(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-01
(45)【発行日】2023-08-09
(54)【発明の名称】車載用リモコン装置
(51)【国際特許分類】
G07B 15/00 20110101AFI20230802BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20230802BHJP
【FI】
G07B15/00 510
G08G1/09 F
(21)【出願番号】P 2019178484
(22)【出願日】2019-09-30
【審査請求日】2022-09-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000166247
【氏名又は名称】古野電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】永田 靖徳
(72)【発明者】
【氏名】古野 直樹
(72)【発明者】
【氏名】國武 輝弘
(72)【発明者】
【氏名】藤本 博康
【審査官】中村 泰二郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-240568(JP,A)
【文献】特開2000-298741(JP,A)
【文献】特開2009-097865(JP,A)
【文献】特開平09-021649(JP,A)
【文献】特開2005-037276(JP,A)
【文献】国際公開第2013/027236(WO,A1)
【文献】特開平06-326626(JP,A)
【文献】実開昭64-040985(JP,U)
【文献】特開2012-043346(JP,A)
【文献】特開2017-079433(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 11/00-17/04
G07C 1/00-15/00
G08G 1/00-99/00
B60R 11/00-11/06,
16/00-16/08
G01C 21/00-21/36,
23/00-25/00
H03J 9/00- 9/06
H04Q 9/00- 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
路側装置との間で通信を行う車載器との間で情報通信を行うリモコン通信部と、
車載用リモコン装置の全体制御を行うリモコン制御部と、
複数の操作子を備え、操作入力を受け付ける操作部と、
前記情報通信で
前記リモコン通信部で取得した情報
、および、前記操作部の操作子に割り当てられた機能の内容を放音するスピーカと、
を備え
、
前記リモコン制御部は、
前記リモコン通信部で取得した情報から、前記操作部の前記操作子で受け付けた操作入力の内容に応じた放音の制御を、前記スピーカに実行し、
前記操作子に対する第1操作態様を検出した場合に、前記第1操作態様を検出した操作子に割り当てられた機能の内容を放音する制御を実行し、
前記操作子に対する第2操作態様を検出した場合に、前記第2操作態様を検出した操作子に割り当てられた機能を前記車載器との通信を用いて実行する、
車載用リモコン装置。
【請求項2】
請求項
1に記載の車載用リモコン装置であって、
前記複数の操作子の少なくとも1つは、他の操作子と異なる形状からなる、
車載用リモコン装置。
【請求項3】
請求項
2に記載の車載用リモコン装置であって、
前記複数の操作子は、全てが異なる形状からなる、
車載用リモコン装置。
【請求項4】
請求項
1乃至請求項
3のいずれか1項に記載の車載用リモコン装置であって、
前記操作部は、前記車載器の機構的な動作を指示する操作子を備え、
前記リモコン制御部は、
前記機構的な動作を指示する操作子に対する操作入力を受け付けると、前記リモコン通信部を介して、前記機構的な動作の指示を送信し、
前記リモコン通信部を介して、前記機構的な動作の完了を示す情報を取得すると、前記機構的な動作の完了を示す放音の制御を、前記スピーカに行う、
車載用リモコン装置。
【請求項5】
請求項
1乃至請求項
4のいずれか1項に記載の車載用リモコン装置であって、
前記リモコン通信部は、携帯通信端末との双方向通信を実行する構成を備え、
操作部は、前記携帯通信端末の遠隔操作を受け付ける操作子を備え、
前記リモコン制御部は、
前記携帯通信端末の遠隔操作を受け付ける操作子に対する操作を受け付けると、前記リモコン通信部を介して、前記携帯通信端末の遠隔操作を受け付ける操作の指示を送信し、
前記リモコン通信部を介して、前記携帯通信端末の通話音声または電子メールデータを取得すると、前記通話音声または前記電子メールデータを放音する制御を、前記スピーカに行う、
車載用リモコン装置。
【請求項6】
請求項
5に記載の車載用リモコン装置であって、
前記リモコン制御部が実行する前記車載器に関する機能プログラムを記憶する記憶部を備え、
前記リモコン制御部は、
前記操作部を介して前記機能プログラムの更新の操作入力を検出すると、前記携帯通信端末および前記リモコン通信部を介して、最新の機能プログラムを取得して、前記記憶部に記憶する、
車載用リモコン装置。
【請求項7】
請求項
1乃至請求項
6のいずれか1項に記載の車載用リモコン装置であって、
前記リモコン制御部は、
Text To Speach機能によって、前記スピーカの放音を行う、
車載用リモコン装置。
【請求項8】
路側装置との間で通信を行う車載器との間で情報通信を行うリモコン通信部と、
車載用リモコン装置の全体制御を行うリモコン制御部と、
複数の操作子を備え、操作入力を受け付ける操作部と、
前記情報通信で取得した情報を放音するスピーカと、
を備え、
前記操作部は、前記車載器の機構的な動作を指示する前記操作子を備え、
前記リモコン制御部は、
前記機構的な動作を指示する操作子に対する操作入力を受け付けると、前記リモコン通信部を介して、前記機構的な動作の指示を前記車載器に送信し、
前記リモコン通信部を介して、前記車載器から前記機構的な動作の完了を示す情報を取得すると、前記機構的な動作の完了を示す放音の制御を、前記スピーカに行う、
車載用リモコン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部のシステムと通信して各種のサービスを提供可能にする車載器に用いられる車載用リモコン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ETC(ElectronicToll Collection)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)などのシステムが実用化されている。例えば、ETCシステムでは、有料道路の料金所等の路側装置に設けられたアンテナと、車載されたETC装置とで通信を行う。この通信によって、ETC装置が搭載された車両が有料道路を走行した区間および時刻を検出する。そして、検出した区間および時刻に応じて、通行料をキャッシュレスで徴収する。
【0003】
このようなシステムで利用される車載器に対して、例えば、特許文献1に記載の車載用路車間通信装置に示すように、リモコン装置を具備したものがある。特許文献1に示すリモコン装置は、操作部と表示部を備えている。特許文献1に示すリモコン装置は、操作部で入力された操作内容を車載器に送信し、車載器から送信された情報を表示部に表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示すような従来のリモコン装置では、車両を停止して、ドライバ等のユーザが操作部や表示部を見ながら操作することを前提としている。
【0006】
したがって、ユーザがシステムから得た情報を車両の走行中に確実に取得することは容易ではない。
【0007】
本発明の目的は、車両の走行中、停止中等、車両の状況によることなく、ユーザが確実に情報を取得することができる車載用リモコン装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の車載用リモコン装置は、車載器との間で情報通信を行うリモコン通信部と、情報通信で取得した情報を放音するスピーカと、を備える。
【0009】
この構成では、車載器が取得した情報を、ドライバ等のユーザに音声で提供することができる。この際、車載用リモコン装置は、通常、ユーザの近傍に置かれているので、車載器が取得した情報をユーザに対して確実に提供することができる。
【0010】
また、この発明の車載用リモコン装置は、車載用リモコン装置の全体制御を行うリモコン制御部と、複数の操作子を備え、操作入力を受け付ける操作部と、をさらに備える。リモコン制御部は、リモコン通信部で取得した情報から、操作部で受け付けた操作入力の内容に応じた放音の制御をスピーカに行う。
【0011】
この構成では、ユーザによって指定された情報を、ユーザに対して音声で確実に提供することができる。
【0012】
また、この発明の車載用リモコン装置では、複数の操作子の少なくとも1つは、他の操作子と異なる形状からなる。
【0013】
この構成では、ユーザが車載用リモコン装置を見ることなく、特定の操作子を確実に操作することができる。これにより、ユーザが車載用リモコン装置を見ることなく、ユーザの所望とする情報を、ユーザに確実に提供することができる。
【0014】
また、この発明の車載用リモコン装置では、複数の操作子は全てが異なる形状からなる。
【0015】
この構成では、ユーザが車載用リモコン装置を見ることなく、所望とする情報に対する操作入力を行うことができ、車載器から得られる全ての情報を、ユーザに確実に提供することができる。
【0016】
また、この発明の車載用リモコン装置では、リモコン制御部は、操作子に対する第1操作態様を検出し、第1操作態様を検出した操作子に割り当てられた機能の内容を放音する制御をスピーカに行う。
【0017】
この構成では、操作子を操作することによって実現できる機能の内容を、ユーザに対して音声で提供することができる。これにより、ユーザが自身で行おうとしている操作を、より確実に確認できる。
【0018】
また、この発明の車載用リモコン装置では、リモコン制御部は、操作子に対する第2操作態様を検出し、第2操作態様を検出した操作子に割り当てられた機能を実行する。
【0019】
この構成では、上述の第1操作態様で確認したユーザが所望とする操作の入力を、確実に検出することができる。
【0020】
また、この発明の車載用リモコン装置では、操作部は、車載器の機構的な動作を指示する操作子を備える。リモコン制御部は、機構的な動作を指示する操作子に対する操作入力を受け付けると、リモコン通信部を介して、機構的な動作の指示を送信する。リモコン制御部は、リモコン通信部を介して、機構的な動作の完了を示す情報を取得すると、機構的な動作の完了を示す放音の制御をスピーカに行う。
【0021】
この構成では、車載用リモコン装置によって車載器における機構的な動作を遠隔操作でき、且つ、この機構的な動作の完了を、ユーザに対して確実に通知することができる。例えば、車載器がETC装置であって、機構的な動作が、ETC装置に装着されたETCカードをイジェクトする動作である場合、ETC装置からのETCカードのイジェクトを遠隔操作で行うことができ、且つ、イジェクトの完了を確実に通知することができる。
【0022】
また、この発明の車載用リモコン装置では、リモコン通信部は、携帯通信端末との双方向通信を実行する構成を備える。操作部は、携帯通信端末の遠隔操作を受け付ける操作子を備える。リモコン制御部は、携帯通信端末の遠隔操作を受け付ける操作子に対する操作を受け付けると、リモコン通信部を介して、携帯通信端末を遠隔操作する指示を送信する。リモコン制御部は、リモコン通信部を介して携帯通信端末の通話音声または電子メールデータを取得すると、通話音声または電子メールデータを放音する制御をスピーカに行う。
【0023】
この構成では、携帯通信端末を持つことなく、携帯通信端末を介した通話、携帯通信端末で受信した電子メールの確認を行うことができる。
【0024】
また、この発明の車載用リモコン装置は、リモコン制御部が実行する車載器に関する機能プログラムを記憶する記憶部を備える。リモコン制御部は、操作部を介して機能プログラムの更新の操作入力を検出すると、携帯通信端末およびリモコン通信部を介して、最新の機能プログラムを取得して、記憶部に記憶する。
【0025】
この構成では、車載用リモコン装置の機能プログラムのアップデート処理を、容易且つ確実に行うことができる。
【0026】
また、この発明の車載用リモコン装置では、リモコン制御部は、Text To Speach機能によって、スピーカからの放音を行う。
【0027】
この構成では、車載用リモコン装置と車載器との間で音声の生データを通信する必要が無くなる。したがって、車載用リモコン装置と車載器との間の通信負荷を低減することができる。
【発明の効果】
【0028】
この発明によれば、車両の走行中、停止中等、車両の状況によることなく、ユーザに確実に情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置を含む車載型の情報取得システムの構成図
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置を含む車載型の情報取得システムを車両に搭載した状態を示す図
【
図3】本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置30の外形形状の一態様を示す平面図
【
図4】本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置の操作子の断面構造を示す図
【
図5】本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置における操作の受け付けの処理フローを示す図
【
図6】本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置におけるサービス案内に関する処理フローを示す図
【
図7】本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置における料金案内に関する処理フローを示す図
【
図8】本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置におけるイジェクトの遠隔操作に関する処理フローを示す図
【
図9】本発明の第2の実施形態に係る車載用リモコン装置を含む車載型の情報取得システムの構成図
【
図10】本発明の第2の実施形態に係る車載用リモコン装置を用いた通話の処理フローを示す図
【
図11】本発明の第2の実施形態に係る車載用リモコン装置を用いた電子メール読み上げの処理フローを示す図
【
図12】本発明の第2の実施形態に係る車載用リモコン装置を用いた車載用リモコン装置のソフトウェア更新の処理フローを示す図
【
図13】本発明の第3の実施形態に係る車載用リモコン装置を含む車載型の情報取得システムの構成図
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置を含む車載型の情報取得システムについて、図を参照して説明する。なお、以下の説明では、車載器としてETC装置を用いる例を示すが、路側装置から無線通信で情報を取得する他の車載器、例えば、DSRC装置(DSRC車載器)等であっても、本願発明の構成を適用することができる。
【0031】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置を含む車載型の情報取得システムの構成図である。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置を含む車載型の情報取得システムを車両に搭載した状態を示す図である。
【0032】
図1に示すように、情報取得システム10は、車載器20と車載用リモコン装置30とを備える。車載器20には、配線ケーブル202を介して車載器用のアンテナ201が接続されている。
【0033】
図2に示すように、車載器20は、車両90のダッシュボード901の内部や裏側等、外部から視認し難い場所に設置されている。これは、例えば、車載器20が盗難されることを防止するためである。アンテナ201は、車両90のフロントガラスの上端に設置されている。
【0034】
車載用リモコン装置30は、ドライバ等のユーザの近傍に置かれている。例えば、
図2に示すように、車載用リモコン装置30は、フロントコンソール902におけるシート間に配設された部分の表面上などに置かれている。
【0035】
図1に示すように、車載器20は、ETC制御部21と本体通信部22とを備える。ETC制御部21と本体通信部22とは接続されている。
【0036】
ETC制御部21はアンテナ201に接続されている。ETC制御部21は、アンテナ201を介して、路側装置との間で双方向の無線通信を行う。ETC制御部21は、路側装置からのETCに関する情報を取得する。また、ETC制御部21は、路側装置との無線通信によって、通行料の精算等のETCシステムに関する各種の処理を実行する。
【0037】
本体通信部22は、車載用リモコン装置30のリモコン通信部32との通信を実行する。ETC制御部21とリモコン通信部32との間で実行される通信は、例えば、2.4GHz帯の電波を使った無線通信や赤外線通信などの近距離通信である。
【0038】
本体通信部22は、リモコン通信部32から送信された遠隔操作情報を受信して、ETC制御部21に出力する。また、本体通信部22は、ETC制御部21から取得した情報を、リモコン通信部32に送信する。
【0039】
車載用リモコン装置30は、リモコン制御部31、リモコン通信部32、記憶部33、操作部34、スピーカ35、および表示部36を備える。
【0040】
リモコン制御部31は、車載用リモコン装置30の全体制御を行う。リモコン制御部31は、ユーザによって操作部34に行われた操作に応じた機能を実行する。リモコン制御部31が実行する機能プログラムは、記憶部33に記憶されている。リモコン制御部31は、記憶部33から機能プログラムを読み出して実行することによって、各種の機能を実行する。
【0041】
リモコン制御部31は、リモコン通信部32を介して、車載器20の遠隔操作制御を行う。リモコン制御部31は、リモコン通信部32を介して、車載器20からの情報を取得する。
【0042】
リモコン制御部31は、スピーカ35に対して放音制御を行う。具体的な処理は後述するが、リモコン制御部31は、車載器20から取得した情報、および、操作部34の操作子に割り当てられた機能の内容等を音声化して、スピーカ35から放音する。この構成によって、車載器20から取得した情報、および、操作部34の操作子に割り当てられた機能の内容を、車載用リモコン装置30から音によってユーザに提供することができる。これにより、ユーザは、運転中、停止中に関わらず、どのような状況にあっても、車載器20から取得した情報を把握することができる。また、ユーザは、所望とする情報を得るための操作部34の操作を確実に行うことができる。
【0043】
リモコン制御部31は、表示部36に対して画像表示制御を行う。リモコン制御部31は、車載器20から取得した情報、および、操作部34の操作子に割り当てられた機能等を画像データ化して、表示部36に表示する。これにより、ユーザは、車載器20から取得した情報を画像で把握することができる。また、ユーザは、所望とする情報を得るための操作部34の操作を確実に行うことができる。なお、表示部36については、省略することが可能である。
【0044】
図3は、本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置30の外形形状の一態様を示す平面図である。
【0045】
車載用リモコン装置30は、直方体形状の筐体300を備える。筐体300の正面壁には、表示部36を構成する表示パネルが配設されている。さらに、筐体300の正面壁には、操作部34を構成する複数の操作子(操作ボタン)341,342,343,344,345,346が配設されている。なお、本実施形態では、6つの操作子を備える態様を示したが、操作子の個数は、車載用リモコン装置30が実行する機能数に応じて適宜決定すればよい。
【0046】
複数の操作子341-346は、
図3に示すように、それぞれにユニークな(操作の機能毎に対応させた)形状からなる。この際、
図3に示すように、複数の操作子341-346の少なくとも1つは、他の操作子と異なる形状であればよい。なお、複数の操作子341-346は、割り当てられる機能毎に異なる形状であることが好ましい。例えば、
図3に示すように、殆ど全ての操作子がそれぞれに異なる形状であればよく、さらには全ての操作子が異なる形状であると好ましい。
【0047】
このように、操作子341-346を、割り当てられる機能に応じて、それぞれに異なる形状にすることで、ユーザは、操作子341-346に触れただけで、触れた操作子を操作することによって実行可能な機能を把握することができる。これにより、ユーザは、車載用リモコン装置30を見ることなく、所望とする操作入力を行うことができる。
【0048】
なお、正面視した外形形状が同じであっても、
図4に示すように、操作子の構造を異ならせてもよい。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置の操作子の断面構造を示す図である。
【0049】
操作子341,342は、筐体300から突出する形状で、筐体300に配設されている。操作子342の突起の先端面には、凹部3420が設けられている。このように、操作子342に凹部3420を設けることにより、操作子342と操作子341を正面視した外形形状が同じであっても、ユーザの指が触れる突起の表面形状が異なる。したがって、ユーザは、操作子341と操作子342とを、目視することなく識別することができる。これにより、ユーザは、所望とする情報を得るための操作入力を確実に行うことができる。
【0050】
筐体300内には、リモコン制御部31、リモコン通信部32、および記憶部33を実現する電子回路基板、および、スピーカ35が内蔵されている。スピーカ35は、例えば、
図3に示すように、筐体300の正面側を放音方向として筐体300に内蔵されており、正面壁におけるスピーカ35が配置される領域には、複数の穴が設けられている。これにより、スピーカ35からの音声が筐体300正面側に効率良く放音される。なお、スピーカ35は、筐体300の裏面側を放音方向として筐体300に内蔵されていてもよく、この場合は筐体300の裏面壁に複数の穴を設ければよい。
【0051】
次に、本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置30で実行する各処理について、具体的に説明する。
【0052】
(1)操作の受け付け
図5は、本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置における操作の受け付けの処理フローを示す図である。
【0053】
操作部34を構成する各操作子341-346が押し込まれると、各操作子341-346は、リモコン制御部31に対して押込検出信号を出力する。この際、各操作子341-346は、押し込まれる毎に押込検出信号を出力する。すなわち、一回押し込まれれば、押込検出信号を一回出力し、二回連続で押し込まれれば、押込検出信号を二回出力する。
【0054】
リモコン制御部31は、押込検出信号を検出することによって、各操作子341-346の操作入力を受け付ける(S101)。リモコン制御部31は、押込検出信号の出力元の操作子を識別する(S102)。
【0055】
リモコン制御部31は、1回目の押込検出信号の入力から所定時間待機し、2回目の押込検出信号が入力されるかを確認する。これにより、リモコン制御部31は、押込検出信号の入力回数(クリック回数)を検出する(S103)。
【0056】
リモコン制御部31は、クリック回数が1回であれば(S104:YES)、入力された押込検出信号の出力元となる操作子に割り当てられた機能の案内通知を実行する(S105)。この1回クリックが、本発明の「第1操作態様」に相当する。すなわち、リモコン制御部31は、ユーザが選択した操作子を押し込むことによって実行できる機能の内容を、スピーカ35から放音する。例えば、リモコン制御部31は、後述するサービス案内が割り当てられた操作子が1回押し込まれると、この操作子の押し込みによってサービス案内が実行されることを、スピーカ35から放音する。このように、操作子に割り当てられた機能の案内を音声で通知することによって、ユーザは、押し込んだ操作子によって実行できる機能を確認できる。これによって、ユーザは、所望とする機能を実行するための操作を確実に行うことができる。したがって、ユーザは、所望とする情報を確実に取得することができる。
【0057】
リモコン制御部31は、クリック回数が1回でなく(S104:NO)、2回であれば(S106:YES)、入力された押込検出信号の出力元となる操作子に割り当てられた機能を実行する(S107)。この2回クリックが、本発明の「第2操作態様」に相当する。例えば、リモコン制御部31は、サービス案内が割り当てられた操作子が2回押し込まれると、サービス案内を実行する。このように、一般的で単純な1回の押し込みによる機能の実行ではなく、容易ではあるが特異な操作を行わなければ機能が実行されないことによって、ユーザが所望とする機能の実行を、間違えることなく確実に行うことができる。したがって、ユーザは、所望とする情報を確実に取得することができる。
【0058】
リモコン制御部31は、クリック回数が1回でなく(S104:NO)、2回でもなければ(S106:NO)、エラー通知を実行する(108)。例えば、リモコン制御部31は、検出した押し込み操作は無効であることを、スピーカ35から放音する。
【0059】
(2)サービス案内の実行
図6は、本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置におけるサービス案内に関する処理フローを示す図である。
【0060】
リモコン制御部31は、押込検出信号の出力元の操作子を識別し、サービス案内用の操作子であれば(S201:YES)、押し込み回数(クリック回数)を検出する。リモコン制御部31は、サービス案内用の操作子でないことを検出すると(S201:NO)、押し込まれた操作子に対応する他の処理を実行する(S208)。
【0061】
リモコン制御部31は、クリック回数が1回であることを検出すると(S202:YES)、この操作によってサービス案内を実行すること、およびサービス案内の概要を、スピーカ35からの放音によって通知する(S203)。すなわち、リモコン制御部31は、サービス案内の予備通知を行う。
【0062】
リモコン制御部31は、クリック回数が1回でなく(S202:NO)、クリック回数が2回であることを検出すると(S204:YES)、サービス案内を実行する。
【0063】
具体的には、リモコン制御部31は、リモコン通信部32を介して、車載器20に対して、サービス案内に関する情報を取得するためのリクエスト信号を送信する。リモコン制御部31は、このリクエスト信号に対応して、車載器20からサービス案内に関する情報を取得する(S205)。
【0064】
サービス案内とは、例えば、「明石海峡大橋では料金割引が適用されています。」、「阪神高速道路では料金体系が変わりました。」等のETCシステムで提供される概略的なサービスを案内するものである。
【0065】
リモコン制御部31は、サービス案内に関する情報を取得すると、情報を音声化して、スピーカ35から放音する(S206)。
【0066】
このように、サービス案内を音声通知することで、ユーザは、運転中および停止中のいずれであっても、すなわち、ユーザの状態に関係なく、サービス案内を確実に取得することができる。
【0067】
なお、リモコン制御部31は、クリック回数が1回でも2回でもなければ(S202:NO→S204:NO)、無効な操作入力であることを示すエラー通知を、スピーカ35から放音する(S207)。これにより、ユーザは、自身の行った操作入力が間違っていることを確実に認識することができる。
【0068】
(3)料金案内の実行
図7は、本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置における料金案内に関する処理フローを示す図である。
【0069】
リモコン制御部31は、押込検出信号の出力元の操作子を識別し、料金案内用の操作子であれば(S301:YES)、押し込み回数(クリック回数)を検出する。リモコン制御部31は、料金案内用の操作子でないことを検出すると(S301:NO)、押し込まれた操作子に対応する他の処理を実行する(S308)。
【0070】
リモコン制御部31は、クリック回数が1回であることを検出すると(S302:YES)、この操作によって料金案内を実行すること、および料金案内の概要を、スピーカ35からの放音によって通知する(S303)。すなわち、リモコン制御部31は、料金案内の予備通知を行う。
【0071】
リモコン制御部31は、クリック回数が1回でなく(S302:NO)、クリック回数が2回であることを検出すると(S304:YES)、料金案内を実行する。
【0072】
具体的には、リモコン制御部31は、リモコン通信部32を介して、車載器20に対して、料金案内に関する情報を取得するためのリクエスト信号を送信する。リモコン制御部31は、このリクエスト信号に対応して、車載器20から料金案内に関する情報を取得する(S305)。
【0073】
料金案内とは、例えば、「先程の通行料金はXXXX円です。」、「現在通行中の道路の料金はOOO円です。」等のETCシステムで提供される具体的な料金に関する案内である。
【0074】
リモコン制御部31は、料金案内に関する情報を取得すると、音声化してスピーカ35から放音する(S306)。
【0075】
このように、料金案内を音声通知することで、ユーザは、運転中および停止中のいずれであっても、すなわち、ユーザの状態に関係なく、料金を確実に把握することができる。
【0076】
なお、リモコン制御部31は、クリック回数が1回でも2回でもなければ(S202:NO→S204:NO)、無効な操作入力であることを示すエラー通知を、スピーカ35から放音する(S207)。これにより、ユーザは、自身の行った操作入力が間違っていることを確実に認識することができる。
【0077】
なお、上述のサービス案内および料金案内には、TTS(Text To Speach)機能を用いることもできる。この場合、車載器20は、テキストデータの形式で、サービス案内の情報や料金案内の情報を、車載用リモコン装置30に送信する。車載用リモコン装置30のリモコン制御部31は、取得したテキストデータに対してTSS機能を適用して、テキストデータを読み上げ、スピーカ35から放音する。このような構成を用いることによって、車載器20と車載用リモコン装置30との間で音声の生データを通信する必要が無い。したがって、車載器20と車載用リモコン装置30との間の通信負荷を低減することができる。
【0078】
(4)イジェクトの実行
図8は、本発明の第1の実施形態に係る車載用リモコン装置におけるイジェクトの遠隔操作に関する処理フローを示す図である。このイジェクト動作が本発明の「機構的な動作」に相当する。
【0079】
リモコン制御部31は、押込検出信号の出力元の操作子を識別し、イジェクト用の操作子であれば(S401:YES)、押し込み時間の長さを検出する。リモコン制御部31は、イジェクト用の操作子でないことを検出すると(S401:NO)、押し込まれた操作子に対応する他の処理を実行する(S406)。
【0080】
リモコン制御部31は、長押し、すなわち、予め設定した閾値時間以上の長さで押されたことを検出すると(S402:YES)、リモコン通信部32を介して、イジェクト信号を車載器20に送信する(S403)。車載器20のETC制御部21は、イジェクト信号を受け付けると、ETCカードをイジェクトする処理を実行する。車載器20のETC制御部21は、イジェクトが無事に終了したことを検出すると、本体通信部22を介して、イジェクトの完了を示す情報を、車載用リモコン装置30に送信する。
【0081】
リモコン制御部31は、リモコン通信部32を介して、イジェクトの完了を示す情報を取得すると、イジェクトの完了通知を音声化して、スピーカ35から放音する(S404)。
【0082】
この構成により、ユーザは、ETCカードのイジェクトを、車載用リモコン装置30を用いた遠隔操作によって実現することができる。すなわち、容易な操作でETCカードのイジェクトを行うことができる。また、ユーザは、ETCカードのイジェクトの完了を音声で知ることができるので、目視が容易でない位置に車載器20が配置されていても、ETCカードのイジェクトが完了したことを、確実に把握することができる。
【0083】
リモコン制御部31は、長押しでない、すなわち、予め設定した閾値時間未満の長さで押されたことを検出すると(S402:NO)、イジェクトの受付のエラー通知を、スピーカ35から放音する(S405)。これにより、ユーザは、自身の行ったイジェクトの遠隔操作が失敗に終わったことを確実に認識することができる。
【0084】
次に、本発明の第2の実施形態に係る車載用リモコン装置を含む車載型の情報取得システムについて、図を参照して説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る車載用リモコン装置を含む車載型の情報取得システムの構成図である。なお、
図9では、車載器20および車載器用のアンテナ201の記載を省略しているが、本実施形態においても、第1の実施形態と同様の構成からなる車載器20および車載器用のアンテナ201を備えていてもよい。
【0085】
図9に示すように、本実施形態に係る情報取得システムは、車載用リモコン装置30Aと携帯通信端末40とを含む。車載用リモコン装置30Aは、第1の実施形態に係る車載用リモコン装置30に対して、マイク37を追加した点、およびリモコン通信部32Aの通信仕様が異なる。
【0086】
マイク37は、リモコン制御部31Aに接続されている。マイク37は、例えば、
図3に示す筐体300の所定位置、例えばスピーカ35の近傍等に配置されている。マイク37は、ユーザの声を集音し、集音信号をリモコン制御部31Aに出力する。
【0087】
リモコン制御部31Aは、集音信号をリモコン通信部32Aに出力する。また、リモコン通信部32Aからの音声信号をスピーカ35に出力する。
【0088】
リモコン通信部32Aは、図示していない車載器との間の通信のみでなく、携帯通信端末40の近距離通信部42との間の通信も実行可能な構成を有する。通信様式は、近距離通信であればよく、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)等を用いればよい。
【0089】
携帯通信端末40は、所謂、携帯電話端末、スマートフォン等である。携帯通信端末40は、本体制御部41、近距離通信部42、およびアンテナ401を備える。本体制御部41は、近距離通信部42およびアンテナ401に接続されており、携帯通信端末40の全体制御を行う。また、本体制御部41は、携帯通信端末40が本来実行する通信機能、すなわち、契約している通信キャリアや無料の無線ネットワークとの間の通信制御を行う。近距離通信部42は、車載用リモコン装置30Aのリモコン通信部32Aとの間で通信を行う。
【0090】
次に、本発明の第2の実施形態に係る車載用リモコン装置30Aで実行する各処理について、具体的に説明する。
【0091】
(5)携帯通信端末を介した通話
図10は、本発明の第2の実施形態に係る車載用リモコン装置を用いた通話の処理フローを示す図である。
【0092】
リモコン制御部31Aは、押込検出信号の出力元の操作子を識別し、通話用の操作子であれば(S501:YES)、リモコン通信部32Aを介して、携帯通信端末40との間の双方向通信を確立する(S502)。この際、上述の処理に示すように、クリック回数が1回であれば、携帯通信端末を介する通話を行う機能であることを案内通知し、クリック回数が2回であれば、携帯通信端末との間の双方向通信を確立するようにしてもよい。
【0093】
リモコン制御部31Aは、通話用の操作子でないことを検出すると(S501:NO)、押し込まれた操作子に対応する他の処理を実行する(S504)。
【0094】
リモコン制御部31Aは、マイク37で集音した集音信号を、リモコン通信部32Aを介して、携帯通信端末40に送信する。一方、リモコン制御部31Aは、リモコン通信部32Aで受信した携帯通信端末40から通話音声信号をスピーカ35から放音する。これにより、ユーザは、携帯通信端末40を手に取ることなく、携帯通信端末40を用いた外部との通話を行うことができる。すなわち、ユーザは、所謂ハンズフリー通話を行うことができる。
【0095】
(6)携帯通信端末が受信した電子メールの読み上げ
図11は、本発明の第2の実施形態に係る車載用リモコン装置を用いた電子メール読み上げの処理フローを示す図である。
【0096】
リモコン制御部31Aは、押込検出信号の出力元の操作子を識別し、電子メール読み上げ用の操作子であれば(S601:YES)、リモコン通信部32Aを介して、携帯通信端末40との間の双方向通信を確立する(S602)。この際、上述の処理に示すように、クリック回数が1回であれば、携帯通信端末で受信した電子メールの読み上げを行う機能であることを案内通知し、クリック回数が2回であれば、携帯通信端末との間の双方向通信を確立するようにしてもよい。
【0097】
リモコン制御部31Aは、電子メール読み上げ用の操作子でないことを検出すると(S601:NO)、押し込まれた操作子に対応する他の処理を実行する(S606)。
【0098】
リモコン制御部31Aは、携帯通信端末40から未読の電子メールがあるか否かを取得する。リモコン制御部31Aは、未読の電子メールが有れば(S603:YES)、当該未読の電子メールを受信し、受信した電子メールのテキストデータを抽出する。リモコン制御部31Aは、リモコン制御部31Aは、抽出した文字列を、例えば、TSS機能を実行することによって、スピーカ35から放音する(S604)。
【0099】
リモコン制御部31Aは、未読の電子メールが無ければ(S603:NO)、未読メールが無いことを、スピーカ35から放音する(S605)。
【0100】
これにより、ユーザは、携帯通信端末40を操作することなく、また、携帯通信端末40の表示パネルを見ることなく、未読の電子メールの有無、および未読の電子メールの内容を把握することができる。
【0101】
(7)ソフトウェア更新
図12は、本発明の第2の実施形態に係る車載用リモコン装置を用いた車載用リモコン装置のソフトウェア更新の処理フローを示す図である。
【0102】
リモコン制御部31Aは、押込検出信号の出力元の操作子を識別し、ソフトウェア更新用の操作子であれば(S701:YES)、リモコン通信部32Aを介して、携帯通信端末40との間の双方向通信を確立する(S702)。この際、上述の処理に示すように、クリック回数が1回であれば、ソフトウェアの更新機能であることを案内通知し、クリック回数が2回であれば、携帯通信端末との間の双方向通信を確立するようにしてもよい。
【0103】
リモコン制御部31Aは、ソフトウェア更新用の操作子でないことを検出すると(S701:NO)、押し込まれた操作子に対応する他の処理を実行する(S707)。
【0104】
リモコン制御部31Aは、リモコン通信部32Aおよび携帯通信端末40を介して、外部のシステムデータベースに接続する。リモコン制御部31Aは、システムデータベースに、車載用リモコン装置10Aに関する最新のソフトウェアが有るかどうかを検出する。
【0105】
リモコン制御部31Aは、最新のソフトウェアが有れば(S703:YES)、携帯通信端末40およびリモコン通信部32Aを介して最新ソフトウェアをダウンロードする(S704)。
【0106】
リモコン制御部31Aは、ダウンロードした最新のソフトウェアを記憶部33に記憶することによって(S705)、ソフトウェアの更新を行う。
【0107】
リモコン制御部31Aは、最新のソフトウェアが無ければ(S703:NO)、使用注のソフトウェアが最新のソフトウェアであることを、スピーカ35から放音する(S706)。
【0108】
これにより、ユーザは、車載用リモコン装置30Aのソフトウェアの更新を確実に行うことができる。なお、ETCシステムで提供されるサービスが変更されても、ETCの車載器は規格等によってソフトウェアの更新が頻繁に行われることはない。しかしながら、本実施形態に示すように、ETC車載器に対して車載用リモコン装置を付属させることによって、車載用リモコン装置のソフトウェアのアップデートは可能になる。したがって、サービスの変更に伴って、ETCシステムの使い勝手を向上させることができる。
【0109】
次に、本発明の第3の実施形態に係る車載用リモコン装置を含む車載型の情報取得システムについて、図を参照して説明する。
図13は、本発明の第3の実施形態に係る車載用リモコン装置を含む車載型の情報取得システムの構成図である。なお、
図13では、車載器20、車載器用のアンテナ201、および携帯通信端末40の記載を省略しているが、本実施形態においても、第2の実施形態と同様の構成からなる車載器20、車載器用のアンテナ201、および携帯通信端末40を含んでいてもよい。
【0110】
図13に示すように、車載用リモコン装置30Bは、第2の実施形態に係る車載用リモコン装置30Aに対して、外部メモリ用IF38を追加した点が異なる。
【0111】
外部メモリ用IF38は、リモコン制御部31Bに接続されている。外部メモリ用IF38には、外部記憶媒体380が装着される。外部記憶媒体380は、例えば、SDカード等である。外部記憶媒体380は、外部メモリ用IF38に装着されることによって、リモコン制御部31Bに電気的に接続する。
【0112】
このような構成とすることによって、車載用リモコン装置30Bとしての記憶容量を増加することができる。そして、車載用リモコン装置30Bは、内蔵の記憶部33のみでなく、外部記憶媒体380にも各種の情報やソフトウェアを記憶することができる。
【0113】
なお、本実施形態に係る外部メモリ用IF38は、第1の実施形態に係る車載用リモコン装置に備え付けることもできる。
【符号の説明】
【0114】
10,10A:情報取得システム
20:車載器
21:ETC制御部
22:本体通信部
30,30A,30B:車載用リモコン装置
31,31A,31B:リモコン制御部
32,32A,32B:リモコン通信部
33:記憶部
34:操作部
35:スピーカ
36:表示部
37:マイク
38:外部メモリ用IF
40:携帯通信端末
41:本体制御部
42:近距離通信部
90:車両
201:車載器用のアンテナ
202:配線ケーブル
300:筐体
341,342,343,345,346:操作子(操作ボタン)
380:外部記憶媒体
3420:凹部
401:携帯通信端末のアンテナ
901:ダッシュボード
902:フロントコンソール