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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-02
(45)【発行日】2023-08-10
(54)【発明の名称】穿刺補助具および穿刺器具
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/42 20060101AFI20230803BHJP
【FI】
A61M5/42 510
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019091579
(22)【出願日】2019-05-14
(65)【公開番号】P2020185189
(43)【公開日】2020-11-19
【審査請求日】2022-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】399030060
【氏名又は名称】学校法人 関西大学
(73)【特許権者】
【識別番号】510028914
【氏名又は名称】株式会社AIKIリオテック
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】青柳 誠司
(72)【発明者】
【氏名】松本 一
【審査官】豊田 直希
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2002/0128600(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0092875(US,A1)
【文献】特表2005-527249(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1963601(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/42
A61B 5/153
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚に張り付く張付部と、
前記張付部における張り付く領域の内側に配置されたガイド部であって、針が通過する貫通穴が形成されており、前記針の移動をガイドするガイド部と、
前記張付部の内部の空気を吸引する吸引装置と、
前記張付部の内部の空気が排気される排気部と、を備え、
前記張付部は、前記皮膚を吸着し
記張付部は、
張り付く前記領域を囲い、内部が減圧される枠体と
記張付部の内部に吸い込まれた前記皮膚を支持する支持体と、を備え、
前記支持体は、前記枠体の前記皮膚側端と前記排気部との間に設けられており、
前記支持体には、前記皮膚側端から前記排気部へと向かう方向に沿って貫通する複数の貫通孔が形成されており、
前記ガイド部の前記皮膚側端は、前記支持体よりも前記張付部が前記皮膚に張り付く側に突出していることを特徴とする穿刺補助具。
【請求項2】
前記枠体の前記皮膚側端と、前記ガイド部の前記皮膚側端とは、位置が揃っていることを特徴とする請求項1に記載の穿刺補助具。
【請求項3】
皮膚に張り付く張付部と、前記張付部における張り付く領域の内側に配置されたガイド部であって、針が通過する貫通穴が形成されており、前記針の移動をガイドするガイド部とを備える穿刺補助具であって、前記張付部が前記皮膚を吸着するとともに、前記張付部の内部の空気を吸引する吸引装置を備える穿刺補助具と、
前記針を有する、前記吸引装置としてのシリンジと、
前記張付部の内部の空間と前記シリンジの内部の空間とを接続する通気部とを備えることを特徴とする穿刺器具。
【請求項4】
皮膚に張り付く張付部と、前記張付部における張り付く領域の内側に配置されたガイド部であって、針が通過する貫通穴が形成されており、前記針の移動をガイドするガイド部とを備える穿刺補助具であって、前記張付部が前記皮膚を吸着するとともに、前記張付部の内部の空気を吸引する吸引装置を備える穿刺補助具と、
前記針を備える第1シリンジと、
前記第1シリンジの中に格納されるピストンと、
前記吸引装置としての第2シリンジと、
一部が前記第2シリンジの中に格納されたプランジャと、
前記張付部の内部の空間と前記第2シリンジの内部の空間とを接続する通気部とを備え、
前記プランジャと前記ピストンとが接続部材によって接続されており、
前記プランジャを引き出したときに、前記第2シリンジによって前記張付部の内部の空気を吸引した後に、前記ピストンが前記接続部材を介して引き上げられることを特徴とする穿刺器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、針を生体の皮膚に穿刺するために用いられる穿刺補助具などに関する。
【背景技術】
【0002】
生体の血液などの採取において、針を生体の皮膚に穿刺するために穿刺補助具が用いられる。例えば、特許文献1には、吸着盤、把持部、キャビティ、逆止弁および注射針からなる穿刺器が開示されている。特許文献1に開示された技術では、把持部を上部に持ち上げることにより、キャビティ内を負圧にして吸着盤が皮膚を吸着する。そして、把持部を離すことにより、注射針を皮膚に穿刺している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-112416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、注射針を穿刺するときに、針に押圧されて皮膚が大きく窪んでしまう。そのため、生体の痛覚神経を刺激してしまうため、生体に痛みを与えてしまうという問題があった。また、特許文献1の技術では、穿刺する際に針が座屈してしまう虞がある。
【0005】
本発明の一態様は、生体に痛みを与えないとともに、針が座屈することを防止することができる穿刺補助具を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る穿刺補助具は、皮膚に張り付く張付部と、前記張付部における張り付く領域の内側に配置されたガイド部であって、針が通過する貫通穴が形成されており、前記針の移動をガイドするガイド部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、生体に痛みを与えないとともに、針が座屈することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態1に係る穿刺器具の構成を示す図である。
図2】上記穿刺器具が備える穿刺補助具の斜視図である。
図3】上記穿刺補助具が備えるガイド部および排気部を通る平面で切断した穿刺補助具の斜視図である。
図4】上記穿刺補助具を図2における上方向から見た図である。
図5図4に示すA-A線矢視断面図である。
図6】(a)~(c)は、上記穿刺器具の使用例を説明するための図である。
図7】生体の皮膚が穿刺補助具によって吸い込まれた様子を示す図である。
図8】針を生体の皮膚に穿刺する様子を示す拡大図である。
図9】(a)は、本発明の実施形態2に係る穿刺補助具の平面図であり、bは、上記穿刺補助具の側面図である。
図10】本発明の実施形態3に係る穿刺器具の構成を示す図である。
図11】(a)~(c)は、上記穿刺器具の使用例を説明するための図である。
図12】本発明の実施形態4に係る穿刺器具の構成を示す図である。
図13】本発明の実施形態5に係る穿刺補助具の斜視図である。
図14】上記穿刺補助具を図13における上方向から見た図である。
図15】上記穿刺補助具が備える第1固定部の構造を説明するためのものであり、図14におけるB-B線矢視断面図である。
図16】上記穿刺補助具を用いた穿刺において、張付部の枠体の内部が減圧されたときの様子を示す図であり、図14におけるC-C線矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
【0010】
図1は、本実施形態における穿刺器具1の構成を示す図である。図1に示すように、穿刺器具1は、穿刺補助具10と、二連注射筒20と、チューブ28(通気部)とを備えている。
【0011】
(穿刺補助具10)
図2は、穿刺補助具10の斜視図である。図3は、後述するガイド部12および排気部14を通る平面で切断した穿刺補助具10の斜視図である。図4は、穿刺補助具10を図2における上方向から見た図である。図5は、図4に示すA-A線矢視断面図である。
【0012】
穿刺補助具10は、図2図5に示すように、枠体11と、ガイド部12と、支持体13と、排気部14とを備えている。
【0013】
枠体11は、円筒形状になっている。枠体11は、円筒の一方の端部であり、生体の皮膚に接する側の端部である第1端部11aと、円筒の他方の端部である第2端部11bとを備えている。第1端部11aは、内側に開口を有する円形状となっている一方、第2端部11bは、平板にてなっている。これにより、枠体11は、生体の皮膚に接する側の面が開放された形状となっている。
【0014】
また、枠体11には、円筒の側面における、後述する排気部14が設置される領域に開口部11cが形成されている。
【0015】
ガイド部12は、後述する針23の移動をガイドするための部材である。ガイド部12は、円筒形状となっており、円筒形状の軸は、枠体11の円筒形状の軸と同一となっている。ガイド部12には、円筒形状の軸方向(図5における上下方向)に沿って形成された、針23が通過する貫通穴12aが形成されている。ガイド部12の内径(換言すれば、貫通穴12aの内径)は、後述する針23の外径よりもわずかに大きくなるように形成されている。例えば、ガイド部12の内径は、針23の外径の1.05~1.2倍となるように形成されてよい。
【0016】
また、図5に示すように、ガイド部12の生体の皮膚に接する側の端部である第3端部12bは、図5における上下方向において、枠体11の第1端部11aと同一平面上に位置している。
【0017】
支持体13は、枠体11の内部において、枠体11の円筒形状の軸方向(図2における上下方向)における第1端部11aと第2端部11bとの間に形成されている。支持体13は、枠体11の内径と同じ長さの直径を有する円形状の平板からなっている。図2図5に示すように、支持体13には、枠体11の円筒形状の軸方向に貫通する複数の吸気孔13aが形成されている。なお、図2図5では支持体13に形成された吸気孔13aの個数が異なっているが、支持体13に形成する吸気孔13aの個数(密度)は、特に制限されるものではなく、支持体13の強度が大きく減少しない程度であれば適宜設定することができる。
【0018】
排気部14は、枠体11の内部の空間と、チューブ28とを接続する。排気部14は、枠体11の側面に設けられている。排気部14は、円筒状の孔14aが形成されている。孔14aの一方の端部は、枠体11に設けられた開口部11cと接続している。孔14aの他方の端部は、図1に示すように、チューブ28が接続される。
【0019】
(二連注射筒20)
二連注射筒20は、図1に示すように、第1シリンジ21と、第1プランジャ22と、針23と、第2シリンジ24(吸引装置)と、第2プランジャ25とを備えている。二連注射筒20は、第1シリンジ21と、第2シリンジ24との2つのシリンジを備える注射筒である。
【0020】
第1シリンジ21、第1プランジャ22および針23は、生体から血液を採取するためのものである。第1シリンジ21は、第1プランジャ22の内部に格納されている。
【0021】
針23は、第1プランジャ22の先端に取り付けられている。針23の外径は、生体に痛みを与える可能性を小さくするために小さいほうがよい。針23は、内部が空洞になっている。
【0022】
上記の構成により、第1プランジャ22を引き上げる(引き出す)ことにより、生体の皮膚に穿刺された針23を介して生体の血液を採取することができる。
【0023】
第2シリンジ24および第2プランジャ25は、穿刺補助具10の枠体11の内部の空気を吸引する吸引装置として機能する。第2プランジャ25は、第2シリンジ24の内部に格納されている。第2シリンジ24の先端には、一方に端部が穿刺補助具10の排気部14に接続されたチューブ28の他方の側の端部が接続されている。
【0024】
上記の構成により、第2シリンジ24内の第2プランジャ25を引き上げることにより、穿刺補助具10の枠体11の内部の空気を吸引することにより、枠体11の内部の圧力を下げることができる。
【0025】
(穿刺器具1の使用例)
次に、穿刺器具1の使用例について説明する。図6の(a)~(c)は、穿刺器具1の使用例(穿刺方法の例)を説明するための図である。
【0026】
穿刺器具1の使用では、まず、図1に示すように、第1プランジャ22および第2プランジャ25は、それぞれ、第1シリンジ21および第2シリンジ24の最下部に位置している。
【0027】
次に、穿刺補助具10を生体の皮膚Sに当接させる。この状態において、図6の(a)に示すように、第2プランジャ25を引き上げる。これにより、チューブ28を介して穿刺補助具10の枠体11の内部の空気が吸引され、枠体11の内部が減圧される。なお、支持体13に複数の吸気孔13aが形成されているため、枠体11の内部全体を減圧することができる。
【0028】
図7は、生体の皮膚Sが穿刺補助具10によって吸い込まれた様子を示す図である。枠体11の内部の圧力が減圧されると、図7に示すように、生体の皮膚Sにおける、穿刺補助具10が当接された領域D1(より詳細には、枠体11の内部に対応する領域)が枠体11の内部に向けて吸い込まれる。これにより、領域D1の皮膚Sは、穿刺補助具10(より詳細には、枠体11の内部)に張り付いた状態(換言すれば、吸着した状態)となる。換言すれば、枠体11の内部は、皮膚Sに張り付く張付部として機能する。
【0029】
次に、図6の(b)に示すように、二連注射筒20を生体の皮膚に向けて移動させることにより、針23を生体の皮膚Sに穿刺する。このとき、枠体11の内部が皮膚Sに張り付いた状態を継続したまま、針23を皮膚Sに刺す。また、針23を皮膚Sに穿刺するときには、針23は、穿刺補助具10のガイド部12によって移動がガイドされる。また、上述したように、ガイド部12の円筒形状の軸は、枠体11の円筒形状の軸と同一となっている。換言すれば、ガイド部12は、生体の皮膚Sが吸引される領域D1の内側に配置されている。これにより、針23が生体の皮膚Sを穿刺する箇所は、皮膚Sにおける、穿刺補助具10に張り付いた領域D1の内側の領域(図7に示す領域D2)となる。
【0030】
図8は、針23を生体の皮膚Sに穿刺する様子を示す拡大図である。上述したように、皮膚Sにおける上記の領域D1が穿刺補助具10に張り付いた状態となっている。このため、図8に示すように、皮膚Sにおける上記の領域D1は、針23を皮膚Sに穿刺したときに窪むことがなく、皮膚Sにおける穿刺による窪む箇所は、皮膚Sにおける上記の領域D2のみとなる。その結果、針23が生体の皮膚Sを穿刺する方向に垂直な方向(図8に示す左右方向)における、針23の中心と、ガイド部12の貫通穴12aの内面との距離(図8に示す距離L)が小さくなる。その結果、針23が皮膚Sに印加するせん断応力を大きくすることができる。これにより、座屈しやすい針23を座屈させることなく皮膚Sに穿刺することができる。
【0031】
また、上述したように、ガイド部12の内径(換言すれば、貫通穴12aの内径)は、針23をガイドするために、針23の外径よりもわずかに大きくなるように形成されている。そのため、距離Lは、針23の外径よりもわずかに大きい程度に小さいものとなる。これにより、針23が皮膚Sに印加するせん断応力を大きくすることができる。
【0032】
さらに、穿刺するときに針23がガイド部12によりガイドされている(換言すれば、ガイド部12により支持されている)ため、針23が座屈することを防止することができるようになっている。
【0033】
そして、針23を生体の皮膚Sに穿刺した後は、図6の(c)に示すように、第1プランジャ22を引き上げる。これにより、針23を介して生体の血液を吸引することにより、生体の血液を採取する。
【0034】
以上のように、本実施形態における穿刺補助具10は、内部が減圧することにより生体の皮膚Sに吸着する枠体11と、枠体11における皮膚Sが張り付く領域である枠体11の内部に配置され、針23が通過する貫通穴12aが形成されており、針23の移動をガイドするガイド部12とを備えている。
【0035】
上記の構成によれば、枠体11の内部に生体の皮膚Sを吸着した状態で、針23を皮膚Sに穿刺することができる。これにより、針23が皮膚Sに印加するせん断応力を大きくすることができる。その結果、座屈しやすい針23を座屈させることなく皮膚Sに穿刺することができる。また、穿刺するときに針23がガイド部12によりガイドされているため、針23が座屈することを防止することができるようになっている。換言すれば、外径が小さい針23を用いることができる。その結果、生体の痛点を刺激することを抑制することができる。
【0036】
また、穿刺補助具10では、ガイド部12の生体の皮膚に接する側の端部である第3端部12bは、図5における上下方向において、枠体11の第1端部11aと同一平面上に位置している。換言すれば、枠体11の皮膚側端である第1端部11aと、ガイド部12の皮膚側端である第3端部12bとは、位置が揃っている。これにより、枠体11の第1端部11aと、ガイド部12の第3端部12bとの間に皮膚Sを確実に吸着できる。その結果、皮膚Sにおける穿刺による窪む箇所を、確実に、皮膚Sにおける上記の領域D2のみとすることができる。ただし、本発明の一態様の穿刺補助具では、ガイド部12の第3端部12bが枠体11の第1端部11aよりも少しだけ枠体11の内側に位置してもよい。
【0037】
また、穿刺補助具10では、皮膚Sを穿刺補助具10に張り付ける張付部として、枠体11の内部に吸い込まれた皮膚Sを支持する支持体13を備えている。また、支持体13は、図5に示すように、枠体11の円筒形状の軸方向(図5における上下方向)において、排気部14よりも生体の皮膚側(図5における上側)に設けられている。上記の構成によれば、枠体11の内部に吸い込まれた皮膚Sは、図7に示すように、支持体13によって支持されるので、皮膚Sによって排気部14が覆われることを防止することができる。すなわち、第2シリンジ24による吸気を妨げることを防止することができる。したがって、穿刺補助具10に対する皮膚Sの吸着を継続して行うことができる。なお、本発明の一態様の穿刺補助具では、支持体13を備えない構成であってもよい。
【0038】
なお、平板の支持体13の代わりに、枠体11の内部(第2端部11b上)に複数の柱状の支持体が形成されていてもよい。複数の柱状の支持体は、皮膚Sを支持し、複数の柱状の支持体の間から吸気することができる。
【0039】
なお、本実施形態の穿刺器具1では、生体から血液を採取するための第1シリンジ21と、穿刺補助具10の枠体11の内部の空気を吸引する吸引装置としての第2シリンジ24とを備える二連注射筒20を備える構成であったが本発明はこれに限られるものではない。本発明の一態様の穿刺器具では、それぞれ分離した第1シリンジ21と、第2シリンジ24とを備える構成であってもよい。また、穿刺補助具10の枠体11の内部の空気を吸引する吸引装置は、シリンジによるものに限られず、例えばポンプなどの空気を吸引できる装置であればどのような吸引装置を用いてもよい。また、本発明の一態様の穿刺補助具は、穿刺補助具10と上記吸引装置を備えるものであるとしてもよい。ただし、本実施形態では、吸引装置としてのポンプなどの機構を必要としないため、製造コストを削減することができる。
【0040】
また、本実施形態の穿刺器具1では、中空の針23を用いて、生体の血液を採取していたが、本発明はこれに限られない。例えば、中実の針を用いて、生体に針を穿刺し針を生体から抜いた後に、生体の皮膚から出た血液を採取する態様であってもよい。
【0041】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0042】
図9の(a)は、本実施形態における穿刺補助具30の平面図であり、図9の(b)は、穿刺補助具30の側面図である。図9の(a)および(b)に示すように、穿刺補助具30は、円筒部材31と、ガイド部12とを備えている。
【0043】
円筒部材31は、中心軸にガイド部12が形成される貫通穴31aが形成された円筒形状になっている。円筒部材31の下面31bには、粘着物32(例えば、ムチンなど)(張付部)が貼り付けられている。
【0044】
本実施形態における穿刺方法では、まず、穿刺補助具30の下面31bを生体の皮膚Sに接触させる。これにより、下面31bに貼り付けられた粘着物32が皮膚Sに粘着する。
【0045】
次に、シリンジ(不図示)の先端に設置された針23を生体の皮膚Sに穿刺する。このとき、粘着物32が皮膚Sに張り付いた状態を継続したまま、針23を皮膚Sに刺す。また、針23を皮膚Sに穿刺するときには、針23は、穿刺補助具30のガイド部12によって移動がガイドされる。また、ガイド部12の円筒形状の軸は、円筒部材31の円筒形状の軸と同一となっている。換言すれば、ガイド部12は、図9の(b)における下方向から見たときに生体の皮膚Sが粘着する下面31bの内側に配置されている。このため、針23が生体の皮膚Sを穿刺する箇所は、皮膚Sにおける、穿刺補助具30に張り付いた領域の内側の領域となる。
【0046】
以上のことから、本実施形態では、実施形態1と同様に、皮膚Sにおける、ガイド部12の内側以外の領域が穿刺補助具30に張り付いた状態で、針23を皮膚Sに穿刺することができる。そして、針23が生体の皮膚Sを穿刺する方向に垂直な方向における、針23の中心と、ガイド部12の貫通穴12aの内面との距離が小さいため、針23が皮膚Sに印加するせん断応力を大きくすることができる。これにより、座屈しやすい針23を座屈させることなく皮膚Sに穿刺することができる。また、穿刺するときに針23がガイド部12によりガイドされている(換言すれば、ガイド部12により支持されている)ため、針23が座屈することを防止することができるようになっている。
【0047】
なお、本実施形態では、粘着物32を用いて皮膚Sを穿刺補助具30に粘着させていたが、その他の方法(例えば、接着剤など)により穿刺補助具30に皮膚Sを張り付けさせてもよい。
【0048】
〔実施形態3〕
図10は、本実施形態における穿刺器具1Aの構成を示す図である。図10に示すように、穿刺器具1Aは、実施形態1の二連注射筒20に代えて二連注射筒40を備えている。
【0049】
二連注射筒40は、図10に示すように、第1シリンジ41と、第1ピストン42と、紐43(接続部材)と、針23と、第2シリンジ44と、第2ピストン45とを備えている。二連注射筒40は、第1シリンジ41と、第2シリンジ44との2つのシリンジを備える注射筒である。
【0050】
第1ピストン42は、第1シリンジ41の中に格納されている。第1ピストン42は、第1ピストン42が移動する方向の長さ(図10における上下方向の長さ)が、針23側の端部が針23に最も近い位置に位置しているときに針23側とは反対側の端部が第1シリンジ41の内部に格納される長さとなっている。
【0051】
第2ピストン45は、第3プランジャ45aと、第4プランジャ45bと、第3プランジャ45aおよび第4プランジャ45bの一方の端部を接続する接続部45cとを備えている。第3プランジャ45aは、第1シリンジ41に対応するプランジャであり、第4プランジャ45bは、第2シリンジ44に対応するプランジャである。第3プランジャ45aは、図10における上下方向の長さが、第4プランジャ45bよりも短くなっている。
【0052】
紐43は、一方の端部が第1ピストン42の上端部に接続されており、他方の端部が第3プランジャ45aの下端部に接続されている。紐43の長さは、第2ピストン45が最も下方向に位置するとき(すなわち、第4プランジャ45bが第2シリンジ44の下端部に接するとき)における、第1ピストン42の上端部と第3プランジャ45aの下端部との間の距離よりも長くなっている。
【0053】
(穿刺器具1Aの使用例)
次に、穿刺器具1Aの使用例について説明する。図11の(a)~(c)は、穿刺器具1Aの使用例(穿刺方法の例)を説明するための図である。
【0054】
穿刺器具1Aの使用では、まず、図10に示すように、第1ピストン42および第2ピストン45は、それぞれ、第1シリンジ21および第2シリンジ24の最下部に位置している。この状態においては、上述したように、紐43の長さが、第2ピストン45が最も下方向に位置するときにおける、第1ピストン42の上端部と第3プランジャ45aの下端部との間の距離よりも長くなっているため、紐43は弛んだ状態となっている。
【0055】
次に、穿刺補助具10を生体の皮膚Sに当接させる。この状態において、図11の(a)に示すように、第2ピストン45を引き上げる。これにより、第3プランジャ45aおよび第4プランジャ45bが上方に引き上げられる。第4プランジャ45bが引き上げられることにより、チューブ28を介して穿刺補助具10の枠体11の内部の空気が吸引され、枠体11の内部が減圧される。これにより、枠体11の内部が生体の皮膚Sに張り付く。
【0056】
一方、第3プランジャ45aが引き上げられても、紐43が弛んだ状態となっているため、第1ピストン42は引き上げられない。
【0057】
次に、図11の(b)に示すように、二連注射筒40を生体の皮膚に向けて移動させることにより、針23を生体の皮膚Sに穿刺する。このとき、枠体11の内部が皮膚Sに張り付いた状態を継続したまま、針23を皮膚Sに刺す。また、針23を皮膚Sに穿刺するときには、針23は、穿刺補助具10のガイド部23によって移動がガイドされる。
【0058】
次に、図11の(c)に示すように、第2ピストン45をさらに引き上げる。これにより、紐43が伸びきった状態となり、紐43に張力がかかる。この状態から、第2ピストン45をさらに引き上げることにより、紐43を介して第1ピストン42が引き上げられる。これにより、針23を介して生体の血液を吸引することにより、生体の血液を採取することができる。
【0059】
〔実施形態4〕
図12は、本実施形態における穿刺器具1Bの構成を示す図である。図12に示すように、穿刺器具1Bは、実施形態1の二連注射筒20に代えてシリンジ50と、プランジャ51とを備えている。本実施形態では、チューブ28がシリンジ50の内部の空間と接続されている。
【0060】
本実施形態における穿刺方法では、まず、穿刺補助具10を生体の皮膚Sに当接させる。この状態において、プランジャ51を引き上げる。これにより、チューブ28を介して穿刺補助具10の枠体11の内部の空気が吸引され、枠体11の内部が減圧される。
【0061】
次に、シリンジ50を生体の皮膚Sに向けて移動させることにより、針23を生体の皮膚Sに穿刺する。このとき、枠体11の内部が皮膚Sに張り付いた状態を継続したまま、針23を皮膚Sに刺す。また、針23を皮膚Sに穿刺するときには、針23は、穿刺補助具10のガイド部12によって移動がガイドされる。
【0062】
次に、プランジャ51をさらに引き上げる。これにより、針23を介して生体の血液を吸引することにより、生体の血液を採取する。
【0063】
以上のように、本実施形態の穿刺器具1Bは、穿刺補助具10と、針23を有するシリンジ50と、穿刺補助具10の枠体11の内部の空間とシリンジ50の内部とを接続するチューブ28とを備えている。上記の構成により、1つのシリンジ50を用いて、枠体11の内部の空間の空気を吸引するとともに、生体の血液との採取することができる。これにより、穿刺器具1Bの構成を簡略することができるとともに、製造コストを削減することができる。
【0064】
〔実施形態5〕
図13は、本実施形態における穿刺補助具100の斜視図である。図14は、穿刺補助具100を図13における上方向から見た図である。
【0065】
図13および図14に示すように、穿刺補助具100は、第1固定部101Aと、第2固定部101Bと、張付部110と、ポンプ120Aと、ポンプ120Bと、ポンプ120C(吸引装置)とを備えている。なお、図13では、ポンプ120A~120Cの図示を省略している。
【0066】
第1固定部101Aおよび第2固定部101Bは、図14における左右方向において対称な形状となっているため、本明細書では、第1固定部101Aについてのみ説明する。図15は、第1固定部101Aの構造を説明するためのものであり、図14におけるB-B線矢視断面図である。図14および図15に示すように、第1固定部101Aは、枠体101と、支持体102と、排気部103とを備えている。
【0067】
枠体101は、中心軸を含む平面で円筒を切断した半円筒形状になっている。枠体101は、半円筒の一方の端部であり、生体の皮膚に接する側の端部である第1端部101aと、半円筒の他方の端部である第2端部101bとを備えている。第1端部101aは、内側に開口を有する半円形状となっている一方、第2端部101bは、半円形状の平板にてなっている。これにより、枠体101は、生体の皮膚に接する側の面が開放された形状となっている。
【0068】
枠体101には、半円筒の曲面からなる側面における、後述する排気部103が設置される領域に開口部101cが形成されている。また、枠体101の半円筒の平面からなる側面には、内部に向かって凹んだ溝101dが形成されている。
【0069】
支持体102は、枠体101の内部において、枠体101の半円筒形状の軸方向(図15における上下方向)における第1端部101aと第2端部101bとの間に形成されている。支持体102は、枠体101の内径と同じ長さの半径を有する半円形状の平板からなっている。支持体102には、枠体101の半円筒形状の軸方向に貫通する複数の吸気孔102aが形成されている。
【0070】
排気部103は、枠体101の内部の空間と、ポンプ120Aとを接続する。排気部103は、枠体101の側面に設けられている。排気部103は、円筒状の孔103aが形成されている。孔103aの一方の端部は、枠体101に設けられた開口部101cと接続している。孔103aの他方の端部は、図14に示すように、ポンプ120Aが接続される。
【0071】
図14に示すように、第1固定部101Aの排気部103は、ポンプ120Aに接続されており、第2固定部101Bの排気部103は、ポンプ120Bに接続されている。
【0072】
張付部110は、第1固定部101Aおよび第2固定部101Bとの間に位置している。張付部110は、枠体111と、ガイド部112と、支持体113と、排気部114とを備えている。
【0073】
枠体111は、筒状になっている。枠体11は、筒の一方の端部であり、生体の皮膚に接する側の端部である第1端部111aと、筒の他方の端部である第2端部111bとを備えている(図16参照)。第1端部111aは、内側に開口を有する形状となっている一方、第2端部111bは、平板にてなっている。これにより、枠体111は、生体の皮膚に接する側の面が開放された形状となっている。
【0074】
また、枠体111には、円筒の側面における、後述する排気部114が設置される領域に開口部111cが形成されている(図16参照)。
【0075】
ガイド部112は、針23の移動をガイドするための部材である。ガイド部112は、円筒形状となっており、円筒形状の軸は、枠体11の円筒形状の軸と同一となっている。ガイド部112には、筒の軸方向(図16における上下方向)に沿って形成された、針23が通過する貫通穴112aが形成されている。
【0076】
支持体113は、枠体111の内部において、枠体111の円筒形状の軸方向(図16における上下方向)における第1端部111aと第2端部111bとの間に形成されている。支持体113は、平板からなっている。支持体113には、複数の吸気孔113aが形成されている。
【0077】
排気部114は、枠体111の側面に設けられている。排気部114は、円筒状の孔114aが形成されている。図14に示すように、孔114aの一方の端部は、枠体111に設けられた開口部111cと接続しており、孔114aの他方の端部は、ポンプ120Cと接続している。
【0078】
次に、穿刺補助具100を用いた穿刺方法の一例について説明する。まず、穿刺補助具100を生体の皮膚Sに当接させる。次に、ポンプ120Aおよびポンプ120Bを駆動させる。これにより、第1固定部101A、第2固定部101Bの内部が減圧される。
【0079】
第1固定部101Aの枠体11の内部が減圧されると、生体の皮膚Sにおける、第1固定部101Aの枠体101の第1端部101aの内側の領域(第1領域)が第1固定部101Aの枠体101に張り付いた状態となる。同様に、第2固定部101Bの枠体101の内部が減圧されると、生体の皮膚Sにおける、第2固定部101Bの枠体101の第1端部101aの内側の領域(第2領域)が第2固定部101Bの枠体11に張り付いた状態となる。
【0080】
次に、この状態において、第1固定部101Aおよび第2固定部101Bを互いに遠ざかる方向に移動させる。これにより、生体の皮膚Sにおける、上記第1領域と上記第2領域との間の領域(第3領域)が引っ張られ、当該第3領域に張力が付与された状態となる。
【0081】
次に、ポンプ120Cを駆動させる。これにより、張付部110の枠体111の内部の空気を吸引する。これにより、張付部110の枠体111の内部が減圧される。なお、張付部110の枠体111の支持体113に複数の吸気孔113aが形成されているため、枠体111の内部全体を減圧することができる。
【0082】
図16は、穿刺補助具100を用いた穿刺において、張付部110の枠体111の内部が減圧されたときの様子を示す図であり、図14におけるC-C線矢視断面図である。張付部110の枠体111の内部が減圧されると、図16に示すように、生体の皮膚Sにおける、張付部110の枠体111の第1端部111aの内側の領域(図16に示す領域D4)が枠体111の内部に張り付いた状態となる。
【0083】
次に、シリンジ(不図示)を皮膚Sに向けて移動させることにより、針23を生体の皮膚Sに穿刺する。ここで、本実施形態における穿刺補助具100では、皮膚Sにおける針23が穿刺される領域に対して、第1固定部101Aおよび第2固定部101Bによって張力が付与された状態となっている。このため、実施形態1における針23の穿刺と比べて、針23の穿刺による皮膚Sの窪み量を小さくすることができる。その結果、針23が皮膚Sに印加するせん断応力をさらに大きくすることができる。これにより、座屈しやすい針23を座屈させることなく皮膚Sに穿刺する確率をさらい高めることができる。
【0084】
さらに、穿刺補助具100では、穿刺するときに針23が、張付部110に設けられたガイド部112によりガイドされる。これにより、針23が座屈することを防止することができるようになっている。換言すれば、外径が小さい針23を用いることができる。その結果、生体の痛点を刺激することを抑制することができる。
【0085】
また、穿刺補助具100では、ガイド部112が張付部110における皮膚Sが張り付く領域の内側に配置されている。これにより、針23が生体の皮膚Sを穿刺する箇所は、皮膚Sにおける、張付部110領域の内側の領域とすることができる。
【0086】
〔まとめ〕
本発明の一態様の穿刺補助具は、皮膚に張り付く張付部と、前記張付部における張り付く領域の内側に配置されたガイド部であって、針が通過する貫通穴が形成されており、前記針の移動をガイドするガイド部とを備える。
【0087】
また、本発明の一態様の穿刺補助具では、前記張付部は、前記皮膚を吸着してもよい。
【0088】
また、本発明の一態様の穿刺補助具では、前記張付部は、前記皮膚に粘着または接着してもよい。
【0089】
また、本発明の一態様の穿刺補助具では、前記張付部は、張り付く前記領域を囲い、内部が減圧される枠体を有し、前記枠体の前記皮膚側端と、前記ガイド部の前記皮膚側端とは、位置が揃っていてもよい。
【0090】
また、本発明の一態様の穿刺補助具では、前記張付部は、前記張付部の内部に吸い込まれた前記皮膚を支持する支持体を有してもよい。
【0091】
また、本発明の一態様の穿刺補助具では、前記張付部の内部の空気を吸引する吸引装置を備えてもよい。
【0092】
本発明の一態様の穿刺器具は、上記の穿刺補助具と、前記針を有する、前記吸引装置としてのシリンジと、前記張付部の内部の空間と前記シリンジの内部の空間とを接続する通気部とを備える。
【0093】
本発明の一態様の穿刺器具は、上記の穿刺補助具と、前記針を備える第1シリンジと、前記第1シリンジの中に格納されるピストンと、前記吸引装置としての第2シリンジと、一部が前記第2シリンジの中に格納されたプランジャと、前記張付部の内部の空間と前記第2シリンジの内部の空間とを接続する通気部とを備え、前記プランジャと前記ピストンとが接続部材によって接続されており、前記プランジャを引き出したときに、前記第2シリンジによって前記張付部の内部の空気を吸引した後に、前記ピストンが前記接続部材を介して引き上げられる。
【0094】
本発明の一態様の穿刺方法は、上記のいずれかの穿刺補助具を用いた穿刺方法であって、前記張付部が前記皮膚に張り付いた状態を継続したまま、前記針を皮膚に刺す。
【0095】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0096】
1、1A、1B 穿刺器具
10、30、100 穿刺補助具
11 枠体(張付部)
11a、101a、111a 第1端部(皮膚側端)
12、23、112 ガイド部
12a、31a、112a 貫通穴
12b 第3端部(皮膚側端)
13、113 支持体
23 針
24、44 第2シリンジ(吸引装置)
28 チューブ(通気部)
32 粘着物(張付部)
110 張付部
120C ポンプ(吸引装置)
S 皮膚
図1
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