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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-31
(45)【発行日】2023-08-08
(54)【発明の名称】繊維ウェブ乾燥装置
(51)【国際特許分類】
   F26B 13/10 20060101AFI20230801BHJP
【FI】
F26B13/10 B
【請求項の数】 12
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021201142
(22)【出願日】2021-12-10
(65)【公開番号】P2022095562
(43)【公開日】2022-06-28
【審査請求日】2021-12-13
(31)【優先権主張番号】20214410.1
(32)【優先日】2020-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】521088402
【氏名又は名称】カール マイヤー シュトール アールアンドディー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ファーッセン, カール-ハインツ
(72)【発明者】
【氏名】フェラーリ, マッテオ
【審査官】岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】独国実用新案第202018102456(DE,U1)
【文献】米国特許第03605282(US,A)
【文献】米国特許第04287674(US,A)
【文献】中国特許第104976879(CN,B)
【文献】特表平09-510641(JP,A)
【文献】特開昭57-047995(JP,A)
【文献】実開昭61-015494(JP,U)
【文献】特開2007-170716(JP,A)
【文献】実開昭60-132499(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F26B 13/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの加熱される乾燥シリンダ(2)と熱防護カバー(3)を備えた繊維ウェブ乾燥装置(1)において、熱防護カバー(3)はベルとして構成されており、重力方向に下向きに開口しており、
前記熱防護カバー(3)は、乾燥シリンダ(2)に対向する内面(13)を備えた可撓性のシート材(5)を有し、
前記ベルは重力方向の上部に吸引装置(4)を備えており、該吸引装置(4)から可撓性のシート材(5)が重力方向の下向きに吊設されており
内面(13)に金属化フィルム(14)が配置されていることを特徴とする、繊維ウェブ乾燥装置(1)。
【請求項2】
可撓性のシート材(5)が引張り装置に接続されている、請求項に記載の繊維ウェブ乾燥装置。
【請求項3】
内面(13)に熱反射層が設けられている、請求項1又は2に記載の繊維ウェブ乾燥装置。
【請求項4】
内面(13)は湿気バリアを形成する、請求項1乃至の何れかに記載の繊維ウェブ乾燥装置。
【請求項5】
可撓性のシート材(5)は少なくとも70℃の継続的な作業温度を被る、請求項1乃至の何れかに記載の繊維ウェブ乾燥装置。
【請求項6】
可撓性のシート材(5)が複数層の形態で構成されている、請求項1乃至の何れかに記載の繊維ウェブ乾燥装置。
【請求項7】
可撓性のシート材(5)がフィルム(14)及び/又は繊維材料(15)を有する、請求項1乃至の何れかに記載の繊維ウェブ乾燥装置。
【請求項8】
可撓性のシート材(5)が裏付け層と少なくとも1つの機能層を有し、特に内面上に蒸着したアルミニウムフィルムを有する、請求項6又は7に記載の繊維ウェブ乾燥装置。
【請求項9】
可撓性のシート材(5)が複数の部分的に重複したウェブ(11、12)を有する、請求項1乃至の何れかに記載の繊維ウェブ乾燥装置。
【請求項10】
少なくとも2つの隣接するウェブ(11、12)は、解放可能な接続構成を有する、請求項に記載の繊維ウェブ乾燥装置。
【請求項11】
解放可能な接続構成は、磁石(17)及び/又はスプリングクリップを有する、請求項10に記載の繊維ウェブ乾燥装置。
【請求項12】
可撓性のシート材(5)を巻き、寄せ集め、または折り畳む装置が設けられている、請求項1乃至11の何れかに記載の繊維ウェブ乾燥装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの加熱される乾燥シリンダと熱防護カバーを備えた繊維ウェブ乾燥装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このような乾燥装置は、連続した繊維材として又は糸シートとしても形成され得る繊維ウェブを乾燥させるために、使用される。このような乾燥装置は、繊維ウェブがサイジング、染色または仕上がりの間にリカーに晒されている場合にはしばしば必要である。
繊維ウェブは、少なくとも1つの加熱される乾燥シリンダの上に案内され、乾燥シリンダ上に置かれる。乾燥シリンダは湿気が蒸発するように繊維ウェブを加熱する。
【0003】
エネルギー損失を低く抑えるために、断熱材を形成する熱防護カバーを使用することは公知技術である。このようにして、周囲環境への熱損失は低く保たれる。
しかし、熱防護カバー付きのシリンダ乾燥装置は繊維産業ではごく時々使用されるだけである。大多数の用途において、このようなシリンダ乾燥装置は、依然として、全く遮蔽されずに完全に開放された方法で生産工場で作動している。
【0004】
これは、一方では乾燥装置に熱防護カバーを取り付けるには比較的高い投資コストが必要であり、他方では乾燥シリンダへのアクセスがより困難になるとの事実ゆえであろう。しかし、繊維業界では、アクセスのしやすさが特に重要な要件となっている。
【0005】
本発明は、熱損失を費用対効果の高い方法で低く抑え、乾燥シリンダへの良好なアクセスを確保することを目的とする。
冒頭に記載されたタイプの繊維ウェブ乾燥装置では、この目的は、熱防護カバーが重力方向の下方に開口したベルとして構成されている点で、達成される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
この構成は、熱が一方では熱放射を通して周囲環境に逃げ、他方では空気の加熱を通して、それによって空気が上昇するという前提に基づいている。どちらの種類の損失も、重力方向に下向きに開くベルとして熱防護カバーを構成することにより、簡単な方法で最小限に抑えることができる。それによって、そのベルは、加熱される乾燥シリンダの少なくとも一部を取り囲んでいる。完全な封入は絶対的には必要でない。これにより熱放射損失は低く抑えられている。ベルは、乾燥シリンダから上昇する暖かい空気を捕らえ、従って乾燥シリンダの近傍に暖かい空気を保つ。ベルが下方に開いているため、乾燥シリンダへのアクセス性も確保されている。従って、熱防護カバーは完全に閉塞した囲みを形成しない。
【0007】
熱防護カバーは、乾燥シリンダに対向する内面を有する可撓性のシート材を有していることが好ましい。シート材は、剛性ではないが変形することができるので、乾燥シリンダにアクセスする必要のある作業者は、乾燥シリンダにアクセスできるようにするためにシート材を容易に変形又は変位させることができる。シート材は、乾燥シリンダの周囲環境から、少なくともかなり暖かい空気が脱出することを防ぐ。さらに、乾燥シリンダの周囲環境からの熱放射を低く抑えるためにシート材を使用することも可能である。
【0008】
可撓性のシート材は、支持体から重力方向に下向きに吊設されるのが好ましい。支持体は、例えば、金属又は他の頑丈な材料のフードの形で、剛性の構成のものとすることができる。支持体は重力方向にて乾燥シリンダの上方に配置されているため、乾燥シリンダへの接近を妨げる障壁とはなっていない。可撓性のシート材は、重力方向の下部に何ら支持を必要としない。支持体から下向きに吊るせば十分である。
【0009】
可撓性のシート材は、引張り装置に接続されているのが好ましい。可撓性のシート材が固有の低い剛性を有する場合、製造工場での通風によって望ましくない方法で変形することがある。このような変形は、引張り装置によって小さく抑えることができる。引張り装置は、シート材の重力方向の下端部の領域において、シート材に取り付けられる錘によって、単純な方法で形成することができる。また、バネによってシート材を床に接続することも可能である。
【0010】
シート材の内面には、熱反射層が設けられていることが好ましい。熱反射層は熱放射を内側に反射する。熱反射層は、比較的薄い構成のものとすることができる。例えば、薄いアルミニウム層によって形成することができる。
シート材の内面は、湿気バリアを形成するのが好ましい。これにより、繊維ウェブからの湿気の除去により相対的に高い湿気含有率を有する温暖空気によってシート材が飽和しないことを保証する。従って、作業者が可撓性のシート材を通って乾燥シリンダにアクセスしなければならない場合、可撓性のシート材は乾燥を保ち、これは耐用年数に有利であり、作業者にとってはより便利である。
【0011】
可撓性のシート材は、少なくとも70℃の連続稼働温度を被ることが望ましい。これは乾燥シリンダをより高い乾燥温度で稼働させることもできることを意味する。
可撓性のシート材は、複数層の形式で構成されることが望ましい。原理的には、可撓性のシート材が単一層によって形成されることは確かに十分であり、それもまた比較的薄いものとなりうる。しかし、複数層を選択することで、より優れた構成オプションを得ることができる。
【0012】
可撓性のシート材は、フィルム及び/又は繊維材料を有するのが好ましい。フィルムと繊維材料は十分に可撓性である。可撓性のシート材は、空気浸透性が低い、すなわち、気密性が強いように構成する必要がない場合がある。このように、内部から周囲環境への何らかの空気交換は排除されていないが、強く阻止されている。
【0013】
可撓性のシート材は、望ましくは、裏打ち層と、最低1つの機能層、特に内面上に蒸着したアルミニウムフィルムを有する。ここで、裏打ち層は、可撓性のシート材の機械的弾性を確実にする。機能層は、熱放射及びシート材を通る熱搬送を低く抑えることができることを保証する。これは特に、蒸着したアルミニウムフィルムの場合である。蒸着したアルミニウムフィルムは熱放射を反射し、空気の通過を防ぐのに十分に密集している。機能層が裏打ち層と結合される場合には、機能層は、望ましい目的に専ら適合させることができる。機能層を構成する場合、その機械的な頑丈さを考慮する必要はない。
【0014】
可撓性のシート材は、複数の部分的に重なったウェブを有するのが好ましい。これは限られた幅を持つ可撓性のシート材のウェブを使用することができ、取扱いが容易になるという利点がある。ウェブが重なる場合、熱防護カバーで囲まれた空間は、周囲環境から十分に閉塞されている。部分的に重複しているウェブも乾燥シリンダへの容易なアクセスを可能にする。
【0015】
少なくとも2つの隣接するウェブが、解除可能な接続の構成を備えているのが好ましい。一方、これにより、運転中に熱防護カバーを閉じたままに保つことができるが、一方で、接続の構成が解除されたときに簡単な方法でアクセスされる開口部を作ることができる。
【0016】
解除可能な接続の構成は、磁気及び/又はスプリングクリップを備えているのが好ましい。次いで、1つのウェブ上の磁石が、隣接するウェブ上の別の磁石、即ち鉄ストリップ、またはフェライトストリップと相互作用する。磁石によって発揮される保持力は、隣接するウェブをまとめて保持するのに十分である。或いは、スプリングクリップを使用することができ、該スプリングクリップは、隣接するウェブ上の対応部分、例えば押しボタンの形式で係合させることができる。
【0017】
可撓性のシート材を巻き、寄せ集め又は折り畳むための手段が配備されているのが好ましい。主要なメンテナンス作業のためにシリンダドラムへのより大きなアクセスが必要な場合、シート材を巻き取ったり、寄せ集めたり、折り畳むことができる。巻き取りは便宜上、重力方向に逆らって、つまり下から上に向かって行われる。可撓性のシート材の寄せ集め又は折り畳みは、スライダ又はローラによってシート材を例えば、レール上に吊設することによって、重力方向に対して横方向に行うことができる。
【0018】
ベルは、重力方向の上部に吸引装置を備え、該吸引装置から柔軟シート材が吊設されるのが好ましい。吸引装置は、乾燥シリンダによって加熱された空気を吸い上げ、繊維ウェブからの湿気を混入する目的を有するだけでなく、可撓性のシート材の支持として役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0019】
なお、以下では、実施形態の好例を参考にして発明が記載される。
図1】繊維ウェブ乾燥装置の概念図である。
図2】可撓性のシート材の第1の実施形態の説明における概略図を示す。
図3】可撓性のシート材の第2の実施形態の説明における概略図を示す。
図4】可撓性のシート材の第3の実施形態の説明における概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
繊維ウェブ乾燥装置1は、少なくとも1つの乾燥シリンダ2を備えており、該乾燥シリンダの上に繊維ウェブが、より詳細に示されない方法で案内されて、繊維ウェブを乾燥させる。
ここで、繊維ウエブはすでにシート型構造、すなわち織物、加工、ニット、ウェブ、フリースとして存在している。しかし、繊維ウェブはまた糸シートの形態であり得る。
【0021】
乾燥シリンダ2は加熱される。このために、例えば、蒸気を乾燥シリンダ2の内側に送り込むことができる。
さらに、乾燥装置1は、熱防護カバー3を備えている。乾燥装置は繊維ウェブを乾燥させる役割を果たすので、意図された用途では、湿った繊維ウェブは乾燥シリンダ2上を通過し、そこでは高温にさらされる。高温は繊維ウェブに含まれる湿気を蒸発させる。しかし同時に、繊維ウェブの周辺や乾燥シリンダ周辺の空気も加熱されている。さらに、乾燥シリンダ2から熱は、繊維ウェブから周囲環境へと発散する。熱防護カバーは、関連する熱損失、従ってエネルギー損失も確実に低く保つことができることを意図している。
【0022】
熱防護カバー3はベルとして構成されており、重力方向の下方に開いている。熱防護カバーは吸引装置4を有し、吸引装置は同時に支持体を形成し、この支持体から可撓性シート材5が重力方向に下方に吊設される。
【0023】
可撓性のシート材5は、乾燥シリンダ2の重力方向に延びる全側面を取り囲んでいる。乾燥シリンダ2は、吸引装置4によって上部(重力方向)が覆われている。下部にカバーはない。
乾燥装置1は、さらに少なくとも1つの乾燥シリンダ6を備えることができ、これは可撓性のシート材5ではカバーされない。次に、乾燥装置1のための入口7が形成され、入口を通って繊維ウェブが供給される。
【0024】
可撓性のシート材5を、入口7が提供される側よりも乾燥シリンダ、即ちシリンダ2、6の端面上にて、重力方向にさらに下方に伸ばすことも可能である。ただし、ここでは熱放射を防止する他の手段、例えば扉8を設けることもできる。
吸引装置4は、その長手側に軌道9を有しており、該軌道9上に、乾燥シリンダ2、6の端面に配置された可撓性のシート材5が、適切なスライダ、ローラ等を介して移動できる。この目的から、可撓性のシート材5は、複数のウェブ10、11を有しており、複数のウェブ10、11は少なくとも部分的に互いに重なっている。乾燥シリンダ2、6へのアクセスが必要な場合、例えばウェブ10をウェブ11上に移動させることができる。
【0025】
シート材5のウェブ12は、吸引装置4の端面に配置され、ウェブ12は、機器(図示されていない)によって吸引装置4に巻かれることができ、この端面でより大きなアクセス性を可能にする。
乾燥シリンダ2、6へのアクセス、または乾燥装置1の内側にアクセスが必要な場合には、ウェブ10-12を折り畳むか、寄せ集めることも可能である。
【0026】
シート材5は、異なる設定が可能である。
最小の出費しか必要としない1つの構成において、シート材5は1つのアルミニウム被覆フィルムしか有さない。これは、乾燥シリンダによって乾燥装置1の内部で発生する熱を内側に反射させる点で優れている。それは、例えば、20~100μmの厚さの比較的薄い構成であってもよい。フィルムがその基材としてポリエステルを有している場合、例えば、100℃を超える連続稼働温度が可能である。また、フィルムは保湿性にも耐性がある。従って、シート材に機能的に必要な制約条件はすべて満たされる。しかし、このようなフィルムはあまりにも軽く、固有の剛性があまりにも小さいため、引っ張るときには有利である。引張りの目的から、フィルムの重力方向の下端部に錘を吊るすか、または、例えばばねやゴムロープによってフィルムを乾燥装置1が立っているフロアに接続するだけで十分である。
【0027】
シート材5のさらなる構成が、図2に概略的に示されている。
ここでシート材5は2層構成となっている。シート材5は内面13を有し、内面13は、意図された使用において乾燥シリンダ2、6に対向する。内面13に金属化フィルム14が配置される。
内面13から離れて対向する金属化フィルム14の表面上には、裏打ち層15が配置されており、これは、例えば繊維材料として構成されてもよい。特に、織物またはニットの繊維素材は、繊維素材として適している。縫合されたフェルトもここで提供することができる。
【0028】
図3は、シート材5の別の可能な構成を示す。ここでも、内側に金属化フィルム14が設けられており、これは内面13とは反対側の裏打ち層15に接続されている。金属化フィルム14から離れた面で、裏打ち層15は、例えば外観を向上させるために設けられる別の層16を備えることができる。例えば、ここに印刷された繊維ウェブが提供されることがある。
裏打ち層15は、再び、繊維材料、特に織布、ニット生地の形、或いは縫合されたフェルトであってもよい。
【0029】
再び内側の金属化フィルム14は、一方では、乾燥装置1の内部に熱放射を反射する反射層を形成し、他方で、裏打ち層15が乾燥を保つように湿気バリアを形成する。
【0030】
図4は、シート材5の更なる構成を示す。この構成は、実質的に図3に示された構成、すなわち、繊維材料の裏打ち層15に接続された内面13に金属化フィルム14が設けられたものに相当する。裏打ち層15は、特に、縫合されたフェルト、又は織物又はニット布の形態であり、更なる層16を備えて外表面上に設けられる。
【0031】
また、図4に示すシート材5は、例えば磁気フィルムストリップ状のマグネット17を有している。シート材5の他端部には、別の磁石18、即ち鉄要素、例えばフェライトのフィルムストリップを設けることができる。ここで、1つのウェブの磁気フィルムストリップ17が隣接するウェブの磁性又はフェライトのフィルムストリップ18と重なるように、可撓性のシート材5の隣接するウェブを配置することができる。
これは、磁気フィルムストリップ17及び磁気又はフェライトのフィルムストリップ18の領域において互いに解放可能な接続を形成するウェブをもたらす。この接続は、乾燥装置1の稼働中に結合を保証するのに十分頑丈である。しかしながら、乾燥装置1の内部へのアクセスを必要とする作業者によって容易に解放することができる。
【0032】
磁気フィルムストリップ17及び磁石又はフェライトのフィルムストリップ18を備えた「磁石の配置」の代わりに、スプリングクリップを備えたクリップ接続、例えば押しボタンの形態による接続も設けることができる。
図1
図2
図3
図4