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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-01
(45)【発行日】2023-08-09
(54)【発明の名称】NRに対する受信アンテナ相対位相測定
(51)【国際特許分類】
   H04B 17/29 20150101AFI20230802BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20230802BHJP
   H04B 17/15 20150101ALI20230802BHJP
   H04B 7/08 20060101ALI20230802BHJP
【FI】
H04B17/29
H04W88/02 150
H04B17/15
H04B7/08 980
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021546720
(86)(22)【出願日】2020-02-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-12
(86)【国際出願番号】 US2020018449
(87)【国際公開番号】W WO2020168305
(87)【国際公開日】2020-08-20
【審査請求日】2021-08-10
(31)【優先権主張番号】62/805,919
(32)【優先日】2019-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】チェルヴィヤコフ アンドレイ
(72)【発明者】
【氏名】ベロヴ ドミトリー
(72)【発明者】
【氏名】ヴェラ ロペス アイーダ
(72)【発明者】
【氏名】ダヴィドフ アレクセイ
(72)【発明者】
【氏名】クイ ジエ
【審査官】前田 典之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/107927(WO,A1)
【文献】特表2016-517206(JP,A)
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) User Equipment (UE) antenna test function definition for two-stage Multiple Input Multiple Output (MIMO) Over The Air (OTA) test method (Release 13),3GPP TR 36.978 V13.1.0 (2015-11),2015年11月,p.7-17,[検索日2023.02.20], インターネット:<URL:https://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/STD-T63V12_00/5_Appendix/Rel13/36/36978-d10.pdf>
【文献】RAN WG4,LS on NR ATF to include per branch relative phase UE measurement[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1-1900007,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1900007.zip>,2019年01月02日,第1-2頁
【文献】Intel Corporation,UE measurements for demodulation test setup in FR2[online],3GPP TSG RAN WG4 #86 R4-1801807,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_86/Docs/R4-1801807.zip>,2018年02月19日,第1-5頁
【文献】Keysight Technologies,Antenna Test Function (ATF) support for NR [online],3GPP TSG RAN WG4 #88Bis R4-1813600,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_88Bis/Docs/R4-1813600.zip>,2018年09月28日,pages 1-2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 17/29
H04W 88/02
H04B 17/15
H04B 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)による新たな無線(NR)アンテナ試験機能(ATF)測定のための方法であって、
基準個別受信機ブランチによって受信されたセカンダリ同期信号(SS)を搬送するリソース要素上の第1の信号を受信することと、
前記基準個別受信機ブランチとは異なる、1つの他の個別受信機ブランチによって受信されたセカンダリ同期信号を搬送する前記リソース要素上の第2の信号を受信することと、
前記第1の信号の第1の位相と前記第2の信号の第2の位相との間の差を決定することであって、前記第1の信号と前記第2の信号との間の相互相関の引数を計算することを含む、決定することであって、前記相互相関は、前記第1の信号又は前記第2の信号のいずれかの共役をとることを含む、決定することと、
前記差の指標を試験機器に報告することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1の信号と前記第2の信号は、同じSS/PBCHブロックインデックス及び同じ物理層セルアイデンティティを有するセカンダリ同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロックに対応する受信信号である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の信号と前記第2の信号は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)復調基準信号(DMRS)を搬送するリソース要素上の受信信号である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の信号と前記第2の信号は、チャネル状態情報(CSI)信号を搬送する前記リソース要素上の受信信号である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の信号を受信することと前記第2の信号を受信することは、無線リソース制御(RRC)接続モードで実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の信号を受信することと前記第2の信号を受信することは、試験ループモードで実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の信号を受信することと前記第2の信号を受信することは、前記UEの通常の動作中に実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
新たな無線(NR)アンテナ試験機能(ATF)測定のためのユーザ機器(UE)であって、
プロセッサ回路であって、
基準個別受信機ブランチによって受信されたセカンダリ同期信号(SS)を搬送するリソース要素上の第1の信号を受信し、
前記基準個別受信機ブランチとは異なる、1つの他の個別受信機ブランチによって受信されたセカンダリ同期信号を搬送する前記リソース要素上の第2の信号を受信し、
前記第1の信号の第1の位相と前記第2の信号の第2の位相との間の差を決定し、前記決定することは、前記第1の信号と前記第2の信号との間の相互相関の引数を計算することを含み、前記相互相関は、前記第1の信号又は前記第2の信号のいずれかの共役をとることを含み、
前記差の指標を試験機器に報告させる、
ように構成されたプロセッサ回路、
を備えるユーザ機器(UE)。
【請求項9】
前記第1の信号と前記第2の信号は、同じSS/PBCHブロックインデックス及び同じ物理層セルアイデンティティを有するセカンダリ同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロックに対応する受信信号である、請求項8に記載のUE。
【請求項10】
前記第1の信号と前記第2の信号は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)復調基準信号(DMRS)を搬送するリソース要素上の受信信号である、請求項8に記載のUE。
【請求項11】
前記第1の信号と前記第2の信号は、チャネル状態情報(CSI)信号を搬送する前記リソース要素上の受信信号である、請求項8に記載のUE。
【請求項12】
前記第1の信号と前記第2の信号は、無線リソース制御(RRC)接続モードで受信される、請求項8に記載のUE。
【請求項13】
前記第1の信号と前記第2の信号は、試験ループモードで受信される、請求項8に記載のUE。
【請求項14】
前記第1の信号と前記第2の信号は、前記UEの通常の動作中に受信される、請求項8に記載のUE。
【請求項15】
電子デバイスの命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体(CRM)であって、前記命令を前記電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行すると、前記1つ以上のプロセッサに、
基準個別受信機ブランチによって受信されたセカンダリ同期信号(SS)を搬送するリソース要素上の第1の信号を受信し、
前記基準個別受信機ブランチとは異なる、1つの他の個別受信機ブランチによって受信されたセカンダリ同期信号を搬送する前記リソース要素上の第2の信号を受信し、
前記第1の信号の第1の位相と前記第2の信号の第2の位相との間の差を決定し、前記決定することは、前記第1の信号と前記第2の信号との間の相互相関の引数を計算することを含み、前記相互相関は、前記第1の信号又は前記第2の信号のいずれかの共役をとることを含み、
前記差の指標を試験機器に報告させる、非一時的コンピュータ可読媒体(CRM)。
【請求項16】
前記第1の信号と前記第2の信号は、同じSS/PBCHブロックインデックス及び同じ物理層セルアイデンティティを有するセカンダリ同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロックに対応する受信信号である、請求項15に記載の非一時的CRM。
【請求項17】
前記第1の信号と前記第2の信号は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)復調基準信号(DMRS)を搬送するリソース要素上で受信される、請求項15に記載の非一時的CRM。
【請求項18】
前記第1の信号と前記第2の信号は、チャネル状態情報(CSI)信号を搬送する前記リソース要素上で受信される、請求項15に記載の非一時的CRM。
【請求項19】
前記第1の信号と前記第2の信号は、無線リソース制御(RRC)モードで受信される、請求項15に記載の非一時的CRM。
【請求項20】
前記第1の信号と前記第2の信号は、試験ループモードで受信される、請求項15に記載の非一時的CRM。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2019年2月14日出願の米国特許仮出願第62/805,919号に対する優先権を主張するものである。
【0002】
様々な実施形態は、一般に、無線通信の分野に関連し得る。
【発明の概要】
【0003】
一実施形態は、ユーザ機器(UE)による新たな無線(NR)アンテナ試験機能(ATF)測定のための方法である。この方法は、基準個別受信機ブランチによって受信されたセカンダリ同期信号(SS)を搬送するリソース要素上の受信信号の第1の平均位相を測定することと、基準個別受信機ブランチとは異なる、1つの他の個別受信機ブランチによって受信されたセカンダリ同期信号を搬送するリソース要素上の受信信号の第2の平均位相を測定することと、第1の平均位相と第2の平均位相との間の差を決定することと、を含む。差の指標が試験機器に報告される。
【0004】
別の実施形態は、新たな無線(NR)アンテナ試験機能(ATF)測定のための装置、例えば、ユーザ機器(UE)、である。装置は、基準個別受信機ブランチによって受信されたセカンダリ同期信号(SS)を搬送するリソース要素上の受信信号の第1の平均位相を測定し、基準個別受信機ブランチとは異なる、1つの他の個別受信機ブランチによって受信されたセカンダリ同期信号を搬送するリソース要素上の受信信号の第2の平均位相を測定し、第1の平均位相と第2の平均位相との間の差を決定するように構成されたシステム試験及び制御装置を含む。差の指標が試験機器に報告される。
【0005】
別の実施形態は、コンピュータ命令を含むコンピュータ可読媒体(CRM)であって、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによる命令の実行時に、1つ以上のプロセッサに、基準個別受信機ブランチによって受信されたセカンダリ同期信号(SS)を搬送するリソース要素上の受信信号の第1の平均位相を測定させ、基準個別受信機ブランチとは異なる、1つの他の個別受信機ブランチによって受信されたセカンダリ同期信号を搬送するリソース要素上の受信信号の第2の平均位相を測定させ、第1の平均位相と第2の平均位相との間の差を決定させる、コンピュータ命令を含むコンピュータ可読媒体(CRM)である。差の指標が試験機器に報告される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】いくつかの実施形態による、可能な無線経由(OTA)ユーザ機器(UE)性能要件試験セットアップを示す。
図2】いくつかの実施形態による、アンテナ試験機能測定手順を示す。
図3】本明細書で説明する様々な実施形態を実施するための例示的な手順を示す。
図4】いくつかの実施形態による、ネットワークのシステムの例示的なアーキテクチャを示す。
図5】いくつかの実施形態による、第1のコアネットワークを含むシステムの例示的なアーキテクチャを示す。
図6】いくつかの実施形態による、第2のコアネットワークを含むシステムのアーキテクチャを示す。
図7】いくつかの実施形態による、インフラストラクチャ設備の一例を示す。
図8】いくつかの実施形態による、プラットフォームの一例を示す。
図9】いくつかの実施形態による、ベースバンド回路及び無線フロントエンドモジュールの例示的な構成要素を示す。
図10】様々な実施形態による、無線通信デバイスにおいて実施され得る様々なプロトコル機能を示す。
図11】様々な実施形態によるコアネットワークの構成要素を示す。
図12】ネットワーク機能仮想化(NFV)をサポートするシステムの、いくつかの例示的な実施形態による、構成要素を示すブロック図である。
図13】機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取り、本明細書で論じる方法論のうちのいずれか1つ以上を実行することができる、いくつかの例示的な実施形態による、構成要素を示すブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。同じ参照番号が、同じ又は類似の要素を識別するために、異なる図面において使用される場合がある。以下の記載において、限定するためにではなく説明の目的上、様々な実施形態の様々な態様の完全な理解を提供するために、特定の構造、アーキテクチャ、インタフェース、技法などの具体的な詳細を説明する。しかし、様々な実施形態の様々な態様が、これらの具体的な詳細から逸脱した他の実施例において実施され得ることは、本開示の利益を有する技術分野の当業者には明らかであろう。場合によっては、様々な実施形態の説明を不必要な詳細によって不明瞭にしないように、周知のデバイス、回路、及び方法の説明は省略される。本開示の目的のために、「A又はB」は、(A)、(B)、又は(A及びB)を意味する。
【0008】
レガシーRel-15 NRワークアイテムでは、FR1(周波数範囲1)及びFR2(周波数範囲2)で動作するNR UEに対するUE性能要件が導入された。それぞれの要件は、いくつかの制約を有する。
1)FR1:性能要件は、実行されたモードに対して定義され、UEベースバンド性能検証に焦点を合わせている。要件は、そのアンテナと共にデバイス全体の性能を完全に定量化及び検証することができない。
2)FR2:性能要件は、放射環境に対して定義される。しかし、UE復調方法は、依然としてUEベースバンド性能検証に焦点を合わせ、ベースバンド受信機及び空間アンテナ性能の共同性能を定量化していない。
【0009】
UEエンドツーエンド性能を検証するための改良された要件は、将来に導入されることが期待され、方法論は、NR UEのマルチアンテナ受信性能の検証のための放射メトリック及び試験方法論に関するRel-16スタディアイテムの範囲内で開発される。SIの主な目的は、FR1及びFR2におけるNR UEの放射されたマルチアンテナ受信性能及び関連する測定不確実性バジェットの検証のためのメトリック及びエンドツーエンド試験方法を定義することである。
【0010】
放射2段階(RTS)無線経由(OTA)試験方法が、NR OTA試験に対して使用されることが予想される。この方法の使用を可能にするために、UE側に特定のNRアンテナ試験機能(ATF)測定を導入し、試験機器(TE)によって更に使用されることが合意された。
【0011】
FR2におけるRel-15 NR UE復調要件の承認された試験方法は、放射2段階無線経由(OTA)試験方法のサブセットを使用する。RTS法は、一般にアンテナ試験機能(ATF)と称される、UEによって行われる測定によって可能となる。Rel-15 UE FR2復調要件は、非空間見通し試験信号について定義される。UEへの無線接続を較正するために、新しいブランチごとの同期信号RSRP(SS-RSRPB)が、サブクローズ4.2、サブクローズ5.5、及びサブクローズ5.1.18で定義された。
【0012】
ブランチごとの振幅測定のこの定義は、ブランチごとの相対位相も含むフルRTS ATFのサブセットである。Rel-15では、ATFの唯一の使用は、UEアンテナパターン測定を必要としない見通し線試験であったため、SS-RSRPBのみが必要とされた。しかしながら、Rel-16では、LTEのSCMEで行われたもののような空間チャネルモデルを含む要件を含むように計画されている。新しいSIで参照される、調和したRTS法に関しては、LTEに関して定義された基準信号アンテナ相対位相(RSARP)測定の等価物を含むように、NRに対するATF定義を拡張する必要がある。
【0013】
ドラフトRAN4#88-bisミーティングレポートで指摘されているように、以下のアプローチが指摘された。
【0014】
アプローチ1:36.509におけるLTEに対するRSARPのように、NR FR2に対するブランチごとの相対位相UE測定を定義する。
【0015】
新しいSIの範囲はまた、FR1を含み、したがって、FR1を含むように、SS-RSRPB及び新しいブランチごとの相対位相測定の適用可能性を拡張することも必要である。
【0016】
アプローチ2:SS-RSRPB及び新しいブランチごとの相対位相測定の適用可能性をFR1に拡張する。
【0017】
Rel-15については、RSRPB測定を38.215に追加して、38.509よりも可視的にしたが、このアプローチをNR RSARP測定の定義に対して継続するべきである。
【0018】
LTE RSARP測定定義は、異なる物理信号構造に起因して、NRに直接再利用することができない。本明細書に記載される実施形態は、NR RSARP測定の詳細を提供する。
【0019】
LTEでは、RSARPは、試験機器によって示される2つの異なるRXチェーン上のCRS信号間の相対位相差として測定された。
それぞれの定義はTS36.978の一部として導入された。
【表1】
【0020】
注1:RSARPを決定するためにUEによって使用される測定期間内のリソース要素の数は、対応する測定精度要件が満たされなければならないと制限してUE実装に任される。
【0021】
注2:リソース要素ごとの位相は、CPを除く、シンボルの有用な部分の間に受信されたエネルギーから決定される。
【0022】
可能なOTA UE性能要件試験セットアップを図1に示す。
【0023】
システム試験及び制御装置は、試験インタフェース能力及び任意選択的にチャネルエミュレーション能力を有するgNode-Bエミュレータの機能を実装することができる。測定アンテナ及びDUTは、試験の持続時間の間、無響チャンバ内に配置される。測定アンテナは、単一又は二重偏波であってもよく、任意の数の測定アンテナが試験セットアップによって利用され得る(例えば、2×2MIMO復調試験の場合は2個の測定アンテナ、4×4MIMOでは4個の測定アンテナ、8×8MIMOでは8個の測定アンテナなどを必要とする)。リンクアンテナは、DUTと試験機器(TE)との間の安定したアップリンク信号を維持するために使用されてもよく、試験インタフェース(TI)を実装するためにも使用されてもよい。リンクアンテナは、測定アンテナとコロケートされてもよく、又は分離されてもよい。任意の種類の測位システムを使用して、任意の所望の構成で測定及びリンクアンテナに対してDUTを測位することができる。チャンバ内部の伝搬チャネルは、各測定アンテナとUEの各ベースバンドポートとの間の可能なリンクの全てを指す。UEのいくつかの実装では、物理アンテナ要素の数はベースバンドポートの数を超えてもよく、そのため、伝搬チャネルは、測定アンテナとUEアンテナとの間の無線経由の信号伝搬の影響、並びにアンテナアレイ給電ネットワーク、RF処理、及び該当する場合にはIF処理の複合的な応答を包含する。
【0024】
予想OTA試験手順の一部として、試験システムは、UEにアンテナ測定を実行することを要求し、試験機器に報告することができる。NRの場合、測定値(アンテナ情報)を要求する手順はLTEと同様であり、図2に提供される(36.509からの図5.9.1-1のコピー)。合意によれば、測定値は、SS-RSRPB(すなわち、RXアンテナブランチごとの受信電力)と、個々のRXアンテナブランチ上の信号の位相に関する情報を含むRSARPとを含む。
【0025】
本明細書に開示される実施形態は、NRに対するRSARPの以下の定義に関連し、かつ/又はそれを対象としてもよい。
測定信号
【0026】
RSARPは、以下のリソースで行うことができる。
・ オプション1:SSS
・ オプション2:PBCH DMRS
・ オプション3:NZP CSI-RS
【0027】
RSRPB測定値は、SSS(SS-RSRPB)を使用して定義される。UEの実装を簡略化するために(例えば、並列RSRPB及びRSARP計算を可能にする)SSSリソースは、SS-RSRPB測定と同様に使用されることが推奨される。また、PBCH DMRS及びCSI-RSを使用して精度を向上させることができる。
【0028】
SSSベースの測定の場合、SS-RSARPの測定時間リソースは、SS/PBCHブロック測定時間設定(SMTC)ウィンドウ持続時間内に制限されてもよい。
【0029】
また、SSS測定の場合、RSARPは、同じSS/PBCHブロックインデックス及び同じ物理層セルアイデンティティを有するSS/PBCHブロックに対応する基準信号の間でのみ測定されるものとする。
【0030】
他の基準信号又はデータシンボルも潜在的に使用され得るが、UEの実装を複雑にするであろう。
メトリック
【0031】
RSARPは、異なるRXチェーンに対応する信号間の相対的な差に関する情報を提供するものとする。LTEと同様の以下のメトリックを使用することができる。
・ オプション1:「基準個別受信機ブランチ(Rx0)によって受信された測定信号の平均位相と、1つの他の個別受信機ブランチ(Rx1~Rxn)によって受信された測定信号の平均位相との間の差」
・ オプション2:「基準個別受信機ブランチ(Rx0)によって受信された測定信号の位相と、1つの他の個別受信機ブランチ(Rx1~Rxn)によって受信された測定信号の位相の平均差」
RRCモード
【0032】
SS-RSRPBと同様に、RSARP測定は、RRC_CONNECTEDモードのみで実行されるものとする。
試験ループ対通常動作
【0033】
測定は、現在の段階でのみ試験ループモードに必要とされるが、それぞれの測定が必要とされる場合には、通常の動作に更に拡張することができる。
レンジ
【0034】
報告された値の既存のLTEレンジ(0~360度)を再利用することができる。
粒度
【0035】
LTE RSARPは、0.01度の粒度で報告される。NR測定精度は、少なくともSSSリソースのみを使用する場合(高いSNR精度が±0.1度を超えない場合)、その高い精度を達成することが期待されず、より粗い粒度が報告のために潜在的に使用される可能性がある。報告精度が0.1度であることが提案されている。
【0036】
実施形態では、以下の可能なRSARP定義を使用することができる。
【表2】
【表3】
測定方法
【0037】
RSARP測定のための異なるベースライン方法をUE側で使用することができる。
・ 技術1:平均相互相関関数の位相
RSARPi,j = arg(A)
A = B*C’
B = (1/K)*Σk(hi(k))
C = (1/K)*Σk(hj(k))
式中、i - 基準受信アンテナのインデックス、
j - 他の受信アンテナのインデックス(iに等しくない)、
RSARPi,j - RXアンテナiとjとの間の相対位相
K - 基準信号の数(例えば、処理されるSSS REの数)
i(k)及びhj(k) - Rxアンテナi及びj上のk番目の基準信号の推定されたチャネル係数
(...)’ - 共役演算
注:試験ループモデルに対して想定することができる静的平坦チャネルの場合に、方法は十分に適用可能である。
・ 技術2:
RSARPi,j=(1/K)*Σk(arg(hi(k)))-(1/K)*Σk(arg(hj(k)))
・ 技術3:
RSARPi,j=arg((1/K)*Σk(hi(k)*(hj(k))’))
略語:
・ NR 新たな無線
・ FR1 周波数範囲1
・ FR2 周波数範囲1
・ UE ユーザ機器
・ RTS 放射2段階
・ OTA 無線経由
・ ATF アンテナ試験機能
・ TE 試験機器
・ RSRP 基準信号受信電力
・ RSRPB ブランチごとの基準信号受信電力
・ RSARP 基準信号アンテナ相対位相
・ SSS セカンダリ同期信号
・ NZP CSI-RS チャネル状態情報基準信号
・ NZP CSI-RS 非ゼロ電力CSI-RS
・ PBCH 物理ブロードキャスト信号
・ DMRS 復調基準信号
・ DUT 試験下デバイス
【0038】
図3は、ユーザ機器(UE)による新たな無線(NR)アンテナ試験機能(ATF)測定のための方法300のフローチャート図を示す。ステップ310で、方法は、基準個別受信機ブランチによって受信されたセカンダリ同期信号(SS)を搬送するリソース要素上の受信信号の第1の平均位相を測定することを含む。ステップ320で、方法は、基準個別受信機ブランチとは異なる、1つの他の個別受信機ブランチによって受信されたセカンダリ同期信号を搬送するリソース要素上の受信信号の第2の平均位相を測定することを含む。ステップ330で、方法は、第1の平均位相と第2の平均位相との間の差を決定することを含む。ステップ340で、方法は、試験機器へ差の指標を報告することを含む。
システム及び実装
【0039】
図4は、様々な実施形態による、ネットワークのシステム400の例示的なアーキテクチャを示す。以下の説明は、3GPP技術仕様によって提供されるようなLTEシステム規格及び5G又はNRシステム規格と併せて動作する例示的なシステム400に対して提供される。しかしながら、例示的な実施形態は、この点に関して限定されず、説明される実施形態は、将来の3GPPシステム(例えば、第6世代(6G))システム、IEEE 802.16プロトコル(例えば、WMAN、WiMAXなど)などの、本明細書に記載の原理から恩恵を受ける他のネットワークに適用することができる。
【0040】
図4に示すように、システム400は、UE401a及びUE401b(集合的に「UE401」と呼ばれる)を含む。この例では、UE401は、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラネットワークに接続可能な携帯式タッチスクリーンモバイルコンピューティングデバイス)として図示されているが、民生用電子デバイス、携帯電話、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータデバイス、携帯情報端末(PDA)、ページャ、無線ハンドセット、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車両内インフォテメント(IVI)、車内娯楽(ICE)デバイス、インストルメントクラスタ(IC)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)デバイス、車載診断(OBD)デバイス、ダッシュトップモバイル機器(DME)、モバイルデータ端末(MDT)、電子エンジン管理システム(EEMS)、電子/エンジン制御ユニット(ECU)、電子エンジン/エンジン制御モジュール(ECM)、組み込みシステム、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム(EMS)、ネットワーク化又は「スマート」電化製品、MTCデバイス、M2M、IoTデバイス、及び/又は同様のものなどの任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスを含んでもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、UE401のいずれかは、IoT UEを含むことができ、それは、短期UE接続を利用する低電力IoTアプリケーション用に設計されたネットワークアクセス層を含み得る。IoT UEは、PLMN、ProSe又はD2D通信、センサネットワーク、又はIoTネットワークを介して、MTCサーバ又はデバイスとデータを交換するためのM2M又はMTCなどの技術を利用することができる。M2Mデータ交換又はMTCデータ交換は、機械起動のデータの交換であってもよい。IoTネットワークは、相互に接続するIoT UEを記載し、それは、短期接続による、(インターネットインフラストラクチャ内の)一意に識別可能な埋め込み型コンピューティングデバイスを含み得る。IoT UEは、IoTネットワークの接続を容易にするために、バックグラウンドアプリケーション(例えば、キープアライブメッセージ、ステータス更新など)を実行してもよい。
【0042】
UE401は、RAN410に接続されるように、例えば通信可能に結合されるように、構成され得る。実施形態では、RAN410は、NG RAN若しくは5G RAN、E-UTRAN、又はUTRAN若しくはGERANなどのレガシーRANであってもよい。本明細書で使用するとき、用語「NG RAN」などは、NR又は5Gシステム400で動作するRAN410を指し、用語「E-UTRAN」などは、LTE又は4Gシステム400で動作するRAN410を指してもよい。UE401は、それぞれ接続(又はチャネル)403及び接続404を利用し、これらはそれぞれ、物理通信インタフェース又は層(以下で更に詳細に議論する)を含む。
【0043】
この実施例では、接続403及び404は、通信可能な結合を可能にするためのエアインタフェースとして示されており、GSMプロトコル、CDMAネットワークプロトコル、PTTプロトコル、POCプロトコル、UMTSプロトコル、3GPP LTEプロトコル、5Gプロトコル、NRプロトコル、及び/又は本明細書で論じる他の通信プロトコルのいずれかなどのセルラ通信プロトコルと一致し得る。本実施形態では、UE401は、更に、ProSeインタフェース405を介して通信データを直接交換することができる。ProSeインタフェース405は、代替的にSLインタフェース405と称されてもよく、PSCCH、PSSCH、PSDCH、及びPSBCHを含むがこれらに限定されない1つ以上の論理チャネルを含んでもよい。
【0044】
UE401bは、接続407を介してAP406(「WLANノード406」「WLAN406」「WLAN端末406」、「WT406」などとも呼ばれる)にアクセスするように構成されていることが示されている。接続407は、任意のIEEE802.11プロトコルと合致する接続などのローカルワイヤレス接続を含むことができ、AP406は、WiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)ルータを備えるであろう。本例では、AP406は、図示するように、ワイヤレスシステムのコアネットワークに接続せずにインターネットに接続される(以下で更に詳細に説明する)。様々な実施形態では、UE401b、RAN410及びAP406は、LWA動作及び/又はLWIP動作を利用するように構成することができる。LWA動作は、LTE及びWLANの無線リソースを利用するために、RANノード411a~411bによって構成されているRRC_CONNECTEDのUE401bを伴い得る。LWIP動作は、接続407を介して送信されたパケット(例えば、IPパケット)を認証及び暗号化するために、IPsecプロトコルトンネルを介してWLAN無線リソース(例えば、接続407)を使用してUE401bに関与し得る。IPsecトンネリングは、元のIPパケットの全体をカプセル化し、新しいパケットヘッダを追加することを含んでもよく、それによってIPパケットのオリジナルヘッダを保護することを含んでもよい。
【0045】
RAN410は、接続403及び404を可能にする1つ以上のANノード又はRANノード411a及び411b(まとめて「RANノード411」又は「RANノード411」と呼ぶ)を含むことができる。本明細書で使用するとき、用語「アクセスノード」、「アクセスポイント」などは、ネットワークと1人以上のユーザとの間のデータ及び/又は音声接続のための無線ベースバンド機能を提供する機器を説明することができる。これらのアクセスノードは、BS、gNB、RANノード、eNB、NodeBs、RSUs、TRxP又はTRPなどと称される場合があり、地理的エリア(例えば、セル)内に有効通信範囲を提供する地上局(例えば、地上アクセスポイント)又はサテライト局を備えることができる。本明細書で使用するとき、用語「NG RANノード」などは、NR又は5Gシステム400(例えば、gNB)で動作するRANノード411を指してもよく、用語「E-UTRANノード」などは、LTE又は4Gシステム400(例えば、eNB)で動作するRANノード411を指してもよい。様々な実装形態によれば、RANノード411は、マクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量、又はより高い帯域幅を有するフェムトセル、ピコセル、又は他の同様のセルを提供するための、マクロセル基地局、及び/又は低電力(LP)基地局などの専用物理デバイスのうちの1つ以上として実装され得る。
【0046】
いくつかの実装形態では、RANノード411の全部又は一部は、仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装されてもよく、このソフトウェアエンティティは、CRAN及び/又は仮想ベースバンドユニットプール(vBBUP)と称され得る。これらの実装形態では、CRAN又はvBBUPは、RRC及びPDCP層がCRAN/vBBUPによって動作され、他のL2プロトコルエンティティが個別のRANノード411によって動作されるPDCP分割などのRAN機能分割、RRC、PDCP、RLC、及びMAC層がCRAN/vBBUPによって動作され、PHY層が個別のRANノード411によって動作される、MAC/PHY分割、又はRRC、PDCP、RLC、MAC層、及びPHY層の上部がCRAN/vBBUPによって動作され、PHY層の下部が個別のRANノード411によって動作される、「下位PHY」分割を実装し得る。この仮想化されたフレームワークは、RANノード411の解放されたプロセッサコアが、他の仮想化されたアプリケーションを実行することを可能にする。いくつかの実装形態では、個別のRANノード411は、個別のF1インタフェース(図4に示されていない)を介してgNB-CUに接続された個別のgNB-DUを表し得る。これらの実装形態では、gNB-DUは、1つ以上のリモート無線ヘッド又はRFEM(例えば、図7を参照)を含むことができ、gNB-CUは、RAN410(図示せず)に配置されたサーバによって、又はCRAN/vBBUPと同様の方法でサーバプールによって動作することができる。追加的又は代替的に、RANノード411のうちの1つ以上は次世代eNB(ng-eNB)であってもよく、次世代eNBは、UE401に向けてE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し、NGインタフェース(後述)を介して5GC(例えば、図6のCN620)に接続されるRANノードである。
【0047】
V2Xシナリオでは、RANノード411のうちの1つ以上は、RSUとすることができるか、又はその役割を果たし得る。用語「Road Side Unit」又は「RSU」は、V2X通信に使用される任意の輸送インフラストラクチャエンティティを指し得る。RSUは、適切なRANノード又は静止(又は比較的静止)UEにおいて又はそれによって実装されてもよく、UEにおいて又はそれによって実装されるRSUは「UEタイプRSU」と呼ばれてもよく、eNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは「eNBタイプRSU」と呼ばれてもよく、gNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは「gNBタイプRSU」などと呼ばれてもよい。一例では、RSUは、通過車両UE401(vUE401)に接続性サポートを提供する路側に位置する無線周波数回路に結合されたコンピューティングデバイスである。RSUはまた、交差点マップ形状、交通統計、媒体、並びに進行中の車両及び歩行者の交通を検知及び制御するためのアプリケーション/ソフトウェアを記憶するための内部データ記憶回路を含むことができる。RSUは、5.9GHz Direct Short Range Communication(DSRC)帯域で動作して、衝突回避、トラフィック警告などの高速イベントに必要な非常に短い待ち時間の通信を提供することができる。追加的又は代替的に、RSUは、前述の短い待ち時間通信、並びに他のセルラ通信サービスを提供するために、セルラV2X帯域で動作することができる。追加的又は代替的に、RSUは、Wi-Fiホットスポット(2.4GHz帯域)として動作することができ、及び/又は1つ以上のセルラネットワークへの接続性を提供して、アップリンク及びダウンリンク通信を提供することができる。RSUのコンピューティングデバイス及び無線周波数回路の一部又は全ては、屋外設置に適した耐候性エンクロージャにパッケージ化することができ、交通信号コントローラ及び/又はバックホールネットワークに有線接続(例えば、イーサネット)を提供するためのネットワークインタフェースコントローラを含むことができる。
【0048】
RANノード411は、エアインタフェースプロトコルを終了することができ、UE401の第1の接触ポイントとすることができる。いくつかの実施形態では、RANノード411のいずれも、RAN410のための様々な論理機能を果たすことができ、その機能は、限定されないが、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理、並びにデータパケットスケジューリング、並びにモビリティ管理などの無線ネットワークコントローラ(RNC)機能を含む。
【0049】
いくつかの実施形態によれば、UE401は、様々な通信技術に従ったマルチキャリア通信チャネルにより、OFDM通信信号を用いて、互いに又はRANノード411のいずれかと通信するように構成することができ、この様々な通信技術は、例えば、(例えば、ダウンリンク通信用の)OFDMA通信技術、又は(例えば、アップリンク及びProSe又はサイドリンク通信用の)SC-FDMA通信技術であるが、これらに限定されず、実施形態の範囲は、この点において限定されない。OFDM信号は、複数の直交サブキャリアを含むことができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、ダウンリンクリソースグリッドは、RANノード411のいずれかからUE401へのダウンリンク送信のために使用することができ、一方、アップリンク送信は同様の技術を利用することができる。グリッドは、リソースグリッド又は時間周波数リソースグリッドと呼ばれる時間周波数グリッドとすることができ、それは、各スロット内のダウンリンクの物理的リソースである。このような時間周波数平面表現は、OFDMシステムの一般的な慣習であり、それは無線リソース割り当ての直感的なものにする。リソースグリッドの各列及び各行は、それぞれ、1つのOFDMシンボル及び1つのOFDMサブキャリアに対応する。時間ドメイン内のリソースグリッドの持続時間は、無線フレーム内の1つのスロットに対応する。リソースグリッドの最小時間周波数単位は、リソースエレメントと表記する。各リソースグリッドは、多数のリソースブロックを含み、それは、リソースエレメントへの特定の物理チャネルのマッピングを説明する。各リソースブロックは、リソースエレメントの集合を含み、周波数ドメインにおいて、これは、現在割り当てられ得るリソースの最小量を表すことができる。このようなリソースブロックを用いて伝達されるいくつかの異なる物理ダウンリンクチャネルが存在する。
【0051】
様々な実施形態によれば、UE401及びRANノード411は、認可媒体(「認可スペクトル」及び/又は「認可帯域」とも呼ばれる)及び無認可共有媒体(「無認可スペクトル」及び/又は「無認可帯域」とも呼ばれる)を介してデータ(例えば、送信及び受信データ)を通信する。認可スペクトルは、約400MHz~約3.8GHzの周波数範囲で動作するチャネルを含んでもよく、無認可スペクトルは5GHz帯域を含んでもよい。
【0052】
無認可スペクトルで動作するために、UE401及びRANノード411は、LAA、eLAA、及び/又はfeLAAメカニズムを使用して動作し得る。これらの実装では、UE401及びRANノード411は、無認可スペクトル内の1つ以上のチャネルが無認可スペクトルで送信する前に利用不可能であるか、又はさもなければ占有されているかどうかを判定するために、1つ以上の既知の媒体検知動作及び/又はキャリア検知動作を実行してもよい。媒体/キャリア検知動作は、listen-before-talk(LBT)プロトコルに従って実行することができる。
【0053】
LBTは、機器(例えば、UE401、RANノード411など)が媒体(例えば、チャネル又はキャリア周波数)を検知し、媒体がアイドル状態であることが検知されたとき(又は、媒体内の特定のチャネルが占有されていないと検知されたとき)に送信するメカニズムである。媒体検知動作は、チャネルが占有されているか又はクリアされているかどうかを決定するために、チャネル上の他の信号の有無を決定するために少なくともEDを利用するCCAを含んでもよい。このLBT機構により、無認可スペクトル及び他のLAAネットワークにおいて、セルラ/LAAネットワークが現用システムと共存することを可能にする。EDは、ある期間にわたって意図された送信帯域にわたってRFエネルギーを検知することと、検知されたRFエネルギーを所定の閾値又は設定された閾値と比較することを含んでもよい。
【0054】
典型的には、5GHz帯域における現用システムは、IEEE 802.11技術に基づいてWLANである。WLANは、CSMA/CAと呼ばれる、コンテンションベースのチャネルアクセス機構を採用する。ここで、WLANノード(例えば、UE401、AP406などの移動局(MS))が送信することを意図する場合、WLANノードは、送信前にCCAを最初に実行してもよい。更に、2つ以上のWLANノードがチャネルをアイドル状態として検知し、同時に送信する状況における衝突を回避するためにバックオフ機構が使用される。バックオフ機構は、CWS内でランダムに引き寄せられたカウンタであってもよく、これは、衝突の発生時に指数関数的に増加し、送信が成功したときに最小値にリセットされる。LAA用に設計されたLBT機構は、WLANのCSMA/CAと幾分類似している。いくつかの実装形態では、PDSCH又はPUSCH送信をそれぞれ含むDL又はUL送信バーストのためのLBT手順は、XECCAスロットとYECCAスロットとの間の長さが可変であるLAA競合ウィンドウを有することができ、X及びYは、LAAのためのCWSの最小値及び最大値である。一例では、LAA送信のための最小CWSは、9マイクロ秒(μs)であってもよいが、CWS及びMCOTのサイズ(例えば、送信バースト)は、政府規制要件に基づいてもよい。
【0055】
LAA機構は、LTEアドバンストシステムのCA技術に基づいて構築されている。CAでは、各集約されたキャリアはCCと呼ばれる。CCは、1.4、3、5、10、15、又は20MHzの帯域幅を有することができ、最大5つのCCを集約することができ、従って、最大集約された帯域幅は100MHzである。FDDシステムでは、集約されたキャリアの数は、DLとULとで異なることがあり、UL CCの数は、DL要素キャリアの数以下である。場合によっては、個々のCCは、他のCCとは異なる帯域幅を有することができる。TDDシステムでは、CCの数及び各CCの帯域幅は、通常、DL及びULに対して同じである。
【0056】
CAはまた、個々のCCを提供する個々のサービングセルを含む。例えば、異なる周波数帯域におけるCCは、異なる経路喪失を経験するので、サービングセルの有効通信範囲は異なり得る。一次サービスセル又はPCellは、UL及びDLの両方にPCCを提供することができ、RRC及びNAS関連のアクティビティを処理することができる。他のサービングセルはSCellと呼ばれ、各SCellはULとDLの両方に個別のSCCを提供し得る。PCCを変更することは、UE401がハンドオーバを受けることを必要とし得る一方、SCCは、必要に応じて追加及び除去され得る。LAA、eLAA、及びfeLAAでは、SCellの一部又は全部は、無認可スペクトル(「LAA SCell」と呼ばれる)で動作することができ、LAA SCellは、認可スペクトルで動作するPCellによって支援される。UEが2つ以上のLAA SCellで構成される場合、UEは、同じサブフレーム内の異なるPUSCH開始位置を示す、構成されたLAA SCell上でULグラントを受信することができる。
【0057】
PDSCHは、ユーザデータ及び上位層シグナリングをUE401に搬送する。PDCCHは、とりわけ、PDSCHチャネルに関連するトランスポートフォーマット及びリソース割り当てに関する情報を搬送する。また、それは、アップリンク共有チャネルに関する送信フォーマット、リソース割り当て、及びHARQ情報について、UE401に通知することもできる。典型的には、ダウンリンクスケジューリング(制御及び共有チャネルリソースブロックをセル内のUE401bに割り当てる)は、UE401のいずれかからフィードバックされるチャネル品質情報に基づいて、RANノード411のいずれかで実行されてもよい。ダウンリンクリソース割り当て情報は、UE401の各々に対して使用される(例えば、割り当てられた)PDCCHで送信されてもよい。
【0058】
PDCCHは、CCEを使用して制御情報を伝達する。リソース要素にマッピングされる前に、PDCCH複素数値シンボルは最初に、4つ組に編成されてもよく、その後、レートマッチングのためのサブブロックインターリーバを用いて入れ替えられてもよい。各PDCCHを、これらのCCEのうちの1つ以上を用いて送信してもよく、各CCEは、REGとして知られる4つの物理リソース要素の9つのセットに対応することができる。4つの四位相偏移変調(QPSK)シンボルを各REGにマッピングしてもよい。PDCCHは、DCIのサイズ及びチャネル状態に応じて、1つ以上のCCEを用いて送信することができる。異なる数のCCE(例えば、アグリゲーションレベル、L=1、2、4、又は8)を有するLTEに定義される4つ以上の異なるPDCCHフォーマットが存在し得る。
【0059】
いくつかの実施形態は、上記の概念の拡張である制御チャネル情報のためのリソース割り当てのための概念を使用することができる。例えば、いくつかの実施形態は、制御情報送信のためにPDSCHリソースを使用するEPDCCHを利用することができる。EPDCCHを、1つ以上のECCEを用いて送信してもよい。上記と同様に、各ECCEは、EREGとして知られる4つの物理リソース要素からなる9つのセットに対応し得る。ECCEは、一部の状況では、他の数のEREGを有してもよい。
【0060】
RANノード411は、インタフェース412を介して互いに通信するように構成され得る。システム400がLTEシステムである実施形態では(例えば、CN420が図5のようなEPC520である場合)、インタフェース412はX2インタフェース412であり得る。X2インタフェースは、EPC420に接続する2つ以上のRANノード411(例えば、2つ以上のeNBなど)間、及び/又はEPC420に接続する2つのeNB間に定義されてもよい。いくつかの実装形態では、X2インタフェースは、X2ユーザプレーンインタフェース(X2-U)及びX2制御プレーンインタフェース(X2-C)を含むことができる。X2-Uは、X2インタフェースを介して転送されるユーザデータパケットのためのフロー制御機構を提供し得、eNB間のユーザデータの配信に関する情報を通信するために使用され得る。例えば、X2-Uは、MeNBからSeNBへ転送されるユーザデータのための特定のシーケンス番号情報と、ユーザデータのためのSeNBからUE401へのPDCP PDUのシーケンス配信の成功に関する情報と、UE401に配信されなかったPDCP PDUの情報と、UEユーザデータに送信するためのSeNBにおける現在の最小所望バッファサイズに関する情報などを提供し得る。X2-Cは、ソースeNBからターゲットeNBへのコンテキスト転送、ユーザプレーントランスポート制御等を含む、LTE内アクセスモビリティ機能と、負荷管理機能と、セル間干渉調整機能とを提供し得る。
【0061】
システム400が5G又はNRシステムである実施形態では(例えば、CN420が図6のような5GC620である場合)、インタフェース412はXnインタフェース412であり得る。Xnインタフェースは、5GC420に接続する2つ以上のRANノード411(例えば、2つ以上のgNBなど)間、5GC420に接続するRANノード411(例えば、gNB)とeNBとの間、及び/又は5GC420に接続する2つのeNB間で定義される。いくつかの実装形態では、Xnインタフェースは、Xnユーザプレーン(Xn-U)インタフェース及びXn制御プレーン(Xn-C)インタフェースを含むことができる。Xn-Uは、ユーザプレーンPDUの非保証配信を提供し、データ転送及びフロー制御機能をサポート/提供することができる。Xn-Cは、他の機能の中でもとりわけ、管理及びエラー処理機能、Xn-Cインタフェースを管理する機能、1つ以上のRANノード411間の接続モードのためのUEモビリティを管理する機能を含む、接続モードのUE401(例えば、CM接続)のためのモビリティサポートを提供し得る。モビリティサポートは、古い(ソース)サービングRANノード411から新しい(ターゲット)サービングRANノード411へのコンテキスト転送と、古い(ソース)サービングRANノード411と新しい(ターゲット)サービングRANノード411との間のユーザプレーントンネルの制御とを含み得る。Xn-Uのプロトコルスタックは、インターネットプロトコル(IP)トランスポート層上に構築されたトランスポートネットワーク層と、ユーザプレーンPDUを搬送するためにUDP層及び/又はIP層の上のGTP-U層とを含むことができる。Xn-Cプロトコルスタックは、アプリケーション層シグナリングプロトコル(Xnアプリケーションプロトコル(Xn-AP)と呼ばれる)と、SCTP上に構築されたトランスポートネットワーク層とを含むことができる。SCTPは、IP層の上にあってもよく、アプリケーション層メッセージの保証された配信を提供してもよい。トランスポートIP層では、シグナリングPDUを配信するためにポイントツーポイント送信が使用される。他の実装形態では、Xn-Uプロトコルスタック及び/又はXn-Cプロトコルスタックは、本明細書に示し説明したユーザプレーン及び/又は制御プレーンプロトコルスタックと同じ又は同様であってもよい。
【0062】
RAN410は、コアネットワーク、この実施形態ではコアネットワーク(CN)420、に通信可能に結合されるように示されている。CN420は、RAN410を介してCN420に接続されている顧客/加入者(例えば、UE401のユーザ)に様々なデータ及び電気通信サービスを提供するように構成された複数のネットワークエレメント422を備えることができる。CN420の構成要素は、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取って実行するための構成要素を含む、単一の物理ノード又は別個の物理ノードに実装されてもよい。いくつかの実施形態では、NFVを利用して、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体(以下で更に詳細に説明する)に格納された実行可能命令を介して、上述のネットワークノード機能のいずれか又は全てを仮想化することができる。CN420の論理インスタンス化は、ネットワークスライスと呼ばれてもよく、CN420の一部の論理インスタンス化は、ネットワークサブスライスと呼ばれてもよい。NFVアーキテクチャ及びインフラストラクチャは、業界標準のサーバハードウェア、ストレージハードウェア、又はスイッチの組み合わせを含む物理リソース上で、1つ以上のネットワーク機能を仮想化するために使用されてもよく、或いは専用ハードウェアによって実行されてもよい。言い換えれば、NFVシステムを使用して、1つ以上のEPC構成要素/機能の仮想又は再構成可能な実装を実行することができる。
【0063】
一般に、アプリケーションサーバ430は、コアネットワーク(例えば、UMTS PSドメイン、LTE PSデータサービスなど)と共にIPベアラリソースを使用するアプリケーションを提供するエレメントであってもよい。アプリケーションサーバ430はまた、EPC420を介してUE401のために1つ以上の通信サービス(例えば、VoIPセッション、PTTセッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービスなど)をサポートするように構成することもできる。
【0064】
実施形態では、CN420は5GC(「5GC420」などと呼ばれる)であってもよく、RAN410は、NGインタフェース413を介してCN420に接続されてもよい。実施形態では、NGインタフェース413は、RANノード411とUPFとの間でトラフィックデータを搬送するNGユーザプレーン(NG-U)インタフェース414と、RANノード411とAMFとの間のシグナリングインタフェースであるS1制御プレーン(NG-C)インタフェース415との2つの部分に分割することができる。CN420が5GC420である実施形態は、図6に関してより詳細に説明される。
【0065】
実施形態では、CN420は5GCN(「5GC420」などと呼ばれる)であってもよく、他の実施形態では、CN420はEPCであってもよい。CN420がEPC(「EPC420」などと呼ばれる)である場合、RAN410は、S1インタフェース413を介してCN420と接続され得る。実施形態では、S1インタフェース413は、RANノード411とS-GWとの間にトラフィックデータを搬送するS1ユーザプレーン(S1-U)インタフェース414と、RANノード411とMMEとの間のシグナリングインタフェースであるS1-MMEインタフェース415との2つの部分に分割されてもよい。CN420がEPC420である例示的なアーキテクチャを図5に示す。
【0066】
図5は、様々な実施形態による、第1のCN520を含むシステム500の例示的なアーキテクチャを示す。この例では、システム500は、CN520が図4のCN420に対応するEPC520であるLTE規格を実装することができる。更に、UE501は、図4のUE401と同じか又は同様であってもよく、E-UTRAN510は、図4のRAN410と同じか又は同様であり、前述したRANノード411を含み得るRANであってもよい。CN520は、MME521、S-GW522、P-GW523、HSS524、及びSGSN525を備えることができる。
【0067】
MME521は、レガシーSGSNの制御プレーンと機能が類似していてもよく、UE501の現在位置を追跡するためにMM機能を実施し得る。MME521は、ゲートウェイ選択及びトラッキングエリアリスト管理などのアクセスのモビリティ態様を管理するために、様々なMM手順を実行し得る。MM(E-UTRANシステムでは「EPS MM」又は「EMM」とも呼ばれる)は、UE501の現在位置に関する知識を維持し、ユーザアイデンティティの機密性を提供し、及び/又はユーザ/加入者に他の同様のサービスを実行するために使用される全ての適用可能な手順、方法、データストレージなどを指すことができる。各UE501及びMME521は、MM又はEMMサブ層を含んでもよく、アタッチ手順が正常に完了したときに、UE501及びMME521においてMMコンテキストが確立されてもよい。MMコンテキストは、UE501のMM関連情報を格納するデータ構造又はデータベースオブジェクトであってもよい。MME521は、S6a基準点を介してHSS524と結合されてもよく、S3基準点を介してSGSN525と結合されてもよく、S11基準点を介してS-GW522と結合されてもよい。
【0068】
SGSN525は、個別のUE501の位置を追跡し、セキュリティ機能を実行することによって、UE501にサービス提供するノードであってもよい。更に、SGSN525は、2G/3GとE-UTRAN 3GPPアクセスネットワークとの間のモビリティのためのEPC間ノードシグナリング、MME521によって指定されたPDN及びS-GW選択、MME521によって指定されたUE501の時間帯機能の処理、E-UTRAN 及び3GPPアクセスネットワークへのハンドオーバのためのMME選択を実行することができる。MME521とSGSN525との間のS3基準点は、アイドル状態及び/又はアクティブ状態における3GPP間アクセスネットワークモビリティのためのユーザ及びベアラ情報交換を可能にすることができる。
【0069】
HSS524は、ネットワークユーザのデータベースを備えることができ、それは、ネットワークエンティティの通信セッションの処理をサポートするための加入関連情報を含む。EPC520は、モバイル加入者の数、機器の容量、ネットワークの組織などに応じて、1つ以上のHSS524を備えることができる。例えば、HSS524は、ルーティング/ローミング、認証、認可、命名/アドレス指定解決、位置依存関係などのサポートを提供することができる。HSS524とMME521との間のS6a基準点は、HSS524とMME521との間のEPC520へのユーザアクセスを認証/認可するための加入及び認証データの転送を可能にすることができる。
【0070】
S-GW522は、RAN510に対するS1インタフェース413(図5における「S1-U」)を終端し、RAN510とEPC520との間でデータパケットをルーティングしてもよい。加えて、S-GW522は、RANノード間ハンドオーバのためのローカルモビリティアンカー点であってもよく、また、3GPP間モビリティのためのアンカーを提供してもよい。他の責任は、合法の傍受、課金、及び一部のポリシー施行を含んでもよい。S-GW522とMME521との間のS11基準点は、MME521とS-GW522との間に制御プレーンを提供することができる。S-GW522は、S5基準点を介してP-GW523と結合され得る。
【0071】
P-GW523は、PDN530に対するSGiインタフェースを終端することができる。P-GW523は、IPインタフェース425(例えば、図4を参照)を介して、EPC520と、アプリケーションサーバ430を含むネットワーク(代替的に「AF」と称される)などの外部ネットワークとの間でデータパケットをルーティングしてもよい。実施形態では、P-GW523は、IP通信インタフェース425(例えば、図4を参照)を介してアプリケーションサーバ(図4のアプリケーションサーバ430又は図5のPDN530)に通信可能に結合することができる。P-GW523とS-GW522との間のS5基準点は、GW523とS-GW522との間のユーザプレーントンネリング及びトンネル管理を提供し得る。S5基準点はまた、UE501のモビリティに起因して、S-GW522が必要とされるPDN接続性のために、非コロケートのP-GW523に接続する必要がある場合に、S-GW522の再配置に使用されてもよい。P-GW523は、ポリシー施行及び課金データ収集のためのノード(例えば、PCEF(図示せず))を更に含み得る。加えて、P-GW523とパケットデータネットワーク(PDN)530との間のSGi基準点は、例えば、IMSサービスを提供するための、オペレータ外部公衆、プライベートPDN、又はオペレータ内パケットデータネットワークであってもよい。P-GW523は、Gx基準点を介してPCRF526と結合され得る。
【0072】
PCRF526は、EPC520のポリシー及び課金制御要素である。非ローミングシナリオでは、UE501のインターネットプロトコル接続性アクセスネットワーク(IP-CAN)セッションに関連付けられたホーム公衆地上モバイルネットワーク(HPLMN)内に単一のPCRF526が存在してもよい。トラフィックのローカルブレークアウトを伴うローミングシナリオでは、UE501のIP-CANセッションに関連付けられた2つのPCRF、すなわち、HPLMN内のホームPCRF(H-PCRF)と訪問先公衆地上モバイルネットワーク(VPLMN)内の訪問先PCRF(V-PCRF)が存在し得る。PCRF526は、P-GW523を介してアプリケーションサーバ530に通信可能に結合されてもよい。アプリケーションサーバ530は、PCRF526に信号を送って、新しいサービスフローを指示し、適切なQoS及び課金パラメータを選択することができる。PCRF526は、適切なTFT及びQCIを有するPCEF(図示せず)にこのルールをプロビジョニングすることができ、アプリケーションサーバ530によって指定されたQoS及び課金を開始する。PCRF526とP-GW523との間のGx基準点は、PCRF526からP-GW523のPCEFへのQoSポリシー及び課金ルールの転送を可能にし得る。Rx基準点は、PDN530(又は「AF530」)とPCRF526との間に存在し得る。
【0073】
図6は、様々な実施形態による第2のCN620を含むシステム600のアーキテクチャを示す。システム600は、前述したUE401及びUE501と同じ又は同様であり得るUE601と、前述したRAN410及びRAN510と同じか又は同様であり得、前述したRANノード411を含み得る(R)AN610と、例えば、オペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスであってもよいDN603と、5GC620とを含むように示されている。5GC620は、AUSF622、AMF621、SMF624、NEF623、PCF626、NRF625、UDM627、AF628、UPF602及びNSSF629を含み得る。
【0074】
UPF602は、RAT内及びRAT間モビリティのためのアンカーポイント、DN603への外部PDUセッション相互接続ポイント、及びマルチホームPDUセッションをサポートするための分岐ポイントとして機能することができる。UPF602はまた、パケットルーティング及びフォワーディングを実行し、パケット検査を実行し、ポリシールールのユーザプレーン部を施行し、パケットを合法的に傍受し(UP収集)、トラフィック使用量報告を実行し、ユーザプレーンのQoS処理を実行し(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート施行)、アップリンクトラフィック検証を実行し(例えば、SDFからQoSへのフローマッピング)、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングを実行し、ダウンリンクパケットバッファリング及びダウンリンクデータ通知トリガを実行し得る。UPF602は、データネットワークへのルーティングトラフィックフローをサポートするためのアップリンク分類子を含むことができる。DN603は、様々なネットワークオペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスを表すことができる。DN603は、前述したアプリケーションサーバ430を含んでもよく、又はこれと同様であってもよい。UPF602は、SMF624とUPF602との間のN4基準点を介してSMF624と相互作用することができる。
【0075】
AUSF622は、UE601の認証のためのデータを記憶し、認証関連機能を処理してもよい。AUSF622は、様々なアクセスタイプのための共通の認証フレームワークを容易にすることができる。AUSF622は、AMF621とAUSF622との間のN12基準点を介してAMF621と通信することができ、UDM627とAUSF622との間のN13基準点を介してUDM627と通信することができる。加えて、AUSF622は、Nausfサービスベースのインタフェースを提示し得る。
【0076】
AMF621は、登録管理(例えば、UE601を登録するためなど)、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、及びAMF関連イベントの合法的傍受、並びにアクセス認証及び認可に関与してもよい。AMF621は、AMF621とSMF624との間のN11基準点の終端点であり得る。AMF621は、UE601とSMF624との間のSMメッセージのトランスポートを提供し、SMメッセージをルーティングするための透過的プロキシとして機能することができる。AMF621はまた、UE601とSMSF(図6には示されず)との間のSMSメッセージのためのトランスポートを提供し得る。AMF621は、AUSF622とUE601との相互作用と、UE601の認証プロセスの結果として確立された中間鍵の受信とを含んでもよい、SEAFとして機能してもよい。USIMベースの認証が使用される場合、AMF621は、AUSF622からセキュリティ材料を取得してもよい。AMF621はまた、アクセスネットワーク固有の鍵を導出するために使用するSEAからの鍵を受信する、SCM機能を含んでもよい。更に、AMF621はRAN CPインタフェースの終端点であってもよく、(R)AN610とAMF621との間のN2基準点を含むか又はそれであってもよく、AMF621は、NAS(N1)シグナリングの終端点であり、NAS暗号化及び完全性保護を行うことができる。
【0077】
AMF621はまた、N3 IWFインタフェースを介して、UE601を用いてNASシグナリングをサポートすることができる。N3IWFを使用して、信頼できないエンティティへのアクセスを提供することができる。N3IWFは、制御プレーンの(R)AN610とAMF621との間のN2インタフェースの終端点であってもよく、ユーザプレーンの(R)AN610とUPF602との間のN3基準点の終端点であってもよい。従って、AMF621は、PDUセッション及びQoSのためにSMF624及びAMF621からのN2シグナリングを処理し、IPsec及びN3トンネリングのためにパケットをカプセル化/カプセル化解除し、アップリンクでN3ユーザプレーンパケットをマークし、N2を介して受信されたそのようなマーキングに関連するQoS要件を考慮して、N3パケットマーキングに対応するQoSを施行することができる。N3IWFはまた、UE601とAMF621との間のN1基準点を介してUE601とAMF621との間のアップリンク及びダウンリンク制御プレーンNASシグナリングを中継し、UE601とUPF602との間のアップリンク及びダウンリンクユーザプレーンパケットを中継することができる。N3IWFはまた、UE601とのIPsecトンネル確立のためのメカニズムを提供する。AMF621は、Namfサービスベースのインタフェースを提示することができ、2つのAMF621間のN14基準点、及びAMF621と5G-EIR(図6には示されず)との間のN17基準点の終端点とすることができる。
【0078】
UE601は、ネットワークサービスを受信するためにAMF621に登録する必要があり得る。RMは、UE601をネットワーク(例えば、AMF621)に登録又は登録解除し、ネットワーク(例えば、AMF621)内のUEコンテキストを確立するために使用される。UE601は、RM-REGISTERED状態又はRM-DEREGISTERED状態で動作してもよい。RM-DEREGISTERED状態では、UE601はネットワークに登録されず、AMF621内のUEコンテキストは、UE601がAMF621によって到達可能ではないように、UE601に対する有効な位置又はルーティング情報を保持しない。RM-REGISTERED状態では、UE601はネットワークに登録され、AMF621内のUEコンテキストは、UE601がAMF621によって到達可能であるように、UE601に対する有効な位置又はルーティング情報を保持することができる。RM-REGISTERED状態では、UE601は、とりわけ、モビリティ登録更新手順を実行し、(例えば、UE601がまだアクティブであることをネットワークに通知するために)周期的更新タイマの満了によってトリガされる周期的登録更新手順を実行し、UE能力情報を更新するか、又はネットワークとプロトコルパラメータを再ネゴシエートするために登録更新手順を実行することができる。
【0079】
AMF621は、UE601に対する1つ以上のRMコンテキストを記憶することができ、各RMコンテキストは、ネットワークへの特定のアクセスに関連付けられる。RMコンテキストは、とりわけ、アクセスタイプごとの登録状態及び定期更新タイマを示すか又は記憶するデータ構造、データベースオブジェクトなどであってもよい。AMF621はまた、前述した(E)MMコンテキストと同じ又は同様であり得る5GC MMコンテキストを格納し得る。様々な実施形態では、AMF621は、関連付けられたMMコンテキスト又はRMコンテキストにUE601のCEモードB制限パラメータを格納することができる。AMF621はまた、必要に応じて、UEコンテキスト(及び/又はMM/RMコンテキスト)に既に格納されているUEの使用設定パラメータから値を導出することができる。
【0080】
CMは、N1インタフェースを介してUE601とAMF621との間のシグナリング接続を確立及び解放するために使用され得る。シグナリング接続は、UE601とCN620との間のNASシグナリング交換を可能にするために使用され、UEとAN(例えば、非3GPPアクセスのためのRRC接続又はUE-N3IWF接続)との間のシグナリング接続と、AN(例えば、RAN610)とAMF621との間のUE601のためのN2接続の両方を含む。UE601は、CM-IDLEモード又はCM-CONNECTEDモードの2つのCM状態のいずれかで動作してもよい。UE601がCM-IDLE状態/モードで動作しているとき、UE601は、N1インタフェースを介してAMF621とのNASシグナリング接続を確立されていなくてもよく、UE601のための(R)AN610シグナリング接続(例えば、N2及び/又はN3接続)があってもよい。UE601がCM-CONNECTED状態/モードで動作しているとき、UE601は、N1インタフェースを介してAMF621との確立されたNASシグナリング接続を有していてもよく、UE601のための(R)AN610シグナリング接続(例えば、N2及び/又はN3接続)があってもよい。(R)AN610とAMF621との間のN2接続の確立は、UE601をCM-IDLEモードからCM-CONNECTEDモードに遷移させることができ、UE601は、(R)AN610とAMF621との間のN2シグナリングが解放されたときにCM-CONNECTEDモードからCM-IDLEモードに遷移することができる。
【0081】
SMF624は、SM(例えば、UPFとANノードとの間のトンネル維持を含む、セッションの確立、変更、及び解放)、UE IPアドレス割り当て及び管理(任意選択的な認可を含む)、UP機能の選択及び制御、適切な宛先にトラフィックをルーティングするために、UPFでトラフィックステアリングを構成すること、ポリシー制御機能に向かうインタフェースの終了、ポリシー施行及びQoSの一部の制御、(SMイベント及びLIシステムへのインタフェースの)合法的傍受、NASメッセージのSM部の終了、ダウンリンクデータ通知、N2上でAMFを介してANに送信されたAN固有SM情報の開始、及びセッションのSSCモードの決定に関与してもよい。SMは、PDUセッションの管理を指すことができ、PDUセッション又は「セッション」は、UE601とデータネットワーク名(DNN)によって識別されるデータネットワーク(DN)603との間のPDUの交換を提供し又は可能にするPDU接続性サービスを指すことができる。PDUセッションは、UE601の要求時に確立され、UE601及び5GC620要求に応じて変更され、UE601とSMF624との間のN1基準点を介して交換されたNAS SMシグナリングを使用して、UE601及び5GC620の要求時に解放され得る。5GC620は、アプリケーションサーバからの要求に応じて、UE601における特定のアプリケーションをトリガし得る。トリガメッセージの受信に応答して、UE601は、トリガメッセージ(又はトリガメッセージの関連部分/情報)をUE601内の1つ以上の識別されたアプリケーションに渡すことができる。UE601内の識別されたアプリケーションは、特定のDNNへのPDUセッションを確立することができる。SMF624は、UE601の要求がUE601に関連付けられたユーザ加入情報に準拠しているかどうかをチェックすることができる。これに関して、SMF624は、UDM627からSMF624レベル加入データに関する更新通知を取得及び/又は受信するように要求することができる。
【0082】
SMF624は、以下のローミング機能を含むことができる:QoS SLA(VPLMN)を適用するためのローカル施行処理、課金データ収集及び課金インタフェース(VPLMN)、(SMイベント及びLIシステムへのインタフェースのVPLMN内の)合法的傍受、外部DNによるPDUセッションの認可/認証のためのシグナリングの伝送のための外部DNとの相互作用のためのサポートを含み得る。2つのSMF624間のN16基準点がシステム600に含まれてもよく、これは、ローミングシナリオにおける訪問先ネットワーク内の別のSMF624とホームネットワーク内のSMF624との間であってもよい。加えて、SMF624は、Nsmfサービスベースのインタフェースを提示し得る。
【0083】
NEF623は、サードパーティ、内部公開/再公開、アプリケーション機能(例えば、AF628)、エッジコンピューティング又はフォッグコンピューティングシステムなどのための、3GPPネットワーク機能によって提供されるサービス及び能力を安全に公開するための手段を提供してもよい。そのような実施形態では、NEF623は、AFを認証、認可、及び/又は抑制することができる。NEF623はまた、AF628と交換された情報、及び内部ネットワーク機能と交換された情報を変換してもよい。例えば、NEF623は、AFサービス識別子と内部5GC情報との間で変換することができる。NEF623はまた、他のネットワーク機能の公開された能力に基づいて、他のネットワーク機能(NF)から情報を受信してもよい。この情報は、構造化されたデータとしてNEF623に、又は標準化されたインタフェースを使用してデータストレージNFで記憶されてもよい。次いで、記憶された情報は、NEF623によって他のNF及びAFに再公開され、かつ/又は分析などの他の目的に使用することができる。更に、NEF623は、Nnefサービスベースのインタフェースを提示し得る。
【0084】
NRF625は、サービス発見機能をサポートし、NFインスタンスからNF発見要求を受信し、NFインスタンスに発見されたNFインスタンスの情報を提供することができる。NRF625はまた、利用可能なNFインスタンス及びそれらのサポートされたサービスの情報を維持する。本明細書で使用される場合、用語「インスタンス」、「インスタンス化」などは、インスタンスの作成を指すことができ、「インスタンス」は、例えば、プログラムコードの実行中に発生し得るオブジェクトの具体的な発生を指すことができる。加えて、NRF625は、Nnrfサービスベースのインタフェースを提示し得る。
【0085】
PCF626は、制御プレーン機能(単数又は複数)にポリシールールを提供して、それらを施行することができ、また、統合ポリシーフレームワークをサポートして、ネットワーク挙動を統制することができる。PCF626はまた、UDM627のUDRにおけるポリシー決定に関連する加入情報にアクセスするためにFEを実装してもよい。PCF626は、PCF626とAMF621との間のN15基準点を介してAMF621と通信することができ、ローミングシナリオの場合、訪問先ネットワーク内のPCF626及びAMF621を含むことができる。PCF626は、PCF626とAF628との間のN5基準点を介してAF628と通信することができ、PCF626とSMF624との間のN7基準点を介してSMF624と通信することができる。システム600及び/又はCN620はまた、(ホームネットワーク内の)PCF626と訪問先ネットワーク内のPCF626との間のN24基準点を含むことができる。更に、PCF626は、Npcfサービスベースのインタフェースを提示し得る。
【0086】
UDM627は、加入関連情報を処理して、ネットワークエンティティの通信セッションの処理をサポートすることができ、UE601の加入データを記憶することができる。例えば、加入データは、UDM627とAMFとの間のN8基準点を介してUDM627とAMF621との間で通信され得る。UDM627は、アプリケーションFE及びUDRの2つの部分を含むことができる(FE及びUDRは図6には示されず)。UDRは、UDM627及びPCF626の加入データ及びポリシーデータ、及び/又はNEF623の公開及びアプリケーションデータ(アプリケーション検出のためのPFD、複数のUE601のためのアプリケーション要求情報を含む)のための構造化データを記憶することができる。Nudrサービスベースのインタフェースは、UDM627、PCF626、及びNEF623が記憶されたデータの特定のセットにアクセスすること、UDRの関連するデータ変更の通知の読み取り、更新(例えば、追加、変更)、削除、及びサブスクライブを行うことを可能にするために、UDR221によって提示され得る。UDMは、クレデンシャル、位置管理、加入管理などの処理を担当するUDM FEを含んでもよい。いくつかの異なるフロントエンドは、異なるトランザクションにおいて同じユーザにサービスを提供することができる。UDM-FEは、UDRに格納されたサブスクリプション情報にアクセスし、認可クレデンシャル処理、ユーザ識別処理、アクセス許可、登録/モビリティ管理、及びサブスクリプション管理を実行する。UDRは、UDM627とSMF624との間のN10基準点を介してSMF624と相互作用することができる。UDM627はまた、SMS管理をサポートすることができ、SMS-FEは、前述したものと同様のアプリケーションロジックを実装する。加えて、UDM627は、Nudmサービスベースのインタフェースを提示し得る。
【0087】
AF628は、トラフィックルーティングにアプリケーションの影響を与え、NCEへのアクセスを提供し、ポリシー制御のためにポリシーフレームワークと相互作用することができる。NCEは、エッジコンピューティング実装に使用することができる、NEF623を介して5GC620及びAF628が互いに情報を提供することを可能にするメカニズムであってもよい。そのような実装形態では、ネットワークオペレータ及びサードパーティサービスは、UE601のアタッチのアクセスポイントに近接してホストされて、トランスポートネットワーク上の低減されたエンドツーエンド待ち時間及び負荷によって効率的なサービス配信を達成することができる。エッジコンピューティング実装では、5GCは、UE601に近接したUPF602を選択し、N6インタフェースを介してUPF602からDN603へのトラフィックステアリングを実行することができる。これは、UE加入データ、UE位置、及びAF628によって提供される情報に基づいてもよい。このようにして、AF628は、UPF(再)選択及びトラフィックルーティングに影響を及ぼすことができる。オペレータの配備に基づいて、AF628が信頼されたエンティティであると見なされるとき、ネットワークオペレータは、AF628が関連するNFと直接相互作用することを許可することができる。更に、AF628は、Nafサービスベースのインタフェースを提示し得る。
【0088】
NSSF629は、UE601にサービスを提供するネットワークスライスインスタンスのセットを選択することができる。NSSF629は、必要に応じて、許可されたNSSAI及びサブスクライブされたS-NSSAIへのマッピングを決定することもできる。NSSF629はまた、好適な設定に基づいて、場合によってはNRF625に問い合わせることによって、UE601にサービス提供するために使用されるAMFセット、又は候補AMF(複数可)621のリストを決定することもできる。UE601に対するネットワークスライスインスタンスのセットの選択は、AMF621によってトリガされてもよく、このAMF621には、AMF621の変化につながり得るNSSF629と相互作用することによってUE601が登録される。NSSF629は、AMF621とNSSF629との間のN22基準点を介してAMF621と相互作用することができ、N31基準点(図6には示されず)を介して訪問先ネットワーク内の別のNSSF629と通信することができる。更に、NSSF629は、Nnssfサービスベースのインタフェースを提示し得る。
【0089】
前述したように、CN620は、SMS加入チェック及び検証、並びにUE601とSMS-GMSC/IWMSC/SMSルータなどの他のエンティティとの間でSMメッセージを中継することに関与し得る、SMSFを含んでもよい。SMSはまた、UE601がSMS転送に利用可能である通知手順のために、AMF621及びUDM627と相互作用する(例えば、UEに到達不可能フラグを設定し、UE601がSMSに利用可能である場合にUDM627に通知する)ことができる。
【0090】
CN120はまた、データストレージシステム/アーキテクチャ、5G-EIR、SEPPなど、図6に示されていない他の要素を含んでもよい。データストレージシステムは、SDSF、UDSFなどを含むことができる。任意のNFは、任意のNFとUDSFとの間のN18基準点(図6には示されず)を介して、非構造化データをUDSF(例えば、UEコンテキスト)に格納し、UDSFから取得することができる。個々のNFは、各非構造化データを格納するためにUDSFを共有することができ、又は個々のNFはそれぞれ、個々のNF又はその近くに位置する独自のUDSFを有することができる。更に、UDSFは、Nudsfサービスベースのインタフェース(図6には示されず)を提示し得る。5G-EIRは、特定の機器/エンティティがネットワークからブラックリストに記載されているかどうかを判定するためにPEIのステータスをチェックするNFであってもよく、SEPPは、PLMN間制御プレーンインタフェース上でトポロジ隠蔽、メッセージフィルタリング、及びポリシングを実行する非透過プロキシであってもよい。
【0091】
更に、NF内のNFサービス間には、より多くの参照点及び/又はサービスベースのインタフェースが存在してもよい。しかしながら、これらのインタフェース及び基準点は、明確にするために図6から省略されている。一例では、CN620は、CN620とCN520との間のインターワーキングを可能にするために、MME(例えば、MME521)とAMF621との間のCN間インタフェースである、Nxインタフェースを含むことができる。他の例示的なインタフェース/基準点は、5G-EIRによって提示されるN5g-EIRサービスベースのインタフェースと、訪問先ネットワーク内のNRFとホームネットワーク内のNRFとの間のN27基準点と、訪問先ネットワーク内のNSSFとホームネットワーク内のNSSFとの間のN31参照点とを含むことができる。
【0092】
図7は、様々な実施形態によるインフラストラクチャ設備700の一例を示す。インフラストラクチャ設備700(又は「システム700」)は、基地局、無線ヘッド、RANノード411及び/又は前述したAP406などのRANノード、アプリケーションサーバ430、及び/又は本明細書で説明した任意の他の要素/デバイスとして実装することができる。他の例では、システム700は、UEにおいて、又はUEによって実装され得る。
【0093】
システム700は、アプリケーション回路705と、ベースバンド回路710と、1つ以上の無線フロントエンドモジュール(RFEM)715と、メモリ回路720と、電力管理集積回路(PMIC)725と、電力T回路730と、ネットワークコントローラ回路735と、ネットワークインタフェースコネクタ740と、衛星測位回路745と、ユーザインタフェース750とを含む。いくつかの実施形態では、デバイス700は、例えば、メモリ/ストレージ、ディスプレイ、カメラ、センサ、又は入出力(I/O)インタフェースなどの追加の要素を含んでもよい。他の実施形態では、以下で説明される構成要素は、2つ以上のデバイスに含まれてもよい。例えば、当該回路は、CRAN、vBBU、又は他の同様の実装のために2つ以上のデバイスに別々に含まれてもよい。
【0094】
アプリケーション回路705は、これらに限られるわけではないが、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)、キャッシュメモリ、並びに低ドロップアウト電圧レギュレータ(LDO)、割り込みコントローラ、SPI、I2C、又はユニバーサルプログラマブルシリアルインタフェースモジュールなどのシリアルインタフェース、リアルタイムクロック(RTC)、インタバル及びウォッチドッグタイマを含むタイマカウンタ、汎用入出力(I/O又はIO)、Secure Digital(SD)マルチメディアカード(MMC)などのメモリカードコントローラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース、モバイル産業プロセッサインタフェース(MIPI)インタフェース、及びJoint Test Access Group(JTAG)テストアクセスポートなどのうちの1つ以上の回路を含む。アプリケーション回路705のプロセッサ(又はコア)は、メモリ/記憶素子に結合されてもよいし、メモリ/記憶素子を含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをシステム700上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶に格納された命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、メモリ/記憶素子はオンチップメモリ回路であってもよく、これは、DRAM、SRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、及び/又は本明細書で説明されるような任意の他のタイプのメモリデバイス技術などの任意の適切な揮発性及び/又は不揮発性メモリを含んでもよい。
【0095】
アプリケーション回路705のプロセッサは、例えば、1つ以上のプロセッサコア(CPU)、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のグラフィック処理ユニット(GPU)、1つ以上の縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、1つ以上のAcorn RISCマシン(ARM)プロセッサ、1つ以上の複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、1つ以上のFPGA、1つ以上のPLD、1つ以上のASIC、1つ以上のマイクロプロセッサ若しくはコントローラ、又はこれらの任意の好適な組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、アプリケーション回路705は、本明細書の様々な実施形態に従って動作する専用プロセッサ/コントローラを含んでもよく、又は専用プロセッサ/コントローラであってもよい。例として、アプリケーション回路705のプロセッサは、1つ以上のIntel Pentium(登録商標)、Core(登録商標)、又はXeon(登録商標)プロセッサ、Advanced Micro Devices(AMD)Ryzen(登録商標)プロセッサ、Accelerated Processing Unit(APU)、又はEpyc(登録商標)プロセッサ、プロセッサのARM Cortex-AファミリなどのARM Holdings、Ltdによって提供されるARMベースのプロセッサ、及び、Cavium(商標)Inc.によって提供されるThunderX2(登録商標)、MIPS Warrior又はP-クラスプロセッサなどのMIPS Technologies,Inc.から提供されるMIPSベースの設計などを含み得る。いくつかの実施形態では、システム700は、アプリケーション回路705を利用しなくてもよく、代わりに、例えば、EPC又は5GCから受信したIPデータを処理するための専用プロセッサ/コントローラを含んでもよい。
【0096】
いくつかの実装形態では、アプリケーション回路705は、マイクロプロセッサ、プログラマブル処理デバイスなどであり得る、1つ以上のハードウェアアクセラレータを含むことができる。1つ以上のハードウェアアクセラレータは、例えば、コンピュータビジョン(CV)及び/又はディープラーニング(DL)アクセラレータを含むことができる。例として、プログラマブル処理デバイスは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの1つ以上のフィールドプログラマブルデバイス(FPD)、複合PLD(CPLD)、高容量PLD(HCPLD)などのプログラマブルロジックデバイス(PLD)、構造化ASICなどのASIC、プログラマブルSoC(PSoC)、などの回路を含み得る。そのような実装形態では、アプリケーション回路705の回路は、論理ブロック又は論理ファブリック、及び本明細書で説明される様々な実装形態のプロシージャ、メソッド、関数などの様々な機能を実行するようにプログラムされ得る他の相互接続されたリソースを含むことができる。そのような実施形態では、アプリケーション回路705の回路は、ルックアップテーブル(LUT)などに論理ブロック、論理ファブリック、データなどを記憶するために使用されるメモリセル(例えば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、スタティックメモリ(例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、アンチヒューズなど))を含むことができる。
【0097】
ベースバンド回路710は、例えば、1つ以上の集積回路を含むはんだ付け基板、主回路基板にはんだ付けされた単一のパッケージ集積回路、又は2つ以上の集積回路を含むマルチチップモジュールとして実装されてもよい。ベースバンド回路710の様々なハードウェア電子要素は、図9に関して以下に説明される。
【0098】
ユーザインタフェース回路750は、システム700とのユーザ相互作用を可能にするように設計された1つ以上のユーザインタフェース、又はシステム700との周辺構成要素相互作用を可能にするように設計された周辺構成要素インタフェースを含むことができる。ユーザインタフェースは、1つ以上の物理又は仮想ボタン(例えば、リセットボタン)、1つ以上のインジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、物理キーボード又はキーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、スピーカ又は他のオーディオ発光デバイス、マイクロフォン、プリンタ、スキャナ、ヘッドセット、ディスプレイスクリーン又はディスプレイデバイスなどを含むことができるが、これらに限定されない。周辺構成要素インタフェースは、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、オーディオジャック、電源インタフェースなどを含むことができるが、これらに限定されない。
【0099】
無線フロントエンドモジュール(RFEM)715は、ミリメートル波(ミリ波)RFEM及び1つ以上のサブミリ波無線周波数集積回路(RFIC)を含んでもよい。いくつかの実装形態では、1つ以上のサブミリ波RFICは、ミリ波RFEMから物理的に分離されてもよい。RFICは、1つ以上のアンテナ又はアンテナアレイ(例えば、以下の図9のアンテナアレイ911を参照)への接続を含むことができ、RFEMは、複数のアンテナに接続されることができる。代替実装形態では、ミリ波及びサブミリ波無線機能の両方は、ミリ波アンテナ及びサブミリ波の両方を組み込んだ同じ物理RFEM715内に実装されてもよい。
【0100】
メモリ回路720は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)及び/又は同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)を含む揮発性メモリ、並びに高速電気的消去可能メモリ(一般にフラッシュメモリと呼ばれる)、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)などを含む不揮発性メモリ(NVM)のうちの1つ以上を含むことができ、Intel(登録商標)及びMicron(登録商標)の三次元(3D)クロスポイント(XPOINT)メモリを組み込むことができる。メモリ回路720は、はんだ付けパッケージ集積回路、ソケットメモリモジュール、及びプラグインメモリカードのうちの1つ以上として実装されてもよい。
【0101】
PMIC725は、電圧レギュレータ、サージ保護器、電力アラーム検出回路、及びバッテリ又はコンデンサなどの1つ以上の予備電源を含んでもよい。電力アラーム検出回路は、ブラウンアウト(不足電圧)及びサージ(過電圧)状態のうちの1つ以上を検出してもよい。電力T回路730は、ネットワークケーブルから引き出される電力を供給して、単一のケーブルを使用してインフラストラクチャ設備700に電力供給及びデータ接続性の両方を提供することができる。
【0102】
ネットワークコントローラ回路735は、イーサネット、GREトンネル上のイーサネット、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)上のイーサネット、又は何らかの他の好適なプロトコルなどの標準的なネットワークインタフェースプロトコルを使用してネットワークへの接続性を提供することができる。ネットワーク接続性は、電気(一般に「銅配線」と呼ばれる)、光、又は無線であり得る物理接続を使用して、ネットワークインタフェースコネクタ740を介してインフラストラクチャ設備700に/から提供され得る。ネットワークコントローラ回路735は、前述のプロトコルのうちの1つ以上を使用して通信するための1つ以上の専用プロセッサ及び/又はFPGAを含むことができる。いくつかの実装形態では、ネットワークコントローラ回路735は、同じ又は異なるプロトコルを使用して他のネットワークへの接続性を提供するための複数のコントローラを含むことができる。
【0103】
測位回路745は、全地球航法衛星システム(GNSS)の測位ネットワークによって送信/ブロードキャストされた信号を受信及び復号するための回路を含む。航法衛星コンスタレーション(又はGNSS)の例には、米国の全地球測位システム(GPS)、ロシアの全地球航法システム(GLONASS)、欧州連合のガリレオシステム、中国の北斗航法衛星システム、地域航法システム又はGNSS補強システム(例えば、Indian Constellation(NAVIC)によるナビゲーション、日本の準天頂衛星システム(QZSS)、フランスのDoppler Orbitography and Radio positioning Integrated by Satellite(DORIS)など)などが含まれる。測位回路745は、航法衛星コンスタレーションノードなどの測位ネットワークの構成要素と通信するための様々なハードウェア要素(例えば、OTA通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器、アンテナ要素などのハードウェアデバイスを含む)を備える。いくつかの実施形態では、測位回路745は、マスタタイミングクロックを使用してGNSS支援なしで位置追跡/推定を実行するためのMicro-Technology for Positioning,Navigation,and Timing(Micro-PNT)ICを含むことができる。測位回路745はまた、測位ネットワークのノード及び構成要素と通信するために、ベースバンド回路710及び/又はRFEM715の一部であってもよく、又はそれらと相互作用してもよい。測位回路745はまた、位置データ及び/又は時間データをアプリケーション回路705に提供することができ、アプリケーション回路は、データを使用して動作を様々なインフラストラクチャ(例えば、RANノード411など)などと同期させることができる。
【0104】
図7に示す構成要素は、業界標準アーキテクチャ(ISA)、拡張ISA(EISA)、周辺構成要素相互接続(PCI)、拡張周辺構成要素相互接続(PCIx)、PCIエクスプレス(PCIe)、又は任意の数の他の技術などの任意の数のバス及び/又は相互接続(IX)技術を含むことができるインタフェース回路を使用して互いに通信することができる。バス/IXは、例えば、SoCベースのシステムで使用される独自のバスであってもよい。とりわけ、I2Cインタフェース、SPIインタフェース、ポイントツーポイントインタフェース、及び電力バスなどの他のバス/IXシステムが含まれてもよい。
【0105】
図8は、様々な実施形態によるプラットフォーム800(又は「デバイス800」)の一例を示す。実施形態では、コンピュータプラットフォーム800は、UE401、501、601、アプリケーションサーバ430、及び/又は本明細書で説明される任意の他の要素/デバイスとしての使用に適し得る。プラットフォーム800は、実施例に示される構成要素の任意の組み合わせを含んでもよい。プラットフォーム800の構成要素は、コンピュータプラットフォーム800に適合された集積回路(IC)、その一部、個別の電子デバイス、又は他のモジュール、ロジック、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせとして、或いはより大きなシステムのシャーシ内に組み込まれる構成要素として実装されてもよい。図8のブロック図は、コンピュータプラットフォーム800の構成要素の高レベル図を示すことを意図している。しかしながら、示されている構成要素のいくつかは省略されてもよく、追加の構成要素が存在してもよく、示されている構成要素の異なる配置が他の実施態様で発生してもよい。
【0106】
アプリケーション回路805は、これらに限られるわけではないが、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)、キャッシュメモリ、並びに1つ以上のLDO、割り込みコントローラ、SPI、I2C、又はユニバーサルプログラマブルシリアルインタフェースモジュールなどのシリアルインタフェース、RTC、インタバル及びウォッチドッグタイマを含むタイマカウンタ、汎用I/O、SD MMCなどのメモリカードコントローラ、USBインタフェース、MIPIインタフェース、及びJTAGテストアクセスポートなどの回路を含む。アプリケーション回路805のプロセッサ(又はコア)は、メモリ/記憶素子に結合されてもよいし、メモリ/記憶素子を含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをシステム800上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶に格納された命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、メモリ/記憶素子はオンチップメモリ回路であってもよく、これは、DRAM、SRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、及び/又は本明細書で説明されるような任意の他のタイプのメモリデバイス技術などの任意の適切な揮発性及び/又は不揮発性メモリを含んでもよい。
【0107】
アプリケーション回路705のプロセッサは、例えば、1つ以上のプロセッサコア、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のGPU、1つ以上のRISCプロセッサ、1つ以上のARMプロセッサ、1つ以上のCISCプロセッサ、1つ以上のDSP、1つ以上のFPGA、1つ以上のPLD、1つ以上のASIC、1つ以上のマイクロプロセッサ若しくはコントローラ、マルチスレッドプロセッサ、超低電圧プロセッサ、組み込みプロセッサ、いくつかの他の既知の処理要素、又はこれらの任意の好適な組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、アプリケーション回路705は、本明細書の様々な実施形態に従って動作する専用プロセッサ/コントローラを含んでもよく、又は専用プロセッサ/コントローラであってもよい。
【0108】
例として、アプリケーション回路805のプロセッサは、Quark(商標)、Atom(商標)、i3、i5、i7、若しくはMCUクラスのプロセッサなどのIntel(登録商標)Architecture Core(商標)ベースのプロセッサ、又はカリフォルニア州サンタクララのIntel(登録商標)Corporationから入手可能な別のそのようなプロセッサを含むことができる。アプリケーション回路805のプロセッサはまた、Advanced Micro Devices(AMD)Ryzen(登録商標)プロセッサ又はAccelerated Processing Units(APU)、Apple(登録商標)Inc.製のA5-A9プロセッサ、Qualcomm(登録商標)Technologies,Inc.のSnapdragon(商標)プロセッサ、Texas Instruments,Inc.(登録商標)Open Multimedia Applications Platform(OMAP)(商標)プロセッサ、MIPS Warrior M-クラス、Warrior I-クラス及びWarrior P-クラスプロセッサなどのMIPS Technologies,Inc.からのMIPSベースの設計、ARM Cortex-A、Cortex-R及びプロセッサのCortex-MファミリなどのARM Holdingsから認可されたARMベースの設計、又は同様のもののうちの1つ以上である。いくつかの実装形態では、アプリケーション回路805は、アプリケーション回路805及び他の構成要素が単一の集積回路、又はIntel(登録商標)Corporation製のEdison(商標)若しくはGalileo(商標)SoCボードなどの単一のパッケージに形成されるシステムオンチップ(SoC)の一部であってもよい。
【0109】
追加的又は代替的に、アプリケーション回路805は、これらに限定されるものではないが、FPGAなどの1つ以上のフィールドプログラマブルデバイス(FPD)、複合PLD(CPLD)、高容量PLD(HCPLD)などのプログラマブルロジックデバイス(PLD)、構造化ASICなどのASIC、プログラマブルSoC(PSoC)、などの回路を含み得る。そのような実施形態では、アプリケーション回路805の回路は、論理ブロック又は論理ファブリック、及び本明細書で説明される様々な実施形態のプロシージャ、メソッド、関数などの様々な機能を実行するようにプログラムされ得る他の相互接続されたリソースを含むことができる。そのような実施形態では、アプリケーション回路805の回路は、ルックアップテーブル(LUT)などに論理ブロック、論理ファブリック、データなどを記憶するために使用されるメモリセル(例えば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、スタティックメモリ(例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、アンチヒューズなど))を含むことができる。
【0110】
ベースバンド回路810は、例えば、1つ以上の集積回路を含むはんだ付け基板、主回路基板にはんだ付けされた単一のパッケージ集積回路、又は2つ以上の集積回路を含むマルチチップモジュールとして実装されてもよい。ベースバンド回路810の様々なハードウェア電子要素は、図9に関して以下に説明される。
【0111】
RFEM815は、ミリメートル波(ミリ波)RFEM及び1つ以上のサブミリ波無線周波数集積回路(RFIC)を含んでもよい。いくつかの実装形態では、1つ以上のサブミリ波RFICは、ミリ波RFEMから物理的に分離されてもよい。RFICは、1つ以上のアンテナ又はアンテナアレイ(例えば、以下の図9のアンテナアレイ911を参照)への接続を含むことができ、RFEMは、複数のアンテナに接続されることができる。代替実装形態では、ミリ波及びサブミリ波無線機能の両方が、ミリ波アンテナ及びサブミリ波の両方を組み込んだ同じ物理RFEM815内に実装されてもよい。
【0112】
メモリ回路820は、所与の量のシステムメモリを提供するために使用される任意の数及び種類のメモリデバイスを含み得る。例として、メモリ回路820は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)及び/又は同期ダイナミックRAM(SDRAM)を含む揮発性メモリ、並びに高速電気的消去可能メモリ(一般にフラッシュメモリと呼ばれる)、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)などを含む不揮発性メモリ(NVM)のうちの1つ以上を含むことができる。メモリ回路820は、Joint Electron Devices Engineering Council(JEDEC)の低電力ダブルデータレート(LPDDR)ベースの設計、例えばLPDDR2、LPDDR3、LPDDR4などに従って開発されてもよい。メモリ回路820は、はんだ付けパッケージ集積回路、シングルダイパッケージ(SDP)、デュアルダイパッケージ(DDP)又はクワッドダイパッケージ(Q17P)、ソケット状メモリモジュール、マイクロDIMM又はミニDIMMを含むデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、及び/又はボールグリッドアレイ(BGA)を介してマザーボード上にはんだ付けされたもののうちの1つ以上として実装されてもよい。低電力実装形態では、メモリ回路820は、アプリケーション回路805に関連付けられたオンダイメモリ又はレジスタであってもよい。データ、アプリケーション、オペレーティングシステムなどの情報の永続的記憶を提供するために、メモリ回路820は、とりわけ、ソリッドステートディスクドライブ(SSDD)、ハードディスクドライブ(HDD)、マイクロHDD、抵抗変化メモリ、相変化メモリ、ホログラフィックメモリ、又は化学メモリを含むことができる1つ以上の大容量記憶装置を含んでもよい。例えば、コンピュータプラットフォーム800は、Intel(登録商標)及びMicron(登録商標)からの3次元(3D)クロスポイント(XPOINT)メモリを組み込んでもよい。
【0113】
取り外し可能なメモリ回路823は、ポータブルデータ記憶装置をプラットフォーム800と結合するために使用されるデバイス、回路、エンクロージャ/筐体、ポート又はレセプタクルなどを含んでもよい。これらのポータブルデータ記憶装置は、大量記憶目的のために使用することができ、例えば、フラッシュメモリカード(例えば、セキュアデジタル(SD)カード、microSDカード、xD画像カードなど)、及びUSBフラッシュドライブ、光ディスク、外部HDDなどを含んでもよい。
【0114】
プラットフォーム800はまた、外部デバイスをプラットフォーム800と接続するために使用されるインタフェース回路(図示せず)を含んでもよい。インタフェース回路を介してプラットフォーム800に接続された外部デバイスは、センサ回路821及び電気機械構成要素(EMC)822、並びに取り外し可能なメモリ回路823に結合された取り外し可能なメモリデバイスを含む。
【0115】
センサ回路821は、その目的がその環境内でイベント又は変化を検出し、検出されたイベントに関する情報(センサデータ)を、他のデバイス、モジュール、サブシステムなどに送信することであるデバイス、モジュール、又はサブシステムを含む。このようなセンサの例は、とりわけ加速度計、ジャイロスコープ、及び/又は磁力計を含む慣性測定ユニット(IMU)、3軸加速度計、3軸ジャイロスコープ、及び/又は磁力計を備える微小電気機械システム(MEMS)又はナノ電気機械システム(NEMS)、レベルセンサ、フローセンサ、温度センサ(例えば、サーミスタ)、圧力センサ、気圧センサ、重力計、高度計、画像キャプチャデバイス(例えば、カメラ又はレンズレス開口)、光検出測距(LiDAR)センサ、近接センサ(例えば、赤外線検出器など)、深度センサ、周囲光センサ、超音波トランシーバ、マイクロフォン又は他の同様の音声キャプチャデバイス、などを含む。
【0116】
EMC822は、プラットフォーム800がその状態、位置、及び/又は向きを変更すること、又はメカニズム若しくは(サブ)システムを移動若しくは制御することを可能にすることを目的とするデバイス、モジュール、又はサブシステムを含む。更に、EMC822は、EMC822の現在の状態を示すために、メッセージ/信号を生成しプラットフォーム800の他の構成要素に送信するように構成されてもよい。EMC822の例には、1つ以上の電源スイッチ、電気機械式リレー(EMR)及び/又はソリッドステートリレー(SSR)を含むリレー、アクチュエータ(例えば、バルブアクチュエータなど)、可聴音発生装置、視覚的警告装置、モータ(例えば、DCモータ、ステッパモータなど)、車輪、スラスタ、プロペラ、爪、クランプ、フック、及び/又は他の同様の電気機械部品が含まれる。実施形態では、プラットフォーム800は、1つ以上のキャプチャされたイベント及び/又はサービスプロバイダ及び/又は様々なクライアントから受信した命令又は制御信号に基づいて、1つ以上のEMC822を動作させるように構成される。
【0117】
いくつかの実装形態では、インタフェース回路は、プラットフォーム800を測位回路845と接続してもよい。測位回路845は、GNSSの測位ネットワークによって送信/ブロードキャストされた信号を受信及び復号するための回路を含む。航法衛星コンスタレーション(又はGNSS)の例には、米国のGPS、ロシアのGLONASS、欧州連合のガリレオシステム、中国の北斗航法衛星システム、地域航法システム又はGNSS補強システム(例えば、NAVIC、日本のQZSS、フランスのDORISなど)などが含まれる。測位回路845は、航法衛星コンスタレーションノードなどの測位ネットワークの構成要素と通信するための様々なハードウェア要素(例えば、OTA通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器、アンテナ要素などのハードウェアデバイスを含む)を備える。いくつかの実施形態では、測位回路845は、マスタタイミングクロックを使用してGNSS支援なしで位置追跡/推定を実行するためのMicro-PNT ICを含むことができる。測位回路845はまた、測位ネットワークのノード及び構成要素と通信するために、ベースバンド回路710及び/又はRFEM815の一部であってもよく、又はそれらと相互作用してもよい。測位回路845はまた、位置データ及び/又は時間データをアプリケーション回路805に提供することができ、アプリケーション回路は、データを使用して、ターンバイターンナビゲーションアプリケーションなどのために、様々なインフラストラクチャ(例えば、無線基地局)と動作を同期させることがある。
【0118】
いくつかの実装形態では、インタフェース回路は、プラットフォーム800を近距離通信(NFC)回路840と接続してもよい。NFC回路840は、無線周波数識別(RFID)規格に基づいて非接触の短距離通信を提供するように構成されており、磁場誘導が、NFC回路840とプラットフォーム800の外部のNFC対応デバイス(例えば、「NFCタッチポイント」)との間の通信を可能にするために使用される。NFC回路840は、アンテナ要素と結合されたNFCコントローラと、NFCコントローラと結合されたプロセッサとを備える。NFCコントローラは、NFCコントローラのファームウェア及びNFCスタックを実行することにより、NFC回路840にNFC機能を提供するチップ/ICであってもよい。NFCスタックは、NFCコントローラを制御するためにプロセッサによって実行されてもよく、NFCコントローラファームウェアは、近距離RF信号を放射するようにアンテナエレメントを制御するためにNFCコントローラによって実行されてもよい。RF信号は、パッシブNFCタグ(例えば、ステッカー又はリストバンドに埋め込まれたマイクロチップ)に電力を供給して、記憶されたデータをNFC回路840に送信するか、又は、プラットフォーム800に近接したNFC回路840と別のアクティブNFCデバイス(例えば、スマートフォン又はNFC対応POS端末)との間のデータ転送を開始することができる。
【0119】
ドライバ回路846は、プラットフォーム800に組み込まれた、プラットフォーム800に取り付けられた、又はそうでなければプラットフォーム800と通信可能に結合された特定のデバイスを制御するように動作するソフトウェア及びハードウェア要素を含むことができる。ドライバ回路846は、プラットフォーム800の他の構成要素が、プラットフォーム800内に存在するか、又はそれに接続され得る様々な入出力(I/O)装置と相互作用するか、又はそれらを制御することを可能にする個別のドライバを含むことができる。例えば、ドライバ回路846は、ディスプレイデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのディスプレイドライバと、プラットフォーム800のタッチスクリーンインタフェースへのアクセスを制御及び許可するためのタッチスクリーンドライバと、センサ回路821のセンサ読み取り値を取得してセンサ回路821へのアクセスを制御及び許可するためのセンサドライバと、EMC822のアクチュエータ位置を取得して及び/又はEMC822へのアクセスを制御及び許可するためのEMCドライバと、組み込みキャプチャデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのカメラドライバと、1つ以上のオーディオ装置へのアクセスを制御及び許可するためのオーディオドライバとを含むことができる。
【0120】
電力管理集積回路(PMIC)825(「電力管理回路825」とも呼ばれる)は、プラットフォーム800の様々な構成要素に供給される電力を管理することができる。具体的には、ベースバンド回路810に関して、PMIC825は、電源選択、電圧スケーリング、バッテリ充電、又はDC-DC変換を制御することができる。プラットフォーム800がバッテリ830によって給電可能である場合、例えば、このデバイスがUE401、501、601に含まれている場合に、多くの場合、PMIC825が含まれてもよい。
【0121】
いくつかの実施形態では、PMIC825は、プラットフォーム800の様々な省電力機構を制御するか、又はさもなければその一部とすることができる。例えば、プラットフォーム800がRRC_Connected状態にあって、トラフィックを間もなく受信することが予期されるのでRANノードに依然として接続されている場合、ある非アクティブ期間後、プラットフォームは、間欠受信モード(DRX)として知られる状態に入ることができる。この状態の間は、プラットフォーム800は、短時間電力を落とすことができ、それによって節電することができる。長期間のデータトラフィック活動が存在しない場合、プラットフォーム800は、RRC_Idle状態に遷移することができ、ネットワークから切断し、チャネル品質フィードバック、ハンドオーバなどの動作を実行しない。プラットフォーム800は、非常に低い電力状態になり、ページングを実行し、ここで再び周期的にウェイクアップしてネットワークをリスンし、次いで再びパワーダウンする。プラットフォーム800は、この状態でデータを受信しなくてもよい。データを受信するために、RRC_Connected状態に遷移しなければならない。付加的な省電力モードにより、ページング間隔より長期間(秒から数時間に及ぶ)、デバイスがネットワークを利用不可にすることを可能にしてもよい。この間、デバイスは、ネットワークに全く接続できず、完全に電力を落とすことができる。この間に送信されるどんなデータも、大きな遅延をもたらし、遅延が許容できるものと想定される。
【0122】
バッテリ830は、プラットフォーム800に電力を供給することができるが、いくつかの例では、プラットフォーム800は、固定位置に配置されて取り付けられてもよく、送電網に結合された電源を有してもよい。バッテリ830は、リチウムイオンバッテリ、亜鉛空気バッテリ、アルミニウム空気バッテリ、リチウム空気バッテリなどの金属空気バッテリなどであってもよい。V2X用途などのいくつかの実装形態では、バッテリ830は、典型的な鉛酸自動車バッテリであってもよい。
【0123】
いくつかの実装形態では、バッテリ830は、バッテリ管理システム(Battery Management System、BMS)又はバッテリ監視集積回路を含むか、又はそれに結合された「スマートバッテリ」であってもよい。BMSは、バッテリ830の充電状態(SoCh)を追跡するためにプラットフォーム800に含まれてもよい。BMSは、バッテリ830の他のパラメータを監視して、バッテリ830の健康状態(SoH)及び機能状態(SoF)などの故障予測を提供するために使用されてもよい。BMSは、バッテリ830の情報を、アプリケーション回路805又はプラットフォーム800の他の構成要素に通信してもよい。BMSはまた、アプリケーション回路805がバッテリ830の電圧、又はバッテリ830からの電流の流れを直接監視することを可能にするアナログ-デジタル(ADC)変換器を含んでもよい。バッテリパラメータは、送信周波数、ネットワーク動作、検知周波数などの、プラットフォーム800が実行し得る動作を決定するために使用されてもよい。
【0124】
電力ブロック、又は送電網に結合された他の電源が、バッテリ830を充電するためにBMSと結合されてもよい。いくつかの実施例では、電力ブロックXS30は、無線電力受信機と置き換えられて、例えば、コンピュータプラットフォーム800内のループアンテナを介して無線で電力を取得することができる。これらの実施例では、無線バッテリ充電回路がBMSに含まれてもよい。選択される特定の充電回路は、バッテリ830のサイズ、従って必要とされる電流に依存し得る。充電は、とりわけ、Airfuel Allianceによって公布されたAirfuel標準、Wireless Power Consortiumによって公布されたQi無線充電標準、又はAlliance for Wireless Powerによって公布されたRezence充電標準を使用して実行することができる。
【0125】
ユーザインタフェース回路850は、プラットフォーム800内に存在するか、又はそれに接続される様々な入出力(I/O)デバイスを含み、プラットフォーム800とのユーザ相互作用を可能にするように設計された1つ以上のユーザインタフェース、及び/又はプラットフォーム800との周辺構成要素相互作用を可能にするように設計された周辺構成要素インタフェースを含むことができる。ユーザインタフェース回路850は、入力デバイス回路及び出力デバイス回路を含む。入力デバイス回路は、とりわけ、1つ以上の物理的又は仮想的ボタン(例えば、リセットボタン)、物理キーボード、キーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、マイクロフォン、スキャナ、ヘッドセットなどを含む入力を受け付けるための任意の物理的又は仮想的手段を含む。出力装置回路は、センサ読み取り値、アクチュエータ位置、又は他の同様の情報などの情報を表示するか、又は他の方法で情報を伝達するための任意の物理的又は仮想的な手段を含む。出力デバイス回路は、とりわけ、1つ以上の単純な視覚出力/インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))及び複数桁文字視覚出力、又はディスプレイデバイス若しくはタッチスクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、LEDディスプレイ、量子ドットディスプレイ、プロジェクタなど)などのより複雑な出力を含む、任意の数及び/又は組み合わせのオーディオ又は視覚ディスプレイを含むことができ、文字、グラフィック、マルチメディアオブジェクトなどの出力は、プラットフォーム800の動作から生成される。出力デバイス回路はまた、スピーカ又は他のオーディオ放出デバイス、プリンタ、及び/又は同様のものを含んでもよい。いくつかの実施形態では、センサ回路821は、入力デバイス回路(例えば、画像キャプチャデバイス、モーションキャプチャデバイスなど)として使用されてもよく、1つ以上のEMCは、出力デバイス回路(例えば、触覚フィードバックを提供するためのアクチュエータなど)として使用されてもよい。別の実施例では、アンテナ要素と結合されたNFCコントローラを備えるNFC回路、及び処理デバイスが、電子タグを読み取り、及び/又は別のNFC対応デバイスと接続するために含まれてもよい。周辺構成要素インタフェースとしては、不揮発性メモリポート、USBポート、オーディオジャック、電源インタフェースなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0126】
図示されていないが、プラットフォーム800の構成要素は、好適なバス又は相互接続(IX)技術を使用して互いに通信することができ、これは、ISA、EISA、PCI、PCIx、PCIe、時間トリガプロトコル(TTP)システム、FlexRayシステム、又は任意の数の他の技術を含む任意の数の技術を含むことができる。バス/IXは、例えば、SoCベースのシステムで使用される独自のバス/IXであってもよい。とりわけ、I2Cインタフェース、SPIインタフェース、ポイントツーポイントインタフェース、及び電力バスなどの他のバス/IXシステムが含まれてもよい。
【0127】
図9は、様々な実施形態による、ベースバンド回路910及び無線フロントエンドモジュール(RFEM)915の例示的な構成要素を示す。ベースバンド回路910は、図7及び図8のベースバンド回路710及び810にそれぞれ対応する。RFEM915は、図7及び図8のRFEM715及び815にそれぞれ対応する。図示のように、RFEM915は、少なくとも示されるように互いに結合された無線周波数(RF)回路906、フロントエンドモジュール(FEM)回路908、アンテナアレイ911を含んでもよい。
【0128】
ベースバンド回路910は、RF回路906を介して1つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線/ネットワークプロトコル及び無線制御機能を実行するように構成された回路及び/又は制御ロジックを含む。無線制御機能は、信号変調/復調、符号化/復号、無線周波数シフト等を含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路910の変調/復調回路は、高速フーリエ変換(FFT)、プリコーディング、又はコンスタレーションマッピング/デマッピング機能を含み得る。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路910の符号化/復号回路は、畳込み、テールバイティング畳込み、ターボ、ビタビ、又は低密度パリティチェック(LDPC)エンコーダ/デコーダ機能を含んでもよい。変調/復調及びエンコーダ/デコーダ機能の実施形態は、これらの実施例に限定されず、他の実施形態では他の好適な機能を含んでもよい。ベースバンド回路910は、RF回路906の受信信号経路から受信したベースバンド信号を処理し、RF回路906の送信信号経路のためのベースバンド信号を生成するように構成されている。ベースバンド回路910は、ベースバンド信号の生成及び処理のために、かつRF回路906の動作を制御するために、アプリケーション回路705/805(図7及び図8を参照)とインタフェース接続するように構成される。ベースバンド回路910は、様々な無線制御機能を処理することができる。
【0129】
ベースバンド回路910の前述の回路及び/又は制御ロジックは、1つ以上の単一又はマルチコアプロセッサを含んでもよい。例えば、1つ以上のプロセッサは、3Gベースバンドプロセッサ904A、4G/LTEベースバンドプロセッサ904B、5G/NRベースバンドプロセッサ904C、又は他の既存世代、開発中の、若しくは将来開発される世代(例えば、第6世代(6G)など)の他のいくつかのベースバンドプロセッサ904Dを含み得る。他の実施形態では、ベースバンドプロセッサ904A~904Dの機能の一部又は全部は、メモリ904Gに格納されたモジュールに含まれ、中央処理装置(CPU)904Eを介して実行されてもよい。他の実施形態では、ベースバンドプロセッサ904A~904Dの機能の一部又は全部は、対応するメモリセルに格納された適切なビットストリーム又は論理ブロックをロードされたハードウェアアクセラレータ(例えば、FPGA、ASICなど)として提供されてもよい。様々な実施形態において、メモリ904Gは、CPU904E(又は他のベースバンドプロセッサ)によって実行されると、CPU904E(又は他のベースバンドプロセッサ)に、ベースバンド回路910のリソースを管理させ、タスクをスケジュールさせるなどとなるリアルタイムOS(RTOS)のプログラムコードを記憶することができる。RTOSの例は、Enea(登録商標)によって提供されるOperating System Embedded(OSE)(商標)、Mentor Graphics(登録商標)によって提供されるNucleus RTOS(商標)、Mentor Graphics(登録商標)によって提供されるVersatile Real-Time Executive(VRTX)、Express Logic(登録商標)によって提供されるThreadX(商標)、FreeRTOS、Qualcomm(登録商標)によって提供されるREX OS、Open Kernel(OK)Labs(登録商標)によって提供されるOKL4、又は本明細書で説明されるような他の任意の好適なRTOSを含むことができる。更に、ベースバンド回路910は、1つ以上の音声デジタル信号プロセッサ(DSP)904Fを含む。音声DSP(単数又は複数)904Fは、圧縮/展開及びエコー除去のための要素を含み、他の実施形態では、他の好適な処理要素を含み得る。
【0130】
いくつかの実施形態では、プロセッサ904A~904Eの各々は、メモリ904Gに/メモリ904Gからデータを送受信するためのそれぞれのメモリインタフェースを含む。ベースバンド回路910は、ベースバンド回路910の外部のメモリとの間でデータを送受信するインタフェースなどの他の回路/デバイスに通信可能に結合する1つ以上のインタフェースと、図7~XTのアプリケーション回路705/805との間でデータを送受信するアプリケーション回路インタフェースと、図9のRF回路906との間でデータを送受信するRF回路インタフェースと、1つ以上の無線ハードウェア要素(例えば、近距離無線通信(NFC)構成要素、Bluetooth(登録商標)/Bluetooth(登録商標)低エネルギー構成要素、WiFi(登録商標)構成要素、及び/又は同様のもの)との間でデータを送受信するための無線ハードウェア接続インタフェースと、PMIC825との間で電力又は制御信号を送受信する電力管理インタフェースと、を更に含み得る。
【0131】
代替実施形態(上述の実施形態と組み合わされてもよい)では、ベースバンド回路910は、相互接続サブシステムを介して互いに、並びにCPUサブシステム、オーディオサブシステム、及びインタフェースサブシステムに結合された、1つ以上のデジタルベースバンドシステムを含む。デジタルベースバンドサブシステムはまた、別の相互接続サブシステムを介してデジタルベースバンドインタフェース及び混合信号ベースバンドサブシステムに結合されてもよい。相互接続サブシステムのそれぞれは、バスシステム、ポイントツーポイント接続、ネットワークオンチップ(NOC)構造、及び/又は本明細書で論じられるものなどのいくつかの他の好適なバス若しくは相互接続技術を含んでもよい。オーディオサブシステムは、DSP回路、バッファメモリ、プログラムメモリ、音声処理アクセラレータ回路、アナログ-デジタル及びデジタル-アナログ変換回路などのデータ変換回路、増幅器及びフィルタのうちの1つ以上を含むアナログ回路、及び/又は他の同様の構成要素を含み得る。本開示の一態様では、ベースバンド回路910は、デジタルベースバンド回路及び/又は無線周波数回路(例えば、無線フロントエンドモジュール915)のための制御機能を提供するために、制御回路(図示せず)の1つ以上のインスタンスを有するプロトコル処理回路を含むことができる。
【0132】
図9には示されていないが、いくつかの実装形態では、ベースバンド回路910は、1つ以上の無線通信プロトコル(例えば、「マルチプロトコルベースバンドプロセッサ」又は「プロトコル処理回路」)を動作させるための個別の処理デバイス(単数又は複数)及びPHY層機能を実装するための個別の処理デバイス(単数又は複数)を含む。これらの実施形態では、PHY層機能は、前述の無線制御機能を含む。これらの実施形態では、プロトコル処理回路は、1つ以上の無線通信プロトコルの様々なプロトコル層/エンティティを動作又は実装させる。第1の実施例では、プロトコル処理回路は、ベースバンド回路910及び/又はRF回路906がミリ波通信回路又はいくつかの他の好適なセルラ通信回路の一部であるときに、LTEプロトコルエンティティ及び/又は5G/NRプロトコルエンティティを動作させることができる。第1の実施例では、プロトコル処理回路は、MAC、RLC、PDCP、SDAP、RRC、及びNAS機能を動作させる。第2の実施例では、プロトコル処理回路は、ベースバンド回路910及び/又はRF回路906がWi-Fi通信システムの一部である場合に、1つ以上のIEEEベースのプロトコルを動作させてもよい。第2の実施例では、プロトコル処理回路は、WiFi MAC及び論理リンク制御(LLC)機能を動作させる。プロトコル処理回路は、プログラムコード及びプロトコル機能を動作させるためのデータを記憶するための1つ以上のメモリ構造(例えば904G)と、プログラムコードを実行し、データを使用して様々な動作を実行する1つ以上の処理コアを含んでもよい。ベースバンド回路910はまた、2つ以上の無線プロトコルに関する無線通信をサポートすることができる。
【0133】
本明細書で論じるベースバンド回路910の様々なハードウェア要素は、例えば、1つ以上の集積回路(IC)を含むはんだ付け基板、主回路基板にはんだ付けされた単一のパッケージIC、又は2つ以上のICを含むマルチチップモジュールとして実装されてもよい。一実施例では、ベースバンド回路910の構成要素は、単一のチップ、又はチップセット内で好適に組み合わされてもよいし、同じ回路基板上に配置されてもよい。別の実施例では、ベースバンド回路910及びRF回路906の構成要素の一部又は全部は、例えば、システムオンチップ(SoC)又はシステムインパッケージ(SiP)に、一緒に実装されてもよい。別の実施例では、ベースバンド回路910の構成要素の一部又は全部は、RF回路906(又はRF回路906の複数のインスタンス)と通信可能に結合された別個のSoCとして実装されてもよい。更に別の実施例では、ベースバンド回路910及びアプリケーション回路705/805の構成要素の一部又は全部は、同じ回路基板(例えば、「マルチチップパッケージ」)に実装された個別のSoCとして一緒に実装されてもよい。
【0134】
いくつかの実施形態では、ベースバンド回路910は、1つ以上の無線技術と互換性のある通信を提供することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ベースバンド回路910は、E-UTRAN又は他のWMAN、WLAN、WPANとの通信をサポートすることができる。ベースバンド回路910が2つ以上の無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成される実施形態は、マルチモードベースバンド回路と称される場合がある。
【0135】
RF回路906は、非固体媒体を通した変調電磁放射を用いて無線ネットワークとの通信を可能にすることができる。様々な実施形態では、RF回路906は、無線ネットワークとの通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器などを含んでもよい。RF回路906は、FEM回路908から受信したRF信号をダウンコンバートし、ベースバンド信号をベースバンド回路910に提供するための回路を含み得る受信信号経路を含み得る。RF回路906はまた、ベースバンド回路910によって提供されるベースバンド信号をアップコンバートし、送信のためにRF出力信号をFEM回路908に提供するための回路を含み得る送信信号経路も含んでもよい。
【0136】
いくつかの実施形態では、RF回路906の受信信号経路は、ミキサ回路906a、増幅器回路906b及びフィルタ回路906cを含み得る。いくつかの実施形態では、RF回路906の送信信号経路は、フィルタ回路906c及びミキサ回路906aを含み得る。RF回路906はまた、受信信号経路及び送信信号経路のミキサ回路906aによって使用される周波数を合成するための合成器回路906dを含んでもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路906aは、合成器回路906dによって提供される合成周波数に基づいて、FEM回路908から受信したRF信号をダウンコンバートするように構成されてもよい。増幅器回路906bは、ダウンコンバートされた信号を増幅するように構成することができ、フィルタ回路906cは、ダウンコンバートされた信号から不要な信号を除去して出力ベースバンド信号を生成するように構成されたローパスフィルタ(LPF)又はバンドパスフィルタ(BPF)であってもよい。出力ベースバンド信号は、更に処理するためにベースバンド回路910に提供されてもよい。いくつかの実施形態では、出力ベースバンド信号は、ゼロ周波数ベースバンド信号であってもよいが、これは必須ではない。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路906aは、受動ミキサを含んでもよいが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。
【0137】
いくつかの実施形態では、送信信号経路のミキサ回路906aは、合成器回路906dによって提供される合成周波数に基づいて入力ベースバンド信号をアップコンバートして、FEM回路908のためのRF出力信号を生成するように構成されてもよい。ベースバンド信号は、ベースバンド回路910によって提供されてもよく、フィルタ回路906cによってフィルタリングされてもよい。
【0138】
いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路906a及び送信信号経路のミキサ回路906aは、2つ以上のミキサを含んでもよく、直交ダウンコンバージョン及びアップコンバージョンのためにそれぞれ配置されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路906a及び送信信号経路のミキサ回路906aは、2つ以上のミキサを含んでもよく、イメージ除去(例えば、ハートレー(Hartley)イメージ除去)のために配置されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路906a及び送信信号経路のミキサ回路906aは、それぞれ直接ダウンコンバージョン及び直接アップコンバージョンのために配置されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路906a及び送信信号経路のミキサ回路906aは、スーパーヘテロダイン動作のために構成されてもよい。
【0139】
いくつかの実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号はアナログベースバンド信号であってもよいが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。いくつかの代替実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、デジタルベースバンド信号であってもよい。これらの代替実施形態では、RF回路906は、アナログ-デジタル変換器(ADC)及びデジタル-アナログ変換器(DAC)回路を含むことができ、ベースバンド回路910は、RF回路906と通信するためのデジタルベースバンドインタフェースを含んでもよい。
【0140】
いくつかのデュアルモード実施形態では、各スペクトルの信号を処理するために別個の無線IC回路が提供されてもよいが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。
【0141】
いくつかの実施形態では、合成器回路906dは、分数N合成器であってもよいし、又は分数N/N+1合成器であってもよいが、他の種類の周波数合成器が好適である場合があるので、本実施形態の範囲はこの点で限定されない。例えば、合成器回路906dは、デルタ-シグマ合成器、周波数乗算器、又は周波数分割器を有する位相ロックループを備える合成器であってもよい。
【0142】
合成器回路906dは、周波数入力及び分割器制御入力に基づいて、RF回路906のミキサ回路906aによって使用される出力周波数を合成するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、合成器回路906dは、分数N/N+1合成器であってもよい。
【0143】
いくつかの実施形態では、周波数入力は、電圧制御型発振器(VCO)によって提供されてもよいが、それは必須ではない。分割器制御入力は、所望の出力周波数に応じてベースバンド回路910又はアプリケーション回路705/805のいずれかによって提供されてもよい。いくつかの実施形態では、分割器制御入力(例えば、N)は、アプリケーション回路705/805によって示されるチャネルに基づいてルックアップテーブルから決定されてもよい。
【0144】
RF回路906の合成器回路906dは、分割器、遅延ロックループ(DLL)、マルチプレクサ、及び位相アキュムレータを含み得る。いくつかの実施形態では、分割器は、デュアルモジュラスディバイダ(dual modulus divider、DMD)であってもよく、位相アキュムレータは、デジタル位相アキュムレータ(digital phase accumulator、DPA)であってもよい。いくつかの実施形態では、DMDは、入力信号を(例えば、実行に基づいて)N又はN+1のいずれかに分割して、フラクショナル分割比を提供するように構成されてもよい。いくつかの例示的実施形態では、DLLは、カスケード式同調可能な遅延素子、位相検出器、チャージポンプ、及びD型フリップフロップのセットを含み得る。これらの実施形態では、遅延素子は、VCO周期を、Ndの等しい位相のパケットに分割するように構成することができ、ここでNdは遅延線内の遅延素子の数である。このようにして、DLLは、遅延線を通した合計遅延が1つのVCOサイクルであることを保証することに寄与すべく、負のフィードバックを提供する。
【0145】
いくつかの実施形態では、合成器回路906dは、出力周波数としてキャリア周波数を生成するように構成されてもよく、他の実施形態では、出力周波数は、キャリア周波数の倍数(例えば、キャリア周波数の2倍、キャリア周波数の4倍)であってもよく、直交発生器及び分割器回路と併せて使用して、互いに対して複数の異なる位相を有するキャリア周波数で複数の信号を生成することができる。いくつかの実施形態では、出力周波数はLO周波数(fLO)であってもよい。いくつかの実施形態では、RF回路906は、IQ/極性変換器を含んでもよい。
【0146】
FEM回路908は、アンテナアレイ911から受信したRF信号上で動作し、受信信号を増幅し、更に処理するために受信信号の増幅バージョンをRF回路906に提供するように構成された回路を含み得る受信信号経路を含んでもよい。FEM回路908はまた、アンテナアレイ911の1つ以上のアンテナ要素により送信されるためにRF回路906によって提供される、送信のための信号を増幅するように構成された回路を含み得る送信信号経路を含んでもよい。様々な実施形態では、送信又は受信信号経路を通じた増幅は、RF回路906のみにおいて、FEM回路908のみにおいて、又はRF回路906及びFEM回路908の両方において行われてもよい。
【0147】
いくつかの実施形態では、FEM回路908は、送信モードと受信モード動作との間で切り替えるためのTX/RXスイッチを含んでもよい。FEM回路908は、受信信号経路及び送信信号経路を含み得る。FEM回路908の受信信号経路は、受信されたRF信号を増幅し、増幅された受信RF信号を出力として(例えば、RF回路906に)提供するためのLNAを含んでもよい。FEM回路908の送信信号経路は、(例えば、RF回路906によって提供される)入力RF信号を増幅するための電力増幅器(PA)と、アンテナアレイ911の1つ以上のアンテナ要素による後続する送信のためにRF信号を生成するための1つ以上のフィルタとを含むことができる。
【0148】
アンテナアレイ911は、各々が電気信号を無線で伝わる電波に変換し、受信した電波を電気信号に変換するように構成された、1つ以上のアンテナ要素を備える。例えば、ベースバンド回路910によって提供されるデジタルベースバンド信号は、1つ以上のアンテナ要素(図示せず)を含むアンテナアレイ911のアンテナ要素を介して増幅され送信されるアナログRF信号(例えば、変調波形)に変換される。アンテナエレメントは、無指向性、指向性、又はこれらの組み合わせであってもよい。アンテナエレメントは、本明細書で知られている及び/又は説明されているように、多数の配列で形成されてもよい。アンテナアレイ911は、1つ以上のプリント回路基板の表面上に作製されるマイクロストリップアンテナ又はプリントアンテナを含み得る。アンテナアレイ911は、様々な形状の金属箔のパッチ(例えば、パッチアンテナ)として形成されてもよく、金属伝送線路などを使用してRF回路906及び/又はFEM回路908と結合されてもよい。
【0149】
アプリケーション回路705/805のプロセッサ及びベースバンド回路910のプロセッサを使用して、プロトコルスタックの1つ以上のインスタンスの要素を実行することができる。例えば、ベースバンド回路910のプロセッサを単独で又は組み合わせて使用することができ、層3、層2、又は層1の機能を実行することができる一方で、アプリケーション回路705/805のプロセッサは、これらの層から受信したデータ(例えば、パケットデータ)を利用してもよく、更に、層4の機能(例えば、TCP及びUDP層)を実行してもよい。本明細書で言及するように、層3は、以下に更に詳細に記載するRRC層を含んでもよい。本明細書で言及するように、層2は、以下に更に詳細に記載するMAC層、RLC層及びPDCP層を含んでもよい。本明細書で言及するように、層1は、以下に更に詳細に記載する、UE/RANノードのPHY層を含み得る。
【0150】
図10は、様々な実施形態による、無線通信デバイスにおいて実施され得る様々なプロトコル機能を示す。特に、図10は、様々なプロトコル層/エンティティ間の相互接続を示す配列1000を含む。図10の以下の説明は、5G/NRシステム規格及びLTEシステム規格と連携して動作する様々なプロトコル層/エンティティについて提供されるが、図10の態様の一部又は全部は、他の無線通信ネットワークシステムにも適用可能であり得る。
【0151】
配列1000のプロトコル層は、図示されていない他の上位層機能に加えて、PHY1010、MAC1020、RLC1030、PDCP1040、SDAP1047、RRC1055、及びNAS層1057のうちの1つ以上を含むことができる。プロトコル層は、2つ以上のプロトコル層の間の通信を提供することができる1つ以上のサービスアクセスポイント(例えば、図10の項目1059、1056、1050、1049、1045、1035、1025及び1015)を含むことができる。
【0152】
PHY1010は、1つ以上の他の通信デバイスとの間で受信又は送信され得る物理層信号1005を送受信することができる。物理層信号1005は、本明細書で説明したような、1つ以上の物理チャネルを含むことができる。PHY1010は、リンク適応又は適応変調及び符号化(AMC)、電力制御、(例えば、初期同期及びハンドオーバ目的のための)セル探索、並びに、RRC1055などの上位層によって使用される他の測定を更に実行してもよい。PHY1010は、また、トランスポートチャネル上の誤り検出、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)符号化/復号、物理チャネルの変調/復調、インターリーブ、レートマッチング、物理チャネルへのマッピング、及びMIMOアンテナ処理を更に実行してもよい。実施形態では、PHY1010のインスタンスは、1つ以上のPHY-SAP1015を介してMAC1020のインスタンスからの要求を処理し、指示を提供することができる。いくつかの実施形態によれば、PHY-SAP1015を介して通信される要求及び指示は、1つ以上のトランスポートチャネルを含むことができる。
【0153】
MAC1020のインスタンスは、1つ以上のMAC-SAP1025を介してRLC1030のインスタンスからの要求を処理し、インスタンスに指示を提供することができる。MAC-SAP1025を介して通信されるこれらの要求及び指示は、1つ以上の論理チャネルを含むことができる。MAC1020は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、トランスポートチャネルを介してPHY1010に配信されるTB上への1つ以上の論理チャネルからのMAC SDUの多重化、トランスポートチャネルを介してPHY1010に配信されるTBから1つ以上の論理チャネルへのMAC SDUの逆多重化、TB上へのMAC SDUの多重化、スケジューリング情報報告、HARQによる誤り訂正、及び論理チャネル優先順位付けを実行することができる。
【0154】
RLC1030のインスタンスは、1つ以上の無線リンク制御サービスアクセスポイント(RLC-SAP)1035を介してPDCP1040のインスタンスからの要求を処理し、PDCPのインスタンスに指示を提供することができる。RLC-SAP1035を介して通信されるこれらの要求及び指示は、1つ以上のRLCチャネルを含むことができる。RLC1030は、透過モード(Transparent Mode、TM)、非確認モード(Unacknowledged Mode、UM)、及び確認モード(Acknowledged Mode、AM)を含む、複数の動作モードで動作することができる。RLC1030は、上位層プロトコルデータユニット(PDU)の転送、AMデータ転送のための自動再送要求(ARQ)による誤り訂正、並びに、UM及びAMデータ転送のためのRLC SDUの連結、分割、及び再組み立てを実行することができる。RLC1030はまた、AMデータ転送のためのRLCデータPDUの再分割を実行し、UM及びAMデータ転送のためのRLCデータPDUを並べ替え、UM及びAMデータ転送のための複製データを検出し、UM及びAMデータ転送のためのRLC SDUを破棄し、AMデータ転送のためのプロトコルエラーを検出し、RLC再確立を実行してもよい。
【0155】
PDCP1040のインスタンスは、RRC1055のインスタンス及び/又はSDAP1047のインスタンスへの要求を処理し、指示を、1つ以上のパケットデータ・コンバージェンス・プロトコル・サービス・アクセスポイント(PDCP-SAP)1045を介して提供することができる。PDCP-SAP1045を介して通信されるこれらの要求及び指示は、1つ以上の無線ベアラを備え得る。PDCP1040は、IPデータのヘッダ圧縮及び展開を実行し、PDCPシーケンス番号(SN)を維持し、下位層の再確立における上位層PDUのインシーケンス配信を実行し、RLC AM上にマッピングされた無線ベアラのための下位層の再確立における下位層SDUの複製を除去し、制御プレーンデータを暗号化及び解読し、制御プレーンデータの完全性保護及び完全性検証を実行し、データのタイマベースの破棄を制御し、セキュリティ動作(例えば、暗号化、解読、完全性保護、完全性検証など)を実行することができる。
【0156】
SDAP1047のインスタンスは、1つ以上のSDAP-SAP1049を介して、1つ以上の上位層プロトコルエンティティからの要求を処理し、指示を提供することができる。SDAP-SAP1049を介して通信されるこれらの要求及び指示は、1つ以上のQoSフローを含むことができる。SDAP1047は、QoSフローをDRBにマッピングすることができ、その逆も可能であり、DLパケット及びULパケット内のQFIをマークすることもできる。単一のSDAPエンティティ1047は、個々のPDUセッションのために構成されてもよい。UL方向において、NG-RAN410は、反射マッピング又は明示的マッピングの2つの異なる方法でDRBへのQoSフローのマッピングを制御することができる。反射マッピングのために、UE401のSDAP1047は、各DRBに対するDLパケットのQFIを監視してもよく、UL方向に流れるパケットに対して同じマッピングを適用することができる。DRBに関しては、UE401のSDAP1047は、そのDRBに対するDLパケット内で観測されたQoSフローID(単数又は複数)及びPDUセッションに対応するQoSフロー(単数又は複数)に属するULパケットをマッピングすることができる。反射マッピングを可能にするために、NG-RAN610は、Uuインタフェース上のDLパケットをQoSフローIDでマークすることができる。明示的なマッピングは、RRC1055が明示的なQoSフローからDRBへのマッピングルールを用いてSDAP1047を設定することを含んでもよく、これはSDAP1047によって格納され追従されてもよい。実施形態では、SDAP1047は、NR実装でのみ使用されてもよく、LTE実装では使用されなくてもよい。
【0157】
RRC1055は、1つ以上の管理サービスアクセスポイント(M-SAP)を介して、PHY1010、MAC1020、RLC1030、PDCP1040、及びSDAP1047の1つ以上のインスタンスを含み得る、1つ以上のプロトコル層の態様を構成し得る。実施形態では、RRC1055のインスタンスは、1つ以上のRRC-SAP1056を介して、1つ以上のNASエンティティ1057からの要求を処理し、指示を提供することができる。RRC1055の主要なサービス及び機能としては、システム情報(例えば、NASに関連するMIB又はSIBに含まれる)のブロードキャスト、アクセス層(access stratum、AS)に関連するシステム情報のブロードキャスト、UE401とRAN410との間のRRC接続のページング、確立、維持、及び解放(例えば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続変更、及びRRC接続解放)、ポイントツーポイント無線ベアラの確立、構成、維持、及び解放、鍵管理を含むセキュリティ機能、RAT間モビリティ、並びにUE測定報告のための測定構成を挙げることができる。MIB及びSIBは、それぞれ個々のデータフィールド又はデータ構造を含むことができる1つ以上のIEを含んでもよい。
【0158】
NAS1057は、UE401とAMF621との間の制御プレーンの最上位層を形成してもよい。NAS1057は、UE401とLTEシステムのP-GWとの間のIP接続性を確立及び維持するために、UE401のモビリティ及びセッション管理手順をサポートしてもよい。
【0159】
様々な実施形態によれば、配列1000の1つ以上のプロトコルエンティティは、上述のデバイス間の制御プレーン又はユーザプレーン通信プロトコルスタックに使用される、UE401、RANノード411、NR実装のAMF621又はLTE実装のMME521、NR実装のUPF602又はLTE実装のS-GW522及びP-GW523などで実装されてもよい。そのような実施形態では、UE401、gNB411、AMF621などのうちの1つ以上に実装され得る1つ以上のプロトコルエンティティは、そのような通信を実行するために、それぞれの下位層プロトコルエンティティのサービスを使用して別のデバイス内又はデバイス上に実装され得るそれぞれのピアプロトコルエンティティと通信することができる。いくつかの実施形態では、gNB411のgNB-CUは、1つ以上のgNB-DUの動作を制御するgNBのRRC1055、SDAP1047、及びPDCP1040をホストすることができ、gNB411のgNB-DUは、gNB411のRLC1030、MAC1020、及びPHY1010を各々ホストすることができる。
【0160】
第1の例では、制御プレーンプロトコルスタックは、最上位層から最下位層の順に、NAS1057、RRC1055、PDCP1040、RLC1030、MAC1020、及びPHY1010を備えることができる。この実施例では、上位層1060は、IP層1061、SCTP1062、及びアプリケーション層シグナリングプロトコル(AP)1063を含むNAS1057の上に構築することができる。
【0161】
NR実装形態では、AP1063は、NG-RANノード411とAMF621との間に定義されるNGインタフェース413に対するNGアプリケーションプロトコル層(NGAP又はNG-AP)1063であってもよく、又はAP1063は、2つ以上のRANノード411の間に定義されるXnインタフェース412に対するXnアプリケーションプロトコル層(XnAP又はXn-AP)1063であってもよい。
【0162】
NG-AP1063は、NGインタフェース413の機能をサポートしてもよく、エレメンタリープロシージャ(Elementary Procedures、EP)を含んでもよい。NG-AP EPは、NG-RANノード411とAMF621との間の相互作用のユニットとすることができる。NG-AP1063サービスは、UE関連サービス(例えば、UE401に関連するサービス)及び非UE関連サービス(例えば、NG-RANノード411とAMF621との間のNGインタフェースインスタンス全体に関連するサービス)の2つのグループを含み得る。これらのサービスは、これらに限定されないが、特定のページングエリアに含まれるNG-RANノード411にページング要求を送信するためのページング機能、AMF621がAMF621及びNG-RANノード411内のUEコンテキストを確立、変更、及び/又は解放することを可能にするためのUEコンテキスト管理機能、NG-RAN内のモビリティをサポートするシステム内HO及びEPSシステムとの間のモビリティをサポートするシステム間HOのための、ECM-CONNECTEDモードにおけるUE401のためのモビリティ機能、UE401とAMF621との間でNASメッセージをトランスポート又は再ルーティングするためのNASシグナリングトランスポート機能、AMF621とUE401との間の関連性を判定するためのNASノード選択機能、NGインタフェースを設定し、NGインタフェースを介してエラーを監視するためのNGインタフェース管理機能(単数又は複数)、NGインタフェースを介して警告メッセージを転送し、又は警告メッセージの進行中のブロードキャストをキャンセルする手段を提供するための警告メッセージ送信機能、CN420を介して2つのRANノード411間でRAN設定情報(例えば、SON情報、性能測定(PM)データなど)を要求及び転送する設定転送機能、及び/又は他の同様の機能を含み得る。
【0163】
XnAP1063は、Xnインタフェース412の機能をサポートすることができ、XnAP基本モビリティ手順及びXnAPグローバル手順を含んでもよい。XnAP基本モビリティ手順は、ハンドオーバ準備及びキャンセル手順、SNステータス転送手順、UEコンテキスト取得及びUEコンテキスト解放手順、RANページング手順、デュアルコネクティビティ関連手順など、NG RAN411(又はE-UTRAN510)内でUEモビリティを処理するために使用される手順を含むことができる。XnAPグローバル手順は、Xnインタフェースセットアップ手順及びリセット手順、NG-RAN更新手順、セルアクティベーション手順など、特定のUE401に関連しない手順を含み得る。
【0164】
LTE実装形態では、AP1063は、E-UTRANノード411とMMEとの間に定義されるS1インタフェース413に対するS1アプリケーションプロトコル層(S1-AP)1063であってもよく、又はAP1063は、2つ以上のE-UTRANノード411の間に定義されるX2インタフェース412に対するX2アプリケーションプロトコル層(X2AP又はX2-AP)1063であってもよい。
【0165】
S1アプリケーションプロトコル層(S1-AP)1063は、S1インタフェースの機能をサポートすることができ、前述のNG-APと同様に、S1-APは、S1-AP EPを含むことができる。S1-AP EPは、E-UTRANノード411とLTE CN420内のMME521との間の相互作用のユニットとすることができる。S1-AP1063サービスは、UE関連サービス及び非UE関連サービスの2つのグループを含んでもよい。これらのサービスは、E-UTRAN無線アクセスベアラ(E-UTRAN Radio Access Bearer、E-RAB)管理、UE能力インジケーション、モビリティ、NASシグナリング伝送、RAN情報管理(RAN Information Management、RIM)、及び構成転送を含むが、これらに限定されない機能を実行する。
【0166】
X2AP1063は、X2インタフェース412の機能をサポートすることができ、X2AP基本モビリティ手順及びX2APグローバル手順を含むことができる。X2AP基本モビリティ手順は、ハンドオーバ準備及びキャンセル手順、SNステータス転送手順、UEコンテキスト取得及びUEコンテキスト解放手順、RANページング手順、デュアルコネクティビティ関連手順など、E-UTRAN420内でUEモビリティを処理するために使用される手順を含み得る。X2APグローバル手順は、X2インタフェースセットアップ及びリセット手順、負荷インジケーション手順、エラーインジケーション手順、セルアクティベーション手順など、特定のUE401に関連しない手順を含み得る。
【0167】
SCTP層(或いはSCTP/IP層と呼ばれる)1062は、アプリケーション層メッセージ(例えば、NR実装におけるNGAP若しくはXnAPメッセージ、又はLTE実装におけるS1-AP若しくはX2APメッセージ)の保証された配信を提供することができる。SCTP1062は、IP1061によってサポートされるIPプロトコルに部分的に基づいて、RANノード411とAMF621/MME521との間のシグナリングメッセージの信頼できる配信を保証することができる。インターネットプロトコル層(IP)1061は、パケットアドレス指定及びルーティング機能を実行するために使用され得る。いくつかの実装形態では、IP層1061は、PDUを配信及び伝達するためにポイントツーポイント送信を使用することができる。これに関して、RANノード411は、情報を交換するためにMME/AMFとのL2及びL1層通信リンク(例えば、有線又は無線)を備えてもよい。
【0168】
第2の例では、ユーザプレーンプロトコルスタックは、最上位層から最下位層の順に、SDAP1047、PDCP1040、RLC1030、MAC1020、及びPHY1010を備えることができる。ユーザプレーンプロトコルスタックは、NR実装形態ではUE401、RANノード411及びUPF602の間の通信のために使用されてもよく、又はLTE実装形態ではS-GW522とP-GW523との間の通信のために使用されてもよい。この例では、上位層1051は、SDAP1047の上に構築されてもよく、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)及びIPセキュリティ層(UDP/IP)1052、ユーザプレーン層のための汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP-U)1053、及びユーザプレーンPDU層(UP PDU)1063を含んでもよい。
【0169】
トランスポートネットワーク層1054(「トランスポート層」とも呼ばれる)はIPトランスポート上に構築されてもよく、UDP/IP層1052(UDP層及びIP層を含む)の上にGTP-U1053を使用して、ユーザプレーンPDU(UP-PDU)を搬送してもよい。IP層(「インターネット層」とも呼ばれる)は、パケットアドレス指定及びルーティング機能を実行するために使用されてもよい。IP層は、例えば、IPv4、IPv6、又はPPPフォーマットのうちのいずれかにおいて、IPアドレスをユーザデータパケットに割り当てることができる。
【0170】
GTP-U1053は、GPRSコアネットワーク内及び無線アクセスネットワークとコアネットワークとの間でユーザデータを運ぶために使用され得る。伝送されるユーザデータは、例えば、IPv4、IPv6、又はPPPフォーマットのうちのいずれかのパケットであってもよい。UDP/IP1052は、データ完全性のチェックサム、ソース及び宛先で異なる機能に対処するためのポート番号、並びに選択されたデータフロー上の暗号化及び認証を提供することができる。RANノード411及びS-GW522は、L1層(例えば、PHY1010)、L2層(例えば、MAC1020、RLC1030、PDCP1040、及び/又はSDAP1047)、UDP/IP層1052、及びGTP-U1053を含むプロトコルスタックを介してユーザプレーンデータを交換するためにS1-Uインタフェースを利用することができる。S-GW522及びP-GW523は、S5/S8aインタフェースを利用して、L1層、L2層、UDP層/IP層1052、及びGTP-U1053を含むプロトコルスタックを介してユーザプレーンデータを交換することができる。前述したように、NASプロトコルは、UE401とP-GW523との間のIP接続性を確立及び維持するために、UE401のモビリティ及びセッション管理手順をサポートすることができる。
【0171】
更に、図10には示されていないが、AP1063及び/又はトランスポートネットワーク層1054の上にアプリケーション層が存在してもよい。アプリケーション層は、UE401、RANノード411、又は他のネットワーク要素のユーザが、例えば、アプリケーション回路705又はアプリケーション回路805によってそれぞれ実行されるソフトウェアアプリケーションと相互作用する層であってもよい。アプリケーション層はまた、UE401又はベースバンド回路910などのRANノード411の通信システムと相互作用するためのソフトウェアアプリケーションのための1つ以上のインタフェースを提供してもよい。いくつかの実装形態では、IP層及び/又はアプリケーション層は、開放型システム間相互接続(OSI)モデル(例えば、OSI層7-アプリケーション層、OSI層6-プレゼンテーション層、及びOSI層5-セッション層)の層5~7又はその一部と同じ又は類似の機能を提供することができる。
【0172】
図11は、様々な実施形態によるコアネットワークの構成要素を示す。CN520の構成要素は、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取って実行するための構成要素を含む、単一の物理ノード又は別個の物理ノードに実装されてもよい。実施形態では、CN620の構成要素は、CN520の構成要素に関して本明細書で説明したのと同じ又は同様の方法で実装されてもよい。いくつかの実施形態では、NFVを利用して、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体(以下で更に詳細に説明する)に格納された実行可能命令を介して、上述のネットワークノード機能のいずれか又は全てを仮想化する。CN520の論理インスタンス化は、ネットワークスライス1101と呼ばれることがあり、CN520の個別の論理インスタンス化は、特定のネットワーク能力及びネットワーク特性を提供することができる。CN520の一部分の論理インスタンス化は、ネットワークサブスライス1102と呼ぶことができる(例えば、ネットワークサブスライス1102は、P-GW523及びPCRF526を含むように示されている)。
【0173】
本明細書で使用される場合、用語「インスタンス」、「インスタンス化」などは、インスタンスの作成を指すことができ、「インスタンス」は、例えば、プログラムコードの実行中に発生し得るオブジェクトの具体的な発生を指すことができる。ネットワークインスタンスは、異なるIPドメイン又は重複しているIPアドレスの場合にトラフィック検出及びルーティングに使用され得るドメインを識別する情報を指し得る。ネットワークスライスインスタンスは、ネットワーク機能(NF)インスタンス及びネットワークスライスを展開するために必要なリソース(例えば、計算、ストレージ、及びネットワーキングリソース)のセットを指すことができる。
【0174】
5Gシステム(例えば、図6を参照)に関して、ネットワークスライスは常にRAN部分とCN部分とを含む。ネットワークスライシングのサポートは、異なるスライスに対するトラフィックが異なるPDUセッションによって扱われるという原理に依存する。ネットワークは、スケジューリングによって、また異なるL1/L2構成を提供することによって、異なるネットワークスライスを実現することができる。UE601は、NASによって提供されている場合に、適切なRRCメッセージでネットワークスライス選択のための支援情報を提供する。ネットワークは多数のスライスをサポートすることができるが、UEは8スライスを同時にサポートする必要はない。
【0175】
ネットワークスライスは、CN620制御プレーン及びユーザプレーンNF、サービングPLMN内のNG-RAN610、及びサービングPLMN内のN3IWF機能を含み得る。個々のネットワークスライスは、異なるS-NSSAIを有してもよく、及び/又は異なるSSTを有してもよい。NSSAIは、1つ以上のS-NSSAIを含み、各ネットワークスライスは、S-NSSAIによって一意に識別される。ネットワークスライスは、サポートされる機能及びネットワーク機能の最適化について異なり得、及び/又は複数のネットワークスライスインスタンスは、UE601の異なるグループ(例えば、企業ユーザ)について同じサービス/機能を配信し得る。例えば、個々のネットワークスライスは、異なるコミットされたサービスを配信してもよく、及び/又は特定の顧客又は企業専用であってもよい。この実施例では、各ネットワークスライスは、同じSSTを有するが異なるスライス微分子を有した、異なるNSSAIを有し得る。更に、単一のUEは、5G ANを介して同時に1つ以上のネットワークスライスインスタンスでサービスされ、8つの異なるS-NSSAIに関連付けられ得る。更に、個々のUE601にサービス提供するAMF621インスタンスは、そのUEにサービス提供するネットワークスライスインスタンスの各々に属し得る。
【0176】
NG-RAN610におけるネットワークスライシングは、RANスライス認識を含む。RANスライス認識は、事前構成された異なるネットワークスライスに関するトラフィックの微分された処理を含む。NG-RAN610におけるスライス認識は、PDUセッションリソース情報を含む全てのシグナリングにおいて、PDUセッションに対応するS-NSSAIを示すことによって、PDUセッションレベルで導入される。NG-RAN機能(例えば、各スライスを含むネットワーク機能のセット)に関して、NG-RAN610がスライス有効化をどのようにサポートするかは実装に依存する。NG-RAN610は、UE601又は5GC620によって提供される支援情報を使用してネットワークスライスのRAN部分を選択し、これは、PLMN内の事前構成されたネットワークスライスのうちの1つ以上を曖昧さなく識別する。NG-RAN610はまた、SLAに従ってスライス間のリソース管理及びポリシー施行をサポートする。単一のNG-RANノードが複数のスライスをサポートすることができ、NG-RAN610はまた、各サポートされたスライスに対して、実施されているSLAの適切なRRMポリシーを適用してもよい。NG-RAN610はまた、スライス内でQoS差別化をサポートすることができる。
【0177】
NG-RAN610はまた、利用可能であれば、初期アタッチ中にAMF621を選択するためにUE支援情報を使用することができる。NG-RAN610は、初期NASをAMF621にルーティングするために支援情報を使用する。NG-RAN610が支援情報を使用してAMF621を選択できない場合、又はUE601がそのような情報を提供しない場合、NG-RAN610は、AMF621のプールの中にあり得るデフォルトAMF621にNASシグナリングを送信する。後続のアクセスのために、UE601は、5GC620によってUE601に割り当てられた一時的ID(temp ID)を提供して、一時的IDが有効である限り、NG-RAN610がNASメッセージを適切なAMF621にルーティングすることを可能にする。NG-RAN610は、一時的IDに関連付けられたAMF621を認識し、それに到達することができる。そうでなければ、初期アタッチのための方法が当てはまる。
【0178】
NG-RAN610は、スライス間のリソース分離をサポートする。NG-RAN610リソース分離は、RRMポリシー及び保護メカニズムによって達成されてもよく、これは、1つのスライスが別のスライスのためのサービスレベル合意を破る場合に共有リソースの不足を回避する必要がある。いくつかの実装形態では、NG-RAN610リソースを特定のスライスに完全に専用にすることが可能である。NG-RAN610がどのようにリソース分離をサポートするかは実装に依存する。
【0179】
いくつかのスライスは、ネットワークの一部でのみ利用可能であってもよい。その近隣のセルでサポートされるスライスのNG-RAN610における認識は、接続モードにおける周波数間モビリティに有益であり得る。スライス可用性は、UEの登録エリア内で変化しないようにできる。NG-RAN610及び5GC620は、所与のエリアで利用可能であってもなくてもよいスライスに対するサービス要求を処理する役割を果たす。スライスへのアクセスの許可又は拒否は、スライスのサポート、リソースの可用性、NG-RAN610による要求されたサービスのサポートなどの要因に依存し得る。
【0180】
UE601は、複数のネットワークスライスに同時に関連付けられてもよい。UE601が複数のスライスに同時に関連付けられる場合、ただ1つのシグナリング接続が維持され、周波数内セル再選択のために、UE601は最良のセルにキャンプオンを試みる。周波数間セル再選択のために、UE601がキャンプオンしている周波数を制御するために、専用の優先度を使用することができる。5GC620は、UE601がネットワークスライスにアクセスする権利を有することを確認するためのものである。初期コンテキストセットアップ要求メッセージを受信する前に、NG-RAN610は、UE601がアクセスを要求している特定のスライスの認識に基づいて、いくつかの暫定/ローカルポリシーを適用することを許可され得る。初期コンテキストセットアップ中に、NG-RAN610は、リソースが要求されているスライスについて通知される。
【0181】
NFVアーキテクチャ及びインフラストラクチャは、1つ以上のNFを仮想化するために使用されてもよく、代替的に専有ハードウェアによって実行されて、業界標準のサーバハードウェア、記憶ハードウェア、又はスイッチの組み合わせを含む物理リソース上に仮想化されてもよい。言い換えれば、NFVシステムを使用して、1つ以上のEPC構成要素/機能の仮想又は再構成可能な実装を実行することができる。
【0182】
図12は、NFVをサポートするシステム1200の、いくつかの例示的な実施形態による構成要素を示すブロック図である。システム1200は、VIM1202、NFVI1204、VNFM1206、VNF1208、EM1210、NFVO1212、及びNM1214を含むものとして示されている。
【0183】
VIM1202は、NFVI1204のリソースを管理する。NFVI1204は、システム1200を実行するために使用される物理リソース又は仮想リソース及びアプリケーション(ハイパーバイザを含む)を含むことができる。VIM1202は、NFVI1204による仮想リソースのライフサイクル(例えば、1つ以上の物理リソースに関連付けられたVMの作成、維持、及び破棄)を管理し、VMインスタンスを追跡し、VMインスタンス及び関連する物理リソースの性能、障害、及びセキュリティを追跡し、VMインスタンス及び関連する物理リソースを他の管理システムに公開することができる。
【0184】
VNFM1206は、VNF1208を管理することができる。VNF1208を使用して、EPC構成要素/機能を実行することができる。VNFM1206は、VNF1208のライフサイクルを管理し、VNF1208の仮想態様の性能、障害、及びセキュリティを追跡してもよい。EM1210は、VNF1208の機能的態様の性能、障害、及びセキュリティを追跡することができる。VNFM1206及びEM1210からの追跡データは、例えば、VIM1202又はNFVI1204によって使用されるPMデータを含んでもよい。VNFM1206及びEM1210の両方は、システム1200のVNFの量をスケールアップ/ダウンすることができる。
【0185】
NFVO1212は、要求されたサービスを提供するために(例えば、EPC機能、構成要素、又はスライスを実行するために)、NFVI1204のリソースを調整、認可、解放、及び予約することができる。NM1214は、ネットワークの管理の責任を有するエンドユーザ機能のパッケージを提供することができ、これは、VNF、非仮想化ネットワーク機能、又はその両方を有するネットワーク要素を含んでもよい(VNFの管理は、EM1210を介して行われてもよい)。
【0186】
図13は、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取り、本明細書で論じる方法論のうちのいずれか1つ以上を実行することができる、いくつかの例示的実施形態による構成要素を示すブロック図である。具体的には、図13は、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)1310、1つ以上のメモリ/記憶装置1320、及び1つ以上の通信リソース1330を含むハードウェアリソース1300の図式表現を示し、これらの各々は、バス1340を介して通信可能に結合され得る。ノード仮想化(例えば、NFV)が利用される実施形態では、ハイパーバイザ1302が、ハードウェアリソース1300を利用するための1つ以上のネットワークスライス/サブスライスの実行環境を提供するために実行されてもよい。
【0187】
プロセッサ1310は、例えば、プロセッサ1312及びプロセッサ1314を含み得る。プロセッサ1310(単数又は複数)は、例えば、中央処理装置(CPU)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、グラフィック処理ユニット(GPU)、ベースバンドプロセッサなどのDSP、ASIC、FPGA、高周波集積回路(RFIC)、(本明細書で論じたものを含む)別のプロセッサ、又はこれらの任意の好適な組み合わせであり得る。
【0188】
メモリ/記憶装置1320は、メインメモリ、ディスクストレージ、又はそれらの任意の好適な組み合わせを含むことができる。メモリ/記憶装置1320としては、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージなどの任意の種類の揮発性又は不揮発性メモリを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0189】
通信リソース1330は、ネットワーク1308を介して1つ以上の周辺機器1304又は1つ以上のデータベース1306と通信するための、相互接続又はネットワークインタフェース構成要素又は他の好適なデバイスを含み得る。例えば、通信リソース1330は、(例えば、USBを介した結合のための)有線通信構成要素、セルラ通信構成要素、NFC構成要素、Bluetooth(登録商標)(又はBluetooth(登録商標)Low Energy)構成要素、WiFi(登録商標)構成要素、及び他の通信構成要素を含み得る。
【0190】
命令1350は、プロセッサ1310の少なくともいずれかに、本明細書で論じる方法論のうちの任意の1つ以上を実行させるための、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、又は他の実行可能コードを含んでもよい。命令1350は、完全に又は部分的に、プロセッサ1310(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ内に)、メモリ/記憶装置1320、又はそれらの任意の好適な組み合わせのうちの少なくとも1つの中に存在してもよい。更に、命令1350の任意の部分は、周辺機器1304又はデータベース1306の任意の組み合わせからハードウェアリソース1300に転送されてもよい。したがって、プロセッサ1310のメモリ、メモリ/記憶装置1320、周辺機器1304、及びデータベース1306は、コンピュータ可読媒体及び機械可読媒体の例である。
手順例
【0191】
いくつかの実施形態では、図4図13、又は本明細書の何らかの他の図の電子デバイス、ネットワーク、システム、チップ若しくは構成要素、又はその一部若しくは実装は、本明細書に記載の1つ以上のプロセス、技術、若しくは方法、又はその一部を実行するように構成され得る。
【0192】
1つ以上の実施形態については、前述の図のうちの1つ以上に記載されている構成要素のうちの少なくとも1つは、以下の例示的なセクションに記載されているような1つ以上の動作、技術、プロセス、及び/又は方法を実行するように構成され得る。例えば、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したベースバンド回路は、以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成されてもよい。別の例として、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したようなUE、基地局、ネットワークエレメントなどに関連付けられた回路は、例示的なセクションにおいて以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成され得る。
実施例
【0193】
実施例1は、NR試験のためのRSARPを定義する方法を含み得る。
【0194】
実施例2は、RSARP測定がSSS信号に基づいて適用される、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例の方法を含み得る。
【0195】
実施例3は、RSARP測定がPBCH DMRS信号に基づいて適用される、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例の方法を含み得る。
【0196】
実施例4は、RSARP測定がCSI-RS信号に基づいて適用される、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例の方法を含み得る。
【0197】
実施例5は、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例の方法を含んでもよく、RSARPは、異なるRXチェーンに対応する信号間の相対的な差に関する情報を提供するものとする。
【0198】
実施例6は、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例の方法を含んでもよく、RSARP測定がRRC_CONNECTEDモードのみで実行されるものとする。
【0199】
実施例7は、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例の方法を含んでもよく、RSARP測定が試験ループモードのみに必要とされる。
【0200】
実施例8は、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例の方法を含んでもよく、RSARP測定を通常の動作に使用することができる。
【0201】
実施例9は、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例の方法を含んでもよく、可能なRSARP値の範囲が(0~360)度で割り当てられる。
【0202】
実施例10は、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例の方法を含んでもよく、RSARP報告精度0.1度が使用される。
【0203】
実施例11は、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例の方法を含んでもよく、RSARP測定の相異なる方法が使用される。
【0204】
実施例12は、実施例1~11のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する方法、又は本明細書に記載のいずれかの他の方法若しくはプロセス、の1つ以上の要素を実行する手段を含む装置を含み得る。
【0205】
実施例13は、命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体であって、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって命令が実行されると、命令は電子デバイスに、実施例1~11のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する方法、又は本明細書に記載のいずれかの他の方法若しくはプロセス、の1つ以上の要素を実行させる、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0206】
実施例14は、実施例1~11のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する方法、又は本明細書に記載のいずれかの他の方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行するためのロジック、モジュール、又は回路を含む装置を含み得る。
【0207】
実施例15は、実施例1~11のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する方法、技術、又はプロセス、又はこれらの部分若しくは一部を含み得る。
【0208】
実施例16は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに実施例1~11のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する方法、技術、又はプロセス、又はこれらの部分を実行させる命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を含む装置を含み得る。
【0209】
実施例17は、実施例1~11のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する信号、又はその部分若しくは一部を含み得る。
【0210】
実施例18は、本明細書に図示され説明されるような無線ネットワークにおける信号を含み得る。
【0211】
実施例19は、本明細書に図示され説明されるような無線ネットワーク内で通信する方法を含み得る。
【0212】
実施例20は、本明細書に図示され説明されるような無線通信を提供するためのシステムを含み得る。
【0213】
実施例21は、本明細書に図示され説明されるような無線通信を提供するためのデバイスを含み得る。
【0214】
上記の実施例のいずれも、特に明記しない限り、任意の他の実施例(又は実施例の組み合わせ)と組み合わせることができる。1つ以上の実装形態の前述の説明は、例示及び説明を提供するが、網羅的であることを意図するものではなく、又は、開示される正確な形態に実装形態の範囲を限定することを意図するものではない。修正及び変形は、上記の教示を考慮して可能であるか、又は本開示と整合した実践的実施形態から得ることができる。
略語
【0215】
本文書の目的のために、以下の略語を本明細書で論じる例及び実施形態に適用することができる。
【0216】
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
【0217】
4G 第4世代
【0218】
5G 第5世代
【0219】
5GC 5Gコアネットワーク
【0220】
ACK 確認
【0221】
AF アプリケーション機能
【0222】
AM 確認モード
【0223】
AMBR アグリゲート最大ビットレート
【0224】
AMF アクセス・移動管理機能
【0225】
AN アクセスネットワーク
【0226】
ANR 自動近隣関係
【0227】
AP アプリケーションプロトコル、アンテナポート、アクセスポイント
【0228】
API アプリケーションプログラミングインタフェース
【0229】
APN アクセスポイント名
【0230】
ARP 割り当て及び保持優先度
【0231】
ARQ 自動再送要求
【0232】
AS アクセス層
【0233】
ASN.1 抽象構文表記1
【0234】
AUSF 認証サーバ機能
【0235】
AWGN 付加白色ガウスノイズ
【0236】
BCH ブロードキャストチャネル
【0237】
BER ビット誤り率
【0238】
BFD ビーム故障検出
【0239】
BLER ブロック誤り率
【0240】
BPSK 2値位相シフトキーイング
【0241】
BRAS ブロードバンドリモートアクセスサーバ
【0242】
BSS 業務支援システム
【0243】
BS 基地局
【0244】
BSR バッファ状態レポート
【0245】
BW 帯域幅
【0246】
BWP 帯域幅部分
【0247】
C-RNTI セル無線ネットワーク一時アイデンティティ
【0248】
CA キャリアアグリゲーション、認証局
【0249】
CAPEX 設備投資
【0250】
CBRA 競合ベースのランダムアクセス
【0251】
CC コンポーネントキャリア、国コード、暗号チェックサム
【0252】
CCA クリアチャネルアセスメント
【0253】
CCE 制御チャネル要素
【0254】
CCCH 共通制御チャネル
【0255】
CE カバレッジ拡張
【0256】
CDM コンテンツ配信ネットワーク
【0257】
CDMA 符号分割多元接続
【0258】
CFRA コンテンションフリーランダムアクセス
【0259】
CG セルグループ
【0260】
CI セルアイデンティティ
【0261】
CID セルID(例えば、位置決め方法)
【0262】
CIM 共通情報モデル
【0263】
CIR キャリア対干渉比
【0264】
CK 暗号鍵
【0265】
CM 接続管理、条件付き必須
【0266】
CMAS 商用モバイル警告サービス
【0267】
CMD コマンド
【0268】
CMS クラウド管理システム
【0269】
CO 条件付きオプション
【0270】
CoMP 協調マルチポイント
【0271】
CORESET 制御リソースセット
【0272】
COTS いつでも買える市販品
【0273】
CP 制御プレーン、サイクリックプレフィックス、接続ポイント
【0274】
CPD 接続点記述子
【0275】
CPE 顧客宅内機器
【0276】
CPICH 共通パイロットチャネル
【0277】
CQI チャネル品質インジケータ
【0278】
CPU CSI処理部、中央処理部
【0279】
C/R コマンド/応答フィールドビット
【0280】
CRAN クラウド無線アクセスネットワーク、クラウドRAN
【0281】
CRB 共通リソースブロック
【0282】
CRC 巡回冗長検査
【0283】
CRI チャネル状態情報リソースインジケータ、CSI-RSリソースインジケータ
【0284】
C-RNTI セルRNTI
【0285】
CS 回路切換
【0286】
CSAR クラウドサービスアーカイブ
【0287】
CSI チャネル状態情報
【0288】
CSI-IM CSI干渉測定値
【0289】
CSI-RS CSI基準信号
【0290】
CSI-RSRP CSI基準信号受信電力
【0291】
CSI-RSRQ CSI基準信号受信品質
【0292】
CSI SINR CSI信号対干渉及びノイズ比
【0293】
CSMA キャリアセンス多元接続
【0294】
CSMA/CA 衝突回避を伴うCSMA
【0295】
CSS 共通探索空間、セル固有探索空間
【0296】
CTS 送信クリア
【0297】
CW コードワード
【0298】
CWS 競合ウィンドウサイズ
【0299】
D2D デバイス間
【0300】
DC デュアルコネクティビティ、直流
【0301】
DCI ダウンリンク制御情報
【0302】
DF Deployment Flavour
【0303】
DL ダウンリンク
【0304】
DMTF 分散管理タスクフォース
【0305】
DPDK データプレーン開発キット
【0306】
DM-RS、DMRS 復調基準信号
【0307】
DN データネットワーク
【0308】
DRB データ無線ベアラ
【0309】
DRS 発見基準信号
【0310】
DRX 不連続受信
【0311】
DSL ドメイン固有言語デジタル加入者回線
【0312】
DSLAM DSLアクセスマルチプレクサ
【0313】
DwPTS ダウンリンクパイロット時間スロット
【0314】
E-LAN Ethernetローカルエリアネットワーク
【0315】
E2E エンドツーエンド
【0316】
ECCA 拡張クリアチャネル評価、拡張CCA
【0317】
ECCE 拡張制御チャネル要素、拡張CCE
【0318】
ED エネルギー検出
【0319】
EDGE GSM進化のための拡張データ(GSMエボリューション)
【0320】
EGMF Exposure Governance Management Function
【0321】
EGPRS 拡張GPRS
【0322】
EIR 機器アイデンティティレジスタ
【0323】
eLAA enhanced免許アシストアクセス、enhanced LAA
【0324】
EM 要素マネージャ
【0325】
eMBB 拡張モバイルブロードバンド
【0326】
EMS 要素管理システム
【0327】
eNB 進化型ノードB、E-UTRANノードB
【0328】
EN-DC E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ
【0329】
EPC 進化型パケットコア
【0330】
EPDCCH エンハンストPDCCH、エンハンスト物理ダウンリンク制御チャネル
【0331】
EPRE リソース要素ごとのエネルギー
【0332】
EPS 進化型パケットシステム
【0333】
EREG 強化されたREG、強化されたリソース要素グループ
【0334】
ETSI 欧州電気通信標準化機構
【0335】
ETWS 地震・津波警報システム
【0336】
eUICC 埋め込みUICC、埋め込みユニバーサル集積回路カード
【0337】
E-UTRA 進化型UTRA
【0338】
E-UTRAN 進化型UTRAN
【0339】
EV2X エンハンストV2X
【0340】
F1AP F1アプリケーションプロトコル
【0341】
F1-C F1制御プレーンインタフェース
【0342】
F1-U F1ユーザプレーンインタフェース
【0343】
FACCH 高速付随制御チャネル
【0344】
FACCH/F 高速付随制御チャネル/フルレート
【0345】
FACCH/H 高速付随制御チャネル/ハーフレート
【0346】
FACH 順方向アクセスチャネル
【0347】
FAUSCH 高速アップリンクシグナリングチャネル
【0348】
FB 機能ブロック
【0349】
FBI フィードバック情報
【0350】
FCC 連邦通信委員会
【0351】
FCCH 周波数補正チャネル
【0352】
FDD 周波数分割複信
【0353】
FDM 周波数分割多重化
【0354】
FDMA 符号分割多元接続
【0355】
FE フロントエンド
【0356】
FEC 順方向誤り訂正
【0357】
FFS 更なる研究
【0358】
FFT 高速フーリエ変換
【0359】
feLAA further enhancedライセンス支援アクセス、further enhanced LAA
【0360】
FN フレーム番号
【0361】
FPGA フィールドプログラマブルゲートアレイ
【0362】
FR 周波数範囲
【0363】
G-RNTI GERAN無線ネットワーク一時アイデンティティ
【0364】
GERAN GSM EDGE RAN、GSM EDGE無線アクセスネットワーク
【0365】
GGSN ゲートウェイGPRSサポートノード
【0366】
GLONASS GLObal’naya NAvigattionnaya Sputnikovaya Sistema(全地球航法衛星システム)
【0367】
gNB 次世代ノードB
【0368】
gNB-CU gNB-集中ユニット、次世代NodeB集中ユニット
【0369】
gNB-DU gNB分散ユニット、次世代NodeB分散ユニット
【0370】
GNSS 全球測位衛星システム
【0371】
GPRS 汎用パケット無線サービス
【0372】
GSM モバイル通信用グローバルシステム、グループスペシャルモバイル
【0373】
GTP GPRSトンネリングプロトコル
【0374】
GTP-U ユーザプレーン用GPRSトンネリングプロトコル
【0375】
GTS スリープ要求信号(WUS関連)
【0376】
GUMMEI グローバルに一意のMME識別子
【0377】
GUTI グローバルに一意の一時UEアイデンティティ
【0378】
HARQ ハイブリッドARQ、ハイブリッド自動再送要求
【0379】
HANDO、HO ハンドオーバ
【0380】
HFN ハイパーフレーム番号
【0381】
HHO ハードハンドオーバ
【0382】
HLR ホームロケーションレジスタ
【0383】
HN ホームネットワーク
【0384】
HO ハンドオーバ
【0385】
HPLMN ホームパブリックランドモバイルネットワーク
【0386】
HSDPA 高速ダウンリンクパケットアクセス
【0387】
HSN ホッピングシーケンス番号
【0388】
HSPA 高速パケットアクセス
【0389】
HSS ホーム加入者サーバ
【0390】
HSUPA 高速アップリンクパケットアクセス
【0391】
HTTP ハイパーテキスト転送プロトコル
【0392】
HTTPS ハイパーテキスト転送プロトコルセキュア(httpsはSSL上のhttp/1.1、すなわちポート443である)
【0393】
I-Block 情報ブロック
【0394】
ICCID 集積カード識別
【0395】
ICIC セル間干渉調整
【0396】
ID アイデンティティ、識別子
【0397】
IDFT 逆離散フーリエ変換
【0398】
IE 情報要素
【0399】
IBE 帯域内放射
【0400】
IEEE 米国電気電子学会
【0401】
IEI 情報要素識別子
【0402】
IEIDL 情報要素識別子データ長
【0403】
IETF インターネット技術タスクフォース
【0404】
IF インフラストラクチャ
【0405】
IM 干渉測定、相互変調、IPマルチメディア
【0406】
IMC IMSクレデンシャル
【0407】
IMEII 国際モバイル機器アイデンティティ
【0408】
IMGI 国際移動体グループアイデンティティ
【0409】
IMPI IPマルチメディアプライベートアイデンティティ
【0410】
IMPU IPマルチメディアパブリックアイデンティティ
【0411】
IMS IPマルチメディアサブシステム
【0412】
IMSI 国際移動電話加入者識別番号
【0413】
IoT モノのインターネット
【0414】
IP インターネットプロトコル
【0415】
Ipsec IPセキュリティ、インターネットプロトコルセキュリティ
【0416】
IP-CAN IP接続アクセスネットワーク
【0417】
IP-M IPマルチキャスト
【0418】
IPv4 インターネットプロトコルバージョン4
【0419】
IPv6 インターネットプロトコルバージョン6
【0420】
IR 赤外線
【0421】
IS 同期している
【0422】
IRP 積分基準点
【0423】
ISDN 統合サービスデジタルネットワーク
【0424】
ISIM IMサービスアイデンティティモジュール
【0425】
ISO 国際標準化機構
【0426】
ISP インターネットサービスプロバイダ
【0427】
IWF 相互作用関数
【0428】
I-WLAN 相互接続WLAN
【0429】
K 畳込符号の制約長、USIM個別キー
【0430】
kB キロバイト(1000バイト)
【0431】
kbps キロビット/秒
【0432】
Kc 暗号鍵
【0433】
Ki 個別加入者認証鍵
【0434】
KPI 主要能力評価指標
【0435】
KQI 主要品質インジケータ
【0436】
KSI キーセット識別子
【0437】
ksps キロシンボル/秒
【0438】
KVM カーネル仮想マシン
【0439】
L1 層1(物理層)
【0440】
L1-RSRP 層1基準信号受信電力
【0441】
L2 層2(データリンク層)
【0442】
L3 層3(ネットワーク層)
【0443】
LAA 免許支援アクセス
【0444】
LAN ローカルエリアネットワーク
【0445】
LBT リッスンビフォアトーク
【0446】
LCM ライフサイクル管理
【0447】
LCR 低チップレート
【0448】
LCS 場所サービス
【0449】
LCID 論理チャネルID
【0450】
LI 層インジケータ
【0451】
LLC 論理リンク制御、低層互換性
【0452】
LPLMN ローカルPLMN
【0453】
LPP LTE位置決めプロトコル
【0454】
LSB 最下位ビット
【0455】
LTE ロングタームエボリューション
【0456】
LWA LTE-WLANアグリゲーション
【0457】
LWIP IPsecトンネルとのLTE/WLAN無線レベル統合
【0458】
LTE ロングタームエボリューション
【0459】
M2M マシンツーマシン
【0460】
MAC メディアアクセス制御(プロトコル層コンテキスト)
【0461】
MAC メッセージ認証コード(セキュリティ/暗号コンテキスト)
【0462】
MAC-A 認証及び鍵一致に使用されるMAC(TSG T WG3コンテキスト)
【0463】
MAC-I シグナリングメッセージのデータ完全性に使用されるMAC(TSG T WG3コンテキスト)
【0464】
MANO 管理及びオーケストレーション
【0465】
MBMS マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス
【0466】
MBSFN マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスシングル周波数ネットワーク
【0467】
MCC モバイルカントリコード
【0468】
MCG マスタセルグループ
【0469】
MCOT 最大チャネル占有時間
【0470】
MCS 変調及び符号化スキーム
【0471】
MDAF 管理データ分析機能
【0472】
MDAS 管理データ分析サービス
【0473】
MDT 駆動試験の最小化
【0474】
ME モバイル機器
【0475】
MeNB マスタeNB
【0476】
MER メッセージ誤り率
【0477】
MGL 測定ギャップ長
【0478】
MGRP 測定ギャップ反復期間
【0479】
MIB マスタ情報ブロック、管理情報ベース
【0480】
MIMO 多重入力多重出力
【0481】
MLC モバイルロケーションセンタ
【0482】
MM モビリティ管理
【0483】
MME モビリティ管理エンティティ
【0484】
MN マスタノード
【0485】
MO 測定オブジェクト、モバイル発信
【0486】
MPBCH MTC物理報知チャネル
【0487】
MPDCCH MTC物理ダウンリンク制御チャネル
【0488】
MPDSCH MTC物理ダウンリンク共有チャネル
【0489】
MPRACH MTC物理ランダムアクセスチャネル
【0490】
MPDSCH MTC物理アップリンク共有チャネル
【0491】
MPLS マルチプロトコルラベルスイッチング
【0492】
MS 移動局
【0493】
MSB 最上位ビット
【0494】
MSC モバイル切換センタ
【0495】
MSI 最小システム情報、MCHスケジューリング情報
【0496】
MSID 移動局識別子
【0497】
MSIN 移動局識別番号
【0498】
MSISDN モバイル加入者ISDN番号
【0499】
MT モバイル終端、モバイルターミネーション
【0500】
MTC マシン型通信
【0501】
mMTC 大規模MTC、大規模マシン型通信
【0502】
MU-MIMO マルチユーザMIMO
【0503】
MWUS MTCウェイクアップ信号、MTC WUS
【0504】
NACK 否定応答
【0505】
NAI ネットワークアクセス識別子
【0506】
NAS 非アクセス層
【0507】
NCT ネットワーク接続トポロジ
【0508】
NEC ネットワーク能力開示
【0509】
NE-DC NR-E-UTRAデュアルコネクティビティ
【0510】
NEF ネットワーク開示機能
【0511】
NF ネットワーク機能
【0512】
NFP ネットワーク転送経路
【0513】
NFPD ネットワーク転送経路記述子
【0514】
NFV ネットワーク機能仮想化
【0515】
NFVI NFVインフラストラクチャ
【0516】
NFVO NFVオーケストレータ
【0517】
NG 次世代
【0518】
NGEN-DC NG-RAN E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ
【0519】
NM ネットワークマネージャ
【0520】
NMS ネットワーク管理システム
【0521】
N-PoP ネットワークポイントオブプレゼンス
【0522】
NMIB,N-MIB 狭帯域MIB
【0523】
NPBCH 狭帯域物理ブロードキャストチャネル
【0524】
NPDCCH 狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル
【0525】
NPDSCH 狭帯域物理ダウンリンク共有チャネル
【0526】
NPRACH 狭帯域物理ランダムアクセスチャネル
【0527】
NPUSCH 狭帯域物理アップリンク共有チャネル
【0528】
NPSS 狭帯域プライマリ同期信号
【0529】
NSSS 狭帯域セカンダリ同期信号
【0530】
NR 新無線、近隣関係
【0531】
NRF NFリポジトリ機能
【0532】
NRS 狭帯域基準信号
【0533】
NS ネットワークサービス
【0534】
NSA 非スタンドアロン動作モード
【0535】
NSD ネットワークサービス記述子
【0536】
NSR ネットワークサービスレコード
【0537】
NSSAI ネットワークスライス選択支援情報
【0538】
S-NNSAI シングルNSSAI
【0539】
NSSF ネットワークスライス選択機能
【0540】
NW ネットワーク
【0541】
NWUS 狭帯域ウェイクアップ信号、狭帯域WUS
【0542】
NZP 非ゼロ電力
【0543】
O&M 運用及び保守
【0544】
ODU2 光チャネルデータユニット-タイプ2
【0545】
OFDM 直交周波数分割多重化
【0546】
OFDMA 直交周波数分割多元接続
【0547】
OOB 帯域外
【0548】
OOS 同期外れ
【0549】
OPEX 運転費
【0550】
OSI その他システム情報
【0551】
OSS オペレーションサポートシステム
【0552】
OTA over-the-air
【0553】
PAPR ピーク対平均電力比
【0554】
PAR ピーク対平均比
【0555】
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
【0556】
PC 電力制御、パーソナルコンピュータ
【0557】
PCC プライマリコンポーネントキャリア、プライマリCC
【0558】
PCell プライマリセル
【0559】
PCI 物理セルID、物理セルアイデンティティ
【0560】
PCEF ポリシー及び課金実施機能
【0561】
PCF ポリシー制御機能
【0562】
PCRF ポリシー制御及び課金ルール機能
【0563】
PDCP パケットデータコンバージェンスプロトコル、パケットデータコンバージェンスプロトコル層
【0564】
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
【0565】
PDCP パケットデータコンバージェンスプロトコル
【0566】
PDN パケットデータネットワーク、パブリックデータネットワーク
【0567】
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
【0568】
PDU プロトコルデータユニット
【0569】
PEI 永久機器識別子
【0570】
PFD パケットフロー記述
【0571】
P-GW PDNゲートウェイ
【0572】
PHICH 物理ハイブリッドARQインジケータチャネル
【0573】
PHY 物理層
【0574】
PLMN 公衆陸上移動網
【0575】
PIN 個人識別番号
【0576】
PM 性能測定
【0577】
PMI プリコーディング行列インジケータ
【0578】
PNF 物理ネットワーク機能
【0579】
PNFD 物理ネットワーク機能記述子
【0580】
PNFR 物理ネットワーク機能記録
【0581】
POC セルラを介するPTT
【0582】
PP,PTP ポイントツーポイント
【0583】
PPP ポイントツーポイントプロトコル
【0584】
PRACH 物理RACH
【0585】
PRB 物理リソースブロック
【0586】
PRG 物理リソースブロックグループ
【0587】
ProSe 近接サービス、近接ベースのサービス
【0588】
PRS 位置決め基準信号
【0589】
PRR パケット受信無線機
【0590】
PS パケットサービス
【0591】
PSBCH 物理サイドリンクブロードキャストチャネル
【0592】
PSDCH 物理サイドリンクダウンリンクチャネル
【0593】
PSCCH 物理サイドリンク制御チャネル
【0594】
PSSCH 物理サイドリンク共有チャネル
【0595】
PSCell プライマリSCell
【0596】
PSS プライマリ同期信号
【0597】
PSTN 公衆交換電話網
【0598】
PT-RS 位相追跡基準信号
【0599】
PTT プッシュツートーク
【0600】
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
【0601】
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
【0602】
QAM 直交振幅変調
【0603】
QCI 識別子のQoSクラス
【0604】
QCL 準コロケーション
【0605】
QFI QoSフローID、QoSフロー識別子
【0606】
QoS サービス品質
【0607】
QPSK 直交(四値)位相シフトキーイング
【0608】
QZSS 準天頂衛星システム
【0609】
RA-RNTI ランダムアクセスRNTI
【0610】
RAB 無線アクセスベアラ、ランダムアクセスバースト
【0611】
RACH ランダムアクセスチャネル
【0612】
RADIUS ユーザサービスにおけるリモート認証ダイヤル
【0613】
RAN 無線アクセスネットワーク
【0614】
RAND 乱数(認証に使用)
【0615】
RAR ランダムアクセス応答
【0616】
RAT 無線アクセス技術
【0617】
RAU ルーティングエリア更新
【0618】
RB リソースブロック、無線ベアラ
【0619】
RBG リソースブロックグループ
【0620】
REG リソース要素グループ
【0621】
Rel 解放
【0622】
REQ 要求
【0623】
RF 無線周波数
【0624】
RI ランクインジケータ
【0625】
RIV リソースインジケータ値
【0626】
RL 無線リンク
【0627】
RLC 無線リンク制御、無線リンク制御層
【0628】
RLC AM RLC肯定応答モード
【0629】
RLC UM RLC非肯定応答モード
【0630】
RLF 無線リンク障害
【0631】
RLM 無線リンクモニタリング
【0632】
RLM-RS RLMのための基準信号
【0633】
RM 登録管理
【0634】
RMC 基準測定チャネル
【0635】
RMSI 残存MSI、残存最小システム情報
【0636】
RN 中継ノード
【0637】
RNC 無線ネットワークコントローラ
【0638】
RNL 無線ネットワーク層
【0639】
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
【0640】
ROHC ロバストヘッダ圧縮
【0641】
RRC 無線リソース制御、無線リソース制御層
【0642】
RRM 無線リソース管理
【0643】
RS 基準信号
【0644】
RSRP 基準信号受信電力
【0645】
RSRQ 基準信号受信品質
【0646】
RSSI 受信信号強度インジケータ
【0647】
RSU 路側機
【0648】
RSTD 基準信号時間差
【0649】
RTP リアルタイムプロトコル
【0650】
RTS 送信準備完了
【0651】
RTT 往復時間
【0652】
Rx 受信、受信機
【0653】
S1AP S1アプリケーションプロトコル
【0654】
S1-MME 制御プレーン用S1
【0655】
S1-U ユーザプレーン用S1
【0656】
S-GW サービングゲートウェイ
【0657】
S-RNTI SRNC無線ネットワーク一時アイデンティティ
【0658】
S-TMSI SAE一時移動局識別子
【0659】
SA スタンドアロン動作モード
【0660】
SAE システムアーキテクチャ発展
【0661】
SAP サービスアクセスポイント
【0662】
SAPD サービスアクセスポイント記述子
【0663】
SAPI サービスアクセスポイント識別子
【0664】
SCC セカンダリコンポーネントキャリア、セカンダリCC
【0665】
SCell セカンダリセル
【0666】
SC-FDMA シングルキャリア周波数分割多元接続
【0667】
SCG セカンダリセルグループ
【0668】
SCM セキュリティコンテキスト管理
【0669】
SCS サブキャリア間隔
【0670】
SCTP ストリーム制御伝送プロトコル
【0671】
SDAP サービスデータ適応プロトコル、サービスデータ適応プロトコル層
【0672】
SDL 補助ダウンリンク
【0673】
SDNF 構造化データストレージネットワーク機能
【0674】
SDP セッション記述プロトコル
【0675】
SDSF 構造化データ記憶機能
【0676】
SDU サービスデータユニット
【0677】
SEAF セキュリティアンカー機能
【0678】
SeNB セカンダリeNB
【0679】
SEPP セキュリティエッジ保護プロキシ
【0680】
SFI スロットフォーマットインジケーション
【0681】
SFTD 空間周波数時間ダイバーシティ、SFN及びフレームタイミング差
【0682】
SFN システムフレーム番号
【0683】
SgNB セカンダリgNB
【0684】
SGSN サービングGPRSサポートノード
【0685】
S-GW サービングゲートウェイ
【0686】
SI システム情報
【0687】
SI-RNTI システム情報RNTI
【0688】
SIB システム情報ブロック
【0689】
SIM 加入者識別モジュール
【0690】
SIP セッション開始プロトコル
【0691】
SiP システムインパッケージ
【0692】
SL サイドリンク
【0693】
SLA サービス水準合意
【0694】
SM セッション管理
【0695】
SMF セッション管理機能
【0696】
SMS ショートメッセージサービス
【0697】
SMSF SMS機能
【0698】
SMTC SSBベースの測定タイミング構成
【0699】
SN セカンダリノード、シーケンス番号
【0700】
SoC システムオンチップ
【0701】
SON 自己組織ネットワーク
【0702】
SpCell 専用セル
【0703】
SP-CSI-RNTI 反永続的CSI RNTI
【0704】
SPS 反永続的スケジューリング
【0705】
SQN シーケンス番号
【0706】
SR スケジューリング要求
【0707】
SRB シグナリング無線ベアラ
【0708】
SRS サウンディング基準信号
【0709】
SS 同期信号
【0710】
SSB 同期信号ブロック、SS/PBCHブロック
【0711】
SSBRI SS/PBCHブロックリソースインジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ
【0712】
SSC セッション及びサービス連続性
【0713】
SS-RSRP 同期化信号ベースの基準信号受信電力
【0714】
SS-RSRQ 同期信号ベースの基準信号受信品質
【0715】
SS-SINR 同期信号ベースの信号対ノイズ及び干渉比
【0716】
SSS セカンダリ同期信号
【0717】
SSSG 探索空間セットグループ
【0718】
SSSIF 探索空間セットインジケータ
【0719】
SST スライス/サービスタイプ
【0720】
SU-MIMO シングルユーザMIMO
【0721】
SUL 補助アップリンク
【0722】
TA タイミングアドバンス、トラッキングエリア
【0723】
TAC 追跡エリアコード
【0724】
TAG タイミングアドバンスグループ
【0725】
TAU 追跡エリア更新
【0726】
TB トランスポートブロック
【0727】
TBS トランスポートブロックサイズ
【0728】
TBD To Be Defined
【0729】
TCI 送信構成インジケータ
【0730】
TCP 伝送通信プロトコル
【0731】
TDD 時分割複信
【0732】
TDM 時分割多重
【0733】
TDMA 時分割多元接続
【0734】
TE 端末装置
【0735】
TEID トンネルエンドポイント識別子
【0736】
TFT トラフィックフローテンプレート
【0737】
TMSI 一時モバイル加入者アイデンティティ
【0738】
TNL トランスポートネットワーク層
【0739】
TPC 送信電力制御
【0740】
TPMI 送信プリコーディング行列インジケータ
【0741】
TR 技術報告書
【0742】
TRP,TRxP 送信受信点
【0743】
TRS 追跡基準信号
【0744】
TRx トランシーバ
【0745】
TS 技術仕様書、技術規格
【0746】
TTI 送信時間間隔
【0747】
Tx 送信、送信機
【0748】
U-RNTI UTRAN無線ネットワーク一時アイデンティティ
【0749】
UART ユニバーサル非同期受信機及び送信機
【0750】
UCI アップリンク制御情報
【0751】
UE ユーザ機器
【0752】
UDM 統合データ管理
【0753】
UDP ユーザデータグラムプロトコル
【0754】
UDSF 非構造化データストレージネットワーク機能
【0755】
UICC ユニバーサル集積回路カード
【0756】
UL アップリンク
【0757】
UM 非肯定応答モード
【0758】
UML 統一モデル言語
【0759】
UMTS ユニバーサル移動体通信システム
【0760】
UP ユーザプレーン
【0761】
UPF ユーザプレーン機能
【0762】
URI ユニフォームリソース識別子
【0763】
URL ユニフォームリソースロケータ
【0764】
URLLC 超高信頼及び低レイテンシ
【0765】
USB ユニバーサルシリアルバス
【0766】
USIM ユニバーサル加入者アイデンティティモジュール
【0767】
USS UE 固有探索空間
【0768】
UTRA UMTS端末無線アクセス
【0769】
UTRAN ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
【0770】
UwPTS アップリンクパイロットタイムスロット
【0771】
V2I ビークルツーインフラストラクチャ
【0772】
V2P ビークルツー歩行者
【0773】
V2V ビークルツービークル
【0774】
V2X ビークルツーエブリシング
【0775】
VIM 仮想化インフラストラクチャマネージャ
【0776】
VL 仮想リンク、
【0777】
VLAN 仮想LAN、仮想ローカルエリアネットワーク
【0778】
VM 仮想マシン
【0779】
VNF 仮想化ネットワーク機能
【0780】
VNFFG VNF転送グラフ
【0781】
VNFFGD VNF転送グラフ記述子
【0782】
VNFM VNFマネージャ
【0783】
VoIP ボイスオーバーIP、ボイスオーバーインターネットプロトコル
【0784】
VPLMN 訪問先公衆移動陸上網
【0785】
VPN 仮想プライベートネットワーク
【0786】
VRB 仮想リソースブロック
【0787】
WiMAX ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス
【0788】
WLAN 無線ローカルエリアネットワーク
【0789】
WMAN 無線メトロポリタンエリアネットワーク
【0790】
WPAN 無線パーソナルエリアネットワーク
【0791】
X2-C X2-制御プレーン
【0792】
X2-U X2-ユーザプレーン
【0793】
XML 拡張可能なマークアップ言語
【0794】
XRES 予想ユーザ応答
【0795】
XOR 排他的論理和
【0796】
ZC Zadoff-Chu
【0797】
ZP ゼロ電力
専門用語
【0798】
本明細書の目的のために、以下の用語及び定義は、本明細書で論じる例及び実施形態に適用可能である。
【0799】
本明細書で使用される「回路」という用語は、電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用、又はグループ)及び/又はメモリ(共有、専用、又はグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルデバイス(FPD)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、複合PLD(CPLD)、大容量PLD(HCPLD)、構造化ASIC、又はプログラマブルSoC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)などの、記載の機能を提供するように構成されたハードウェア構成要素を指すか、その一部であるか、又は含む。いくつかの実施形態では、回路は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行して、記載された機能の少なくとも一部を提供することができる。「回路」という用語はまた、1つ以上のハードウェア要素(又は、電気若しくは電子システムにおいて使用される回路の組み合わせ)と、そのプログラムコードの機能を実行するために使用されるプログラムコードとの組み合わせを指すことができる。これらの実施形態では、ハードウェア要素とプログラムコードとの組み合わせは、特定のタイプの回路と称されてもよい。
【0800】
本明細書で使用される「プロセッサ回路」という用語は、一連の算術演算若しくは論理演算、又はデジタルデータの記録、記憶、及び/又は転送を順次自動的に実行することができる回路を指すか、その一部であるか、又は含む。「プロセッサ回路」という用語は、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のベースバンドプロセッサ、物理中央処理装置(CPU)、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、トリプルコアプロセッサ、クアドコアプロセッサ、及び/又はプログラムコード、ソフトウェアモジュール、及び/又は機能プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を実行又は動作させることができる任意の他のデバイスを指すことができる。「アプリケーション回路」及び/又は「ベースバンド回路」という用語は、「プロセッサ回路」と同義であると考えられ、「プロセッサ回路」と呼ばれることがある。
【0801】
本明細書で使用される「インタフェース回路」という用語は、2つ以上の構成要素又はデバイス間の情報の交換を可能にする回路を指すか、その一部であるか、又は含む。用語「インタフェース回路」は、1つ以上のハードウェアインタフェース、例えば、バス、I/Oインタフェース、周辺構成要素インタフェース、ネットワークインタフェースカード、及び/又は同様のものを指すことがある。
【0802】
本明細書で使用される「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、無線通信機能を有するデバイスを指し、通信ネットワーク内のネットワークリソースのリモートユーザを表すことができる。「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、クライアント、モバイル、モバイルデバイス、モバイル端末、ユーザ端末、モバイルユニット、モバイルステーション、モバイルユーザ、加入者、ユーザ、リモートステーション、アクセスエージェント、ユーザエージェント、受信機、無線機器、再構成可能無線機器、再構成可能モバイルデバイスなどと同義であると考えられてもよく、これらで呼ばれてもよい。更に、「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、任意のタイプの無線/有線デバイス又は無線通信インタフェースを含む任意のコンピューティングデバイスを含んでもよい。
【0803】
本明細書で使用される「ネットワーク要素」という用語は、有線又は無線通信ネットワークサービスを提供するために使用される物理的又は仮想化された機器及び/又はインフラストラクチャを指す。「ネットワーク要素」という用語は、ネットワーク化されたコンピュータ、ネットワーク化されたハードウェア、ネットワーク機器、ネットワークノード、ルータ、スイッチ、ハブ、ブリッジ、無線ネットワークコントローラ、RANデバイス、RANノード、ゲートウェイ、サーバ、仮想化されたVNF、NFVIなどと同義であると考えられてもよく、及び/又はそれらと呼ばれてもよい。
【0804】
本明細書で使用するとき、用語「コンピュータシステム」は、任意のタイプの相互接続された電子デバイス、コンピュータデバイス、又はそれらの構成要素を指す。更に、「コンピュータシステム」及び/又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合されたコンピュータの様々な構成要素を指すことができる。更に、「コンピュータシステム」及び/又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合され、コンピューティングリソース及び/又はネットワーキングリソースを共有するように構成された複数のコンピュータデバイス及び/又は複数のコンピューティングシステムを指すことができる。
【0805】
本明細書で使用される「機器」、「コンピュータ機器」などの用語は、特定のコンピューティングリソースを提供するように特に設計されたプログラムコード(例えば、ソフトウェア又はファームウェア)を有するコンピュータデバイス又はコンピュータシステムを指す。「仮想機器」は、コンピュータ機器を仮想化又はエミュレートする、又は特定のコンピューティングリソースを提供するために専用のハイパーバイザを備えたデバイスによって実装される仮想マシンイメージである。
【0806】
本明細書で使用される「リソース」という用語は、コンピュータデバイス、機械的デバイス、メモリ空間、プロセッサ/CPU時間、プロセッサ/CPU使用量、プロセッサ及びアクセラレータ負荷、ハードウェア時間又は使用量、電力、入出力動作、ポート又はネットワークソケット、チャネル/リンク割り当て、スループット、メモリ使用量、ストレージ、ネットワーク、データベース及びアプリケーション、ワークロードユニットなどの、物理又は仮想デバイス、コンピューティング環境内の物理又は仮想コンポーネント、及び/又は特定のデバイス内の物理又は仮想コンポーネントを指す。「ハードウェアリソース」は、物理ハードウェア要素によって提供される計算、記憶、及び/又はネットワークリソースを指すことができる。「仮想化リソース」は、仮想化インフラストラクチャによってアプリケーション、デバイス、システムなどに提供される計算、ストレージ、及び/又はネットワークリソースを指すことができる。「ネットワークリソース」又は「通信リソース」という用語は、通信ネットワークを介してコンピュータデバイス/システムによってアクセス可能なリソースを指すことができる。「システムリソース」という用語は、サービスを提供するための任意の種類の共有エンティティを指すことができ、コンピューティングリソース及び/又はネットワークリソースを含むことができる。システムリソースは、そのようなシステムリソースが単一のホスト又は複数のホスト上に存在し、明確に識別可能であるサーバを介してアクセス可能な、コヒーレント機能、ネットワーク・データ・オブジェクト又はサービスのセットと考えることができる。
【0807】
本明細書で使用される場合、用語「チャネル」は、データ又はデータストリームを通信するために使用される有形又は非有形のいずれかの伝送媒体を指す。「チャネル」という用語は、「通信チャネル」、「データ通信チャネル」、「伝送チャネル」、「データ伝送チャネル」、「アクセスチャネル」、「データアクセスチャネル」、「リンク」、「データリンク」、「キャリア」、「高周波キャリア」、及び/又はデータが通信される経路又は媒体を示す任意の他の同様の用語と同義及び/又は同等であり得る。更に、本明細書で使用される場合、用語「リンク」は、情報を送受信する目的で、RATを介した2つのデバイス間の接続を指す。
【0808】
本明細書で使用される「インスタンス化する」、「インスタンス化」などの用語は、インスタンスの作成を指す。「インスタンス」はまた、例えばプログラムコードの実行中に発生し得るオブジェクトの具体的なの発生を指す。
【0809】
「結合された(coupled)」、「通信可能に結合された(communicatively coupled)」という用語は、その派生語と共に本明細書で使用される。用語「結合された」は、2つ以上の要素が互いに直接物理的又は電気的に接触していることを意味することができ、2つ以上の要素が互いに間接的に接触しつつ、互いに連携若しくは相互作用することを意味することができ、かつ/又は、互いに結合されていると言われる要素の間に1つ以上の他の要素が結合又は接続されていることを意味することができる。用語「直接結合された」は、2つ以上の要素が互いに直接接触していることを意味し得る。「通信可能に結合された」という用語は、2つ以上の要素が、有線又は他の相互接続を介して、無線通信チャネル又はインクを介して、及び/又は同様のものを含む通信手段によって互いに接触することができることを意味することができる。
【0810】
「情報要素」という用語は、1つ以上のフィールドを含む構造要素を指す。「フィールド」という用語は、情報要素、又はコンテンツを含むデータ要素の個々のコンテンツを指す。
【0811】
「SMTC」という用語は、SSB-MeasurementTimingConfigurationによって構成されたSSBベースの測定タイミング構成を指す。
【0812】
「SSB」という用語は、SS/PBCHブロックを指す。
【0813】
「プライマリセル」という用語は、プライマリ周波数で動作するMCGセルを指し、UEは、初期接続確立手順を実行するか、又は接続再確立手順を開始する。
【0814】
「プライマリSCGセル」とは、DC動作用の同期手順を用いて再構成を行う際に、UEがランダムアクセスを行うSCGセルを指す。
【0815】
「セカンダリセル」という用語は、CAで構成されたUEのための専用セルの上に追加の無線リソースを提供するセルを指す。
【0816】
「セカンダリセルグループ」という用語は、DCで構成されたUEのためのPSCell及び0個以上のセカンダリセルを含むサービングセルのサブセットを指す。
【0817】
「サービングセル」という用語は、CA/DCで構成されていないRRC_CONNECTEDにおけるUEのためのプライマリセルを指し、プライマリセルから構成されるサービングセルは1つのみである。
【0818】
「サービングセル」という用語は、特殊セルと、CA/で構成されたRRC_CONNECTEDにおけるUE用の全てのセカンダリセルとを含むセルのセットを指す。
【0819】
「専用セル」という用語は、DC動作のためのMCGのPCell又はSCGのPSCellを指す。そうでない場合、「専用セル」という用語はPセルを指す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13