク又はコンパクトディスクなどであってもよい。
【0108】
本開示は、実行命令を記憶する記憶手段、及び、記憶手段に記憶される実行命令を実行し、上記した方法を実行できるようにする、プロセッサー又は他のハードウェアモジュール、を含む、電子機器をさらに提供する。
【0109】
本開示は、実行命令が記憶されており、前記実行命令がプロセッサーにより実行されると上記した方法が実現され得る、読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0110】
また、「第一」や「第二」という用語は、説明という目的を達成するためのものに過ぎず、両者間に相対重要性を明示し或いは暗示し、若しくは、説明されている技術特徴の数を暗示に示すためのものとして理解されるべきではない。従って、「第一」や「第二」により限定される特徴には、少なくとも一つの同特徴が明示に又は暗示に含まれてもよい。本願の説明では、「複数」の意味は、少なくとも二つを意味しており、特別な断りがない限り、例えば、二つや三つなどであってもよい。
【0111】
当業者にとって理解するべきところは、上記した実施形態が本開示を明確に説明するためのものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものではない。当業者にとっては、上記した開示に基づいて様々な変形や変化が可能であり、しかも、これらの変形や変化は、いずれも、本開示の範囲に含まれる。
図1
図2