(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-31
(45)【発行日】2023-08-08
(54)【発明の名称】操作支援装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/041 20060101AFI20230801BHJP
G06F 3/044 20060101ALI20230801BHJP
【FI】
G06F3/041
G06F3/044 Z
(21)【出願番号】P 2019156044
(22)【出願日】2019-08-28
【審査請求日】2022-07-27
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 俊彦
【審査官】酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/137944(WO,A1)
【文献】特開2014-207207(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0256090(US,A1)
【文献】国際公開第2019/116490(WO,A1)
【文献】特表2018-521425(JP,A)
【文献】特開2016-218682(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/041
G06F 3/044
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電容量の変化を検出する座標入力装置への入力操作を支援する操作支援装置であって、
操作部材と、
前記操作部材と連動して上下する第1回転板
及び第2回転板と、
前記座標入力装置の上に置かれる主軸支持部材と、
前記主軸支持部材の径方向外側に設けられ、前記第1回転板及び前記第2回転板よりも上側にある支持板と、
前記操作部材と、前記第2回転板とを連結する連結部材と、
前記第1回転板から前記座標入力装置に向けて突出する導電性の第1シャフト部と、前記導電性の第1端部と、を有する第1部材と、
前記第2回転板から前記座標入力装置に向けて突出する導電性の第2シャフト部と、第2端部と、を有する第2部材と、を備え、
前記操作部材への第1段分の押し下げ操作に連動して、前記第1シャフト部と前記第1端部とが接触
し、
前記操作部材への第1段分の押し下げ操作よりも大きな前記操作部材への第2段分の押し下げ操作に連動して、前記第2シャフト部と前記第2端部とが接触する、
操作支援装置。
【請求項2】
前記操作部材への第1段分の押し下げ操作に連動して、
前記支持板、前記第1回転板及び前記第2回転板が一体として下方に移動する、請求項
1に記載の操作支援装置。
【請求項3】
前記操作部材への第2段分の押し下げ操作に連動して、
前記支持板及び前記第1回転板が移動せず、前記支持板に対して前記第2回転板が離れる、請求項
1に記載の操作支援装置。
【請求項4】
前記第2部材は3つであり、前記主軸支持部材の中心軸の周りに、それぞれ120°毎に配置され
前記第1部材は、3つであり、前記主軸支持部材の中心軸と、各前記第2部材を結んだ線上を除いた位置であって、かつ前記主軸支持部材の中心軸の周りに、それぞれ120°毎に配置されている、請求項
1から
3のいずれか1項に記載の操作支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、静電容量式座標入力装置の入力操作を支援する操作支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、静電容量の変化又は接触領域の変化を検出するタッチパネル上に置かれ、タッチパネルからの入力操作を支援する操作ノブ(操作支援装置)が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の操作ノブがタッチパネル上に搭載された状態で、タッチパネルの初期化処理が起動すると、操作ノブの接触部の静電容量が基準値として扱われ、操作ノブの接触部の初期位置がタッチパネルの検出から除外されてしまう。このため、特許文献1の操作ノブが回転したとしても、操作ノブの接触部の位置が不明なので、回転角度検出ができない。従って、特許文献1では、予めタッチパネルの初期化処理を起動した後で、操作ノブをタッチパネル上に搭載する必要があった。
【0005】
本発明の目的は、座標入力装置の上に置かれたまま、座標入力装置の初期化処理を開始可能な搭載操作支援装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様に係る操作支援装置は、静電容量の変化を検出する座標入力装置への入力操作を支援する操作支援装置であって、操作部材と、前記操作部材と連動して上下する第1回転板と、前記第1回転板から前記座標入力装置に向けて突出する導電性の第1シャフト部と、前記導電性の第1端部と、を有する第1部材と、を備え、前記操作部材への第1段分の押し下げ操作に連動して、前記第1シャフト部と前記第1端部とが接触する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る入力システムの構成を説明するための説明図である。
【
図2】
図2は、本実施形態の操作支援装置の裏面を示す平面図である。
【
図3】
図3は、
図2のIII-III’線の断面において、操作部材が押し下げられていない状態を説明するための断面図である。
【
図4】
図4は、
図2のIV-IV’線の断面において、操作部材が押し下げられていない状態を説明するための断面図である。
【
図5】
図5は、
図2のV-V’線の断面において、操作部材が押し下げられていない状態を説明するための断面図である。
【
図6】
図6は、本実施形態に係る支持板の平面を示す平面図である。
【
図7】
図7は、本実施形態に係る第1回転板及び第2回転板を示す平面図である。
【
図8】
図8は、
図2のIII-III’線の断面において、操作部材が第1段階分押し下げられた状態を説明するための断面図である。
【
図9】
図9は、
図2のIV-IV’線の断面において、操作部材が第1段階分押し下げられた状態を説明するための断面図である。
【
図10】
図10は、
図2のV-V’線の断面において、操作部材が第1段階分押し下げられた状態を説明するための断面図である。
【
図11】
図11は、
図2のIII-III’線の断面において、操作部材が第2段階分押し下げられた状態を説明するための断面図である。
【
図12】
図12は、
図2のIV-IV’線の断面において、操作部材が第2段階分押し下げられた状態を説明するための断面図である。
【
図13】
図13は、
図2のV-V’線の断面において、操作部材が第2段階分押し下げられた状態を説明するための断面図である。
【
図14】
図14は、操作支援装置が座標入力装置の上に置かれたまま、座標入力装置の初期化処理が開始された場合において、第2部材で検出される容量を模式的に説明する説明図である。
【
図15】
図15は、操作支援装置が座標入力装置の上に置かれたまま、座標入力装置の初期化処理が開始された場合において、第1部材で検出される容量を模式的に説明する説明図である。
【
図16A】
図16Aは、操作部材が押し下げられていない状態において、第1回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
【
図16B】
図16Bは、操作部材が第1段階分押し下げられている状態において、第1回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
【
図16C】
図16Cは、操作部材が第2段階分押し下げられている状態において、第1回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
【
図16D】
図16Dは、操作部材が第2段階分押し下げられている状態において、第2回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
【
図16E】
図16Eは、操作部材が第1段階分押し下げられている状態において、第2回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
【
図16F】
図16Fは、操作部材が押し下げられていない状態において、第2回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
【
図16G】
図16Gは、操作部材が第1段階分押し下げられている状態において、第3回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
【
図16H】
図16Hは、操作部材が第2段階分押し下げられている状態において、第3回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本開示が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、開示の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本開示の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0009】
(入力システム)
図1は、本実施形態に係る入力システムの構成を説明するための説明図である。
図1に示すように、入力システム100は、表示装置D1と、制御装置101と、座標入力装置TPと、操作支援装置である操作ノブ1と、を備えている。ここで、表示装置D1の平面の一方向がDx方向とされ、Dx方向と直交する方向がDy方向とされている。
【0010】
表示装置D1において、例えば、表示領域MS、表示領域LS、表示領域RSがある。表示装置D1には、ポインタPMが表示されている。
【0011】
制御装置101は、いわゆるコンピュータであり、CPU(中央演算処理装置:Central Processing Unit)102と、RAM(Random Access Memory)103と、ROM(Read Only Memory)104、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disc Drive)などの内部記憶装置105と、を備えている。座標入力装置TPは、制御装置101の入力部として、制御装置101に接続されている。
【0012】
ROM104には、BIOS(Basic Input Output System)などのプログラムが記憶されている。
【0013】
RAM103は、プログラム、データの書き込み及び読み出しができるメインメモリであり、作業エリアを提供する。内部記憶装置105には、表示装置D1、及び座標入力装置TPを制御するための複数のプログラムが格納されている。
【0014】
CPU102は、内部記憶装置105又はRAM103に格納されたプログラムを読み出して実行する。CPU102の演算結果に基づいて、制御装置101は、表示装置D1に表示する画像と、座標入力装置TPの出力に基づいた画像を表示装置D1へ出力する。
【0015】
CPU102において、グラフィクスの表示に必要な演算処理が行われた画像が、表示装置D1で表示される。CPU102において、グラフィクスの表示に必要な演算処理が行われた画像が、座標入力装置TPで表示させることもできる。制御装置101は、座標入力装置TPからの信号の捕捉と、タッチ位置の演算処理と、演算結果に基づいた画像処理はコンピュータで行われる。
【0016】
座標入力装置TPは、例えば、座標入力機能を備えるいわゆるタッチパネルである。座標入力装置TPは、XY面内において、画像を表示するとともに、静電容量の変化を座標入力として受け付けることができる。座標入力装置TPは、表示装置LCOMと重ねあわされている。
【0017】
操作ノブ1は、座標入力装置TPの操作支援装置である。操作ノブ1のXY平面の座標は、座標入力装置TPで検出される。また、操作ノブ1の回転操作ROPは、座標入力装置TPで検出される。そして、操作ノブ1の押し下げ操作POPは、座標入力装置TPで検出される。
【0018】
入力システム100において、例えば、操作ノブ1の回転操作ROPにより、ポインタPMが、表示領域MS、表示領域LS、表示領域RSのいずれかに移動する。操作ノブ1に押し下げ操作POPが加えられると、押し下げ操作POPが加えられたときにポインタPMが存在する、例えば表示領域MSが選択され、以後の処理の対象領域となる。
【0019】
(操作支援装置)
操作ノブ1は、中空円筒形状をしており、操作者の掌に収まる大きさである。操作ノブ1の中空部分はなくてもよく、操作ノブ1の中空部分を押し下げ操作POP用ボタンとして用いてもよい。
【0020】
図2は、本実施形態の操作支援装置の裏面を示す平面図である。
図3は、
図2のIII-III’線の断面において、操作部材が押し下げられていない状態を説明するための断面図である。
図4は、
図2のIV-IV’線の断面において、操作部材が押し下げられていない状態を説明するための断面図である。
図5は、
図2のV-V’線の断面において、操作部材が押し下げられていない状態を説明するための断面図である。
図6は、本実施形態に係る支持板の平面を示す平面図である。
図7は、本実施形態に係る第1回転板及び第2回転板を示す平面図である。
【0021】
図2に示すように、操作ノブ1は、主軸支持部材2と、支持板4と、第1回転板5と、第2回転板6と、3つの第1部材53と、3つの第2部材63と、端子保持板71(
図3参照)を備えている。
図2では、端子保持板71の図示を省略し、第1端部52及び第2端部62の位置のみを図示している。第1部材53は、例えば、主軸支持部材2の中心軸Axの周りに、それぞれ120°毎に配置されている。第2部材63は、例えば、中心軸Axの周りに、それぞれ120°毎に配置されている。
【0022】
図3に示すように、主軸支持部材2は、中空円筒の部材である。主軸支持部材2は、座標入力装置TPの上面TPFに載置される。例えば、主軸支持部材2、絶縁性の樹脂で形成されている。これにより、座標入力装置TPの上面TPFに載置されていても、座標入力装置TPは、主軸支持部材2を検出しない。主軸支持部材2は、下方の端部で、座標入力装置TPと接している。主軸支持部材2は、上方の端部で、径方向外側に張り出している位置決め部21を有する。
【0023】
操作部材3は、主軸支持部材2、支持板4を覆う円環状の上面部31と、第2回転板6を径方向の外側から覆う側面部32とを有する。操作部材3は、導電性を有する材料である。
【0024】
図2、
図3及び
図6に示すように、支持板4は、絶縁性の樹脂で形成された円環状の板状部材である。支持板4は、主軸支持部材2の外周にある円環状の部材である。支持板4の上面には、第1磁石8が埋め込まれている。第1磁石8は、周方向に並んで配置されている。
図5に示すように、第1磁石8は、同一極性(例えばN極)が上方に向くように並べられている。第1磁石8は、小型成型が可能で、加工精度が高く、広温度範囲で使用可能な部材であり、例えば、ネオジム磁石である。
【0025】
図2及び
図7に示すように、第1回転板5及び第2回転板6は、円環状の板状部材である。
図4、
図5及び
図7に示すように、第1回転板5及び第2回転板6の上面には、第2磁石9が埋め込まれている。第2磁石9は、小型成型が可能で、加工精度が高く、広温度範囲で使用可能な部材であり、例えば、ネオジム磁石である。第2磁石9は、周方向に並んで配置されている。
図5に示すように、第1磁石8は、同一極性(例えばN極)が上方に向くように並べられている。第1磁石8と、第2磁石9とが、上下に重畳する位置になったとき、異なる極性が向かい合う。これにより、第1磁石8と第2磁石9とが引き合うので、支持板4と第1回転板5との間及び支持板4と第2回転板6との間には、引力が作用する。操作部材3が押し下げられていない状態においては、支持板4と第1回転板5とが接し、支持板4と第2回転板6とが接している。
【0026】
第1磁石8と第2磁石9との間には、支持板4があるので、支持板4の厚みにより、第1磁石8と第2磁石9とが引き合う引力を調整することができる。更に、第1磁石8と第2磁石9のサイズ並びに装着個数の設定により、引力を調整することもできる。
【0027】
第2回転板6は、透磁率が炭素鋼より小さい導電材料である。本実施形態では、第2回転板6は、銅亜鉛合金で形成されている。第2回転板6は、透磁率が炭素鋼以上の材料であると、第1磁石8と第2磁石9との間の引力を阻害する磁路が形成されてしまい、操作ノブ1の回転操作ROPに伴う回転トルク(戻り止めトルク)が消失してしまう可能性がある。第2回転板6は、絶縁材料であってもよいが、導電性の材料であると、座標入力装置TPにおいて、第2部材63の感度を高くすることができる。
【0028】
図2に示すように、第1回転板5は、第2回転板6の径方向内側に配置され、円環状の板状部材である。第1回転板5は、絶縁材料であってもよいが、導電性の材料であると、座標入力装置TPにおいて、第1部材53の感度を高くすることができる。
【0029】
図2に示すように、連結部材7は、周方向に複数設けられ、中心軸Axに向かって延びる柱状部材である。例えば、連結部材7は、金属製のピンである。
図2及び
図3に示すように、連結部材7は、操作部材3の側面部と、第2回転板6とを貫通することで、操作部材3の側面部と、第2回転板6とを連結している。第2回転板6の径方向内側から突出した連結部材7の先端部は、第1回転板5の下面に設けられた溝5Gに挿入されている。これにより、連結部材7は、操作ノブ1の回転操作R
OPに応じて、第2回転板6と、第1回転板5とを連結する。
【0030】
図4に示すように、第2部材63は、第2回転板6の座標入力装置TP側に取り付けられている。第2部材63は、第2回転板6から座標入力装置TPに向けて突出している。第2部材63は、座標入力装置TPの検出感度に影響を与えない円柱状の第2シャフト部61と、座標入力装置TPの検出感度に適したサイズの円盤状の第2端部62とを有する。第2シャフト部61及び第2端部62は、導電性の部材であり、例えば、銅亜鉛合金で形成されている。
【0031】
図5に示すように、第1部材53は、第1回転板5の座標入力装置TP側に取り付けられている。第1部材53は、第1回転板5から座標入力装置TPに向けて突出している。第1部材53は、円柱状の第1シャフト部51と、円盤状の第1端部52とを有する。第1シャフト部51及び第1端部52は、小型成型が可能で、加工精度が高く、広温度範囲で使用可能な部材であり、例えば、ネオジム磁石である。
図5に示すように、第1シャフト部51は、同一極性(例えばN極)が上方に向くように並べられている。第1端部52は、同一極性(例えばS極)が上方に向くように並べられている。第1端部52に対向する第1シャフト部51の下部の極性は、第1端部52の上面の極性と同極性である。
【0032】
第1シャフト部51と、第1端部52との間には、反発力が生じている。操作部材3が押し下げられていない状態においては、第1シャフト部51が、第1回転板5及び支持板4を上方へ押し上げ、支持板4の上面を主軸支持部材2の位置決め部21に当接させる。
【0033】
図2に示すように、第2部材63は、中心軸Axの周りに、第1部材53から60°ずれた位置に配置されている。第2部材63は、第1部材53と中心軸Axの周りの周方向に同じ位置で配置してもよい。本実施形態では、主軸支持部材2の中心軸Axと、各第1部材53を結んだ線上を除いた位置に、第2部材63がある。第2部材63は、第1部材53と中心軸Axの周りの周方向に異なる位置に配置することにより、第2端部62、第1端部52の大きさを大きくしても干渉せずに、配置することができる。
【0034】
また、操作ノブ1において、第2回転板6の一面の周方向には、第1磁石8と上下に重畳する位置で第1磁石8に対して引力を生じる複数の第2磁石9が配置されている。
【0035】
これにより、操作ノブ1の回転操作ROPがなければ、第1磁石8と第2磁石9との引力により、第2回転板6と支持板4との相対的な回転位置は保持される。操作ノブ1の回転操作ROPにより、主軸支持部材2に対して、操作部材3が回動する。第1磁石8と上下に重畳する位置で第1磁石8に対して引力を生じる第2磁石9は、移動して、次の隣接する第1磁石8に対して引力を生じ、操作ノブ1の操作者に対し、操作ノブ1の回転操作ROPに伴うタクタイルフィードバック(tactile feedback)が伝達される。つまり、操作ノブ1の回転操作ROPに伴って、いわゆるクリック感と呼ばれる感触が操作ノブ1の操作者に伝達される。
【0036】
図3、
図4及び
図5に示すように、端子保持板71は、座標入力装置TPの上面TPFに載置され、主軸支持部材2の外周にある円環状の部材である。端子保持板71は、絶縁性の樹脂で形成されている。これにより、座標入力装置TPの上面TPFに載置されていても、座標入力装置TPは、端子保持板71を検出しない。操作部材3と、端子保持板71とは、
図4に示す連結部材72で連結されている。例えば、連結部材72は、金属製のピンである。連結部材72は、端子保持板71の外径寄りであって、操作部材3の側面部32に対向する位置の端子保持板71上に立設している。連結部材72の上端は、操作部材3の側面部32にあけられた挿入穴3Hに挿入されている。連結部材72は、主軸支持部材2の中心軸Axの周りに、それぞれ120°毎に配置されている。
【0037】
図4及び
図5に示すように、第1部材53の第1端部52と、第2部材63の第2端部62とは、端子保持板71に埋め込まれ、上下の面が露出している。
図4に示すように、第1部材53第2部材63の第2端部62と第2シャフト部61との間には、高さH1の空隙が生じている。このため、第2端部62は、電気的にどの基準電位にも接続されていないフローティング状態である。
図4に示すように、第1部材53の第1端部52と第1シャフト部51との間には、高さH2の空隙が生じている。第1端部52は、電気的にどの基準電位にも接続されていないフローティング状態である。空隙の高さH2は、空隙の高さH1よりも小さい。操作部材3が押し下げられていない状態においては、支持板4と第1回転板5とが接し、支持板4と第2回転板6とが接する。また、操作部材3が押し下げられていない状態において、座標入力装置TPは、第1部材53の第1端部52及び第2部材63の第2端部62を検知しない感度設定としている。
【0038】
図8は、
図2のIII-III’線の断面において、操作部材が第1段階分押し下げられた状態を説明するための断面図である。
図9は、
図2のIV-IV’線の断面において、操作部材が第1段階分押し下げられた状態を説明するための断面図である。
図10は、
図2のV-V’線の断面において、操作部材が第1段階分押し下げられた状態を説明するための断面図である。
図8、
図9及び
図10では、操作部材3が第1段階分押し下げられた状態が示されている。
【0039】
操作部材3に手が置かれ、手の重みで、操作部材3が第1段階分押し下げられる。
図8に示すように、操作部材3が押し下げられると、第2回転板6が連結部材7を介して、押し下げられる。第1磁石8と第2磁石9とが引き合うので、支持板4と第2回転板6との間には、引力が作用する。第2回転板6の押し下げに伴って、支持板4も押し下げられる。支持板4が押し下げられると、第1回転板5も押し下げられる。第1回転板5が押し下げられると、第1シャフト部51が押し下げられ、
図10に示すように、第1シャフト部51と第1端部52とが当接する。支持板4の上面と、主軸支持部材2の位置決め部21とが離れ、高さH2の空隙が生じる。
【0040】
図9に示すように、第1部材53第2部材63の第2端部62と第2シャフト部61との間には、高さH3の空隙が生じている。高さH3は、上述した高さH1から高さH2を引いた差分になる。
【0041】
図11は、
図2のIII-III’線の断面において、操作部材が第2段階分押し下げられた状態を説明するための断面図である。
図12は、
図2のIV-IV’線の断面において、操作部材が第2段階分押し下げられた状態を説明するための断面図である。
図13は、
図2のV-V’線の断面において、操作部材が第2段階分押し下げられた状態を説明するための断面図である。
図8、
図9及び
図10では、操作ノブ1の押し下げ操作P
OPにより、操作部材3が第2段階分押し下げられた状態が示されている。
図11に示すように、支持板4と第2回転板6とが離れる。
【0042】
図11に示すように、支持板4と第2回転板6とが離れても、連結部材7の先端部は、第1回転板5の下面に設けられた溝5Gに挿入されている。これにより、操作部材3が押し下げられた状態で、操作部材3が回動しても、操作部材3の回動と第2回転板6及び第1回転板5が連動して回動する。
【0043】
図12に示すように、操作部材3が押し下げられていない状態から操作部材3が第2段階分押し下げられている状態になると、第2シャフト部61と、第2端部62とが当接する。
図13に示すように、第1回転板5の下面に設けられた溝5Gは、第1回転板5に対して連結部材7が相対的に下がる動作を阻害しないので、操作部材3の第2段階の押し下げに応じて、第2回転板6が押し下げられる。これに対して、操作部材3の第2段階の押し下げられても、第1シャフト部51と第1端部52とが当接しているので、第1回転板5は動かない。このため、支持板4及び第1回転板5の位置が変わらず、支持板4に対して第2回転板6が離れていくことになる。そして、第2シャフト部61と、第2端部62とが当接すると、支持板4と第2回転板6との間に、高さH3の空隙ができる。
【0044】
上述したように、第1磁石8と第2磁石9とが引き合うので、支持板4と第2回転板6との間には、引力が作用する。そこで、操作ノブ1の押し下げ操作P
OPが解除されると、支持板4に第2回転板6が吸着して、
図3から
図5に示す操作部材3が押し下げられていない状態に戻る。
【0045】
図14は、操作支援装置が座標入力装置の上に置かれたまま、座標入力装置の初期化処理が開始された場合において、第1部材で検出される容量を模式的に説明する説明図である。
図15は、操作支援装置が座標入力装置の上に置かれたまま、座標入力装置の初期化処理が開始された場合において、第1部材で検出される容量を模式的に説明する説明図である。
図16Aは、操作部材が押し下げられていない状態において、第1回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
図16Bは、操作部材が第1段階分押し下げられている状態において、第1回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
【0046】
図14に示す例は、比較例である。
図14に示すように、操作ノブ1が座標入力装置TPの上に置かれたまま、座標入力装置TPの初期化処理が開始された場合(ステップST1)、座標入力装置TPは、第1部材53の容量も含めた容量値Raw Dataをベース容量値Base lineとして記憶する。本実施形態において、座標入力装置TPの初期化処理とは、容量値Raw Dataをベース容量値Base lineとして記憶することをいう。座標入力装置TPの初期化処理には、座標入力装置TPの電源投入時のみならず、座標入力装置TPの動作中に導体接触がない状態での容量値Raw Dataをベース容量値Base lineとして記憶する処理を含む。
【0047】
操作ノブ1が座標入力装置TPの上で一方向に回転すると、第1部材53の位置が変わる(ステップST2)。座標入力装置TPは、第1部材53の容量も含めた容量値Raw Dataから記憶しているベース容量値Base lineを差し引いた検出容量値Signal Dataを出力し、第1部材53の信号値Signalを出力する。
【0048】
操作ノブ1が座標入力装置TPの上で逆方向に回転し、座標入力装置TPの初期化処理が開始された位置に第1部材53を戻す場合(ステップST1)、第1部材53の容量も含めた容量値Raw Dataから記憶しているベース容量値Base lineを差し引いた検出容量値Signal Dataを出力すると、第1部材53の容量値がベース容量値Base lineで相殺され、第1部材53の信号値Signalが出力されなくなる。
【0049】
上述した比較例に対し、本実施形態の第1部材53の第1端部52は、座標入力装置TP上にあるが、第1部材53の第1端部52がフローティング状態である。
図15に示すように、操作ノブ1が座標入力装置TPの上に置かれたまま、座標入力装置TPの初期化処理が開始された場合(ステップST1)、座標入力装置TPは、容量値Raw Dataをベース容量値Base lineとして記憶する。このとき、第1部材53の第1端部52がフローティング状態であるので、第1部材53の第1端部52の容量値が容量値Raw Dataに影響を与えにくくなる。
【0050】
例えば、
図16Aに示すように、座標入力装置TPの初期化処理が開始され、かつ操作部材3が押し下げられていない状態では、座標入力装置TPには、3つの第1部材53及び3つの第2部材63は、いずれも検出されない。
【0051】
図10に示すように、操作部材3に手がのせられて、操作部材3が第1段階分押し下げられる(ステップST3)と、操作部材3に連動して、第1シャフト部51と、第1端部52とが当接する。第1シャフト部51と、第1端部52とが、導電性部材であるので、第1端部52の容量よりも、第1シャフト部51及び第1端部52の合計容量となる第1部材53の容量が大きくなる。座標入力装置TPは、第1部材53の容量値Raw Dataから記憶しているベース容量値Base lineを差し引いた検出容量値Signal Dataを出力し、第1部材53の信号値Signalを出力する。これにより、
図16Bに示すように、座標入力装置TPには、3つの第1部材53が検知される。3つの第1部材53の各座標から、制御装置101は、中心軸Axの座標が演算できる。例えば、操作ノブ1の座標が中心軸Axの座標とすることで、制御装置101は、操作ノブ1のXY平面内の位置を取得できる。
【0052】
図16Cは、操作部材が第2段階分押し下げられている状態において、第1回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
図16Dは、操作部材が第2段階分押し下げられている状態において、第2回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
図16Eは、操作部材が第1段階分押し下げられている状態において、第2回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
図16Fは、操作部材が押し下げられていない状態において、第2回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
【0053】
図16Aから
図16Fに示すように、中心軸Axから各第1部材53がある方向が方位A、方位B、方位Cとする。中心軸Axから各第2部材63がある方向が方位D、方位E、方位Fとする。第1部材53は、中心軸Axの周りに、第2部材63から60°ずれた位置に配置されている。
図16Bに示すように、座標入力装置TPには、3つの第1部材53が検知されるので、制御装置101は、第1部材53がある方位A、方位B、方位Cを演算できる。
【0054】
図16Cに示すように、座標入力装置TPには、3つの第2部材63が検知されるので、座標入力装置TPは、操作ノブ1の回転操作R
OPを検知することができる。
【0055】
図16Cに示す第1回転角度から
図16Dに示す第2回転角度へ操作ノブ1が左周りに回転した場合、制御装置101は、
図16Dの中心軸Axから方位Aの方向と、
図16Cの中心軸Axから方位Aの方向との角度差を演算することにより、操作ノブ1の回転角度を取得することができる。なお、方位Aについて説明したが、方位Aに基づく演算は、方位B、方位C、方位D、方位E及び方位Fに基づく演算に置き換えることができる。
【0056】
次に、
図16Eに示す押し下げ操作P
OPが加えられた状態から、操作部材3に手を置いたまま、操作ノブ1の押し下げ操作P
OPが解除されると、
図16Eに示すように、座標入力装置TPには、3つの第1部材53が検知されるが、3つの第2部材63が検知されなくなる。3つの第1部材53が検知されるが、3つの第2部材63が検知されなくなる場合、操作ノブ1の押し下げ操作P
OPが解除されたとして、入力システム100は、処理をする。
【0057】
次に、
図16Eに示すように、操作部材3に手を置いたまま、操作ノブ1の押し下げ操作P
OPが解除された状態から、操作部材3から手を放すと、
図16Fに示すように、座標入力装置TPには、3つの第1部材53及び3つの第2部材63が検知されなくなる。操作部材3から手を放すと、
図5に示すように、第1シャフト部51と第1端部52との間の反発力で、第1シャフト部51が、第1回転板5及び支持板4を上方へ押し上げ、支持板4の上面を主軸支持部材2の位置決め部21に当接させる。その結果、第1端部52の容量値がベース容量値Base lineで相殺され、第1部材53の信号値Signalが出力されなくなる。
【0058】
次に、別の操作が操作ノブ1に加えられる例を説明する。
図16Bに示す第1回転角度から
図16Eに示す第2回転角度へ操作ノブ1が左周りに回転した場合、制御装置101は、
図16Bの中心軸Axから方位Aの方向と、
図16Eの中心軸Axから方位Aの方向との角度差を演算することにより、操作ノブ1の回転角度を取得することができる。なお、方位Aについて説明したが、方位Aに基づく演算は、方位B又は方位Cに基づく演算に置き換えることができる。
【0059】
座標入力装置TPは、操作ノブ1が右周りに回転した場合も検知できる。
図16Gは、操作部材が第1段階分押し下げられている状態において、第3回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
図16Bに示す第1回転角度から
図16Gに示す第3回転角度へ操作ノブ1が右周りに回転した場合、制御装置101は、
図16Bの中心軸Axから方位Aの方向と、
図16Gの中心軸Axから方位Aの方向との角度差を演算することにより、操作ノブ1の回転角度を取得することができる。なお、方位Aについて説明したが、方位Aに基づく演算は、方位B又は方位Cに基づく演算に置き換えることができる。
【0060】
図16Hは、操作部材が第2段階分押し下げられている状態において、第3回転角度を示す複数の部材位置を示す平面図である。
図16Gに示すように、座標入力装置TPには、3つの第2部材63が検知されるので、操作ノブ1の回転操作R
OPを検知することができる。
【0061】
図16Cに示す第1回転角度から
図16Gに示す第3回転角度へ操作ノブ1が右周りに回転した場合、制御装置101は、
図16Cの中心軸Axから方位Aの方向と、
図16Gの中心軸Axから方位Aの方向との角度差を演算することにより、操作ノブ1の回転角度を取得することができる。なお、方位Aについて説明したが、方位Aに基づく演算は、方位B、方位C、方位D、方位E及び方位Fに基づく演算に置き換えることができる。
【0062】
以上説明したように、操作ノブ1は、静電容量の変化を検出する座標入力装置TPへの入力操作を支援する操作支援装置である。操作ノブ1は、座標入力装置TPの方向へ押し下げ操作が可能な操作部材3と、操作部材と連動して上下する第1回転板5と、第1部材53と、を備える。第1部材53は、第1回転板5から座標入力装置TPに向けて突出する第1シャフト部51と、第1端部52とを備える。操作部材3への第1段分の押し下げ操作に連動して、第1シャフト部51と第1端部52とが接触する。これによれば、座標入力装置TPの上に操作ノブ1が搭載されたまま、座標入力装置TPの初期化処理が開始されたとしても、操作部材3に押し下げ操作POPがあれば、座標入力装置TPの上の操作ノブ1の座標入力が可能になる。本実施形態の操作ノブ1は、予め座標入力装置TPの初期化処理を起動した後で、操作ノブ1を座標入力装置TP上に搭載してもよいし、座標入力装置TPの上に操作ノブ1が搭載されたまま、座標入力装置TPの初期化処理を起動してもよい。
【0063】
操作ノブ1は、第2回転板6と、第2部材63と、を備える。第2回転板6は、操作部材3と連動して上下する。第2部材63は、第2回転板6から座標入力装置TPに向けて突出する導電性の第2シャフト部61と、座標入力装置TPに載置される導電性の第2端部62と、を有する。操作部材3への押し下げ操作POPに連動して、第2シャフト部61と第2端部62とが接触する。これにより、座標入力装置TPには、3つの第2部材63が検知される。
【0064】
操作ノブ1は、座標入力装置TPの上に置かれる主軸支持部材2と、支持板4と、操作部材3と第2回転板6とを連結する連結部材7と、を備える。支持板4は、主軸支持部材2の径方向外側に設けられ、第1回転板5及び第2回転板6よりも上側にある。これにより、操作部材3への第1段分の押し下げ操作と、操作部材3への第2段分の押し下げ操作により、支持板4、第1回転板5及び第2回転板6の相対的な位置関係を変えることができる。操作部材3への第1段分の押し下げ操作に連動して、支持板4、第1回転板5及び第2回転板6が一体として下方に移動する。操作部材3への第2段分の押し下げ操作に連動して、支持板4及び第1回転板5が移動せず、支持板4に対して第2回転板6が離れる。
【0065】
第1部材53は3つであり、主軸支持部材2の中心軸Axの周りに、それぞれ120°毎に配置されている。第2部材63は、主軸支持部材2の中心軸Axと、各第1部材53を結んだ線上を除いた位置であって、かつ主軸支持部材2の中心軸Axの周りに、それぞれ120°毎に配置されている。座標入力装置TPの上に操作ノブ1が搭載されたまま、座標入力装置TPの初期化処理が開始されたとしても、
図1に示すように、操作部材3に押し下げ操作P
OPがされると、
図16Bに示すように第2部材63の位置が出力できる。その結果、制御装置101は、第1部材53の位置を推定でき、座標入力装置TPが初期化処理された時点の第1部材53の位置を内部記憶装置105に記憶できる。
【0066】
なお、制御装置101は、操作部材3が傾いて押し下げられると、1つ又は2つの第2部材63が検知されるので、操作ノブ1の押し下げ操作POPとは認識しない。制御装置101は、操作部材3が押し下げられ、3つの第2部材63が検知されると、操作ノブ1の押し下げ操作POPがあったとして、操作ノブ1の押し下げ操作POPに割り付けられた処理を実行するようにすれば、誤操作での処理実行を抑制することができる。
【0067】
以上、好適な実施の形態を説明したが、本開示はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本開示の技術的範囲に属する。
【0068】
例えば、方向Xと方向Yとで規定される平面は、座標入力装置TPの上面TPFであるが、座標入力装置TPの上面TPFは、湾曲していてもよい。また、座標入力装置TPは、タッチパネルとしたが、表示機能のないタッチパッドでもよい。
【0069】
また、引力作用、反発作用に磁石を用いたが、ゴム、ばね等の部材を代用してもよい。
【符号の説明】
【0070】
1 操作ノブ
2 主軸支持部材
3 操作部材
4 支持板
5 第2回転板
6 第1回転板
6G 溝
7 連結部材
8 第1磁石
9 第2磁石
51 第1シャフト部
52 第1端部
53 第1部材
61 第2シャフト部
62 第2端部
63 第2部材
100 入力システム
101 制御装置
Ax 中心軸