IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル)の特許一覧

特許7324863ユーザ機器を追跡するための方法およびネットワークノード
<>
  • 特許-ユーザ機器を追跡するための方法およびネットワークノード 図1
  • 特許-ユーザ機器を追跡するための方法およびネットワークノード 図2
  • 特許-ユーザ機器を追跡するための方法およびネットワークノード 図3
  • 特許-ユーザ機器を追跡するための方法およびネットワークノード 図4
  • 特許-ユーザ機器を追跡するための方法およびネットワークノード 図5
  • 特許-ユーザ機器を追跡するための方法およびネットワークノード 図6
  • 特許-ユーザ機器を追跡するための方法およびネットワークノード 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-02
(45)【発行日】2023-08-10
(54)【発明の名称】ユーザ機器を追跡するための方法およびネットワークノード
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/00 20090101AFI20230803BHJP
   H04W 12/06 20210101ALI20230803BHJP
   H04W 12/72 20210101ALI20230803BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20230803BHJP
【FI】
H04W24/00
H04W12/06
H04W12/72
H04W92/24
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021562316
(86)(22)【出願日】2019-09-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-29
(86)【国際出願番号】 CN2019104959
(87)【国際公開番号】W WO2020215586
(87)【国際公開日】2020-10-29
【審査請求日】2021-12-17
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/084401
(32)【優先日】2019-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】ロン, ホンシア
【審査官】鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-539632(JP,A)
【文献】3GPP TS 32.422 V15.1.0,2018年06月21日,pp.15-30,107-112,130,150-156,178-180,https://www.3gpp.org/ftp//Specs/archive/32_series/32.422/32422-f10.zip
【文献】3GPP TS 23.003 V15.6.0,2018年12月22日,pp.37-38,https://www.3gpp.org/ftp//Specs/archive/23_series/23.003/23003-f60.zip
【文献】3GPP TS 23.502 V16.0.2,2019年04月01日,p.387,https://www.3gpp.org/ftp//Specs/archive/23_series/23.502/23502-g02.zip
【文献】Ericsson,AUSF Tracing Targeting a PEI[online],3GPP TSG CT WG4 #91 C4-192205,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG4_protocollars_ex-CN4/TSGCT4_91_Reno/Docs/C4-192205.zip>,2019年05月03日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
認証サーバ機能(AUSF)ノードにおける、ユーザ機器(UE)を追跡するための方法(100)であって、
前記UEの永久機器識別子に基づいて前記UEの追跡を開始するための追跡開始命令を受信する(110)ことと、
前記UEに関連する追跡要求データを取得する(120)ことと、
アクセスおよび移動管理機能(AMF)ノードから前記UEの前記永久機器識別子を含む第1のシグナリングメッセージを受信する(130)ことであって、前記第1のシグナリングメッセージはUE認証要求である、ことと、
前記第1のシグナリングメッセージを受信したことに応答して、前記追跡要求データに基づいて前記UEに関係する追跡記録を生成する(140)ことと
を含む方法。
【請求項2】
前記追跡要求データは前記追跡開始命令から得られる、請求項1に記載の方法(100)。
【請求項3】
前記追跡要求データは前記第1のシグナリングメッセージから得られる、請求項1に記載の方法(100)。
【請求項4】
前記追跡要求データは、1つまたは複数のトリガイベント、および/または、前記AUSFノードに関連する1つまたは複数のインターフェースを示す、請求項1からのいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項5】
前記追跡記録を生成する(140)ことは、
前記1つまたは複数のトリガイベントのうちの1つと関連し、前記1つまたは複数のインターフェースのうちの1つを介して送信または受信された1つまたは複数のシグナリングメッセージに関係する追跡記録を生成することを含む、請求項に記載の方法(100)。
【請求項6】
前記第1のシグナリングメッセージは加入者識別子をさらに含み、前記方法(100)は、前記加入者識別子に関連する前記永久機器識別子を記憶することをさらに含み、
前記追跡記録を生成する(100)ことは、
前記1つまたは複数のトリガイベントのうちの1つと関連し、前記1つまたは複数のインターフェースのうちの1つを介して送信または受信されたシグナリングメッセージに関係する追跡記録を、前記シグナリングメッセージが、前記永久機器識別子に関連する前記加入者識別子と同じである加入者識別子を含むと決定したことに応答して、生成することを含む、請求項に記載の方法(100)。
【請求項7】
前記加入者識別子は、加入者永久識別子(SUPI)、または、暗号化された加入者識別子(SUCI)を含む、請求項に記載の方法(100)。
【請求項8】
前記1つまたは複数のトリガイベントは、UE認証に関連するトリガイベント、ローミングのステアリング(SoR)保護に関連するトリガイベント、および/もしくは、UEパラメータ更新(UPU)保護に関連するトリガイベントを含み、ならびに/または、
前記1つまたは複数のインターフェースは、前記AUSFノードと前記AMFノードとの間のインターフェース、および/もしくは、前記AUSFノードと統合データマネジメント(UDM)ノードとの間のインターフェースを含む、請求項からのいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項9】
前記追跡開始命令は報告時間の指示をさらに含み、前記方法は、
前記報告時間において、前記追跡要求データに示される追跡収集エンティティに前記追跡記録を報告することをさらに含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項10】
追跡停止命令を受信し、前記UEの追跡を停止させることと、
追跡停止命令を受信したことに応答して、前記追跡要求データに示される追跡収集エンティティに前記追跡記録を報告することと
をさらに含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項11】
通信インターフェース(510)、プロセッサ(520)、および、メモリ(530)を具備する認証サーバ機能(AUSF)ノード(500)であって、
前記メモリ(530)は前記プロセッサ(520)によって実行可能な命令を含み、それによって、AUSFノード(500)は請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を実行するように動作可能である、AUSFノード(500)。
【請求項12】
コンピュータプログラム命令が記憶されたコンピュータ読取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラム命令は、認証サーバ機能(AUSF)ノード内のプロセッサによって実行されたとき、前記AUSFノードに請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータ読取り可能な記憶媒体。
【請求項13】
認証サーバ機能(AUSF)ノードにおけるユーザ機器(UE)の追跡を容易にするための、アクセスおよび移動管理機能(AMF)ノードにおける方法(200)であって、
前記UEの永久機器識別子を含むUE認証要求を前記AUSFノードへ送信する(210)ことを含む、方法(200)。
【請求項14】
前記UE認証要求は、追跡要求データをさらに含む、請求項13に記載の方法(200)。
【請求項15】
通信インターフェース(710)、プロセッサ(720)、および、メモリ(730)を具備するアクセスおよび移動管理機能(AMF)ノード(700)であって、
前記メモリ(730)は前記プロセッサ(720)によって実行可能な命令を含み、それによって、前記AMFノード(700)は、請求項13または14に記載の方法を実行するように動作可能である、AMFノード(700)。
【請求項16】
コンピュータプログラム命令が記憶されたコンピュータ読取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラム命令は、アクセスおよび移動管理機能(AMF)ノード内のプロセッサによって実行されたとき、前記AMFノードに請求項13または14に記載の方法を実行させる、コンピュータ読取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術に関し、より詳しくは、ユーザ機器(UE)を追跡するための方法およびネットワークノードに関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代システム(5GS)は、(加入者永久識別子(SUPI)を標識とする)加入者追跡および(永久機器識別子(PEI)を標識とする)機器追跡を、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様(TS)32.421 V15.0.0にて記述したように、サポートする。この技術仕様の全体は参照により本願明細書に組み込まれたものとする。
【0003】
3GPP TS 23.501 V16.0.2、TS 23.502 V16.0.2、および、TS 23.503 V16.0.0(これらの技術仕様全体は参照により本願明細書に組み込まれたものとする)は、UEのための追跡要求データ(または、追跡データと言及する)の供給を5GSシグナリングがどのようにサポートするかについて規定する。追跡要求データの供給は、運用アドミニストレーション保守(OAM)システムによってもサポートされ得る。追跡要求データは、例えば、追跡基準、追跡深さ、ネットワークエンティティの種類のリスト、トリガイベントのリスト、追跡収集エンティティのアドレス、および、インターフェースのリストを含む(追跡要求データの詳細については、TS 32.421を参照することができる)。追跡要求データは、UEの加入データ内に設定され得、他の加入データと共に、統合データマネジメント(UDM)ノードから、アクセスおよび移動管理機能(AMF)ノードに向けて供給され得る。
【0004】
AMFノードは、UDMノードから受信された追跡要求データを、このUDMノードから加入データを取得しないネットワークエンティティに向けて、例えば、アクセスネットワークノード、認証ノード(例えば、認証サーバ機能(AUSF)ノード)、および、ポリシー制御機能(PCF)に向けて転送することができる。
【0005】
AUSFノードは、AMFノードがUEを認証することを可能にするUE認証サービス(全体が参照により本願明細書に組み込まれる3GPP TS 29.509 V15.3.0に規定されたようなNausf_UEAuthenticationサービス)を提供する。AMFノードは、AUSFノードに以下の情報、すなわち、UE識別子(すなわち、SUPI)およびサービングネットワーク名を提供することによって、UEの認証を開始することができる。AMFノードによって提供される情報に応じて、AUSFノードは、以下の認証手続き、すなわち、5G認証および鍵合意(AKA)または拡張認証プロトコル(EAP)に基づく認証のうちの1つを始める。5G-AKAのさらなる詳細については、3GPP TS 33.501 V15.4.0を参照することができ、EAPに基づく認証の詳細については、3GPP TS 33.501 V15.4.0を参照することができる。いずれの認証手続きでも、AMFノードは、AUSFノードにUE認証要求を送信することができる。UE認証要求は、以下の表1に規定される認証情報(AuthenticationInfo)を含む。
【0006】
上記の表1に示されるように、UE認証要求は、SUPIまたは暗号化された加入者識別子(SUCI)、サービングネットワーク名、再同期情報、および、追跡データ(すなわち、追跡要求データ)を含む。表1のさらなる詳細については、3GPP TS 29.509の表6.1.6.2.2-1が参照され得る。
【発明の概要】
【0007】
本開示の1つの目的は、1つのUEを追跡するための方法およびネットワークノードを提供することである。
【0008】
本開示の第1の態様によれば、1つのUEを追跡するための認証サーバ機能(AUSF)ノードにおける方法が提供される。この方法は、UEの永久機器識別子に基づいてこのUEの追跡を開始するための追跡開始命令を受信すること、UEに関連する追跡要求データを取得すること、UEの永久機器識別子を含む第1のシグナリングメッセージをアクセスおよび移動管理機能(AMF)ノードから受信すること、および第1のシグナリングメッセージを受信したことに応答して追跡要求データに基づいてUEに関係する追跡記録を生成することを含む。
【0009】
一実施形態においては、追跡要求データは、追跡開始命令から取得され得る。
【0010】
一実施形態においては、追跡要求データは、第1のシグナリングメッセージから取得され得る。
【0011】
一実施形態においては、第1のシグナリングメッセージは、UE認証要求であり得る。
【0012】
一実施形態においては、追跡要求データは、1つまたは複数のトリガイベント、および/または、AUSFノードに関連する1つまたは複数のインターフェースを示すことができる。
【0013】
一実施形態においては、生成する動作は、1つまたは複数のトリガイベントのうちの1つと関連し、1つまたは複数のインターフェースのうちの1つを介して送信または受信された1つまたは複数のシグナリングメッセージに関係する追跡記録を生成することを含むことができる。
【0014】
一実施形態においては、前記第1のシグナリングメッセージはさらに加入者識別子を含み得、方法はさらに、加入者識別子に関連する永久機器識別子を記憶することを含むことができる。生成する動作は、1つまたは複数のトリガイベントのうちの1つと関連し、1つまたは複数のインターフェースのうちの1つを介して送信または受信されたシグナリングメッセージに関係する追跡記録を、このシグナリングメッセージが、永久機器識別子に関連する加入者識別子と同じである加入者識別子を含むと決定したことに応答して、生成することを含むことができる。
【0015】
一実施形態においては、加入者識別子は、SUPIまたはSUCIを含むことができる。
【0016】
一実施形態においては、1つまたは複数のトリガイベントは、UE認証に関連するトリガイベント、ローミングのステアリング(SoR:Steering of Roaming)保護に関連するトリガイベント、および/もしくは、UEパラメータ更新(UPU)保護に関連するトリガイベントを含むことができ、ならびに/または、1つまたは複数のインターフェースは、AUSFノードとAMFノードとの間のインターフェース、および/もしくは、AUSFノードとUDMノードとの間のインターフェースを含むことができる。
【0017】
一実施形態においては、追跡開始命令は報告時間の指示をさらに含むことができ、方法は、報告時間において、追跡要求データに示される追跡収集エンティティに追跡記録を報告することをさらに含むことができる。
【0018】
一実施形態においては、方法は、UEの追跡を停止させるための追跡停止命令を受信すること、および、追跡停止命令を受信したことに応答して、追跡要求データに示される追跡収集エンティティに追跡記録を報告することをさらに含むことができる。
【0019】
本開示の第2の態様によれば、AUSFノードが提供される。AUSFノードは、通信インターフェース、プロセッサ、および、メモリを含む。このメモリは、プロセッサによって実行可能な命令を含み、それによってAUSFノードが上記の第1の態様による方法を実行するように動作可能である。
【0020】
本開示の第3の態様によれば、コンピュータ読取り可能な記憶媒体が提供される。このコンピュータ読取り可能な記憶媒体には、コンピュータプログラム命令が記憶される。コンピュータプログラム命令は、AUSFノードのプロセッサによって実行されたとき、AUSFノードに上述の第1の態様に従って方法を実行させる。
【0021】
本開示の第4の態様によれば、AUSFノードでUEの追跡を容易にするためのAMFノードにおける方法が提供される。この方法は、UEの永久機器識別子を含むUE認証要求をAUSFノードへ送信することを含む。
【0022】
一実施形態においては、UE認証要求は、追跡要求データをさらに含むことができる。
【0023】
本開示の第5の態様によれば、AMFノードが提供される。AMFノードは、通信インターフェース、プロセッサ、および、メモリを含む。このメモリは、プロセッサによって実行可能な命令を含み、それによってAMFノードが上記の第4の態様による方法を実行するように動作可能である。
【0024】
本開示の第6の態様によれば、コンピュータ読取り可能な記憶媒体が提供される。このコンピュータ読取り可能な記憶媒体には、コンピュータプログラム命令が記憶される。これらのコンピュータプログラム命令は、AMFノードのプロセッサによって実行されたとき、AMFノードに上記の第4の態様による方法を実行させる。
【0025】
本開示の実施形態を用いると、UEの永久機器識別子に基づいてUEの追跡を開始するための追跡開始命令を受信し、このUEに関連する追跡要求データを得た後に、AUSFノードは、UEの永久機器識別子を含むシグナリングメッセージを受信し、これに応じて、追跡要求データに基づいてUEに関係する追跡記録を生成する。このようにして、AUSFノードには、UEの永久機器識別子が提供され得、したがって、その永久機器識別子に基づいて、UEを追跡することが可能にされる。
【0026】
上記および他の目的、特徴、および、利点は、図面を参照する実施形態の以下の説明から、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本開示の一実施形態によりUEを追跡するための認証ノードにおける方法を示すフローチャートである。
図2】本開示の一実施形態により認証ノードにおけるUEの追跡を容易にするためのネットワークノードにおける方法を示すフローチャートである。
図3】本開示の一実施形態によりUEを追跡する手順を示す概略図である。
図4】本開示の一実施形態による認証ノードのブロック図である。
図5】本開示の他の実施形態による認証ノードのブロック図である。
図6】本開示の一実施形態によるネットワークノードのブロック図である。
図7】本開示の他の実施形態によるネットワークノードのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本明細書における、「1つの実施形態」、「一実施形態」、「例示的な一実施形態」等の言及は、記述されている実施形態が特定の特徴、構造、または、特性を含むことができることを示す。しかし、全ての実施形態がこれらの特定の特徴、構造、または、特性を含むことは必要でない。さらに、この種のフレーズが必ずしも同じ実施形態を指しているというわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または、特性が一実施形態に関連して記載されるときには、明示的に記載されているか否かを問わず、他の実施形態に関しても、そのような特徴、構造、または、特性に影響を及ぼすことは当業者の知識の範囲内にあると考えられる。
【0029】
本願明細書においては、「第1の」および「第2の」等の用語が様々の要素を記載するために用いられることがあるが、これらの要素がこれらの用語によって限定されているべきものではないと理解されねばならない。これらの用語は、1つの要素をもう1つの要素と区別するためだけに用いられている。例えば、第1の要素は第2の要素と称され得、同様に、第2の要素は、例示的な実施形態の要旨を逸脱しない範囲で、第1の要素と称され得る。本明細書においては、「および/または」という用語は、関連して列挙された用語のうちの1つまたは複数の任意のおよびあらゆる組合せを含む。
【0030】
本願明細書において用いられる用語は、具体的な実施形態を記載するためだけのものであり、例示的な実施形態を限定することを意図しない。本明細書においては、明確にそうでないと示されない限り、単数形「a」、「an」、または、「the」は複数形も含むよう意図されている。「具備する(comprises)」、「具備している(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」、および/または、「含む(including)」という用語は、本願明細書において使われるときには、提示された特徴、要素、および/または、コンポーネント等の存在を明記するが、1つまたは複数の他の特徴、要素、コンポーネント、および/または、それらの組合せの存在または追加を排除しないこともさらに理解されるであろう。
【0031】
以下の説明および請求項において、異なるように規定されない限り、本願明細書において用いられる全ての専門的および科学的な用語は、この開示が属する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
【0032】
上述のように、AMFノードは、UDMノードから受信されるような、(例えば、UE認証要求内の)UEについての追跡要求データを、AUSFノードまで転送することができる。上の表1に示されるように、UE認証要求は、加入者識別子(例えば、SUPIまたはSUCI)をも含む。しかしながら、AUSFがUEの機器識別子を知らない場合には、AUSFはUEの機器識別子を追跡することは可能でないだろう。
【0033】
図1は、本開示の一実施形態によりUEを追跡する方法100を示すフローチャートである。方法100は、認証ノード(例えば、AUSFノード)において実行され得る。
【0034】
ブロック110においては、UEの機器識別子に基づいてUEを追跡することを開始させる追跡開始命令が受信される。この追跡開始命令は、オペレータの管理システム(例えば、運用アドミニストレーション保守(OAM)システム)から受信され得る。機器識別子はUEのPEIであり得る。
【0035】
ブロック120においては、UEに関連する追跡要求データが得られる。
【0036】
ブロック130においては、UEの機器識別子(例えば、PEI)を含む第1のシグナリングメッセージがネットワークノードから受信される。一例においては、ネットワークノードはAMFノードであり得、第1のシグナリングメッセージはUE認証要求であり得る。特に、UE認証要求は、AMFノードにおけるセキュリティアンカー機能(SEAF:SEcurity Anchor Function)から送信され得る。例えば、表1に規定される認証情報AuthenticationInfoは、下の表2に示されるように、PEIを含めるために延長され得る。
【0037】
認証ノードは、UEの機器識別子を追跡することができるように、他のいずれかの適切なネットワークノードから、他のいずれかの適切なシグナリングメッセージ内の、UEの機器識別子(例えば、PEI)を取得することができると理解され得る。
【0038】
例えば、ブロック120においては、追跡要求データは、ブロック110において受信された追跡開始命令から取得され得る。その代わりに、または、それに加えて、追跡要求データは、ブロック130において受信された第1のシグナリングメッセージから取得され得る。上述のように、AMFノードからAUSFノードまで送信されたUE認証要求は、追跡要求データ(すなわち、表1に「traceData」で示される)を伝えることができる。追跡要求データは、UDMノードからの、UEのための加入データからAMFノードによって取得され得る。追跡要求データが追跡開始命令によって伝えられるとき、表1に示される「traceData」のデータ構造も用いられ得る。例えば、追跡要求データは、以下の表3に規定されるデータ構造を有することができる。
【0039】
表3のさらなる詳細については、3GPP TS 29.571の表5.6.4.1-1 V15.3.0を参照することができる。3GPP TS 29.571の表5.6.4.1-1 V15.3.0の全体は参照により本願明細書に組み込まれたものとする。
【0040】
ブロック140においては、第1のシグナリングメッセージを受信したことに応答して、言い換えると、第1のシグナリングメッセージに含まれる機器識別子が追跡開始命令に含まれる機器識別子と同じであると決定したことに応答して、追跡要求データに基づいてUEに関係する追跡記録が生成される。
【0041】
一例においては、追跡要求データは、特に、1つまたは複数のトリガイベント、および/または、認証ノードに関連する1つまたは複数のインターフェースを示すことができる。すなわち、追跡要求データによって要求された各インターフェースを介した各トリガイベントに関連する1つまたは複数のシグナリングメッセージに関係する情報を認証ノードが記録するべきであることをこの追跡要求データにおいて示すことができる。例えば、1つまたは複数のトリガイベントは、(Nausf_UEAuthenticationサービスのための)UE認証に関連するトリガイベント、(Nausf_SoRProtectionサービスのための)SoR保護に関連するトリガイベント、および/または、(Nausf_UPUProtectionサービスのための)UPU保護に関連するトリガイベントを含むことができる。1つまたは複数のインターフェースは、認証ノードとAMFノードとの間のインターフェース(AUSFノードとAMFノードとの間のインターフェースはN12として知られている)、および/または、認証ノードとUDMノードとの間のインターフェース(AUSFノードとUDMノードとの間のインターフェースはN13として知られている)を含むことができる。
【0042】
ブロック140においては、1つまたは複数のトリガイベントのうちの1つに関連し、1つまたは複数のインターフェースのうちの1つを介して送信または受信される1つまたは複数のシグナリングメッセージに関係する追跡記録が生成され得る。例えば、追跡要求データがUE認証およびインターフェースN12に関連するトリガイベントを示すときに、認証ノードは、UE認証要求、および、UE認証のための後続のN12を介したシグナリングメッセージに関係する情報を含む追跡記録を生成することができる。例えば、追跡要求データがさらに「最大」の追跡深さを示すときには、追跡記録は、UE認証要求および後続のシグナリングメッセージの生のメッセージを含むことができる。他の例として、追跡要求データがUE認証およびインターフェースN12およびN13に関連するトリガイベントを示すときには、認証ノードは、N12およびN13を介したUE認証のための各シグナリングメッセージに関係する情報を含む追跡記録を生成することができる。
【0043】
一例においては、第1のシグナリングメッセージ(例えば、UE認証要求)は、加入者識別子(例えば、SUPIまたはSUCI)をさらに含むことができる。認証ノードは、加入者識別子に関連して機器識別子を記憶することができる。そして、追跡要求データに示される1つまたは複数のトリガイベントのうちの1つと関連し、追跡要求データに示される1つまたは複数のインターフェースのうちの1つを介して送信または受信されるシグナリングメッセージを受信すると、このシグナリングメッセージが機器識別子に関連する加入者識別子と同じ加入者識別子を含むと決定するとき、認証ノードはこのシグナリングメッセージに関係する追跡記録を生成することができる。すなわち、シグナリングメッセージが如何なる機器識別子も含まない場合であっても、例えば、認証ノードにおいてUE認証プロセスで追跡されるべき機器識別子に関連付けられた加入者識別子をこのシグナリングメッセージが含む限り、このシグナリングメッセージに関係する情報が機器追跡の目的で記録され得る。
【0044】
一例においては、追跡開始命令が報告時間の指示をさらに含むときに、認証ノードは、この報告時間において、追跡要求データに示される追跡収集エンティティに対して追跡記録を報告することができる。あるいは、認証ノードは、例えば、OAMシステムからUEの追跡を停止させる追跡停止命令を受信すると、これに応じて、追跡要求データに示される追跡収集エンティティに、追跡記録を報告することができる。
【0045】
図2は、本開示の一実施形態により認証ノードでUEの追跡を容易にする方法200を示すフローチャートである。方法200はネットワークノード(例えば、AMFノード、または、特にAMFノードのSEAF)において実行され得、認証ノードはAUSFノードであり得る。
【0046】
ブロック210で、UEの機器識別子を含むUE認証要求が認証ノードに対して送信される。例えば、機器識別子は、PEIであり得る。UE認証要求は、図1のブロック130における認証ノードによって受信された第1のシグナリングメッセージに対応することができる。その結果、認証ノードにはUEの機器識別子が与えられ、それにより、機器識別子に基づいてUEを追跡することが可能にされる。
【0047】
図1に関連して上に述べたように、UE認証要求は、UEの追跡のための追跡要求データをさらに含むことができる。追跡要求データは、UDMノードからのUEのための加入データから取得され得る。
【0048】
以下に、上記方法100および200が図3のシーケンス図を参照してさらに説明される。図3は本開示の一実施形態によりUEを追跡する手順を示す。
【0049】
図3に示されるように、3.1において、AUSFノードでPEIに基づいてUEの追跡を開始するために、AUSFノードは、UEのPEIを含む追跡セッション開始をOAMシステムから受信する。追跡セッション開始は、追跡要求データを含むことができ、オプションとして報告時間を含むことができる。次に、UE認証プロセスが実行される。この例ではUE認証プロセスが5G-AKAに基づくが、変形例としてはEAPに基づく認証プロセスが用いられ得る。3.2において、AMFノードは、1つのUEから登録要求を受信する。3.3において、AMFノード(または、特にAMFノードのSEAF)は、UE認証要求をAUSFノードに送信する。UE認証要求は、UE、SUPI、または、SUCI、およびオプションとして追跡要求データのPEIを含む。この例では、3.1または3.3においてAUSFノードによって受信された追跡要求データが以下の事項を示すことができると仮定される。
-traceRef:123-456-ID1、
-traceDepth:最大、
-neTypeList:AUSF、
-eventList:UE認証、
-collectionEntityIpv4Addr:192.168.1.1、
-interfaceList:N12、N13
【0050】
3.3において受信されたUE認証要求のPEIが追跡セッション開始内のPEIと同じであるときに、AUSFノードはUE認証要求が追跡されるべきUEのためのものであると決定する。さらに、UE認証要求がUE認証のトリガイベントに関連付けられ、N12を介して受信されるとき、AUSFノードはUE認証要求に関係する情報を記録するために追跡記録を生成する。ここで、追跡深さが「最大」にセットされるとき、UE認証要求の生のメッセージが記録される。3.4で、AUSFノードは、UDMノードに認証ベクター要求を送信する。認証ベクター要求はUE認証のトリガイベントとも関連付けられており、N13を介して送信されるとき、AUSFノードは、追跡記録内の認証ベクター要求に関係する情報を記録する。そして、UE認証プロセスは以下のように続く。3.5において、UDMのノードは、認証ベクター要求への応答をN13を介してAUSFノードに送信する。3.6において、AUSFノードは、N12を介してUE認証要求への応答を送信する。3.7において、AMFノードはUEに認証データを送り、3.8において、認証確認を受信する。3.9において、AMFノードは、UE認証確認をN12を介してAUSFに送信する。3.10において、AUSFノードは、認証結果確認をN13を介してUDMノードに送信する。3.11において、AUSFノードは、UDMノードからN13を介して承認を受信し、3.12において、N12を介してAMFノードに承認を送る。このプロセスでは、AUSFノード記録情報は、N12またはN13を介して送信または受信される(3.5、3.6、3.9、3.10、3.11、および、3.12において、送信または受信されるシグナリングメッセージを含む)各シグナリングメッセージに関係する情報を追跡記録内に記録する。3.13において、AUSFノードはOAMシステムから追跡セッション停止を受信し、UEの追跡を停止させる。3.14において、AUSFノードは、追跡要求データに示される追跡収集エンティティに、追跡記録を報告する。AUSFノードは、追跡セッション停止に応じて追跡記録を報告する代わりに、3.1において受信された追跡セッション開始に示される時間に従って周期的に追跡記録を報告することができる。
【0051】
上述のような方法100に対応して認証ノードが提供される。図4は、本開示の一実施形態による認証ノード400のブロック図である。
【0052】
図4に示されるように、認証ノード400は、UEの機器識別子に基づいてUEの追跡を開始するための追跡開始命令を受信するように設定される受信ユニット410を含む。認証ノード400は、UEに関連する追跡要求データを取得するように設定される取得ユニット420をさらに含む。受信ユニット410は、さらにUEの機器識別子を含む第1のシグナリングメッセージをネットワークノードから受信するように設定される。認証ノード400は、第1のシグナリングメッセージを受信したことに応答して追跡要求データに基づいてUEに関係する追跡記録を生成するように設定される生成ユニット430をさらに含む。
【0053】
一実施形態においては、追跡要求データは追跡開始命令から取得され得る。
【0054】
一実施形態においては、追跡要求データは第1のシグナリングメッセージから取得され得る。
【0055】
一実施形態においては、ネットワークノードはAMFノードであり得、第1のシグナリングメッセージはUE認証要求であり得る。
【0056】
一実施形態においては、追跡要求データは、1つまたは複数のトリガイベント、および/または、認証ノードに関連する1つまたは複数のインターフェースを示すことができる。
【0057】
一実施形態においては、生成ユニット430は、1つまたは複数のトリガイベントのうちの1つに関連し、1つまたは複数のインターフェースのうちの1つを介して送信または受信される1つまたは複数のシグナリングメッセージに関係する追跡記録を生成するように設定され得る。
【0058】
一実施形態においては、第1のシグナリングメッセージは、加入者識別子をさらに含むことができる。認証ノード400は、加入者識別子に関連して機器識別子を記憶するように設定される記憶装置をさらに含むことができる。シグナリングメッセージが機器識別子に関連する加入者識別子と同じである加入者識別子を含むと決定したことに応答して、生成ユニット430は、1つまたは複数のトリガイベントのうちの1つに関連するシグナリングメッセージに関係する追跡記録を生成するように設定され得、1つまたは複数のインターフェースのうちの1つを介して送信または受信され得る。
【0059】
一実施形態においては、加入者識別子はSUPIまたはSUCIを含むことができる。
【0060】
一実施形態においては、1つまたは複数のトリガイベントは、UE認証に関連するトリガイベント、ローミングのステアリング(SoR)保護に関連するトリガイベント、および/もしくは、UEパラメータ更新(UPU)保護に関連するトリガイベントを含むことができ、ならびに/または、1つまたは複数のインターフェースは、認証ノードとAMFノードとの間のインターフェース、および/もしくは、認証ノードとUDMノードとの間のインターフェースを含むことができる。
【0061】
一実施形態においては、追跡開始命令は報告時間の指示をさらに含むことができる。認証ノード400は、報告時間において、追跡要求データに示される追跡収集エンティティに追跡記録を報告するように設定される報告ユニットをさらに含むことができる。
【0062】
一実施形態においては、受信ユニット410は、さらに、UEの追跡を停止させるための追跡停止命令を受信するように設定され得る。認証ノード400は、追跡停止命令を受信したことに応答して追跡要求データに示される追跡収集エンティティに追跡記録を報告するように設定される報告ユニットをさらに含むことができる。
【0063】
一実施形態においては、機器識別子はPEIであり得る。
【0064】
一実施形態においては、認証ノードはAUSFノードであり得る。
【0065】
受信ユニット410、取得ユニット420、および、生成ユニット430は、純粋なハードウェアソリューションとして、または、ソフトウェアおよびハードウェアの組合せとして、例えば、プロセッサまたはマイクロプロセッサ、および、適切なソフトウェア、および、ソフトウェアを記憶するためのメモリ、ならびに、上に記述され、且つ、例えば、図1に示されたた動作を実行するように設定された、プログラマブルロジックデバイス(PLD)または他の電子コンポーネントまたは処理回路のうちの1つまたは複数によって実装され得る。
【0066】
図5は、本開示の他の実施態様による認証ノード500のブロック図である。
【0067】
認証ノード500は、通信インターフェース510、プロセッサ520、および、メモリ530を含む。メモリ530は、プロセッサ520によって実行可能な命令を含み、それによって、認証ノード500は、例えば、図1に関連して前に記述されている手順の動作を実行するように動作可能である。特に、メモリ530は、プロセッサ520によって実行可能な命令を含み、それによって、認証ノード500が以下の動作、すなわち、追跡開始命令を受信し、UEの機器識別子に基づいて、UEの追跡を開始させること、UEに関連する追跡要求データを取得すること、UEの機器識別子を含む第1のシグナリングメッセージをネットワークノードから受信すること、および、第1のシグナリングメッセージを受信したことに応答して、追跡要求データに基づいてUEに関係する追跡記録を生成することを実行するように動作可能である。
【0068】
一実施形態においては、追跡要求データは、追跡開始命令から取得され得る。
【0069】
一実施形態においては、追跡要求データは、第1のシグナリングメッセージから取得され得る。
【0070】
一実施形態においては、ネットワークノードはAMFノードであり得、第1のシグナリングメッセージはUE認証要求であり得る。
【0071】
一実施形態においては、追跡要求データは、1つまたは複数のトリガイベント、および/または、認証ノードに関連する1つまたは複数のインターフェースを示すことができる。
【0072】
一実施形態においては、生成する動作は、1つまたは複数のトリガイベントのうちの1つに関連し、1つまたは複数のインターフェースのうちの1つを介して送信または受信された1つまたは複数のシグナリングメッセージに関連する追跡記録を生成することを含むことができる。
【0073】
一実施形態においては、第1のシグナリングメッセージは、加入者識別子をさらに含むことができる。メモリ530は、プロセッサ520によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、認証ノード500が、加入者識別子に関連して機器識別子を記憶することを実行するように動作可能である。生成する動作は、を1つまたは複数のトリガイベントのうちの1つに関連し、1つまたは複数のインターフェースのうちの1つを介して送信または受信されたシグナリングメッセージが、機器識別子に関連する加入者識別子と同じである加入者識別子を含むと決定したことに応答して、シグナリングメッセージに関連する追跡記録を生成すること含むことができる。
【0074】
一実施形態においては、加入者識別子はSUPIまたはSUCIを含むことができる。
【0075】
一実施形態においては、1つまたは複数のトリガイベントは、UE認証に関連するトリガイベント、ローミングのステアリング(SoR)保護に関連するトリガイベント、および/もしくは、UEパラメータ更新(UPU)保護に関連するトリガイベントを含むことができ、ならびに/または、1つまたは複数のインターフェースは、認証ノードとAMFノードとの間のインターフェース、および/もしくは、認証ノードとUDMノードとの間のインターフェースを含むことができる。
【0076】
一実施形態においては、追跡開始命令は、報告時間の指示をさらに含むことができる。メモリ530は、プロセッサ520によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、認証ノード500が、る報告時間において、追跡要求データに示される追跡収集エンティティに追跡記録を報告することを実行するように動作可能である。
【0077】
一実施形態においては、メモリ530は、プロセッサ520によって実行可能な命令をさらに含むことができ、それによって、認証ノード500が、UEの追跡を停止させるための追跡停止命令を受信すること、および追跡停止命令を受信したことに応答して、追跡要求データに示される追跡収集エンティティに追跡記録を報告することを実行するように動作可能である。
【0078】
一実施形態においては、機器識別子はPEIであり得る。
【0079】
一実施形態においては、認証ノードはAUSFノードであり得る。
【0080】
方法200に対応して上述のように、ネットワークノードが提供される。図6は、本開示の一実施形態によるネットワークノード600のブロック図である。
【0081】
図6に示されるように、ネットワークノード600は、UEの機器識別子を含むUE認証要求を認証ノードへ送信するように設定される送信ユニット610を含む。
【0082】
一実施形態においては、UE認証要求は、追跡要求データをさらに含むことができる。
【0083】
一実施形態においては、ネットワークノードはAMFノードであり得、認証ノードはAUSFノードであり得、機器識別子はPEIであり得る。
【0084】
送信ユニット610は、純粋なハードウェアソリューションとして、または、ソフトウェアおよびハードウェアの組合せとして、例えばプロセッサまたはマイクロプロセッサ、および、適切なソフトウェア、および、ソフトウェアを記憶するためのメモリ、ならびに、上に記述され、且つ、例えば、図2に示された動作を実行するように設定された、プログラマブルロジックデバイス(PLD)または他の電子コンポーネントまたは処理回路のうちの1つまたは複数によって実装され得る。
【0085】
図7は、本開示の別の実施形態によるネットワークノード700のブロック図である。
【0086】
ネットワークノード700は、通信インターフェース710、プロセッサ720、および、メモリ730を含む。メモリ730は、プロセッサ720によって実行可能な複数の命令を含み、それによって、ネットワークノード700は、例えば、図2に関連して前に記述されている手順の動作を実行するように動作可能である。特に、メモリ730は、プロセッサ720によって実行可能な命令を含み、それによって、ネットワークノード700がUEの機器識別子を含むUE認証要求を認証ノードへ送信することを実行するように動作可能である。
【0087】
一実施形態においては、UE認証要求は、追跡要求データをさらに含むことができる。
【0088】
一実施形態においては、ネットワークノードはAMFノードであり得、認証ノードはAUSFノードであり得、機器識別子はPEIであり得る。
【0089】
本開示は、不揮発性または揮発性メモリの形の少なくとも1つのコンピュータプログラム製品(例えば、コンピュータ読取り可能な固定記憶媒体、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、および、ハードドライブ)も提供する。このコンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムを含む。このコンピュータプログラムは、プロセッサ520によって実行されると、認証ノード500に、例えば、図1に関連して上に記述されている手順の動作を実行させる、コード/コンピュータ読取可能な命令、または、実行されると、プロセッサ720がネットワークノード700に、例えば、図2に関連して上に記述されている手順の)動作を実行させる、コード/コンピュータ読取可能な命令を含む。
【0090】
コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムモジュールで構築されるコンピュータプログラムコードとして設定され得る。コンピュータプログラムモジュールは、基本的には図1または図2に図示されるフローの動作を実行することができる。
【0091】
プロセッサは、単一のCPU(中央演算処理装置)であり得るが、2つ以上の処理ユニットを含むこともできる。例えば、プロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、命令セットプロセッサ、および/または、関連するチップセット、および/または、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)のような特殊目的マイクロプロセッサを含むことができる。プロセッサは、キャッシュ目的のためのボードメモリを含むこともできる。コンピュータプログラムは、プロセッサに接続するコンピュータプログラム製品によって伝えられ得る。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読取り可能な固定記憶媒体を含むことができる。例えば、コンピュータプログラム製品は、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、または、EEPROMであり得る。上述のコンピュータプログラムモジュールは、別の実施形態では、メモリの形で複数の異なるコンピュータプログラム製品上に分散され得る。
【0092】
本開示をその複数の実施形態を参照して説明した。本開示の趣旨および範囲を逸脱することなく様々の修正、変形、および、追加が当業者によりなされ得ることは理解されるべきである。従って、本開示の範囲は、上述の特定の実施形態に限られるものではなく、添付の請求項によってのみ規定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7