IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ メルク・シャープ・アンド・ドーム・エルエルシーの特許一覧

特許7323723NAV1.8阻害剤としての2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-31
(45)【発行日】2023-08-08
(54)【発明の名称】NAV1.8阻害剤としての2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
(51)【国際特許分類】
   C07D 233/32 20060101AFI20230801BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20230801BHJP
   A61K 31/4166 20060101ALI20230801BHJP
   A61K 31/444 20060101ALI20230801BHJP
   A61K 31/4178 20060101ALI20230801BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20230801BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20230801BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20230801BHJP
   A61K 31/427 20060101ALI20230801BHJP
   A61K 31/422 20060101ALI20230801BHJP
   A61K 31/501 20060101ALI20230801BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20230801BHJP
   A61K 31/428 20060101ALI20230801BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20230801BHJP
   A61K 31/423 20060101ALI20230801BHJP
   A61P 25/02 20060101ALI20230801BHJP
【FI】
C07D233/32 CSP
C07D401/12
A61K31/4166
A61K31/444
A61K31/4178
A61K31/454
A61K31/506
A61K31/4439
A61K31/427
A61K31/422
A61K31/501
A61K31/497
A61K31/428
A61K31/437
A61K31/423
A61P25/02
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022577338
(86)(22)【出願日】2021-06-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-08
(86)【国際出願番号】 US2021037303
(87)【国際公開番号】W WO2021257490
(87)【国際公開日】2021-12-23
【審査請求日】2023-02-07
(31)【優先権主張番号】63/040,461
(32)【優先日】2020-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522242018
【氏名又は名称】メルク・シャープ・アンド・ドーム・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【弁理士】
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】アラサパン,アショーカ
(72)【発明者】
【氏名】ベル,イアン・エム
(72)【発明者】
【氏名】バンガード,クリストファー・ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】バージー,クリストファー・エス
(72)【発明者】
【氏名】コックス,ジェイソン・エム
(72)【発明者】
【氏名】ケリー・サード,マイケル・ジェー
(72)【発明者】
【氏名】レイトン,マーク・イー
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ホン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ジャン
(72)【発明者】
【氏名】パーキンス,ジェームズ・ジェー
(72)【発明者】
【氏名】シャー,アクシャイ・エー
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンヘイスト,マイケル・デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ウー,ジェ
【審査官】高橋 直子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/068541(US,A1)
【文献】国際公開第2008/119825(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/092667(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 233/32
C07D 401/12
A61K 31/4166
A61K 31/444
A61K 31/4178
A61K 31/454
A61K 31/506
A61K 31/4439
A61K 31/427
A61K 31/422
A61K 31/501
A61K 31/497
A61K 31/428
A61K 31/437
A61K 31/423
A61P 25/02
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1)(S)-N-((R)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)-フェニル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
2)(S)-N-((S)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)-フェニル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
3)(S)-N-((R)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
4)(S)-N-((S)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
5)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
6)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
7)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;および
8)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
から選択される化合物
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
(S)-N-((R)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)-フェニル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドである請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
(S)-N-((S)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)-フェニル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドである請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
(S)-N-((R)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドである請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
(S)-N-((S)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドである請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドである請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドである請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドである請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドである請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項11】
それを必要とする哺乳動物におけるNa1.8チャネル活性の阻害に応答する障害、状態または疾患の治療に有用な医薬品を調製するための、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項12】
疼痛障害、咳障害、急性かゆみ障害または慢性かゆみ障害を治療、予防または制御するための医薬品を製造するための、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項13】
前記障害が疼痛障害である、請求項12に記載の使用。
【請求項14】
前記疼痛障害が、急性疼痛、炎症性疼痛または神経因性疼痛から選択される、請求項13に記載の使用。
【請求項15】
治療に使用するための、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
電位開口型ナトリウムチャネル(VGSC)は、興奮性細胞内でナトリウムイオンの選択的流入を媒介し、活動電位の開始および伝播に中心的な役割を果たす(Yu et al.,Genome Biology 4:207(2003))。電位開口型ナトリウムチャネルは、それらが活動電位の開始および伝播に中心的役割を果たす中枢神経系および末梢神経系、ならびに活動電位が細胞収縮を引き起こす骨格筋および心筋内に遍在する(Goldin et al.,Ann N Y Acad Sci.1999 Apr 30;868:38-50)。VGSC機能またはそれらの発現の変化は、正常な細胞の興奮性に大いに影響を及ぼし得る(Huang et al.,J Neurosci.2013 Aug 28;33(35):14087-97;Emery et al.,J Neurosci.2015 May 20;35(20):7674-81;Kist et al.,PLoS One.2016 Sep 6;11(9):e0161789;およびSchreiber et al.,World J Diabetes.2015 Apr 15;6(3):432-44)。
【0002】
電位開口型ナトリウムチャネルは、イオン伝導性水性細孔を形成する1つのαサブユニットと、チャネル開閉の反応速度および電圧依存性を改変する少なくとも1つのβサブユニットとを特徴とする多量体複合体である。哺乳動物電位開口型ナトリウムチャネルでは、SNS、PN3またはNa1.8としても知られるNa1.8を含む9つの異なるαサブユニットが同定され、特徴付けられている(Goldin et al.,Neuron.2000 Nov;28(2):365-8)。
【0003】
ナトリウムチャネルの発現は、組織特異的であり得る。Na1.8電位開口型ナトリウムイオンチャネルは、感覚ニューロン内で主に発現され、末梢(例えば、皮膚、筋肉および関節)から脊髄を介して中枢神経系に情報を伝達する役割を果たす。ナトリウムチャネル活性は、末梢侵害受容器を活性化する侵害刺激(熱的、機械的および化学的)によって引き起こされる活動電位の開始および伝播に必要とされるため、ナトリウムチャネルはこのプロセスに不可欠である(Catterall et al.,Nat Chem Biol.2017 Apr 13;13(5):455-463)。細胞表面のVGSCタンパク質レベルの増加、またはVGSCチャネルの活性の変化は、片頭痛、虚血後の神経変性、てんかん、ならびに慢性神経障害状態および炎症性疼痛状態などの疾患状態をもたらし得る。患者が外部刺激を伴わず自発痛を経験する様々な疼痛症候群では、Na1.7、Na1.8およびNa1.9の機能獲得型変異が現れる(Bennett et al.,Lancet Neurol.2014 Jun;13(6):587-99;Huang et al.,J Neurosci.2013 Aug 28;33(35):14087-97;Kist et al.,PLoS One.2016 Sep 6;11(9):e0161789;Emery et al.,J Neurosci.2015 May 20;35(20):7674-81;およびSchreiber et al.,World J Diabetes.2015 Apr 15;6(3):432-44)。
【0004】
神経因性疼痛、慢性的なかゆみ、および炎症性疼痛知覚を含む様々な疾病では、Na1.8電位開口型ナトリウムイオンチャネルが何らかの役割を果たすと考えられている(Belkouch et al.,J Neuroinflammation.2014 Mar 7;11:45;Coward et al.,Pain.2000 Mar;85(1-2):41-50;Yiangou et al.,FEBS Lett.2000 Feb 11;467(2-3):249-52;Black et al.,Ann Neurol.2008 Dec;64(6):644-53;Bird et al.,Br J Pharmacol.2015 May;172(10):2654-70;Liu et al.,Neuron.2010 Nov 4;68(3):543-56;およびZhao et al.,J Clin Invest.2013)。
【0005】
電位開口型ナトリウムイオンチャネルの大部分は様々なサブタイプ間で保存されているため、サブタイプ選択性を示さない治療剤を利用すると、深刻な副作用が引き起こされる可能性がある。したがって、侵害受容、咳またはかゆみ障害(itch disorder)に対処する際に使用するのに適した治療剤は、それらの作用における特異性、例えば、心機能の調節に重要であると考えられるNa1.5ナトリウムイオンチャネルに対する作用と、炎症性侵害受容、または機能不全のNa1.8ナトリウムイオンチャネルおよび/もしくはアップレギュレートされたNa1.8ナトリウムイオンチャネルから生じるかゆみおよび障害では中心的であると考えられるNa1.8ナトリウムイオンチャネルに対する作用との間の識別を必要とする。
【0006】
したがって、Na1.8電位開口型ナトリウムイオンチャネル活性の阻害剤は、限定するものではないが、片頭痛、虚血後の神経変性、てんかん、炎症性疼痛、自発痛、急性疼痛、術前疼痛、周術期疼痛、術後疼痛、神経因性疼痛、慢性的なかゆみ、およびかゆみ障害を含む、Na1.8受容体が関与するおよび/またはNa1.8電位開口型ナトリウムイオンチャネルの機能不全に特に起因する疾患、障害および状態を治療または予防するのに有用であり得ると考えられる(Han et al.,J Neurol Neurosurg Psychiatry 2014 May;85(5):499-505)。
【0007】
Na1.8ナトリウムイオンチャネルに対して選択的活性を有する強力なNa1.8ナトリウムイオンチャネル活性阻害剤が依然として必要とされている。結果として、本発明の化合物は、Na1.8受容体およびNa1.8電位開口型ナトリウムイオンチャネルが関与する疾患、障害および状態の治療および予防に有用である。
【0008】
Nav1.8ナトリウムイオンチャネルの役割は、Bennett et al.,Physical Medicine and Rehabilitation Clinics of North America,2001,12(2):447-459;Meissner et al.,Br J Sports Med.2018 May;52(10):642-650;Legroux-Crespel et al.,Neurology.2016 Feb 2;86(5):473-83;およびFlaxman et al.,Lancet,380:2163-2196(2012)に説明されている。
【0009】
Na1.8ナトリウムイオンチャネル関連状態を治療するのに有用な化合物は、ACS Med.Chem.Lett.2015,6,650;BJP 2015,172,2654;PNAS 2007,104,8520;J.Med.Chem.2008,51,407;JPET 2008,324,1204;およびNeuropharmacology 2010,59,201に開示されている。
【0010】
Na1.8化合物は、国際公開第2009/049180号、国際公開第2009/049181号、国際公開第2009/049183号、国際公開第2014/120808号、国際公開第2014/120815号、国際公開第2014/120820号、国際公開第2015/010065号および国際公開第2015/089361号、国際公開第2017/209322号、米国特許第8,519,137号、米国特許第9,051,270号、米国特許第9,108,903号、米国特許第9,163,042号、米国特許第9,783,501号、国際公開第2020/092667号、国際公開第2019/014352号、国際公開第2018/213426号、米国特許第8,629,149号ならびに国際公開第2011/026240号にも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】国際公開第2009/049180号
【文献】国際公開第2009/049181号
【文献】国際公開第2009/049183号
【文献】国際公開第2014/120808号
【文献】国際公開第2014/120815号
【文献】国際公開第2014/120820号
【文献】国際公開第2015/010065号
【文献】国際公開第2015/089361号
【文献】国際公開第2017/209322号
【文献】米国特許第8,519,137号
【文献】米国特許第9,051,270号
【文献】米国特許第9,108,903号
【文献】米国特許第9,163,042号
【文献】米国特許第9,783,501号
【文献】国際公開第2020/092667号
【文献】国際公開第2019/014352号
【文献】国際公開第2018/213426号
【文献】米国特許第8,629,149号
【文献】国際公開第2011/026240号
【非特許文献】
【0012】
【文献】Yu et al.,Genome Biology 4:207(2003)
【文献】Goldin et al.,Ann N Y Acad Sci.1999 Apr 30;868:38-50
【文献】Huang et al.,J Neurosci.2013 Aug 28;33(35):14087-97
【文献】Emery et al.,J Neurosci.2015 May 20;35(20):7674-81
【文献】Kist et al.,PLoS One.2016 Sep 6;11(9):e0161789
【文献】Schreiber et al.,World J Diabetes.2015 Apr 15;6(3):432-44
【文献】Goldin et al.,Neuron.2000 Nov;28(2):365-8
【文献】Catterall et al.,Nat Chem Biol.2017 Apr 13;13(5):455-463
【文献】Bennett et al.,Lancet Neurol.2014 Jun;13(6):587-99
【文献】Belkouch et al.,J Neuroinflammation.2014 Mar 7;11:45
【文献】Coward et al.,Pain.2000 Mar;85(1-2):41-50
【文献】Yiangou et al.,FEBS Lett.2000 Feb 11;467(2-3):249-52
【文献】Black et al.,Ann Neurol.2008 Dec;64(6):644-53
【文献】Bird et al.,Br J Pharmacol.2015 May;172(10):2654-70
【文献】Liu et al.,Neuron.2010 Nov 4;68(3):543-56
【文献】Zhao et al.,J Clin Invest.2013
【文献】Han et al.,J Neurol Neurosurg Psychiatry 2014 May;85(5):499-505
【文献】Bennett et al.,Physical Medicine and Rehabilitation Clinics of North America,2001,12(2):447-459
【文献】Meissner et al.,Br J Sports Med.2018 May;52(10):642-650
【文献】Legroux-Crespel et al.,Neurology.2016 Feb 2;86(5):473-83
【文献】Flaxman et al.,Lancet,380:2163-2196(2012)
【文献】ACS Med.Chem.Lett.2015,6,650
【文献】BJP 2015,172,2654
【文献】PNAS 2007,104,8520
【文献】J.Med.Chem.2008,51,407
【文献】JPET 2008,324,1204
【文献】Neuropharmacology 2010,59,201
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、構造式Iの新規化合物:
【化1】

【0014】
およびその薬学的に許容される塩に関する。構造式Iの化合物、およびその実施形態は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性の阻害剤(またはNa1.8阻害剤)であり、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性によって媒介される疾患、障害および状態、例えば、侵害受容、変形性関節症、末梢神経障害、遺伝性先端紅痛症、多発性硬化症、喘息、かゆみ、アトピー、アレルギー性皮膚炎または接触性皮膚炎、腎不全、胆汁うっ滞、掻痒症、急性のかゆみ、慢性的なかゆみ、片頭痛、虚血後の神経変性、てんかん、疼痛、炎症性疼痛、自発痛、急性疼痛、骨折による急性疼痛、筋骨格損傷、膵炎および腎疝痛、周術期疼痛、術後疼痛、神経因性疼痛、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、糖尿病性神経障害、慢性腰痛、幻肢痛、坐骨神経痛、2°または3°熱傷によって引き起こされる疼痛、視神経炎、癌および化学療法に起因する疼痛、慢性骨盤痛、疼痛症候群、ならびに複合性局所疼痛症候群の治療および予防に有用であり得る。本発明の一実施形態では、状態、疾患または障害は、疼痛障害、急性疼痛障害または慢性疼痛障害である。本発明の別の実施形態では、状態、疾患または障害は急性疼痛障害である。
【0015】
本発明はまた、本発明の化合物と薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物に関する。
【0016】
本発明はまた、本発明の化合物および医薬組成物を投与することによる、それを必要とする対象におけるNa1.8ナトリウムイオンチャネル活性の阻害に応答し得る障害、疾患および状態の治療、管理、予防、緩和、改善、抑制または制御のための方法に関する。
【0017】
本発明はまた、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性の阻害に応答し得る疾患、障害および状態を治療するのに有用な医薬品を製造するための本発明の化合物の使用に関する。
【0018】
本発明はまた、疾患、障害および状態を治療するのに有用であり得る別の薬剤の治療有効量と組み合わせて本発明の化合物を投与することによる、これらの疾患、障害および状態の治療または予防に関する。本発明はさらに、本発明の化合物を調製するプロセスに関する。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は、構造式Iの新規化合物:
【化2】

【0020】
またはその薬学的に許容される塩に関する(式中、
AおよびBの一方は、以下から選択され:
1)アリール、および
2)ヘテロアリール、
アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、
AおよびBの他方は、以下から選択され:
1)アリール、
2)ヘテロアリール、
3)-C1~6アルキル-アリール、
4)-C3~8シクロアルキル-アリール、
5)-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、
6)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
7)-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、
8)-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、
9)-C1~6アルキル-O-アリール、
10)-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、
11)-C3~12シクロアルキル、
12)-C2~12シクロヘテロアルキル、
13)-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、
14)-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、
15)-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、
16)-C1~6アルキル-O-C2~12シクロヘテロアルキル、
17)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、
18)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、
19)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、ならびに
20)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、
アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C3~6アルケニル、
4)-C3~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C3~6アルケニル、
4)-C3~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C2~6アルケニル、
4)-C2~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、
およびR、ならびにそれらが結合している炭素原子は、-C3~5シクロアルキル環を形成することができ;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C2~6アルケニル、
4)-C2~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C3~6シクロアルキル、および
4)-C2~6シクロヘテロアルキル、
各アルキル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C2~6アルケニル、および
4)-C2~6アルキニル、
各アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されており;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)-CFCH
8)CN、
9)オキソ、
10)ハロゲン、
11)-S(O)1~6アルキル、
12)-C1~6アルキル、
13)-C2~6アルケニル、
14)-C2~6アルキニル、
15)-C3~6シクロアルキル、
16)-C2~6シクロヘテロアルキル、
17)アリール、
18)ヘテロアリール、
19)-C1~6アルキル-アリール、
20)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
21)-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
22)-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、
23)-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、
24)-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
25)-C2~6アルケニル-アリール、
26)-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、
27)-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、
28)-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
29)-C2~6アルキニル-アリール、
30)-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、
31)-OH、
32)-(CH)p-OC1~6アルキル、
33)-(CH)p-OC2~6アルケニル、
34)-(CH)p-OC2~6アルキニル、
35)-(CH)p-OC3~6シクロアルキル、
36)-(CH)p-OC2~6ヘテロシクロアルキル、
37)-(CH)p-O-アリール、
38)-(CH)p-O-ヘテロアリール、
39)-OC1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
40)-OC1~6アルキル-C2~6ヘテロシクロアルキル、
41)-OC1~6アルキル-アリール、
42)-OC1~6アルキル-ヘテロアリール、
43)-S(O)
44)-C1~6アルキル-S(O)
45)-N(R、および
46)-NR
各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されており;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)-CFCH
8)CN、
9)オキソ、
10)ハロゲン、
11)-S(O)1~6アルキル、
12)-C1~6アルキル、
13)-C2~6アルケニル、
14)-C2~6アルキニル、
15)-O-C1~6アルキル、
16)-C3~6シクロアルキル、
17)-O-C3~6シクロアルキル、
18)-C2~6シクロヘテロアルキル、
19)アリール、
20)ヘテロアリール、
21)-C1~6アルキル-アリール、
22)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
23)-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
24)-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、
25)-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、
26)-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
27)-C2~6アルケニル-アリール、
28)-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、
29)-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、
30)-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
31)-C2~6アルキニル-アリール、
32)-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、
33)-OH、
34)-(CH)q-OC1~6アルキル、
35)-(CH)q-OC2~6アルケニル、
36)-(CH)q-OC2~6アルキニル、
37)-(CH)q-OC3~6シクロアルキル、
38)-(CH)q-OC2~6ヘテロシクロアルキル、
39)-(CH)q-O-アリール、
40)-(CH)q-O-ヘテロアリール、
41)-OC1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
42)-OC1~6アルキル-C2~6ヘテロシクロアルキル、
43)-OC1~6アルキル-アリール、
44)-OC1~6アルキル-ヘテロアリール、
45)-S(O)
46)-C1~6アルキル-S(O)
47)-C(O)R、および
48)-NR
各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されており;
は、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
は、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
は、以下から選択され:
1)水素、および
2)C1~6アルキル;
は、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
Rgは、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
は、以下から選択され:
1)水素、および
2)C1~6アルキル;
は、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6シクロアルキル、
4)アリール、および
5)ヘテロアリール;
Rjは、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6アルケニル、
4)C3~6アルキニル、
5)C3~6シクロアルキル、
6)C2~5シクロヘテロアルキル、
7)アリール、および
8)ヘテロアリール;
は、以下から選択され:
1)水素、および
2)C1~6アルキル;
は、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6シクロアルキル、
4)アリール、および
5)ヘテロアリール;
mは、0~2から独立して選択され;
nは、2~6から独立して選択され;
pは、0~3から独立して選択され;
qは、0~3から独立して選択され;
rは、0~2から独立して選択され;
sは、0~6から独立して選択される)。
【0021】
本発明は、以下に要約される多数の実施形態を有する。本発明は、示される化合物を含み、化合物の個々のジアステレオ異性体、エナンチオマーおよびエピマー、ならびにラセミ混合物を含む、それらのジアステレオ異性体および/またはエナンチオマーの混合物も含む。
【0022】
本発明の別の実施形態では、AおよびBの一方は、アリール、およびヘテロアリールから選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、AおよびBの他方は、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C3~8シクロアルキル-アリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、-C3~12シクロアルキル、-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-O-C2~12シクロヘテロアルキル、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、ならびにO、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリールから選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0023】
別の実施形態では、AおよびBの一方は、アリール、およびヘテロアリールから選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、AおよびBの他方は、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、-C3~12シクロアルキル、-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、ならびにO、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリールから選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。
【0024】
この実施形態の別のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0025】
別の実施形態では、AおよびBの一方は、アリール、およびヘテロアリールから選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、AおよびBの他方は、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、-C3~12シクロアルキル、-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、およびC4~6シクロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリールから選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0026】
別の実施形態では、AおよびBの一方は、フェニル、およびピリジンから選択され、フェニルおよびピリジンは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、AおよびBの他方は、フェニル、ピリジン、チアゾール、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾ[d]オキサゾール、ベンゾ[d]チアゾール、インダゾール、チアゾロ[5,4-b]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン、インドール、チオフェン、フラン、トリアゾール、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、クアナゾリン(quanazoline)、ピラゾロピリジン、ピラゾロピリジン、イミダゾピリジン、オキサゾロピリジン、ピラゾロピリミジン、イミダゾピリミジン、オキサゾロピリミジン、チアゾロピリミジン、-(CH-フェニル、-CH-O-フェニル、-CH-O-ピリジン、シクロブチル、シクロヘキシル、ビシクロ[1.1.1]ペンタン、スピロ[3.3]ヘプタン、アゼチジン、ピペリジン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフラン、アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン、-CH-シクロヘキシル、-CH-テトラヒドロピラン、およびビシクロ[4.2.0]オクタトリエンから選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0027】
別の実施形態では、AおよびBの一方は、フェニル、およびピリジンから選択され、フェニルおよびピリジンは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、AおよびBの他方は、フェニル、ピリジン、チアゾール、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾ[d]オキサゾール、ベンゾ[d]チアゾール、インダゾール、チアゾロ[5,4-b]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン、-(CH-フェニル、-CH-O-フェニル、-CH-O-ピリジン、シクロブチル、シクロヘキシル、ビシクロ[1.1.1]ペンタン、スピロ[3.3]ヘプタン、アゼチジン、ピペリジン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフラン、アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン、-CH-シクロヘキシル、-CH-テトラヒドロピラン、およびビシクロ[4.2.0]オクタトリエンから選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0028】
別の実施形態では、AおよびBの一方はアリールであり、アリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、AおよびBの他方は、アリール、ヘテロアリール、および-C3~12シクロアルキルから選択され、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0029】
別の実施形態では、AおよびBの一方はフェニルであり、フェニルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、AおよびBの他方は、フェニル、ピリジン、チアゾール、およびシクロブタンから選択され、フェニル、ピリジン、チアゾールおよびシクロブテンは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、AおよびBは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0030】
本発明の別の実施形態では、Aは、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され、Aは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0031】
別の実施形態では、Aは、フェニル、およびピリジンからなる群から選択され、Aは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0032】
この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0033】
別の実施形態では、Aはアリールであり、アリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、アリールは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、アリールは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、アリールは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0034】
別の実施形態では、Aはフェニルであり、フェニルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、フェニルは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、フェニルは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、フェニルは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0035】
別の実施形態では、Aは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C3~8シクロアルキル-アリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、-C3~12シクロアルキル、-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-O-C2~12シクロヘテロアルキル、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、ならびにO、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、Aは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0036】
別の実施形態では、Aは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C3~8シクロアルキル-アリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、-C3~12シクロアルキル、-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-O-C2~12シクロヘテロアルキル、C4~6シクロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、C4~6シクロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、C4~6シクロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、およびC4~6シクロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、Aは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0037】
別の実施形態では、Aは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、-C3~12シクロアルキル、-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、ならびにO、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリールからなる群から独立して選択され、Aは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0038】
別の実施形態では、Aは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、-C3~12シクロアルキル、-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、およびC4~6シクロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリールからなる群から独立して選択され、Aは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。
【0039】
この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0040】
別の実施形態では、Aは、フェニル、ピリジン、チアゾール、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾ[d]オキサゾール、ベンゾ[d]チアゾール、インダゾール、チアゾロ[5,4-b]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン、インドール、チオフェン、フラン、トリアゾール、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、クアナゾリン、ピラゾロピリジン、ピラゾロピリジン、イミダゾピリジン、オキサゾロピリジン、ピラゾロピリミジン、イミダゾピリミジン、-(CH-フェニル、-CH-O-フェニル、-CH-O-ピリジン、シクロブタン、シクロヘキサン、ビシクロ[1.1.1]ペンタン、スピロ[3.3]ヘプタン、アゼチジン、ピペリジン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフラン、アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン、-CH-シクロヘキサン、-CH-テトラヒドロピラン、-CH-O-シクロヘキサン、およびビシクロ[4.2.0]オクタトリエンからなる群から独立して選択され、Aは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0041】
別の実施形態では、Aは、フェニル、ピリジン、チアゾール、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾ[d]オキサゾール、ベンゾ[d]チアゾール、インダゾール、チアゾロ[5,4-b]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン、-(CH-フェニル、-CH-O-フェニル、-CH-O-ピリジン、シクロブタン、シクロヘキサン、ビシクロ[1.1.1]ペンタン、スピロ[3.3]ヘプタン、アゼチジン、ピペリジン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフラン、アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン、-CH-シクロヘキサン、-CH-テトラヒドロピラン、-CH-O-シクロヘキサン、およびビシクロ[4.2.0]オクタトリエンからなる群から独立して選択され、Aは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0042】
別の実施形態では、Aは、アリール、ヘテロアリール、および-C3~12シクロアルキルからなる群から独立して選択され、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0043】
別の実施形態では、Aは、フェニル、ピリジン、チアゾール、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾ[d]オキサゾール、ベンゾ[d]チアゾール、インダゾール、チアゾロ[5,4-b]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン、シクロブタン、シクロヘキサン、ビシクロ[1.1.1]ペンタン、およびスピロ[3.3]ヘプタンからなる群から独立して選択され、Aは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0044】
別の実施形態では、Aは、フェニル、ピリジン、チアゾール、およびシクロブタンからなる群から独立して選択され、Aは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0045】
本発明の別の実施形態では、Bは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C3~8シクロアルキル-アリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、-C3~12シクロアルキル、-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-O-C2~12シクロヘテロアルキル、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、ならびにO、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0046】
別の実施形態では、Bは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C3~8シクロアルキル-アリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、-C3~12シクロアルキル、-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-O-C2~12シクロ-ヘテロアルキル、C4~6シクロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、C4~6シクロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、C4~6シクロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、およびC4~6シクロ-アルケニルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0047】
別の実施形態では、Bは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、-C3~12シクロアルキル、-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、ならびにO、SおよびN(Rから独立して選択される0~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリールからなる群から独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0048】
別の実施形態では、Bは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、-C3~12シクロアルキル、-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、およびC4~6シクロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリールからなる群から独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0049】
別の実施形態では、Bは、フェニル、ピリジン、チアゾール、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾ[d]オキサゾール、ベンゾ[d]チアゾール、インダゾール、チアゾロ[5,4-b]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン、インドール、チオフェン、フラン、トリアゾール、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、クアナゾリン、ピラゾロピリジン、ピラゾロピリジン、イミダゾピリジン、オキサゾロピリジン、ピラゾロピリミジン、イミダゾピリミジン、-(CH-フェニル、-CH-O-フェニル、-CH-O-ピリジン、シクロブタン、シクロヘキサン、ビシクロ[1.1.1]ペンタン、スピロ[3.3]ヘプタン、アゼチジン、ピペリジン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフラン、アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン、-CH-シクロヘキサン、-CH-テトラヒドロピラン、-CH-O-シクロヘキサン、およびビシクロ[4.2.0]オクタトリエンからなる群から独立して選択され、Bは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0050】
別の実施形態では、Bは、フェニル、ピリジン、チアゾール、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾ[d]オキサゾール、ベンゾ[d]チアゾール、インダゾール、チアゾロ[5,4-b]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン、-(CH-フェニル、-CH-O-フェニル、-CH-O-ピリジン、シクロブタン、シクロヘキサン、ビシクロ[1.1.1]ペンタン、スピロ[3.3]ヘプタン、アゼチジン、ピペリジン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフラン、アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン、-CH-シクロヘキサン、-CH-テトラヒドロピラン、-CH-O-シクロヘキサン、およびビシクロ[4.2.0]オクタトリエンからなる群から独立して選択され、Bは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0051】
別の実施形態では、Bは、アリール、ヘテロアリール、およびC3~12シクロアルキルからなる群から独立して選択され、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0052】
別の実施形態では、Bは、フェニル、ピリジン、チアゾール、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾ[d]オキサゾール、ベンゾ[d]チアゾール、インダゾール、チアゾロ[5,4-b]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン、シクロブタン、シクロヘキサン、ビシクロ[1.1.1]ペンタン、およびスピロ[3.3]ヘプタンからなる群から独立して選択され、Bは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0053】
別の実施形態では、Bは、フェニル、ピリジン、チアゾール、およびシクロブタンからなる群から独立して選択され、Bは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0054】
一実施形態では、Bは、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され、Bは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0055】
別の実施形態では、Bは、フェニル、およびピリジンからなる群から選択され、Bは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0056】
この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0057】
別の実施形態では、Bはアリールであり、アリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、アリールは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、アリールは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、アリールは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0058】
別の実施形態では、Bはフェニルであり、フェニルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、フェニルは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、フェニルは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、フェニルは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0059】
本発明の別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C3~6アルケニル、-C3~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、-C2~10シクロヘテロアルキル、および-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-からなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0060】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C3~6アルケニル、および-C3~6アルキニルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0061】
別の実施形態では、Rは、水素、および-C1~6アルキルからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは、水素、および-CHからなる群から選択される。別の実施形態では、Rは-C1~6アルキルであり、各アルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは-CHである。別の実施形態では、Rは水素である。
【0062】
本発明の別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C3~6アルケニル、-C3~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、-C2~10シクロヘテロアルキル、および-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-からなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0063】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C3~6アルケニル、および-C3~6アルキニルからなる群から選択され、各CH、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0064】
別の実施形態では、Rは、水素、および-C1~6アルキルからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは、-C1~6アルキルからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、-CH、および-(CH-OHからなる群から選択される。本発明の別の実施形態では、Rは水素である。
【0065】
本発明の別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、-C2~10シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、-(CHC(O)Rj、-(CHC(O)NRRj、-(CHNRC(O)Rj、-(CHNRC(O)ORj、-(CHNRC(O)N(R、-(CHNRC(O)NRRj、-(CHNRS(O)Rj、-(CHNRS(O)N(R、-(CHNRS(O)NRRj、および-(CHNRRjからなる群から選択され、各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0066】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、-C2~10シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-からなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0067】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~4アルキル、-C2~4アルケニル、-C2~4アルキニル、-C3~6シクロアルキル、および-C2~6シクロヘテロアルキルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0068】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、および-C2~6アルキニルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0069】
別の実施形態では、Rは、水素、および-C1~6アルキルからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは、-C1~6アルキルである。別の実施形態では、Rは水素である。
【0070】
本発明の別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、-C2~10シクロヘテロアルキル、および-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-からなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0071】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、および-C2~6シクロヘテロアルキルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0072】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、および-C2~10シクロヘテロアルキルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、および-C2~6アルキニルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0073】
別の実施形態では、Rは、水素、および-C1~6アルキルからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは-C1~6アルキルであり、各アルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0074】
別の実施形態では、Rは水素である。
【0075】
本発明の別の実施形態では、Rは、水素、および-C1~6アルキルからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、または1~3個のハロゲン置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、ハロゲンは、Cl、およびFから選択される。この実施形態の別のクラスでは、ハロゲンはFである。この実施形態の別のクラスでは、ハロゲンはClである。
【0076】
別の実施形態では、Rは、水素、および-CHからなる群から選択され、各-CHは、非置換であるか、または1~3個のハロゲン置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、ハロゲンは、Cl、およびFから選択される。この実施形態の別のクラスでは、ハロゲンはFである。この実施形態の別のクラスでは、ハロゲンはClである。
【0077】
別の実施形態では、Rは、水素、および-CHからなる群から選択される。
【0078】
別の実施形態では、Rは-C1~6アルキルであり、各アルキルは、非置換であるか、または1~3個のハロゲン置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、ハロゲンは、Cl、およびFから選択される。この実施形態の別のクラスでは、ハロゲンはFである。この実施形態の別のクラスでは、ハロゲンはClである。別の実施形態では、Rは-CHである。別の実施形態では、Rは水素である。
【0079】
本発明の別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、および-C2~6シクロヘテロアルキルからなる群から選択され、各アルキル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C3~5シクロアルキル、および-C2~5シクロヘテロアルキルからなる群から選択され、各アルキル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、各アルキル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、または1~3個のハロゲン置換基によって置換されている。
【0080】
別の実施形態では、Rは、水素、および-C1~6アルキルからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、各アルキルは、非置換であるか、または1~3個のハロゲン置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは-C1~6アルキルであり、各アルキルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、各アルキルは、非置換であるか、または1~3個のハロゲン置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは水素である。
【0081】
本発明の別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、および-C2~6アルキニルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~4アルケニル、および-C2~4アルキニルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、各アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、または1~3個のハロゲン置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、および-C2~6アルケニルからなる群から選択され、各アルキルおよびアルケニルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、各アルキルおよびアルケニルは、非置換であるか、または1~3個のハロゲン置換基によって置換されている。
【0082】
別の実施形態では、Rは、水素、および-C1~6アルキルからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、各アルキルは、非置換であるか、または1~3個のハロゲン置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは-C1~6アルキルであり、各アルキルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、各アルキルは、非置換であるか、または1~3個のハロゲン置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは水素である。
【0083】
本発明の別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-アリール、-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルキニル-アリール、-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、-OH、-(CH)p-OC1~6アルキル、-(CH)p-OC2~6アルケニル、-(CH)p-OC2~6アルキニル、-(CH)p-OC3~6シクロアルキル、-(CH)p-OC2~6ヘテロシクロアルキル、-(CH)p-O-アリール、-(CH)p-O-ヘテロアリール、-OC1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-OC1~6アルキル-C2~6ヘテロシクロアルキル、-OC1~6アルキル-アリール、-OC1~6アルキル-ヘテロアリール、-S(O)、-C1~6アルキル-S(O)、-N(R、および-NRからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、C1~6アルキル、およびOC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、ハロゲンは、FまたはClである。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、およびC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0084】
本発明の別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-アリール、-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルキニルシクロヘテロアルキル、-C2~6アルキニル-アリール、-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、および-OHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、C1~6アルキル、およびOC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、ハロゲンは、FまたはClである。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、およびC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0085】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-アリール、-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、および-OHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、C1~6アルキル、およびOC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、ハロゲンは、FまたはClである。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、およびC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0086】
この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0087】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、および-OHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、C1~6アルキル、およびOC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、ハロゲンは、FまたはClである。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、およびC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0088】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、およびOHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、C1~6アルキル、およびOC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、ハロゲンは、FまたはClである。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、およびC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0089】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、およびOHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、C1~6アルキル、およびOC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、ハロゲンは、FまたはClである。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、およびC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、およびOHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、C1~6アルキル、およびOC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、ハロゲンは、FまたはClである。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、およびC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0090】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-C1~6アルキル、およびOHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、C1~6アルキル、およびOC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、ハロゲンは、FまたはClである。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、およびC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0091】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、ハロゲン、および-C1~6アルキルからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、C1~6アルキル、およびOC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、ハロゲンは、FまたはClである。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、およびC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHCF、CN、およびハロゲンからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHCF、CN、F、およびClからなる群から独立して選択される。
【0092】
本発明の別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-アリール、-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルキニル-アリール、-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、-OH、-(CH)q-OC1~6アルキル、-(CH)q-OC2~6アルケニル、-(CH)q-OC2~6アルキニル、-(CH)q-OC3~6シクロアルキル、-(CH)q-OC2~6ヘテロシクロアルキル、-(CH)q-O-アリール、-(CH)q-O-ヘテロアリール、-OC1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-OC1~6アルキル-C2~6ヘテロシクロアルキル、-OC1~6アルキル-アリール、-OC1~6アルキル-ヘテロアリール、-S(O)、-C1~6アルキル-S(O)、-C(O)R、および-NRからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、およびO-C1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0093】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-アリール、-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルキニル-アリール、-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、および-OHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、およびO-C1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0094】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-アリール、-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、および-OHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、およびO-C1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0095】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および-OHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、およびO-C1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0096】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および-OHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、およびO-C1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0097】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、および-OHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、およびO-C1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0098】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、および-OHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、およびO-C1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0099】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~6シクロアルキル、および-C2~6シクロヘテロアルキルからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、およびO-C1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0100】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C3~6シクロアルキル、および-C2~6シクロヘテロアルキルからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、およびO-C1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0101】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-CH(CF)CH、-OCHCF、-CFCH、CN、F、Cl、-S(O)CH、-CH、およびシクロプロピルからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、およびO-C1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0102】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-CH(CF)CH-OCHCF、CN、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、および-C3~6シクロアルキルからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、およびO-C1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0103】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-CH(CF)CH、-OCHCF、CN、F、Cl、-S(O)CH、-CH、およびシクロプロピルからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、およびO-C1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0104】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-OCHCF、およびハロゲンからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、およびO-C1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0105】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-OCHCF、F、およびClからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、およびO-C1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Rは、非置換であるか、またはF、Cl、CF、およびCHから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0106】
本発明の別の実施形態では、Rは、-C1~6アルキル、OH、ハロゲン、および-OC1~6アルキルから選択され、アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよい。別の実施形態では、Rは、-C1~6アルキル、OH、およびハロゲンから選択され、アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよい。別の実施形態では、Rは、OH、およびハロゲンから選択される。この実施形態のクラスでは、Rは、OH、およびFから選択される。別の実施形態では、RはOHである。別の実施形態では、Rはハロゲンである。この実施形態のクラスでは、RはFである。
【0107】
本発明の別の実施形態では、Rは、-C1~6アルキル、OH、ハロゲン、および-OC1~6アルキルから選択され、アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよい。別の実施形態では、Rは、-C1~6アルキル、OH、およびハロゲンから選択され、アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよい。別の実施形態では、Rは、OH、およびハロゲンから選択される。この実施形態のクラスでは、Rは、OH、およびFから選択される。別の実施形態では、RはOHである。別の実施形態では、Rはハロゲンである。この実施形態のクラスでは、RはFである。
【0108】
本発明の別の実施形態では、Rは、水素、およびC1~6アルキルから選択される。
【0109】
別の実施形態では、Rは水素である。別の実施形態では、RはC1~6アルキルである。
【0110】
本発明の別の実施形態では、Rは、-C1~6アルキル、OH、ハロゲン、および-OC1~6アルキルから選択され、アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよい。別の実施形態では、Rは、-C1~6アルキル、OH、およびハロゲンから選択され、アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよい。別の実施形態では、Rは、OH、およびハロゲンから選択される。この実施形態のクラスでは、Rは、OH、およびFから選択される。別の実施形態では、RはOHである。別の実施形態では、Rはハロゲンである。この実施形態のクラスでは、RはFである。
【0111】
本発明の別の実施形態では、Rgは、-C1~6アルキル、OH、ハロゲン、および-OC1~6アルキルから選択され、アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよい。別の実施形態では、Rgは、-C1~6アルキル、OH、およびハロゲンから選択され、アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよい。別の実施形態では、Rgは、OH、およびハロゲンから選択される。この実施形態のクラスでは、Rgは、OH、およびFから選択される。別の実施形態では、RgはOHである。別の実施形態では、Rgはハロゲンである。この実施形態のクラスでは、RgはFである。
【0112】
本発明の別の実施形態では、Rは、水素、およびC1~6アルキルから選択される。
【0113】
別の実施形態では、Rは水素である。別の実施形態では、RはC1~6アルキルである。
【0114】
本発明の別の実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールから選択される。別の実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル、およびC3~6シクロアルキルから選択される。別の実施形態では、Rは、水素、およびC1~6アルキルから選択される。別の実施形態では、Rは水素である。別の実施形態では、RはC1~6アルキルである。
【0115】
本発明の別の実施形態では、Rjは、水素、C1~6アルキル、C3~6アルケニル、C3~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C2~5シクロヘテロアルキル、アリール、およびヘテロアリールから選択される。別の実施形態では、Rjは、水素、C1~6アルキル、C3~6アルケニル、C3~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、およびC2~5シクロヘテロアルキルから選択される。別の実施形態では、Rjは、水素、C1~6アルキル、C3~6アルケニル、C3~6アルキニル、およびC3~6シクロアルキルから選択される。別の実施形態では、Rjは、水素、C1~6アルキル、C3~6アルケニル、およびC3~6アルキニルから選択される。別の実施形態では、Rjは、水素、C1~6アルキル、およびC3~6アルケニルから選択される。別の実施形態では、Rjは、水素、およびC1~6アルキルから選択される。別の実施形態では、RjはC1~6アルキルである。別の実施形態では、Rjは水素である。
【0116】
本発明の別の実施形態では、Rは、水素、およびC1~6アルキルから選択される。
【0117】
別の実施形態では、Rは水素である。別の実施形態では、RはC1~6アルキルである。
【0118】
本発明の別の実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールから選択される。別の実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル、およびC3~6シクロアルキルから選択される。別の実施形態では、Rは、水素、およびC1~6アルキルから選択される。別の実施形態では、Rは水素である。別の実施形態では、RはC1~6アルキルである。
【0119】
本発明の一実施形態では、mは、0、1または2である。別の実施形態では、mは、0または1である。別の実施形態では、mは、0または2である。別の実施形態では、mは0である。別の実施形態では、mは1である。別の実施形態では、mは2である。
【0120】
本発明の一実施形態では、nは、2、3、4、5または6である。別の実施形態では、nは、2、3、4または5である。別の実施形態では、nは、2、3または4である。別の実施形態では、nは、2または3である。別の実施形態では、nは、2または4である。別の実施形態では、nは、2、3、4または5である。別の実施形態では、nは3である。別の実施形態では、nは4である。別の実施形態では、nは5である。別の実施形態では、nは6である。
【0121】
本発明の一実施形態では、pは、0、1、2または3である。別の実施形態では、pは、0、1または2である。別の実施形態では、pは、0、1または3である。別の実施形態では、pは、1、2または3である。別の実施形態では、pは、1または2である。別の実施形態では、pは、1または3である。別の実施形態では、pは、0または1である。別の実施形態では、pは、0または2である。別の実施形態では、pは、0または3である。別の実施形態では、pは0である。別の実施形態では、pは1である。別の実施形態では、pは2である。別の実施形態では、pは3である。
【0122】
本発明の一実施形態では、qは、0、1、2または3である。別の実施形態では、qは、1、2または3である。別の実施形態では、qは、0、1または2である。別の実施形態では、qは、0、1または3である。別の実施形態では、qは、0または1である。別の実施形態では、qは、0または2である。別の実施形態では、qは0である。別の実施形態では、qは1である。別の実施形態では、qは2である。別の実施形態では、qは3である。
【0123】
本発明の一実施形態では、rは、0、1または2である。別の実施形態では、rは、1または2である。別の実施形態では、rは、0または1である。別の実施形態では、rは、0または2である。別の実施形態では、rは0である。別の実施形態では、rは1である。別の実施形態では、rは2である。
【0124】
本発明の一実施形態では、sは、0、1、2、3、4、5または6である。別の実施形態では、sは、0、1、2、3、4または5である。別の実施形態では、sは、1、2、3、4、5または6である。別の実施形態では、sは、1、2、3、4または5である。
【0125】
別の実施形態では、sは、0、1、2、3または4である。別の実施形態では、sは、1、2、3または4である。別の実施形態では、sは、0、1、2または3である。別の実施形態では、sは、1、2または3である。別の実施形態では、sは、0、1または2である。別の実施形態では、sは、1または2である。別の実施形態では、sは0である。
【0126】
別の実施形態では、sは1である。別の実施形態では、sは2である。別の実施形態では、sは3である。別の実施形態では、sは4である。別の実施形態では、sは5である。
【0127】
別の実施形態では、sは6である。
【0128】
本発明の別の実施形態では、本発明は、構造式Iaの化合物:
【化3】

【0129】
(式中、Aはアリールである);またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0130】
本発明の別の実施形態では、本発明は、構造式Ibの化合物:
【化4】

【0131】
(式中、Aはヘテロアリールである);またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0132】
本発明の別の実施形態では、本発明は、構造式Icの化合物:
【化5】

【0133】
(式中、Aはフェニルである);またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0134】
本発明の別の実施形態では、本発明は、構造式Idの化合物:
【化6】

【0135】
(式中、Aはピリジンである);またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0136】
構造式Iの化合物は、構造式Ia、Ib、IcおよびIdの化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、水和物および溶媒和物を含む。
【0137】
本発明の別の実施形態は、構造式Iの化合物(式中、
Aは、以下からなる群から選択され:
1)アリール、および
2)ヘテロアリール、
Aは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
Bは、以下からなる群から独立して選択され:
1)アリール、
2)ヘテロアリール、
3)-C1~6アルキル-アリール、
4)-C3~8シクロアルキル-アリール、
5)-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、
6)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
7)-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、
8)-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、
9)-C1~6アルキル-O-アリール、
10)-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、
11)-C3~12シクロアルキル、
12)-C2~12シクロヘテロアルキル、
13)-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、
14)-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、
15)-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、
16)-C1~6アルキル-O-C2~12シクロヘテロアルキル、
17)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、
18)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、
19)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、ならびに
20)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、
アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0138】
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C3~6アルケニル、
4)-C3~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C3~6アルケニル、
4)-C3~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C2~6アルケニル、
4)-C2~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
およびR、ならびにそれらが結合している炭素原子は、-C3~5シクロアルキル環を形成することができ
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C2~6アルケニル、
4)-C2~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C3~6シクロアルキル、および
4)-C2~6シクロヘテロアルキル、
各アルキル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C2~6アルケニル、および
4)-C2~6アルキニル、
各アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されており;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)-CFCH
8)CN、
9)オキソ、
10)ハロゲン、
11)-S(O)1~6アルキル、
12)-C1~6アルキル、
13)-C2~6アルケニル、
14)-C2~6アルキニル、
15)-C3~6シクロアルキル、
16)-C2~6シクロヘテロアルキル、
17)アリール、
18)ヘテロアリール、
19)-C1~6アルキル-アリール、
20)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
21)-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
22)-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、
23)-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、
24)-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
25)-C2~6アルケニル-アリール、
26)-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、
27)-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、
28)-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
29)-C2~6アルキニル-アリール、
30)-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、
31)-OH、
32)-(CH)p-OC1~6アルキル、
33)-(CH)p-OC2~6アルケニル、
34)-(CH)p-OC2~6アルキニル、
35)-(CH)p-OC3~6シクロアルキル、
36)-(CH)p-OC2~6ヘテロシクロアルキル、
37)-(CH)p-O-アリール、
38)-(CH)p-O-ヘテロアリール、
39)-OC1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
40)-OC1~6アルキル-C2~6ヘテロシクロアルキル、
41)-OC1~6アルキル-アリール、
42)-OC1~6アルキル-ヘテロアリール、
43)-S(O)
44)-C1~6アルキル-S(O)
45)-N(R、および
46)-NR
各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、C1~6アルキル、およびOC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されており;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)-CFCH
8)CN、
9)オキソ、
10)ハロゲン、
11)-S(O)1~6アルキル、
12)-C1~6アルキル、
13)-C2~6アルケニル、
14)-C2~6アルキニル、
15)-O-C1~6アルキル、
16)-C3~6シクロアルキル、
17)-O-C3~6シクロアルキル、
18)-C2~6シクロヘテロアルキル、
19)アリール、
20)ヘテロアリール、
21)-C1~6アルキル-アリール、
22)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
23)-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
24)-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、
25)-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、
26)-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
27)-C2~6アルケニル-アリール、
28)-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、
29)-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、
30)-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
31)-C2~6アルキニル-アリール、
32)-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、
33)-OH、
34)-(CH)q-OC1~6アルキル、
35)-(CH)q-OC2~6アルケニル、
36)-(CH)q-OC2~6アルキニル、
37)-(CH)q-OC3~6シクロアルキル、
38)-(CH)q-OC2~6ヘテロシクロアルキル、
39)-(CH)q-O-アリール、
40)-(CH)q-O-ヘテロアリール、
41)-OC1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
42)-OC1~6アルキル-C2~6ヘテロシクロアルキル、
43)-OC1~6アルキル-アリール、
44)-OC1~6アルキル-ヘテロアリール、
45)-S(O)
46)-C1~6アルキル-S(O)
47)-C(O)R、および
48)-NR
各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されており;
は、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
は、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
は、以下から選択され:
1)水素、および
2)C1~6アルキル;
は、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
Rgは、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
は、以下から選択され:
1)水素、および
2)C1~6アルキル;
は、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6シクロアルキル、
4)アリール、および
5)ヘテロアリール;
Rjは、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6アルケニル、
4)C3~6アルキニル、
5)C3~6シクロアルキル、
6)C2~5シクロヘテロアルキル、
7)アリール、および
8)ヘテロアリール;
は、以下から選択され:
1)水素、および
2)C1~6アルキル;
は、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6シクロアルキル、
4)アリール、および
5)ヘテロアリール;
mは、0~2から独立して選択され;
nは、2~6から独立して選択され;
pは、0~3から独立して選択され;
qは、0~3から独立して選択され;
rは、0~2から独立して選択され;
sは、0~6から独立して選択される);
またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0139】
本発明の別の実施形態は、構造式Iの化合物(式中、
Aは、以下からなる群から選択され:
1)アリール、および
2)ヘテロアリール、
Aは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
Bは、以下からなる群から独立して選択され:
1)アリール、
2)ヘテロアリール、
3)-C1~6アルキル-アリール、
4)-C1~6アルキル-O-アリール、
5)-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、
6)-C3~12シクロアルキル、
7)-C2~12シクロヘテロアルキル、
8)-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、
9)-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、
10)-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、ならびに
11)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、ここで、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、または1~5個のハロゲン置換基によって置換されており;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHCF
5)CN、
6)ハロゲン、および
7)-C2~6アルキニル、
各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されており;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-CH(CF)CH
7)-OCHCF
8)CN、
9)ハロゲン、
10)-S(O)1~6アルキル、
11)-C1~6アルキル、および
12)-C3~6シクロアルキル、
各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている);
またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0140】
本発明の別の実施形態は、構造式Iの化合物(式中、
Aはアリールであり、アリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
Bは、以下からなる群から独立して選択され:
1)アリール、
2)ヘテロアリール、および
3)C3~12シクロアルキル、
シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
、R、R、R、R、RおよびRは水素であり;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF、および
3)ハロゲン;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-OCHCF、および
4)ハロゲン、
各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている);
またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0141】
Na1.8チャネル活性の阻害剤として有用な本発明の化合物の例示的であるが非限定的な例は、以下の化合物:
1)(S)-N-((R)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
2)(S)-N-((S)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
3)(R)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
4)(S)-N-((R)-(5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
5)(S)-N-((S)-(5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
6)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
7)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
8)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
9)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
10)(S)-N-((5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
11)(S)-N-((R)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
12)(S)-N-((S)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
13)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
14)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
15)(S)-N-((R)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
16)(S)-N-((S)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
17)(R)-N-[ビス(4-クロロフェニル)メチル]-1-メチル-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
18)(S)-N-[ビス(4-クロロフェニル)メチル]-1-メチル-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
19)(4S)-N-{((R)-3-クロロ-4-フルオロフェニル)[5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロ-エトキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
20)(4S)-N-{((S)-3-クロロ-4-フルオロフェニル)[5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロ-エトキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
21)(4S)-N-[((R)-3-クロロ-4-フルオロフェニル)(6-シアノピリジン-2-イル)メチル]-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
22)(4S)-N-[((S)-3-クロロ-4-フルオロフェニル)(6-シアノピリジン-2-イル)メチル]-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
23)(4S)-N-[((R)-5-クロロ-6-シクロプロピルピリジン-3-イル)(3-クロロ-2,4-ジフルオロ-フェニル)メチル]-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
24)(4S)-N-[((S)-5-クロロ-6-シクロ-プロピルピリジン-3-イル)(3-クロロ-2,4-ジフルオロ-フェニル)メチル]-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
25)(4S)-N-{[(R)-5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル][5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]メチル}-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
26)(4S)-N-{[(S)-5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル][5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]メチル}-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
27)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(シス-2,6-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
28)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(シス-2,6-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
29)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
30)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
31)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(4-フルオロ-3-(トリフルオロ-メチル)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
32)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(4-フルオロ-3-(トリフルオロ-メチル)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
33)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)(4-シアノ-フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
34)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)(4-シアノ-フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
35)(S)-2-オキソ-N-((R)-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)イミダゾリジン-4-カルボキサミド;
36)(S)-2-オキソ-N-((S)-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)イミダゾリジン-4-カルボキサミド;
37)(R)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
38)(S)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
39)(R)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
40)(S)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
41)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
42)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
43)(S)-N-((R)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((シス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
44)(S)-N-((R)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((トランス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
45)(S)-N-((S)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((トランス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
46)(S)-N-((S)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((シス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
47)(4S)-N-{(R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)[6-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-3-イル]メチル}-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
48)(4S)-N-{(S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)[6-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-3-イル]メチル}-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
49)(S)-N-((R)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
50)(S)-N-((S)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
51)(S)-N-((R)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((R)-テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
52)(S)-N-((R)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((S)-テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
53)(S)-N-((S)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((R)-テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
54)(S)-N-((S)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((S)-テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
55)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
56)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
57)((4S)-N-{(R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)[1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-3-イル]メチル}-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
58)(4S)-N-{(S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)[1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-3-イル]メチル}-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
59)(4S)-N-{1-((R)-3-クロロ-4-フルオロフェニル)-2-[(4,4-ジフルオロ-シクロヘキシル)オキシ]エチル}-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
60)(4S)-N-{1-((S)-3-クロロ-4-フルオロフェニル)-2-[(4,4-ジフルオロ-シクロヘキシル)オキシ]エチル}-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
61)(4S)-N-[(R)-(3-クロロ-2,4-ジ-フルオロフェニル)(3,3-ジメチルシクロブチル)メチル]-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
62)(4S)-N-[(S)-(3-クロロ-2,4-ジ-フルオロフェニル)(3,3-ジメチルシクロブチル)メチル]-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
63)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-3-(トリ-フルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
64)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-3-(トリ-フルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
65)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
66)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
67)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
68)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
69)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
70)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
71)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)チアゾール-5-イル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
72)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)チアゾール-5-イル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
73)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
74)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
75)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6,6-ジフルオロスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
76)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6,6-ジフルオロスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
77)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
78)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
79)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
80)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
81)(S)-N-((R)-3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
82)(S)-N-((S)-3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
83)(S)-N-((R)-(5-クロロ-6-シクロプロピルピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
84)(S)-N-((S)-(5-クロロ-6-シクロプロピルピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
85)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-l3-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
86)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-l3-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
87)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
88)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
89)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
90)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
91)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
92)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
93)(S)-N-((R)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロ-メチル)ピリジン-2-イル)(6-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
94)(S)-N-((S)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(6-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
95)(S)-N-((R)-(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
96)(S)-N-((S)-(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)(5-フルオロ-6-(トリフルオロ-メチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
97)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(2-(トリフルオロメチル)オキサゾール-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
98)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(2-(トリフルオロメチル)オキサゾール-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
99)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
100)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
101)(S)-N-((R)-3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
102)(S)-N-((S)-3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
103)(4S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
104)(4S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
105)(4S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
106)(4S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
107)(S)-N-((R)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
108)(S)-N-((S)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
109)(4S)-N-(1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-2-((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)オキシ)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
110)(S)-N-((R)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-シクロヘキシルエチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
111)(S)-N-((S)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-シクロヘキシルエチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
112)(4S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
113)(4S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
114)(S)-N-((R)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
115)(S)-N-((S)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
116)(S)-N-((R)-(4-クロロ-3-シアノフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
117)(S)-N-((S)-(4-クロロ-3-シアノフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
118)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((R)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
119)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((S)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
120)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((S)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
121)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)((S)-2-クロロビシクロ[4.2.0]-オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
122)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
123)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
124)(S)-N-((R)-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニル)(4-シアノフェニル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
125)(S)-N-((S)-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニル)(4-シアノフェニル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
126)(S)-N-(ビス(3-クロロ-4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
127)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
128)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
129)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(ジフルオロメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
130)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(ジフルオロメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
131)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
132)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
133)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-((S)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
134)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
135)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-((S)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
136)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
137)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
138)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
139)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-2-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
140)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-2-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
141)(4S)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(3,3-ジメチル-2-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
142)(4S)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-フルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
143)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)((R)-2-クロロビシクロ[4.2.0]-オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
144)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)((S)-2-クロロビシクロ[4.2.0]-オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
145)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)((R)-2-クロロビシクロ[4.2.0]-オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
146)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)((S)-2-クロロビシクロ[4.2.0]-オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
147)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)((R)-2-クロロビシクロ[4.2.0]-オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
148)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)((S)-2-クロロビシクロ[4.2.0]-オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
149)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)((R)-2-クロロビシクロ[4.2.0]-オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
150)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)((S)-2-クロロビシクロ[4.2.0]-オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
151)(4S)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロビシクロ[4.2.0]-オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
152)(4S)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(チアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
153)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-クロロベンゾフラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド; 154)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-クロロベンゾフラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド; 155)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(6-(ジフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
156)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(6-(ジフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
157)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(1-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
158)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(1-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
159)(4S)-N-((4-クロロフェニル)(4-メチル-2-(トリフルオロ-メチル)チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
160)(4S)-N-((1(R))-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
161)(4S)-N-((1(S))-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(3-(2,2,2-トリフルオロエチル)-3-アザビシクロ-[3.1.0]ヘキサン-6-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
162)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((シス)-1-メチル-2-(トリフルオロ-メチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
163)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-1-メチル-2-(トリフルオロ-メチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
164)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((シス)-1-メチル-2-(トリフルオロ-メチル)-ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
165)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-1-メチル-2-(トリフルオロ-メチル)-ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
166)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((シス)-5-(トリフルオロメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
167)S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
168)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((シス)-5-(トリフルオロメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
169)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
170)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-イル)メチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-4-カルボキサミド;
171)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-イル)メチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-4-カルボキサミド;
172)(4S)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-6-イル(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
173)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(1H-インダゾール-6-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
174)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(1H-インダゾール-6-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
175)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-イル)メチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-4-カルボキサミド;
176)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-イル)メチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-4-カルボキサミド;
177)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
178)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)メチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-4-カルボキサミド; 179)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]チアゾール-6-イル)メチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-4-カルボキサミド;
180)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]チアゾール-6-イル)メチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-4-カルボキサミド;
181)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-(メチルスルホニル)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド; 182)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-(メチルスルホニル)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド; 183)(4S)-N-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-シアノピリジン-2-イル)メチル]-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
184)(S)-N-((R)-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)メチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-4-カルボキサミド; 185)(S)-N-((S)-ベンゾ[d]チアゾール-2-イル(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)メチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-4-カルボキサミド; 186)(S)-N-((R)-ベンゾ[d]オキサゾール-2-イル(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)メチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-4-カルボキサミド;
187)(S)-N-((S)-ベンゾ[d]オキサゾール-2-イル(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)メチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-4-カルボキサミド;
188)(S)-N-((R)-(8,8-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
189)(S)-N-((S)-(8,8-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
190)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(7,7-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
191)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(7,7-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
192)(4S)-N-((R)(4-クロロフェニル)((R)2,2-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
193)(4S)-N-((R)(4-クロロフェニル)((S)2,2-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
194)(4S)-N-((S)(4-クロロフェニル)((S)2,2-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;ならびに
195)(4S)-N-((S)(4-クロロフェニル)((R)2,2-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
またはその薬学的に許容される塩である。
【0142】
Na1.8チャネル活性の阻害剤として有用な本発明の化合物の追加の例示的であるが非限定的な例は、以下の化合物:
1)(S)-N-((R)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)-フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
2)(S)-N-((S)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)-フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
3)(S)-N-((R)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
4)(S)-N-((S)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
5)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
6)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
7)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;および
8)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;
またはその薬学的に許容される塩である。
【0143】
上記の特定の立体化学が好ましいが、ジアステレオ異性体、エナンチオマー、エピマー、およびこれらの混合物を含む他の立体異性体もまた、Na1.8媒介疾患の治療に有用であり得る。
【0144】
化合物を作製するための合成方法は、以下に示される実施例に開示される。合成の詳細が実施例に提供されていない場合、化合物は、本明細書に提供される合成情報を適用することによって、医薬化学または合成有機化学の当業者によって容易に作製される。立体化学中心が定義されていない場合、構造は、その中心における立体異性体の混合物を表す。
【0145】
このような化合物の場合、エナンチオマー、ジアステレオ異性体、およびこれらの混合物を含む個々の立体異性体も本発明の化合物である。
【0146】
定義:
「Ac」は、CHC(=O)-であるアセチルである。
【0147】
「アルキル」は、炭素鎖が他に定義されない限り、直鎖もしくは分岐鎖またはそれらの組合せであり得る飽和炭素鎖を意味する。接頭辞「alk」を有する他の基、例えば、アルコキシおよびアルカノイルもまた、炭素鎖が他に定義されない限り、直鎖もしくは分岐鎖またはそれらの組合せであり得る。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec-およびtert-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルなどが挙げられる。
【0148】
「アルケニル」は、特に定義されない限り、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含み、直鎖もしくは分岐鎖またはそれらの組合せであり得る炭素鎖を意味する。アルケニルの例には、ビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、1-プロペニル、2-ブテニル、2-メチル-2-ブテニルなどが挙げられる。
【0149】
「アルキニル」は、特に定義されない限り、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を含み、直鎖もしくは分岐鎖またはそれらの組合せであり得る炭素鎖を意味する。アルキニルの例には、エチニル、プロパルギル、3-メチル-1-ペンチニル、2-ヘプチニルなどが挙げられる。一実施形態では、-C2~6アルケニルは、エテニルまたはプロペニルである。別の実施形態では、-C2~6アルケニルはエテニルである。別の実施形態では、-C2~6アルケニルはプロペニルである。
【0150】
「シクロアルキル」は、指定数の炭素原子を有する飽和単環式、二環式、スピロ環状の、または架橋された炭素環を意味する。シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが挙げられる。本発明の一実施形態では、シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチルおよびシクロヘキシルから選択される。別の実施形態では、シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルである。別の実施形態では、シクロアルキルは、シクロプロピルまたはシクロブチルである。別の実施形態では、シクロアルキルはシクロプロピルである。別の実施形態では、シクロアルキルはシクロブチルである。別の実施形態では、シクロアルキルはシクロペンチルである。別の実施形態では、シクロアルキルはシクロヘキシルである。別の実施形態では、シクロアルキルはシクロヘプチルである。一実施形態では、C3~12シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、ビシクロ[1.1.1]ペンチル、またはスピロ[3.3]ヘプチルである。別の実施形態では、C3~12シクロアルキルは、シクロブチル、シクロヘキシル、ビシクロ[1.1.1]ペンチルまたはスピロ[3.3]ヘプチルである。別の実施形態では、C3~12シクロアルキルは-シクロプロピルである。別の実施形態では、C3~12シクロアルキルはシクロブチルである。別の実施形態では、C3~12シクロアルキルはシクロヘキシルである。
【0151】
「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの二重結合を有する、指定数の炭素原子を有する、単環式、二環式、スピロ環状の、または架橋された炭素環を意味する。シクロアルケニルの例には、シクロプロペン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテンなどが挙げられる。一実施形態では、シクロアルケニルはシクロブテンである。
【0152】
「シクロヘテロアルキル」は、指定数の炭素原子を有し、N、NH、S(SOおよびSOを含む)およびOから選択される少なくとも1つの環ヘテロ原子を含む飽和または部分的に不飽和の非芳香族単環式、二環式、スピロ環状の、または架橋された環または環系を意味する。シクロヘテロアルキル環は、環炭素および/または環窒素もしくは環硫黄上で置換されていてもよい。シクロヘテロアルキルの例には、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロチオフェニル、アゼチジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、オキセタニルおよびテトラヒドロピラニルが挙げられる。本発明の一実施形態では、シクロヘテロアルキルは、ピロリジニル、アゼチジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、アゾカニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリンジオニル、オキサゼパニル、1,4-チアゼパニル、イソインドリニル、ジヒドロイソキノリニル、テトラ-ヒドロイソキノリニル、オクタヒドロ-イソインドリル、アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、オキサ-アザビシクロ[2.2.1]-イル、アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、ジアザビシクロ[3.2.1]オクタニル、オキサ-アザビシクロ-[3.2.1]オクタニル、アザビシクロ[3.2.0]ヘプタニル、オキサ-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタニル、アザスピロ[2.5]オクタニル、アザスピロ[2.6]ノナニル、アザスピロ[3.5]ノナニル、オキサ-アザスピロ[3.5]ノナニル、オキサアザスピロ[4.5]デカニル、ジヒドロチエノ[3,2-c]ピリジニル、ジヒドロ-チアゾロ[4,5-c]ピリジニル、ジヒドロオキサゾロ[4,5-c]ピリジイル、ジヒドロイミダゾ[1,2-a]ピラジニル、ヘキサヒドロフロ[3,2-b]ピロリル、ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロリル、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロリル、およびアザトリシクロ[4.3.1.13,8]ウンデカニルから選択される。別の実施形態では、シクロヘテロアルキルは、ピロリジン、アゼチジン、ピペリジン、ピペラジン、アゼパン、モルホリン、チオモルホリン、オキサゼパン、イソインドリン、ジヒドロイソキノリン、アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、アザビシクロ[3.1.1]-ヘプタン、アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、アザビシクロ[3.2.1]オクタン、アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン、アザスピロ[2.5]オクタン、ジヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン、ジヒドロイミダゾ[1,2-a]ピラジン、およびヘキサヒドロフロ[3,2-b]ピロールから選択される。別の実施形態では、シクロヘテロアルキルは、アゼパン、モルホリンおよびピペリジンから選択される。別の実施形態では、シクロヘテロアルキルは、アゼパンである。別の実施形態では、シクロヘテロアルキルはモルホリンである。別の実施形態では、シクロヘテロアルキルはピペリジンである。
【0153】
別の実施形態では、シクロヘテロアルキルは、アゼチジン、ピペリジン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフラン、またはアザビシクロ[3.1.0]ヘキサンである。別の実施形態では、シクロヘテロアルキルは、アゼチジン、ピペリジニル、テトラヒドロピラニルまたはテトラヒドロフラニルであり、別の実施形態では、C2~12シクロヘテロアルキルはテトラヒドロピラニルである。
【0154】
「シクロヘテロアルケニル」は、指定数の炭素原子を有し、少なくとも1つの二重結合および少なくとも1つのヘテロ原子を含む単環式、二環式、スピロ環状の、または架橋された環または環系を意味する。シクロヘテロアルケニルの例には、ジヒドロピランおよびジヒドロフランなどが挙げられる。
【0155】
「アリール」は、6~14個の炭素原子を含み、該環のうちの少なくとも1つが芳香族である単環式、二環式または三環式の炭素環式芳香環または環系を意味する。アリールの例には、フェニルおよびナフチルが挙げられる。一実施形態では、アリールは、フェニルまたはナフタレニルである。別の実施形態では、アリールはナフタレニルである。別の実施形態では、アリールはフェニルである。
【0156】
「ヘテロアリール」は、5~14個の環原子を含み、N、NH、S(SOおよびSOを含む)およびOから選択される少なくとも1つの環ヘテロ原子を含み、ヘテロ原子含有環のうちの少なくとも1つが芳香族である、単環式、二環式または三環式の環または環系を意味する。ヘテロアリールの例には、ピロリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フラニル、トリアジニル、チエニル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリル、インドリル、イソキノリル、キナゾリニル、ジベンゾフラニルなどが挙げられる。本発明の一実施形態では、ヘテロアリールは、5または6員のヘテロアリール環である。別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピラゾリル、ピリジル、イソオキサゾリルおよびチアゾリルから選択される。本発明の別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、インダゾリル、イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オン、1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジニル、1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジニル、ピロロ[3,2-c]ピリジニル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、ベンズイミダゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チオフェニル、フラン、1,2,4-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル;4H-ピリド[2,3-e][1,2,4]チアジアジニル1,1-ジオキシジル、2H-ピリド[2,3-e][1,2]チアジニル1,1-ジオキシド、2,3-ジヒドロイソチアゾロ[4,5-b]ピリジニル1,1-ジオキシド、および3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[2,3-e][1,2]チアジン1,1-ジオキシドから選択される。本発明の別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピリジニル、ピリミジニルおよびピリダジニルから選択される。本発明の別の実施形態では、ヘテロアリールはピリジニルである。
【0157】
別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピリジン、チアゾール、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾ[d]オキサゾール、ベンゾ[d]チアゾール、インドール、インダゾール、チアゾロ[5,4-b]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン、チオフェン、フラン、トリアゾール、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、クアナゾリン、ピラゾロピリジン、ピラゾロピリジン、イミダゾピリジン、オキサゾロピリジン、ピラゾロピリミジン、イミダゾピリミジン、オキサゾロピリミジン、またはチアゾロピリミジンである。別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピリジン、チアゾール、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾ[d]オキサゾール、ベンゾ[d]チアゾール、インダゾール、チアゾロ[5,4-b]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン、チオフェン、フラン、トリアゾール、またはインドールである。別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピリジン、チアゾール、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾ[d]オキサゾール、ベンゾ[d]チアゾール、インダゾール、チアゾロ[5,4-b]ピリジン、またはピラゾロ[1,5-a]ピリジンである。別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾ[d]オキサゾール、ベンゾ[d]チアゾール、インダゾール、チアゾロ[5,4-b]ピリジン、またはピラゾロ[1,5-a]ピリジンである。
【0158】
本発明の別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、オキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、インドール、インダゾール、チアゾロピリジン、チオフェン、フラン、トリアゾール、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、クアナゾリン、ピラゾロピリジン、ピラゾロピリジン、イミダゾピリジン、オキサゾロピリジン、ピラゾロピリミジン、イミダゾピリミジン、オキサゾロピリミジンおよびチアゾロピリミジンから選択される。
【0159】
本発明の別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、オキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、インドール、インダゾールおよびチアゾロピリジンから選択される。
【0160】
本発明の別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピリジンおよびチアゾールから選択される。本発明の別の実施形態では、ヘテロアリールはピリジンである。本発明の別の実施形態では、ヘテロアリールはチアゾールである。
【0161】
「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を含む。一実施形態では、ハロゲンは、フッ素、塩素または臭素である。別の実施形態では、ハロゲンは、フッ素または塩素である。別の実施形態では、ハロゲンは、塩素または臭素である。別の実施形態では、ハロゲンは、フッ素または臭素である。別の実施形態では、ハロゲンはフッ素である。別の実施形態では、ハロゲンは塩素である。別の実施形態では、ハロゲンは臭素である。
【0162】
「Me」は、メチルを表す。
【0163】
「オキソ」は、=Oを表す。
【0164】
「飽和」は、単結合のみを含むことを意味する。
【0165】
「不飽和」は、少なくとも1つの二重結合または三重結合を含むことを意味する。一実施形態では、不飽和とは、少なくとも1つの二重結合を含むことを意味する。別の実施形態では、不飽和とは、少なくとも1つの三重結合を含むことを意味する。
【0166】
任意の構成要素または式Iに任意の変数(例えば、R、Rなど)が複数回出現する場合、各出現時のその定義は、他のあらゆる出現時のその定義とは無関係である。また、置換基および/または変数の組合せは、そのような組合せが安定な化合物をもたらす場合にのみ許容される。置換基変数中の結合を横切る波線は、結合点を表す。
【0167】
本開示を通して使用される標準的な命名法の下では、指定された側鎖の末端部分が最初に記載され、続いて、結合点に向かって隣接する官能基が記載される。例えば、C1~5アルキルカルボニルアミノC1~6アルキル置換基は、以下と等しい:
【化7】

【0168】
本発明の化合物を選択する際に、当業者であれば、様々な置換基、すなわち、R、Rなどが、化学構造の接続性および安定性の周知の原理に従って選択されるべきであることを認識するであろう。
【0169】
用語「置換された」は、指定された置換基による複数の置換度を含むと見なされるものとする。複数の置換基部分が開示または特許請求されている場合、置換された化合物は、開示または特許請求されている置換基部分のうちの1つ以上によって、単独でまたは複数で独立して置換されていてもよい。独立して置換されるとは、(2つ以上の)置換基が同じであっても異なっていてもよいことを意味する。
【0170】
「薬学的に許容される」という語句は、本明細書では、妥当な医学的判断を使用し、適用可能なあらゆる政府規制に従って、ヒトまたは動物への投与に安全かつ好適な化合物、材料、組成物、塩および/または剤形を指すために使用される。
【0171】
式Iの化合物は、1つ以上の不斉中心を含み得、したがって、ラセミ体およびラセミ混合物、単一エナンチオマー、ジアステレオマー混合物、ならびに個々のジアステレオマーとして存在し得る。本発明は、式Iの化合物のあらゆるそのような異性体型を包含することを意味する。
【0172】
光学異性体およびジアステレオ異性体の独立した合成、またはそれらのクロマトグラフィー分離は、本明細書に開示される方法の適切な改変によって当技術分野で公知のように達成され得る。それらの絶対立体化学は、必要であれば、公知の絶対配置の不斉中心、または絶対帰属を行うのに十分な重原子を含有する試薬を用いて誘導体化された結晶生成物または結晶中間体のX線結晶解析法によって決定され得る。
【0173】
所望であれば、個々のエナンチオマーが単離されるように、化合物のラセミ混合物を分離してもよい。分離は、当技術分野で周知の方法、例えば、化合物のラセミ混合物をエナンチオマー的に純粋な化合物にカップリングさせてジアステレオ異性体混合物を形成し、続いて、分別結晶またはクロマトグラフィーなどの標準的な方法によって個々のジアステレオ異性体を分離することによって行うことができる。カップリング反応は、エナンチオマー的に純粋な酸または塩基を使用した塩の形成であることが多い。次いで、加えたキラル残基の開裂によって、ジアステレオマー誘導体を純粋なエナンチオマーに変換してもよい。化合物のラセミ混合物は、当技術分野で周知のキラル固定相を利用するクロマトグラフィー法によって直接分離することもできる。
【0174】
あるいは、光学的に純粋な出発材料、または公知の構成の試薬を使用して、当技術分野で周知の方法によって、化合物の任意のエナンチオマーを立体選択的合成によって得てもよい。
【0175】
本明細書に記載される化合物のいくつかは、オレフィン二重結合を含み、特に明記しない限り、EおよびZ幾何異性体の両方を含むことを意味する。
【0176】
互変異性体とは、化合物のある原子から化合物の別の原子への急速なプロトン移動を受ける化合物として定義される。本明細書に記載される化合物のいくつかは、水素の異なる結合点を有する互変異性体として存在し得る。そのような例は、ケトン、およびケト-エノール互変異性体として公知のそのエノール形態であり得る。個々の互変異性体、およびそれらの混合物は、式Iの化合物に包含される。
【0177】
一般式Iの化合物では、原子はそれらの天然の同位体存在度を示し得るか、または原子のうちの1つ以上が、同じ原子番号を有するが、主に自然界に見られる原子質量もしくは質量数とは異なる原子質量もしくは質量数を有する特定の同位体に人工的に濃縮されてもよい。本発明は、構造式Iの化合物のあらゆる好適な同位体変種を含むことを意味する。
【0178】
例えば、水素(H)の異なる同位体形態には、プロチウム(H)、重水素(H)およびトリチウム(H)が含まれる。プロチウムは、自然界で見られる主要な水素同位体である。重水素を濃縮することにより、特定の治療上の利点、例えば、インビボ半減期の増大、もしくは投与量要件の低減が得られ得るか、または生物学的試料の特性評価のための標準として有用な化合物が得られ得る。トリチウムは放射性であり、したがって、代謝試験または動態試験ではトレーサーとして有用な放射性標識化合物を提供し得る。構造式I内の同位体濃縮化合物は、当業者に周知の従来の技術によって、または適切な同位体濃縮試薬および/もしくは中間体を使用して本明細書のスキームおよび実施例に記載されているものと同様のプロセスによって、過度の実験を用いることなく調製することができる。
【0179】
さらに、本発明の化合物の結晶形態のいくつかは多形として存在してもよく、したがって、本発明に含まれることが意図される。さらに、本発明の化合物のいくつかは、水または一般的な有機溶媒と溶媒和物を形成し得る。そのような溶媒和物は、本発明の範囲内に包含される。
【0180】
本発明の化合物をエナンチオマー的に純粋な製剤として投与することが一般に好ましい。ラセミ混合物は、いくつかの従来の方法のいずれかによって個々のエナンチオマーに分離することができる。これらには、キラルクロマトグラフィー、キラル補助剤による誘導体化とそれに続くクロマトグラフィーまたは結晶化による分離、およびジアステレオマー塩の分別結晶が含まれる。
【0181】

本明細書で使用される場合、本発明の化合物への言及は、薬学的に許容される塩、および遊離化合物もしくはその薬学的に許容される塩の前駆体として、または他の合成操作で使用される場合、薬学的に許容されない塩も含むことを意味することが理解される。
【0182】
本発明の化合物は、薬学的に許容される塩の形態で投与され得る。用語「薬学的に許容される塩」は、無機塩基または有機塩基および無機酸または有機酸を含む薬学的に許容される非毒性塩基または非毒性酸から調製された塩を指す。用語「薬学的に許容される塩」に包含される塩基性化合物の塩は、一般に遊離塩基を好適な有機酸または無機酸と反応させることによって調製される、本発明の化合物の非毒性塩を指す。本発明の塩基性化合物の代表的な塩には、限定するものではないが、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストレート、エシレート、フマル酸塩、グルセプテート、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニレート(glycollylars-anilate)、ヘキシルレゾルシネート(hexylresorcinate)、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエート、ヨウ化物、イソチオネート(isothionate)、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチルブロミド、硝酸メチル、硫酸メチル、ムケート(mucate)、ナプシレート(napsylate)、硝酸塩、N-メチルグルカミンアンモニウム塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩(エンボン酸塩)、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩、二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオジド、トリフルオロ酢酸塩および吉草酸塩が含まれる。本発明の化合物が酸性部分を有する場合、その好適な薬学的に許容される塩には、限定するものではないが、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、第二マンガン(manganic)、第一マンガン(mangamous)、カリウム、ナトリウム、亜鉛などを含む無機塩基に由来する塩が含まれる。アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩およびナトリウム塩が特に好ましい。薬学的に許容される有機非毒性塩基に由来する塩には、第一級アミン、第二級アミンおよび第三級アミン、環状アミン、ならびに塩基性イオン交換樹脂、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N-ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2-ジエチルアミノエタノール、2-ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N-エチルモルホリン、N-エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどの塩が含まれる。
【0183】
また、本発明の化合物中にカルボン酸(-COOH)またはアルコール基が存在する場合、カルボン酸誘導体の薬学的に許容されるエステル、例えば、メチル、エチルもしくはピバロイルオキシメチル、またはアルコールのアシル誘導体、例えば、O-アセチル、O-ピバロイル、O-ベンゾイルおよびO-アミノアシルを使用することができる。徐放性製剤またはプロドラッグ製剤として使用するための溶解性または加水分解特性を改変するための当技術分野で公知のエステル基およびアシル基が含まれる。
【0184】
用語「プロドラッグ」は、例えば、血液中での加水分解によって、インビボで親化合物に、例えば、式Iの化合物またはその塩への式Iのプロドラッグの変換によって迅速に変換される化合物を意味する。詳細な説明は、いずれも参照により本明細書に組み込まれるT.Higuchi and V.Stella,Pro-drugs as Novel Delivery Systems,Vol.14 of the A.C.S.Symposium Series、およびEdward B.Roche,ed.,Bioreversible Carriers in Drug Design,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987に記載されている。本発明は、本発明の新規化合物のプロドラッグを含む。
【0185】
本発明の化合物の溶媒和物、特に水和物も本発明に含まれる。
【0186】
有用性
本発明の化合物は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性の選択的阻害剤であるか、またはNa1.8ナトリウムイオンチャネル遮断薬としての選択的活性を有する。
【0187】
一実施形態では、本発明の化合物は、Qube(登録商標)アッセイシステムにおける各チャネルの機能的効力(IC50値)に基づいて、Na1.5ナトリウムチャネルよりもNa1.8ナトリウムチャネルに対して少なくとも10倍の選択性を示し、いくつかの実施形態では、Na1.5ナトリウムチャネルよりもNa1.8ナトリウムチャネルに対して少なくとも100倍の選択性を示す。
【0188】
本発明の化合物は、Na1.8チャネル活性の強力な阻害剤である。化合物およびその薬学的に許容される塩は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性および/またはNa1.8受容体の阻害によって媒介される疾患、障害および状態の治療に有効であり得る。
【0189】
Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性および/またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態には、限定するものではないが、侵害受容、変形性関節症、末梢神経障害、遺伝性先端紅痛症、多発性硬化症、喘息、掻痒症、急性のかゆみ、慢性的なかゆみ、片頭痛、虚血後の神経変性、てんかん、炎症性疼痛、自発痛、急性疼痛、周術期疼痛、術後疼痛、神経因性疼痛、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、糖尿病性神経障害、慢性腰痛、幻肢痛、癌および化学療法に起因する疼痛、慢性骨盤痛、疼痛症候群、ならびに複合性局所疼痛症候群が含まれる。
【0190】
これらの状態または疾患のうちの1つ以上は、治療を必要とする患者に本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与することによって、治療、管理、予防、低減、緩和、改善または制御され得る。また、本発明の化合物は、これらの状態、疾患または障害、すなわち、侵害受容、変形性関節症、末梢神経障害、遺伝性先端紅痛症、多発性硬化症、喘息、掻痒症、急性のかゆみ、慢性的なかゆみ、片頭痛、虚血後の神経変性、てんかん、炎症性疼痛、自発痛、急性疼痛、周術期疼痛、術後疼痛、神経因性疼痛、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、糖尿病性神経障害、慢性腰痛、幻肢痛、癌および化学療法に起因する疼痛、慢性骨盤痛、疼痛症候群、ならびに複合性局所疼痛症候群のうちの1つ以上を治療、予防、管理、緩和、改善または制御するのに有用であり得る医薬品の製造に使用され得る。
【0191】
化合物の好ましい使用は、治療を必要とする患者に治療有効量を投与することによる以下の疾患のうちの1つ以上の治療のためであり得る。化合物は、これらの疾患、すなわち、
1)疼痛状態、
2)掻痒状態、および
3)咳状態のうちの1つ以上を治療するための医薬品を製造するために使用され得る。
【0192】
本発明の一実施形態では、疼痛状態は、急性疼痛または慢性疼痛障害である。本発明の別の実施形態では、疼痛状態は急性疼痛障害である。
【0193】
本発明の化合物は、侵害受容の治療に有効であり得る。侵害受容または疼痛は生存に不可欠であり、多くの場合、防御機能を果たす。しかし、外科的処置に関連する疼痛、およびその疼痛を軽減するための現在の治療法は、手術後の回復を遅らせ、入院期間を長くする可能性がある。外科患者の80%もが、組織損傷、ならびに末梢神経の損傷、およびその後の炎症に起因する術後疼痛を経験する。神経損傷は、創傷が治癒した後に持続的な神経因性疼痛をもたらすため、外科患者の約10~50%が術後に慢性疼痛を発症することが多い。
【0194】
本発明の化合物は、変形性関節症の治療に有効であり得る。変形性関節症は、関節内の軟骨の炎症、破壊および最終的な喪失によって引き起こされる関節炎の一種である。変形性関節症に関連する疼痛の標準治療は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、例えば、セレコキシブおよびジクロフェナクである(Zeng et al.,2018に概説されている)。NSAID療法に応答しない患者は、典型的には、低用量のオピエート、例えばヒドロコドンによって治療される。上記の療法に抵抗性の患者については、通常、全関節置換術を選択する。
【0195】
本発明の化合物は、末梢神経障害の治療に有効であり得る。末梢神経障害は、慢性的な高血糖、および糖尿病によって引き起こされる神経損傷である。末梢神経障害は、足、脚または手などの遠位肢のしびれ、感覚の喪失、および時には疼痛をもたらす。末梢神経障害は、糖尿病の最も一般的な合併症である。有痛性糖尿病性神経障害の治療のための標準治療は、ガバペンチノイド、例えば、ガバペンチンおよびプレガバリンである。一部の患者はアミトリプチリンなどの三環系抗うつ薬に良好に反応するが、他の患者では、デュロキセチンなどのSRI/NRI薬物を使用して顕著な緩和が得られる(Schreiber et al.,World J Diabetes.2015 Apr 15;6(3):432-44)。多くの選択肢が利用可能であるが、副作用は一般的であり(例えば、眩暈、吐き気)、これにより、それらの潜在的な最大の可能性が制限される。
【0196】
本発明の化合物は、遺伝性先端紅痛症の治療に有効であり得る。遺伝性先端紅痛症(IEM)は、Na1.8を含むいくつかの電位開口型ナトリウムチャネルの変異に関連している慢性疼痛症候群である(Kist et al.,PLoS One.2016 Sep 6;11(9):e0161789)。患者は、典型的には暖かい温度、および運動を受けた手および足などの遠位領域に、典型的な「手袋およびストッキング」フレアパターンを呈する。一部の患者では、冷水浸漬によってフレアに関連する灼熱痛が緩和される。電位開口型ナトリウムチャネルに影響を及ぼす薬物療法(例えば、リドカインおよびメキシレチン)は有望であるが、IEMを治療するための標準治療は現時点で存在しない。
【0197】
本発明の化合物は、神経因性疼痛の治療に有効であり得る。神経因性疼痛は、体性感覚神経系に影響を及ぼす損傷または疾患によって引き起こされる疼痛である。ヒト患者、および神経因性疼痛の動物モデルでは、一次求心性感覚ニューロンへの損傷が、神経腫形成および自発的活動、ならびに通常は無害な刺激に応答した誘発活動をもたらし得ることが実証されている。(Colloca et al.,Nat Rev Dis Primers.2017 Feb 16;3:17002;Coward et al.,Pain.2000 Mar;85(1-2):41-50;Yiangou et al.,FEBS Lett.2000 Feb 11;467(2-3):249-52;Carter et al.,Phys Med Rehabil Clin N Am.2001 May;12(2):447-59)。一部の神経損傷はNav1.8発現の増加をもたらし、これは病理学的疼痛の根本的な機序であると考えられている。(Black et al.,Ann Neurol.2008 Dec;64(6):644-53;Bird et al.,Br J Pharmacol.2015 May;172(10):2654-70)。末梢神経系の損傷は、多くの場合、最初の損傷が解消した後も長く持続する神経因性疼痛をもたらす。神経因性疼痛の例には、限定するものではないが、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、糖尿病性神経障害、慢性腰痛、腰髄神経根障害、幻肢痛、癌および化学療法に起因する疼痛、慢性骨盤痛、複合性局所疼痛症候群、および関連する神経痛、ならびにNav1.8の機能獲得変異に起因して生じる有痛性状態が挙げられる(Huang et al.,J Neurosci.2013 Aug 28;33(35):14087-97;Kist et al.,PLoS One.2016 Sep 6;11(9):e0161789;Emery et al.,J Neurosci.2015 May 20;35(20):7674-81;およびSchreiber et al.,World J Diabetes.2015 Apr 15;6(3):432-44。
【0198】
通常は無症候性の感覚ニューロンの異所性活動は、神経因性疼痛の発生および維持に寄与すると考えられており、これは一般に、損傷した神経内のナトリウムチャネル活性の増加に関連すると考えられている。(Wood et al.,Curr Opin Pharmacol.2001 Feb;1(1):17-21;Baker et al.,TRENDS in Pharmacological Sciences,2001,22(1):27-31)。神経因性疼痛の標準治療は、特定の状態に応じてかなり異なるが、第一選択療法は、典型的には、プレガバリン、ガバペンチン、三環系抗うつ薬(例えばアミトリプチリン)、およびSRI/NRI薬物(例えばデュロキセチン)である。これらの療法に抵抗性の患者には、通常、低用量のオピエート(例えばヒドロコドン)が処方される。
【0199】
本発明の化合物は、多発性硬化症の治療に有効であり得る。近年の証拠では、多発性硬化症に果たすNav1.8の潜在的な役割が指摘されている。多発性硬化症の動物モデル(EAEモデル)から採取された組織、および多発性硬化症(MS)に罹患している患者の死後の脳内では、小脳内のNav1.8の発現が同定されている(Shields et al.,Ann Neurol.2012 Feb;71(2):186-94;Black et al.,Proc Natl Acad Sci U S A.2000 Oct 10;97(21):11598-602)。また、2つのSCN10A多型が、MSとの顕著な関連を示した(Roostaei et al.,Neurology.2016 Feb 2;86(5):410-7)。Nav1.8が小脳内で過剰発現されると、マウスは失調関連運動障害(ataxic-related motor deficit)を発症し、失調関連運動障害は、選択的小分子Nav1.8アンタゴニストの経口送達によって改善される(Shields et al.,PLoS One.2015 Mar 6;10(3))。これらの試験では、Nav1.8アンタゴニストが、多発性硬化症に関連する症状を治療するための有用な治療法であり得ることが示唆されている。
【0200】
本発明の化合物は、喘息の治療に有効であり得る。喘息は、人の気道が過敏になり、狭窄し、腫れて、呼吸を困難にする気道炎症によって引き起こされる。これらの症状は、典型的には、アレルギー反応によって引き起こされる(Nair P et al.,J Allergy Clin Immunol Pract.2017 May-Jun;5(3):649-659)。喘息の前臨床モデルでは、Nav1.8含有ニューロンの欠失、または小分子を介した神経線維の阻害は、気道炎症および免疫細胞浸潤を減少させる(Talbot et al.,Neuron.2015 Jul 15;87(2):341-54)。選択的Nav1.8アンタゴニストは、免疫細胞浸潤によって引き起こされる気道過敏症を予防するための有用な治療法であり得る。
【0201】
本発明の化合物は、掻痒症の治療に有効であり得る。世界人口の約4%に発症するかゆみとしても一般的に知られている掻痒症は、掻破に対する欲求または反射を誘発する不快な感覚であり、疼痛と密接に関連していると見なされている(Luo et al.,Cell Mol Life Sci.2015 Sep;72(17):3201-23)。かゆみの原因に関する理論は、侵害受容器(疼痛感知ニューロン)の微妙な低頻度の活性化を暗示しているが、一部の求心性神経が、かゆみを誘発するヒスタミンに優先的に応答することが記載されている(Schmelz et al.,J Neurosci.1997 Oct 15;17(20):8003-8)。同時に、ヒスタミン応答性ニューロンが、疼痛を生じるカプサイシンにも応答することが見出されている(McMahon et al.,Trends in Neuroscience 1992,15:497-501)。一過性受容体電位(TRP)ファミリーのメンバー、および神経成長因子(NGF)はいずれも、かゆみおよび疼痛に何らかの役割を果たすことが知られており、臨床的には、両疾患は、ガバペンチンおよび抗うつ薬などの治療剤によって治療される。したがって、疼痛およびかゆみの根底にある機構は高度に織り交ぜられ、複雑であり、汎選択性またはかゆみ選択性の経路の区別は曖昧なままであることが依然として容認されている(Ikoma et al.,Nat Rev Neurosci.2006 Jul;7(7):535-47)。Nav1.8発現ニューロン内に構成的に活性な形態のセリン/トレオニンキナーゼBRAFをトランスジェニック的に発現するマウスを使用して、掻痒症に果たすNav1.8の役割が試験された。これにより、掻痒受容器の興奮性が高まり、誘発性および自発性の掻破行動が増大した(Zhao et al.,2013)。皮膚では、炎症中にケラチノサイト、リンパ球、肥満細胞および好酸球から起痒物質が放出される。これらの分子は、Nav1.8を発現する自由神経終末に直接作用して、かゆみを誘発する(Riol-Blanco et al.,Nature.2014 Jun 5;510(7503):157-61)。慢性的なかゆみ、および急性のかゆみは、多くの様々な損傷、疾患および障害から生じる可能性があり、皮膚もしくは掻痒受容性、神経原性、神経因性または心因性として分類され得る。かゆみは、全身性障害、皮膚障害、および真皮への物理的損傷または化学的損傷の両方から生じる可能性がある。病理学的に、乾燥皮膚、湿疹、乾癬、水痘帯状疱疹、蕁麻疹、疥癬、腎不全、肝硬変、リンパ腫、鉄欠乏、糖尿病、閉経、赤血球増加症、尿毒症および甲状腺機能亢進症などの状態は、神経系の疾患、例えば、腫瘍、多発性硬化症、末梢神経障害、神経圧迫、および強迫性障害に関連する妄想と同様に、かゆみを引き起こす可能性がある。オピオイドおよびクロロキンなどの薬剤も、かゆみを引き起こし得る(Ikoma et al.,Nat Rev Neurosci.2006 Jul;7(7):535-47)。
【0202】
火傷後のかゆみもまた、治癒過程を妨げ、永久的な瘢痕をもたらし、生活の質に悪影響を及ぼすため、極めて深刻な臨床的問題である(Van Loey et al.,Br J Dermatol.2008 Jan;158(1):95-100)。
【0203】
本発明はまた、化合物の薬学的に許容される塩、および化合物と薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物を含む。
【0204】
化合物またはその薬学的に許容される塩は、疼痛状態、掻痒状態および咳状態の治療に有用であり得る。
【0205】
本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩は、ヒトまたは他の哺乳動物患者の疼痛状態、掻痒状態および咳状態を治療するための医薬品の製造に使用され得る。
【0206】
疼痛状態を治療する方法は、治療を必要とする患者に、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または化合物を含む医薬組成物の治療有効量を投与することを含む。掻痒状態を治療する方法は、治療を必要とする患者に、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または化合物を含む医薬組成物の治療有効量を投与することを含む。咳状態を治療する方法は、治療を必要とする患者に、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または化合物を含む医薬組成物の治療有効量を投与することを含む。
【0207】
本発明の化合物の他の医学的使用が本明細書に記載される。
【0208】
本明細書で使用される用語「疼痛状態」は、限定するものではないが、急性疼痛、周術期疼痛、術前疼痛、術後疼痛、神経因性疼痛、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、糖尿病性神経障害、慢性腰痛、幻肢痛、慢性骨盤痛、外陰痛、複合性局所疼痛症候群および関連神経痛、癌および化学療法に関連する疼痛、HIVに関連する疼痛、およびHIV治療誘発性神経障害、神経損傷、神経根ひきぬき損傷、有痛性外傷性単神経障害、有痛性多発神経障害、紅痛症、発作性激痛症、小径線維ニューロパチー、口腔灼熱症候群、中枢性疼痛症候群(神経系の何らかのレベルで実質的に何らかの病変によって引き起こされる可能性がある)、術後疼痛症候群(例えば、乳房切除後症候群(post mastectomy syndrome)、開胸後症候群(post thoracotomy syndrome)、断端痛))、骨および関節痛(変形性関節症)、反復運動痛(repetitive motion pain)、歯痛、筋膜痛(筋損傷、線維筋痛症)、周術期疼痛(一般外科、婦人科)、慢性疼痛、月経困難症、扁桃炎に関連する疼痛、様々な原因の炎症性疼痛(例えば、変形性関節症、関節リウマチ、リウマチ性疾患、腱鞘炎および痛風)、肩腱炎または滑液包炎、痛風性関節炎、およびリウマチ性多発筋痛症、一次痛覚過敏、二次痛覚過敏、一次性異痛症、二次性異痛症、または中枢増感によって引き起こされる他の疼痛、複合性局所疼痛症候群、慢性関節痛および関連神経痛の急性疼痛、片頭痛、偏頭痛、頭痛、群発性頭痛、非血管性頭痛、外傷性神経損傷、神経圧迫または神経絞扼、ならびに神経腫痛を含む。
【0209】
本明細書で使用される用語「掻痒状態」または「掻痒障害」は、限定するものではないが、掻破したいという欲求を引き起こす不快な感覚を伴う状態、例えば、慢性的なかゆみを含む。
【0210】
本明細書で使用される用語「咳状態」または「咳障害」は、限定するものではないが、慢性咳、神経障害性咳、または神経学的状態による咳を含む。
【0211】
Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態の治療とは、該疾患、障害または状態を有する対象への本発明の化合物の投与を指す。治療の1つの転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態を減少させることであり得る。治療の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態を緩和することであり得る。治療の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態を改善することであり得る。治療の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態を抑制することであり得る。治療の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態を管理することであり得る。
【0212】
治療の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態を予防することであり得る。
【0213】
Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態の予防とは、該疾患、障害または状態のリスクがある対象への本発明の化合物の投与を指す。予防の1つの転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態のリスクがある対象の該疾患、障害または状態を減少させることであり得る。予防の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態のリスクがある対象の該疾患、障害または状態を抑制することであり得る。予防の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態のリスクがある対象の該疾患、障害または状態を改善することであり得る。予防の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態のリスクがある対象の該疾患、障害または状態を緩和することであり得る。予防の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態のリスクがある対象の該疾患、障害または状態を管理することであり得る。
【0214】
治療の1つの転帰は、本発明の化合物の投与直前の対象の疼痛と比較して、対象が経験する疼痛の量を減少させることであり得る。治療の別の転帰は、本発明の化合物の投与直前の対象の疼痛と比較して、対象が経験する疼痛の量を緩和することであり得る。治療の別の転帰は、本発明の化合物の投与直前の対象の疼痛と比較して、対象が経験する疼痛の量を改善することであり得る。治療の別の転帰は、本発明の化合物の投与直前の対象の疼痛と比較して、対象が経験する疼痛の量を抑制することであり得る。治療の別の転帰は、本発明の化合物の投与直前の対象の疼痛と比較して、対象が経験する疼痛の量を管理することであり得る。治療の別の転帰は、本発明の化合物の投与直前の対象の疼痛と比較して、対象が経験する疼痛の量を改善することであり得る。
【0215】
治療の別の転帰は、本発明の化合物の投与後に対象が経験するさらなる疼痛を予防することであり得る。
【0216】
疼痛の予防とは、疼痛のリスクがある対象の疼痛を減少させるための本発明の化合物の投与を指す。予防には、限定するものではないが、手術または他の予測される有痛性事象の前の対象への投与が含まれる。予防の1つの転帰は、疼痛のリスクがある対象の疼痛を減少させることであり得る。予防の別の転帰は、疼痛のリスクがある対象の疼痛を抑制することであり得る。予防の別の転帰は、疼痛のリスクがある対象の疼痛を改善することであり得る。予防の別の転帰は、疼痛のリスクがある対象の疼痛を緩和することであり得る。予防の別の転帰は、疼痛のリスクがある対象の疼痛を管理することであり得る。
【0217】
化合物「の投与」および/または化合物「を投与すること」という用語は、治療を必要とする個体または哺乳動物に本発明の化合物または本発明の化合物のプロドラッグを提供することを意味すると理解されるべきである。
【0218】
本治療方法を実施するための構造式Iの化合物の投与は、そのような治療または予防を必要とする哺乳動物に、構造式Iの化合物の有効量を投与することによって行われる。本発明の方法による予防的投与の必要性は、周知の危険因子の使用によって決定される。個々の化合物の有効量は、症例を担当する医師または獣医によって最終分析で決定されるが、治療される正確な疾患、疾患の重症度、および患者が罹患する他の疾患または状態、患者が同時に必要とし得る他の薬物および治療の選択された投与経路、ならびに医師の判断における他の要因などの要因に依存する。
【0219】
これらの疾患または障害に対する本化合物の有用性は、文献に報告されている動物疾患モデルを対象に実証され得る。
【0220】
投与および用量範囲
本発明の化合物の有効用量を哺乳動物、特にヒトに提供するために、任意の好適な投与経路を使用してもよい。例えば、経口、静脈内、注入、皮下、経皮、筋肉内、皮内、経粘膜、粘膜内、直腸、局所、非経口、眼、肺、鼻などを使用してもよい。剤形には、錠剤、トローチ剤、分散剤、懸濁液、溶液、カプセル、クリーム、軟膏、エアロゾルなどが含まれる。好ましくは、本発明の化合物は経口投与される。
【0221】
Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性の阻害を必要とする障害、疾患および/または状態の治療または予防では、好適な投与量レベルは、一般に、単回用量または複数回用量で投与され得る約0.0001~500mg/kg患者体重/日である。一実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.001~500mg/kg患者体重/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.001~約250mg/kg/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.01~約250mg/kg/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.1~約100mg/kg/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.05~100mg/kg/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.1~50mg/kg/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.05~0.5mg/kg/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.5~5mg/kg/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約5~50mg/kg/日であり得る。経口投与の場合、組成物は、好ましくは、治療される患者への投与量の対症的調整のために、0.01~1000mgの活性成分、特に、0.01、0.025、0.05、0.075、0.1、0.25、0.5、0.75、1.0、2.5、5.0、7.5、10.0、15.0、20.0、25.0、50.0、75.0、100.0、150.0、200.0、250.0、300.0、400.0、500.0、600.0、750.0、800.0、900.0および1000.0mgの活性成分を含有する錠剤の形態で提供される。化合物は、1~8回/日、好ましくは、1~4回/日、さらに好ましくは、1回または2回/日のレジメンで投与され得る。この投与レジメンは、最適な治療応答を提供するように調整され得る。
【0222】
ただし、任意の特定の患者に対する特定の用量レベルおよび投与頻度は変動し得、使用される特定の化合物の活性、その化合物の代謝安定性および作用の長さ、年齢、体重、一般的な健康状態、性別、食事、投与様式および投与時間、排泄速度、薬物の組合せ、特定の状態の重症度、ならびに治療を受けている宿主を含む様々な要因に依存することが理解される。
【0223】
本発明の化合物は、(a)(1または複数の)化合物またはその薬学的に許容される塩と、(b)薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物に使用され得る。本発明の化合物は、1つ以上の他の活性医薬成分を含む医薬組成物に使用され得る。本発明の化合物はまた、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩が唯一の活性成分である医薬組成物に使用され得る。
【0224】
医薬組成物の場合のような用語「組成物」は、(1または複数の)活性成分と、担体を構成する(1または複数の)不活性成分とを含む生成物、および該成分のうちの任意の2つ以上の組合せ、複合体化もしくは凝集から、または該成分のうちの1つ以上の解離から、または該成分のうちの1つ以上の他のタイプの反応もしくは相互作用から直接的または間接的に生じる任意の生成物を包含することが意図される。したがって、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物と薬学的に許容される担体とを混合することによって作製される任意の組成物を包含する。
【0225】
本発明の化合物は、本発明の化合物が有用である疾患または状態の治療または改善に同じく有用であり得る他の薬物と組み合わせて使用され得る。そのような他の薬物は、本発明の化合物と同時または順次に、そのために一般的に使用される経路によって、および量で投与され得る。疼痛状態、掻痒状態および咳状態を有する患者の治療では、複数の薬物が一般に投与される。本発明の化合物は、一般に、これらの状態のための1つ以上の他の薬物を既に服用している患者に投与され得る。多くの場合、化合物は、患者の疼痛が治療に十分に応答しない場合、1つ以上の抗疼痛化合物によって既に治療されている患者に投与される。
【0226】
併用療法には、本発明の化合物と、1つ以上の他の薬物とが様々な重複スケジュールで投与される療法も含まれる。1つ以上の他の活性成分と組み合わせて使用される場合、本発明の化合物および他の活性成分は、それぞれが単独で使用される場合よりも低い用量で使用され得ることも企図される。したがって、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物に加えて、1つ以上の他の活性成分を含有するものを含む。
【0227】
本発明の化合物と組み合わせて投与され得、別個に、または同じ医薬組成物中で投与され得る他の活性成分の例には、限定するものではないが、以下が挙げられる:
(i)オピオイドアゴニスト;
(ii)オピオイドアンタゴニスト;
(iii)カルシウムチャネルアンタゴニスト;
(iv)NMDA受容体アゴニスト;
(v)NMDA受容体アンタゴニスト;
(vi)COX-2選択的阻害剤;
(vii)NSAID(非ステロイド性抗炎症薬);
(viii)鎮痛薬;
(ix)ナトリウムチャネル阻害剤;
(x)抗NGF抗体;
(xi)Na1.7阻害剤;
(xii)HCN阻害剤;
(xiii)TRPV1アンタゴニスト;
(xiv)Na1.7生物学的製剤;および
(xv)Na1.8生物学的製剤;ならびに
その薬学的に許容される塩。
【0228】
本発明の別の実施形態では、医薬組成物は、以下を含む:
(1)請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩;
(2)以下からなる群から選択される1つ以上の化合物またはその薬学的に許容される塩:
(i)オピオイドアゴニスト;
(ii)オピオイドアンタゴニスト;
(iii)カルシウムチャネルアンタゴニスト;
(iv)NMDA受容体アゴニスト;
(v)NMDA受容体アンタゴニスト;
(vi)COX-2選択的阻害剤;
(vii)NSAID(非ステロイド性抗炎症薬);
(viii)鎮痛薬;
(ix)ナトリウムチャネル阻害剤;
(x)抗NGF抗体;
(xi)Na1.7阻害剤;
(xii)HCN阻害剤;
(xiii)TRPV1アンタゴニスト;
(xiv)Na1.7生物学的製剤;および
(xv)Na1.8生物学的製剤;および
その薬学的に許容される塩;ならびに
(3)薬学的に許容される担体。
【0229】
Nav1.7生物学的製剤とは、限定するものではないが、Nav1.7チャネルの機能を阻害する抗体、ナノボディおよびペプチドを含むタンパク質を意味する。Nav1.8生物学的製剤とは、限定するものではないが、Nav1.8チャネルの機能を阻害する抗体、ナノボディおよびペプチドを含むタンパク質を意味する。
【0230】
本発明の化合物と組み合わせて使用する具体的な化合物には、限定するものではないが、リドカインパッチを含むリドカインを含むナトリウムチャネル阻害剤;限定するものではないが、アミトリプチリンを含む三環系抗うつ薬;および限定するものではないが、デュロキセチンを含むSRI/NRI薬物が含まれる。
【0231】
好適なオピオイドアゴニストには、限定するものではないが、コデイン、フェンタニル、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、レボルファノール、メペリジン、メタドン、モルヒネ、オキシコドン、オキシモルホン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、デゾシン、ナルブフィン、ペンタゾシンおよびトラマドールが含まれる。
【0232】
好適なオピオイドアンタゴニストには、限定するものではないが、ナルトレキソンおよびナロキソンが含まれる。
【0233】
好適なカルシウムチャネルアンタゴニストには、限定するものではないが、アムロジピン、ジルチアゼム、フェロジピン、ガバペンチン、イスラジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニソルジピン、プレガバリン、ベラパミルおよびジコニチド(ziconitide)が含まれる。
【0234】
好適なNMDA受容体アンタゴニストには、限定するものではないが、ケタミン、メタドン、メマンチン、アマンタジンおよびデキストロメトルファンが含まれる。
【0235】
好適なCOX-2阻害剤には、限定するものではないが、セレコキシブ、エトリコキシブおよびパレコキシブが含まれる。
【0236】
好適なNSAIDまたは非ステロイド性抗炎症薬には、限定するものではないが、アスピリン、ジクロフェナク、ジフルニサル、エトドラク、フェノプロフィン(fenoprofin)、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、メクロフェナム酸、メフェナム酸、メロキシカム、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、オキサプロジン、ピロキシカム、スリンダクおよびトルメチンが含まれる。
【0237】
好適な鎮痛薬には、限定するものではないが、アセトアミノフェンおよびデュロキセチンが含まれる。
【0238】
上記の組合せには、本発明の化合物と1つの他の活性化合物との組合せだけでなく、2つ以上の他の活性化合物との組合せも含まれる。非限定的な例には、化合物と以下から選択される2つ以上の活性化合物との組合せが挙げられる:オピオイドアゴニスト;オピオイドアンタゴニスト;カルシウムチャネルアンタゴニスト;NMDA受容体アゴニスト;NMDA受容体アンタゴニスト;COX-2選択的阻害剤;NSAID(非ステロイド性抗炎症薬);および鎮痛薬。
【0239】
本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩はまた、脊髄刺激療法および皮膚刺激療法と組み合わせて使用され得る。
【0240】
本発明はまた、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性が媒介する疾患、障害または状態を治療または予防するための方法であって、治療有効量のNa1.8ナトリウムイオンチャネル活性阻害剤および何らかの量の1つ以上の活性成分を、それらが効果的な緩和をもたらすように、そのような治療を必要とする患者、またはNa1.8ナトリウムイオンチャネル活性が媒介する疾患を発症するリスクがある患者に投与することを含む方法を提供する。
【0241】
本発明のさらなる態様では、少なくとも1つの薬学的に許容される担体または賦形剤とともに、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性阻害剤と1つ以上の活性成分とを含む医薬組成物が提供される。
【0242】
したがって、本発明のさらなる態様によれば、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性が媒介する疾患、障害または状態を治療または予防するための医薬品を製造するためのNa1.8ナトリウムイオンチャネル活性阻害剤および1つ以上の活性成分の使用が提供される。したがって、本発明のさらなる態様または代替の態様では、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性が媒介する疾患、障害または状態の治療または予防に同時に使用するか、別個に使用するか、または順次使用するための組合せ調製物として、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性阻害剤と1つ以上の活性成分とを含む生成物が提供される。そのような組合せ調製物は、例えば、ツインパックの形態であり得る。
【0243】
疼痛状態、掻痒状態および咳状態の治療または予防のために、本発明の化合物は、その疾患、障害または状態を治療するのに有効な別の医薬品と組み合わせて使用され得ることが理解される。
【0244】
本発明はまた、疼痛状態、掻痒状態および咳状態を治療または予防する方法であって、本発明の化合物の何らかの量と、その障害、疾患または状態を治療するのに有効な別の医薬品の何らかの量とを、それらが一緒になって効果的な緩和をもたらすように、そのような治療を必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
【0245】
本発明はまた、疼痛状態、掻痒状態および咳状態を治療または予防する方法であって、本発明の化合物の何らかの量と、その特定の状態、障害または疾患を治療するのに有用な別の医薬品の何らかの量とを、それらが一緒になって効果的な緩和をもたらすように、そのような治療を必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
【0246】
用語「治療有効量」は、治療される障害の症状の緩和を含む、研究者、獣医、医師または他の臨床医によって求められている、細胞、組織、系、動物またはヒトの生物学的または医学的応答を誘発する構造式Iの化合物の量を意味する。本発明の新規な治療方法は、当業者に公知の障害のためのものである。用語「哺乳動物」は、ヒトおよび伴侶動物、例えば、イヌおよびネコを含む。
【0247】
第2の活性成分に対する式Iの化合物の重量比は、変動し得、各成分の有効用量に依存する。一般に、各々の有効用量が使用される。したがって、例えば、式Iの化合物をCOX-2阻害剤と組み合わせる場合、式Iの化合物とCOX-2阻害剤との重量比は、一般に、約1000:1~約1:1000、好ましくは約200:1~約1:200の範囲である。式Iの化合物と他の活性成分との組合せも一般に上述の範囲内であるが、いずれの場合も、各活性成分の有効用量が使用されるべきである。
【0248】
合成方法
以下の反応スキームおよび実施例は、本発明に記載される構造式Iの化合物の合成に使用され得る方法を例示する。これらの反応スキームおよび実施例は、本発明を例示するために提供されており、決して本発明を限定するものと解釈されるべきではない。置換基はいずれも、別段示されない限り、上で定義した通りである。構造式Iの化合物の調製に、有機合成の文献で公知の合成変換に基づくいくつかの戦略を使用してもよい。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0249】
機器
Phenomenex Synergi C18(150mm×30mm×4ミクロン)、YMC-Actus Pro C18(150mm×30mm×5ミクロン)、Xtimate C18(150mm×25mm×5ミクロン)、Boston Green ODS(150mm×30mm×5ミクロン)、XSELECT C18(150mm×30mm×5ミクロン)、およびWaters XSELECT C18(150mm×30mm×5ミクロン)から選択されるカラムを装備したGilson GX-281を用いて、逆相クロマトグラフィーを行った。条件は、高pH(0.1%v/v 10mM NHCOまたは0.05% NHOHを含む0~100%アセトニトリル/水溶出液)または低pH(0.1%v/v TFAを含む0~95%アセトニトリル/水溶出液)のいずれかを含み、いくつかの例について言及されている。
【0250】
以下の条件を使用するSepiate Prep SFC 100、Multigram II(MG II)、THAR80 prep SFC、またはWaters SFC(80、200または350)を用いて、SFCキラル分割を行った:キラル法A:AD-Hカラム、30%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法B:ICカラム、45%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法C:AD-Hカラム、30%EtOH/CO;キラル法D:AD-Hカラム、25%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法E:AD-Hカラム、5~40%EtOH(0.05%DEA)/CO;キラル法F:WHELK-01カラム、30%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法G:AD-Hカラム、20%MeOH/CO;キラル法H:OJ-Hカラム、25%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法I:AD-Hカラム、40%EtOH/CO;キラル法J:OJ-Hカラム、15%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法K:IG-3カラム、40%EtOH/CO;キラル法L:AD-Hカラム、30%MeOH/CO;キラル法M:AD-Hカラム、30%MeOH(0.05%DEA)/CO;キラル法N:OJ-Hカラム、20%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法O:AD-Hカラム、15%MeOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法P:AD-Hカラム、30%MeOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法Q:AD-Hカラム、25%MeOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法R:OD-Hカラム、25%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法S:WHELK-01カラム、50%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法T:AD-Hカラム、20%EtOH/CO;キラル法U:AS-Hカラム、25%MeOH/CO;キラル法V:AD-Hカラム、40%MeOH/CO;キラル法W:OJ-Hカラム、15%MeOH/CO;キラル法X:IAカラム、40%MeOH/CO;キラル法Y:AD-Hカラム、40%MeOH(0.05%DEA)/CO;キラル法Z:AS-Hカラム、20%MeOH/CO;キラル法AA:AD-Hカラム、35%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法AB:AD-Hカラム、35%MeOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法AC:ICカラム、30%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法AD:OD-Hカラム、40%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法AE:OD-Hカラム、30%EtOH/CO;キラル法AF:AD-Hカラム、35%EtOH/CO;キラル法AG:AD-Hカラム、13%MeOH/CO;キラル法AH:AD-Hカラム、15~25%MeOH/CO;キラル法AI:OJ-Hカラム、15~25%MeOH/CO;キラル法AJ:ICカラム、20%MeOH/CO;キラル法AK:Chiral Technologies SFC-B(P4VP)、10%MeOH/CO;キラル法AL:OJ-Hカラム、10%MeOH/CO;キラル法AM:AD-Hカラム、10%MeOH/CO;キラル法AN:AD-Hカラム、35%MeOH/CO;キラル法AO:AD-Hカラム、5%MeOH/CO;キラル法AP:AD-Hカラム、25%EtOH/CO;キラル法AQ:WHELK-01カラム、20%EtOH/CO;キラル法AR:OD-Hカラム、15%EtOH/CO
【0251】
以下の条件のうちの1つを使用して、TUVおよびMS検出器ならびにWaters SQD質量分析計を備えたWaters Classing Aquityシステム、Shimadzu 2010もしくは2020質量分析計を備えたShimadzu 20 UV 254および220nM、またはDAD/ELSDおよびG6110 MSDを備えたAgilent 1200 HPLCを用いて、LC/MS決定を行った:1)A:0.05%TFA水溶液およびB:0.05%TFAのアセトニトリル溶液を含有する移動相を使用するAscentis Express C18(3×50mm)2.7μmカラム、90:10(A:B)から5:95(A:B)までの勾配で6分間かけて、1.8mL/分の流速で、210nmでUV検出;2)A:0.05%TFA水溶液およびB:0.05%TFAのアセトニトリル溶液を含有する移動相を使用するAquity BEH C18、(1.0×50mm)1.7μmカラム、90:10(A:B)から5:95(A:B)までの勾配で2分間かけて、0.3mL/分の流速で、215nmでUV検出;3)A:0.1%TFA水溶液およびB:アセトニトリルを含有する移動相を使用するAgilent YMC J’Sphere H-80(3×50mm)5μmカラム、95:5(A:B)から0:100(A:B)までの勾配で3.6分間および0:100(A:B)までの勾配で0.4分間かけて、1.4mL/分の流速で、254および220nmでUV検出、およびAgilent 1100四重極質量分析計;4)A:0.0375%TFA水溶液およびB:0.01875%TFAのアセトニトリル溶液を含有する移動相を使用するAgilent TC-C18(2.1×50mm)5μmカラム、90:10(A:B)(0.4分間にわたる)から90:10~0:100(A:B)までの勾配で3分間かけて、および10:90(A:B)までの勾配で0.6分間かけて、0.8mL/分の流速で、254および220nmでUV検出、およびAgilent 6110四重極質量分析計。
【0252】
特に明記しない限り、標準的な分析技術に従って、Varian 400 ATB PFG 5mm、Nalorac DBG 400-5もしくはNalorac IDG 400-5プローブを備えたVarian Unity-Inova 400MHz NMR分光計、Auto X ID PFG Probe 5mmを備えたVarian-400MHz MR分光計、PFG 4Nuc Probe 5mmを備えたVarian 400MHz VNMRS分光計、またはPABBO Probe 5mmを備えたBruker AvanceIII 500MHz分光計を使用してプロトンまたはH NMRを取得し、スペクトル分析の結果を報告している。化学シフト(δ)値は、デルタ(δ)単位、百万分率(ppm)で報告している。H NMRスペクトルの化学シフトは、残留非重水素化溶媒(δ7.26ppmで参照されるCDCl;δ2.50ppmで参照されるDMSO d-6、およびδ3.31ppmで参照されるCDOD)のシグナルに対して与えられる。以下の略語によって多重線を報告する:s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、dd=ダブレットのダブレット、m=非等価共鳴のマルチプレットまたは重複。カップリング定数(J)は、ヘルツ(Hz)で報告している。
【0253】
略語
AcOHは酢酸である;aq.は水溶液である;OAcはアセテートである;BH DMSはボランジメチルスルフィドである;Bocはtert-ブトキシカルボニルである;Calc’dは計算値である;CDIは1,1’-カルボニル-ジイミダゾールであり、DASTはジエチルアミノ硫黄トリフルオリドである;DCEはジクロロエタンである;DCMはジクロロメタンである;DEAはジエタノールアミンである;Deoxoflourはビス(2-メトキシエチル)アミノ硫黄トリフルオリドである;DIEAはN,N-ジイソプロピルエチルアミンである;DMAはジメチルアセトアミドである;DMEはジメトキシエタンである;DMFはジメチルホルムアミドである;DMSOはジメチルスルホキシドである;dppfは1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-フェロセンである;EDCは1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)-カルボジイミドである;EtOはジエチルエーテルである;EtOAcは酢酸エチルである;EtOHはエタノールである;gはグラムである;(1または複数の)hまたはhrは(1または複数の)時間である;HATUは1-[ビス(ジメチル-アミノ)-メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム-3-オキシデヘキサフルオロ-ホスフェートである;Hexはヘキサンである;HOAtは1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾールである;HPLCは高速液体クロマトグラフィーである;IPAはイソプロピルアルコールである;iPrMgClはイソプロピルマグネシウムクロリドである;iPrMgCl-LiClはイソプロピルマグネシウムクロリド塩化リチウム錯体である;Lはリットルである;LAHは水素化リチウムアルミニウムである;LC/MSは液体クロマトグラフィー/質量分析である;LRMSは低分解能質量分析である;Mはモルである;Meはメチルである;MeOHはメタノールである;MeCNはアセトニトリルである;mgはミリグラムである;mLはミリリットルである;mmolはミリモルである;NaHMDSはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドである;NHOAcは酢酸アンモニウムであり、NMOは4-メチルモルホリンN-オキシドである;NMPはN-メチルピロリドンである;PCCはクロロクロム酸ピリジニウムである;Pd/Cはパラジウム炭素である;Pd(dppf)Clは[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)である;Pd(PPhはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)である;Pd(tBuP)はビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0)である;PEは石油エーテルである;PGは保護基である;prepは分取である;rtまたはRTは室温である;satは飽和である;SFCは超臨界流体クロマトグラフィーである;T3Pは2,4,6-トリプロピル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリホスホリナン-2,4,6-トリオキシドである;TBAFはフッ化テトラブチルアンモニウムである;tBuXPhos Pd G3は[(2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)-2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネートである;TEAはトリエチルアミンである;THFはテトラヒドロフランである;Ti(OEt)はチタン(IV)エトキシドである;Ti(OiPr)はチタン(IV)イソプロポキシドである;TLCは薄層クロマトグラフィーである;TMS-ジアゾメタンはトリメチルシリルジアゾメタンである;;UVは紫外線である。
【0254】
スキームAに示すように、一般に、Ti(OEt)またはTi(OiPr)などの脱水剤を利用して、適切に官能化されたアルデヒドA-1とtert-ブタンスルフィンアミドとの間の縮合によって本発明の化合物を調製して、中間体A-2を得ることができる。次いで、中間体A-2を様々な有機金属求核剤A-3と反応させて中間体A-4を得ることができ、これを酸性条件下で脱保護して式A-5のアミンを得ることができる。次いで、アミドカップリング条件(Z=OH)または求核置換反応(Z=Cl)を利用して、アミンA-5をイミダゾリジノンA-6と一緒にして、式A-7の化合物を供給することができる。いくつかの実施形態では、Bocなどの保護基は、合成の過程を通して除去する必要があり得る。A-1型のアルデヒド、およびA-3型の有機金属は、市販されているか、または適切な中間体から合成され得る。
【化8】

【0255】
スキームBに示すように、一般に、(COCl)、またはアミンB-2とのアミドカップリングのいずれかを用いて、適切に官能化されたカルボン酸B-1を活性化することによって本発明の化合物を調製して、B-3の中間体を得ることができる。次いで、これらの中間体は、中間体B-4を得るために、様々な有機金属求核剤A-3との反応に適している。次いで、アミン源および還元剤の存在下で、中間体B-4を還元的アミノ化反応に供して、A-5の中間体を得ることができる。場合によっては、tert-ブタンスルフィンアミドがアミン源として使用され、還元的アミノ化後に(酸性環境で)脱保護を必要とする。次いで、アミドカップリング条件(Z=OH)または求核置換反応(Z=Cl)を利用して、アミンA-5をイミダゾリジノンA-6と一緒にして、式A-7の化合物を供給することができる。いくつかの実施形態では、Bocなどの保護基は、合成の過程を通して除去する必要があり得る。B-1型のカルボン酸、およびA-3型の有機金属は、市販されているか、または適切な中間体から合成され得る。
【化9】

【0256】
中間体
中間体1
(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)チアゾール-4-イル)メタンアミンヒドロクロリド
【化10】

【0257】
工程1:(R)-N-((2-クロロチアゾール-4-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。2-クロロチアゾール-4-カルバルデヒド(2.00g、13.6mmol)および(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.64g、13.6mmol)をTHF(68mL)に溶解し、次いで、Ti(OEt)(5.68mL、27.1mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌し、次いで、ブラインで希釈し、砂を通して濾過し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層を飽和NHCl、ブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0258】
工程2:(R)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-クロロチアゾール-4-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。2-クロロ-1-フルオロ-4-ヨードベンゼン(3.1mL、24mmol)をTHF(20mL)に溶解し、0℃に冷却し、次いで、iPrMgCl(8.0mL、16mmol、THF中2M)を5分間にわたってゆっくり加えた。この混合物を15分間撹拌し、次いで、(R)-N-((2-クロロチアゾール-4-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.0g、8.0mmol)のトルエン(100mL)溶液を-25℃でゆっくり加えた。次いで、混合物を室温に加温し、室温で1時間撹拌した。混合物を1N HClを用いてクエンチし、10分間撹拌した。次いで、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~100%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0259】
工程3:(R)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(R)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-クロロチアゾール-4-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.1g、3.0mmol)、NaCO(0.95g、9.0mmol)、Pd(dppf)Cl(1.1mg、1.5mmol)および4,4,6-トリメチル-2-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボリナン(1.3mL、6.0mmol)をTHF(12mL)および水(3mL)に溶解し、Nを溶液に通して10分間バブリングすることによって脱気した。次いで、マイクロ波照射により1時間かけて混合物を110℃に加熱した。次いで、混合物を飽和NaCOで希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~75%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0260】
工程4:(R)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(R)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.50g、1.1mmol)およびジフェニル-(メチル)スルホニウムテトラフルオロボレート(0.42g、1.5mmol)のTHF(12mL)溶液を0℃に冷却した。次いで、NaHMDS(0.91mL、1.8mmol)を5分間かけて0℃まで加え、反応物を室温に加温した。混合物をMeOHを加えることによってクエンチし、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~80%EtOAc:hex)に供して、表題化合物を得た。
【0261】
工程5:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)チアゾール-4-イル)メタンアミンヒドロクロリド。(R)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.52g、0.85mmol)のEtOAc(12mL)溶液を0℃に冷却した。次いで、HClガスを飽和するまで15秒間にわたり混合物に通してバブリングした。次いで、混合物を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0262】
中間体2A(RまたはS)-6-(アミノ(3-クロロ-4-フルオロフェニル)メチル)ピコリノニトリルヒドロクロリド
【化11】

【0263】
工程1:(R)-N-((6-ブロモピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。6-ブロモピコリンアルデヒド(1.0g、5.4mmol)および(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.78g、6.4mmol)の混合物のTHF(20mL)溶液に、Ti(OEt)(2.2mL、11mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、EtOAcで希釈し、ブラインを用いて洗浄し、濾過した。濾液をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0264】
工程2:(R)-N-((6-ブロモピリジン-2-イル)(3-クロロ-4-フルオロフェニル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(R)-N-((6-ブロモピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.75g、2.6mmol)のトルエン(20mL)溶液に、(3-クロロ-4-フルオロフェニル)臭化マグネシウム(7.8mL、7.8mmol、1M)を-45℃で加えた。混合物を-45℃で2時間撹拌し、次いで、飽和NHClを用いてクエンチした。次いで、混合物をEtOAcを用いて抽出し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(2:1 EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0265】
工程3:(R)-N-(-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(6-シアノピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(R)-N-((6-ブロモピリジン-2-イル)(3-クロロ-4-フルオロフェニル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.13g、0.32mmol)およびZn(CN)(0.19g、1.6mmol)の混合物のNMP(6mL)溶液に、Pd(tBuP)(45mg、0.089mmol)を加えた。混合物をマイクロ波によって10分間かけて130℃に加熱した。次いで、反応物を濾過した。濾液に水を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を逆相HPLC(55:45から35:65;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー2A1(R)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(6-シアノピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを得た。
【0266】
工程4:(RまたはS)-6-(アミノ(3-クロロ-4-フルオロフェニル)メチル)ピコリノニトリル。2A1(R)-N-(-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(6-シアノピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.22g、0.60mmol)のHCl(0.50mL、2.0mmol、MeOH中4N)およびTHF(3mL)溶液を15℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮して、表題化合物を塩酸塩として得た。
【0267】
中間体2B
(RまたはS)-6-(アミノ(3-クロロ-4-フルオロフェニル)メチル)ピコリノニトリルヒドロクロリド
【化12】

【0268】
工程1:(R)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(6-シアノピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。
【0269】
(R)-N-((6-ブロモピリジン-2-イル)(3-クロロ-4-フルオロフェニル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.13g、0.32mmol、中間体2Aで調製)およびZn(CN)(0.19g、1.6mmol)の混合物のNMP(6mL)溶液に、Pd(tBuP)(45mg、0.089mmol)を加えた。混合物をマイクロ波によって10分間かけて130℃に加熱した。反応物を濾過し、濾液に水を加え、続いてEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を逆相HPLC(55:45から35:65;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物:第2の溶出ジアステレオマー2B1(R)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(6-シアノピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを得た。
【0270】
工程2:(RまたはS)-6-(アミノ(3-クロロ-4-フルオロフェニル)メチル)ピコリノニトリル。2B1(R)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(6-シアノピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.22g、0.60mmol)のHCl(0.50mL、2.0mmol、MeOH中4N)およびTHF(3mL)溶液を15℃で1時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮して、中間体2B(RまたはS)-6-(アミノ(3-クロロ-4-フルオロフェニル)メチル)ピコリノニトリルを塩酸塩として得た。
【0271】
中間体3
6-(ジフルオロメチル)-5-フルオロピコリンアルデヒド
【化13】

【0272】
工程1:6-クロロ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロピリジン。6-クロロ-3-フルオロピコリンアルデヒド(2.0g、12mmol)のCHCl(35mL)溶液に、DAST(5.0mL、7.6mmol)を0℃でゆっくり加えた。混合物を脱気し、Nを充填した(3回)。次いで、混合物を室温で12時間撹拌し、水を用いてクエンチし、DCMを用いて抽出した。合わせた有機相を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0273】
工程2:2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-6-ビニルピリジン。6-クロロ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロピリジン(2.2g、12mmol)、トリフルオロ(ビニル)ホウ酸カリウム(3.2g、24mmol)およびKCO(3.4g、24mmol)の混合物のTHF(25mL)および水(0.1mL)溶液に、Pd(dppf)Cl(0.89g、1.21mmol)を加えた。混合物を80℃で12時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0274】
工程3:6-(ジフルオロメチル)-5-フルオロピコリンアルデヒド。2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-6-ビニルピリジン(1.8g粗)、NMO(2.4g、21mmol)およびOsO(0.033mL、0.10mmol)の混合物のTHF(25mL)および水(5mL)溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、NaIO(11g、52mmol)を混合物に加え、反応物を室温で2時間撹拌した。次いで、混合物を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0275】
中間体4
(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メタンアミン
【化14】

【0276】
工程1:6-クロロ-5-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルピコリンアミド。6-クロロ-5-フルオロピコリン酸(5.0g、28mmol)の混合物のDCM(20mL)溶液に、CDI(5.5g、34mmol)を加えた。混合物を1時間撹拌した。次いで、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(3.3g、34mmol)およびTEA(12mL、85mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌し、次いで、水で希釈し、DCMを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~30%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0277】
工程2:5-フルオロ-N-メトキシ-N-メチル-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピコリンアミド。6-クロロ-5-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルピコリンアミド(3.0g、14mmol)、tBuXPhos Pd G3(1.0g、1.4mmol)およびCsCO(9.4g、29mmol)の混合物のトルエン(20mL)溶液に、2,2,2-トリフルオロ(1.1g、11mmol)を加えた。混合物を80℃で16時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~30%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0278】
工程3:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メタノン。4-ブロモ-2-クロロ-1-フルオロベンゼン(2.4g、12mmol)のTHF(5mL)溶液に、iPrMgCl(6.5mL、8.5mmol)を0℃で加え、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、5-フルオロ-N-メトキシ-N-メチル-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピコリンアミド(1.5g、5.3mmol)のTHF(5mL)溶液を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、飽和NHClを加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO下で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~30%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0279】
工程4:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メタンアミン。30mLマイクロ波バイアル内の(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メタノン(0.30g、0.85mmol)のEtOH(5mL)溶液に、NHOAc(0.99g、13mmol)およびNaBHCN(80mg、1.3mmol)を加えた。混合物を撹拌し、マイクロ波反応器内、130℃で10分間加熱した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮し、続いてpH>10になるまで2N NaOHを用いて処理した。次いで、溶液をEtOAcを用いて抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~30%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0280】
中間体5
1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸
【化15】

【0281】
工程1:エチル1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート。メチル1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(1.0g、7.1mmol)およびKCO(2.0g、14mmol)の混合物のMeCN(10mL)溶液に、2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(2.5g、11mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。次いで、水を加えることによって反応をクエンチし、得られた混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(31%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0282】
工程2:1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸。エチル1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(1.0g、4.5mmol)の混合物のEtOH(5mL)および水(5mL)溶液に、NaOH(0.36g、9.0mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で30分間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮した。得られた残渣をEtOAcに溶解し、塩酸(0.5M)を用いて洗浄した。有機物を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0283】
中間体6
5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒド
【化16】

【0284】
工程1:5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)-2-ビニルピリジン。2-クロロ-5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン(1.0g、5.0mmol)、トリフルオロ(ビニル)ホウ酸カリウム(1.0g、7.5mmol)およびKCO(1.4g、10mmol)の混合物のジオキサン(15mL)および水(1.5mL)溶液に、Pd(dppf)Cl(0.37g、0.50mmol)を加えた。混合物を100℃で12時間撹拌した。次いで、水を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0285】
工程2:5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒド。5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)-2-ビニルピリジン(0.96g粗)、NMO(1.2g、10mmol)およびOsO(2.5mL、0.25mmol)の混合物のTHF(20mL)および水(10mL)溶液を室温で12時間撹拌した。次いで、NaIO(3.2g、15mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物に水を加えた後、DCMを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0286】
中間体7
(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-クロロ-6-シクロプロピルピリジン-3-イル)メタンアミンヒドロクロリド
【化17】

【0287】
工程1:5-ブロモ-3-クロロ-2-シクロプロピルピリジン。シクロプロピルマグネシウムブロミド(8.1mL、4.0mmol)のTHF(15mL)溶液に、塩化亜鉛(0.55g、4.0mmol)のTHF(15mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、2,5-ジブロモ-3-クロロピリジン(1.0g、3.7mmol)およびPd(PPh(0.43g、0.37mmol)を一度に加えた。混合物を室温で10時間撹拌し、次いで、水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。
【0288】
合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~10%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0289】
工程2:(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-クロロ-6-シクロプロピルピリジン-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。5-ブロモ-3-クロロ-2-シクロプロピルピリジン(0.38g、1.7mmol)のTHF(3mL)溶液に、iPrMgCl-LiCl(1.2mL、1.5mmol、THF中1.3M)を0℃で加えた。混合物を2時間撹拌し、次いで、(R)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.42g、1.5mmol、実施例52Aおよび52Bの工程1から)の混合物のTHF(3mL)溶液を加えた。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、NHClで希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~15%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0290】
工程3:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-クロロ-6-シクロプロピルピリジン-3-イル)メタンアミンヒドロクロリド。(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-クロロ-6-シクロプロピルピリジン-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.20g、0.46mmol)のMeOH(2mL)溶液に、HCl(2.0mL、8.0mmol、MeOH中4N)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0291】
中間体8
5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒド
【化18】

【0292】
3,6-ジクロロ-2-(トリフルオロメチル)ピリジンから出発して、中間体6の手順と同様の手順に従って中間体8を調製した。
【0293】
中間体9
(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メタンアミンヒドロクロリド
【化19】

【0294】
工程1:3-クロロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ピリジン。3-クロロ-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(2.0g、11mmol)および4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(4.2g、17mmol)のヘキサン(30mL)溶液に、4,4’-ジ-tert-ブチル-2,2’-ビピリジン(0.30g、1.1mmol)およびビス(1,5-シクロオクタジエン)ロジウム(I)テトラフルオロボレート(0.37g、0.55mmol)を加えた。混合物を65℃で18時間撹拌し、次いで、水で希釈し、DCMを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~8%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0295】
工程2:3-クロロ-5-ヨード-2-(トリフルオロメチル)ピリジン。化合物3-クロロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(1.0g、3.2mmol)のDME(15mL)溶液に、1-ヨードピロリジン-2,5-ジオン(2.2g、9.8mmol)、CuI(0.062g、0.32mmol)、1,10-フェナントロリン(0.059g、0.32mmol)およびKCO(0.90g、6.5mmol)を加えた。
【0296】
混合物を50℃で12時間撹拌し、次いで、水で希釈し、DCMを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(0~1%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0297】
工程3:(R)-N-((5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。3-クロロ-5-ヨード-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(0.28g、0.91mmol)のトルエン(3mL)溶液に、iPrMgCl-LiCl錯体(0.65mL、0.85mmol、THF中1.3M)を-40℃で加えた。混合物を-40℃で1時間撹拌した。次いで、(R)-N-((5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.18g、0.61mmol、実施例7Aおよび7Bの工程3から)のトルエン(2mL)溶液を加えた。混合物を-40℃で撹拌し、次いで、29℃にゆっくり加温し、29℃で4時間撹拌した。次いで、混合物を飽和NHClを用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(33%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0298】
工程4:(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メタンアミンヒドロクロリド。
【0299】
(R)-N-((5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.24g、0.50mmol)のMeOH(2mL)溶液に、HCl(2.0mL、8.0mmol、MeOH中4N)を加えた。混合物を室温で11時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0300】
中間体10
(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(シス-2,6-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メタンアミン
【化20】

【0301】
工程1:メチルシス-2,6-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-カルボキシレート。メチルシス-2,6-ジメチルピペリジン-4-カルボキシレート(0.20g、1.2mmol)およびKCO(0.32g、2.3mmol)の混合物のMeCN(10mL)溶液に、2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(0.41g、1.7mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で12時間撹拌した。次いで、水を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0~10%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0302】
工程2:シス-2,6-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-カルボン酸。メチルシス-2,6-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-カルボキシレート(0.31g、1.2mmol)の混合物のMeOH(2.5mL)およびTHF(2.5mL)溶液に、NaOH水溶液(0.61mL、3.7mmol、6M)を25℃で加えた。反応物を25℃で12時間撹拌し、真空中で濃縮し、水に溶解した。混合物をDCMを用いて抽出した。次いで、HCl(1M)を約pH3になるまで水性混合物に加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせたEtOAc層を分離し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0303】
工程3:シス-N-メトキシ-N,2,6-トリメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-カルボキサミド。シス-2,6-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-カルボン酸(0.29g、1.2mmol)の混合物のDCM(15mL)溶液に、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(0.24g、1.5mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.14g、1.4mmol)およびTEA(0.32mL、2.3mmol)を加えた。得られた混合物を12時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~30%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0304】
工程4:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(シス-2,6-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メタノン。シス-N-メトキシ-N,2,6-トリメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-カルボキサミド(0.30g、1.0mmol)の混合物のTHF(5mL)溶液に、(3-クロロ-4-フルオロフェニル)臭化マグネシウム(0.71g、3.0mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で1.5時間撹拌し、次いで、飽和NHClを用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~20%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0305】
工程5:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(シス-2,6-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メタンアミン。(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(シス-2,6-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メタノン(0.28g、0.77mmol)およびNHOAc(0.89g、12mmol)の混合物のEtOH(8mL)溶液に、NaCNBH(73mg、1.2mmol)を25℃で加えた。混合物をマイクロ波下、130℃で15分間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣を分取シリカゲルTLC(10%DCM:MeOH)によって精製して、表題化合物を得た。
【0306】
中間体11
1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-2-((4,4-ジフルオロシクロヘキシル)オキシ)エタン-1-オン
【化21】

【0307】
工程1:1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-2-ジアゾエタン-1-オン。
【0308】
3-クロロ-4-フルオロ安息香酸(1.0g、5.7mmol)の混合物のSOCl(10mL)溶液を90℃で2時間撹拌した。次いで、溶媒を減圧下で蒸発させた。得られた粗残渣をTHF(10mL)およびMeCN(10mL)に溶解し、0℃に冷却した。次いで、TMS-ジアゾメタン(5.7mL、11mmol)を加え、反応混合物を室温に加温し、1時間撹拌した。水を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0309】
工程2:1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-2-((4,4-ジフルオロシクロヘキシル)オキシ)エタン-1-オン。1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-2-ジアゾエタン-1-オン(0.10g粗)および4,4-ジフルオロシクロヘキサノール(0.10g、0.76mmol)の混合物のトルエン(2mL)溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸インジウム(iii)(28mg、0.050mmol)を加えた。得られた混合物を20℃で18時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、次いで、分取シリカゲルTLC(1:5 EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0310】
中間体12
2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)酢酸
【化22】

【0311】
工程1:2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)酢酸。メチル2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)アセテート(0.60g、3.8mmol)をMeOH(10mL)に溶解し、次いで、LiOH・HO(0.32g、7.6mmol)の水(2mL)溶液を加えた。反応物を室温で10時間撹拌し、次いで、pH=2になるまで3M HClを用いて酸性化し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0312】
中間体13
1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-2-カルバルデヒド
【化23】

【0313】
工程1:tert-ブチル2-(メトキシ(メチル)カルバモイル)ピペリジン-1-カルボキシレート。CDI(1.4g、8.7mmol)のDCM(10mL)溶液に、1-(boc)ピペリジン-2-カルボン酸(1.0g、4.4mmol)を室温で1時間かけて加えた。次いで、DIEA(2.3mL、13mmol)およびN,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.64g、6.5mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、水を加え、混合物をDCMを用いて抽出した。
【0314】
合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(26%EtOAC:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0315】
工程2:N-メトキシ-N-メチルピペリジン-2-カルボキサミド。tert-ブチル2-(メトキシ(メチル)カルバモイル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.40g、1.5mmol)の混合物のDCM(2mL)溶液に、TFA(3.0mL、39mmol)を加えた。得られた混合物を室温で90分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0316】
工程3:N-メトキシ-N-メチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-2-カルボキサミド。N-メトキシ-N-メチルピペリジン-2-カルボキサミド(0.22g粗)およびKCO(0.35g、2.6mmol)の混合物のMeCN(6mL)溶液に、2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(0.89g、3.8mmol)を加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。次いで、水を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(15%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0317】
工程4:1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-2-カルバルデヒド。
【0318】
N-メトキシ-N-メチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-2-カルボキサミド(1.2g、4.7mmol)の混合物のTHF(20mL)溶液に、LAH(0.27g、7.1mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、濾過し、濃縮して乾燥させた。得られた残渣を水で希釈し、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0319】
中間体14
7,7-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-カルバルデヒド
【化24】

【0320】
工程1:7,7-ジフルオロ-3-ヨードビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン。4-ヨード-2-メチル安息香酸から出発して、実施例30の合成と同様の手順に従って表題化合物を調製した。
【0321】
工程2:7,7-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-カルバルデヒド。0℃の7,7-ジフルオロ-3-ヨードビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン(1.0g、4.0mmol)およびTHF(20mL)の撹拌溶液に、iPrMgCl(3.0mL、6.0mmol、THF中2.0M)を加えた。溶液を0℃で20分間撹拌し、次いで、DMF(0.92mL、12mmol)を加えた。反応物を0℃で30分間撹拌し、次いで、HCl水溶液(1N)を用いてクエンチし、次いで、EtOAcを用いて抽出した。有機層を飽和NaHCO、ブラインを用いて洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0322】
中間体15
4-(アミノ(3-クロロ-4-フルオロフェニル)メチル)ベンゾニトリルヒドロクロリド
【化25】

【0323】
工程1:(S)-N-(4-シアノベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。4-ホルミルベンゾニトリル(1.3g、10mmol)および(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.2g、10mmol)をTHF(50mL)に溶解し、次いで、Ti(OiPr)(5.9mL、20mmol)を加えた。この混合物を2時間撹拌し、次いで、ブラインで希釈し、砂を通して濾過し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層を飽和NHCl、ブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0324】
工程2:4-(アミノ(3-クロロ-4-フルオロフェニル)メチル)ベンゾニトリルヒドロクロリド。(S)-N-(4-シアノベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドから出発して、実施例29の合成と同様の手順に従って表題化合物を調製した。
【0325】
中間体16
N-メトキシ-N,1-ジメチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド
【化26】

【0326】
1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸から出発して、実施例66Aおよび66Bの合成と同様の手順に従って表題化合物を調製した。
【0327】
中間体17
N-メトキシ-N,1-ジメチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド
【化27】

【0328】
1-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸(1.0g、5.2mmol)およびN,O-ジメチルヒドロキシルアミンHCl(0.50g、5.2mmol)のEtOAc(26mL)溶液に、TP(登録商標)(6.1mL、10mmol)を加えた。次いで、DIEA(2.7mL、15mmol)を加え、反応物を12時間撹拌した。次いで、反応混合物を飽和第一リン酸カリウムで希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0329】
中間体18
N-メトキシ-N,4-ジメチル-2-(トリフルオロメチル)チアゾール-5-カルボキサミド
【化28】

【0330】
4-メチル-2-(トリフルオロメチル)チアゾール-5-カルボン酸から出発して、中間体17の合成と同様の手順に従ってN-メトキシ-N,4-ジメチル-2-(トリフルオロメチル)チアゾール-5-カルボキサミドを調製した。
【0331】
中間体19
1-メチル-2-(トリフルオロメチル)ピペリジン-4-カルボン酸
【化29】

【0332】
2-(トリフルオロメチル)ピペリジン-4-カルボン酸(0.25g、1.3mmol)のEtOH(15mL)溶液に、酢酸(0.36mL、6.3mmol、氷)およびホルムアルデヒド(0.38g、13mmol)を室温で加えた。反応混合物を70℃で2時間加熱した。次いで、混合物を室温に冷却し、NaBHCN(0.24g、3.8mmol)を加えた。反応物を室温で15時間撹拌し、次いで、水を加えることによってクエンチした。混合物をEtOAcを用いて抽出した。有機層を合わせ、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0333】
中間体20
6-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロニコチンアルデヒド
【化30】

【0334】
工程1:5-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-3-フルオロピリジン。5-ブロモ-3-フルオロピリジン-2-オール(2.0g、10mmol)のMeCN(20mL)溶液に、NaH(0.54g、14mmol、鉱油中60%)を加えた。混合物を室温で20分間撹拌し、次いで、CsF(0.16g、1.0mmol)を加え、続いてトリメチルシリル2,2-ジフルオロ-2-(フルオロスルホニル)アセテート(2.3mL、11mmol)を滴下した。反応物を室温で2時間撹拌し、次いで、HOを用いてクエンチし、EtOを用いて抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~20%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0335】
工程2:6-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロニコチンアルデヒド。5-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-3-フルオロピリジンから出発して、中間体6の合成と同様の手順に従って表題化合物を調製した。
【0336】
中間体21
(R)-N-((6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド
【化31】

【0337】
マイクロ波管に、6-(ジフルオロメチル)ニコチンアルデヒド(1.0g、6.4mmol)、(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.93g、7.6mmol)およびTi(OEt)(4.0mL、19mmol)を入れた。混合物をマイクロ波照射により90℃で25分間加熱した。次いで、水を加え、混合物を30分間撹拌し、続いてCelite(登録商標)のパッドを通して濾過した。濾液をEtOAcを用いて抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~50%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0338】
中間体22
(R)-N-((5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド
【化32】

【0339】
5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドから出発して、中間体21の合成と同様の手順に従って表題化合物を調製した。
【0340】
中間体23
(R)-2-メチル-N-((2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド
【化33】

【0341】
2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-カルバルデヒドから出発して、中間体21の合成と同様の手順に従って表題化合物を調製した。
【0342】
中間体24
3-フルオロ-5-ヨード-2-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン
【化34】

【0343】
2,3-ジフルオロ-5-ヨードピリジン(3.1g、13mmol)および2,2,2-トリフルオロエタン-1-オール(1.1mL、14mmol)の0℃のTHF(20mL)溶液に、NaH(0.62g、16mmol、鉱油中60%)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、室温に加温し、3時間撹拌した。次いで、混合物をEtOAcとブラインとの間で分配した。分離した有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~20%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0344】
中間体25
5-クロロ-6-シクロプロピルピコリン酸
【化35】

【0345】
工程1:メチル5-クロロ-6-シクロプロピルピコリネート。メチル6-ブロモ-5-クロロピリジン-2-カルボキシレート(0.60g、2.4mmol)の1,4-ジオキサン(8mL)溶液に、シクロプロピルボロン酸(0.23g、2.6mmol)、CsCO(1.6g、4.8mmol)および水(0.2mL)を加えた。混合物をNで5分間パージした。次いで、Pd(dppf)Cl(0.16g、0.24mmol)を加え、混合物を80℃に加熱し、5時間撹拌した。反応物を水を用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~10%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0346】
工程2:5-クロロ-6-シクロプロピルピコリン酸。メチル5-クロロ-6-シクロプロピルピコリネート(0.30g、1.4mmol)のTHF(3mL)溶液に、水(0.5mL)およびNaOH(0.12g、2.9mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、40℃に加熱し、30分間撹拌した。次いで、混合物を室温に冷却し、1M HClのHO溶液(2.9mL、2.9mmol)を加えた。次いで、反応混合物をEtOを用いて抽出し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0347】
中間体26
2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-カルバルデヒド
【化36】

【0348】
工程1:5-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン。5-ブロモピリミジン-2-オール(2.0g、11mmol)のMeCN(50mL)溶液に、KCO(6.4g、46mmol)およびエチル2-ブロモ-2,2-ジフルオロ酢酸(4.6g、23mmol)を加えた。反応混合物を80℃で13時間撹拌し、次いで、水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~10%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0349】
工程2:2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-カルバルデヒド。5-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジンから出発して、中間体6の方法と同様の方法で表題化合物を調製した。
【0350】
[実施例]
[実施例1Aおよび1B]
(S)-N-((R)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化37】

【0351】
工程1:2-ブロモ-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エタン-1-オン。
【0352】
3-クロロ-4-フルオロ安息香酸(5.0g、29mmol)の混合物のSOCl(30mL)溶液を90℃で2時間撹拌した。次いで、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた残渣をDCM(50mL)に溶解し、0℃に冷却した後、TMS-ジアゾメタン(43mL、86mmol)を加えた。反応混合物を室温に加温し、室温で3時間撹拌し、次いで、0℃に冷却した。次いで、HBr(20mL、120mmol)を加え、慎重にガス放散(N)させた。30分間撹拌した後、固体NaCOを加えることによって過剰の酸を中和した。次いで、NaHCO水溶液を加え、混合物をDCMを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0~100%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0353】
工程2。2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エタン-1-オン。2-ブロモ-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エタン-1-オン(0.21g、0.82mmol)および3-クロロ-4-フルオロフェノール(0.10g、0.68mmol)の混合物のMeCN(3mL)溶液に、KCO(19g、1.4mmol)を加えた。得られた混合物を15℃で8時間撹拌した。次いで、反応混合物を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(10%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0354】
工程3:2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エタン-1-アミン。40mLマイクロ波バイアル内の2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エタン-1-オン(0.12g、0.38mmol)のEtOH(3mL)溶液に、NHOAc(0.44g、5.7mmol)およびNaBHCN(0.036g、0.57mmol)を加えた。混合物をマイクロ波反応器内、130℃で10分間撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮してEtOHの大部分を除去し、pH>10になるまで2N NaOHを用いて処理し、EtOAcを用いて抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0355】
工程4:(S)-N-((RおよびS)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エタン-1-アミン(0.12g粗)、(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(59mg、0.45mmol)およびDIEA(0.20mL、1.1mmol)の混合物のDMF(4mL)溶液に、TP(登録商標)(0.48g、0.75mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を15℃で1時間撹拌した。得られた残渣を逆相HPLC(40:60から30:70;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0356】
工程5:(S)-N-((RまたはS)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法A)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー1A(S)-N-((RまたはS)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー1B(S)-N-((RまたはS)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー1A:LRMS m/z(M+H):計算値430.1、実測値430.0。H NMR(500 MHz,CDOD)δ 7.61(dd,J=2.0,7.0 Hz,1H),7.39-7.46(m,1H),7.26(t,J=9.0 Hz,1H),7.16(t,J=9.0 Hz,1H),7.09(dd,J=3.0,6.0 Hz,1H),6.91(td,J=3.5,9.0 Hz,1H),5.36(t,J=6.0 Hz,1H),4.37(dd,J=6.5,10.0 Hz,1H),4.27(d,J=6.0 Hz,2H),3.83(t,J=9.5 Hz,1H),3.45(dd,J=6.5,9.0 Hz,1H).ジアステレオマー1B:LRMS m/z(M+H):計算値430.1、実測値430.0。H NMR(500 MHz,CDOD)δ 7.46(d,J=7.0 Hz,1H),7.27-7.31(m,1H),7.14(t,J=9.0 Hz,1H),7.04(t,J=9.0 Hz,1H),6.97(dd,J=3.0,6.0 Hz,1H),6.77-7.81(m,1H),5.21(t,J=6.0 Hz,1H),4.25(dd,J=6.0,10.0 Hz,1H),4.13(d,J=6.0 Hz,2H),3.68(t,J=9.5 Hz,1H),3.32(dd,J=6.0,9.0 Hz,1H).
[実施例2Aおよび2B]
(R)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化38】

【0357】
工程1:(RおよびS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(0.15g、1.0mmol)、ビス(4-クロロフェニル)メタンアミン(0.30g、1.2mmol)およびDIEA(0.57mL、3.2mmol)のDMF(4mL)溶液に、TP(登録商標)(1.3g、2.1mmol、DMF中50%)を0℃で加えた。混合物を室温で12時間撹拌し、次いで、水を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層を飽和ブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を逆相HPLC(5:95から95:5;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0358】
工程2:(RまたはS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(RおよびS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法B)によって分割して、表題化合物:第1の溶出エナンチオマー2A(RまたはS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出エナンチオマー2B(RまたはS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。エナンチオマー2A:LRMS m/z(M+H):計算値378.1、実測値378.1。H NMR(500 MHz,CDCN)δ 7.47-7.53(m,1H),7.34-7.40(m,4H),7.23-7.28(m,4H),6.13-6.19(m,1H),4.83(s,1H),4.04-4.10(m,1H),3.54-3.59(m,1H),3.14-3.22(m,1H),2.62-2.66(m,3H).Enantiomer 2B:LRMS m/z(M+H):計算値378.1、実測値378.1。H NMR(500 MHz,CDCN)δ 7.47-7.53(m,1H),7.34-7.40,(m,4H)7.23-7.27(m,4H),6.13-6.19(m,1H),4.83(s,1H),4.03-4.10(m,1H),3.57(t,J=9.5 Hz,1H),3.16-3.20(m,1H),2.61-2.65(m,3H).
[実施例3Aおよび3B]
(S)-N-((R)-(5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化39】

【0359】
工程1:3,6-ジクロロ-2-(ジフルオロメチル)ピリジン。3,6-ジクロロピコリンアルデヒド(1.5g、8.5mmol)の混合物のCHCl(35mL)溶液に、DAST(3.4mL、26mmol)を0℃でゆっくり加えた。混合物を脱気し、Nを充填した(×3)。混合物を室温で12時間撹拌し、次いで、NaHCOおよび水を用いてクエンチした。得られた混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0360】
工程2:3-クロロ-2-(ジフルオロメチル)-6-ビニルピリジン。3,6-ジクロロ-2-(ジフルオロメチル)ピリジン(2.0g粗)およびKCO(1.7g、12mmol)の混合物のジオキサン(21mL)および水(4.2mL)溶液に、Pd(dppf)Cl(0.44g、0.61mmol)を加えた。混合物を100℃で2時間撹拌し、次いで、濾過し、濃縮して、表題化合物を得た。
【0361】
工程3:5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピコリンアルデヒド。3-クロロ-2-(ジフルオロメチル)-6-ビニルピリジン(1.5g粗)、NMO(1.9g、16mmol)およびOsO(0.025mL、0.079mmol)のTHF(25mL)および水(5mL)溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、NaIO(8.5g、40mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、混合物を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0362】
工程4:(R)-N-((5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピコリンアルデヒド(1.1g粗)および(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.0g、8.6mmol)の混合物のTHF(25mL)溶液に、Ti(OEt)(2.8mL、14mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で18時間撹拌し、次いで、EtOAcで希釈し、ブラインを用いて洗浄した。混合物を濾過し、濾液を濃縮乾固した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(23%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0363】
工程5:(R)-N-((5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。3-クロロ-5-ヨード-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(1.4g、4.5mmol)のトルエン(3mL)溶液に、iPrMgCl-LiCl(3.1mL、4.1mmol、THF中1.3M)を0℃で加えた。反応物を2時間撹拌し、次いで、(R)-N-((5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.60g、2.0mmol)の混合物のトルエン(3mL)溶液を-40℃で加えた。反応混合物を-40℃で2時間撹拌し、次いで、濃縮した。濃縮物をシリカゲルクロマトグラフィー(25%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0364】
工程6:(5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メタンアミンヒドロクロリド。(R)-N-((5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.0g、2.1mmol)をHCl(5mL、20mmol、MeOH中4N)に溶解し、室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮して、表題化合物を得た
工程7:(S)-N-((RおよびS)-(5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メタンアミンヒドロクロリド(0.10g粗)、(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(0.038g、0.29mmol)およびDIEA(0.13mL、0.73mmol)の混合物のDMF(2mL)溶液に、TP(登録商標)(0.31g、0.49mmol、EtOAc中50%)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。残渣を逆相HPLC(35:65から65:35;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0365】
工程8:(S)-N-((RまたはS)-(5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法C)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー3A、(S)-N-((RまたはS)-(5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー3B(S)-N-((RまたはS)-(5-クロロ-6-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー3A:LRMS m/z(M+H):計算値484.0、実測値484.0。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 9.10-9.14(m,1H),8.66(d,J=1.6 Hz,1H),8.14(s,1H),8.03(d,J=8.4 Hz,1H),7.66(d,J=8.4 Hz,1H),6.81-7.14(m,1H),6.42-6.48(m,1H),4.40(m,1H),3.80(t,J=9.6 Hz,1H),3.47(m,1H).ジアステレオマー3B:LRMS m/z(M+H):計算値484.0、実測値483.9。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 8.65(d,J=1.6 Hz,1H),8.13(s,1H),8.03(d,J=8.4 Hz,1H),7.66(d,J=8.4 Hz,1H),6.82-7.15(m,1H),6.44(s,1H),4.38-4.42(m,1H),3.79(t,J=9.6 Hz,1H),3.43-3.47(m,1H).
[実施例4Aおよび4B]
(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化40】

【0366】
工程1:N-メトキシ-N-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド。5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸(1.5g、8.3mmol)のDMF(30mL)溶液に、DIEA(4.4mL、25mmol)およびHATU(6.3g、17mmol)を0℃で加えた。混合物を0.5時間撹拌し、次いで、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(1.2g、12mmol)を加え、得られた混合物を室温でさらに2時間撹拌した。水を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(10~100%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0367】
工程2:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メタノン。N-メトキシ-N-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(0.60g、2.7mmol)の混合物のTHF(3mL)溶液に、(3-クロロ-4-フルオロフェニル)臭化マグネシウム(13mL、13mmol、THF中1M)を加えた。混合物を0℃で2時間撹拌した。
【0368】
次いで、NHCl水溶液を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させて、表題化合物を得た。
【0369】
工程3:(R)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メタノン(0.40g、1.4mmol)、(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.25g、2.0mmol)のトルエン(3mL)溶液を入れたマイクロ波管に、Ti(OEt)(0.56mL、2.7mmol)を加えた。混合物を105℃で30分間マイクロ波処理し、次いで、室温に冷却した。混合物をTHF(5mL)および水(0.01mL)に溶解し、-78℃に冷却し、続いてNaBH(57mg、1.5mmol)を加えた。混合物を-78℃で1時間撹拌し、次いで、1時間かけて0℃に徐々に加温し、0℃で1時間撹拌した。次いで、混合物を室温に加温し、NaHCO水溶液を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(50%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0370】
工程4:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メタンアミンヒドロクロリド。(R)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.30g、0.75mmol)の混合物のMeOH(1mL)溶液に、HCl(3.0mL、12mmol、MeOH中4M)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0371】
工程5:(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メタンアミンヒドロクロリド(0.15g粗)、(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(89mg、0.68mmol)およびDIEA(0.24mL、1.4mmol)の混合物のDMF(3mL)溶液に、TP(登録商標)(0.58g、0.91mmol、EtOAc中50%)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。残渣を逆相HPLC(35:65から55:45;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0372】
工程6:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法A)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー4A(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー4B(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー4A:LRMS m/z(M+H):計算値406.1、実測値406.0。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.49(dd,J=2.0,6.8 Hz,1H),7.21-7.37(m,2H),6.44-6.46(m,1H),6.35(s,1H),4.36(dd,J=6.0,10.0 Hz,1H),3.78(t,J=9.6 Hz,1H),3.45(dd,J=6.4,9.2 Hz,1H).ジアステレオマー4B:LRMS m/z(M+H):計算値406.1、実測値406.0。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.42-7.51(m,1H),7.22-7.34(m,2H),6.45(s,1H),6.37(s,1H),4.37(dd,J=6.0,10.0 Hz,1H),3.79(t,J=9.6 Hz,1H),3.47(m,1H).
[実施例5Aおよび5B]
(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化41】

【0373】
工程1:ベンジルシクロペンタ-3-エン-1-カルボキシレート。シクロペンタ-3-エン-1-カルボン酸(1.0g、8.9mmol)およびKCO(2.5g、18mmol)を含むDMF(10mL)の撹拌溶液に、(ブロモメチル)ベンゼン(1.6g、9.4mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌し、次いで、EtOAcで希釈し、水およびブラインを用いて洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0374】
工程2:ベンジル3,4-ジヒドロキシシクロペンタン-1-カルボキシレート。ベンジルシクロペンタ-3-エン-1-カルボキシレート(1.8g、8.9mmol)およびNMO(1.3g、11mmol)を含むTHF(24mL)および水(6mL)の撹拌溶液に、OsO(0.28mL、0.89mmol)を加えた。反応物を室温で12時間撹拌し、次いで、飽和NaSOを用いてクエンチし、DCMを用いて抽出した。
【0375】
合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残渣を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0376】
工程3:ベンジル4-オキソ-2-(2-オキソエチル)ブタノエート。ベンジル3,4-ジヒドロキシシクロペンタン-1-カルボキシレート(0.28g、1.2mmol)を含むTHF(6mL)および水(2mL)の撹拌溶液に、NaIO(0.38g、1.8mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌し、次いで、水で希釈し、DCMを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0377】
工程4:ベンジル1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-カルボキシレート。ベンジル4-オキソ-2-(2-オキソエチル)ブタノエート(0.30g、1.3mmol)および1-(トリフルオロメチル)シクロプロパンアミヒドロクロリド(0.21g、1.3mmol)を含むEtOH(15mL)の撹拌溶液に、NaHCO(0.22g、2.6mmol)を加えた。反応物を室温で15分間撹拌し、次いで、NaCNBH(80mg、1.3mmol)を室温で混合物に加えた。次いで、反応物を50℃で48時間撹拌し、水を用いてクエンチし、DCMを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残渣を得、これを分取シリカゲルTLC(15%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0378】
工程5:1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-カルボン酸。ベンジル1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-カルボキシレート(0.21g、0.64mmol)を含むMeOH(3mL)および水(1.5mL)の撹拌溶液に、NaOH(0.13g、3.2mmol)を室温で加えた。
【0379】
反応物を室温で2時間撹拌した。1M HClを用いて反応混合物のpHをpH3に調整し、次いで、溶媒を凍結乾燥によって除去して、表題化合物を得た。
【0380】
工程6:N-メトキシ-N-メチル-1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-カルボキサミド。1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-カルボン酸(0.15g粗)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.12g、1.3mmol)およびDIPEA(0.44mL、2.5mmol)を含むDMF(3.0mL)の撹拌溶液に、HATU(0.36g、0.95mmol)を室温で加えた。反応物を室温で12時間撹拌し、次いで、EtOAcで希釈し、水およびブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0381】
工程7:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メタノン。N-メトキシ-N-メチル-1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-カルボキサミド(0.14g粗)を含むTHF(6.0mL)の撹拌溶液に、(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)臭化マグネシウム(1.0mL、1.0mmol)を0℃で加えた。反応物を0℃で1時間撹拌し、室温で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を飽和NHClを用いてクエンチし、EtOAcで希釈し、ブラインを用いて洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残渣を得、これを分取シリカゲルTLC(15%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0382】
工程8:(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メタノン(0.12g、0.31mmol)を含むトルエン(1.0mL)の撹拌溶液に、(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(57mg、0.47mmol)およびTi(OEt)(0.43g、1.9mmol)を室温で加えた。反応混合物を100℃で1時間撹拌し、次いで、室温に冷却し、ブライン(2.0mL)を用いてクエンチした。次いで、混合物をEtOAcで希釈し、Celite(登録商標)に通して濾過した。濾液をブラインを用いて洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0383】
工程9。(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.12g粗)を含むTHF(3.0mL)の撹拌溶液に、NaBH(10mg、0.26mmol)を-78℃で加えた。反応物を-78℃で2時間撹拌した。次いで、反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0384】
工程10:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メタンアミンヒドロクロリド。(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.12g粗)およびHCl(1.0mL、2.0mmol、MeOH中2N)の混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0385】
工程11:(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メタンアミンヒドロクロリド(70mg粗)、DIPEA(89mg、0.69mmol)および((S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(28mg、0.22mmol)を含むDMF(2.0mL)の撹拌溶液に、TP(登録商標)(0.22g、0.34mmol、EtOAc中50重量%)を室温で加えた。反応物を室温で6時間撹拌した。残渣を逆相HPLC(42:58から72:28;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0386】
工程12:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法D)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー5A(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー5B(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(1-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー5A:LRMS m/z(M+H):計算値481.1、実測値481.0。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.29-7.43(m,1H),7.01-7.09(m,1H),4.89(d,J=9.6 Hz,1H),4.26(dd,J=10.0,6.4 Hz,1H),3.74(t,J=9.6 Hz,1H),3.29-3.38(m,1H),3.07(d,J=11.2 Hz,1H),2.97(d,J=10.8 Hz,1H),2.55-2.77(m,2H),1.72-1.92(m,2H),1.03-1.30(m,3H),0.92-1.03(m,2H),0.74-0.83(m,2H).ジアステレオマー5B:LRMS m/z(M+H):計算値481.1、実測値481.0。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 8.43(d,J=8.0 Hz,1H)7.25-7.33(m,1H),7.06-7.15(m,1H),4.89(d,J=9.6 Hz,1H),4.28(dd,J=10.0,6.4 Hz,1H),3.74(t,J=9.6 Hz,1H),3.29-3.37(m,1H),3.08(d,J=12.4 Hz,1H),2.97(d,J=11.6 Hz,1H),2.73(t,J=11.2 Hz,1H),2.62(t,J=11.2 Hz,1H),1.88(d,J=12.4 Hz,1H),1.79(d,J=11.6 Hz,1H),1.06-1.28(m,3H),0.92-1.03(m,2H),0.74-0.83(m,2H).
[実施例6]
(S)-N-((5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化42】

【0387】
工程1:5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)-2-ビニルピリミジン。2,5-ジクロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン(0.20g、0.92mmol)、トリフルオロ(ビニル)ホウ酸カリウム(0.12g、0.92mmol)および炭酸セシウム(0.90g、2.8mmol)の混合物のTHF(5mL)および水(0.5mL)溶液に、PdCl(PPh(32mg、0.046mmol)を加えた。混合物を85℃で12時間撹拌し、次いで、水を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮して、表題化合物を得た。
【0388】
工程2:5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-カルバルデヒド。
【0389】
5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)-2-ビニルピリミジン(0.16g、0.77mmol)、NMO(0.18g、1.5mmol)およびOsO(2.3mL、0.23mmol)の混合物のTHF(3mL)および水(1.5mL)溶液を室温で12時間撹拌した。次いで、NaIO(0.49mg、2.3mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、水を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0390】
工程3:(R)-N-((5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-カルバルデヒド(0.11g、0.52mmol)および(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(95mg、0.78mmol)の混合物のTHF(5mL)溶液に、Ti(OEt)(0.36g、1.6mmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌し、続いて水を加え、濾過した。濾液をEtOAcを用いて抽出し、EtOAc層をブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0391】
工程4:(R)-N-((5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。
【0392】
(R)-N-((5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(60mg、0.17mmol)のTHF(5mL)溶液を-40℃に冷却し、次いで、(4-クロロフェニル)臭化マグネシウム(0.41mL、0.41mmol)をゆっくり加えた。反応物を-40℃で5時間撹拌し、次いで、飽和NHClを用いてクエンチした。混合物をEtOAcを用いて抽出し、ブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥させ、濾過し、濃縮した。
【0393】
得られた残渣を分取シリカゲルTLC(33%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0394】
工程5:(5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メタンアミン。(R)-N-((5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(35mg、0.073mmol)の混合物のMeOH(2mL)溶液に、塩化水素(2.0mL、MeOH中8.0mmol)を室温で加えた。反応物を室温で3時間撹拌し、次いで、濃縮して表題化合物を得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。
【0395】
工程6:(S)-N-((5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(5.8mg、0.045mmol)、(5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メタンアミン(20mg、0.045mmol)およびTEA(0.019mL、0.13mmol)のDMF(5mL)溶液に、TP(登録商標)(57mg、0.089mmol)を室温で加えた。得られた混合物を40℃で1.5時間撹拌し、次いで、濃縮して残渣を得た。残渣を逆相HPLC(30:70から60:40;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。LRMS m/z(M+H):計算値434.0、実測値434.1。H NMR(CDOD,500MHz)δ 9.18-9.01(m,1H),7.45-7.35(m,4H),6.48-6.14(m,1H),4.48-4.31(m,1H),3.82(dt,J=9.7,4.1 Hz,1H),3.60-3.43(m,1H)
[実施例7Aおよび7B]
(S)-N-((R)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化43】

【0396】
工程1:3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)-6-ビニルピリジン。6-クロロ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(0.20g、1.0mmol)、トリフルオロ(ビニル)ホウ酸カリウム(0.13g、1.0mmol)および炭酸カリウム(0.42g、3.0mmol)の混合物のTHF(3mL)および水(0.3mL)溶液に、PdCl(PPh(35mg、0.050mmol)を加えた。
【0397】
混合物を70℃で12時間撹拌した。次いで、水を加え、混合物をDCMを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0398】
工程2:5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒド。3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)-6-ビニルピリジン(0.16g、0.75mmol)、NMO(0.18g、1.5mmol)およびOsO(0.075mL、0.075mmol)の混合物のTHF(5mL)および水(2.5mL)溶液を室温で12時間撹拌した。次いで、NaIO(0.48g、2.3mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、水を加え、混合物をDCMを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0399】
工程3:(R)-N-((5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒド(0.15g、0.66mmol)および(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.12g、0.99mmol)の混合物のTHF(10mL)溶液に、Ti(OEt)(0.41mL、2.0mmol)を15℃で加えた。得られた混合物を80℃で2時間撹拌し、次いで、EtOAcおよびブラインで希釈し、濾過した。濾液をEtOAcを用いて抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た
工程4:(R)-N-((5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(R)-N-((5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.14g、0.42mmol)の混合物のTHF(5mL)溶液に、(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)臭化マグネシウム(1.3mL、1.3mmol)を-78℃で加えた。混合物を-78℃で1.5時間撹拌し、次いで、飽和NHClを用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(25%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0400】
工程5:(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メタンアミンヒドロクロリド。(R)-N-((5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.18g、0.37mmol)のMeOH(1mL)溶液に、HCl(3.0mL、6.0mmol、MeOH中2M)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、直接濃縮して、表題化合物を得た。
【0401】
工程6:(S)-N-((RおよびS)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メタンアミンヒドロクロリド(0.12g粗)、(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(34mg、0.26mmol)およびDIEA(0.14mL、0.80mmol)のDMF(8mL)溶液に、TP(登録商標)(0.25g、0.40mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、真空中で直接濃縮した。得られた残渣を逆相HPLC(30:70から60:40;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0402】
工程7:(S)-N-((RまたはS)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法E)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー7A(S)-N-((RまたはS)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー7B(S)-N-((RまたはS)-(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー7A:LRMS m/z(M+H):計算値467.1、実測値467.2。H NMR(500MHz,CDOD)δ 8.98(d,J=7.5 Hz,1H),7.91-7.82(m,1H),7.75(dd,J=3.5,9.0 Hz,1H),7.48(d,J=8.5 Hz,2H),7.29(d,J=8.0 Hz,2H),6.38-6.29(m,1H),4.42(dd,J=6.0,10.0 Hz,1H),3.82(t,J=9.5 Hz,1H),3.50(dd,J=6.0,9.5 Hz,1H).ジアステレオマー7B:LRMS m/z(M+H):計算値467.1、実測値466.5。H NMR(500MHz,CDOD)δ 8.93(d,J=7.5 Hz,1H),7.92-7.83(m,1H),7.76(dd,J=3.5,9.0 Hz,1H),7.50(d,J=8.5 Hz,2H),7.29(d,J=8.1 Hz,2H),6.39-6.32(m,1H),4.41(dd,J=6.5,10.1 Hz,1H),3.82(t,J=9.5 Hz,1H),3.49(dd,J=6.5,9.0 Hz,1H).
[実施例8A、8Bおよび8C]
(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化44】

【0403】
工程1:6-((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール。2-((ベンジルオキシ)メチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(6.0g、38mmol)のTHF(80mL)溶液に、BH・DMS(5.1mL、54mmol)を0℃で加えた。混合物を18℃で2時間撹拌し、次いで、0℃で冷却した。次いで、NaOAc(3.2g、38mmol)を加え、続いて過酸化水素(13g、0.12mol)を加えた。混合物を18℃で12時間撹拌し、水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層を飽和NaSOを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0404】
工程2:6-((ベンジルオキシ)メチル)ジヒドロ-2H-ピラン-3(4H)-オン。6-((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール(5.0g粗)のDCM(100mL)溶液に、PCC(9.7g、45mmol)を0℃で加えた。混合物を18℃で10時間撹拌した。次いで、反応混合物を濾過した。濾液を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~20%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0405】
工程3:6-((ベンジルオキシ)メチル)-3-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール。6-((ベンジルオキシ)メチル)ジヒドロ-2H-ピラン-3(4H)-オン(3.0g、14mmol)およびトリメチル(トリフルオロメチル)シラン(4.8g、34mmol)のTHF(80mL)溶液に、TBAF(29mL、29mmol)を0℃で滴下した。混合物を18℃で18時間撹拌した。次いで、HCl溶液(34mL、0.20mol、6M)を加えた。混合物を18℃で2時間撹拌し、濾過し、濾液を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~30%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0406】
工程4:2-((ベンジルオキシ)メチル)-5-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピラン。6-((ベンジルオキシ)メチル)-3-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール(1.2g、4.1mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(0.20g、1.7mmol)およびピリジン(11g、0.14mol)のTHF(50mL)溶液に、亜硫酸ジクロリド(4.9g、41mmol)を加えた。反応混合物を80℃で加熱還流した。24時間後、反応混合物を氷浴内で0℃に冷却し、TEA(10g、0.10mmol)を5分間にわたって滴下した。
【0407】
水を2分間にわたって滴下し、次いで、水を反応混合物に加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、ブラインを用いて洗浄した。有機層をNaSOを用いて乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~5%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0408】
工程5:(トランス)-2-((ベンジルオキシ)メチル)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン。2-((ベンジルオキシ)メチル)-5-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(1.8g、6.6mmol)のMeOH(20mL)溶液に、Pd/C(0.70g)を加えた。混合物をH(30psi)の雰囲気下、18℃で16時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~5%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0409】
工程6:((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メタノール。(トランス)-2-((ベンジルオキシ)メチル)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン(0.50g、1.8mmol)のMeOH(12mL)溶液に、Pd/C(0.19g)を加えた。混合物をHの(30psi)雰囲気下、室温で16時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0410】
工程7:(トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-カルバルデヒド。オキサリルジクロリド(1.0g、8.2mmol)のDCM(10mL)溶液に、(メチルスルフィニル)メタン(0.21g、2.7mmol)を-70℃で加えた。混合物を-70℃で30分間撹拌し、((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メタノール(0.50g粗)のDCM(20mL)溶液を滴下した。混合物を-70℃で2時間撹拌し、次いで、TEA(2.8g、27mmol)を加えた。反応混合物を-70℃で30分間撹拌し、次いで、室温に加温し、室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を水で希釈し、DCMを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0411】
工程8:(R)-2-メチル-N-((E)-((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチレン)-プロパン-2-スルフィンアミド。(トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-カルバルデヒド(0.40g粗)のTHF(15mL)溶液に、(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.53g、4.4mmol)およびTi(OEt)(1.0g、4.4mmol)を加えた。混合物を55℃で2時間撹拌した。次いで、ブラインを加え、混合物を濾過した。濾液を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出し、ブラインを用いて洗浄した。合わせた有機層をNaSOを用いて乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(20%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0412】
工程9:(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。1-ブロモ-3-クロロ-2,4-ジフルオロベンゼン(0.16g、0.70mmol)のTHF(5mL)溶液に、イソプロピルマグネシウムクロリド(72mg、0.70mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で6時間撹拌した。次いで、(R)-2-メチル-N-((E)-((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド(0.20g、0.70mmol)のTHF(5mL)溶液を反応物に加え、混合物を室温で6時間撹拌した。反応溶液に飽和NHClを加え、次いで、水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(25%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0413】
工程10:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メタンアミンヒドロクロリド。(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.16g、0.37mmol)のMeOH(2mL)溶液に、HCl(2.0mL、8.0mmol、MeOH中4N)を加えた。混合物を室温で11時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0414】
工程11:(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メタンアミンヒドロクロリド(50mg粗)のDMF(1.5mL)溶液に、(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(40mg、0.30mmol)およびTEA(31mg、0.30mmol)を加えた。TP(登録商標)(0.19g、0.30mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を逆相HPLC(34:66から64:36;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0415】
工程12:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(4S)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドの混合物をキラルSFC(方法F)によって精製して、表題化合物:第1の溶出ピーク(2つの化合物の混合物であることが示された)8A(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、第2の溶出ピーク8B(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第3の溶出ピーク8C(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。
【0416】
異性体8A:LRMS m/z(M+H):計算値442.1、実測値442.0。H NMR(400MHz,CD3OD):δ 7.46-7.31(m,1H),7.16-6.96(m,1H),5.23-5.09(m,1H),4.42-4.30(m,1H),4.22-4.08(m,1H),3.83-3.61(m,2H),3.46-3.33(m,2H),2.56-2.32(m,2H),2.13-1.93(m,1H),1.68-1.49(m,2H).異性体8B:LRMS m/z(M+H):計算値442.1、実測値442.0。H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.45-7.36(m,1H),7.17-7.03(m,1H),5.17(d,J=5.2 Hz,1H),4.33-4.35(m,1H),4.13-4.17(m,1H),3.74-3.79(m,1H),3.63-3.67(m,1H),3.47-3.36(m,2H),2.42-2.52(m,1H),2.03-2.10(m,1H),1.71-1.49(m,3H).異性体8C:LRMS m/z(M+H):計算値442.1、実測値442.0。H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.48-7.34(m,1H),7.07-7.12(m,1H),5.23(d,J=6.0 Hz,1H),4.27-4.31(m,1H),4.08-4.12(m,1H),3.79-3.65(m,2H),3.47-3.33(m,2H),2.45-2.30(m,1H),2.45-2.30(m,1H),2.03-2.08(m,1H),1.87-1.92(m,1H),1.73-1.59(m,1H),1.40-1.12(m,1H).
[実施例9Aおよび9B]
(S)-N-((R)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化45】

【0417】
工程1:(4S)-N-((RおよびS)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。
【0418】
(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(0.13g、1.0mmol)および(RおよびS)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メタンアミン(0.30g、1.0mmol)のEtOAc(5mL)溶液に、TP(登録商標)(1.2mL、2.0mmol)を加えた。次いで、DIEA(0.35mL、2.0mmol)を加え、反応物を2時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0~100%(3:1 EtOAc:EtOH):hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0419】
工程2:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(4S)-N-((RおよびS)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法G)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー9A(4S)-N-((RまたはS)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー9B(4S)-N-((RまたはS)-(3-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー9A:LRMS m/z(M+H):計算値414.1、実測値414.3。H NMR(500 MHz,DMSO-d)δ 8.86(d,J=8.3 Hz,1H),7.45-7.26(m,8H),6.57(s,1H),6.29(s,1H),6.20(d,J=8.2 Hz,1H),4.22(dd,J=9.0,6.1 Hz,1H),3.56(t,J=9.2 Hz,1H),3.29-3.17(m,1H).ジアステレオマー9B:LRMS m/z(M+H):計算値414.1、実測値414.3。H NMR(500 MHz,DMSO-d)δ 8.85(d,J=8.3 Hz,1H),7.44-7.33(m,7H),7.29(d,J=7.5 Hz,1H),6.57(s,1H),6.29(s,1H),6.20(d,J=8.3 Hz,1H),4.21(dd,J=9.1,6.3 Hz,1H),3.55(t,J=9.3 Hz,1H),3.27-3.17(m,1H).
【0420】
【表1】







【0421】
[実施例19]
(S)-2-オキソ-N-((RおよびS)-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)イミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化46】

【0422】
工程1:(S)-2-メチル-N-((2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド。2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-カルバルデヒド(3.0g、17mmol)および(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.0g、17mmol)をTHF(83mL)に溶解し、次いで、Ti(OEt)(9.8mL、33mmol)を加えた。この混合物を2時間撹拌し、次いで、ブラインで希釈し、砂を通して濾過し、EtOAcを用いて抽出した。
【0423】
合わせた有機層を飽和NHCl、ブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0424】
工程2:(S)-2-メチル-N-((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)プロパン-2-スルフィンアミド。5-ブロモ-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(0.45g、2.0mmol)をTHF(10mL)に溶解し、-78℃に冷却した。この溶液に、n-ブチルリチウム(0.88mL、2.1mmol)を5分間かけてゆっくり加えた。混合物を15分間撹拌し、次いで、(S)-2-メチル-N-((2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド(0.28g、1.0mmol)のTHF(10mL)溶液に-78℃でゆっくり加えた。1時間撹拌した後、反応物を飽和NHClを用いてクエンチし、10分間撹拌し、次いで、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を逆相HPLC(75:25から5:95;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、次いで、凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0425】
工程3:(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メタンアミンヒドロクロリド。(S)-2-メチル-N-((SおよびR)-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)プロパン-2-スルフィンアミド(0.43g、1.0mmol)をEtOAc(20mL)に溶解し、HClガスを飽和するまでバブリングした(約15秒)。次いで、混合物を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0426】
工程4:(S)-2-オキソ-N-((RおよびS)-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)イミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(10mg、0.08mmol)、(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メタンアミンヒドロクロリド(26mg、0.080mmol)およびHATU(30mg、0.080mmol)のDMSO(0.53mL)溶液に、4-メチルモルホリン(18μl、0.16mmol)を加えた。反応物を23℃で2時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、質量分離(mass directed)逆相HPLCによって精製して、表題化合物を得た。LRMS m/z(M+H):計算値440.1、実測値440.1。H NMR(500 MHz,DMSO-d)δ 9.17(d,J=8.0 Hz,1H),8.79(s,1H),8.08(s,1H),8.05(d,J=8.1 Hz,1H),7.94(d,J=8.2 Hz,1H),6.57(s,0.7H)6.32(s,0.3H),6.52(d,J=8.0 Hz,1H),4.24(dd,J=9.3,5.8 Hz,1H),3.55(t,0.3H),3.46(t,0.7H),3.27-3.21(m,1H).
[実施例20Aおよび20B]
(R)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化47】

【0427】
工程1:エチル3-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-2-((boc)アミノ)-3-オキソプロパノエート。2-((boc)アミノ)-3-エトキシ-3-オキソプロパン酸(0.80g、3.2mmol)、ビス(4-クロロフェニル)メタンアミン(0.98g、3.9mmol)およびTEA(1.4mL、9.7mmol)のDMF(10mL)溶液に、TP(登録商標)(3.1g、4.9mmol、DMF中50%)を0℃で加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を水を用いて洗浄し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(25%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0428】
工程2:エチル3-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-2-((boc)アミノ)-2-メチル-3-オキソプロパノエート。エチル3-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-2-((boc)アミノ)-3-オキソプロパノエート(1.0g、2.0mmol)およびKCO(0.86g、6.2mmol)の混合物のDMF(10mL)溶液に、MeI(0.16mL、2.5mmol)を加えた。混合物を室温で12時間撹拌し、次いで、水を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(20~46%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0429】
工程3:エチル2-アミノ-3-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-2-メチル-3-オキソプロパノエート。エチル3-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-2-((boc)アミノ)-2-メチル-3-オキソプロパノエート(0.79g、1.6mmol)の混合物のEtOAc(10mL)溶液に、HCl(8.0mL、32mmol、EtOAc中4N)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0430】
工程4:エチル3-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-2-メチル-3-オキソ-2-ウレイドプロパノエート。エチル2-アミノ-3-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-2-メチル-3-オキソプロパノエート(0.85g、2.2mmol)およびシアン酸カリウム(0.23g、2.8mmol)のTHF(7mL)および水(3.5mL)溶液を50℃で12時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮した。得られた残渣を逆相HPLC(55:45から31:69;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0431】
工程5:(RおよびS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。エチル3-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-2-メチル-3-オキソ-2-ウレイドプロパノエート(0.16g、0.36mmol)を含むEtOH(3mL)の撹拌還流溶液に、ナトリウムエタノレート(0.76mL、0.38mmol)を加えた。混合物を90℃で12時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。固体を濾別し、濾液を逆相HPLC(51:49から31:69;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0432】
工程6:(RまたはS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(RおよびS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法N)によって分割して、表題化合物:第1の溶出エナンチオマー20A(RまたはS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出エナンチオマー20B(RまたはS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。エナンチオマー20A:LRMS m/z(M+H):計算値392.1、実測値392.2。H NMR(500 MHz,CDCN)δ 7.55-7.61(m,1H),7.29-7.42(m,4H),7.13-7.26(m,4H),6.54(s,1H),6.06-6.12(m,1H),1.57-1.65(m,3H).エナンチオマー20B:LRMS m/z(M+H):計算値392.1、実測値392.2。H NMR(500 MHz,CDCN)δ 7.55-7.63(m,1H),7.33-7.39(m,4H),7.20-7.26(m,4H),6.54(s,1H),6.06-6.12(m,1H),1.61(s,3H).
[実施例21Aおよび21B]
(R)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化48】

【0433】
工程1:3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-((boc)アミノ)プロパン酸。3-アミノ-2-((boc)アミノ)プロパン酸(4.0g、20mmol)およびNaCO(4.6g、43mmol)の水(30mL)溶液を3分間撹拌し、次いで、1,4-ジオキサン(30mL)を加えた。5分後、ベンジルカルボノクロリデート(3.1mL、22mmol)を0℃で滴下した。次いで、反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、水に注ぎ、EtOAcを用いて洗浄した。次いで、2N HClを約pH2になるまで加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。有機層を分離し、ブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0434】
工程2。ベンジルtert-ブチル(3-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-3-オキソプロパン-1,2-ジイル)ジカルバメート。3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-((boc)アミノ)プロパン酸(2.0g、5.9mmol)、ビス(4-クロロフェニル)メタンアミン(1.6g、6.2mmol)およびDIEA(3.1mL、18mmol)の混合物のDMF(25mL)溶液に、TP(登録商標)(5.6g、8.9mmol、DMF中50%)を0℃で加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、水を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層を濾過し、得られた固体をPEを用いて洗浄し、濾液を真空中で乾燥させて、表題化合物を得た。
【0435】
工程3。ベンジル(2-アミノ-3-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-3-オキソプロピル)カルバメートヒドロクロリド。ベンジルtert-ブチル(3-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-3-オキソプロパン-1,2-ジイル)ジカルバメート(2.0g、3.5mmol)の混合物のEtOAc(10mL)溶液に、HCl(8.0mL、32mmol、EtOAc中4N)を加えた。混合物を室温で5時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0436】
工程4:ベンジル(3-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-2-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-3-オキソプロピル)カルバメート。ベンジル(2-アミノ-3-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-3-オキソプロピル)カルバメートヒドロクロリド(0.50g、1.1mmol)、2-ブロモエタノール(0.19mL、2.6mmol)およびKCO(0.29g、2.1mmol)の混合物のMeCN(6mL)溶液を80℃で24時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、逆相HPLC(66:34から46:54;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0437】
工程5:(RおよびS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。ベンジル(3-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-2-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-3-オキソプロピル)カルバメート(0.30g、0.58mmol)のMeCN(4mL)溶液に、カリウム2-メチルプロパン-2-オレート(1.2mL、1.2mmol)を加えた。反応物を80℃で2時間撹拌し、次いで、混合物を濾過し、逆相HPLC(61:39から46:54;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0438】
工程6:(RまたはS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(RおよびS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(Phenomenex-Amylose-1、共溶媒:45%EtOH(0.1%NH・HO))によって分割して、表題化合物:第1の溶出エナンチオマー21A(RまたはS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出エナンチオマー21B(RまたはS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。エナンチオマー21A:LRMS m/z(M+H):計算値408.1、実測値408.0。H NMR(500 MHz,CDCN)δ 7.90-7.98(m,1H),7.34-7.39(m,4H),7.23-7.28(m,4H),6.11-6.17(m,1H),4.90(br s,1H),4.23-4.29(m,1H),3.60-3.69(m,2H),3.46-3.52(m,1H),3.36(t,J=5.5 Hz,1H),3.18-3.26(m,1H),3.16-3.19(m,2H).エナンチオマー21B:LRMS m/z(M+H):計算値408.1、実測値408.0。H NMR(500 MHz,CDCN)δ 7.91-7.99(m,1H),7.34-7.38(m,4H),7.23-7.29(m,4H),6.11-6.17(m,1H),4.91(br s,1H),4.24-4.30(m,1H),3.59-3.69(m,2H),3.43-3.53(m,1H),3.37(br s,1H),3.18-3.26(m,1H),3.16-3.19(m,2H).
[実施例22Aおよび22B]
(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化49】

【0439】
工程1:2-(4-クロロフェニル)-2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)酢酸。2-アミノ-2-(4-クロロフェニル)酢酸(3.0g、16mmol)、AcOH(42mL)およびピリジン(28mL)の溶液を120℃で10時間撹拌した。次いで、反応物を濾過し、濾液を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~15%DCM:MeOH)によって精製して、表題化合物を得た。
【0440】
工程2:2-(3-ブロモ-1-(4-クロロフェニル)-2-オキソプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン。2-(4-クロロフェニル)-2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)酢酸(1.0g、3.2mmol)のDCM(15mL)溶液に、オキサリルジクロリド(0.80g、6.3mmol)を加えた。混合物を16℃で11にわたって撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。得られた残渣をDCM(15mL)に懸濁し、次いで、(ジアゾメチル)トリメチルシラン(6.3mL、13mmol)を-20℃で加えた。混合物を16℃で2時間撹拌し、次いで、-20℃に冷却し、続いて臭化水素(3.0mL、3.2mmol)を滴下した。反応物を16℃で2時間撹拌し、次いで、0℃で飽和NaHCO溶液を用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0441】
工程3:2-((4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン。2-(3-ブロモ-1-(4-クロロフェニル)-2-オキソプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.0g粗)およびNaHCO(0.40g、4.8mmol)のTHF(10mL)溶液に、2,2,2-トリフルオロアセトイミドアミド(0.27g、2.4mmol)を加えた。混合物を60℃で11時間撹拌し、次いで、水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。
【0442】
得られた残渣を分取シリカゲルTLC(25%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0443】
工程4:(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-5-イル)メタンアミン2,2,2-トリフルオロアセテート。2-((4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(0.20g、0.49mmol)のEtOH(3mL)溶液に、N・HO(74mg、1.5mmol)を加えた。混合物を16℃で11時間撹拌し、次いで、水およびMeCNで希釈した。残渣を逆相HPLC(80:20から50:50;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0444】
工程5:(S)-N-((RおよびS)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-5-イル)メタンアミン2,2,2-トリフルオロアセテート(58mg、0.21mmol)のDMF(2mL)溶液に、(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(27mg、0.21mmol)およびTEA(43mg、0.42mmol)を加えた。次いで、TP(登録商標)(0.13g、0.42mmol)を加え、混合物を16℃で11時間撹拌した。次いで、混合物をMeCNで希釈し、逆相HPLC(83:17から53:47;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0445】
工程6:(S)-N-((RまたはS)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法H)に供して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー22A(S)-N-((RまたはS)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー22B(S)-N-((RまたはS)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー22A:LRMS m/z(M+H):計算値388.1、実測値388.0。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.33-7.39(m,4H),6.98(s,1H),6.10-6.28(m,1H),4.33-4.38(m,1H),3.75-3.80(m,1H),3.45-3.49(m,1H).ジアステレオマー22B:LRMS m/z(M+H):計算値388.1、実測値388.0。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.29-7.45(m,4H),6.99(s,1H),6.18(s,1H),4.33-4.38(m,1H),3.75-3.80(m,1H),3.45-3.49(m,1H).
[実施例23A、23B、23Cおよび23D]
(S)-N-((R)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((シス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、(S)-N-((R)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((トランス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、(S)-N-((S)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((トランス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((シス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化50】

【0446】
工程1:tert-ブチル2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシリデン)アセテート。NaH(0.52g、13mmol)の混合物のTHF(20mL)溶液に、tert-ブチル2-(ジエトキシホスホリル)アセテート(3.0g、12mmol)を0℃で滴下した。混合物を室温で0.5時間撹拌し、次いで、4-(トリフルオロメチル)-シクロヘキサン-1-オン(1.5g、9.0mmol)を0℃でゆっくり加えた。反応物を室温にゆっくり加温し、室温で8時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮した。得られた残渣をDCMを用いて抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(15%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0447】
工程2:tert-ブチル2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)アセテート。tert-ブチル2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシリデン)アセテート(2.3g、8.7mmol)のMeOH(30mL)溶液に、Pd/C(1.0g、活性炭中10%)をN雰囲気下で加えた。混合物を脱気し、Hを充填した(3回)。得られた混合物をH(圧力:50psi)下、室温で12時間撹拌した。次いで、触媒を濾別し、濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0448】
工程3:2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)酢酸。tert-ブチル2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)アセテート(1.9g粗)のDCM(15mL)溶液に、TFA(4.0mL、52mmol)を加え、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で直接濃縮して、表題化合物を得た。
【0449】
工程4:N-メトキシ-N-メチル-2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)アセトアミド。2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)酢酸(1.5g粗)のDCM(20mL)溶液に、CDI(1.2g、7.1mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、TEA(2.0mL、14mmol)およびN,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.70g、7.1mmol)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、水を加え、混合物をDCMを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(25%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0450】
工程5:1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エタン-1-オン。1-ブロモ-3-クロロ-2,4-ジフルオロベンゼン(0.90g、4.0mmol)のTHF(1mL)溶液に、iPrMgCl(1.7mL、3.4mmol、THF中2M)を0℃で加えた。混合物を2時間撹拌し、次いで、N-メトキシ-N-メチル-2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)アセトアミド(0.30g、1.2mmol)のTHF(2mL)溶液に0℃で加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌し、次いで、飽和NHClを用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0451】
工程6:(R,Z)-N-(1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。マイクロ波管に、1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エタン-1-オン(0.31g、0.91mmol)、(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.16mg、1.4mmol)、Ti(OEt)(0.37mL、1.8mmol)およびトルエン(3mL)を入れた。混合物を105℃で30分間マイクロ波処理し、次いで、室温に冷却した。反応物を水およびEtOAcで希釈した。混合物を濾過し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0452】
工程7:(R)-N-(1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(R,Z)-N-(1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.30g粗)のTHF(3mL)および水(0.01mL)溶液を-78℃に冷却した。次いで、NaBH(38mg、1.0mmol)を加え、混合物を-78℃で20分間撹拌した。次いで、反応物を飽和NaHCOを用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(35%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0453】
工程8:1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エタン-1-アミンヒドロクロリド。(R)-N-(1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.25g、0.56mmol)のTHF(3mL)溶液に、HCl(0.5mL、2mmol、MeOH中4N)を加えた。反応物を室温で1時間撹拌し、次いで、直接濃縮して、表題化合物を得た。
【0454】
工程9:(S)-N-(-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エタン-1-アミンヒドロクロリド(0.20g粗)、(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(70mg、0.54mmol)およびDIPEA(0.28mL、1.6mmol)のMeCN(2mL)溶液に、TP(登録商標)(0.51g、0.81mmol、EtOAc中50%)を0℃で加えた。反応物を室温で1時間撹拌し、次いで、濾過した。濾液を逆相HPLC(44:56から24:76;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0455】
工程10:(S)-N-((RまたはS)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((シスまたはトランス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-N-(-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-(4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法O)、次いでキラルSFC(方法P)、次いで(方法Q)によって分割して、表題化合物:第1の溶出異性体23A(S)-N-((RまたはS)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((シスまたはトランス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、第2の溶出異性体23B(S)-N-((RまたはS)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((シスまたはトランス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、第3の溶出異性体23C(S)-N-((RまたはS)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((シスまたはトランス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第4の溶出異性体23D(S)-N-((RまたはS)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-((シスまたはトランス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)エチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。異性体23A:LRMS m/z(M+H):計算値454.1、実測値454.1。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.36(dt,J=6.0,8.4 Hz,1H),7.11(dt,J=1.6,8.8 Hz,1H),5.29-5.33(m,1H),4.27-4.31(m,1H),3.78(t,J=9.6 Hz,1H),3.35-3.39(m,1H),2.01-2.13(m,1H),1.78-2.01(m,5H),1.57-1.63(m,1H),1.29-1.35(m,2H),1.21-1.28(m,1H),0.98-1.15(m,2H).異性体23B:LRMS m/z(M+H):計算値454.1、実測値454.1。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.37(dt,J=5.6,8.4 Hz,1H),7.11(dt,J=1.6,8.8 Hz,1H),5.24(t,J=7.6 Hz,1H),4.27-4.31(m,1H),3.77(t,J=9.6 Hz,1H),3.35-3.39(m,1H),2.10-2.24(m,1H),1.82-1.89(m,2H),1.54-1.72(m,9H).異性体23C:LRMS m/z(M+H):計算値454.1、実測値454.1。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.34(dt,J=6.0,8.4 Hz,1H),7.10(dt,J=1.6,8.8 Hz,1H),5.26-5.30(m,1H),4.29-4.33(m,1H),3.77(t,J=9.6 Hz,1H),3.33-3.37(m,1H),1.78-2.10(m,6H),1.57-1.64(m,1H),1.31-1.36(m,2H),1.22-1.28(m,1H),0.98-1.16(m,2H).異性体23D:LRMS m/z(M+H):計算値454.1、実測値454.1。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.35(dt,J=6.0,8.4 Hz,1H),7.11(dt,J=1.6,8.8 Hz,1H),5.21(t,J=7.6 Hz,1H),4.29-4.33(m,1H),3.76(t,J=9.6 Hz,1H),3.34-3.38(m,1H),2.12-2.24(m,1H),1.81-1.88(m,2H),1.55-1.72(m,9H).
【0456】
【表2】





【0457】
[実施例27Aおよび27B]
(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化51】

【0458】
工程1:N-メトキシ-N-メチル-3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド。3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボン酸(0.30g、1.7mmol)の混合物のDCM(20mL)溶液に、CDI(0.30g、1.8mmol)を加えた。反応物を室温で1時間撹拌し、次いで、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.19g、2.0mmol)およびTEA(0.29mL、2.0mmol)を加えた。反応物を16時間撹拌し、次いで、水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~30%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0459】
工程2:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノン。1-ブロモ-3-クロロ-2,4-ジフルオロベンゼン(0.86g、3.8mmol)の混合物のTHF(2mL)溶液に、イソプロピルマグネシウムクロリド(2.9mL、3.8mmol、1.3Mトルエン溶液)を0℃で加えた。混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、N-メトキシ-N-メチル-3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(0.28g、1.3mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで、水を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(10%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0460】
工程3:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタンアミン。(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノン(0.12g、0.39mmol)およびNHOAc(0.45g、5.8mmol)の混合物のEtOH(2mL)溶液に、NaCNBH(36mg、0.58mmol)を25℃で加えた。混合物をマイクロ波下、130℃で10分間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮し、pH>10になるまで2N NaOHを用いて処理した。次いで、混合物をEtOAcを用いて抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0461】
工程4:(4S)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(63mg、0.48mmol)、(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタンアミン(0.10g、0.32mmol)およびDIEA(0.17mL、0.96mmol)の混合物のDMF(1mL)溶液に、TP(登録商標)(0.41g、0.64mmol)を20℃で加えた。混合物を20℃で12時間撹拌した。次いで、混合物を水に溶解し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(90%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0462】
工程5:(4S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(4S)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法S)によって精製して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー27A(4S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー27B(4S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー27A:LRMS m/z(M+H):計算値424.1、実測値424.1。H NMR(500 MHz,CDOD-d)δ 7.29-7.31(m,1H),7.13-7.17(m,1H),5.41(s,1H),4.35-4.38(m,1H),3.77(t,J=9.5 Hz,1H),3.37-3.40(m,1H),1.84-1.96(m,6H).ジアステレオマー27B:LRMS m/z(M+H):計算値424.1、実測値424.1。H NMR(500 MHz,CDOD-d)δ 7.30-7.32(m,1H),7.13-7.17(m,1H),5.35-5.45(m,1H),4.36-4.39(m,1H),3.79(t,J=9.5 Hz,1H),3.41-3.44(m,1H),1.84-1.96(m,6H).
【0463】
【表3】



【0464】
[実施例32Aおよび32B]
(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化52】

【0465】
工程1:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メタノン。トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキサンカルボン酸(0.57g、2.9mmol)の0℃のDCM(5mL)溶液に、(COCl)(3.6mL、7.3mmol、DCM中2M)および1滴のDMFを加えた。混合物を室温に加温し、4時間撹拌し、次いで、40℃に加熱し、30分間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮して残渣を得、これをTHF(4mL、溶液A)に溶解した。
【0466】
別個のフラスコ内で、CuCN(0.65g、7.3mmol)をTHF(4mL)に懸濁し、0℃に冷却し、続いて0.5Mの3-クロロ-4-フルオロフェニルマグネシウムブロミドのTHF(12mL、5.8mmol)溶液を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、溶液Aに加え、0℃で4時間撹拌した。次いで、反応物を飽和NHClを用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0467】
工程2:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メタンアミン。マイクロ波管に、(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メタノン(1.3g、4.2mmol)、NHOAc(2.6g、33mmol)およびEtOH(15mL)を入れた。混合物を130℃で20分間マイクロ波処理し、次いで、室温に冷却し、続いてNaCNBH(0.29g、4.6mmol)を加えた。混合物を125℃で20分間マイクロ波処理し、次いで、室温に冷却した。次いで、反応物を10%KCO水溶液を用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0468】
工程3:(4S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-((1R,4S)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メタンアミン(0.10g、0.29mmol)の乾燥ピリジン(3mL)溶液に、(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(56mg、0.43mmol)およびEDC(90mg、0.58mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した後、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~4%DCM:MeOH)によって精製して、表題化合物を得た。
【0469】
工程5:(4S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法U)によって分離して、表題化合物:第1の溶出異性体32A(4S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出異性体32B(4S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-4-(トリフルオロ-メチル)シクロヘキシル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。異性体32A:LRMS m/z(M+H):計算値422.1、実測値422.2。H NMR(500 MHz,CDOD)δ 7.57(d,J=8.8 Hz,1H),7.33(dd,J=6.9,2.0 Hz,1H),7.17-7.12(m,1H),7.09(t,J=8.6 Hz,1H),4.62(t,J=9.1 Hz,1H),4.21(dd,J=10.2,6.1 Hz,1H),3.83(t,J=9.8 Hz,1H),3.55(dd,J=9.3,6.2 Hz,1H),2.02-1.92(m,3H),1.92-1.85(m,1H),1.67(td,J=11.9,9.2 Hz,1H),1.47(d,J=13.1 Hz,1H),1.33-1.17(m,3H),1.10-0.99(m,1H),0.97-0.84(m,1H).異性体32B:LRMS m/z(M+H):計算値422.1、実測値422.2。H NMR(500 MHz,CDOD)δ 7.58(s,1H),7.30(s,1H),7.15-7.04(m,2H),4.58(t,J=8.9 Hz,1H),4.28(dd,J=10.1,6.6 Hz,1H),3.77(t,J=9.7 Hz,1H),3.39-3.33(m,1H),2.05-1.93(m,3H),1.89(d,J=14.0 Hz,1H),1.71-1.61(m,1H),1.47(d,J=12.8 Hz,1H),1.35-1.15(m,3H),1.04(q,J=12.2,11.8 Hz,1H),0.98-0.78(m,2H).
[実施例33Aおよび33B]
(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化53】

【0470】
工程1:(E)-2-メチル-N-((6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド。6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ニコチンアルデヒド(2.0g、9.6mmol)および2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.2g、1.0mmol)のDCM(8mL)溶液に、Ti(OiPr)(6.0mL、20mmol)を加えた。混合物を室温で20時間撹拌し、次いで、水およびEtOAcを加えた。混合物を室温で20分間撹拌し、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0471】
工程2:N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。1-ブロモ-3-クロロ-2,4-ジフルオロベンゼン(0.28g、1.2mmol)のTHF溶液に、iPrMgCl-LiCl錯体(0.94mL、1.2mmol、THF中1.3M)を加えた。混合物を室温で5時間撹拌し、次いで、(E)-2-メチル-N-((6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド(0.20g、0.65mmol)を一度に加えた。反応物を室温で20時間撹拌し、次いで、飽和NHClを用いてクエンチし、EtOを用いて抽出した。分離した有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0472】
工程3:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メタンアミンヒドロクロリド。N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.30g、0.65mmol)のDCM(2mL)およびMeOH(1mL)溶液に、HCl(2.0mL、8.0mmol、1,4-ジオキサン中4.0M)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。得られた残渣をEtOを用いて処理し、濾過して固体を回収した。固体を追加のEtOを用いて洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物を得た。
【0473】
工程4:(S)-N-((RおよびS)-3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メタンアミンヒドロクロリド(0.20g、0.51mmol)および(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(87mg、0.67mmol)のピリジン(3mL)溶液に、EDC(0.16g、1.0mmol)を加えた。混合物を50℃に18時間かけて加熱し、次いで、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~5%DCM:MeOH)によって精製して、表題化合物を得た。
【0474】
工程5:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法V)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー33A(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー33B(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー33A:LRMS m/z(M+H):計算値465.1、実測値465.3。H NMR(500 MHz,DMSO-d6)δ 8.93(d,J=7.9 Hz,1H),8.14(d,J=2.3 Hz,1H),7.71(dd,J=8.6,2.5 Hz,1H),7.39(t,J=7.3 Hz,2H),7.02(d,J=8.6 Hz,1H),6.59(s,1H),6.40-6.30(m,2H),5.00(q,J=9.1 Hz,2H),4.29-4.13(m,1H),3.56(t,J=9.3 Hz,1H),3.23(dd,J=8.6,6.2 Hz,1H).ジアステレオマー33B:LRMS m/z(M+H):計算値465.1、実測値465.3。H NMR(500 MHz,DMSO-d6)δ 8.94(d,J=7.9 Hz,1H),8.14(d,J=2.3 Hz,1H),7.72(dd,J=8.6,2.5 Hz,1H),7.45-7.33(m,2H),7.01(d,J=8.6 Hz,1H),6.59(s,1H),6.40-6.29(m,2H),5.00(q,J=9.1 Hz,2H),4.25-4.14(m,1H),3.56(t,J=9.3 Hz,1H),3.23(dd,J=8.4,6.6 Hz,1H).
[実施例34A]
(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化54】

【0475】
工程1:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタノン。トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブタン-1-カルボン酸(1.0g、6.0mmol)の0℃のDCM(15mL)溶液に、(COCl)(3.6mL、7.1mmol、DCM中2.0M)および1滴のDMFを加えた。混合物を室温に加温し、室温で4時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。得られた残渣をTHF(6mL;溶液A)に溶解した。別個のフラスコ内で、2-クロロ-1,3-ジフルオロ-4-ヨードベンゼン(2.4g、8.9mmol)をTHF(20mL)に溶解し、-20℃に冷却し、続いてiPrMgCl-LiCl錯体(6.9mL、8.9mmol、THF中1.3M)を加えた。混合物を-20℃で2時間撹拌し、次いで、0℃に加温した。次いで、CuCN(1.1g、12mmol)を加え、混合物を0℃で30分間撹拌した。溶液Aを加え、混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、1時間かけて室温に加温した。混合物をEtOAcと飽和NHClとの間で分配し、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。分離した有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0476】
工程2:(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。マイクロ波管に、(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタノン(1.7g、5.7mmol)、(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.0g、8.5mmol)およびTi(OEt)(10mL、11mmol)を入れた。混合物を105℃で1時間マイクロ波処理し、次いで、室温に冷却した。次いで、混合物を水およびEtOAcに注ぎ、10分間撹拌し、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。分離した有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0477】
工程3:(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.2g、5.5mmol)のTHF(10mL)およびMeOH(2mL)溶液に、0℃でNaBH(0.21g、5.5mmol)を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、1時間かけて室温に加温した。次いで、混合物をEtOAcと飽和NaHCOとの間で分配した。分離した有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~40%EtOAc:hex)によって精製して混合物を得、これをキラルSFC(方法AM)によって分離して、表題化合物(第1の溶出異性体)を得た。
【0478】
工程4:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタンアミンヒドロクロリド。0℃に冷却した(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(第1の溶出異性体)(0.12g、0.31mmol)のDCM(1mL)溶液に、HCl(1.0mL、4.0mmol、1,4-ジオキサン中4.0M)を加えた。混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。得られた残渣をEtOを用いて洗浄し、濾過して表題化合物を得た。
【0479】
工程5:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタンアミン、ヒドロクロリド(70mg、0.21mmol)および(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(35mg、0.27mmol)のピリジン(3mL)溶液に、EDC(65mg、0.42mmol)を加えた。混合物を60℃に14時間かけて加熱し、次いで、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~5%MeOH:DCM)によって精製して、表題化合物を得た。LRMS m/z(M+H):計算値412.1、実測値412.4。H NMR(500 MHz,CDCl)δ 7.22(q,J=8.0 Hz,1H),6.98(t,J=8.3 Hz,1H),5.22-5.15(m,1H),4.29(dd,J=10.1,6.2 Hz,1H),3.90(t,J=9.7 Hz,1H),3.58(dd,J=9.0,6.3 Hz,1H),2.94(dq,J=15.3,9.4,7.4 Hz,2H),2.43-2.30(m,1H),2.20-2.10(m,2H),1.98-1.88(m,1H).
【0480】
【表4】



【0481】
[実施例34B]
(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化55】

【0482】
工程1:(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(6.6g、17mmol)のTHF(70mL)および水(1mL)溶液を-78℃に冷却し、次いで、NaBH(0.94g、25mmol)を一度に加えた。
【0483】
反応混合物を3時間かけて0℃にゆっくり加温し、次いで、室温に加温し、室温で一晩撹拌した。反応物を飽和NaHCOを用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。
【0484】
有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~40%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た(第2の溶出異性体)。
【0485】
工程2:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタンアミンヒドロクロリド。0℃に冷却した(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)-メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(第2の溶出異性体;0.44g、1.1mmol)のDCM(9mL)およびMeOH(1mL)溶液に、HCl(8.0mL、32mmol、1,4-ジオキサン中4.0M)を加えた。反応物を0℃で2時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。得られた固体をEtOを用いて洗浄し、濾過して表題化合物を得た。
【0486】
工程3:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタンアミンヒドロクロリド(96mg、0.29mmol)および(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(48mg、0.37mmol)のピリジン(3mL)溶液に、EDC(89mg、0.57mmol)を加えた。混合物を60℃に14時間かけて加熱し、次いで、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~5%MeOH:DCM)によって精製して、表題化合物を得た。LRMS m/z(M+H):計算値412.1、実測値412.4。H NMR(500 MHz,CDCl-d)δ 7.20-7.11(m,1H),6.96-6.90(m,1H),6.23(s,1H),5.25-5.15(m,1H),5.00(s,1H),4.39(dd,J=10.2,6.2 Hz,1H),3.88(t,J=9.8 Hz,1H),3.52(dd,J=8.7,5.7 Hz,1H),2.99-2.83(m,2H),2.37(dt,J=12.1,6.1 Hz,1H),2.23-2.07(m,2H),2.01-1.79(m,2H).
[実施例39Aおよび39B]
(S)-N-((R)-3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化56】

【0487】
工程1:N-メトキシ-N-メチル-5-(トリフルオロメトキシ)ピコリンアミド。
【0488】
5-(トリフルオロメトキシ)ピコリン酸(2.7g、13mmol)のTHF(20mL)溶液に、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(1.9g、19mmol)、DIEA(6.8mL、39mmol)およびHATU(7.4g、19mmol)を加えた。混合物を室温で5時間撹拌し、次いで、水を用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。
【0489】
得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~10 EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0490】
工程2:(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メタノン。4-ブロモ-2-クロロ-1-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(0.66g、2.4mmol)のTHF(4mL)溶液に、iPrMgCl-LiCl錯体(1.8mL、2.4mmol、THF中1.3M)を室温で加えた。混合物を40℃で1時間撹拌し、次いで、0℃に冷却し、続いてN-メトキシ-N-メチル-5-(トリフルオロメトキシ)ピコリンアミド(0.40g、1.6mmol)のTHF(1mL)溶液を加えた。反応物を0℃で2時間撹拌し、次いで、飽和NHClを用いてクエンチし、EtOを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0491】
工程3:N-((3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メタノン(0.62g、1.6mmol)および(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.29g、2.4mmol)のトルエン(2mL)溶液に、Ti(OEt)(0.68mL、3.2mmol)を加えた。混合物を105℃に1時間かけて加熱し、次いで、水およびEtOAcを加えた。混合物を20分間撹拌し、次いで、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。パッドをEtOAcですすいだ後、有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~20%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0492】
工程4:N-((3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。0℃のN-((3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.51g、1.0mmol)のTHF(4mL)および水(0.2mL)溶液に、NaBH(79mg、2.1mmol)を加えた。混合物を0℃で2時間撹拌し、飽和NHClを用いてクエンチした。分離した有機相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0493】
工程5:(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メタンアミンヒドロクロリド。((3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.51g、1.0mmol)のDCM(2mL)溶液に、HCl(1.5mL、6.0mmol、1,4-ジオキサン中4.0M)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0494】
工程6:(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(69mg、0.53mmol)、(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メタンアミンヒドロクロリド(0.15g、0.35mmol)およびEDC(0.14g、0.71mmol)の混合物のピリジン(3mL)溶液を80℃に加熱し、4時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~4%DCM:MeOH)によって精製して、表題化合物を得た。
【0495】
工程7:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法L)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー39A(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー39B(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー39A:LRMS m/z(M+H):計算値499.1、実測値499.5。H NMR(500 MHz,CDCl)δ 8.52(d,J=2.0 Hz,1H),7.61-7.55(m,1H),7.50(d,J=2.0 Hz,1H),7.36-7.26(m,4H),6.17(t,J=3.6 Hz,1H),4.39(dd,J=10.2,6.7 Hz,1H),3.90(t,J=9.8 Hz,1H),3.57(dd,J=9.2,6.8 Hz,1H).ジアステレオマー39B:LRMS m/z(M+H):計算値499.1、実測値499.5。
【0496】
H NMR(500 MHz,CDCl)δ 8.55(d,J=2.1 Hz,1H),7.64-7.58(m,1H),7.47(d,J=1.5 Hz,1H),7.35(d,J=8.6 Hz,1H),7.29(s,3H),6.20-6.14(m,1H),4.39(dd,J=10.1,6.8 Hz,1H),3.91(t,J=9.7 Hz,1H),3.55-3.45(m,1H).
【0497】
【表5】

【0498】
[実施例41Aおよび41B]
(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-l3-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-l3-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化57】

【0499】
工程1:(R)-2-メチル-N-((1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド。(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.89g、7.3mmol)および1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド(1.0g、6.1mmol)のトルエン(3mL)溶液に、Ti(OEt)(2.6mL、12mmol)を加えた。混合物を80℃に3時間かけて加熱し、室温に冷却した。次いで、水およびEtOAcを加え、混合物を10分間撹拌し、続いてCelite(登録商標)のパッドを通して濾過した。
【0500】
分離した有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~50%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0501】
工程2:(R)-N-((3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。4-ブロモ-2-クロロ-1-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(0.99g、3.6mmol)のTHF(6mL)溶液に、iPrMgCl-LiCl錯体(2.8mL、3.6mmol、THF中1.3M)を加えた。混合物を1.5時間かけて40℃に加熱し、0℃に冷却し、続いて(R)-2-メチル-N-((1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド(0.48g、1.8mmol)を加えた。反応物を0℃で2時間撹拌し、次いで、室温に加温し、一晩撹拌した。次いで、反応物を飽和NHClを用いてクエンチし、EtOを用いて抽出した。分離した有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~50%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0502】
工程4:(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メタンアミンヒドロクロリド。(R)-N-((3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.42g、0.91mmol)のDCM(1mL)溶液に、HCl(1.0mL、4.0mmol、1,4-ジオキサン中4M)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。得られた固体をヘキサンを用いて洗浄し、次いで、濾過して表題化合物を得た。
【0503】
工程5:(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-l3-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メタンアミンヒドロクロリド(90mg、0.23mmol)、(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(44mg、0.34mmol)およびEDC-HCl(87mg、0.45mmol)の混合物のピリジン(2mL)溶液を80℃に4時間かけて加熱した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~4%DCM:MeOH)によって精製して、表題化合物を得た。
【0504】
工程6:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-l3-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-l3-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法W)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー41A(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-l3-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー41B(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-l3-メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー41A:LRMS m/z(M+H):計算値472.1、実測値472.2。H NMR(500 MHz,CDCl)δ 7.97(d,J=6.9 Hz,1H),7.67(d,J=11.4 Hz,2H),7.54(d,J=1.5 Hz,1H),7.39-7.30(m,2H),6.22(d,J=5.7 Hz,1H),4.37(s,1H),3.88(t,J=9.1 Hz,1H),3.67(s,1H).ジアステレオマー41B:LRMS m/z(M+H):計算値472.1、実測値472.2。H NMR(500 MHz,CDCl)δ 7.86(s,1H),7.73(d,J=9.6 Hz,2H),7.47(s,1H),7.32(d,J=8.3 Hz,1H),7.26(d,J=8.5 Hz,1H),6.25(d,J=5.6 Hz,1H),4.43(s,1H),3.90(s,1H),3.62(s,1H).
【0505】
【表6】





【0506】
[実施例50Aおよび50B]
(4S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(4S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化58】

【0507】
工程1:N-メトキシ-N-メチル-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-カルボキサミド。6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-カルボン酸(0.50g、2.3mmol)およびN,O-ジメチルヒドロキシルアミンHCl塩(0.26g、2.7mmol)のDCM(15mL)溶液に、HOAt(0.40g、2.9mmol)、EDC(0.52g、2.7mmol)およびDIPEA(1.4mL、8.1mmol)を室温で加えた。反応混合物を一晩撹拌し、次いで、溶媒を真空中で除去した。粗残渣をDMSO(5mL)に溶解し、逆相HPLC(90:10から100:0;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0508】
工程2。(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メタノン。2-クロロ-1,3-ジフルオロ-4-ヨードベンゼン(0.26g、0.94mmol)のTHF(2mL)溶液を0℃に冷却した。次いで、iPrMgCl(0.47mL、0.94mmol)を10分間かけて加え、反応物を0℃で45分間撹拌した。次いで、N-メトキシ-N-メチル-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-カルボキサミド(0.10g、0.38mmol)を含むTHF(2mL)の予冷溶液に、反応混合物を0℃で加えた。反応物を0℃で4時間撹拌し、次いで、飽和NHClを加えることによってクエンチした。
【0509】
混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、得られた粗物質を逆相HPLC(90:10から100:0;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0510】
工程3:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メタンアミン。(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メタノン(85mg、0.24mmol)およびNHOAc(0.19g、2.4mmol)を20mLマイクロ波バイアル内のEtOH(5mL)中で合わせ、次いで、NaBHCN(38mg、0.60mmol)を室温で加えた。バイアルを密封し、混合物をマイクロ波反応器内、140℃で1.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を水を加えることによってクエンチし、真空中で濃縮した。得られた粗物質を逆相HPLC(90:10から100:0;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0511】
工程4:(4S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(28mg、0.22mmol)、(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)-メタンアミン(76mg、0.22mmol)およびHATU(98mg、0.26mmol)のDMSO(5mL)溶液に、N-メチルモルホリン(0.085mL、0.78mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で6時間撹拌した。残渣を逆相HPLC(90:10から100:0;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0512】
工程5:(4S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(4S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法L)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー50A(4S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;および第2の溶出ジアステレオマー50B(4S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー50A:LRMS m/z(M+H):計算値466.1、実測値466.5。H NMR(500 MHz,DMSO-d)δ 9.11(d,J=7.9 Hz,1H),7.78(d,J=9.2 Hz,1H),7.46(dd,J=14.5,8.6 Hz,2H),7.36(t,J=8.7 Hz,1H),6.64(s,1H),6.54(d,J=7.8 Hz,1H),6.34(s,1H),5.17(qd,J=8.9,2.5 Hz,2H),4.23(dd,J=9.5,6.0 Hz,1H),3.57(t,J=9.4 Hz,1H),3.23(dd,J=8.7,6.2 Hz,1H).ジアステレオマー50B:LRMS m/z(M+H):計算値466.1、実測値466.5。H NMR(500 MHz,DMSO-d)δ 9.11(d,J=7.8 Hz,1H),7.79(d,J=9.2 Hz,1H),7.46(dd,J=17.1,7.8 Hz,2H),7.36(t,J=8.7 Hz,1H),6.59(s,1H),6.53(d,J=7.8 Hz,1H),6.32(s,1H),5.17(qd,J=8.9,2.5 Hz,2H),4.23(dd,J=9.0,6.4 Hz,1H),3.56(t,J=9.3 Hz,1H),3.24(t,J=7.4 Hz,1H).
[実施例51Aおよび51B]
(4S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(4S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化59】

【0513】
工程1:N-メトキシ-N-メチル-5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-カルボキサミド。5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-カルボン酸(470mg、2.116mmol)およびN,O-ジメチルヒドロキシルアミンHCl塩(0.25g、2.5mmol)のDCM(15mL)溶液に、HOAt(0.37g、2.8mmol)、EDC(0.49g、2.5mmol)およびDIPEA(1.3mL、7.6mmol)を室温で加えた。得られた反応混合物を72時間撹拌した。次いで、溶媒を真空中で除去した。得られた残渣を逆相HPLC(90:10から100:0;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0514】
工程2。(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-イル)メタノン。2-クロロ-1,3-ジフルオロ-4-ヨードベンゼン(0.69g、2.5mmol)のTHF(6mL)溶液を0℃に冷却した。次いで、iPrMgCl(1.2mL、2.5mmol)を10分間かけて加え、反応物を0℃で45分間撹拌した。次いで、N-メトキシ-N-メチル-5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-カルボキサミド(0.26g、1.0mmol)を含むTHF(9mL)の予冷溶液に、反応混合物を0℃で加えた。反応物を0℃で1時間撹拌し、次いで、飽和NHClを用いてクエンチし、EtOAc中で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、得られた粗生成物を逆相HPLC(90:10から100:0;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0515】
工程3:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-イル)メタンアミン:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-イル)メタノン(0.22g、0.63mmol)、NHOAc(0.48g、6.3mmol)を20mLマイクロ波バイアル内のEtOH(5mL)中で合わせた。次いで、NaBHCN(99mg、1.6mmol)を室温で加えた。バイアルを密封し、混合物を140℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を水を加えることによってクエンチし、真空中で濃縮した。得られた粗物質を逆相HPLC(90:10から100:0;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0516】
工程4:N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(26mg、0.20mmol)、(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-イル)-メタンアミン(71mg、0.20mmol)およびHATU(91mg、0.24mmol)の混合物のDMSO(2mL)溶液に、N-メチルモルホリン(0.079mL、0.72mmol)を室温で加えた。得られた混合物を一晩撹拌した。次いで、残渣を逆相HPLC(90:10から100:0;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0517】
工程5:N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法X)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー51A N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;および第2の溶出ジアステレオマー51B N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピラジン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー51A:LRMS m/z(M+H):計算値466.1、実測値466.3。H NMR(500 MHz,Methanol-d)δ 8.34(s,1H),8.24(s,1H),7.55-7.30(m,1H),7.13(t,J=8.7 Hz,1H),6.52(s,1H),5.04-4.87(m,2H),4.38(dd,J=10.1,6.2 Hz,1H),3.79(t,J=9.7 Hz,1H),3.46(dd,J=9.3,6.2 Hz,1H).ジアステレオマー51B:LRMS m/z(M+H):計算値466.1、実測値466.3。H NMR(500 MHz,Methanol-d)δ 8.34(s,1H),8.23(s,1H),7.59-7.28(m,1H),7.23-6.90(m,1H),6.51(s,1H),5.14-4.88(m,2H),4.39(dd,J=10.0,6.1 Hz,1H),3.78(t,J=9.7 Hz,1H),3.45(dd,J=9.3,6.1 Hz,1H).
[実施例52Aおよび52B]
(S)-N-((R)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化60】

【0518】
工程1:N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。3-クロロ-2,4-ジフルオロベンズアルデヒド(3.0g、17mmol)および2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.5g、20mmol)のTHF(50mL)溶液に、Ti(OEt)(10mL、34mmol)を室温で加えた。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を0℃に冷却し、飽和NHClを用いてクエンチした。次いで、混合物をEtOAcに懸濁し、濾過した。濾液を分離し、有機層を飽和NHCl、飽和NaHCO、水、次いでブラインを用いて洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~60%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0519】
工程2:N-(1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.40g、1.4mmol)のTHF(6mL)溶液に、4-クロロフェネチルマグネシウムブロミド(6.0mL、3.0mmol)を室温で加えた。反応物を飽和NaHCOおよびEtOAcを用いてクエンチし、20分間撹拌した。次いで、Celite(登録商標)を加え、混合物を10分間撹拌した後、Celite(登録商標)を通して濾過した。次いで、濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0520】
工程3:1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロパン-1-アミンヒドロクロリド。N-(1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.59g、1.4mmol)のDCM(2mL)およびMeOH(2mL)溶液に、HCl飽和溶液(8.0mL、32mmol、EtOAc中4M)を加えた。2時間撹拌した後、反応混合物をDCMで希釈し、真空中で濃縮した。次いで、得られた残渣を逆相HPLC(90:10から80:20;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させた。得られた残渣をMeOH/DCMに溶解し、HCl(6.0mL、18mmol、MeOH中3N)を加えた。混合物を濃縮して、表題化合物を得た。
【0521】
工程4:(4S)-N-((RおよびS)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロパン-1-アミンヒドロクロリド(0.10g、0.29mmol)を含むバイアルに、(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(45mg、0.35mmol)、EDC(67mg、0.35mmol)、HOBT(47mg、0.35mmol)、続いてDMF(2mL)およびDIPEA(75μL、0.43mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を逆相HPLC(90:10から100:0;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0522】
工程5:(4S)-N-((RまたはS)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(4S)-N-((RおよびS)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法F)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー52A(4S)-N-((RまたはS)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー52B(4S)-N-((RまたはS)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー52A:LRMS m/z(M+H):計算値428.1、実測値428.2。H NMR(500 MHz,DMSO-d6)δ 8.58(d,J=7.9 Hz,1H),7.42(q,J=8.3 Hz,1H),7.35-7.27(m,3H),7.25-7.18(m,2H),6.58(s,1H),6.32(s,1H),5.01-4.89(m,1H),4.17-4.11(m,1H),3.61-3.52(m,1H),3.23-3.13(m,1H),2.73-2.63(m,1H),2.13-2.02(m,1H),1.98-1.87(m,1H).ジアステレオマー52B:LRMS m/z(M+H):計算値428.1、実測値428.2。H NMR(500 MHz,DMSO-d6)δ 8.56(d,J=8.0 Hz,1H),7.47-7.39(m,1H),7.35-7.29(m,3H),7.24-7.19(m,2H),6.58(s,1H),6.32(s,1H),5.01-4.93(m,1H),4.15-4.09(m,1H),3.59-3.51(m,1H),3.19-3.14(m,1H),2.71-2.63(m,1H),2.11-2.02(m,1H),1.97-1.89(m,1H).
【0523】
【表7】

【0524】
[実施例55Aおよび55B]
(4S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(4S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化61】

【0525】
工程1:5-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン。5-ブロモピリミジン-2-オール(2.0g、11mmol)のMeCN(50mL)溶液に、KCO(6.4g、46mmol)およびエチル2-ブロモ-2,2-ジフルオロ酢酸(4.6g、23mmol)を加えた。反応混合物を80℃で13時間撹拌し、次いで、水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~10%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0526】
工程2:2-(ジフルオロメトキシ)-5-ビニルピリミジン。5-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン(0.45g、2.0mmol)の1,4-ジオキサン(8mL)および水(2mL)溶液に、KCO(0.56g、4.0mmol)、トリフルオロ(ビニル)ホウ酸カリウム(0.40g、3.0mmol)およびPd(dppf)Cl(0.10g、0.14mmol)を加えた。反応混合物をNを用いて脱気し、80℃で3時間撹拌した。次いで、混合物を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0527】
工程3:2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-カルバルデヒド。2-(ジフルオロメトキシ)-5-ビニルピリミジン(0.26g粗)の1,4-ジオキサン(9mL)および水(3mL)溶液に、2,6-ジメチルピリジン(0.32g、3.0mmol)、OsO(38mg、0.15mmol)およびNaIO(1.3g、6.0mmol)を加えた。反応物を室温で13時間撹拌した。次いで、混合物を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0528】
工程4:(R)-N-((2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-カルバルデヒド(0.22g粗)のTHF(10mL)溶液に、(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.31g、2.5mmol)およびTi(OEt)(0.58g、2.5mmol)を加えた。反応混合物を55℃で2時間撹拌し、次いで、水を加えた。混合物をEtOAcで希釈し、濾過し、濾液をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(25%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0529】
工程5:(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。1-ブロモ-3-クロロ-2,4-ジフルオロベンゼン(0.37g、1.6mmol)に、iPrMgCl(0.68mL、1.4mmol)のTHF(0.68mL)溶液を0℃で加えた。混合物を0℃で2時間撹拌した。次いで、(R)-N-((2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.15g、0.54mmol)のトルエン(3mL)溶液を-50℃で加えた。反応物を-50℃で1時間撹拌し、次いで、29℃にゆっくり加温し、29℃で1時間撹拌した。次いで、飽和NHClを加え、混合物を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出し、ブラインを用いて洗浄した。合わせた有機層をNaSOを用いて乾燥させ、溶媒を真空中で除去した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(50%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0530】
工程6:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン、ヒドロクロリド。(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(80mg、0.19mmol)のTHF(2mL)溶液に、HCl(0.50mL、2.0mmol MeOH中4N)を加えた。反応混合物を30℃で2時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0531】
工程7:(4S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン、ヒドロクロリド(50mg粗)のDMF(1.5mL)溶液に、TEA(0.024mL、0.17mmol)、(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(11mg、0.085mmol)およびTP(登録商標)(81mg、0.13mmol)を加えた。反応物を30℃で2時間撹拌し、次いで、MeCNで希釈し、逆相HPLC(73:27から43:57;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させた。得られた残渣をMeOH/DCMに溶解し、HCl(6.0mL、18mmol、MeOH中3N)を加えた。得られた混合物を濃縮して、表題化合物を得た。
【0532】
工程8:(4S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(4S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法H)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー55A(4S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー55B(4S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー55A:LRMS m/z(M+H):計算値434.1、実測値434.0。H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.58(s,2H),7.57(t,J=72.0 Hz,1H),7.32-7.38(m,1H),7.17-7.22(m,1H),6.51(s,1H),4.36-4.41(m,1H),3.77-3.82(m,1H),3.44-3.48(m,1H).ジアステレオマー55B:LRMS m/z(M+H):計算値434.1、実測値434.0。H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.59(s,2H),7.57(t,J=72.0 Hz,1H),7.32-7.38(m,1H),7.17-7.22(m,1H),6.50(s,1H),4.36-4.41(m,1H),3.77-3.82(m,1H),3.44-3.48(m,1H).
【0533】
【表8】







【0534】
[実施例65A、65B、65Cおよび65D]
(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-((S)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-((S)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化62】

【0535】
工程1:tert-ブチル3-(メトキシ(メチル)カルバモイル)-3-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート。1-(boc)-3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸(0.80g、3.7mmol)のDCM(10mL)溶液に、CDI(1.2g、7.4mmol)を室温で1時間かけて加えた。次いで、TEA(1.6mL、11mmol)およびN,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.72g、7.4mmol)を加え、混合物を室温で10時間撹拌した。水を加え、混合物をDCMを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(25~45%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0536】
工程2:tert-ブチル3-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンゾイル)-3-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート。1-ブロモ-3-クロロ-2,4-ジフルオロベンゼン(2.1g、9.2mmol)を含むTHF(5mL)の撹拌溶液に、iPrMgCl(4.6mL、9.2mmol、THF中2.0M)を0℃で加えた。混合物を室温に加温し、2時間撹拌した。次いで、tert-ブチル3-(メトキシ(メチル)カルバモイル)-3-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート(0.79g、3.1mmol)のTHF(5mL)溶液を加えた。反応物を0℃で30分間撹拌し、次いで、室温にゆっくり加温した。室温で10時間撹拌した後、反応物を飽和NHClを用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0537】
工程3:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチルアゼチジン-3-イル)メタノンヒドロクロリド。tert-ブチル3-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンゾイル)-3-メチルアゼチジン-1-カルボキシレート(0.20g、0.58mmol)のHCl(10mL、40mmol、MeOH中4N)溶液を室温で12時間撹拌した。次いで、溶媒を減圧下で除去して、表題化合物を得た。
【0538】
工程4:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メタノン。(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチルアゼチジン-3-イル)メタノンヒドロクロリド(0.14g粗)のDCE(2mL)溶液に、MgSO(0.14g、1.1mmol)、1,1,1-トリフルオロプロパン-2-オン(0.13g、1.1mmol)を加えた。反応物を室温で12時間撹拌し、次いで、NaBHCN(54mg、0.86mmol)を1時間間隔で3バッチで加えた。次いで、3時間撹拌し、水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した反応物。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた粗生成物を分取シリカゲルTLC(10%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0539】
工程5:(R)-N-(-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド。(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メタノン(0.18g、0.53mmol)、Ti(OEt)(0.24g、1.1mmol)および(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(77mg、0.63mmol)の混合物のトルエン(2mL)溶液を10mLバイアルに密封し、マイクロ波を照射しながら110℃で4時間撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮し、水を用いて処理し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0540】
工程6:(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(R)-N-(-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド(0.20g粗)のTHF(2mL)および水(0.02mL)溶液を-78℃に冷却し、続いてNaBH(31mg、0.81mmol)を加えた。混合物を-78℃で5分間撹拌し、次いで、水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0541】
工程7:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メタンアミン。(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.17g、0.50mmol)のHCl(2.0mL、8.0mmol、MeOH中4N)溶液を室温で12時間撹拌した。次いで、溶媒を蒸発させて、表題化合物を得た。
【0542】
工程8:(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-((RおよびS)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。
【0543】
(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メタンアミン(0.12g、0.35mmol)のDMF(2mL)溶液に、DIEA(0.12mL、0.70mmol)、TP(登録商標)(0.33g、0.52mmol、EtOAc中50%)および(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(50mg、0.38mmol)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。残渣を逆相HPLC(65:35から35:65;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0544】
工程9:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-((RまたはS)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。
【0545】
(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-((RおよびS)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(Phenomenex-Cellulose-2、共溶媒:35%EtOH(0.1%NHO)によって精製して、表題化合物:第1の溶出異性体65A(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-((RまたはS)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、第2の溶出異性体65B(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-((RまたはS)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、第3の溶出異性体65C(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-((RまたはS)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第4の溶出異性体65D(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(3-メチル-1-((RまたはS)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アゼチジン-3-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。異性体65A:LRMS m/z(M+H):計算値455.1、実測値455.2。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.30-7.41(m,1H),7.10-7.19(m,1H),5.34(s,1H),4.37(dd,J=6.4,10.4 Hz,1H),3.80(t,J=9.6 Hz,1H),3.47(d,J=8.0 Hz,1H),3.39-3.45(m,2H),3.17(d,J=8.0 Hz,1H),3.11(d,J=7.6 Hz,1H),2.94-3.05(m,1H),1.23(s,3H),1.13(d,J=6.8 Hz,3H).異性体65B:LRMS m/z(M+H):計算値455.1、実測値455.1。H NMR(500 MHz,CDOD)δ 7.31-7.40(m,1H),7.13(t,J=8.5 Hz,1H),5.31(s,1H),4.32(dd,J=6.0,10.0 Hz,1H),3.79(t,J=9.5 Hz,1H),3.50(d,J=7.5 Hz,1H),3.41(dd,J=6.0,9.5 Hz,1H),3.35(d,J=7.5 Hz,1H),3.12(dd,J=7.5,12.0 Hz,2H),2.92-3.02(m,1H),1.22(s,3H),1.12(d,J=6.5 Hz,3H).異性体65C:LRMS m/z(M+H):計算値455.1、実測値455.1。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.32-7.37(m,1H),7.10-7.15(m,1H),5.32(s,1H),4.32(dd,J=6.8,10.0 Hz,1H),3.78(t,J=9.6 Hz,1H),3.48(d,J=8.0 Hz,1H),3.35-3.42(m,2H),3.16(d,J=7.6 Hz,1H),3.09(d,J=7.4 Hz,1H),2.94-3.01(m,1H),1.22(s,3H),1.11(d,J=6.8 Hz,3H).異性体65D:LRMS m/z(M+H):計算値455.1、実測値455.1。H NMR(500 MHz,CDOD)δ 7.32-7.37(m,1H),7.11-7.15(m,1H),5.33(s,1H),4.35(dd,J=6.5,10.0 Hz,1H),3.78(t,J=9.5 Hz,1H),3.48(d,J=7.5 Hz,1H),3.42(dd,J=6.5,9.0 Hz,1H),3.36(d,J=7.5 Hz,1H),3.12(dd,J=8.0,10.0 Hz,2H),2.94-3.00(m,1H),1.22(s,3H),1.12(d,J=6.5 Hz,3H).
[実施例66Aおよび66B]
(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化63】

【0546】
工程1:N-メトキシ-N,2-ジメチルベンゾ[d]チアゾール-5-カルボキサミド。2-メチルベンゾ[d]チアゾール-5-カルボン酸(1.0g、5.2mmol)、N-メチルモルホリン(0.57mL、5.2mmol)およびN,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.50g、5.2mmol)を室温でDMF(10mL)に溶解し、次いで、HATU(2.5g、6.5mmol)を加えた。次いで、反応物をEtOAcを用いて抽出し、飽和NaHCO、ブラインを用いて洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~100%(3:1 EtOAc:EtOH):hexによって精製して、表題化合物を得た。
【0547】
工程2:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]チアゾール-5-イル)メタノン。2-クロロ-1-フルオロ-4-ヨードベンゼン(0.87mL、6.8mmol)のTHF(5.6mL)溶液に、0℃でiPrMgCl(2.3mL、4.5mmol)を5分間かけてゆっくり滴下した。混合物を15分間撹拌した後、N-メトキシ-N,2-ジメチルベンゾ[d]チアゾール-5-カルボキサミド(0.53g、2.3mmol)のトルエン(28mL)溶液に0℃でゆっくり加えた。次いで、反応物を室温に加温し、一晩撹拌した。反応物を1M HClを用いてクエンチし、10分間撹拌し、次いで、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCOおよびブラインを用いて洗浄し、MgSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~100%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0548】
工程3:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]チアゾール-5-イル)メタンアミン。(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]チアゾール-5-イル)メタノン(0.39g、1.3mmol)、NHOAc(2.0g、26mmol)およびNaCNBH(0.24g、3.8mmol)のEtOH(8mL)溶液をマイクロ波照射により130℃で15分間加熱した。次いで、反応物を過剰のTFA(9.8mL、0.13mol)を用いてクエンチし、真空中で濃縮した。得られた残渣を逆相HPLC(95:5から5:95;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0549】
工程4:(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(21mg、0.16mmol)、(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]チアゾール-5-イル)メタンアミン(75mg、0.18mmol)およびDIEA(0.093mL、0.54mmol)のDMF(1mL)溶液に、HATU(88mg、0.23mmol)を室温で加えた。1時間撹拌した反応物。次いで、MeOHを加え、反応物を逆相HPLC(95:5から5:95;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0550】
工程5:(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法AD)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー66A(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー66B(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メチルベンゾ[d]チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー66A:LRMS m/z(M+H):計算値419.1、実測値419.2。H NMR(500 MHz,DMSO-d)δ 8.90(d,J=8.4 Hz,1H),7.99(d,J=8.3 Hz,1H),7.86(s,1H),7.57(dd,J=7.1,1.8 Hz,1H),7.42-7.32(m,3H),6.60(s,1H),6.32-6.27(m,2H),4.23(dd,J=9.2,6.3 Hz,1H),3.56(t,J=9.2 Hz,1H),3.26-3.21(m,1H),2.78(s,3H).ジアステレオマー66B:LRMS m/z(M+H):計算値419.1、実測値419.2。H NMR(500 MHz,DMSO-d)δ 8.87(d,J=8.3 Hz,1H),7.99(d,J=8.3 Hz,1H),7.86(s,1H),7.58(dd,J=7.1,1.6 Hz,1H),7.42-7.31(m,3H),6.60(s,1H),6.32-6.28(m,2H),4.23(dd,J=9.6,6.0 Hz,1H),3.56(t,J=9.3 Hz,1H),3.24(dd,J=8.4,6.3 Hz,1H),2.78(s,3H).
【0551】
【表9】















【0552】
[実施例80A]
(S)-N-((RまたはS)-(4-クロロフェニル)(ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化64】

【0553】
工程1:(R)-2-メチル-N-(ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-イルメチレン)プロパン-2-スルフィンアミド。(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.46g、3.8mmol)およびピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-カルバルデヒド(0.50g、3.4mmol)を室温でTHF(12mL)に溶解し、Ti(OEt)(1.6mL、6.8mmol)を用いて処理した。反応物を一晩撹拌し、次いで、飽和NaHCOを用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~100%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0554】
工程2:(R)-N-((4-クロロフェニル)(ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(R)-2-メチル-N-(ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-イルメチレン)プロパン-2-スルフィンアミド(0.74g、3.0mmol)のトルエン(20mL)溶液に、-20℃で(4-クロロフェニル)臭化マグネシウム(4.5mL、4.5mmol、THF中1M)を1分間かけて滴下した。反応物を48時間撹拌し、次いで、飽和NaHCOを用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~100%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。表題化合物の主異性体を次の工程で使用した。
【0555】
工程3:(4-クロロフェニル)(ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-イル)メタンアミンヒドロクロリド。(R)-N-((4-クロロフェニル)(ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.77mg、2.1mmol)を酢酸エチル(8.5mL)に溶解し、飽和HCl(7.7mL、53mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮し、EtOAcと共沸させて、表題化合物を得た。
【0556】
工程4:(S)-N-((RまたはS)-(4-クロロフェニル)(ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(30mg、0.23mmol)、(4-クロロフェニル)(ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-イル)メタンアミンヒドロクロリド(75mg、0.26mmol)およびDIEA(0.13mL、0.77mmol)をDMF(1mL)に溶解し、次いで、HATU(0.13g、0.33mmol)を室温で加えた。一晩撹拌した反応物、次いで、MeOHを加えた。混合物を逆相HPLC(95:5から5:95;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製した。生成物を含有する画分を合わせ、飽和NaHCOを用いて塩基性化し、DCMを用いて抽出した。有機層をMgSOを用いて乾燥させ、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。LRMS m/z(M+H):計算値370.1、実測値370.2。H NMR(500 MHz,DMSO-d)δ 8.85(d,J=8.2 Hz,1H),8.63(d,J=7.1 Hz,1H),7.98(s,1H),7.53(s,1H),7.43(d,J=8.3 Hz,2H),7.37(d,J=7.8 Hz,2H),6.74(d,J=7.1 Hz,1H),6.65-6.51(m,2H),6.30(s,1H),6.18(d,J=8.1 Hz,1H),4.27-4.20(m,1H),3.56(t,J=9.2 Hz,1H),3.28-3.23(m,1H).
【0557】
【表10】





【0558】
[実施例89]
(S)-N-((RまたはS)-(8,8-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化65】

【0559】
工程1:(5-ブロモ-2-メチルフェニル)(4,8-ジ-tert-ブチル-2,10-ジメチル-6-オキシド-12H-ジベンゾ[d,g]-[1,3,2]ジオキサホスホシン-6-イル)メタノン。5-ブロモ-2-メチル安息香酸(3.2g、15mmol)のDCM(15mL)溶液に、(COCl)(7.4mL、15mmol、DCM中2M)を加え、続いて2滴のDMFを加えた。反応物を還流状態で1時間加熱した。次いで、溶媒を真空中で除去した。DCM(15mL)に溶解し、4,8-ジ-tert-ブチル-2,10-ジメチル-12H-ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン6-オキシド(2.9g、7.4mmol)およびDIEA(6.5mL、37mmol)のDCM(15mL)溶液に、室温で1時間かけて滴下した、得られた残渣。反応物を室温で6時間撹拌し、次いで、DCMで希釈し、HCl水溶液(1M)、次いで、飽和NaHCOを用いて洗浄した。合わせた有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~5%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0560】
工程2:4-ブロモビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-オン。Penn OC光反応器(強度100%)内420nMで、(5-ブロモ-2-メチル-フェニル)(4,8-ジ-tert-ブチル-2,10-ジメチル-6-オキシド-12H-ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン-6-イル)メタノン(3.6g、6.1mmol)のトルエン(60mL)溶液を8時間照射した。アルミナ(6.2g、61mmol)を加え、反応物を45℃に18時間かけて加熱した。次いで、反応物を濾過し、濾液をシリカゲルクロマトグラフィー(0~15%EtOAc:hex)により精製して、表題化合物を得た。
【0561】
工程3:3-ブロモ-8,8-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン。4-ブロモビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-オン(0.66g、3.3mmol)にDeoxofluor(登録商標)(3.1mL、17mmol)を加え、反応物を50℃で一晩加熱した。反応物を氷冷飽和NaHCOにゆっくり加えることによってクエンチし、混合物をDCMを用いて抽出した。合わせた有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン)により精製して、表題化合物を得た。
【0562】
工程4:8,8-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-カルバルデヒド。3-ブロモ-8,8-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン(0.47g、2.1mmol)、ギ酸ナトリウム(0.22g、3.2mmol)およびPdCl(PPh(0.15g、0.22mmol)の混合物のDMF(8.6mL)溶液を20psi CO下に置き、110℃に16時間かけて加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、ヘキサンで希釈し、水、ブラインを用いて洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0563】
工程5:(S)-N-((8,8-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。8,8-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-カルバルデヒド(0.38g、2.3mmol)および(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.28g、2.3mmol)の混合物のTHF(9mL)溶液に、Ti(OEt)(0.96mL、4.6mmol)を室温で加えた。反応物を室温で18時間撹拌し、次いで、飽和NaHCOを用いてクエンチした。混合物を濾過し、EtOAcを用いて洗浄し、濾液をEtOAcを用いて抽出した。有機層を分離し、ブラインを用いて洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0564】
工程6:(S)-N-((8,8-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。((S)-N-((8,8-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(48mg、0.18mmol)、ビス(アセトニトリル)(1,5-シクロオクタジエン)ロジウム(I)テトラフルオロボレート(6.7mg、0.018mmol)、(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ボロン酸(0.11g、0.53mmol)およびジオキサン(0.4mL)の混合物に、TEA(74μl、0.53mmol)、続いて水(0.8mL)を加えた。混合物を18時間撹拌し、次いで、水を用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~100%EtOAc:hex)により精製して、表題化合物を得た。
【0565】
工程7:(8,8-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メタンアミンヒドロクロリド。(S)-N-((8,8-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(28mg、0.065mmol)をEtOAc(0.25mL)に溶解し、0℃に冷却した。次いで、HClガスを飽和するまで15秒間にわたりこの混合物に通してバブリングした。混合物を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0566】
工程8:(S)-N-((RまたはS)-(8,8-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(8,8-ジフルオロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-3-イル)(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メタンアミンヒドロクロリド(23mg粗)、(S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボン酸(10mg、0.079mmol)およびDIEA(0.033mL、0.19mmol)の混合物のDMF(0.25mL)溶液に、HATU(31mg、0.082mmol)を周囲温度で加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌した。残渣を逆相HPLC(95:5から5:95;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製した。生成物を含有する画分を合わせ、飽和NaHCOを用いて塩基性化し、次いで、DCMを用いて抽出した。有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。LRMS m/z(M+H):計算値442.1、実測値442.2。H NMR(500 MHz,DMSO-d)δ 8.83(d,J=8.1 Hz,1H),7.55-7.32(m,7H),6.58(s,1H),6.30(s,1H),6.23(d,J=7.9 Hz,1H),4.22(dd,J=9.0,6.0 Hz,1H),3.92-3.67(m,2H),3.55(t,J=9.3 Hz,1H),3.27-3.19(m,1H).
【0567】
【表11】

【0568】
[実施例91A、91B、91Cおよび91D]
(4S)-N-((R)(4-クロロフェニル)((R)2,2-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、(4S)-N-((R)(4-クロロフェニル)((S)2,2-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、(4S)-N-((S)(4-クロロフェニル)((S)2,2-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドおよび(4S)-N-((S)(4-クロロフェニル)((R)2,2-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド
【化66】

【0569】
工程1:tert-ブチル4-(メトキシ(メチル)カルバモイル)-2,2-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート。1-(tert-ブトキシカルボニル)-2,2-ジメチルピペリジン-4-カルボン酸(0.50g、1.9mmol)およびN,O-ジメチルヒドロキシルアミンHCl塩(0.23g、2.3mmol)のDCM(15mL)溶液に、HOAt(0.34g、2.5mmol)、EDC(0.45g、2.3mmol)およびDIEA(1.2mL、7.0mmol)を室温で加えた。得られた反応混合物を20時間撹拌し、次いで、溶媒を真空中で除去した。得られた残渣を逆相HPLC(90:10から100:0;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0570】
工程2:tert-ブチル4-(4-クロロベンゾイル)-2,2-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート。tert-ブチル4-(メトキシ(メチル)カルバモイル)-2,2-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(0.32g、1.1mmol)の乾燥THF(10mL)溶液を0℃に冷却し、次いで、(4-クロロフェニル)臭化マグネシウム(6.5mL、6.5mmol)を0℃で加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、室温に徐々に加温し、18時間撹拌した。次いで、反応物を水を用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、得られた残渣を逆相HPLC(90:10から100:0;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0571】
工程3:tert-ブチル-4-(アミノ(4-クロロフェニル)メチル)-2,2-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート。
【0572】
tert-ブチル4-(4-クロロベンゾイル)-2,2-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(0.20g、0.57mmol)およびNHOAc(0.44g、5.7mmol)を20mLマイクロ波バイアル内のEtOH(5mL)中で合わせ、次いで、NaBHCN(89mg、1.4mmol)を室温で加えた。バイアルを密封し、混合物を撹拌し、140℃で2時間加熱した。次いで、反応混合物を水を加えることによってクエンチし、真空中で濃縮した。得られた残渣を逆相HPLC(90:10から100:0;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0573】
工程4:tert-ブチル4-((4-クロロフェニル)((S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド)メチル)-2,2-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート。tert-ブチル-4-(アミノ(4-クロロフェニル)メチル)-2,2-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(81mg、0.23mmol)およびHATU(88mg、0.23mmol)のDMSO(3mL)溶液に、N-メチルモルホリン(0.076mL、0.69mmol)を室温で加えた。得られた混合物を2時間撹拌した。残渣を逆相HPLC(90:10から100:0;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0574】
工程5:(4S)-N-((4-クロロフェニル)(2,2-ジメチルピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。tert-ブチル4-((4-クロロフェニル)((S)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド)メチル)-2,2-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(80mg、0.17mmol)を含むMeOH(5mL)の撹拌溶液に、HCl(0.22mL、0.86mmol、ジオキサン中4M)を室温で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで、50℃に2時間かけて加熱した。次いで、混合物を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0575】
工程6:(4S)-N-((RおよびS)(4-クロロフェニル)((RおよびS)2,2-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド:(4S)-N-((4-クロロフェニル)(2,2-ジメチルピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド(65mg、0.18mmol)および2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(0.051mL、0.36mmol)をマイクロ波バイアル内のMeCN(3mL)中で合わせ、DIEA(0.062mL、0.36mmol)を加えた。バイアルを密封し、反応物を80℃に5時間かけて加熱した。
【0576】
残渣を逆相HPLC(90:10から100:0;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0577】
工程7:(4S)-N-((RまたはS)(4-クロロフェニル)((RまたはS)2,2-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(4S)-N-((RおよびS)(4-クロロフェニル)((RおよびS)2,2-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(OD-H、共溶媒:15%IPA)によって分離して、3つのピークを得た:第1のピークをキラルSFC(AS-H、共溶媒:15%IPA)によってさらに分離して、表題化合物:ジアステレオマー91A(4S)-N-((RまたはS)(4-クロロフェニル)((RまたはS)2,2-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、およびジアステレオマー91B(4S)-N-((RまたはS)(4-クロロフェニル)((RまたはS)2,2-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、ジアステレオマー91C(4S)-N-((RまたはS)(4-クロロフェニル)((RまたはS)2,2-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド;ならびにジアステレオマー91D(4S)-N-((RまたはS)(4-クロロフェニル)((RまたはS)2,2-ジメチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー91A:LRMS m/z(M+H):計算値447.2、実測値447.5。H NMR(600 MHz,メタノール-d4)δ 7.37-7.25(m,4H),4.57(d,J=9.6 Hz,1H),4.26(dd,J=10.1,6.2 Hz,1H),3.77-3.72(m,1H),3.39-3.33(m,2H),2.88(dt,J=11.9,4.0 Hz,1H),2.69-2.63(m,1H),2.62-2.51(m,1H),2.05(dtt,J=18.8,7.1,3.3 Hz,1H),1.84(dd,J=10.1,2.7 Hz,1H),1.33-1.28(m,1H),1.17-1.09(m,1H),1.05(dd,J=7.9,5.1 Hz,1H),1.03(s,3H),0.88(s,3H).ジアステレオマー91B:LRMS m/z(M+H):計算値447.2、実測値447.5。H NMR(500 MHz,メタノール-d4)δ 7.37-7.26(m,4H),4.58(d,J=9.3 Hz,1H),4.27(dd,J=10.0,6.2 Hz,1H),3.81-3.68(m,1H),3.41-3.32(m,2H),2.75(d,J=11.6 Hz,1H),2.61-2.49(m,2H),2.06-1.96(m,1H),1.65(d,J=12.3 Hz,1H),1.31-1.17(m,3H),1.13(s,3H),0.99(s,3H).ジアステレオマー91C:LRMS m/z(M+H):計算値447.2、実測値447.4。H NMR(500 MHz,メタノール-d4)δ 7.36-7.23(m,4H),4.57(d,J=9.1 Hz,1H),4.30(dd,J=10.1,6.5 Hz,1H),3.79-3.67(m,1H),3.37(dd,J=16.2,10.6 Hz,2H),2.79-2.72(m,1H),2.55(ddt,J=18.0,12.4,6.3 Hz,2H),2.07-1.95(m,1H),1.68-1.61(m,1H),1.30-1.16(m,3H),1.13(s,3H),0.99(s,3H).ジアステレオマー91D:LRMS m/z(M+H):計算値447.2、実測値447.5。H NMR(500 MHz,メタノール-d4)δ 7.35-7.26(m,4H),4.54(d,J=9.5 Hz,1H),4.28(dd,J=10.0,6.5 Hz,1H),3.78-3.70(m,1H),3.40-3.33(m,2H),2.92-2.84(m,1H),2.65(s,1H),2.57(dd,J=15.8,9.2 Hz,1H),2.09-1.98(m,1H),1.84(d,J=13.3 Hz,1H),1.36-1.25(m,1H),1.13(t,J=12.6 Hz,1H),1.08-1.03(m,1H),1.02(s,3H),0.88(s,3H).
医薬組成物の実施例
経口医薬組成物の具体的な実施形態として、100mg有効錠剤は、100mgの実施例のいずれか1つ、268mgの微結晶性セルロース、20mgのクロスカルメロースナトリウム、および4mgのステアリン酸マグネシウムから構成される。活性な微結晶性セルロースおよびクロスカルメロースを最初にブレンドする。次いで、混合物をステアリン酸マグネシウムによって潤滑し、錠剤に押し固める。
【0578】
生物学的アッセイ
Qube(登録商標)アッセイ実験手順
ヒト胚性腎臓(HEK)293細胞内に安定に発現させたヒトNa1.8チャネルおよびヒトNa1.5チャネルに対して化合物を試験した。Qube(登録商標)を用いたナトリウム電流測定を以下のように行った:Qube(登録商標)プラットフォーム(Sophion Biosciences)を用いた自動384ウェルパッチクランプアッセイを使用して、ヒトNa1.8チャネルおよびヒトNa1.5チャネルを通るナトリウム流の阻害を測定した。室温でQChips(登録商標)(Sophion Biosciences)で細胞全体の電圧固定記録を行った。Qube(登録商標)を用いたNa1.8電流測定値を以下のように得た:-90ミリボルト(mV)の保持電位から、対照条件(DMSOのみ)では、および化合物を加えた後に1分間に1回細胞に送達した10秒間の1ヘルツ(Hz)パルス列によってNa1.8電流を誘発した。1ヘルツのパルス列刺激は、20ミリ秒(ms)にわたる10ミリボルト(mV)までの10個の試験パルスからなり、その各々の後に-67ミリボルトまでの980ミリ秒の再分極が続いた。10秒間のパルス列刺激の終了時に、-100ミリボルト(mV)までの5秒間の過分極工程を使用して、急速な不活性化からNa1.8を回復させた。第1および第10の試験パルスによって誘発されたピーク電流を使用して、静止期阻害および不活性化状態阻害のIC50値を決定した。Qube(登録商標)を用いたNa1.5電流測定値を以下のように得た:対照条件(DMSOのみ)では、および化合物を加えた後に20秒間の3ヘルツのパルス列によってNa1.5電流を誘発した。パルス列は、-80ミリボルト(mV)の保持電位から0ミリボルトまでの60個の20ミリ秒の試験パルスからなった。最後の3つの試験パルスによって誘発された平均ピーク電流を使用して、Na1.5阻害のIC50値を決定した。
【0579】
以下の緩衝液をQube(登録商標)記録に使用した:Na1.8 Qube(登録商標)記録用外部緩衝液:150 NaCl、2 CaCl、5 KCl、1 Mg Cl、10 HEPES、12デキストロース;Qube(登録商標)Na1.5記録用外部緩衝液:120 N-メチル-D-グルカミン、40 NaCl、1 KCl、2.7 CaCl、5 HEPES、0.5 MgCl;およびQube(登録商標)記録用内部緩衝液:120 CsF、30 CsCl、10 EGTA、5 HEPES、5 NaF、2 MgCl
【0580】
Qube(登録商標)実験ではいずれも、オフライン分析を使用して、薬物濃度の関数として阻害率を決定した。Hill方程式に当てはめることによってIC50値を決定した。
【0581】
本発明の化合物は、Qube(登録商標)アッセイでは、25マイクロモル未満のNav1.8 IC50値を有する。本発明の好ましい化合物は、Qube(登録商標)アッセイでは、5マイクロモル未満のNav1.8 IC50値を有する。本発明のさらに好ましい化合物は、Qube(登録商標)アッセイでは、1マイクロモル未満のNav1.8 IC50値を有する。Qube(登録商標)アッセイにおける実施例1A~91Dの化合物の具体的なIC50値を表Iに列挙する。
【0582】
【表12】


【0583】
特許請求の範囲は、実施例に記載された好ましい実施形態によって限定されるべきではなく、全体として説明と一致する最も広い解釈を与えられるべきである。
【0584】
本発明をその特定の詳細な実施形態を参照して説明および例示してきたが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、手順およびプロトコルの様々な適応、変更、修正、置換、削除または追加を行うことができることを理解するであろう。例えば、上に示される本発明の化合物によって適応症のいずれかのために治療される哺乳動物の応答性の変動の結果として、本明細書中に上に記載されるような特定の投与量以外の有効な投与量が適用可能であり得る。観察された特定の薬理学的応答は、選択された特定の活性化合物、または医薬担体が存在するかどうか、ならびに使用される製剤の種類および投与様式に従って、およびそれらに応じて変動し得、結果のそのような予測される変動または差は、本発明の目的および実施に従って企図される。