(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-03
(45)【発行日】2023-08-14
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
D06F 37/40 20060101AFI20230804BHJP
【FI】
D06F37/40 C
(21)【出願番号】P 2020148474
(22)【出願日】2020-09-03
【審査請求日】2022-10-03
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123102
【氏名又は名称】宗田 悟志
(72)【発明者】
【氏名】勝山 雄介
(72)【発明者】
【氏名】松岡 真二
(72)【発明者】
【氏名】石原 俊吾
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-137911(JP,A)
【文献】特開2008-220797(JP,A)
【文献】中国実用新案第2926283(CN,Y)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 37/00~37/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転自在に設けられた回転槽と、
前記回転槽の外底部に固定されているベースプレートと、
軸を介して前記回転槽を回転駆動させるモータと、
前記軸を軸支えする軸受と、
前記
ベースプレートの内部に
インサート成形または嵌め込みにより設けられ、前記軸を圧入嵌合により固定する軸固定部と、
耐食性を有し、前記軸固定部より前記軸受側に配置されて前記軸を保護する軸保護部と、
前記回転槽の内部の水が前記軸および前記軸固定部に侵入することを抑止するためのシール部と、
を備え
、
前記軸固定部は、内部に形成された円筒状の空洞と、前記空洞に前記軸を圧入するための開口と、を有し、
前記空洞の内径は、前記開口に近い軸固定部第2部分よりも、前記開口から遠い軸固定部第1部分の方が小さく、
前記軸の先端側の軸第1部分の外径は、前記軸固定部第2部分の内径よりも小さく、前記軸固定部第1部分の内径よりもわずかに大きく、
前記軸の前記軸第1部分よりも前記先端から遠い軸第2部分の外径は、前記軸固定部第2部分の内径よりもわずかに大きい
洗濯機。
【請求項2】
前記シール部は、前記軸、前記軸固定部、または前記回転槽の底部と前記軸保護部との間に配設される
請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記軸固定部は、一般鋼材で構成される
請求項1
または2に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記軸固定部の外周には、セレーション加工により形成され、前記
ベースプレートと前記軸固定部との間の相対回転を抑止する回転抑止構造が設けられる
請求項1から
3のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項5】
前記軸には、前記軸保護部と嵌合して、前記軸受側に水が侵入することを抑止するためのオイルシールが取り付けられる
請求項1から
4のいずれかに記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されたドラム式洗濯機は、本体と、本体にサスペンション構造によって支持された水槽と、水槽内に回転自在に支持された回転ドラムとを備える。水槽の底部中央には、回転軸を支える軸受けを保持するための軸受けケースが固着されている。軸受けケースの回転ドラム側出口には、水封用のオイルシールが固定されており、軸受け等への水の浸入を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の構成では、回転ドラムや外槽部品が水により腐食して衣類が汚染されたり強度が劣化したりするなどの問題が生じるのを避けるため、給水された水に直接触れる部材には、ステンレス等の耐食性に優れた材料か、十分に防錆処理のされた材料を使用する必要がある。腐食防止性能に優れた構造を低コストで実現するための技術が求められる。
【0005】
本開示は、腐食防止性能に優れた洗濯機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における洗濯機は、回転自在に設けられた回転槽と、回転槽の外底部に固定されているベースプレートと、軸を介して回転槽を回転駆動させるモータと、軸を軸支えする軸受と、ベースプレートの内部にインサート成形または嵌め込みにより設けられ、軸を圧入嵌合により固定する軸固定部と、耐食性を有し、軸固定部より軸受側に配置されて軸を保護する軸保護部と、回転槽の内部の水が軸および軸固定部に侵入することを抑止するためのシール部と、を備え、軸固定部は、内部に形成された円筒状の空洞と、空洞に軸を圧入するための開口と、を有し、空洞の内径は、開口に近い軸固定部第2部分よりも、開口から遠い軸固定部第1部分の方が小さく、軸の先端側の軸第1部分の外径は、軸固定部第2部分の内径よりも小さく、軸固定部第1部分の内径よりもわずかに大きく、軸の軸第1部分よりも先端から遠い軸第2部分の外径は、軸固定部第2部分の内径よりもわずかに大きい。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、腐食防止性能に優れた洗濯機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の実施の形態1に係るドラム式洗濯機の縦断面図
【
図2】回転軸とベースプレートとが接合された状態を示す図
【
図3】回転軸とベースプレートとの接合部分の断面図
【
図7】ベースプレートと樹脂部材と嵌合用スリーブの断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
【0010】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0011】
(実施の形態1)
以下、図を用いて、実施の形態1を説明する。
【0012】
[1-1.構成]
図1は、本開示の実施の形態1に係るドラム式洗濯機100の縦断面図である。
【0013】
ドラム式洗濯機100は、筐体1と、水槽3と、回転ドラム4とを備える。水槽3は、筐体1にサスペンション構造2によって支持される。回転ドラム4は、水槽3内に回転自在に支持される。回転ドラム4は、本開示の回転槽の一例である。
【0014】
回転ドラム4は、ステンレス等の耐食性に優れた材料で有底円筒形に形成され、外周部の全面にわたって多数の通水孔15を有する。回転ドラム4の回転中心に回転軸16が固着される。回転ドラム4は、回転ドラム4の軸心方向が正面側から背面側に向けて下向きに傾斜するように配設される。
【0015】
回転ドラム4の外底部(
図1で右方)には、回転ドラム4の底部を補強するためのフランジ状のベースプレート5が固定されている。ベースプレート5は、その回転中心が回転ドラム4の回転中心と一致するように回転ドラム4に固着されている。回転軸16の一端が回転ドラム4およびベースプレート5の回転中心に固定されており、他端には従属プーリ6が固定されている。
【0016】
従属プーリ6は、ベルト8を介して水槽3の外底面に配設されたモータ7に連結されている。モータ7の回転は、モータ7の回転軸7aに固着された駆動プーリ23と回転軸16の端部に固設された従属プーリ6との間に張架されたベルト8により回転軸16に伝導される。モータ7を回転させることにより、回転ドラム4が回転され、衣類の洗濯、すすぎ、脱水が行われる。
【0017】
回転ドラム4の内壁面には数個の突起板24が設けられる。回転ドラム4が回転すると、突起板24により内部の衣類が回転方向に持ち上げられて落下する。これにより、撹拌動作、いわゆるたたき洗いが行われる。
【0018】
本体内の上部空間には、給水バルブを含む給水弁10が配設される。この給水弁10から供給された水は、洗剤ケース12の底部に接続された注水管14を通して、水槽3の上方に設けられた注水口14aから水槽3内へと供給される。水槽3に貯留した水は、回転ドラム4に形成された多数の通水孔15を通して回転ドラム4内へ流入する。
【0019】
水槽3の側面下部には排水口3aが設けられる。排水口3aに接続された排水バルブ21が開放されると、水槽3内の水は排水管22を通して機外へと排出される。
【0020】
水槽3の底部中央には、回転軸16を支える軸受け19、20を保持するための軸受けケース17が固着されている。また、軸受けケース17の回転ドラム4側出口には、水封用のオイルシール18が固定されており、軸受け19、20等への水の浸入を防止している。
【0021】
図2(a)(b)は、回転軸16とベースプレート5とが接合された状態を示す。
図2(a)は、回転軸16とベースプレート5とが接合された状態の斜視図であり、
図2(b)は、回転軸16とベースプレート5とが接合された状態の断面図である。
【0022】
回転軸16は、ベースプレート5の内部に設置された略円筒状の嵌合用スリーブ27に圧入嵌合される。これにより、固定ボルト等の接合部材を使用しなくても、回転軸16とベースプレート5を接合することができる。
【0023】
図3は、実施の形態1に係るドラム式洗濯機100の回転軸16とベースプレート5との接合部分の断面図である。
図4は、
図3におけるフランジ部材の周辺の拡大図である。
【0024】
回転軸16は、S45C等の一般鋼材で加工された円柱状の軸部材16aと、ステンレス等の耐食性に優れた材料をフランジ状に加工したフランジ部材16bとの二つの部材から構成される。フランジ部材16bは、本開示の軸保護部の一例である。回転軸16は、フランジ部材16bに軸部材16aを圧入嵌合することにより一体に構成されている。フランジ部材16bは、嵌合用スリーブ27より軸受け19側に配置されて軸部材16aを保護する。
【0025】
回転軸16の軸部材16aは、回転ドラム4の底部のベースプレート5と回転軸16とを固定する嵌合用スリーブ27に圧入嵌合される。嵌合用スリーブ27は、本開示の軸固定部の一例である。軸部材16aは、水槽3の底部に設けられた軸受けケース17に装着された回転ドラム4側の大型の軸受け19と、従属プーリ6側の軸受け20とで回転支持される。軸部材16aは、外径部を軸受け19の内輪に遊合固定されている。軸受け19は、外輪を軸受けケース17に嵌合されている。軸受け20は、外輪が軸受けケース17に嵌合されており、内輪が軸部材16aの外径に遊合固定されている。
【0026】
回転軸16のフランジ部材16bは、嵌合用スリーブ27側の端部にフランジが設けられた略円筒型の形状を有する。フランジ部材16bは、回転軸16の水封用のオイルシール18のリップ部分18aと摺接するように設けられる。オイルシール18のリップ部分18aは、回転軸16のフランジ部材16bの円筒部31の外周部と摺動接触するように軸受けケース17に固定され、軸受け19、軸受け20への水の浸入を防止する。オイルシール18のリップ部分18aと接触する回転軸16のフランジ部材16bの外表面は、真空焼き入れが施されている。これにより、回転ドラム4の回転中に摺動接触するこれらの部材の表面の耐磨耗性を向上させることができる。
【0027】
フランジ部材16bのベースプレート5側において、ベースプレート5と嵌合用スリーブ27により形成された固定溝28に、Oリング等のシールリング25が設置される。回転軸16を嵌合用スリーブ27に圧入嵌合させることにより、嵌合用スリーブ27またはベースプレート5とフランジ部材16bの円盤部30によりシールリング25が挟持されて押し潰され、嵌合用スリーブ27や回転軸16の軸部材16aへの水の浸入が防止される。シールリング25は、本開示のシール部の一例である。
【0028】
図4の矢印は、洗濯水の浸入経路を示す。ベースプレート5の裏側に侵入した洗濯水は、フランジ部材16bの外側まで侵入しうる。フランジ部材16bの外表面には洗濯水が接触するが、フランジ部材16bを耐食性を有する材料で形成することにより、洗濯水による腐食を抑えることができる。また、オイルシール18、フランジ部材16b、オイルシール18とフランジ部材16bの間を水封するリップ部分18a、ベースプレート5とフランジ部材16bとの間を水封するシールリング25により、フランジ部材16bの内側の軸部材16aには洗濯水が接触しないようにすることができるので、軸部材16aを一般鋼材で構成することができる。これにより、軸部材16aの強度を確保しつつ安価な材料で軸部材16aを構成することができるので、ドラム式洗濯機100の製造コストを低減させることができる。
【0029】
ベースプレート5は、樹脂部材5aによって表面をコーティングされている。これにより、
図3の矢印で示すように、回転ドラム4側から嵌合用スリーブ27への水の浸入が防止される。
【0030】
図5は、実施の形態1に係るドラム式洗濯機100の嵌合用スリーブ27を示す。
図5(a)は、嵌合用スリーブ27の斜視図である。
図5(b)は、嵌合用スリーブ27の断面図と、嵌合用スリーブ27に回転軸16が圧入嵌合される様子を示す。
【0031】
図5(a)に示すように、嵌合用スリーブ27の外周には、セレーション加工等のすべり止め構造が配設されている。このすべり止め構造は、回転ドラム4の底部と嵌合用スリーブ27との間の相対回転を抑止する回転抑止構造の一例である。これにより、回転軸16からの回転トルクをベースプレート5に効率良く伝達することができる。嵌合用スリーブ27は、脱水運転時の回転ドラム4の高速回転による負荷に耐えうる十分な強度を有するように構成される。
【0032】
図5(b)に示すように、嵌合用スリーブ27の内部の円筒状の空洞の内径は、回転軸16を圧入するための開口に近い手前側27bよりも、奥側27aの方がわずかに小さい。回転軸16の軸部材16aの先端側29aは、高さが空洞の奥側27aと同じで、外径が空洞の奥側27aの内径よりもわずかに大きく、手前側27bの内径よりもわずかに小さい。軸部材16aの手前側29bは、外径が空洞の手前側27bの内径よりもわずかに大きい。したがって、回転軸16を嵌合用スリーブ27に圧入するとき、嵌合用スリーブ27の空洞の手前側27bまでは、軸部材16aの先端側29aを容易に挿入することができるので、回転軸16を圧入する前に嵌合用スリーブ27に対して仮固定して位置決めすることができる。その後、回転軸16を更に嵌合用スリーブ27に圧入することにより、回転軸16と嵌合用スリーブ27が嵌合される。これにより、容易かつ安定的に回転軸16と嵌合用スリーブ27を嵌合させることができるので、ドラム式洗濯機100の製造コストを低減させることができる。
【0033】
図6は、ベースプレート5と嵌合用スリーブ27の断面図である。嵌合用スリーブ27は、ベースプレート5の内部にインサート成形や嵌め込みなどにより設けられる。この嵌合用スリーブ27に回転軸16が圧入嵌合されることにより、回転軸16からの回転トルクをベースプレート5に伝達することができる。
【0034】
図7は、ベースプレート5と樹脂部材5aと嵌合用スリーブ27の断面図である。ベースプレート5は、樹脂部材5aによって表面をコーティングされている。これにより、回転ドラム4側からの嵌合用スリーブ27への封水が実現される。
【0035】
[1-2.動作]
以上のように構成されたドラム式洗濯機100について、以下その動作、作用を説明する。
【0036】
使用者が蓋体9を開き、洗濯物を回転ドラム4に収容して、洗濯の開始を指示すると、モータ7が駆動して回転ドラム4を回転させる。上記のような構成により、耐食性を有しない部材への洗濯水の浸入が抑止されるので、洗濯水による腐食を抑えることができる。
【0037】
本実施の形態の技術によれば、回転軸16を、耐食性に優れたステンレス材等で加工したフランジ部材16bと、一般鋼材等で加工した軸部材16aで形成するので、ドラム式洗濯機100の製造コストを低減させることができる。また、一般鋼材で構成した軸部材16aへの水の浸入を防止するシール構成を安価かつ簡易な構成により実現することができるので、ドラム式洗濯機100の製造コストを低減させることができる。
【0038】
また、ベースプレート5と回転軸16との接合を、回転軸16をベースプレート5内部に設置された嵌合用スリーブ27に圧入嵌合させることにより実現するので、固定ボルト等の接合部材を用いる必要がなくなり、原価力の向上に寄与することができる。
【0039】
また、従来は、ステンレスなどの耐食性に優れたフランジ部材16bに対して脱水運転時の負荷に対する強度を確保するという機能が求められていたために、部品の肉厚を十分確保しなければならず、原価力低下につながっていたが、本実施の形態の技術によれば、一般鋼材などのより安価な材質で形成された嵌合用スリーブ27にその機能を担わせることができるので、原価力の向上に寄与する。
【0040】
フランジ部材16bとシールリング25による水封を、回転軸16と嵌合用スリーブ27とを圧入固着をする組み立て工程時に同時に実現することができるので、加工精度および作業性を向上させることができるとともに、製作時間を短縮することもできるので、生産性を向上させることができる。
【0041】
[1-3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、ドラム式洗濯機100は、回転自在に設けられた回転ドラム4と、回転軸16を介して回転ドラム4を回転駆動させるモータ7と、回転軸16を軸支えする軸受け19、20と、回転ドラム4の底部に設けられ、回転軸16を圧入嵌合により固定する嵌合用スリーブ27と、耐食性を有し、嵌合用スリーブ27より軸受け19、20側に配置されて回転軸16を保護するフランジ部材16bと、回転ドラム4の内部の水が回転軸16および嵌合用スリーブ27に侵入することを抑止するためのシールリング25と、を備える。これにより、腐食防止性能に優れたドラム式洗濯機100を低コストで提供することができる。
【0042】
また、本実施の形態において、シールリング25は、回転軸16、嵌合用スリーブ27、または回転ドラム4の底部とフランジ部材16bとの間に配設される。これにより、腐食防止性能に優れたドラム式洗濯機100を低コストで提供することができる。
【0043】
また、本実施の形態において、嵌合用スリーブ27は、回転ドラム4の底部の内部に配設される。これにより、腐食防止性能に優れたドラム式洗濯機100を低コストで提供することができる。
【0044】
また、本実施の形態において、嵌合用スリーブ27は、一般鋼材で構成される。これにより、腐食防止性能に優れたドラム式洗濯機100を低コストで提供することができる。
【0045】
また、本実施の形態において、回転ドラム4の底部と嵌合用スリーブ27との間の相対回転を抑止する回転抑止構造が設けられる。これにより、回転軸16からの回転トルクを効率良く回転ドラム4に伝達することができる。
【0046】
また、本実施の形態において、軸には、軸保護部と嵌合して、軸受側に水が侵入することを抑止するためのオイルシールが取り付けられる。これにより、腐食防止性能に優れた洗濯機を低コストで提供することができる。
【0047】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0048】
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0049】
実施の形態1では、洗濯機の一例として、ドラム式洗濯機100を説明した。洗濯機は、ドラム式以外の洗濯機や洗濯乾燥機等であってもよい。例えば、縦型洗濯機や縦型洗濯乾燥機等に適用されてもよい。また、洗濯対象物は衣類以外であってもよい。
【0050】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本開示は、洗濯機に利用可能である。
【符号の説明】
【0052】
1 筐体
2 サスペンション構造
3 水槽
3a 排水口
4 回転ドラム
5 ベースプレート
5a 樹脂部材
6 従属プーリ
7 モータ
7a 回転軸
8 ベルト
9 蓋体
10 給水弁
12 洗剤ケース
14 注水管
14a 注水口
15 通水孔
16 回転軸
16a 軸部材
16b フランジ部材
17 軸受けケース
18 オイルシール
18a リップ部分
19 軸受け
20 軸受け
21 排水バルブ
22 排水管
23 駆動プーリ
24 突起板
25 シールリング
27 嵌合用スリーブ
27a 奥側
27b 手前側
28 固定溝
29a 先端側
29b 手前側
30 円盤部
31 円筒部
100 ドラム式洗濯機