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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-31
(45)【発行日】2023-08-08
(54)【発明の名称】排ガス温度検出装置
(51)【国際特許分類】
   G01K 7/02 20210101AFI20230801BHJP
   G01K 13/02 20210101ALI20230801BHJP
【FI】
G01K7/02 Z
G01K13/02
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019107508
(22)【出願日】2019-06-07
(65)【公開番号】P2020201100
(43)【公開日】2020-12-17
【審査請求日】2022-05-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】薮木 直人
(72)【発明者】
【氏名】高祖 永太朗
【審査官】平野 真樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-004545(JP,A)
【文献】特開2007-309219(JP,A)
【文献】特開平11-166867(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01K 1/00-19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱源から排出される排出ガスの流路の外壁の外側面に取り付けられる排ガス温度検出装置であって、
排ガス温度を検出する温度検出部が前記流路内に配置され、前記外壁を介して前記外壁の外側面側に延びる熱電対と、
前記外壁の外側面側で前記熱電対に接続される導線と、
前記熱電対と前記導線との接続部を絶縁性の充填材を介して覆うアダプタ部と、
前記外壁の外側面から離れた位置で前記アダプタ部を支持する支持部材と、を備え
前記アダプタ部は、内側に前記充填材が充填された筒状部材と、
前記筒状部材の外側に形成される断熱性の被覆層と、
前記被覆層の外側に配置され、前記アダプタ部と前記支持部材とを束ねる断熱性の結束部材と、を有する排ガス温度検出装置。
【請求項2】
複数の前記熱電対が所定方向に配列され、
前記支持部材は、前記熱電対の配列方向に沿って延びる棒状であり、複数の前記アダプタ部が所定方向で間隔をあけて固定される請求項に記載の排ガス温度検出装置。
【請求項3】
熱源から排出される排出ガスの流路の外壁の外側面に取り付けられる排ガス温度検出装置であって、
排ガス温度を検出する温度検出部が前記流路内に配置され、前記外壁を介して前記外壁の外側面側に延びる熱電対と、
前記外壁の外側面側で前記熱電対に接続される導線と、
前記熱電対と前記導線との接続部を絶縁性の充填材を介して覆うアダプタ部と、
前記外壁の外側面から離れた位置で前記アダプタ部を支持する支持部材と、を備え
複数の前記熱電対が所定方向に配列され、
前記支持部材は、前記熱電対の配列方向に沿って延びる棒状であり、複数の前記アダプタ部が所定方向で間隔をあけて固定される排ガス温度検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排ガス温度検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、熱電対を用いて、自動車等のエンジンやガスタービン等の熱源から排出される排ガスの温度を検出する排ガス温度検出装置が知られている。この種の排ガス温度検出装置を開示するものとして例えば特許文献1及び特許文献2がある。特許文献1には、ガスタービンの排ガス流路に熱電対の先端を挿入して排ガス温度を測定する排ガス温度検出装置が記載されている。特許文献2には、熱電対と補償導線との接続部の絶縁を図るため、接続部を絶縁性の充填材で固定したアダプタ部を備える排ガス温度検出装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-309219号公報
【文献】特開2009-192310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
排ガス流路に排ガス温度検出装置の熱電対を挿入して排ガス温度を測定する場合、排ガス温度検出装置のアダプタ部を排ガス流路の外壁やその近傍に取り付けて使用することがある。ガスタービンから排出される排ガスは高温であるため、排ガス流路の外壁やその近傍の温度がアダプタ部に充填された充填材の耐熱温度を上回り、アダプタ部内の充填材が剥離し、絶縁不良を起こすおそれがある。
【0005】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、排ガス温度検出時におけるアダプタ部への熱の影響を抑えることで充填材の剥離を防止できる排ガス温度検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、熱源から排出される排出ガスの流路の外壁の外側面に取り付けられる排ガス温度検出装置であって、排ガス温度を検出する温度検出部が前記流路内に配置され、前記外壁を介して前記外壁の外側面側に延びる熱電対と、前記外壁の外側面側で前記熱電対に接続される導線と、前記熱電対と前記導線との接続部を絶縁性の充填材を介して覆うアダプタ部と、前記外壁の外側面から離れた位置で前記アダプタ部を支持する支持部材と、を備える排ガス温度検出装置に関する。
【0007】
前記アダプタ部は、内側に前記充填材が充填された筒状部材と、前記スリーブの外側に形成される断熱性の被覆層と、前記被覆層の外側に配置され、前記アダプタ部と前記支持部材とを束ねる断熱性の結束部材と、を有する。
【0008】
複数の前記熱電対が所定方向に配列され、前記支持部材は、前記熱電対の配列方向に沿って延びる棒状であり、複数の前記アダプタ部が所定方向で間隔をあけて固定される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、排ガス温度検出時におけるアダプタ部への熱の影響を抑えることで充填材の剥離を防止できる排ガス温度検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係る発電設備100を示す概略図である。
図2】本発明の一実施形態に係る排ガス温度検出装置1を取り付ける前の排気プレナム150の外壁152を示す斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係る排ガス温度検出装置1を排気プレナム150の外壁152に取り付けた状態を示す斜視図である。
図4】本発明の一実施形態に係る排ガス温度検出装置1を示す斜視図である。
図5】本発明の一実施形態に係る排ガス温度検出装置1のアダプタ部30と支持部材40を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0012】
本発明の実施形態に係る排ガス温度検出装置1は、熱源から排出される排ガスの温度を検出するための装置である。熱源としては、高温の排気ガスを排出するものであれば特に制限されず、例えば、車両等のエンジン、発電設備のガスタービン等が挙げられる。本実施形態では、発電設備100のガスタービン130の排ガス温度を検出する排ガス温度検出装置1を例に説明する。
【0013】
まず、排ガス温度検出装置1が用いられる発電設備100について図1及び図2を参照しながら説明する。図1は発電設備100の要部を示す概略図、図2は発電機170側(図1において紙面右側)から視た発電設備100の排気プレナム150の外壁152を示す斜視図である。なお、図1の矢印は空気又は排ガスの流れを示している。
【0014】
発電設備100は、図1に示すように、空気取入室110と、空気取入室110の下流側に設けられた吸気流路120と、ガスタービン130と、排ガス流路140と、発電機170と、を備える。
【0015】
空気取入室110は、外部から空気を吸気する装置である。吸気流路120は、空気取入室110から吸気された空気を流通させる流路である。空気取入室110に吸気された空気は、吸気流路120を通り、ガスタービン130に送られる。
【0016】
ガスタービン130は、熱エネルギーを機械的仕事に変換する原動機である。ガスタービン130では、吸気流路120からに送られる空気と、天然ガス、軽油等の燃料とが混合し燃焼され、高温高圧の燃焼ガスが生成される。ガスタービン130は、高温高圧の燃焼ガスによって回転駆動される。ガスタービン130の回転駆動に使用された燃焼ガスは、ガスタービン130の軸方向における下流側(図1において紙面右側)から排ガスとして排出され、排ガス流路140に送られる。
【0017】
排ガス流路140は、ガスタービン130から排出された排ガスが流通する流路であり、排気プレナム150と排気ダクト160とを含んで構成される。
【0018】
排気プレナム150は、ガスタービン130と後述する排気ダクト160との間に位置する略直方体形状の空間である。排気プレナム150は、ガスタービン130の軸方向における下流側の端部を覆い、ガスタービン130と排気ダクト160に接続されるケーシング151によって形成される。
【0019】
図2は、ケーシング151のうち、ガスタービン130の軸方向における下流側の端部と対向する面(内側面152a)を有する外壁152の外側面152bを示す図である。外壁152には、継目部153と、熱電対挿入部154と、支持部材40と、が形成される。支持部材40については後述する。
【0020】
外壁152の周縁には、ケーシング151とガスタービン130の継目部分である継目部153が形成される。継目部153はボルトで締結される。
【0021】
熱電対挿入部154は、円柱状の部材であり、中心軸に沿って貫通する貫通孔154aを有する。熱電対挿入部154は、中心軸が外壁152の外側面152bに対して直交するように配置される。貫通孔154aは、外壁152を貫通し排気プレナム150まで達する。熱電対挿入部154の貫通孔154aには、後述する熱電対10が挿入される。熱電対挿入部154に熱電対10を挿入することにより、熱電対10と排気プレナム150に流通する排ガスとが接触する。また、外壁152の外側面152bには、複数の熱電対挿入部154がガスタービン130の回転軸を中心に円周状に配置される。
【0022】
排気ダクト160は、排ガスを排熱回収ボイラ(図示せず)に導く流路である。ガスタービン130から排出された排ガスは、排気プレナム150から排気ダクト160を通り、排熱回収ボイラ(図示せず)に送られる。
【0023】
発電機170は、ガスタービン130に連結されており、ガスタービン130の回転に伴い電力を生成する装置である。発電機170は、排ガス流路140の外部に配置される。具体的には、発電機170は、外壁152を挟んでガスタービン130と反対側に配置される。
【0024】
次に、本実施形態に係る排ガス温度検出装置1について、図3~5を参照しながら説明する。図3は排ガス温度検出装置1を排気プレナム150の外壁152に取り付けた状態を示す斜視図、図4は排ガス温度検出装置1の斜視図、図5はアダプタ部30が支持部材40に支持される状態を示す断面図である。
【0025】
図4に示すように、排ガス温度検出装置1は、熱電対10と、補償導線20と、支持部材40と、アダプタ部30と、を含んで構成される。
【0026】
熱電対10は、2種類の熱電対素線(図示せず)を含んで構成され、熱起電力を発生させる目的で2種類の熱電対素線の一端のみが電気的に接合される。2種類の熱電対素線の接合部は、測温対象物に接触することにより、測温対象物の温度を検出できる温度検出部11として機能する。熱電対10の温度検出部11は、熱電対挿入部154の貫通孔154aから挿入され、外壁152を貫通した状態で排気プレナム150内に配置される(図1参照)。熱電対10の温度検出部11が排気プレナム150内に配置されると、排気プレナム150内を流通する排ガスの温度が検出される。このとき、熱電対10の温度検出部11とは反対側の端部は、外壁152の外側面152b側に配置される。
【0027】
また、図3に示すように、外側面152bには、複数の熱電対10がガスタービン130の回転軸を中心に周方向に配列される。なお、外壁152は排ガスが排出されるガスタービン130の下流側の端部に対向する壁であるため、外壁152の外側面152bから排気プレナム150の温度を検出することにより、ガスタービン130の燃焼状態をより安全かつ正確に確認できる。
【0028】
補償導線20は、熱電対10の温度検出部11とは反対側の端部に接続される導線である。補償導線20は、接続される熱電対10の熱電対素線とほぼ同等の熱起電力を補償するものである。補償導線20は、支持部材40に沿って配置される。
【0029】
支持部材40は、図2図4に示すように、外壁152の外側面152bに沿って配置される棒状部材である。支持部材40は、外壁152の外側面152bから離隔した位置で後述するアダプタ部30を固定する。支持部材40は、所定の間隔をおいて外側面152bに対して直交する方向に立設される複数のガイド部41によって固定される。また、支持部材40は、複数の熱電対10の配列方向に沿って、外側面152bにおいてガスタービン130の回転軸を中心とした円弧を形成するように延びる。
【0030】
図5に示すように、支持部材40の外周面には、断熱効果を有する被覆層42が形成される。被覆層42は、断熱性のテフロン(登録商標)スパイラルチューブを巻き付けることにより形成される。この構成により、支持部材40は外周面が断熱性の被覆層42により被覆された状態でアダプタ部30と接触するため、支持部材40からアダプタ部30へ伝わる熱を抑えることができる。
【0031】
また、支持部材40は、外壁152の外側面152bにおける継目部153と熱電対挿入部154との間に配置される。ケーシング151とガスタービン130の継目部分である継目部153は、外壁152の他の部位に比べて、排気プレナム150を流通する排ガスの熱が伝わり易い。このため、支持部材40は、継目部153から所定距離に離隔させ、熱電対挿入部154側(紙面左下側)に配置させることが好ましい。
【0032】
アダプタ部30は、熱電対10の一対の熱電対素線と補償導線20との接続部を収容する部材である。図5に示すように、アダプタ部30は、内側に充填材32が充填されたスリーブ31と、被覆層33,34と、結束部材であるアルミテープ35(第1結束部材)及びテフロン(登録商標)スパイラルチューブ36(第2結束部材)と、を含んで構成される。
【0033】
スリーブ31は、外周面が金属で形成され、内側に充填材32が充填される筒状部材である。本実施形態では、スリーブ31の金属としてSUS304が用いられる。この構成により、熱電対10と補償導線20との接続部が絶縁性の充填材32で覆われ、接続部の絶縁が保たれる。充填材32としては、絶縁性及び耐熱性を有していれば特に制限されず、例えば、エコボンド等のエポキシ樹脂等が挙げられる。
【0034】
被覆層33,34は、スリーブ31の外側に形成され、断熱効果を有する層である。被覆層33は、スリーブ31の外周面に保温テープを巻き付けることにより形成される。保温テープは、断熱性を具備する材質で構成される。被覆層34は、保温テープが巻き付けられたスリーブ31に断熱性のガラステープを巻き付けることにより形成される。
【0035】
アルミテープ35及びテフロン(登録商標)スパイラルチューブ36は、アダプタ部30と支持部材40とを束ねる断熱性の結束部材である。アダプタ部30と支持部材40は、互いに接触するようにアルミテープ35で巻き付けられる。アルミテープ35は、アダプタ部30の被覆層34及び支持部材40の被覆層42の外側に形成される。テフロン(登録商標)スパイラルチューブ36は、アダプタ部30と支持部材40に巻き付けられたアルミテープ35の外側に形成される。アルミテープ35及びテフロン(登録商標)スパイラルチューブ36により、アダプタ部30が支持部材40に固定されるとともに、断熱性を有する層がさらに二層形成される。
【0036】
図3及び図4に示すように、アダプタ部30以外に熱電対10の他端側と補償導線20が、外壁152の外側面152bから離隔した位置で支持部材40に支持される。熱電対10の他端側と補償導線20は、支持部材40とともにテフロン(登録商標)スパイラルチューブ36で巻き付けられる。アルミテープ35は、少なくともアダプタ部30の部分に巻き付けられているが、熱電対10の他端側及び補償導線20も含めて支持部材40に支持された部材全体に巻き付けてもよい。
【0037】
以上説明した本実施形態に係る排ガス温度検出装置1によれば、以下のような効果を奏する。
【0038】
排ガス温度検出装置1は、ガスタービン130から排出される排出ガスの排ガス流路140の外壁152の外側面152bに取り付けられる排ガス温度検出装置1であって、排ガス温度を検出する温度検出部11が排ガス流路140内に配置され、外壁152を介して外壁152の外側面152b側に延びる熱電対10と、外壁152の外側面152b側で熱電対10に接続される補償導線20と、熱電対10と補償導線20との接続部を絶縁性の充填材32を介して覆うアダプタ部30と、外壁152の外側面152bから離れた位置でアダプタ部30を支持する支持部材40と、を備える。
【0039】
ここで、アダプタ部30の周囲の温度が充填材32の耐熱温度を上回る場合、スリーブ31と充填材32の熱膨張係数の差により、スリーブ31の内側に充填された充填材32が剥離するおそれがある。充填材32が剥離すると、熱電対10と補償導線20の絶縁不良等が生じ、排ガス温度検出装置1の品質低下を招くおそれがある。
【0040】
これに対して、本実施形態では、アダプタ部30が支持部材40により外壁152の外側面152bから離隔した位置で支持されるため、アダプタ部30の周囲の温度を抑えることができる。よって、外壁152の外側面152b又は外側面152bの近傍に固定した場合に比べて、アダプタ部30に対する熱影響を軽減できる。
【0041】
また、アダプタ部30の周囲の温度が高い場合、より高い耐熱性の充填材32を用いる必要があり、排ガス温度検出装置1に使用可能な充填材の種類も制限される。これに対して、本実施形態では、アダプタ部30の周囲の温度を抑えることができるため、より多くの種類の充填材を排ガス温度検出装置1に使用できる。
【0042】
アダプタ部30は、内側に充填材32が充填されたスリーブ31と、スリーブ31の外側に形成される断熱性の被覆層33,34と、被覆層33,34の外側に配置され、アダプタ部30と支持部材40とを束ねる断熱性のアルミテープ35及びテフロン(登録商標)スパイラルチューブ36と、を有する。
【0043】
これにより、アダプタ部30の内部に配置される充填材32が複数に積層された断熱性の層によって保護されるため、アダプタ部30の周囲の外気及び支持部材40から充填材32に伝わる熱を低減できる。また、断熱性の結束部材により支持部材40の外周面も保護されるため、外壁152から支持部材40に伝わる熱も低減できる。よって、アダプタ部30の充填材32に伝わる熱をより効果的に抑えることができる。
【0044】
また、複数の熱電対10が所定方向に配列され、支持部材40は、熱電対10の配列方向に沿って延びる棒状であり、複数のアダプタ部30が所定方向で間隔をあけて固定される。
【0045】
これにより、複数の熱電対10の近傍に支持部材40が配置されるので、各熱電対10に対応するアダプタ部30を容易に支持部材40に取り付けることができる。よって、各アダプタ部30が外壁152から受ける熱影響を抑えるとともに、複数の位置における排ガス温度を検出する作業を容易に行うことができる。
【0046】
以上、本発明に関する実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0047】
上述した実施形態では、排気プレナム150の外壁152に排ガス温度検出装置1及び熱電対挿入部154が配置されるが、排ガス温度検出装置1及び熱電対挿入部154を排気ダクト160の外壁に配置し、排気ダクト160に流通する排ガス温度を検出してもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 排ガス温度検出装置
10 熱電対
11 温度検出部
20 導線(補償導線)
30 アダプタ部
32 充填材
40 支持部材
130 ガスタービン(熱源)
140 排ガス流路(流路)
152 外壁
152b 外側面
図1
図2
図3
図4
図5