(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-31
(45)【発行日】2023-08-08
(54)【発明の名称】生産システム、及び生産方法
(51)【国際特許分類】
H05K 13/04 20060101AFI20230801BHJP
G05B 19/418 20060101ALI20230801BHJP
【FI】
H05K13/04 Z
G05B19/418 Z
(21)【出願番号】P 2019064219
(22)【出願日】2019-03-28
【審査請求日】2022-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000003399
【氏名又は名称】JUKI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安澤 昭伸
【審査官】福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-142084(JP,A)
【文献】特開2012-129434(JP,A)
【文献】特開2018-101674(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/04
G05B 19/418
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動作指令に基づいて実装動作を実行する実装ヘッドと、前記実装ヘッドの状態を検出するセンサと、
をそれぞれ有する複数の実装装置と、
複数の前記実装装置の前記実装動作により電子部品が実装された基板を検査する検査装置と、
複数の前記実装装置のそれぞれに設けられるデータ処理装置と、
解析装置と、を備え、
複数の前記データ処理装置のそれぞれは、
前記動作指令を取得する動作指令取得部と、
前記動作指令の取得と同期して、前記センサの検出データを取得する検出データ取得部と、
前記検出データと予め定められた許容値又は許容範囲と比較して、前記検出データが異常か否かを判定する判定部と、
前記動作指令と異常と判定された検出データとの相関データを出力する相関データ出力部と、を有し、
前記解析装置は、
前記相関データと前記検査装置の検査データとに基づいて、異常と判定された検出データと、異常と判定される前記検出データが検出されたときの前記動作指令の内容と、その動作指令が出力された時点と、その動作指令が出力された実装装置と、不良と判定された検査データとが関連付けられた関連データを出力する関連データ出力部
を有する、
生産システム。
【請求項2】
前記解析装置は、不良と判定された前記検査データに係る前記動作指令及び前記検出データを解析した解析データを出力する解析部を備える、
請求項
1に記載の生産システム。
【請求項3】
前記データ処理装置は、複数の前記検出データを演算処理して算出データを出力する算出部を有する、
請求項1
又は請求項
2に記載の生産システム。
【請求項4】
前記検出データは、前記実装ヘッドの状態量の検出値を含み、
前記算出データは、複数の前記検出値の平均値を含む、
請求項
3に記載の生産システム。
【請求項5】
前記実装ヘッドに設けられ前記検出データを無線で送信する無線送信機を備える、
請求項1から請求項
4のいずれか一項に記載の生産システム。
【請求項6】
動作指令に基づいて実装動作を実行する実装ヘッドと、前記実装ヘッドの状態を検出するセンサと、をそれぞれ有する複数の実装装置と、
複数の前記実装装置の前記実装動作により電子部品が実装された基板を検査する検査装置と、
複数の前記実装装置のそれぞれに設けられるデータ処理装置と、
解析装置と、を備える生産システムを用いて、電子デバイスを生産する生産方法であって、
複数の前記データ処理装置のそれぞれが、
前記動作指令を取得することと、
前記動作指令の取得と同期して、前記センサの検出データを取得することと、
前記検出データと予め定められた許容値又は許容範囲と比較して、前記検出データが異常か否かを判定することと、
前記動作指令と異常と判定された検出データとの相関データを出力することと、を実行し、
前記解析装置が、
前記相関データと前記検査装置の検査データとに基づいて、異常と判定された検出データと、異常と判定される前記検出データが検出されたときの前記動作指令の内容と、その動作指令が出力された時点と、その動作指令が出力された実装装置と、不良と判定された検査データとが関連付けられた関連データを出力すること
、を実行する、
生産方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生産システム、及び生産方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子デバイスを生産する生産システムにおいて、複数の実装装置により生産ラインが構築される。複数の実装装置は、サーバにより管理される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の実装装置は、基板に電子部品を順次実装する。電子部品が実装された基板は、基板外観検査装置(AOI:Automated Optical Inspection)のような検査装置により検査される。検査装置により電子デバイスの不良が発見された場合、不良の原因を円滑に究明できる技術が要望される。
【0005】
本発明の態様は、実装装置により生産された電子デバイスの不良が発見された場合、不良の原因を究明することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に従えば、動作指令に基づいて実装動作を実行する実装ヘッドと、前記実装ヘッドの状態を検出するセンサと、前記実装動作により電子部品が実装された基板を検査する検査装置と、前記動作指令と前記センサの検出データと前記検査装置の検査データとが関連付けられた関連データを出力する関連データ出力部と、を備える、生産システムが提供される。
【0007】
本発明の第2の態様に従えば、動作指令に基づいて実装動作を実行する実装ヘッドの状態の検出データを取得することと、前記実装動作により電子部品が実装された基板の検査データを取得することと、前記動作指令と前記検出データと前記検査データとが関連付けられた関連データを出力することと、を含む、生産方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の態様によれば、実装装置により生産された電子デバイスの不良が発見された場合、不良の原因を究明することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る生産システムを示す図である。
【
図2】
図2は、本実施形態に係る実装装置を示す図である。
【
図3】
図3は、本実施形態に係る生産システムを示すブロック図である。
【
図4】
図4は、本実施形態に係る相関データの一例を説明するための図である。
【
図5】
図5は、本実施形態に係る関連データの一例を説明するための図である。
【
図6】
図6は、本実施形態に係る生産方法を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、本実施形態に係るコンピュータシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0011】
[生産システム]
図1は、本実施形態に係る生産システム1を示す図である。
図1に示すように、生産システム1は、検査装置2と、実装装置3と、検査装置4と、データ処理装置5と、解析装置6とを備える。検査装置2、実装装置3、及び検査装置4により、電子デバイスの生産ライン7が構築される。
【0012】
生産ライン7において、実装装置3は、複数設けられる。本実施形態において、実装装置3は、第1実装装置3Aと、第2実装装置3Bと、第3実装装置3Cとを含む。
【0013】
生産ライン7において基板Pが搬送される。生産ライン7において基板Pが搬送され、実装装置3において電子部品Cが基板Pに実装されることにより、電子デバイスが生産される。本実施形態において、生産ライン7の先頭装置は、検査装置2である。生産ライン7の後尾装置は、検査装置4である。基板Pは、検査装置2に搬入された後、検査装置2により検査される。検査装置2により検査された基板Pは、複数の実装装置3(3A,3B,3C)のそれぞれに順次搬送される。複数の実装装置3(3A,3B,3C)は、基板Pに電子部品Cを順次実装する。実装装置3において電子部品Cが実装された基板Pは、検査装置4に搬入された後、検査装置4により検査される。検査装置4により検査された基板Pは、検査装置4から搬出される。
【0014】
基板Pが検査装置2に搬入される前に、印刷機により基板Pにクリーム半田が印刷される。クリーム半田が印刷された基板Pが、検査装置2に搬入される。なお、印刷機の図示は省略する。
【0015】
検査装置2は、電子部品Cが実装される基板Pを検査する検査動作を実行する。検査装置2は、電子部品Cが実装される前の基板Pの状態を検査する。検査装置2は、基板Pのクリーム半田の印刷状態を検査する半田印刷検査装置(SPI:Solder Paste Inspection)を含む。
【0016】
実装装置3は、クリーム半田が印刷された基板Pに電子部品Cを実装する実装動作を実行する。電子部品Cが実装された基板Pは、リフロー炉において加熱される。リフロー炉において基板Pが加熱されることにより、クリーム半田が溶ける。溶けたクリーム半田が冷却されることにより、電子部品Cが基板Pに半田付けされる。なお、リフロー炉の図示は省略する。
【0017】
実装装置3は、制御装置30を有する。制御装置30は、実装装置3を制御するための動作指令を出力する。
【0018】
検査装置4は、実装装置3の実装動作により電子部品Cが実装された基板Pを検査する検査動作を実行する。検査装置4は、電子部品Cが実装された後の基板Pの状態を検査する。検査装置4は、電子部品Cが実装された基板Pの外観を検査する基板外観検査装置(AOI:Automated Optical Inspection)を含む。
【0019】
データ処理装置5は、実装装置3の制御装置30から出力された動作指令を取得する。また、データ処理装置5は、実装装置3のセンサから出力された検出データを取得する。データ処理装置5は、検出データをデータ処理する。データ処理装置5は、複数の実装装置3のそれぞれに設けられる。データ処理装置5は、実装装置3のエッジコンピュータとして機能する。エッジコンピュータとは、工場の複数の対象のそれぞれに分散配置された状態でデータ処理するコンピュータシステムをいう。本実施形態において、工場の複数の対象は、実装装置3のセンサを含む。エッジコンピュータにより、上位システムの負荷が軽減され、通信遅延が解消される。本実施形態において、上位システムは、解析装置6を含む。
【0020】
本実施形態において、データ処理装置5は、制御装置30から出力された動作指令と、実装装置3のセンサから出力され異常と判定された検出データとの相関データを出力する。また、データ処理装置5は、複数の検出データを演算処理した演算処理結果を示す算出データを出力する。
【0021】
解析装置6は、複数の実装装置3を管理する。解析装置6は、サーバとして機能する。サーバとは、要求に応じて所定のデータを提供するコンピュータシステムをいう。検査装置4により電子デバイスの不良が発見された場合、解析装置6は、複数のデータ処理装置5のそれぞれから出力された相関データと、検査装置4の検査データとに基づいて、動作指令とセンサの検出データと検査装置4の検査データとが関連付けられた関連データを出力する。また、解析装置6は、不良と判定された検査データに係る動作指令及び検出データを解析した解析結果を示す解析データを出力する。関連データ又は解析データが提供されることにより、電子デバイスの不良の原因の究明が実行される。また、関連データ又は解析データが提供されることにより、電子デバイスの不良の発生を未然に防止するための措置が講じられる。
【0022】
解析装置6は、出力装置8と接続される。出力装置8は、管理者に出力データを提供する。出力装置8として、表示データを提供する表示装置及び印刷データを提供する印刷装置が例示される。表示装置として、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electroluminescence Display)のようなフラットパネルディスプレイが例示される。
【0023】
[実装装置]
図2は、本実施形態に係る実装装置3を示す図である。実装装置3は、制御装置30と、基板支持部材31と、実装ヘッド32と、ヘッド移動装置33と、センサ34と、無線送信機35と、無線受信機36とを有する。
【0024】
制御装置30は、実装ヘッド32を制御するための動作指令を出力するコンピュータシステムを含む。制御装置30は、電子部品Cを基板Pに実装する手順を示す生産プログラムを記憶する。制御装置30は、生産プログラムに基づいて、実装ヘッド32に動作指令を出力する。
【0025】
基板支持部材31は、実装位置において基板Pを支持する。
【0026】
実装ヘッド32は、制御装置30から出力された動作指令に基づいて、基板Pに電子部品Cを実装する実装動作を実行する。実装ヘッド32は、実装位置に配置された基板Pの表面に電子部品Cを実装する。実装ヘッド32は、電子部品Cを着脱可能に保持するノズル37を有する。実装ヘッド32は、電子部品供給装置(不図示)から供給された電子部品Cをノズル37で保持して基板Pに実装する。実装ヘッド32は、電子部品供給装置から電子部品Cが供給される供給位置と、基板Pが配置されている実装位置との間を移動可能である。供給位置と実装位置とは、水平面内において異なる位置に規定される。実装ヘッド32は、供給位置に供給された電子部品Cをノズル37で保持して、実装位置に移動した後、実装位置に配置されている基板Pに電子部品Cを実装する。
【0027】
実装ヘッド32は、ノズル37を複数有する。ノズル37は、電子部品Cを着脱可能に保持する。ノズル37は、電子部品Cを吸着保持する吸引ノズルである。ノズル37の先端部に開口が設けられる。ノズル37の開口は、真空システムと接続される。ノズル37の先端部と電子部品Cとが接触した状態で、ノズル37の開口からの吸引動作が実行されることにより、ノズル37の先端部に電子部品Cが吸着保持される。ノズル37の開口からの吸引動作が解除されることにより、ノズル37から電子部品Cが解放される。
【0028】
ヘッド移動装置33は、実装ヘッド32を移動する。ヘッド移動装置33は、実装ヘッド32を水平面内の第1軸方向及び水平面内において第1軸方向と直交する第2軸方向のそれぞれに移動可能である。ヘッド移動装置33は、実装ヘッド32を第1軸方向に移動する第1軸移動装置33Xと、実装ヘッド32を第2軸方向に移動する第2軸移動装置33Yとを有する。第1軸移動装置33X及び第2軸移動装置33Yのそれぞれは、アクチュエータを含む。第1軸移動装置33Xは、実装ヘッド32に連結される。第1軸移動装置33Xの作動により、実装ヘッド32が第1軸方向に移動する。第2軸移動装置33Yは、第1軸移動装置33Xを介して実装ヘッド32に連結される。第2軸移動装置33Yの作動により第1軸移動装置33Xが第2軸方向に移動することによって、実装ヘッド32が第2軸方向に移動する。
【0029】
実装ヘッド32は、ノズル37を水平面と直交する第3軸方向及び第3軸を中心とする回転方向のそれぞれに移動するノズル移動装置38を有する。ノズル移動装置38は、アクチュエータを含む。ノズル移動装置38は、複数のノズル37のそれぞれに設けられる。
【0030】
ノズル37は、ヘッド移動装置33及びノズル移動装置38により、第1軸方向、第2軸方向、第3軸方向、及び回転方向の4つの方向に移動可能である。ノズル37が移動することにより、ノズル37に保持されている電子部品Cも、第1軸方向、第2軸方向、第3軸方向、及び回転方向の4つの方向に移動可能である。
【0031】
センサ34は、実装ヘッド32の状態を検出する。センサ34は、実装ヘッド32が実装動作を実行しているときの実装ヘッド32の状態を検出する。センサ34は、実装ヘッド32に設けられる。
【0032】
センサ34の検出データは、実装ヘッド32の状態量の検出値を含む。実装ヘッド32の状態量として、ノズル37の開口と真空システムとの間の流路における空気の流量、ノズル37の開口と真空システムとの間の流路の圧力、及びノズル37の回転方向の角度が例示される。センサ34として、ノズル37の開口と真空システムとの間の流路における空気の流量を検出する流量センサ、ノズル37の開口と真空システムとの間の流路の圧力を検出する圧力センサ、及びノズル37の回転方向の角度を検出する角度センサが例示される。
【0033】
流量センサは、実装動作においてノズル37が電子部品Cを吸着保持するときのノズル37の開口と真空システムとの間の流路における空気の流量を検出する。流量センサの検出値がゼロである場合、流量センサの検出データは正常であると判定され、ノズル37は電子部品Cを正常に吸着保持していると判定される。流量センサの検出値がゼロよりも大きい値である場合、流量センサの検出データは異常であると判定され、ノズル37は電子部品Cを正常に吸着保持していないと判定される。
【0034】
圧力センサは、実装動作においてノズル37が電子部品Cを吸着保持するときのノズル37の開口と真空システムとの間の流路の圧力を検出する。圧力センサの検出値が規定値以下である場合、圧力センサの検出データは正常であると判定され、ノズル37は電子部品Cを正常に吸着保持していると判定される。圧力センサの検出値が規定値よりも大きい場合、圧力センサの検出データは異常であると判定され、ノズル37は電子部品Cを正常に吸着保持していないと判定される。
【0035】
角度センサは、実装動作においてノズル37が電子部品Cを吸着保持するときのノズル37の角度を検出する。角度センサの検出値が目標値である場合、角度センサの検出データは正常であると判定され、ノズル37は電子部品Cを正しい角度で吸着保持していると判定される。角度センサの検出値が目標値でない場合、角度センサの検出データは異常であると判定され、ノズル37は電子部品Cを正しくない角度で吸着保持していると判定される。
【0036】
なお、センサ34は、流量センサ、圧力センサ、及び角度センサに限定されない。センサ34は、実装動作を実行しているときの実装ヘッド32の状態を検出するセンサであればよく、例えばヘッド移動装置33のアクチュエータに加えられる電圧を検出する電圧センサ、及びノズル移動装置38のアクチュエータに加えられる電圧を検出する電圧センサでもよい。
【0037】
無線送信機35は、センサ34の検出データを無線で送信する。無線送信機35は、実装ヘッド32に設けられる。無線送信機35は、例えば実装ヘッド32の外面に固定される。実装ヘッド32が移動した場合、センサ34及び無線送信機35は、実装ヘッド32と一緒に移動する。
【0038】
無線受信機36は、無線送信機35から送信されたセンサ34の検出データを受信する。無線受信機36は、実装ヘッド32の外部に配置される。無線受信機36の位置は固定される。無線受信機36は、ケーブルを介してデータ処理装置5と接続される。無線受信機36は、センサ34の検出データをデータ処理装置5に出力する。
【0039】
[制御装置、データ処理装置、及び解析装置]
図3は、本実施形態に係る生産システム1を示すブロック図である。
図3に示すように、生産システム1は、実装装置3と、検査装置4と、データ処理装置5と、解析装置6とを備える。実装装置3は、制御装置30と、実装ヘッド32と、センサ34と、無線送信機35と、無線受信機36とを有する。
【0040】
第1実装装置3Aと、第2実装装置3Bと、第3実装装置3Cとは、同様の構成である。第1実装装置3Aの制御装置30と、第2実装装置3Bの制御装置30と、第3実装装置3Cの制御装置30とは、同様の構成である。第1実装装置3Aに接続されるデータ処理装置5と、第2実装装置3Bに接続されるデータ処理装置5と、第3実装装置3Cに接続されるデータ処理装置5とは、同様の構成である。
【0041】
制御装置30は、生産プログラム記憶部30Aと、動作指令出力部30Bとを有する。生産プログラム記憶部30Aは、生産プログラムを記憶する。生産プログラムとは、電子部品Cを基板Pに実装する手順を示すプログラムをいう。動作指令出力部30Bは、実装ヘッド32を制御するための動作指令を出力する。動作指令出力部30Bは、ヘッド移動装置33及びノズル移動装置38に動作指令を出力する。動作指令出力部30Bは、生産プログラム記憶部30Aに記憶されている生産プログラムに基づいて、動作指令を出力する。動作指令出力部30Bは、生産プログラムに従って実装ヘッド32が動作するように、動作指令を出力する。
【0042】
データ処理装置5は、動作指令取得部51と、検出データ取得部52と、判定部53と、相関データ出力部54と、相関データ記憶部55と、算出部56とを有する。
【0043】
動作指令取得部51は、動作指令出力部30Bから出力される動作指令を取得する。動作指令出力部30Bは、実装ヘッド32を制御するための動作指令と同一の動作指令を動作指令取得部51に出力する。動作指令出力部30Bは、実装ヘッド32に動作指令を出力するタイミングと同一のタイミングで、動作指令を動作指令取得部51に出力する。動作指令取得部51は、実装ヘッド32に出力された動作指令の内容及び実装ヘッド32に動作指令が出力された時点を認識することができる。
【0044】
検出データ取得部52は、センサ34の検出データを取得する。センサ34の検出データは、無線送信機35から無線受信機36に送信される。無線受信機36とデータ処理装置5とはケーブルを介して接続される。検出データ取得部52は、センサ34の検出データを、ケーブルを介して無線受信機36から取得する。
【0045】
検出データ取得部52は、動作指令取得部51による動作指令の取得と同期して、センサ34の検出データを取得する。
【0046】
判定部53は、検出データ取得部52により取得されたセンサ34の検出データが異常か否かを判定する。センサ34の検出データが異常である状態は、実装ヘッド32が電子部品Cを基板Pに正しく実装できない状態を意味する。判定部53は、センサ34の検出データに基づいて、実装ヘッド32が電子部品Cを基板Pに正しく実装できる状態であると判定した場合、センサ34の検出データは正常であると判定する。判定部53は、センサ34の検出データに基づいて、実装ヘッド32が電子部品Cを基板Pに正しく実装できない状態であると判定した場合、センサ34の検出データは異常であると判定する。
【0047】
判定部53は、センサ34により検出された実装ヘッド32の状態量の検出値が許容値である場合又は許容範囲である場合、センサ34の検出データは正常であると判定する。判定部53は、センサ34により検出された実装ヘッド32の状態量の検出値が許容値でない場合又は許容範囲でない場合、センサ34の検出データは異常であると判定する。許容値又は許容範囲は予め定められ、判定部53に保持されている。
【0048】
上述のように、センサ34として、流量センサ、圧力センサ、及び角度センサが例示される。流量センサの検出値がゼロである場合、判定部53は、ノズル37が電子部品Cを正常に吸着保持していると判定し、流量センサの検出データが正常であると判定する。流量センサの検出値がゼロよりも大きい値である場合、判定部53は、ノズル37が電子部品Cを正常に吸着保持していないと判定し、流量センサの検出データは異常であると判定する。
【0049】
圧力センサの検出値が規定値以下である場合、判定部53は、ノズル37が電子部品Cを正常に吸着保持していると判定し、圧力センサの検出データは正常であると判定する。圧力センサの検出値が規定値よりも大きい場合、判定部53は、ノズル37が電子部品Cを正常に吸着保持していないと判定し、圧力センサの検出データは異常であると判定する。
【0050】
角度センサの検出値が目標値である場合、判定部53は、ノズル37が電子部品Cを正しい角度で吸着保持していると判定し、角度センサの検出データは正常であると判定する。角度センサの検出値が目標値でない場合、判定部53は、ノズル37が電子部品Cを正しくない角度で吸着保持していると判定し、角度センサの検出データは異常であると判定する。
【0051】
相関データ出力部54は、動作指令取得部51から動作指令を取得する。相関データ出力部54は、判定部53において異常と判定された検出データを取得する。相関データ出力部54は、動作指令と異常と判定された検出データとの相関データを出力する。
【0052】
上述のように、検出データ取得部52は、動作指令取得部51による動作指令の取得と同期して、センサ34の検出データを取得する。相関データ出力部54は、同一のタイミングで取得された動作指令と検出データとを取得する。相関データ出力部54は、実装ヘッド32に出力された動作指令の内容及び実装ヘッド32に動作指令が出力された時点と、異常と判定された検出データとが関連付けられた相関データを出力する。相関データにより、検出データが異常であるときに出力された動作指令の内容及びその動作指令が出力された時点が認識される。
【0053】
相関データ記憶部55は、相関データ出力部54から出力された相関データを記憶する。
【0054】
図4は、本実施形態に係る相関データの一例を説明するための図である。
図4に示すように、相関データは、異常と判定された検出データと、異常と判定される検出データが検出されたときの動作指令の内容と、その動作指令が出力された時点とが関連付けられたデータである。
【0055】
図4に示す例においては、「○○時××分△△秒」に「第A電子部品を第BノズルでC基板の第Dアドレスに実装」する内容の動作指令が出力されたときに「流量の異常」を示す検出データが取得されている。「○○時□△分××秒」に「第H電子部品を第Aノズルで基板の第Jアドレスに実装」する内容の動作指令が出力されたときに「角度の異常」を示す検出データが取得されている。
【0056】
相関データは、異常と判定された検出データ及び異常と判定された検出データに係る動作指令を含む。相関データのデータ量は、検出データ(生データ)のデータ量よりも小さい。
【0057】
算出部56は、複数の検出データを演算処理して算出データを出力する。算出部56は、同一のセンサ34から出力された複数の検出データを演算処理して算出データを出力する。
【0058】
センサ34は、所定周期で検出データを出力する。無線送信機35は、所定周期で検出データを送信し、無線受信機36は、所定周期で検出データを検出データ取得部52に出力する。検出データ取得部52は、所定周期で検出データを取得する。算出部56は、同一のセンサ34から所定時間において出力された複数の検出データを演算処理する。
【0059】
検出データは、実装ヘッド32の状態量の検出値を含む。算出部56により算出される算出データは、複数の検出値の平均値を含む。
【0060】
例えば、算出部56は、第1のノズル37の流路に係る流量センサから出力された複数の検出値の平均値を算出する。算出部56は、第2のノズル37の流路に係る流量センサから出力された複数の検出値の平均値を算出する。算出部56は、第3のノズル37の流路に係る流量センサから出力された複数の検出値の平均値を算出する。
【0061】
なお、算出部56により算出される算出データは、複数の検出値の最大値でもよいし、最小値でもよいし、中央値でもよい。
【0062】
算出データのデータ量は、検出データ(生データ)のデータ量よりも小さい。
【0063】
解析装置6は、相関データ取得部61と、算出データ取得部62と、検査データ取得部63と、判定部64と、関連データ出力部65と、関連データ記憶部66と、解析部67と、出力制御部68とを有する。
【0064】
相関データ取得部61は、相関データ出力部54から相関データを取得する。相関データ取得部61は、複数のデータ処理装置5のそれぞれから出力された相関データを取得する。
【0065】
相関データのデータ量は、検出データのデータ量よりも小さい。相関データ出力部54は、通信遅延の発生が抑制された状態で、相関データを相関データ取得部61に送信することができる。
【0066】
算出データ取得部62は、算出部56から算出データを取得する。算出データ取得部62は、複数のデータ処理装置5のそれぞれから出力された相関データを取得する。
【0067】
算出データのデータ量は、検出データのデータ量よりも小さい。算出部56は、通信遅延の発生が抑制された状態で、算出データを算出データ取得部62に送信することができる。
【0068】
検査データ取得部63は、検査装置4から電子部品Cが実装された基板Pの検査データを取得する。
【0069】
判定部64は、検査データ取得部63により取得された検査装置4の検査データが不良か否かを判定する。なお、基板Pの検査データが不良か否かの判定は、検査装置4により実行されてもよい。
【0070】
関連データ出力部65は、動作指令とセンサ34の検出データと検査装置4の検査データとが関連付けられた関連データを出力する。
【0071】
本実施形態において、関連データ出力部65は、相関データ取得部61により取得された相関データと、検査データ取得部63により取得された検査データとに基づいて、関連データを出力する。
【0072】
関連データ記憶部66は、関連データ出力部65から出力された関連データを記憶する。
【0073】
図5は、本実施形態に係る関連データの一例を説明するための図である。
図5に示すように、関連データは、相関データと、その相関データに係る実装装置3と、検査データとが関連付けられたデータである。すなわち、関連データは、異常と判定された検出データと、異常と判定される検出データが検出されたときの動作指令の内容と、その動作指令が出力された時点と、その動作指令が出力された実装装置3と、不良と判定された検査データとが関連付けられたデータである。
【0074】
図5に示す例においては、「第3実装装置」において「○○時××分△△秒」に「第A電子部品を第BノズルでC基板の第Dアドレスに実装」する内容の動作指令が出力されたときに「流量の異常」を示す検出データが取得され、「C基板が不良」である検査データが取得されている。「第2実装装置」において「○○時××分X△秒」に「第E電子部品を第BノズルでF基板の第Gアドレスに実装」する内容の動作指令が出力されたときに「流量の異常」を示す検出データが取得され、「F基板が不良」である検査データが取得されている。「第3実装装置」において「○○時□△分××秒」に「第H電子部品を第AノズルでJ基板の第Kアドレスに実装」する内容の動作指令が出力されたときに「角度の異常」を示す検出データが取得され、「J基板が不良」である検査データが取得されている。「第1実装装置」において「○○時□□分△△秒」に「第H電子部品を第CノズルでL基板の第Mアドレスに実装」する内容の動作指令が出力されたときに「角度の異常」を示す検出データが取得され、「L基板が不良」である検査データが取得されている。
【0075】
解析部67は、不良と判定された検査データに係る動作指令及び検出データを解析した解析データを出力する。
【0076】
図5に示す例において、解析部67は、例えば不良と判定された「C基板」に係る動作指令及び検出データを解析した解析データを出力する。すなわち、解析部67は、「C基板の不良」の原因が「第3実装装置」の「第Bノズルに係る流量の異常」である可能性が高いことを示す解析データを出力する。また、解析部67は、「F基板の不良」の原因が「第2実装装置」の「第Bノズルに係る流量の異常」である可能性が高いことを示す解析データを出力する。また、解析部67は、「J基板の不良」の原因が「第3実装装置」の「第Aノズルに係る角度の異常」である可能性が高いことを示す解析データを出力する。また、解析部67は、「L基板の不良」の原因が「第1実装装置」の「第Cノズルに係る角度の異常」である可能性が高いことを示す解析データを出力する。
【0077】
出力制御部68は、出力装置8を制御する。出力制御部68は、関連データ出力部65から出力された関連データを出力装置8に出力される。出力装置8が表示装置を含む場合、出力制御部68は、
図5を参照して説明したような関連データを表示装置に表示させる。
【0078】
また、出力制御部68は、解析部67から出力された解析データを出力装置8に出力させる。出力装置8が表示装置を含む場合、出力制御部68は、例えば「C基板の不良」の原因が「第3実装装置」の「第Bノズルに係る流量の異常」である可能性が高いことを示す表示データ(文字データ)を表示装置に表示させる。
【0079】
また、出力制御部68は、算出データ取得部62により取得された算出データを出力装置8に出力させる。出力装置8が表示装置を含む場合、出力制御部68は、例えば第1実装装置の実装ヘッド32に係る空気の流量の平均値を示す表示データを表示装置に表示させる。
【0080】
[生産方法]
図6は、本実施形態に係る生産方法を示すフローチャートである。検査装置2において検査された基板Pは、複数の実装装置3(3A,3B,3C)のそれぞれに順次搬送される。複数の実装装置3のそれぞれにおいて、制御装置30の動作指令出力部30Bは、生産プログラムに基づいて動作指令を出力する。複数の実装装置3のそれぞれにおいて、実装ヘッド32は、動作指令に基づいて実装動作を実行する。センサ34は、実装ヘッド32の状態量を検出する。
【0081】
データ処理装置5において、動作指令取得部51は、動作指令出力部30Bから動作指令を取得する(ステップSA1)。
【0082】
検出データ取得部52は、無線受信機36からセンサ34の検出データを取得する(ステップSA2)。
【0083】
判定部53は、検出データ取得部52により取得されたセンサ34の検出データが異常か否かを判定する(ステップSA3)。
【0084】
ステップSA3において、センサ34の検出データは異常であると判定された場合(ステップSA3:Yes)、相関データ出力部54は、動作指令取得部51により取得された動作指令と、判定部53において異常と判定された検出データとの相関データを出力する(ステップSA4)。
【0085】
なお、ステップSA3において、センサ34の検出データは異常ではないと判定された場合(ステップSA3:No)、相関データは出力されない。
【0086】
解析装置6において、相関データ取得部61は、相関データ出力部54から相関データを取得する(ステップSB1)。
【0087】
検査データ取得部63は、検査装置4の検査データを取得する(ステップSB2)。
【0088】
判定部64は、検査データ取得部63により取得された検査装置4の検査データが不良か否かを判定する(ステップSB3)。
【0089】
ステップSB3において、検査装置4の検査データは不良であると判定された場合(ステップSB3:Yes)、関連データ出力部65は、相関データ取得部61により取得された相関データと、判定部64において不良と判定された検査データとに基づいて、関連データを出力する(ステップSB4)。
【0090】
解析部67は、不良と判定された検査データに係る動作指令及び検出データを解析した解析データを出力する(ステップSB5)。
【0091】
出力制御部68は、ステップSB4において出力された関連データ、及びステップSB5において出力された解析データを、出力装置8に出力させる(ステップSB6)。
【0092】
上述のように、出力制御部68は、関連データとして、例えば
図5に示したような関連データを出力装置8に出力させる。また、出力制御部68は、解析データとして、例えば「C基板の不良」の原因が「第3実装装置」の「第Bノズルに係る流量の異常」である可能性が高いことを示す解析データを出力装置8に出力させる。
【0093】
なお、ステップSB3において、検査装置4の検査データは不良ではないと判定された場合(ステップSB3:No)、関連データ及び解析データは出力されない。
【0094】
[コンピュータシステム]
図7は、本実施形態に係るコンピュータシステム1000を示すブロック図である。上述の制御装置30、データ処理装置5、及び解析装置6のそれぞれは、コンピュータシステム1000を含む。コンピュータシステム1000は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ1001と、ROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを含むメインメモリ1002と、ストレージ1003と、入出力回路を含むインターフェース1004とを有する。制御装置30、データ処理装置5、及び解析装置6のそれぞれの機能は、コンピュータプログラムとしてストレージ1003に記憶されている。プロセッサ1001は、コンピュータプログラムをストレージ1003から読み出してメインメモリ1002に展開し、コンピュータプログラムに従って上述の処理を実行する。なお、コンピュータプログラムは、ネットワークを介してコンピュータシステム1000に配信されてもよい。
【0095】
コンピュータプログラムは、上述の実施形態に従って、コンピュータシステム1000に、動作指令に基づいて実装動作を実行する実装ヘッド32の状態の検出データを取得することと、実装動作により電子部品Cが実装された基板Pの検査データを取得することと、動作指令と検出データと検査データとが関連付けられた関連データを出力することと、を実行させることができる。
【0096】
[効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、実装ヘッド32を制御するための動作指令と、異常と判定されたセンサ34の検出データと、不良と判定された検査装置4の検査データとが関連付けられた関連データが出力される。これにより、検査装置4により電子デバイスの不良が発見された場合、管理者は、関連データを参照して、不良の原因を円滑に究明することができる。
【0097】
相関データ出力部54は、動作指令と異常と判定された検出データとの相関データを生成する。関連データ出力部65は、相関データ出力部54から出力された相関データと検査データとに基づいて、関連データを生成する。これにより、関連データ出力部65の負荷が軽減される。
【0098】
解析部67は、不良と判定された検査データに係る動作指令及び検出データを解析した解析データを出力する。これにより、管理者は、解析データを参照して、不良の原因を認識することができる。
【0099】
算出部56は、複数の検出データを演算処理して算出データを出力する。これにより、管理者は、算出データを参照して、不良の原因を究明することができる。例えば、流量の平均値が徐々に上昇している場合、管理者は、例えばノズル37の先端部に異物が付着し、ノズル37による電子部品Cの吸着動作が不安定になっていると判定することができる。
【0100】
実装ヘッド32に設けられているセンサ34の検出データは、実装ヘッド32に設けられている無線送信機35から、実装ヘッド32の外部に設けられている無線受信機36に送信される。実装動作において、実装ヘッド32はヘッド移動装置33により移動する。実装ヘッド32が移動しても、センサ34の検出データが無線で送信されることにより、データ処理装置5は、実装動作において検出されたセンサ34の検出データを円滑に取得することができる。
【0101】
[その他の実施形態]
上述の実施形態においては、データ処理装置5の相関データ出力部54において相関データが生成され、解析装置6の関連データ出力部65は、相関データと不良と判定された検査データとに基づいて、関連データを生成することとした。データ処理装置5において相関データは生成されなくてもよい。解析装置6は、実装装置3から動作指令及びセンサ34の検出データと取得し、検査装置4から不良と判定された検査データを取得して、動作指令と異常と判定された検出データと不良と判定された検査データとが関連付けられた関連データを出力してもよい。
【0102】
上述の実施形態において、解析部67は、算出部56から出力された算出データに基づいて、解析データを出力してもよい。
【0103】
上述の実施形態においては、複数の実装装置3のそれぞれがデータ処理装置5を1つずつ有することとした。複数の実装装置3が1つのデータ処理装置5を共用してもよい。
【0104】
上述の実施形態において、データ処理装置5の機能の少なくとも一部が解析装置6に設けられてもよいし、解析装置6の機能の少なくとも一部がデータ処理装置5に設けられてもよい。
【符号の説明】
【0105】
1…生産システム、2…検査装置、3…実装装置、3A…第1実装装置、3B…第2実装装置、3C…第3実装装置、4…検査装置、5…データ処理装置、6…解析装置、7…生産ライン、8…出力装置、30…制御装置、30A…生産プログラム記憶部、30B…動作指令出力部、31…基板支持部材、32…実装ヘッド、33…ヘッド移動装置、33X…第1軸移動装置、33Y…第2軸移動装置、34…センサ、35…無線送信機、36…無線受信機、37…ノズル、38…ノズル移動装置、51…動作指令取得部、52…検出データ取得部、53…判定部、54…相関データ出力部、55…相関データ記憶部、56…算出部、61…相関データ取得部、62…算出データ取得部、63…検査データ取得部、64…判定部、65…関連データ出力部、66…関連データ記憶部、67…解析部、68…出力制御部、C…電子部品、P…基板。