(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-01
(45)【発行日】2023-08-09
(54)【発明の名称】制御チャネルの伝送方法、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/54 20230101AFI20230802BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20230802BHJP
【FI】
H04W72/54 110
H04W72/23
(21)【出願番号】P 2021547142
(86)(22)【出願日】2019-02-15
(86)【国際出願番号】 CN2019075299
(87)【国際公開番号】W WO2020164158
(87)【国際公開日】2020-08-20
【審査請求日】2022-01-13
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100203105
【氏名又は名称】江口 能弘
(72)【発明者】
【氏名】ウー ズオミン
【審査官】米倉 明日香
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/228529(WO,A1)
【文献】Qualcomm Incorporated,DL signals and channels for NR-U,3GPP TSG RAN WG1 #95 R1-1813411,2018年11月03日
【文献】OPPO,Wideband operation for NR-U,3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1901926,2019年02月16日
【文献】Qualcomm Incorporated,Wideband operation for NR-U,3GPP TSG RAN WG1 NR_AH R1-1900877,2019年01月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク機器に適用される制御チャネルの伝送方法であって、前記方法は、
第1の制御チャネルを第1の制御リソースセットに含まれるS個の第1の伝送ユニットにマッピングすることであって、ここで、前記第1の制御リソースセットは第1の帯域幅部分BWPでの制御リソースセットであり、前記第1のBWPはN個のサブバンドを含み、前記第1の制御リソースセットは前記N個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドに位置し、前記第1の伝送ユニットは制御チャネルを伝送するための最小ユニットであり、S、Nは正の整数であり、S≧1、N≧2であることと、
端末機器に前記第1の制御チャネルを送信することと、を
含み、
前記方法はさらに、
前記端末機器に第1の指示情報を送信することを含み、前記第1の指示情報は、前記端末機器が第2の制御リソースセットに従って物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを受信するように指示するために用いられ、そのため、前記端末機器は、前記第1の指示情報に従って、前記第1の制御リソースセットに基づいてPDCCHを受信することから、前記第2の制御リソースセットに基づいてPDCCHを受信することへと切り替わる
ことを特徴とする制御チャネルの伝送方法。
【請求項2】
前記S個の第1の伝送ユニットは、前記N個のサブバンドにおける1つのサブバンドに位置し、
前記1つのサブバンドは、チャネル使用権を取得するサブバンドである
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
端末機器に前記第1の制御チャネルを送信する前に、前記方法はさらに、
前記N個のサブバンドにおけるチャネル使用権を取得するサブバンドを決定することを含み、
端末機器に前記第1の制御チャネルを送信することは、
前記N個のサブバンドにおけるチャネル使用権を取得する前記サブバンドで、端末機器に前記第1の制御チャネルを送信することを含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法はさらに、端末機器に、前記端末機器が前記第1のBWPにおける通信に使用されるサブバンドを決定するための第1のダウンリンク制御チャネルを送信することを含む
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のダウンリンク制御チャネルは、スロットフォーマット情報を伝送するために用いられ、前記スロットフォーマット情報には、前記第1のBWPにおける通信に使用されるサブバンドの指示情報が含まれる
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記方法はさらに、
端末機器に指示情報を送信することを含み、前記指示情報は、前記端末機器が前記第1の制御リソースセットに基づいてPDCCHを受信することから、前記第2の制御リソースセットに基づいてPDCCHを受信することへと切り替わるまでの時間間隔を指示するために用いられる
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の指示情報は、物理層シグナリングである
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法はさらに、
端末機器に第3の指示情報を送信することを含み、前記第3の指示情報は、前記第2の制御リソースセットの位置を指示するために用いられる
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記第3の指示情報は、RRCシグナリングである
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ネットワーク機器であって、
第1の制御チャネルを第1の制御リソースセットに含まれるS個の第1の伝送ユニットにマッピングするための処理モジュールであって、ここで、前記第1の制御リソースセットは第1の帯域幅部分BWPでの制御リソースセットであり、前記第1のBWPはN個のサブバンドを含み、前記第1の制御リソースセットは前記N個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドに位置し、前記第1の伝送ユニットは制御チャネルを伝送するための最小ユニットであり、S、Nは正の整数であり、S≧1、N≧2である処理モジュールと、
端末機器に前記第1の制御チャネルを送信するための送信モジュールと、を
含み、
前記送信モジュールはさらに、
前記端末機器に第1の指示情報を送信するために用いられ、前記第1の指示情報は、前記端末機器が第2の制御リソースセットに従って物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを受信するように指示するために用いられ、そのため、前記端末機器は、前記第1の指示情報に従って、前記第1の制御リソースセットに基づいてPDCCHを受信することから、前記第2の制御リソースセットに基づいてPDCCHを受信することへと切り替わる
ことを特徴とするネットワーク機器。
【請求項11】
前記S個の第1の伝送ユニットは、前記N個のサブバンドにおける1つのサブバンドに位置し、前記1つのサブバンドは、チャネル使用権を取得するサブバンドである
ことを特徴とする請求項
10に記載のネットワーク機器。
【請求項12】
前記処理モジュールは、さらに、前記N個のサブバンドにおけるチャネル使用権を取得するサブバンドを決定するために用いられ、
前記送信モジュールは、さらに、前記N個のサブバンドにおけるチャネル使用権を取得する前記サブバンドで、端末機器に前記第1の制御チャネルを送信するために用いられる
ことを特徴とする請求項
10又は
11に記載のネットワーク機器。
【請求項13】
前記送信モジュールは、さらに、端末機器に、前記端末機器が前記第1のBWPにおける通信に使用されるサブバンドを決定するための第1のダウンリンク制御チャネルを送信するために用いられる
ことを特徴とする請求項
10~
12のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【請求項14】
前記第1のダウンリンク制御チャネルは、スロットフォーマット情報を伝送するために用いられ、前記スロットフォーマット情報には、前記第1のBWPにおける通信に使用されるサブバンドの指示情報が含まれる
ことを特徴とする請求項
13に記載のネットワーク機器。
【請求項15】
前記送信モジュールはさらに、
端末機器に指示情報を送信するために用いられ、前記指示情報は、前記端末機器が前記第1の制御リソースセットに基づいてPDCCHを受信することから、前記第2の制御リソースセットに基づいてPDCCHを受信することへと切り替わるまでの時間間隔を指示するために用いられる
ことを特徴とする請求項10~13のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【請求項16】
前記第1の指示情報は、物理層シグナリングである
ことを特徴とする請求項10~15のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【請求項17】
前記送信モジュールはさらに、
端末機器に第3の指示情報を送信するために用いられ、前記第3の指示情報は、前記第2の制御リソースセットの位置を指示するために用いられる
ことを特徴とする請求項10~16のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【請求項18】
前記第3の指示情報は、RRCシグナリングである
ことを特徴とする請求項17に記載のネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、通信技術に関し、特に制御チャネルの伝送方法、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ライセンス不要スペクトルは、国と地域によって分割された無線機器の通信に使用できるスペクトルであり、当該スペクトルは通常、共有スペクトルと見なされ、即ち、異なる通信システムにおける通信機器は、国又は地域の当該スペクトルに設定された法規要件を満たす限り、当該スペクトルを使用することができ、政府に特有のスペクトルライセンスを申請する必要はない。また、ライセンス不要スペクトルで通信する通信機器は、聞いてから話す(Listen Before Talk、LBT)原則に従う必要があり、つまり、通信機器は、当該ライセンス不要スペクトルのチャネルで信号を送信する前に、チャネルをリッスンする必要があり、リッスンの結果、チャネルがアイドル状態である場合にのみ、当該チャネルで信号を送信することができる。
【0003】
ライセンス不要周波数帯域での新無線(NR-based access to unlicensed spectrum、NR-U)システムでは、通信機器が使用するスペクトルは、ライセンス不要スペクトルである。また、NR-Uシステムのシステム帯域幅は大きく、例えば、システム帯域幅は、40MHz、60MHz、80MHzなどである。それに応じて、システムが端末のために配置する帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)の帯域幅は、40MHz、60MHz、80MHzなどであってもよい。ライセンス不要スペクトルでのLBTサブバンドの帯域幅は20MHzであるため、1つのBWPは複数のLBTサブバンドを含む場合がある。
【0004】
したがって、1つのBWPが複数のLBTサブバンドを含む場合、どのように1つのBWPに含まれる複数のLBTサブバンドで制御チャネルを伝送するかは、現在緊急に解決すべき問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、第1の制御チャネルを複数のサブバンドでどのように伝送するかという問題を解決するために、制御チャネルの伝送方法、機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、本願の実施例は、ネットワーク機器に適用された制御チャネルの伝送方法を提供することができ、当該方法は、
第1の制御チャネルを第1の制御リソースセットに含まれるS個の第1の伝送ユニットにマッピングすることであって、ここで、前記第1の制御リソースセットは第1の帯域幅部分BWPでの制御リソースセットであり、前記第1のBWPはN個のサブバンドを含み、前記第1の制御リソースセットは前記N個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドに位置し、前記第1の伝送ユニットは制御チャネルを伝送するための最小ユニットであり、S、Nは正の整数であり、S≧1、N≧2であることと、
端末機器に前記第1の制御チャネルを送信することと、を含む。
【0007】
第2の態様では、本願の実施例は、端末機器に適用された制御チャネルの伝送方法を提供することができ、当該方法は、
ネットワーク機器によって送信された、第1の制御リソースセットに含まれるS個の第1の伝送ユニットにマッピングされた第1の制御チャネルを受信することを含み、ここで、前記第1の制御リソースセットは第1の帯域幅部分BWPでの制御リソースセットであり、前記第1のBWPはN個のサブバンドを含み、前記第1の制御リソースセットは前記N個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドに位置し、前記第1の伝送ユニットは制御チャネルを伝送するための最小ユニットであり、S、Nは正の整数であり、S≧1、N≧2である。
【0008】
第3の態様では、本願の実施例は、端末機器に適用された制御チャネルの伝送方法を提供することができ、当該方法は、
第1の制御リソースセットに従って制御チャネルを受信することであって、ここで、前記第1の制御リソースセットは第1の帯域幅部分BWPでの制御リソースセットであり、前記第1のBWPはN個のサブバンドを含み、前記第1の制御リソースセットは前記N個のサブバンドにおけるK個のサブバンドに位置し、N、Kは正の整数であり、N≧K≧2であることと、
前記第1のBWPにおける通信に使用されるサブバンドは、前記K個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドを含まないと決定した場合、第2の制御リソースセットに従って制御チャネルを受信することであって、前記第2の制御リソースセットは前記K個のサブバンドにおけるP個のサブバンドに位置し、Pは正の整数であり、1≦P<Kであることと、を含む。
【0009】
第4の態様では、本願の実施例は、ネットワーク機器を提供することができ、前記ネットワーク機器は、
第1の制御チャネルを第1の制御リソースセットに含まれるS個の第1の伝送ユニットにマッピングするための処理モジュールと、
端末機器に前記第1の制御チャネルを送信するための送信モジュールと、を含み、
ここで、前記第1の制御リソースセットは第1の帯域幅部分BWPでの制御リソースセットであり、前記第1のBWPはN個のサブバンドを含み、前記第1の制御リソースセットは前記N個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドに位置し、前記第1の伝送ユニットは制御チャネルを伝送するための最小ユニットであり、S、Nは正の整数であり、S≧1、N≧2である。
【0010】
第5の態様では、本願の実施例は、端末機器を提供することができ、前記端末機器は、
ネットワーク機器によって送信された、第1の制御リソースセットに含まれるS個の第1の伝送ユニットにマッピングされた第1の制御チャネルを受信するための受信モジュールを含み、ここで、前記第1の制御リソースセットは第1の帯域幅部分BWPでの制御リソースセットであり、前記第1のBWPはN個のサブバンドを含み、前記第1の制御リソースセットは前記N個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドに位置し、前記第1の伝送ユニットは制御チャネルを伝送するための最小ユニットであり、S、Nは正の整数であり、S≧1、N≧2である。
【0011】
第6の態様では、本願の実施例は、端末機器を提供することができ、前記端末機器は、
第1の制御リソースセットに従って制御チャネルを受信するための受信モジュールであって、ここで、前記第1の制御リソースセットは第1の帯域幅部分BWPでの制御リソースセットであり、前記第1のBWPはN個のサブバンドを含み、前記第1の制御リソースセットは前記N個のサブバンドにおけるK個のサブバンドに位置し、N、Kは正の整数であり、N≧K≧2である受信モジュールと、
前記第1のBWPにおける通信に使用されるサブバンドは前記K個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドを含まないと決定するための処理モジュールと、を含み、
前記受信モジュールはさらに、前記処理モジュールは、前記第1のBWPにおける通信に使用されるサブバンドは前記K個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドを含まないと決定する場合、第2の制御リソースセットに従って制御チャネルを受信するために用いられ、前記第2の制御リソースセットは前記K個のサブバンドにおけるP個のサブバンドに位置し、Pは正の整数であり、1≦P<Kである。
【0012】
第7の態様では、本願の実施例は、ネットワーク機器を提供することができ、前記ネットワーク機器は、
プロセッサ、メモリ、及び端末機器と通信するためのインターフェースを含み、
前記メモリは、コンピュータ実行命令を記憶し、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されるコンピュータ実行命令を実行することにより、前記プロセッサに第1の態様に記載の制御チャネルの伝送方法を実行させる。
【0013】
第8の態様では、本願の実施例は、端末機器を提供することができ、前記端末機器は、
プロセッサ、メモリ、及びネットワーク機器と通信するためのインターフェースを含み、
前記メモリは、コンピュータ実行命令を記憶し、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されるコンピュータ実行命令を実行することにより、前記プロセッサに第2の態様又は第3の態様に記載の制御チャネルの伝送方法を実行させる。
【0014】
第9の態様では、本願の実施例は、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータで読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータ実行命令が記憶され、前記コンピュータ実行命令がプロセッサによって実行されるとき、第1の態様に記載の制御チャネルの伝送方法を実現するために使用される。
【0015】
第10の態様では、本願の実施例は、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータで読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータ実行命令が記憶され、前記コンピュータ実行命令がプロセッサによって実行されるとき、第2の態様又は第3の態様に記載の制御チャネルの伝送方法を実現するために使用される。
【0016】
第11の態様では、本願の実施例は、プロセッサによって実行されると、上記第1の態様に記載の制御チャネルの伝送方法を実行するためのプログラムを提供する。
【0017】
第12の態様では、本願の実施例はまた、プロセッサによって実行されると、上記第2の態様又は第3の態様に記載の制御チャネルの伝送方法を実行するためのプログラムを提供する。
【0018】
選択的に、上記プロセッサはチップであってもよい。
【0019】
第13の態様では、本願の実施例は、第1の態様に記載の制御チャネルの伝送方法を実現するためのプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0020】
第14の態様では、本願の実施例は、第2の態様又は第3の態様に記載の制御チャネルの伝送方法を実現するためのプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0021】
第15の態様では、本願の実施例は、第1の態様に記載の制御チャネルの伝送方法を実行することができる、処理モジュールと通信インターフェースとを含むチップを提供する。
【0022】
さらに、当該チップはまた、記憶モジュール(例えば、メモリ)を含み、記憶モジュールは、命令を記憶するために用いられ、処理モジュールは、記憶モジュールに記憶された命令を実行するために用いられ、記憶モジュールに記憶された命令の実行により、処理モジュールに第1の態様に記載の制御チャネルの伝送方法を実行させる。
【0023】
第16の態様では、本願の実施例は、第2の態様又は第3の態様に記載の制御チャネルの伝送方法を実行することができる、処理モジュールと通信インターフェースとを含むチップを提供する。
【0024】
さらに、当該チップはまた、記憶モジュール(例えば、メモリ)を含み、記憶モジュールは、命令を記憶するために用いられ、処理モジュールは、記憶モジュールに記憶された命令を実行するために用いられ、記憶モジュールに記憶された命令の実行により、処理モジュールに第2の態様又は第3の態様に記載の制御チャネルの伝送方法を実行させる。
【発明の効果】
【0025】
本願の実施例による制御チャネルの伝送方法、機器及び記憶媒体は、ネットワーク機器を介して、第1の制御チャネルを第1の帯域幅部分BWPでの制御リソースセットのうちの少なくとも1つの第1の伝送ユニットにマッピングし、第1の伝送ユニットは制御チャネルを伝送するための最小ユニットであり、第1の帯域幅部分BWPは複数のサブバンドを含み、当該複数のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドに制御リソースが配置され、当該複数のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドに配置された制御リソースは、当該BWPでの制御リソースセットを構成し、ネットワーク機器に第1の制御チャネルを少なくとも1つのサブバンドでの制御リソースにおける第1の伝送ユニットにマッピングさせ、それにより、当該少なくとも1つのサブバンドでの制御リソースにおける第1の伝送ユニットを介して、端末機器に当該第1の制御チャネルを送信することができ、これにより、第1の制御チャネルを複数のサブバンドでどのように伝送するかという問題が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本願の実施例又は従来技術における技術的手段をより明確に説明するために、以下では、実施例又は従来技術の説明において使用される必要のある図面を簡単に紹介するが、明らかに、以下の説明における図面は、本願のいくつかの実施例であり、当業者にとって、創造的な労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【
図3】本願による他の制御リソースの概略図である。
【
図4】本願による別の制御リソースの概略図である。
【
図5】本願によるREGグループ番号の概略図である。
【
図6】本願によるPDCCHを
CCEにマッピングする概略図である。
【
図7】本願による他のPDCCHを
CCEにマッピングする概略図である。
【
図8】本願による別のPDCCHを
CCEにマッピングする概略図である。
【
図9】本願によるさらなるPDCCHを
CCEにマッピングする概略図である。
【
図10】本願によるさらなるPDCCHを
CCEにマッピングする概略図である。
【
図11】本願によるさらなるPDCCHを
CCEにマッピングする概略図である。
【
図12】本願によるPDCCHを
サブバンドにマッピングする概略図である。
【
図13】本願によるネットワーク機器のダウンリンク送信機会の概略図である。
【
図14】本願によるネットワーク機器の構造概略図である。
【
図15】本願による端末機器の他の構造概略図である。
【
図16】本願による端末機器の他の構造概略図である。
【
図17】本願によるネットワーク機器の他の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本願の実施例の目的、技術的手段及び利点をより明確にするために、以下では、本願の実施例における図面を参照して、本願の実施例における技術的手段を明確且つ完全に説明し、明らかに、説明した実施例は、全ての実施例ではなく、本願の一部の実施例である。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに取得した他のすべての実施例は、本願の保護の範囲に属する。
【0028】
本願の実施例の明細書、特許請求の範囲及び上記の図面における用語「第1」、「第2」などは、類似のオブジェクトを区別するために使用され、特定の順序又は前後順序を説明するために使用されるわけではない。理解すべきものとして、このように使用されるデータは、適切な場合で交換することができ、本明細書に記載の本願の実施例は、本明細書に図示又は記載する順序以外の順序で実施することができるようにする。さらに、用語「含む」と「有する」及びそれらの任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、明確に並べられたそれらのステップ又はユニットに限定される必要はなく、明確に並べられない又はこれらのプロセス、方法、システム、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。
【0029】
以下では、本願の実施例における図面を参照して、本願の実施例における技術的手段を説明し、明らかに、説明した実施例は、全ての実施形ではなく、本願の一部の実施例である。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに取得した他のすべての実施例は、本願の保護の範囲に属する。
【0030】
本願の実施例の技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、グローバルモバイルコミュニケーション(Global System of Mobile Communication、GSM)システム、コード分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、ワイドバンドコード分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割デュプレックス(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割デュプレックス(Time Division Duplex、TDD)システム、先進的なロングタームエボリューション(Advanced long term evolution、LTE-A)システム、新無線(New Radio、NR)システム、NRシステムのエボリューションシステム、ライセンス不要周波数帯域でのLTE(LTE-based access to unlicensed spectrum、LTE-U)システム、ライセンス不要周波数帯域でのNR(NR-based access to unlicensed spectrum、NR-U)システム、汎用モバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、ワールドワイドインターオペラビリティマイクロウェーブアクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、次世代通信システム又は他の通信システムなどに適用されることができる。
【0031】
通常、従来の通信システムがサポートする接続数は、限られており、実現も容易であるが、通信技術の発展に伴い、モバイル通信システムは、従来の通信だけでなく、機器間(Device to Device、D2D)通信、機械間(Machine to Machine、M2M)通信、機械タイプ通信(Machine Type Communication、MTC)、及び車両間(Vehicle to Vehicle、V2V)通信などもサポートし、本願の実施例は、これらの通信システムにも適用することができる。
【0032】
例示的に、本願の実施例に適用される通信システム100は、
図1に示される。当該通信システム100は、ネットワーク機器110を含んでもよく、ネットワーク機器110は、端末機器120(或いは通信端末、端末と呼ばれる)と通信可能な機器である。ネットワーク機器110は、特定の地理的領域に通信カバレッジを提供することができ、且つ当該カバレッジ領域内にある端末機器と通信することができる。選択的に、当該ネットワーク機器110は、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよいし、WCDMA(登録商標)システムにおける基地局(NodeB、NB)であってもよいし、また、LTEシステムにおける進化型基地局(Evolution Node B、eNB或eNodeB)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)における無線コントローラであってもよく、或いは、当該ネットワーク機器は、移動交換センター、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側機器又は将来進化する公衆陸上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)におけるネットワーク機器などであってもよい。
【0033】
当該通信システム100はまた、ネットワーク機器110のカバレッジ範囲内にある少なくとも1つの端末機器120を含む。ここで使用される「端末機器」の接続は、有線回線を介した接続、例えば、公衆交換電話ネットワーク(Public Switched Telephone Networks、PSTN)、デジタルユーザ回線(Digital Subscriber Line、DSL)、デジタルケーブル、直接ケーブルを介した接続、及び/又は他のデータ/ネットワークを介した接続、及び/又は無線インターフェースを介した接続、例えば、セルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、WLAN)、DVB-Hネットワークなどに対するデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機を介した接続、及び/又は他の端末機器の通信信号を受信/送信するように構成された装置を介した接続、及び/又はモノのインターネット(Internet of Things、IoT)機器を介した接続を含むが、これらに限定されない。無線インターフェースを介して通信するように設定された端末機器は、「無線通信端末」、「無線端末」、または「携帯端末」と呼ばれることができる。携帯端末の例は、衛星またはセルラー電話、セルラー無線電話とデータ処理、ファクシミリ及びデータ通信機能を組み合わせることができるパーソナル通信システム(Personal Communications System、PCS)端末、無線電話、ポケベル、インターネット/イントラネットアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダー、および/または全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)受信機を含むことができるPDA、および従来のラップトップおよび/またはハンドヘルド受信機、または無線電話トランシーバを含む他の電子機器を含むが、これらに限定されない。端末機器は、アクセス端末、ユーザ機器(User Equipment、UE)、ユーザユニット、ユーザ局、移動局、移動ステーション、遠隔局、遠隔端末、移動機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント又はユーザ装置を指してもよい。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能付きのハンドヘルド機器、コンピューティング機器またはワイヤレスモデムに接続された他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器、5Gネットワークでの端末機器又は将来進化するPLMNにおける端末機器などであってもよい。
【0034】
選択的に、端末機器120間で、端末直接接続(Device to Device、D2D)通信を行うことができる。
【0035】
選択的に、5Gシステム又は5Gネットワークは、新無線(New Radio、NR)システム又はNRネットワークとも呼ばれることができる。
【0036】
図1は、1つのネットワーク機器と2つの端末機器を例示的に示し、選択的に、当該通信システム100は、複数のネットワーク機器を含んでもよく、且つ各ネットワーク機器のカバー範囲には、他の数の端末機器を含んでもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0037】
図1では、ネットワーク機器は、アクセス機器、例えば5Gの新無線アクセス技術(New Radio Access Technology、NR)基地局(next generation Node B、gNB)又は小型ステーション、マイクロステーションなどのNR-Uシステムでのアクセス機器であってもよく、また、中継局、送信と受信ポイント(Transmission and Reception Point、TRP)、ロードサイドユニット(Road Side Unit、RSU)などであってもよい。
【0038】
端末機器は、移動端末、ユーザ機器(User Equipment、UEと略称する)、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザ局、移動局、移動ステーション、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント又はユーザ装置とも呼ばれることができる。具体的には、スマートフォン、セルラー電話、コードレス電話、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDAと略称する)機器、ワイヤレス通信機能付きのハンドヘルド機器又はワイヤレスモデムに接続された他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器などであってもよい。本願の実施例では、当該端末機器は、ネットワーク機器(例えば、セルラーネットワーク)と通信するインターフェースを有する。
【0039】
選択的に、当該通信システム100はまた、ネットワークコントローラ、移動管理エンティティなどの他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0040】
理解すべきものとして、本願の実施例において、ネットワーク/システムにおける通信機能を有する機器は、通信機器と呼ばれることができる。
図1に示す通信システム100を例にとって、通信機器は、通信機能を有するネットワーク機器110と端末機器120を含んでもよく、ネットワーク機器110と端末機器120は、上記の具体的な機器であってもよく、ここでは繰り返さなく、通信機器はさらに、通信システム100における他の機器、例えば、ネットワークコントローラ、移動管理エンティティなどの他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0041】
理解すべきものとして、本明細書における「システム」と「ネットワーク」という用語は、本明細書では交換可能に使用される。本明細書における「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトを説明する関連関係だけであり、3つの関係が存在できることを表し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在し、AとBが同時に存在し、およびBが単独で存在するという3つの状況を表すことができる。なお、本明細書におけるシンボル「/」は、一般的に、前後の関連オブジェクトが「又は」の関係であることを表す。
【0042】
本願の実施例の方法は、ライセンス不要スペクトルの通信に適用することができ、他の通信シーン、例えばライセンススペクトルの通信シーンに適用することもできる。
【0043】
ライセンス不要スペクトルは、国と地域によって分割された無線機器の通信に使用できるスペクトルであり、当該スペクトルは、共有スペクトルと見なされてもよい、即ち、異なる通信システムにおける通信機器は、国又は地域の当該スペクトルに設定された法規要件を満たす限り、当該スペクトルを使用することができ、政府に特有のスペクトル承認を申請する必要はない。ライセンス不要スペクトルを使用して無線通信を行う各通信システムを、当該スペクトルで友好的に共存させるために、通信機器は、ライセンス不要スペクトルで通信を行う場合、聞いてから話す(Listen Before Talk、LBT)原則に従うことができ、つまり、通信機器は、ライセンス不要スペクトルのチャネルで信号を送信する前に、まずチャネルリッスン(或いはチャネル検出と呼ばれる)を行う必要があり、リッスンの結果、チャネルがアイドルである場合にのみ、通信機器は信号を送信することができ、或いは、通信機器はチャネルの使用権を取得し、通信機器がライセンス不要スペクトルでチャネルリッスンを行う結果、チャネルがビジーである場合、信号送信はできなく、或いは、通信機器はチャネルの使用権を取得しない。選択的に、LBTの帯域幅は、20MHz、又は20MHzの整数倍である。
【0044】
本願による制御チャネルの伝送方法は、ネットワーク機器は第1の制御チャネルを第1の制御リソースセットに含まれるS個の第1の伝送ユニットにマッピングすることであって、ここで、前記第1の制御リソースセットは第1の帯域幅部分BWPでの制御リソースセットであり、前記第1のBWPはN個のサブバンドを含み、前記第1の制御リソースセットは前記N個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドに位置し、前記第1の伝送ユニットは制御チャネルを伝送するための最小ユニットであり、S、Nは正の整数であり、S≧1、N≧2であることと、さらに、ネットワーク機器は端末機器に前記第1の制御チャネルを送信することと、を含む。
【0045】
理解すべきものとして、当該サブバンドは、LBTサブバンドであってもよいし、他の方法で分割されたサブバンドであってもよく、本願はこれらに限定されない。
【0046】
本実施例では、第1の制御チャネルは具体的に、ネットワーク機器が端末機器に送信する物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)であってもよい。第1の帯域幅部分BWPは、システムが端末機器のために配置するBWPであってもよい。当該BWPは複数のサブバンドを含み、当該BWPに含まれるサブバンドの数をNとして、Nは正の整数で、且つN≧2である。N=4を例にとって、
図2に示すように、システムが端末機器のために配置するBWPは、4つのサブバンド、例えばサブバンド0、サブバンド1、サブバンド2及びサブバンド3を含む。選択的に、サブバンド0、サブバンド1、サブバンド2及びサブバンド3のうちの各サブバンドは、LBTサブバンドである。当該4つのサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドには、制御リソースが配置されてもよく、各サブバンドに配置された制御リソースの数を限定しない。ここで、BWPに含まれる制御リソースからなるセットを第1の制御リソースセットとして、当該第1の制御リソースセットは、当該4つのサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドに位置してもよい。
【0047】
図2に示すように、各サブバンドには制御リソースが配置され、制御リソース0―3からなるセットを第1の制御リソースセットとする。或いは、当該第1の制御リソースセットは具体的に、1つの制御リソースセット(Control Resource Set、CORESET)であってもよく、
図3に示すように、ネットワーク機器は、端末機器に制御リソースセット0を配置しており、制御リソースセット0は、各サブバンドで制御リソースを有する。或いは、制御リソースセット0はまた、当該4つのサブバンドの一部のサブバンドで対応する制御リソースを有してもよく、例えば、制御リソースセット0は、サブバンド0で制御リソースを有するが、他のサブバンドで制御リソースを有していなくてもよい。また例えば、制御リソースセット0は、サブバンド0とサブバンド1に制御リソースを有するが、他のサブバンドで制御リソースを有していなくてもよい。
図2又は
図3に示すように、選択的に、各サブバンドでの制御リソースは、整数個の第1の伝送ユニットを含むことができ、当該第1の伝送ユニットは具体的に制御チャネルユニット(Control channel element、CCE)であってもよく、CCEは、PDCCHを伝送するための最小ユニットである。ここで、各サブバンドでの制御リソースを制御リソースサブセットとしてもよく、つまり、第1の制御リソースセットは、制御リソースサブセットから構成されており、各サブバンドで制御リソースサブセットがあるわけではないので、第1の制御リソースセットに含まれる制御リソースサブセットの数は、BWPに含まれるサブバンドの数以下であり、ここで、第1の制御リソースセットに含まれる制御リソースサブセットの数をKとして、Kは正の整数で、且つK≦Nである。当該K個の制御リソースサブセットのうちの各制御リソースサブセットは、整数個のCCEを含むことができ、ここで、各制御リソースサブセットに含まれるCCEの数をRとする。
【0048】
KがNより小さい場合、N個のサブバンドの一部のサブバンドで制御リソースサブセットがないことを意味する。例えば、K=3、N=4は、4つのサブバンドのうち、3つだけのサブバンドで制御リソースサブセットがあり、1つのサブバンドで制御リソースサブセットがないことを意味する。例えば、サブバンド0、サブバンド1、サブバンド2でそれぞれ1つの制御リソースサブセットがあり、サブバンド3で制御リソースサブセットがない。KがNに等しい場合、N個のサブバンドのうちの各サブバンドで1つの制御リソースサブセットがあることを意味する。
【0049】
選択的に、各サブバンドでの制御リソースサブセットのサイズは同じである。K=4、N=4、R=2を例にとって、4つのサブバンドのうちの各サブバンドで1つの制御リソースサブセットがあり、且つ各サブバンドでの制御リソースサブセットは2つのCCEを含む場合、4つのサブバンドでの制御リソースサブセットは全部で8つのCCEを含み、つまり第1の制御リソースセットは8つのCCEを含む。ネットワーク機器は、PDCCHを当該8つのCCEにマッピングすることができ、又はネットワーク機器は、PDCCHを当該8つのCCEの一部のCCEにマッピングすることができる。
【0050】
選択的に、各サブバンドでの制御リソースサブセットのサイズは異なる。K=4、N=4を例にとって、4つのサブバンドのうちの各サブバンドで1つの制御リソースサブセットがあり、ここで、サブバンド0とサブバンド1での制御リソースサブセットは、それぞれ6つのCCEを含み、サブバンド2とサブバンド3での制御リソースサブセットは、それぞれ4つのCCEを含む。いくつかの実施例では、各サブバンドでの制御リソースサブセットのサイズは異なることができ、本願による制御チャネルの伝送方法は、各サブバンドでの制御リソースサブセットのサイズが同じシーンだけでなく、各サブバンドでの制御リソースサブセットのサイズが異なるシーンにも適用できる。以下の実施例は、各サブバンドでの制御リソースサブセットのサイズが同じであることを例にとって例示的に説明する。選択的に、各サブバンドでの制御リソースサブセットのサイズが異なる場合、本実施例によるCCE又はREGグループのマッピング方法のプロセスにおいて、あるサブバンドでの制御リソースサブセットには、マッピングされていないCCE又はREGグループが含まれていないとき、当該サブバンドのマッピングをスキップすることができる。
【0051】
本実施例による制御チャネルの伝送方法は、ネットワーク機器を介して第1の制御チャネルを第1の帯域幅部分BWPでの制御リソースセットのうちの少なくとも1つの第1の伝送ユニットにマッピングし、第1の伝送ユニットは制御チャネルを伝送するための最小ユニットであり、第1の帯域幅部分BWPは複数のサブバンドを含み、当該複数のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドに制御リソースが配置され、当該複数のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドに配置された制御リソースは、当該BWPでの制御リソースセットを構成し、ネットワーク機器に第1の制御チャネルを少なくとも1つのサブバンドでの制御リソースにおける第1の伝送ユニットにマッピングさせ、それにより、当該少なくとも1つのサブバンドでの制御リソースにおける第1の伝送ユニットを介して、端末機器に当該第1の制御チャネルを送信することができ、これにより、第1の制御チャネルを複数のサブバンドでどのように伝送するかという問題が解決される。
【0052】
通常、1つのCCEは、6つのリソース要素グループ(Resource Element Group、REG)を含み、1つのREGは、周波数ドメインで12つのサブキャリアを占有し、時間ドメインで1つのシンボルを占有する。1つのREGは、12つのリソース要素(Resource Element、RE)を含むことができ、理解できるものとして、1つのREGにおけるREは、PDCCH又は復調基準信号(DeModulation Reference Signal、DMRS)を伝送するために用いられることができる。
【0053】
R=2を例にとって、即ち、各制御リソースサブセットは2つのCCEを含み、各制御リソースサブセットは、12つのREGを含み、同じ制御リソースサブセット内で、CCEとREGとの間には対応するマッピング関係が存在し、CCEとREGとの間のマッピング関係を紹介する前に、まずリソースユニットグループの概念を紹介し、当該リソースユニットグループは、REGグループであってもよい。1つのREGグループは、連続するL個のREGを含み、ここで、Lは正の整数で、且つL≦6である。選択的に、Lは、高レベル構成のパラメータであってもよく、Lの値は2、3、6である。
【0054】
選択的に、インターリーブされていないCCEからREGへのマッピングであれば、L=6であり、1つのCCEは1つのREGグループに対応する。
【0055】
選択的に、インターリーブされたCCEからREGへのマッピングであり、且つ制御リソースサブセットは時間ドメインに1つのシンボルを含むと、L=2又は6であり、1つのCCEは3つ又は1つのREGグループに対応する。
【0056】
選択的に、インターリーブされたCCEからREGへのマッピングであり、且つ制御リソースサブセットは時間ドメインに2つのシンボルを含むと、L=2又は6であり、1つのCCEは、3つ又は1つのREGグループに対応する。
【0057】
選択的に、インターリーブされたCCEからREGへのマッピングであり、且つ制御リソースサブセットは時間ドメインに3つのシンボルを含むと、L=3又は6であり、1つのCCEは、2つ又は1つのREGグループに対応する。
【0058】
選択的に、インターリーブされたCCEからREGへのマッピングについて、インターリーブされた単位はREGグループである。
【0059】
以下、具体的な実施例を参照して、CCEとREGグループとの間のマッピング関係、及びPDCCHをCCEにマッピングするプロセスを詳細に説明する。
【0060】
K=4、N=4、R=2を例にとって、
図4に示すように、第1の制御リソースセットは、4つの制御リソースサブセット、例えば制御リソースサブセット0~3を含む。各制御リソースサブセットは、周波数ドメインに12つの物理リソースブロック(Physical Resource Block、PRB)を含み、時間ドメインに、例えば直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)シンボルが1つ含まれる。
図4における各小さい格子は、1つのリソース要素グループ(Resource Element Group、REG)を表し、例えば44は任意の1つのREGを標識する。2つのREGが1つのREGグループを構成すると仮定し、
図4に示すように、45は任意の1つのREGグループを表す。選択的に、1つのCCEは6つのREGを含むと、1つのCCEは3つのREGグループを含み、各制御リソースサブセットは2つのCCEを含み、2つのCCEは6つのREGグループを含む。つまり、第1の制御リソースセットは8つのCCEを含む。
【0061】
1つの可能な形態において、第k個の制御リソースサブセットに含まれる第1の伝送ユニットの番号はk*R+r、kの値は0~K-1であり、rの値は0~R-1である。K=4、N=4、R=2を例にとって、
図4に示すように、制御リソースサブセット0に含まれるCCEの番号は0、1であり、制御リソースサブセット1に含まれるCCEの番号は2、3であり、制御リソースサブセット2に含まれるCCEの番号は4、5であり、制御リソースサブセット3に含まれるCCEの番号は6、7である。つまり、制御リソースサブセット0はCCE0とCCE1を含み、制御リソースサブセット1はCCE2とCCE3を含み、制御リソースサブセット2はCCE4とCCE5を含み、制御リソースサブセット3はCCE6とCCE7を含み、即ち、CCEはサブバンドで順次マッピングされる。
【0062】
さらに、
図4に基づいて、各制御リソースサブセット内のREGグループを番号付ける。
【0063】
1つの可能な番号付け形態は、
図5に示すような番号付け形態1であり、例えば、各制御リソースサブセットは6つのREGグループを含み、各制御リソースサブセット内で、当該6つのREGグループの番号はいずれも0~5である。
【0064】
他の可能な番号付け形態は、
図5に示すような番号付け形態2であり、即ち、4つの制御リソースサブセットにおけるREGグループは順次番号付けされ、制御リソースサブセット0における6つのREGグループの番号は0~5であり、制御リソースサブセット1における6つのREGグループの番号は6~11であり、制御リソースサブセット2における6つのREGグループの番号は12~17であり、制御リソースサブセット3における6つのREGグループの番号は18~23である。
【0065】
理解できるものとして、本願において、CCE又はREGの番号付けは、本願の説明を容易にするためであり、CCE又はREGのインデックスを限定しない。具体的に、CCE又はREGの番号は、CCE又はREGのインデックスであってもよいし、CCE又はREGのインデックスではなくてもよい。例えば、制御リソースサブセット0~3にはそれぞれ6つのREGが含まれ、各制御リソースサブセット内のREGの番号はいずれも0~5であるが、制御リソースサブセット0内のREGのインデックスは0~5であり、制御リソースサブセット1内のREGのインデックスは6~11であり、制御リソースサブセット2内のREGのインデックスは12~17であり、制御リソースサブセット3内のREGのインデックスは18~23である。
【0066】
番号付け形態1に従ってREGグループに番号を付ける場合、各制御リソースサブセットにおけるCCEに含まれるREGグループの番号は、以下のいくつかの形態がある。
【0067】
1つの可能な形態において、各制御リソースサブセットは2つのCCEを含むため、ここで、各制御リソースサブセットに含まれる2つのCCEの番号を0、1としてもよく、例えば、制御リソースサブセット0に含まれる2つのCCEの番号は0、1であり、制御リソースサブセット1に含まれる2つのCCEの番号は0、1であり、制御リソースサブセット2に含まれる2つのCCEの番号は0、1であり、制御リソースサブセット3に含まれる2つのCCEの番号は0、1である。制御リソースサブセット0におけるCCE0に含まれるREGグループの番号は0、1、2であり、制御リソースサブセット0におけるCCE1に含まれるREGグループの番号は3、4、5であり、ここで、番号0~5のREGグループは、いずれも制御リソースサブセット0におけるREGグループである。制御リソースサブセット1におけるCCE0に含まれるREGグループの番号は0、1、2であり、制御リソースサブセット1におけるCCE1に含まれるREGグループの番号は3、4、5であり、ここで、番号0~5のREGグループは、いずれも制御リソースサブセット1におけるREGグループである。制御リソースサブセット2におけるCCE0に含まれるREGグループの番号は0、1、2であり、制御リソースサブセット2におけるCCE1に含まれるREGグループの番号は3、4、5であり、ここで、番号0~5のREGグループは、いずれも制御リソースサブセット2におけるREGグループである。制御リソースサブセット3におけるCCE0に含まれるREGグループの番号は0、1、2であり、制御リソースサブセット3におけるCCE1に含まれるREGグループの番号は3、4、5であり、ここで、番号0~5のREGグループは、いずれも制御リソースサブセット3におけるREGグループである。
【0068】
他の可能な形態において、制御リソースサブセット0におけるCCE0に含まれるREGグループの番号は0、2、4であり、制御リソースサブセット0におけるCCE1に含まれるREGグループの番号は1、3、5であり、ここで、番号0~5のREGグループは、いずれも制御リソースサブセット0におけるREGグループである。制御リソースサブセット1におけるCCE0に含まれるREGグループの番号は0、2、4であり、制御リソースサブセット1におけるCCE1に含まれるREGグループの番号は1、3、5であり、ここで、番号0~5のREGグループは、いずれも制御リソースサブセット1におけるREGグループである。制御リソースサブセット2におけるCCE0に含まれるREGグループの番号は、0、2、4であり、制御リソースサブセット2におけるCCE1に含まれるREGグループの番号は、1、3、5であり、ここで、番号0~5のREGグループは、いずれも制御リソースサブセット2におけるREGグループである。制御リソースサブセット3におけるCCE0に含まれるREGグループの番号は、0、2、4であり、制御リソースサブセット3におけるCCE1に含まれるREGグループの番号は、1、3、5であり、ここで、番号0~5のREGグループは、いずれも制御リソースサブセット3におけるREGグループである。
【0069】
番号付け形態2に従ってREGグループに番号を付ける場合、各制御リソースサブセットにおけるCCEに含まれるREGグループの番号は、以下のいくつかの形態がある。
【0070】
1つの可能な形態において、CCE0に含まれるREGグループの番号は、0、1、2であり、CCE1に含まれるREGグループの番号は、3、4、5であり、CCE2に含まれるREGグループの番号は、6、7、8であり、CCE3に含まれるREGグループの番号は、9、10、11であり、CCE4に含まれるREGグループの番号は、12、13、14であり、CCE5に含まれるREGグループの番号は、15、16、17であり、CCE6に含まれるREGグループの番号は、18、19、20であり、CCE7に含まれるREGグループの番号は、21、22、23である。即ち、各制御リソースサブセット内のCCEは順次マッピングされ、例えば、制御リソースサブセット0におけるCCE0とCCE1は順次マッピングされ、他の制御リソースサブセットも同様で、ここで繰り返さない。
【0071】
他の可能な形態において、CCE0に含まれるREGグループの番号は、0、2、4であり、CCE1に含まれるREGグループの番号は、1、3、5であり、CCE2に含まれるREGグループの番号は、6、8、10であり、CCE3に含まれるREGグループの番号は、7、9、11であり、CCE4に含まれるREGグループの番号は、12、14、16であり、CCE5に含まれるREGグループの番号は、13、15、17であり、CCE6に含まれるREGグループの番号は、18、20、22であり、CCE7に含まれるREGグループの番号は、19、21、23である。即ち、各制御リソースサブセット内のCCEは、インターリーブされてマッピングされ、例えば、制御リソースサブセット0におけるCCE0とCCE1は、インターリーブされてマッピングされ、他の制御リソースサブセットも同様で、ここで繰り返さない。この形態を例にとって、1つのPDCCHが4つのCCEにマッピングされると仮定し、例えば、当該PDCCHが各制御リソースサブセットの第1のCCEにマッピングされると、当該PDCCHが占有するCCEの番号は、0、2、4、6であり、当該PDCCHのマッピング順序は、
図6に示す通りである。つまり、PDCCHをCCEにマッピングするとき、まず制御リソースサブセット0におけるCCE0を占有し、そして制御リソースサブセット1におけるCCE2を占有し、次に制御リソースサブセット2におけるCCE4を占有し、最後に制御リソースサブセット3におけるCCE6を占有する。
【0072】
選択的に、各制御リソースサブセットは、周波数ドメインに含まれるPRBの数及び/又は時間ドメインに含まれるシンボルの数は、ネットワーク機器によって配置される。
【0073】
他の状況では、各制御リソースサブセットは、周波数ドメインに9つのPRBを含み、時間ドメインに2つのシンボルを含む。
図7に示すように、時間ドメインで連続する2つのREGは、1つのREGグループを構成する。選択的に、1つのCCEは6つのREGを含むと、1つのCCEは3つのREGグループを含み、各制御リソースサブセットは3つのCCEを含み、各制御リソースサブセットは9つのREGグループを含み、第1の制御リソースセットは12つのCCEを含む。
【0074】
1つの可能な形態において、制御リソースサブセット0に含まれるCCEの番号は、0、1、2であり、制御リソースサブセット1に含まれるCCEの番号は、3、4、5であり、制御リソースサブセット2に含まれるCCEの番号は、6、7、8であり、制御リソースサブセット3に含まれるCCEの番号は、9、10、11である。
図7に示すように、各制御リソースサブセット内のREGグループに番号を付ける。選択的に、CCE0に含まれるREGグループの番号は、0、3、6であり、CCE1に含まれるREGグループの番号は、1、4、7であり、CCE2に含まれるREGグループの番号は、2、5、8であり、CCE3に含まれるREGグループの番号は、9、12、15であり、CCE4に含まれるREGグループの番号は、10、13、16であり、CCE5に含まれるREGグループの番号は、11、14、17であり、CCE6に含まれるREGグループの番号は、18、21、24であり、CCE7に含まれるREGグループの番号は、19、22、25であり、CCE8に含まれるREGグループの番号は、20、23、26であり、CCE9に含まれるREGグループの番号は、27、30、33であり、CCE10に含まれるREGグループの番号は、28、31、34であり、CCE11に含まれるREGグループの番号は、29、32、35である。1つのPDCCHが8つのCCEにマッピングされると、例えば、当該PDCCHが各制御リソースサブセットの前の2つのCCEにマッピングされると、当該PDCCHが占有するCCEの番号は、0、1、3、4、6、7、9、10であり、選択的に、当該PDCCHのマッピング順序は、
図7に示すように、即ち、まず制御リソースサブセット0におけるCCE0とCCE1を占有し、そして制御リソースサブセット1のCCE3とCCE4占有し、次に制御リソースサブセット2のCCE6とCCE7を占有し、最後に制御リソースサブセット3のCCE9とCCE10を占有する。ここで、各制御リソースサブセットにおけるPDCCHを搭載するためのCCEの番号は連続的である。
【0075】
他の可能な形態において、制御リソースサブセット0に含まれるCCEの番号は、0、1、2であり、制御リソースサブセット2に含まれるCCEの番号は、3、4、5であり、制御リソースサブセット1に含まれるCCEの番号は、6、7、8であり、制御リソースサブセット3に含まれるCCEの番号は、9、10、11である。
図8に示すように、各制御リソースサブセット内のREGグループに番号を付ける。選択的に、CCE0に含まれるREGグループの番号は、0、3、6であり、CCE1に含まれるREGグループの番号は、1、4、7であり、CCE2に含まれるREGグループの番号は、2、5、8であり、CCE3に含まれるREGグループの番号は、18、21、24であり、CCE4に含まれるREGグループの番号は、19、22、25であり、CCE5に含まれるREGグループの番号は、20、23、26であり、CCE6に含まれるREGグループの番号は、9、12、15であり、CCE7に含まれるREGグループの番号は、10、13、16であり、CCE8に含まれるREGグループの番号は、11、14、17であり、CCE9に含まれるREGグループの番号は、27、30、33であり、CCE10に含まれるREGグループの番号は、28、31、34であり、CCE11に含まれるREGグループの番号は、29、32、35である。1つのPDCCHが8つのCCEにマッピングされると、例えば、当該PDCCHが各制御リソースサブセットの前の2つのCCEにマッピングされると、当該PDCCHが占有するCCEの番号は、0、1、3、4、6、7、9、10であり、選択的に、当該PDCCHのマッピング順序は
図8に示す通りである。ここで、各制御リソースサブセットにおけるPDCCHを搭載するためのCCEの番号は連続的である。
【0076】
別の可能な形態において、第k個の制御リソースサブセットに含まれる第1の伝送ユニットの番号は、k+r*Kであり、kの値は0~K-1であり、rの値は0~R-1である。K=4、N=4、R=3を例にとって、制御リソースサブセット0に含まれるCCEの番号は、0、4、8であり、制御リソースサブセット1に含まれるCCEの番号は、1、5、9であり、制御リソースサブセット2に含まれるCCEの番号は、2、6、10であり、制御リソースサブセット3に含まれるCCEの番号は、3、7、11であり、即ち、CCEはサブバンドでインターリーブされてマッピングされる。
図9に示すように、各制御リソースサブセット内のREGグループに番号を付ける。選択的に、CCE0に含まれるREGグループの番号は、0、3、6であり、CCE1に含まれるREGグループの番号は、9、12、15であり、CCE2に含まれるREGグループの番号は、18、21、24であり、CCE3に含まれるREGグループの番号は、27、30、33であり、CCE4に含まれるREGグループの番号は、1、4、7であり、CCE5に含まれるREGグループの番号は、10、13、16であり、CCE6に含まれるREGグループの番号は、19、22、25であり、CCE7に含まれるREGグループの番号は、28、31、34であり、CCE8に含まれるREGグループの番号は、2、5、8であり、CCE9に含まれるREGグループの番号は、11、14、17であり、CCE10に含まれるREGグループの番号は、20、23、26であり、CCE11に含まれるREGグループの番号は、29、32、35である。1つのPDCCHが8つのCCEにマッピングされると、例えば、当該PDCCHが各制御リソースサブセットの前の2つCCEにマッピングされると、当該PDCCHが占有するCCEの番号は、0、1、2、3、4、5、6、7であり、選択的に、当該PDCCHのマッピング順序は、
図9に示す通りである。つまり、当該PDCCHがCCEにマッピングされるとき、まず各制御リソースサブセットにおける第1のCCEを占有し、次に各制御リソースサブセットにおける第2のCCEを占有する。選択的に、当該PDCCHのマッピング順序は他の順序であってもよく、例えば当該PDCCHが占有するCCEの番号順序は0、4、1、5、2、6、3、7であり、また例えば当該PDCCHが占有するCCEに含まれるREGグループの番号順序は0、1、3、4、6、7、9、10、12、13、15、16、18、19、21、22、24、25、27、28、30、31、33、34である。
【0077】
別の可能な形態において、制御リソースサブセット0に含まれるCCEの番号は、0、4、8であり、制御リソースサブセット2に含まれるCCEの番号は、1、5、9であり、制御リソースサブセット1に含まれるCCEの番号は、2、6、10であり、制御リソースサブセット3に含まれるCCEの番号は、3、7、11である。
図10に示すように、各制御リソースサブセット内のREGグループに番号を付ける。選択的に、CCE0に含まれるREGグループの番号は、0、3、6であり、CCE1に含まれるREGグループの番号は、18、21、24であり、CCE2に含まれるREGグループの番号は、9、12、15であり、CCE3に含まれるREGグループの番号は、27、30、33であり、CCE4に含まれるREGグループの番号は、1、4、7であり、CCE5に含まれるREGグループの番号は、19、22、25であり、CCE6に含まれるREGグループの番号は、10、13、16であり、CCE7に含まれるREGグループの番号は、28、31、34であり、CCE8に含まれるREGグループの番号は、2、5、8であり、CCE9に含まれるREGグループの番号は、20、23、26であり、CCE10に含まれるREGグループの番号は、11、14、17であり、CCE11に含まれるREGグループの番号は、29、32、35である。1つのPDCCHが8つのCCEにマッピングされると、例えば、当該PDCCHが各制御リソースサブセットの前の2つのCCEにマッピングされると、当該PDCCHが占有するCCEの番号は、0、1、2、3、4、5、6、7であり、選択的に、当該PDCCHのマッピング順序は
図10に示す通りである。選択的に、当該PDCCHのマッピング順序は他の順序であってもよく、例えば当該PDCCHが占有するCCEの番号順序は0、4、1、5、2、6、3、7であり、また例えば当該PDCCHが占有するCCEに含まれるREGグループの番号順序は0、1、3、4、6、7、18、19、21、22、24、25、9、10、12、13、15、16、27、28、30、31、33、34である。
【0078】
さらなる状況において、各制御リソースサブセットは、周波数ドメインに8つのPRBを含み、時間ドメインに3つのシンボルを含む。
図11に示すように、時間ドメインで連続する3つのREGは1つのREGグループを構成する。選択的に、1つのCCEは6つのREGを含むと、1つのCCEは2つのREGグループを含み、各制御リソースサブセットは4つのCCEを含み、各制御リソースサブセットは8つのREGグループを含み、第1の制御リソースセットは16つのCCEを含む。選択的に、制御リソースサブセット0に含まれるCCEの番号は、0、1、2、3であり、制御リソースサブセット1に含まれるCCEの番号は、4、5、6、7であり、制御リソースサブセット2に含まれるCCEの番号は、8、9、10、11であり、制御リソースサブセット3に含まれるCCEの番号は、12、13、14、15である。
図11に示すように、各制御リソースサブセット内のREGグループに番号を付ける。1つの可能な形態において、CCE0に含まれるREGグループの番号は、0、4であり、CCE1に含まれるREGグループの番号は、1、5であり、CCE2に含まれるREGグループの番号は、2、6であり、CCE3に含まれるREGグループの番号は、3、7であり、CCE4に含まれるREGグループの番号は、8、12であり、CCE5に含まれるREGグループの番号は、9、13であり、CCE6に含まれるREGグループの番号は、10、14であり、CCE7に含まれるREGグループの番号は、11、15であり、CCE8に含まれるREGグループの番号は、16、20であり、CCE9に含まれるREGグループの番号は、17、21であり、CCE10に含まれるREGグループの番号は、18、22であり、CCE11に含まれるREGグループの番号は、19、23であり、CCE12に含まれるREGグループの番号は、24、28であり、CCE13に含まれるREGグループの番号は、25、29であり、CCE14に含まれるREGグループの番号は、26、30であり、CCE15に含まれるREGグループの番号は、27、31である。1つのPDCCHが8つのCCEにマッピングされると、例えば、当該PDCCHが各制御リソースサブセットの前の2つのCCEにマッピングされると、当該PDCCHが占有するCCEの番号は、0、1、4、5、8、9、12、13であり、当該PDCCHのマッピング順序は
図11に示す通りであり、ここで、各制御リソースサブセットにおけるPDCCHを搭載するCCEの番号は連続的である。
【0079】
理解できるものとして、本願におけるマッピング関係は、相対的なマッピング関係であってもよく、実際にはオフセット値がある場合があるが、本願はこれを限定しない。
【0080】
理解できるものとして、上記のCCEとREGグループとの間のマッピング関係、及びPDCCHをCCEにマッピングするプロセスは単なる例示的な説明であり、具体的に限定するものではなく、他のマッピング形態であってもよい。上記のインターリーブマッピングについて、具体的なインターリーブ形態は限定されない。なお、上記のインターリーブ手段は、アップリンク制御チャネルの伝送に用いられることもできる。
【0081】
本実施例による制御チャネルの伝送方法は、CORESETにおける全てのリソースをインターリーブするのと比較し、サブバンドでの制御リソースサブセット内のCCEをインターリーブすることにより、制御リソースサブセットの粒度がCORESETの粒度よりも小さいため、インターリーブの効果を向上させ、LBTの失敗のため、一部のサブバンドは送信できない場合、インターリーブのゲインは影響を受けない。
【0082】
上記実施例では、BWPに含まれる複数のサブバンドのうちの各サブバンドには制御リソースが配置され、各サブバンドはPDCCHを伝送するために使用される。しかし、場合によって、各サブバンドが伝送するのは同じPDCCHである可能性があり、その結果、PDCCHの伝送には大きな冗長性があり、リソースの浪費につながる。当該問題に対して、本実施例は、基地局はBWPに含まれる複数のサブバンドのうちの各サブバンドに制御リソースが配置されているが、PDCCHを実際に伝送するとき、1つのサブバンドの制御リソースのみで当該PDCCHを送信し、他のサブバンドの制御リソースはデータを伝送するために用いられ、ライセンス不要スペクトルでのリソース利用率を向上させるという改善された手段を提供する。具体的な実施例を参照して当該手段を以下で説明する。
【0083】
図12に示すように、システムが端末機器のために配置するBWPは、4つのサブバンド、即ち、サブバンド0~3を含み、配置段階では、ネットワーク機器は、各サブバンドに同じリソースサイズの制御リソースを配置する。データ準備段階では、ネットワーク機器は、PDCCHを1つのサブバンドでの制御リソースに対応するCCEにマッピングする。ネットワーク機器は、端末機器にPDCCHを送信する前に、当該4つのサブバンドにおけるチャネル使用権を取得するサブバンドを決定し、チャネル使用権を取得するサブバンドは、具体的にLBTが成功するサブバンドである。サブバンド0とサブバンド1がチャネル使用権を取得していなく、サブバンド2とサブバンド3がチャネル使用権を取得したと仮定し、この場合、ネットワーク機器は、サブバンド2とサブバンド3のうちのインデックスが一番小さいサブバンドを選択してPDCCHを送信してもよいし、サブバンド2とサブバンド3のうちのインデックスが一番大きいサブバンドを選択してPDCCHを送信してもよい。例えば、ネットワーク機器はサブバンド2を選択してPDCCHを送信し、サブバンド2における候補の制御リソースに、元々物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)がマッピングされていると仮定し、この場合、PDSCHの対応する部分に孔が開けられる。
【0084】
本実施例による制御チャネルの伝送方法は、1つのサブバンドの制御リソースのみで当該PDCCHを伝送し、他のサブバンドの制御リソースはデータを伝送するために用いられることにより、ライセンス不要スペクトルでのリソース利用率を向上させる。
【0085】
端末機器に対して、端末機器は、第1の制御リソースセットに従って制御チャネルを受信することができ、当該制御チャネルは具体的にPDCCHであってもよく、ここでの第1の制御リソースセットは、上記実施例における第1の制御リソースセットと一致し、ここでは繰り返さない。選択的に、システムが端末機器のために配置するBWPはN個のサブバンドを含み、当該第1の制御リソースセットは、当該N個のサブバンドにおけるK個のサブバンドに位置してもよく、N、Kは正の整数で、N≧K≧2である。
【0086】
N=4、K=4を例にとって、
図13に示すように、ネットワーク機器は、4つのサブバンドのうちの各サブバンドに制御リソースが配置され、4つのサブバンドのうちの各サブバンドでの制御リソースからなるセットは、第1の制御リソースセットであり、つまり、第1の制御リソースセットは、4つのサブバンドに位置する。PDCCHを伝送するとき、ネットワーク機器は、チャネル使用権を取得するサブバンドを選択して端末機器に当該PDCCHを送信する。端末機器は、ネットワーク機器のダウンリンク送信機会の開始前に、第1の制御リソースセットに従って制御チャネルを受信し、つまり、端末機器は、4つのサブバンドでの制御リソースを検出してPDCCHを受信する必要がある。ネットワーク機器のダウンリンク送信機会が開始された後、端末機器は、当該4つのサブバンドのうち、通信に使用されるサブバンドの数を決定し、例えば、サブバンド0は、チャネル使用権を取得しておらず、サブバンド0は通信を行わず、サブバンド1、サブバンド2及びサブバンド3は、チャネル使用権を取得したので、通信に使用されるサブバンドの数は3である。理解できるものとして、ここでは概略的な説明に過ぎず、チャネル使用権を取得しないサブバンドの数は限定されない。この場合、端末機器は、通信に使用されるサブバンドの数がBWPに含まれるサブバンドの数より小さいと決定し、つまり、BWPにおける通信に使用されるサブバンドは、当該4つのサブバンドのうちの少なくとも1つを含まない。このとき、端末機器は、第1の制御リソースセットに従って制御チャネルを受信せず、サブバンド1、サブバンド2及びサブバンド3での制御リソースに基づいてPDCCHを受信することができる。ここで、サブバンド1、サブバンド2及びサブバンド3での制御リソースからなるセットを第2の制御リソースセットとする。つまり、第2の制御リソースセットに含まれる制御リソースは、第1の制御リソースセットに含まれる制御リソースよりも少ない。
【0087】
図13に示すように、ネットワーク機器のダウンリンク送信機会は、複数の時間ユニット、例えば、時間ユニットn~時間ユニットn+6を含む。端末機器は、ダウンリンク伝送機会における1番目の時間ユニット、例えば時間ユニットnにおいて、通信に使用されるサブバンドはサブバンド1、サブバンド2及びサブバンド3を含むが、サブバンド0を含まないと決定した場合、後続の時間ユニット(例えば時間ユニットn+1、n+2など)において、第1の制御リソースセットに含まれる制御リソースではなく、第2の制御リソースセットに含まれる制御リソースでPDCCHを検出する。
【0088】
理解できるものとして、端末機器は、ネットワーク機器のあるダウンリンク伝送機会において通信に使用されるサブバンドを決定した場合、一定の処理時間が必要となり、したがって、端末機器は、第1の制御リソースセットに基づいてPDCCHを受信することから、第2の制御リソースセットに基づいてPDCCHを受信することへと切り替わるまでに、一定の時間間隔がある場合もある。例えば、
図13に示すように、端末機器は、時間ユニットn+2から、第2の制御リソースセットに基づいてPDCCHの受信を開始する。選択的に、当該時間間隔は、ネットワーク機器が指示情報を介して端末機器に送信するものである。
【0089】
具体的に、端末機器は、ネットワーク機器のあるダウンリンク伝送機会における通信に使用されるサブバンドを、以下のいくつかの可能な形態によって決定することができる。
【0090】
1つの可能な形態において、端末機器は、ネットワーク機器によって送信されたPDCCH受信し、当該PDCCHは、スロットフォーマット情報(Slot format indicator、SFI)を伝送するために用いられ、SFIは、BWPにおける通信に使用されるサブバンドの指示情報を含む。端末機器は、当該指示情報に基づいて、BWPにおける通信に使用されるサブバンドを決定する。
【0091】
他の可能な形態において、端末機器は、BWPに含まれる複数のサブバンドの各サブバンドでの基準信号を検出することにより、BWPにおける通信に使用されるサブバンドを決定する。例えば、端末機器は、サブバンド1での基準信号を検出すると、端末機器は、サブバンド1が通信に用いられると決定する。端末機器は、サブバンド0での基準信号を検出しないと、端末機器は、サブバンド0が通信に用いられていないと決定する。
【0092】
別の可能な形態において、端末機器は、ネットワーク機器によって報告された第1の指示情報を受信し、当該第1の指示情報は、端末機器が第2の制御リソースセットに従って制御チャネルを受信するように指示し、そのため、端末機器は、当該第1の指示情報に従って、第1の制御リソースセットに基づいてPDCCHを受信することから、第2の制御リソースセットに基づいてPDCCHを受信することへと切り替わることができる。選択的に、当該第1の指示情報は、物理層シグナリングである。
【0093】
選択的に、ネットワーク機器はまた、端末機器に第2の指示情報を送信することができ、第2の指示情報は、第1の制御リソースセットの位置を示すために使用され、その結果、端末機器は、第1の制御リソースセットに基づいてPDCCHを受信する前に、第1の制御リソースセットを決定することができる。選択的に、当該第2の指示情報は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングである。
【0094】
選択的に、ネットワーク機器はまた、端末機器に第3の指示情報を送信することができ、第3の指示情報は、第2の制御リソースセットの位置を示すために使用され、その結果、端末機器は、第2の制御リソースセットに基づいてPDCCHを受信する前に、第2の制御リソースセットを決定することができる。選択的に、当該第3の指示情報は、RRCシグナリング又は物理層シグナリングである。
【0095】
本実施例による制御チャネルの伝送方法では、端末機器は、実際の伝送時に制御リソースが占有するサブバンド数Kは、ネットワーク機器によって配置される制御リソースが占有するサブバンド数Nより小さいと決定した後、実際に伝送されるサブバンド数Kに基づいてPDCCHを受信することに切り替え、端末機器の電力消費を低減することができる。
【0096】
ネットワーク機器について、それに応じて、以下の実現形態があり得る。
【0097】
一実現形態では、ネットワーク機器は、第1の制御リソースセットに従って制御チャネルのマッピングを準備し、ネットワーク機器は、第1のBWPにおける通信に使用されるサブバンドが前記K個のサブバンドのうちの少なくとも1つを含まないと決定(例えばチャネル検出結果による決定)した場合、ネットワーク機器は、依然として第1の制御リソースセットに従って制御チャネルのマッピングを準備するが、第2の制御リソースセットに従って制御チャネルを送信する。或いは、ネットワーク機器は、PDCCHのマッピングを準備するとき、PDCCHとCCE又はREGとの間のマッピング順序は、実際に伝送されるサブバンドの違いによって変化しない(例えば、ネットワーク機器は、常に第1の制御リソースセットに従ってPDCCHをマッピングし、又は、ネットワーク機器は、K個のサブバンドのうちの各サブバンドでPDCCHを繰り返し送信する)。
【0098】
それに応じて、端末機器は、実際の伝送時に制御リソースが占有するサブバンド数Pはネットワーク機器によって配置される制御リソースが占有するサブバンド数Kより小さいと決定した場合、端末機器は、第1の制御リソースセットに従ってPDCCHを検出する方法と、第2の制御リソースセットに従ってPDCCHを検出する方法とが同じである。或いは、端末機器によって決定されたPDCCHとCCE又はREGとの間のマッピング順序は、実際に伝送されるサブバンドの違いによって変化しない。当該手段の利点は、端末機器がPDCCHのレートマッチング認識に間違いがなく、簡単に実現することである。
【0099】
他の実現形態では、ネットワーク機器は、デフォルトで、第1の制御リソースセットに従って制御チャネルのマッピングを準備し、ネットワーク機器は、第1のBWPにおける通信に使用されるサブバンドが前記K個のサブバンドのうちの少なくとも1つを含まず、且つ前記の時間間隔を満たすと決定(例えば、チャネル検出結果による決定)した後、ネットワーク機器は、第2の制御リソースセットに従って制御チャネルのマッピングを準備し、且つ第2の制御リソースセットに従って制御チャネルを送信する。或いは、ネットワーク機器は、PDCCHのマッピングを準備するとき、PDCCHとCCE又はREGとの間のマッピング順序は、実際に伝送されるサブバンドの違いによって変化する。
【0100】
それに応じて、端末機器は、第1の制御リソースセットに従ってPDCCHを検出する方法と、第2の制御リソースセットに従ってPDCCHを検出する方法とが異なる。例えば、端末機器は、デフォルトで、第1の制御リソースセットに従ってPDCCHを検出し、端末機器は、実際の伝送時に制御リソースが占有するサブバンド数Pがネットワーク機器によって配置される制御リソースが占有するサブバンド数Kよりも小さく、且つ前記の時間間隔を満たすと決定した後、端末機器は、第2の制御リソースセットに従ってPDCCHを検出する。或いは、端末機器が決定したPDCCHとCCE又はREGとの間のマッピング順序は、実際に伝送されるサブバンドの違いによって変化する。当該手段の利点は、冗長な伝送が減少し、PDCCH性能がより良いことである。しかし、端末機器が実際に伝送されるサブバンド数Pを正しく決定していない場合、PDCCHのレートマッチング認識に間違いが発生し、さらに復調に失敗する可能性があるというリスクがある。
【0101】
なお、説明すべきものとして、本願の実施例における大文字と小文字はそれぞれ異なる意味を表し、例えば、大文字の「K」は、第1の制御リソースセットに含まれる制御リソースサブセットの数を表し、小文字の「k」は、K個の制御リソースサブセットにおけるk番目のものを表し、kの値は0~K-1である。
【0102】
図14は、本願によるネットワーク機器の構造概略図であり、
図14に示すように、当該ネットワーク機器140は、
第1の制御チャネルを第1の制御リソースセットに含まれるS個の第1の伝送ユニットにマッピングするために用いられる処理モジュール141であって、ここで、前記第1の制御リソースセットは第1の帯域幅部分BWPでの制御リソースセットであり、前記第1のBWPはN個のサブバンドを含み、前記第1の制御リソースセットは前記N個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドに位置し、前記第1の伝送ユニットは制御チャネルを伝送するための最小ユニットであり、S、Nは正の整数であり、S≧1、N≧2である処理モジュール141と、
端末機器に前記第1の制御チャネルを送信するための送信モジュール142と、を含む。
【0103】
本実施例によるネットワーク機器は、上記のいずれかの方法の実施例におけるネットワーク機器側の技術的解決策を実行するために用いられ、その実現原理と技術的効果は類似し、ここでは繰り返さない。
【0104】
上記の
図14に示す実施例に基づいて、前記第1の制御リソースセットには、K個の制御リソースサブセットが含まれ、前記K個の制御リソースサブセットのうちの各制御リソースサブセットは、R個の第1の伝送ユニットを含み、前記K個の制御リソースサブセットのうちの各制御リソースサブセットは、前記N個のサブバンドにおける1つのサブバンドに位置し、前記K個の制御リソースサブセットは、前記N個のサブバンドにおけるK個のサブバンドと1対1で対応し、K、Rは正の整数であり、K≦N、K*R≧Sである。
【0105】
選択的に、前記第1の制御リソースセットには、K*R個の第1の伝送ユニットが含まれ、ここで、第k個の制御リソースサブセットに含まれる第1の伝送ユニットの番号は、k*R+rであり、kの値は0~K-1であり、rの値は0~R-1である。
【0106】
選択的に、前記第1の制御リソースセットには、K*R個の第1の伝送ユニットが含まれ、ここで、第k個の制御リソースサブセットに含まれる第1の伝送ユニットの番号は、k+r*Kであり、kの値は0~K-1であり、rの値は0~R-1である。
【0107】
選択的に、前記第1の伝送ユニットは、T個のリソースユニットグループを含み、前記R個の第1の伝送ユニットは、R*T個のリソースユニットグループを含み、ここで、第r個の第1の伝送ユニットに含まれるリソースユニットグループの番号は、r*T+tであり、rの値は0~R-1であり、tの値は0~T-1である。
【0108】
選択的に、前記第1の伝送ユニットは、T個のリソースユニットグループを含み、前記R個の第1の伝送ユニットは、R*T個のリソースユニットグループを含み、ここで、第r個の第1の伝送ユニットに含まれるリソースユニットグループの番号は、r+t*Rであり、rの値は0~R-1であり、tの値は0~T-1である。
【0109】
選択的に、前記S個の第1の伝送ユニットにおける少なくとも2つの第1の伝送ユニットの番号は不連続であり、ここで、S≧2である。
【0110】
選択的に、前記第1の制御リソースセットには、K個の制御リソースサブセットが含まれ、S=K*Mであり、K、Mは正の整数であり、K≦N、M≧1であり、処理モジュール141は、第1の制御チャネルを第1の制御リソースセットに含まれるS個の第1の伝送ユニットにマッピングするとき、具体的に、前記第1の制御チャネルをマッピングするとき、前記K個の制御リソースサブセットのうちの第k個の制御リソースサブセットにおける番号が連続するM個の第1の伝送ユニットを占有してから、前記K個の制御リソースサブセットのうちの第k+1個の制御リソースサブセットにおける番号が連続するM個の第1の伝送ユニットを占有するために用いられ、ここで、kの値は0~K-1である。
【0111】
選択的に、前記第1の制御リソースセットには、K個の制御リソースサブセットが含まれ、S=K*Mであり、K、Mは正の整数であり、K≦N、M≧1であり、処理モジュール141は、第1の制御チャネルを第1の制御リソースセットに含まれるS個の第1の伝送ユニットにマッピングするとき、具体的に、前記第1の制御チャネルをマッピングするとき、前記K個の制御リソースサブセットのうちの各制御リソースサブセットにおける第m個の第1の伝送ユニットを占有してから、各制御リソースサブセットにおける第m+1個の第1の伝送ユニットを占有するために用いられ、ここで、mの値は0~M-1である。
【0112】
選択的に、前記S個の第1の伝送ユニットは、前記N個のサブバンドにおける1つのサブバンドに位置する。
【0113】
選択的に、前記1つのサブバンドは、チャネル使用権を取得するサブバンドである。
【0114】
選択的に、送信モジュール142は、端末機器に前記第1の制御チャネルを送信する前に、処理モジュール141はさらに、前記N個のサブバンドにおけるチャネル使用権を取得するサブバンドを決定するために用いられ、送信モジュール142は、端末機器に前記第1の制御チャネルを送信するとき、具体的に、前記N個のサブバンドにおけるチャネル使用権を取得するサブバンドで、端末機器に前記第1の制御チャネルを送信するために用いられる。
【0115】
本願の実施例は、端末機器を提供し、当該端末機器は、ネットワーク機器によって送信された、第1の制御リソースセットに含まれるS個の第1の伝送ユニットにマッピングされた第1の制御チャネルを受信するための受信モジュール、を含み、ここで、前記第1の制御リソースセットは第1の帯域幅部分BWPでの制御リソースセットであり、前記第1のBWPはN個のサブバンドを含み、前記第1の制御リソースセットは前記N個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドに位置し、前記第1の伝送ユニットは制御チャネルを伝送するための最小ユニットであり、S、Nは正の整数であり、S≧1、N≧2である。
【0116】
本実施例による端末機器は、上記のいずれかの方法の実施例における端末機器側の技術的解決策を実行するためのものであり、その実現原理と技術的効果は類似し、ここでは繰り返さない。
【0117】
さらに、前記第1の制御リソースセットには、K個の制御リソースサブセットが含まれ、前記K個の制御リソースサブセットのうちの各制御リソースサブセットは、R個の第1の伝送ユニットを含み、前記K個の制御リソースサブセットのうちの各制御リソースサブセットは、前記N個のサブバンドにおける1つのサブバンドに位置し、前記K個の制御リソースサブセットは、前記N個のサブバンドにおけるK個のサブバンドと1対1で対応し、K、Rは正の整数であり、K≦N、K*R≧Sである。
【0118】
選択的に、前記第1の制御リソースセットには、K*R個の第1の伝送ユニットが含まれ、ここで、第k個の制御リソースサブセットに含まれる第1の伝送ユニットの番号は、k*R+rであり、kの値は0~K-1であり、rの値は0~R-1である。
【0119】
選択的に、前記第1の制御リソースセットには、K*R個の第1の伝送ユニットが含まれ、ここで、第k個の制御リソースサブセットに含まれる第1の伝送ユニットの番号は、k+r*Kであり、kの値は0~K-1であり、rの値は0~R-1である。
【0120】
選択的に、前記第1の伝送ユニットは、T個のリソースユニットグループを含み、前記R個の第1の伝送ユニットは、R*T個のリソースユニットグループを含み、ここで、第r個の第1の伝送ユニットに含まれるリソースユニットグループの番号は、r*T+tであり、rの値は0~R-1であり、tの値は0~T-1である。
【0121】
選択的に、前記第1の伝送ユニットは、T個のリソースユニットグループを含み、前記R個の第1の伝送ユニットは、R*T個のリソースユニットグループを含み、ここで、第r個の第1の伝送ユニットに含まれるリソースユニットグループの番号は、r+t*Rであり、rの値は0~R-1であり、tの値は0~T-1である。
【0122】
選択的に、前記S個の第1の伝送ユニットにおける少なくとも2つの第1の伝送ユニットの番号は不連続であり、ここで、S≧2である。
【0123】
選択的に、前記S個の第1の伝送ユニットは、前記N個のサブバンドにおける1つのサブバンドに位置する。
【0124】
選択的に、前記1つのサブバンドは、チャネル使用権を取得するサブバンドである。
【0125】
図15は、本願による端末機器の他の構造概略図であり、
図15に示すように、端末機器150は、
第1の制御リソースセットに従って制御チャネルを受信するために用いられる受信モジュール151であって、ここで、前記第1の制御リソースセットは第1の帯域幅部分BWPでの制御リソースセットであり、前記第1のBWPはN個のサブバンドを含み、前記第1の制御リソースセットは前記N個のサブバンドにおけるK個のサブバンドに位置し、N、Kは正の整数であり、N≧K≧2である受信モジュール151と、
前記第1のBWPにおける通信に使用されるサブバンドは前記K個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドを含まないと決定するための処理モジュール152と、を含み、
受信モジュール151はさらに、処理モジュール152は、前記第1のBWPにおける通信に使用されるサブバンドが前記K個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドを含まないと決定するとき、第2の制御リソースセットに従って制御チャネルを受信するために用いられ、前記第2の制御リソースセットは、前記K個のサブバンドにおけるP個のサブバンドに位置し、Pは正の整数であり、1≦P<Kである。
【0126】
本実施例による端末機器は、上記のいずれかの方法の実施例における端末機器側の技術的解決策を実行するためのものであり、その実現原理と技術的効果は類似し、ここでは繰り返さない。
【0127】
さらに、前記第2の制御リソースセットは、前記第1の制御リソースセットにおける前記P個のサブバンドに位置するリソースを含む。
【0128】
選択的に、処理モジュール152は、具体的に、ネットワーク機器によって送信された第1のダウンリンク制御チャネルに基づいて、前記第1のBWPにおける通信に使用されるサブバンドを決定することと、前記通信に使用されるサブバンドに基づいて、前記第1のBWPにおける通信に使用されるサブバンドが前記K個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドを含まないと決定することと、に用いられる。
【0129】
選択的に、前記第1のダウンリンク制御チャネルは、スロットフォーマット情報SFIを伝送するために用いられ、前記SFIには、前記第1のBWPにおける通信に使用されるサブバンドの指示情報が含まれる。
【0130】
選択的に、処理モジュール152は、具体的に、前記K個のサブバンドのうちの各サブバンドでの基準信号の存在性検出に基づいて、前記第1のBWPにおける通信に使用されるサブバンドが前記K個のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドを含まないと決定するために用いられる。
【0131】
選択的に、受信モジュール151はさらに、ネットワーク機器によって送信された第1の指示情報を受信するために用いられ、前記第1の指示情報は、前記端末機器が前記第2の制御リソースセットに従って制御チャネルを受信するように指示するために用いられる。
【0132】
選択的に、受信モジュール151はさらに、ネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信するために用いられ、処理モジュール152はさらに、前記第2の指示情報に基づいて前記第1の制御リソースセットを決定するために用いられる。
【0133】
選択的に、受信モジュール151はさらに、ネットワーク機器によって送信された第3の指示情報を受信するために用いられ、処理モジュール152はさらに、前記第3の指示情報に基づいて前記第2の制御リソースセットを決定するために用いられる。
【0134】
図16は、本願による端末機器の他の構造概略図であり、
図16に示すように、当該端末機器160は、
プロセッサ161、メモリ162、及びネットワーク機器と通信するためのインターフェース163を含み、
前記メモリ162はコンピュータ実行命令を記憶し、
前記プロセッサ161は前記メモリ162に記憶されたコンピュータ実行命令を実行し、前記プロセッサ161に、上記のいずれかの方法の実施例における端末機器側の技術的解決策を実行させる。
【0135】
図16は、端末機器の簡単な設計であり、本願の実施例において、端末機器におけるプロセッサとメモリの数を制限しなく、
図16は、数が1のみを例として説明する。
【0136】
図17は、本願によるネットワーク機器の他の構造概略図であり、
図17に示すように、当該ネットワーク機器170は、
プロセッサ171、メモリ172、及び端末機器と通信するためのインターフェース173を含み、
前記メモリ172は、コンピュータ実行命令を記憶し、
前記プロセッサ171は前記メモリ172に記憶されたコンピュータ実行命令を実行し、前記プロセッサ171に、上記のいずれかの方法の実施例におけるネットワーク機器側の技術的解決策を実行させる。
【0137】
図17は、ネットワーク機器の簡単な設計であり、本願の実施例において、ネットワーク機器におけるプロセッサとメモリの数を制限しなく、
図17は、数が1のみを例として説明する。
【0138】
上記
図16に示すような端末機器と
図17に記載のネットワーク機器の1つの具体的な実現では、メモリ、プロセッサ及びインターフェースの間はバスで接続することができ、選択的に、メモリは、プロセッサ内部に集積されてもよい。
【0139】
本願の実施例はまた、コンピュータ実行命令が記憶されているコンピュータで読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ実行命令がプロセッサによって実行される場合、上記のいずれかの方法の実施例における端末機器の技術的解決策を実現するために使用される。
【0140】
本願の実施例はまた、コンピュータ実行命令が記憶されているコンピュータで読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ実行命令がプロセッサによって実行される場合、上記のいずれかの方法の実施例におけるネットワーク機器の技術的解決策を実現するために使用される。
【0141】
本願の実施例はまた、プロセッサによって実行されると、上記のいずれかの方法の実施例における端末機器の技術的解決策を実行するためのプログラムを提供する。
【0142】
本願の実施例はまた、プロセッサによって実行されると、上記のいずれかの方法の実施例におけるネットワーク機器の技術的解決策を実行するためのプログラムを提供する。
【0143】
選択的に、上記プロセッサはチップであってもよい。
【0144】
本願の実施例はまた、上記のいずれかの方法の実施例における端末機器の技術的解決策を実現するためのプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0145】
本願の実施例はまた、上記のいずれかの方法の実施例におけるネットワーク機器の技術的解決策を実現するためのプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0146】
本願の実施例はまた、処理モジュールと通信インターフェースを含むチップを提供し、当該処理モジュールは、上記のいずれかの方法の実施例における端末機器側の技術的解決策を実行することができる。
【0147】
さらに、当該チップはまた、記憶モジュール(例えば、メモリ)を含み、記憶モジュールは、命令を記憶するために用いられ、処理モジュールは、記憶モジュールに記憶された命令を実行するために用いられ、記憶モジュールに記憶された命令の実行により、処理モジュールに上記のいずれかの方法の実施例における端末機器側の技術的解決策を実行させる。
【0148】
本願の実施例はまた、処理モジュールと通信インターフェースを含むチップを提供し、当該処理モジュールは、上記のいずれかの方法の実施例におけるネットワーク機器側の技術的解決策を実行することができる。
【0149】
さらに、当該チップはまた、記憶モジュール(例えば、メモリ)を含み、記憶モジュールは、命令を記憶するために用いられ、処理モジュールは、記憶モジュールに記憶された命令を実行するために用いられ、記憶モジュールに記憶された命令の実行は、処理モジュールに上記のいずれかの方法の実施例におけるネットワーク機器側の技術的解決策を実行させる。
【0150】
本願によるいくつかの実施例では、理解すべきものとして、開示された機器と方法は、他の形態で実現されてもよい。例えば、上記で説明した機器の実施例は、単に例示的なものであり、例えば、前記モジュールの区分は、論理機能のみの区分であり、実際に実現されるとき、別の区分形態があってもよく、例えば、複数のモジュールを別のシステムに組み合わせもしくは集積させたり、又は一部の特徴を反映させず、実行しなかったりしてもよい。また、表示又は検討した互いの結合又は直接的な結合又は通信接続は、いくつかのインターフェース、モジュールを介したの間接的結合又は通信接続であってもよく、電気的形態、機械的形態又はその他の形態であってもよい。
【0151】
上記端末機器とネットワーク機器の具体的な実現では、理解すべきものとして、プロセッサは、中央処理ユニット(英語はCentral Processing Unitであり、CPUと略称する)であってもよく、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(英語はDigital Signal Processorであり、DSPと略称する)、専用集積回路(英語はApplication Specific Integrated Circuitであり、ASICと略称する)などであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、又は当該プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願で開示された方法を組み合わせる関連するステップは、ハードウェアプロセッサによって実行して完了すること、又はプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールグループの組み合わせによって実行して完了することと直接具現化することができる。
【0152】
上記各方法の実施例の全部又は一部のステップは、プログラム命令に関連するハードウェアによって完了することができる。前記のプログラムは、読み取り可能なメモリに記憶されてもよい。当該プログラムは実行時に、上記各方法の実施例を含むステップを実行し、前記メモリ(記憶媒体)は、読み取り専用メモリ(英語はread-only memoryであり、ROMと略称する)、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスク、固体ハードディスク、磁気テープ(英語はmagnetic tapeである)、フロッピーディスク(英語はfloppy diskである)、光ディスク(英語はoptical discである)及びこれらの任意の組み合せを含む。