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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-31
(45)【発行日】2023-08-08
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20230801BHJP
   A24F 40/46 20200101ALI20230801BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/46
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022001512
(22)【出願日】2022-01-07
(62)【分割の表示】P 2021165298の分割
【原出願日】2018-06-14
(65)【公開番号】P2022050559
(43)【公開日】2022-03-30
【審査請求日】2022-02-07
(31)【優先権主張番号】10-2017-0113954
(32)【優先日】2017-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0063759
(32)【優先日】2018-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジョンソプ
【審査官】吉澤 伸幸
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第105831812(CN,A)
【文献】特表2016-538848(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105342011(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0172215(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1516304(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00 - 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シガレットが挿入可能なケースと、
前記ケースの一側端部から突出し、開口を有する中空状の突出管と、
端部が前記突出管の内部に位置するように前記ケースに設けられ、電気信号が印加されれば、熱を発生させるヒータと、
前記ヒータを支持するように前記突出管の内部に設けられるヒータ固定部と、
を含み、
前記突出管と前記ヒータ固定部との間に介在され、前記突出管と前記ヒータ固定部との間のギャップを密閉するシーリング部材をさらに含み、
前記突出管は、前記ヒータ固定部に接触する面に形成されるシーリング溝を含み、
前記シーリング部材は、前記シーリング溝に設けられる、
エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記シーリング部材は、弾性(elastic)材料を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成
装置。
【請求項3】
前記ヒータ固定部は、前記突出管に接触する面から上側に突出するバンク部材を備える、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記ヒータ固定部は、前記突出管との当接面から引入形成され、前記突出管の一部を収容する収容溝を含み、
前記シーリング部材は、前記収容溝に設けられ、前記突出管と前記ヒータ固定部との間のギャップを密閉する、
請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記収容溝は、複数個が形成され、
前記複数個の収容溝のうち、1つは、前記突出管の一部を収容し、
前記シーリング部材が、前記複数個の収容溝のうち他の1つに設けられる、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、非燃焼式エアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に係わる需要が増大している。例えば、シガレットを燃焼させ、エアロゾルを生成させる方法ではない、シガレット内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルが生成される方法に係わる需要が増加している。これにより、加熱式シガレットまたは、加熱式エアロゾル生成装置のような非燃焼式エアロゾル生成装置に係わる研究が活発に進められている。
【0003】
非燃焼式エアロゾル生成装置は、シガレットを燃焼させず、所定温度に加熱することで、シガレットに含まれたエアロゾル生成物質からエアロゾルを生成し、エアロゾルを空気と共に吸入するようにした装置を言う。
【0004】
シガレットによって生成されたエアロゾルは、全量がユーザに伝達されることが望ましいが、非燃焼式エアロゾル生成装置の内部に備えられる空気通路で水分やエアロゾルの一部が液化されて液滴形態に固着することで、漏液が内部に侵透して装置の故障や誤作動を誘発する恐れがある。
【0005】
前述した背景技術は、発明者が本発明の実施例の導出のために保持していたか、導出過程で習得した技術情報であって、必ずしも本発明の実施例の出願前に一般公衆に公開された公知技術であるとは言えない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施例は、内部空気通路を通過しつつ液化された液状物質が内部に侵透することを防止する構造を有するエアロゾル生成装置を提供する。
【0007】
本発明の実施例はまた、エアロゾル発生源とシガレットとを複合的に活用することで、ユーザに多様な経験と使用の便宜を提供することができるエアロゾル生成装置及び方法を提供する。
【0008】
本発明の実施例はまた、エアロゾル発生源を加熱することで生成されるエアロゾルをシガレットで通過させることで豊かな風味とニコチンなどを含むエアロゾルを提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施例は、シガレットが挿入可能なケースと、ケースの一側端部から突出し、外部に向かって開放される中空状の突出管と、端部が突出管の内部に位置するようにケースに設けられ、電気信号が印加されれば、熱を発生させるヒータと、突出管に接触するラウンド面を備え、ヒータを支持するようにケース内に設けられるヒータ固定部と、を含むエアロゾル生成装置を開示する。
【0010】
本実施例において、突出管とヒータ固定部との間に介在されて突出管とヒータ固定部との間のギャップを密閉するシーリング部材をさらに含んでもよい。
【0011】
本実施例において、ヒータ固定部は、突出管との当接面から引入形成されるシーリング溝をさらに備え、シーリング部材は、シーリング溝に設けられる。
【0012】
本実施例において、突出管は、ヒータ固定部との当接面から引入形成されるシーリング溝を含み、シーリング部材は、シーリング溝に設けられる。
【0013】
本実施例において、シーリング部材は、弾性(elastic)材料を含んでもよい。
【0014】
本発明の他の実施例は、シガレットが挿入可能なケースと、ケースの一側端部から突出し、外部に向かって開放される中空状の突出管と、端部が突出管の内部に位置するようにケースに設けられ、電気信号が印加されれば、熱を発生させるヒータと、突出管に接触する面からシガレットが挿入される方向に対して反対方向に突出するバンク部材と、シガレットが挿入される方向に引入形成されて突出管の一部を収容する収容溝を備え、ヒータを支持するようにケース内に設けられるヒータ固定部と、を含んでもよい。
【0015】
本実施例において、収容溝に設けられて突出管とヒータ固定部との間のギャップを密閉するシーリング部材をさらに含んでもよい。
【0016】
本実施例において、収容溝は、複数個が形成され、複数個の収容溝のうち、1つは、突出管の一部を収容し、複数個の収容溝のうち、他の1つには、シーリング部材が設けられる。
【0017】
本実施例において、シーリング部材は、弾性材料を含んでもよい。
【0018】
本発明のまた他の実施例は、シガレットが挿入可能なケースと、ケースの一側端部から突出し、外部に向かって開放される中空状の突出管と、端部が突出管の内部に位置するようにケースに設けられ、電気信号が印加されれば、熱を発生させるヒータと、ヒータを支持するようにケース内に設けられるヒータ固定部と、ヒータに電気信号を伝達する制御部を取り囲んで支持し、ケースの内部に突出管と噛み合うように設けられるベース部と、突出管とベース部との間に介在されて突出管とベース部との間のギャップを密閉するシーリング部材と、を含むエアロゾル生成装置を開示する。
【0019】
本実施例において、突出管は、ベース部との当接面から引入形成されるシーリング溝を含み、シーリング部材は、シーリング溝に設けられる。
【0020】
本実施例において、ベース部は、突出管との当接面から引入形成されるシーリング溝を含み、シーリング部材は、シーリング溝に設けられる。
【0021】
本実施例において、シーリング部材は、弾性材料を含んでもよい。
【発明の効果】
【0022】
上述したような本発明の実施例に係わるエアロゾル生成装置によれば、内部空気通路を通過しつつ液化された液状物質をヒータ側に導くラウンド面を備えて、液状物質が装置内部に侵透することを防止することができる。
【0023】
また、内部空気通路を通過しつつ液化された液状物質を集める防波堤の役割を行うヒータ固定部を備えて、液状物質の装置内部への侵透を防止することができる。
【0024】
また、内部空気通路を通過しつつ液化された液状物質が装置内部に侵透する通路を密閉するシーリング部材を設置して液状物質の内部浸透を防止することができる。
【0025】
また、エアロゾル発生源からエアロゾルを発生させた後、発生したエアロゾルの流れをシガレットに通過させ、ユーザに適した風味とニコチンなどを含むエアロゾルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を示す図面である。
図2】シガレットの一例を示す図面である。
図3】本発明の一実施例に係わるエアロゾル生成装置の外観を示す斜視図である。
図4図3に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置において一部構成要素を分離した作動状態を示す斜視図である。
図5図3に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置で一部構成要素が分離される作動状態を示す斜視図である。
図6図3に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置で一部構成要素を示す側面断面図である。
図7】本発明の他の実施例に係わるエアロゾル生成装置の一部構成要素を示す側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本実施形態で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り現在汎用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野の当業者の意図、判例、あるいは新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。特定の場合、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
【0028】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「・・・部」、「・・・モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアまたはソフトウェアとして具現されるか、ハードウェアとソフトウェアとの結合で具現される。
【0029】
以下、添付した図面に基づいて本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態として具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
【0030】
以下では、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0031】
図1は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を示す図面である。
【0032】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置1000は、バッテリ1100、制御部1200及びヒータ1030を含む。また、エアロゾル生成装置1000の内部空間には、シガレット2000が挿入される。
【0033】
図1に図示されたエアロゾル生成装置1000には、本実施例に係わる構成要素だけが図示されている。したがって、図1に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置1000にさらに含まれてもよいということは、本実施例に係わる
技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0034】
図1には、バッテリ1100、制御部1200及びヒータ1030が順に配置されているように図示されているが、それらに限定されるものではない。言い換えれば、エアロゾル生成装置1000の設計により、バッテリ1100、制御部1200及びヒータ1030の配置は、変更される。
【0035】
シガレット2000がエアロゾル生成装置1000に挿入されれば、エアロゾル生成装置1000は、ヒータ1030を加熱する。シガレット2000内のエアロゾル生成物質は、加熱されたヒータ1030によって温度が上昇し、これによってエアロゾルが生成される。生成されたエアロゾルは、シガレット2000のフィルタ22000を通じて、ユーザに伝達される。
【0036】
例えば、エアロゾル生成装置1000の内部空間の掃除のために、シガレット2000がエアロゾル生成装置1000に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置1000は、ヒータ1030を加熱することができる。
【0037】
バッテリ1100は、エアロゾル生成装置1000の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ1100は、ヒータ1030が加熱されるように電力を供給し、制御部1200の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ1100は、エアロゾル生成装置1000に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
【0038】
制御部1200は、エアロゾル生成装置1000の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部1200は、バッテリ1100及びヒータ1030のみならず、エアロゾル生成装置1000に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部1200は、エアロゾル生成装置1000の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置1000が動作可能な状態であるか否かを判断することもできる。
【0039】
制御部1200は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施例が属する技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0040】
ヒータ1030は、バッテリ1100から供給された電力によって加熱される。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置1000に挿入されれば、ヒータ1030は、シガレットの内部に位置することができる。したがって、加熱されたヒータ1030は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させることができる。
【0041】
ヒータ1030は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ1030には、電気伝導性トラック(track)を含み、電気伝導性トラックに電流が流れることにより、ヒータ1030が加熱される。しかし、ヒータ1030は、上述した例に限定されず、希望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに該当される。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置1000に既設定のものでもあり、ユーザによって所望温度に設定されてもよい。
【0042】
一方、他の例として、ヒータ1030は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ1030には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含み、シガレットは、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0043】
図1には、ヒータ1030がシガレット2000の内部に挿入されるように配置されると図示されているが、それに限定されるものではない。例えば、ヒータ1030は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形態により、シガレット2000の内部または外部を加熱することができる。
【0044】
また、エアロゾル生成装置1000には、ヒータ1030が複数個配置されてもよい。この際、複数個のヒータ1030は、シガレット2000の内部に挿入されるように配置され、シガレット2000の外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ1030のうち、一部は、シガレット2000の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット2000の外部に配置される。また、ヒータ1030の形状は、図1に図示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
【0045】
一方、エアロゾル生成装置1000は、バッテリ1100、制御部1200及びヒータ1030以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置1000は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1000は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサなど)を含んでもよい。
【0046】
また、エアロゾル生成装置1000は、シガレット2000が挿入された状態でも、外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする構造にも作製される。
【0047】
図1には、図示されていないが、エアロゾル生成装置1000は、別途のクレードルと共に、システムを構成することもできる。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置1000のバッテリ1100の充電に利用される。またはクレードルとエアロゾル生成装置1000とが結合された状態で、ヒータ1030が加熱されてもよい。
【0048】
シガレット2000は、一般的な燃焼型シガレットと類似している。例えば、シガレット2000は、エアロゾル生成物質を含む第1部分2100とフィルタなどを含む第2部分2200に区分される。または、シガレット2000の第2部分2200にもエアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分2200に挿入されてもよい。
【0049】
エアロゾル生成装置1000の内部には、第1部分2100全体が挿入され、第2部分2200は、外部に露出される。または、エアロゾル生成装置1000の内部に、第1部分2100の一部だけ挿入され、第1部分2100及び第2部分2200の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分2200を口にした状態で、エアロゾルを吸入することができる。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分2100を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分2200を通過して、ユーザの口に伝達される。
【0050】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置1000に形成された少なくとも1つの空気通路を介しても流入される。例えば、エアロゾル生成装置1000に形成された空気通路の開閉、及び/または空気通路の大きさは、ユーザによっても調節される。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによっても調節される。他の例として、外部空気は、シガレット2000の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介してシガレット2000の内部に流入されてもよい。
【0051】
以下、図2を参照してシガレット2000の一例について説明する。
【0052】
図2は、シガレットの一例を示す図面である。
【0053】
図2を参照すれば、シガレット2000は、タバコロッド2100及びフィルタロッド2200を含む。図1を参照して上述した第1部分2100は、タバコロッド2100を含み、第2部分2200は、フィルタロッド2200を含む。
【0054】
図2には、フィルタロッド2200が単一セグメントとして図示されているが、それに限定されるものではない。言い換えれば、フィルタロッド2200は、複数のセグメントで構成されてもよい。例えば、フィルタロッド2200は、エアロゾルを冷却する第1セグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含んでもよい。また、必要により、フィルタロッド2200には、他の機能を行う少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0055】
シガレット2000は、少なくとも1つのラッパ2400によって包装される。ラッパ2400には、外部空気が流入されたり、内部気体が流出される少なくとも1つの孔が形成される。一例として、シガレット2000は、1つのラッパ2400によって包装される。他の例として、シガレット2000は、2つ以上のラッパ2400によって重畳的にも包装される。例えば、第1ラッパによってタバコロッド2100が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド2200が包装される。そして、個別ラッパによって包装されたタバコロッド2100及びフィルタロッド2200が結合され、第3ラッパによってシガレット2000全体が再包装される。もし、タバコロッド2100またはフィルタロッド2200それぞれが複数のセグメントで構成されるならば、それぞれのセグメントが個別ラッパによっても包装される。そして、個別ラッパによって包装されたセグメントが結合されたシガレット2000全体が他のラッパによっても再包装される。
【0056】
タバコロッド2100は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。また、タバコロッド2100は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド2100には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド2100に噴射されることによって添加される。
【0057】
タバコロッド2100は、多様に作製される。例えば、タバコロッド2100は、シート(sheet)によっても作製され、筋(strand)によっても作製される。また、タバコロッド2100は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド2100は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それらに限定されるものではない。一例として、タバコロッド2100を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド2100に伝達する熱を押し並べて分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、それにより、タバコ味を向上させることができる。また、タバコロッド2100を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能を行うことができる。この際、図面に図示されていないが、タバコロッド2100は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも、追加のサセプタをさらに含んでもよい。
【0058】
フィルタロッド2200は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド2200の形状には制限がない。例えば、フィルタロッド2200は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド2200は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタロッド2200が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも一つが、異なる形状にも作製される。
【0059】
フィルタロッド2200は、香味が生じるようにも作製される。一例として、フィルタロッド2200に加香液が噴射され、加香液が塗布された別途の纎維がフィルタロッド2200の内部に挿入されてもよい。
【0060】
また、フィルタロッド2200には、少なくとも1つのカプセル2300が含まれる。ここで、カプセル2300は、香味を発生させる機能を行い、エアロゾルを発生させる機能を行うこともできる。例えば、カプセル2300は、香料を含む内溶液を被膜で覆い込んだ構造でもある。カプセル2300は、球状または円筒状の形状を有することができるが、それらに制限されるものではない。
【0061】
もし、フィルタロッド2200に、エアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸のみによっても作製されるが、それに限定されるものではない。または冷却セグメントは、複数の孔が穿孔された酢酸セルロースフィルタによっても作製される。しかし、冷却セグメントは、上述した例に限定されず、エアロゾル冷却機能を行うことができるものであれば、制限なしに該当する。
【0062】
図3は、本発明の一実施例に係わるエアロゾル生成装置の外観を示す斜視図である。
【0063】
図3に示された実施例に係わるエアロゾル生成装置1000は、ケース1001とカバー1002を含んでもよい。カバー1002がケース1001の一側端部に結合されることで、ケース1001及びカバー1002が共にエアロゾル生成装置1000の外観を形成する。
【0064】
ケース1001は、エアロゾル生成装置1000の外観の一部を形成し、内部に多様な構成要素を収容して保護する機能を行う。
【0065】
カバー1002とケース1001は、熱をよく伝達しないプラスチック素材や、表面に熱遮断物質がコーティングされた金属素材で作製される。カバー1002とケース1001は、例えば、射出成形方式や、3Dプリンティング方式や、射出成形によって作製された小型部属を組立てる方式で作製される。
【0066】
カバー1002とケース1001との間には、カバー1002とケース1001との結合状態を保持するための保持装置(図示せず)が設けられる。保持装置は、例えば、突起と溝を含んでもよい。突起が溝に挿入された状態を保持することで、カバー1002とケース1001との結合状態が保持され、ユーザが加圧することができる操作ボタンによって突起が移動して突起が溝から分離される構造が用いられる。
【0067】
また、保持装置は、例えば、磁石と磁石に付着する金属部材を含んでもよい。保持装置に磁石を用いる場合、ケース100とカバー1002のうちいずれか1つに磁石を設置し、他の1つに磁石に付着する金属部材を設置することができ、そうではなければ、ケース1001とカバー1002両方ともに磁石を設置することもできる。
【0068】
図3に示された実施例に係わるエアロゾル生成装置1000においてカバー1002は、必須構成ではないので、必要であれば、カバー1002を設置しなくてもよい。
【0069】
ケース1001に結合されたカバー1002の上面には、シガレット2000が挿入される外部孔1002pが形成される。また、カバー1002の上面で外部孔1002pに隣接した位置にレール1003rが形成される。レール1003rには、カバー1002
の上面に沿って摺動自在なドア1003が設けられる。ドア1003は、レール1003rに沿って直線的に摺動することができる。
【0070】
ドア1003がレール1003rに沿って図3の矢印方向に移動することで、シガレット2000がカバー1002を通過してケース1001に挿入される外部孔1002pと挿入孔1004pを外部に露出させる機能を行う。カバー1002の外部孔1002pは、シガレット2000を収容することができる収容通路1004hの挿入孔1004pを外部に露出させる機能を行う。
【0071】
ドア1003によって外部孔1002pが外部に露出されれば、ユーザがシガレット2000の端部2000bを外部孔1002pと挿入孔1004pに挿入させ、シガレット2000をカバー1002の内部に形成された収容通路1004hに装着させうる。
【0072】
図3に図示された実施例では、ドア1003がカバー1002に対して直線的に移動するように設けられる。しかし、実施例は、ドア1003がカバー1002に対して結合される構造によって制限されない。例えば、ドア1003は、ヒンジ組立体を通じてカバー1002に回転自在に設けられる。ヒンジ組立体を用いる場合、ドア1003は、カバー1002の上面の延長方向に沿って外部孔1002pの側面に回転してもよく、そうでなければ、ドア1003がカバー1002の上面から遠くなる方向に回転してもよい。
【0073】
レール1003rは、凹んだ溝形状を有するが、実施例は、レール1003rの形状によって制限されない。例えば、レール1003rは、凸状を有してもよく、直線状ではなく曲線状に延びてもよい。
【0074】
ケース1001には、ボタン1009が設けられる。ボタン1009が操作されることにより、エアロゾル生成装置1000の動作が制御される。
【0075】
カバー1002がケース1001に結合された状態では、カバー1002とケース1001が結合される部位に空気がカバー1002の内部に流入されるように許容する外部空気流入用間隔1002gが形成される。
【0076】
図4は、図3に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置において一部構成要素を分離した作動状態を示す斜視図であり、図5は、図3に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置において一部構成要素が分離される作動状態を示す斜視図であり、図6は、図3に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置において一部構成要素を示す側面断面図である。
【0077】
図4に図示されたように、シガレット2000がエアロゾル生成装置1000に挿入された状態で、ユーザがシガレット2000を口にしてエアロゾルを吸入することができる。
【0078】
シガレット2000の使用を終了した場合、ユーザは、シガレット2000をエアロゾル生成装置1000から分離した後には、エアロゾル生成装置1000の内部に残留するタバコ物質を除去する掃除作業を実施することができる。
【0079】
エアロゾル生成装置1000の掃除作業は、ユーザがエアロゾル生成装置1000のケース1001からカバー1002を分離した後、シガレット支持部4をケース1001から分離することで、エアロゾル生成装置1000の内部空間及びヒータ1030などを外部に露出させて、タバコ物質を除去する方式で実施される。
【0080】
図4を参照すれば、カバー1002は、ケース1001の一側端部1001aに結合されているシガレット支持部4を覆うようにケース1001の一側端部1001aに結合可能である。また、必要によって、ケース1001からカバー1002が分離される。
【0081】
シガレット2000の使用を終えた後、エアロゾル生成装置1000からシガレット2000を除去するときには、ユーザがシガレット2000を手に取って回転させつつ、シガレット2000をケース1001から抜き取ることができる。
【0082】
または、エアロゾル生成装置1000からシガレット2000を除去するときには、図4に図示されたように、ユーザがシガレット2000を回転させた後、カバー1002を引っぱれば、カバー1002がシガレット2000と共にケース1001から分離される。
【0083】
シガレット2000を回転させつつ、ケース1001から分離することで、シガレット2000とヒータとの付着状態が解消されると共に、シガレット2000に付着したタバコ物質をシガレット2000と共にケース1001の外部に排出することができる。
【0084】
シガレット2000を回転させず、カバー1002を引っぱる場合、シガレット2000がケース1001から分離されるが、シガレット2000の一部、例えば、タバコ部分がケース1001から排出されずにヒータ1030側に残る可能性もある。かような場合、ユーザは、ケース1001からカバー1002を分離した後、図5に図示されたように、ケース1001からシガレット支持部4を分離することができる。この際、ヒータ1030側に残っていたタバコ部分は、シガレット支持部4と共にケース1001から分離される。次いで、ユーザは、分離されたシガレット支持部4内に残っているタバコ部分を除去することができる。
【0085】
図5及び図6を参照すれば、エアロゾル生成装置1000は、シガレット2000が挿入可能なケース1001と、ケース1001の一側端部1001aから突出し、外部に向かって開放された開口を有する中空状の突出管1020と、端部1031が突出管1020の内部に位置するように、ケース1001に設けられ、電気信号が印加されれば、熱を発生させるヒータ1030と、突出管1020の内側面から延びるラウンド面1040rを備え、ヒータ1030を支持するように突出管1020の内部に設けられるヒータ固定部1040を含む。また、エアロゾル生成装置1000は、突出管1020に結合され、突出管1020から分離されるシガレット支持部4をさらに含む。
【0086】
図5に図示されたように、シガレット支持部4がケース1001に結合されている状態で、ユーザが手にシガレット支持部4を取って上方に引っ張ればば、ケース1001からシガレット支持部4を分離することができる。
【0087】
図6を参照すれば、突出管1020は、ヒータ1030を取り囲んで保護し、シガレット支持部4が突出管1020に結合されたとき、シガレット支持部4を支持する機能を行う。
【0088】
突出管1020は、内部が空いている中空状を有するので、突出管1020は、内部にシガレット支持部4の少なくとも一部が挿入される結合通路1020hを備える。結合通路1020hの上端は、エアロゾル生成装置1000の上側方向に向かって外部で開放される。
【0089】
ケース1001には、シガレット2000を加熱する機能を行うヒータ1030が設けられる。ヒータ1030は、上側端部1031が突出管1020の内部に位置するように
ケース1001に設けられる。突出管1020にシガレット支持部4が結合された状態でシガレット支持部4にシガレット2000が収容される場合、ヒータ1030の上側端部1031がシガレット2000の端部2000bの底面に挿入される。
【0090】
ヒータ1030は、ケース1001の内部に設けられたバッテリ(図1の1100)と制御部(図1の1200)に電気的に連結される。ヒータ1030の端部1031にシガレット2000が挿入された状態で電気がヒータ1030に供給されれば、ヒータ1030が加熱されることで、シガレット2000が加熱される。
【0091】
図5を参照すれば、シガレット支持部4は、突出管1020の開口を通じて突出管1020の内部の結合通路1020hに挿入される。シガレット支持部4は、突出管1020内に挿入される内筒10と、内筒10を支持する外筒20を備える。
【0092】
図6を参照すれば、シガレット支持部4の外筒20は、略半円筒状を有する外部壁20tから内側に突出し、外部壁20tから離隔された延長支持面26を備える。シガレット支持部4が突出管1020に結合されれば、外部壁20tと延長支持面26との間に突出管1020が挿入されることで、シガレット支持部4と突出管1020との結合状態が安定して保持される。
【0093】
上述したようなシガレット支持部4と突出管1020との安定した結合構造によれば、エアロゾル生成装置1000に衝撃による外部振動が加えられても、エアロゾル生成装置1000の構成要素が分離されるか、破損されることを減らすことができる。これにより、エアロゾル生成装置1000を長時間使用する場合にも、良好な耐久性及び安定性を保証することができる。
【0094】
また、掃除作業を実施するときには、シガレット支持部4をケース1001から容易に分離することができるので、掃除作業が確実で便利に行われる。
【0095】
また、突出管1020は、シガレット2000の端部に外気を直接供給する機能を行う。図5を参照すれば、突出管1020は、突出管1020の内部と外部とを連結する空気ホール1020gと、空気ホール1020gに空気の流れを案内するように、突出管1020の表面に沿って延びる空気流路1020nを備える。
【0096】
空気ホール1020gは、突出管1020の長手方向の中心に対して円周方向に沿って離隔され、複数個が設けられてもよい。空気ホール1020g及び空気流路1020nは、突出管1020の外気が突出管1020の内部に流入されるようにする空気の流れ通路を形成する。
【0097】
図6を参照すれば、シガレット支持部4が突出管1020に結合されるときには、シガレット支持部4の延長支持面26が突出管1020の内側に挿入される。シガレット支持部4の延長支持面26が突出管1020に沿って下方に移動する間、突出管1020の内部に位置するヒータ1030がシガレット支持部4のヒータ挿入口10bを通過する。
【0098】
シガレット支持部4が突出管1020に結合された状態では、ヒータ1030の端部1031がシガレット支持部4のヒータ挿入口10bを通過してシガレット支持部4の内部に位置する。したがって、シガレット支持部4が突出管1020に結合された状態シガレット2000がシガレット支持部4に収容される場合ヒータ1030の端部1031がシガレット2000に挿入される。
【0099】
エアロゾル生成装置1000のユーザがシガレット2000を収容通路1004hに挿
入すれば、シガレット2000がシガレット支持部4に沿って移動する。シガレット支持部4の底にシガレット2000の端部2000bが到逹すれば、シガレット2000を手にしているユーザの手に、底とシガレット2000の端部2000bとが接触する感じが伝達される。したがって、ユーザは、シガレット2000を手に取ってエアロゾル生成装置1000に押し入れる簡単な動作を実施することで、シガレット2000をエアロゾル生成装置1000に簡便に装着することができる。
【0100】
ユーザがシガレット2000をシガレット支持部4から分離するときには、ユーザがシガレット2000を手で取って回転させつつシガレット2000をシガレット支持部4の外部に抜き取ることができる。ユーザがシガレット2000を手で取って回転させる間、タバコ物質によって互いに付着しているシガレット2000とヒータ1030とが完全に分離される。
【0101】
シガレット支持部4からシガレット2000を分離した後、ユーザは、シガレット支持部4の内部の掃除作業を実施することができる。掃除作業を実施するために、ユーザがシガレット支持部4をケース1001から分離するときには、ユーザがシガレット支持部4を手で取ってケース1001の外部にシガレット支持部4を抜き取ることができる。
【0102】
ヒータ固定部1040は、突出管1020の内部に設けられ、ヒータ1030の端部1031が貫通する貫通孔1040bを備える。ヒータ固定部1040は、突出管1020によって取り囲まれるように、ケース1001内に設けられ、突出管1020とヒータ固定部1040は、互いに分離された構成なので、突出管1020とヒータ固定部1040との間には、所定間隔のギャップ(gap)が形成される。
【0103】
一方、ヒータ1030の上側端部1031は、ヒータ固定部1040の貫通孔1040bを通過して上側に突出し、かつ突出管1020のヒータ挿入口10bを通過してシガレット支持部4の内部に位置する。
【0104】
ヒータ挿入口10bの面積は、ヒータ挿入口10bを貫通するヒータ1030の断面積よりも広く形成される。かような構造によって、ヒータ挿入口10bを通じて外部空気が出入りする。
【0105】
突出管1020とシガレット支持部4との間、そしてヒータ固定部1040とシガレット支持部4との間には、内部空間50が形成される。内部空間50の一側は、シガレット支持部4が突出管1020に装着される場合、外部空気が流入される流入通路1004gと連通され、他側には、ヒータ挿入口10bと連通される。
【0106】
かような構造によって、流入通路1004gに流入された外部空気は、シガレット支持部4と突出部1020との間隙に沿って内部空間50に流動し、ユーザの吸入作用によって、内部空間50からヒータ挿入口10bを介してシガレット2000を通って、ユーザに吸入される。
【0107】
すなわち、シガレット2000が挿入されるシガレット支持部4の内部と内部空間50は、ヒータ1030とヒータ挿入口10bとの間に形成される微細な間隙を通じて互いに連通される。この際、シガレット2000は、加熱されてエアロゾルを発生させるが、それと同時に、エアロゾルの液化も共になされて液状物質がシガレット2000の端部2000bで生成され、ヒータ1030とヒータ挿入口10bとの間に形成される間隙を通じて内部空間50側に漏出される。また、内部空間50に残留するエアロゾルが液化されて突出管1020の内側壁面に滴になり、突出管1020の内側壁面に沿って下方へ流れ下がる。ここで、「液状物質」ということは、シガレット2000の板状葉媒質に含有され
ている水分またはエアロゾル物質を意味する。
【0108】
もし、内部空間50に残留する液状物質が突出管1020とシガレット支持部4との間に形成されるギャップ(gap)に流入される場合、液状物質は、突出管1020の内側壁面に沿ってエアロゾル生成装置1000の内部に侵透し、内部に侵透した液状物質がヒータ1030に電気信号を伝達するバッテリ(図1の1100)や制御部(図1の1200)を濡らす場合、バッテリ1100や制御部120が破損される。
【0109】
かような問題点を解決するために、ヒータ固定部1040のラウンド面1040rは、内部空間50に流入される液状物質が突出管1020とヒータ固定部1040との間のギャップを通じてエアロゾル生成装置1000の内部に侵透しないように液状の物質を集める一種の防波堤の役割が行える。
【0110】
また、ラウンド面1040rは、内部空間50で生成された液状物質が内部空間50のコーナーに固着せず、ヒータ1030側に伝達されるように補助することもできる。例えば、ラウンド面1040rによってヒータ1030側に伝達された液状物質は、ヒータ1030によって加熱されて、再びエアロゾル化されもする。
【0111】
また、エアロゾル生成装置1000は、突出管1020とヒータ固定部1040との間に介在されて、突出管1020とヒータ固定部1040との間のギャップを密閉するシーリング部材1050をさらに含んでもよい。
【0112】
ヒータ固定部1040は、突出管1020との当接面から引入形成されるシーリング溝1040hをさらに備え、シーリング部材1050は、シーリング溝1040hに設けられる。しかし、実施例は、それに限定されず、シーリング部材1050は、突出管1020側に形成されたシーリング溝(図示せず)に設けられてもよい。
【0113】
図面に示された実施例は、シーリング部材1050が円形である場合を描いているが、実施例はそれらに限定されない。シーリング部材1050は、弾性(elastic)材料を含み、突出管1020とヒータ固定部1040との間に形成されるギャップを通じて液状物質がエアロゾル生成装置1000の内部に侵透しないように突出管1020とヒータ固定部1040との間のギャップを密閉する機能を行う一特定形状に限定されない。
【0114】
シーリング部材1050は、もし内部空間50に累積した液状物質がヒータ固定部1040のラウンド面1040rの高さ(a)よりも高く溢れ出て突出管1020とヒータ固定部1040との間に形成されるギャップに沿って流れ落ちる場合にも、液状物質のエアロゾル生成装置1000の内部への侵透を防止して、内部に設けられたバッテリ1100と制御部1200とを保護することができる。
【0115】
図7は、本発明の他の実施例に係わるエアロゾル生成装置の一部構成要素を示す側面断面図である。
【0116】
図7に図示されたエアロゾル生成装置1000の他の実施例の場合、後述するヒータ固定部2040の構造とシーリング部材2060、2070の設置位置及びベース部2050の結合構造以外の他の構成要素は、図6の説明と同一なので、具体的な説明は省略する。
【0117】
まず、図7に図示されたヒータ固定部2040について説明すれば、ヒータ固定部2040は、ヒータ2030を支持するように突出管2020内部に設けられるが、突出管2020に接触する面から上側に突出するバンク部材2040pと、突出管2020に接触
する面から引入形成されて突出管2020の一部を収容する収容溝2040ha、2040hbを備える。
【0118】
ここで、「上側」とは、図面に示されたバンク部材2040pが突出する垂直方向のみならず、水平方向に対して交差する方向も含む意味である。すなわち、バンク部材2040pは、図面に図示されたように垂直方向に突出するが、それらに限定されるものではない。例えば、バンク部材2040pは、上側に向かう斜線(slant)方向にも突出でる。
【0119】
かような構造によれば、内部空間50に累積された液状物質が突出管2020とヒータ固定部2040との間のギャップに流入されるとしても、バンク部材2040pによって液状物質のエアロゾル生成装置1000内部への浸透が1次的に防止される。また、収容溝2040hbには、シーリング部材2060が設けられることで、突出管2020とヒータ固定部2040との間のギャップを密閉することができるので、シーリング部材2060によって2次的に液状物質の内部浸透を防止することができる。
【0120】
図7によれば、他の実施例に係わるヒータ固定部2040はいずれも2つの収容溝2040ha、2040hbを含むと描写されているが、実施例は、その限りではなく、ヒータ固定部2040は、1つ以上の収容溝を含んでもよい。
【0121】
一例示として、図7を参照すれば、ヒータ2030に隣接する収容溝2040haには、突出管2020の一部が収容され、ヒータ2030から遠く離れた収容溝2040hbには、シーリング部材2060が設けられるが、それとは反対の構造も可能であり、かつ2つの収容溝2040ha、2040hbにいずれもシーリング部材2060が設けられてもよい。
【0122】
一方、図7に図示された他の実施例によるエアロゾル生成装置1000は、ヒータに電気信号を伝達するバッテリ(図1の1100)と制御部(図2の1200)とを取り囲んで支持し、ケース2001の内部に突出管2020と噛み合うように設けられるベース部2050と、突出管2020とベース部2050との間に介在されて突出管2020とベース部2050との間のギャップを密閉するシーリング部材2070をさらに含んでもよい。
【0123】
シーリング部材2070は、図6に図示されたヒータ固定部1040のシーリング溝1040hと共に突出管2020やベース部2050に形成されたシーリング溝(図示せず)に設けられるが、実施例は、それらに限定されるものではない。他の例示として、図7に図示された突出管2020とベース部2050には、シーリング溝が別途に形成されず、シーリング部材2070は、突出管2020とベース部2050との間に圧縮された状態に介在される。
【0124】
すなわち、図6に図示されたシーリング部材1050と同様に、図7に図示されたシーリング部材2060、2070も弾性材料を含んでもよい。すなわち、シーリング部材2060、2070は、突出管2020とヒータ固定部2040との間、突出管2020とベース部2050との間のギャップを密閉して、エアロゾル生成装置1000内部への液状物質の侵透を防止することができる。
【0125】
上述した実施例に係わる構成と効果に係わる説明は、例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、そこから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲によって決められねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0126】
前述したような本発明の実施例によれば、液状物質のエアロゾル生成装置内への侵透を防止することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7