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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-01
(45)【発行日】2023-08-09
(54)【発明の名称】測定構成方法、端末及び基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/08 20090101AFI20230802BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20230802BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20230802BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W16/28
H04W72/23
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022517483
(86)(22)【出願日】2020-09-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-22
(86)【国際出願番号】 CN2020114697
(87)【国際公開番号】W WO2021052246
(87)【国際公開日】2021-03-25
【審査請求日】2022-05-10
(31)【優先権主張番号】201910881926.9
(32)【優先日】2019-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(73)【特許権者】
【識別番号】507142144
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA MOBILE COMMUNICATIONS GROUP CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】李 岩
(72)【発明者】
【氏名】王 飛
(72)【発明者】
【氏名】金 ▲ジン▼
(72)【発明者】
【氏名】王 啓星
【審査官】鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/099659(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/062917(WO,A1)
【文献】OPPO,Discussion on Multi-beam Operation Enhancements[online],3GPP TSG RAN WG1 #98 R1-1908352,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98/Docs/R1-1908352.zip>,2019年08月17日
【文献】Intel Corporation,Summary 2 on L1-SINR and SCell BFR[online],3GPP TSG RAN WG1 #97 R1- 1907892,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1907892.zip>,2019年05月17日
【文献】Huawei, HiSilicon,Measurement configuration and UE behavior for L1-SINR reporting[online],3GPP TSG RAN WG1 #97 R1-1907532,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1907532.zip>,2019年05月03日
【文献】CMCC,Enhancements on multi-beam operation[online],3GPP TSG RAN WG1 #98b R1-1910171,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1910171.zip>,2019年10月01日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用される測定構成方法であって、
基地局によって送信された、チャネル測定及び干渉測定のためのリソース構成情報を受信するステップであって、前記リソース構成情報にはN個のチャネル測定リソース及びM個の干渉測定リソースが含まれ、前記N及びMの両方が1以上の整数である、ステップと、
前記リソース構成情報に基づいて、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとを測定し、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、少なくとも1つのレイヤー1の信号対干渉雑音比(L1-SINR)を計算して得るステップと、を含み、
前記方法は、
基地局によって送信された第1の準コロケーション(QCL)構成情報を受信するステップであって、前記第1のQCL構成情報は、チャネル測定リソースのQCL-タイプ(Type)D情報と干渉測定リソースのQCL-Type D情報とを構成するために用いられ、前記L1-SINRは、QCL-Type D関係を備えたチャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである、ステップ、
又は、
基地局によって送信された第2のQCL構成情報を受信するステップであって、前記第2のQCL構成情報は、チャネル測定リソースのQCL-Type D情報を構成するために用いられ、前記L1-SINRは、前記チャネル測定リソースと、当該チャネル測定リソースと同じ空間フィルタリング又はQCL-Type Dを用いる干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである、ステップ、をさらに含む、方法。
【請求項2】
前記チャネル測定リソースは、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)又は同期信号ブロック(SSB)であり、前記干渉測定リソースは、CSI-RSであることを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
基地局に前記L1-SINRと、及び前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び/又は干渉測定リソースの識別子(ID)とを報告するステップをさらに含むことを特徴とする
請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記Mは、Nに等しく、且つN個のチャネル測定リソースとN個の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応し、
又は、
前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記M個の干渉測定リソースの前に位置し、
又は、
前記M個の干渉測定リソースは、N個の第1の干渉測定リソースとS個の第2の干渉測定リソースとを含み、前記N個のチャネル測定リソースとN個の第1の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応し、且つ、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記S個の第2の干渉測定リソースの前に位置することを特徴とする
請求項1-のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
基地局に適用される測定構成方法であって、
端末にチャネル測定及び干渉測定のためのリソース構成情報を送信するステップであって、前記リソース構成情報にはN個のチャネル測定リソース及びM個の干渉測定リソースが含まれ、前記N及びMの両方が1以上の整数である、ステップと、
前記端末によって報告されたレイヤー1の信号対干渉雑音比(L1-SINR)と、及び前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び/又は干渉測定リソースの識別子(ID)を受信するステップと、を含み、
前記方法は、
端末に第1の準コロケーション(QCL)構成情報を受信するステップであって、前記第1のQCL構成情報は、チャネル測定リソースのQCL-タイプ(Type)D情報と干渉測定リソースのQCL-Type D情報とを構成するために用いられ、前記L1-SINRは、QCL-Type D関係を備えたチャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである、ステップ、
又は、
端末に第2のQCL構成情報を送信するステップであって、前記第2のQCL構成情報は、チャネル測定リソースのQCL-Type D情報を構成するために用いられ、前記L1-SINRは、前記チャネル測定リソースと、当該チャネル測定リソースと同じ空間フィルタリング又はQCL-Type Dを用いる干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである、ステップ、をさらに含む、方法。
【請求項6】
前記チャネル測定リソースは、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)又は同期信号ブロック(SSB)であり、前記干渉測定リソースは、CSI-RSであることを特徴とする
請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記Mは、Nに等しく、且つN個のチャネル測定リソースとN個の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応し、
又は、
前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記M個の干渉測定リソースの前に位置し、
又は、
前記M個の干渉測定リソースは、N個の第1の干渉測定リソースとS個の第2の干渉測定リソースとを含み、前記N個のチャネル測定リソースとN個の第1の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応し、且つ、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記S個の第2の干渉測定リソースの前に位置することを特徴とする
請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサで実行可能なプログラムと、を備え、前記プログラムは、前記プロセッサに請求項1-のいずれか一項に記載の測定構成方法を実施させる、端末。
【請求項9】
基地局であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサで実行可能なプログラムと、を備え、前記プログラムは、前記プロセッサに請求項5-7のいずれか一項に記載の測定構成方法を実施させる、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、移動通信技術分野に関し、具体的には測定構成方法、端末及び基地局に関する。
【0002】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2019年9月18日に中国特許庁に提出された、出願番号が201910881926.9である中国特許出願に対する優先権を主張し、その全ての内容が参照により本出願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
ダウンリンクビーム測定を行う場合、ネットワーク側は、通常、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS:Channel State Information Reference Signal)又は同期信号ブロック(SSB:Synchronization Signal Block)を送信し、ユーザデバイス(UE:User Equipment)は、異なる受信ビームで受信し、それによって各受信ビームでの前記CSI-RS/SSBのレイヤー1の基準信号受信電力(L1-RSRP:1-Reference Signal Received Power)値を測定して得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
関連技術では、現在のビーム品質報告においてUEがどのようにL1-RSRP報告を行うかのみを定義し、例えば、パラメータnrofReportedRS=1の場合、1つのCRI/SSBRIと対応するL1-RSRP値とを報告し、nrofReportedRS>1の場合、1/2/4CRI/SSBRI及び対応するL1-RSRP値を差動で報告することができる。現在のビーム測定においてL1-RSRPだけが考慮されるため、それに基づいて選択されたビーム品質は、当該ビームが受けた干渉の状況を反映できず、通信ニーズを満たすことができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の少なくとも1つの実施例は、端末にチャネル測定及び干渉測定のためのリソースを構成し、ビーム品質測定のためのより多くの測定リソースを提供できる、測定構成方法、端末及びネットワークデバイスを提供する。
【0006】
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つの実施例は、端末に適用される測定構成方法を提供する。前記測定構成方法は、
基地局によって送信された、チャネル測定及び干渉測定のためのリソース構成情報を受信するステップであって、前記リソース構成情報にはN個のチャネル測定リソース及びM個の干渉測定リソースが含まれ、前記N及びMの両方が1以上の整数である、ステップを含む。
【0007】
選択可能に、上記方法では、前記チャネル測定リソースは、CSI-RS又はSSBであり、前記干渉測定リソースは、CSI-RSである。
【0008】
選択可能に、上記方法は、
前記リソース構成情報に基づいて、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとを測定し、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、少なくとも1つのレイヤー1の信号対干渉雑音比(L1-SINR)を計算して得るステップをさらに含む。
【0009】
選択可能に、上記方法は、
基地局によって送信された第1の準コロケーション(QCL)構成情報を受信するステップであって、第1のQCL構成情報は、チャネル測定リソースのQCL-タイプ(Type)D情報と干渉測定リソースのQCL-Type D情報とを構成するために用いられる、ステップをさらに含み、
前記L1-SINRは、QCL-Type D関係を備えたチャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである。
【0010】
選択可能に、上記方法は、
基地局によって送信された第2のQCL構成情報を受信するステップであって、第2のQCL構成情報は、チャネル測定リソースのQCL-Type D情報を構成するために用いられる、ステップをさらに含み、
前記L1-SINRは、前記チャネル測定リソースと、当該チャネル測定リソースと同じ空間フィルタリング又はQCL-Type Dを用いる干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである。
【0011】
選択可能に、上記方法は、
基地局に前記L1-SINRと、前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び/又は干渉測定リソースの識別子(ID)とを報告するステップをさらに含む。
【0012】
選択可能に、上記方法では、前記Mは、Nに等しく、且つN個のチャネル測定リソースとN個の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応する。
【0013】
選択可能に、上記方法では、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、少なくとも1つのL1-SINRを計算して得るステップは、
同じ受信方向を用い、相互に対応するチャネル測定リソースと干渉測定リソースとを測定し、異なる受信方向を用い、異なるチャネル測定リソースを測定するステップと、
同じ受信方向における相互に対応するチャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、少なくとも1つのL1-SINRを計算して得るステップと、を含む。
【0014】
選択可能に、上記方法では、基地局に前記L1-SINRと、前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び/又は干渉測定リソースの識別子(ID)とを報告するステップは、
前記少なくとも1つのL1-SINRからY個のL1-SINRを選択し、選択されたY個のL1-SINRと、選択されたY個のL1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び/又は干渉測定リソースの識別子(ID)とを基地局に報告するステップであって、前記Yが1以上の整数である、ステップを含む。
【0015】
選択可能に、上記方法では、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記M個の干渉測定リソースの前に位置する。
【0016】
選択可能に、上記方法では、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、少なくとも1つのL1-SINRを計算して得るステップは、
異なる受信方向を用い、前記N個のチャネル測定リソースを測定し、得られた第1測定結果に基づいてX個のチャネル測定リソースを選択するステップと、
前記X個のチャネル測定リソースに対応する受信方向を用い、前記M個の干渉測定リソースを測定し、第2測定結果を得るステップと、
同じ受信方向における前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、前記少なくとも1つのL1-SINRを計算して得るステップと、を含む。
【0017】
選択可能に、上記方法では、基地局に前記L1-SINRと、前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び/又は干渉測定リソースの識別子(ID)とを報告するステップは、
前記少なくとも1つのL1-SINRからZ個のL1-SINRを選択し、選択されたZ個のL1-SINRと、選択されたZ個のL1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び干渉測定リソースの識別子(ID)とを基地局に報告するステップであって、前記Zが1以上の整数である、ステップを含む。
【0018】
選択可能に、上記方法では、前記M個の干渉測定リソースは、N個の第1の干渉測定リソースとS個の第2の干渉測定リソースとを含み、前記N個のチャネル測定リソースとN個の第1の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応し、且つ、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記S個の第2の干渉測定リソースの前に位置する。
【0019】
選択可能に、上記方法では、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、少なくとも1つのL1-SINRを計算して得るステップは、
同じ受信方向を用い、相互に対応するチャネル測定リソースと第1の干渉測定リソースとを測定し、異なる受信方向を用い、異なるチャネル測定リソースを測定するステップと、
同じ受信方向における相互に対応するチャネル測定リソースと第1の干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、1つ以上のL1-SINRを計算して得るステップと、
前記1つ以上のL1-SINRからP個のL1-SINRを選択し、当該P個のL1-SINRに対応するP個の受信方向を決定するステップであって、前記Pが1以上の整数である、ステップと、
前記P個の受信方向を用い、前記S個の第2の干渉測定リソースを測定するステップと、
同じ受信方向における前記チャネル測定リソースと第2の干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、前記少なくとも1つのL1-SINRを計算して得るステップと、を含む。
【0020】
選択可能に、上記方法では、基地局に前記L1-SINRと、前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び/又は第2の干渉測定リソースの識別子(ID)とを報告するステップは、
前記少なくとも1つのL1-SINRからL個のL1-SINRを選択し、選択されたL個のL1-SINRと、選択されたL個のL1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び第2の干渉測定リソースの識別子(ID)とを基地局に報告するステップであって、前記Lが1以上の整数である、ステップを含む。
【0021】
本開示の実施例は、基地局に適用される測定構成方法をさらに提供する。前記測定構成方法は、
端末にチャネル測定及び干渉測定のためのリソース構成情報を送信するステップであって、前記リソース構成情報にはN個のチャネル測定リソース及びM個の干渉測定リソースが含まれ、前記N及びMの両方が1以上の整数である、ステップを含む。
【0022】
選択可能に、上記方法では、前記チャネル測定リソースは、CSI-RS又はSSBであり、前記干渉測定リソースは、CSI-RSである。
【0023】
選択可能に、上記方法は、
前記端末によって報告されたL1-SINRと、L1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び/又は干渉測定リソースの識別子(ID)とを受信するステップをさらに含む。
【0024】
選択可能に、上記方法は、
端末に第1のQCL構成情報を受信するステップであって、当該第1のQCL構成情報は、チャネル測定リソースのQCL-Type D情報と干渉測定リソースのQCL-Type D情報とを構成するために用いられる、ステップをさらに含み、
前記L1-SINRは、QCL-Type D関係を備えたチャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである。
【0025】
選択可能に、上記方法は、
端末に第2のQCL構成情報を送信するステップであって、当該第2のQCL構成情報は、チャネル測定リソースのQCL-Type D情報を構成するために用いられる、ステップをさらに含み、
前記L1-SINRは、前記チャネル測定リソースと、当該チャネル測定リソースと同じ空間フィルタリング又はQCL-Type Dを用いる干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである。
【0026】
選択可能に、上記方法では、前記Mは、Nに等しく、且つN個のチャネル測定リソースとN個の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応する。
【0027】
選択可能に、上記方法では、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記M個の干渉測定リソースの前に位置する。
【0028】
選択可能に、上記方法では、前記M個の干渉測定リソースは、N個の第1の干渉測定リソースとS個の第2の干渉測定リソースとを含み、前記N個のチャネル測定リソースとN個の第1の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応し、且つ、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記S個の第2の干渉測定リソースの前に位置する。
【0029】
本開示の実施例による端末は、
基地局によって送信された、チャネル測定及び干渉測定のためのリソース構成情報を受信するように構成される受信モジュールであって、前記リソース構成情報にはN個のチャネル測定リソース及びM個の干渉測定リソースが含まれ、前記N及びMの両方が1以上の整数である、受信モジュールを備える。
【0030】
本開示の実施例による端末は、送受信機とプロセッサとを備え、ここで、
前記送受信機は、基地局によって送信された、チャネル測定及び干渉測定のためのリソース構成情報を受信するように構成され、前記リソース構成情報にはN個のチャネル測定リソース及びM個の干渉測定リソースが含まれ、前記N及びMの両方が1以上の整数である。
【0031】
本開示の実施例による端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサで実行可能なプログラムと、を備え、前記プログラムは、前記プロセッサに上記の測定構成方法のステップを実施させる。
【0032】
本開示の実施例による基地局は、
端末にチャネル測定及び干渉測定のためのリソース構成情報を送信するように構成される送信モジュールであって、前記リソース構成情報にはN個のチャネル測定リソース及びM個の干渉測定リソースが含まれ、前記N及びMの両方が1以上の整数である、送信モジュールを備える。
【0033】
本開示の実施例による基地局は、送受信機とプロセッサとを備え、ここで、
前記送受信機は、端末にチャネル測定及び干渉測定のためのリソース構成情報を送信するように構成され、前記リソース構成情報にはN個のチャネル測定リソース及びM個の干渉測定リソースが含まれ、前記N及びMの両方が1以上の整数である。
【0034】
本開示の実施例による基地局は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサで実行可能なプログラムと、を備え、前記プログラムは、前記プロセッサに上記の測定構成方法のステップを実施させる。
【0035】
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つの実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはプログラムが記憶され、前記プログラムは、プロセッサに上記の方法のステップを実施させる。
【0036】
関連技術と比較して、本開示の実施例で提供される測定構成方法、端末及び基地局では、端末にチャネル測定と干渉測定のためのリソースを構成し、それによってビーム品質測定のためのより多くの測定リソースを提供することができる。そして、本開示の実施例は、さらに上記測定リソースに基づいて、ビームのL1-SINRを測定して報告することができ、その結果、基地局は、前記L1-SINRに基づいてより適切なビームを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本開示の実施例の1つの適用シーンの概略図である。
図2】本開示の実施例による測定構成方法が端末側に適用される場合のフローチャートである。
図3】本開示の実施例によるリソース構成の例1の概略図である。
図4】本開示の実施例によるリソース構成の例1の概略図である。
図5】本開示の実施例によるリソース構成の例1の概略図である。
図6】本開示の実施例による測定構成方法が基地局側に適用される場合のフローチャートである。
図7】本開示の実施例による端末の構造図である。
図8】本開示の実施例による端末の別の構造図である。
図9】本開示の実施例によるネットワークデバイスの構造図である。
図10】本開示の実施例によるネットワークデバイスの別の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下の選択可能な実施形態の詳細な説明を読むことにより、他の様々な利点及び効果が当業者に対して明らかになる。図面は、選択可能な実施形態を示す目的で用いられるものだけであり、本開示を制限するものと見なされるべきではない。そして、図面全体において、同じ参照記号で同じ部材を表す。
【0039】
以下に図面を参照して本開示の例示的な実施例をより詳しく説明する。図面に本開示の例示的な実施例が示されるが、様々な形態で本開示を実施することができるが、ここで記載される実施例に制限されるべきではない。逆に、これらの実施例は、本開示をより明瞭に理解するために提供され、且つ本開示の範囲を当業者に完全に伝えることができる。
【0040】
本出願の明細書及び特許請求の範囲内の用語「第1」、「第2」などは類似するオブジェクトを区別するためのものであり、特定の順序又は順番を説明することに用いられる必要がない。このように用いられるデータは、ここで説明する本出願の実施例がここで図示又は記載されるもの以外の順序で実施されることができるように、適切な場合で交換可能であることが理解すべきである。また、用語「含む」と「有する」及びそれらの任意の変形は、非排他的な包括を覆うことを意図し、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、明確に列挙されたステップ又はユニットに限定される必要がなく、明確に列挙されないもの又はこれらのプロセス、方法、製品又はデバイスに固有の他のステップ又はユニットを含むことができる。明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続されたオブジェクトの少なくとも1つを意味する。
【0041】
本明細書で説明される技術は、NRシステム及び長期進化型(LTE:Long Time Evolution)/LTEの進化型(LTE-A:LTE-Advanced)システムに限定されず、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)、周波数分割多元接続(FDMA:Frequency Division Multiple Access)、直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA:Single-carrier Frequency-Division Multiple Access)及び他のシステムなどの様々な無線通信システムに用いられてもよい。用語「システム」及び「ネットワーク」は、常に交換可能に用いられる。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実施することができる。UTRAには、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)及び他のCDMAバリアントが含まれる。TDMAシステムは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM:Global System for Mobile Communication)などの無線技術を実施することができる。OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB: UltraMobile Broadband)、進化型UTRA(E-UTRA:Evolution-UTRA)、IEEE 802.21(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実施することができる。UTRAとE-UTRAは、ユニバーサル移動通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。LTEとより高度なLTE(LTE-Aなど)は、E-UTRAを用いる新しいUMTSバージョンである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP(登録商標))という名前の組織からの文献で説明される。CDMA2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名前の組織からの文献で説明される。本明細書で説明される技術は、上記のシステムと無線技術だけでなく、他のシステムと無線技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の説明では、例としてNRシステムについて説明し、以下の説明のほとんどでNR用語が用いられるが、これらの技術は、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも適用できる。
【0042】
以下の説明は、例を提供するが、特許請求の範囲に記載された範囲、適用性、又は構成を限定するものではない。本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、議論された要素の機能及び配置に対して変更を行うことができる。様々な例では、様々な手順又はコンポーネントを適切に省略、代替又は追加することができる。例えば、説明された方法を説明されたものとは異なる順序で実行することができ、様々なステップを追加、省略、又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して説明された特徴は、他の例で組み合わせられてもよい。
【0043】
図1を参照すると、図1は本開示の実施例に応用され得る無線通信システムのブロック図である。無線通信システムは、端末11とネットワークデバイス12とを備える。ここで、端末11は、ユーザ端末又はユーザデバイス(UE:User Equipment)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパーソナルコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、モバイルインターネットデバイス(MID:Mobile Internet Device)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載デバイスなどの端末側デバイスであってもよく、本開示の実施例では、端末11の具体的なタイプが限定されないことを説明すべきである。ネットワークデバイス12は、基地局及び/又はコアネットワーク要素であってもよく、上記基地局は、5G及びそれ以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR NBなど)、又は他の通信システム内の基地局(例えば、eNB、WLANアクセスポイント、又は他のアクセスポイントなど)であってもよく、基地局は、ノードB、進化型ノードB、アクセスポイント、送受信基地局(BTS:Base Transceiver Station)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(BSS:Basic Service Set)、拡張サービスセット(ESS:Extended Service Set)、ノードB、進化型ノードB(eNB)、ホームノードB、ホーム進化型ノードB、WLANアクセスポイント、WiFiノード、又は前記分野内の他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果を達成する限り、前記基地局は、特定の技術的用語に限定されず、本開示の実施例では、NRシステム内の基地局のみが例として取り上げられているが、基地局の具体的なタイプが限定されない。
【0044】
基地局は、基地局コントローラの制御で端末11と通信することができ、様々な例において、基地局コントローラは、コアネットワーク又はいくつかの基地局の一部であってもよい。いくつかの基地局は、バックホールを介してコアネットワークとの制御情報又はユーザデータの通信を行うことができる。いくつかの例では、これらの基地局のいくつかは、バックホールリンクを介して直接又は間接的に互いに通信することができ、バックホールリンクは、有線又は無線通信リンクであってもよい。無線通信システムは、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)での操作をサポートすることができる。マルチキャリア送信機は、これらの複数のキャリアで変調信号を同時に伝送することができる。例えば、各通信リンクは、様々な無線技術に従って変調されたマルチキャリア信号であってもよい。変調された各信号は、異なるキャリアで送信されてもよく、制御情報(例えば、基準信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データを含むことができる。
【0045】
基地局は、1つ又は複数のアクセスポイントアンテナを介して端末11と無線通信を行うことができる。各基地局は、それぞれに対応するカバレッジエリアに通信カバレッジを提供することができる。アクセスポイントのカバレッジエリアは、当該カバレッジエリアの一部のみを構成するセクターに分割されてもよい。無線通信システムは、異なるタイプの基地局(例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局、又はピコ基地局)を含むことができる。基地局は、セルラー又はWLAN無線アクセス技術などの異なる無線技術を用いることもできる。基地局は、同じ又は異なるアクセスネットワーク又はオペレータ展開に関連付けられてもよい。異なる基地局のカバレッジエリア(同じ又は異なるタイプの基地局のカバレッジエリア、同じ又は異なる無線技術を利用するカバレッジエリア、又は同じ又は異なるアクセスネットワークに属するカバレッジエリアを含む)は、重なることができる。
【0046】
無線通信システムの通信リンクは、アップリンク(UL:Uplink)伝送(例えば、端末11からネットワークデバイス12へ)を搬送するためのアップリンク、又は、ダウンリンク(DL:Downlink)伝送(例えば、ネットワークデバイス12から端末11へ)を搬送するためのダウンリンクを含むことができる。UL伝送は、リバースリンク伝送とも呼ばれてもよく、DL伝送はフォワードリンク伝送と呼ばれてもよい。ダウンリンク伝送では、ライセンスされた周波数帯域、ライセンスされていない周波数帯域、又はこれらの両方を用いて行われてもよい。同様に、アップリンク伝送は、ライセンスされた周波数帯域、ライセンスされていない周波数帯域、又はこれらの両方を用いて行われてもよい。
【0047】
背景技術で説明されるように、関連技術におけるビーム測定では、通常、L1-RSRPのみが考慮され、ビーム干渉の問題が考慮されないため、選択されたビームのL1-RSRPが高い可能性があるが、干渉も非常に大きいため、当該ビームのレイヤー1の信号対干渉雑音比(L1-SINR:Layer 1-Signal to Interference plus Noise Ratio)が低い。関連技術では、現在、ビームL1-SINRの測定メカニズムがなく、ネットワーク側でチャネル測定リソースと干渉測定リソースとを構成するためのスキームもない。また、関連技術ではUEがL1-SINRを報告するフォーマット及びスキームもない。したがって、本開示の実施例ではL1-SINRに基づくビーム測定及び報告スキームを導入することを考慮する。
【0048】
図2を参照すると、本開示の実施例による測定構成方法は、端末側に適用される場合、ステップ21を含む。
【0049】
ステップ21において、基地局によって送信された、チャネル測定及び干渉測定のためのリソース構成情報を受信し、前記リソース構成情報にはN個のチャネル測定リソース及びM個の干渉測定リソースが含まれ、前記N及びMの両方が1以上の整数である。
【0050】
ここで、選択可能に、前記チャネル測定リソースは、CSI-RS又はSSBであってもよく、前記干渉測定リソースは、CSI-RSであってもよい。具体的には、干渉測定リソースは、非ゼロ電力(NZP)CSI-RS又はゼロ電力(ZP)CSI-RSであってもよい。
【0051】
以上のステップにより、本開示の実施例では端末にチャネル測定のためのチャネル測定リソース、及び干渉測定のための干渉測定リソースを構成し、このようにして、端末は、上記測定リソースに基づいて、ビームのL1-SINRを測定して報告することができ、このようにして、L1-SINRに基づいてより適切なビームを選択することができる。
【0052】
上記ステップ21の後、端末は、前記リソース構成情報に基づいて、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースを測定し、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、少なくとも1つのL1-SINRを計算して得ることができる。
【0053】
本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記端末は、基地局によって送信された第1の準コロケーション(QCL:Quasi Co-Location)構成情報を受信することもでき、ここで、前記第1のQCL構成情報は、チャネル測定リソースのQCL-Type D情報と干渉測定リソースのQCL-Type D情報とを構成するために用いられる。前記L1-SINRは、QCL-Type D関係を備えたチャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである。
【0054】
ここで、QCLは準コロケーション関係を指す。例えば、LTEシステムでは、アンテナポートの準コロケーションは、アンテナポート間の状態の仮定である。一方のアンテナポートともう一方のアンテナポートが準コロケーションである場合、即ち端末が、アンテナポートの1つ(又はアンテナポートに対応する無線チャネル)から受信した信号の大規模特性が他のアンテナ(又はアンテナポートに対応する無線チャネル)から受信した信号の大規模特性と全体的又は部分的に同じであることを仮定できることを意味する。つまり、あるアンテナポートのシンボル上のチャネル特性が他のアンテナポートから導き出され得ると、これら2つのポートQCLの一方のポートから得られたチャネル推定結果は、他方のポートに利用可能であると考えられる。現在、QCLは、以下のタイプ、即ちQCL-Type A、QCL-Type B、QCL-Type C及びQCL-Type Dなどのタイプが定義され、ここで、QCL-Type Dは、空間受信パラメータの準コロケーション関係である。本開示の他のいくつかの実施例によれば、前記端末は、基地局によって送信された第2のQCL構成情報をさらに受信することができ、ここで、前記第2のQCL構成情報は、チャネル測定リソースのQCLタイプD情報を構成するために用いられ、前記L1-SINRは、前記チャネル測定リソースと、当該チャネル測定リソースと同じ空間フィルタリング又はQCL-Type Dを用いる干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである。
【0055】
少なくとも1つのL1-SINRを計算して得た後、前記端末は、基地局に前記L1-SINRと、前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び/又は干渉測定リソースの識別子(ID)とを報告することができる。具体的には、L1-SINR及びL1-SINRに対応するチャネル測定リソースのIDを報告することができ、L1-SINR及びL1-SINRに対応する干渉測定リソースのIDも報告することができ、L1-SINR及びL1-SINRに対応するチャネル測定リソースのID及び干渉測定リソースのIDも報告することができる。また、ここで報告されたL1-SINRは、計算された前記少なくとも1つのL1-SINRの全部又は一部であってもよい。一部のL1-SINRを報告する場合、前記端末は、L1-SINRの降順に従って、一部のL1-SINRを選択して報告することができる。
【0056】
以下に幾つかの具体的な例を通して以上の測定構成方法をさらに説明する。
【0057】
例1において、前記Mは、Nに等しく、且つN個のチャネル測定リソースとN個の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応する。
【0058】
この例1では、端末は、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、少なくとも1つのL1-SINRを計算して得る場合、具体的には同じ受信方向を用い、相互に対応するチャネル測定リソースと干渉測定リソースとを測定することができ、ここで、異なるチャネル測定リソースに用いられる受信方向が異なり、同じ受信方向における相互に対応するチャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、少なくとも1つのL1-SINRを計算して得る。
【0059】
基地局に前記L1-SINRと、前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースのID及び/又は干渉測定リソースのIDとを報告する場合、端末は、前記少なくとも1つのL1-SINRからY個のL1-SINRを選択し、選択されたY個のL1-SINR及びそれに対応チャネル測定リソースのID及び/又は干渉測定リソースのIDを基地局に報告することができ、前記Yが1以上の整数である。例えば、L1-SINRの降順に従って、先頭のY個のL1-SINRを選択する。ここで、Yは、1つの予め定められた値又は基地局によって設定された値であってもよい。
【0060】
この例1では、基地局は、N個のチャネル測定リソースとN個の干渉測定リソースとを構成し、且つチャネル測定リソースと干渉測定リソースとを一定の順序で、1対1で対応させて、L1-SINRを計算して得て、さらに、端末は、チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの各ペアを受信する時に同じ受信ビームを用いる。
【0061】
この例1の有益な効果は、少なくとも、基地局が最適な受信ビームを決定するために用いられ、特に、基地局が一定の先験情報を持った後、1つの最適な受信ビームを決定するように、端末がより正確なL1-SINR測定を再度実行することを望むことがある。例えば、基地局は、既にビームのいくつかの測定結果(CQI/RSRPなど)を持ち、これに基づいて、基地局は、より正確なペアリングを行うことを望んでおり、端末に上記のチャネル測定リソースと干渉測定リソースとを構成することができる。
【0062】
図3はこの例1の1つの具体的なリソース構成スキームを示す。ここでは、基地局は、端末にIDがそれぞれCMR0~CMR3である4つのチャネル測定リソース(CMR:Channel Measurement Resource)と、IDがそれぞれIMR0~IMR3である4つの干渉測定リソース(IMR:Interference Measurement Resource)とを構成する。図3は上記リソースの時間領域における位置関係を示す。同じIDのチャネル測定リソースと干渉測定リソースの時間領域位置が同じであることが分かる。端末は、CMRとIMRのリソースIDの順序に従って、CMRとIMRとの1対1の対応関係を決定し、具体的には、CMR0はIMR0に対応し、CMR1はIMR1に対応し、CMR2はIMR2に対応し、CMR3はIMR3に対応する。当然、本開示の実施例は、他の方式の対応関係も定義してもよく、端末と基地局の両方が同じ方式で上記対応関係を決定すればよい。端末は、Beam0~Beam3などの異なる受信ビームを用い、上記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとを測定することができ、ここで、相互に対応するチャネル測定リソースと干渉測定リソースについて、同じ受信ビームを用いて測定し、このようにして、端末は、4つの受信ビーム方向のL1-SINRを表す4ペアのCMRとIMRに対応するL1-SINRを測定して計算することができる。
【0063】
L1-SINR報告を行う場合、端末が使用できる報告フォーマット1は、
L1-SINR及びL1-SINRに対応するチャネル測定リソースのID、
L1-SINR及びL1-SINRに対応する干渉測定リソースのID、
L1-SINR及びL1-SINRに対応チャネル測定リソースのIDと干渉測定リソースのIDを含む。
【0064】
また、端末によって報告されたL1-SINRは、最大値のL1-SINRであってもよく、Y個のチャネル測定リソースIDとそれに対応するY個のL1-SINRも報告することができる。複数のL1-SINRを報告する場合、差動報告のフォーマットを用いることができる。
【0065】
例2において、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記M個の干渉測定リソースの前に位置する。
【0066】
この例2では、端末は、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、少なくとも1つのL1-SINRを計算して得る場合、具体的には、異なる受信方向を用い、前記N個のチャネル測定リソースを測定し、第1測定結果を得ることができ、前記第1測定結果は、受信信号強度であってもよく、次に、得られた第1測定結果に基づいて、X個のチャネル測定リソースを選択し、例えば、受信信号強度の降順に従ってX個の受信ビームを選択する。次に、前記X個のチャネル測定リソースに対応する受信方向を用い、前記M個の干渉測定リソースを測定し、第2測定結果を得て、同じ受信方向における前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、前記少なくとも1つのL1-SINRを計算して得る。
【0067】
基地局に前記L1-SINRと、前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースのID及び/又は干渉測定リソースのIDとを報告する場合、端末は、前記少なくとも1つのL1-SINRからZ個のL1-SINRを選択し、選択されたZ個のL1-SINR及びそれに対応チャネル測定リソースの識別子(ID)及び干渉測定リソースの識別子(ID)を基地局に報告することができ、前記Zが1以上の整数である。例えば、L1-SINRの降順に従って、先頭のZ個のL1-SINRを選択する。ここで、Zは、1つの予め定められた値又は基地局によって設定された値であってもよい。
【0068】
この例2では、基地局は、N個のチャネル測定リソースとM個の干渉測定リソースとを構成し、且つチャネル測定リソースと干渉測定リソースは、時間領域において時分割多重(TDM)方式でずらして送信されてもよい。端末は、まずチャネル測定リソースを測定し、チャネル測定リソースの測定結果に基づいてX個の受信ビーム方向を決定し、次に、決定されたX個の受信ビーム方向を用いてM個の干渉測定リソースを受信し、M個の干渉測定リソースが存在するため、M個のL1-SINRを計算して得ることができる。
【0069】
この例2の有益な効果は、少なくとも、マルチユーザ-多入力多出力(MU-MIMO)のマルチユーザペアリングが決定される場合、例えば、基地局が選択されたM個のL1-SINRのうちのあるL1-SINRに対応するCMRの受信ビーム方向をUE1に構成し、当該L1-SINRに対応するIMRの受信ビーム方向をUE2に構成し、UE1とUE2に対してマルチユーザペアリング(MU)することができ、これにより、UE1とUE2の間の干渉を小さくすることができることがある。
【0070】
図4はこの例2の1つの具体的なリソース構成スキームを示す。ここでは、基地局は、端末にIDがそれぞれCMR0~CMR3である4つのチャネル測定リソース(CMR)と、IDがそれぞれIMR0~IMR1である2つの干渉測定リソース(IMR)とを構成する。図4は上記リソースの時間領域における位置関係を示す。チャネル測定リソースと干渉測定リソースの時間領域位置が異なることが分かる。端末は、Beam0~Beam3などの異なる受信ビームを用い、上記チャネル測定リソースをそれぞれ測定し、次に、RSRPの降順に従って、最大のX個(ここで1個と仮定)のRSRPに対応する受信ビーム(Beam1と仮定)を選択し、当該受信ビームBeam1を用いて干渉測定リソースIMR0~IMR1を受信し、さらに当該受信ビームで測定されたチャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果を用い、前記M個のL1-SINR(ここで2つのL1-SINR)を計算して得ることができる。
【0071】
L1-SINR報告を行う場合、端末が使用できる報告フォーマット2は、
L1-SINRと、L1-SINRに対応チャネル測定リソースのID及び干渉測定リソースのIDとを含む。
【0072】
また、端末によって報告されたL1-SINRは、最大値のL1-SINRであってもよく、Z個のチャネル測定リソースIDとそれに対応するチャネル測定リソースのIDと干渉測定リソースのIDも報告することができる。複数のL1-SINRを報告する場合、差動報告のフォーマットを用いることができる。
【0073】
例3において、前記M個の干渉測定リソースは、N個の第1の干渉測定リソースとS個の第2の干渉測定リソースとを含み、前記N個のチャネル測定リソースとN個の第1の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応し、且つ、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記S個の第2の干渉測定リソースの前に位置する。
【0074】
この例3では、端末は、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、少なくとも1つのL1-SINRを計算して得る場合、具体的には同じ受信方向を用い、相互に対応するチャネル測定リソースと第1の干渉測定リソースとを測定することができ、異なるチャネル測定リソースに用いられる受信方向が異なる。同じ受信方向における相互に対応するチャネル測定リソースと第1の干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、1つ以上のL1-SINRを計算して得る。前記1つ以上のL1-SINRからP個のL1-SINRを選択し、当該P個のL1-SINRに対応するP個の受信方向を決定し、前記Pは1以上の整数であり、例えば、L1-SINRの降順に従ってP個のL1-SINRを選択する。前記P個の受信方向を用い、前記S個の第2の干渉測定リソースを測定し、同じ受信方向における前記チャネル測定リソースと第2の干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、前記少なくとも1つのL1-SINRを計算して得る。
【0075】
基地局に前記L1-SINRと、前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースのID及び/又は干渉測定リソースのIDとを報告する場合、端末は、前記少なくとも1つのL1-SINRZからL個のL1-SINRを選択し、選択されたL個のL1-SINR及びそれに対応チャネル測定リソースの識別子(ID)及び第2の干渉測定リソースの識別子(ID)を基地局に報告することができ、前記Lが1以上の整数である。例えば、L1-SINRの降順に従って、先頭のL個のL1-SINRを選択する。ここで、Lは、1つの予め定められた値又は基地局によって設定された値であってもよい。
【0076】
この例3では、基地局は、N個のCMR、N個の第1のIMR及びS個の第2のIMRを構成し、前記N個のCMRとN個の第1のIMRは、一定の順序に従って1対1で対応し、且つCMRと前記第2のIMRは、時間領域においてTDMでずらして送信される必要がある。端末は、まずN個のCMRと前記N個の第1のIMRに基づいて測定し、相互に対応するCMRと第1のIMRとの測定結果に基づいて、N個の第1のL1-SINRを計算して得て、N個の第1のL1-SINRに基づいてP個の第1のL1-SINRを選択し、当該P個の第1のL1-SINRに対応するP個の受信方向を決定し、さらに前記P個の受信方向を用い、前記S個の第2のIMRを測定し、同じ受信方向における前記CMRと第2のIMRとの測定結果に基づいて、S個のL1-SINRを計算して得る。
【0077】
図5はこの例3の1つの具体的なリソース構成スキームを示す。ここでは、基地局は、端末にIDがそれぞれCMR0~CMR3である4つのチャネル測定リソース(CMR)と、IDがそれぞれIMR0~IMR5である6つの干渉測定リソース(IMR)とを構成する。図5は上記リソースの時間領域における位置関係を示す。チャネル測定リソースとIMR4~IMR5の時間領域位置が異なることが分かる。端末は、Beam0~Beam3などの異なる受信ビームを用いて、上記CMR0~CMR3及びIMR0~IMR3をそれぞれ測定することができ、ここで、相互に対応するチャネル測定リソースと干渉測定リソースについて、同じ受信ビームを用いて測定し、このようにして、端末は、4つの受信ビーム方向のL1-SINRを表す4ペアのCMRとIMRに対応するL1-SINRを測定して計算することができる。次に、L1-SINRの降順に従って、最大のP個(ここで1個と仮定)のRSRPに対応する受信ビーム(Beam1と仮定)を選択し、当該受信ビームBeam1を用いて干渉測定リソースIMR4~IMR5を受信し、さらに当該受信ビームで測定されたチャネル測定リソースCMR1と干渉測定リソースIMR4~MR5との測定結果を用い、前記2つのL1-SINRを計算して得る。
【0078】
L1-SINR報告を行う場合、端末が使用できる報告フォーマット3は、例2の報告フォーマット2と同様である。
【0079】
図6は本開示の実施例による測定構成方法が基地局側に適応される場合のフローチャートである。前記測定構成方法は、以下のステップを含む。
【0080】
ステップ61において、端末にチャネル測定及び干渉測定のためのリソース構成情報を送信し、前記リソース構成情報にはN個のチャネル測定リソース及びM個の干渉測定リソースが含まれ、前記N及びMの両方が1以上の整数である。
【0081】
ここで、選択可能に、前記チャネル測定リソースは、CSI-RS又はSSBであってもよく、前記干渉測定リソースは、CSI-RSであってもよい。具体的には、干渉測定リソースは、非ゼロ電力(NZP)CSI-RS又はゼロ電力(ZP)CSI-RSであってもよい。
【0082】
以上のステップにより、本開示の実施例の基地局は、端末にチャネル測定のためのチャネル測定リソース、及び干渉測定のための干渉測定リソースを構成し、このようにして、端末は、上記測定リソースに基づいて、ビームのL1-SINRを測定して報告することができ、このようにして、L1-SINRに基づいてより適切なビームを選択することができる。
【0083】
本開示の実施例では、上記ステップ62の後、前記基地局は、前記端末によって報告されたL1-SINRと、前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースのID及び/又は干渉測定リソースのIDとを受信することができる。
【0084】
さらに、前記基地局は、前記端末によって報告されたL1-SINRと、前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースのID及び/又は干渉測定リソースのIDとに基づいて、前記端末に受信ビームを構成し、例えば、最大L1-SINRに対応する端末受信ビームを前記端末の受信ビームとして構成することができる。
【0085】
本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記基地局は、端末に第1の準コロケーション(QCL:Quasi Co-Location)構成情報を送信することもでき、ここで、前記第1のQCL構成情報は、チャネル測定リソースのQCL-Type D情報と干渉測定リソースのQCL-Type D情報とを構成するために用いられる。前記L1-SINRは、QCL-Type D関係を備えたチャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである。
【0086】
本開示の他のいくつかの実施例によれば、前記基地局は、端末に第2のQCL構成情報を送信することができ、ここで、前記第2のQCL構成情報は、チャネル測定リソースのQCL-Type D情報を構成するために用いられ、前記L1-SINRは、前記チャネル測定リソースと、当該チャネル測定リソースと同じ空間フィルタリング又はQCL-Type Dを用いる干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである。
【0087】
選択可能に、上記の例1に対応して、前記Mは、Nに等しく、且つN個のチャネル測定リソースとN個の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応する。
【0088】
選択可能に、上記の例2に対応して、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記M個の干渉測定リソースの前に位置する。
【0089】
選択可能に、上記の例3に対応して、前記M個の干渉測定リソースは、N個の第1の干渉測定リソースとS個の第2の干渉測定リソースとを含み、前記N個のチャネル測定リソースとN個の第1の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応し、且つ、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記S個の第2の干渉測定リソースの前に位置する。
【0090】
選択可能に、基地局は、マルチユーザ-多入力多出力(MU-MIMO)のためにマルチユーザペアリングを行う場合、前記端末によって報告されたL1-SINRと、前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースのID及び/又は干渉測定リソースのIDとに基づいて、報告されたL1-SINRのうちの同じL1-SINRに対応するCMRの受信ビーム方向を前記端末に構成し、当該L1-SINRに対応するIMRの受信ビームを他の端末に構成することができ、ここで、前記他の端末と前記端末は、同じマルチユーザペアリング(MU)に属する。
【0091】
上記方法に基づき、本開示の実施例は、上記方法を実施するデバイスをさらに提供する。
【0092】
図7を参照すると、本開示の実施例による端末70は、
基地局によって送信された、チャネル測定及び干渉測定のためのリソース構成情報を受信するように構成される受信モジュール70であって、前記リソース構成情報にはN個のチャネル測定リソース及びM個の干渉測定リソースが含まれ、前記N及びMの両方が1以上の整数である、受信モジュール70を備える。
【0093】
選択可能に、前記端末は、
前記リソース構成情報に基づいて、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとを測定し、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、少なくとも1つのL1-SINRを計算して得るように構成される測定ユニットをさらに備える。
【0094】
選択可能に、前記端末は、
基地局によって送信された準コロケーション(QCL)構成情報を受信するように構成される受信ユニットであって、準コロケーション(QCL)構成情報がQCL-Type D関係を備えたチャネル測定リソース及び干渉測定リソースとを構成するために用いられる、受信ユニットをさらに備え、
前記L1-SINRは、QCL-Type D関係を備えたチャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである。
【0095】
選択可能に、前記端末は、
基地局に前記L1-SINRと、前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び/又は干渉測定リソースの識別子(ID)とを報告するように構成される報告ユニットをさらに備える。
【0096】
選択可能に、前記Mは、Nに等しく、且つN個のチャネル測定リソースとN個の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応する。
【0097】
選択可能に、前記測定ユニットは、さらに同じ受信方向を用い、相互に対応するチャネル測定リソースと干渉測定リソースとを測定し、異なるチャネル測定リソースに用いられる受信方向が異なり、同じ受信方向における相互に対応するチャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、少なくとも1つのL1-SINRを計算して得るように構成される。
【0098】
選択可能に、前記報告ユニットは、さらに前記少なくとも1つのL1-SINRからY個のL1-SINRを選択し、選択されたY個のL1-SINRと、選択されたY個のL1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び/又は干渉測定リソースの識別子(ID)とを基地局に報告するように構成され、前記Yが1以上の整数である。
【0099】
選択可能に、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記M個の干渉測定リソースの前に位置する。
【0100】
選択可能に、前記測定ユニットは、さらに異なる受信方向を用い、前記N個のチャネル測定リソースを測定し、得られた第1測定結果に基づいてX個のチャネル測定リソースを選択し、前記X個のチャネル測定リソースに対応する受信方向を用い、前記M個の干渉測定リソースを測定し、第2測定結果を得て、同じ受信方向における前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、前記少なくとも1つのL1-SINRを計算して得るように構成される。
【0101】
選択可能に、前記報告ユニットは、さらに前記少なくとも1つのL1-SINRからZ個のL1-SINRを選択し、選択されたZ個のL1-SINRと、選択されたZ個のL1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び干渉測定リソースの識別子(ID)とを基地局に報告するように構成され、前記Zが1以上の整数である。
【0102】
選択可能に、前記M個の干渉測定リソースは、N個の第1の干渉測定リソースとS個の第2の干渉測定リソースとを含み、前記N個のチャネル測定リソースとN個の第1の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応し、且つ、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記S個の第2の干渉測定リソースの前に位置する。
【0103】
選択可能に、前記測定ユニットは、さらに同じ受信方向を用い、相互に対応するチャネル測定リソースと干渉測定リソースとを測定し、異なるチャネル測定リソースに用いられる受信方向が異なり、同じ受信方向における相互に対応するチャネル測定リソースと第1の干渉測定リソースの測定結果に基づいて、1つ以上のL1-SINRを計算して得て、前記1つ以上のL1-SINRからP個のL1-SINRを選択し、当該P個のL1-SINRに対応するP個の受信方向を決定し、前記Pが1以上の整数であり、前記P個の受信方向を用い、前記S個の第2の干渉測定リソースを測定し、同じ受信方向における前記チャネル測定リソースと第2の干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、前記少なくとも1つのL1-SINRを計算して得るように構成される。
【0104】
選択可能に、前記報告ユニットは、さらに前記少なくとも1つのL1-SINRからL個のL1-SINRを選択し、選択されたL個のL1-SINRと、選択されたL個のL1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び第2の干渉測定リソースの識別子(ID)とを基地局に報告するように構成され、前記Lが1以上の整数である。
【0105】
図8を参照すると、本開示の実施例は、端末の別の構造を提供し、当該端末800は、プロセッサ801、送受信機802、メモリ803、ユーザインターフェース804及びバスインターフェースを備え、ここで、
本開示の実施例では、端末800は、メモリ803に記憶され且つ前記プロセッサ801で実行可能なプログラムをさらに備え、プログラムは、プロセッサに、
基地局によって送信された、チャネル測定及び干渉測定のためのリソース構成情報を受信するステップであって、前記リソース構成情報にはN個のチャネル測定リソース及びM個の干渉測定リソースが含まれ、前記N及びMの両方が1以上の整数である、ステップを実施させる。
【0106】
図8において、バスアーキテクチャは、具体的にプロセッサ801によって表される1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ803によって表されるメモリの様々な回路によって互いにリンクされた任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含むことができる。バスアーキテクチャは、周辺デバイス、電圧レギュレータ及び電力管理回路などの他の様々な回路をリンクすることもでき、これらは、すべて技術分野でよく知られているため、本明細書でさらに説明されない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機802は、複数の構成要素であってもよく、即ち送信機及び受信機を含み、伝送媒体上の様々な他のデバイスと通信するためのユニットを提供する。異なるユーザデバイスの場合、ユーザインターフェース804は、さらに内部的に必要なデバイスを外部で接続することができるインターフェースであってもよく、接続されたデバイスは、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むがこれらに限定されない。
【0107】
プロセッサ801は、バスアーキテクチャの管理及び一般的な処理を行い、メモリ803は、プロセッサ801が操作を実行するときに用いるデータを記憶することができる。
【0108】
選択可能に、前記プログラムがプロセッサ803に、
前記リソース構成情報に基づいて、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとを測定し、前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、少なくとも1つのL1-SINRを計算して得るステップを実施させることができる。
【0109】
選択可能に、前記プログラムがプロセッサ803に、
基地局によって送信された準コロケーション(QCL)構成情報を受信するステップであって、準コロケーションQCL構成情報は、QCL-Type D関係を備えたチャネル測定リソースと干渉測定リソースとを構成するために用いられる、ステップを実施させることができ、
前記L1-SINRは、QCL-Type D関係を備えたチャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである。
【0110】
選択可能に、前記プログラムがプロセッサ803に、
基地局に前記L1-SINRと、前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び/又は干渉測定リソースの識別子(ID)とを報告するステップをさらに実施させることができる。
【0111】
選択可能に、前記Mは、Nに等しく、且つN個のチャネル測定リソースとN個の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応する。
【0112】
選択可能に、前記プログラムがプロセッサ803に、
同じ受信方向を用い、相互に対応するチャネル測定リソースと干渉測定リソースとを測定するステップであって、ここで、異なるチャネル測定リソースに用いられる受信方向が異なる、ステップと、
同じ受信方向における相互に対応するチャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、少なくとも1つのL1-SINRを計算して得るステップと、を実施させることができる。
【0113】
選択可能に、前記プログラムがプロセッサ803に、
前記少なくとも1つのL1-SINRからY個のL1-SINRを選択し、選択されたY個のL1-SINRと、選択されたY個のL1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び/又は干渉測定リソースの識別子(ID)とを基地局に報告するステップであって、前記Yが1以上の整数である、ステップを実施させることができる。
【0114】
選択可能に、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記M個の干渉測定リソースの前に位置する。
【0115】
選択可能に、前記プログラムがプロセッサ803に、
異なる受信方向を用い、前記N個のチャネル測定リソースを測定し、得られた第1測定結果に基づいてX個のチャネル測定リソースを選択するステップと、
前記X個のチャネル測定リソースに対応する受信方向を用い、前記M個の干渉測定リソースを測定し、第2測定結果を得るステップと、
同じ受信方向における前記チャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、前記少なくとも1つのL1-SINRを計算して得るステップと、を実施させることができる。
【0116】
選択可能に、前記プログラムがプロセッサ803に、
前記少なくとも1つのL1-SINRからZ個のL1-SINRを選択し、選択されたZ個のL1-SINRと、選択されたZ個のL1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び干渉測定リソースの識別子(ID)とを基地局に報告するステップであって、前記Zが1以上の整数である、ステップを実施させることができる。
【0117】
選択可能に、前記M個の干渉測定リソースは、N個の第1の干渉測定リソースとS個の第2の干渉測定リソースとを含み、前記N個のチャネル測定リソースとN個の第1の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応し、且つ、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記S個の第2の干渉測定リソースの前に位置する。
【0118】
選択可能に、前記プログラムがプロセッサ803に、
同じ受信方向を用い、相互に対応するチャネル測定リソースと第1の干渉測定リソースとを測定するスッテプであって、ここで、異なるチャネル測定リソースに用いられる受信方向は異なる、ステップと、
同じ受信方向における相互に対応するチャネル測定リソースと第1の干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、1つ以上のL1-SINRを計算して得るステップと、
前記1つ以上のL1-SINRからP個のL1-SINRを選択し、当該P個のL1-SINRに対応するP個の受信方向を決定するステップであって、前記Pが1以上の整数である、ステップと、
前記P個の受信方向を用い、前記S個の第2の干渉測定リソースを測定するステップと、
同じ受信方向における前記チャネル測定リソースと第2の干渉測定リソースとの測定結果に基づいて、前記少なくとも1つのL1-SINRを計算して得るステップと、を実施させることができる。
【0119】
選択可能に、前記プログラムがプロセッサ803に、
前記少なくとも1つのL1-SINRからL個のL1-SINRを選択し、選択されたL個のL1-SINRと、選択されたL個のL1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び第2の干渉測定リソースの識別子(ID)とを基地局に報告するステップであって、前記Lが1以上の整数である、ステップを実施させることができる。
【0120】
図9を参照すると、本開示の実施例は、基地局90の構造図であり、当該基地局90は、
端末にチャネル測定及び干渉測定のためのリソース構成情報を送信するように構成される送信モジュール91であって、前記リソース構成情報にはN個のチャネル測定リソース及びM個の干渉測定リソースが含まれ、前記N及びMの両方が1以上の整数である、送信モジュール91を備える。
【0121】
選択可能に、前記基地局は、
前記端末によって報告されたL1-SINRと、前記L1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び/又は干渉測定リソースの識別子(ID)とを受信するように構成される受信モジュールをさらに備える。
【0122】
選択可能に、前記送信モジュール91は、さらに端末に準コロケーション(QCL)構成情報を送信するように構成され、準コロケーションQCL構成情報がQCL-Type D関係を備えたチャネル測定リソース及び干渉測定リソースを構成するために用いられ、
前記L1-SINRは、QCL-Type D関係を備えたチャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである。
【0123】
選択可能に、前記Mは、Nに等しく、且つN個のチャネル測定リソースとN個の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応する。
【0124】
選択可能に、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記M個の干渉測定リソースの前に位置する。
【0125】
選択可能に、前記M個の干渉測定リソースは、N個の第1の干渉測定リソースとS個の第2の干渉測定リソースとを含み、前記N個のチャネル測定リソースとN個の第1の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応し、且つ、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記S個の第2の干渉測定リソースの前に位置する。
【0126】
選択可能に、前記基地局は、
マルチユーザ-多入力多出力(MU-MIMO)のためにマルチユーザペアリングを行う場合、前記端末によって報告されたL1-SINRと、L1-SINRに対応するチャネル測定リソースのID及び/又は干渉測定リソースのIDとに基づいて、報告されたL1-SINRのうちの同じL1-SINRに対応するCMRの受信ビーム方向を前記端末に構成し、当該L1-SINRに対応するIMRの受信ビームを他の端末に構成するように構成され、ここで、前記他の端末と前記端末は、同じマルチユーザペアリング(MU)に属する。
【0127】
図10を参照すると、それは本開示の実施例による基地局の別の構造図である。前記基地局は、プロセッサ1001、送受信機1002、メモリ1003及びバスインターフェースを備え、ここで、
本開示の実施例では、基地局1000は、メモリ1003に記憶され且つプロセッサ1001で実行可能なプログラムをさらに備え、前記プログラムは、プロセッサ1001に、
端末にチャネル測定及び干渉測定のためのリソース構成情報を送信するステップであって、前記リソース構成情報にはN個のチャネル測定リソース及びM個の干渉測定リソースが含まれ、前記N及びMの両方が1以上の整数である、ステップを実施させる。
【0128】
図10において、バスアーキテクチャは、具体的にプロセッサ1001によって表される1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ1003によって表されるメモリの様々な回路によって互いにリンクされた任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含むことができる。バスアーキテクチャは、周辺デバイス、電圧レギュレータ及び電力管理回路などの他の様々な回路を接続することもでき、これらは、すべて技術分野でよく知られているため、本明細書でさらに説明されない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機1002は、複数の構成要素であってもよく、即ち送信機及び受信機を含み、伝送媒体の様々な他のデバイスと通信するためのユニットを提供する。
【0129】
プロセッサ1001は、バスアーキテクチャの管理及び一般的な処理を行い、メモリ1003は、プロセッサ1001が操作を実行するときに用いるデータを記憶することができる。
【0130】
選択可能に、前記プログラムはプロセッサ1001に、
前記端末によって報告されたL1-SINRと、L1-SINRに対応するチャネル測定リソースの識別子(ID)及び/又は干渉測定リソースの識別子(ID)とを受信するステップを実施させることができる。
【0131】
選択可能に、前記プログラムは、プロセッサ1001に、
端末に準コロケーション(QCL)構成情報を送信するステップであって、準コロケーションQCL構成情報がQCL-Type D関係を備えたチャネル測定リソース及び干渉測定リソースとを構成するために用いられる、ステップを実施させることができ、
前記L1-SINRは、QCL-Type D関係を備えたチャネル測定リソースと干渉測定リソースとの測定結果によって計算されたものである。
【0132】
選択可能に、前記Mは、Nに等しく、且つN個のチャネル測定リソースとN個の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応する。
【0133】
選択可能に、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記M個の干渉測定リソースの前に位置する。
【0134】
選択可能に、前記M個の干渉測定リソースは、N個の第1の干渉測定リソースとS個の第2の干渉測定リソースとを含み、前記N個のチャネル測定リソースとN個の第1の干渉測定リソースは、所定の順序に従って1対1で対応し、且つ、前記N個のチャネル測定リソースは、時間領域において前記S個の第2の干渉測定リソースの前に位置する。
【0135】
選択可能に、前記プログラムは、プロセッサ1001に、
マルチユーザ-多入力多出力(MU-MIMO)のためにマルチユーザペアリングを行う場合、前記端末によって報告されたL1-SINRと、L1-SINRに対応するチャネル測定リソースのID及び/又は干渉測定リソースのIDとに基づいて、報告されたL1-SINRのうちの同じL1-SINRに対応するCMRの受信ビーム方向を前記端末に構成し、当該L1-SINRに対応するIMRの受信ビームを他の端末に構成するステップであって、ここで、前記他の端末と前記端末は、同じマルチユーザペアリング(MU)に属する、ステップを実施させることができる。
【0136】
当業者であれば、本明細書で開示される実施例と組み合わせて説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実施されてもよいと理解できる。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアで実行されるかは、技術案の特定アプリケーションと設計制約条件に依存する。当業者は各特定のアプリケーションに対して異なる方法を用いて記述される機能を実施することができるが、このような実施は本開示の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0137】
当業者は、便利及び簡潔に説明するために、上記のシステム、デバイス及びユニットの具体的な動作プロセスについて、上記方法の実施例における対応するプロセスを参照でき、ここで説明を省略することを明確に理解することができる。
【0138】
本出願によって提供される実施例では、開示される装置及び方法は、他の方式により実施されてもよいと理解すべきである。例えば、上記の装置の実施例は、例示的なものだけであり、例えば、前記ユニットの区分は、論理機能的区分だけであり、実際に実施する時に他の区分方式もあり得て、例えば複数のユニット又は構成要素は組み合わせてもよく又は別のシステムに統合されてもよく、又はいくつかの特徴は無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、示されるか、又は議論される相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを介すデバイス又はユニットの間接的結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態であってもよい。
【0139】
分離部材として説明された前記ユニットは、物理的に分離するものであってもよく又は物理的に分離するものでなくてもよく、ユニットとして表示された部材は、物理ユニットであってもよく又は物理ユニットでなくてもよく、即ち1つの箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際のニーズに応じてその中の一部又は全てのユニットを選択して本開示の実施例のスキームの目的を達成することができる。
【0140】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、個々のユニットは、単独で物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットは、1つのユニットに統合されてもよい。
【0141】
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実施され且つ独立した製品として販売又は使用される時に、1つのコンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、本開示の技術案は本質的に又は関連技術に寄与する部分又は当該技術案の部分がソフトウェア製品の形で実施されてもよく、当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバー、又は基地局等であってもよい)に本開示の様々な実施例に記載される測定構成方法の全て又は一部のステップを実行させるためのいくつかの命令を含む。前記記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、モバイルハードドライブ、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0142】
上記は、本開示の具体的な実施形態だけであるが、本開示の保護範囲は、これに制限されず、当業者が本開示で開示された技術範囲内で容易に想到し得る変化又は入れ替わりは、全て本開示の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲に準拠するべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
図8
図9
図10