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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-01
(45)【発行日】2023-08-09
(54)【発明の名称】血小板の調製用のシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 35/19 20150101AFI20230802BHJP
   A61P 7/04 20060101ALI20230802BHJP
   A61M 1/02 20060101ALI20230802BHJP
【FI】
A61K35/19
A61P7/04
A61M1/02 130
【請求項の数】 54
(21)【出願番号】P 2018535387
(86)(22)【出願日】2017-01-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-03-22
(86)【国際出願番号】 US2017012633
(87)【国際公開番号】W WO2017120545
(87)【国際公開日】2017-07-13
【審査請求日】2020-01-06
(31)【優先権主張番号】62/311,373
(32)【優先日】2016-03-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/276,223
(32)【優先日】2016-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500031766
【氏名又は名称】シーラス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ワイナー, エラン
(72)【発明者】
【氏名】グリーンマン, ウィリアム
【審査官】濱田 光浩
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-501757(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0135391(US,A1)
【文献】HADWICK, J. ,Introduction to Blood Transfusion Technology, Blood processing,ISBT Science Series,2008年,Vol. 3,Section 11, p. 148-176
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 35/19
A61P 7/04
A61M 1/02
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
注入に適した複数の血小板単位を調製する方法であって、前記方法は、
a)プールされた血小板製剤を得るために、第1のドナーからアフェレシスにより採取された第1の血小板献血及び第2のドナーからアフェレシスにより採取された第2の血小板献血を組み合わせることであって、ここで、前記第2のドナーから採取される前記第2の血小板献血は、前記第1および第2の血小板献血を組み合わせた後に、2血小板単位を調製するのに、3血小板単位を調製するのに、4血小板単位を調製するのに、5血小板単位を調製するのに、6血小板単位を調製するのに、または7血小板単位を調製するのに、十分な数の血小板を含む第2の血小板献血を得るように目的とされる、こと、及び
b)前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することであって、ここで前記複数の血小板単位が、前記第1及び第2の血小板献血を組み合わせずに前記第1の血小板献血と第2の血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含み、ここで、前記複数の血小板単位における血小板単位の各々は、ヒトである対象への注入に適した治療用量の血小板を含む、こと
を含む方法。
【請求項2】
前記第1のドナーから採取された前記第1の血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の血小板献血が、
(a)血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数、または
(b)血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数、または
(c)血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の血小板献血が、
(a)血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数、または
(b)血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数
を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のドナーから採取された前記第2の血小板献血が、前記第1及び第2の血小板献血を組み合わせて、前記得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板3単位を調製するのに十分な数の血小板を含む、請求項2または請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の血小板献血が、前記第1の血小板献血と組み合わせたとき、血小板3単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む、請求項2または請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の血小板献血が、
(a)前記第1の血小板献血と組み合わせたとき、5という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板、または
(b)前記第1の血小板献血と組み合わせたとき、7という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記複数の血小板単位が血小板3単位を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記プールされた血小板製剤が、血小板5単位を調製するのに十分な数の血小板を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項10】
第3のドナーからアフェレシスにより採取された第3の血小板献血を前記第1及び前記第2の血小板献血と組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ること、及び前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含み、ここで前記複数の血小板単位が、前記第1、第2、及び第3の血小板献血を組み合わせずに前記第1の血小板献血と前記第2の血小板献血と前記第3の血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の血小板献血が、前記第1の血小板献血が採取されたときから20時間以内に採取される、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
(a)前記第1の血小板献血及び前記第2の血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すこと、または
(b)前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すこと
をさらに含み、
必要に応じて、前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことは、前記血小板献血またはプールされた血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含み、
必要に応じて、前記病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、
請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の血小板単位における前記血小板単位がそれぞれ、少なくとも約2.4x1011個の血小板を含む、請求項1~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
注入に適した複数の血小板単位を調製する方法であって、
a)アフェレシス採取の血小板製剤の在庫の在庫ログを維持すること、ここで前記在庫ログは、各血小板製剤について一意的な識別子、ドナーの血液型、献血時間及び前記製剤の血小板の量を含む、
b)アフェレシスにより血小板を献血するのに適すると同定されたドナーから採取された血小板と組み合わせるために前記在庫の少なくとも1つの血小板製剤を前記在庫ログから選択すること、
c)前記少なくとも1つの選択された血小板製剤及び前記得られるドナーからアフェレシスによって採取された新たな血小板献血を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ること、及び
d)前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離すること、ここで前記複数の血小板単位が、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤と新たな血小板献血とを組み合わせずに前記少なくとも1つの選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血とから調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含み、ここで、前記複数の血小板単位における血小板単位の各々は、ヒトである対象への注入に適した治療用量の血小板を含む
を含む前記方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、
(a)血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数、
(b)血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数、または
(c)血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数
を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記新たな血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記新たな血小板献血が、
(a)血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数、または
(b)血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数、または
(c)血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数
を含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項18】
前記得られるドナーから前記新たな血小板献血が、前記プールされた製剤から血小板3、5または7単位を調製するのに十分な数の血小板を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記複数の血小板単位が、血小板3単位を含む、請求項16または17に記載の方法。
【請求項20】
アフェレシスによって血小板を献血するのに適すると同定された第2の得られるドナーからアフェレシスによって採取された第2の新たな血小板献血を前記少なくとも1つの選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血と組み合わせて前記プールされた血小板製剤を得ること、及び前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含み、ここで前記複数の血小板単位は、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤、前記新たな血小板献血及び前記第2の新たな血小板献血を組み合わせずに前記少なくとも1つの選択された血小板製剤、前記新たな血小板献血及び前記第2の新たな血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む、請求項14~19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
(a)前記少なくとも1つの選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血のそれぞれに、病原体不活性化プロセスを施すことであって、必要に応じて、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことは、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血のそれぞれを病原体不活性化化合物で処理することを含む、こと、または
(b)前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことであって、必要に応じて、前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことが、前記プールされた血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含む、こと
をさらに含む、請求項14~20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記複数の血小板単位の前記血小板単位がそれぞれ、少なくとも約2.4x1011個の血小板を含む、請求項14~22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記血小板採取を目的とすることは、最適な血小板採取を判定すること、アフェレシスシステムへの入力を提供すること、及びアフェレシスシステムに献血の体積を提供することのうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
2つ以上の血小板の治療投与量単位を調製する方法であって、
a)2つ以上のアフェレシス採取の血小板ドナー単位を組み合わせて、プールされた血小板組成物を形成すること、
b)前記プールされた血小板組成物に病原体不活性化プロセスを施すこと、及び
c)前記プールされた血小板組成物を、各々個々の容器における2つ以上の血小板の治療投与量単位に分離すること
を含み、
2つ以上のアフェレシス採取の血小板ドナー単位の少なくとも1つが、アフェレシス採取血小板ドナー単位の在庫の在庫ログから選択され、前記在庫ログは、各血小板ドナー単位について、一意的な識別子、ドナーの血液型、献血時間及び前記ドナー単位の血小板の量を含み、
必要に応じて、血小板の投与量単位がそれぞれ、少なくとも2.4x1011個の血小板を含む、
前記方法。
【請求項26】
工程c)に続く血小板の治療投与量単位数が、前記2つ以上のドナー単位を組み合わせずに前記2つ以上のアフェレシス採取の血小板ドナー単位から個別に調製され得る血小板の治療投与量単位数より多い、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
2つのアフェレシス採取の血小板ドナー単位が組み合わされ、各ドナー単位が、
(a)治療用投薬1単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数、または
(b)治療投与量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量3単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数
を含む、請求項25または26に記載の方法。
【請求項28】
前記プールされた血小板組成物に病原体不活性化プロセスを施すことが、前記プールされた病原体組成物を病原体不活性化化合物で処理することを含み、必要に応じて、前記病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、請求項25~27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
ドナーからアフェレシスにより血小板献血を採取するための方法を実施するように構成されたシステムであって、前記方法が、
a)各血小板製剤について一意的な識別子、ドナーの血液型、献血の日付及び前記製剤の血小板の量を含む、アフェレシス採取の血小板製剤の在庫の在庫ログを維持すること、
b)アフェレシスによって血小板を献血するのに適すると同定されたドナーからアフェレシスによって採取される新たな血小板献血と組み合わせるのに適した1以上の血小板製剤を前記在庫ログから選択すること、
c)前記新たな血小板献血の目標体積を判定することであって、前記目標体積は前記新たな血小板献血と前記1つ以上の選択された血小板製剤とを含む組み合わせから調製され得る血小板単位数を最適化する、判定すること、及び
d)前記ドナーからアフェレシスにより前記新たな血小板献血の前記目標体積を採取すること
を含む前記システム。
【請求項30】
前記1つ以上の選択された血小板製剤が前記新たな血小板献血と組み合わされて、プールされた血小板製剤が得られ、
前記プールされた血小板製剤が、各々個々の容器における複数の血小板単位に分離され、
必要に応じて、前記複数の血小板単位における各血小板単位が、ヒトである対象への注入に適した治療用量を含む、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記複数の血小板単位が、前記1つ以上の選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血とを組み合わせずに前記1つ以上の選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む、請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
前記1つ以上の選択された血小板製剤が、
(a)血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、必要に応じて、前記ドナーから前記新たな血小板献血を得ることが、前記プールされた製剤から血小板3単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、または
(b)血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、必要に応じて、前記ドナーから前記新たな血小板献血を採取することが、前記プールされた製剤から血小板5単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、
請求項30に記載のシステム。
【請求項33】
(a)前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスが施され、必要に応じて、前記プールされた血小板製剤が病原体不活性化化合物で処理される、または
(b)前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスが施され、必要に応じて、前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血が病原体不活性化化合物で処理される、請求項30に記載のシステム。
【請求項34】
病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
注入用の血小板単位を最適化するためのコンピュータで実施される方法であって、
1つ以上のプロセッサ及びメモリを含むコンピュータシステムにおいて、
アフェレシス採取の血小板献血の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、
前記受信された1つ以上の値に基づいて、複数のアフェレシス採取の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、
索結果に基づいて、前記アフェレシス採取の血小板献血の体積を判定すること、及び
前記判定された前記アフェレシス採取の血小板献血の体積が、血小板単位の最適化を可能にする、前記判定された前記アフェレシス採取の血小板献血の体積を提供すること、
を含む前記方法。
【請求項36】
前記アフェレシス採取の血小板献血が、ドナーから現在採取されている血小板またはドナーから採取される血小板を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記アフェレシス採取の血小板献血の前記1つ以上の特性が、血液型、献血時間、単位体積あたりの血小板の数、及び任意選択で最大血小板献血の体積を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
複数のアフェレシス採取の血小板製剤の表現に関連する前記複数の値を探索するように命令することは、
前記アフェレシス採取の血小板献血の1つ以上の特性に関連する前記1つ以上の受信した値を使用して探索するための1つ以上の基準を取得することであって、必要に応じて、前記探索基準が、血液型、献血時間、血小板の体積、及び単位体積あたりの血小板数の1つ以上のうちの1つ以上の閾値条件を含む、こと、
前記1つ以上の探索基準に基づいて、前記複数のアフェレシス採取の血小板製剤の前記表現に関連する前記複数の値を探索するように命令すること、及び
前記複数のアフェレシス採取の血小板製剤の前記表現から1つ以上のアフェレシス採取の血小板製剤の候補表現を取得することであって、前記1つ以上のアフェレシス採取の血小板製剤の候補表現は、前記1つ以上の探索基準を満たす値を有し、必要に応じて、アフェレシス採取の血小板製剤の前記1つ以上の候補表現を取得することが、前記1つ以上の探索基準に基づいて前記複数のアフェレシス採取の血小板製剤の前記表現をフィルタリングすること
を含む、こと
を含む、請求項35~37に記載の方法。
【請求項39】
前記複数のアフェレシス採取の血小板製剤の前記表現が、血小板製剤の在庫に保存された血小板製剤、複数のドナーから現在採取されている血小板製剤、及び複数のドナーから採取される血小板製剤のうちの少なくとも1つを含む、請求項35~38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記アフェレシス採取の血小板献血の前記体積を判定することが、
前記探索結果によって提供されるアフェレシス採取の血小板製剤の1つ以上の候補表現に対応する1つ以上の値を取得すること、
血小板単位の基準が血小板単位の最適化を可能にする、血小板単位の1つ以上の基準を取得すること、
アフェレシス採取の血小板製剤の1つ以上の候補表現、及び血小板単位の前記1つ以上の基準に対応する前記1つ以上の値に基づいて、前記複数のアフェレシス採取の血小板製剤の前記1つ以上の候補表現から選択する1つ以上のアフェレシス採取の血小板製剤を判定すること、及び
前記判定されたアフェレシス採取の血小板製剤に基づいて前記血小板献血の前記体積を取得すること
を含み、
必要に応じて、前記判定された前記アフェレシス採取の血小板献血の体積を提供することが、
前記判定された前記アフェレシス採取の血小板献血の体積を前記コンピュータシステムのディスプレイに表示すること、
前記判定された前記アフェレシス採取の血小板献血の体積を提供する通知を送信すること、及び
前記判定された前記アフェレシス採取の血小板献血の体積をアフェレシスシステムに提供すること
の少なくとも1つを含む、
請求項35~39のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
前記アフェレシス採取の血小板献血と、前記複数のアフェレシス採取の血小板製剤の前記表現から選択される1つ以上のアフェレシス採取の血小板製剤を組み合わせて、プールされたアフェレシス採取の血小板製剤を得ることをさらに含み、必要に応じて、前記方法が、前記プールされたアフェレシス採取の血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含む、請求項35~40のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
注入用の血小板単位を最適化するためのコンピュータで実施される方法であって、
1つ以上のプロセッサ及びメモリを含むコンピュータシステムにおいて、
第1のアフェレシス採取の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信することであって、必要に応じて、前記第1のアフェレシス採取の血小板製剤の前記1つ以上の特性が、血液型、献血時間、体積及び単位体積あたりの血小板の数を含む、こと、
前記受信された1つ以上の値に基づいて、複数のアフェレシス採取の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、
索結果に基づいて、複数のアフェレシス採取の血小板製剤の前記表現から第2のアフェレシス採取の血小板製剤を選択すること、及び
前記選択された第2のアフェレシス採取の血小板製剤が血小板単位の最適化を可能にする、前記選択された第2のアフェレシス採取の血小板製剤を提供すること
を含む前記方法。
【請求項43】
前記第1のアフェレシス採取の血小板製剤が、血小板製剤の在庫に保存されたアフェレシス採取の血小板製剤を含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
複数のアフェレシス採取の血小板製剤の表現に関連する前記複数の値を探索するように命令することは、
前記第1のアフェレシス採取の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する前記1つ以上の受信した値を使用して探索するための1つ以上の基準を取得することであって、必要に応じて、前記探索基準が、血液型、献血時間、体積、及び単位体積あたりの血小板数のうちの1つ以上の閾値条件を含む、こと、
前記1つ以上の探索基準に基づいて、前記複数のアフェレシス採取の血小板製剤の前記表現に関連する前記複数の値を探索するように命令すること、及び
前記複数のアフェレシス採取の血小板製剤の前記表現から1つ以上のアフェレシス採取の血小板製剤の候補表現を取得すること、
を含み、
ここで、前記1つ以上のアフェレシス採取の血小板製剤の候補表現は、前記1つ以上の探索基準を満たす値を有し、
必要に応じて、アフェレシス採取の血小板製剤の前記1つ以上の候補表現を取得することが、前記1つ以上の探索基準に基づいて、前記複数のアフェレシス採取の血小板製剤の前記表現をフィルタリングすることを含む、
請求項42または43に記載の方法。
【請求項45】
前記複数のアフェレシス採取の血小板製剤の前記表現が、血小板製剤の在庫に保存された血小板製剤、複数のドナーから現在採取されている血小板製剤、及び複数のドナーから採取される血小板製剤のうちの少なくとも1つを含む、請求項42~44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
前記第2のアフェレシス採取の血小板製剤を選択することが、
前記探索結果によって提供されるアフェレシス採取の血小板製剤の1つ以上の候補表現に対応する1つ以上の値を取得すること、
血小板単位の1つ以上の基準を取得することであって、血小板単位の前記基準が血小板単位の最適化を可能にする、取得すること、及び
アフェレシス採取の血小板製剤の1つ以上の候補表現、及び血小板単位の前記1つ以上の基準に対応する前記1つ以上の値に基づいて、アフェレシス採取の血小板製剤の前記1つ以上の候補表現から第2の血小板製剤を選択すること
を含み、
必要に応じて、前記選択された第2のアフェレシス採取の血小板製剤を提供することが、
前記選択された第2のアフェレシス採取の血小板製剤を前記コンピュータシステムのディスプレイに表示すること、及び
前記選択された第2のアフェレシス採取の血小板製剤を提供する通知を送信すること、及び
前記選択された第2のアフェレシス採取の血小板製剤の同定をアフェレシスシステムに提供すること
の少なくとも1つを含む、請求項42~45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
前記第1のアフェレシス採取の血小板製剤と選択された第2のアフェレシス採取の血小板製剤を組み合わせて、プールされたアフェレシス採取の血小板製剤を得ることをさらに含み、必要に応じて、前記方法は、前記プールされたアフェレシス採取の血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含む、請求項42~46のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
注入用の血小板単位を最適化するためのシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
命令が保存されているメモリであって、前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記システムに、
第1のアフェレシス採取の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、
前記受信した1つ以上の値に基づいて、複数のアフェレシス採取の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、
索結果に基づいて、複数のアフェレシス採取の血小板製剤の前記表現から第2のアフェレシス採取の血小板製剤を選択すること、及び
前記選択された第2のアフェレシス採取の血小板製剤が血小板単位の最適化を可能にする、前記選択された第2のアフェレシス採取の血小板製剤を提供すること
を生じさせるメモリと
を含み、
必要に応じて、前記システムが、アフェレシスシステムと一体である、前記システム。
【請求項49】
前記プールされたアフェレシス採取の血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含み、
必要に応じて、前記プールされたアフェレシス採取の血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことが、前記プールされたアフェレシス採取の血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含み、
必要に応じて、前記病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、請求項41または47に記載の方法。
【請求項50】
2つ以上の血小板献血から複数の血小板単位を調製するための処理用セットであって、前記血小板単位の各々が病原体不活性化され、対象への注入に適しており、
a)病原体不活性化化合物(PIC)を含み、前記2つ以上の血小板献血を前記PICと組み合わせるのに適した第1の容器であって、必要に応じて、前記PICがソラレンであり、必要に応じて、前記PICがアモトサレンである、第1の容器、
b)前記第1の容器に連結された第2の容器であって、前記PICと混合した前記2つ以上の血小板献血が前記第2の容器内で無菌条件下で光化学的に不活性化可能であり、組み合わせた後の前記2つ以上の血小板献血が、前記複数の血小板単位を得るのに十分である前記第2の容器、
c)化合物吸収装置(CAD)であって、前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が、無菌条件下で前記第2の容器から前記化合物吸収装置に移送できるように、前記第2の容器に連結された前記化合物吸収装置(CAD)、及び
d)前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血を前記化合物吸収装置から前記3つ以上の第3の容器に無菌条件下で移送して前記複数の血小板単位を提供することができるように、前記化合物吸収装置に各々が連結される、3つ以上の第3の容器、
を含み、
前記複数の血小板単位は、前記2つ以上の血小板献血を組み合わせずに前記2つ以上の献血から調製することができる血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含み、
必要に応じて、前記複数の血小板単位における前記血小板単位が各々、治療用量の血小板を含む、
前記処理用セット。
【請求項51】
3つの第3の容器を含み、前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が前記化合物吸収装置から前記3つの第3の容器に無菌条件下で移送できるように各々が前記化合物吸収装置に連結されることによって、前記複数の病原体不活性化血小板単位を提供する、請求項50に記載の処理用セット。
【請求項52】
前記2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を収容するのに適した追加の容器をさらに含み、前記追加の容器の前記1つ以上の血小板献血が無菌条件下で前記追加の容器から前記第1の容器に移送できるように前記追加の容器が前記第1の容器に連結され、
必要に応じて、前記追加の容器が第2の追加の容器との無菌での連結に適しており、
必要に応じて、前記第2の追加の容器が前記2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を収容するのに適しており、前記追加の容器が前記第2の追加の容器との無菌での連結に適しており、前記第2の追加の容器の前記1つ以上の血小板献血が前記第2の追加の容器から無菌条件下で前記追加の容器に移送できる、請求項50または51に記載の処理用セット。
【請求項53】
前記2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を収容するのに適した第2の追加の容器をさらに備え、前記第2の追加の容器は、前記第2の追加の容器の前記1つ以上の血小板献血が前記第2の追加の容器から無菌条件下で前記追加の容器に移送できるように前記追加の容器に連結される、請求項52に記載の処理用セット。
【請求項54】
(a)処理用セットと、(b)前記処理用セットを使用して、2つ以上の血小板献血から複数の血小板単位を調製するための説明書とを含み、ここで前記血小板単位の各々は病原体不活性化され、対象への注入に適しており、前記複数の血小板単位は、前記2つ以上の血小板献血を組み合わせずに前記2つ以上の血小板献血から調製することができる血小板単位より多い数を含み、
前記処理用セットは、
1)病原体不活性化化合物(PIC)を含み、前記2つ以上の血小板献血を前記PICと組み合わせるのに適した第1の容器と、
2)前記第1の容器に連結された第2の容器であって、前記PICと混合した前記2つ以上の血小板献血が前記第2の容器内で無菌条件下で光化学的に不活性化可能であり、組み合わせた後の前記2つ以上の血小板献血が、前記複数の血小板単位を得るのに十分である前記第2の容器と、
3)化合物吸収装置(CAD)であって、前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が、無菌条件下で前記第2の容器から前記化合物吸収装置に移送できるように、前記第2の容器に連結された前記化合物吸収装置(CAD)と、
4)前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血を前記化合物吸収装置から前記3つ以上の第3の容器に無菌条件下で移送できるように、前記化合物吸収装置に各々が連結されることによって、前記複数の血小板単位を提供する、3つ以上の第3の容器と、を含むキットであって、
必要に応じて、前記複数の血小板単位における前記血小板単位が各々、治療用量の血小板を含み、
必要に応じて、前記キットは、2つ以上のアフェレシス血小板献血から複数の血小板単位を調製するために前記処理用セットを使用するための命令をさらに含み、前記血小板単位の各々は病原体不活性化され、対象への注入に適しており、前記複数の血小板単位は、前記2つ以上のアフェレシス血小板献血を組み合わせずに前記2つ以上のアフェレシス血小板献血から調製することができるよりも多い数の血小板単位を含む、
キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2016年1月7日に出願された米国仮出願第62/276,223号及び2016年3月21日に出願された第62/311,373号の優先権を主張するものであり、その各々は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書に記載の方法、システム及び組成物は、一般に、血小板の調製に関する。より詳細には、本開示は、注入に適したアフェレシス由来の血小板単位を調製するための改善された方法及びシステム、ならびにかかる血小板単位を含む組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
血液成分の採取及び処理は、世界中の医療において重要な役割を果たし、何百万もの献血された血液成分の単位が毎年血液バンクによって採取されている。全血の一部の単位はドナーから採取され、輸血に直接使用されるが、ほとんどの献血は、より特異的な治療での使用のため、一般的に血液成分の赤血球、血小板及び血漿に分離させる。分離は、全血の献血の採取後、またはアフェレシス採取装置などの適切な分離装置システムを使用する場合、採取時に行うことができる。個々の血液成分はその後、治療での必要性に基づいて様々な医学的な必要性に対処し、状態を治療する際に使用される。
【0004】
血小板は、止血、血餅の安定性及び退縮、ならびに血管の修復、及び抗菌という宿主の防御において重要な役割を果たす。臨床で使用すべく血小板血液産物を採取して保存するために様々な方法が使用されている。献血された全血での献血から血小板を採取することは、一般に、バフィコート及び多血小板血漿の方法などの処理方法を用いて得られた血小板濃縮液(PC)の形態であり、このようなPCをプールして、輸血用の十分な治療用量の血小板単位を生じさせ得る。一般に、輸血用の十分な治療投与量の一倍の血小板単位を生成するために、適合性のある血液型の4人から6人の個々のドナーのPCを組み合わせなければならない。
【0005】
アフェレシス採取は、プールする必要性も、注入側のレシピエントを複数のドナーから得た血小板に曝すいかなる関連リスクもなく、単一のドナーから十分な治療投与量の血小板単位を得る方法を提供する。血小板のアフェレシス採取は、血小板をドナーの血液から分離し、献血プロセス中に残りの血液成分(例えば、赤血球、血漿)をドナーに返す自動装置を利用する。アフェレシス血小板献血は、一般に、性、身体の大きさ(例えば、体重)、ヘモグロビンレベル、献血の日の血小板数及び献血頻度などの特定のドナーパラメータに基づいており、安全な量のみを採取することを部分的に保証する。これらのパラメータから、アフェレシス血小板献血は、一般に個々のドナーから、治療用量の要件を満たすための単位あたりの特定の最小数(例えば、少なくとも最小数)の血小板をそれぞれ含む血小板1単位、血小板2単位または血小板3単位を得る体積として採取され、そのような単位用量または治療用量基準は、政府機関、規制機関、協会または認定機関(例えば、産業界)の基準によって一般的に判定される。血液センターはさらに、例えば、政府、規制機関、協会または認定機関の基準の要求を満たすために必要とされる量を超える過剰な血小板の量(例えば、数)を含む、一倍、二倍及び三倍の採取(例えば、分割点)用の独自のアフェレシス血小板採取基準を決定し得る。一般に、血小板1単位、血小板2単位または血小板3単位の特定の閾値を達成するべく血小板採取は、予想されるドナー及び/またはプロセスのばらつき、採取時間の制限(例えば、ドナーに基づくもの、血液センターの操作に基づくもの)、分割及び試験(例えば、Bac-T試験)を考慮する以外、血小板収量の分布(例えば、正規分布)をもたらす多くの変数を通常は考慮するが、アフェレシス処理でドナーから過剰な採取をする必要はない。過剰な血小板が、1、2または3という単位で保持されるが、血小板単位の産生の観点から追加の価値をもたらすことないからである。したがって、ドナーが、例えば血小1.6板単位または血小板2.8単位に対応するアフェレシスによって、ある量の血小板を安全に献血することができたとしても、最終的に産生され、医師または病院に提供される血小板単位が、単に各々血小板1単位または血小板2単位であるため、そのような量を採取することは、概して血液センターにとって利益も誘因もない。
【0006】
血小板用のアフェレシス採取システムを使用する血液センターなどにおいて、血小板単位を産生するための全体的な可能性をより十分に捉えるために、病原体不活性化血小板単位を含むアフェレシス血小板単位を採取及び調製するためのより高い効率をもたらす改善されたシステム及び方法が、依然必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に記載の方法、システム及び組成物は、(例えば対象への)注入に適した血小板単位(例えば、アフェレシス由来の血小板単位)の改善された採取及び調製に有用であり、治療投与量の血小板単位などのかかる血小板単位を含む組成物に有用である。
【0008】
一態様では、本開示は、注入に適した(例えば対象への注入に適した)複数の血小板単位を調製する方法であって、a)第1のドナーからアフェレシスにより第1の血小板献血を採取すること、b)第2のドナーからアフェレシスにより第2の血小板献血を採取すること、c)プールされた血小板製剤を得るために、第1の血小板献血及び第2の血小板献血を組み合わせること、及びd)プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位(例えば、治療用量、治療投与量単位)に分離すること、ここで複数の血小板単位が、第1及び第2の血小板献血を組み合わせずに第1の血小板献血と第2の血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む、を提供する。
【0009】
いくつかの実施形態では、第1の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない(例えば、最小数より少ない、最小量より少ない)数を含む。いくつかの実施形態では、血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約99%未満、98%未満、95%未満、90%未満、85%未満、80%未満、75%未満、70%未満、65%未満、60%未満、55%未満、50%未満、45%未満、40%未満、35%未満、30%未満または約25%未満の血小板の量(例えば数)を含む。いくつかの実施形態では、血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも10%である量の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約10%~約98%、約15%~約98%、約20%~約98%、約25%~約98%、約30%~約98%、約35%~約98%、約40%~約98%または約50%~約98%の血小板数の量を含む。いくつかの実施形態では、血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約98%、95%、90%、85%、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、30%または約25%の血小板数の量を含む。いくつかの実施形態では、第1のドナーから第1の血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約99%未満、98%未満、95%未満、90%未満、85%未満、80%未満、75%未満、70%未満、65%未満、60%未満、55%未満、50%未満、45%未満、40%未満、35%未満、30%未満または約25%未満の数を含む第1の血小板献血を得ることを含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、第1の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多い(例えば、最小数より多い、最小の量より多い)が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない(例えば最小数より少ない、最小量より少ない)数を含む。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、1.95倍または約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍~約1.98倍、約1.15倍~約1.98倍、約1.2倍~約1.98倍、約1.25倍~約1.98倍、1.3倍~約1.98倍、約1.35倍~約1.98倍、約1.4倍~約1.98倍または約1.5倍~約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約105%、110%、115%、120%、125%、130%、135%、140%、145%、150%、155%、160%、165%、170%、175%、180%、185%、190%または約195%である。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約115%~約198%、約120%~約198%、約125%~約198%、約130%~約198%、約135%~約198%、約140%~約198%または約150%~約198%である。いくつかの実施形態では、第1のドナーから第1の血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%、130%、135%、140%、145%、150%、155%、160%、165%、170%、175%、180%、185%、190%または約195%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第1の血小板献血を得ることを含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、第1の血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、1.95倍または約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍~約1.98倍、約1.15倍~約1.98倍、約1.2倍~約1.98倍、約1.25倍~約1.98倍、約1.3倍~約1.98倍、約1.35倍~約1.98倍、約1.4倍~約1.98倍または約1.5倍~約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約105%、110%、115%、120%、125%、130%、135%、140%、145%、150%、155%、160%、165%、170%、175%、180%、185%、190%または約195%である。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約115%~約198%、約120%~約198%、約125%~約198%、約130%~約198%、約135%~約198%、約140%~約198%または約150%~約198%である。いくつかの実施形態では、第1のドナーから第1の血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも225%、230%、235%、240%、245%、250%、255%、260%、265%、270%、275%、280%、285%、290%または少なくとも約295%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む第1の血小板献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約210%~約298%、約215%~約298%、約220%~約298%、約225%~約298%、約230%~約298%、約235%~約298%、約240%~約298%、約245%~約298%、または約250%~約298%を含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、第1の血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、1.95倍または約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の1.1倍~約1.98倍、約1.15倍~約1.98倍、約1.2倍~約1.98倍、約1.25倍~約1.98倍、約1.3倍~約1.98倍、約1.35倍~約1.98倍、約1.4倍~約1.98倍または約1.5倍~約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約105%、110%、115%、120%、125%、130%、135%、140%、145%、150%、155%、160%、165%、170%、175%、180%、185%、190%または約195%である。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約115%~約198%、約120%~約198%、約125%~約198%、約130%~約198%、約135%~約198%、約140%~約198%または約150%~約198%である。いくつかの実施形態では、第1のドナーから第1の血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約325%、330%、335%、340%、345%、350%、355%、360%、365%、370%、375%、380%、385%、390%または少なくとも約395%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数の第1の血小板献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約310%~約398%、約315%~約398%、約320%~約398%、約325%~約398%、約330%~約398%、約335%~約398%、約340%~約398%、約345%~約398%、または約350%~約398%を含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、第2の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、1.95倍または約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍~約1.98倍、約1.15倍~約1.98倍、約1.2倍~約1.98倍、約1.25倍~約1.98倍、約1.3倍~約1.98倍、約1.35倍~約1.98倍、約1.4倍~約1.98倍または約1.5倍~約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約105%、110%、115%、120%、125%、130%、135%、140%、145%、150%、155%、160%、165%、170%、175%、180%、185%、190%または約195%である。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約115%~約198%、約120%~約198%、約125%~約198%、約130%~約198%、約135%~約198%、約140%~約198%または約150%~約198%である。いくつかの実施形態では、第2のドナーから第2の血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%、130%、135%、140%、145%、150%、155%、160%、165%、170%、175%、180%、185%、190%または約195%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第2の血小板献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、第2のドナーから第2の血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、第1及び第2の血小板献血を組み合わせて、得られたプールした血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板2単位を調製するために、血小板3単位を調製するために、血小板4単位を調製するために、血小板5単位を調製するために十分な数の血小板を含む第2の血小板献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、第2の血小板献血は、第1の血小板献血と組み合わされたときに、2、3、4、または5という血小板に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、第2のドナーから第2の血小板献血を採取することは、プールされた製剤から血小板2単位を調製するために、血小板3単位を調製するために、血小板4単位を調製するために、または血小板5単位を調製するために十分な数の血小板を含む献血を採取することを含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、第2の血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、1.95倍または約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍~約1.98倍、約1.15倍~約1.98倍、約1.2倍~約1.98倍、約1.25倍~約1.98倍、約1.3倍~約1.98倍、約1.35倍~約1.98倍、約1.4倍~約1.98倍または約1.5倍~約1.98倍の血小板数である。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約105%、110%、115%、120%、125%、130%、135%、140%、145%、150%、155%、160%、165%、170%、175%、180%、185%、190%または約195%である。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約115%~約198%、約120%~約198%、約125%~約198%、約130%~約198%、約135%~約198%、約140%~約198%または約150%~約198%である。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約210%~約298%、約215%~約298%、約220%~約298%、約225%~約298%、約230%~約298%、約235%~約298%、約240%~約298%または約250%~約298%である。いくつかの実施形態では、第2のドナーから第2の血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%、230%、235%、240%、245%、250%、255%、260%、265%、270%、275%、280%、285%、290%または約295%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第2の血小板献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、第2のドナーから第2の血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、第1及び第2の血小板献血を組み合わせて、得られたプールした血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板3単位を調製するために、血小板4単位を調製するために、血小板5単位を調製するために、または血小板6単位を調製するために十分な数の血小板を含む第2の血小板献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、第2の血小板献血は、第1の血小板献血を組み合わせたときに、3、4、5、6という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールした血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、第2のドナーから第2の血小板献血を採取することは、プールした血小板から、血小板3単位を調製するため、血小板4単位を調製するため、血小板5単位を調製するため、血小板6単位を調製するために十分な数の血小板を採取することを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、第2の血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、1.95倍または約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍~約1.98倍、約1.15倍~約1.98倍、約1.2倍~約1.98倍、約1.25倍~約1.98倍、約1.3倍~約1.98倍、約1.35倍~約1.98倍、約1.4倍~約1.98倍または約1.5倍~約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約105%、110%、115%、120%、125%、130%、135%、140%、145%、150%、155%、160%、165%、170%、175%、180%、185%、190%または約195%である。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するために必要な血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約115%~約198%、約120%~約198%、約125%~約198%、約130%~約198%、約135%~約198%、約140%~約198%または約150%~約198%である。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約310%~約398%、約315%~約398%、約320%~約398%、約325%~約398%、約330%~約398%、約335%~約398%、約340%~約398%または約350%~約398%である。いくつかの実施形態では、第2のドナーから第2の血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約325%、330%、335%、340%、345%、350%、355%、360%、365%、370%、375%、380%、385%、390%または約395%を含むが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第2の血小板献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、第2のドナーから第2の血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、第1及び第2の血小板献血を組み合わせて、得られたプールした血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板4単位を調製するために、血小板5単位を調製するために、血小板6単位を調製するために、または血小板7単位を調製するために十分な数の血小板を含む第2の血小板献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、第2の血小板献血は、第1の血小板献血と組み合わせたときに、4、5、6、7という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールした血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、第2のドナーから第2の血小板献血を採取することは、血小板4単位を調製するため、血小板5単位を調製するため、血小板6単位を調製するため、血小板7単位を調製するために十分な数の血小板を採取することを含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、第1の血小板献血は、血小板1単位を調製するために必要な血小板数より少ない数を含み、第2の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数の血小板を含み、第2の血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数の血小板を含み、第2の血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤は、血小板2単位を調製するため、血小板3単位を調製するため、または血小板4単位を調製するために十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位は、血小板2単位、血小板3単位または血小板4単位を含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、第1の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、第2の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、第2の血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、第2の血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤は、血小板3単位を調製するため、血小板4単位を調製するため、または血小板5単位を調製するために十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位は、血小板3単位、血小板4単位または血小板5単位を含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、第1の血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、第2の血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、第2の血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、第2の血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤は、血小板5単位を調製するため、血小板6単位を調製するため、または血小板7単位を調製するために十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位は、血小板5単位、血小板6単位または血小板7単位を含む。
【0019】
前述の実施形態の一部では、本方法は、第3のドナーからアフェレシスにより第3の血小板献血を採取すること、第3の血小板献血を第1及び第2の血小板献血と組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ること、及びプールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含み、ここで複数の血小板単位が、第1、第2、及び第3の血小板献血を組み合わせずに第1の血小板献血と第2の血小板献血と第3の血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む。いくつかの実施形態では、第3の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、第3の血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、第3の血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
【0020】
前述の実施形態の一部では、第2の血小板献血は、第1の血小板献血が採取されたときから約24時間未満、22時間未満、20時間未満、16時間未満、12時間未満、10時間未満、8時間未満、6時間未満、5時間未満、4時間未満、3時間未満、約2時間未満、または約1時間未満の時間(例えば、以内)に採取する。いくつかの実施形態では、第2の血小板献血は、第1の血小板献血とほぼ同じ時間に採取する(例えば、採取時間が重複している)。いくつかの実施形態では、第2の血小板献血は、第1の血小板献血が採取されたときから約7日以内、約6日以内、約5日以内、約4日以内、約3日以内、約2日以内、または約1日以内に採取する。いくつかの実施形態では、第2の血小板献血は、第1の血小板献血が採取されたときから20時間以内に採取される。いくつかの実施形態では、第2の血小板献血は、第1の血小板献血が採取されたときから12時間以内に採取される。いくつかの実施形態では、第2の血小板献血は、第1の血小板献血が採取されたときから6時間以内に採取される。前述の実施形態の一部では、第3の血小板献血は、第1の血小板献血が採取されたときから約24時間未満(例えば、以内)、22時間未満、20時間未満、16時間未満、12時間未満、10時間未満、8時間未満、6時間未満、5時間未満、4時間未満、約3時間未満、約2時間未満、または約1時間未満の時間に採取する。いくつかの実施形態では、第3の血小板献血は、第1の血小板献血とほぼ同じ時間に採取される(例えば、採取時間が重複している)。いくつかの実施形態では、第3の血小板献血は、第1の血小板献血が採取されたときから約7日以内に、約6日以内に、約5日以内に、約4日以内に、約3日以内に、約2日以内に、または約1日以内に採取する。いくつかの実施形態では、第3の血小板献血は、第1の血小板献血が採取されたときから20時間以内に採取される。いくつかの実施形態では、第3の血小板献血は、第1の血小板献血が採取されたときから12時間以内に採取される。いくつかの実施形態では、第3の血小板献血は、第1の血小板献血が採取されたときから6時間以内に採取される。いくつかの実施形態では、第1の血小板献血、第2の血小板献血及び第3の血小板献血は、約24時間、22時間、20時間、16時間、12時間、10時間、8時間、6時間、5時間、4時間、3時間、2時間または約1時間の期間内(例えば同じ期間)に採取する。いくつかの実施形態では、第1の血小板献血、第2の血小板献血及び第3の血小板献血は、ほぼ同じ時間に採取される(例えば、採取時間が重複している)。いくつかの実施形態では、第1の血小板献血、第2の血小板献血及び第3の血小板献血は、互いに約7日以内、約6日以内、約5日以内、約4日以内、約3日以内、約2日以内、約1日以内、約72時間以内、約48時間以内、約36時間以内、約24時間以内、約20時間以内、約12時間以内または約6時間以内に採取する。前述の実施形態の一部では、プールされた血小板製剤は、ABO血液型が同じドナー(例えば、第1のドナー、第2のドナー、第3のドナー)のみから得た血小板を含む。
【0021】
前述の実施形態の一部では、本方法は、第1の血小板献血、第2の血小板献血、及び/または第3の血小板献血に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、第1の血小板献血及び第2の血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、第1の血小板献血、第2の血小板献血及び第3の血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、血小板献血またはプールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことは、血小板献血またはプールされた血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含む。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物はソラレンである。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、アモトサレンである。
【0022】
前述の実施形態の一部では、複数の血小板単位における血小板単位(例えば、血小板単位の各々)は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約6.0x1011個、少なくとも約6.5x1011個、少なくとも約7.0x1011個、少なくとも約7.5x1011個、少なくとも約8.0x1011個、少なくとも約8.5x1011個、少なくとも約9.0x1011個、少なくとも約9.5x1011個、少なくとも約10.0x1011個、少なくとも約10.5x1011個、少なくとも約11.0x1011個、少なくとも約11.5x1011個、少なくとも約12.0x1011個、少なくとも約12.5x1011個、少なくとも約13.0x1011個、少なくとも約13.5x1011個、少なくとも約14.0x1011個、少なくとも約14.5x1011個、または少なくとも約15.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約6.1x1011個、少なくとも約6.2x1011個、少なくとも約6.3x1011個、少なくとも約6.4x1011個、または少なくとも約6.5x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約9.2x1011個、少なくとも約9.3x1011個、少なくとも約9.4x1011個、少なくとも約9.5x1011個、または少なくとも約9.6x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約12.3x1011個、少なくとも約12.4x1011個、少なくとも約12.5x1011個、少なくとも約12.6x1011個、少なくとも約12.7x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約15.4x1011個、少なくとも約15.5x1011個、少なくとも約15.6x1011個、少なくとも約15.7x1011個、少なくとも約15.8x1011個、少なくとも約16.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は約16.0x1011個未満、約14.0x1011個未満、または約12.0x1011個未満の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ、少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は、約6.0x1011個、約6.5x1011個、約7.0x1011個、約7.5x1011個、約8.0x1011個、約8.5x1011個、約9.0x1011個、約9.5x1011個、約10.0x1011個、約10.5x1011個、約11.0x1011個、約11.5x1011個、約12.0x1011個、約12.5x1011個、約13.0x1011個、約13.5x1011個、約14.0x1011個、約14.5x1011個、または約15.0x1011個の血小板を含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約2.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約5.0x1011個、少なくとも約5.5x1011個、少なくとも約6.0x1011個、少なくとも約6.5x1011個、少なくとも約7.0x1011個、少なくとも約7.5x1011個、少なくとも約8.0x1011個、少なくとも約8.5x1011個、少なくとも約9.0x1011個、少なくとも約9.5x1011個、少なくとも約10.0x1011個、少なくとも約10.5x1011個、少なくとも約11.0x1011個、少なくとも約11.5x1011個、少なくとも約12.0x1011個、少なくとも約12.5x1011個、少なくとも約13.0x1011個、少なくとも約13.5x1011個、少なくとも約14.0x1011個、少なくとも約14.5x1011個、または少なくとも約15.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約2.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は約16.0x1011個未満、約14.0x1011個未満、または約12.0x1011個未満の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位は、それぞれ少なくとも約2.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は、約5.0x1011個、約5.5x1011個、約6.0x1011個、約6.5x1011個、約7.0x1011個、約7.5x1011個、約8.0x1011個、約8.5x1011個、約9.0x1011個、約9.5x1011個、約10.0x1011個、約10.5x1011個、約11.0x1011個、約11.5x1011個、約12.0x1011個、約12.5x1011個、約13.0x1011個、約13.5x1011個、約14.0x1011個、約14.5x1011個、または約15.0x1011個の血小板を含む。
【0024】
いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約2.2x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約5.0x1011個、少なくとも約5.5x1011個、少なくとも約6.0x1011個、少なくとも約6.5x1011個、少なくとも約7.0x1011個、少なくとも約7.5x1011個、少なくとも約8.0x1011個、少なくとも約8.5x1011個、少なくとも約9.0x1011個、少なくとも約9.5x1011個、少なくとも約10.0x1011個、少なくとも約10.5x1011個、少なくとも約11.0x1011個、少なくとも約11.5x1011個、少なくとも約12.0x1011個、少なくとも約12.5x1011個、少なくとも約13.0x1011個、少なくとも約13.5x1011個、少なくとも約14.0x1011個、少なくとも約14.5x1011個、または少なくとも約15.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約2.2x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は約16.0x1011個未満、約14.0x1011個未満、または約12.0x1011個未満の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約2.2x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は約5.0x1011個、約5.5x1011個、約6.0x1011個、約6.5x1011個、約7.0x1011個、約7.5x1011個、約8.0x1011個、約8.5x1011個、約9.0x1011個、約9.5x1011個、約10.0x1011個、約10.5x1011個、約11.0x1011個、約11.5x1011個、約12.0x1011個、約12.5x1011個、約13.0x1011個、約13.5x1011個、約14.0x1011個、約14.5x1011個、または約15.0x1011個の血小板を含む。
【0025】
いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約2.4x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は、少なくとも約5.0x1011個、少なくとも約5.5x1011個、少なくとも約6.0x1011個、少なくとも約6.5x1011個、少なくとも約7.0x1011個、少なくとも約7.5x1011個、少なくとも約8.0x1011個、少なくとも約8.5x1011個、少なくとも約9.0x1011個、少なくとも約9.5x1011個、少なくとも約10.0x1011個、少なくとも約10.5x1011個、少なくとも約11.0x1011個、少なくとも約11.5x1011個、少なくとも約12.0x1011個、少なくとも約12.5x1011個、少なくとも約13.0x1011個、少なくとも約13.5x1011個、少なくとも約14.0x1011個、少なくとも約14.5x1011個、または少なくとも約15.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約2.4x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は約16.0x1011個未満、約14.0x1011個未満、または約12.0x1011個未満の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約2.4x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は約5.0x1011個、約5.5x1011個、約6.0x1011個、約6.5x1011個、約7.0x1011個、約7.5x1011個、約8.0x1011個、約8.5x1011個、約9.0x1011個、約9.5x1011個、約10.0x1011個、約10.5x1011個、約11.0x1011個、約11.5x1011個、約12.0x1011個、約12.5x1011個、約13.0x1011個、約13.5x1011個、約14.0x1011個、約14.5x1011個、または約15.0x1011個の血小板を含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約2.6x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約5.0x1011個、少なくとも約5.5x1011個、少なくとも約6.0x1011個、少なくとも約6.5x1011個、少なくとも約7.0x1011個、少なくとも約7.5x1011個、少なくとも約8.0x1011個、少なくとも約8.5x1011個、少なくとも約9.0x1011個、少なくとも約9.5x1011個、少なくとも約10.0x1011個、少なくとも約10.5x1011個、少なくとも約11.0x1011個、少なくとも約11.5x1011個、少なくとも約12.0x1011個、少なくとも約12.5x1011個、少なくとも約13.0x1011個、少なくとも約13.5x1011個、少なくとも約14.0x1011個、少なくとも約14.5x1011個、または少なくとも約15.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約2.6x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は約16.0x1011個未満、約14.0x1011個未満、または約12.0x1011個未満の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ、少なくとも約2.6x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は、約5.0x1011個、約5.5x1011個、約6.0x1011個、約6.5x1011個、約7.0x1011個、約7.5x1011個、約8.0x1011個、約8.5x1011個、約9.0x1011個、約9.5x1011個、約10.0x1011個、約10.5x1011個、約11.0x1011個、約11.5x1011個、約12.0x1011個、約12.5x1011個、約13.0x1011個、約13.5x1011個、約14.0x1011個、約14.5x1011個、または約15.0x1011個の血小板を含む。
【0027】
いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約2.8x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約5.0x1011個、少なくとも約5.5x1011個、少なくとも約6.0x1011個、少なくとも約6.5x1011個、少なくとも約7.0x1011個、少なくとも約7.5x1011個、少なくとも約8.0x1011個、少なくとも約8.5x1011個、少なくとも約9.0x1011個、少なくとも約9.5x1011個、少なくとも約10.0x1011個、少なくとも約10.5x1011個、少なくとも約11.0x1011個、少なくとも約11.5x1011個、少なくとも約12.0x1011個、少なくとも約12.5x1011個、少なくとも約13.0x1011個、少なくとも約13.5x1011個、少なくとも約14.0x1011個、少なくとも約14.5x1011個、または少なくとも約15.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約2.8x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は約16.0x1011個未満、約14.0x1011個未満、または約12.0x1011個未満の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ、少なくとも約2.8x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は、約5.0x1011個、約5.5x1011個、約6.0x1011個、約6.5x1011個、約7.0x1011個、約7.5x1011個、約8.0x1011個、約8.5x1011個、約9.0x1011個、約9.5x1011個、約10.0x1011個、約10.5x1011個、約11.0x1011個、約11.5x1011個、約12.0x1011個、約12.5x1011個、約13.0x1011個、約13.5x1011個、約14.0x1011個、約14.5x1011個、または約15.0x1011個の血小板を含む。
【0028】
上述の実施形態の一部では、複数の血小板単位における血小板単位(例えば、各血小板単位)は、ヒトである対象(例えば、血小板の注入が必要な対象)への注入に適した治療用量(例えば、治療投与量単位)の血小板を含む。いくつかの実施形態では、治療用量は、政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関(例えば、献血血液産物(例えば、献血される血小板)に対して責任のある政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関)の基準(例えば、合格基準)によって定められる最小数の(例えば少なくとも最小数の)血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位は、治療用量の血小板の基準を定める政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関の国で調製される。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における血小板単位の少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、少なくとも約99%または100%は、治療用量の最小数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における各血小板単位は、治療用量の最小数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、治療用量における最小数の血小板は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個の血小板である。
【0029】
上記の実施形態の一部では、血小板採取を目的とすることは、最適な血小板採取を判定することを含む。いくつかの実施形態では、最適な血小板採取は、ドナーから採取することができる最大の血小板採取(例えば、安全に採取することができる最大値、規制上の標準及び/または業界の標準あるいは規則に従った最大値)である。いくつかの実施形態では、最適な血小板採取は、ドナーから採取することができる最大の血小板の採取より少ないが、特定の数(例えば、目的数、所望の数)の血小板単位に必要な血小板の採取より多い。いくつかの実施形態では、血小板採取を目的とすることは、アフェレシスシステムに入力(例えば、プログラミング)を行うことを含む。いくつかの実施形態では、血小板採取を目的とすることは、アフェレシスシステムに献血の体積を提供することを含む。いくつかの実施形態では、血小板採取を目的とすることは、アフェレシスシステムに血小板採取の継続時間を提供することを含む。いくつかの実施形態では、血小板採取を目的とすることは、目的の採取収量と比較して実際の血小板採取収量の変動(例えば、分布)を考慮する血小板採取の献血の体積及び/または継続時間を提供することを含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板献血及び第2の血小板献血を、プールされた血小板製剤の体積に適したサイズの単一容器内で組み合わせる。いくつかの実施形態では、第1の血小板献血及び第2の血小板献血は、病原体不活性化化合物による処置に適した体積である。いくつかの実施形態では、第1の血小板献血及び第2の血小板献血は、病原体不活性化化合物で処置するための適切な体積及び血小板数(例えば、血小板の量)である。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤は、病原体不活性化化合物で処置するのに適した体積である。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤は、病原体不活性化化合物で処置するのに適した体積及び血小板数である。
【0030】
別の態様では、本開示は、注入に適した(例えば、対象に注入するのに適した)複数の血小板単位を調製する方法であって、a)アフェレシス採取の血小板製剤の在庫の在庫ログを維持すること、ここで在庫ログは、各血小板製剤について一意的な識別子、ドナーの血液型、献血時間(例えば、日付、時間、日付及び時間)及び製剤の血小板の量(例えば、総血小板数、血小板数、血小板濃度、及び体積)を含む、b)アフェレシスにより血小板を献血するのに適した得られるドナーを同定すること、c)得られるドナーから採取された血小板と組み合わせるために在庫の少なくとも1つの(例えば、1つ以上の)血小板製剤を在庫ログから選択すること、d)得られるドナーからアフェレシスによって新たな血小板献血を採取すること、e)少なくとも1つの選択された血小板製剤及び新たな血小板献血を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ること、及びf)プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位(例えば、治療用量、治療用量単位)に分離すること、ここで複数の血小板単位が、少なくとも1つの選択された血小板製剤と新たな血小板献血とを組み合わせずに少なくとも1つの選択された血小板製剤と新たな血小板献血とから調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、在庫ログは、各血小板製剤について、ドナーの性及び/または血小板製剤の体積をさらに含む。いくつかの実施形態では、アフェレシス採取の血小板製剤の在庫は、既に採取された既存の血小板製剤(例えば、既存の在庫)を含む。いくつかの実施形態では、アフェレシス採取の血小板製剤の在庫は、現ドナー(例えば、血液センターにいる現ドナー)から採取されている血小板製剤を含み、現ドナーは得られるドナーではない。いくつかの実施形態では、現ドナーから採取されている血小板製剤は、得られるドナーから得るアフェレシスによる新たな血小板献血を採取するのとほぼ同じ時間(例えば、重複時間)で採取されている血小板を含む。いくつかの実施形態では、現ドナーから採取される血小板製剤は、現ドナーから採取されることになる血小板を含む。いくつかの実施形態では、得られるドナーは新たなドナー(例えば、過去に血液センターにおいて献血していないドナー、ドナー歴が血液センターで入手できない者)である。いくつかの実施形態では、得られるドナーは、以前のドナー(例えば、過去に血液センターにおいて献血したことがあるドナー、ドナー歴が血液センターで入手可能である者)である。
【0031】
いくつかの実施形態では、本方法は、得られるドナーに関する性、身体の大きさ(例えば、体重、身長)、ヘモグロビンレベル及び血小板数(例えば、献血の日の血小板数、献血前の血小板数)からなる群から選択される1つ以上のドナーパラメータを判定することをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、アフェレシスによって得られるドナーから採取され得る血小板の最大量(例えば、最大安全量、最大の体積、最大数)を判定することをさらに含む。
【0032】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない(例えば、最小数より少ない、最小量より少ない)数を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約99%未満、98%未満、95%未満、90%未満、85%未満、80%未満、75%未満、70%未満、65%未満、60%未満、55%未満、50%未満、45%未満、40%未満、35%未満、30%未満または約25%未満の量(例えば数)の血小板を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも10%の量の血小板を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約10%~約98%、約15%~約98%、約20%~約98%、約25%~約98%、約30%~約98%、約35%~約98%、約40%~約98%または約50%~約98%の量の血小板を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約98%、95%、90%、85%、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、30%または約25%の量の血小板を含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多い(例えば最小数より多い、最小量より多い)が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない(例えば最小数より少ない、最小量より少ない)数を含む。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、1.95倍または約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍~約1.98倍、約1.15倍~約1.98倍、約1.2倍~約1.98倍、約1.25倍~約1.98倍、約1.3倍~約1.98倍、約1.35倍~約1.98倍、約1.4倍~約1.98倍または約1.5倍~約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約105%、110%、115%、120%、125%、130%、135%、140%、145%、150%、155%、160%、165%、170%、175%、180%、185%、190%または約195%である。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約115%~約198%、約120%~約198%、約125%~約198%、約130%~約198%、約135%~約198%、約140%~約198%または約150%~約198%である。
【0034】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、1.95倍または約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍~約1.98倍、約1.15倍~約1.98倍、約1.2倍~約1.98倍、約1.25倍~約1.98倍、約1.3倍~約1.98倍、約1.35倍~約1.98倍、約1.4倍~約1.98倍または約1.5倍~約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約105%、110%、115%、120%、125%、130%、135%、140%、145%、150%、155%、160%、165%、170%、175%、180%、185%、190%または約195%である。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約115%~約198%、約120%~約198%、約125%~約198%、約130%~約198%、約135%~約198%、約140%~約198%または約150%~約198%である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%、230%、235%、240%、245%、250%、255%、260%、265%、270%、275%、280%、285%、290%または約295%の数を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約225%~約298%、約230%~約298%、約235%~約298%、約240%~約298%、約245%~約298%、または約250%~約298%の数を含む。
【0035】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、1.95倍または約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍~約1.98倍、約1.15倍~約1.98倍、約1.2倍~約1.98倍、約1.25倍~約1.98倍、約1.3倍~約1.98倍、約1.35倍~約1.98倍、約1.4倍~約1.98倍または約1.5倍~約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の105%、110%、115%、120%、125%、130%、135%、140%、145%、150%、155%、160%、165%、170%、175%、180%、185%、190%または約195%である。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約115%~約198%、約120%~約198%、約125%~約198%、約130%~約198%、約135%~約198%、約140%~約198%または約150%~約198%である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約325%、330%、335%、340%、345%、350%、355%、360%、365%、370%、375%、380%、385%、390%または約395%を含むが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約325%~約398%、約330%~約398%、約335%~約398%、約340%~約398%、約345%~約398%、または約350%~約398%の数を含む。
【0036】
いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない(例えば、最小数より少ない、最小量より少ない)数を含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約99%未満、98%未満、95%未満、90%未満、85%未満、80%未満、75%未満、70%未満、65%未満、60%未満、55%未満、50%未満、45%未満、40%未満、35%未満、30%未満または約25%未満である量(例えば数)の血小板を含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも10%である量の血小板を含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約10%~約98%、約15%~約98%、約20%~約98%、約25%~約98%、約30%~約98%、約35%~約98%、約40%~約98%または約50%~約98%の量の血小板を含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約98%、95%、90%、85%、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、30%または約25%の量の血小板を含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約99%未満、98%未満、95%未満、90%未満、85%未満、80%未満、75%未満、70%未満、65%未満、60%未満、55%未満、50%未満、45%未満、40%未満、35%未満、30%未満または約25%未満の数を含む献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約10%~約98%、約15%~約98%、約20%~約98%、約25%~約98%、約30%~約98%、約35%~約98%、約40%~約98%または約50%~約98%を含む献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、得られるドナーから新たな血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、少なくとも1つの選択された血小板製剤及び新たな血小板献血を組み合わせ、得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後、血小板1単位を調製するために、血小板2単位を調製するために、血小板3単位を調製するために、または血小板4単位を調製するために十分な数の血小板を含む献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、少なくとも1つの選択された血小板製剤と組み合わされたときに、1、2、3、または4という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされる血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、第2のドナーから第2の血小板献血を採取することは、プールされた製剤から血小板1単位を調製するために、血小板2単位を調製するために、血小板3単位を調製するために、血小板4単位を調製するために十分な数の血小板を採取することを含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、1.95倍または約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍~約1.98倍、約1.15倍~約1.98倍、約1.2倍~約1.98倍、約1.25倍~約1.98倍、約1.3倍~約1.98倍、約1.35倍~約1.98倍、約1.4倍~約1.98倍または約1.5倍~約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約105%、110%、115%、120%、125%、130%、135%、140%、145%、150%、155%、160%、165%、170%、175%、180%、185%、190%または約195%である。いくつかの実施形態では、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約115%~約198%、約120%~約198%、約125%~約198%、約130%~約198%、約135%~約198%、約140%~約198%または約150%~約198%である。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%、130%、135%、140%、145%、150%、155%、160%、165%、170%、175%、180%、185%、190%または約195%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数の献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約115%~約198%、約120%~約198%、約125%~約198%、約130%~約198%、約135%~約198%、約140%~約198%、約145%~約198%、または約150%~約198%を含む数の献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、得られるドナーから新たな血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、少なくとも1つの選択された血小板製剤及び新たな血小板献血を組み合わせ、得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板2単位を調製するために、血小板3単位を調製するために、血小板4単位を調製するために、または血小板5単位を調製するために十分な数の血小板を含む献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、少なくとも1つの選択された血小板製剤と組み合わされたときに、2、3、4、または5という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされる血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、得られるドナーから新たな血小板献血を採取することは、プールされた製剤から血小板2単位を調製するために、血小板3単位を調製するために、血小板4単位を調製するために、または血小板5単位を調製するために十分な数の血小板を採取することを含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、1.95倍または約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍~約1.98倍、約1.15倍~約1.98倍、約1.2倍~約1.98倍、約1.25倍~約1.98倍、約1.3倍~約1.98倍、約1.35倍~約1.98倍、約1.4倍~約1.98倍または約1.5倍~約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約105%、110%、115%、120%、125%、130%、135%、140%、145%、150%、155%、160%、165%、170%、175%、180%、185%、190%または約195%である。いくつかの実施形態では、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約115%~約198%、約120%~約198%、約125%~約198%、約130%~約198%、約135%~約198%、約140%~約198%または約150%~約198%である。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%、230%、235%、240%、245%、250%、255%、260%、265%、270%、275%、280%、285%、290%または約295%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約210%~約298%、約215%~約298%、約220%~約298%、約225%~約298%、約230%~約298%、約235%~約298%、約240%~約298%、約245%~約298%、または約250%~約298%を含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%、230%、235%、240%、245%、250%、255%、260%、265%、270%、275%、280%、285%、290%または約295%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約210%~約298%、約215%~約298%、約220%~約298%、約225%~約298%、約230%~約298%、約235%~約298%、約240%~約298%、約245%~約298%、または約250%~約298%を含む献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、得られるドナーから新たな血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、少なくとも1つの選択された血小板製剤及び新たな血小板献血を組み合わせ、得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後、血小板3単位を調製するために、血小板4単位を調製するために、血小板5単位を調製するために、または血小板6単位を調製するために十分な数の血小板を含む献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、少なくとも1つの選択された血小板製剤と組み合わされたときに、3、4、5、または6という血小板単位に分けるのに十分な数の血小板を含むプールされる血小板製剤を得るのに十分な血小板を含む。いくつかの実施形態では、得られるドナーから新たな血小板献血を採取することは、プールされた製剤から血小板3単位を調製するのに、血小板4単位を調製するのに、血小板5単位を調製するのに、血小板6単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、1.95倍または約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の1.1倍~約1.98倍、約1.15倍~約1.98倍、約1.2倍~約1.98倍、約1.25倍~約1.98倍、約1.3倍~約1.98倍、約1.35倍~約1.98倍、約1.4倍~約1.98倍または約1.5倍~約1.98倍である。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約105%、110%、115%、120%、125%、130%、135%、140%、145%、150%、155%、160%、165%、170%、175%、180%、185%、190%または約195%である。いくつかの実施形態では、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するために必要な血小板数より少ない数は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約115%~約198%、約120%~約198%、約125%~約198%、約130%~約198%、約135%~約198%、約140%~約198%または約150%~約198%である。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約325%、330%、335%、340%、345%、350%、355%、360%、365%、370%、375%、380%、385%、390%または約395%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約310%~約398%、約315%~約398%、約320%~約398%、約325%~約398%、約330%~約398%、約335%~約398%、約340%~約398%、約345%~約398%、または約350%~約398%を含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約325%、330%、335%、340%、345%、350%、355%、360%、365%、370%、375%、380%、385%、390%または約395%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約310%~約398%、約315%~約398%、約320%~約398%、約325%~約398%、約330%~約398%、約335%~約398%、約340%~約398%、約345%~約398%、または約350%~約398%を含む献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、得られるドナーから新たな血小板献血を採取することは、血小板採取を目的として、少なくとも1つの選択された血小板製剤及び新たな血小板献血を組み合わせ、得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後、血小板4単位を調製するために、血小板5単位を調製するために、血小板6単位を調製するために、または血小板7単位を調製するために十分な数の血小板を含む献血を得ることを含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、少なくとも1つの選択された血小板製剤と組み合わされたときに、4、5、6、または7という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされる血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、得られるドナーから新たな血小板献血を採取することは、プールされた製剤から血小板4単位を調製するために、血小板5単位を調製するために、血小板6単位を調製するために、または血小板7単位を調製するために十分な数の血小板を採取することを含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、新たな血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するために必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、新たな血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するために必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤は、血小板2単位を調製するために、血小板3単位を調製するために、または血小板4単位を調製するために十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位は、血小板2単位、血小板3単位、または血小板4単位を含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数な血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するために必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するために必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤は、血小板2単位を調製するために、血小板3単位を調製するために、または血小板4単位を調製するために十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位は、血小板2単位、血小板3単位、または血小板4単位を含む。
【0042】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、新たな血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、新たな血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤は、血小板3単位を調製するために、血小板4単位を調製するために、または血小板5単位を調製するために十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位は、血小板3単位、血小板4単位、または血小板5単位を含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、新たな血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、新たな血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、新たな血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤は、血小板5単位を調製するために、血小板6単位を調製するために、または血小板7単位を調製するために十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位は、血小板5単位、血小板6単位、または血小板7単位を含む。
【0044】
いくつかの実施形態では、本方法は、アフェレシスによって血小板を献血するのに適した第2の得られるドナーを同定することと、第2の得られるドナーからアフェレシスによって第2の新たな血小板献血を採取することと、第2の新たな血小板献血を少なくとも1つの選択された血小板製剤及び新たな血小板献血を組み合わせてプールされる血小板製剤を得ることと、プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することとをさらに含み、複数の血小板単位は、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び第2の新たな血小板献血を組み合わせずに少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び第2の新たな血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より数の多い血小板単位を含む。いくつかの実施形態では、本方法は、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び/または第2の新たな血小板献血に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、少なくとも1つの選択された血小板製剤及び新たな血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び第2の新たな血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び第2の新たな血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、プールされる血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血、第2の新たな血小板献血及び/またはプールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことは、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血、第2の新たな血小板献血、及び/またはプールされた血小板製剤を、病原体不活性化化合物で処理することを含む。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレンである。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、アモトサレンである。
【0045】
いくつかの実施形態では、本方法は、第3のドナーからアフェレシスにより第3の血小板献血を採取すること、第3の血小板献血を少なくとも1つの選択された血小板製剤及び新たな血小板献血と組み合わせてプールされた血小板製剤を得ること、及びプールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することとをさらに含み、複数の血小板単位は、少なくとも1つの選択された血小板製剤から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含み、複数の血小板単位は、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び第3の新たな血小板献血を組み合わせずに少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び第3の新たな血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より数の多い血小板単位を含む。いくつかの実施形態では、本方法は、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び/または第3の血小板献血に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、少なくとも1つの選択された血小板製剤及び新たな血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び第3の血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血、第3の血小板献血、及び/またはプールされた血小板製剤を、病原体不活性化プロセスに施すことは、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血、第3の血小板献血及び/またはプールされる血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含む。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレンである。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、アモトサレンである。
【0046】
前述の実施形態の一部では、新たな血小板献血は、少なくとも1つの選択された血小板製剤が採取されたときから、約24時間、22時間、20時間、16時間、12時間、10時間、8時間、6時間、5時間、4時間、3時間、2時間、または1時間未満(例えば、以内)に採取される。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、少なくとも1つの選択された血小板製剤が採取されたときから、約7日以内、約6日以内、約5日以内、約4日以内、約3日以内、約2日以内または約1日以内に採取される。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、少なくとも1つの選択された血小板製剤とほぼ同じ時間に(例えば、採取時間が重複している)採取される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤が採取されたときから20時間以内に新たな血小板献血を採取する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤が採取されたときから12時間以内に新たな血小板献血を採取する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤が採取されたときから6時間以内に新たな血小板献血を採取する。前述の実施形態の一部では、第2の新たな血小板献血(または第3の血小板献血)は、少なくとも1つの選択された血小板製剤が採取されたときから、約24時間、22時間、20時間、16時間、12時間、10時間、8時間、6時間、5時間、4時間、3時間、2時間または約1時間未満(以内)に採取される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤が採取されたときから、第2の新たな血小板献血を、約7日以内、約6日以内、約5日以内、約4日以内、約3日以内、約2日以内または約1日以内に採取する。いくつかの実施形態では、第2の新たな血小板献血(または第3の血小板献血)は、少なくとも1つの選択された血小板製剤とほぼ同じ時間に採取する(例えば、採取時間が重複している)。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤が採取されたときから20時間以内に、第2の新たな血小板献血(第3の血小板献血)が採取される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤が採取されたときから12時間以内に、第2の新たな血小板献血(または第3の血小板献血)が採取される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤が採取されたときから6時間以内に、第2の新たな血小板献血(または第3の血小板献血)が採取される。いくつかの実施形態では、第2の新たな血小板献血は、少なくとも1つの選択された血小板製剤及び新たな血小板献血が採取されたときから約24時間、22時間、20時間、16時間、12時間、10時間、8時間、6時間、5時間、4時間、3時間、2時間、または約1時間以内に採取される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び第2の新たな血小板献血(または第3の血小板献血)は、約24時間、22時間、20時間、16時間、12時間、10時間、8時間、6時間、5時間、4時間、3時間、2時間または約1時間の期間(例えば、同じ期間)内に採取される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び第2の新たな血小板献血(または第3の血小板献血)は、互いに約7日以内、約6日以内、約5日以内、約4日以内、約3日以内、約2日以内、約1日以内、約72時間以内、約48時間以内、約36時間以内、約24時間以内、約20時間以内、約12時間以内または約6時間以内に採取される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び第2の新たな血小板献血(または第3の血小板献血)がほぼ同時に採取される(例えば、採取時間が重複している)。
【0047】
前述の実施形態の一部では、プールされた血小板製剤は、ABO血液型が同じドナーのみから得た血小板(例えば、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血、第2の新たな血小板献血、第3の血小板献血)を含む。
【0048】
前述の実施形態の一部では、複数の血小板単位における血小板単位(例えば、各血小板単位)は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約6.2×1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約9.3x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約12.4x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約15.5×1011個の血小板を含む。
【0049】
上述の実施形態の一部では、複数の血小板単位における血小板単位(例えば、各血小板単位)は、ヒトである対象(例えば、血小板の注入が必要な対象)への注入に適した治療用量(例えば、治療投与量単位)の血小板を含む。いくつかの実施形態では、治療用量は、政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関(例えば、献血血液産物(例えば、献血される血小板)の政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関)の基準(例えば、合格基準)によって定められる最小数(例えば、少なくとも最小数)の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位は、治療用量の血小板の基準を定める政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関の国で調製される。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における血小板単位の少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、少なくとも約99%またはそれより多くは、治療用量の最小数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における各血小板単位は、治療用量の最小数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、治療用量における最小の血小板数は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個、の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個の血小板である。
【0050】
前述の実施形態の一部では、血小板採取を目的とすることは、最適な血小板採取を判定することを含む。いくつかの実施形態では、最適な血小板採取は、ドナーから採取することができる最大血小板採取(例えば、安全に採取することができる最大値、規制上の標準及び/または業界の標準あるいは規則に従った最大値)である。いくつかの実施形態では、血小板採取を目的とすることは、アフェレシスシステムに入力(例えば、プログラミング)を行うことを含む。いくつかの実施形態では、血小板採取を目的とすることは、アフェレシスシステムに献血の体積を提供することを含む。いくつかの実施形態では、血小板採取を目的とすることは、アフェレシスシステムに血小板採取の継続時間を提供することを含む。いくつかの実施形態では、血小板採取を目的とすることは、目的採取収量と比較して実際の血小板採取の収量の変動(例えば、分布)を考慮する血小板採取の献血の体積及び/または継続時間を提供することを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤及び新たな血小板献血は、プールされた血小板製剤の体積に適したサイズの単一の容器で組み合わされる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤及び新たな血小板献血は、病原体不活性化化合物で処理するのに適した体積である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの選択された血小板製剤及び新たな血小板献血は、病原体不活性化化合物で処理するのに適切な体積及び血小板数(例えば、血小板の量)である。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤は、病原体不活性化化合物で処理するのに適した体積である。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤は、病原体不活性化化合物で処置するのに適切な体積及び血小板数である。
【0051】
別の態様で、本開示は、前述の方法のいずれかにより調製される、注入に適した血小板単位を提供する。
【0052】
別の態様では、本開示は、2つ以上の血小板単位(例えば、血小板の治療投与量単位)を調製する方法であって、a)2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位を組み合わせて、プールされた血小板組成物を形成すること、b)プールされた血小板組成物に病原体不活性化プロセスを施すこと、及びc)プールされた血小板組成物を、各々個々の容器における2つ以上の血小板単位(例えば、血小板の治療投与量単位)に分離することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、本方法は、3以上、4以上、5以上、6以上、または7以上、またはそれより多くの血小板単位を調製する方法である。いくつかの実施形態では、本開示は、2つ以上の血小板の治療投与量単位(例えば、対象への注入に適した血小板の治療投与量単位)を調製する方法であって、a)2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位を組み合わせて、プールされた血小板組成物を形成すること、b)プールされた血小板組成物に病原体不活性化プロセスを施すこと、及びc)プールされた血小板組成物を、各々個々の容器における2つ以上の血小板の治療投与量単位に分離することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、本方法は、3以上、4以上、5以上、6以上、または7以上、またはそれより多くの血小板の治療投与量単位を調製する方法である。いくつかの実施形態では、工程c)に続く血小板の治療投与量単位の数は、2つ以上のドナー単位を組み合わせずに、2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位から個々に調製することができる血小板の治療投与量単位数より多い。
【0053】
いくつかの実施形態では、各アフェレシス由来の血小板ドナー単位は、治療用量1単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療用量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、各アフェレシス由来の血小板ドナー単位は、治療用量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療用量3単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、各アフェレシス由来の血小板ドナー単位は、治療投与量3単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量4単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
【0054】
いくつかの実施形態では、2つのアフェレシス由来の血小板ドナー単位が組み合わされ、各ドナー単位は、治療投与量1単位の血小板を調製するのに必要な数の血小板より多いが、治療投与量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、各ドナー単位は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%、少なくとも約130%、少なくとも約135%、少なくとも約140%、少なくとも約145%、または少なくとも約150%を含む。いくつかの実施形態では、各ドナー単位は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約198%未満を含む。いくつかの実施形態では、2つのアフェレシス由来の血小板ドナー単位が組み合わされ、各ドナー単位は、治療投与量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量3単位の血小板単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、各ドナー単位は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%、少なくとも約230%、少なくとも約235%、少なくとも約240%、少なくとも約245%、または少なくとも約250%を含む。いくつかの実施形態では、各ドナー単位は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約298%未満を含む。いくつかの実施形態では、2つのアフェレシス由来の血小板ドナー単位が組み合わされ、各ドナー単位は、治療投与量3単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量4単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、各ドナー単位は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約325%、少なくとも約330%、少なくとも約335%、少なくとも約340%、少なくとも約345%、または少なくとも約350%を含む。いくつかの実施形態では、各ドナー単位は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約398%未満を含む。いくつかの実施形態では、2つのアフェレシス由来の血小板ドナー単位が組み合わされ、2つのドナー単位の1つ(例えば、第1のドナー単位)は、治療投与量1単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、2つの血小板の治療投与量単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、2つのドナー単位の他方(例えば、第2のドナー単位)が、血小板の治療投与量2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量3単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、2つのアフェレシス由来の血小板ドナー単位が組み合わされ、2つのドナー単位の1つは、治療投与量1単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、2つのドナー単位の他方は、治療投与量3単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量4単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、2つのアフェレシス由来の血小板ドナー単位が組み合わされ、2つのドナー単位のうちの1つは、治療投与量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量3単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、2つのドナー単位の他方は、治療投与量3単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量4単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、2つのアフェレシス由来の血小板ドナー単位が組み合わされ、2つのドナー単位の1つは、治療投与量1単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、2つのドナー単位のうち他方は、治療投与量1単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板より多いが、治療投与量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、2つのアフェレシス由来の血小板ドナー単位が組み合わされ、2つのドナー単位の1つは、治療投与量1単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、2つのドナー単位の他方は、治療投与量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量3単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、2つのアフェレシス由来の血小板ドナー単位が組み合わされ、2つのドナー単位の1つは、治療投与量1単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、2つのドナー単位の他方は、治療投与量3単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量4単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、2つのドナー単位の少なくとも1つは、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%、少なくとも約130%、少なくとも約135%、少なくとも約140%、少なくとも約145%、または少なくとも約150%を含む。いくつかの実施形態では、2つのドナー単位の少なくとも1つは、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%、少なくとも約230%、少なくとも約235%、少なくとも約240%、少なくとも約245%、または少なくとも約250%を含む。いくつかの実施形態では、2つのドナー単位の少なくとも1つは、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約325%、少なくとも約330%、少なくとも約335%、少なくとも約340%、少なくとも約345%、または少なくとも約350%を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのドナー単位は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約98%未満、約198%未満、約298%未満または約398%未満を含む。
【0055】
いくつかの実施形態では、2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位の少なくとも1つが、アフェレシス採取の血小板ドナー単位の在庫の在庫ログから選択され、在庫ログは、各血小板ドナー単位に対して、一意的な識別子、ドナーの血液型、献血時間及びドナー単位の血小板の量を含む。いくつかの実施形態では、2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位のそれぞれが在庫ログから選択される。いくつかの実施形態では、2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位は、採取したときから約7日以内、約6日以内、約5日以内、約4日以内、約3日以内、約2日以内、または約1日以内に組み合わせられる。いくつかの実施形態では、2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位は、採取した(例えば、各ドナー単位の採取が完了した)ときから20時間以内に組み合わされる。いくつかの実施形態では、2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位は、採取した(例えば、各ドナー単位の採取が完了した)ときから12時間以内に組み合わされる。いくつかの実施形態では、2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位は、採取した(例えば、各ドナー単位の採取が完了した)ときから6時間以内に組み合わされる。いくつかの実施形態では、2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位は、ABO血液型が同じドナーから得るものである。いくつかの実施形態では、プールされた血小板組成物に病原体不活性化プロセスを施すことは、プールされた病原体組成物を病原体不活性化化合物で処理することを含む。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレンである。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、アモトサレンである。
【0056】
いくつかの実施形態では、2つ以上の血小板単位(例えば、2つ以上の血小板単位のそれぞれ)は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板、または少なくとも約3.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、各血小板の治療投与量単位は、少なくとも2.4x1011個の血小板、少なくとも2.5x1011個の血小板、少なくとも 2.6x1011個の血小板、少なくとも 2.7x1011個の血小板、少なくとも 2.8x1011個の血小板、少なくとも 2.9x1011個の血小板または 3.0x1011個またはそれより多い血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約6.2x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約9.3×1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約12.4x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約15.5×1011の血小板を含む。
【0057】
前述の実施形態の一部では、治療投与量の血小板単位は、政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関(例えば、献血血液産物(例えば、献血される血小板)の政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関)の基準(例えば、合格基準)によって定められる最小数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板の治療用量単位は、血小板の治療投与量単位の基準を定める政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関の国で調製される。いくつかの実施形態では、血小板の治療投与量単位の少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、少なくとも約99%またはそれより多くは、治療投与量単位の最小血小板数を含む。いくつかの実施形態では、血小板の治療投与量単位のそれぞれは、治療投与量単位の最小数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、治療投与量単位の最小血小板数は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板、または少なくとも約3.0x1011個の血小板である。
【0058】
別の態様では、本開示は、前述の方法のいずれかの方法によって調製された血小板の治療投与量単位を提供する。
【0059】
別の態様では、本開示は、ドナーからアフェレシスにより血小板献血を採取するための方法であって、a)各血小板製剤について一意的な識別子、ドナーの血液型、献血の日付及び製剤の血小板の量を含む、アフェレシス採取の血小板製剤の在庫の在庫ログを維持すること、b)アフェレシスによって血小板を献血するのに適したドナーを同定すること、c)ドナーからアフェレシスによって採取される新たな血小板献血と組み合わせるのに適した1以上の血小板製剤を在庫ログから選択すること、d)目標体積は新たな血小板献血と1つ以上の選択された血小板製剤とを含む組み合わせから調製され得る血小板単位数を最適化する、新たな血小板献血の目標体積を判定すること、及びe)ドナーからアフェレシスにより新たな血小板献血の目標体積を採取することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血の目標体積を判定することは、新たな血小板献血のための血小板の目標収量を判定することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、アフェレシスによる新たな血小板献血の採取の継続時間を判定することをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、f)1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板献血を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ること、及びg)プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位(例えば、治療投与量単位)に分離することをさらに含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における各血小板単位は、必要とするヒトである対象への注入に適した治療用量(例えば、治療用量の血小板)を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位は、1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板献血を組み合わせずに1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む。
【0060】
いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤のそれぞれは、1つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤のそれぞれは、1つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、2つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤のそれぞれは、2つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、3つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤のそれぞれは、3つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、4つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
【0061】
いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、1つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、1つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、2つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、2つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、3つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、3つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、4つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
【0062】
いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血の目標体積は、1つ以上の選択された血小板製剤と新たな血小板献血とを組み合わせ、得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板2単位を調製するため、血小板3単位を調製するため、または血小板4単位を調製するために十分な数の血小板を含む体積である。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、1つ以上の選択された血小板製剤を組み合わせたときに、2、3、または4という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされる血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、ドナーから新たな血小板献血を採取することは、プールされた製剤から血小板2単位を調製するために、血小板3単位を調製するために、または血小板4単位を調製するために十分な数の血小板を採取することを含む。
【0063】
いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%、少なくとも約130%、少なくとも約135%、少なくとも約140%、少なくとも約145%、または少なくとも約150%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血の目標体積は、1つ以上の選択された血小板製剤と新たな血小板献血とを組み合わせ、得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板2単位を調製するため、血小板3単位を調製するため、血小板4単位を調製するため、または血小板5単位を調製するために十分な数の血小板を含む体積である。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、1つ以上の選択された血小板製剤を組み合わせるときに、2、3、4、または5という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされる血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、ドナーから新たな血小板献血を採取することは、プールされた製剤から血小板2単位を調製するために、血小板3単位を調製するため、血小板4単位を調製するため、または血小板5単位を調製するために十分な数の血小板を採取することを含む。
【0064】
いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%、少なくとも約230%、少なくとも約235%、少なくとも約240%、少なくとも約245%、または少なくとも約250%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血の目標体積は、1つ以上の選択された血小板製剤と新たな血小板献血とを組み合わせて、得られたプールされる血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板3単位を調製するため、血小板4単位を調製するため、血小板5単位を調製するため、または血小板6単位を調製するために十分な数の血小板を含む体積である。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、1つ以上の選択された血小板製剤を組み合わせたときに、3、4、5、または6という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされる血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、ドナーから新たな血小板献血を採取することは、プールされた製剤から血小板3単位を調製するために、血小板4単位を調製するために、血小板5単位を調製するために、または血小板6単位を調製するために十分な数の血小板を採取することを含む。
【0065】
いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約325%、少なくとも約330%、少なくとも約335%、少なくとも約340%、少なくとも約345%、または少なくとも約350%を含むが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血の目標体積は、1つ以上の選択された血小板製剤と新たな血小板献血とを組み合わせ、得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板に分離した後に、血小板4単位を調製するため、血小板5単位を調製するため、血小板6単位を調製するため、または血小板7単位を調製するために十分な数の血小板を含む体積である。いくつかの実施形態では、新たな血小板献血は、1つ以上の選択された血小板製剤を組み合わせるときに、4、5、6、または7という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールした血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、ドナーから新たな血小板献血を採取することは、プールされた製剤から血小板4単位を調製するために、血小板5単位を調製するために、血小板6単位を調製するために、または血小板7単位を調製するために十分な数の血小板を採取することを含む。
【0066】
いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板献血のそれぞれは、1つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、2つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板献血のそれぞれは、治療投与量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量3単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、1つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、2つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、新たな血小板献血は、1つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、1つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、2つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、新たな血小板献血は、2つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、3つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、1つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、2つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、新たな血小板献血は、3つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、4つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、2つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、3つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、新たな血小板献血は、1つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、2つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、3つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、新たな血小板献血は、1つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、2つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、2つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、3つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、新たな血小板献血は、3つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、4つの治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
【0067】
いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板献血は、採取したときから約7日以内、約6日以内、約5日以内、約4日以内、約3日以内、約2日以内、または約1日以内に組み合わせられる。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板献血は、採取したときから20時間以内に組み合わせられる。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板献血は、採取したときから12時間以内に組み合わされる。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板献血は、採取したときから6時間以内に組み合わせられる。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板献血は、ABO血液型が同じドナーから得るものである。
【0068】
いくつかの実施形態において、複数の血小板単位における血小板単位(例えば、各血小板単位)は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、各血小板単位は、少なくとも2.4x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、各血小板単位は、少なくとも2.6x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、各血小板単位は、少なくとも3.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約6.2x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約9.3x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約12.4x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位はそれぞれ少なくとも約3.0x1011個の血小板を含み、プールされた血小板製剤は少なくとも約15.5x1011個の血小板を含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、本方法は、プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことは、プールされた血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板献血に病原体不活性化プロセスを施すことは、1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板献血を、病原体不活性化化合物で処理することを含む。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物はソラレンである。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、アモトサレンである。
【0070】
いくつかの実施形態では、血小板単位は、政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関(例えば、献血血液産物(例えば、献血される血小板)の政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関)の基準(例えば、合格基準)によって定められる最小数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位は、血小板単位の基準を定める政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関の国で調製される。いくつかの実施形態では、血小板単位の少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、またはそれより多くは、血小板単位の最小数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位のそれぞれは、治療投与量単位の最小数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、治療投与量単位の最小血小板数は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個の血小板である。
【0071】
別の態様では、本開示は、ヒトである対象への注入に適した血小板単位を提供し、それにおいて血小板単位は、前述の方法のいずれかによって調製された複数の血小板単位から選択される。
【0072】
別の態様では、本開示は、対象への注入に適した血小板の治療投与量単位を提供し、治療投与量単位は、2名以上のドナーから得るプールされたアフェレシス由来の血小板を含み、プールされたアフェレシス由来の血小板は、病原体不活性化化合物で処理されている。いくつかの実施形態では、アフェレシス由来の血小板は、プール前に病原体不活性化化合物で処理されている。いくつかの実施形態では、アフェレシス由来の血小板は、プール後に病原体不活性化化合物で処理されている。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレンである。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、アモトサレンである。いくつかの実施形態では、アフェレシス由来の血小板は、ABO血液型が同じドナーから得るものである。いくつかの実施形態では、アフェレシス由来の血小板は、ABO及びRhの型の同じドナーから得るものである。いくつかの実施形態では、血小板の治療投与量単位は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板、少なくとも約3.0x1011個の血小板またはそれ以上の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板の治療投与量単位は、少なくとも2.4x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板の治療投与量単位は、少なくとも2.6x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板の治療投与量単位は、少なくとも3.0x1011個の血小板を含む。
【0073】
いくつかの実施形態では、血小板の治療投与量単位は、政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関(例えば、献血血液産物(例えば、献血された血小板)の政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関)の基準(例えば、合格基準)によって定められる最小数の(例えば少なくとも最小数の)血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板の治療投与量単位は、血小板の治療投与量単位の基準を定める政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関の国で調製される。
【0074】
別の態様では、本開示は、血小板を、必要とする対象に注入する方法であって、前述の血小板単位または前述の血小板の治療投与量単位を対象に注入することを含む方法を提供する。
【0075】
別の態様では、本開示は、血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)を最適化するためのコンピュータで実施される方法であって、1つ以上のプロセッサ及びメモリを含むコンピュータシステムにおいて、血小板献血の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、受信された1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、探索結果に基づいて、血小板献血の体積を判定すること、及び判定された血小板献血の体積が、血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)の最適化を可能にする、判定された血小板献血の体積を提供すること、を含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、血小板献血の体積を判定することは、血小板献血の血小板収量(例えば、目標血小板収量)を判定することをさらに含む。いくつかの実施形態では、血小板献血の体積を判定することは、血小板献血の継続期間を判定することをさらに含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、血小板献血及び複数の血小板製剤から、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)調製することができる血小板単位の数を最適化することを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)血小板単位あたりの過剰な血小板を減少させることを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)血小板廃棄物を低減または排除することを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、血小板献血及び複数の血小板製剤から、最適化する前に血小板単位を調製する方法と比較して)調製された血小板単位の数を改善または増加させることを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)血小板単位を調製する効率を高めることを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、血小板単位あたりの血小板の目標値(例えば、数)を取得することを含む。
【0076】
いくつかの実施形態において、血小板献血及び複数の血小板製剤の少なくとも1つは、アフェレシス由来の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板献血は、ドナーから現在採取されている血小板、またはドナーから採取される血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板献血の1つ以上の特性は、血液型、献血時間(例えば、日付、時間、日付及び時間)、単位体積あたりの血小板数、及び任意選択で最大の血小板献血の体積を含む。いくつかの実施形態では、血液型の値は、A、B、AB、またはOのうちの1つを含む。
【0077】
いくつかの実施形態では、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令することは、血小板献血の1つ以上の特性に関連する1つ以上の受信した値を使用して探索するための1つ以上の基準を取得すること、1つ以上の探索基準に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、及び複数の血小板製剤の表現から1つ以上の血小板製剤の候補表現を取得することであって、1つ以上の血小板製剤の候補表現は、1つ以上の探索基準を満たす値を有することを含む。いくつかの実施形態では、探索の基準は、血液型、献血時間、血小板の体積、及び単位体積あたりの血小板数の1つ以上の閾値条件を含む。いくつかの実施形態では、血小板製剤の1つ以上の候補表現を取得することは、1つ以上の探索基準に基づいて複数の血小板製剤の表現をフィルタリングすることを含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板製剤の表現は、血小板製剤の在庫に保存された血小板製剤、複数のドナーから現在採取されている血小板製剤、及び複数のドナーから採取される血小板製剤の少なくとも1つを含む。
【0078】
いくつかの実施形態では、血小板献血の体積を判定することが、探索結果によって提供される血小板製剤の1つ以上の候補表現に対応する1つ以上の値を取得すること、血小板単位の基準が血小板単位の最適化を可能にする、血小板単位の1つ以上の基準を取得すること、血小板製剤の1つ以上の候補表現、及び血小板単位の1つ以上の基準に対応する1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の1つ以上の候補表現から選択する1つ以上の血小板製剤を判定すること、及び判定された血小板製剤に基づいて血小板献血の体積を取得することを含む。いくつかの実施形態では、判定された血小板献血の体積を提供することは、判定された血小板献血の体積をコンピュータシステムのディスプレイに表示すること、判定された血小板献血の体積を提供する通知を送信すること、及び判定された血小板献血の体積をアフェレシスシステムに提供することの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、血小板献血の体積を判定することは、血小板献血の血小板収量(例えば、目標血小板収量)を判定することをさらに含む。いくつかの実施形態では、血小板献血の体積を判定することは、血小板献血の継続時間を判定することをさらに含む。いくつかの実施形態では、判定された血小板献血の体積を提供することは、判定された血小板収量及び/または血小板献血の継続時間をコンピュータシステムのディスプレイに表示すること、判定された血小板収量及び/または血小板献血の継続時間を提供する通知を送信すること、判定された血小板収量及び/または血小板献血の継続時間をアフェレシスシステムに提供することの少なくとも1つをさらに含む。
【0079】
いくつかの実施形態では、本方法は、血小板献血と複数の血小板製剤の表現から選択される1つ以上の血小板製剤を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ることをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位(例えば、血小板の治療投与量単位)に分離することをさらに含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における血小板単位(例えば、各血小板単位)は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、各血小板単位は、少なくとも2.4x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、各血小板単位は、少なくとも2.6x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、各血小板単位は、少なくとも3.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤及び血小板献血は、採取したときから20時間以内に組み合わせられる。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤及び血小板献血は、採取したときから12時間以内に組み合わせられる。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤及び血小板献血は、採取したときから6時間以内に組み合わせられる。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤及び血小板献血は、ABO血液型が同じドナーから得るものである。いくつかの実施形態では、本方法は、プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことは、プールされた血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含む。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレンである。いくつかの実施形態では、病原体不活性化 化合物は、アモトサレンである。
【0080】
いくつかの実施形態では、複数の血小板単位は、1つ以上の選択された血小板製剤及び血小板献血を組み合わせずに1つ以上の選択された血小板製剤及び血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多くの血小板単位数を含む。
【0081】
いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤のそれぞれは、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤のそれぞれは、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤のそれぞれは、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤のそれぞれは、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療用血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
【0082】
いくつかの実施形態では、血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
【0083】
いくつかの実施形態において、1つ以上の選択された血小板製剤及び血小板献血のそれぞれは、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤及び血小板献血のそれぞれは、血小板単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択された血小板製剤は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
【0084】
別の態様では、本開示は、血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)を最適化するための命令が記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体であって、コンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、命令により、コンピュータシステムが、血小板献血の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、受信した1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、探索結果に基づいて、血小板献血の体積を判定すること、及び判定された血小板献血の体積が、血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)の最適化を可能にする、判定された血小板献血の体積を提供することを生じる、コンピュータ可読媒体を提供する。いくつかの実施形態では、血小板献血の体積を判定することは、血小板献血の血小板収量(例えば、目標血小板収量)を判定すること、及び判定された血小板献血の血小板収量を提供することをさらに含み、血小板献血の判定された血小板収量は、血小板単位の最適化を可能にする。いくつかの実施形態では、血小板献血の体積を判定することは、血小板献血の継続時間を判定すること、及び血小板献血の判定された継続時間を提供することをさらに含み、血小板献血の判定された継続時間は、血小板単位の最適化を可能にする。
【0085】
別の態様では、本開示は、血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)を最適化するためのシステムであって、1つ以上のプロセッサと、命令が保存されているメモリであって、命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、コンピュータシステムに、血小板献血の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、受信した1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、探索結果に基づいて、血小板献血の体積を判定すること、及び判定された血小板献血の体積が、血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)の最適化を可能にする、判定された血小板献血の体積を提供することを生じさせるメモリとを含むシステムを提供する。いくつかの実施形態では、血小板献血の体積を判定することは、血小板献血の血小板収量(例えば、目標血小板収量)を判定すること、及び判定された血小板献血の血小板収量を提供することをさらに含み、血小板献血の判定された血小板収量は、血小板単位の最適化を可能にする。いくつかの実施形態では、血小板献血の体積を判定することは、血小板献血の継続時間を判定すること、及び血小板献血の判定された継続時間を提供することをさらに含み、血小板献血の判定された継続時間は、血小板単位の最適化を可能にする。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、アフェレシスシステムと一体である。
【0086】
別の態様では、本開示は、血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)を最適化するためのコンピュータで実施される方法であって、1つ以上のプロセッサ及びメモリを含むコンピュータシステムにおいて、第1の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、受信された1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、探索結果に基づいて、複数の血小板製剤の表現から第2の血小板製剤を選択すること、及び選択された第2の血小板製剤が血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)の最適化を可能にする、選択された第2の血小板製剤を提供することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、血小板献血及び複数の血小板製剤から、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)調製することができる血小板単位の数を最適化することを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)血小板単位あたりの過剰な血小板を減少させることを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)血小板廃棄物を低減または排除することを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、血小板献血及び複数の血小板製剤から、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)調製された血小板単位の数を改善または増加させることを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)血小板単位を調製する効率を高めることを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、血小板単位あたりの血小板の目標値(例えば、数)を取得することを含む。
【0087】
いくつかの実施形態において、第1の血小板製剤及び複数の血小板製剤の少なくとも1つは、アフェレシス由来の血小板を含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板製剤は、血小板製剤の在庫に保存された血小板製剤を含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板製剤の1つ以上の特性は、血液型、献血時間(例えば、日付、時間、日付及び時間)、体積、及び単位体積あたりの血小板の数を含む。いくつかの実施形態では、血液型の値は、A、B、AB、またはOのうちの1つを含む。
【0088】
いくつかの実施形態では、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令することは、第1の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する1つ以上の受信した値を使用して探索するための1つ以上の基準を取得すること、1つ以上の探索基準に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、及び複数の血小板製剤の表現から1つ以上の血小板製剤の候補表現を取得すること、ここで1つ以上の血小板製剤の候補表現は1つ以上の探索基準を満たす値を有する、を含む。いくつかの実施形態では、探索の基準は、血液型、献血時間、体積、及び単位体積あたりの血小板数のうちの1つ以上の閾値条件を含む。いくつかの実施形態では、血小板製剤の1つ以上の候補表現を取得することは、1つ以上の探索基準に基づいて複数の血小板製剤の表現をフィルタリングすることを含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板製剤の表現は、血小板製剤の在庫に保存された血小板製剤、複数のドナーから現在採取されている血小板製剤、及び複数のドナーから採取される血小板製剤の少なくとも1つを含む。
【0089】
いくつかの実施形態では、第2の血小板製剤を選択することが、探索結果によって提供される血小板製剤の1つ以上の候補表現に対応する1つ以上の値を取得すること、血小板単位の基準が血小板単位の最適化を可能にする、血小板単位の1つ以上の基準を取得すること、及び血小板製剤の1つ以上の候補表現、及び血小板単位の1つ以上の基準に対応する1つ以上の値に基づいて、血小板製剤の1つ以上の候補表現から第2の血小板製剤を選択することを含む。いくつかの実施形態では、選択された第2の血小板製剤を提供することは、コンピュータシステムのディスプレイに選択された第2の血小板製剤を表示すること、及び選択された第2の血小板製剤を提供する通知を送信すること、及び選択された第2の血小板製剤の同定をアフェレシスシステムに提供することの少なくとも1つを含む。
【0090】
いくつかの実施形態では、本方法は、第1の血小板製剤と選択された第2の血小板製剤を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ることをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位(例えば、血小板の治療投与量単位)に分離することをさらに含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における血小板単位(例えば、各血小板単位)は、少なくとも約2.0x1011個の血小板個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板個の血小板または少なくとも約3.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、各血小板単位は、少なくとも2.4x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、各血小板単位は、少なくとも2.6x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、各血小板単位は、少なくとも3.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板製剤及び選択された第2の血小板製剤は、採取したときから20時間以内に組み合わされる。いくつかの実施形態では、第1の血小板製剤及び選択された第2の血小板製剤は、採取したときから12時間以内に組み合わされる。いくつかの実施形態では、第1の血小板製剤及び選択された第2の血小板製剤は、採取したときから6時間以内に組み合わせられる。いくつかの実施形態では、第1の血小板製剤及び選択された第2の血小板製剤は、ABO血液型が同じドナーから得るものである。いくつかの実施形態では、本方法は、プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことは、プールされた血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含む。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレンである。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、アモトサレンである。
【0091】
いくつかの実施形態では、複数の血小板単位は、第1の血小板製剤及び選択された第2の血小板製剤を組み合わせずに第1の血小板製剤及び選択された第2の血小板製剤から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む。
【0092】
いくつかの実施形態では、選択された第2の血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、選択された第2の血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、選択された第2の血小板製剤は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、選択された第2の血小板製剤は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療用血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
【0093】
いくつかの実施形態では、第1の血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板製剤は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板製剤は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
【0094】
いくつかの実施形態では、選択された第2の血小板製剤及び第1の血小板製剤のそれぞれは、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、選択された第2の血小板製剤及び第1の血小板製剤のそれぞれは、血小板単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、選択された第2の血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、第1の血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、選択された第2の血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、第1の血小板製剤は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、選択された第2の血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、第1の血小板製剤は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、選択された第2の血小板製剤は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、第1の血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、選択された第2の血小板製剤は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、第1の血小板製剤は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、選択された第2の血小板製剤は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、第1の血小板製剤は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
【0095】
別の態様では、本開示は、血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)を最適化するための命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、コンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、命令により、コンピュータシステムは、第1の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、受信した1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、探索結果に基づいて、複数の血小板製剤の表現から第2の血小板製剤を選択すること、及び選択された第2の血小板製剤が血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)の最適化を可能にする、選択された第2の血小板製剤を提供することを生じる、コンピュータ可読媒体を提供する。
【0096】
別の態様では、本開示は、血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)を最適化するためのシステムであって、1つ以上のプロセッサと、命令が保存されているメモリであって、命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、コンピュータシステムに、第1の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、受信した1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、探索結果に基づいて、複数の血小板製剤の表現から第2の血小板製剤を選択すること、及び選択された第2の血小板製剤が血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)の最適化を可能にする、選択された第2の血小板製剤を提供することを生じさせるメモリとを含むシステムを提供する。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、アフェレシスシステムと一体である。
【0097】
別の態様では、本開示は、2つ以上の血小板献血から複数の血小板単位を調製するための処理用セットであって、血小板単位の各々が病原体不活性化され、対象への注入に適しており、a)病原体不活性化化合物(PIC)を含み、2つ以上の血小板献血をPICと組み合わせるのに適した第1の容器、b)第1の容器に連結された第2の容器であって、PICと混合した2つ以上の血小板献血が第2の容器内で無菌条件下で光化学的に不活性化可能であり、2つ以上の血小板献血の体積が、複数の血小板単位を得るのに十分である第2の容器、c)化合物吸収装置(CAD)であって、2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が、無菌条件下で第2の容器から化合物吸収装置に移送できるように、第2の容器に連結された化合物吸収装置(CAD)、及びd)2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血を化合物吸収装置から2つ以上の第3の容器に無菌条件下で移送して複数の血小板単位を提供することができるように、化合物吸収装置に各々が連結される、2つ以上の第3の容器を含み、複数の血小板単位は、2つ以上の血小板献血を組み合わせずに2つ以上の献血から調製することができる血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む処理用セットを提供する。いくつかの実施形態では、PICはソラレンである。いくつかの実施形態では、PICは、アモトサレンである。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における血小板単位はそれぞれ、治療用量の血小板を含む。
【0098】
いくつかの実施形態では、処理用セットは、3つ以上の第3の容器を含み、2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が、化合物吸収装置から3つ以上の第3の容器に、複数の病原体不活性化血小板単位を無菌条件下で移送できるように各々が連結される。いくつかの実施形態では、処理用セットは3つの第3の容器を含み、2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が、化合物吸収装置から3つの第3の容器に無菌条件下で移送できるように各々が連結されることによって、複数の病原体不活性化血小板単位を提供する。いくつかの実施形態では、第1の容器は、追加の容器との無菌での連結に適している。いくつかの実施形態では、処理用セットは、2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を含むのに適した追加の容器をさらに含み、追加の容器は、追加の容器の1つ以上の血小板献血が無菌条件下で追加の容器から第1の容器に移送できる。いくつかの実施形態では、追加の容器は、アフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適している。いくつかの実施形態では、追加の容器は、第2の追加の容器との無菌での連結に適している。いくつかの実施形態では、第2の追加の容器は、2つ以上の血1小板献血のうちの1つ以上を含み、追加の容器は、第2の追加の容器との無菌での連結に適し、第2の追加の容器の1つ以上の血小板献血が、無菌条件下で第2の追加の容器から追加の容器に移送できる。
【0099】
いくつかの実施形態では、処理用セットは、2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を収容するのに適した第2の追加の容器をさらに含み、第2の追加の容器は、追加の容器に連結させて、第2の追加の容器の1つ以上の血小板献血が、無菌条件下で第2の追加の容器から追加の容器に移送できるようにする。いくつかの実施形態では、追加の容器は、第1のドナーからアフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適しており、第2の追加の容器は第2のドナーからアフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適している。
【0100】
別の態様では、本開示は、(a)処理用セットと、(b)処理用セットを使用して、2つ以上の血小板献血から複数の血小板単位を調製するための説明書とを含み、ここで血小板単位の各々は病原体不活性化され、対象への注入に適しており、複数の血小板単位は、2つ以上の血小板献血を組み合わせずに2つ以上の血小板献血から調製することができる血小板単位より多い数を含み、処理用セットは、1)病原体不活性化化合物(PIC)を含み、2つ以上の血小板献血をPICと組み合わせるのに適した第1の容器と、2)第1の容器に連結された第2の容器であって、PICと混合した2つ以上の血小板献血が第2の容器内で無菌条件下で光化学的に不活性化可能であり、2つ以上の血小板献血の体積が、複数の血小板単位を得るのに十分である第2の容器と、3)化合物吸収装置(CAD)であって、2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が、無菌条件下で第2の容器から化合物吸収装置に移送できるように、第2の容器に連結された化合物吸収装置(CAD)と、4)2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血を化合物吸収装置から2つ以上の第3の容器に無菌条件下で移送して複数の血小板単位を提供することができるように、化合物吸収装置に各々が連結される、2つ以上の第3の容器とを含むキットを提供する。いくつかの実施形態では、キットは、2つ以上の血小板濃縮液から複数の血小板単位を調製するための処理用セットを使用するための説明書を含み、各血小板単位は病原体不活性化され、対象に注入するのに適しており、複数の血小板単位は、2つ以上の血小板濃縮液を組み合わせずに2つ以上の血小板濃縮液から調製することができるより多くの数の血小板単位を含む。いくつかの実施形態では、キットは、2つ以上のアフェレシス血小板献血から複数の血小板単位を調製するための処理用セットを使用するための説明書を含み、各血小板単位は病原体不活性化され、対象に注入するのに適しており、複数の血小板単位は、2つ以上のアフェレシス血小板献血を組み合わせずに2つ以上のアフェレシス血小板献血から調製することができるより多くの数の血小板単位を含む。いくつかの実施形態では、PICはソラレンである。いくつかの実施形態では、PICは、アモトサレンである。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における血小板単位はそれぞれ、治療用量の血小板を含む。
【0101】
いくつかの実施形態では、キットは、3つ以上の第3の容器を含み、2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が、化合物吸収装置から3つ以上の第3の容器に、複数の病原体不活性化血小板単位を提供する無菌条件下で移送できるように各々が化合物吸収装置に連結される。いくつかの実施形態では、キットは3つの第3の容器を含み、2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が、化合物吸収装置から3つの第3の容器に無菌条件下で移送できるように各々が化合物吸収装置に連結されることによって、複数の病原体不活性化血小板単位を提供する。いくつかの実施形態では、第1の容器は、追加の容器との無菌での連結に適している。いくつかの実施形態では、キットは、2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を含むのに適した追加の容器をさらに含み、追加の容器の1つ以上の血小板献血を、無菌条件下で追加の容器から第1の容器に移送できるように追加の容器が第1の容器に連結される。いくつかの実施形態では、追加の容器は、血小板濃縮液を収容するのに適している。いくつかの実施形態では、追加の容器は、アフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適している。いくつかの実施形態では、追加の容器は、第2の追加の容器との無菌での連結に適している。いくつかの実施形態では、第2の追加の容器は、2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を含み、追加の容器は、第2の追加の容器との無菌での連結に適し、第2の追加の容器の1つ以上の血小板献血を、無菌条件下で第2の追加の容器から追加の容器に移送できるようにする。
【0102】
いくつかの実施形態では、キットは、2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を含むのに適した第2の追加の容器をさらに含み、第2の追加の容器は、追加の容器と連結して、第2の追加の容器の1つ以上の血小板献血を、無菌条件下で、第2の追加の容器から追加の容器に移送できるようにする。いくつかの実施形態では、追加の容器は第1のドナーから得られた血小板濃縮液を収容するのに適しており、第2の追加の容器は第2のドナーから得られた血小板濃縮液を収容するのに適している。いくつかの実施形態では、追加の容器は、第1のドナーからアフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適しており、第2の追加の容器は第2のドナーからアフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適している。
【0103】
本明細書に記載された様々な実施形態の特性の1つ、一部、またはすべてを、他の実施形態を形成するために組み合わせ得ることを理解するべきである。これらの態様及び他の態様は、当業者に明らかになるであろう。これらの実施形態及び他の実施形態は、以下の詳細な説明によってさらに説明される。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
注入に適した複数の血小板単位を調製する方法であって、
a)第1のドナーからアフェレシスにより第1の血小板献血を採取すること、
b)第2のドナーからアフェレシスにより第2の血小板献血を採取すること、
c)プールされた血小板製剤を得るために、前記第1の血小板献血及び前記第2の血小板献血を組み合わせること、及び
d)前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離すること、ここで前記複数の血小板単位が、前記第1及び第2の血小板献血を組み合わせずに前記第1の血小板献血と第2の血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む、
を含む前記方法。
(項目2)
前記第1のドナーから前記第1の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第1の血小板献血を得ることを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第1の血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記第1のドナーから前記第1の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第1の血小板献血を得ることを含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記第1の血小板献血が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記第1のドナーから前記第1の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約325%を含むが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第1の血小板献血を得ることを含む、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記第1の血小板献血が、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第2の血小板献血を得ることを含む、項目1~7のいずれか1項に記載の方法。
(項目9)
前記第2の血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目1~7のいずれか1項に記載の方法。
(項目10)
前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することは、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第2の血小板献血を得ることを含む、項目1~7のいずれか1項に記載の方法。
(項目11)
前記第2の血小板献血が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目1~7のいずれか1項に記載の方法。
(項目12)
前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約325%を含むが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第2の血小板献血を得ることを含む、項目1~7のいずれか1項に記載の方法。
(項目13)
前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することは、前記プールされた製剤から血小板2単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、前記第1及び第2の血小板献血を組み合わせて、前記得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板3単位を調製するのに十分な数の血小板を含む第2の血小板献血を得ることを含む、項目2または項目3に記載の方法。
(項目15)
前記第2の血小板献血が、前記第1の血小板献血と組み合わせたとき、血小板3単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む、項目2または項目3に記載の方法。
(項目16)
前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、前記第1及び第2の血小板献血を組み合わせて、前記得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板5単位を調製するのに十分な数の血小板を含む第2の血小板献血を得ることを含む、項目4または項目5に記載の方法。
(項目17)
前記第2の血小板献血が、前記第1の血小板献血と組み合わせたとき、5という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む、項目4または項目5に記載の方法。
(項目18)
前記第2の血小板献血が、前記第1の血小板献血と組み合わせたときに、7という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む、項目6または項目7に記載の方法。
(項目19)
前記第1の血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、前記第2の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目8または9に記載の方法。
(項目20)
前記プールされた血小板製剤が、血小板3単位を調製するのに十分な数の血小板を含む、項目19に記載の方法。
(項目21)
前記複数の血小板単位が血小板3単位を含む、項目19または項目20に記載の方法。
(項目22)
第1の血小板献血が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、前記第2の血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目10または項目11に記載の方法。
(項目23)
前記プールされた血小板製剤が、血小板5単位を調製するのに十分な数の血小板を含む、項目22に記載の方法。
(項目24)
第3のドナーからアフェレシスにより第3の血小板献血を採取すること、前記第3の血小板献血を前記第1及び前記第2の血小板献血と組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ること、及び前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含み、ここで前記複数の血小板単位が、前記第1、第2、及び第3の血小板献血を組み合わせずに前記第1の血小板献血と前記第2の血小板献血と前記第3の血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む、項目1~23のいずれか1項に記載の方法。
(項目25)
前記第2の血小板献血が、前記第1の血小板献血が採取されたときから20時間以内に採取される、項目1~24のいずれか1項に記載の方法。
(項目26)
前記第2の血小板献血が、前記第1の血小板献血が採取されたときから12時間以内に採取される、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記第1の血小板献血及び前記第2の血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、項目1~26のいずれか1項に記載の方法。
(項目28)
前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、項目1~26のいずれか1項に記載の方法。
(項目29)
前記血小板献血またはプールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことが、前記血小板献血またはプールされた血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含む、項目27または項目28に記載の方法。
(項目30)
前記病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記複数の血小板単位における前記血小板単位がそれぞれ、ヒトである対象への注入に適した治療用量の血小板を含む、項目1~30のいずれか1項に記載の方法。
(項目32)
前記血小板単位の各々が、少なくとも約2.4x10 11 個の血小板を含む、項目1~31のいずれか1項に記載の方法。
(項目33)
前記プールされた血小板製剤が、少なくとも約6.2x10 11 個の血小板を含む、項目13に記載の方法。
(項目34)
前記プールされた血小板製剤が、少なくとも約9.3x10 11 個の血小板を含む、項目14または項目15に記載の方法。
(項目35)
前記血小板単位の各々が、少なくとも約3x10 11 個の治療用量の血小板を含む、項目13~18のいずれか1項に記載の方法。
(項目36)
前記血小板採取を目的とすることは、最適な血小板採取を判定すること、アフェレシスシステムに入力を提供すること、及びアフェレシスシステムに献血の体積を提供することの1つ以上を含む、項目2、4、6、8、10、12、14、及び16のいずれか1項に記載の方法。
(項目37)
注入に適した複数の血小板単位を調製する方法であって、
a)アフェレシス採取の血小板製剤の在庫の在庫ログを維持すること、ここで前記在庫ログは、各血小板製剤について一意的な識別子、ドナーの血液型、献血時間及び前記製剤の血小板の量を含む、
b)アフェレシスにより血小板を献血するのに適した得られるドナーを同定すること、
c)前記得られるドナーから採取された血小板と組み合わせるために前記在庫の少なくとも1つの血小板製剤を前記在庫ログから選択すること、
d)前記得られるドナーからアフェレシスによって新たな血小板献血を採取すること、
e)前記少なくとも1つの選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ること、及び
f)前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離すること、ここで前記複数の血小板単位が、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤と新たな血小板献血とを組み合わせずに前記少なくとも1つの選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血とから調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む
を含む前記方法。
(項目38)
アフェレシス採取の血小板製剤の前記在庫が、既に採取された既存の血小板製剤を含む、項目37に記載の方法。
(項目39)
前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目37または項目38に記載の方法。
(項目40)
前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない、項目37~39のいずれか1項に記載の方法。
(項目41)
前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目37または項目38に記載の方法。
(項目42)
前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない、項目37、38及び41のいずれか1項に記載の方法。
(項目43)
前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目37または項目38に記載の方法。
(項目44)
前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約325%を含むが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない、項目37、38、及び43のいずれか1項に記載の方法。
(項目45)
前記新たな血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない献血を得ることを含む、項目37~44のいずれか1項に記載の方法。
(項目46)
前記新たな血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目37~44のいずれか1項に記載の方法。
(項目47)
前記新たな血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない献血を得ることを含む、項目37~44のいずれか1項に記載の方法。
(項目48)
前記新たな血小板献血が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目37~44のいずれか1項に記載の方法。
(項目49)
前記新たな血小板献血が、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目37~44のいずれか1項に記載の方法。
(項目50)
前記得られるドナーから前記新たな血小板献血を採取することが、前記プールされた製剤から血小板3単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、項目39または項目40に記載の方法。
(項目51)
前記得られるドナーから前記新たな血小板献血を採取することが、前記プールされた製剤から血小板5単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、項目41または項目42に記載の方法。
(項目52)
前記得られるドナーから前記新たな血小板献血を採取することが、前記プールされた製剤から血小板7単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、項目43または項目44に記載の方法。
(項目53)
前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、前記新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目45または項目46に記載の方法。
(項目54)
前記複数の血小板製剤が、血小板3単位を含む、項目53に記載の方法。
(項目55)
前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、前記新たな血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目47または項目48に記載の方法。
(項目56)
アフェレシスによって血小板を献血するのに適した第2の得られるドナーを同定すること、前記第2の得られるドナーからアフェレシスによって第2の新たな血小板献血を採取すること、前記第2の新たな血小板献血を前記少なくとも1つの選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血と組み合わせて前記プールされた血小板製剤を得ること、及び前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含み、ここで前記複数の血小板単位は、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤、前記新たな血小板献血及び前記第2の新たな血小板献血を組み合わせずに前記少なくとも1つの選択された血小板製剤、前記新たな血小板献血及び前記第2の新たな血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む、項目37~55のいずれか1項に記載の方法。
(項目57)
前記新たな血小板献血が、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が採取されたときから12時間以内に採取される、項目37~56のいずれか1項に記載の方法。
(項目58)
前記少なくとも1つの選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血のそれぞれに、病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、項目37~57のいずれか1項に記載の方法。
(項目59)
前記少なくとも1つの選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことは、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血のそれぞれを病原体不活性化化合物で処理することを含む、項目58に記載の方法。
(項目60)
前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、項目37~57のいずれか1項に記載の方法。
(項目61)
前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことが、前記プールされた血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含む、項目60に記載の方法。
(項目62)
前記病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、項目59または項目61に記載の方法。
(項目63)
前記複数の血小板単位の前記血小板単位がそれぞれ、ヒトである対象への注入に適した治療用量の血小板を含む、項目37~62のいずれか1項に記載の方法。
(項目64)
前記血小板単位の各々が、少なくとも約2.4x10 11 個の血小板を含む、項目37~63のいずれか1項に記載の方法。
(項目65)
前記血小板単位の各々が、少なくとも約3.0x10 11 個の治療投与量の血小板を含む、項目50~52のいずれか1項に記載の方法。
(項目66)
前記血小板採取を目的とすることは、最適な血小板採取を判定すること、アフェレシスシステムへの入力を提供すること、及びアフェレシスシステムに献血の体積を提供することのうちの1つ以上を含む、項目45または47に記載の方法。
(項目67)
項目1~66のいずれか1項に記載の方法によって調製された、注入に適した血小板単位。
(項目68)
2つ以上の血小板の治療投与量単位を調製する方法であって、
a)2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位を組み合わせて、プールされた血小板組成物を形成すること、
b)前記プールされた血小板組成物に病原体不活性化プロセスを施すこと、及び
c)前記プールされた血小板組成物を、各々個々の容器における2つ以上の血小板の治療投与量単位に分離すること
を含む前記方法。
(項目69)
工程c)に続く血小板の治療投与量単位数が、前記2つ以上のドナー単位を組み合わせずに前記2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位から個別に調製され得る血小板の治療投与量単位数より多い、項目68に記載の方法。
(項目70)
2つのアフェレシス由来の血小板ドナー単位が組み合わされ、各ドナー単位が、治療用投薬1単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目68または項目69に記載の方法。
(項目71)
各ドナー単位が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%を含む、項目70に記載の方法。
(項目72)
前記2つのアフェレシス由来の血小板ドナー単位が組み合わされ、各ドナー単位が、治療投与量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量3単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目68または項目69に記載の方法。
(項目73)
2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位の少なくとも1つが、
アフェレシス採取血小板ドナー単位の在庫の在庫ログから選択され、前記在庫ログは、各血小板ドナー単位について、一意的な識別子、ドナーの血液型、献血時間及び前記ドナー単位の血小板の量を含む、項目68~72のいずれか1項に記載の方法。
(項目74)
前記2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位が採取したときから12時間以内に組み合わされる、項目68~73のいずれか1項に記載の方法。
(項目75)
前記プールされた血小板組成物に病原体不活性化プロセスを施すことが、前記プールされた病原体組成物を病原体不活性化化合物で処理することを含む、項目68~74のいずれか1項に記載の方法。
(項目76)
前記病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、項目75に記載の方法。
(項目77)
各血小板の治療投与量単位が、少なくとも2.4x10 11 個の血小板を含む、項目68~76のいずれか1項に記載の方法。
(項目78)
項目68~77のいずれか1項に記載の方法によって調製された、血小板の治療投与量単位。
(項目79)
ドナーからアフェレシスにより血小板献血を採取するための方法であって、
a)各血小板製剤について一意的な識別子、ドナーの血液型、献血の日付及び前記製剤の血小板の量を含む、アフェレシス採取の血小板製剤の在庫の在庫ログを維持すること、
b)アフェレシスによって血小板を献血するのに適したドナーを同定すること、
c)前記ドナーからアフェレシスによって採取される新たな血小板献血と組み合わせるのに適した1以上の血小板製剤を前記在庫ログから選択すること、
d)前記目標体積は前記新たな血小板献血と前記1つ以上の選択された血小板製剤とを含む組み合わせから調製され得る血小板単位数を最適化する、前記新たな血小板献血の目標体積を判定すること、及び
e)前記ドナーからアフェレシスにより前記新たな血小板献血の前記目標体積を採取すること
を含む前記方法。
(項目80)
f)前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ること、及び
g)前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離すること
をさらに含む、項目79に記載の方法。
(項目81)
前記複数の血小板単位における各血小板単位が、ヒトである対象への注入に適した治療用量を含む、項目80に記載の方法。
(項目82)
前記複数の血小板単位が、前記1つ以上の選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血とを組み合わせずに前記1つ以上の選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む、項目80または項目81に記載の方法。
(項目83)
前記1つ以上の選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目79~82のいずれか1項に記載の方法。
(項目84)
前記1つ以上の選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない、項目79~82のいずれか1項に記載の方法。
(項目85)
前記ドナーから前記新たな血小板献血を得ることが、前記プールされた製剤から血小板3単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、項目83または項目84に記載の方法。
(項目86)
前記1つ以上の選択された血小板製剤が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目79~82のいずれか1項に記載の方法。
(項目87)
前記ドナーから前記新たな血小板献血を採取することが、前記プールされた製剤から血小板5単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、項目86に記載の方法。
(項目88)
前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血のそれぞれが、1治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、2治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目81または項目82に記載の方法。
(項目89)
前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血のそれぞれが、2つの血小板の治療投与量単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板の治療投与量3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、項目81または項目82に記載の方法。
(項目90)
前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血が、採取したときから12時間以内に組み合わされる、項目80~89のいずれか1項に記載の方法。
(項目91)
各血小板単位が少なくとも2.4x10 11 個の血小板を含む、項目80~90のいずれか1項に記載の方法。
(項目92)
前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、項目80~91のいずれか1項に記載の方法。
(項目93)
前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことが、前記プールされた血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含む、項目92に記載の方法。
(項目94)
前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、項目80~91のいずれか1項に記載の方法。
(項目95)
前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血に病原体不活性化プロセスを施すことは、前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血を病原体不活性化化合物で処理することを含む、項目94に記載の方法。
(項目96)
病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、項目93または項目95に記載の方法。
(項目97)
項目80~96のいずれか1項に記載の方法によって調製された複数の血小板単位から選択される、ヒトである対象への注入に適した血小板単位。
(項目98)
2名以上のドナーから得るプールされたアフェレシス由来の血小板を含み、前記プールされたアフェレシス由来の血小板が病原体不活性化化合物で処理されている、対象に注入するのに適した血小板の治療投与量単位。
(項目99)
前記アフェレシス由来の血小板が、プール前に前記病原体不活性化化合物で処理されている、項目98に記載の治療投与量単位。
(項目100)
前記アフェレシス由来の血小板が、プール後に前記病原体不活性化化合物で処理されている、項目98に記載の血小板の治療投与量単位。
(項目101)
前記病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、項目98~100に記載の血小板の治療投与量単位。
(項目102)
前記治療投与量単位が少なくとも2.4x10 11 個の血小板を含む、項目98~101のいずれか1項に記載の血小板の治療投与量単位。
(項目103)
項目67または項目97に記載の血小板単位、または項目78及び98~102のいずれか1項に記載の血小板の治療投与量単位を対象に注入することを含む、必要とする対象に血小板を注入する方法。
(項目104)
注入用の血小板単位を最適化するためのコンピュータで実施される方法であって、
1つ以上のプロセッサ及びメモリを含むコンピュータシステムにおいて、
血小板献血の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、
前記受信された1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、
前記探索結果に基づいて、前記血小板献血の体積を判定すること、及び
前記判定された前記血小板献血の体積が、血小板単位の最適化を可能にする、前記判定された血小板献血の体積を提供すること、
を含む前記方法。
(項目105)
前記血小板献血及び前記複数の血小板製剤の少なくとも1つが、アフェレシス由来の血小板を含む、項目104に記載の方法。
(項目106)
前記血小板献血が、ドナーから現在採取されている血小板またはドナーから採取される血小板を含む、項目104または105に記載の方法。
(項目107)
前記血小板献血の前記1つ以上の特性が、血液型、献血時間、単位体積あたりの血小板の数、及び任意選択で最大血小板献血の体積を含む、項目104または項目105に記載の方法。
(項目108)
複数の血小板製剤の表現に関連する前記複数の値を探索するように命令することは、
前記血小板献血の1つ以上の特性に関連する前記1つ以上の受信した値を使用して探索するための1つ以上の基準を取得すること、
前記1つ以上の探索基準に基づいて、前記複数の血小板製剤の前記表現に関連する前記複数の値を探索するように命令すること、及び
前記複数の血小板製剤の前記表現から1つ以上の血小板製剤の候補表現を取得することであって、前記1つ以上の血小板製剤の候補表現は、前記1つ以上の探索基準を満たす値を有すること
を含む、項目104~107に記載の方法。
(項目109)
前記探索基準が、血液型、献血時間、血小板の体積、及び単位体積あたりの血小板数の1つ以上のうちの1つ以上の閾値条件を含む、項目108に記載の方法。
(項目110)
血小板製剤の前記1つ以上の候補表現を取得することが、前記1つ以上の探索基準に基づいて前記複数の血小板製剤の前記表現をフィルタリングすることを含む、項目108または項目109に記載の方法。
(項目111)
前記複数の血小板製剤の前記表現が、血小板製剤の在庫に保存された血小板製剤、複数のドナーから現在採取されている血小板製剤、及び複数のドナーから採取される血小板製剤のうちの少なくとも1つを含む、項目104~110のいずれか1項に記載の方法。
(項目112)
前記血小板献血の前記体積を判定することが、
前記探索結果によって提供される血小板製剤の1つ以上の候補表現に対応する1つ以上の値を取得すること、
血小板単位の基準が血小板単位の最適化を可能にする、血小板単位の1つ以上の基準を取得すること、
血小板製剤の1つ以上の候補表現、及び血小板単位の前記1つ以上の基準に対応する前記1つ以上の値に基づいて、前記複数の血小板製剤の前記1つ以上の候補表現から選択する1つ以上の血小板製剤を判定すること、及び
前記判定された血小板製剤に基づいて前記血小板献血の前記体積を取得すること
を含む、項目104~111のいずれか1項に記載の方法。
(項目113)
前記判定された前記血小板献血の体積を提供することが、
前記判定された前記血小板献血の体積を前記コンピュータシステムのディスプレイに表示すること、
前記判定された前記血小板献血の体積を提供する通知を送信すること、及び
前記判定された前記血小板献血の体積をアフェレシスシステムに提供すること
の少なくとも1つを含む、項目104~112のいずれか1項に記載の方法。
(項目114)
前記血小板献血と、前記複数の血小板製剤の前記表現から選択される1つ以上の血小板製剤を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ることをさらに含む、項目104~113のいずれか1項に記載の方法。
(項目115)
前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含む、項目114に記載の方法。
(項目116)
注入用の血小板単位を最適化するための命令が記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体であって、コンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記命令により、前記コンピュータシステムは、
血小板献血の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、
前記受信した1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、
前記探索結果に基づいて、前記血小板献血の体積を判定すること、及び
前記判定された前記血小板献血の体積が、血小板単位の最適化を可能にする、前記判定された前記血小板献血の体積を提供すること
を生じる、前記コンピュータ可読媒体。
(項目117)
注入用の血小板単位を最適化するためのシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
命令が保存されているメモリであって、前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記コンピュータシステムに、
血小板献血の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、
前記受信した1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、
前記探索結果に基づいて、前記血小板献血の体積を判定すること、及び
前記判定された前記血小板献血の体積が、血小板単位の最適化を可能にする、前記判定された前記血小板献血の体積を提供すること
を生じさせるメモリと
を含む、前記システム。
(項目118)
前記コンピュータシステムがアフェレシスシステムと一体である、項目117に記載のシステム。
(項目119)
注入用の血小板単位を最適化するためのコンピュータで実施される方法であって、
1つ以上のプロセッサ及びメモリを含むコンピュータシステムにおいて、
第1の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、
前記受信された1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、
前記探索結果に基づいて、複数の血小板製剤の前記表現から第2の血小板製剤を選択すること、及び
前記選択された第2の血小板製剤が血小板単位の最適化を可能にする、前記選択された第2の血小板製剤を提供すること
を含む前記方法。
(項目120)
前記第1の血小板製剤及び前記複数の血小板製剤の少なくとも1つが、アフェレシス由来の血小板を含む、項目119に記載の方法。
(項目121)
前記第1の血小板製剤が、血小板製剤の在庫に保存された血小板製剤を含む、項目119または項目120に記載の方法。
(項目122)
前記第1の血小板製剤の前記1つ以上の特性が、血液型、献血時間、体積及び単位体積あたりの血小板の数を含む、項目119~121のいずれか1項に記載の方法。
(項目123)
複数の血小板製剤の表現に関連する前記複数の値を探索するように命令することは、
前記第1の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する前記1つ以上の受信した値を使用して探索するための1つ以上の基準を取得すること、
前記1つ以上の探索基準に基づいて、前記複数の血小板製剤の前記表現に関連する前記複数の値を探索するように命令すること、及び
前記複数の血小板製剤の前記表現から1つ以上の血小板製剤の候補表現を取得すること、ここで、前記1つ以上の血小板製剤の候補表現は、前記1つ以上の探索基準を満たす値を有する
を含む、項目119~122のいずれか1項に記載の方法。
(項目124)
前記探索基準が、血液型、献血時間、体積、及び単位体積あたりの血小板数のうちの1つ以上の閾値条件を含む、項目123に記載の方法。
(項目125)
血小板製剤の前記1つ以上の候補表現を取得することが、前記1つ以上の探索基準に基づいて、前記複数の血小板製剤の前記表現をフィルタリングすることを含む、項目123または項目124に記載の方法。
(項目126)
前記複数の血小板製剤の前記表現が、血小板製剤の在庫に保存された血小板製剤、複数のドナーから現在採取されている血小板製剤、及び複数のドナーから採取される血小板製剤のうちの少なくとも1つを含む、項目119~125のいずれか1項に記載の方法。
(項目127)
前記第2の血小板製剤を選択することが、
前記探索結果によって提供される血小板製剤の1つ以上の候補表現に対応する1つ以上の値を取得すること、
血小板単位の前記基準が血小板単位の最適化を可能にする、血小板単位の前記1つ以上の基準を取得すること、及び
血小板製剤の1つ以上の候補表現、及び血小板単位の前記1つ以上の基準に対応する前記1つ以上の値に基づいて、血小板製剤の前記1つ以上の候補表現から第2の血小板製剤を選択すること
を含む、項目119~126のいずれか1項に記載の方法。
(項目128)
前記選択された第2の血小板製剤を提供することが、
前記選択された第2の血小板製剤を前記コンピュータシステムのディスプレイに表示すること、及び
前記選択された第2の血小板製剤を提供する通知を送信すること、及び
前記選択された第2の血小板製剤の同定をアフェレシスシステムに提供すること
の少なくとも1つを含む、項目119~127のいずれか1項に記載の方法。
(項目129)
前記第1の血小板製剤と選択された第2の血小板製剤を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ることをさらに含む、項目119~128のいずれか1項に記載の方法。
(項目130)
前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含む、項目129に記載の方法。
(項目131)
注入用の血小板単位を最適化するための命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、コンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記命令により、前記コンピュータシステムは、
第1の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、
前記受信した1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、
前記探索結果に基づいて、複数の血小板製剤の前記表現から第2の血小板製剤を選択すること、及び
前記選択された第2の血小板製剤が血小板単位の最適化を可能にする、前記選択された第2の血小板製剤を提供すること、
を生じる、前記コンピュータ可読媒体。
(項目132)
注入用の血小板単位を最適化するためのシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
命令が保存されているメモリであって、前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記コンピュータシステムに、
第1の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、
前記受信した1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、
前記探索結果に基づいて、複数の血小板製剤の前記表現から第2の血小板製剤を選択すること、及び
前記選択された第2の血小板製剤が血小板単位の最適化を可能にする、前記選択された第2の血小板製剤を提供すること
を生じさせるメモリと
を含む、前記システム。
(項目133)
前記コンピュータシステムが、アフェレシスシステムと一体である、項目132に記載のシステム。
(項目134)
前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、項目114、115、129、及び130のいずれか1項に記載の方法。
(項目135)
前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことが、前記プールされた血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含む、項目134に記載の方法。
(項目136)
前記病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、項目135に記載の方法。
(項目137)
2つ以上の血小板献血から複数の血小板単位を調製するための処理用セットであって、前記血小板単位の各々が病原体不活性化され、対象への注入に適しており、
a)病原体不活性化化合物(PIC)を含み、前記2つ以上の血小板献血を前記PICと組み合わせるのに適した第1の容器、
b)前記第1の容器に連結された第2の容器であって、前記PICと混合した前記2つ以上の血小板献血が前記第2の容器内で無菌条件下で光化学的に不活性化可能であり、前記2つ以上の血小板献血の前記体積が、前記複数の血小板単位を得るのに十分である前記第2の容器、
c)化合物吸収装置(CAD)であって、前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が、無菌条件下で前記第2の容器から前記化合物吸収装置に移送できるように、前記第2の容器に連結された前記化合物吸収装置(CAD)、及び
d)前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血を前記化合物吸収装置から前記3つ以上の第3の容器に無菌条件下で移送して前記複数の血小板単位を提供することができるように、前記化合物吸収装置に各々が連結される、3つ以上の第3の容器、
を含み、
前記複数の血小板単位は、前記2つ以上の血小板献血を組み合わせずに前記2つ以上の献血から調製することができる血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む、
前記処理用セット。
(項目138)
3つの第3の容器を含み、前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が前記化合物吸収装置から前記3つの第3の容器に無菌条件下で移送できるように各々が前記化合物吸収装置に連結されることによって、前記複数の病原体不活性化血小板単位を提供する、項目137に記載の処理用セット。
(項目139)
前記2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を収容するのに適した追加の容器をさらに含み、前記追加の容器の前記1つ以上の血小板献血が無菌条件下で前記追加の容器から前記第1の容器に移送できるように前記追加の容器が前記第1の容器に連結される、項目137または項目138に記載の処理用セット。
(項目140)
前記追加の容器が、アフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適している、項目139に記載の処理用セット。
(項目141)
前記追加の容器が第2の追加の容器との無菌での連結に適している、項目139または項目140に記載の処理用セット。
(項目142)
前記第2の追加の容器が前記2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を収容するのに適しており、前記追加の容器が前記第2の追加の容器との無菌での連結に適しており、前記第2の追加の容器の前記1つ以上の血小板献血が前記第2の追加の容器から無菌条件下で前記追加の容器に移送できる、項目141に記載の処理用セット。
(項目143)
前記2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を収容するのに適した第2の追加の容器をさらに備え、前記第2の追加の容器は、前記第2の追加の容器の前記1つ以上の血小板献血が前記第2の追加の容器から無菌条件下で前記追加の容器に移送できるように前記追加の容器に連結される、項目139~141のいずれか1項に記載の処理用セット。
(項目144)
前記追加の容器が、第1のドナーからアフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適しており、前記第2の追加の容器が、第2のドナーからアフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適している、項目141~143のいずれか1項に記載の処理用セット。
(項目145)
前記PICがソラレンである、項目137~144のいずれか1項に記載の処理用セット。
(項目146)
前記PICがアモトサレンである、項目145に記載の処理用セット。
(項目147)
(a)処理用セットと、(b)前記処理用セットを使用して、2つ以上の血小板献血から複数の血小板単位を調製するための説明書とを含み、ここで前記血小板単位の各々は病原体不活性化され、対象への注入に適しており、前記複数の血小板単位は、前記2つ以上の血小板献血を組み合わせずに前記2つ以上の血小板献血から調製することができる血小板単位より多い数を含み、
前記処理用セットは、
1)病原体不活性化化合物(PIC)を含み、前記2つ以上の血小板献血を前記PICと組み合わせるのに適した第1の容器と、
2)前記第1の容器に連結された第2の容器であって、前記PICと混合した前記2つ以上の血小板献血が前記第2の容器内で無菌条件下で光化学的に不活性化可能であり、前記2つ以上の血小板献血の前記体積が、前記複数の血小板単位を得るのに十分である前記第2の容器と、
3)化合物吸収装置(CAD)であって、前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が、無菌条件下で前記第2の容器から前記化合物吸収装置に移送できるように、前記第2の容器に連結された前記化合物吸収装置(CAD)と、
4)前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血を前記化合物吸収装置から前記3つ以上の第3の容器に無菌条件下で移送できるように、前記化合物吸収装置に各々が連結されることによって、前記複数の血小板単位を提供する、3つ以上の第3の容器と、を含むキット。
(項目148)
2つ以上のアフェレシス血小板献血から複数の血小板単位を調製するために前記処理用セットを使用するための命令を含み、前記血小板単位の各々は病原体不活性化され、対象への注入に適しており、前記複数の血小板単位は、前記2つ以上のアフェレシス血小板献血を組み合わせずに前記2つ以上のアフェレシス血小板献血から調製することができるよりも多い数の血小板単位を含む、項目147に記載のキット。
(項目149)
前記複数の血小板単位における前記血小板単位が各々、治療用量の血小板を含む、項目137~146のいずれか1項に記載の処理用セットまたは項目147または項目148に記載のキット。
【図面の簡単な説明】
【0104】
図1】第1のドナー及び第2のドナーから得る2つの特大型「一倍」アフェレシス血小板献血からの3治療単位の血小板を調製する方法を示す。略語:XL、特大型一倍;PI txt、病原体不活性化処理。
図2】第1のドナー及び第2のドナーから採取された2つの特大型「二倍」アフェレシス血小板献血から5治療単位の血小板を調製する方法を示す。略語:XL、特大型一倍;C、従来の一倍。
図3】第1のドナーから採取された1つの特大型「二倍」アフェレシス血小板献血及び第2のドナーから採取された1つの特大型「一倍」アフェレシス血小板献血から4治療単位の血小板を調製する方法を示す。略語:XL、特大型一倍。C、従来の一倍。
図4】第1のドナー及び第2のドナーから採取された2つの特大型「三倍」アフェレシス血小板献血から7治療単位の血小板を調製する方法を示す。略語:XL、特大型一倍;C、従来の一倍。
図5】第1のドナーから採取された1つの特大型「三倍」アフェレシス血小板献血と、第2のドナーから採取された1つの特大型「二倍」アフェレシス血小板献血から6治療単位の血小板を調製する方法を示す。略語:XL、特大型一倍;C、従来の一倍。
図6】第1のドナーから採取された1つの特大型「三倍」アフェレシス血小板献血と、第2のドナーから採取された1つの特大型「一倍」アフェレシス血小板献血から5治療単位の血小板を調製する方法を示す。略語:XL、特大型一倍;C、従来の一倍。
図7】いくつかの実施形態による、病原体不活性化血小板単位を調製する際に使用するための例示的な処理キットを示す。点線の成分は、処理キットに無菌で連結された血小板(例えば、ドナー血小板)を有する1つの容器を示す。略語:PIC、病原体不活性化化合物;CAD、化合物吸着装置。
図8】いくつかの実施形態による、病原体不活性化血小板単位を調製する際に使用するための例示的な処理キットを示す。点線の成分は、(例えば、プールするために)互いに及び処理キットに無菌で連結された血小板(例えば、第1のドナー血小板、第2のドナー血小板)を有する2つの容器を示す。略語:PIC、病原体不活性化化合物;CAD、化合物吸着装置。
図9】注入用に血小板単位を最適化するためのシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0105】
「プールされた血小板製剤」という用語は、アフェレシス血小板献血などの1より多い献血から得られ、続いて(例えば単一の容器内で)組み合わされた血小板を含む血小板の製剤を示す。概して、血小板献血は異なるドナーから得られる。血小板は、任意の追加の溶液の添加前または添加後、任意の保存期間の前後、またはいずれかの病原体不活性化処置またはプロセスの前または後にプールすることを含むが、これらに限定されない、献血後及び治療で使用する前の任意の段階でプールすることができる。血小板は、例えば、2つの血小板製剤の容器を(例えば、接続チューブを用いて)無菌で連結し、1つの容器から他の容器に血小板を移すことによって、または2つの血小板製剤の容器を第3の容器に(例えば、接続チューブを用いて)無菌的に連結し、血小板を第3の容器に移すことによって、血小板製剤に適した、血小板体積を収容するのに十分なサイズの任意の容器の中へと組み合わせることができる。
【0106】
「病原体不活性化プロセス」という用語は、血小板献血などの血小板の製剤中に存在し得る病原体を不活性化するのに有用なプロセスを意味する。このプロセスは、存在し得る全病原体を必ず完全に不活化する必要はないが、病原体の量を大幅に減少させて、輸血関連疾患のリスクを著しく低減させるものであるという旨を理解されたい。病原体の不活性化は、一定の体積の感染性病原体(例えば、ウイルスまたは細菌粒子)の数を測定することによってアッセイすることができ、不活性化のレベルは、典型的には、病原体の感染力の対数的減少、力価の対数的減少で表せる。力価の対数的減少をアッセイする方法、及び病原体不活性化についてのその測定は、当技術分野で公知である。不活性化プロセスが種々の病原体に対して試験される場合、特定の活性病原体の減少は、少なくとも約1log、少なくとも約2log、少なくとも約3log、少なくとも約4log、または少なくとも約5logの力価の低下である。INTERCEPT Blood System(Cerus Corp)、Mirasol(TerumoBCT)及びTheraflex(MacoPharma)などの市販の病原体不活性化プロセスを含む、様々な病原体不活性化プロセスが当技術分野で知られており、本開示の方法で利用できる。特定の実施形態において、病原体不活性化プロセスは、病原体不活性化化合物での治療を含み得る。
【0107】
「病原体不活性化化合物」という用語は、血小板含有血液産物に存在し得る病原体を不活性化するために使用できる、任意の適切な化合物、例えば小型の有機化合物を意味する。「光活性病原体不活性化化合物」は、病原体を十分に不活性化するために、何らかのレベルの光を必要とする適切な化合物である。このような化合物は、不活性化プロセスを制御するので、血小板産物での病原体の不活性化において好ましい。本明細書に記載されるそのような光活性病原体不活性化化合物には、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン及びポルフィリンが含まれ、これらの用語は一般的な化合物、すなわちコアの化合物及びその適切な誘導体を包含すると理解される。例えば、ソラレン(複数または単数)は、概してソラレンコア化合物及びその任意の誘導体(例えば、アモトサレン)を記述しており、イソアロキサジンまたはイソアロキサジンは、一般に、イソアロキサジンコア及びその任意の誘導体(例えば、リボフラビン)などを記述する。そのような誘導体は、コア化合物構造ならびにコアのさらなる置換基を含む。このような化合物の記載には、その任意の塩が含まれる。
【0108】
「アモトサレン」という用語は、化合物の3-(2-アミノエトキシメチル)-2,5,9-トリメチルフロ[3,2-g]クロメン-7-オン及びその任意の塩を意味する。化合物は、4’-(4-アミノ-2-オキサ)ブチル-4,5’,8-トリメチルソラレンとも称することがある。この化合物は、3-[(2-アミノエトキシ)メチル]-2,5,9-トリメチル-7H-フロ[3,2-g][1]ベンゾピラン-7-オンとも称することがある。血小板の不活性化が血小板の単位にアモトサレンHCl(アモトサレンのHCl塩)を血小板単位に加えることを含む場合、血小板の単位からこの化合物を除去することは、アモトサレンが他の塩または遊離塩基として溶液中に存在し得るので、アモトサレンHClの除去に限定されない。本明細書に記載される方法で使用されるように、アモトサレンの除去は、任意の形態、例えば、本明細書に記載のアッセイによって測定されるように、遊離塩基として、または任意の塩として化合物を除去することを意味する。
【0109】
アフェレシス採取血小板
本開示の特定の態様は、例えば、血小板の献血用のアフェレシス採取システムを使用する血液センターにおける病原体不活性化血小板単位を含む血小板単位(例えば、アフェレシス由来の血小板単位)の採取及び調製の改善(例えば、より優れた効率を提供する)に関連するシステム及び方法を提供する。とりわけ、血小板献血または必要なドナーの数を増加させることなく、より多い数の血小板単位(例えば、注入に適した血小板単位)を産生する機会が、本明細書に開示の改善によりもたらされる特別な利益である。アフェレシスとは、一般に、遠心分離または濾過での分離を用いてドナーから全血を自動的に引き出し、全血を血液成分に分離し、成分の一部(例えば、血小板)を採取し、ドナーに全血の残り、及び残りの採取されない血液成分を戻す自動血液採取装置を示す。血小板凝集は、そのような自動血球分離装置を使用する血小板の採取であり、その結果、単一のドナーから高収量の血小板(例えばアフェレシス血小板)が得られる。一部の自動血球分離装置は、一倍の血小板単位だけでなく、二倍や三倍の血小板単位を採取する処置も可能である。アフェレシス採取装置は、例えばAmicus(商標)システム(Fenwal、Inc)、Trima Accel(登録商標)システム(Terumo BCT)及びMCS(登録商標)+9000 mobile system(Haemonetics,Inc)などの市販のいくつかの装置について、当技術分野において周知である。
【0110】
アフェレシス血小板の献血は、例えば、性、身体の大きさ(例えば、体重)、ヘモグロビンレベル、献血の日の血小板数、献血前の歴及び献血の頻度などの特定のドナーのパラメータに基づいて、安全な量の血小板のみが採取されるのを部分的に保証するようにする。これらのパラメータのいずれかまたはすべては、コンピュータシステム及び/またはアフェレシス採取装置に入力できる。これらのパラメータから、アフェレシス血小板献血は、一般に、個々のドナーから、治療用量の要件を満たす単位あたりの指定の最小数(例えば、少なくとも指定の最小数)の血小板を各々が含む、血小板1単位、血小板2単位または血小板3単位(例えば、治療投与量単位)を得る体積として採取され、そのような単位あたりまたは治療用量基準は、一般に政府機関、規制機関または認定機関(例えば業界)の基準により判定される。そのような標準の非限定的な例には、例えば、FDA、EDQM、AABB、PMDA、TGA及びSFDAによって示されるものが含まれる。指定の最小値は、例えば国によって異なる場合がある。いくつかの実施形態では、血小板単位は、少なくとも約2.0x1011個、少なくとも約2.2x1011個、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個またはそれより多い血小板を含み得る。一般に、血小板数は、例えば、献血前の血小板数及び採取された体積に関する情報に基づいて、または代わりに単位の採取後の試験によって、各血小板単位について判定し得る。好ましくは、各血小板単位は、指定の最小血小板数を含む。しかし、各血小板単位数の判定は絶対的要件でなくてもよく、複数の血小板単位におけるいくつかの血小板単位は、指定の数より少ない数を含んでいてもよい。
【0111】
本開示は、特定の実施形態で、例えば、さらなる処置(例えば、白血球濾過、病原体不活性化)の有無にかかわらず、既に採取されている(例えば、採取及び保存されている)血小板献血または血小板製剤、現在ドナーから採取されている血小板献血または血小板製剤、及び/またはドナー(例えば、同定されたドナー、現ドナー)から採取される血小板献血または血小板製剤などの、ドナーから採取される血小板について様々な様式(例えば、血小板献血、血小板製剤)で言及し得る。一般に、ドナーから採集された血小板献血または血小板製剤への言及は、プールされる血小板製剤を提供し得る追加の血小板(例えば、第2のドナーまたは第3のドナーのような異なるドナー由来)に関するいかなるプールまたは組み合わせ工程にも先行する。
【0112】
本開示のいくつかの実施形態では、アフェレシスによってドナーから採取された血小板は、血小板1単位(例えば、治療投与量単位)を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数(例えば、最小数未満、最小量未満、100%未満)を含み得る。例えば、血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約99%未満、約98%未満、約97%未満、約95%未満、約90%未満、約85%未満、約80%未満、約75%未満、約70%未満、約65%未満、約60%未満、約55%未満、約50%未満、約45%未満、約40%未満、約35%未満、約30%未満または約25%未満の量の血小板を含み得る。そのような血小板献血は、最小量の血小板、例えば、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%または少なくとも約50%またはそれより多くを含み得る。代替的にまたは加えて、血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板の血小板数の約10%~約98%、約10%~約95%、約10%~約90%、15%~約98%、約15%~約95%、約15%~約90%、20%~約98%、約20%~約95%、約20%~約90%、25%~約98%、約25%~約95%、約25%~約90%、30%~約98%、約30%~約95%、約30%~約90%、35%~約98%、約35%~約95%、約35%~約90%、40%~約98%、約40%~約95%、約40%~約90%、50%~約98%、約50%~約95%または約50%~約90%である血小板の量を含み得る。いくつかの実施形態では、血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約98%、約95%、約90%、約85%、約80%、約75%、約70%、約65%、約60%、約55%、約50%、約45%、約40%、約35%、約30%または約25%の血小板の量を含む。
【0113】
いくつかの実施形態では、アフェレシスによってドナーから採取された血小板は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多い(例えば、最小数より多い、最小量より多い)が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板の数より少ない(例えば、最小数より少ない、最小量より少ない)数を含み得る。例えば、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍、約1.15倍、約1.2倍、約1.25倍、約1.3倍、約1.35倍、約1.4倍、約1.45倍、約1.5倍、約1.6倍、約1.7倍、約1.8倍、約1.9倍、約1.95倍または約1.98倍の血小板数を含み得る。代替的または追加的に、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍~約1.98倍、約1.1倍~約1.95倍、約1.1倍~約1.9倍、約1.15倍~約1.98倍、約1.15倍~約1.95倍、約1.15倍~約1.9倍、約1.2倍~約1.98倍、約1.2倍~約1.95倍、約1.2倍~約1.9倍、約1.25倍~約1.98倍、約1.25倍~約1.95倍、約1.25倍~約1.9倍、約1.3倍~約1.98倍、約1.3倍~約1.95倍、約1.3倍~約1.9倍、約1.35倍~約1.98倍、約1.35倍~約1.95倍、約1.35倍~約1.9倍、約1.4倍~約1.98倍、約1.4倍~約1.95倍、約1.4倍~約1.9倍、約1.5倍~約1.98倍、約1.5倍~約1.95倍、または約1.5倍~約1.9倍である量の血小板を含み得る。代替的または追加的に、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約105%、約110%、約115%、約120%、約125%、約130%、約135%、約140%、約145%、約150%、約155%、約160%、約165%、約170%、約175%、約180%、約185%、約190%、約195%または約198%である量の血小板を含み得る。代替的または追加的に、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約110%~約195%、約110%~約190%、約115%~約198%、約115%~約195%、約115%~約190%、約120%~約198%、約120%~約195%、約120%~約190%、約125%~約198%、約125%~約195%、約125%~約190%、約130%~約198%、約130%~約195%、約130%~約190%、約135%~約198%、約135%~約195%、約135%~約190%、約140%~約198%、約140%~約195%、約140%~約190%、約150%~約198%、約150%~約195%、または約150%~約190%である量の血小板を含み得る。
【0114】
いくつかの実施形態では、アフェレシスによってドナーから採取された血小板は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多い(例えば、最小数より多い、最小量より多い)が、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板の数より少ない数(例えば、最小数より少ない、最小量より少ない)を含み得る。例えば、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍、約1.15倍、約1.2倍、約1.25倍、約1.3倍、約1.35倍、約1.4倍、約1.45倍、約1.5倍、約1.6倍、約1.7倍、約1.8倍、約1.9倍、約1.95倍または約1.98倍である量の血小板を含み得る。代替的または追加的に、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍~約1.98倍、約1.1倍~約1.95倍、約1.1倍~約1.9倍、約1.15倍~約1.98倍、約1.15倍~約1.95倍、約1.15倍~約1.9倍、約1.2倍~約1.98倍、約1.2倍~約1.95倍、約1.2倍~約1.9倍、約1.25倍~約1.98倍、約1.25倍~約1.95倍、約1.25倍~約1.9倍、約1.3倍~約1.98倍、約1.3倍~約1.95倍、約1.3倍~約1.9倍、約1.35倍~約1.98倍、約1.35倍~約1.95倍、約1.35倍~約1.9倍、約1.4倍~約1.98倍、約1.4倍~約1.95倍、約1.4倍~約1.9倍、約1.5倍~約1.98倍、約1.5倍~約1.95倍、または約1.5倍~約1.9倍である量の血小板を含み得る。代替的または追加的に、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約105%、約110%、約115%、約120%、約125%、約130%、約135%、約140%、約145%、約150%、約155%、約160%、約165%、約170%、約175%、約180%、約185%、約190%、約195%または約198%である量の血小板を含み得る。代替的または追加的に、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約110%~約195%、約110%~約190%、約115%~約198%、約115%~約195%、約115%~約190%、約120%~約198%、約120%~約195%、約120%~約190%、約125%~約198%、約125%~約195%、約125%~約190%、約130%~約198%、約130%~約195%、約130%~約190%、約135%~約198%、約135%~約195%、約135%~約190%、約140%~約198%、約140%~約195%、約140%~約190%、約150%~約198%、約150%~約195%、または約150%~約190%の量の血小板を含み得る。
【0115】
いくつかの実施形態では、アフェレシスによってドナーから採取された血小板は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多い(例えば、最小数より多い、最小量より多い)が、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない(例えば、最小数より少ない、最小量より少ない)を含み得る。例えば、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍、約1.15倍、約1.2倍、約1.25倍、約1.3倍、約1.35倍、約1.4倍、約1.45倍、約1.5倍、約1.6倍、約1.7倍、約1.8倍、約1.9倍、約1.95倍または約1.98倍である量の血小板を含み得る。代替的または追加的に、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約1.1倍~約1.98倍、約1.1倍~約1.95倍、約1.1倍~約1.9倍、約1.15倍~約1.98倍、約1.15倍~約1.95倍、約1.15倍~約1.9倍、約1.2倍~約1.98倍、約1.2倍~約1.95倍、約1.2倍~約1.9倍、約1.25倍~約1.98倍、約1.25倍~約1.95倍、約1.25倍~約1.9倍、約1.3倍~約1.98倍、約1.3倍~約1.95倍、約1.3倍~約1.9倍、約1.35倍~約1.98倍、約1.35倍~約1.95倍、約1.35倍~約1.9倍、約1.4倍~約1.98倍、約1.4倍~約1.95倍、約1.4倍~約1.9倍、約1.5倍~約1.98倍、約1.5倍~約1.95倍、または約1.5倍~約1.9倍の量の血小板を含み得る。代替的または追加的に、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約105%、約110%、約115%、約120%、約125%、約130%、約135%、約140%、約145%、約150%、約155%、約160%、約165%、約170%、約175%、約180%、約185%、約190%、約195%または約198%の量の血小板を含み得る。代替的または追加的に、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約110%~約198%、約110%~約195%、約110%~約190%、約115%~約198%、約115%~約195%、約115%~約190%、約120%~約198%、約120%~約195%、約120%~約190%、約125%~約198%、約125%~約195%、約125%~約190%、約130%~約198%、約130%~約195%、約130%~約190%、約135%~約198%、約135%~約195%、約135%~約190%、約140%~約198%、約140%~約195%、約140%~約190%、約150%~約198%、約150%~約195%、または約150%~約190%の量の血小板を含み得る。
【0116】
前述の実施形態の一部またはすべてにおいて、献血が特定の(例えば、目標の、所望の)数の血小板単位(例えば、血小板1単位、血小板2単位、または血小板3単位)を調製するのに必要とされる血小板数より多い数を含むとき、特定の数の単位を調製するのに必要とされる血小板数より多い数は、処理、サンプリング(例えば試験のためのサンプリング)、及び/または病原体不活性化処理からのいずれかの血小板の損失を考慮した後に特定の数の単位を調製するのに必要とされる数より多い数の血小板を含む献血を示している。同様に、前述の実施形態の一部またはすべてにおいて、献血が特定の(例えば、目標の、所望の)数の血小板単位(例えば、血小板1単位、血小板2単位、血小板3単位)を調製するのに必要とされる血小板数より少なく、特定の数の単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含むとき、処理、サンプリング(例えば、試験のためのサンプリング)、及び/または病原体不活性化処理からのいずれかの血小板の損失を考慮した後に、特定の数の単位を調製するのに必要とされる数より少ない数の血小板を含む献血を示している。いくつかの実施形態では、献血は、いずれかの処理、サンプリング、及び/または病原体不活性化処理に先行する特定の数の血小板単位(例えば、血小板1単位、血小板2単位、血小板3単位)を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、いずれかの処理、サンプリング、及び/または病原体不活性化処理後同数の血小板単位を調製するのに必要とされる血小板より少ない数を含み得る。
【0117】
血小板単位の調製
特定の態様では、本開示は、多数の血小板単位、例えば複数の血小板単位または2つ以上の血小板の治療投与量単位の調製に一般的に関連する方法を提供する。例えば、一態様では、本開示は、注入に適した複数の血小板単位を調製する方法であって、a)第1のドナーからアフェレシスにより第1の血小板献血を採取すること、b)第2のドナーからアフェレシスにより第2の血小板献血を採取すること、c)プールされた血小板製剤を得るために、第1の血小板献血及び第2の血小板献血を組み合わせること、及びd)プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位(例えば、治療用量、治療投与量単位)に分離すること、ここで複数の血小板単位が、第1及び第2の血小板献血を組み合わせずに第1の血小板献血と第2の血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む、を含む方法を提供する。
【0118】
別の態様では、本開示はまた、注入に適した複数の血小板単位を調製する方法であって、a)アフェレシス採取の血小板製剤の在庫の在庫ログを維持すること、ここで在庫ログは、各血小板製剤について一意的な識別子、ドナーの血液型、献血時間及び製剤の血小板の量を含む、b)アフェレシスにより血小板を献血するのに適した得られるドナーを同定すること、c)得られるドナーから採取された血小板と組み合わせるために在庫の少なくとも1つの血小板製剤を在庫ログから選択すること、d)得られるドナーからアフェレシスによって新たな血小板献血を採取すること、e)少なくとも1つの選択された血小板製剤及び新たな血小板献血を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ること、及びf)プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離すること、ここで複数の血小板単位が、少なくとも1つの選択された血小板製剤と新たな血小板献血とを組み合わせずに少なくとも1つの選択された血小板製剤と新たな血小板献血とから調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む、を含む方法を提供する。
【0119】
別の態様では、本開示は、2つ以上の血小板の治療投与量単位を調製する方法であって、a)2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位を組み合わせて、プールされた血小板組成物を形成すること、b)プールされた血小板組成物に病原体不活性化プロセスを施すこと、及びc)プールされた血小板組成物を、各々個々の容器における2つ以上の血小板の治療投与量単位に分離することを含む方法をさらに提供する。いくつかの実施形態では、工程c)に続く血小板の治療投与量単位の数は、2以上のドナー単位を組み合わせずに2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位から個々に調製することができる血小板の治療投与量単位の数より多い。
【0120】
別の態様では、本開示はまた、ドナーからアフェレシスにより血小板献血を採取するための方法であって、a)各血小板製剤について一意的な識別子、ドナーの血液型、献血の日付及び製剤の血小板の量を含む、アフェレシス採取の血小板製剤の在庫の在庫ログを維持すること、b)アフェレシスによって血小板を献血するのに適したドナーを同定すること、c)ドナーからアフェレシスによって採取される新たな血小板献血と組み合わせるのに適した1以上の血小板製剤を在庫ログから選択すること、d)目標体積は新たな血小板献血と1つ以上の選択された血小板製剤とを含む組み合わせから調製され得る血小板単位数を最適化する、新たな血小板献血の目標体積を判定すること、及びe)ドナーからアフェレシスにより新たな血小板献血の目標体積を採取することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、本方法はさらに、f)1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板献血を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ること、及びg)プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位(例えば、治療投与量単位)に分離することをさらに含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位は、1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板製剤を組み合わせずに1つ以上の選択された血小板製剤及び新たな血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い血小板単位数を含む。
【0121】
別の態様では、本開示はまた、血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)を最適化するためのコンピュータで実施される方法であって、1つ以上のプロセッサ及びメモリを含むコンピュータシステムにおいて、血小板献血の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、受信された1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、探索結果に基づいて、血小板献血の体積を判定すること、及び判定された血小板献血の体積が、血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)の最適化を可能にする、判定された血小板献血の体積を提供すること、を含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、血小板献血及び複数の血小板製剤から、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)調製することができる血小板単位の数を最適化することを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)血小板単位あたりの過剰な血小板を減少させることを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)血小板廃棄物を低減または排除することを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、血小板献血及び複数の血小板製剤から、最適化する前に血小板単位を調製する方法と比較して)調製された血小板単位の数を改善または増加させることを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)血小板単位を調製する効率を高めることを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、血小板単位あたりの血小板の目標値(例えば数)を取得することを含む。いくつかの実施形態では、血小板献血及び複数の血小板製剤の少なくとも1つは、アフェレシス由来の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板献血は、ドナーから現在採取されている血小板またはドナーから採取される血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板献血の1つ以上の特性は、血液型、献血時間(例えば、日付、時間、日付及び時間)、単位体積あたりの血小板の数、及び任意選択で最大の血小板献血の体積を含む。いくつかの実施形態では、血液型の値は、A、B、AB、またはOのうちの1つを含む。
【0122】
いくつかの実施形態において、血小板単位の最適化は、定量的アプローチを使用して実施していることがある。例えば、定量的アプローチを用いて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値の探索を、保存された血小板製剤のデータに関して行うことができる。いくつかの例では、保存された血小板製剤のデータは、新たなドナーが献血する(例えば、新たな血小板献血が得られる)場合や、血小板製剤(例えば、より古い血小板製剤)がもはや血小板単位(例えば、注入のために用いたもの、期限切れになったもの)の最適化において使用する際に得られないまたは適していない場合に継続的に変化するように、動的にすることができる。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、各血小板献血(例えば、新たな血小板献血)によって行われる。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、例えば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、12時間、14時間、16時間、18時間、20時間、24時間、36時間、48時間、60時間、72時間または96時間の間隔で行うことができる。いくつかの実施形態では、定量的アプローチは、血小板単位を最適化するために、得られる血小板製剤を予測するための回帰分析及び/または時系列分析を利用することができる。時系列分析の例には、自己回帰積分移動平均、ホルト・ウィンタースの系統の指数平滑化モデル、ニューラルネットワークベースのモデルなどが含まれる。
【0123】
いくつかの実施形態で、定性的アプローチを用いて血小板単位の最適化を行うことがある。例えば、定性的アプローチを用いて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値の探索は、血小板製剤の実際のデータの全部の有無にかかわらず、専門家の判断または管理上の仮定を利用して行うことができる。定性的アプローチにより、血小板製剤の全記録が容易に得られないもしくは部分的にしか得られない状況下で、血小板単位を最適化することが可能になる。仮定は、血小板製剤及び/または線形または非線形回帰モデルの経験的なデータを使用して行うことができる。血小板単位を最適化するために使用され得る様々なモデルは、指数平滑化モデル(指数関数的に過去のデータの重みを減少させる)、自己回帰性、移動平均、自己回帰移動平均、またはボックス・ジェンキンスの予測モデル(最適な予測モデルを選択するために変数の過去の挙動を用いる)を含む。
【0124】
いくつかの実施形態では、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令することは、血小板献血の1つ以上の特性に関連する1つ以上の受信した値を使用して探索するための1つ以上の基準を取得すること、1つ以上の探索基準に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、及び 複数の血小板製剤の表現から1つ以上の血小板製剤の候補表現を取得することであって、1つ以上の血小板製剤の候補表現は、1つ以上の探索基準を満たす値を有することを含む。いくつかの実施形態では、探索の基準は、血液型、献血時間、血小板の体積、及び単位体積あたりの血小板数のうちの1つ以上の閾値条件を含む。いくつかの実施形態では、血小板製剤の1つ以上の候補表現を取得することは、1つ以上の探索基準に基づいて複数の血小板製剤の表現をフィルタリングすることを含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板製剤の表現は、血小板製剤の在庫に保存された血小板製剤、複数のドナーから現在採取されている血小板製剤、及び複数のドナーから採取される血小板製剤の少なくとも1つを含む。
【0125】
様々な探索アルゴリズムを使用して、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索することができる。探索アルゴリズムは、リンクされたリスト、配列、探索木、ハッシュテーブルなどのようなデータ構造で保存された情報を探索する。探索アルゴリズムは、網羅的探索アルゴリズム、ヒューリスティックベースの探索アルゴリズム、シミュレーティド・アニーリング、タブー探索、Aチーム、遺伝的プログラミング、木探索アルゴリズム(深さ優先探索、幅優先探索)、組み合わせの探索法(最大のアルゴリズム、アルファ・ベータ法)、グラフ探索アルゴリズム(ダイクストラ法、クラスカル法、最近傍アルゴリズム、プリム法)などの1つ以上を含むことができる。任意の所望のアルゴリズムを用いて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値の探索を行うことができることが理解される。
【0126】
いくつかの実施形態では、血小板献血の体積を判定することが、探索結果によって提供される血小板製剤の1つ以上の候補表現に対応する1つ以上の値を取得すること、血小板単位の基準が血小板単位の最適化を可能にする、血小板単位の1つ以上の基準を取得すること、血小板製剤の1つ以上の候補表現、及び血小板単位の1つ以上の基準に対応する1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の1つ以上の候補表現から選択する1つ以上の血小板製剤を判定すること、及び判定された血小板製剤に基づいて血小板献血の体積を取得することを含む。いくつかの実施形態では、判定された血小板献血の体積を提供することは、判定された血小板献血の体積をコンピュータシステムのディスプレイに表示すること、判定する血小板献血の量を提供する通知を送信すること、及び判定された血小板献血の体積をアフェレシスシステムに提供することの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、血小板献血と、複数の血小板製剤の表現から選択される1つ以上の血小板製剤とを組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ることをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位(例えば、血小板の治療投与量単位)に分離することをさらに含む。
【0127】
いくつかの実施形態において、1つ以上の血小板製剤を判定するために、様々なソートアルゴリズムを使用することができる。いくつかの例では、ソートアルゴリズムは、挿入ソート、選択ソート、マージソート、ヒープソート、クイックソート、バブルソート、シェルソート、コムソート、分布数え上げソート、バケットソート、基数ソート、ティムソート、cubeソート、二分木ソート、サイクルソート、ペイシャンスソート、ストランドソートなどの1つ以上を含み得る。選別は、血小板製剤の1つ以上の候補表現を含む探索結果に基づき、血小板単位の1つ以上の基準に基づくことができる。1つ以上の基準は、例えば、血液型、献血時間、体積、及び単位体積あたりの血小板数のうちの1つ以上の閾値条件を含むことができ、血小板単位の最適化を可能にすることができる。例えば、この基準は、血小板単位の廃棄物を減少できることがある。選別の結果は、血小板献血の量を得るための1つ以上の血小板製剤を同定することができる。例えば、選別の結果は、許容可能な信頼水準(例えば、所定の閾値を上回る信頼水準)を有する基準を満たす血小板製剤のトップリストを特定してもよい。このようにして、選別結果によって同定されるこれらの血小板製剤に基づいて、血小板献血の体積を判定することができる。
【0128】
さらに別の態様では、本開示は、血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)を最適化するためのコンピュータで実施される方法であって、1つ以上のプロセッサ及びメモリを含むコンピュータシステムにおいて、第1の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、受信された1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、探索結果に基づいて、複数の血小板製剤の表現から第2の血小板製剤を選択すること、及び選択された第2の血小板製剤が血小板単位(例えば、注入用の血小板単位)の最適化を可能にする、選択された第2の血小板製剤を提供することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、血小板献血及び複数の血小板製剤から、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)調製することができる血小板単位の数を最適化することを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)血小板単位あたりの過剰な血小板を減少させることを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)血小板廃棄物を低減または排除することを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、血小板献血及び複数の血小板製剤から、最適化する前に血小板単位を調製する方法と比較して)調製できる血小板単位の数を改善または増加させることを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、(例えば、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)血小板単位を調製する効率を高めることを含む。いくつかの実施形態では、血小板単位の最適化は、血小板単位あたりの血小板の目標値(例えば、数)を取得することを含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板製剤及び複数の血小板製剤の少なくとも1つは、アフェレシス由来の血小板を含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板製剤は、血小板製剤の在庫に保存された血小板製剤を含む。いくつかの実施形態では、第1の血小板製剤の1つ以上の特性は、血液型、献血時間(例えば、日付、時間、日付及び時間)、体積、及び単位体積あたりの血小板の数を含む。いくつかの実施形態では、血液型の値は、A、B、AB、またはOのうちの1つを含む。
【0129】
いくつかの実施形態では、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令することは、第1の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する1つ以上の受信した値を使用して探索するための1つ以上の基準を取得すること、1つ以上の探索基準に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、及び複数の血小板製剤の表現から1つ以上の血小板製剤の候補表現を取得することであって、1つ以上の血小板製剤の候補表現は、1つ以上の探索基準を満たす値を有することを含む。いくつかの実施形態では、探索の基準は、血液型、献血時間、体積、及び単位体積あたりの血小板数の1つ以上のうちの1つ以上の閾値条件を含む。いくつかの実施形態では、血小板製剤の1つ以上の候補表現を取得することは、1つ以上の探索基準に基づいて複数の血小板製剤の表現をフィルタリングすることを含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板製剤の表現は、血小板製剤の在庫に保存された血小板製剤、複数のドナーから現在採取されている血小板製剤、及び複数のドナーから採取される血小板製剤の少なくとも1つを含む。
【0130】
いくつかの実施形態では、第2の血小板製剤を選択することが、探索結果によって提供される血小板製剤の1つ以上の候補表現に対応する1つ以上の値を取得すること、血小板単位の基準が血小板単位の最適化を可能にする、血小板単位の1つ以上の基準を取得すること、及び血小板製剤の1つ以上の候補表現、及び血小板単位の1つ以上の基準に対応する1つ以上の値に基づいて、血小板製剤の1つ以上の候補表現から第2の血小板製剤を選択することを含む。いくつかの実施形態では、選択された第2の血小板製剤を提供することは、コンピュータシステムのディスプレイに選択された第2の血小板製剤を表示すること、選択された第2の血小板製剤を提供する通知を送信すること、及び選択された第2の血小板製剤の同定をアフェレシスシステムに提供することの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、第1の血小板製剤及び選択された第2の血小板製剤を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ることをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位(例えば、血小板の治療投与量単位)に分離することをさらに含む。
【0131】
前述の態様及び/または実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、2つ以上の血小板献血/血小板製剤を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得る場合、各血小板献血/血小板製剤は、上記のように、他方と類似または異なる量(例えば数)の血小板を含み得る。例えば、血小板献血の1つ(例えば、第1の血小板献血)は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含むことができ、他方の血小板献血(例えば、第2の血小板献血)は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み得る。あるいは、血小板献血の1つは、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含むことができ、第2の血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み得る。あるいは、血小板献血の1つは、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含むことができ、他方の血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み得る。あるいは、血小板献血の1つは、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含むことができ、他方の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み得る(例えば図1参照)。あるいは、血小板献血の1つは、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含むことができ、他方の血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み得る(例えば、図3参照)。あるいは、血小板献血の1つは、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含むことができ、他方の血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み得る(例えば、図6参照)。あるいは、血小板献血の1つは、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含むことができ、他方の血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み得る(例えば、図2参照)。あるいは、血小板献血の1つは、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含むことができ、他方の血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み得る(例えば、図5参照)。あるいは、血小板献血の1つは、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含むことができ、他方の血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み得る(例えば、図4参照)。
【0132】
本開示はまた、任意のまたはすべての態様及び/または実施形態において、プールされた血小板製剤が2つを超える血小板献血/血小板製剤(例えば、第3の血小板献血、第2の新たな血小板献血)を含み得ることを企図している。例えば、いくつかの実施形態では、本方法は、第3のドナーからアフェレシスにより第3の血小板献血を採取すること、第3の血小板献血を第1の血小板献血及び第2の血小板献血と組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ること、及びプールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含み、複数の血小板単位は、第1、第2及び第3の血小板献血を組み合わせずに第1の血小板献血、第2の血小板献血及び第3の血小板献血から調製することができる血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む。いくつかの実施形態では、第3の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、第3の血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。いくつかの実施形態では、第3の血小板献血は、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
【0133】
いくつかの実施形態では、本方法は、アフェレシスによって血小板を献血するのに適した第2の得られるドナーを同定すること、第2の得られるドナーからアフェレシスによって第2の新たな血小板献血を採取すること、第2の新たな血小板献血を少なくとも1つの選択された血小板製剤と新たな血小板献血と組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ること、及びプールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含み、複数の血小板単位は、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び第2の新たな血小板献血を組み合わせずに少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び第2の新たな血小板献血から調製することができる血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む。
【0134】
いくつかの実施形態では、本方法は、第3のドナーからアフェレシスにより第3の血小板献血を採取すること、第3の血小板献血を少なくとも1つの選択された血小板製剤及び新たな血小板献血と組み合わせてプールした血小板製剤を取得すること、及びプールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含み、複数の血小板単位は、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び第3の血小板献血を組み合わせずに少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び第3の血小板献血から調製できる血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む。いくつかの実施形態では、本方法は、少なくとも1つの選択された血小板製剤、新たな血小板献血及び/または第3の血小板献血に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む。
【0135】
前述の実施形態の一部では、プールされた血小板製剤は、ABO血液型が同じドナー(例えば、第1のドナー、第2のドナー、第3のドナー)のみから得る血小板を含む。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤は、同じABO及びRhの型のドナー(例えば、第1のドナー、第2のドナー、第3のドナー)からのみの血小板を含む。
【0136】
一般に、2つ以上の血小板献血及び/または血小板製剤をプールする場合、血小板献血及び/または血小板製剤は、時間が比較的近い献血、例えば互いに約24時間以内、約18時間以内、約12時間以内、または約6時間以内の献血に由来することが好ましい。したがって、特定の実施形態では、献血の時間(例えば、日付、時間、日付及び時間)は、血小板献血及び/または血小板製剤を取得する及び/またはそれに関連する重要な情報であり得る。献血の時間は、特定の実施形態では、血小板のアフェレシス採取を開始する時間及び/または血小板のアフェレシス採取を完了する時間を示してもよい。さらに、献血時間は、例えば、正確な時間(例えば、最も近い分)または時間増分に丸められた時間、例えば、最も近い15分の増分、または1時間の増分などであっても、15分の間隔または期間、または1時間の間隔または期間といった時間範囲内の時間であってもよい。前述の実施形態の一部では、血小板献血及び/または血小板製剤は、約24時間未満(例えば以内)、約22時間未満、約20時間未満、約16時間未満、約12時間未満、約10時間未満、約8時間未満、約6時間未満、約5時間未満、約4時間未満、約3時間未満、約2時間未満または約1時間未満隔てて採取する。いくつかの実施形態では、第2の血小板献血は、第1の血小板献血とほぼ同じ時間に採取する(例えば、採取時間が重複している)。いくつかの実施形態では、血小板献血及び/または血小板製剤は、ほぼ同時に(例えば、重複する採取時間に)採取される。いくつかの実施形態では、血小板献血及び/または血小板製剤は、約24時間、約22時間、約20時間、約16時間、約12時間、約10時間、約8時間、約6時間、約5時間、約4時間、約3時間、約2時間または約1時間の期間内(例えば、同じ期間)に採取する。
【0137】
前述の実施形態のいずれかにおけるプールされた血小板製剤は、例えば、少なくとも約5.0x1011個、少なくとも約5.5x1011個、少なくとも約6.0x1011個、少なくとも約6.5x1011個、少なくとも約7.0x1011個、少なくとも約7.5x1011個、少なくとも約8.0x1011個、少なくとも約8.5x1011個、少なくとも約9.0x1011個、少なくとも約9.5x1011個、少なくとも約10.0x1011個、少なくとも約10.5x1011個、少なくとも約11.0x1011個、少なくとも約11.5x1011個、少なくとも約12.0x1011個、少なくとも約12.5x1011個、少なくとも約13.0x1011個、少なくとも約13.5x1011個、少なくとも約14.0x1011個、少なくとも約14.5x1011個、または少なくとも約15.0x1011個の血小板を含み得る。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤は、例えば、約16.0x1011個未満、約15.0x1011個未満、約14.0x1011個未満、約13.0x1011個未満、または約12.0x1011個未満の血小板を含み得る。いくつかの実施形態では、プールされた血小板製剤は、例えば、約5.0x1011個、約5.5x1011個、約6.0x1011個、約6.5x1011個、約7.0x1011個、約7.5x1011個、約8.0x1011個、約8.5x1011個、約9.0x1011個、約9.5x1011個、約10.0x1011個、約10.5x1011個、約11.0x1011個、約11.5x1011個、約12.0x1011個、約12.5x1011個、約13.0x1011個、約13.5x1011個、約14.0x1011個、約14.5x1011個、または約15.0x1011個の血小板を含み得る。
【0138】
血小板の処理及び処理用セット及びキット
本開示に記載の血小板処理は、当技術分野において周知の血液産物容器または血液産物バッグシステムの使用を含み得る。一般に、このようなシステムは、2つ以上のプラスチック容器、典型的にはプラスチック製のバッグを含むことができ、バッグがプラスチックチューブと一体的に接続されている。本明細書に記載されている容器のいくつかは、血小板産物を含む血液産物の保存及び取り扱いにおいて知られているようなプラスチック製のバッグを含む。血液バッグは、典型的には、50mL~2Lの容量、例えば最大350mLの容量、450mLの容量、500mLの容量、1Lの容量、最大1.5Lの容量、または最大2Lの容量を含むが、これに限定されない様々な体積の流体を保持するように設計することができる。方法がバッグについて言及している場合、それは血液産物を取り扱う際に使用される任意のそのようなプラスチック製のバッグを含むことが理解される。そのようなバッグを「プールバッグ」、「混合バッグ」、「除去バッグ」、「産物バッグ」、「貯蔵バッグ」または「照射バッグ」と称する場合、これらのバッグは典型的な血液産物取り扱いバッグ、または本質的にそのようなバッグに類似していることが理解される。本開示に従って使用するのに適したプラスチック製のバッグは、例えば、PL2410を含むもの、及び当技術分野で公知の他の適切なものを含む。プラスチック製のバッグの材料は、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、エチレンビニルアセテート、他のプラスチックとブレンドされたエチレンビニルアセテートなどを含む。
【0139】
本明細書に記載されているように、チューブがプール及び/または処理用セットのような2つのバッグと接続するものとして記載されている場合、チューブは、2つのバッグ間の接続部の別の構成要素によって、それらの間のある点で接合してもよいことが理解される。例えば、チューブで産物バッグに接続されている除去バッグは、チューブが2つのバッグの間にフィルタを含む場合、すなわち、チューブがフィルタで分離されて、チューブとフィルタを通って流体が一方のバッグから他方に流れるようにする場合を含む。一例では、除去バッグと産物バッグとを接続するチューブには、除去装置から産物バッグへ流れる流体からのいずれかの遊離した粒子を除去するためのフィルタが含まれていてもよい。すなわち、チューブはバッグ間のフィルタにより隔てられる、または妨害される。そのようなフィルタは、除去装置から離れる可能性のあるいずれかの小さな粒子を除去するが、血小板はフィルタを通過することができるように設計される。バッグ間のチューブにより、流体が1つのバッグから別のバッグに流れることが可能になり、必要になるまで流れを妨げるようにブロックすることができる。例えば、処理の一部として、1つのバッグ内の流体が、プロセスの次のステップのために必要とされるまで、次のバッグに流れるのを防止することができる。したがって、開封可能なシール、例えば、クランプ、プラグ、バルブなどが、バッグを接続するチューブ内にまたはその上に含まれ、例えば1つのバッグから次のバッグへ流体を移送するために、必要に応じてクランプ、プラグ、バルブなどを選択的に開けることができる。特定の実施形態では、バッグ間のチューブは、破損可能なバルブのような破損可能なシールを含み、破損可能なシールを破損させることにより、血液産物溶液がバッグ間をチューブを通って流れることが可能になる。破損可能なシールは、システムの無菌性が維持されるように、容器間の接続部内に収容されることが理解される。また、フィルタまたは破損可能なシールを含むチューブは、チューブがフィルタまたはシールによって中断され得る場所を含み、例えば、チューブは1つのバッグから延び、フィルタまたはシール(チューブ流入部)に接続され、チューブはフィルタまたはチューブの他の部分から別のバッグ(チューブの出口部分)へと続くことが理解される。このような構成では、流体は、第1のバッグから、チューブの入口部分を通って、フィルタまたはシールを通って、チューブの出口部分を通って他方のバッグに流れる。
【0140】
血液産物バッグシステム内の異なるバッグは、プロセスの異なるステップ(例えば、図7~8参照)に使用することができる。例えば、血小板の製剤の病原体不活性化のために使用されるバッグのシステムは、病原体不活性化化合物を中に収容する容器、血小板単位(例えば、血小板献血)及び病原体不活性化化合物を収容するバッグ(例えば、血小板献血)、病原体不活性化の方法が照射(例えば照射バッグ、及び典型的には血小板の単位及び病原体不活性化化合物を収容する同じバッグ)を含む場合に血小板単位を照射するためのバッグ、処理された血小板単位(例えば、除去バッグ、化合物吸着装置、CADと称する)からの病原体不活性化化合物及び/またはその副産物の除去用バッグ、及び最終血小板産物を収容するための1つ以上のバッグ、すなわち使用する態勢になっているか、後に使用するために保管することができ、所望の濃度未満に低下した不活性化化合物及び/またはその副生成物の濃度である病原体不活性化血小板単位(例えば、治療投与量単位)であるもの(例えば、産物バッグ、貯蔵バッグと称する)を含むことができる。システム内の各バッグは、典型的には、プラスチック材料で作成する。例えば、病原体不活性化化合物の溶液を収容する容器は、PL2411(Baxter Healthcare)のような適切なプラスチック、またはポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、エチレンビニルアセテート、他のプラスチックとブレンドされたエチレンビニルアセテートなどの他のプラスチックで作ることができる。この容器はまた、光活性病原体不活性化化合物(例えば、PL2420、Baxter Healthcareのような適切なプラスチック)を活性化する光の波長に対して不透過性の材料で覆われている。光活性病原体不活性化化合物のための照射バッグは、選択された光の波長に対して半透明である、透明で耐久性のある熱可塑性材料を必要とする。UVAの波長の範囲の光に対して半透明である適切なプラスチックとしては、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、エチレンビニルアセテート、他のプラスチックとブレンドされたエチレンビニルアセテート、または熱可塑性ポリマーの他のブレンドが挙げられる。このような適切なプラスチックとしては、PL2410(Baxter Healthcare)及びPL732(Baxter Healthcare)が挙げられる。同様の材料を使用して除去バッグ及び産物バッグを作製してもよい。産物バッグは、例えば、PL2410製のものを含む。適切なバッグ材料は、例えば、PCT公開番号WO2003078023及び米国特許第7025877号に記載されており、これらの開示は、そのようなバッグ材料及び関連材料に関連する材料に関して参照により本明細書に組み込まれる。すべての場合において、処理用セットの調製に使用される材料は、処理用セットの無菌性を確実にするために使用される蒸気及びガンマ線または電子ビーム放射などの公知の方法によって無菌可能でなければならない。これらは、バッグを製造するための例示的な材料であるが、本明細書に記載の方法は、当業者が容易に利用できるような任意の適切なバッグ材料を使用するプロセスに適用可能であり、バッグ以外の容器と共に使用することもできる。照射、除去及び貯蔵のために使用されるバッグはまた、酸素や二酸化炭素などのガスが血液バッグに出入りすることを可能にするように設計され、その中の血小板は、処理及び保管中に適切な酸素供給及び二酸化炭素レベルを有する。
【0141】
本開示の特定の態様は、処理用セットに関する。本開示の処理用セットは、例えば本明細書に記載のように、とりわけ注入に適した複数の血小板単位を調製する際に用途を見出すことができる。上述のバッグやチューブのような例示的な構成要素のいずれも、本開示の処理用セットでの用途を見出すことができる。
【0142】
いくつかの実施形態で、本明細書では、注入に適した複数の血小板単位を調製するための処理用セットが提供される。いくつかの実施形態では、処理用セットは、病原体不活性化化合物(PIC)を含み、2つ以上の血小板献血をPICと混合するのに適した第1の容器と、PICとの混合物において2つ以上の血小板献血が無菌条件下で(例えば、本明細書に記載のように)光化学的に不活性化され得る(いくつかの実施形態では、2つ以上の血小板献血の体積は複数の血小板単位を得るのに十分である)、第1の容器と連結される第2の容器と、2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が、無菌条件下(例えば、病原体不活性化化合物の濃度を減少させるため)で第2の容器から化合物吸収装置に移送できるように、第2の容器に連結される化合物吸着装置(CAD)と、2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が無菌条件下で化合物吸収装置から2つ以上の第3の容器に移送できるように、化合物吸収装置にそれぞれ連結された2つ以上の第3の容器とを含む。いくつかの実施形態では、容器は、チューブ(例えば、無菌チューブ)を含む無菌流体経路によって連結される。したがって、処理用セットは、例えば、複数の血小板単位が、2つ以上の血小板献血を組み合わせずに2つ以上の献血から調製することができる血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含むように、注入に適した複数の病原体不活性化血小板単位を提供するように構成される。いくつかの実施形態では、1つ以上の血小板献血の体積は、複数の血小板単位を得るのに十分であり、処理用セットは、対象への注入に適した複数の病原体不活性化血小板単位を処理するように構成される。このようないくつかの実施形態では、本開示のCADは、2つ以上のCADウェハ(例えば、吸着粒子を含むウェハ)を含む容器(例えば、CADコンテナ、バッグ)を含む。いくつかの実施形態では、処理用セットは、3つ以上の(例えば3つの)第3の容器を含み、その各々は、化合物吸収装置に連結させて、2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が化合物吸収装置から3つ以上の第3の容器に無菌条件下で移送できるようにする。いくつかの実施形態では、処理用セットは、1つ以上の血小板献血を収容するのに適した1つ以上の追加の容器(例えば、収容することは、2つ以上の血小板献血を組み合わせることを含む)と無菌で連結するのに適しており(例えば、構成され)、追加の容器(複数可)を処理用セットに連結した後、1つ以上の血小板献血を無菌条件下で、追加の容器から処理用セットに移送できる。例えば、いくつかの実施形態では、処理用セットは、追加の容器との無菌での連結に適した第1の容器を含む。追加の容器と第1の容器とを連結した後、追加の容器と無菌で連結するのに適した第1の容器を含むそのような処理用セットにおいて、1つ以上の血小板献血を無菌条件下で追加の容器から第1の容器に移送できる。いくつかの実施形態では、処理用セットは、1つ以上の血小板献血を収容するのに適した追加の容器を含み(例えば、収容することは、2つ以上の血小板献血を組み合わせることを含む)、追加の容器を第1の容器と連結して、1つ以上の血小板献血は、無菌条件下で、追加の容器から第1の容器に移送できる。例えば、追加の容器は、アフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適している可能性がある。いくつかの実施形態では、追加の容器は、第2の追加の容器との無菌での連結に適している。いくつかの実施形態では、処理用セットは、互いに連結された複数の追加の容器を含み、追加の容器の少なくとも1つが第1の容器に連結され、血小板献血は、追加の容器の少なくとも1つにおいて共に混合またはプールすることができる。例えば、追加の容器は、複数のドナーから得るアフェレシス献血から血小板を混合するのに適している場合がある。
【0143】
さらなる非限定的な処理用セットの例を図7図8に示している。例示的な処理用セット700が図7に示されている。いくつかの実施形態では、セット700は、ドナー血小板を含む任意選択のバッグ702を含む。処理用セット700は、病原体不活性化化合物(PIC、例えばソラレン)を含み、任意選択の容器(例えば、バッグ)702(例えば、追加の容器)に無菌で連結され、PICへのドナー血小板の曝露及び光化学的不活性化のためのドナー血小板の容器706(例えば、第2の容器)への無菌での移送を可能にする容器(例えば、バッグ)706に接続される容器704(例えば、第1のバッグ)を含む。処理用セット700はさらに、無菌チューブ720を介して容器706に接続されたCAD(例えば、CAD容器、CADバッグ)708を含み、それはCADへの光化学的不活性化の後にドナー血小板の移送を可能にする。CAD708は、それぞれが病原体不活性化化合物の除去または濃度の減少をもたらす2つのウェハ710及び712を収容する。好都合には、これにより、より多数のまたは多量のドナーの血小板の病原体不活性化が可能になる。例えば、いくつかの実施形態では、710及び712は、病原体不活性化化合物に結合及び/または吸着するメッシュパウチ及び/またはマトリックス(例えば、以下に記載されるようなもの)に含まれる吸着粒子を含むことができる。処理用セット700はさらに、CAD708を血小板単位容器(例えば、バッグ)714、716、及び718(例えば、3つの第3の容器)に接続する無菌チューブ722、三方向リード724、及び3つの追加の無菌チューブ(例えばチューブ726)を含む。好都合なことに、この構成により、ドナー血小板から(例えば、ドナー血小板702がアフェレシス献血からのものである場合)より多くの数の血小板単位(例えば、バッグ714、716、及び718)を産生することが可能になる。
【0144】
処理用セット700のための代わりの構成を図8に示す。ドナー血小板を含むバッグ702に無菌で連結される代わりに、容器704が2つの容器730a及び730b(例えば、第1及び第2の追加の容器)に無菌で連結されており、これらはドナー血小板(例えば、第1のドナー血小板、第2のドナー血小板)を含む。730a及び730bは、無菌チューブ732を介して互いに無菌で連結されている(例えば、プールするために)。好都合なことに、この構成は、病原体の不活性化を施し、続いて増加した数の個々の血小板単位(例えば714、716、及び718)に分割できる、プールされた血小板製剤を提供する。
【0145】
本開示の特定の態様は、キットにも関する。例えば、本開示は、(a)処理用セット(例えば、上記の処理用セット)と、(b)処理用セットを使用して、2つ以上の血小板献血から複数の血小板単位を調製するための説明書とを含み、ここで血小板単位の各々は病原体不活性化され、対象への注入に適しており、複数の血小板単位は、2つ以上の血小板献血を組み合わせずに2つ以上の血小板献血から調製することができる血小板単位より多い数を含み、処理用セットは、1)病原体不活性化化合物(PIC)を含み、2つ以上の血小板献血をPICと組み合わせるのに適した第1の容器と、2)第1の容器に連結された第2の容器であって、PICと混合した2つ以上の血小板献血が第2の容器内で無菌条件下で光化学的に不活性化可能であり、2つ以上の血小板献血の体積が、複数の血小板単位を得るのに十分である第2の容器と、3)化合物吸収装置(CAD)であって、2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が、無菌条件下で第2の容器から化合物吸収装置に移送できるように、第2の容器に連結された化合物吸収装置(CAD)と、4)2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血を化合物吸収装置から2つ以上の第3の容器に無菌条件下で移送して複数の血小板単位を提供することができるように、化合物吸収装置に各々が連結される、2つ以上の第3の容器とを含むキットを提供する。いくつかの実施形態では、キットは、2つ以上のアフェレシス血小板献血から複数の血小板単位を調製するための処理用セットを使用するための説明書を含み、各血小板単位は病原体不活性化され、対象に注入するのに適しており、複数の血小板単位は、2つ以上のアフェレシス血小板献血を組み合わせずに2つ以上のアフェレシス血小板献血から調製することができるよりも多い数の血小板単位を含む。いくつかの実施形態では、キットは、3つ以上の(例えば、3つの)第3の容器を含み、その各々は、2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血を、無菌条件下で化合物吸収装置から3つ以上(例えば、3つの)の第3の容器に移送できるように化合物吸収装置に連結することによって、複数の病原体不活性化血小板単位を提供する。
【0146】
いくつかの実施形態では、第1の容器は、2つ以上の血小板献血(例えば、アフェレシスによって得られた血小板献血)の1つ以上を収容するのに適した追加の容器との無菌での連結に適しており、追加の容器の1つ以上の血小板献血は、無菌条件下で、追加の容器から第1の容器に移送できる。いくつかの実施形態では、追加の容器は、第2の追加の容器との無菌での連結に適している。いくつかの実施形態では、第2の追加の容器は、2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を含み、追加の容器は、第2の追加の容器との無菌での連結に適し、第2の追加の容器の1つ以上の血小板献血が、無菌条件下で第2の追加の容器から追加の容器に移送できる。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における血小板単位はそれぞれ、治療用量の血小板を含む。
【0147】
いくつかの実施形態では、2つ以上の血小板献血から複数の血小板単位を調製するための処理用セットを使用するための命令は、PICとの組み合わせに適した2つ以上の血小板献血からの最小及び/または最大の血小板数(例えば、組み合わせた血小板数)を提供する。いくつかの実施形態では、2つ以上の血小板献血から複数の血小板単位を調製するための処理用セットを使用するための説明書は、PICとの組み合わせに適した2つ以上の血小板献血の最小量及び/または最大量(例えば、組み合わせた量)を提供する。いくつかの実施形態では、最小血小板数は、約4.5x1011個、約5.0x1011個、約5.5x1011個、約6.0x1011個、約6.5x1011個、約7.0x1011個の血小板である。いくつかの実施形態では、最大血小板数は、約15.0x1011個、約14.0x1011個、約13.0x1011個、約12.0x1011個、約11.0x1011個の血小板である。いくつかの実施形態では、最小血小板数は約4.0x1011個の血小板であり、最大血小板数は約13.0x1011個の血小板である。いくつかの実施形態では、最小血小板数は約5.0x1011個の血小板であり、最大血小板数は約12.0x1011個の血小板である。いくつかの実施形態では、最小数の血小板は約6.0x1011個の血小板であり、最大血小板数は約12.0x1011個の血小板である。いくつかの実施形態では、血小板の最小体積は、約360mL、約380mL、約400mL、約420mL、約440mL、約460mL、約480mL、または約500mLである。いくつかの実施形態では、血小板の最大体積は、約750mL、約700mL、約675mL、約650mL、約625mL、または約600mLである。いくつかの実施形態では、血小板の最小体積は約400mLであり、血小板の最大体積は約700mLである。いくつかの実施形態では、血小板の最小体積は約420mLであり、血小板の最大体積は約650mLである。いくつかの実施形態では、血小板の最小体積は約440mLであり、血小板の最大体積は約625mLである。
【0148】
病原体不活性化
血小板含有の血液産物を含む血液産物は、病原体を含んだり、処理中に病原体によって汚染されたりする。したがって、そのような血液産物に病原体不活性化プロセスを施して、輸血感染疾患のリスクを低減することが望ましい。様々なプロセス及び方法が、血小板含有血液産物における輸血関連疾患伝染のリスクを緩和するために評価されている。病原体のスクリーニング及び検出ならびにその後の汚染血液産物の排除の他に、存在し得る病原体を不活性化するための処理(すなわち、病原体の不活性化)を組み込むプロセスが利用可能である。理想的には、そのようなプロセスは、血液産物に存在し得るウイルス、細菌及び寄生虫のような広範囲の病原体の不活性化をもたらす。特定の好ましい実施形態において、病原体不活性化の方法は、ある量の病原体不活性化化合物の血小板の製剤への添加(例えば、血小板製剤の処理)を必要とする。例えば、病原体不活性化は、種々の病原体を不活性化する低分子量化合物の添加を含み得るが、好ましい方法は、適切な波長の光を用いた照射によって活性化されるとき、存在し得る様々な病原体を不活性化する光増感剤の添加を伴う。市販されている2つの好ましい方法には、血小板へのアモトサレンまたはリボフラビンの添加、続いてUV光による照射が含まれる。他の方法には、光増感剤を添加することなくUV光で照射すること、及び他の光活性化合物での照射、例えば、アモトサレン以外のソラレン誘導体、リボフラビン以外のイソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニンなどの色素、フェノチアジン色素(例えばメチレンブルー、アズールB、アズールC、チオニン、トルイジンブルー)、ポルフィリン誘導体(例えば、ジエチルポルフィリンエーテル、ヘマトポルフィリン誘導体、ベンゾポルフィリン誘導体、アルキル置換サフィリン)、及びメロシアニン540(Prodouz et al.,Blood Cells 1992,18(1):101-14;Sofer,Gail,BioPharm,August 2002)を含む。他の病原体不活性化系には、例えば、PCT公開番号WO2012071135、WO2012018484、WO2003090794、WO2003049784、WO1998018908、WO1998030327、WO1996008965、WO1996039815、WO1996039820、WO1996040857、WO1993000005、米国特許出願公開第20050202395号、及び米国特許第8296071号及び第6548242号に記載されているものを含み、これらの開示は、血液産物の病原体不活性化に関連するため、参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレンである。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、アモトサレンである。血小板への化合物の添加を病原体の不活性化に利用する場合、照射を必要とする方法か否かに関わらず、一部の例で、いずれの残留病原体不活性化化合物またはその副産物を除去することが望ましい。
【0149】
本明細書に記載の病原体不活性化及び病原体不活性化化合物の除去のための方法は、血小板製剤が個々の血小板献血(例えば、アフェレシス採取の血小板)か、プールされた血小板製剤を含み、任意の血小板製剤に適用できる。これらのプロセスは、典型的には、約85%~100%の血漿中か、典型的には残りの体積が有効にも血漿である、すなわち約5~50%の範囲が血漿である、50~95%の血小板添加溶液の範囲内で添加する量の血小板添加溶液を有する血小板製剤を提供する。病原体不活性化化合物は典型的には固体の形態では組み合わされないが、溶液の中で溶解されるので(例えば、アモトサレンは生理食塩水に溶解されたHCl塩である)、病原体不活性化化合物の溶液を処理中に添加して病原体を不活性化することができることが理解される。したがって、場合によっては、血小板製剤が約100%血漿として指定される場合、これは追加の血小板添加溶液が血小板単位に含まれないことを意味することが理解される。約100%の血漿中のそのような血小板の製剤を病原体不活性化のために処理する場合、病原体不活性化化合物の溶液のいくらかの体積、さらに血小板の単離のために血液を採取するのに使用されるある量の抗凝固剤が最終的な産物に含まれる。血漿は、病原体不活性化化合物を含有するために使用されるいずれかの量の抗凝固剤及び溶液で部分的に希釈されるが、病原体不活性化化合物を含む得られる血小板製剤は、約100%の血漿を含むと言及しても、約85~100%の血漿(典型的には、体積の約5~15%未満が病原体不活性化化合物を送達するために使用される溶液を含む)を含むと言及してもよい。血小板製剤はまた、例えば血小板を濃縮した後に上清から血漿の一部を除去し、所望する量の血小板添加剤溶液を血小板製剤に添加した後に加えることができる、ある量の血小板添加溶液で調製することもできる。血小板添加剤は、所望の割合の血小板添加剤溶液を提供するために添加される。このような血小板の調製は、典型的には、血漿含有量が約5~50%であり、残りの溶液が血小板添加溶液、すなわち50~95%の血小板添加溶液であるように調整される。血漿及び血小板添加溶液の量が記載されている場合、約100%の血漿にあると記載されている血小板製剤に関して、病原体不活性化化合物を含有するいくらかの体積の溶液は、病原体不活性化化合物を含有する血小板の単位を含むことができる旨を理解する。この溶液は、病原体不活性化化合物を含有するために使用する溶液の量により部分的に希釈されるが、例えば、35%の血漿及び65%の血小板の添加溶液を含むと称された血小板製剤は、病原体不活性化化合物を含有する溶液を添加する前の血漿及び血小板添加剤溶液の相対的な量を示し得る旨が理解される。
【0150】
いくつかの病原体不活性化方法は、除去装置、すなわち小型の有機化合物、例えば血小板不活性化化合物などの病原体不活性化化合物、及び血小板の調製におけるその副生成物の濃度を低下させるための装置を、血小板の所望の生物活性を実質的に維持しながら、用いることを必要とすることがある。いくつかの実施形態では、除去装置は、化合物吸着装置(CAD)と称し、例えば吸着粒子のような1つ以上の物質を含有する容器(例えば、CAD容器、CADバッグ)を含むことができ、病原体不活性化化合物及びその副産物の濃度を低下させ得る血小板製剤を含有するのにも適している。このような除去装置は、一般に、バッチモードで使用することを意図している。すなわち、装置は、血小板と接触して配置され、除去装置と継続的に接触する。例えば、振盪しながら、血小板の溶液全体が、接触時間の経過とともに除去装置と接触することを本質的に可能にし、結果として、病原体不活性化化合物のレベルを低下させる。そのようなバッチ装置は、病原体不活性化化合物に結合する吸着粒子の利用を伴い、照射後に血小板容器(例えば、バッグ)に直接的に吸着粒子を添加するか、照射後に吸着粒子を含むバッグに血小板を移してその後血小板製剤が除去装置に接触している特定の期間に血小板を攪拌することによって、使用できる。遊離吸着粒子を除去装置として使用することができるが、そのような粒子は、ポケット内に粒子を含有しながら、血小板溶液と吸着粒子との接触を可能にするメッシュのパウチ、例えばポリエステルやナイロンのメッシュのパウチの中に含み得る。あるいは、吸着粒子は、マトリックス内に固定化でき、この場合固定化マトリックスはバッチ除去のために使用される血液バッグ内に直接存在することができるか、同様にメッシュパウチ内に収容することができる。いくつかの例では、除去装置は、病原体不活性化化合物を所望する濃度未満に減少させるのに十分な量の多孔性吸着粒子を含み、吸着粒子は病原体不活性化化合物に対する親和性を有する。その場合、そのような吸着粒子は、吸着粒子との接触によって除去または損傷すべきでない成分に対する影響を最小限にして、除去すべき化合物(複数可)を最も良好に吸着するように選択することができる旨が理解される。様々な吸着粒子が知られており、活性炭、シリカ、ケイソウ土、及びセルロースなどの天然材料、及び疎水性樹脂、親水性樹脂またはイオン交換樹脂などの合成材料で作られる微粒子を含む、除去すべき化合物と相互作用することができる任意の天然または合成材料から作られた一般的な粒子を含む。このような合成樹脂は、例えば炭素質材料、ポリスチレン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、陽イオン交換樹脂、及びポリスチレン-ジビニルベンゼンを含む。本明細書に記載の方法における使用に適したこのような除去装置の詳細な説明は、PCT公開番号WO1996040857、WO1998030327、WO1999034914、及びWO2003078023に見出すことができ、これらの開示は、そのような除去装置及び吸着粒子及びこのような装置を調製するために使用される他の材料の論に関して、参照により本明細書に援用される。例示的な吸着粒子には、Amberlite (Rohm and Haas) XAD-2、XAD-4、XAD-7、XAD-16、XAD-18、XAD-1180、XAD-1600、XAD-2000、XAD-2010;Amberchrom (Toso Haas) CG-71m、CG-71c、CG-161m、CG161c;Diaion Sepabeads (Mitsubishi Chemicals) HP20、SP206、SP207、SP850、HP2MG、HP20SS、SP20MS;Dowex (Dow Chemical) XUS-40285、XUS-40323、XUS-43493(同様にOptipore V493(乾燥形態)またはOptipore L493(水和形態)とも称する)、Optipore V503、Optipore SD-2;Hypersol Macronet (Purolite) MN-100、MN-102、MN-150、MN-152、MN-170、MN-200、MN-202、MN-250、MN-252、MN-270、MN-300、MN-400、MN-500、MN-502、Purosorb (Purolite) PAD 350、PAD 400、PAD 428、PAD 500、PAD 550、PAD 600、PAD 700、PAD 900、及びPAD 950を含むが、それらに限定されない。固定されたマトリックスを形成するために使用する材料は、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアセテート、またはポリスルホンなどの低融点ポリマーを含む。一例では、マトリックスに固定化された吸着粒子は、焼結された媒体の形態である。本明細書に記載の方法及び装置は、当技術分野で公知の除去装置を包含するものと理解されるが、このような方法及び装置は、市販のアモトサレン不活性化血小板製品の除去装置を使用して例示することができる。このような除去装置は、焼結マトリックス内に含まれるHypersol Macronet MN-200吸着剤を含み、焼結マトリックスはバインダーとしてPL2410プラスチックを含む。一例では、除去装置は、PL2410を含む焼結マトリックスのHypersol Macronet MN-200吸着剤を含み、Hypersol Macronet MN-200は、約5~50g、約5~10g、約10~15g、約15~20g、約20~25g、約25~30g、約30~35g、約35~40g、約40~45gまたは約45~50gの乾燥重量当量の範囲の量で存在する。
【0151】
様々な樹脂が、本明細書に記載の方法及び装置において除去装置を有用にするために使用される場合、異なる処理を必要とし得るので、本明細書に記載の吸着樹脂の量の比較は、特に他に示さない限り、樹脂の乾燥重量の比較である。例えば、樹脂は処理前に水分5%未満まで乾燥され、使用時の樹脂の量を比較する際には吸着剤の乾燥重量の当量が使用される。例えば、Hypersol Macronet MN-200は、吸着剤を安定化するために処理されるか、吸着剤を湿らせるものと典型的に称するものを処理して、血小板単位との接触時に直接使用できるようにする。そのような湿潤した試料は、例えば、約50%のグリセロールまたは他の適切な湿潤剤を含み得る。いくつかの実施形態では、吸着樹脂はポリスチレン-ジビニルベンゼン樹脂である。いくつかの実施形態では、ポリスチレン-ジビニルベンゼン樹脂はHypersol Macronet MN-200である。いくつかの実施形態では、吸着剤は焼結マトリックス内に含まれ、焼結マトリックスはPL2410バインダーを含む。いくつかの実施形態では、Hypersol Macronet MN-200吸着剤は、除去装置を提供するために、焼結マトリックス内に含まれる。
【0152】
血小板単位
本開示はまた、例えば、本開示の方法のいずれかによって調製される複数の血小板単位から選択される血小板単位のような、注入(例えば、ヒトである対象への注入)に適した血小板単位を提供する。複数の血小板単位における血小板単位(例えば、各血小板単位)は、ヒトである対象(例えば、血小板の注入が必要な対象)への注入に適した治療用量(例えば、治療投与量単位)の血小板を含む。いくつかの実施形態では、治療用量は、政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関(例えば、献血血液産物(例えば、献血される血小板)の政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関)の基準(例えば、合格基準)によって定められる最小数の血小板(例えば、少なくとも最小数)を含む。いくつかの実施形態では、血小板単位は、治療用量の血小板の基準を定める政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関の国で調製される。いくつかの実施形態では、複数の血小板における血小板単位の少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、少なくとも約99%またはそれより多くは、治療用量の最小数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における各血小板単位は、治療用量の最小数の血小板を含む。いくつかの実施形態では、治療用量の最小数の血小板は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個またはそれより多い血小板である。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における血小板単位は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個またはそれより多い血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における各血小板単位は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個またはそれより多い血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における血小板単位の少なくとも約75%は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個またはそれより多い血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における血小板単位の少なくとも約80%は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個またはそれより多い血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における血小板単位の少なくとも約85%が、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個またはそれより多い血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における血小板単位の少なくとも約90%は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個またはそれより多い血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における血小板単位の少なくとも約95%は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個またはそれより多い血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における血小板単位の少なくとも約98%は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個またはそれより多い血小板を含む。いくつかの実施形態では、複数の血小板単位における血小板単位の少なくとも約99%は、少なくとも約2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個またはそれより多い血小板を含む。
【0153】
別の態様では、本開示は、対象への注入に適した血小板の治療投与量単位であって、治療投与量単位が2名以上のドナーから得るプールされたアフェレシス由来の血小板を含み、プールされたアフェレシス由来の血小板が、病原体不活性化化合物で処理された血小板の治療投与量単位を提供する。いくつかの実施形態では、アフェレシス由来の血小板は、プール前に病原体不活性化化合物で処理されている。いくつかの実施形態では、アフェレシス由来の血小板は、プール後に病原体不活性化化合物で処理されている。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、ソラレンである。いくつかの実施形態では、病原体不活性化化合物は、アモトサレンである。いくつかの実施形態では、アフェレシス由来の血小板は、ABO血液型が同じドナーから得るものである。いくつかの実施形態では、アフェレシス由来の血小板は、同じABO及びRhの型のドナーから得るものである。いくつかの実施形態では、血小板の治療投与量単位は、少なくとも2.0x1011個の血小板、少なくとも約2.2x1011個の血小板、少なくとも約2.4x1011個の血小板、少なくとも約2.5x1011個の血小板、少なくとも約2.6x1011個の血小板、少なくとも約2.7x1011個の血小板、少なくとも約2.8x1011個の血小板、少なくとも約2.9x1011個の血小板または少なくとも約3.0x1011個またはそれより多い血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板の治療投与量単位は、少なくとも2.4x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板の治療投与量単位は、少なくとも2.6x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板の治療投与量単位は、少なくとも3.0x1011個の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板の治療投与量単位は、政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関(例えば、献血血液産物(例えば、献血される血小板)の政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関)の基準(例えば、合格基準)によって定められる最小数(例えば、少なくとも最小数)の血小板を含む。いくつかの実施形態では、血小板の治療投与量単位は、血小板の治療投与量単位の基準を定める政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関の国で調製される。
【0154】
本開示はまた、血小板を、必要とする対象(例えば、ヒトである対象)に注入する方法であって、前述の血小板単位または前述の血小板の治療投与量単位を対象に注入することを含む方法を提供する。
【0155】
システム
他の態様で、本開示は、注入用の血小板単位を最適化するためのコンピュータで実施される方法及びシステムを提供する。図9は、本開示のいくつかの実施形態と一致する、血液注入最適化(例えば、注入用の血小板単位の最適化)のための例示的なシステム100を示す。いくつかの実施形態では、最適化は、例えば血小板献血及び複数の血小板製剤(例えば、血小板製剤の在庫)から調製可能な血小板単位の数を、最適化前に血小板単位を調製するためのプロセスと比較して最適化することを含む。いくつかの実施形態では、最適化は、(例えば、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)血小板単位あたりの過剰な血小板を減少させることを含む。いくつかの実施形態では、最適化は、(例えば、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)血小板廃棄物を減少または排除することを含む。いくつかの実施形態では、最適化は、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して、例えば血小板献血及び複数の血小板製剤(例えば、血小板製剤の在庫)から調製される血小板単位の数を改善または増加させることを含む。いくつかの実施形態では、最適化は、(例えば、最適化する前に血小板単位を調製するプロセスと比較して)血小板単位を調製する効率を高めることを含む。いくつかの実施形態では、最適化は、血小板単位あたりの血小板の目標値(例えば、数)を取得することを含む。
【0156】
図9を参照すると、システム100は、コンピュータシステム101、入力装置104、出力装置105、装置109、アフェレシスシステム110、及び血液取り込みシステム111を含むことができる。システム100の1つ以上の構成要素は、別個のシステムであっても、統合されたシステムであってもよいことが認識されよう。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム101は、1つ以上の中央処理装置(「CPU」または「プロセッサ(複数可)」)102を備えることができる。プロセッサ(複数可)102は、ユーザまたはシステムが生成する要求を実行するためのプログラムの構成要素を実行するための少なくとも1つのデータプロセッサを含むことができる。ユーザは、人間、本開示に含まれているような装置を使用する人間、またはそのような装置自体を含むことができる。プロセッサは、統合されたシステム(バス)コントローラ、メモリ管理制御装置、浮動小数点装置、グラフィックス処理装置、デジタル信号処理装置などの特殊な処理装置を含むことができる。プロセッサは、AMD Athlon、DuronまたはOpteron、ARMのアプリケーション、組み込みまたはセキュアプロセッサ、IBMのPowerPC、IntelのCore、Itanium、Xeon、Celeronまたは他のラインのプロセッサなどを含み得る。プロセッサ102は、メインフレーム、分散プロセッサ、マルチコア、並列、グリッド、または他のアーキテクチャを使用して実装することができる。いくつかの実施形態は、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのような埋め込み技術を利用することができる。
【0157】
プロセッサ(複数可)102(複数可)は、1つ以上の入出力(I/O)装置と通信させて、I/Oインターフェース103を介して配置できる。I/Oインターフェース103は、非限定的に、オーディオ、アナログ、デジタル、モノラル、RCA、ステレオ、IEEE-1394、シリアルバス、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、赤外線、PS/2、BNC、同軸、構成要素、コンポジット、デジタル・ビジュアル・インターフェース(DVI)、高精細度マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標))、RFアンテナ、Sビデオ、VGA、IEEE802.11a/b/g/n/x、Bluetooth(登録商標)、セルラ(例えば、符号分割多元接続(CDMA)、高速パケットアクセス(HSPA+)、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM(登録商標))、ロング・ターム・エボリューション(LTE)、WiMaxなど)などの通信プロトコル/方法を採用することができる。
【0158】
コンピュータシステム101は、I/Oインターフェース103を使用して、1つ以上のI/O装置と通信することができる。例えば、入力装置104は、アンテナ、キーボード、マウス、ジョイスティック、(赤外線)リモコン、カメラ、カードリーダ、ファックス機、ドングル、バイオメトリックリーダ、マイクロホン、タッチスクリーン、タッチパッド、トラックボール、センサ(例えば加速度計、光センサ、GPS、ジャイロスコープ、近接センサなど)、スタイラス、スキャナ、記憶装置、トランシーバ、ビデオ装置/ソース、バイザ、電気的ポインティングデバイスなどであってもよい。出力装置105は、プリンタ、ファックス機、ビデオディスプレイ(例えば、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)、プラズマなど)、オーディオスピーカなどであってもよい。いくつかの実施形態では、トランシーバ106は、プロセッサ(複数可)102に関連して配置され得る。トランシーバは、様々なタイプの無線送信または受信を容易にすることができる。例えば、トランシーバは、IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth(登録商標)、FM、全地球測位システム(GPS)、2G/3G HSDPA/HSUPA通信などを提供するトランシーバのチップ(例えば、Texas Instruments WiLink WL1283、Broadcom BCM4750IUB8、Infineon Technologies X-Gold 618-PMB9800など)に動作可能に接続されたアンテナを含むことができる。
【0159】
いくつかの実施形態では、プロセッサ(複数可)102は、ネットワークインターフェース107を介して通信ネットワーク108と通信させて配置できる。ネットワークインターフェース107は、通信ネットワーク108と通信することができる。ネットワークインターフェース107は、非限定的に、直接の接続、イーサネット(登録商標)(例えば、ツイストペア10/100/1000ベースT)、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、トークンリング、IEEE802.11a/b/g/n/xなどを含む接続プロトコルを採用してもよい。通信ネットワーク108は、非限定的に、直接の相互接続、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、無線ネットワーク(例えば、無線のアプリケーションプロトコルを使用する)、インターネットなどを含むことができる。ネットワークインターフェース107及び通信ネットワーク108を使用して、システム101は、装置109と通信することができる。これらの装置は、非限定的に、パーソナルコンピュータ(複数可)、サーバ(複数可)、ファックス機、プリンタ、スキャナ、様々なモバイル装置、例えば携帯電話、スマートフォン(例えば、Apple iPhone(登録商標)、Blackberry、Androidベースの電話など)、タブレットコンピュータ、eBookリーダ(Amazon Kindle、Nookなど)、ラップトップコンピュータ、ノートブック、ゲーム機(Microsoft Xbox、Nintendo DS、Sony PlayStationなど)などを含むことができる。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム101自体がこれらの装置の1つ以上を具体化することができる。
【0160】
いくつかの実施形態では、ネットワークインターフェース107及び通信ネットワーク108を使用して、コンピュータシステム101は、アフェレシスシステム110、血液取り込みシステム111、または任意の他の医療システムと通信することができる。コンピュータシステム101は、血液注入最適化(例えば、注入用の血小板単位の最適化)のためのデータを得るために、これらのシステムと通信することができる。コンピュータシステム101はまた、これらのイメージングシステムと統合させてもよい。
【0161】
いくつかの実施形態では、プロセッサ102は、ストレージインターフェース112を介して1つ以上のメモリデバイス(例えば、RAM113、ROM114など)と通信するように配置してもよい。ストレージインターフェースは、非限定的に、シリアル・アドバンスド・テクノロジー・アタッチメント(SATA)、Integrated Drive Electronics(IDE)、IEEE-1394、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、ファイバチャネル、スモール・コンピュータ・システム・インターフェース(SCSI)などの接続プロトコルを使用する、メモリドライブ、リムーバブルディスクドライブなどを含むメモリデバイスに接続できる。メモリデバイスは、ドラム、磁気ディスクドライブ、光磁気ドライブ、光学ドライブ、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、ソリッドステートメモリデバイス、フラッシュ装置、ソリッドステートドライブなどをさらに含むことができる。
【0162】
メモリデバイスは、非限定的に、オペレーティングシステム116、ユーザインターフェースアプリケーション117、注入アルゴリズム118、注入データ119、基準データ120、ユーザ/アプリケーションデータ121(例えば、本開示で論じている任意のデータ変数またはデータのレコード)を含むプログラムまたはデータベース構成要素のコレクションを保存することができる。オペレーティングシステム116は、コンピュータシステム101のリソース管理及び動作を容易にすることができる。オペレーティングシステムの例としては、非限定的に、Apple Macintosh OS X、Unix(登録商標)、UNIX(登録商標)系システムディストリビューション(例えば、Berkeley Software Distribution(BSD)、FreeBSD、NetBSD、OpenBSDなど)、Linux(登録商標)ディストリビューション(例えばRed Hat、Ubuntu、Kubuntuなど)、IBM OS/2、Microsoft Windows(登録商標)(XP、Vista/7/8など)、Apple iOS、Google Android、Blackberry OSなどが含まれる。ユーザインターフェース117は、テキストまたはグラフィック機能を介してプログラムの構成要素の表示、実行、対話、操作、または動作を容易にすることができる。例えば、ユーザインターフェースは、カーソル、アイコン、チェックボックス、メニュー、スクロール、ウィンドウ、ウィジェットなどのコンピュータシステム101に動作可能に接続されたディスプレイシステムに、コンピュータインタラクションインターフェース要素を提供することができる。グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を採用でき、これは、非限定的に、Apple MacintoshオペレーティングシステムのAqua、IBM OS/2、Microsoft Windows(登録商標)(例えば、Aero、Metroなど)、Unix(登録商標) X-Windows(登録商標)、ウェブインターフェースライブラリ(例えば、ActiveX、Java(登録商標)、Javascript(登録商標)、AJAX、HTML、Adobe Flashなど)などを含む。
【0163】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム101は、注入アルゴリズム118を実行できる。また、コンピュータシステム101は、注入データ119及び基準データ120を保存することもできる。例えば、メモリ115及び/またはフレームバッファ(図示せず)を使用して、注入データ119を保存することができる。
【0164】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム101は、ユーザ/アプリケーションデータ121、例えば本開示で説明したデータ、変数、及びパラメータ、ならびにデータベース124を記憶することができる。データベース124は、血小板在庫(例えば、血小板製剤の在庫)に保存される供給物(例えば、血小板製剤)に関連付けられるデータを含み得る。データベース124は、コンピュータシステム101の内部または外部にあってもよい。そのようなデータベースは、フォールトトレラントな、リレーショナルでスケーラブルな、安全なデータベース、例えばOracleやSybaseとして実装することができる。あるいは、そのようなデータベースは、アレイ、ハッシュ、リンクされているリスト、構造体、構造化テキストファイル(例えばXML)、テーブル、またはオブジェクト指向データベースなどの標準化したデータ構造を使用して(例えば、ObjectStore、Poet、Zopeなどを使用して)実行できる。そのようなデータベースは、本開示において上で論じた様々なコンピュータシステムの間で時には統合または分散してもよい。任意のコンピュータまたはデータベースの構成要素の構造及び動作は、任意の作動する組み合わせで組み合わせたり、統合したり、配信したりし得ることを理解されたい。
【0165】
開示された実施形態には、血液注入最適化(例えば、注入用の血小板単位の最適化)のためのシステム及び方法を記載している。例示した構成要素及び工程は、示している例示的な実施形態を説明するために提示しており、進行中の技術開発により、特定の機能を実行する方法が変わることを予測するべきである。これらの例は、本明細書で説明するために提示しているのであり、限定するものではない。さらに、機能的なビルディングブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書において任意に定義されている。指定された機能及びそれらの関係が適切に実行される限り、代替の境界を定義することができる。本明細書に含まれる教示に基づいて、当業者には代替物(本明細書に記載されているものの均等物、拡張物、変形物、偏差などを含む)は明らかであろう。そのような代替物は、開示された実施形態の範囲及び精神の範囲内に入る。また、「comprising(含む)」、「having(有する)」、「containing(含む)」、及び「including(含む)」や、他の類似した形の単語は、意味が等価であることを意図しており、また、これらの単語のいずれかに続く項目(複数可)が、そのような項目(複数可)を余すところなく列挙していることを意味するのでも、列挙された項目(複数可)のみに限定されることを意味するのでもないという点で、オープンエンドであることを意図している。
【0166】
本明細書において特定のコンピューティング・パラダイム及びソフトウェア・ツールについて言及しているにもかかわらず、本主題の実施形態を実施することができるコンピュータ・プログラム命令は、広範囲の様々なプログラミング言語、ソフトウェア・ツール、及びデータフォーマットのいずれかに対応でき、任意のタイプの揮発性または不揮発性の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体またはメモリデバイスに保存でき、例えば、クライアント/サーバモデル、ピアツーピアモデル、スタンドアローンコンピューティング装置上、または様々な機能が異なる場所で実施または使用できる分散コンピューティングモデルに応じて、などの様々なコンピューティングモデルに応じて実行することができることに留意されたい。さらに、本明細書での特定のアルゴリズムへの言及は単なる例示である。本開示の主題の範囲から逸脱することのない、適切な代替物、または後に開発される当業者に公知のものを、使用することができる。
【0167】
本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載された実施の形態及び詳細の変更がなされ取得することも、当業者に理解されるであろう。さらに、様々な利点、態様、及び対象を様々な実装を参照して記載してきたが、本開示の範囲は、そのような利点、態様、及び対象を参照することによって限定されるべきではない。むしろ、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して判定するべきである。
【0168】
本発明を、以下の実施例によってさらに説明するが、これらの実施例は、発明の範囲または精神を、本発明に記載された特定の処置に限定するものとして解釈すべきではない。
【実施例
【0169】
実施例1:血小板のアフェレシス採取
血小板のアフェレシス献血に適したドナー(複数可)を同定し、当技術分野で公知のアフェレシス採取処置に関わる認可された装置を用いて血小板を採取している。より具体的には、一例では、AMICUS(商標)システム(Fenwal,Inc.、レイクズーリック、イリノイ州)を用いてアフェレシスにより血小板献血を採取した。得られるドナーについて、性、体重、身長、血球体積、及び血小板のプレカウントを測定し、ドナーは、それぞれが少なくとも、適切なFDA規制基準に準拠する単位あたりの血小板数を含む、1、2または3の血小板単位を調製するための一倍、二倍または三倍のアフェレシス採取を目的とした。可能性のある損失(例えば、処理上の損失)を考慮し、血液センターの分割範囲を考慮したアフェレシス採取は、一倍の場合は>3.1x1011個の血小板であり、二倍の場合は>6.2x1011個の血小板であり、三倍の場合は>9.6x1011個の血小板であった。そのような分割の対応する範囲はまた、例えば、一倍の場合は>3.1x1011~<6.2x1011個の血小板、二倍の場合は>6.2x1011~<9.6x1011個の血小板、三倍の場合は>9.6x1011~<12.8x1011個の血小板として表すことができる。
【0170】
表1は、12人のドナーのそれぞれに、示された数の血小板産物を調製するための、ドナーの特徴付け及び目的とした血小板の採取(目標の血小板収量)を示す。目的の一倍、二倍、または三倍の標準的な方法によるアフェレシス血小板単位の調製で、上記の12人のドナーから23の血小板単位を得た。
【表1-1】
【表1-2】
【0171】
これらの12人のドナーの中で、ドナー#6、7、11及び12の血小板採取は、それぞれが過剰の血小板数、この場合には血小板分割数より50%超多いが、追加の血小板単位産物(例えば、少なくとも3x1011個の血小板単位に基づく)を調製するための次に高い分割水準を達成する血小板数より少ない数を含むという点で、本開示の一実施形態で提供されるような特大型採取として分類することができる。例えば、8.75x1011個の血小板を有するドナー#6は、二倍採取の>6.2x1011個の収量を超えたが、三倍採取の9.6x1011個の血小板(例えば、特大型二倍)より少ない。同様に、4.86x1011個の血小板を有するドナー#11は、一倍の採取について>3.1x1011個の収量を超えたが、二倍採取の>6.2x1011個の収量(例えば、特大型一倍)より少ない。
【0172】
実施例2:血小板単位数を増加させる調製
本開示の一実施形態に記載されるように、本明細書で提供している方法は、開示の方法を用いずに同じアフェレシス血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む複数の血小板単位を調製する方法を記載している。より具体的には、一例において、増加した数の血小板単位が、実施例1及び表1の12人のドナーから調製される。採取後、以下の血小板献血ペアを組み合わせている:
ドナー#7及び11。各々、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
ドナー#6及び12。各々、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
【0173】
血小板献血ペアを組み合わせるのに続いて、プールされた血小板製剤を血小板3単位(#11と#7の場合)及び血小板5単位(#6及び#12の場合)に分離する。これらの方法は、表1の残りの8人のドナーから得る単位(例えば、プールされていない単位)と合わせたとき、アフェレシス血小板単位数の増加をもたらし、従来のアフェレシス採取及び調製方法で23の血小板単位が生じていた(例えば、少なくとも3x1011個の血小板単位に基づく)のと比較して、25の総合の血小板単位を調製している。したがって、追加のドナーや血小板の献血なしに、本開示に基づいて約9%血小板単位の産生が増加する。
【0174】
同様に、血小板献血の別の組み合わせを組み合わせて、調製される総血小板単位数の増加を達成することができる。例えば、採取後、以下の血小板献血ペアを組み合わせる:
ドナー#6及び7。#6は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、#7は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
ドナー#11及び#12。#12は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、#11は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
【0175】
血小板献血ペアを組み合わせるのに続いて、プールされた血小板製剤を、血小板4単位(#7と#6の場合)、及び血小板4単位(#11及び#12の場合)に分離する。これらの方法はやはり、表1の残りの8人のドナーから得る単位(例えば、プールされていない単位)と合わせたとき、アフェレシス血小板単位数の増加をもたらし、従来のアフェレシス採取及び調製方法では23の血小板単位(例えば、少なくとも3x1011個の血小板単位に基づく)が生じていたのと比較して、25の総合の血小板単位を調製している。大幅に大規模のアフェレシス血小板献血データセットを分析することで、血小板単位を調製するための、現在受け入れられているアフェレシス採取の慣習と比較して、本開示の方法に従って調製され得る大幅に多い数の血小板単位に関し、複数の血小板単位の改善された調製をさらに強調する機会を提供する。
【0176】
実施例3:病原体不活性化
実施例2に記載の方法は、病原体不活性化処理工程をさらに含んでもよい。より具体的には、一実施形態において、アフェレシス採取血小板は、製造者の説明書に従いながら、血小板用の市販のINTERCEPT(登録商標)Blood System(Cerus Corporation、コンコード、カリフォルニア州)を用いて、病原体不活性化化合物で病原体不活性化プロセスを個別に施す。ドナー#6、7、11及び12からの血小板献血の病原体不活性化処理の後、上記のように血小板献血をペアにして組み合わせ、プールした血小板製剤を血小板3単位に分離する。他の8人の血小板献血の各々は、同様に病原体不活性化プロセスを施し、複数の病原体不活性化血小板単位を提供する。あるいは、プールされた血小板製剤は、図7または図8に示すような処理用セットと共に、血小板用の市販のINTERCEPT(登録商標)Blood Systemを用いて、病原体不活性化化合物による病原体不活性化プロセスを施してもよい。
【0177】
別の実施例では、約623~648mLの35%血漿/65%PAS-3血小板添加溶液に約10.2x1011~11.8x1011個の血小板を含むように2つのアフェレシス血小板献血(n=6)のプールを調製した。プールされたアフェレシス血小板は、本開示で提供される処理用セット(例えば、図7及び8を参照)を用いて、アモトサレン及びUVAによる光化学的病原体不活性化を施し、2つの入力されたアフェレシス血小板献血のそれぞれから少なくとも3x1011個の血小板の血小板3単位を生成した。単位は、インビボでの血小板の生存及び回復(例えば、pH、標準化した乳酸塩、ATP、形態学のスコア、ESC及びHSR)と相関する、産物の用量及び体積の保持、pH、及びインビトロの血小板の質(例えば、機能)というパラメータについて献血後7日目に評価した。EDQMの要件を満たし、単一ドナーから得る血小板単位の範囲内にあり、血小板用の市販のINTERCEPT(登録商標)Blood Systemで病原体不活性化されたことが判明した。
【0178】
実施例4:さらに血小板単位数の増加する調製
本明細書にて開示されている血小板製剤の方法は、得られるドナーからのアフェレシス血小板採取の増加を目的とすることによってさらに改善できる。例えば、一実施形態では、前述のドナーの特性に基づいて、上記の12人のドナーについて最大血小板収量を判定させている。以下の表1から再現された、以前の目標収量及び目的産物に加えて、最大収量の血小板数、ならびに最大量の血小板を採取することで達成できる追加の目的最大産物数もまた、以下の表2に例示している。
【表2】
【0179】
表2に示すように、追加の血小板4単位は、示された最大量までアフェレシス採取を増加させて、以前の採取目標の23単位と比較すると、合計を27血小板単位まで増加させて、調製することができる。さらに、本開示で提供されるように、複数のはるかに多くの血小板単位が、最大の採取及び実施例2に先に記載された方法に基づいて、同じ12人のドナーから調製できる。より詳細には、最大収量の採取後に、以下の血小板献血ペアを組み合わせる:
ドナー#9及び11。各々、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
ドナー#2及び5。各々、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む。
【0180】
血小板献血ペアを組み合わせるのに続いて、プールされた血小板製剤を血小板3単位(#9と#11の場合)及び血小板5単位(#2及び#5の場合)に分離する。これらの方法は、残りの8人のドナーから得る単位(例えば、プールされていない単位)と合わせたとき、アフェレシス血小板単位数の増加をもたらし、従来のアフェレシス採取及び調製方法による23の血小板単位、または最大収量(例えば、少なくとも3x1011個の血小板単位に基づく)での従来のアフェレシス採取による27の血小板単位と比較して、29の総合の血小板単位を調製している。大幅に大規模のアフェレシス血小板献血データセットを分析することで、血小板単位を調製するための、現在受け入れられているアフェレシス採取の慣習と比較して、本開示の方法に従って調製され得る大幅に多い数の血小板単位に関し、複数の血小板単位の改善された調製をさらに強調する機会を提供する。
【0181】
実施例3に記載されているように、これらの血小板献血は、プールされた血小板製剤を病原体不活性化プロセスに供することによって、組み合わされる前、あるいは、組み合わせた後に、病原体不活性化プロセスに供することができる。
【0182】
実施例5:在庫及び新たな献血から血小板単位を調製する
本開示はまた、注入に適した複数の血小板単位を調製するためのさらに改善された方法を提供する。より具体的には、一実施形態では、アフェレシス採取の血小板製剤の在庫の在庫ログが維持される。以下の表3は、そのような血小板製剤の在庫のモデル在庫ログを示し、各血小板製剤について、製剤の一意の識別子、ドナーのABO血液型、献血時間及び血小板の量(x1011)を含む。
【表3-1】
【表3-2】
【0183】
アフェレシスによる血小板の献血に適した血液型A型の得られるドナーを同定し、在庫の血小板製剤(#15072208、特大型一倍)を、得られるドナーから採取した血小板と組み合わせるため在庫ログから選択する。得られるドナーからアフェレシスによって5.10x1011個(特大型一倍)の血小板の目標収量の新たな血小板献血を採取し、選択した血小板製剤と組み合わせて(例えば、6時間以内に)、約9.86x1011個の血小板を含むプールされた血小板製剤を得る。プールされた血小板製剤は、本開示により提供されるように、選択された血小板製剤及び新たな血小板製剤を組み合わせることなく、それらから調製され得る血小板2単位より多い血小板単位数である血小板3単位に分離される。同様に追加の新たな血小板献血を採取し、他方の血小板製剤と組み合わせることができる。例えば、取得することのできる複数の血小板単位をさらに増加させるために、在庫の血小板製剤15072203と組み合わせて血小板4単位を生成するのに十分な血小板を含むプールされた血小板製剤を得る血液型A型の新たな特大型一倍血小板献血と、在庫の血小板製剤15072204と組み合わせて血小板4単位を生成するのに十分な血小板を含むプールされた血小板製剤を得る血液型B型の新たな特大型二倍血小板献血と、在庫の血小板製剤15072209と組み合わせて、血小板5単位を生成するのに十分な血小板を含むプールされた血小板製剤を得る血液型O型の新たな特大型二倍血小板献血とが挙げられる。例えば、この例に示す上記のシナリオでは、在庫からの23の可能な単位を、4つの新たな血小板献血と組み合わせ、これらは別段で従来の方法では新たに血小板6単位をもたらすが、本開示の方法に基づくと、代わりに合計で33という血小板単位(例えば、単位当たり少なくとも3x1011)を調製することができる。実施例3に記載されるような病原体不活性化プロセス(例えば、アモトサレン及びUVAによる光化学的病原体不活性化、及び図7及び8に示すような処理用セット)は、任意選択に、組み合わせる前に実施しても、あるいは組み合わせた後に、病原体不活性化プロセスにプールされた血小板製剤を施すことによって、実行してもよい。
【0184】
本明細書に引用された刊行物、特許出願及び特許を含むすべての参考文献は、各参考文献が個別にかつ具体的に参照により組み入れられることが示され、その全体が本明細書に記載されているのと同じ程度に参照により本明細書に組み込まれる。
【0185】
(特に、添付の特許請求の範囲の文脈における)「a」及び「an」及び「the」という用語ならびに同様の指示対象の使用は、本明細書中で別段に示していない限り、また文脈によって明らかに矛盾していない限り、単数と複数の両方を包含するものと解釈されるべきである。「comprising(含む)」、「having(有する)」、「including(含む)」、及び「containing(含有する)」という用語は、別段の記載がない限り、オープンエンドの用語(すなわち、「含むが、これに限定されない」を意味する)として解釈すべきである。特徴または要素を記述するためにオープンエンドの用語を使用している場合はいつでも、開示の精神及び範囲から逸脱することなく、クローズドエンドの用語を、オープンエンドの用語の代わりに使用することができると特に企図している。本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書に別段に示していない限り、範囲内の各々の別個の値を個々に参照する簡略的な方法として役立つことをまさに意図しており、それぞれの個別の値は、本明細書に個別に列挙されているかのように、本明細書に組み込まれている。本明細書に記載されているすべての方法は、本明細書で別段に示していない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実施され得る。本明細書で提供される任意の及びすべての例、または例示的な言葉(例えば、「such as(など)」)の使用は、単に説明をよりよく示すことを意図しており、別段の請求がない限り説明の範囲を限定するものではない。本明細書のいかなる言葉も、本明細書で開示される方法、システム及び組成物の実践に本質的なものであると請求されていないいずれかの要素を示すものと解釈するべきではない。
【0186】
好ましい諸実施形態を本明細書に記載している。これらの好ましい諸実施形態の変形版は、前述の説明を読むことにより当業者に明らかになるであろう。当業者がそのような変形版を適切なものとして採用すること、及び本明細書に記載している以外の方法、システム及び組成物の実施を、本明細書に具体的に記載しているもののように採用できることが期待される。したがって、本明細書に記載の方法、システム及び組成物は、適用法により許容されるものとして、添付の特許請求の範囲に記載された主題のすべての改変及び均等物を含む。さらに、本明細書で別段に示していない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、すべての可能な変形版において上述の要素を任意に組み合わせることが、説明によって包含される。
【0187】
実施形態の列挙:
実施形態1 注入に適した複数の血小板単位を調製する方法であって、
a)第1のドナーからアフェレシスにより第1の血小板献血を採取すること、
b)第2のドナーからアフェレシスにより第2の血小板献血を採取すること、
c)プールされた血小板製剤を得るために、前記第1の血小板献血及び前記第2の血小板献血を組み合わせること、及び
d)前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離すること、ここで前記複数の血小板単位が、前記第1及び第2の血小板献血を組み合わせずに前記第1の血小板献血と第2の血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む、
を含む前記方法。
【0188】
実施形態2 前記第1のドナーから前記第1の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約98%未満を含む第1の血小板献血を得ることを含む、実施形態1の方法。
【0189】
実施形態3 前記第1の血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態1の方法。
【0190】
実施形態4 前記第1のドナーから前記第1の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第1の血小板献血を得ることを含む、実施形態1の方法。
【0191】
実施形態5 前記第1の血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態1の方法。
【0192】
実施形態6 前記第1の血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約125%~約198%を含む、実施形態5の方法。
【0193】
実施形態7 前記第1のドナーから前記第1の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第1の血小板献血を得ることを含む、実施形態1の方法。
【0194】
実施形態8 前記第1の血小板献血が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態1の方法。
【0195】
実施形態9 前記第1の血小板献血が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約125%~約198%を含む、実施形態8の方法。
【0196】
実施形態10 前記第1の血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約225%~約298%を含む、実施形態8の方法。
【0197】
実施形態11 前記第1のドナーから前記第1の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約325%を含むが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第1の血小板献血を得ることを含む、実施形態1の方法。
【0198】
実施形態12 前記第1の血小板献血が、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態1の方法。
【0199】
実施形態13 前記第1の血小板献血が、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約125%~約198%を含む、実施形態12の方法。
【0200】
実施形態14 前記第1の血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約325%~約398%を含む、実施形態12の方法。
【0201】
実施形態15 前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第2の血小板献血を得ることを含む、実施形態1~14のいずれか1つの方法。
【0202】
実施形態16 前記第2の血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態1~14のいずれか1つの方法。
【0203】
実施形態17 前記第2の血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約125%~約198%を含む、実施形態16の方法。
【0204】
実施形態18 前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することは、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第2の血小板献血を得ることを含む、実施形態1~14のいずれか1つの方法。
【0205】
実施形態19 前記第2の血小板献血が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態1~14のいずれか1つの方法。
【0206】
実施形態20 前記第2の血小板献血が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約125%~約198%を含む、実施形態19の方法。
【0207】
実施形態21 前記第2の血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約225%~約298%を含む、実施形態19の方法。
【0208】
実施形態22 前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約325%を含むが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない第2の血小板献血を得ることを含む、実施形態1~14のいずれか1つの方法。
【0209】
実施形態23 前記第2の血小板献血が、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態1~14のいずれか1つの方法。
【0210】
実施形態24 前記第2の血小板献血が、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約125%~約198%を含む、実施形態23の方法。
【0211】
実施形態25 前記第2の血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約325%~約398%を含む、実施形態23の方法。
【0212】
実施形態26 前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、前記第1及び第2の血小板献血を組み合わせて、前記得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板2単位を調製するのに十分な数の血小板を含む第2の血小板献血を得ることを含む、実施形態2または実施形態3の方法。
【0213】
実施形態27 前記第2の血小板献血が、前記第1の血小板献血と組み合わせたとき、2という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む、実施形態2または3の方法。
【0214】
実施形態28 前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することは、前記プールされた製剤から血小板2単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、実施形態2または実施形態3の方法。
【0215】
実施形態29 前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、前記第1及び第2の血小板献血を組み合わせて、前記得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板3単位を調製するのに十分な数の血小板を含む第2の血小板献血を得ることを含む、実施形態4~6のいずれか1つの方法。
【0216】
実施形態30 前記第2の血小板献血が、前記第1の血小板献血と組み合わせたとき、血小板3単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む、実施形態4~6のいずれか1つの方法。
【0217】
実施形態31 前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することは、前記プールされた製剤から血小板3単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、実施形態4~6のいずれか1つの方法。
【0218】
実施形態32 前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、前記第1及び第2の血小板献血を組み合わせて、前記得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板5単位を調製するのに十分な数の血小板を含む第2の血小板献血を得ることを含む、実施形態7~10の方法。
【0219】
実施形態33 前記第2の血小板献血が、前記第1の血小板献血と組み合わせたとき、5という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む、実施形態7~10のいずれか1つの方法。
【0220】
実施形態34 前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することは、前記プールされた製剤から血小板5単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、実施形態7~10のいずれか1つの方法。
【0221】
実施形態35 前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、前記第1及び第2の血小板献血を組み合わせて、前記得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板7単位を調製するのに十分な数の血小板を含む第2の血小板献血を得ることを含む、実施形態11~14のいずれか1つの方法。
【0222】
実施形態36 前記第2の血小板献血が、前記第1の血小板献血と組み合わせたときに、7という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む、実施形態11~14のいずれか1つの方法。
【0223】
実施形態37 前記第2のドナーから前記第2の血小板献血を採取することは、前記プールされた製剤から血小板7単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、実施形態11~14のいずれか1つの方法。
【0224】
実施形態38 前記第1の血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、前記第2の血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態15~17のいずれか1つの方法。
【0225】
実施形態39 前記プールされた血小板製剤が、血小板3単位を調製するのに十分な数の血小板を含む、実施形態38の方法。
【0226】
実施形態40 前記複数の血小板単位が血小板3単位を含む、実施形態38または実施形態39の方法。
【0227】
実施形態41 前記第1の血小板献血が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、前記第2の血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態18~21のいずれか1つの方法。
【0228】
実施形態42 前記プールされた血小板製剤が、血小板5単位を調製するのに十分な数の血小板を含む、実施形態41の方法。
【0229】
実施形態43 複数の血小板単位が血小板5単位を含む、実施形態41または実施形態42の方法。
【0230】
実施形態44 第3のドナーからアフェレシスにより第3の血小板献血を採取すること、前記第3の血小板献血を前記第1及び前記第2の血小板献血と組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ること、及び前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含み、ここで前記複数の血小板単位が、前記第1、第2、及び第3の血小板献血を組み合わせずに前記第1の血小板献血と前記第2の血小板献血と前記第3の血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む、実施形態1~43のいずれか1つの方法。
【0231】
実施形態45 前記第2の血小板献血が、前記第1の血小板献血が採取されたときから20時間以内に採取される、実施形態1~44のいずれか1つの方法。
【0232】
実施形態46 前記第2の血小板献血が、前記第1の血小板献血が採取されたときから12時間以内に採取される、実施形態45の方法。
【0233】
実施形態47 前記第2の血小板献血が、前記第1の血小板献血が採取されたときから6時間以内に採取される、実施形態46の方法。
【0234】
実施態様48 前記第3の血小板献血が、前記第1の血小板献血が採取された時から12時間以内に採取される、実施態様44の方法。
【0235】
実施形態49 前記プールされた血小板製剤が、同じABOの血液型のドナーのみからの血小板を含む、実施形態1~48のいずれか1つの方法。
【0236】
実施形態50 前記第1の血小板献血及び前記第2の血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、実施形態1~49のいずれか1つの方法。
【0237】
実施形態51 前記第1の血小板献血、前記第2の血小板献血及び前記第3の血小板献血の各々に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、実施形態44の方法。
【0238】
実施形態52 前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、実施形態1~49のいずれか1つの方法。
【0239】
実施形態53 前記血小板献血またはプールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことが、前記血小板献血またはプールされた血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含む、実施形態50~52のいずれか1つの方法。
【0240】
実施形態54 前記病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、実施形態53の方法。
【0241】
実施形態55 前記病原体不活性化化合物がソラレンである、実施形態54の方法。
【0242】
実施形態56 前記病原体不活性化化合物がアモトサレンである、実施形態55の方法。
【0243】
実施形態57 前記複数の血小板単位における前記血小板単位がそれぞれ、ヒトである対象への注入に適した治療用量の血小板を含む、実施形態1~56のいずれか1つの方法。
【0244】
実施形態58 前記治療用量の血小板が、政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関の基準によって定められる最小数の血小板を含む、実施形態57の方法。
【0245】
実施形態59 前記血小板単位の各々が、少なくとも約2.4x1011個の血小板を含む、実施形態1~58のいずれか1つの方法。
【0246】
実施形態60 前記血小板単位の各々が、少なくとも約2.6x1011個の血小板を含む、実施形態59の方法。
【0247】
実施形態61 前記血小板単位の各々が、少なくとも約3.0x1011個の血小板を含む、実施形態60の方法。
【0248】
実施形態62 前記血小板単位の各々が、少なくとも約3x1011個の治療用量の血小板を含む、実施形態26~28のいずれか1つの方法。
【0249】
実施形態63 前記プールされた血小板製剤が、少なくとも約6.2x1011個の血小板を含む、実施形態62の方法。
【0250】
実施形態64 前記血小板単位の各々が、少なくとも約3x1011個の治療用量の血小板を含む、実施形態29~31のいずれか1つの方法。
【0251】
実施形態65 前記プールされた血小板製剤が、少なくとも約9.3x1011個の血小板を含む、実施形態65の方法。
【0252】
実施形態66 前記血小板単位の各々が、少なくとも約3x1011個の治療用量の血小板を含む、実施形態26~34のいずれか1つの方法。
【0253】
実施形態67 前記プールされた血小板製剤が、少なくとも約15.5x1011個の血小板を含む、実施形態66の方法。
【0254】
実施形態68 前記血小板採取を目的とすることは、最適な血小板採取を判定することを含む、実施形態2、4、7、11、15、18、22、26、29、32及び35のいずれか1つの方法。
【0255】
実施形態69 前記血小板採取を目的とすることが、アフェレシスシステムへの入力を提供することを含む、実施形態2、4、7、11、15、18、22、26、29、32及び35のいずれか1つの方法。
【0256】
実施形態70 前記血小板採取を目的とすることが、アフェレシスシステムに献血の体積を提供することを含む、実施形態2、4、7、11、15、18、22、26、29、32及び35のいずれか1つの方法。
【0257】
実施形態71 前記第1の血小板献血及び前記第2の血小板献血が、前記プールされた血小板製剤の前記体積に適したサイズの単一容器内で組み合わせられる、実施形態1~70のいずれか1つの方法。
【0258】
実施形態72 注入に適した複数の血小板単位を調製する方法であって、
a)アフェレシス採取の血小板製剤の在庫の在庫ログを維持すること、ここで前記在庫ログは、各血小板製剤について一意的な識別子、ドナーの血液型、献血時間及び前記製剤の血小板の量を含む、
b)アフェレシスにより血小板を献血するのに適した得られるドナーを同定すること、
c)前記得られるドナーから採取された血小板と組み合わせるために前記在庫の少なくとも1つの血小板製剤を前記在庫ログから選択すること、
d)前記得られるドナーからアフェレシスによって新たな血小板献血を採取すること、
e)前記少なくとも1つの選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ること、及び
f)前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離すること、ここで前記複数の血小板単位が、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血とを組み合わせずに少なくとも1つの選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血とから調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む
を含む前記方法。
【0259】
実施形態73 アフェレシス採取の血小板製剤の前記在庫が、既に採取された既存の血小板製剤を含む、実施形態72の方法。
【0260】
実施形態74 アフェレシス採取の血小板製剤の前記在庫が、1人以上の現ドナーからアフェレシスにより採取されている1つ以上の血小板製剤を含み、前記1人以上の現ドナーが前記得られるドナーではない、実施形態72の方法。
【0261】
実施形態75 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態72~74のいずれか1つの方法。
【0262】
実施形態76 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態72~74のいずれか1つの方法。
【0263】
実施形態77 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない、実施形態72~74及び76のいずれか1つの方法。
【0264】
実施形態78 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約125%~約198%を含む、実施形態76の方法。
【0265】
実施形態79 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態72~74のいずれか1つの方法。
【0266】
実施形態80 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない、実施形態72~74及び79のいずれか1つの方法。
【0267】
実施形態81 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約225%~約298%を含む、実施形態80の方法。
【0268】
実施形態82 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約125%~約198%を含む、実施形態80の方法。
【0269】
実施形態83 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施態様72~74のいずれか1つの方法。
【0270】
実施形態84 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約325%を含むが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない、実施形態72~74及び83のいずれか1つの方法。
【0271】
実施形態85 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約325%~約398%を含む、実施形態84の方法。
【0272】
実施形態86 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約125%~約198%を含む、実施形態83の方法。
【0273】
実施形態87 前記新たな血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない献血を得ることを含む、実施形態72~86のいずれか1つの方法。
【0274】
実施形態88 前記新たな血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態72~86のいずれか1つの方法。
【0275】
実施形態89 前記新たな血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約125%~約198%を含む、実施形態88の方法。
【0276】
実施形態90 前記新たな血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない献血を得ることを含む、実施態様72~86のいずれか1つの方法。
【0277】
実施形態91 前記新たな血小板献血が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態72~86のいずれか1つの方法。
【0278】
実施形態92 前記新たな血小板献血が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数の約125%~約198%を含む、実施形態91の方法。
【0279】
実施形態93 前記新たな血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約225%~約298%を含む、実施形態91の方法。
【0280】
実施形態94 前記新たな血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約325%を含むが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない献血を得ることを含む、実施形態72~86のいずれか1つの方法。
【0281】
実施形態95 前記新たな血小板献血が、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板4単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態72~86のいずれか1つの方法。
【0282】
実施形態96 前記新たな血小板献血が、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数の約125%~約198%を含む、実施形態95の方法。
【0283】
実施形態97 前記新たな血小板献血が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の約325%~約398%を含む、実施形態95の方法。
【0284】
実施形態98 前記得られるドナーから前記新たな血小板献血を採取することは、前記血小板採取を目的として、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血を組み合わせて、前記得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板2単位を調製するのに十分な数の血小板を含む献血を得ることを含む、実施形態75の方法。
【0285】
実施形態99 前記新たな血小板献血が、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤と組み合わせたとき、2という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む、実施形態75の方法。
【0286】
実施形態100 前記得られるドナーから前記新たな血小板献血を採取することが、前記プールされた製剤から血小板2単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、実施形態75の方法。
【0287】
実施形態101 前記得られるドナーから前記新たな血小板献血を採取することは、前記血小板採取を目的として、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血を組み合わせて、前記得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板3単位を調製するのに十分な数の血小板を含む献血を得ることを含む、実施形態76~78のいずれか1つの方法。
【0288】
実施形態102 前記新たな血小板献血が、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤と組み合わせたときに、血小板3単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む、実施形態76~78のいずれか1つの方法。
【0289】
実施態様103 前記得られるドナーから前記新たな血小板献血を採取することが、前記プールされた製剤から血小板3単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、実施態様76~78のいずれか1つの方法。
【0290】
実施形態104 前記得られるドナーから前記新たな血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血を組み合わせて、前記得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板5単位を調製するのに十分な数の血小板を含む献血を得ることを含む、実施形態79~82のいずれか1つの方法。
【0291】
実施形態105 前記新たな血小板献血が、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤と組み合わせたときに、5という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む、実施形態79~82のいずれか1つの方法。
【0292】
実施形態106 前記得られるドナーから前記新たな血小板献血を採取することが、前記プールされた製剤から血小板5単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、実施形態79~82のいずれか1つの方法。
【0293】
実施形態107 前記得られるドナーから前記新たな血小板献血を採取することが、前記血小板採取を目的として、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血を組み合わせて、前記得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板7単位を調製するのに十分な数の血小板を含む献血を得ることを含む、実施形態83~86のいずれか1つの方法。
【0294】
実施形態108 前記新たな血小板献血が、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤と組み合わせたときに、7という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む、実施形態83~86のいずれか1つの方法。
【0295】
実施形態109 前記得られるドナーから前記新たな血小板献血を採取することが、前記プールされた製剤から血小板7単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、実施形態83~86のいずれか1つの方法。
【0296】
実施形態110 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない血小板を含み、前記新たな血小板献血は、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態88または実施形態89の方法。
【0297】
実施形態111 前記プールされた血小板製剤が、血小板3単位を調製するのに十分な数の血小板を含む、実施形態110の方法。
【0298】
実施形態112 前記複数の血小板単位が血小板3単位を含む、実施形態110または実施形態111の方法。
【0299】
実施形態113 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含み、前記新たな血小板献血は、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態91~93のいずれか1つの方法。
【0300】
実施形態114 前記プールされた血小板製剤が、血小板5単位を調製するのに十分な数の血小板を含む、実施形態113の方法。
【0301】
実施形態115 前記複数の血小板単位が血小板5単位を含む、実施形態113または実施形態114の方法。
【0302】
実施形態116 アフェレシスによって血小板を献血するのに適した第2の得られるドナーを同定すること、前記第2の得られるドナーからアフェレシスによって第2の新たな血小板献血を採取すること、前記第2の新たな血小板献血を前記少なくとも1つの選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血と組み合わせて前記プールされた血小板製剤を得ること、及び前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含み、ここで前記複数の血小板単位は、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤、前記新たな血小板献血及び前記第2の新たな血小板献血を組み合わせずに前記少なくとも1つの選択された血小板製剤、前記新たな血小板献血及び前記第2の新たな血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む、実施形態72~115のいずれか1つの方法。
【0303】
実施形態117 前記新たな血小板献血が、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤が採取されたときから12時間以内に採取される、実施形態72~116のいずれか1つの方法。
【0304】
実施形態118 前記第2の新たな血小板献血が、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血が採取されるときから12時間以内に採取される、実施形態117の方法。
【0305】
実施形態119 前記プールされた血小板製剤が、ABO血液型が同じドナーのみからの血小板を含む、実施形態72~118のいずれか1つの方法。
【0306】
実施形態120 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血のそれぞれに、病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、実施形態72~119のいずれか1つの方法。
【0307】
実施形態121 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤、前記新たな血小板献血及び前記第2の新たな血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、実施形態116の方法。
【0308】
実施形態122 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤、前記新たな血小板献血及び前記第2の新たな血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことが、前記少なくとも1つの選択された血小板製剤、前記新たな血小板献血及び前記第2の新たな血小板献血のそれぞれを病原体不活性化化合物で処理することを含む、実施形態120または実施形態121の方法。
【0309】
実施形態123 前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、実施形態72~119のいずれか1つの方法。
【0310】
実施形態124 前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことが、前記プールされた血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含む、実施形態123の方法。
【0311】
実施形態125 前記病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、実施形態122または実施形態124の方法。
【0312】
実施形態126 前記病原体不活性化化合物がソラレンである、実施形態125の方法。
【0313】
実施形態127 前記病原体不活性化化合物がアモトサレンである、実施形態126の方法。
【0314】
実施形態128 前記複数の血小板単位の前記血小板単位がそれぞれ、ヒトである対象への注入に適した治療用量の血小板を含む、実施形態72~127のいずれか1つの方法。
【0315】
実施形態129 前記治療用量の血小板が、政府機関、規制機関、協会及び/または認定機関の基準によって定められる最小数の血小板を含む、実施形態128の方法。
【0316】
実施形態130 前記血小板単位の各々が、少なくとも約2.4x1011個の血小板を含む、実施形態72~129のいずれか1つの方法。
【0317】
実施形態131 前記血小板単位の各々が、少なくとも約2.6x1011個の血小板を含む、実施形態130の方法。
【0318】
実施形態132 前記血小板単位の各々が、少なくとも約3.0x1011個の血小板を含む、実施形態131の方法。
【0319】
実施形態133 前記血小板単位の各々が、少なくとも約3x1011個の治療用量の血小板を含む、実施形態98~100のいずれか1つの方法。
【0320】
実施形態134 前記プールされた血小板製剤が、少なくとも約6.2x1011個の血小板を含む、実施形態133の方法。
【0321】
実施形態135 前記血小板単位の各々が、少なくとも約3x1011個の治療用量の血小板を含む、実施形態101~103のいずれか1つの方法。
【0322】
実施形態136 前記プールされた血小板製剤が、少なくとも約9.3x1011個の血小板を含む、実施形態135の方法。
【0323】
実施形態137 前記血小板単位の各々が、少なくとも約3x1011個の治療用量の血小板を含む、実施形態98~106のいずれか1つの方法。
【0324】
実施形態138 前記プールされた血小板製剤が、少なくとも約15.5x1011個の血小板を含む、実施形態137の方法。
【0325】
実施形態139 前記血小板採取を目的とすることは、最適な血小板採取を判定することを含む、実施形態87、90、94、98、101、104、107のいずれか1つの方法。
【0326】
実施形態140 前記血小板採取を目的とすることが、アフェレシスシステムへの入力を提供することを含む、実施形態87、90、94、98、101、104、107のいずれか1つの方法。
【0327】
実施形態141 前記血小板採取を目的とすることが、アフェレシスシステムに献血の体積を提供することを含む、実施形態87、90、94、98、101、104、107のいずれか1つの方法。
【0328】
実施形態142 前記少なくとも1つの選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血が、前記プールされた血小板製剤の前記体積に適切なサイズの単一の容器で組み合わされる、実施形態72~141のいずれか1つの方法。
【0329】
実施形態143 実施形態1~143のいずれか1つの方法によって調製された、注入に適した血小板単位。
【0330】
実施形態144 2つ以上の血小板の治療投与量単位を調製する方法であって、
a)2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位を組み合わせて、プールされた血小板組成物を形成すること、
b)前記プールされた血小板組成物に病原体不活性化プロセスを施すこと、及び
c)前記プールされた血小板組成物を、各々個々の容器における2つ以上の血小板の治療投与量単位に分離すること
を含む前記方法。
【0331】
実施形態145 工程c)に続く治療投与量の血小板単位数が、前記2つ以上のドナー単位を組み合わせずに前記2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位から個別に調製され得る治療投与量の血小板単位数より多い、実施形態144の方法。
【0332】
実施形態146 2つのアフェレシス由来の血小板ドナー単位が組み合わされ、各ドナー単位が、治療投与量1単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態144または実施形態145の方法。
【0333】
実施形態147 各ドナー単位が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%を含む、実施形態146の方法。
【0334】
実施形態148 前記2つのアフェレシス由来の血小板ドナー単位が組み合わされ、各ドナー単位が、治療投与量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、治療投与量3単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態144または実施形態145の方法。
【0335】
実施形態149 各ドナー単位が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%を含む、実施形態148の方法。
【0336】
実施形態150 2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位の少なくとも1つが、アフェレシス採取血小板ドナー単位の在庫の在庫ログから選択され、前記在庫ログは、各血小板ドナー単位について、一意的な識別子、ドナーの血液型、献血時間及び前記ドナー単位の血小板の量を含む、実施形態144~149のいずれか1つの方法。
【0337】
実施形態151 前記2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位の各々が前記在庫ログから選択される、実施形態150の方法。
【0338】
実施形態152 前記2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位が採取したときから12時間以内に組み合わされる、実施形態144~151のいずれか1つの方法。
【0339】
実施形態153 前記2つ以上のアフェレシス由来の血小板ドナー単位が、ABO血液型が同じドナーからのものである、実施形態144~151のいずれか1つの方法。
【0340】
実施形態154 前記プールされた血小板組成物に病原体不活性化プロセスを施すことが、前記プールされた病原体組成物を病原体不活性化化合物で処理することを含む、実施形態144~153のいずれか1つの方法。
【0341】
実施形態155 前記病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、実施形態154の方法。
【0342】
実施形態156 前記病原体不活性化化合物がソラレンである、実施形態155の方法。
【0343】
実施形態157 前記病原体不活性化化合物がアモトサレンである、実施形態156の方法。
【0344】
実施形態158 各血小板の治療投与量単位が、少なくとも2.4x1011個の血小板を含む、実施形態144~157のいずれか1つの方法。
【0345】
実施形態159 各血小板の治療投与量単位が、少なくとも2.6x1011個の血小板を含む、実施形態158の方法。
【0346】
実施形態160 各血小板の治療投与量単位が、少なくとも3.0x1011個の血小板を含む、実施形態159の方法。
【0347】
実施形態161 実施形態144~160のいずれか1つの方法によって調製された血小板の治療投与量単位。
【0348】
実施形態162 ドナーからアフェレシスにより血小板献血を採取するための方法であって、
a)各血小板製剤について一意的な識別子、ドナーの血液型、献血の日付及び前記製剤の血小板の量を含む、アフェレシス採取の血小板製剤の在庫の在庫ログを維持すること、
b)アフェレシスによって血小板を献血するのに適したドナーを同定すること、
c)前記ドナーからアフェレシスによって採取される新たな血小板献血と組み合わせるのに適した1以上の血小板製剤を前記在庫ログから選択すること、
d)前記目標体積は前記新たな血小板献血と前記1つ以上の選択された血小板製剤とを含む組み合わせから調製され得る血小板単位数を最適化する、前記新たな血小板献血の目標体積を判定すること、及び
e)前記ドナーからアフェレシスにより前記新たな血小板献血の前記目標体積を採取すること
を含む前記方法。
【0349】
実施形態163
f)前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ること、及び
g)前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離すること
をさらに含む、実施形態162の方法。
【0350】
実施形態164 前記複数の血小板単位における前記血小板単位の各々が、ヒトである対象への注入に適した治療用量を含む、実施形態163の方法。
【0351】
実施形態165 前記複数の血小板単位が、前記1つ以上の選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血とを組み合わせずに前記1つ以上の選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血から調製され得る血小板単位の総数より多い数の血小板単位を含む、実施形態163または実施形態164の方法。
【0352】
実施形態166 前記1つ以上の選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態162~165のいずれか1つの方法。
【0353】
実施形態167 前記新たな血小板献血の前記目標体積が、前記1つ以上の選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血とを組み合わせて、前記得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分割した後に、血小板2単位を調製するのに十分な数の血小板を含む体積を含む体積である、実施形態166の方法。
【0354】
実施形態168 前記新たな血小板献血が、前記1つ以上の選択された血小板製剤と組み合わせるときに、2という血小板単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む、実施形態166の方法。
【0355】
実施形態169 前記ドナーから前記新たな血小板献血を採取することは、前記プールされた製剤から血小板2単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、実施形態166の方法。
【0356】
実施形態170 前記1つ以上の選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態162~165のいずれか1つの方法。
【0357】
実施形態171 前記1つ以上の選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約125%を含むが、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない、実施形態167の方法。
【0358】
実施態様172 前記新たな血小板献血の前記目標体積が、前記1つ以上の選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血とを組み合わせて、前記得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板3単位を調製するのに十分な数の血小板を含む体積である、実施態様170または実施態様171の方法。
【0359】
実施形態173 前記新たな血小板献血が、前記1つ以上の選択された血小板製剤と組み合わせたときに、血小板3単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む、実施形態170または実施形態171の方法。
【0360】
実施形態174 前記ドナーから前記新たな血小板献血を採取することが、前記プールされた製剤から血小板3単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、実施形態170または実施形態171の方法。
【0361】
実施形態175 前記1つ以上の選択された血小板製剤が、血小板2単位を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態162~165のいずれか1つの方法。
【0362】
実施形態176 前記1つ以上の選択された血小板製剤が、血小板1単位を調製するのに必要とされる血小板数の少なくとも約225%を含むが、血小板3単位を調製するのに必要とされる血小板数より少ない、実施形態175の方法。
【0363】
実施形態177 前記新たな血小板献血の前記目標体積が、前記1つ以上の選択された血小板製剤と前記新たな血小板献血とを組み合わせて、前記得られたプールされた血小板製剤を複数の血小板単位に分離した後に、血小板5単位を調製するのに十分な数の血小板を含む体積である、実施形態175または実施形態176の方法。
【0364】
実施形態178 前記新たな血小板献血が、前記1つ以上の選択された血小板製剤と組み合わせたときに、血小板5単位に分離するのに十分な数の血小板を含むプールされた血小板製剤を得るのに十分な数の血小板を含む、実施形態175または実施形態176の方法。
【0365】
実施形態179 前記ドナーから前記新たな血小板献血を採取することが、前記プールされた製剤から血小板5単位を調製するのに十分な数の血小板を採取することを含む、実施形態175または実施形態176の方法。
【0366】
実施形態180 前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血のそれぞれが、1治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、2治療用量を調製するのに必要とされる血小板数より少ない数を含む、実施形態164または実施形態165の方法。
【0367】
実施形態181 前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血のそれぞれが、治療投与量2単位の血小板を調製するのに必要とされる血小板数より多いが、血小板の治療投与量3単位を調製するのに必要とされる血小板より少ない数を含む、実施形態164または実施形態165の方法。
【0368】
実施形態182 前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血が、採取したときから12時間以内に組み合わされる、実施形態163~182のいずれか1つの方法。
【0369】
実施形態183 前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血が、ABO血液型が同じドナーからのものである、実施形態163~182のいずれか1つの方法。
【0370】
実施形態184 各血小板単位が少なくとも2.4x1011個の血小板を含む、実施形態163~182のいずれか1つの方法。
【0371】
実施形態185 各血小板単位が、少なくとも2.6x1011個の血小板を含む、実施形態184の方法。
【0372】
実施形態186 各血小板単位が、少なくとも3.0x1011個の血小板を含む、実施形態185の方法。
【0373】
実施形態187 前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、実施形態163~186のいずれか1つの方法。
【0374】
実施形態188 前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことが、前記プールされた血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含む、実施形態187の方法。
【0375】
実施形態189 前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血のそれぞれに病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、実施形態163~186のいずれか1つの方法。
【0376】
実施形態190 前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血に病原体不活性化プロセスを施すことは、前記1つ以上の選択された血小板製剤及び前記新たな血小板献血を病原体不活性化化合物で処理することを含む、実施形態189の方法。
【0377】
実施形態191 前記病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、実施形態187~190のいずれか1つの方法。
【0378】
実施形態192 前記病原体不活性化化合物がソラレンである、実施形態191の方法。
【0379】
実施形態193 前記病原体不活性化化合物がアモトサレンである、実施形態192の方法。
【0380】
実施形態194 実施形態163~193のいずれか1つの方法によって調製された複数の血小板単位から選択される、ヒトである対象への注入に適した血小板単位。
【0381】
実施形態195 2名以上のドナーから得るプールされたアフェレシス由来の血小板を含み、前記プールされたアフェレシス由来の血小板が病原体不活性化化合物で処理されている、対象に注入するのに適した血小板の治療投与量単位。
【0382】
実施形態196 前記アフェレシス由来の血小板が、プール前に前記病原体不活性化化合物で処理されている、実施形態195の治療投与量単位。
【0383】
実施形態197 前記アフェレシス由来の血小板が、プール後に前記病原体不活性化化合物で処理されている、実施形態195の血小板の治療投与量単位。
【0384】
実施形態198 前記病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540及びそれらの混合物からなる群より選択される光活性病原体不活性化化合物である、実施形態195~197の血小板の治療投与量単位。
【0385】
実施形態199 前記病原体不活性化化合物がソラレンである、実施形態198の血小板の治療投与量単位。
【0386】
実施形態200 前記病原体不活性化化合物がアモトサレンである、実施形態199の血小板の治療投与量単位。
【0387】
実施形態201 前記アフェレシス由来の血小板が、ABO血液型が同じドナーからのものである、実施形態195~200のいずれか1つの血小板の治療投与量単位。
【0388】
実施形態202 前記治療投与量単位が少なくとも2.4x1011個の血小板を含む、実施形態195~201のいずれか1つの血小板の治療投与量単位。
【0389】
実施形態203 前記治療投与量単位が、少なくとも2.6x1011個の血小板を含む、実施形態202の血小板の治療投与量単位。
【0390】
実施形態204 前記治療投与量単位が、少なくとも3.0x1011個の血小板を含む、実施形態203の血小板の治療投与量単位。
【0391】
実施形態205 実施形態143または実施形態194の血小板単位、または実施形態161及び195~204のいずれか1つの血小板の治療投与量単位を対象に注入することを含む、必要とする対象に血小板を注入する方法。
【0392】
実施形態206 注入用の血小板単位を最適化するためのコンピュータで実施される方法であって、
1つ以上のプロセッサ及びメモリを含むコンピュータシステムにおいて、
血小板献血の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、
前記受信された1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、
前記探索結果に基づいて、前記血小板献血の体積を判定すること、及び
前記判定された前記血小板献血の体積が、血小板単位の最適化を可能にする、前記判定された血小板献血の体積を提供すること、
を含む前記方法。
【0393】
実施形態207 前記血小板献血及び前記複数の血小板製剤の少なくとも1つが、アフェレシス由来の血小板を含む、実施形態206の方法。
【0394】
実施形態208 前記血小板献血が、ドナーから現在採取されている血小板またはドナーから採取される血小板を含む、実施形態206または207の方法。
【0395】
実施形態209 前記血小板献血の前記1つ以上の特性が、血液型、献血時間、単位体積あたりの血小板の数、及び任意選択で最大血小板献血の体積を含む、実施形態206~208のいずれか1つの方法。
【0396】
実施形態210 血液型の値が、A、B、AB、またはOのうちの1つを含む、実施形態209の方法。
【0397】
実施形態211 複数の血小板製剤の表現に関連する前記複数の値を探索するように命令することは、
前記血小板献血の1つ以上の特性に関連する1つ以上の前記受信した値を使用して探索するための1つ以上の基準を取得すること、
前記1つ以上の探索基準に基づいて、前記複数の血小板製剤の前記表現に関連する前記複数の値を探索するように命令すること、及び
前記複数の血小板製剤の前記表現から1つ以上の血小板製剤の候補表現を取得することであって、前記1つ以上の血小板製剤の候補表現は、前記1つ以上の探索基準を満たす値を有すること
を含む、実施形態206~210のいずれか1つの方法。
【0398】
実施形態212 前記探索基準が、血液型、献血時間、血小板の体積、及び単位体積あたりの血小板数の1つ以上のうちの1つ以上の閾値条件を含む、実施形態211の方法。
【0399】
実施形態213 血小板製剤の前記1つ以上の候補表現を取得することが、前記1つ以上の探索基準に基づいて前記複数の血小板製剤の前記表現をフィルタリングすることを含む、実施形態211または212の方法。
【0400】
実施形態214 前記複数の血小板製剤の前記表現が、血小板製剤の在庫に保存された血小板製剤、複数のドナーから現在採取されている血小板製剤、及び複数のドナーから採取される血小板製剤のうちの少なくとも1つを含む、実施形態206~213のいずれか1つの方法。
【0401】
実施形態215 前記血小板献血の前記体積を判定することが、
前記探索結果によって提供される血小板製剤の1つ以上の候補表現に対応する1つ以上の値を取得すること、
血小板単位の基準が血小板単位の最適化を可能にする、血小板単位の1つ以上の基準を取得すること、
血小板製剤の1つ以上の候補表現、及び血小板単位の前記1つ以上の基準に対応する前記1つ以上の値に基づいて、前記複数の血小板製剤の前記1つ以上の候補表現から選択する1つ以上の血小板製剤を判定すること、及び
前記判定された血小板製剤に基づいて前記血小板献血の前記体積を取得すること
を含む、実施形態206~214のいずれか1つの方法。
【0402】
実施形態216 前記判定された前記血小板献血の体積を提供することが、
前記判定された前記血小板献血の体積を前記コンピュータシステムのディスプレイに表示すること、
前記判定された前記血小板献血の体積を提供する通知を送信すること、及び
前記判定された前記血小板献血の体積をアフェレシスシステムに提供すること
の少なくとも1つを含む、実施形態206~215のいずれか1つの方法。
【0403】
実施形態217 前記血小板献血と、前記複数の血小板製剤の前記表現から選択される1つ以上の血小板製剤を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ることをさらに含む、実施形態206~216のいずれか1つの方法。
【0404】
実施形態218 前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含む、実施形態217の方法。
【0405】
実施形態219 注入用の血小板単位を最適化するための命令が記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体であって、コンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記命令により、前記コンピュータシステムは、
血小板献血の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、
前記受信した1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、
前記探索結果に基づいて、前記血小板献血の体積を判定すること、及び
前記判定された前記血小板献血の体積が、血小板単位の最適化を可能にする、前記判定された前記血小板献血の体積を提供すること
を生じる、前記コンピュータ可読媒体。
【0406】
実施形態220 注入用の血小板単位を最適化するためのシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
命令が保存されているメモリであって、前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記コンピュータシステムに、
血小板献血の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、
前記受信した1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、
前記探索結果に基づいて、前記血小板献血の体積を判定すること、及び
前記判定された前記血小板献血の体積が、血小板単位の最適化を可能にする、前記判定された前記血小板献血の体積を提供すること
を生じさせるメモリと
を含む、前記システム。
【0407】
実施形態221 前記コンピュータシステムがアフェレシスシステムと一体である、実施形態220のシステム。
【0408】
実施形態222 注入用の血小板単位を最適化するためのコンピュータで実施される方法であって、
1つ以上のプロセッサ及びメモリを含むコンピュータシステムにおいて、
第1の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、
前記受信された1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、
前記探索結果に基づいて、複数の血小板製剤の前記表現から第2の血小板製剤を選択すること、及び
前記選択された第2の血小板製剤が血小板単位の最適化を可能にする、前記選択された第2の血小板製剤を提供すること
を含む前記方法。
【0409】
実施形態223 前記第1の血小板製剤及び前記複数の血小板製剤の少なくとも1つが、アフェレシス由来の血小板を含む、実施形態222の方法。
【0410】
実施形態224 前記第1の血小板製剤が、血小板製剤の在庫に保存された血小板製剤を含む、実施形態222または223の方法。
【0411】
実施形態225 前記第1の血小板製剤の前記1つ以上の特性が、血液型、献血時間、体積及び単位体積あたりの血小板の数を含む、実施形態222~224のいずれか1つの方法。
【0412】
実施形態226 前記血液型の前記値が、A、B、AB、またはOのうちの1つを含む、実施形態225の方法。
【0413】
実施形態227 複数の血小板製剤の表現に関連する前記複数の値を探索するように命令することは、
前記第1の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する前記1つ以上の受信した値を使用して探索するための1つ以上の基準を取得すること、
前記1つ以上の探索基準に基づいて、前記複数の血小板製剤の前記表現に関連する前記複数の値を探索するように命令すること、
前記複数の血小板製剤の前記表現から1つ以上の血小板製剤の候補表現を取得すること、ここで、前記1つ以上の血小板製剤の候補表現は、前記1つ以上の探索基準を満たす値を有する
を含む、実施形態222~226の方法。
【0414】
実施形態228 前記探索基準が、血液型、献血時間、体積、及び単位体積あたりの血小板数のうちの1つ以上の閾値条件を含む、実施形態227の方法。
【0415】
実施形態229 血小板製剤の前記1つ以上の候補表現を取得することが、前記1つ以上の探索基準に基づいて、前記複数の血小板製剤の前記表現をフィルタリングすることを含む、実施形態227または228の方法。
【0416】
実施形態230 前記複数の血小板製剤の前記表現が、血小板製剤の在庫に保存された血小板製剤、複数のドナーから現在採取されている血小板製剤、及び複数のドナーから採取される血小板製剤のうちの少なくとも1つを含む、実施形態222~229のいずれか1つの方法。
【0417】
実施形態231 前記第2の血小板製剤を選択することが、
前記探索結果によって提供される血小板製剤の1つ以上の候補表現に対応する1つ以上の値を取得すること、
血小板単位の前記基準が血小板単位の最適化を可能にする、血小板単位の前記1つ以上の基準を取得すること、及び
血小板製剤の1つ以上の候補表現、及び血小板単位の前記1つ以上の基準に対応する前記1つ以上の値に基づいて、血小板製剤の前記1つ以上の候補表現から第2の血小板製剤を選択すること
を含む、実施形態222~230のいずれか1つの方法。
【0418】
実施形態232 前記選択された第2の血小板製剤を提供することが、
前記選択された第2の血小板製剤を前記コンピュータシステムのディスプレイに表示すること、及び
前記選択された第2の血小板製剤を提供する通知を送信すること、及び
前記選択された第2の血小板製剤の同定をアフェレシスシステムに提供すること
の少なくとも1つを含む、実施形態222~231のいずれか1つの方法。
【0419】
実施形態233 前記第1の血小板製剤と選択された第2の血小板製剤を組み合わせて、プールされた血小板製剤を得ることをさらに含む、実施形態222~232のいずれか1つの方法。
【0420】
実施形態234 前記プールされた血小板製剤を各々個々の容器における複数の血小板単位に分離することをさらに含む、実施形態233の方法。
【0421】
実施形態235 注入用の血小板単位を最適化するための命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、コンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記命令により、前記コンピュータシステムは、
第1の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、
前記受信した1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、
前記探索結果に基づいて、複数の血小板製剤の前記表現から第2の血小板製剤を選択すること、及び
前記選択された第2の血小板製剤が血小板単位の最適化を可能にする、前記選択された第2の血小板製剤を提供すること、
を生じさせる、前記非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0422】
実施形態236 注入用の血小板単位を最適化するためのシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
命令が保存されているメモリであって、前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記コンピュータシステムに、
第1の血小板製剤の1つ以上の特性に関連する1つ以上の値を受信すること、
前記受信した1つ以上の値に基づいて、複数の血小板製剤の表現に関連する複数の値を探索するように命令すること、
前記探索結果に基づいて、複数の血小板製剤の前記表現から第2の血小板製剤を選択すること、
前記選択された第2の血小板製剤が血小板単位の最適化を可能にする、前記選択された第2の血小板製剤を提供すること
を生じさせるメモリと
を含む、前記システム。
【0423】
実施形態237 前記コンピュータシステムが、アフェレシスシステムと一体である、実施形態236のシステム。
【0424】
実施形態238 前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことをさらに含む、実施形態217、218、233及び234のいずれか1つの方法。
【0425】
実施形態239 前記プールされた血小板製剤に病原体不活性化プロセスを施すことが、前記プールされた血小板製剤を病原体不活性化化合物で処理することを含む、実施形態238の方法。
【0426】
実施形態240 前記病原体不活性化化合物が、ソラレン、イソアロキサジン、アロキサジン、フタロシアニン、フェノチアジン、ポルフィリン、及びメロシアニン540からなる群から選択される光活性病原体不活性化化合物である、実施形態239の方法。
【0427】
実施形態241 前記病原体不活性化化合物がソラレンである、実施形態240の方法。
【0428】
実施形態242 前記病原体不活性化化合物がアモトサレンである、実施形態241の方法。
【0429】
実施形態243 2つ以上の血小板献血から複数の血小板単位を調製するための処理用セットであって、前記血小板単位の各々が病原体不活性化され、対象への注入に適しており、
a)病原体不活性化化合物(PIC)を含み、前記2つ以上の血小板献血を前記PICと組み合わせるのに適した第1の容器、
b)前記第1の容器に連結された第2の容器であって、前記PICと混合した前記2つ以上の血小板献血が前記第2の容器内で無菌条件下で光化学的に不活性化可能であり、前記2つ以上の血小板献血の前記体積が、前記複数の血小板単位を得るのに十分である前記第2の容器、
c)化合物吸収装置(CAD)であって、前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が、無菌条件下で前記第2の容器から前記化合物吸収装置に移送できるように、前記第2の容器に連結された前記化合物吸収装置(CAD)、及び
d)前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血を前記化合物吸収装置から前記2つ以上の第3の容器に無菌条件下で移送して前記複数の血小板単位を提供することができるように、前記化合物吸収装置に各々が連結される、2つ以上の第3の容器、
を含み、
前記複数の血小板単位は、前記2つ以上の血小板献血を組み合わせずに前記2つ以上の献血から調製することができる血小板単位の前記総数より多い数の血小板単位を含む、
前記処理用セット。
【0430】
実施形態244 3つ以上の第3の容器を含み、前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が前記化合物吸収装置から前記3つ以上の第3の容器に無菌条件下で移送できるように各々が連結されることによって、前記複数の病原体不活性化血小板単位を提供することができる、実施形態243の処理用セット。
【0431】
実施形態245 前記2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を収容するのに適した追加の容器をさらに含み、前記追加の容器の前記1つ以上の血小板献血が無菌条件下で前記追加の容器から前記第1の容器に移送できるように前記追加の容器が前記第1の容器に連結される、実施形態243または244の処理用セット。
【0432】
実施形態246 前記追加の容器が、アフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適している、実施形態245の処理用セット。
【0433】
実施形態247 前記追加の容器が第2の追加の容器との無菌での連結に適している、実施形態245または実施形態246の処理用セット。
【0434】
実施形態248 前記第2の追加の容器が前記2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を収容し、前記追加の容器が前記第2の追加の容器との無菌での連結に適しており、前記第2の追加の容器の前記1つ以上の血小板献血が前記第2の追加の容器から無菌条件下で前記追加の容器に移送できる、実施形態247の処理用セット。
【0435】
実施形態249 前記2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を収容するのに適した第2の追加の容器をさらに備え、前記第2の追加の容器は、前記第2の追加の容器の前記1つ以上の血小板献血が前記第2の追加の容器から無菌条件下で前記追加の容器に移送できるように前記追加の容器に連結される、実施形態245~248のいずれか1つの処理用セット。
【0436】
実施形態250 前記追加の容器が、第1のドナーからアフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適しており、前記第2の追加の容器が、第2のドナーからアフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適している、実施形態247~249のいずれか1つの処理用セット。
【0437】
実施形態251 前記PICがソラレンである、実施形態243~250のいずれか1つの処理用セット。
【0438】
実施形態252 前記PICがアモトサレンである、実施形態251の処理用セット。
【0439】
実施形態253 (a)処理用セットと、(b)前記処理用セットを使用して、2つ以上の血小板献血から複数の血小板単位を調製するための説明書とを含み、前記血小板単位の各々は病原体不活性化され、対象への注入に適しており、前記複数の血小板単位は、前記2つ以上の血小板献血を組み合わせずに前記2つ以上の献血から調製することができる血小板単位より多い数を含み、
前記処理用セットは、
1)病原体不活性化化合物(PIC)を含み、前記2つ以上の血小板献血を前記PICと組み合わせるのに適した第1の容器と、
2)前記第1の容器に連結された第2の容器であって、前記PICと混合した前記2つ以上の血小板献血が前記第2の容器内で無菌条件下で光化学的に不活性化可能であり、前記2つ以上の血小板献血の前記体積が、前記複数の血小板単位を得るのに十分である前記第2の容器と、
3)化合物吸収装置(CAD)であって、前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が、無菌条件下で前記第2の容器から前記化合物吸収装置に移送できるように、前記第2の容器に連結された前記化合物吸収装置(CAD)、及び
4)前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血を前記化合物吸収装置から前記2つ以上の第3の容器に無菌条件下で移送して前記複数の血小板単位を提供することができるように、前記化合物吸収装置に各々が連結される、2つ以上の第3の容器、
を含むキット。
【0440】
実施形態254 前記処理用セットが、3つ以上の第3の容器を含み、前記2つ以上の光化学的に不活性化された血小板献血が前記化合物吸収装置から前記3つ以上の第3の容器に無菌条件下で移送できるように各々が前記化合物吸収装置に連結されることによって、前記複数の病原体不活性化血小板単位を提供する、実施形態253のキット。
【0441】
実施形態255 前記処理用セットが、前記2つ以上の血小板献血の1つ以上を収容するのに適した追加の容器をさらに含み、前記追加の容器の前記1つ以上の血小板献血が無菌条件下で前記追加の容器から前記第1の容器に移送できるように前記追加の容器が前記第1の容器に連結される、実施形態253または実施形態254のキット。
【0442】
実施形態256 前記追加の容器が、アフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適している、実施形態255のキット。
【0443】
実施形態257 前記追加の容器が、第2の追加の容器との無菌での連結に適している、実施形態255または256のキット。
【0444】
実施形態258 前記第2の追加の容器が前記2つ以上の血小板献血のうちの1つ以上を含み、前記追加の容器が前記第2の追加の容器との無菌での連結に適しており、前記第2の追加の容器の前記1つ以上の血小板献血は、無菌条件下で前記第2の追加の容器から前記追加の容器に移送できる、実施形態257のキット。
【0445】
実施形態259 前記処理用セットは、前記2つ以上の血小板献血の1つ以上を収容するのに適した第2の追加の容器をさらに含み、前記第2の追加の容器は、前記第2の追加の容器の前記1つ以上の血小板献血を、無菌条件下で前記第2の追加の容器から前記追加の容器に移送できるように前記追加の容器に連結される、実施形態255~258のいずれか1つのキット。
【0446】
実施形態260 前記追加の容器が第1のドナーからアフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適しており、前記第2の追加の容器が、第2のドナーからアフェレシスによって得られた血小板献血を収容するのに適している、実施形態257~259のいずれか1つのキット。
【0447】
実施形態261 前記PICがソラレンである、実施形態253~260のいずれか1つのキット。
【0448】
実施形態262 前記PICがアモトサレンである、実施形態261のキット。
【0449】
実施形態263 前記複数の血小板単位における前記血小板単位が各々、治療用量の血小板を含む、実施形態243~252のいずれか1つの処理用セット、または実施形態253~262のいずれか1つのキット。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9