(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-31
(45)【発行日】2023-08-08
(54)【発明の名称】容器の、特に飲料容器の蓋
(51)【国際特許分類】
B65D 47/28 20060101AFI20230801BHJP
【FI】
B65D47/28 120
(21)【出願番号】P 2021560446
(86)(22)【出願日】2019-08-01
(86)【国際出願番号】 PL2019000057
(87)【国際公開番号】W WO2020209733
(87)【国際公開日】2020-10-15
【審査請求日】2021-11-08
(32)【優先日】2019-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】PL
(73)【特許権者】
【識別番号】521442028
【氏名又は名称】リエンド スプウカ ス オルガニザツィーノン オトゥポビエジャルノシチョン
【氏名又は名称原語表記】REEND SPOLKA Z OGRANICZONA ODPOWIEDZIALNOSCIA
【住所又は居所原語表記】ul. Dworcowa 152, 64-120 Krzemieniewo, Poland
(74)【代理人】
【識別番号】110001069
【氏名又は名称】弁理士法人京都国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダリウシュ レヴァンドフスキ
(72)【発明者】
【氏名】ロマン ソベツキ
【審査官】加藤 信秀
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04746032(US,A)
【文献】実開昭49-038632(JP,U)
【文献】実開昭64-026264(JP,U)
【文献】登録実用新案第3192011(JP,U)
【文献】特開2017-124845(JP,A)
【文献】特表2012-518577(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器
の蓋であって、
前記蓋が、前記容器から中身を出すための開口を有し、前記開口には、対向する2つの壁に形成されたガイドと、前記開口を開放及び再閉鎖するため
に閉鎖位置から開放位置へと後方に変位させられる摺動片とが装着されており、
前記摺動片の上面に2つのキャッチが形成され、前記キャッチは、前記開口内を摺動するように前記ガイドに装着され
ている、
蓋において、
前記ガイド(4)と協働する前記摺動片(1)の前記キャッチ(2)の面(2a)が、前記キャッチ(2)の面(2a)の下方に位置付けられた前記摺動片(1)の上面に対して、前記摺動片(1)が前記開放位置へと変位する方向における勾配でもって、鋭角(α)で傾斜しており、
前記開口(3)を囲むように前記蓋の下側に、前記摺動片(1)用のソケット(5)が形成され、前記閉鎖位置にて前記ソケット(5)内にある前記摺動片(1)を封止するプロファイル面(5a)が、前記ソケット(5)の外周に形成されており、
前記プロファイル面(5a)が、前記摺動片(1)の外周面(1a)のプロファイルに合致しており、
前記摺動片(1)が、前記摺動片(1)の上面に接続された作動要素により変位させられ、
前記開口(3)を露出する過程で、前記摺動片(1)が前記ソケット(5)に対して下方に移動されること、
を特徴とする蓋。
【請求項2】
請求項1に記載の蓋であって、前記容器が飲料容器であること、を特徴とする蓋。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の蓋であって、前記摺動片(1)の幅が、前記摺動片(1)が前記開放位置に移動する方向において増加していること、を特徴とする蓋。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の蓋であって、前記摺動片(1)の前記キャッチ(2)の面(2a)の、前記キャッチ(2)の面(2a)の下方に位置付けられた前記摺動片(1)の上面に対する傾斜角(α)が、5°~30
°の範囲にあること、を特徴とする蓋。
【請求項5】
請求項4に記載の蓋であって、前記傾斜角(α)が、10°~20°の範囲にあること、を特徴とする蓋。
【請求項6】
請求項1~3のいずれかに記載の蓋であって、
前記摺動片(1)の上面に、少なくとも1つの長手方向距離要素(38)と、交差方向距離プロファイル要素(40)とが形成されており、
前記蓋の下側において、前記摺動片(1)を収容する前記ソケット(5)の後方に、少なくとも1つの長手方向距離要素(39)と、前記開口(3)の交差方向後壁(3b”)に沿って形成された交差方向距離要素(41)とが形成されていること、
を特徴とする蓋。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の蓋であって、
前記摺動片(1)をそのソケット(5)内で封止する前記プロファイル面(5a)が、前記ソケット(5)に沿って両側に位置付けられており、
前記プロファイル面(5a)に合致する、前記摺動片(1)に沿って両側に位置付けられた面(1a)が、下に向かって広がっていること、
を特徴とする蓋。
【請求項8】
請求項1~7
のいずれかに記載の蓋であって、
前記作動要素が、前記開口(3)を覆うように前記蓋の上側に装着されたスライダ(6)の形態を取り、前記スライダは、前記スライダを作動させるプロファイル要素(7)が上に形成された上面(6a)を有すると共に、更に下面(6b)及び長手方向側面(6d)を有しており、
前記摺動片(1)の上面に及び相応に前記スライダ(6)の下面(6b)に、少なくとも一対の相互連結要素(8、9)が形成されており、
前記蓋に、前記蓋の前記開口(3)を覆うように位置付けられた開口(11)が付いたキャップ(10)が装着されていること、
を特徴とする蓋。
【請求項9】
請求項8に記載の蓋であって、交差方向溝(8)と、前記溝(8)内に配置された交差方向突起(9)とが、前記摺動片(1)の上面に及び相応に前記スライダ(6)の下面(6b)に形成された前記相互連結要素(8、9)の対を構成すること、を特徴とする蓋。
【請求項10】
請求項8に記載の蓋であって、
前記スライダ(6)の長手方向側面(6d)に、弾性抵抗要素(13)の対が形成されており、
前記蓋(3)の上面に及び/又は前記キャップ(10)の下面に、前記スライダ(6)の前記弾性抵抗要素(13)と協働する抵抗要素(12)があること、
を特徴とする蓋。
【請求項11】
請求項1~7
のいずれかに記載の蓋であって、
前記作動要素が、前記開口(3)を覆うように前記蓋の上面に装着された、垂直回転軸(14’)を有する旋回タブ(14)の形態を取り、
前記摺動片が、前記旋回タブを作動させるためのプロファイル要素(15)が上に形成された上面(14a)と、下面(14b)と、周方向側面(14d)とを有しており、
前記プロファイル要素(15)の一方の側にある前記旋回タブ(14)の周方向側面(14d’)の形状が、前記開口(3)を閉鎖するように設計されると共に、前記プロファイル要素(15)の他方の側にある前記旋回タブ(14)の周方向側面(14d”)の形状が、前記開口(3)を露出するように設計される一方、前記摺動片(1)の上面に及び相応に前記旋回タブ(14)の下面(14b)に、相互協働要素の対が形成され、前記相互協働要素の対の一方が駆動ピン(16)の形態を取り、他方が案内溝(17)の形態を取り、前記旋回タブ(14)の旋回中に前記駆動ピン(16)が前記案内溝(17)内を移動することで、前記摺動片(1)の移動を起こし、
前記閉鎖位置において、前記旋回タブ(14)の、前記開口(3)を閉鎖する周方向側面(14d’)を含む要素が、前記蓋の前記開口(3)上に達すると共に、前記開放位置において、前記旋回タブ(14)の、前記開口(3)を露出する周方向側面(14d”)を含む要素が、前記開口(3)上に達しており、
前記蓋に、前記蓋の前記開口(3)を覆うように位置付けられた開口(19)が付いたキャップ(18)が装着されていること、
を特徴とする蓋。
【請求項12】
請求項11に記載の蓋であって、
前記旋回タブ(14)の周方向側面(14d)に、前記蓋の上面に及び/又は前記キャップ(18)の下面に形成された抵抗要素(21)と協働する抵抗要素(20)が形成されており、
前記抵抗要素(21、21)のうちの少なくとも1つが弾性であること、
を特徴とする蓋。
【請求項13】
請求項11に記載の蓋であって、前記旋回タブ(14)の前記垂直回転軸(14’)が、前記開口(3)の対向する2つの壁に形成されたガイド(4)間に画定される対称面の辺の1つに配置されていること、を特徴とする蓋。
【請求項14】
請求項1~7
のいずれかに記載の蓋であって、
前記作動要素が、抵抗突起(22b’)が上に形成された下面(22b)と、弓形の縁を備えた対向する側方突起(22c’)の対が上に形成された2つの長手方向側面(22c)と、一端にある交差方向前方側面(22d)とを有するプルタブ(22)の形態を取り、
前記摺動片(1)の上面に及び相応に前記プルタブ(22)の下面(22b)に、少なくとも一対の相互連結要素(24、25)が形成され、前記蓋の前記開口(3)の長手方向側壁(3a)に、前記プルタブ(22)の前記側方突起(22c’)が中で回転するように装着された2つのソケット(23)が形成されており、
前記閉鎖位置において、前記プルタブ(22)の前記一端にある前記交差方向前方側面(22d)が、前記開口(3)の交差方向前壁(3b’)に達し、前記プルタブ(22)の他端が前記蓋に寄り掛かり、前記プルタブ(22)の前記抵抗突起(22b’)が、前記開口(3)の対向する交差方向後壁(3b”)に寄り掛かっていること、
を特徴とする蓋。
【請求項15】
請求項14に記載の蓋であって、交差方向溝(24)と、前記溝(24)内に配置された交差方向突起(25)とが、前記摺動片(1)の上面に及び相応に前記プルタブ(22)の下面(22b)に形成された前記相互連結要素(24、25)の対を構成すること、を特徴とする蓋。
【請求項16】
請求項14に記載の蓋であって、前記蓋に、前記蓋の前記開口(3)を覆うように位置付けられた開口(27)と、前記開口(3)の前記交差方向後壁(3b”)に位置付けられた抵抗要素(26a)とが付いたキャップ(26)が装着されていること、を特徴とする蓋。
【請求項17】
請求項1~7
のいずれかに記載の蓋であって、
前記作動要素が、交差方向上縁(28a’)を備えた上面(28a)と、突起(28b’)及び下縁(28b”)を備えた下面(28b)とを有するプルタブ(28)の形態を取り、
前記閉鎖位置において、前記交差方向上縁(28’)が、前記開口(3)の交差方向前壁(3b’)に達し、前記プルタブの前記突起(28b’)が、前記開口(3)の対向する交差方向後壁(3b”)に寄り掛かり、
前記プルタブ(28)の下面(28b)が、前記下縁(28b”)の側において、回転するように前記摺動片(1)に接続されていること、
を特徴とする蓋。
【請求項18】
請求項17に記載の蓋であって、前記摺動片(1)の上面に突出要素(29)が形成され、前記突出要素(29)に膜ヒンジ(3)を介して、前記プルタブ(28)の面(28b)の前記下縁(28b”)が接続されていること、を特徴とする蓋。
【請求項19】
請求項18に記載の蓋であって、前記蓋に、前記蓋の前記開口(3)を覆うように位置付けられた開口(33)を備えたキャップ(32)が装着され、前記キャップ(32)の下側に、前記キャッチ(2)の対向する内側側壁に接触する長手方向突起(34)が形成されていること、を特徴とする蓋。
【請求項20】
請求項17に記載の蓋であって、前記摺動片(1)の上面の前記キャッチ(2)間に、少なくとも1つの交差方向ロッド(36)が形成され、前記プルタブ(28)の下面(28b)に、ソケット(37a)で終端する少なくとも1つのアーム(37)が形成され、前記アームが回転するように前記ロッド(36)に装着されていること、を特徴とする蓋。
【請求項21】
請求項1、2又は7に記載の蓋であって、前記摺動片(1)用の前記ソケット(5)の外周に沿ったプロファイル封止面(5a)に、及び/又は前記摺動片(1)のプロファイル外周面(1a)に、封止要素が装着されていること、を特徴とする蓋。
【請求項22】
請求項1~20
のいずれかに記載の蓋であって、前記蓋がプラスチック製であること、を特徴とする蓋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の、特に飲料容器の蓋に関する。蓋は、任意の構造の容器、特にプラスチック製の容器、金属缶、及びカートン容器に適している。
【背景技術】
【0002】
特許文献WO 2010/094793 A2より、容器の、特に飲料缶の蓋が既に知られている。この蓋は、弾性材料でできた再閉鎖機構を包含し、再閉鎖機構は全体的にカバーの下側に固定されると共に部分的にそれとその捻れを防ぐ方法で一体化されており、蓋の上側にアダプターを介して装着された作動機構を特徴とする。作動機構を移動させると、開口を覆う再閉鎖機構の一部が、蓋の面に対して垂直な平面内で旋回する。開口は、作動機構を移動させることにより再閉鎖することができる。
【0003】
特許文献WO 2014/003586 A2より、容器の、特に飲料容器の再閉鎖機構が既に知られている。この再閉鎖機構は、摺動するようにガイドに装着されたラッチの形態を成す、飲料流出開口の開放及び再閉鎖手段を包含し、ラッチは蓋の開口を囲む下面に達している。蓋の上には、摺動式のプルタブが装着されている。このプルタブは、一方の側では、ヒンジを介してラッチに接続され、他方の側では、最初に開放される前にシールの役割を果たすコネクタを介してラッチに接続されている。蓋は、ヒンジの側であってプルタブの前側に、最初に開放される前にラッチの初期位置を決定する抵抗面を特徴とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】WO 2010/094793 A2
【文献】WO 2014/003586 A2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、容器から、特にCO2の飽和した炭酸飲料を含む飲料用の容器から中身を出すための開口を開放及び再閉鎖する機構を発展させることである。この機構は、前記開口の堅い再閉鎖を確実にするであろう。
【0006】
特に、本発明の目的は、容器の蓋の開口の幾何学的形状、並びに前記開口に装着された該開口の開放及び閉鎖を目的とする摺動片の幾何学的形状を発展させることである。これにより、前記開口を露出する際の前記摺動片と蓋面との間の摩擦を低減し、前記開口を通る液体の最適な流れを達成することが可能になるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る、容器の、特に飲料容器の蓋は、前記容器から中身を出すための開口を有し、前記開口には、対向する2つの壁に形成されたガイドと、前記開口を開放及び再閉鎖するための摺動片とが装着されており、前記摺動片の上面に2つのキャッチが形成され、前記キャッチは、前記開口内を摺動するように前記ガイドに装着されており、前記摺動片に、前記摺動片を閉鎖位置から開放位置へと後方に変位させるように適合された技術的手段が装着されている蓋であって、前記ガイドと協働する前記摺動片のキャッチの面が、前記キャッチの面の下方に位置付けられた前記摺動片の上面に対して、前記摺動片が前記開放位置へと変位する方向における勾配でもって、鋭角で傾斜しており、前記開口を囲むように前記蓋の下側に、前記摺動片用のソケットが形成され、前記閉鎖位置にて前記ソケット内にある前記摺動片を封止するプロファイル面が、前記ソケットの外周に形成され、前記ソケットが、前記摺動片の周囲面のプロファイルに達しており、前記開口を露出する過程で、前記摺動片が前記ソケットに対して下方に移動されること、を特徴とする。
【0008】
好ましくは、前記摺動片の幅は、前記摺動片が前記開放位置に移動する方向において増加している。
【0009】
前記摺動片のキャッチの面の、前記キャッチの面の下方に位置付けられた前記摺動片の上面に対する傾斜角が、5°~30°、好ましくは10°~20°の範囲にあると好ましい。
【0010】
好ましくは、前記摺動片の上面に、少なくとも1つの長手方向距離要素と、交差方向距離プロファイル要素とが形成されており、前記蓋の下側において、前記摺動片のソケットの後方に、少なくとも1つの長手方向距離要素と、前記開口の交差方向後壁に沿って形成された交差方向距離要素とが形成されている。
【0011】
好ましくは、前記摺動片をそのソケット内で封止する前記プロファイル面は、前記ソケットに沿って両側に位置付けられており、前記プロファイル面に合致する、前記摺動片に沿って両側に位置付けられた面は、下に向かって広がっている。
【0012】
本発明の第1実施形態において、前記摺動片を前記閉鎖位置から前記開放位置へと後方に変位させるように適合された前記技術的手段は、前記開口を覆うように前記蓋の上側に装着されたスライダの形態を取り、前記スライダは、前記スライダを作動させるプロファイル要素が上に形成された上面を有すると共に、更に下面及び長手方向側面を有しており、前記摺動片の上面に及び相応に前記スライダの下面に、少なくとも一対の相互連結要素が形成されており、前記蓋に、前記蓋の前記開口を覆うように位置付けられた開口が付いたキャップが装着されている。
【0013】
好ましくは、交差方向溝と、前記溝内に配置された交差方向突起とは、前記摺動片の上面に及び相応に前記スライダの下面に形成された前記相互連結要素の対を構成する。
【0014】
好ましくは、前記スライダの長手方向側面に、弾性抵抗要素の対が形成されており、前記蓋の上面に及び/又は前記キャップの下面に、前記スライダの前記弾性抵抗要素と協働する抵抗要素がある。
【0015】
本発明の第2実施形態において、前記摺動片を前記閉鎖位置から前記開放位置へと後方に変位させるように適合された前記技術的手段は、前記開口を覆うように前記蓋の上面に装着された、垂直回転軸を有する旋回タブの形態を取り、前記摺動片は、前記旋回タブを作動させるためのプロファイル要素が上に形成された上面と、下面と、周方向側面とを有しており、前記プロファイル要素の一方の側にある前記旋回タブの周方向側面の形状が、前記開口を閉鎖するように設計されると共に、前記プロファイル要素の他方の側にある前記旋回タブの周方向側面の形状が、前記開口を露出するように設計される一方、前記摺動片の上面に及び相応に前記旋回タブの下面に、相互協働要素の対が形成され、前記相互協働要素の対の一方は駆動ピンの形態を取り、他方は案内溝の形態を取り、前記旋回タブの旋回中に前記駆動ピンが前記案内溝内を移動することで、前記摺動片の移動を起こし、前記閉鎖位置において、前記旋回タブの、前記開口を閉鎖する周方向側面を含む要素が、前記蓋の前記開口上に達すると共に、前記開放位置において、前記旋回タブの、前記開口を露出する周方向側面を含む要素が、前記開口上に達しており、前記蓋に、前記蓋の前記開口を覆うように位置付けられた開口が付いたキャップが装着されている。
【0016】
好ましくは、前記旋回タブの前記垂直回転軸は、前記開口の対向する2つの壁に形成されたガイド間に画定される対称面の辺の1つに配置されている。
【0017】
好ましくは、前記旋回タブの周方向側面に、前記蓋の上面に又は前記キャップの下面に形成された抵抗要素と協働する抵抗要素が形成され、前記抵抗要素のうちの少なくとも1つは弾性である。
【0018】
本発明の第3実施形態において、前記摺動片を前記閉鎖位置から前記開放位置へと後方に変位させるように適合された前記技術的手段は、抵抗突起が上に形成された下面と、弓形の縁を備えた対向する側方突起の対が上に形成された2つの長手方向側面と、一端にある交差方向前方側面とを有するプルタブの形態を取り、前記摺動片の上面に及び相応に前記プルタブの下面に、少なくとも一対の相互連結要素が形成され、前記蓋の前記開口の長手方向側壁に、前記プルタブの前記側方突起が中で回転するように装着された2つのソケットが形成されており、前記閉鎖位置において、前記プルタブの前記一端にある前記交差方向前方側面は、前記開口の交差方向前壁に達し、前記プルタブの他端は前記蓋に寄り掛かり、前記プルタブの前記抵抗突起は、前記開口の対向する交差方向後壁に寄り掛かっている。
【0019】
好ましくは、交差方向溝と、前記溝内に配置された交差方向突起とが、前記摺動片の上面に及び相応に前記プルタブの下面に形成された前記相互連結要素の対を構成する。
【0020】
前記蓋に、前記蓋の前記開口を覆うように位置付けられた開口と、前記開口の前記交差方向後壁に位置付けられた抵抗要素とが付いたキャップが装着されている。
【0021】
本発明の第4実施形態において、前記摺動片を変位させるように適合された前記技術的手段は、交差方向上縁を備えた上面と、突起及び交差方向下縁を備えた下面とを有するプルタブの形態を取り、前記閉鎖位置において、前記プルタブの前記交差方向上縁は、前記開口の交差方向前壁に達し、前記プルタブの前記突起は、前記開口の対向する交差方向後壁に寄り掛かり、前記プルタブの下面は、前記下縁の側において、回転するように前記摺動片に接続されている。
【0022】
好ましくは、前記摺動片の上面に突出要素が形成され、前記突出要素に膜ヒンジを介して、前記プルタブの面の前記下縁が接続されており、更に、好ましくは、前記キャッチと、前記プルタブが接続されている前記突出要素との間に陥凹が形成されており、前記蓋に、前記蓋の前記開口を覆うように位置付けられた開口を備えたキャップが装着され、前記キャップの下側に、前記陥凹内に配置された突起が形成されており、或いは、好ましくは、前記摺動片の上面において前記キャッチ間に、少なくとも1つの交差方向ロッドが形成され、前記プルタブの下面に、ソケットで終端する少なくとも1つのアームが形成され、前記アームは回転するように前記ロッドに装着されている。
【0023】
好ましくは、前記摺動片のプロファイル外周面が達している、前記ソケットのプロファイル外周面に、及び/又は前記摺動片のプロファイル外周面に、封止要素が装着されている。
【0024】
好ましくは、前記蓋はプラスチック製である。
【0025】
本発明に係る、前記蓋の前記開口を閉鎖及び露出するための機構は、想定した目標を達成する。前記開口の前記ガイドと協働する前記摺動片のキャッチの面が、前記キャッチの面の下方に位置付けられた前記摺動片の上面に対して、前記摺動片が前記開放位置へと変位する方向における勾配でもって、鋭角で傾斜しているおかげで、開口露出方向への前記摺動片の移動が一旦開始されると、前記摺動片は即座に前記蓋の前記ソケットから離れるように移動され、前記摺動片と前記ソケットとの間の摩擦が排除される。前記摺動片及び前記ソケットの外周に形成された相互に合致するプロファイル要素により達成された、前記摺動片の前記ソケットへの堅い装着が、要求される堅さ、最大7バールである容器内部の高圧への抵抗、及び最初に開放される前における閉鎖装置の気密性を確実にし、そのおかげで、前記解決手段を加圧された高炭酸飲料のために用いることができる。更に、本発明に係る前記解決手段は、前記開口を露出及び閉鎖する際に極めて直感的かつ人間工学的であることが分かっている。
【0026】
前記蓋の全ての要素は容器と同じ材料で作ることができ、このことは、使用済みパッケージのリサイクルの観点から重要である。
【0027】
本発明に係る前記蓋は、カートンを含む様々な形状の容器に適しており、既存の成形及び組立方法を用いて作ることができる。
【0028】
添付の図面を適切に参照しつつ詳細な説明を注意深く読むと、本発明の更なる利点及び長所が明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図5】
図4に示す摺動片の無い蓋のR‐R線に沿った断面図。
【
図6】
図4に示す摺動片の無い蓋のF‐F線に沿った断面図。
【
図7】摺動片を作動させる技術的手段の無い、キャッチが可視である摺動片を上から見た空間図。
【
図10】
図7に示す摺動片を閉鎖位置にて適所に備えた蓋を、下から見た矩形投影図。
【
図13】
図7に示す摺動片を開放位置にて適所に備えた蓋を、下から見た矩形投影図。
【
図16】本発明の第1実施形態の摺動片及び合致するスライダの、組立前の位置における空間図。
【
図17】
図16に示す摺動片及びスライダを閉鎖位置にて適所に備えた蓋の、長手方向W‐Wにおける断面図。
【
図18】キャップを備えた
図17に示す蓋のR‐R線に沿った断面図。
【
図19】キャップを備えた
図17に示す蓋のF‐F線に沿った断面図。
【
図20】
図16に示す摺動片及びスライダを開放位置にて適所に備えた蓋の、長手方向W‐Wにおける断面図。
【
図22】キャップを備えた
図20に示す蓋のR‐R線に沿った断面図。
【
図23】キャップを備えた
図20に示す蓋のF‐F線に沿った断面図。
【
図25】摺動片、スライダ、及びキャップを開放位置にて適所に備えた蓋の空間図。
【
図26】第2実施形態の摺動片及び合致する旋回タブの、組立前の位置における空間図。
【
図28】摺動片及び旋回タブを閉鎖位置にて適所に備えた蓋を上から見た矩形投影図。
【
図29】摺動片、旋回タブ、及びキャップを閉鎖位置にて適所に備えた蓋を上から見た矩形投影図。
【
図32】摺動片及び旋回タブを開放位置にて適所に備えたカバーを上から見た矩形投影図。
【
図35】摺動片、旋回タブ、及びキャップを開放位置にて適所に備えた蓋を上から見た矩形投影図。
【
図38】第3実施形態の摺動片及び合致するプルタブの、組立前の位置における空間図。
【
図40】摺動片、プルタブ、及びキャップを閉鎖位置にて適所に備えた蓋を上から見た矩形投影図。
【
図44】摺動片、プルタブ、及びキャップを開放位置にて適所に備えた蓋を上から見た矩形投影図。
【
図45】摺動片、プルタブ、及びキャップを開放位置にて適所に備えた蓋を上から見た空間図。
【
図48】プルタブが上に持ち上げられた第4実施形態の摺動片の空間図。
【
図49】プルタブが上に持ち上げられた摺動片の側面図。
【
図51】摺動片、プルタブ、及びキャップを閉鎖位置にて適所に備えた蓋を上から見た矩形の図。
【
図54】摺動片及びプルタブを閉鎖位置にて適所に備えた、キャップの無い蓋を上から見た空間図。
【
図55】摺動片、プルタブ、及びキャップを開放位置にて適所に備えた蓋を上から見た空間図。
【
図58】プルタブが上に組み付けられていない第5実施形態の摺動片の空間図。
【
図60】プルタブを閉鎖位置にて適所に備えた摺動片の側面図。
【
図61】摺動片を閉鎖位置にて適所に備えた、プルタブが上に組み付けられた蓋を上から見た矩形投影図。
【
図64】摺動片を閉鎖位置にて適所に備えた、プルタブが上に組み付けられた蓋を上から見た空間図。
【
図65】摺動片を開放位置にて適所に備えた、プルタブが上に組み付けられた蓋を上から見た空間図。
【
図66】摺動片を開放位置にて適所に備えた、プルタブ及びキャップが上に組み付けられた蓋を上から見た矩形投影図。
【発明を実施するための形態】
【0030】
容器の、特に飲料容器の例示的な蓋(
図1~
図15)は、容器から中身を出すための開口3を有する。蓋の開口3には、対向する2つの壁3aに形成されたガイド4と、開口3を開放及び再閉鎖するための摺動片1とが装着されており、摺動片の幅は、摺動片1が開放位置へと変位する方向において増加している。摺動片1の上面に、開口3内を摺動するようにガイド4に装着された2つのキャッチ2が形成されている。開口3のガイド4と協働する、摺動片1のキャッチ2の面2aは、キャッチ2の面2aの下方に位置付けられた摺動片1の上面に対して、摺動片1が開放位置へと、即ち開口が部分的に露出される位置へと変位する方向における勾配でもって、好ましくは5°~30°の、最も好ましくは10°~20°の範囲にある鋭角αで傾斜している。開口3を囲むように蓋の下面に、摺動片1を収容するソケット5が形成され、ソケットの外周に、閉鎖位置、即ち開口が閉鎖される位置にて摺動片1とソケット5との間の接触を封止するプロファイル面5aが装着されている。封止面5aは、摺動片1の外周面1aのプロファイルに合致する。摺動片1の上面に、2つの長手方向距離要素38及び交差方向距離プロファイル要素40が形成されていると共に、摺動片の下面において、摺動片1を収容するソケット5の後方に、1つの長手方向距離要素39と、開口3の交差方向後壁3b”に沿って形成された交差方向距離要素41とが形成されている。摺動片1をソケット5内で封止するプロファイル面5aは、ソケット5に沿って両側に位置付けられており、プロファイル面5aに合致する、摺動片1に沿って両側に位置付けられた面1aは、下に向かって広がっている。開口3を露出する間、摺動片1は、ソケット5に対して下に向けて移動される。摺動片1を変位させる最中、摺動片1の長手方向距離要素38は、開口3の交差方向後壁3b”に沿って形成された交差方向距離要素41と協働し、摺動片1の交差方向距離プロファイル40は、蓋の下面においてソケットの後方に形成された長手方向距離要素39と協働する。摺動片1の上面に、摺動片が閉鎖位置から開放位置へと後方に変位するための、即ち開口3を開放及び再閉鎖するための、以下に様々な例示的実施形態において記載する技術的手段が装着されている。
【0031】
第1の例示的実施形態(
図16~
図25)において、摺動片1を閉鎖位置から開放位置へと後方に変位させるための技術的手段は、蓋の開口3を覆うように装着されたスライダ6の形態を取り、スライダは、スライダを作動させる突起又は欠刻の形態を成すプロファイル要素7が上に形成された上面6aを有すると共に、更に下面6b及び長手方向側面6dを有する。摺動片1の上面に及び相応にスライダ6の下面6bに、相互連結要素の対、つまり、スライダ6の下面6bに形成された突起8’間に形成された交差方向溝8と、摺動片1の上面に形成された、スライダ6の下面6bの交差方向溝8内に配置されている交差方向突起9とが形成されている。蓋に、蓋の開口3を覆うように位置付けられた開口11を特徴とするキャップ10が装着されている。スライダ6の長手方向側面6dに、キャップ10の下面に形成された要素12の対と協働する弾性抵抗要素13の対が形成されている。弾性抵抗要素13は、スライダ6の制御されない変位を防ぐ。閉鎖位置にある時(
図18)、スライダ6は蓋の開口3を覆う。スライダ6の上面6aに成形されたプロファイル7は、弾性要素13上の抵抗に打ち勝つことでスライダ6を作動させるために使用される。そうすると蓋の開口3が露出され(
図22、
図25)、容器から中身を出すことができる。スライダ6が蓋の開口3を露出するために変位される時、摺動片1は、スライダ6と同じ方向に変位し、容器の内部に向かって下方に移動する。
【0032】
本発明の第2実施形態(
図26~
図37)において、摺動片1を閉鎖位置から開放位置へと後方に変位させるための技術的手段は、開口3を覆うように蓋の上面に装着された、垂直回転軸14’を有する旋回タブ14の形態を取り、旋回タブ14は、旋回タブを作動させるためのプロファイル要素15、例えば径方向突起が上に形成された上面14aと、下面14bと、周方向側面14dとを有する。プロファイル要素15の一方の側にある旋回タブ14の周方向側面14d’の形状は、凸状であって開口3を閉鎖するように設計されると共に、プロファイル要素15の他方の側にある旋回タブ14の周方向側面14d”の形状は、凹状であって開口3を部分的に露出するように設計される。摺動片1の上面に及び相応に旋回タブ14の下面14bに、相互協働要素の対が形成され、この相互協働要素の対の一方は、旋回タブ14の下面に形成された駆動ピン16の形態を取り、他方は、摺動片1の上面の突起17’間に形成された案内溝17の形態を取る。旋回タブ14の垂直回転軸14’は、開口3のガイド4間に画定された対称面の辺の1つに配置され、案内溝17は、摺動片1の上面において交差方向に形成されている。旋回タブ14が旋回すると、駆動ピン16が移動して摺動片1の移動を起こし、閉鎖位置において、旋回タブ14の、開口3を覆う周方向側面14d’を含む要素が、蓋の開口3上に達する(
図29)と共に、開放位置において、旋回タブ14の、開口3を部分的に露出する周方向側面14d”を含む要素が、蓋の開口3上に達する(
図35)。蓋に、蓋の開口3を覆うように位置付けられた開口19を特徴とするキャップ18が装着されている。旋回タブ14の周方向側面14dに、蓋の上面に形成された抵抗要素21と協働する弾性抵抗要素20が形成されている。蓋の開口3を露出するように旋回タブ14が旋回する間、駆動ピン16が溝17内を移動することで、ガイド4上で摺動片1を変位させて開口3を露出し、同時に、摺動片を容器の内部に向けて下方に移動させる。
【0033】
本発明の第3実施形態(
図38~
図47)において、摺動片1を閉鎖位置から開放位置へと後方に変位させる、即ち開口3を開放及び再閉鎖する技術的手段は、抵抗突起22b’が上に形成された下面22bと、弓形の縁を備えた対向する側方突起22c’の対が上に形成された2つの長手方向側面22cと、一端にある交差方向前方側面22dとを有するプルタブ22の形態を取る。摺動片1の上面に及び相応にプルタブ22の下面22bに、相互連結要素の対が形成されている。この相互連結要素の対は、プルタブ22の下面22bに形成された、形成された突起24’間に位置付けられた溝24、及び摺動片1の上面に形成された、溝24内に配置された突起25の形態を成す。蓋の開口3の長手方向側壁に、プルタブ22の側方突起22c’が中で回転するように装着された、対向する2つのソケット23が形成されている。蓋に、蓋の開口3を覆うように位置付けられた開口27と、開口3の交差方向後壁3b”に位置付けられた抵抗要素26aとを特徴とするキャップ26が装着されている。閉鎖位置において、プルタブ22の一端にある交差方向前方側面22dは開口3の交差方向前壁3b’に達し、プルタブ22の他端は蓋に寄り掛かり、プルタブ22の抵抗突起22b’は、開口3の対向する交差方向後壁3b”に配置されている、キャップ26の抵抗要素26aに寄り掛かっている。開口3を露出するために、プルタブ22の自由端が持ち上げられるべきであり、こうして摺動片1を変位させてソケット5から離れるように容器の内部へと向かう方向に移動させると共に、プルタブ22の反対端の交差方向前方側面22dは下方に移動して開口3を露出する(
図45)。
【0034】
本発明の第4実施形態(
図48~
図57)において、摺動片1を変位させるための技術的手段は、交差方向上縁28a’を備えた上面28aと、突起28b’及び交差方向下縁28b”を備えた下面28bとを有するプルタブ28の形態を取る。摺動片1の上面に突出要素29が形成され、この突出要素に膜ヒンジ30を介して、プルタブ28の面28bの下縁28b”が接続されている。蓋に、キャップ32を収容するソケット31が装着されている。キャップ32は、交差方向壁33aを備えた開口33を特徴としており、キャップの下側に、長手方向突起34が形成されている。キャップ32は、開口33が蓋の開口3を覆うように位置付けられるべく、蓋のソケット31内に配置されており、キャップの長手方向突起34は、キャッチ2の対向する内側側壁に接し、キャップの開口33の交差方向壁33aは、蓋の開口3の交差方向前壁3b’に達している。キャップ32は、膜ヒンジ30を損傷から保護し、突起34を用いてガイド4におけるキャッチ2の位置を安定させる。閉鎖位置において、交差方向上縁28a’はキャップ32の開口33の交差方向壁33aに達し、突起28b’は蓋の開口3の交差方向後壁3b”に寄り掛かっている(
図52)。開口3を露出するために、プルタブ28が持ち上げられるべきであり、その効果で、プルタブ28の交差方向上縁28a’がキャップ32の開口33の交差方向壁33aと協働することで、摺動片1の変位を開始させ、プルタブ28を引くことによりその移動が継続され、摺動片1の開放位置への変位をもたらすと共に、摺動片をソケット5から離れるように容器の内部に向かう方向に移動させる(
図56)。
【0035】
本発明の第5の例示的実施形態(
図58~
図68)において、蓋は、第4の例示的実施形態において記載した蓋と次の点で異なる。即ち、摺動片1の上面においてキャッチ2間に突起35が形成され、各キャッチ2と突起35との間に交差方向ロッド36が形成され、プルタブ28の下面28bにソケット37aで終端する2つのアーム37が形成され、アームが回転するようにロッド36に装着されている、という点である。この蓋はキャップを有していない。開口3を露出するため、例示的実施形態4におけるように、プルタブ28が持ち上げられるべきであり、その効果で、プルタブ28の交差方向上縁28a’が蓋の開口3の交差方向前壁3b’と協働することで、摺動片1の変位を開始させ、プルタブ28を引くことによりその移動が継続され、摺動片1の開放位置への変位をもたらすと共に、摺動片をソケット5から離れるように容器の内部に向かう方向に移動させる(
図67)。
【0036】
全ての例示的実施形態において、摺動片1を収容するソケット5の外周に沿ったプロファイル封止面5aに、封止要素が装着されている。
【0037】
全ての例示的実施形態において、蓋はプラスチック製である。
【0038】
本発明に係る蓋の構造は、開放及び再閉鎖のプロセスを始める機構の様々な構成を可能にし、これは例示的実施形態によって尽くされていない。
【符号の説明】
【0039】
1…摺動片
1a…摺動片の外周面
2…摺動片のキャッチ
2a…蓋の開口の壁上でガイドと協働する摺動片のキャッチの面
3…蓋の開口
3a…開口の対向する長手方向壁
3b’…蓋の開口の交差方向前壁
3b”…蓋の開口の交差方向後壁
4…蓋の開口の長手方向壁上のガイド
5…蓋の下面に形成された、摺動片を収容するソケット
5a…摺動片用のソケットのプロファイル外周面
α…ガイドと協働する摺動片のキャッチの面と、この面の下方に位置付けられた摺動片の上面との間の角度
6…スライダ
6a…スライダの上面
6b…スライダの下面
6d…スライダの長手方向側面
7…スライダの上面のプロファイル
8…スライダの下面の溝
8’…スライダの下面の、溝8を形成する突起
9…摺動片の上面に形成された突起
10…蓋キャップ
11…蓋キャップの開口
12…スライダの弾性抵抗要素と協働するキャップの要素
13…長手方向側面に形成されたスライダの弾性抵抗要素
14…旋回タブ
14’…旋回タブの軸
14a…旋回タブの上面
14b…旋回タブの下面
14d…旋回タブの周方向側面
14d’…旋回タブの周方向側面の、開口を覆う断片
14d”…旋回タブの周方向側面の、開口を露出する断片
15…旋回タブの上面のプロファイル
16…駆動ピン
17…駆動ピンを案内する溝
17’…溝17を形成する突起
18…蓋キャップ
19…蓋キャップの開口
20…旋回タブの周方向側面の抵抗要素
21…旋回タブの周方向側面の抵抗要素と協働する、蓋の上面の抵抗要素
22…プルタブ
22a…プルタブの上面
22b…プルタブの下面
22b’…プルタブの下面の抵抗突起
22c…プルタブの2つの長手方向側面
22c’…プルタブの長手方向側面に形成された、弓形の縁を備えた2つの突起
22d…プルタブの前方側面
23…蓋の開口の長手方向側壁に形成された突起用のソケット
24…プルタブの下面に形成された溝
24’…溝24を形成する突起
25…摺動片の上面に形成された突起
26…蓋キャップ
26a…プルタブ用のキャップの抵抗要素
27…キャップの開口
28…プルタブ
28a…プルタブの上面
28a’…プルタブの上面の交差方向上縁
28b…プルタブの下面
28b’…プルタブの下面の突起
28b”…プルタブの下面の交差方向下縁
29…摺動片の上面の突出要素
30…プルタブの膜ヒンジ
31…キャップを収容する蓋のソケット
32…蓋キャップ
33…キャップの開口
34…キャップの下側の長手方向突起
35…摺動片の上面の2つの突起
36…交差方向ロッド
37…プルタブの下面の2つのアーム
37a…プルタブの下面に形成されたアームのソケット
38…摺動片の上面に形成された長手方向距離要素
39…蓋の下面においてソケットの後方に形成された長手方向距離要素
40…摺動片の上面に形成された交差方向距離プロファイル
41…開口の交差方向後壁に沿って形成された交差方向距離プロファイル