IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士通株式会社の特許一覧

特許7322682制御方法、情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
<>
  • 特許-制御方法、情報処理装置、情報処理システム及びプログラム 図1
  • 特許-制御方法、情報処理装置、情報処理システム及びプログラム 図2
  • 特許-制御方法、情報処理装置、情報処理システム及びプログラム 図3
  • 特許-制御方法、情報処理装置、情報処理システム及びプログラム 図4
  • 特許-制御方法、情報処理装置、情報処理システム及びプログラム 図5
  • 特許-制御方法、情報処理装置、情報処理システム及びプログラム 図6
  • 特許-制御方法、情報処理装置、情報処理システム及びプログラム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-31
(45)【発行日】2023-08-08
(54)【発明の名称】制御方法、情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/62 20130101AFI20230801BHJP
   H04N 5/765 20060101ALI20230801BHJP
   G06F 21/64 20130101ALI20230801BHJP
【FI】
G06F21/62 345
H04N5/765
G06F21/64
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019219048
(22)【出願日】2019-12-03
(65)【公開番号】P2021089529
(43)【公開日】2021-06-10
【審査請求日】2022-08-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】小林 郁弥
【審査官】岸野 徹
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-032725(JP,A)
【文献】特開2019-029013(JP,A)
【文献】特開2006-345491(JP,A)
【文献】特開2019-028549(JP,A)
【文献】特開2009-217676(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0323741(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/62
H04N 5/765
G06F 21/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報の指定を受け付けると、車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影位置情報を記録する第1のブロックチェーンを参照して、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報を取得する処理と、
取得した前記撮影位置情報により特定される撮影画像の提供要求を、前記第1のブロックチェーンへの前記撮影位置情報の記録元に対して行う処理と、
前記提供要求の対象撮影画像が第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2のブロックチェーンを参照して、前記対象撮影画像を取得する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする制御方法。
【請求項2】
前記第1のブロックチェーンは、更に、前記車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影日時情報を記録し、
前記撮影位置情報を取得する処理は、位置情報と日時情報の指定を受け付けると、前記第1のブロックチェーンを参照して、指定された前記位置情報及び指定された前記日時情報に応じた撮影位置情報及び撮影日時情報を取得し、
前記提供要求を行う処理は、取得した前記撮影位置情報及び前記日時情報により特定される撮影画像の提供要求を前記記録元に対して行う、
ことを特徴とする請求項1記載の制御方法。
【請求項3】
前記第1のブロックチェーンは、更に、前記車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影位置情報の記録元の情報を記録し、
前記撮影位置情報を取得する処理は、更に、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報の記録元の情報を前記第1のブロックチェーンを参照して取得し、
前記提供要求を行う処理は、取得した前記記録元の情報に基づいて、前記取得した前記撮影位置情報により特定される撮影画像の提供要求を行う、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の制御方法。
【請求項4】
前記第1のブロックチェーンは、更に、車載カメラにより撮影された各撮影画像のハッシュ値を撮影位置情報に対応付けて記録し、
前記撮影位置情報を取得する処理は、更に、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報に対応付く第1のハッシュ値を記第1のブロックチェーンを参照して取得し、
前記対象撮影画像の第2のハッシュ値と前記第1のハッシュ値とを比較する処理をコンピュータが実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項記載の制御方法。
【請求項5】
位置情報の指定を受け付けると、車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影位置情報を記録する第1のブロックチェーンを参照して、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報を取得する第1の取得部と、
取得した前記撮影位置情報により特定される撮影画像の提供要求を、前記第1のブロックチェーンへの前記撮影位置情報の記録元に対して行う要求部と、
前記提供要求の対象撮影画像が第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2のブロックチェーンを参照して、前記対象撮影画像を取得する第2の取得部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
車載カメラと情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
位置情報の指定を受け付けると、前記車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影位置情報を記録する第1のブロックチェーンを参照して、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報を取得する第1の取得部と、
取得した前記撮影位置情報により特定される撮影画像の提供要求を、前記第1のブロックチェーンへの前記撮影位置情報の記録元に対して行う要求部と、
前記提供要求の対象撮影画像が第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2のブロックチェーンを参照して、前記対象撮影画像を取得する第2の取得部と、
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
位置情報の指定を受け付けると、車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影位置情報を記録する第1のブロックチェーンを参照して、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報を取得する処理と、
取得した前記撮影位置情報により特定される撮影画像の提供要求を、前記第1のブロックチェーンへの前記撮影位置情報の記録元に対して行う処理と、
前記提供要求の対象撮影画像が第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2のブロックチェーンを参照して、前記対象撮影画像を取得する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御方法、情報処理装置、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、交通事故の証拠になるとして、ドライブレコーダによって撮影された画像データ(以下、「DRデータ」という。)に注目が集まっている。従来、DRデータは改竄が可能であることから示談や裁判などで証拠として採用することは難しいとされてきたが過去に起きた交通事故の裁判で、DRデータが証拠として活用されるという事例が出た。この裁判では、利害関係のない複数の車からDRデータを収集して組み合わせることで、証拠となりうることが示唆されている。したがって、事故の原因究明のためには広範囲にDRデータを収集するのが効果的であると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2018/124297号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、DRデータにはプライバシーに関する情報も含まれうる。したがって、DRデータの提供者としては、事故の原因の究明に寄与する可能性が低いDRデータについて、外部への流出を抑制したい。
【0005】
そこで、一側面では、本発明は、提供を要求されていない撮影画像の流出を抑制可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの態様では、制御方法は、位置情報の指定を受け付けると、車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影位置情報を記録する第1のブロックチェーンを参照して、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報を取得する処理と、取得した前記撮影位置情報により特定される撮影画像の提供要求を、前記第1のブロックチェーンへの前記撮影位置情報の記録元に対して行う処理と、前記提供要求の対象撮影画像が第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2のブロックチェーンを参照して、前記対象撮影画像を取得する、処理をコンピュータが実行する。
【発明の効果】
【0007】
一側面として、提供を要求されていない撮影画像の流出を抑制可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態における情報処理システムの構成例を示す図である。
図2】本発明の実施の形態における保険サーバ10のハードウェア構成例を示す図である。
図3】本発明の実施の形態における保険サーバ10の機能構成例を示す図である。
図4】ドライブレコーダ20によるブロックチェーンC1へのメタデータの登録処理の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
図5】GPSデータ群の変換方法の一例を説明するための図である。
図6】事故の発生に伴って実行される処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
図7】発生位置情報に応じたGPS変換データを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態における情報処理システムの構成例を示す図である。図1に示される情報処理システム1において、複数のドライブレコーダ20は、移動体通信網やインターネット等のネットワークを介してブロックチェーンC1に接続される。また、保険サーバ10は、インターネット等のネットワークを介してブロックチェーンC1及び複数の所有者端末30に接続される。
【0010】
各ドライブレコーダ20は、それぞれ車両(自動車)に搭載されており、本実施の形態において車載カメラの一例である。ドライブレコーダ20は、車両の走行中における一定時間(30秒、1分、3分等)ごとに、当該一定時間において撮影された動画データ(撮影画像)をファイル形式で記録する。したがって、一定時間ごとにファイル(以下「DRデータ」という。)が生成される。なお、撮影は、走行中において常時行われてもよいし、特定の条件が満たされた場合(一定以上の衝撃又は加速度が検知された場合や、ドライバが所定の操作(ボタン押下など)を行った場合等)に開始されてもよい。ドライブレコーダ20は、各DRデータのメタデータをブロックチェーンC1へ登録する。その結果、ブロックチェーンには、DRデータごとにメタデータが記録される。ここで、メタデータとは、DRデータのハッシュ値と、当該DRデータの撮影位置情報と、当該DRデータの所有者(例えば、当該DRデータを撮影したドライブレコーダ20を搭載した車両のドライバ)の情報(メールアドレス又は電話番号等の連絡先等)を対応付けて含むデータである。なお、DRデータの所有者は、ブロックチェーンC1へのメタデータの記録元の一例である。
【0011】
所有者端末30は、DRデータの所有者(例えば、車両のドライバ)が利用する通信端末である。例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末又は車載器(車両に搭載された通信機器)等が所有者端末30として利用されてもよい。又は、ドライブレコーダ20が所有者端末30を兼ねてもよい。
【0012】
保険サーバ10は、各車両のドライバが加入する自動車保険会社(以下、単に「保険会社」という。)が利用する1以上のコンピュータである。なお、各車両のドライバの加入先の保険会社が異なる場合には、複数の保険サーバ10がブロックチェーンC1に接続してもよい。保険サーバ10は、車両に関する事故が発生した場合、当該事故の発生位置情報に応じた撮影位置情報を含むメタデータを検索し、当該メタデータに対応するDRデータの提供をDRデータの所有者(メタデータの記録元)に対して要求する。なお、後述されるように、当該提供の要求に応じて、ブロックチェーンC1を介して、当該DRデータがドライブレコーダ20から保険サーバ10へ提供される。その結果、保険サーバ10は、事故の発生位置又は当該発生位置の周辺の撮影画像を収集することができる。
【0013】
図2は、本発明の実施の形態における保険サーバ10のハードウェア構成例を示す図である。図2の保険サーバ10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU104、及びインタフェース装置105等を有する。
【0014】
保険サーバ10での処理を実現するプログラムは、記録媒体101によって提供される。プログラムを記録した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
【0015】
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従って保険サーバ10に係る機能を実行する。インタフェース装置105は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。
【0016】
なお、記録媒体101の一例としては、CD-ROM、DVDディスク、又はUSBメモリ等の可搬型の記録媒体が挙げられる。また、補助記憶装置102の一例としては、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等が挙げられる。記録媒体101及び補助記憶装置102のいずれについても、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に相当する。
【0017】
図3は、本発明の実施の形態における保険サーバ10の機能構成例を示す図である。図3において、保険サーバ10は、事故情報受付部11、メタデータ検索部12、DRデータ要求部13、DRデータ取得部14及びDRデータ検証部15等を含む。これら各部は、保険サーバ10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU104に実行させる処理により実現される。
【0018】
事故情報受付部11は、車両に関する事故が発生した場合に、当該事故に関する情報(以下、「事故情報」という。)の入力を受け付ける。事故情報は、事故の発生日時情報や事故の発生位置情報(例えば、地名等)を含む。事故情報は、例えば、事故の当事者によって電話等で保険会社へ伝えられる。保険会社では、オペレータが当該事故情報を保険サーバ10へ入力する。
【0019】
メタデータ検索部12は、事故情報受付部11が入力を受け付けた事故情報に含まれる発生位置情報及び発生日時情報に応じた位置情報を含むメタデータをブロックチェーンC1から検索し、該当するメタデータをブロックチェーンC1から取得する。
【0020】
DRデータ要求部13は、メタデータ検索部12によって取得されたメタデータに対応するDRデータの提供要求を行う。例えば、DRデータ要求部13は、当該提供要求を示す電子メールを、当該DRデータの所有者であるドライバの所有者端末30へ送信する。DRデータの提供要求を受けたドライバは、当該提供要求に係るDRデータの提供を許可する場合には、ドライブレコーダ20に対して当該DRデータのブロックチェーンC1への登録を指示する。その結果、当該DRデータがブロックチェーンC1に記録される。
【0021】
DRデータ取得部14は、提供要求の対象であるDRデータがブロックチェーンC1に記録されたことを検知すると、当該DRデータをブロックチェーンC1を参照して取得する(ブロックチェーンC1から取得する。)。
【0022】
DRデータ検証部15は、DRデータ取得部14によって取得されたDRデータが改竄されていないことを、当該DRデータに対応するメタデータを利用して検証する。
【0023】
以下、情報処理システム1において実行される処理手順について説明する。図4は、ドライブレコーダ20によるブロックチェーンC1へのメタデータの登録処理の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、図4において、ドライブレコーダ20が実行する処理は、ドライブレコーダ20にインストールされた1以上のプログラムがドライブレコーダ20に実行させる。
【0024】
ステップS101において、ドライブレコーダ20は、直近の過去の一定時間T1に撮影(録画)された動画データ(撮影画像)を格納したファイル(以下、「対象DRデータ」という。)をドライブレコーダ20の記憶装置に記録する。
【0025】
続いて、ドライブレコーダ20は、当該一定時間T1以下の時間間隔T2において取得された1以上のGPS(Global Positioning System)データの集合(以下、「対象GPSデータ群」という。)をドライブレコーダ20の記憶装置に記録する。例えば、T1が1分であり、T2が15秒である場合、4つのGPSデータが記憶装置に記録される。各GPSデータは、緯度経度情報及び受信日時情報(GPS衛星からの信号を受信した日時を示す情報)を含む。すなわち、各GPSデータは、一定時間T1における車両の移動軌跡のいずれかの地点の位置情報である。
【0026】
続いて、ドライブレコーダ20は、対象DRデータのハッシュ値(以下、「対象ハッシュ値」という。)を生成する(S103)。対象ハッシュ値は、対象DRデータが改竄されていないことを検証可能とするために生成される。例えば、強度が十分に高い暗号学的ハッシュ関数(SHA256等)が用いられて対象ハッシュ値が計算されてもよい。
【0027】
続いて、ドライブレコーダ20は、事故発生位置又はその周辺を録画したDRデータの照会を容易とするために、対象GPSデータ群を、検索に適した形式のデータに変換する(S104)。
【0028】
図5は、GPSデータ群の変換方法の一例を説明するための図である。図5には、GPSデータ群を構成する4つのGPSデータd1~d4のそれぞれが示す位置がプロットされている。
【0029】
ドライブレコーダ20は、まず、GPSデータd1~d4の重心点P1を求める。重心点P1は、GPSデータd1~d4の幾何中心である。続いて、ドライブレコーダ20は、重心点P1とGPSデータd1~d4のそれぞれとの距離を求める。続いて、ドライブレコーダ20は、求めた距離の中で最も大きい値(重心点P1から最も遠い位置までの距離)を特定し、特定した距離を距離r1とする。図5の例では、重心点P1とGPSデータd4との距離がr1として特定される。ドライブレコーダ20は、重心点P1の緯度経度(以下、単に「P1」という。)と距離r1との組(P1,r1)を、GPSデータd1~d4の変換後のデータ(以下、「GPS変換データ」という。)とする。なお、GPS変換データは、P1を中心とする半径r1の円c1の領域(地域)を示すデータとして扱われる。
【0030】
続いて、ドライブレコーダ20は、対象DRデータに対するメタデータ(以下、「対象メタデータ」という。)を生成する(S105)。対象メタデータには、対象ハッシュ値、GPS変換データ、当該一定時間T1の開始日時及び終了日時(すなわち、日時情報)、並びに所有者情報が含まれる。当該開始日時及び終了日時(以下、当該開始日時から当該終了日時までの期間を示す情報を「撮影期間情報」という。)は、対象GPSデータ群のうち、最も古いGPSデータの受信日時情報と最新のGPSデータの受信日時情報とによって特定されてもよい。また、所有者情報とは、対象DRデータの所有者の情報(メールアドレス又は電話番号等の連絡先等)であり、例えば、予めドライブレコーダ20に記憶されていてもよい。
【0031】
なお、対象DRデータと対象メタデータとの関連付けを確保するために、例えば、対象DRデータと対象メタデータとの双方に対し、対象DRデータの識別情報(以下、「DRデータID」という。)が付与されてもよい。DRデータIDは、対象DRデータ及び対象メタデータのそれぞれのファイル名に含められてもよい。
【0032】
続いて、ドライブレコーダ20は、対象メタデータをブロックチェーンC1に登録する(S106)。
【0033】
なお、ステップS101~S106は、車両の走行中(イグニションONからイグニションOFFまで)において一定時間T1ごとに実行される。但し、ステップS103~S106は、一定時間T1より長い周期で実行されてもよい。例えば、車両のイグニションOFFのタイミングで、イグニションONからそれまでの期間に記録された各DRデータ及び各GSPデータ群に対して、ステップS103~S106がまとめて実行されてもよい。そうすることで、ドライブレコーダ20とブロックチェーンC1との間の通信負荷を軽減することができる。但し、メタデータの信頼性を担保するためには、DRデータの生成に応じてリアルタイムで当該DRデータに対応するメタデータがブロックチェーンC1に登録されるのが望ましい。
【0034】
図6は、事故の発生に伴って実行される処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【0035】
事故の発生に伴って、保険会社が事故の当事者から事故情報(発生日時情報、発生位置情報)の連絡を受けると、保険サーバ10の事故情報受付部11は、当該事故情報(以下「対象事故情報」という。)の入力を保険会社のオペレータから受け付ける(S201)。
【0036】
続いて、メタデータ検索部12は、ブロックチェーンC1を参照して、対象事故情報に対応するメタデータをブロックチェーンC1から取得する(S202)。対象事故情報に対応するメタデータとは、対象事故情報の発生日時情報が示す日時を含む期間を示す撮影期間情報を含み、かつ、対象事故情報の発生位置情報に応じたGPS変換データを含むメタデータをいう。但し、対象事故情報の発生日時情報が示す日時を含む期間を示す撮影期間情報を含むという条件は、使用されなくてもよい。
【0037】
図7は、発生位置情報に応じたGPS変換データを説明するための図である。図7には、図5に示した重心点P1を中心とし、距離r1を半径とする円c1が示されている。また、図7において、地点P2は、発生位置情報が示す位置に対応する。図7に示されるように、円c1が地点P2を含む場合、当該GPS変換データは、発生位置情報に応じたGPS変換データであると判定される。一方、地点P2が、円c1の外側に位置する場合、当該GPS変換データは、発生位置情報に応じたGPS変換データではないと判定される。
【0038】
但し、発生位置情報に応じたGPS変換データは、他の条件によって特定されてもよい。例えば、GPS変換データは、変換元のGPSデータ群の軌跡を示すデータであってもよい。この場合、当該軌跡と地点P2との最短距離が閾値以下である場合に、当該GPS変換データは、発生位置情報に応じたGPS変換データであると判定されてもよい。
【0039】
要するに、ステップS202では、地点P2又は地点P2の周辺を撮影している可能性が有るDRデータに対応するメタデータを特定できれば、他の方法によって、対象事故情報に対応するメタデータが特定されてもよい。
【0040】
続いて、DRデータ要求部13は、メタデータ検索部12が取得した各メタデータに含まれる所有者情報を参照して、各メタデータの所有者の所有者端末30に対して、当該メタデータに対応するDRデータの提供要求を送信する(S203)。当該提供要求には、当該DRデータのDRデータIDが指定される。なお、同一の所有者端末30に対して複数のメタデータの提供が要求される可能性が有る。この場合、複数のDRデータIDを含む1つの提供要求が、当該所有者端末30に対して送信されるようにしてもよい。
【0041】
また、DRデータの提供要求は、ブロックチェーンC1に登録されてもよい。この場合、ブロックチェーンC1のスマートコントラクトによって、当該提供要求が所有者端末30に対して送信されてもよい。
【0042】
メールによる提供要求、又はブロックチェーンC1への登録による提供要求が行われる場合、所有者端末30は当該提供要求を受信すると、当該提供要求の受信の通知を出力する。その結果、所有者(ドライバ等)は、自らに対するDRデータの提供要求の存在を知ることができる。
【0043】
又は、DRデータの提供要求は、保険会社のオペレータから所有者への電話連絡によって行われてもよい。この場合、DRデータ要求部13は、ステップS202において、提供要求に係るDRデータID及び所有者情報(電話番号)の一覧を保険会社のオペレータの端末に出力すればよい。この場合、オペレータは、当該一覧に含まれる電話番号へ電話をかけて、DRデータID等を所有者へ伝えることで、DRデータの提供要求が行われてもよい。この場合、所有者は、当該電話によって、自らに対するDRデータの提供要求の存在を知ることができる。
【0044】
所有者は、自らに対するDRデータの提供要求の存在を知ると、当該提供要求に指定されているDRデータIDに対応するDRデータの再生指示をドライブレコーダ20へ入力する。
【0045】
ドライブレコーダ20は、再生指示の入力に応じ、当該再生指示の対象とされたDRデータ(以下、「提供対象データ」という。)を再生する(S204)。所有者は、提供対象データを視聴し、提供対象データについて外部への公開を許容できると判断した場合には、提供対象データのアップロード指示をドライブレコーダ20に入力する。一方、所有者は、提供対象データについて外部への公開を許容できないと判断した場合には、アップロード指示を入力しない。
【0046】
なお、DRデータの提供要求には、「XXX交差点の事故現場の画像が欲しい。」等、画像の内容に関する条件が指定されてもよい。この場合、所有者は、提供対象データの公開を許容できる場合であっても、提供対象データの内容が当該条件に該当しない場合には、アップロード指示を入力しなくてもよい。
【0047】
なお、提供対象データが複数有る場合、ステップS204以降は、各提供対象データについて実行される。ここでは、説明の便宜上、提供対象データは1つであるとする。
【0048】
所有者によって提供対象データのアップロード指示が入力されると(S205)、ドライブレコーダ20は、ステップS206以降を実行する。一方、当該アップロード指示が入力されないと、ステップS206以降は実行されない。
【0049】
ステップS206において、ドライブレコーダ20は、例えば、暗号論的疑似乱数生成関数(SHA1PRNGなど)を用いて、提供対象データごとに固有の共通鍵を生成する。続いて、ドライブレコーダ20は、当該共通鍵(以下「対象共通鍵」という。)を用いて、提供対象データを暗号化する(S207)。当該暗号化において十分に強度の高い共通鍵暗号化技術(AES256など)が用いられてもよい。提供対象データを暗号化するのは、アップロード経路において提供対象データが不正に解読されないようにするためである。
以下、暗号化された提供対象データを「暗号化DRデータ」という。
【0050】
続いて、ドライブレコーダ20は、保険会社以外の第三者が対象共通鍵を取得できないようにするために、保険会社の公開鍵を用いて、対象共通鍵を暗号化する(S208)。正規の公開鍵を用いるために、TLS1.2等が用いられてもよい。暗号化された対象共通鍵を、以下「暗号化共通鍵」という。
【0051】
続いて、ドライブレコーダ20は、暗号化DRデータ及び暗号化共通鍵を暗号化DRデータのDRデータID(以下「対象DRデータID」という。)に関連付けてブロックチェーンC1へアップロードする(S209)。その結果、暗号化DRデータ及び暗号化共通鍵が対象DRデータIDに関連付けられてブロックチェーンC1に記録される。
【0052】
その後、保険サーバ10のDRデータ取得部14は、当該アップロードを検知すると、ブロックチェーンC1を参照して、当該アップロードに係る暗号化DRデータ、暗号化共通鍵及び対象DRデータIDをブロックチェーンC1から取得し、取得したデータを補助記憶装置102等に記録する(S210)。
【0053】
なお、当該アップロードは、ブロックチェーンC1のスマートコントラクトによって保険サーバ10のDRデータ取得部14へ通知されるようにしてもよい。この場合、DRデータ取得部14は、スマートコントラクトからの通知に基づいて、当該アップロードを検知してもよい。又は、DRデータ取得部14は、ブロックチェーンC1に対するアップロードの有無をポーリングによって確認してもよい。
【0054】
続いて、DRデータ検証部15は、保険会社の秘密鍵を用いて暗号化共通鍵を復号する(S211)。その結果、平文の対象共通鍵が得られる。続いて、DRデータ検証部15は、対象共通鍵を用いて暗号化DRデータを復号する(S212)。その結果、平文の提供対象データが得られる。続いて、DRデータ検証部15は、提供対象データのハッシュ値を計算する(S213)。続いて、DRデータ検証部15は、ステップS213において計算されたハッシュ値と、ステップS202において取得されたメタデータのうち、対象DRデータIDに対応するメタデータに含まれるハッシュ値とを比較することで、提供対象データについて改竄の有無を判定する(S214)。すなわち、両者が一致する場合、DRデータ検証部15は、提供対象データは改竄されていないと判定する。一方、両者が異なる場合、DRデータ検証部15は、提供対象データは改竄されていると判定する。なお、提供対象データが改竄されていると判定した場合、DRデータ検証部15は、提供対象データを破棄してもよい。このような提供対象データは、事故の証拠としての適格性を有さないからである。
【0055】
なお、上記では、暗号化DRデータのアップロード先が、メタデータの登録先と同じブロックチェーンC1である例を示したが、暗号化DRデータのアップロード先は、メタデータの登録先とは異なるブロックチェーンであってもよい。
【0056】
上述したように、本実施の形態によれば、ブロックチェーンC1に登録されたメタデータに基づいて、提供要求の対象となるDRデータが特定され、当該DRデータについて提供要求が行われる。したがって、DRデータの所有者は、提供要求のされていないDRデータ(撮影画像)の流出を抑制することができる。
【0057】
また、メタデータにはDRデータの撮影時に生成されるハッシュ値が含まれる。したがって、保険サーバ10は、当該ハッシュ値に基づいて、入手したDRデータの改竄の有無を検証することができる。その結果、保険サーバ10は、改竄されていないDRデータを収集することができる。
【0058】
また、提供要求に係るDRデータについて所有者に対して確認の機会が与えられることで、所有者の個人情報等が記録されているDRデータが外部に公開されるのを抑制することができる。
【0059】
なお、本実施の形態において、保険サーバ10は、情報処理装置の一例である。メタデータ検索部12は、第1の取得部の一例である。DRデータ要求部13は、要求部の一例である。DRデータ取得部14は、第2の取得部の一例である。ブロックチェーンC1は、第1のブロックチェーン及び第2のブロックチェーンの一例である。
【0060】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0061】
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
位置情報の指定を受け付けると、車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影位置情報を記録する第1のブロックチェーンを参照して、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報を取得する処理と、
取得した前記撮影位置情報により特定される撮影画像の提供要求を、前記第1のブロックチェーンへの前記撮影位置情報の記録元に対して行う処理と、
前記提供要求の対象撮影画像が第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2のブロックチェーンを参照して、前記対象撮影画像を取得する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする制御方法。
(付記2)
前記第1のブロックチェーンは、更に、前記車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影日時情報を記録し、
前記撮影位置情報を取得する処理は、位置情報と日時情報の指定を受け付けると、前記第1のブロックチェーンを参照して、指定された前記位置情報及び指定された前記日時情報に応じた撮影位置情報及び撮影日時情報を取得し、
前記提供要求を行う処理は、取得した前記撮影位置情報及び前記日時情報により特定される撮影画像の提供要求を前記記録元に対して行う、
ことを特徴とする付記1記載の制御方法。
(付記3)
前記第1のブロックチェーンは、更に、前記車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影位置情報の記録元の情報を記録し、
前記撮影位置情報を取得する処理は、更に、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報の記録元の情報を前記第1のブロックチェーンを参照して取得し、
前記提供要求を行う処理は、取得した前記記録元の情報に基づいて、前記取得した前記撮影位置情報により特定される撮影画像の提供要求を行う、
ことを特徴とする付記1又は2記載の制御方法。
(付記4)
前記第1のブロックチェーンは、更に、車載カメラにより撮影された各撮影画像のハッシュ値を撮影位置情報に対応付けて記録し、
前記撮影位置情報を取得する処理は、更に、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報に対応付く第1のハッシュ値を記第1のブロックチェーンを参照して取得し、
前記対象撮影画像の第2のハッシュ値と前記第1のハッシュ値とを比較する処理をコンピュータが実行する、
ことを特徴とする付記1乃至3いずれか一項記載の制御方法。
(付記5)
位置情報の指定を受け付けると、車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影位置情報を記録する第1のブロックチェーンを参照して、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報を取得する第1の取得部と、
取得した前記撮影位置情報により特定される撮影画像の提供要求を、前記第1のブロックチェーンへの前記撮影位置情報の記録元に対して行う要求部と、
前記提供要求の対象撮影画像が第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2のブロックチェーンを参照して、前記対象撮影画像を取得する第2の取得部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記6)
前記第1のブロックチェーンは、更に、前記車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影日時情報を記録し、
前記第1の取得部は、位置情報と日時情報の指定を受け付けると、前記第1のブロックチェーンを参照して、指定された前記位置情報及び指定された前記日時情報に応じた撮影位置情報及び撮影日時情報を取得し、
前記要求部は、取得した前記撮影位置情報及び前記日時情報により特定される撮影画像の提供要求を前記記録元に対して行う、
ことを特徴とする付記5記載の情報処理装置。
(付記7)
前記第1のブロックチェーンは、更に、前記車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影位置情報の記録元の情報を記録し、
前記第1の取得部は、更に、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報の記録元の情報を前記第1のブロックチェーンを参照して取得し、
前記要求部は、取得した前記記録元の情報に基づいて、前記取得した前記撮影位置情報により特定される撮影画像の提供要求を行う、
ことを特徴とする付記5又は6記載の情報処理装置。
(付記8)
前記第1のブロックチェーンは、更に、車載カメラにより撮影された各撮影画像のハッシュ値を撮影位置情報に対応付けて記録し、
前記第1の取得部は、更に、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報に対応付く第1のハッシュ値を記第1のブロックチェーンを参照して取得し、
前記対象撮影画像の第2のハッシュ値と前記第1のハッシュ値とを比較する比較部を有する、
ことを特徴とする付記5乃至7いずれか一項記載の情報処理装置。
(付記9)
車載カメラと情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
位置情報の指定を受け付けると、前記車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影位置情報を記録する第1のブロックチェーンを参照して、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報を取得する第1の取得部と、
取得した前記撮影位置情報により特定される撮影画像の提供要求を、前記第1のブロックチェーンへの前記撮影位置情報の記録元に対して行う要求部と、
前記提供要求の対象撮影画像が第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2のブロックチェーンを参照して、前記対象撮影画像を取得する第2の取得部と、
を有することを特徴とする情報処理システム。
(付記10)
前記第1のブロックチェーンは、更に、前記車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影日時情報を記録し、
前記第1の取得部は、位置情報と日時情報の指定を受け付けると、前記第1のブロックチェーンを参照して、指定された前記位置情報及び指定された前記日時情報に応じた撮影位置情報及び撮影日時情報を取得し、
前記要求部は、取得した前記撮影位置情報及び前記日時情報により特定される撮影画像の提供要求を前記記録元に対して行う、
ことを特徴とする付記9記載の情報処理システム。
(付記11)
前記第1のブロックチェーンは、更に、前記車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影位置情報の記録元の情報を記録し、
前記第1の取得部は、更に、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報の記録元の情報を前記第1のブロックチェーンを参照して取得し、
前記要求部は、取得した前記記録元の情報に基づいて、前記取得した前記撮影位置情報により特定される撮影画像の提供要求を行う、
ことを特徴とする付記9又は10記載の情報処理システム。
(付記12)
前記第1のブロックチェーンは、更に、車載カメラにより撮影された各撮影画像のハッシュ値を撮影位置情報に対応付けて記録し、
前記第1の取得部は、更に、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報に対応付く第1のハッシュ値を記第1のブロックチェーンを参照して取得し、
前記情報処理装置は、
前記対象撮影画像の第2のハッシュ値と前記第1のハッシュ値とを比較する比較部を有する、
ことを特徴とする付記9乃至11いずれか一項記載の情報処理システム。
(付記13)
位置情報の指定を受け付けると、車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影位置情報を記録する第1のブロックチェーンを参照して、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報を取得する処理と、
取得した前記撮影位置情報により特定される撮影画像の提供要求を、前記第1のブロックチェーンへの前記撮影位置情報の記録元に対して行う処理と、
前記提供要求の対象撮影画像が第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2のブロックチェーンを参照して、前記対象撮影画像を取得する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
(付記14)
前記第1のブロックチェーンは、更に、前記車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影日時情報を記録し、
前記撮影位置情報を取得する処理は、位置情報と日時情報の指定を受け付けると、前記第1のブロックチェーンを参照して、指定された前記位置情報及び指定された前記日時情報に応じた撮影位置情報及び撮影日時情報を取得し、
前記提供要求を行う処理は、取得した前記撮影位置情報及び前記日時情報により特定される撮影画像の提供要求を前記記録元に対して行う、
ことを特徴とする付記13記載のプログラム。
(付記15)
前記第1のブロックチェーンは、更に、前記車載カメラにより撮影された各撮影画像の撮影位置情報の記録元の情報を記録し、
前記撮影位置情報を取得する処理は、更に、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報の記録元の情報を前記第1のブロックチェーンを参照して取得し、
前記提供要求を行う処理は、取得した前記記録元の情報に基づいて、前記取得した前記撮影位置情報により特定される撮影画像の提供要求を行う、
ことを特徴とする付記13又は14記載のプログラム。
(付記16)
前記第1のブロックチェーンは、更に、車載カメラにより撮影された各撮影画像のハッシュ値を撮影位置情報に対応付けて記録し、
前記撮影位置情報を取得する処理は、更に、指定された前記位置情報に応じた撮影位置情報に対応付く第1のハッシュ値を記第1のブロックチェーンを参照して取得し、
前記対象撮影画像の第2のハッシュ値と前記第1のハッシュ値とを比較する処理をコンピュータに実行させる、
ことを特徴とする付記13乃至15いずれか一項記載のプログラム。
【符号の説明】
【0062】
1 情報処理システム
10 保険サーバ
11 事故情報受付部
12 メタデータ検索部
13 DRデータ要求部
14 DRデータ取得部
15 DRデータ検証部
20 ドライブレコーダ
30 所有者端末
100 ドライブ装置
101 記録媒体
102 補助記憶装置
103 メモリ装置
104 CPU
105 インタフェース装置
B バス
C1 ブロックチェーン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7