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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-31
(45)【発行日】2023-08-08
(54)【発明の名称】排気ガス浄化装置
(51)【国際特許分類】
   F01N 3/24 20060101AFI20230801BHJP
   F01N 3/00 20060101ALI20230801BHJP
   F01N 13/00 20100101ALI20230801BHJP
   F01N 99/00 20100101ALI20230801BHJP
【FI】
F01N3/24 Q
F01N3/00 F
F01N13/00 A
F01N99/00
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020033476
(22)【出願日】2020-02-28
(65)【公開番号】P2021134765
(43)【公開日】2021-09-13
【審査請求日】2022-07-29
(73)【特許権者】
【識別番号】391002498
【氏名又は名称】フタバ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】石松 貴洋
【審査官】前田 浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-227157(JP,A)
【文献】特開2016-173041(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01N 3/24
F01N 3/00
F01N 13/00
F01N 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関の排気ガス浄化装置であって、
排気ガス中の環境汚染物質を改質又は捕集するように構成された浄化用部材と、
前記浄化用部材が配置された筒状の本体部と、
前記本体部の前記排気ガスの排出口に連結されると共に、前記排気ガスの流れに沿って縮径する縮径部と、
前記縮径部に取り付けられたセンサと、
を備え、
前記縮径部は、
内周面と、
前記本体部から前記排気ガスが流入するように構成された上流側開口と、
前記排気ガスを排出するように構成されると共に、前記上流側開口において前記縮径部の中心軸と平行な方向から視て、前記上流側開口と重なるように配置された下流側開口と、
上流部と、
前記上流部よりも内径の小さい下流部と、
前記上流部と前記下流部とを連結する段差と、
を有し、
前記内周面は、
前記下流部において前記縮径部の径方向外側に突出した凸部と、
前記凸部よりも前記上流側開口に近い位置に前記凸部及び前記段差と連続して設けられると共に、前記凸部に対し前記縮径部の径方向に凹んだ凹部と、
を有し、
前記センサは、前記凸部を貫通する、排気ガス浄化装置。
【請求項2】
請求項1に記載の排気ガス浄化装置であって、
前記センサの先端は、前記縮径部の中心軸を含む断面において、前記凸部の最上流点と前記凸部の最下流点とを結ぶ仮想直線よりも前記縮径部の径方向内側に位置する、排気ガス浄化装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の排気ガス浄化装置であって、
前記センサの先端は、前記下流側開口において前記縮径部の中心軸と平行な方向から視て、前記下流側開口よりも前記縮径部の径方向外側に位置する、排気ガス浄化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、排気ガス浄化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
内燃機関の排気ガス成分に関する規制に対応することを目的として、内燃機関の排気ガス流路には、排気ガス浄化装置が設置される。排気ガス浄化装置では、触媒やフィルターによって有害な排気ガス成分が除去されたことを確認するために、触媒やフィルターの下流側にセンサが配置される。
【0003】
センサは、先端に排気ガスが接触することによって、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)、粒状物質(PM)等の測定対象成分の濃度を検出する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-169144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
センサは、先端に接触する排気ガスの流れ方向によって検出精度が変化する。そのため、上記公報では、センサの上流側にブレードを設けてセンサに排気ガスを誘導している。しかし、ブレードの設置によって溶接工数が増えるほか、溶接時に発生するスパッタ等の異物が装置内に付着するおそれがある。
【0006】
本開示の一局面は、排気ガスの流れを変える部品を設置しなくともセンサの検出精度を高められる排気ガス浄化装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、内燃機関の排気ガス浄化装置である。排気ガス浄化装置は、排気ガス中の環境汚染物質を改質又は捕集するように構成された浄化用部材と、浄化用部材が配置された筒状の本体部と、本体部の排気ガスの排出口に連結されると共に、排気ガスの流れに沿って縮径する縮径部と、縮径部に取り付けられたセンサと、を備える。
【0008】
縮径部は、内周面と、本体部から排気ガスが流入するように構成された上流側開口と、排気ガスを排出するように構成されると共に、上流側開口において縮径部の中心軸と平行な方向から視て、上流側開口と重なるように配置された下流側開口と、を有する。内周面は、縮径部の径方向外側に突出した凸部と、凸部よりも上流側開口に近い位置に凸部と連続して設けられると共に、凸部に対し縮径部の径方向に凹んだ凹部と、を有する。センサは、凸部を貫通する。
【0009】
このような構成によれば、内周面に設けられた凹部と凸部とによって、内周面に沿って流れていた排気ガスが内周面から剥離する。そのため、排気ガスの流れを変える部品を設置しなくとも縮径部内において排気ガスの速度を高めつつ、排気ガスをセンサの先端に誘導することができる。その結果、センサの検出精度が高められる。
【0010】
本開示の一態様では、センサの先端は、縮径部の中心軸を含む断面において、凸部の最上流点と凸部の最下流点とを結ぶ仮想直線よりも縮径部の径方向内側に位置してもよい。このような構成によれば、内周面から剥離した排気ガスをより的確にセンサの先端に誘導できる。
【0011】
本開示の一態様では、センサの先端は、下流側開口において縮径部の中心軸と平行な方向から視て、下流側開口よりも縮径部の径方向外側に位置してもよい。このような構成によれば、例えば縮径部の下流側に接続される配管から侵入する水等がセンサに接触することが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施形態における排気ガス浄化装置の模式的な中央断面図である。
図2図2は、図1の排気ガス浄化装置における縮径部及びセンサの模式的な側面図である。
図3図3は、図2の縮径部及びセンサの模式的な正面図である。
図4図4A及び図4Bは、図1の排気ガス浄化装置における排気ガスの流れを示す模式図である。
図5図5は、図1とは異なる実施形態における排気ガス浄化装置の模式的な中央断面図である。
図6図6は、図1及び図5とは異なる実施形態における排気ガス浄化装置の模式的な中央断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す排気ガス浄化装置(以下、単に「浄化装置」ともいう。)1は、内燃機関の排気ガス流路内に設けられ、排気ガス中の環境汚染物質を低減する。浄化装置1は、浄化用部材2と、本体部3と、縮径部4と、センサ5とを備える。
【0014】
浄化装置1が設けられる内燃機関は、特に限定されないが、浄化装置1はディーゼル機関の排気ガス浄化装置として特に好適に使用できる。ディーゼル機関としては、自動車、鉄道、船舶、建機等の輸送機器、発電施設などで駆動用又は発電用として用いられるものが挙げられる。
【0015】
<浄化用部材>
浄化用部材2は、排気ガス中の環境汚染物質を改質又は捕集するように構成されている。ここで、「環境汚染物質」とは、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)、粒状物質(PM)、硫黄酸化物(SOx)、炭化水素類(HC)等を意味する。
【0016】
浄化用部材2としては、例えばディーゼル酸化触媒(DOC)、ディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)、NOx吸着剤等が挙げられる。DOCは、排気ガスに含まれるPM中の可溶有機成分(SOF)、CO及びHCを酸化させる触媒である。DPFは、排気ガスに含まれるPMを捕集するフィルターである。NOx吸着剤は、NOxを吸着除去する物質である。
【0017】
<本体部>
本体部3は、浄化用部材2が内部に配置された筒状の部材である。本体部3は、排気ガスGの導入口3Aと、排気ガスGの排出口3Bとを有する。本体部3は、軸方向(つまり排気ガスの流れ方向)に沿って径が変化しない。
【0018】
<縮径部>
縮径部4は、本体部3の排気ガスGの排出口3Bに連結されると共に、排気ガスGの流れに沿って縮径している。縮径部4は、周壁41と、内周面42と、センサボス43と、上流側開口44と、下流側開口45とを有する。
【0019】
本実施形態では、縮径部4は、非連続的に1段階で縮径している。具合的には、縮径部4は、上流側開口44の径と内径が等しい上流部4Aと、下流側開口45の径と内径が等しい下流部4Bとを有する。なお、下流部4Bの内径は、後述する凸部42A及び凹部42Bを除いた部分の内径を意味する。
【0020】
上流部4Aには、浄化用部材2及び本体部3の一部が挿入されている。下流部4Bには、配管100の一部が挿入されている。
【0021】
周壁41は、上流部4Aを構成する大円筒部と、下流部4Bを構成する小円筒部と、大円筒部と小円筒部とを縮径部4の径方向(つまり縮径部4の中心軸P1と直交する方向)に連結する円板部とから構成されている。
【0022】
内周面42は、凸部42Aと凹部42Bとを有する。凸部42Aは、下流部4Bにおいて、縮径部4の径方向外側に突出した部位である。凹部42Bは、下流部4Bにおいて、凸部42Aよりも上流側開口44に近い位置に凸部42Aと連続して設けられている。凹部42Bは、凸部42Aに対し縮径部4の径方向内側に凹んでいる。
【0023】
なお、凹部42Bは、凸部42Aに対し縮径部4の径方向に凹んでいるが、下流部4Bにおける凸部42A及び凹部42B以外の部位よりも縮径部4の径方向外側に位置する。また、凹部42Bは、上流部4Aと下流部4Bとを連結する段差に連続するように設けられている。
【0024】
センサボス43は、図2及び図3に示すように、周壁41のうち凸部42Aと重なる部分の外側に配置されている。本実施形態では、センサボス43は、周壁41と一体に形成されている。センサボス43は、センサ5を縮径部4に対し固定する。
【0025】
周壁41は、縮径部4の中心軸P1を含む断面において、上流部4Aから下流部4BにかけてS字状に湾曲することで、凸部42A及び凹部42Bを形成している。また、縮径部4の外側には、周壁41とセンサボス43とによって縮径部4の中心軸P1と平行な方向に挟まれる断面U字状の空間が形成されている。
【0026】
図1に示す上流側開口44は、本体部3の排出口3Bから排気ガスGが流入するように構成されている。上流側開口44は、本体部3と接続されている。
【0027】
下流側開口45は、排気ガスGを配管100に排出するように構成されている。下流側開口45の径は、上流側開口44の径よりも小さい。下流側開口45は、上流側開口44において縮径部4の中心軸P1と平行な方向から視て、上流側開口44と全体が重なるように配置されている。具体的には、縮径部4の中心軸P1と平行な方向から視て、下流側開口45の中心は上流側開口44の中心と一致する。
【0028】
<センサ>
センサ5は、例えば、排気ガスGの測定対象成分(例えばNOx、PM、O等)の濃度、排気ガスの温度等を測定するように構成されている。なお、これらの測定対象は一例である。センサ5は、先端5Aから排気ガスの一部を内部に取り込んで測定を行う棒状の装置である。
【0029】
センサ5は、縮径部4のセンサボス43に取り付けられている。また、センサ5は、縮径部4の凸部42Aを貫通している。センサ5の中心軸P2は、縮径部4の径方向に対して交差している。
【0030】
センサ5の先端5Aは、図1に示すように、縮径部4の中心軸P1を含む断面において、凸部42Aの最上流点S1と凸部42Aの最下流点S2とを結ぶ仮想直線Lよりも縮径部4の径方向内側に位置している。
【0031】
最上流点S1は、凸部42Aのうち、最も上流側に位置する点であり、凸部42Aと凹部42Bとの連結点である。最下流点S2は、凸部42Aのうち、最も下流側に位置する点であり、下流側開口45との連結点である。
【0032】
また、センサ5の先端5Aは、下流側開口45において縮径部4の中心軸P1と平行な方向から視て、下流側開口45よりも縮径部4の径方向外側に位置している。つまり、図3に示すように、センサ5を取り付けた縮径部4を下流側開口45側から中心軸P1と平行な方向に視ると、センサ5の先端5Aは縮径部4と重なるため視認されない。
【0033】
[1-2.作用]
以下、浄化装置1の縮径部4における排気ガスの流れについて図4A,4Bを用いて説明する。
【0034】
図4Aに示すように、浄化装置1では、上流部4Aから下流部4Bへ縮径する部分において排気ガスが内周面42に沿って流れるが、凹部42B及び凸部42Aによって排気ガスが内周面42から剥離する。
【0035】
また、図4Bに示すように、このような排気ガスの剥離によって、センサ5に供給される排気ガスの流速が上昇する。なお、図4Bの矢印の太さは流速の大きさを示している。また、図4Bでは、縮径部4による流路断面積の減少効果によっても排気ガスの流速が下流側で上昇している。
【0036】
[1-3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)内周面42に設けられた凹部42Bと凸部42Aとによって、内周面42に沿って流れていた排気ガスが内周面42から剥離する。そのため、排気ガスの流れを変える部品を設置しなくとも縮径部4内において排気ガスの速度を高めつつ、排気ガスをセンサ5の先端5Aに誘導することができる。その結果、センサ5の検出精度が高められる。
【0037】
(1b)センサ5の先端5Aが凸部42Aの最上流点S1と凸部42Aの最下流点S2とを結ぶ仮想直線Lよりも縮径部4の径方向内側に位置していることで、内周面42から剥離した排気ガスをより的確にセンサ5の先端5Aに誘導できる。
【0038】
(1c)センサ5の先端5Aが下流側開口45よりも縮径部4の径方向外側に位置することで、例えば縮径部4の下流側に接続される配管100から侵入する水等がセンサ5に接触することが抑制される。
【0039】
[2.第2実施形態]
図5に示す浄化装置11は、内燃機関の排気ガス流路内に設けられ、排気ガス中の環境汚染物質を低減する。
【0040】
浄化装置11は、浄化用部材2と、本体部3と、縮径部14と、センサ5とを備える。浄化装置11の浄化用部材2、本体部3、及びセンサ5は、図1の浄化装置1と同じものであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
【0041】
縮径部14は、本体部3の排気ガスGの排出口3Bに連結されると共に、排気ガスGの流れに沿って縮径している。縮径部14は、周壁141と、内周面142と、センサボス143と、上流側開口144と、下流側開口145とを有する。
【0042】
本実施形態では、縮径部14は、非連続的に1段階で縮径した後、連続的に縮径している。具合的には、縮径部14は、上流側開口144の径と内径が等しい上流部14Aと、上流部14Aよりも内径が小さい中間部14Bと、テーパ状に縮径する下流部14Cとを有する。なお、中間部14B及び下流部14Cの内径は、後述する凸部142A及び凹部142Bを除いた部分の内径を意味する。
【0043】
上流部14Aには、浄化用部材2及び本体部3の一部が挿入されている。下流部14Cには、配管100の一部が挿入されている。
【0044】
周壁141は、上流部14Aを構成する大円筒部と、中間部14Bを構成する中円筒部と、下流部14Cを構成する円錐筒部と、大円筒部と中円筒部とを縮径部14の径方向(つまり、縮径部14の中心軸P1と直交する方向)に連結する円板部とから構成されている。
【0045】
内周面142は、凸部142Aと凹部142Bとを有する。凸部142Aは、中間部14B及び下流部14Cにおいて、縮径部14の径方向外側に突出した部位である。凹部142Bは、中間部14Bにおいて、凸部142Aよりも上流側開口144に近い位置に凸部142Aと連続して設けられている。凹部142Bは、凸部142Aに対し縮径部14の径方向に凹んでいる。
【0046】
なお、凹部142Bは、凸部142Aに対し縮径部14の径方向に凹んでいるが、中間部14Bにおける凸部142A及び凹部142B以外の部位よりも縮径部14の径方向外側に位置する。また、凹部142Bは、上流部14Aと中間部14Bとを連結する段差に連続するように設けられている。
【0047】
センサボス143は、周壁141に設けられた貫通孔に嵌るように配置されている。センサボス143の底部は、凸部142Aの一部を構成している。センサボス143は、センサ5を縮径部14に対し固定する。
【0048】
周壁141は、縮径部14の中心軸P1を含む断面において、上流部14Aから下流部14CにかけてS字状に湾曲することで、凸部142A及び凹部142Bを形成している。また、縮径部14の外側には、周壁141とセンサボス143とによって縮径部14の中心軸P1と平行な方向に挟まれる断面U字状の空間が形成されている。
【0049】
上流側開口144は、本体部3の排出口3Bから排気ガスGが流入するように構成されている。上流側開口144は、本体部3と接続されている。
【0050】
下流側開口145は、排気ガスGを配管100に排出するように構成されている。下流側開口145の径は、上流側開口144の径よりも小さい。下流側開口145は、上流側開口144において縮径部14の中心軸P1と平行な方向から視て、上流側開口144と全体が重なるように配置されている。具体的には、縮径部14の中心軸P1と平行な方向から視て、下流側開口145の中心は上流側開口144の中心と一致する。
【0051】
センサ5の先端5Aは、縮径部14の中心軸P1を含む断面において、凸部142Aの最上流点S1と凸部142Aの最下流点S2とを結ぶ仮想直線Lよりも縮径部14の径方向内側に位置している。また、センサ5の先端5Aは、下流側開口145において縮径部14の中心軸P1と平行な方向から視て、下流側開口145よりも縮径部14の径方向外側に位置している。
【0052】
本実施形態では、センサ5は、中心軸P2が縮径部14の径方向と平行となる向きに配置されている。ただし、図6に示すように、センサ5は、中心軸P2が縮径部14の径方向と交差する向きに配置されてもよい。図6においても、センサ5の先端5Aは、縮径部14の中心軸P1を含む断面において、凸部142Aの最上流点S1と凸部142Aの最下流点S2とを結ぶ仮想直線Lよりも縮径部14の径方向内側に位置している。また、センサ5の先端5Aは、下流側開口145において縮径部14の中心軸P1と平行な方向から視て、下流側開口145よりも縮径部14の径方向外側に位置している。
【0053】
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0054】
(3a)上記実施形態の排気ガス浄化装置において、センサの先端は、縮径部の中心軸を含む断面において、凸部の最上流点と凸部の最下流点とを結ぶ仮想直線よりも縮径部の径方向外側に位置してもよい。
【0055】
(3b)上記実施形態の排気ガス浄化装置において、センサの先端は、縮径部の中心軸と平行な方向から視て、下流側開口よりも縮径部の径方向内側に位置してもよい。
【0056】
(3c)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
【符号の説明】
【0057】
1…排気ガス浄化装置、2…浄化用部材、3…本体部、3A…導入口、3B…排出口、
4…縮径部、4A…上流部、4B…下流部、5…センサ、5A…先端、
11…排気ガス浄化装置、14…縮径部、14A…上流部、14B…中間部、
14C…下流部、41…周壁、42…内周面、42A…凸部、42B…凹部、
43…センサボス、44…上流側開口、45…下流側開口、100…配管、
141…周壁、142…内周面、142A…凸部、142B…凹部、
143…センサボス、144…上流側開口、145…下流側開口。
図1
図2
図3
図4
図5
図6