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特許7323628端末のための測定方法及び装置、並びに端末
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-31
(45)【発行日】2023-08-08
(54)【発明の名称】端末のための測定方法及び装置、並びに端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20230801BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20230801BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W48/16 110
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021547389
(86)(22)【出願日】2019-02-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-18
(86)【国際出願番号】 CN2019075200
(87)【国際公開番号】W WO2020164101
(87)【国際公開日】2020-08-20
【審査請求日】2022-01-18
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【弁理士】
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】ワン、シュクン
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-118586(JP,A)
【文献】特表2017-535205(JP,A)
【文献】国際公開第2014/153756(WO,A1)
【文献】Ericsson,Increased UE carrier monitoring in idle mode[online], 3GPP TSG-RAN WG4♯71 R4-143189,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_71/Docs/R4-143189.zip>,2014年05月12日
【文献】Intel Corporation,Discussion on increasing the minimum number of carriers for UE monitoring in EUTRA RRC_IDLE state[online], 3GPP TSG-RAN WG4#72 R4-145268,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_72/Docs/R4-145268.zip>,2014年08月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
末がアイドル状態又は非アクティブ状態にあるときに実行する、端末のための測定方法であって、
前記端末は、第1指示情報を取得するステップを含み、前記第1指示情報は、指定測定周波数点の測定パラメータを決定するために用いられ、前記指定測定周波数点の測定パラメータは、第1測定パラメータ又は第2測定パラメータであり、前記第1測定パラメータは前記第2測定パラメータより大きく、
前記第1指示情報は、ネットワーク側により無線リソース制御(RRC)専用シグナリング又はSIBシグナリングを介して構成され、
前記第1測定パラメータは、リラックス測定パラメータであり、第1リラックス測定パラメータと第2リラックス測定パラメータを含み、前記第2測定パラメータは、通常測定パラメータであり、
前記第1測定パラメータは、検出時間長、測定時間長、評価時間長のうちの少なくとも1つのパラメータを含み、
前記第2測定パラメータは、検出時間長、測定時間長、評価時間長のうちの少なくとも1つのパラメータを含み、
前記測定方法は、優先度の異なる周波数点に対して異なる測定パラメータを使用することをさらに含み、
優先度の異なる周波数点に対して異なる測定パラメータを使用することは、
優先度が低く且つ目標周波数点に属する周波数点に対して、前記第1リラックス測定パラメータを使用することと、
優先度が高く且つ目標周波数点に属さない周波数点に対して、前記第2リラックス測定パラメータを使用することと、を含み、
前記第1リラックス測定パラメータは、前記通常測定パラメータより、測定時間長を緩和される、
端末のための測定方法。
【請求項2】
前記端末は、前記第2測定パラメータ及び前記第1測定パラメータのスケール因子に基づき、前記第1測定パラメータを決定するステップをさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
異なる測定パラメータは同じスケール因子を共有するか、又は、
異なる測定パラメータは独自のスケール因子に対応するか、又は、
一部の測定パラメータは同じスケール因子を共有し、前記一部の測定パラメータ以外の測定パラメータは独自のスケール因子に対応する
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1測定パラメータは、周波数内測定の測定パラメータ、周波数間測定の測定パラメータ、無線アクセス技術間測定の測定パラメータの少なくとも1つを含み、
前記第2測定パラメータは、周波数内測定の測定パラメータ、周波数間測定の測定パラメータ、無線アクセス技術間測定の測定パラメータの少なくとも1つを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
プロセッサ及びメモリを含み、該メモリはコンピュータプログラムを記憶するために用いられ、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されているコンピュータプログラムを呼び出して実行し、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法を実行するために用いられる、端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は移動通信の技術分野に関し、具体的には端末のための測定方法及び装置、並びに端末に関する。
【背景技術】
【0002】
端末は、アイドル状態又は非アクティブ状態の測定設定を取得した後に、該測定設定を保存する。端末は、アイドル状態又は非アクティブ状態に入るときに、保存した測定設定に基づきセル測定を実行し、その後、端末は上りメッセージによってネットワーク側に測定結果の存在を指示し、測定結果を基地局が要求する方式で報告する。
【0003】
端末がセル測定を実行する際に、通常測定要求によれば、セル選択の準備条件又はセル再選択の準備条件を満たさないと連続の時間長において端末が評価した場合、端末は、現在の測定基準を参照せずに、サービングセルに設定された全ての隣接セルの周波数点を測定する。また、端末に設定された指定測定周波数点に対して、端末がセル測定を実行する際に、通常測定要求によれば、指定測定周波数点を検出した後、該指定測定周波数点を測定しない可能性が高いが、これらの指定測定周波数点の検出は端末の電力を余分に消費する。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施例は端末のための測定方法及び装置、並びに端末を提供する。
【0005】
本願の実施例により提供される端末のための測定方法は、
端末が第1指示情報を取得するステップを含み、前記第1指示情報は、指定測定周波数点の測定パラメータを決定するために用いられ、前記指定測定周波数点の測定パラメータは、第1測定パラメータ及び/又は第2測定パラメータであり、前記第1測定パラメータは前記第2測定パラメータより大きい。
【0006】
本願の実施例により提供される端末のための測定装置は、
第1指示情報を取得するように構成される取得ユニットを含み、前記第1指示情報は、指定測定周波数点の測定パラメータを決定するために用いられ、前記指定測定周波数点の測定パラメータは、第1測定パラメータ及び/又は第2測定パラメータであり、前記第1測定パラメータは前記第2測定パラメータより大きい。
【0007】
本願の実施例により提供される端末は、プロセッサ及びメモリを含む。該メモリはコンピュータプログラムを記憶するために用いられ、該プロセッサは、該メモリに記憶されているコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上述した端末のための測定方法を実行するために用いられる。
【0008】
本願の実施例により提供されるチップは、上述した端末のための測定方法を実現するために用いられる。
【0009】
具体的には、該チップはプロセッサを含み、前記プロセッサはメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、該チップが搭載された機器に上述した端末のための測定方法を実行させるために用いられる。
【0010】
本願の実施例により提供されるコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータに上述した端末のための測定方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するために用いられる。
【0011】
本願の実施例により提供されるコンピュータプログラム製品は、コンピュータに上述した端末のための測定方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む。
【0012】
本願の実施例により提供されるコンピュータプログラムは、コンピュータにおいて実行されると、コンピュータに上述した端末のための測定方法を実行させる。
【0013】
上記技術的解決手段により、端末の現行の測定基準を変えない前提で、指定周波数点又は周波帯域に対して異なる測定パラメータを使用し、端末のこれらの専用測定の頻度をまばらにすることで、端末の消費電力を低減するとともに、CA及びDCを迅速に設定するために必要な隣接セル測定結果をネットワーク側に提供する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本願の実施例により提供される通信システムアーキテクチャの模式図である。
図2】本願の実施例により提供されるRRC状態遷移の模式図である。
図3】本願の実施例により提供されるUEがRRC_INACTIVE状態にあるRNAの概略である。
図4(a)】本願の実施例により提供される非連続性キャリアアグリゲーションの模式図である。
図4(b)】本願の実施例により提供される連続性キャリアアグリゲーションの模式図である。
図5】本願の実施例により提供されるidle測定設定の模式図である。
図6】本願の実施例により提供されるEN-DCのネットワークデプロイ及びネットワーキングアーキテクチャの図である。
図7】本願の実施例により提供される測定パラメータの模式図である。
図8】本願の実施例により提供される端末のための測定方法のフローチャート1である。
図9(a)】本願の実施例により提供される測定設定情報の模式図1である。
図9(b)】本願の実施例により提供される測定設定情報の模式図2である。
図10】本願の実施例により提供される端末のための測定方法のフローチャート2である。
図11】本願の実施例により提供される適用例1のシーン模式図である。
図12】本願の実施例により提供される端末のための測定装置の構成図である。
図13】本願の実施例により提供される通信機器の構成図である。
図14】本願の実施例のチップの構成図である。
図15】本願の実施例により提供される通信システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書で説明される図面は本願をさらに理解するために提供され、本願の一部を構成しており、本願の例示的実施例及びその説明は本願を説明するためのものであり、本願を不当に限定するものではない。
【0016】
以下において、本願の実施例における図面を参照し、本願の実施例における技術的解決手段を説明し、当然ながら、説明される実施例は本願の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく、得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0017】
本願の実施例の技術的解決手段は、様々な通信システムに適用することができ、例えば、モバイル通信用グローバルシステム(Global System of Mobile communication:GSMと略称)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMAと略称)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access:WCDMAと略称)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service:GPRSと略称)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTEと略称)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDDと略称)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex:TDDと略称)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(Universal Mobile Telecommunication System:UMTSと略称)、マイクロ波利用アクセスに関する世界的な相互運用(Worldwide Interoperability for Microwave Access:WiMAXと略称)通信システム又は5Gシステム等に適用することができる。
【0018】
例示的に、本願の実施例が適用される通信システム100は図1に示されるとおりである。該通信システム100はネットワーク機器110を含んでもよく、ネットワーク機器110は端末120(又は通信端末、端末という)と通信する機器であってもよい。ネットワーク機器110は特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができ、且つ該カバレッジエリア内に位置する端末と通信することができる。選択的に、該ネットワーク機器110は、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(Base Transceiver Station:BTSと略称)であってもよく、WCDMAシステムにおける基地局(NodeB:NBと略称)であってもよく、LTEシステムにおける発展型基地局(Evolutional Node B:eNB又はeNodeBと略称)であってもよく、クラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network:CRANと略称)における無線コントローラであってもよく、又は該ネットワーク機器は、移動交換局、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置、ハブ、交換機、ネットワークブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側機器又は将来発展する公衆陸上移動網(Public Land Mobile Network:PLMNと略称)におけるネットワーク機器等であってもよい。
【0019】
該通信システム100は、ネットワーク機器110のカバレッジ範囲に位置する少なくとも1つの端末120をさらに含む。本明細書で用いられる「端末」は、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Networks:PSTNと略称)、デジタル加入者線(Digital Subscriber Line:DSLと略称)、デジタルケーブル、直接ケーブル接続のような有線接続、及び/又は別のデータ接続/ネットワーク、及び/又はセルラネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network:WLANと略称)、DVB-H ネットワーク等のデジタルテレビジョンネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機のような無線インタフェース、及び/又は別の端末での通信信号を送受信するように設定される装置、及び/又はモノのインターネット(Internet of Things:IoTと略称)機器、を介して接続されたものを含むが、これらに限定されない。無線インタフェースを介して通信するように設定される端末は、「無線通信端末」、「無線端末」又は「移動端末」と呼ばれてもよい。移動端末の例は、衛星又はセルラ電話や、セルラ無線電話とデータ処理、ファクシミリ及びデータ通信の能力を結合し得るパーソナル通信システム(Personal Communications System:PCSと略称)端末、無線電話、ポケットベル、インターネット/イントラネットアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダ及び/又は全地球測位システム(Global Positioning System:GPSと略称)受信機を含み得るPDA、通常のラップトップ型及び/又はパームトップ型受信機、又は無線電話トランシーバを含む他の電子装置を含むが、これらに限定されない。端末は、アクセス端末、ユーザ機器(User Equipment:UEと略称)、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルステーション、遠隔局、遠隔端末、移動機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント又はユーザデバイスを指すことができる。アクセス端末は、セルラ電話、コードレス電話、セッション確立プロトコル(Session Initiation Protocol:SIPと略称)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop:WLLと略称)局、携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDAと略称)、無線通信機能を有する携帯型デバイス、計算装置又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、5Gネットワークにおける端末又は将来発展するPLMNにおける端末等であってもよい。
【0020】
選択的に、端末120同士はデバイスツーデバイス(Device to Device:D2Dと略称)通信が可能である。
【0021】
選択的に、5Gシステム又は5Gネットワークは、新無線(New Radio:NRと略称)システム又はNRネットワークと呼ばれてもよい。
【0022】
図1には1つのネットワーク機器と2つの端末が例示的に示され、選択的に、該通信システム100は複数のネットワーク機器を含んでもよく、且つ各ネットワーク機器のカバレッジ内には他の数の端末が含まれてもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0023】
選択的に、該通信システム100は、ネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0024】
本願の実施例において、ネットワーク/システムにおける通信機能を有する機器は通信機器と呼ばれてもよいことを理解すべきである。図1に示される通信システム100を例にすると、通信機器は通信機能を有するネットワーク機器110及び端末120を含んでもよく、ネットワーク機器110及び端末120は上述した具体的な機器であってよく、ここで重複記載しない。通信機器は、通信システム100における他の機器、例えばネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。
【0025】
本明細書における用語「システム」と「ネットワーク」は本明細書で常に互換可能に使用されることを理解すべきである。本明細書における用語「及び/又は」は、関連オブジェクトを説明する関連関係に過ぎず、3種類の関係が存在してもよいことを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独で存在するという3種の場合を示してもよい。また、本明細書における文字「/」は、一般的に前後関連オブジェクトが「又は」関係であることを示す。
【0026】
本願の実施例の技術的解決手段の理解を容易にするために、以下において、本願の実施例の関連技術を説明し、以下の関連技術と本願の実施例の技術的解決手段とのいずれの組み合わせも本願の実施例の保護範囲に属する。
【0027】
速度、遅延、高速移動性、エネルギー効率への追求、及び将来の生活におけるサービスの多様性、複雑性に伴い、国際標準団体である第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:3GPPと略称)は5Gの開発を開始していた。5Gの主な適用シーンは、拡張モバイル ブロードバンド(enhanced Mobile Broadband:eMBBと略称)、低遅延高信頼通信(Ultra-Reliable Low-Latency Communications:URLLCと略称)、大規模機械タイプ通信(massive Machine-Type Communications:mMTCと略称)である。
【0028】
eMBBはやはり、ユーザがマルチメディアコンテンツ、サービス及びデータを入手することを目指し、それに対する需要が急速に成長している。一方、eMBBは、屋内、市区、農村等様々なシーンにデプロイすることが可能であり、その能力及びそれに対する需要も比較的大きく異なっているため、一概には言えず、具体的なデプロイシーンに応じて詳細に検討しなければならない。URLLCの典型的な用途は、工業自動化、電気自動化、遠隔医療操作(手術)、交通セキュリティ保障等を含む。mMTCの典型的な特徴は、高い接続密度、少ないデータ量、遅延非感受性サービス、モジュールの低コスト及び長い寿命などである。
【0029】
5Gにおいて、エアインタフェースシグナリングを削減し及び無線接続を迅速に回復し、データサービスを迅速に回復するという目的で、新しい無線リソース制御(Radio Resource Control:RRCと略称)状態、即ち、RRC非アクティブ(RRC_INACTIVE)状態が定義される。このような状態はRRCアイドル(RRC_IDLE)状態及びRRCアクティブ(RRC_ACTIVE)状態とは異なる。
【0030】
1)RRC_IDLE状態(アイドル(idle)状態と略称)では、モビリティはUEのセル選択、再選択に基づいており、ページングはコアネットワーク(Core Network:CNと略称)によって開始され、ページングエリアはCNにより設定される。基地局側にUEコンテキストが存在せず、RRC接続が存在しない。
【0031】
2)RRC_CONNECTED状態(接続(connected)状態と略称)では、RRC接続は存在し、基地局側及びUE側にはUEコンテキストが存在する。ネットワーク側は、UEの位置が具体的なセルレベルのものであることを把握している。モビリティはネットワーク側により制御されるモビリティである。UEと基地局との間ではユニキャストデータを伝送することができる。
【0032】
3)RRC_INACTIVE状態(非アクティブ(inactive)状態と略称)では、モビリティはUEのセル選択、再選択に基づいており、CN-NR間の接続は存在し、UEコンテキストはある基地局に存在し、ページングはRANによってトリガされ、RANベースのページングエリアはRANによって管理され、ネットワーク側は、UEの位置がRANベースのページングエリアレベルのものであることを把握している。
【0033】
図2に示すように、ネットワーク側はUEのRRC状態遷移を制御することができ、具体的には以下のとおりである。
【0034】
1)RRC_CONNECTED状態とRRC_INACTIVE状態
一方では、ネットワーク側は、RRC接続を解放して一時停止することで、UEがRRC_CONNECTED状態からRRC_INACTIVE状態へ遷移するように制御することができる。
【0035】
他方では、ネットワーク側は、RRC接続を復旧することで、UEがRRC_INACTIVE状態からRRC_CONNECTED状態へ遷移するように制御することができる。
【0036】
2)RRC_CONNECTED状態とRRC_IDLE状態
一方では、ネットワーク側は、RRC接続を解放することで、UEがRRC_CONNECTED状態からRRC_IDLE状態へ遷移するように制御することができる。
【0037】
他方では、ネットワーク側は、RRC接続を確立することで、UEがRRC_IDLE状態からRRC_CONNECTED状態へ遷移するように制御することができる。
【0038】
3)RRC_INACTIVE状態とRRC_IDLE状態
ネットワーク側は、RRC接続を解放することで、UEがRRC_INACTIVE状態からRRC_IDLE状態へ遷移するように制御することができる。
【0039】
UEがRRC_INACTIVE状態にある場合、以下のいずれかのイベントによってUEが自動的にRRC_IDLE状態に戻るようにトリガされる。
【0040】
- CNによって初期化されたページングメッセージを受信したとき、
- RRC復旧のリクエストを開始する際に、タイマーT319を起動し、タイマーT319が期限切れになったとき、
- MSG4完全性保護の検証に失敗したとき、
- 他の無線アクセス技術(Radio Access Technology:RATと略称)セルを再選択したとき、
- 任意のセルへキャンプオンする(camp on any cell)状態に入ったとき。
【0041】
UEがRRC_INACTIVE状態にある場合は、以下の特徴を有する。
【0042】
- RANとCNとの間の接続が維持されていること、
- UEは少なくとも1つの基地局とのASコンテキストを保存すること、
- RAN側にとってUEに到達可能であり、関連パラメータはRANによって設定されること、
- UEがRANに設定されたRNA内で移動するとき、ネットワーク側に通知する必要がないが、RNAから出ると、ネットワーク側に通知する必要があること、
- UEのRNA内の移動はセル選択、再選択方式に従うこと。
【0043】
UEがRRC_INACTIVE状態にある場合、ネットワーク側は、RRC解放(RRCRelease)専用シグナリングによってUEにRRC_INACTIVE状態のパラメータを設定し、主なパラメータは、I-RNTI、RNA、RAN間欠受信周期(RAN DRX cycle)、RNAU周期(RNAU periodicity)、及びNCCを含み、I-RNTIは、基地局側におけるUEのinactive状態に対応するコンテキストを識別するための基地局内の一意的なものであり、RNAは、UEがinactive状態でセル選択、再選択を行うことを制御するための領域であり、RAN初期ページングのページング範囲領域でもあり、RAN間欠受信周期は、RAN初期ページングのページング機会を計算するためのものであり、RNAU周期は、UEが周期的なRAN位置更新を行う周期を制御するためのものであり、NCCは、RRC接続復旧プロセスで使用される暗号鍵のためのものである。
【0044】
図3はUEがRRC_INACTIVE状態にあるRNAの模式図であり、基地局1から基地局5によりカバーされるセルの範囲はRNAであり、UEがRNA内で移動するとき、ネットワーク側に通知する必要がなく、idle状態におけるモビリティ行為、即ちセル選択、再選択原則に従う。UEがRANに設定されたページングエリアから出ると、UEはRRC接続を復旧してRANに設定されたページングエリアを再取得するようにトリガされる。UEに下りデータが到達するとき、UEのためにRANとCNとの間の接続を維持するgNBは、RANページングエリア内の全てのセルがページングメッセージをUEに送信するようにトリガし、それによって、inactive状態のUEがRRC接続を復旧し、データを受信することを可能にする。inactive状態にあるUEはRANページングエリアが設定され、該領域内において、UEの到達可能性を保証するために、UEはネットワークに設定された周期に従って周期的な位置更新を行う必要がある。
【0045】
従って、UEがinactive状態からconnected状態に入ることは、3つの場合がある。
【0046】
第一に、UEに下りデータが到達し、ネットワーク側は、RANによって初期化されたページングを開始し、UEを接続状態にする。
【0047】
第二に、UE自体がRAN位置領域の更新を開始し、例えば周期的なRAN位置更新又はエリアを横断した位置更新を開始する。
【0048】
第三に、UEに上りデータ送信のニーズがあり、UEを接続状態にする。
【0049】
idle状態及びinactive状態でのUEによる隣接セル測定行為は、システムブロードキャストメッセージ内の関連パラメータによって制約される。例えば以下のとおりである。
【0050】
周波数内の測定の開始について、サービングセルのSrxlev > SIntraSearchP、且つサービングセルのSqual > SIntraSearchQである場合、同一の周波数隣接セルの測定を開始せず、そうでない場合、同一の周波数隣接セルの測定を開始する。
【0051】
優先度の同一又は優先度の低い周波数間の測定について、サービングセルのSrxlev > SnonIntraSearchP、且つサービングセルSqual > SnonIntraSearchQである場合、優先度の同一又は優先度の低い異周波測定を開始せず、そうでない場合、開始する。
【0052】
優先度の高い周波数間の測定について、常に測定を開始する。
【0053】
高速の需要を満たすために、5Gにおいてキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CAと略称)技術もサポートされる。キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CAと略称)とは、複数のコンポーネントキャリア(Component Carrier:CCと略称)上のリソースを共同スケジューリング及び使用することによって、NRシステムはより大きな帯域幅をサポートでき、これにより、より高いシステムのピーク速度を実現できるようになることをいう。アグリゲーションされたキャリアのスペクトラム上の連続性に基づいて、連続性キャリアアグリゲーションと非連続性キャリアアグリゲーションに分類することができ、図4(a)は非連続性キャリアアグリゲーションの模式図であり、図4(b)は連続性キャリアアグリゲーションの模式図である。アグリゲーションされたキャリアの位置する周波帯域(band)が同一であるか否かに基づいて、周波帯域内(Intra-band)キャリアアグリゲーションと周波帯域間(inter-band)キャリアアグリゲーションに分類される。
【0054】
CAにおいて、1つのプライマリキャリア(Primary Cell Component:PCCと略称)しか存在せず、PCCは、RRCシグナリング接続、非アクセス層(Non-Access Stratrum:NASと略称)機能、セキュリティ性等を提供する。物理上り制御チャネル(Physical Uplink Control Channel:PUCCHと略称)はPCCにしか存在しない。CAにおいて、1つ又は複数のセカンダリキャリア(Secondary Cell Component:SCCと略称)が存在してもよく、SCCは更なる無線リソースのみを提供する。PCC及びSCCはサービングセルと総称され、そのうち、PCC上のセルはプライマリセル(Pcell)であり、SCC上のセルはセカンダリセル(Scell)である。標準として、最大5つのアグリゲーションされたキャリアがサポートされることが定められており、即ちアグリゲーションした最大帯域幅が100MHZであり、且つアグリゲーションしたキャリアが同一の基地局に属する。全てのアグリゲーションされたキャリアは同一のセル無線ネットワーク一時識別子(Cell- Radio Network Temporary Identifier:C-RNTIと略称)を使用し、基地局は、各キャリアの位置するセルでC-RNTIが衝突しないように保証する。非対称的キャリアアグリゲーションと対称的キャリアアグリゲーションの2種類がサポートされるため、アグリゲーションされたキャリアは必ず下りキャリアを有することを求められており、それに対して上りキャリアがなくてもよい。そして、プライマリキャリアセルは必ず該セルの物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:PDCCHと略称)及びPUCCHを有し、且つプライマリキャリアセルのみがPUCCHを有し、他のセカンダリキャリアセルはPDCCHを有する場合がある。
【0055】
ScellはRRC専用シグナリングによって設定され、初期設定された状態は非アクティブ状態であり、該状態ではデータ送受信が不可能である。その後、媒体アクセス制御の制御要素(Media Access Control Control Element:MAC CEと略称)によってScellをアクティブにしてから初めてデータ送受信が可能となる。Scell設定及びアクティブの時間遅延の観点から言うと、このアーキテクチャは最適なアーキテクチャではない。特にスモールセルのデプロイシーンでは、この時間遅延はさらにCA使用及び無線リソースの効率を低下させてしまう。高密度なスモールセルのデプロイシーンでは、特に各Scellを別個に設定する必要がある場合、各Scellのシグナリング負荷も大きい。従って、従来のCAアーキテクチャは遅延の導入により、CAの使用が制限され、CA負荷分散によるゲインが低下する。
【0056】
このため、LTE R15はCAを最適化し、最適化された機能は主に以下のとおりである。
【0057】
アイドル状態でのUE測定(UE measurements during IDLE mode)
RRC解放メッセージ(該RRC解放メッセージは、RRC専用シグナリングである)内にidle状態の測定設定(該測定設定は専用の測定設定である)を設定することができ、システムブロードキャストSIB5でidleでの測定設定を設定することができる。UEが専用測定設定を有する場合、専用測定設定を使用し、そうでなければ、SIB5内の測定設定を使用する。ここで、SIB5内の測定設定は有効期限がなく、RRC専用シグナリング内に専用の測定設定を設定するとき、同時に該専用測定設定の有効期間、即ちT331(measIdleDuration)も設定する。T331が期限切れ又は停止している場合、専用シグナリング内に設定された測定設定を解放し、UEがSIB5内の測定設定を引き続き使用するか否かは、UEの実現に依存する。
【0058】
UEがidle状態の測定設定(idle測定設定と略称)を取得した後、UEは測定を実行し、上りメッセージによってidle状態という測定結果(idle測定結果と略称)をネットワーク側に指示してから、基地局が要求する方式で報告する。同時に、セルはSIB2内でもidle測定結果の報告をサポートするか否かをブロードキャストする。
【0059】
idle測定設定は図5に示されるとおりであり、システムブロードキャストSIB5内のidle測定設定(MeasIdleConfigSIB)はキャリアリスト(measIdleCarrierListEUTRA)を含み、RRC専用シグナリング内のidle測定設定(MeasIdleConfigDedicated)はキャリアリスト(measIdleCarrierListEUTRA)及び有効期間(measIdleDuration)を含む。さらに、measIdleCarrierListEUTRAは、carrierFreq、allowedMeasBandwidth、validityArea、reportQuantities及びqualityThresholdを含む。そのうち、carrierFreq及びallowedMeasBandwidthは、測定する周波数点及び測定帯域幅を指示し、validityAreaはidle測定設定の有効範囲を指示するcell listである。UEが該validityArea以外のセルを再選択した場合、タイマーT331を停止する。measCellListは、測定設定から報告されたセルを示し、他のセルは報告しなくてもよく、該measCellListが設定されていない場合、UEはqualityThresholdを満たす最大maxCellMeasIdle個のセルの測定報告を報告する。報告する測定はreportQuantitiesにより指定される。
【0060】
Scell休止状態(Dormant Scell state)
Scellの状態はアクティブ状態及び非アクティブ状態に分けられ、セル復旧を加速するために、新しいセル状態、即ち休止(dormant)状態が定義される。dormant状態では、UEはチャネル品質指標(Channel Quality Indicator:CQIと略称)及び/又は無線リソース管理(Radio Resource Management:RRMと略称)の測定結果を測定及び報告するが、PDCCHをデコードしない。また、dormant状態遷移を制御するMAC CEを新たに定義し、具体的には、新たに定義されたMAC CEによってアクティブ状態とdormant状態との間の遷移を制御し、MAC CEが1に設定される場合はdormant状態、0に設定される場合はアクティブ状態を表す。
【0061】
直接Scell状態設定(Direct Scell state configuration)
RRCシグナリングに設定可能なScell状態はアクティブ状態又はdormant状態であり、デフォルトは非アクティブ状態である。
【0062】
短いCQI報告(Short CQI reporting):Scellがアクティブ状態にあり、UEは別の短いCQI報告周期が設定された可能性があり、Scellがアクティベーションした後にUEに迅速にCQIを指示可能にする。一定の時間周期後に、UEは通常のCQI設定に遷移される。
【0063】
共通Scell設定(Common Scell configuration):UEにcommonの設定情報を提供するScellグループを定義することで、シグナリングを最適化する。各Scell専用の設定パラメータはcommon内のパラメータを上書きすることができる。
【0064】
NRが初期デプロイされる時に、完全なNRカバレッジを得ることは非常に困難であるため、典型的なネットワークカバレッジは広域のLTEカバレージ及びNRのアイランドカバレッジモードである。そして、大量のLTEは6GHz以下にデプロイされるが、5Gに用いられる6GHz以下のスペクトラムが少ない。従って、NRでは、6GHz以上のスペクトラム用途を研究しなければならないが、高周波帯域のカバレッジが限られ、信号フェージングが速い。同時に、移動オペレータのLTEへの初期投資を保護するために、LTEとNRの間の密結合(tight interworking)という動作モードが提案されている。
【0065】
5Gのネットワークデプロイ及び商業的用途を早期に実現するために、3GPPは2017年12月末に最初の5Gリリース、即ち、EN-DC(LTE-NR Dual Connectivity)を先に完了した。EN-DCでは、LTE基地局(eNB)はマスタノード(Master Node:MNと略称)とし、NR基地局(gNB又はen-gNB)はセカンダリノード(Secondary Node:SNと略称)とし、EN-DCのネットワークデプロイ及びネットワーキングアーキテクチャは図6に示されるとおりであり、ここで、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network:E-UTRANと略称)はアクセスネットワーク部分を表し、発展型パケットコアネットワーク(Evolved Packet Core network:EPCと略称)はコアネットワーク部分を表し、アクセスネットワーク部分は、少なくとも1つのeNB(図6では2つのeNBが示される)及び少なくとも1つのen-gNB(図6では2つのen-gNBが示される)からなり、そのうち、eNBはMNとし、en-gNBはSNとし、MN及びSNはいずれもEPCに接続される。R15の後期には、他のDCモード、即ちNE-DC、5GC-EN-DC、NR DCがサポートされることとなる。EN-DCでは、アクセスネットワークに接続されるコアネットワークはEPCであり、他のDCモードでは、接続されるコアネットワークは5GCである。
【0066】
CAの設定、DCの設定のいずれに対しても、ScellとSCGの設定及びアクティベーション遅延を低減させることで、特にスモールセルのデプロイシーンでのセル容量の向上を満たす必要がある。
【0067】
SAモード及びidle状態でのUEのモビリティは、測定周波数とサービングセル周波数との関係に応じてセル再選択の測定要求を以下のように分類する。
【0068】
・ サービングセル測定(Measurement and evaluation of serving cell)
・ 周波数内測定(Measurements of intra-frequency cells)
・ 周波数間測定(Measurements of inter-frequency cells)
・ 無線アクセス技術間測定(Measurements of inter-RAT cells)
UEの測定は検出時間長(Tdetect)、測定時間長(Tmeasure)、及び評価時間長(Tevaluate)という3つの測定パラメータに関わる。Tdetect、Tmeasure、Tevaluateの定義については、図7に示すように、周波数内測定を例にしており、他のタイプの測定は周波数内測定と類似する。
【0069】
1)UEは、新しい周波数内セル(new intra-frequency cells)を認識して指定周波数点の同期信号参照信号受信電力(Synchronization Signal-Reference Signal Received Power:SS-RSRPと略称)及び同期信号参照信号受信品質(Synchronization Signal-Reference Signal Received Quality:SS-RSRQと略称)を測定する。
【0070】
2)UEは、新たに検出された周波数内セル(a newly detectable intra-frequency cell)がセル再選択基準を満たすか否かを評価し、検出時間長はTdetectとする。
【0071】
3)UEは、測定基準に基づいて周波数内セル(intra-frequency cells)のSS-RSRP and SS-RSRQを測定し、測定時間長はTmeasureとする。
【0072】
4)検出され(detected)、再選択されていないintra-frequency cellについて、UEは、フィルタリング(filtering)用にTevaluate時間内でこのセルの測定データを評価する必要がある。
【0073】
5)UEは、各測定されたintra-frequency cellのSS-RSRP and SS-RSRQ(少なくとも2組)をフィルタ(filter)し、少なくとも2組の測定の間には少なくともTmeasure /2の間隔を置く必要がある。
【0074】
6)サービングセルが(測定制御システム情報内に)セル再選択を行うUEに隣接セルの測定を行わないように指示した場合、UEは隣接セルの周波数点測定を考慮しない。
【0075】
idle状態又はinactive状態のUEが、通常測定要求に従って連続する複数個のDRX cycles内にセル選択の準備又はセル再選択の準備を満たさないと評価した場合、UEは現在の測定基準を参照せずに、サービングセルに設定された全ての隣接セルの周波数点の測定を開始する。ここで、UEにDRX cyclesが設定されているか否かに関わらず、UEがいずれも上記のように行う。
【0076】
一方、迅速なCA設定を行うようにidle状態のUEに専用測定を設定すると、UEの消費電力性能に影響を与える。例えば、設定される専用測定周波数点のシステム情報における対応する周波数点の優先度が低い場合、通常測定要求によれば、UEは該周波数点を測定しない可能性が高い。また、idle状態のUEの滞留時間は予測不可能であり、すなわち、リンクを解放する際に、UEが何時idle状態からconnected状態に入るかは特定できない。長期間にわたってUEがRRC接続の確立又は復旧しようとしない場合、これらの専用測定はネットワークに利用できなくしかもUEの電力を余分に消費する。説明すべきなのは、上記idle状態のUEについての説明は、inactive状態のUEに対しても同様に成立し、ここでは説明を省略する。
【0077】
本願の実施例は以下の技術的解決手段を提供し、端末の迅速なセル選択又はセル再選択を実現し、端末の消費電力を節減することができる。
【0078】
図8は本願の実施例により提供される端末のための測定方法のフローチャート1であり、図8に示すように、前記端末のための測定方法は以下のステップを含む。
【0079】
ステップ801では、端末は第1指示情報を取得し、前記第1指示情報は、指定測定周波数点の測定パラメータを決定するために用いられ、前記指定測定周波数点の測定パラメータは、第1測定パラメータ及び/又は第2測定パラメータであり、前記第1測定パラメータは前記第2測定パラメータより大きい。
【0080】
本願の実施例において、前記端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、車載端末、ウェアラブル装置等ネットワークと通信可能な任意の機器であってもよい。
【0081】
本願の実施例において、前記端末は、アイドル状態又は非アクティブ状態にある端末である。
【0082】
本願の実施例において、前記端末は以下の方法で第1指示情報を取得してもよい。
【0083】
方法1では、前記第1指示情報は、ネットワーク側によってRRC専用シグナリングで設定される。
【0084】
これに基づき、端末は基地局から送信されるRRC専用シグナリングを受信し、該RRC専用シグナリングによって第1指示情報を取得する。
【0085】
ここで、RRC専用シグナリングは、例えばRRC解放(RRC Release)メッセージである。
【0086】
方法2では、前記第1指示情報は、ネットワーク側によってSIBシグナリングで設定される。
【0087】
これに基づき、端末は基地局から送信されるSIBシグナリングを受信し、該SIBシグナリングによって第1指示情報を取得する。
【0088】
ここで、SIBシグナリングは、例えばSIB5シグナリングである。
【0089】
方法3では、前記第1指示情報は、プロトコルで設定される。
【0090】
これに基づき、端末はプロトコルによって第1指示情報を取得する。
【0091】
本願の実施例において、ネットワーク側は、RRC専用シグナリング又はSIBシグナリングを用いて、あるサービングセル内の1つ又は複数の端末の指定測定周波数点(例えば、DC/CA周波数点)の測定パラメータを設定する。
【0092】
説明すべきなのは、前記指定測定周波数点の数は1つ又は複数であってもよく、ある指定測定周波数点である場合、前記指定測定周波数点の測定パラメータは第1測定パラメータ又は第2測定パラメータである。複数の指定測定周波数点である場合、前記複数の指定測定周波数点の測定パラメータは、全て第1測定パラメータ又は全て第2パラメータであり得、又は一部が第1測定パラメータであり、他の一部が第2測定パラメータである。
【0093】
本願の実施例において、前記第1指示情報は測定設定情報に含まれる。さらに、前記測定設定情報は指定測定周波数点リストを含み、前記第1指示情報は前記指定測定周波数点リストに含まれる。さらに、前記指定測定周波数点リストはDC周波数点リスト又はCA周波数点リストを含む。
【0094】
図9(a)に示すように、SIBシグナリング内の測定設定情報(MeasConfigSIB)は指定測定周波数点リスト(measCarrierList)を含み、RRC専用シグナリング内の測定設定情報(MeasConfigDedicated)はmeasCarrierList及び有効期間(measDuration)を含む。さらに、measCarrierListは、carrierFreq、allowedMeasBandwidth、validityArea、reportQuantities及びqualityThreshold等を含む。そのうち、carrierFreq及びallowedMeasBandwidthは測定する周波数点及び測定帯域幅を指示し、validityAreaは測定設定の有効範囲を指示するcell listである。measCellListは測定設定から報告されたセルを示し、他のセルは報告しなくてもよく、該measCellListが設定されていない場合、UEはqualityThresholdを満たす最大maxCellMeasIdle個のセルの測定報告を報告する。報告する測定はreportQuantitiesにより指定される。
【0095】
上記解決手段において、measCarrierListはCA又はDCを迅速に実現するために用いられる。
【0096】
説明すべきなのは、idle状態である場合、MeasConfigSIBはMeasIdleConfigSIBとして表すことができ、measCarrierListはmeasIdleCarrierListとして表すことができ、MeasConfigDedicatedはMeasIdleConfigDedicatedとして表すことができ、measDurationはmeasIdleDurationとして表すことができる。inactive状態である場合、MeasConfigSIBはMeasInactiveConfigSIBとして表すことができ、measCarrierListはmeasInactiveCarrierListとして表すことができ、MeasConfigDedicatedはMeasInactiveConfigDedicatedとして表すことができ、measDurationはmeasInactiveDurationとして表すことができる。
【0097】
説明すべきなのは、上記measCarrierListはEUTRA(measCarrierListEUTRAとして表す)に適用でき、またNR(measCarrierListNRとして表す)にも適用できる。
【0098】
一実施形態において、measConfigDedicated内に第1指示情報が含まれてもよく、さらに、measConfigDedicatedにおけるmeasCarrierList内に第1指示情報が含まれてもよい。
【0099】
別の実施形態において、MeasConfigSIB内に第1指示情報が含まれてもよく、さらに、MeasConfigSIBにおけるmeasCarrierList内に第1指示情報が含まれてもよい。
【0100】
図9(b)を参照し、図9(b)は図9(a)のもとに、measCarrierList内に第1指示情報(Relaxed requirement Indicator)が追加された。説明すべきなのは、図9(b)に示す例はmeasCarrierListというIE内に第1指示情報(Relaxed requirement Indicator)を追加したものであるが、本願の実施例の技術的解決手段はこれに限定されず、例えば、measConfigDedicated又はMeasConfigSIB内に1つのIEを追加してもよく、該新たに追加されたIEの内容は即ち第1指示情報(Relaxed requirement Indicator)であり、該新たに追加されたIEとmeasCarrierListというIEは互いに独立する。さらに、前記第1指示情報は、指定測定周波数点の測定パラメータを決定するために用いられ、前記指定測定周波数点の測定パラメータは第1測定パラメータ又は第2測定パラメータであり、前記第1測定パラメータは前記第2測定パラメータより大きい。ここで、前記第1測定パラメータはリラックス測定パラメータ(又はリラックス測定要求、relaxed requirementという)として表してもよく、前記第2測定パラメータは通常測定パラメータ(又は通常測定要求、normal requirementという)として表してもよく、通常測定パラメータをリラックスすれば、リラックス測定パラメータが得られる。ここで、リラックスとは、通常測定パラメータを増大することを意味する。さらに、前記第1指示情報は以下の少なくとも1つの指示インジケータを含む。
【0101】
1)第1測定パラメータ又は第2測定パラメータを指示するための第1指示インジケータである。
【0102】
一例として、1bitによって第1測定パラメータを用いるか、それとも第2測定パラメータを用いるかを指示する。例えば、1bitの値が0である場合、第2測定パラメータ(即ち通常測定パラメータ)を用いることを表し、1は第1測定パラメータ(即ちリラックス測定パラメータ)を用いることを表す。
【0103】
2)第1測定パラメータのスケール因子を指示するための第2指示インジケータである。
【0104】
これに基づき、前記端末は、前記第2測定パラメータ及び前記第1測定パラメータのスケール因子に基づき、前記第1測定パラメータを決定する。
【0105】
さらに、異なる測定パラメータは同じスケール因子を共有するか、又は、異なる測定パラメータは独自のスケール因子に対応するか、又は、一部の測定パラメータは同じスケール因子を共有し、前記一部の測定パラメータ以外の測定パラメータは独自のスケール因子に対応する。
【0106】
さらに、前記スケール因子は1つ又は複数のスケールパラメータを含む。
【0107】
具体的に実施する際に、第2指示インジケータは整数を含み、該整数は、第1測定パラメータに対応するスケール因子(scaling factor)として設定し、該整数がデフォルト値である場合、第2測定パラメータを用いる。
【0108】
3)第1測定パラメータのインデックス情報を指示するための第3指示インジケータである。
【0109】
一例として、2bitによって第1測定パラメータのインデックス情報を指示する。
【0110】
4)前記第1指示情報がデフォルト値である場合、前記端末はプロトコル設定に従って指定測定周波数点の測定パラメータを決定する。
【0111】
本願の実施例において、測定周波数とサービングセル周波数との関係は以下のように分類される。
【0112】
・ サービングセル測定(Measurement and evaluation of serving cell)
・ 周波数内測定(Measurements of intra-frequency cells)
・ 周波数間測定(Measurements of inter-frequency cells)
・ 無線アクセス技術間測定(Measurements of inter-RAT cells)。
【0113】
これに基づき、測定周波数とサービングセル周波数との関係に応じて測定パラメータを以下のように分類する。
【0114】
1)前記第1測定パラメータは、周波数内測定の測定パラメータ、周波数間測定の測定パラメータ、無線アクセス技術間測定の測定パラメータの少なくとも1つを含む。
【0115】
2)前記第2測定パラメータは、周波数内測定の測定パラメータ、周波数間測定の測定パラメータ、無線アクセス技術間測定の測定パラメータの少なくとも1つを含む。
【0116】
上記解決手段において、前記第1測定パラメータは検出時間長(Tdetect)、測定時間長(Tmeasure)、評価時間長(Tevaluate)のうちの少なくとも1つのパラメータを含み、同様に、前記第2測定パラメータは検出時間長(Tdetect)、測定時間長(Tmeasure)、評価時間長(Tevaluate)のうちの少なくとも1つのパラメータを含む。Tdetect、Tmeasure、Tevaluateの定義は図7に示されるとおりであり、ここでは説明を省略する。
【0117】
本願の実施例において、前記端末は前記第1指示情報に基づき、目標周波数点の測定パラメータを決定する。以下において、異なる場合における目標周波数点により、目標周波数点の測定パラメータをどのように決定するかを説明する。
【0118】
1)目標周波数点が優先度の高い目標周波数点である場合、該目標周波数点の測定パラメータを第2測定パラメータとし、前記優先度の高い目標周波数点とは、優先度がサービングセルより高い周波数点を指す。
【0119】
さらに、前記目標周波数点が優先度の高い目標周波数点であり、且つ前記目標周波数点が前記指定測定周波数点に属する目標周波数点である場合、前記目標周波数点の測定パラメータを第2測定パラメータとするか、又は、
さらに、前記目標周波数点が優先度の高い目標周波数点であり、且つ前記目標周波数点が前記指定測定周波数点に属さない目標周波数点である場合、前記目標周波数点の測定パラメータを第2測定パラメータとする。
【0120】
ここで、前記優先度の高い目標周波数点は、測定を開始した周波数点である。
【0121】
2)前記目標周波数点が優先度の高い目標周波数点であり、且つ前記目標周波数点が前記指定測定周波数点に属さない目標周波数点である場合、前記目標周波数点の測定パラメータを前記第1指示情報に基づいて決定される測定パラメータ、又は第2指示情報に基づいて決定される測定パラメータとし、前記第2指示情報は、前記目標周波数点の測定パラメータを決定するために用いられ、前記優先度の高い目標周波数点とは、優先度がサービングセルより高い周波数点を指す。
【0122】
ここで、前記優先度の高い目標周波数点は、測定を開始した周波数点である。
【0123】
3)前記目標周波数点が優先度の同じ又は優先度の低い目標周波数点であり、且つ前記目標周波数点が前記指定測定周波数点に属する場合、該目標周波数点の測定パラメータを前記第1指示情報に基づいて決定される測定パラメータとし、前記優先度の同じ又は優先度の低い目標周波数点とは、優先度がサービングセル以下の周波数点を指す。
【0124】
ここで、前記優先度の同じ又は優先度の低い目標周波数点は測定を開始していない周波数点である。
【0125】
4)前記目標周波数点が優先度の同じ又は優先度の低い目標周波数点であり、且つ前記目標周波数点が前記指定測定周波数点に属さない場合、該目標周波数点の測定を開始せず、前記優先度の同じ又は優先度の低い目標周波数点とは、優先度がサービングセル以下の周波数点を指す。
【0126】
図10は本願の実施例により提供される端末のための測定方法のフローチャート2であり、図10に示すように、前記端末のための測定方法は以下のステップを含む。
【0127】
ステップ1001では、基地局は端末にRRC専用シグナリングを送信し、該RRC専用シグナリングは測定設定情報を含み、前記測定設定情報は第1指示情報を含む。
【0128】
ここで、前記第1指示情報は指定測定周波数点(CA又はDC周波数点)の測定パラメータを決定するために用いられ、前記指定測定周波数点の測定パラメータはリラックス測定パラメータ又は通常測定パラメータである。
【0129】
一実施形態において、RRC専用シグナリングはRRC Releaseメッセージであってもよく、このようにして、端末は該RRC Releaseメッセージを受信するとidle状態に入る。
【0130】
別の実施形態において、RRC専用シグナリングはRelease with suspendメッセージであってもよく、このようにして、端末は該Release with suspendメッセージを受信するとinactive状態に入る。
【0131】
ステップ1002では、端末は測定設定情報に基づいてセル測定を行う。
【0132】
ここで、セル測定は指定測定周波数点に対する測定を含む。
【0133】
ステップ1003では、端末は基地局にRRC確立メッセージ又はRRC復旧メッセージを送信する。
【0134】
ここで、端末がRRC Releaseメッセージを受信した場合、端末は基地局にRRC確立メッセージを送信する。端末がRelease with suspendメッセージを受信した場合、端末は基地局にRRC復旧メッセージを送信する。
【0135】
ステップ1004では、基地局はCA又はDCの確立を行う。
【0136】
本願の実施例において、端末はRRC Releaseメッセージ(又はRelease with suspendメッセージ)内においてネットワーク側の専用測定設定情報を受信すると、idle状態(又はinactive状態)に戻ってから該測定設定情報を留保し、セル再選択における周波数点優先度メカニズムに基づく隣接セル測定を実行するプロセスにおいて、idle状態(又はinactive状態)での端末がDC又はCA接続で確立しようとする周波数点でありながら隣接セルの測定パラメータを満たさない周波数点(例えば、優先度の低い周波数点)に対して、所望の周波数点に属するとともに隣接セルの測定パラメータを満たす周波数点(例えば、優先度の高い周波数点)とは異なる1組又は複数組の測定パラメータを定義して使用し、それによって、隣接セルの周波数点(接続解放時の専用シグナリング設定又はSIB設定から由来する)の測定と検出を可能にする。また、上記新しい測定パラメータはより少ない測定回数、より低い消費電力を確保することができ、UEは測定結果を報告し、状態遷移後に隣接セルの測定を減らし、CA/DC接続を迅速に確立するという目的を達成する。
【0137】
以下において、具体的な適用例により本願の実施例の技術的解決手段を例示的に説明する。
【0138】
適用例1
- サービングセルの周波数点はf1とする。
【0139】
- idle状態又はinactive状態でのUEが測定しようとする周波数点は{f1、…、f5}とする。
【0140】
ここで、UEが測定しようとする周波数点の間の関係は、intra-frequency、inter-frequency、inter-RATのうちの少なくとも1種の関係を含む。
【0141】
- 指定周波数点(CA又はDC周波数点)は、{f1、f2、f3}とする。
【0142】
ここで、測定設定情報内のmeasCarrierListにはこれらの周波数点が含まれ、且つ特定のUE1に通知される。
【0143】
図11に示すように、サービングセル(Serving Cell:f1)内のUE1について、セル再選択の測定優先度基準に従って測定する。{f3、f4}の周波数点の優先度がf1より高いと仮定すると、UEは周波数点{f3、f4}の測定を常時開始する。周波数点{f2、f5}の優先度がf1より低く、且つサービングセルRSRP値がSnonIntraSearchPより高いため、周波数点f2及びf5での測定を開始していない。本願の実施例は測定優先度を変えず、優先度の異なる周波数点に対して異なる測定パラメータを用いる。
【0144】
- 優先度が高く且つセル再選択の基準に基づいて測定を開始した周波数点(例えばf3)に対して、そのまま通常測定パラメータに従う。
【0145】
- 優先度が低く且つセル再選択の基準に基づいて測定を開始していない周波数点でありながら目標周波数点に属する周波数点(例えばf2)に対して、リラックス測定パラメータ1を用いて、通常測定パラメータより、測定の時間窓をリラックスする。
【0146】
- 優先度が高く且つセル再選択の基準に基づいて測定を開始した周波数点でありながら目標周波数点に属さない周波数点(例えばf4)に対して、そのまま通常測定パラメータに従うか、又はリラックス測定パラメータ2を用いる。
【0147】
- 他の優先度が低く且つセル再選択の基準に基づいて測定を開始していない周波数点でありながら目標周波数点に属さない周波数点(例えばf5等)に対して、測定を開始しない。
【0148】
通常測定パラメータに対応する測定パラメータがN0個のcycleを含み、リラックス測定パラメータに対応する測定パラメータがN1個のcycleを含むと仮定すると、N1 >N0となる。
【0149】
また、サービングセル内の他のUE2等にも同様に上記解決手段が適用される。
【0150】
本願の実施例のシステムは以下を含むが、これらに限定されない。
【0151】
E-UTRAシステムであって、これに応じてcycleはDRX cycleであってもよい。
【0152】
NRシステムであって、これに応じてcycleはeDRX cycleであってもよい。
【0153】
適用例2
プロトコルによって測定パラメータを表の形態で設定し、具体的な測定パラメータは定数とする。説明すべきなのは、本例はintra-frequencyを例にするが、inter-frequency及びinter-ratの場合も同様に本例の解決手段が適用される。
【0154】
表1は通常測定パラメータ(normal requirement)に対応する表である。表2はリラックス測定パラメータ(relaxed requirement)に対応する表である。表2と表1を比較すると、測定パラメータ(例えば、Tdetect、EUTRAN_Intra、Tmeasure、EUTRAN_Intra、Tevaluate、E-UTRAN_intra)は表2において増大されたことが分かる。
【0155】
表1
表2
適用例3
ネットワーク側はRRC専用シグナリングを用いてあるサービングセル内のUE1のDC/CA周波数点リストの測定パラメータを設定するか、又は、ネットワーク側はSIBシグナリングを用いてあるサービングセル内の全てのUEのDC/CA周波数点リストの測定パラメータを設定する。ここで、SIBシグナリングとRRC専用シグナリングは、SIBシグナリングにより設定されるDC/CA周波数点リストがセル内の全てのUEを対象とし、全てのUEに適用可能である点で相違する。説明すべきなのは、本例はintra-frequencyを例にするが、inter-frequency及びinter-ratの場合も同様に本例の解決手段が適用される。
【0156】
- 第1指示情報に含まれるスケール因子(Scaling Factor)は1つのスケールパラメータを含み、すなわちnormal requirementの測定パラメータにスケールパラメータを乗じると、relaxed requirementの測定パラメータができる。表3を例にし、S1、S2、…は一律に設定された数値であってもよく、すなわち設定シグナリングとDRX cycleは互いに独立し、IEは1つのみであり、又はS1、S2、…は異なってもよく、すなわち設定シグナリングは異なるDRX cycleに対応して異なる又は同一のIEを有する。
【0157】
表3
- 表4に示すように、第1指示情報に含まれるスケール因子(Scaling Factor)はN、M、…、という複数のスケールパラメータを含み、すなわちnormal requirementの測定パラメータにN及びM…を乗じると、relaxed requirementの測定パラメータができる。
【0158】
表4
- 第1指示情報に含まれるスケール因子(Scaling Factor)は1つのスケールパラメータを含み、すなわちnormal requirementの測定パラメータにスケールパラメータを加算すると、relaxed requirementの測定パラメータができる。
【0159】
- 第1指示情報に含まれるスケール因子(Scaling Factor)はN、M、…、という複数のスケールパラメータを含み、すなわちnormal requirementの測定パラメータにN及びM…を加算すると、relaxed requirementの測定パラメータができる。
【0160】
- 設定パラメータは上述したものの組み合わせである。
【0161】
さらに、表5に示すように、異なる周波数範囲(Frequency Range)のスケールパラメータの重み付け作用も考慮に入れる。
【0162】
表5
本願の実施例の技術的解決手段において、A)第1指示情報(又は第1指示情報を含む測定設定情報)は、例えばUEが接続を解放する時に予約したcell frequency list、UEもしくはネットワークのデフォルト周波数点組合のような他の事前設定情報から取得することを排除しない。B)本願の実施例の技術的解決手段は、例えば、アンライセンスNR(NR-U)、ライセンス補助アクセス(License Assisted Access:LAAと略称)のようなアンライセンス(un-license)システムに適用される。C)所定の周波数点リストに対して、異なるcyclesを設定してもよい。プロトコルによる事前設定又はRRC専用シグナリングによる設定方法はいずれもサポートされ、すなわちリラックスレベルの異なる複数組の表又はscalingパラメータを設定可能である。本願の実施例は最適化されたidle状態/inactive状態でのUE測定方法を提供し、異なる周波数点に対して異なる測定パラメータを用い、事前設定、RRC専用シグナリング又はSIBシグナリングによって、指定周波数点(CA又はDC周波数点)を指示し、idle状態/inactive状態でのUEの異なる周波数点における測定時間及び周期を柔軟に調整し、ネットワーク側に有効な測定結果を報告して提供し、ネットワーク側の迅速なCA又はDC設定及びアクティベーションを可能にすることができる。端末のモビリティを保証するとともに、idle状態及びinactive状態でのUEの消費電力を低減する。
【0163】
図12は本願の実施例により提供される端末のための測定装置の構成図であり、図12に示すように、前記装置は、
第1指示情報を取得するように構成される取得ユニット1201を含み、前記第1指示情報は、指定測定周波数点の測定パラメータを決定するために用いられ、前記指定測定周波数点の測定パラメータは、第1測定パラメータ及び/又は第2測定パラメータであり、前記第1測定パラメータは前記第2測定パラメータより大きい。
【0164】
一実施形態において、前記第1指示情報は、ネットワーク側によってRRC専用シグナリングで設定されるか、又は、
前記第1指示情報は、ネットワーク側によってSIBシグナリングで設定されるか、又は、
前記第1指示情報は、プロトコルで設定される。
【0165】
一実施形態において、前記第1指示情報は測定設定情報に含まれる。
【0166】
一実施形態において、前記測定設定情報は指定測定周波数点リストを含み、前記第1指示情報は前記指定測定周波数点リストに含まれる。
【0167】
一実施形態において、前記指定測定周波数点リストはDC周波数点リスト又はCA周波数点リストを含む。
【0168】
一実施形態において、前記第1指示情報は第1指示インジケータを含み、前記第1指示インジケータは第1測定パラメータ又は第2測定パラメータを指示するために用いられる。
【0169】
一実施形態において、前記第1指示情報は第2指示インジケータを含み、前記第2指示インジケータは第1測定パラメータのスケール因子を指示するために用いられる。
【0170】
一実施形態において、前記装置は、前記第2測定パラメータ及び前記第1測定パラメータのスケール因子に基づき、前記第1測定パラメータを決定するように構成される第1決定ユニット1202をさらに含む。
【0171】
一実施形態において、異なる測定パラメータは同じスケール因子を共有するか、又は、
異なる測定パラメータは独自のスケール因子に対応するか、又は、
一部の測定パラメータは同じスケール因子を共有し、前記一部の測定パラメータ以外の測定パラメータは独自のスケール因子に対応する。
【0172】
一実施形態において、前記スケール因子は1つ又は複数のスケールパラメータを含む。
【0173】
一実施形態において、前記第1指示情報は第3指示インジケータを含み、前記第3指示インジケータは第1測定パラメータのインデックス情報を指示するために用いられる。
【0174】
一実施形態において、前記第1指示情報がデフォルト値である場合、前記端末はプロトコル設定に従って指定測定周波数点の測定パラメータを決定する。
【0175】
一実施形態において、前記第1測定パラメータは、周波数内測定の測定パラメータ、周波数間測定の測定パラメータ、無線アクセス技術間測定の測定パラメータの少なくとも1つを含む。
【0176】
一実施形態において、前記第2測定パラメータは、周波数内測定の測定パラメータ、周波数間測定の測定パラメータ、無線アクセス技術間測定の測定パラメータの少なくとも1つを含む。
【0177】
一実施形態において、前記第1測定パラメータは、検出時間長、測定時間長、評価時間長のうちの少なくとも1つのパラメータを含み、
前記第2測定パラメータは、検出時間長、測定時間長、評価時間長のうちの少なくとも1つのパラメータを含む。
【0178】
一実施形態において、前記装置は、
前記第1指示情報に基づき、目標周波数点の測定パラメータを決定するように構成される第2決定ユニット1203をさらに含む。
【0179】
一実施形態において、前記第2決定ユニット1203は、前記目標周波数点が優先度の高い目標周波数点であり、前記目標周波数点が測定を既に開始した目標周波数点である場合、前記目標周波数点の測定パラメータを第2測定パラメータとするように構成され、前記優先度の高い目標周波数点とは、優先度がサービングセルより高い周波数点を指す。
【0180】
一実施形態において、前記第2決定ユニット1203は、前記目標周波数点が優先度の高い目標周波数点であり、且つ前記目標周波数点が前記指定測定周波数点に属する目標周波数点である場合、前記目標周波数点の測定パラメータを第2測定パラメータとするか、又は、前記目標周波数点が優先度の高い目標周波数点であり、且つ前記目標周波数点が前記指定測定周波数点に属さない目標周波数点である場合、前記目標周波数点の測定パラメータを第2測定パラメータとするように構成される。
【0181】
一実施形態において、前記第2決定ユニット1203は、前記目標周波数点が優先度の高い目標周波数点であり、且つ前記目標周波数点が前記指定測定周波数点に属さない目標周波数点である場合、前記目標周波数点の測定パラメータを前記第1指示情報に基づいて決定される測定パラメータ、又は第2指示情報に基づいて決定される測定パラメータとするように構成され、前記第2指示情報は、前記目標周波数点の測定パラメータを決定するために用いられ、前記優先度の高い目標周波数点とは、優先度がサービングセルより高い周波数点を指す。
【0182】
一実施形態において、前記優先度の高い目標周波数点は、測定を開始した周波数点である。
【0183】
一実施形態において、前記第2決定ユニット1203は、前記目標周波数点が優先度の同じ又は優先度の低い目標周波数点であり、且つ前記目標周波数点が前記指定測定周波数点に属する場合、該目標周波数点の測定パラメータを前記第1指示情報に基づいて決定される測定パラメータとするように構成され、前記優先度の同じ又は優先度の低い目標周波数点とは、優先度がサービングセル以下の周波数点を指す。
【0184】
一実施形態において、前記優先度の同じ又は優先度の低い目標周波数点は測定を開始していない周波数点である。
【0185】
一実施形態において、前記第2決定ユニット1203は、前記目標周波数点が優先度の同じ又は優先度の低い目標周波数点であり、且つ前記目標周波数点が前記指定測定周波数点に属さない場合、前記目標周波数点の測定を開始しないと決定するように構成され、前記優先度の同じ又は優先度の低い目標周波数点とは、優先度がサービングセル以下の周波数点を指す。
【0186】
一実施形態において、前記端末は、アイドル状態又は非アクティブ状態にある端末である。
【0187】
当業者であれば、本願の実施例の上記端末のための測定装置の関連説明は本願の実施例の端末のための測定方法の関連説明を参照して理解してもよいことを理解すべきである。
【0188】
図13は本願の実施例により提供される通信機器600の構成図である。該通信機器は端末であってもよく、図13に示す通信機器600はプロセッサ610を含み、プロセッサ610はメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0189】
選択的に、図13に示すように、通信機器600はメモリ620を含んでもよい。プロセッサ610はメモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0190】
メモリ620はプロセッサ610から独立した別個の装置であってもよく、プロセッサ610に統合されてもよい。
【0191】
選択的に、図13に示すように、通信機器600は送受信機630を含んでもよく、プロセッサ610は該送受信機630を他の機器と通信するように制御することができ、具体的には、他の機器に情報又はデータを送信し、又は他の機器から送信される情報又はデータを受信するように制御することができる。
【0192】
送受信機630は送信機及び受信機を含んでもよい。送受信機630はアンテナをさらに含んでもよく、アンテナの数は1つ又は複数であってもよい。
【0193】
選択的に、該通信機器600は具体的に本願の実施例のネットワーク機器であってもよく、且つ該通信機器600は本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器によって実現される対応するフローを実現することができ、簡潔にするために、ここでは詳しい説明は省略する。
【0194】
選択的に、該通信機器600は具体的には本願の実施例の移動端末/端末であってもよく、且つ該通信機器600は本願の実施例の各方法における移動端末/端末によって実現される対応するフローを実現することができ、簡潔にするために、ここでは詳しい説明は省略する。
【0195】
図14は本願の実施例のチップの構成図である。図14に示すチップ700はプロセッサ710を含み、プロセッサ710はメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0196】
選択的に、図14に示すように、チップ700はメモリ720をさらに含んでもよい。プロセッサ710はメモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0197】
メモリ720はプロセッサ710から独立した別個の装置であってもよく、プロセッサ710に統合されてもよい。
【0198】
選択的に、該チップ700は入力インタフェース730を含んでもよい。プロセッサ710は該入力インタフェース730を他の機器又はチップと通信するように制御することができ、具体的には、他の機器又はチップから送信される情報又はデータを取得するように制御することができる。
【0199】
選択的に、該チップ700は出力インタフェース740をさらに含んでもよい。プロセッサ710は該出力インタフェース740を他の機器又はチップと通信するように制御することができ、具体的には、他の機器又はチップに情報又はデータを出力するように制御することができる。
【0200】
選択的に、該チップは本願の実施例のネットワーク機器に適用することができ、且つ該チップは本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器によって実現される対応するフローを実現することができ、簡潔にするために、ここでは詳しい説明は省略する。
【0201】
選択的に、該チップは本願の実施例の移動端末/端末に適用することができ、且つ該チップは本願の実施例の各方法における移動端末/端末によって実現される対応するフローを実現することができ、簡潔にするために、ここでは詳しい説明は省略する。
【0202】
本願の実施例に言及したチップはシステムレベルのチップ、システムチップ、チップシステム又は内蔵システムチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0203】
図15は本願の実施例により提供される通信システム900的ブロック図である。図15に示すように、該通信システム900は端末910及びネットワーク機器920を含む。
【0204】
該端末910は、上記方法における端末によって実現される対応する機能を実現するために用いることができ、及び該ネットワーク機器920は、上記方法におけるネットワーク機器によって実現される対応する機能を実現するために用いることができ、簡潔にするために、ここでは詳しい説明は省略する。
【0205】
本願の実施例のプロセッサは信号処理能力を有する集積回路チップであってもよいことを理解すべきである。実施過程では、上記方法の実施例の各ステップはプロセッサのハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって完了可能である。上記プロセッサは汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor:DSPと略称)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASICと略称)、インジケータプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGAと略称)又は他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲート又はトランジスタ論理デバイス、離散ハードウェアコンポーネント等であってもよい。本願の実施例で開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の通常プロセッサ等であってもよい。本願の実施例で開示された方法のステップによれば、ハードウェア復号プロセッサにより実行、完了し、又は復号プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせにより実行、完了するように直接具現化することができる。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタ等の本分野で熟知の記憶媒体に存在してもよい。該記憶媒体はメモリに存在し、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、そのハードウェアにより上記方法のステップを完了する。
【0206】
本願の実施例のメモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解される。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory:ROMと略称)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM、PROMと略称)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM:EPROMと略称)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM:EEPROMと略称)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAMと略称)であってもよく、外部キャッシュとして用いられる。例示的なものであり限定する意図がない説明によれば、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM:SRAMと略称)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM:DRAMと略称)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM:SDRAMと略称)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM:DDR SDRAMと略称)、強化型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM:ESDRAMと略称)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM:SLDRAMと略称)、及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM:DR RAMと略称)のような多くの形のRAMが使用可能である。本明細書に記載のシステム及び方法のメモリは、これらのメモリ及び他の任意の適切なメモリを含むがそれらに限定されないことを意図することに注意されたい。
【0207】
上記メモリの説明は例示的なものであり限定する意図がないことを理解すべきであり、例えば、本願の実施例のメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM:SRAMと略称)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM:DRAMと略称)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM:SDRAMと略称)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM:DDR SDRAMと略称)、強化型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM:ESDRAMと略称)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(synch link DRAM:SLDRAMと略称)、及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM:DR RAMと略称)等であってもよい。すなわち、本願の実施例のメモリは、これらのメモリ及び他の任意の適切なメモリを含むがそれらに限定されないことを意図するものである。
【0208】
本願の実施例はさらに、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0209】
選択的に、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例のネットワーク機器に適用することができ、且つ該コンピュータプログラムはコンピュータに本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器によって実現される対応するフローを実行させるものであり、簡潔にするために、ここでは詳しい説明は省略する。
【0210】
選択的に、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例の移動端末/端末に適用することができ、且つ該コンピュータプログラムはコンピュータに本願の実施例の各方法における移動端末/端末によって実現される対応するフローを実行させるものであり、簡潔にするために、ここでは詳しい説明は省略する。
【0211】
本願の実施例はさらに、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0212】
選択的に、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例のネットワーク機器に適用することができ、且つ該コンピュータプログラム命令はコンピュータに本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器によって実現される対応するフローを実行させるものであり、簡潔にするために、ここでは詳しい説明は省略する。
【0213】
選択的に、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例の移動端末/端末に適用することができ、且つ該コンピュータプログラム命令はコンピュータに本願の実施例の各方法における移動端末/端末によって実現される対応するフローを実行させるものであり、簡潔にするために、ここでは詳しい説明は省略する。
【0214】
本願の実施例はさらにコンピュータプログラムを提供する。
【0215】
選択的に、該コンピュータプログラムは本願の実施例のネットワーク機器に適用することができ、該コンピュータプログラムはコンピュータにおいて実行されると、コンピュータに本願の実施例の各方法におけるネットワーク機器によって実現される対応するフローを実行させるものであり、簡潔にするために、ここでは詳しい説明は省略する。
【0216】
選択的に、該コンピュータプログラムは本願の実施例の移動端末/端末に適用することができ、該コンピュータプログラムはコンピュータにおいて実行されると、コンピュータに本願の実施例の各方法における移動端末/端末によって実現される対応するフローを実行させるものであり、簡潔にするために、ここでは詳しい説明は省略する。
【0217】
本明細書で開示された実施例により記載された各例のユニット及びアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現可能であることは、当業者であれば想到できる。これらの機能をハードウェアの形態で実行するか、又はソフトウェアの形態で実行するかは、技術的解決手段の特定の用途及び設計制約条件によって決定される。専門技術者は各特定の用途について、異なる方法を用いて記述された機能を実現できるが、このような実現は本願の範囲を超えたものと理解すべきではない。
【0218】
当業者であれば、説明を簡単化及び簡潔化するために、上述した機器及びユニットの具体的な動作プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照すればよいことが明確に理解され、ここでは説明を省略する。
【0219】
本願により提供される実施例では、開示するシステム、装置及び方法は、他の形態で実現できることを理解すべきである。例えば、上述した装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際に実現時に別の形態で分割してもよく、例えば複数のユニット又はコンポーネントは組み合わせてもよく、又は別のシステムに統合してもよく、又はいくつかの特徴を省略もしくは実行しなくてもよい。一方、図示又は説明した相互の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であり得、電気的、機械的又は他の形態であり得る。
【0220】
分離部材として説明したユニットは物理的に分離されたものであってもなくてもよく、ユニットとして示した部材は物理ユニットであってもなくてもよく、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてその一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決手段の目的を実現できる。
【0221】
また、本願の各実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、それぞれ独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上で1つのユニットに統合されてもよい。上記統合されたユニットはハードウェアの形で実現してもよく、ソフトウェア機能ユニットの形で実現してもよい。
【0222】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような見解をもとに、本願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分又は該術的解決手段の一部がソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法の全て又は一部のステップを実行させる複数の命令を含む。前記記憶媒体は、USBメモリ、移動ハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory:ROMと略称)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAMと略称)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶可能である様々な媒体を含む。
【0223】
以上は本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲がそれに限定されるものでなく、本願に記載された技術範囲内に当業者に容易に想到される変化又は取り替えは、全て本願の保護範囲に含まれる。従って、本願の保護範囲は請求項の保護範囲に準ずるものとする。
図1
図2
図3
図4(a)】
図4(b)】
図5
図6
図7
図8
図9(a)】
図9(b)】
図10
図11
図12
図13
図14
図15