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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-03
(45)【発行日】2023-08-14
(54)【発明の名称】ビューア付き音声/ビデオデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20230804BHJP
   G08B 25/14 20060101ALI20230804BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20230804BHJP
   E06B 7/30 20060101ALI20230804BHJP
【FI】
H04N7/18 H
G08B25/14 B
H05K5/02 E
E06B7/30 A
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021574876
(86)(22)【出願日】2020-06-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-17
(86)【国際出願番号】 US2020037278
(87)【国際公開番号】W WO2020257054
(87)【国際公開日】2020-12-24
【審査請求日】2021-12-15
(31)【優先権主張番号】16/443,839
(32)【優先日】2019-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506329306
【氏名又は名称】アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マシュー ジェイ.イングランド
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー レーヴ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ シミノフ
【審査官】佐野 潤一
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-068277(JP,A)
【文献】登録実用新案第3145332(JP,U)
【文献】登録実用新案第3190742(JP,U)
【文献】特開2007-142605(JP,A)
【文献】登録実用新案第3019238(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
G08B 13/00-31/00
H05K 5/02
E06B 7/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスであって、
ビューアの第1の端部と、ビューアの第2の端部と、前記ビューアの第1の端部と前記ビューアの第2の端部との間に延在する通路と、を有する、ビューアと、
前記ビューアの前記第1の端部に結合された第1の構成要素であって、
前記ビューアの第1の長手軸方向に位置合わせされる第2の長手方向軸を含み、前記ビューアの前記第1の端部と結合される第1の開口部と、
第1のリングであって、前記第1の構成要素が障壁に固定されたときに、前記第1のリングが前記第1の構成要素の一部分と前記障壁との間に介在されるように、前記第1の開口部内に少なくとも部分的に位置する第1のリングと、を備える、第1の構成要素と、
前記ビューアの第2の端部に結合された第2の構成要素であって、
1つ以上のプロセッサと、
前記ビューアの第1の長手軸方向に位置合わせされる第3の長手方向軸を含み、前記ビューアの第2の端部と結合される第2の開口部と、
カメラと、
回路基板に接続された入力デバイスと、を備える、第2の構成要素と、を備え
前記プロセッサは、信号を受信するために、前記カメラ及び前記入力デバイスと通信可能に接続され、
前記第1のリングは、前記ビューア、前記第1の構成要素、または前記第2の構成要素のうちの少なくとも1つに関連付けられた第2の耐火等級よりも大きい第1の耐火等級を含む、
デバイス。
【請求項2】
前記第2の構成要素が、前記第2の開口部内に少なくとも部分的に位置する第2のリングをさらに備え、その結果、前記第2の構成要素が前記障壁に固定されたときに、前記第2のリングが前記第2の構成要素の一部分と前記障壁との間に介在され、前記第2のリングは、前記ビューア、前記第1の構成要素、または前記第2の構成要素のうちの少なくとも1つに関連付けられた第2の耐火等級よりも大きい第1の耐火等級を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記ビューアの第2の端部の表面はオスねじ山を含み、前記第2のリングが、前記第2のリングを前記ビューアの前記第2の端部に固定するメスねじ山を含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記第1の構成要素が、前記ビューアの第1の端部に固定された留め具をさらに備え、前記留め具は、前記ビューア上のオスねじ山と係合するメスねじ山を含む、請求項1、2または3のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記第1の構成要素が前記障壁に固定されたときに、前記第1のリングが、前記留め具と前記障壁との間に介在される、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記第1の構成要素が前記障壁に固定されたときに、前記留め具が、前記ビューアに重なり、前記障壁内に延在しない、請求項4に記載のデバイス。
【請求項7】
前記留め具が、
第1の留め具端部と、
第2の留め具端部と、
前記第1の留め具端部の周りに位置する隆起した縁部であって、前記留め具を前記ビューアの第1の端部に固定するための隆起した縁部と、を備える、請求項4に記載のデバイス。
【請求項8】
前記第2の構成要素が、前記ビューアの第2の端部に結合されたレンズをさらに備える、請求項1、2、3、4、5、6、または7のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記レンズが、前記第2の構成要素内で前記ビューアに重なり、
前記第2の構成要素が、前記第2の開口部内に少なくとも部分的に位置する第2のリングをさらに備え、その結果、前記第2の構成要素が前記障壁に固定されたときに、前記第2のリングが、前記レンズと前記障壁との間に位置する、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記レンズが、前記レンズを前記ビューアの第2の端部に固定するためのねじ山を含み、
前記レンズが、前記第2の構成要素内で前記ビューアに重なる、請求項8に記載のデバイス。
【請求項11】
デバイスであって、
ビューアの第1の端部と、ビューアの第2の端部と、前記ビューアの第1の端部と前記ビューアの第2の端部との間に延在する通路と、を有する、ビューアと、
前記ビューアの前記第1の端部に結合された第1の構成要素であって、
前記ビューアの前記第1の端部に近接して位置する第1の開口部と、
リングであって、前記第1の構成要素が障壁に固定されたときに、前記リングが前記第1の構成要素の一部分と前記障壁との間に介在されるように、第1の開口部内に少なくとも部分的に位置し、閾値耐火性等級よりも大きい耐火性等級を伴う材料で構成されるリングと、を備える、第1の構成要素と、
前記ビューアの第2の端部に結合された第2の構成要素であって、
前記ビューアの第2の端部に近接して位置する第2の開口部と、
カメラと、
ボタンであって
タンレンズとボタンハウジングとの間に位置するボタンコネクタと、
前記ボタンハウジングの一部分上に位置する第3の開口部と、
前記第3の開口部内に少なくとも部分的に位置する屈曲プリント回路基板と
備え
前記ボタンコネクタは、前記屈曲プリント回路基板と電気的に接続される、ボタンと、を備える、第2の構成要素と、を備える、デバイス。
【請求項12】
前記ボタンが、前記ボタンコネクタと前記ボタンハウジングとの間に介在されたトリガナブをさらに備え、前記トリガナブは、前記屈曲プリント回路基板と電気的に接続される、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記ボタンが、移動可能な内部構造をさらに備え、前記ボタンコネクタが、前記内部構造に固定され、かつ前記内部構造とともに移動する、請求項11または12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記ボタンが、
内部構造と、
前記ボタンハウジングと前記内部構造との間に介在されたOリングと、をさらに備える、請求項11、12、または13のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項15】
前記ボタンが、
内部構造と、
前記ボタンレンズと前記内部構造との間に介在されたOリングと、をさらに備える、請求項11、12、13、または14のいずれか一項に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ビューア付き音声/ビデオデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2019年6月17日に出願された「AUDIO/VIDEO DEVICE WITH VIEWER」と題された米国特許出願第16/443,839号の優先権を主張し、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
ホームセキュリティは、多くの住宅所有者および賃借人にとって懸念事項である。自身の自宅を保護または監視しようとする者は、例えば外部ドアまたは出入口を訪問する者等の訪問者とのビデオ通信および音声通信を有することを希望する場合がある。音声/ビデオ記録および通信デバイス(A/Vデバイス)は、この機能を提供し、犯罪の検出および防止に役立つ場合もある。例えば、A/Vデバイスによって捕捉された音声および/またはビデオは、クラウドにアップロードし、リモートサーバに記録することができる。音声および/またはビデオのその後の再検討は、法執行機関が住宅侵入窃盗および他の犯罪の犯人を捕捉するのを支援する場合がある。さらに、家の外装に1つ以上のA/Vデバイスが存在することは、住宅侵入窃盗をする可能性のある者に対する強力な抑止手段としての役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0004】
次に、本ビューア付き音声/ビデオ記録および通信デバイス(A/Vデバイス)デバイスの様々な実施形態について、有利な特徴を強調することに重点を置いて詳細に考察する。これらの実施形態は、例示のみを目的とする添付の図面に示される新規かつ非自明のビューア付きA/Vデバイスを描写している。これらの図面は、類似する数字が類似する部分を示す以下の図面を含む。
図1】本開示の様々な態様による、ビューア付きA/Vデバイスを実装し得る例示的なアーキテクチャの概略図である。
図2】本開示の様々な態様による、A/Vデバイスの機能ブロック図である。
図3A】本開示の様々な態様による、A/Vデバイスの例示的な実施形態を示す機能ブロック図である。
図3B】本開示の様々な態様による、A/Vデバイスの例示的な実施形態を示す機能ブロック図である。
図3C】本開示の様々な態様による、A/Vデバイスの例示的な実施形態を示す機能ブロック図である。
図3D】本開示の様々な態様による、A/Vデバイスの例示的な実施形態を示す機能ブロック図である。
図4A】本開示の様々な態様による、例示的なビューア付きA/Vデバイスの分解側面図である。
図4B】本開示の様々な態様による、例示的なビューア付きA/Vデバイスの分解側面図である。
図4C】本開示の様々な態様による、例示的なビューア付きA/Vデバイスの分解側面図である。
図5A】本開示の様々な態様による、例示的なシャッタ付きA/Vデバイスの斜視図である。
図5B】本開示の様々な態様による、例示的なシャッタ付きA/Vデバイスの斜視図である。
図6A図5AのA/Vデバイスの分解斜視図であり、シャッタを示すためにカバー部分が取り外されている。
図6B図5BのA/Vデバイスの分解斜視図であり、シャッタを示すためにカバー部分が取り外されている。
図7A】本開示の様々な態様による、シャッタ用の軌道を伴う例示的なA/Vデバイスの斜視図である。
図7B】本開示の様々な態様による、シャッタ用の軌道を伴う例示的なA/Vデバイスの斜視図である。
図8】本開示の様々な態様による、留め具および第2のレンズに接続された例示的なビューアの側面斜視図である。
図9A】本開示の様々な態様による、他の要素から切り離された図8の例示的なビューアの側面図である。
図9B】本開示の様々な態様による、図9Aの線9B~9Bに沿った図9Aのビューアの断面図である。
図10A】本開示の様々な態様による、図8のビューアの端部に取り付けることができる例示的な第2のレンズの側面斜視図である。
図10B】本開示の様々な態様による、図8のビューアの端部に取り付けることができる例示的な留め具の側面斜視図である。
図11A図4A~4Cのビューア付きA/Vデバイスの第1の構成要素の正面図である。
図11B図4A~4Cのビューア付きA/Vデバイスの第1の構成要素の正面図である。
図11C】本開示の様々な態様による、図4A~4Cのビューア付きA/Vデバイスの第1の構成要素の側面斜視図であり、内部構成要素を露出させるために取り外されたデバイスのハウジングを示している。
図11D】本開示の様々な態様による、図11CのA/Vデバイスの第1の構成要素のボタンの斜視図、断面図、詳細図である。
図11E】本開示の様々な態様による、図11CのA/Vデバイスの第1の構成要素のボタンの斜視図、断面図、詳細図である。
図12A】それぞれ上面図および側面図であり、本開示の様々な態様による図4A~4Cのビューア付きA/Vデバイスを設置するためのタブを示している。
図12B】それぞれ上面図および側面図であり、本開示の様々な態様による図4A~4Cのビューア付きA/Vデバイスを設置するためのタブを示している。
図13A】本開示の様々な態様による、留め具の上に配設されたカバーを含む、図4A~4Cのビューア付きA/Vデバイスの第2の構成要素の正面図である。
図13B】本開示の様々な態様による、カバーが取り外された図13Aの第2の構成要素の正面図である。
図14A】本開示の様々な態様による、別のビューア付きA/Vデバイスの第2の構成要素の斜視図であり、第2の構成要素のハウジングの一部分が取り外されていることを示している。
図14B】本開示の様々な態様による、カプラを伴わない図14Aの第2の構成要素の背面斜視図である。
図14C】本開示の様々な態様による、留め具を伴う図13Aの第2の構成要素の背面斜視図である。
図15】本開示の様々な態様による、第2の構成要素のハウジングの一部分が取り外された、図13Aの第2の構成要素の背面斜視図である。
図16】本開示の様々な態様による、カプラの例示的なサービスループの側面斜視図である。
図17】本開示の様々な態様による、第2の構成要素の後部内に固定されたカプラの別の例示的なサービスループを含む、図13Aの第2の構成要素の側面部分断面図である。
図18A】本開示の様々な態様による、図4A~4Cのビューア付きA/Vデバイスの一部分の斜視図である。
図18B】本開示の様々な態様による、図4A~4Cのビューア付きA/Vデバイスの一部分の斜視図である。
図18C】本開示の様々な態様による、図18Aおよび18Bのビューア付きA/Vデバイスの一部分の側面斜視断面図である。
図19A】本開示の様々な態様による、図4A~4CのA/Vデバイスの第2の構成要素の例を示す正面図である。
図19B】本開示の様々な態様による、一部分を取り除いた図19AのA/Vデバイスの第2の構成要素の例を示す側面斜視図である。
図19C】本開示の様々な態様による、一部分を取り除いた図19BのA/Vデバイスの第2の構成要素の例を示す側面斜視図である。
図19D】本開示の様々な態様による、例示的な可撓性コネクタ、コネクタホルダ、およびタブを示す側面斜視図である。
図19E】本開示の様々な態様による、図19Dの例示的な可撓性コネクタ、コネクタホルダ、およびタブを示す背面斜視図である。
図19F】本開示の様々な態様による、例示的なタブを示す正面図である。
図19G】本開示の様々な態様による、例示的なコネクタホルダを示す側面図である。
図19H】本開示の様々な態様による、図19Gの例示的なコネクタホルダの背面斜視図である。
図19I】本開示の様々な態様による、第1の例示的な斜視図から取られた、図19AのA/Vデバイスの第2の構成要素のチャネルの詳細斜視図である。
図19J】本開示の様々な態様による、図19AのA/Vデバイスの第2の構成要素のチャネルの詳細斜視図である。
図19K】本開示の様々な態様による、管状部材の開口部内に挿入された図19Gの例示的なコネクタホルダを示す側面図である。
図19L】本開示の様々な態様による、管状部材から取り外された図19Gの例示的なコネクタホルダを示す側面図である。
図19M】本開示の様々な態様による、第1の構成要素と第2の構成要素との間に取り付けられた例示的な可撓性コネクタを伴う図19AのA/Vデバイスの側面斜視図である。
図20】本開示の様々な態様による、図8のビューアに取り付ける例示的な留め具の側面斜視図である。
図21】本開示の様々な態様による、ビームスプリッタを伴って実装された図4A~4Cのビューア付きA/Vデバイスの側面図である。
図22】本開示の様々な態様による、本A/Vデバイスの様々な実施形態を設置するための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本ビューア付きA/Vデバイスの様々な実施形態は、いくつかの特徴を有し、それらのうちの1つがそれらの望ましい属性に単独で責任を負うものではない。以下の特許請求の範囲によって表される本実施形態の範囲を限定することなく、それらのより顕著な特徴がここで簡単に考察される。この考察を検討した後、特に「発明を実施するための形態」と題された節を読んだ後、本実施形態の特徴が本明細書に記載された利点をどのように提供するかを理解するであろう。
【0006】
本実施形態の一態様は、構造への入口の配向に応じて、A/VドアベルなどのA/Vデバイスが、所望されるほど有用な視野をユーザに提供しない可能性があるという認識を含む。例えば、住宅の配線では、ドアに垂直な面、比較的低い場所、隅など、ビデオの捕捉に理想的ではない場所にA/Vデバイスを設置する必要がある場合があり、これにより、A/Vデバイスの視野が制限され、最終的にA/Vデバイスの有効性が低下する可能性がある。別の例として、家の玄関の外に設置されたA/Vデバイスは、家の外壁を介して家の中のデバイスと通信する必要があり、これは、無線通信を妨害するか、さもなければ減少させる可能性がある。
【0007】
本実施形態の別の態様は、一部のユーザ、特に住居を賃借するユーザが、修理および/または支払いを要求され得る損傷(例えば、穴を開ける、接着剤の残留物を残すなど)を避けるために、不動産の壁にA/Vデバイスを恒久的に装着することを望まない可能性があるという認識を含む。したがって、そのようなユーザは、A/Vデバイスを設置する傾向が少なくなり、それによって、A/Vデバイスがユーザに提供し得る追加のセキュリティが排除される。
【0008】
本実施形態の別の態様は、ワイヤおよび/または屈曲プリント回路基板などのデバイスを接続するために使用される電気コネクタが壊れやすく、デバイスを接続するときに損傷する可能性があるという認識を含む。例えば、電気コネクタを曲げるか、または別様に電気コネクタを損傷するような様態で移動させる場合、障壁の一方側から障壁の他方側に障壁の開口部を通って供給される電気コネクタが損傷する可能性がある。
【0009】
本実施形態の別の態様は、障壁に装着可能であるA/Vデバイスが、障壁の開口部を通って延在する既存のビューアを保存しないという認識を含む。例えば、障壁に装着可能なA/Vデバイスには、通常、障壁の開口部内または開口部の内側の端に位置付けられたカメラが含まれる。よって、このようなA/Vデバイスは、ユーザがビューアを通して見ることを防止する。
【0010】
本実施形態は、例えば、ドアなどの障壁を通してビューアを含むかまたは収容するA/Vデバイスを提供することによって、これらの問題を解決する。A/Vデバイスは、障壁ビューア(例えば、ドアビューア、のぞき穴など)が設置された既存の穴などの障壁の開口部に、またはその周囲に取り付けることができる。例えば、A/Vデバイスは、A/Vデバイスの機能を提供しながら、障壁の外面に設置するための第1の構成要素と、障壁の内面に設置するための第2の構成要素と、障壁ビューアとしての既存の穴の使用を可能にするために障壁の開口部を通って延在するビューアと、を含み得る。例では、第1の構成要素を第2の構成要素に電気的に接続するために、可撓性コネクタを開口部に設置することができる。例えば、可撓性コネクタは、設置時にビューアに取り付けて、障壁の外側などから開口部を通して挿入することができる。挿入されると、可撓性コネクタ(例えば、カプラ)を、障壁の内側の第2の構成要素に接続することができる。ただし、他の例では、A/Vデバイスは、異なる様態で設置され得る。第1の構成要素、第2の構成要素、および/またはビューアは、ユーザが障壁を通して(例えば、ドアビューアとして)見ることを可能にするための通路および/またはレンズを含み得る。例では、A/Vデバイスは、第1の構成要素内にいくつかの機能を含み、第2の構成要素内にいくつかの機能を含み得る。例えば、カメラ、動きセンサ、ボタンなどは、障壁の外装の第1の構成要素の一部であり得、一方、通信構成要素、バッテリなどは、障壁の内装の第2の構成要素の一部であり得るが、他の例では、要素は、異なって仕切られ得る。
【0011】
いくつかの例では、既存の開口部などの障壁の開口部を通してA/Vデバイスの設置を可能にすることによって、A/Vデバイスは、障壁に印を付けるまたは損傷することなく(例えば、障壁の既存の開口部を保存する様態で)効率的な様態で設置することができる。例えば、A/Vデバイスは、第1の構成要素および第2の構成要素が開口部を介して障壁の別々の側に接続されることを可能にし、および/または可撓性コネクタの損傷させることなく第1および第2の構成要素を接続するための可撓性コネクタの設置を可能にするビューアを含み得る。さらに、A/Vデバイスは、A/Vドアベルなどの、壁に装着されたA/Vデバイスと比較して、環境のより良好な視野を有し得る(例えば、目の高さに位置付けられている、人々が入る障壁に位置付けられているなど)。さらに、A/Vデバイスは、ボタンを通した入力の受信、画像データの捕捉、動きの検出などの様々な機能を提供し、同時に、ユーザが自身の障壁に物理的に存在するときに障壁ビューアの使用を維持することを可能にする。さらに、通信構成要素が障壁の内面に設置されたA/Vデバイスの構成要素に位置付けられている例では、A/Vデバイスは、より良好な無線接続を提供し得る(例えば、外壁、ドア、または他の障壁は、通信構成要素がローカルネットワーク上で信号を受信するのを妨げることはないためである)。したがって、本実施形態は、設置および使用がより容易で、より信頼性が高く、より効率的な無線通信を提供するA/Vデバイスを提供し、それによってその使用および有効性を高め、最終的には資産に関連する人々、資産自体、ならびに/または周辺地域の安全およびセキュリティを強化する。
【0012】
本実施形態の別の態様は、火災時に、防火扉などの障壁にとって、火が障壁の一方側から障壁の他方側に移動することを可能にしないことが有利であるという認識を含む。本実施形態は、例えば、第1の構成要素の第1の部分(例えば、第1の構成要素の外部ナット)と障壁の外面との間に介在された第1の耐火リング、および/または第2の構成要素の第2の部分(例えば、第2の構成要素の内部ナット)と障壁の内面との間に介在された第2の耐火リングを含むA/Vデバイスを提供することによってこの利点を提供する。リングは、好ましくは、不燃性、耐熱性であり、高融点を有し、閾値耐火性等級を伴う材料を含み得る。いくつかの実施形態では、リングは、少なくとも華氏1,220度、少なくとも華氏1,710度、少なくとも華氏2,750度、および/または他の任意の最低温度の融点を有し得る。例えば、リングには、セラミック、および真ちゅう、鋼、アルミニウムなどの様々な金属が含まれ得るが、これらに限定されない。そのため、火災時にA/Vデバイスの他の部分が溶融すると、リングが、障壁ビューアの構造的完全性を維持するのに役立つ場合があり、それによって、火は障壁の一方側から障壁の他方側に、ビューアを含む障壁の開口部を通って移動し得ない。
【0013】
例えば、リングを含めることにより、A/Vデバイスは、ビューアが通過するドアの開口部をブロックするように構成されているため、火は少なくとも閾値期間は障壁の一方側から障壁の他方側に移動し得ない。閾値期間は、45分、1時間、1時間半、3時間、または他の任意の長さの時間を含み得るが、これらに限定されない。例えば、A/Vデバイスは、UL10C、EN13501-2、BS476-20、BS476-22、AU1905-1などの1つ以上の火災認証テストを含むが、これらに限定されない、および/または1つ以上の他の火災認証テストに合格し得る。
【0014】
非限定的な図では、A/Vデバイスは、ドア、壁、窓、ゲートなどの障壁の外面に設置するように構成された第1の構成要素を含む。A/Vデバイスはまた、障壁の内面に設置するように構成された第2の構成要素を含む。いくつかの例では、A/Vデバイスは、第1の構成要素を第2の構成要素に接続するためのビューアを含む。他の例では、第1の構成要素および/または第2の構成要素は、ビューアなしで(例えば、留め具、接着剤などを使用して)障壁に取り付けることができる。ビューアは、障壁の開口部内に設置することができる。A/Vデバイスはまた、第1の構成要素を第2の構成要素に電気的に結合および/または通信可能に結合する可撓性コネクタを含み得る。可撓性コネクタは、障壁の開口部を通って第1の構成要素から第2の構成要素まで延在し得、A/Vデバイスがビューアを含む例では、可撓性コネクタは、ビューアに加えて障壁を通って延在し得る。可撓性コネクタおよびビューアの両方が障壁の開口部を通って延在する例では、ビューアは、円形である外面の第1の部分と、平坦である外面の第2の部分と、を含み得、平坦である第2の部分は、障壁の開口部内に、可撓性コネクタが貫通するためのスペースを提供する(例えば、可撓性コネクタが屈曲プリント回路基板の場合)。
【0015】
ビューアは、ビューアの第1の長手方向軸に沿って、ビューアの第1の端部とビューアの第2の端部との間に延在する通路を含み得る。いくつかの例では、ビューアは、障壁の開口部内に設置するように構成された細長い管状の形状または他の形状を有する。例えば、ビューアの内側断面形状および外側断面形状の一方または両方は、実質的に円形であり得るが、以下に説明するように、可撓性コネクタを収容する平坦部分を含み得る。いくつかの例では、ビューアはまた、通路内に配設されたレンズを含む。ビューアは、第1の構成要素および/または第2の構成要素の一部であり得るか、または第1の構成要素、第2の構成要素、および/または障壁の開口部に取り付けるように構成された別個の要素であり得る。
【0016】
第1の構成要素は、障壁の外面から離間した第1の前面と、外面に当接し、第1の前面の反対側にある第1の背面と、を有する、第1のハウジングを含み得る。第1のハウジングはまた、第1の背面から第1の前面へ第1のハウジングに向かって延在する第1の開口部を含み得る。第1の開口部は、A/Vデバイスが障壁上に設置されたときに、ビューアの第1の長手方向軸と実質的に位置合わせされる第2の長手方向軸を含み得る。例えば、A/Vデバイスが障壁上に設置されたときに、第1の開口部は、ビューアと実質的に同心円状に位置合わせされ得る。第1の構成要素はまた、魚眼レンズ、別の広角レンズ(例えば、閾値を超える角度)、または任意の他のタイプのレンズなど、第1の前面に近接するレンズを含み得る。第1の構成要素のレンズおよび/またはビューアのレンズは、ドアビューアを備えるように(例えば、ユーザが障壁を通して見ることができるようにするために)位置合わせされ得る。いくつかの場合では、第1の構成要素のレンズおよび/またはビューアのレンズは、閾値融点を有する高温ガラスを含み得る。閾値融点は、少なくとも華氏450度、少なくとも華氏1,000度、少なくとも華氏1,700度、および/または他の最低温度であり得るが、これらに限定されない。
【0017】
いくつかの例では、第1の構成要素は、カメラ、マイクロフォン、ボタン、および/または動きセンサを含む。いくつかの例では、レンズ、第1の開口部、カメラ、マイクロフォン、ボタン、および/または動きセンサは、互いに実質的に垂直に位置合わせされ得る。例えば、第1の構成要素は、第1の構成要素の第1の端部(例えば、設置されたときの第1の構成要素の上端)と、第1の構成要素の第2の端部(例えば、設置されたときの第1の構成要素の下端)と、を含み得る。第1の開口部(および/またはレンズ)は、第1の構成要素の第1の端部から第1の距離に位置し得、カメラは、第1の構成要素の第1の端部から第2の距離に位置し得、ボタンは、第1の構成要素の第1の端部から第3の距離に位置し得る。いくつかの場合では、第2の距離および/または第3の距離は、第1の距離よりも大きい。いくつかの場合では、第2の距離は、第1の距離よりも大きく、第3の距離は、第2の距離よりも大きい。いずれの場合においても、第1の開口部(および/またはレンズ)、カメラ、およびボタンは、互いに実質的に垂直に位置合わせされ得る。
【0018】
第1の開口部、カメラ、およびボタンの配置(例えば、これらの構成要素の相対位置)は、第1の構成要素内のプリント回路基板(PCB)の構成またはレイアウトを改善し得る。例えば、カメラおよびボタンは、PCBに電気的に接続され得、PCBは、カメラおよび/またはボタンとの間で電気/デジタル信号をルーティングするためのトレースを含み得る。PCBは、ビューアを収容するための穴をさらに含み得、穴は、第1の構成要素および第2の構成要素の両方を概ね完全に貫通する。(第1の構成要素の)第1の開口部をカメラおよびボタンの上に置くことにより、PCBの穴はPCBの中央ではなく、PCBの上端に向けて位置し得る。ビューアを収容するPCBの穴がPCBの中央にある場合、トレースは、穴の両側にある狭いストリップなどを介して、穴の周りにルーティングする必要がある。このルーティング配置では、トレースの長さが長くなるか、またはトレースを互いに非常に近くに配置する必要がある。いずれの場合も、トレースの信号対雑音比が低下し、A/Vデバイスの全体的な性能が低下し、A/Vデバイスでのより劣った顧客経験を生み出す可能性がある。そのため、第1の開口部の下にカメラおよびボタンを位置させると、PCBの性能を改善する。
【0019】
第2の構成要素は、障壁の内面に当接する第2の前面と、内面から離間して第2の前面の反対側にある第2の背面と、を有する、第2のハウジングを含み得る。第2のハウジングはまた、第2の背面から第2の前面へ第2のハウジングに向かって延在する第2の開口部を有し得る。第2の開口部は、A/Vデバイスが障壁上に設置されたときに、ビューアの第1の長手方向軸と実質的に位置合わせされる第3の長手方向軸を有し得る。例えば、A/Vデバイスが障壁上に設置されたときに、第2の開口部は、ビューアと同心円状に位置合わせされ得る。いくつかの例では、第2のハウジングは、透明または半透明のカバーなど、第2の前面に近接するカバーを有する。いくつかの例では、第2の構成要素は、第1の構成要素および/または第2の構成要素に(例えば、可撓性コネクタを介して)電力を提供するための通信構成要素および/またはバッテリを含む。
【0020】
いくつかの例では、第2の構成要素は、第1の位置と第2の位置との間を移動するように構成されたシャッタをさらに含み得る。第1の位置にあるとき、シャッタがビューアの通路を覆い、誰かがビューアを通して見るのを防止することができる。第2の位置にあるとき、シャッタはビューアの通路を覆わない場合があり、ビューアの内側の端部にいる人物がビューアを通して見ることを可能にする。本明細書で説明するように、シャッタは、タブ、ボタン、くぼみ、切欠き、および/または第1の位置と第2の位置との間のシャッタの移動を容易にし得る他の任意の特徴を含み得る。
【0021】
いくつかの例では、A/Vデバイスは、A/Vデバイスの火災安全性を高めるリングをさらに含み得る。例えば、第1の構成要素は、第1の構成要素の第1の部分(例えば、第1の構成要素の外部ナット)と障壁の外面との間に介在された第1の耐火リングを含み得、および/または第2の構成要素は、第2の構成要素の第2の部分(例えば、第2の構成要素の内部ナット)と障壁の内面との間に介在された第2の耐火リングを含み得る。リングは、好ましくは、不燃性、耐熱性であり、高融点を有し、閾値耐火性等級を伴う材料を含み得る。いくつかの実施形態では、リングは、少なくとも華氏1,220度、少なくとも華氏1,710度、少なくとも華氏2,750度、および/または他の任意の最低温度の融点を有し得る。例えば、リングには、セラミック、および真ちゅう、鋼、アルミニウムなどの様々な金属が含まれ得るが、これらに限定されない。そのため、火災時にA/Vデバイスの他の部分が溶融すると、リングが、障壁ビューアの構造的完全性を維持するのに役立つ場合があり、それによって、火は障壁の一方側から障壁の他方側に、ビューアを含む障壁の開口部を通って移動し得ない。
【0022】
例えば、リングおよび/または高温ガラスレンズを含めることにより、A/Vデバイスは、ビューアが通過するドアの開口部をブロックするように構成されているため、火は、閾値期間は障壁の一方側から障壁の他方側に移動し得ない。閾値期間は、45分、1時間、1時間半、3時間、または他の任意の長さの時間を含み得るが、これらに限定されない。これは、リング、ビューア、および高温ガラスレンズが障壁の開口部を完全に密閉し、よって、閾値期間に火が障壁の開口部および/またはビューアを通過できないようにするためである。
【0023】
A/Vデバイスは、第2の構成要素への可撓性コネクタの取り付けを支援するためのコネクタホルダを含み得る。例えば、コネクタホルダは、第1の方向に延在する第1の部分と、第1の方向を横切る第2の方向に延在するように第1の部分から延在する第2の部分と、を有し得る。例では、第2の部分の外形は、ビューアの通路の内形に対応し得る。コネクタホルダは、可撓性コネクタの一端にあるカプラなど、可撓性コネクタの少なくとも一部分を保持することができる。設置中、(可撓性コネクタのカプラに取り付けられている)コネクタホルダをビューアの通路内に配置し、組み合わされた構成要素を、障壁の外側から内側など、障壁の開口部を通して挿入することができる。挿入されると、コネクタホルダは通路から取り外され、第2の構成要素内のチャネルの第1の端部に取り付けられ得る。チャネルの第1の端部は、可撓性コネクタのカプラに接続するための接続ポートを含み得る。例では、可撓性コネクタをタブの周りにループさせることができ、タブを引っ張って、障壁の異なる厚さに起因し得る可撓性コネクタの余長を取り除くことができる。タブは、チャネルの第2の端部に取り付けて、可撓性コネクタの余長を締め付けられた状態で維持することができる。例では、チャネルは、タブ上の戻り止めと係合するため(例えば、摩擦嵌め係合を可能にするため)のアンダーカットを含み得る。
【0024】
A/Vデバイスの第1の構成要素および/または第2の構成要素は、様々な機能を可能にするために、1つ以上のプロセッサおよび/またはメモリを含み得る。例では、第1の構成要素(例えば、障壁の外側)上に位置付けられたカメラおよび/またはマイクロフォンは、A/Vデバイスによって動きが検出されたときに画像データおよび/または音声データを生成し得る。動きは、カメラ、動きセンサ、第1の構成要素および/または第2の構成要素に含まれる追加のセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、および/または磁力計)などの様々な方法で検出することができる。通信構成要素は、画像データおよび/または音声データ(および/またはそのようなデータに関する通知)をネットワークデバイス、クライアントデバイス、または任意の他のデバイスに送信することができる。通知は、A/Vデバイス、別のエンティティ、アプリケーションなどに関連するユーザに、A/Vデバイスでの動きを通知することができる。
【0025】
例では、A/Vデバイスは、動きセンサに加えて、第1の構成要素および/または第2の構成要素内に追加のセンサを含み得る。追加のセンサは、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計などを含み得る。追加のセンサからのデータに基づいて、A/Vデバイスは、A/Vデバイスの閾値を超える量の動きまたは振動を検出し、A/Vデバイスの配向の変化などを検出し得る。これらの状態は、人物または物体がA/Vデバイスが取り付けられている障壁に接触または移動したことを示している可能性がある(例えば、ユーザがドアをノックした、ユーザまたは侵入者がドアを開閉しているなど)。それに応じて、カメラは、画像データを捕捉し得、および/またはマイクロフォンは、音声データを生成し得る。さらに、A/Vデバイスは、そのような動きまたは振動に関する通知を、ネットワークデバイス、クライアントデバイス、および/または他の任意のデバイスに送信し得る。さらに別の例として、A/Vデバイスは、スピーカに音声を出力させ得る。スピーカは、第1の構成要素および/または第2の構成要素内に含まれ得るか、またはドアベル信号デバイスなどのA/Vデバイスとは別のデバイスに含まれ得る。A/Vデバイスは、A/Vデバイスが、動き、移動または振動、A/Vデバイスの配向の変化などを検出したときに、スピーカに音声を出力させることができる。さらに他の例では、A/Vデバイスは、他の多くの動作を実施することができる。
【0026】
様々な要素が特定の構成要素内に含まれるものとして考察されているが、要素は、異なって含まれるか、または配置され得る。例えば、上記の説明において、カメラ、マイクロフォン、ボタン、動きセンサ、バッテリ、通信構成要素、1つ以上のプロセッサ、および/またはメモリは、第1の構成要素、第2の構成要素、ビューア、および/または可撓性コネクタのいずれかに含まれ得る。
【0027】
残りの詳細な説明では、図面を参照して本実施形態を説明する。図面において、参照番号は、本実施形態の要素にラベルを付ける。これらの参照番号は、対応する図面の特徴の考察と関連して以下に再現される。
【0028】
図1は、本開示の様々な態様を実施することができる例示的な環境100の概略図である。特に、環境100は、住宅106のドア104に取り付けられたA/Vデバイス102を含む。A/Vデバイス102は、ドア104の外面に装着するための第1の構成要素102(A)(「外部構成要素102(A)」とも称される)と、ドア104の内面に装着するための第2の構成要素102(B)(「内部構成要素102(B)」とも称される)と、を含み得る。いくつかの例では、A/Vデバイス102はまた、ドアビューア用の既存の穴またはA/Vデバイス102用に新しく作製された穴などの、ドア104の開口部を通って延在する第3の構成要素102(C)(「ビューア102(C)」とも称される)を含み得る。いくつかの例では、A/Vデバイス102は、ドア104に設置されたドアビューアを置き換えるか、または既存のドアビューアの周りに取り付けることができる。したがって、A/Vデバイス102は、ドアビューアの視野(FOV)(いくつかの例では、FOVは、広角レンズ、魚眼レンズなどを使用して拡大され得る)内で、住宅106内のユーザ108が、住宅106外のユーザ110および/または住宅106外の他の任意のものを見ることができるようにするドアビューアを含むか、またはそれに関連付けられ得る。A/Vデバイス102は、ハブデバイス112、リモートシステム114、第1の信号デバイス116、第2の信号デバイス118、および/または任意の他のデバイスと直接(無線または有線接続を介して)および/または1つ以上のネットワーク120および/またはネットワークデバイス(例えば、スマートホームハブデバイス112、リモートシステム114など)を介して通信することができる。
【0029】
図1の例では、A/Vデバイス102の外部構成要素102(A)は、ボタン122と、カメラ124と、レンズ126と、マイクロフォン128と、スピーカ130と、センサ132と、を含む。示されるように、A/Vデバイス102がドア104に設置されるとき、カメラ124は、レンズ126の下に位置し、レンズ126と実質的に垂直に位置合わせされている。さらに、ボタン122は、カメラ124の下に位置し、カメラ124と実質的に垂直に位置合わせされている。いくつかの場合では、第1の機械的構成要素(例えば、レンズ126、カメラ124、ボタン122など)の水平中心が、第2の機械的構成要素(例えば、レンズ126、カメラ124、ボタン122など)の水平中心に対して閾値横方向距離内に位置する場合、第1の機械的構成要素は、第2の機械的構成要素と実質的に垂直に位置合わせされている。閾値横方向距離は、1センチメートル、2センチメートル、1インチなどを含み得るが、これらに限定されない。
【0030】
ボタン122は、ユーザ110などによって押されて、第1の信号デバイス116および第2の信号デバイス118のうちの少なくとも1つを作動させることができる。カメラ124は、カメラ124のFOVを表す画像データを捕捉することができる。レンズ126は、魚眼レンズまたは任意の他のレンズを備え得る。マイクロフォン128は、音声データを生成することができる。センサ132は、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、および/またはガラス破損検出器を含み得る。図1の例では、内部構成要素102(B)は、ハブデバイス112、リモートシステム114、第1の信号デバイス116(例えば、ワイヤレススピーカ)、第2の信号デバイス118(例えば、デジタルまたは機械式ドアベル信号デバイス)、および/または他の任意のデバイスと通信するための通信構成要素134を含む。外部構成要素102(A)および/または内部構成要素102(B)は、本明細書で考察されるように、追加の、または異なる構成要素を含み得る。
【0031】
図示のように、外部構成要素102(A)および内部構成要素102(B)は、ビューア102(C)に関連付けられている(いくつかの例では、結合されている)。いくつかの例では、外部構成要素102(A)および内部構成要素102(B)は、ビューア102(C)に固定されることによってドア104に固定され得る。例えば、ビューア102(C)は、ビューア102(C)の一端または両端にねじ山などの構造を含み得、ビューアは、外部構成要素102(A)の第1の開口部および内部構成要素102(B)の第2の開口部に延在し得る。いくつかの例では、ビューア102(C)と外部構成要素102(A)と内部構成要素102(B)との係合を締め付けて(例えば、オス/メスねじ山を使用する、張力を使用する、接着剤を使用するなどして)、外部構成要素102(A)と内部構成要素102(B)との間のビューアの横方向の長さを減少させ、それによって外部構成要素102(A)をドア104の外面に向かって引っ張り、内部構成要素102(B)をドア104の内面に向かって引っ張り、A/Vデバイスがドア104にしっかりと装着されるようにする。他の例では、外部構成要素102(A)および内部構成要素102(B)は、外部構成要素102(A)および内部構成要素102(B)を接着してドア104に固定する、外部構成要素102(A)および内部構成要素102(B)をドア104にねじ留め、釘付け、または別様に物理的に固定する、および/または他の方法によるなどの代替方法を使用して、ドア104にしっかりと装着され得る。
【0032】
第1の信号デバイス116および/または第2の信号デバイス118は、有線信号デバイス、無線信号デバイスなどの任意のタイプの信号デバイスであり得る。第1の信号デバイス116および/または第2の信号デバイス118は、スピーカ、電子/デジタル信号デバイス、機械信号デバイス、および/または音声を出力するための別のデバイスを含み得る。図1の例では、第1の信号デバイス116は、住宅106内のコンセントに差し込まれ、A/Vデバイス102(および/またはハブ112および/またはリモートシステム114)と無線で通信して、音を出力する。ここで、第1の信号デバイス116は、無線ネットワークエクステンダおよび信号デバイスの組み合わせとして実装され、第2の信号デバイス118は、既存のドアベルに配線されたものなどの機械的または電子/デジタル信号デバイスとして実装される。
【0033】
いくつかの例では、A/Vデバイス102は、ハブデバイス112、リモートシステム114、第1の信号デバイス116、および/または第2の信号デバイス118と協調して動作して、様々な動作を実施する。一例として、A/Vデバイス102は、ユーザ110から動きが検出されたとき、および/またはユーザ110がドア104にノックまたは接触したときに、カメラ124で画像データを捕捉し、マイクロフォン128で音声データを生成し得る。A/Vデバイス102は、ユーザ110がボタン122に接触したときに、ボタン押下をさらに検出し得る。A/Vデバイス102は、通信構成要素134を使用して、画像データ、音声データ、ボタン押下の表示、および/または通知を、ハブデバイス112および/またはリモートシステム114に送信し得る。ハブデバイス112および/またはリモートシステム114は、受信したデータに対して処理を実行し、A/Vデバイス102に関連付けられたユーザにイベント(例えば、検出された動き、移動、振動、ボタン押下など)を通知し、画像データ、音声データ、および/またはボタン押下の表示を送信し、および/または他の処理を実行し得る。別の例として、A/Vデバイス102は、センサ132からのデータに基づいて、A/Vデバイス102の閾値を超える量の移動または振動を検出し、A/Vデバイス102の配向の変化などを検出し得る。これらのイベントは、ユーザ108および/またはユーザ110がドア104に接触またはドア104を動かしたこと(例えば、ユーザ110がドア104をノックした、ユーザ108および/またはユーザ110がドア104を開閉しているなど)を示し得る。それに応答して、A/Vデバイス102は、カメラ124を作動させて画像データを捕捉し、かつ/またはマイクロフォン128を作動させて音声データを生成させ得る。さらに、A/Vデバイス102は、通信構成要素134を使用して、画像データ、音声データ、および/または移動もしくは振動の表示をハブデバイス112および/またはリモートシステム114に送信し得る。さらに別の例として、A/Vデバイス102が動き、移動または振動、A/Vデバイス102の配向の変化などを検出したときに、A/Vデバイス102は、スピーカ130、第1の信号デバイス116、および/または第2の信号デバイス118に音声を出力させることができる。いくつかの例では、検出されたイベントの各タイプに対して同じ音声が出力され得るが、他の例では、異なるタイプの検出されたイベントに対して1つ以上の異なる音が出力され得る(例えば、動きが検出されると、第1の音声が出力され、ボタン122が押されると、第2の音声が出力される)。さらに他の例では、A/Vデバイス102は、他の様々な動作を実行することができる。
【0034】
図1の例にはドア104が示されているが、A/Vデバイス102は、壁、窓、ゲート、または他の物体などの他のタイプの障壁に取り付けることができる。さらに、図1のドア104は、住宅106の正面ドアであるが、ドア104は、ガレージドア、バックドア、引き戸、開き戸などの任意のタイプのドアであり得る。さらに、様々な機能および/または構成要素は、それぞれ、外部構成要素102(A)、内部構成要素102(B)、およびビューア102(C)に具体化されるものとして考察されているが、機能および/または構成要素は、以下でさらに詳細に考察されるように、他の構成で実装され得る。
【0035】
図2は、本開示の様々な態様による、(A/Vデバイス102に類似している、および/またはそれを表し得る)A/Vデバイス202の機能ブロック図である。いくつかの実施形態では、A/Vデバイス202は、ボタン206および/または信号デバイス208(例えば、有線信号デバイスなどの事前に設置された信号デバイス、および/またはWi-Fi、BLE、または別のワイヤレス通信プロトコルを介して接続されている無線信号デバイス)への接続を含み得る。図2をさらに参照すると、A/Vデバイス202は、プロセッサ210と、通信構成要素212(例えば、ネットワークインターフェース、通信構成要素など)と、カメラ214と、コンピュータビジョンモジュール216と、光センサ218と、音声コーデック(コーダ-デコーダ)220と、揮発性メモリ222と、不揮発性メモリ224と、を含み得る。プロセッサ210(代替的に、本明細書では「CPU」、「コントローラ」、および/または「マイクロコントローラ」と称される)は、プロセッサコアと、メモリと、プログラム可能な入力/出力周辺機器と、を含む、集積回路を備え得る。プロセッサ210は、カメラ214、動きセンサ226、光センサ218、マイクロフォン228、スピーカ220、および/または通信構成要素212から、データおよび/または電力などの入力信号を受信することができ、本開示に記載されているように様々な機能を実行することができる。様々な実施形態では、プロセッサ210が、動きセンサ226、カメラ214、スピーカ220、マイクロフォン228、通信構成要素212、および/または別の構成要素によってトリガされると、プロセッサ210は、1つ以上の処理および/または機能を実行する。例えば、光センサ218が低レベルの周囲光を検出すると、光センサ218は、暗視カメラモードを有効にするようにプロセッサ210をトリガすることができる。プロセッサ210はまた、通信構成要素212とカメラ214との間などの様々な構成要素間のデータ通信を提供することができる。
【0036】
図2をさらに参照すると、通信構成要素212は、プロセッサコアと、メモリと、プログラム可能な入力/出力周辺機器と、を含む、集積回路を備え得る。通信構成要素212は、プロセッサ210に動作可能に接続され得る。いくつかの実施形態では、通信構成要素212は、A/Vデバイス202と他の外部デバイス、外部受信機、外部送信機、および/または外部送受信機との間の通信リンクを処理し、着信/発信データを適切にルーティングするように構成されている。例えば、通信構成要素212のアンテナ232からの着信データは、プロセッサ210に向けられる前に通信構成要素212を通してルーティングされ得、プロセッサ210からの発信データは、通信構成要素212のアンテナ232に向けられる前に、通信構成要素212を通してルーティングされ得る。別の例として、通信構成要素212は、リモートネットワークデバイス(例えば、図1のリモートシステム114)との間でデータを送信および/または受信するように構成され得る。通信構成要素212は、無線234(a)および有線234(b)アダプタを含み得る。例えば、通信構成要素212は、Wi-Fi、セルラー、Bluetooth、Z-Wave、Zigbee、LPWAN、および/または衛星ネットワークなどの、これらに限定されない、1つ以上の無線ネットワークを介した通信を可能にするように構成された1つ以上の無線アンテナ、無線機、受信機、送信機、および/または送受信機(簡潔にするために図2には図示されていない)を含み得る。通信構成要素212は、カメラ214、プロセッサ210、ボタン206(A/Vデバイス202がビデオドアベルである実施形態において)、動きセンサ226、リセットボタン(簡潔にするために図2には図示されていない)、および/または不揮発性メモリ224から、電力および/またはデータなどの入力を受信することができる。通信構成要素212はまた、信号デバイス208などとの有線接続を介して通信する機能を含み得る。例えば、ビデオドアベルのボタン206が押されると、通信構成要素212がトリガされて、有線234(b)接続を介して信号デバイス208に信号を送信するなどの、1つ以上の機能を実行して(ただし、いくつかの実施形態では、信号は、無線234(a)接続を介して信号デバイスに送信される)、信号デバイス208に音(例えば、ドアベル音、ユーザがカスタマイズした音、着信音、季節的な着信音など)を出力させることができる。通信構成要素212はまた、様々な構成要素とプロセッサ210との間で通信されるデータのための導管として機能し得る。
【0037】
図2をさらに参照すると、A/Vデバイス202は、不揮発性メモリ224と、揮発性メモリ222と、を含み得る。不揮発性メモリ224は、データを記憶および/または送信するように構成されたフラッシュメモリを備え得る。例えば、特定の実施形態では、不揮発性メモリ224は、シリアルペリフェラルインターフェース(SPI)フラッシュメモリを備え得る。いくつかの実施形態では、不揮発性メモリ224は、例えば、NANDまたはNORフラッシュメモリを備え得る。揮発性メモリ222は、例えば、DDR2 SDRAM(ダブルデータレートタイプ3同期ダイナミックランダムアクセスメモリ)を備え得る。図2に示される実施形態では、揮発性メモリ222および不揮発性メモリ224は、プロセッサ210から分離されているものとして示されている。しかしながら、図2の図示は限定的であることを意図しておらず、いくつかの実施形態では、揮発性メモリ222および/または不揮発性メモリ224は、同じチップ上などでプロセッサ210に物理的に組み込まれ得る。揮発性メモリ222および/または不揮発性メモリ224は、それらの物理的位置にかかわらず、本A/Vデバイス202の(プロセッサ210に加えて)1つ以上の他の構成要素によって共有され得る。
【0038】
図2をさらに参照すると、A/Vデバイス202は、カメラ214を含み得る。カメラ214は、画像センサ236を含み得る。画像センサ236は、ビデオ記録センサおよび/またはカメラチップを含み得る。本開示の一態様では、画像センサ236は、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)アレイを備え得、高解像度(例えば、722p、1800p、4Kなど)のビデオファイルを記録することができ得る。カメラ214は、別個のカメラプロセッサ(関係にするために図2には図示されていない)を含み得るか、またはプロセッサ210は、カメラ処理機能を実行し得る。プロセッサ210(および/またはカメラプロセッサ)は、符号化および圧縮チップを含み得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ210(および/またはカメラプロセッサ)は、ブリッジプロセッサを備え得る。プロセッサ210(および/またはカメラプロセッサ)は、画像センサ236によって記録されたビデオおよび/またはマイクロフォン228によって記録された音声を処理することができ、このデータを通信構成要素212によるリモートシステム114への転送に好適な形態に変換することができる。様々な実施形態では、カメラ214はまた、データがプロセッサ210(および/またはカメラプロセッサ)によってバッファリングまたはエンコードされているときに使用され得る揮発性メモリなどのメモリを含む。例えば、特定の実施形態では、カメラメモリは、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SD RAM)を備え得る。
【0039】
カメラ214は、トリガされたときに、可視光ではなく主に赤外光を見るように画像センサ236を構成するシステムを備え得るIRカットフィルタ238をさらに含み得る。例えば、光センサ218が(可視スペクトル内での画像センサ236の性能を妨げるレベルを含み得る)低レベルの周辺光を検出すると、発光構成要素は、A/Vデバイス202の筐体を通して外部環境に向かって赤外光を照らし得、IRカットフィルタ238は、画像センサ236が、この赤外光がドアベルの視野内の物体に反射または屈折するときに見ることが可能なようにすることができる。このプロセスは、A/Vデバイスに上記の「暗視」機能を提供し得る。
【0040】
図2をさらに参照すると、A/Vデバイス202は、光センサ218と、LEDなどの1つ以上の発光構成要素240と、を備え得る。光センサ218は、A/Vデバイス202が位置し得る周囲環境の周辺光のレベルを検出可能な1つ以上のセンサであり得る。発光構成要素240は、電力が供給されたときに(例えば、暗視を可能にするために)可視光および/または不可視(例えば、IR)光を生成可能な1つ以上の発光ダイオードであり得る。いくつかの実施形態では、活性化されると、発光構成要素240は、光パイプを照明する。いくつかの例では、A/Vデバイス202が作動すると、発光構成要素240が発光する。
【0041】
A/Vデバイス202は、1つ以上のスピーカ220および/または1つ以上のマイクロフォン228をさらに含み得る。スピーカ220は、電気信号入力に応答して音を生成可能な任意の電気機械デバイスであり得る。マイクロフォン228は、音波を電気信号に変換可能な音響電気変換器またはセンサであり得る。いくつかの実施形態では、A/Vデバイス202は、よりクリアな音声のためにノイズキャンセリングおよび/またはエコーキャンセリングを提供するために、互いに離間している(例えば、A/Vデバイス202の互いに異なる側に位置する)2つ以上のマイクロフォン228を含み得る。スピーカ220および/またはマイクロフォン228は、音声コーデック220に結合されて、クライアントデバイスによって受信されたデジタル音声がスピーカ220によって解凍および出力されることを可能にし得、および/またはマイクロフォン228によって捕捉された音声データをデジタル音声データに圧縮することを可能にし得る。デジタル音声データは、通信構成要素212を使用して(いくつかの実施形態では、ハブデバイス112、リモートシステム114などのような1つ以上の中間デバイスを介して)クライアントデバイスから受信およびクライアントデバイスに送信され得る。例えば、A/Vデバイス202の周りの領域にいる訪問者(または侵入者)が話すとき、訪問者(または侵入者)からの音声は、マイクロフォン228によって受信され、音声コーデック220によって圧縮される。次いで、デジタル音声データは、通信構成要素212を通してネットワーク120に送信され、リモートシステム114によってクライアントデバイスにルーティングされる。
【0042】
図2をさらに参照すると、A/Vデバイス202は、バッテリ242を使用してバッテリ駆動され得、および/または家庭用AC電源(本明細書では、代替的に「AC電源」または「壁電源」と称される)などの外部AC(交流)電源を使用して給電され得る。AC電源は、例えば、110~220VACの範囲内の電圧を有し得る。入ってくるAC電力は、AC/DCアダプタ(図示せず)によって受容することができ、入ってくるAC電力をDC(直流)に変換し、電圧を110~220VACから、例えば、約12VDCのより低い出力電圧および約2Aの出力電流に降圧し得る。様々な実施形態において、AC/DCアダプタの出力は、約9V~約15Vの範囲内および約0.5A~約5Aの範囲内にある。これらの電圧および電流は、例示のために提供された例であり、限定的であることを意図されていない。
【0043】
しかしながら、他の実施形態では、バッテリ242は含まれていなくてもよい。バッテリ242を含む実施形態では、A/Vデバイス202は、複数の電圧レール間を調整することができる集積回路(図示せず)を含み得、それにより、A/Vデバイス202の電源を選択する。A/Vデバイス202は、バッテリ242およびAC電源専用の別個の電源レールを有し得る。本開示の一態様では、A/Vデバイス202は、バッテリ242から継続的に電力を引き出してA/Vデバイス202に給電し、同時にAC電力をバッテリにルーティングし、それによってバッテリ242が実質的に一定の充電レベルを維持することを可能にする。代替的に、A/Vデバイス202は、AC電力から継続的に電力を引き出してドアベルに給電し、一方で、AC電力が低いかまたは不十分である場合にのみ、バッテリ242から電力を引き出すことができる。それでも、いくつかの実施形態では、バッテリ242は、A/Vデバイス202のための唯一の電源を備える。そのような実施形態では、A/Vデバイス202の構成要素(例えば、ばね接点、コネクタなど)は、AC電源に接続されていない。バッテリ242がその電荷を使い果たしたとき、例えば、電源をバッテリ242に接続することによって(例えば、USBコネクタを使用して)、バッテリ242を再充電することができる。
【0044】
図2には図示されていないが、いくつかの実施形態では、A/Vデバイス202は、加速度計、気圧計、湿度センサ、および温度センサのうちの1つ以上を含み得る。加速度計は、動きおよび/または加速度を検知可能な1つ以上のセンサであり得る。加速度計、気圧計、湿度センサ、および温度センサのうちの1つ以上は、熱、圧力、湿気、および/またはA/Vデバイス202の内部構成要素によって生成される他の刺激からの干渉を低減するように、A/Vデバイス202のハウジングの外側に位置し得る。
【0045】
図2をさらに参照すると、A/Vデバイス202は、1つ以上の動きセンサ226を含み得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、動き検出がカメラ214または別のデバイスによって実行される場合など、動きセンサ226は、含まれなくてもよい。動きセンサ226は、それらの視野内のエンティティの存在を検出および伝達可能な任意のタイプのセンサであり得る。したがって、動きセンサ226は、1つ以上の(単独でまたは組み合わせて)異なるタイプの動きセンサを含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、動きセンサ226は、レンズ(例えば、フレネルレンズ)の後方に存在し得るパッシブ赤外線(PIR)センサホルダ上または内部に固定することができるPIRセンサを含み得る。このような例では、PIRセンサは、視野内のIR放射を検出し、視野内のIR放射の量が変化するにつれて変化する出力信号(通常は電圧)を生成することができる。出力信号内の電圧の量は、例えば、プロセッサ210によって、1つ以上の閾値電圧値と比較されて、出力信号内の電圧の量が動きを示しているかどうか、および/または出力信号内の電圧の量は、カメラ214によって捕捉されるエンティティの動きを示しているかどうか(例えば、人物および/または動物の動きはカメラ214の作動を促し得るが、車両の動きはそうではない場合がある)を判定することができる。動きセンサ226の上記の考察は、主にPIRセンサに関するが、実施形態に応じて、動きセンサ226は、代替データタイプを含む出力信号を生成する追加的および/または代替的なセンサタイプを含み得る。例えば、限定されないが、出力信号は、アクティブ赤外線(AIR)センサの視野内の赤外線放射の存在に基づく電圧変化の量を含み得、出力信号は、マイクロ波タイプ動きセンサからの位相シフトデータを含み得、出力信号は、超音波タイプ動きセンサからのドップラーシフトデータを含み得、出力信号は、断層撮影タイプ動きセンサからの電波擾乱を含み得、および/または出力信号は、A/Vデバイス202の動きセンサ226として使用され得る他のセンサタイプのための他のデータタイプを含み得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、コンピュータビジョンモジュール(CVM)216は、他の動きセンサ226に加えて、または代替的に他の動きセンサ226と代替的に、動きセンサ226としてA/Vデバイス202に含まれ得る。例えば、CVM216は、低電力(例えば、2mW未満のエンドツーエンド電力)で動作することにより、コンピュータビジョン機能およびバッテリ式デバイスのための機能(例えば、バッテリ242によって給電されるときのA/Vデバイス202)を提供可能な低電力CVM(例えば、Qualcomm Glance)であり得る。低電力CVMは、低電力CVMが後処理されたコンピュータビジョンメタデータをプロセッサ210に出力し得るように(例えば、シリアルペリフェラルバスインターフェース(SPI)を介して)、低電力CVM自体の中に組込み処理を実行可能なレンズ、CMOS画像センサ、およびデジタルプロセッサを含み得る。したがって、低電力CVMは、動きセンサ226の1つ以上であると見なすことができ、出力信号で出力されるデータタイプは、後処理されたコンピュータビジョンメタデータであり得る。メタデータは、特定のタイプのエンティティ(例えば、人物、動物、車両、小包など)の存在、エンティティの移動方向、A/Vデバイス202からのエンティティの距離などの情報を含み得る。様々な実施形態では、動きセンサ226は、PIR、AIR、低電力CVM、および/またはカメラなどの動きを検出することが可能な複数の異なるセンサタイプを含む。
【0047】
上記に示したように、A/Vデバイス202は、CVM216(1つ以上の動きセンサ226として実装された上記の低電力CVM216と同じであってもよく、または上記の低電力CVM216の追加またはその代替であってもよい)を含み得る。加えて、CVM216は、A/Vデバイス202の構成要素としてのみ示されているが、コンピュータビジョンモジュール216は、追加的に、または代替的に、ハブデバイス112、リモートシステム114、および/または別のデバイスの構成要素として含まれ得る。A/Vデバイス202に関して、CVM216は、1つ以上のカメラ、センサ、および/またはプロセッサを含むが、これらに限定されない、コンピュータビジョンに関して本明細書に記載の構成要素(例えば、ハードウェア)および/または機能のいずれかを含み得る。本実施形態のいくつかでは、図2を参照して、マイクロフォン228、カメラ214、プロセッサ210、および/または画像センサ226は、CVM216の構成要素であり得る。いくつかの実施形態では、CVM216は、内部カメラ、画像センサ、および/またはプロセッサを含み得、CVM216は、例えば、出力信号でデータをプロセッサ210に出力することができる。
【0048】
CVM216を含む結果として、本実施形態のいくつかは、CVM216を活用して、動き検出、物体認識、および/または顔認識などの1つ以上の態様のためのコンピュータビジョンを実装することができる。コンピュータビジョンには、例えば、意思決定の形で数値情報または記号情報を生成するために、画像、および一般に実世界からの高次元データを取得、処理、分析、および理解するための方法が含まれる。コンピュータビジョンは、画像を電子的に認識して理解することにより、人間のビジョンの能力を複製しようとする。この文脈での理解とは、ビジョン画像(網膜の入力)を、他の思考プロセスと相互作用し、適切な行動を引き出すことができる世界の記述に変換することを意味する。この画像の理解は、幾何学、物理学、統計学、および学習理論の助けを借りて構築されたモデルを使用して、画像データからシンボリック情報を解きほぐすことと見なすことができる。コンピュータビジョンは、ビジョン認識のための幅広いプロセスと表現を自動化および統合する事業としても説明されている。科学分野として、コンピュータビジョンは、画像から情報を抽出する人工システムの背後にある理論に関係している。画像データは、ビデオシーケンス、複数のカメラからのビュー、スキャナからの多次元データなど、多くの形態を採ることができる。
【0049】
コンピュータビジョンの1つの側面は、画像データに特定のオブジェクト、特徴、またはアクティビティが含まれているかどうかを判定することである。コンピュータビジョン認識には、次のような異なる種類がある:オブジェクト認識(オブジェクト分類とも呼ばれる)-1つ以上の事前に指定または学習されたオブジェクトまたはオブジェクトクラスを、通常は画像内の2D位置またはシーン内の3Dポーズとともに認識することができる。識別-オブジェクトの人物インスタンスが認識される。例としては、特定の人物の顔または指紋の識別、手書きの数字の識別、特定の車両の識別などがある。検出-画像データが特定の条件でスキャンされる。例としては、医療用画像で起こり得る異常な細胞もしくは組織の検出、または自動道路通行料システムでの車両の検出などがある。比較的単純で高速な計算に基づく検出は、興味深い画像データのより小さな領域を発見するために使用され得る。これらの領域を、より計算が必要とされる技術でさらに分析することで、正しい解釈を生成することができる。
【0050】
コンピュータビジョン認識に基づく、次のようないくつかの特殊なタスクが存在する。光学式文字認識(OCR)-通常、編集またはインデックス作成に適した形式(例えば、ASCII)でテキストをエンコードすることを目的として、印刷または手書きのテキストの画像内の文字を識別すること。2Dコードの読み取り-データマトリックスおよびQRコードなどの2Dコードの読み取り。顔認識。形状認識技術(SRT)-人間(例えば、頭および肩のパターン)をオブジェクトから区別する。
【0051】
画像取得-デジタル画像は、様々なタイプの感光性カメラに加えて、距離センサ、断層撮影デバイス、レーダー、超音波カメラなどを含み得る1つ以上の画像センサによって生成される。センサのタイプに応じて、結果として得られる画像データは、2D画像、3Dボリューム、または画像シーケンスであり得る。ピクセル値は、1つ以上のスペクトルバンド(グレー画像またはカラー画像)の光強度に対応し得るが、音波または電磁波の深さ、吸収もしくは反射率、または核磁気共鳴などの様々な物理的測定値に関連し得る。
【0052】
前処理-特定の情報を抽出するためにコンピュータビジョン法を画像データに適用する前に、その方法によって暗示される特定の仮定を確実に満たすためにデータを処理することが通常は有益である。前処理の例には、画像座標系が正しいことを保証するための再サンプリング、センサノイズが誤った情報を導入しないことを保証するためのノイズ低減、関連情報を検出できることを保証するためのコントラスト強調、および局所的に適切なスケールで画像構造を強化するためのスケール空間表現が含まれるが、これらに限定されない。
【0053】
特徴抽出-様々なレベルの複雑さの画像特徴が、画像データから抽出される。このような機能の典型的な例には、線、エッジ、および隆起、コーナー、ブロブ、ポイントなどのローカライズされた関心ポイントがある。より複雑な機能は、テクスチャ、形状、または動きに関連し得る。
【0054】
検出/セグメンテーション-処理におけるある時点で、画像のどの画像ポイントまたは領域がさらなる処理に該当するかについて決定が下され得る。例としては、特定の関心ポイントのセットの選択。特定の関心オブジェクトを含む1つ以上の画像領域のセグメント化。前景、オブジェクトグループ、単一オブジェクト、または顕著なオブジェクト部分を備えるネストされたシーンアーキテクチャへの画像のセグメント化(空間分類群シーン階層とも称される)。
【0055】
高レベル処理-このステップでは、入力は小さなデータセット、例えば、特定のオブジェクトを含むと想定されるポイントのセットまたは画像領域であり得る。残りの処理は、例えば、データがモデルベースおよびアプリケーション固有の仮定を満たしていることの検証、オブジェクトのポーズもしくはオブジェクトのサイズなど、アプリケーション固有のパラメータの推定、画像認識-検出されたオブジェクトを異なるカテゴリに分類すること、画像レジストレーション-同じオブジェクトの2つの異なるビューを比較および結合することを含み得る。
【0056】
意思決定-認識アプリケーションにおける一致/不一致など、アプリケーションに必要な最終決定を行う。
【0057】
本実施形態のうちの1つ以上は、ビジョン処理ユニット(別個に示されていないが、CVM216の構成要素であり得る)を含み得る。ビジョン処理ユニットは、新たなクラスのマイクロプロセッサである。これは、機械ビジョンタスクを加速するように設計された特定のタイプのAI(人工知能)アクセラレータである。ビジョン処理ユニットは、畳み込みニューラルネットワーク、SIFTなどの機械ビジョンアルゴリズムを実行させる音に対する好適性において、ビデオ処理ユニット(ビデオのエンコードおよびデコードに特化)とは異なる。ビジョン処理ユニットは、カメラからデータを取得するための直接インターフェイスを含み得(オフチップバッファをバイパスする)、メニ-コアDSP(デジタル信号プロセッサ)のようなスクラッチパッドメモリを伴う多くの並列実行ユニット間のオンチップデータフローにより大きな重点を置く場合がある。ただし、ビデオ処理ユニットと同様に、ビジョン処理ユニットは、画像処理用の低精度の固定小数点演算に焦点を置く場合がある。
【0058】
本実施形態のいくつかは、コンピュータビジョンシステムの一部として、顔認識ハードウェアおよび/またはソフトウェアを使用することができる。様々なタイプの顔認識が存在し、それらのいくつかまたはすべてが本実施形態で使用され得る。
【0059】
いくつかの顔認識アルゴリズムは、対象の顔の画像から目印または特徴を抽出することによって顔の特徴を識別する。例えば、アルゴリズムは、目、鼻、頬骨、および顎の相対的な位置、サイズ、および/または形状を分析することができる。次に、これらの機能を使用して、機能が一致する他の画像を検索する。他のアルゴリズムは、顔画像のギャラリーを正規化してから顔データを圧縮し、顔認識に役立つデータのみを画像に保存する。次いで、プローブ画像が顔データと比較される。最も初期に成功したシステムの1つは、一連の顕著な顔の特徴に適用されるテンプレートマッチング技術に基づいており、一種の圧縮された顔表現を提供する。
【0060】
認識アルゴリズムは、特徴の区別に注目する幾何学的アプローチと、画像を値に抽出し、値をテンプレートと比較して分散を排除する統計的アプローチの2つの主要なアプローチに分割することができる。
【0061】
一般的な認識アルゴリズムには、固有顔を使用した主成分分析、線形判別分析、Fisherfaceアルゴリズムを使用した弾性バンチグラフマッチング、隠れマルコフモデル、テンソル表現を使用した多重線形部分空間学習、およびニューロンに動機付けられた動的リンクマッチングが含まれる。
【0062】
さらに、精度の改善を達成すると主張されている新たな傾向は、3次元顔認識である。この技術では、3Dセンサを使用して、顔の形状に関する情報を捕捉する。次いで、この情報を使用して、眼窩、鼻、および顎の輪郭など、顔の表面上の独特の特徴を識別する。
【0063】
3D顔認識の1つの利点は、他の技術のように照明の変化による影響を受けないことである。また、側面ビューを含む様々な表示角度から顔を識別することもできる。顔からの3次元データポイントは、顔認識の精度を大幅に改善する。3D研究は、3D顔画像をより良好に捕捉する高度なセンサの開発によって強化されている。センサは、構造化光を顔に投影することで機能する。これらの画像センサを最大12個以上同じCMOSチップ上に配置することができ、チップの各センサは、スペクトルの異なる部分を捕捉する。
【0064】
別のバリエーションは、異なる角度に向けられた3つの追跡カメラを使用して3D画像を捕捉することであり、1台のカメラは被写体の正面を向き、2台目は側面を向き、3台目は斜めを向いている。これらのカメラはすべて連携して、被写体の顔をリアルタイムで追跡し、顔を検出して認識することができる。
【0065】
別の新しい傾向は、標準のデジタル画像またはスキャン画像で捕捉されるような皮膚の視覚的な詳細を使用する。肌の質感分析と呼ばれるこの技術は、人物の肌に見られる独特の線、パターン、および斑点を数学的空間に転換する。
【0066】
顔認識のために入力データを取り入れる別の形態は、頭の形のみを検出し、眼鏡、帽子、化粧品などの対象の付属品を無視し得るサーマルカメラを使用することである。
【0067】
本実施形態において人物の身元および/または認可を検証するために使用することができる自動識別およびデータ捕捉(AIDC)および/またはコンピュータビジョンのさらなる例には、生体認証が含まれるが、これに限定されない。生体認証とは、人間の特性に関連する測定基準を指す。生体認証(または現実的な認証)は、様々な形態の識別およびアクセス制御において使用される。生体認証識別子は、人々にラベルを付けて記述するために使用される、特徴的で測定可能な特性である。生体認証識別子は、生理学的特性および/または行動特性であり得る。生理学的特性は、体の形状に関連し得る。例としては、指紋、手のひら静脈、顔認識、3次元顔認識、肌の質感分析、DNA、掌紋、手の形状、虹彩認識、網膜認識、および匂い/香り認識などがあるが、これらに限定されない。行動特性は、タイピングリズム、歩行、および音声認識を含むがこれらに限定されない、人物の行動のパターンに関連し得る。
【0068】
本実施形態は、前述の生体認証のいずれか1つ、または複数の任意の組み合わせを使用して、不審な人物、または財産もしくは高価な担保品目に関して特定の行動をとることを許可されている人物を識別および/または認証することができる。例えば、図2を参照すると、CVM216、および/またはカメラ214および/またはプロセッサ210は、前述の生体認証のいずれか1つ、または複数の任意の組み合わせを使用して、その人物に関する情報を受信することができる。
【0069】
図2をさらに参照すると、実施形態では、A/Vデバイス202は、ボタン206などの入力デバイスを含み得る。ボタン206が機械式ボタンである(例えば、移動範囲を有する)実施形態では、ボタン206は、ボタン206が押されたときに、A/Vデバイス202内に位置するボタンアクチュエータと接触することができる。ボタン206が機械式ではない(例えば、動き範囲を有しない)実施形態では、ボタン206は、静電容量タッチボタン、抵抗膜タッチボタン、弾性表面波(SAW)ボタン、赤外線(IR)ボタン、光学イメージングボタン、音響パルス認識ボタン、および/または人物(例えば、人物の指、手など)を検出するための低電力CVMを実装するボタンを含み得る。ボタン206が押され、触れられ、および/または他の方法でトリガされると、プロセッサ210は、通信構成要素212を使用して、信号デバイス208に出力信号を送信するなど、A/Vデバイス202の1つ以上の機能を有効にし得るボタン206から出力信号を受信して、信号デバイス208に(例えば、信号デバイス208への有線234(b)接続および/または信号デバイス208への無線234(a)接続を介して)音を出力させることができる。さらに、プロセッサ210は、通信構成要素212を使用して、出力信号(例えば、通知)をクライアントデバイスに送信して、クライアントデバイスのユーザに、A/Vデバイス202に人物が存在していることを示すことができる。
【0070】
いくつかの例では、A/Vデバイス202は、センサ244を含み得る。センサ244は、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、および/またはガラス破損検出器を備え得る。加速度計は、A/Vデバイス202の加速度を検出することができる。ジャイロスコープは、A/Vデバイス202の配向および/または角速度を検出することができる。磁力計は、A/Vデバイス202の磁気を検出することができる。ガラス破損検出器は、ノイズまたは振動を検出することができる。いくつかの例では、ガラス破損検出器はマイクロフォン228を使用する。
【0071】
A/Vデバイス202は、本明細書では「音声/ビデオ」デバイスと呼ばれるが、A/Vデバイス202は、音声およびビデオの両方の機能を有する必要はない。例えば、いくつかの実施形態では、A/Vデバイス202は、スピーカ220、マイクロフォン228、および/または音声コーデックを含まなくてもよい。そのような例では、A/Vデバイス202は、ビデオ録画および通信機能のみを有し得る。他の例では、A/Vデバイス202は、スピーカ220のみを有し、かつマイクロフォン228を有さないか、またはマイクロフォン228のみを有し、かつスピーカ220を有さない場合がある。
【0072】
図2をさらに参照すると、いくつかの実施形態では、A/Vデバイス202は、ビューア246を含み得る。以下でさらに詳細に考察するように、ビューア246は、A/Vデバイス202の一部であり得るか、またはA/Vデバイス202に取り付けられるように構成された別個の要素、および/または障壁の開口部であり得る。
【0073】
図2には図示されていないが、いくつかの実施形態では、A/Vデバイス202は、ライトコントローラおよび/または1つ以上のライトを含み得る。ライトコントローラは、ライトを制御するためのスイッチを含み得る。例えば、動きセンサ226および/またはカメラ214が動きを検出したことに応答して、ライトコントローラは、ライトコントローラに1つ以上のライトを作動させるプロセッサ210からの出力信号を受信することができる。いくつかの実施形態では、光カメラは、ライトの作動を制御するための動きを検出する動きセンサ226を含み得、さらに、カメラ214を使用した画像データの記録および/またはマイクロフォン228を使用した音声データの記録を有効化するために、動きを検出するためのカメラ214を含み得る。他の実施形態では、動きセンサ226は、ライト、カメラ214、およびマイクロフォン228を作動させるための動きを検出することができ、またはカメラ214は、ライトを作動させるための動きを検出することができ、カメラ214は画像データを記録し、マイクロフォン228は音声データを記録するようにする。ライトには、投光照明器、スポットライト、ポーチライト、または別のタイプの照明デバイスが含まれ得る。ライトは、周囲光のレベルが低い場合(例えば、夕暮れ、夜明け、または夜間)に、より良好な画像データ品質を提供すると同時に、動きが検出されたときに照明することによって抑止効果を提供することができる。
【0074】
図3A~3Dは、本開示の様々な態様による、A/Vデバイス202のさらなる実施形態を示す例示的な機能ブロック図である。いくつかの実施形態では、A/Vデバイス202は、図2または図3A~3Dに示される構成要素の1つ以上を省略し得、および/または図2にも図3A~3Dにも示されない1つ以上の追加の構成要素を含み得る。
【0075】
図3A~3Dに示すように、A/Vデバイス202は、揮発性メモリ222および/または不揮発性メモリ224(図2)を表し得るメモリ302を含む。メモリ302は、デバイスアプリケーション304を格納する。様々な実施形態では、デバイスアプリケーション304は、プロセッサ210に、カメラ214を使用して画像データ306、マイクロフォン228を使用して音声データ308、ボタン206(ならびに/または、実施形態に応じて、カメラ214および/もしくは動きセンサ226)を使用して入力データ310、ならびに/またはカメラ214および/もしくは動きセンサ226を使用して動きデータ312を捕捉する命令を含み得る。いくつかの実施形態では、デバイスアプリケーション304はまた、プロセッサ210に、画像データ306、音声データ308、および/または入力データ310を説明するテキストデータ314を、例えば、メタデータの形態で生成させる命令を含み得る。
【0076】
加えて、デバイスアプリケーション304は、プロセッサ210に、画像データ306、音声データ308、動きデータ312、入力データ310、テキストデータ314、および/またはハブデバイス112、リモートシステム114、クライアントデバイス、および/または通信構成要素212を使用する別のデバイスへ通知316を送信させる命令を含み得る。様々な実施形態では、デバイスアプリケーション304はまた、プロセッサ210に、画像データ306、音声データ308、テキストデータ314、入力データ310、および/または動きデータ312を含み得る出力信号318を生成かつ送信させる命令を含み得る。本実施形態のいくつかでは、出力信号318は、通信構成要素212を使用して、ハブデバイス112、リモートシステム114、クライアントデバイス、および/または別のデバイスに送信され得る。次いで、リモートシステム114は、出力信号318をクライアントデバイスに送信(もしくは転送)することができ、および/またはハブデバイス112は、出力信号318をクライアントデバイスに送信(もしくは転送)することができ、および/またはハブデバイス112は、次いで、出力信号318をリモートシステム114に送信(もしくは転送)することができ、およびリモートシステム114は、次いで、出力信号318をクライアントデバイスに送信(もしくは転送)することができる。他の実施形態では、出力信号318は、A/Vデバイス202によってクライアントデバイスに直接送信され得る。
【0077】
図3A~3Dをさらに参照すると、画像データ306は、特定のサイズのグリッドの露出値およびピクセル値に関するデータなどの(ただしこれらに限定されない)画像センサデータを含み得る。画像データ306は、静止画像、ライブビデオ、ならびに/または事前に記録された画像および/もしくはビデオを含み得る。画像データ306は、カメラ214の視野内で、カメラ214によって記録され得る。画像データ306は、カメラ214の視野内の物理的環境を表す(例えば、描写する)ことができる。いくつかの実施形態では、物理的環境は、1つ以上のオブジェクト(例えば、人物、車両、動物、アイテムなど)を含み得、画像データ306は、物理的環境内の1つ以上のオブジェクトなどの、1つ以上のオブジェクトを表すことができる。
【0078】
図3A~3Dをさらに参照すると、動きデータ312は、動きイベントに応答して生成された動きセンサデータを含み得る。例えば、動きデータ312は、動きセンサ226によって生成されたデータタイプの量またはレベルを含み得る(例えば、動きセンサ226がPIRタイプの動きセンサである場合は、動きセンサ226によって出力された電圧レベル)。A/Vデバイス202が動きセンサ226を含まないものなど、本実施形態のいくつかでは、動きデータ312は、カメラ214によって生成され得る。そのような実施形態では、画像データ306からのピクセルの変化のフレームごとの比較に基づいて、動きが存在すると判定され得る。
【0079】
入力データ310は、ボタン206への入力に応答して生成されたデータを含み得る。ボタン206は、入力(例えば、押下、タッチ、一連のタッチおよび/または押下など)を受容することができ、入力のタイプを示す応答として入力データ310を生成することができる。A/Vデバイス202がドアベルではない実施形態では、A/Vデバイス202はボタン206を含まなくてもよく、かつA/Vデバイス202は入力データ310を生成しなくてもよい。
【0080】
図3A~3Dをさらに参照すると、通知316は、プロセッサ210によって生成され、かつ通信構成要素212を使用して、ハブデバイス112、リモートシステム114、クライアントデバイス、および/または別のデバイスに送信され得る。例えば、カメラ214および/または動きセンサ226を使用して動きを検出したことに応答して、A/Vデバイス202は、通知316を生成および送信することができる。本実施形態のいくつかでは、通知316は、少なくとも画像データ306、音声データ308、テキストデータ314、および/または動きデータ312を含み得る。
【0081】
本明細書で説明するように、通知316は、メッセージ、信号、データ、通知、ならびに/または電子デバイス(例えば、A/Vデバイス202、ハブデバイス112、リモートシステム114、クライアントデバイス、および/もしくは別のデバイス)が、他の電子デバイス(例えば、A/Vデバイス202、ハブデバイス112、リモートシステム114、クライアントデバイス、および/もしくは別のデバイス)と送受信することができる)任意のタイプの電子通信を含み得る。例えば、通知316は、プッシュ通知、電子メールメッセージ、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージ、マルチメディアメッセージ(MMS)、ボイスメールメッセージ、ビデオ信号、音声信号、データ送信、および/または電子デバイスが別の電子デバイスに送信することができる任意の他のタイプの電子通信を含み得る。
【0082】
画像データ306、音声データ308、テキストデータ314、および/または動きデータ312は、動きがいつ検出されたか、動きが検出された時間、および/または検出された動き、または動きイベントに関連付けられた持続時間(例えば、持続時間は、動きが検出された時間に加えて、限定されないが5秒、10秒、または30秒などの追加の時間を含み得る)に基づいて、(例えば、クロックデータに基づくタイムスタンプで)タグ付けされ得る、および/または(例えば、リモートシステム114、ハブデバイス112、および/またはA/Vデバイス202に)別々に格納され得る。例えば、動きまたは動きイベントの各々の別個の検出は、動きまたは動きイベントの検出を表す画像データ306、音声データ308、テキストデータ314、および/または動きデータ312に関連付けられ得る。結果として、特定の動きイベントまたは特定の期間に関連するデータの要求が受信されると(例えば、クライアントデバイス、リモートシステム114、ハブデバイス112、および/または別のデバイスによって)、画像データ306、音声データ308、テキストデータ314、および/または特定の動きイベントに関連付けられた、および/または特定の期間内の動きイベントに関連付けられた動きデータ312は、送信され、検索され、および/または受信され得る。
【0083】
例では、動きが検出されたとき(例えば、通知316または他の方法で)、画像データ306、音声データ308、テキストデータ314、および/または動きデータ312を生成および/または送信するA/Vデバイス202について考察しているが、他の例では、データは、他の時間に生成および/または送信され得る。例えば、画像データ306、音声データ308、テキストデータ314、および/または動きデータ312は、連続的に(例えば、ストリーミング様態で)、定期的に、要求に応じて、生成および送信され得る。画像データ306、音声データ308、テキストデータ314、および/または動きデータ312が連続的に生成および送信され得る例では、動き(例えば、動きイベント)の検出は、動きがいつ検出されたかの表示(例えば、タイムスタンプ)、および/または画像データ306、音声データ308、テキストデータ314、および/または動きデータ312に関連付けられるために動きが検出された時間(例えば、持続時間)の表示を引き起こし得る。その結果、画像データ306、音声データ308、テキストデータ314、および/または動きデータ312は、A/Vデバイス202によって連続的に生成され得るが、動きイベントに関連付けられた画像データ306、音声データ308、テキストデータ314、および/または動きデータ312は(例えば、動きの検出に応答して生成された画像データ306、音声データ308、テキストデータ314、および/または動きデータ312と同様に)、動きイベントに関連付けられていない画像データ306、音声データ308、テキストデータ314、および/または動きデータ312とは別々にタグ付けおよび/または格納され得る。追加的または代替的に、いくつかの例では、A/Vデバイス202は、閾値量を超える動きまたは振動が検出された場合、A/Vデバイス202の配向の変化が検出された場合などに、画像データ306、音声データ308、テキストデータ314、および/または動きデータ312を生成および/または送信することができる。
【0084】
いくつかの例では、センサ244は、メモリ302に格納されるセンサデータ320を生成することができる。デバイスアプリケーション304は、センサデータ320がセンサ244から受信されたとき、および/または他の任意の時点で、プロセッサ210にセンサデータ320を分析させる命令を含み得る。例えば、デバイスアプリケーション304は、センサデータ320を分析して、A/Vデバイス202の閾値を超える量の動きまたは振動を検出すること(例えば、A/Vデバイス202が装着されている障壁または他の表面を示す)、A/Vデバイス202の配向の変化を検出する(例えば、A/Vデバイス202が装着された障壁または他の表面が配向の変化を経験したことを示す)ことなどができる。説明すると、動き、振動、または配向の変化の閾値量は、センサデータ320が、加速度計からの閾値よりも大きい加速度値(例えば、閾値量を超える加速が発生したことを示す)を含む場合、センサデータ320が、ジャイロスコープからの閾値よりも大きい配向および/または角速度値(例えば、A/Vデバイス202の配向または角速度が閾値量を超えて変化したことを示す)含む場合、センサデータ320が、磁力計からの閾値量を超える磁場の方向、強度などの変化を示す値を含む場合、センサデータ320がガラス破損検出器からの閾値を超えるノイズまたは振動値(例えば、閾値よりも大きい量のノイズまたは振動が検出されたことを示す)を含む場合などに、検出され得る。
【0085】
いくつかの例では、デバイスアプリケーション304は、A/Vデバイス202に取り付けられた障壁が開閉したことを検出することができる。説明すると、A/Vデバイス202が閾値時間を超えて静止位置を検出した場合(例えば、センサ244からデータの変化またはいかなるデータもまったく受信しなかったことに基づいて)、A/Vデバイス202は、A/Vデバイス202が取り付けられているドアが閉じていると判定することができる。その後、A/Vデバイス202が、閾値量の移動、振動、および/または配向の変化を検出した場合、A/Vデバイス202は、ドアが開かれていると判定することができる。移動、振動、および/または配向の変化が止まると、A/Vデバイス202は、ドアが開いていると判定することができる。さらに、A/Vデバイス202が、移動、振動、および/または配向の変化を再び(および反対方向に)判定すると、A/Vデバイス202は、ドアが閉じられていると判定することができる。
【0086】
いくつかの例では、A/Vデバイス202は、第1の構成要素322(外部構成要素102Aを表し得る、および/または外部構成要素102Aに類似し得る)と、第2の構成要素324(外部構成要素102Bを表し得る、および/または外部構成要素102Bに類似し得る)と、ビューア246(ビューア102Cを表し得る、および/またはビューア102Cに類似し得る)と、可撓性コネクタ326と、留め具328と、リング330と、を含む。いくつかの例では、第1の構成要素322は、障壁の一方の側に装着され得、一方、第2の構成要素324は、障壁の第2の側に装着され得る。
【0087】
ビューア246は、ビューア246の中央を通って延在する通路を含み得る。例えば、ビューア246は、細長い管状形状または中空の中心を伴う他の形状を有し得る。いくつかの例では、ビューア246は、通路内に配設されたレンズを含み得る。ビューア246は、第1の構成要素322および/もしくは第2の構成要素324の一部であり得るか、または第1の構成要素322、第2の構成要素324、および/もしくは障壁の開口部に取り付け可能な別個の要素であり得る。ビューア246は、金属(例えば、鋼、アルミニウム、銅、チタンなど)、プラスチックなどのような様々な物質で形成され得る。ビューア246は、68mm、50mm、60mm、70mm、80mmなどの様々なサイズであり得る。いくつかの例では、ビューア246は、34~56mmのドアの厚さに適合し得る。他の例では、他のドアの厚さが満たされ得る。
【0088】
可撓性コネクタ326は、第1の構成要素322を第2の構成要素324に機械的に結合および/または電気的に結合することができる。例えば、可撓性コネクタ326は、電力が第2の構成要素324(例えば、バッテリ242)から第1の構成要素322に、またはその逆に提供されることを可能にし得る。さらに、可撓性コネクタ326は、第1の構成要素322の1つ以上の要素が第2の構成要素324の1つ以上の要素と通信することを可能にし得る(例えば、通信チャネルを提供し得る)。いくつかの例では、第1の構成要素322および第2の構成要素324は、無線で(例えば、無線チャネルを介して)通信することができる。可撓性コネクタ326は、ワイヤ、ケーブル(例えば、USBケーブル、HDMIケーブル、電源ケーブルなど)、可撓性電子機器(例えば、屈曲コードとも呼ばれる屈曲プリント回路基板(PCB)など)を備え得る。
【0089】
留め具328は、ビューア246を第1の構成要素322および/または第2の構成要素324に接続することができる。留め具328は、ボルト、ねじ、ワッシャ、ナット、ボタン、クリップ、フランジ、ステープル、ピン、釘、ラッチ、リベット、ナットなどの様々な形態を採ることができる。ただし、留め具328は、多くの例で考察されているが、他の例では、ビューア246、第1の構成要素322、および/または第2の構成要素324を結合するために、接着剤(例えば、膠、セメントなど)、溶接、はんだ付け、ろう付け、圧着など、他の形態が使用される。
【0090】
いくつかの例では、A/Vデバイス202は、A/Vデバイス202の火災安全性を強化するリング330をさらに含み得る。例えば、第1の構成要素322は、第1の構成要素332の第1の部分(例えば、第1の構成要素328の留め具328)と障壁の外面との間に介在された第1の耐火リング330を含み得、および/または第2の構成要素324は、第2の構成要素の第2の部分(例えば、第2の構成要素324の留め具328および/またはハウジング)と障壁の内面との間に介在される第2の耐火リング330を含み得る。リング330は、好ましくは、不燃性、耐熱性であり、高融点を有し、閾値耐火等級を伴う材料を含み得る。いくつかの実施形態では、リング330は、少なくとも華氏1,220度、少なくとも華氏1,710度、少なくとも華氏2,750度、および/または任意の他の最低温度の融点を有し得る。例えば、リング330は、セラミック、および真ちゅう、鋼、アルミニウムなどの様々な金属を含み得るが、これらに限定されない。したがって、A/Vデバイス202の他の部分が火災中に溶融した場合、リング330は、火が、ビューアを含む障壁の開口部を通って障壁の一方側から障壁の他方側に移動できないように、障壁ビューアの構造的完全性を維持するのを助けることができる。
【0091】
A/Vデバイス202の構成要素は、様々な様態で配置することができる。一例では、図3Aに示されるように、第1の構成要素322は、カメラ214と、マイクロフォン228と、動きセンサ226と、ボタン206と、光センサ218と、コンピュータビジョンモジュール216と、音声コーデック220と、スピーカ230と、センサ244と、プロセッサ210と、メモリ302と、を含む。第2の構成要素324は、通信構成要素212と、バッテリ242と、を含み得る。バッテリ242は、第1の構成要素322および/または第2の構成要素324に電力を提供し得る。
【0092】
別の例では、図3Bに示されるように、第1の構成要素322は、カメラ214と、マイクロフォン228と、動きセンサ226と、ボタン206と、光センサ218と、コンピュータビジョンモジュール216と、音声コーデック220と、スピーカと230と、センサ244と、を含む。この例では、第2の構成要素324は、プロセッサ210と、メモリ302と、通信構成要素212と、バッテリ242と、を含み得る。バッテリ242は、第1の構成要素322および/または第2の構成要素324に電力を提供し得る。
【0093】
さらに別の例では、図3Cに示されるように、第1の構成要素322は、カメラ214と、マイクロフォン228と、動きセンサ226と、ボタン206と、光センサ218と、コンピュータビジョンモジュール216と、音声コーデック220と、スピーカ230と、センサ244と、プロセッサ210と、メモリ302と、通信構成要素212と、を含む。この例では、第2の構成要素324は、バッテリ242を含み得る。バッテリ242は、第1の構成要素322および/または第2の構成要素324に電力を提供し得る。
【0094】
さらなる例では、図3Dに示されるように、第1の構成要素322は、カメラ214と、マイクロフォン228と、動きセンサ226と、ボタン206と、光センサ218と、コンピュータビジョンモジュール216と、音声コーデック220と、スピーカ230と、を含む。この例では、第2の構成要素324は、プロセッサ210と、メモリ302と、通信構成要素212と、バッテリ242と、センサ244と、を含み得る。バッテリ242は、第1の構成要素322および/または第2の構成要素324に電力を提供し得る。
【0095】
いくつかの例では、第1の構成要素322および第2の構成要素324は各々、メモリと、1つ以上のプロセッサと、を含む。
【0096】
図4Aは、本開示の様々な態様による、例示的なA/Vデバイス202の分解側面図である。特に、第1の構成要素322(「電子デバイス322」と称されることもある)、第2の構成要素324(「電子デバイス324」と称されることもある)、およびビューア246(「第3の構成要素246」と称されることもある)は、互いに分離されている。図示のように、ビューア246は、第1の長手方向軸402と、第1の端部404と、第2の端部406と、通路408と、第1のレンズ410と、を含み得る。通路408は、第1の長手方向軸402に沿って、第1の端部404と第2の端部406との間に延在することができる。第1のレンズ410は、通路408内に配設され得る。ビューア246の実質的に中央に位置付けられた第1のレンズ410を伴って示されているが、第1のレンズ410は、通路408内の任意の場所に位置付けられ得る。さらに、いくつかの例では、第1のレンズ410は、ビューア246の第1の端部404または第2の端部406に取り付けられ得る。さらに、いくつかの例では、第1のレンズ410のみの代わりに、複数のレンズが使用され得る。代替的に、第1のレンズ410は、完全に排除され得る。
【0097】
第1の構成要素322は、第1の前面414(「前部」と称されることもある)と、第1の背面416(「後部」と称されることもある)と、を有する、第1のハウジング412を含み得る。第1の背面416は、ドアなどの障壁の外面に当接し得る。したがって、第1の前面414は、外面から離間され得る。第1のハウジング412はまた、第1の背面416から第1の前面414に向かって第1のハウジング412へと延在する第1の開口部418を含み得る。第1の開口部418は、A/Vデバイス202が設置されると、第1の長手方向軸402と実質的に位置合わせされる(例えば、同軸になる)第2の長手方向軸420を含み得る。第1のハウジング412は、第1の前面414に近接し、かつ第1の開口部418の基部を画定する第2のレンズ422を含み得る。この例では、第2のレンズ422は、第1の前面414の後方に位置する。しかしながら、他の例では、第2のレンズ422は、第1の前面414と同じ平面上にあるか、第1の前面414から外側に突出するか、または示されているものとは異なって配置され得る。図4Aはまた、第1の構成要素322に含まれるボタン206およびカメラ214を示している。
【0098】
第2の構成要素324は、第2の前面426と、第2の背面428と、を有する、第2のハウジング424を含み得る。第2の背面428は、障壁の内面に当接し得る。したがって、第2の前面426は、障壁の内面から離間させることができる。第2のハウジング424は、第2の背面428から第2の前面426に向かって第2のハウジング424へと延在する第2の開口部430を含み得る。第2の開口部430は、A/Vデバイス202が設置されると、第1の長手方向軸402と実質的に位置合わせされる(例えば、同軸になる)第3の長手方向軸432を含み得る。
【0099】
第1のレンズ410および/または第2のレンズ422は、ドアビューアを備え得る(例えば、ユーザが障壁の内側から障壁の外側まで見ることを可能にするために)。第2のレンズ422は、超広角レンズ(例えば、100度よりも大きい、100~180度、200度よりも大きい画角を有する魚眼レンズなど)、広角レンズ(例えば、画角が64~84度、60度よりも大きいなど)、または広角であってもなくてもよい任意の他のレンズなど、様々なタイプのレンズとして実装され得る。
【0100】
A/Vデバイス202はまた、第1の構成要素322を第2の構成要素324に電気的および通信的に結合する可撓性コネクタ326を含み得る。可撓性コネクタ326は、障壁の開口部を通って、第1の構成要素322から第2の構成要素324まで延在し得る。上記のように、可撓性コネクタ326は、ワイヤ、ケーブル(例えば、USBケーブル、HDMIケーブル、電源ケーブルなど)、可撓性電子機器(例えば、屈曲プリント回路基板(PCB))などであり得る。可撓性コネクタ326は、第1の構成要素322上の第1の接続ポート436に接続するための第1のカプラ434と、第2の構成要素324上の第2の接続ポート440に接続するための第2のカプラ438と、を含み得る。第1のカプラ434、第2のカプラ438、第1の接続ポート436、および/または第2の接続ポート440は、20ピン接続、24ピン接続、nピン接続、USB接続などを介するなど、様々な様態で実施することができる。
【0101】
図4Aにさらに示されるように、第2の構成要素324は、シャッタ442を含み得る。様々な実施形態では、シャッタ442は、取り外し可能な前部424(A)内など、第2のハウジング424内に位置し得る。図5Aおよび5Bを参照して以下に説明するように、シャッタ442は、シャッタ442がビューア246の第2の端部406を覆い、それによってビューア246を通る視界を遮断する第1の位置と、シャッタ442が、ビューア246の第2の端部406を覆わない第2の位置との間で移動可能である。言い換えれば、シャッタ442が第1の位置にあるとき、A/Vデバイス202は、障壁の内側に位置するユーザが、ビューア246を通して見ることによって障壁の外側の領域を見ることができるようにする。しかしながら、シャッタ442が第2の位置にあるとき、A/Vデバイス202は、ユーザがビューア246を通して見ることを可能にしない。例えば、図5A~5Bおよび6A~6Bを参照して以下に説明するように、シャッタ442は、取り外し可能な前部424(A)内のトラック内に着座することができ、第1の位置と第2の位置との間のトラック内でスライド可能であり得る。
【0102】
図4Bは、本開示の様々な態様による、A/Vデバイス202の別の分解側面図である。特に、第1の構成要素322、第2の構成要素324、およびビューア246は、互いに分離されている。ここで、第1のハウジング412の前部412(A)は、第1のハウジング412の後部412(B)から取り外され、第2のハウジング424の前部424(A)は、第2のハウジング424の後部424(B)から取り外されている。
【0103】
図示のように、ビューア246は、通路408内に配設された第1のレンズ410を伴う第1の長手方向軸402を含み得る。ここで、ビューア246は、細長い管状部材を備える。第2のレンズ422は、ビューア246の第1の部分444に取り外し可能に結合することができる。この例では、第2のレンズ422はメスねじ山を含み、ビューア246の第1の部分444はオスねじ山を含むが、他の実施形態では、ねじ山は逆にすることができる。さらに、留め具328(A)は、ビューア246の第2の部分446に取り外し可能に結合することができる。この例では、留め具328は、メスねじ山を含み、ビューア246の第2の部分446は、オスねじ山を含むが、他の実施形態では、ねじ山は、逆にすることができる。
【0104】
第1の構成要素322は、第1の構成要素322を通って(例えば、第1のハウジング412の後部412(B)を通って)第2の長手方向軸420に沿って延在する第1の開口部418(「第2の通路418」とも称される)を有する第1のハウジング412を含み得る。第1の構成要素322は、A/Vデバイス202が設置されているとき、第2の長手方向軸420がビューア246の第1の長手方向軸402と実質的に位置合わせされる(例えば、同軸になる)および/または第2のレンズ422が第1の開口部418のベースを画定するように、ビューア246に取り外し可能に固定され得る。いくつかの例では、ビューア246の少なくとも一部分は、第1の開口部418内に延在する。例えば、ビューア246の少なくとも第1の部分444は第1の開口部418内に延在して、第1の開口部418内の第2のレンズ422に取り付けることができる。
【0105】
図示のように、第1の構成要素322は、留め具328(B)を含む。留め具328(B)は、ガスケット448を含み得、第2のレンズ422と第1のハウジング412との間で取り外し可能に結合することができる。特に、ガスケット448は、第2のレンズ422の一部であり得、第2のレンズ422の上に配置され、および/または第1のハウジング412の後部412(B)上に置かれ得る。ガスケット448は、水または他の物質がビューア246に移動するのを防止するためのシールを提供することができる。いくつかの例では、ガスケット448は、弾性Oリングを含む。示されるように、第2のレンズ422は、第2のレンズ422の実質的に中心を通って延在する通路450を含み得る。第2のレンズ422がビューア246に取り付けられている場合、通路450は、ビューア246の通路408と位置合わせする(例えば、同軸にする)ことができる。
【0106】
図4Bを引き続き参照すると、第2の構成要素324は、第2の構成要素324を通って(例えば、第2のハウジング424の後部424(B)を通って)第3の長手方向軸432に沿って延在する第2の開口部430(「第2の通路430」とも称される)を有する第2のハウジング424を含み得る。第2の構成要素324は、A/Vデバイス202が設置されているとき、第3の長手方向軸432がビューア246の第1の長手方向軸402と実質的に位置合わせされる(例えば、同軸になる)ように、ビューア246に取り外し可能に固定することができる。いくつかの例では、ビューア246の少なくとも一部分は、第2の開口部430まで延在する。例えば、ビューア246の第2の部分446は、第2の開口部430内に延在して、第2の開口部430内の留め具328(A)に取り付けることができる。図示のように、留め具328(A)は、留め具328(A)の実質的に中心を通って延在する通路452を含み得る。留め具328(A)がビューア246に取り付けられている場合、通路452は、ビューア246の通路408と位置合わせする(例えば、同軸にする)ことができる。
【0107】
いくつかの例では、ビューア246は、ビューア246の少なくとも一部分にわたって第1の長手方向軸402に沿って延在する実質的に平坦部分454を含む。例えば、断面で見た場合、ビューア246の周囲は、完全に円形ではなく、代わりに平坦化されたセグメントを含み得る。平坦部分454は、図4Bに示される配向を参照して、ビューア246の底部に沿って延在し得る。平坦部分454は、可撓性コネクタ326が、ビューア246とともにドアの穴内に位置付けられることを可能にする経路を提供し得る。すなわち、平坦部分454は、穴内のビューア246の下に位置付けられる可撓性コネクタ326のための余地を提供し得る。可撓性コネクタ326は、ビューア246の外側に沿って延在し、第1の構成要素322および第2の構成要素324を互いに電気的に結合することができる。
【0108】
いくつかの例では、第2の構成要素324の第2の開口部430は、ビューア246の一部分の外面に係合するか、またはそれに固定される。例えば、第2の開口部430の内面は、嵌合ねじなどで、ビューア246(例えば、第2の部分446)の外面に係合または固定され得る。さらに、第1の開口部418の内面は、嵌合ねじなどで、ビューア246の一部分(例えば、第1の部分444)の外面に係合または固定され得る。
【0109】
図4Cは、本開示の様々な態様による、例示的なA/Vデバイス202の別の分解側面図である。ここで、A/Vデバイス202は、第2の構成要素324と障壁との間に取り付けるための第2のガスケット456と、第1の構成要素322と障壁との間に取り付けるための第1のガスケット458と、を含む。図示のように、ガスケット456、458は、ビューア246が通過することを可能にするために、開口部460、462を含み得る。例では、ガスケット456および/または458は、障壁を保護し、A/Vデバイス202が設置位置を維持することを可能にするグリップを提供し、水または他の物質などを締め出し得る。ガスケット456、458は、障壁に対するA/Vデバイス202の動きに抵抗するためのグリップを提供する高摩擦材料を備え得る。様々な実施形態において、ガスケット456、458は、ゴム、シリコーン、様々なプラスチックなどを含み得る。
【0110】
図5Aおよび5Bは、本開示の様々な態様による、シャッタ442を伴う例示的なA/Vデバイス202の斜視図である。例えば、シャッタ442は、図5Aに示されている第1の位置と、図5Bに示されている第2の位置との間でシャッタ442を移動させることを容易にするベアリング特徴部502を含み得る。ベアリング特徴部502は、タブ、ボタン、くぼみ、切欠き、および/またはユーザが第1の位置と第2の位置との間でシャッタ442を動かすことを可能にする任意の他の特徴部または構成要素を含み得るが、これらに限定されない。例えば、図示の実施形態では、ユーザは、1本または2本の指を使用して第1の位置と第2の位置との間でシャッタ442を押して/引いて、ベアリング特徴部502にデジタル圧力を加えることができる。ベアリング特徴部502に加えられた上向きの力は、シャッタ442を第1の位置(図5A)から第2の位置(図5B)に向けて移動させ、一方、ベアリング特徴部502に加えられた下向きの力は、シャッタ442を第2の位置(図5B)から離れて第1の位置(図5A)に向かって移動させる。
【0111】
図6Aおよび6Bは、シャッタ442をより詳細に示している。これらの図では、シャッタ442を露出させるために前部424(A)が省略されている。しかしながら、シャッタ442は、第2の構成要素324の取り外し可能な前部424(A)内のトラック(図7Aおよび7Bに示される)内に着座することができ、第1の位置と第2の位置との間のトラック内でスライド可能であり得る。
【0112】
図6Aおよび6Bを参照すると、シャッタ442は、本体部分600と、ベアリング特徴部502と、開口部602と、屈曲構成要素604(A)および604(B)と、切欠き606(A)および606(B)と、タブ608(A)および608(B)と、を含む。本体部分600は、長方形の平板として成形され、開口部602は、本体部分600の上端610に隣接して位置している。ベアリング特徴部502は、開口部602のすぐ下の位置で、本体部分600の外面612(ビューア246とは反対側を向いている表面)から垂直に延在する。シャッタ442は、成形プラスチックなどの一体構造を有し得、ビューア246を通しての可視性を選択的に遮断することができるように、好ましくは不透明である。
【0113】
図5Aおよび6Aに示されるように、シャッタ442が第1の位置にあるとき、シャッタ442の開口部602は、第2のハウジング424の開口部504および第2の構成要素324の第2の開口部430と実質的に同心である。したがって、シャッタ442は、開口部504、第2の開口部430、またはビューア246(図4A)を通る視界を遮らない。しかしながら、図5Bおよび7Bに示されるように、シャッタ442が第2の位置にある間、シャッタ442の本体部分600は、第2のハウジング424の開口部504および第2の構成要素324の第2の開口部430を覆う。したがって、好ましくは不透明であるシャッタ442は、開口部504、第2の開口部430、およびビューア246を通る視界を遮る。
【0114】
シャッタ442は、本体部分600のいずれかの側のシャッタ442の底部に位置する屈曲構成要素604(A)および604(B)をさらに含む。切欠き606(A)および606(B)によってそれぞれ本体部分600から分離されている屈曲構成要素604(A)および604(B)は、限定されないが、板ばね、曲げ部、および/または図6Aおよび6Bに示されるような第1の非屈曲位置と、屈曲構成要素604(A)および604(B)が本体部分600に向かって内側に曲がる第2の屈曲位置との間を移動可能な任意の他の構成要素を含み得、それによって、切欠き606(A)および606(B)を少なくとも部分的に折りたたむ。示されるように、第1の屈曲構成要素604(A)の外面は、第1のタブ608(A)を含み、第2の屈曲構成要素604(B)の外面は、第2のタブ608(B)を含み、これらは、図7Aおよび7Bを参照して説明される。
【0115】
図7Aおよび7Bは、本開示の様々な態様による、シャッタ442を第1の位置と第2の位置との間で案内するためのトラック702を含むA/Vデバイス202の例の斜視図である。示されるように、トラック702は、本体部分600の側縁614(A)および614(B)に実質的に平行な方向に前部424(A)の背面に沿って延在するいくつかの部分702(A)~702(F)を含む。トラック702は、シャッタ442が図7Aに示されている第1の位置と図7Bに示されている第2の位置との間をスライドするときに、シャッタ442を支持および案内する。図7Aに示すように、シャッタ442が第1の位置にあるとき、第1のタブ608(A)は、トラック702の下部702(B)の下に位置し、第2のタブ608(B)は、トラック702の下部702(E)の下に位置する。この位置では、屈曲構成要素604(A)および604(B)は、屈曲されていない状態にある。さらに、この位置では、シャッタ442の下端616は、トラック702のバンパ部分702(C)および702(D)と接触している。バンパ部分702(C)および702(D)は、シャッタ442を第1の位置に固定し、重力の影響下でシャッタ442がさらに下向きに前進するのを防止する。
【0116】
さらに、トラック702は、トラック702の部分702(A)とトラック702の部分702(B)との間に位置する第1の開口部702(G)と、トラック702の部分702(E)とトラック702の部分702(F)との間に位置する第2の開口部702(H)と、を含む。図7Bに示されるように、シャッタ442が第2の位置にあるとき、第1のタブ608(A)は、トラック702の第1の開口部702(G)内に位置し、第2のタブ608(B)は、トラック702の第2の開口部702(H)内に位置する。タブ608(A)および608(B)がそれぞれの開口部702(G)および702(H)と係合すると、シャッタ442が第2の位置に固定され、重力の影響下で第1の位置に向かって後退するのを防止する。シャッタ442が第1の位置と第2の位置との間を移動するとき、ユーザがベアリング特徴部502を把持して上向きの力または下向きの力を加えるときなど、タブ608(A)および608(B)がそれぞれトラックの下部702(B)および702(E)に当たるので、屈曲構成要素604(A)および604(B)は、本体部分600に向かって内側に曲がる。第1の位置から第2の位置に移動するとき、タブ608(A)および608(B)が開口部702(G)および702(H)に達すると、偏向された屈曲構成要素604(A)および604(B)における位置エネルギーが解放されるので、屈曲構成要素604(A)および604(B)は外側にスナップして、タブ608(A)および608(B)がそれぞれの開口部702(G)および702(H)に押し込まれる。この動作は、シャッタ442が確実に第2の位置にあることをユーザに通知する可聴クリック音および触覚フィードバックを提供する。同様に、第2の位置から第1の位置に移動するとき、タブ608(A)および608(B)がトラックの下部702(B)および702(E)の下に下がると、偏向された屈曲構成要素604(A)および604(B)の位置エネルギーが解放されるので、屈曲構成要素604(A)および604(B)が外側にスナップして、シャッタ442が確実に第1の位置にあることをユーザに通知する可聴クリック音および触覚フィードバックを再び提供する。
【0117】
図8は、留め具328(A)および第2のレンズ422に接続されたビューア246を示している。図示のように、留め具328(A)および第2のレンズ422は各々、ビューア246にねじ込まれているが、他の実施形態では、ねじきり以外に他のタイプの固定機構を使用することができる。図示のように、ビューア246は、ねじ山を有する場合も有さない場合もある平坦部分454を含む。図8の例では、平坦部分454は、ねじ山を含まない。例では、可撓性コネクタ326は、平坦部分454に隣接するビューア246の外側に沿って延在し得る。
【0118】
第2のレンズ422の周囲のフランジ804の内面802は、ビューア246が第1の構成要素322に固定されているとき、第1のハウジング412の後部412(B)などの第1の構成要素322に接触し得る。同様に、留め具328(A)の周囲の内面806は、ビューア246が第2の構成要素324に固定されているとき、第2のハウジング424の後部424(B)などの第2の構成要素324に接触し得る。第2のレンズ422および/または留め具328(A)がビューア246に締め付けられているとき、表面802は、第1のハウジング412の後部412(B)に接触し、表面806は、第2のハウジング424の後部424(B)に接触して、A/Vデバイス202を障壁に固定することができる。
【0119】
図9Aは、ビューア246の一部分(例えば、シャフト)を示している。この例では、平坦部分454は、ビューア246の全長に沿って延在するが、他の例では、平坦部分454は、ビューア246の中央部分に沿うなど、ビューア246の長さの一部分のみに沿って延在し得る。上記のように、ビューア246の第1の部分444は、第2のレンズ422上の第2のねじ山に取り外し可能に結合するように構成された第1のねじ山を含む。さらに、ビューア246の第2の部分446は、留め具328(A)上の第4のねじ山に取り外し可能に結合するように構成された第3のねじ山を含む。
【0120】
図9Bは、図9Aの断面線9B~9Bに沿って取られるビューア246の断面図を示している。図示のように、ビューア246は、第1の長手方向軸402に沿って延在する(ページに出入りする)通路408を含む。ビューア246の断面の側面形状(例えば、第1の長手方向軸402に垂直に取られる)は、壁の丸い部分902(例えば、円形である)と、壁の平坦部分454と、を含む。図示のように、ビューア246の内壁904は、同様の形状を含み得る。
【0121】
図10Aは、ビューア246の第1の部分444に取り外し可能に取り付け可能な第2のレンズ422を示している。図示のように、第2のレンズ422の内側部分は、ビューア246の第1の部分444に取り付けるための、オスまたはメスねじ山などのねじ山1002を含み得る。
【0122】
図10Bは、ビューア246の第2の部分446に取り外し可能に取り付け可能な留め具328(A)を示している。図示のように、留め具328(A)の内側部分は、ビューア246の第2の部分446に取り付けるための、オスまたはメスねじ山などのねじ山1004を含み得る。留め具328(A)は、留め具328(A)の一部分の周りに位置する隆起した縁部1006をさらに含む。いくつかの場合では、隆起した縁部1006は、留め具328(!)をビューア246に固定するために使用される。
【0123】
図11Aおよび11Bは、本開示の様々な態様による、A/Vデバイス202の第1の構成要素322の正面図を示している。図11Aは、カメラ214の上に配設されたカバー1102を伴う第1の構成要素322の正面図を示している。カバー1102は、透明、半透明などであり得、カメラ214および/または第1の構成要素322の他の内部構成要素を保護する。カバー1102は、プラスチック、ガラス、金属などで形成することができる。いくつかの例では、カバー1102は、第1のハウジング412の一部であり、他の例では、カバー1102は、別個の構成要素である。
【0124】
図11Bは、図11Aの第1の構成要素322の正面図を示しており、カメラ214、マイクロフォン228、発光構成要素240(例えば、赤外線ライト)、および光センサ218(例えば、周囲光を検出することができる)を示すためにカバー1102が取り外されている。図示のように、カメラ214は、ビューア246の外端に位置する第2のレンズ422の下に位置し、第2のレンズ422と実質的に垂直に位置合わせされている。加えて、ボタン206は、カメラ214の下に位置し、カメラ214と実質的に垂直に位置合わせされている。いくつかの場合では、図11Bの例に示されるように、第2のレンズ422、カメラ214、およびボタン206は、垂直軸1104上にあるこれらの3つの構成要素の各々の中心点を用いて、第2の構成要素324の垂直軸1104に沿って位置する。
【0125】
図11Cは、A/Vデバイス202の第1の構成要素322の側面斜視図であり、第1の構成要素322の内部態様を示すために第1のハウジング412が取り外されている。図示のように、第1の構成要素322は、プリント回路基板(PCB)などの主要基板1106を含む。主要基板1106は、主要基板1106の上部に位置する開口部1108を含み、開口部1108は、主要基板1106を通るビューア246の通路を収容する。さらに、主要基板1106は、カメラ214およびボタン206の両方への電気接続(図示せず)を含む。
【0126】
上記のように、第2のレンズ422、第1の開口部418、カメラ214、マイクロフォン228、ボタン206、および/または動きセンサ226は、互いに実質的に垂直に位置合わせすることができる。特に、第2のレンズ422(ビューア246の外端に位置する)は、カメラ214およびボタン206の両方の上に位置し得、カメラ214は、ボタン206の上に位置し得る。これらの構成要素のこれらの相対位置は、主要基板1106の構成またはレイアウトを改善し得る。例えば、カメラ214およびボタン206は、主要基板1106に電気的に接続され、主要基板1106は、カメラ214および/またはボタン206との間で電気/デジタル信号をルーティングするためのトレース(図示せず)を含み得る。主要基板1106は、ビューア246を収容するための開口部1108をさらに含み、開口部1108は概して、第1の構成要素322および第2の構成要素324の両方を完全に通って延在する。ビューア246をカメラ214およびボタン206の上に置くことにより、主要基板1106の開口部1108は、主要基板1106の中央ではなく、主要基板1106の上端に向かって位置し得る。ビューア246を収容する主要基板1106の開口部1108が主要基板1106の中央にある場合、トレースは、開口部1108のいずれかの側の狭いストリップを通してなど、開口部1108の周りにルーティングさせる必要がある。このルーティング配置では、トレースの長さが長くなるか、トレースを互いに非常に近くに位置付ける必要がある。いずれの場合も、トレースの信号対雑音比が低下し、A/Vデバイス202の全体的な性能が低下し、A/Vデバイス202を用いたより乏しい顧客体験を生み出す可能性がある。したがって、カメラ214およびボタン206を第1の開口部418の下に位置させることで、主要基板1106の性能を改善する。
【0127】
図11Dおよび11Eは、本開示の様々な態様による、A/Vデバイス202の第1の構成要素322のボタン206の斜視図である。図11Dは、静止位置にある(例えば、押し下げられていない)ボタン206を示している。図11Eは、押し下げられた位置にあるボタン206を示している。
【0128】
図示のように、ボタン206は、少なくともボタンレンズ1110と、第1のOリング1112と、第2のOリング1114と、ボタンコネクタ1116と、トリガナブ1118と、ハウジング1120(A)の第1の部分と、ハウジング1120(B)の第2の部分と、ハウジング1120の開口部1122(図11Dに示されている)と、シール1124(図11Eに示されている)と、ばね1126と、内部構造1128と、屈曲プリント回路基板(PCB)1130と、を含む。好ましくは赤外光を透過するレンズ1110は、ニトリル、ゴム、シリコーン、フルオロカーボン、様々なプラスチック、および/または少なくとも半剛性で頑丈であり、デジタル接触を介した繰り返しのプレスに耐え得る任意の他の材料を備え得る。いくつかの場合では、レンズ1110はフレネルレンズを含む。他の例では、レンズ1110は、任意の他のタイプのレンズを含み得る。
【0129】
第1のOリング1112および第2のOリング1114は、水および/または他の物質を締め出すことによってボタン206および/またはA/Vデバイス220を保護し、湿気がハウジング1120と内部構造1128との間を通過するのを防止することができる。第1のOリング1112および第2のOリング1114は、好ましくは可撓性、弾性、および非吸収性または疎水性であり、ニトリル、ゴム、シリコーン、フルオロカーボン、様々なプラスチック、および/または湿気の侵入に対するボタン206の密閉を助ける任意の他の材料を備え得る。
【0130】
ハウジング1120の開口部1122は、屈曲PCB1130がハウジング1120の外側から通過して、ハウジング1120内の1つ以上の構成要素と接続することを可能にする。例えば、屈曲PCB1130は、ボタンコネクタ1116および/またはトリガナブ1118を主要基板1106に電子的に接続することができる。いくつかの場合では、図11Eに示されるように、ボタン1106は、湿気の侵入に抵抗するために、開口部1122内にシール1124を含み得る。シール1124は、発泡体、接着剤、ニトリル、ゴム、シリコーン、フルオロカーボン、様々なプラスチック、および/または開口部1122を密閉することができる任意の他の材料を含み得るが、これらに限定されない。シール1124は、第2のOリング1114を迂回し得る水または他の物質をハウジング1120内からA/Vデバイス202の筐体内のより深い領域に通過させないことによって、追加のシール障壁を有利に提供する。すなわち、第2のOリング1114は、ハウジング1120への湿気の侵入に抵抗する第1の湿気障壁を提供し、シール1124は、A/Vデバイス202の筐体への湿気の侵入に抵抗する第2の湿気障壁を提供する。実施形態では、ハウジング1120は、開口部1122を除いて他の開口部または細孔を伴わない、成形プラスチック構成要素などの単体構成要素であり得る。よって、シール1124は、ハウジング1120の本体とともに、湿気が電気部品を腐食し得るA/Vデバイス202の筐体内に入るのを防止する侵入不可能な湿気障壁を提供することができる。
【0131】
内部構造1128は、概して円筒形であり、第1のOリング1112を受容するための第1の環状溝1132と、第2のOリング1114を受容するための第2の環状溝1134と、を含む。内部構造1128の内壁1136は、ボタンコネクタ1116および動きセンサ226(本実施形態ではPIRタイプの動きセンサである)を支持する。内部構造1128の外端1138は、訪問者がボタンレンズ1110にデジタル圧力を加えると、内部構造1128が図11Eに示される押し下げ位置まで内側に変位するように、ボタンレンズ1110を支持する。押し下げられた位置では、ばね1126は圧縮され、その結果、デジタル圧力が除去されると、ばね1126は、内部構造1128を図11Dに示される静止位置に戻す。第1のOリング1112は、内部構造1128とボタンレンズ1110との間の接合部を密閉し、動きセンサ226が位置する内部構造1128の領域への湿気の侵入に抵抗する。
【0132】
図11Dに示されるように、ボタン206が静止位置にあるとき、内部構造1128に固定されたボタンコネクタ1116は、ハウジング1120(B)の第2の部分から離間され、トリガナブ1118は、ボタンコネクタ1116とハウジング1120(B)の第2の部分との間に位置する。しかしながら、図11Eに示されるように、ボタン206が押下げ位置にあるとき、内部構造1128に再び固定されて内部構造1128とともに移動するボタンコネクタ1116は、ハウジング1120(B)の第2の部分のより近くに位置し、および/またはボタンコネクタ1116は、ハウジング1120(B)の第2の部分と接触している。これにより、信号が屈曲PCB1130を介して主要基板1106に送信され、これにより、スピーカ230から発せられるトーンおよび/またはユーザアラートが通信構成要素212を使用して送信されるなどの1つ以上のさらなる動作が引き起こされ得る。
【0133】
図12Aおよび12Bは、本開示の様々な態様による、A/Vデバイス202の設置を支援するためのタブ1202を示している。図12Aは、第1の構成要素322または第2の構成要素324と、ビューア246と第1の構成要素322または第2の構成要素324との間の接合部にタブ1202を伴うビューア246との上面図を示している。図12Bは、第1の構成要素322または第2の構成要素324と、ビューア246と第1の構成要素322または第2の構成要素324との間の接合部にタブ1202を伴うビューア246との上面図を示している。タブ1202は、第1の構成要素322または第2の構成要素324およびビューア246を、障壁の開口部内に保持することができる。説明すると、A/Vデバイス202を設置するとき、ユーザは、ビューア246をタブ1202および第1の構成要素322に取り付けることができる。次いで、ビューア246を障壁の開口部内に挿入することができ、その結果、タブ1202が開口部の内面に接触し、組み合わされた第1の構成要素322およびビューア246を所定の位置に(例えば、開口部から脱落することなく)保持することができる。ユーザは、例えば、留め具328(A)を使用することによって、障壁の反対側に移動して、第2の構成要素324をビューア246の第2の部分446に接続することができる。例では、タブ1202はくさび形を有し、障壁に対する第1の構成要素322および第2の構成要素324の動きに抵抗するために摩擦嵌めで障壁の開口部と係合する。タブとして考察されているが、他の例では、タブ1202は、フランジ、クランプなどの他のタイプの留め具であり得る。さらに、第1の構成要素322およびビューア246は、接着剤などの他の様態で障壁に保持され得る。
【0134】
いくつかの例では、タブ1202の代わりに(またはそれに加えて)スリーブ(例えば、シャフト)が使用される。スリーブは障壁に滑り込むことができ、ビューア246はスリーブに滑り込むことができる。
【0135】
図13Aは、留め具328(A)および/または第2の開口部430、ビューア246の通路408などの上に配設されたカバー1302を伴う第2の構成要素324の正面図を示している。カバー1302は、第2の前面426に近接し得る。カバー1302は、透明、半透明、中実などであり得る。例えば、カバー1302は、留め具328(A)および第2の構成要素324内の他の構成要素を覆うための、クロスハッチングで示される不透明部分1304を含み得る。不透明部分1304は、第2の構成要素324に審美的に心地よい外観を提供することができる。さらに、カバー1302は、透明(または半透明)部分および/または開口部1306を含み得、その結果、ユーザは、ビューア246内の通路408を通して見る(例えば、ビューア246によって実装されるドアビューアを通して見る)ことができる。カバー1302は、プラスチック、ガラス、金属などで形成することができる。いくつかの例では、カバー1302は、第2のハウジング424の一部であり、他の例では、カバー1304は、別個の構成要素である。図13Bは、図13Aのカバー1302が取り外された第2の構成要素324の正面図を示している。
【0136】
カバー1302が図示されているが、多くの例では、A/Vデバイス202はカバー1302を含まない。例えば、第2のハウジング424は、カバー1302を含まない1つ以上の部品から形成され得る。ここで、第2のハウジング424は、第2の構成要素324の内部構成要素を覆い得る。
【0137】
図14Aは、第2のハウジング424の前部424(A)が取り外された、第2のハウジング424の後部424(B)の例を示している。特に、図14Aは、バッテリ242、可撓性コネクタ326、可撓性コネクタ326の第2のカプラ438、留め部分1402、および弛み受容部分1404(A)/1404(B)を示している。留め部分1402(例えば、凹部)は、ビューア246が第2の開口部430を通して位置付けられ、留め具328(A)がビューア246に結合されるときに、留め具328(A)を受容するように構成され得る。図示のように、留め部分1402は、第2の構成要素324の内部部分の一部(例えば、第2のハウジング424の後部424(B)の一部)である。
【0138】
弛み受容部分1404(A)/1404(B)は、可撓性コネクタ326における余長(例えば、弛み)を受容し得る。例えば、可撓性コネクタ326は、様々なドアの厚さに対応するために比較的長い長さで製造され得る。可撓性コネクタ326の全体が設置に必要とされない場合(例えば、可撓性コネクタ326の長さがドアの厚さよりも実質的に長い場合)、可撓性コネクタ326に余長が存在し得る(例えば、設置すると、可撓性コネクタ326に余長が生じ得る)。このような超過は、サービスループと呼ばれることがよくある。弛み受容部分1404(A)/1404(B)は、可撓性コネクタ326のサービスループを受容および/または固定することができる。この例では、弛み受容部分1404(A)/1404(B)は、可撓性コネクタ326の可変長を受容し得るチャネル1404(A)と、サービスループを固定するためのタブ1404(B)と、を含む。
【0139】
図14Bは、第2の接続ポート440が見えるように、可撓性コネクタ326を伴わない第2のハウジング424の後部424(B)を示している。第2の接続ポート440は、可撓性コネクタ326の第2のカプラ438に接続することができる。第2の接続ポート440は、20ピン接続、24ピン接続、nピン接続、USB接続などを通してなど、様々な様態で実施することができる。
【0140】
図14Cは、留め具328(A)が取り付けられた第2のハウジング424の後部424(B)を示している。ここで、可撓性コネクタ326はドアを通って引っ張られており、可撓性コネクタ326の余剰部分は、弛み受容部分1404(A)/1404(B)で固定されている。図示のように、留め具328(A)の通路452は、ビューア246の通路408に、可視通路を提供する。
【0141】
図15は、本開示の様々な態様による、第2のハウジング424の前部424(A)が取り外された、第2のハウジング424の後部424(B)の別の例を示している。ここでは、第2の接続ポート440、第2の開口部430、およびバッテリ242が図示されている。この例では、弛み受容部分1404は、可撓性コネクタ326(図15には図示されていない)に対する張力を調整するためのタブを含む。例えば、A/Vデバイス202が(例えば、障壁の開口部を通って延在する可撓性コネクタ326で)障壁に設置されると、可撓性コネクタ326は、タブ1404を通して、またはタブ1404の周囲で引っ張られ、可撓性コネクタ326に対する張力を締め付けることができる。次いで、可撓性コネクタ326の第2のカプラ438を、第2の接続ポート440に接続することができる。上記のように、いくつかの例では、可撓性コネクタ326は、異なる厚さの障壁(例えば、異なる設置構成)に対応するために、比較的長い長さで実装され得る。言い換えれば、可撓性コネクタ326は、いくつかの障壁の開口部を通って移動するのに必要とされるよりも長い長さを含み得る。したがって、タブ1404は、タブ1404を通して、またはタブ1404の周りを締め付けることによって、可撓性コネクタ326の弛み(例えば、余長)を取り除くことを可能にし得る。
【0142】
図16は、可撓性コネクタ326の例示的なサービスループ326(A)を示している。ここで、第2のハウジング424の後部424(B)の様々な表面は、図14Aまたは図14Cの弛み受容部分1404内(例えば、チャネル内)に固定されるであろうサービスループ326(A)を示すために取り外されている。図示のように、第2の構成要素324の第2の開口部430は、可撓性コネクタ326を受容するための平坦部分430(A)(例えば、凹部)を含む。
【0143】
図17は、第2のハウジング424の後部424(B)内に固定された可撓性コネクタ326の別の例示的なサービスループ326(A)を示している。この例では、留め具328(A)がビューア246に接続され、可撓性コネクタ326がビューア246の下に(例えば、ビューア246の平坦部分452に沿って)位置付けられている。示されるように、可撓性コネクタ326は、留め具328(A)の周りの第2の開口部430を通って延在し、第2の接続ポート440に接続する。
【0144】
図18Aは、第2の構成要素324に取り付けられた第2のガスケット456を示し、図18Bは、第1の構成要素322に取り付けられた第1のガスケット458を示している。例では、ガスケット456および/または458は、A/Vデバイス202を保護し、A/Vデバイス202が設置位置を維持することを可能にし、水または他の物質などを締め出すグリップを提供し得る。ガスケット456および/または458は、障壁に対するA/Vデバイス202の動きに抵抗するためのグリップを提供する高摩擦材料を備え得る。様々な実施形態において、ガスケット456および/または458は、ゴム、シリコーン、様々なプラスチックなどを備え得る。
【0145】
図18Aおよび18Bの例では、ガスケット456および/または458は、リブ付き部分(例えば、隆起したバンドを伴う部分)を備える。例えば、第2のガスケット456は、第2のガスケット456の周囲に延在するリブ付き部分456(A)を含み得る。さらに、第1のガスケット458は、第1のガスケット458の周囲に延在する第1のリブ付き部分458(A)と、第1のガスケット458の開口部462の周りに延在する第2のリブ付き部分458(B)と、を含み得る。リブ付き構成要素として示されているが、ガスケット456および/または458は、リブ付きでなくてもよく、および/または他のテクスチャを含み得る。
【0146】
図18Cは、本開示の様々な態様による、リング330(A)および330(B)を伴うビューア246を含むA/Vデバイス202の一部分の斜視図である。図示のように、第1のリング330(A)(第1の耐火リングとも称され得る)は、第1の構成要素322の第1の開口部418内に少なくとも部分的に位置する。第1のリング330(A)は、ビューア246の第2の部分446(図4B)を取り囲み得るが、それに直接取り付けられていなくてもよい。留め具328(A)は、ビューア246の第2の部分446のオスねじ山と係合するメスねじ山を含む。留め具328(A)は、A/Vデバイス202が障壁に取り付けられたときに、第1のリング330(A)に当たり、第1のリング330(A)を障壁に押し付ける遠位端1802をさらに含む。よって、第1のリング330(A)は、A/Vデバイス202が障壁に取り付けられたときに、留め具328(A)と障壁との間に介在される。留め具328(A)はさらに、ビューア246の第2の端部446に重なるが、障壁内に延在すること、または障壁に接触することはない。
【0147】
第2のリング330(B)(第2の耐火リングとも称され得る)は、第2の構成要素324の第2の開口部430内に少なくとも部分的に位置する。いくつかの場合では、第2のリング330(B)は、ビューア246の第2の部分446に取り外し可能に結合することができる。例えば、第2のリング330(B)はメスねじ山を含み得、ビューア246の第2の部分446はオスねじ山を含み得るが、他の実施形態では、第2のリング330(B)はねじ山を含まなくてもよい。第2のリング330(B)は、A/Vデバイス202が障壁に取り付けられたときに、第2のリング330(B)が第2の構成要素324の一部分と障壁との間に介在されるように構成されている。第2の構成要素324の部分は、留め具328(A)を含み得る。
【0148】
本明細書に記載されるように、第1のリング330(A)および/または第2のリング330(B)は、好ましくは不燃性、耐熱性であり、高融点を有し、閾値耐火等級を伴う材料を含み得る。いくつかの実施形態では、第1のリング330(A)および/または第2のリング330(B)は、少なくとも華氏1,220度、少なくとも華氏1,710度、少なくとも華氏2,750度、および/または任意の他の最低温度の融点を含み得る。さらに、本明細書に記載されているように、いくつかの場合では、第1の構成要素322の第2のレンズ422および/またはビューア246の第1のレンズ410は、閾値融点を伴う高温ガラスを含み得る。第1のレンズ410および/または第2のレンズ422の閾値融点は、少なくとも華氏450度、少なくとも華氏1,000度、少なくとも華氏1,700度、および/または他の任意の最低温度を含み得るが、これらに限定されない。したがって、ビューア246、第1のレンズ410、第2のレンズ422、第1のリング330(A)、および/または第2のリング330(B)は、火災中に障壁の開口部を固定し、火を障壁の一片側から、障壁の開口部を通って、障壁の他方側に移動させないようにすることができる。
【0149】
特に、第2のリング330(B)は、A/Vデバイス202が障壁に取り付けられたきに、障壁の開口部の周りで障壁の外面に当たるように、ビューア246とのねじ込み係合を有する。加えて、留め具328(A)は、ビューア328(A)とのねじ込み係合を有する。留め具328(A)が締め付けられると、留め具328(A)の遠位端1802が第1のリング330(A)に当たり、第1のリング330(A)を障壁の開口部の周りの障壁の内面に押し付ける。したがって、留め具328(A)が締め付けられた後、これらの4つの構成要素(ビューア246、第1および第2のリング330(A)、330(B)、ならびに留め具328(A))を備える構造は、耐火性障壁を作製し、少なくとも閾値期間、火が障壁の開口部を通過するのを防止する。閾値期間は、45分、1時間、1時間半、3時間、または他の任意の長さの時間を含み得るが、これらに限定されない。例えば、A/Vデバイス202は、UL10C、EN13501-2、BS476-20、BS476-22、AU1905-1などの1つ以上の火災認証テストを含むが、これらに限定されない、および/または1つ以上の他の火災認証テストに合格し得る。
【0150】
図19A~19Mは、例示的な可撓性コネクタ326を第2の構成要素324に固定することの様々な態様を示している。図19Aは、第2のハウジング424の前部424(A)が取り外された、第2のハウジング424の後部424(B)の例を示している。特に、図19Aは、バッテリ242、可撓性コネクタ326、余剰コネクタ受容部分1902、コネクタホルダ1904、およびタブ1906を示している。示されるように、可撓性コネクタ326は、コネクタホルダ1904およびタブ1906の周りに延在し得る。例では、可撓性コネクタ326は、可撓性コネクタ326が様々な厚さの障壁に設置されることを可能にするための余長を含み得る。設置中に、タブ1906を引っ張ることで(例えば、図19Aに対して下向きに)、障壁を通して余長分を引っ張って、余剰コネクタ受容部分1902(例えば、サービスループ)を作製することができる。タブ1906および/またはコネクタホルダ1904は、第2のハウジング424の後部424(B)に取り付けられて、余剰コネクタ受容部分1902を固定することができる。例えば、コネクタホルダ1904は、可撓性コネクタ326に取り付けられ、第2のハウジング424の後部424(B)上のチャネル1908の第1の端部1908(A)に取り外し可能に取り付け可能である。タブ1906は、チャネル1908の第2の端部1908(B)に取り外し可能に取り付けることができる。したがって、コネクタホルダ1904がチャネル1908の第1の端部1908(A)に取り付けられ、かつタブ1906がチャネル1908の第2の端部1908(B)に取り付けられると、余剰コネクタ部分1902(例えば、可撓性コネクタ326のサービスループ)は、チャネル1908内に保持され得る。チャネル1908の長さは、可撓性コネクタ326が設置状態で延設されたときのサービスループの長さに対応することができる。
【0151】
いくつかの例では、Quick Response(QR)コード、バーコード、または他のタイプのマーカが、場所1910に置かれ得る(例えば、ステッカー、印刷などで)。ユーザは、例えば、モバイルデバイスのカメラでマーカをスキャンし、ユーザがウェブサイト、アプリケーションなどのA/Vデバイス202を設置することを可能にするコンテンツに向けられ得る。
【0152】
図19Bは、図19Aに示されている後部424(B)の一部分が取り外されて、可撓性コネクタ326がA/Vデバイス202内にどのように位置付けられているか(例えば、設置されて締め付けられた位置にある)を示す後部424(B)の例を示している。図示のように、可撓性コネクタ326は、第1の構成要素322(図19Bには図示されていない)上の第1の接続ポート436に接続するための第1のカプラ434を含み得る。図19Cは、図19Bに図示されている構成要素を取り除いて、可撓性コネクタ326がA/Vデバイス202内にどのように位置付けられているか(例えば、設置されて締め付けられた位置にある)を示す後部424(B)の例を示している。
【0153】
図19Dは、可撓性コネクタ326、コネクタホルダ1904、およびタブ1906(例えば、後部424(B)から取り外された)の第1の図を示している。図19Eは、第1のカプラ434および第2のカプラ438を示すために、可撓性コネクタ326、コネクタホルダ1904、およびタブ1906の第2の図を示している。上記のように、第1のカプラ434は、第1の構成要素322に接続することができ、第2のカプラ438は、第2の構成要素324に接続することができる。
【0154】
図19Fは、タブ1906の正面図を示している。タブ1906は、可撓性コネクタ326(図19Fには図示されていない)を受容するためのスロットなどの開口部1906(A)を含み得る。可撓性コネクタ326は、設置中に開口部1906(A)を通して引っ張られて、可撓性コネクタ326の余長を取り除くことができる。タブ1906はまた、戻り止め(例えば、突出部)1906(B)を含み得る。戻り止め1906(B)は、以下でさらに詳細に考察されるように、タブ1906が第2のハウジング424の後部424(B)のチャネル1908と係合することを可能にし得る。図19Fには4つの戻り止め1906(B)が図示されているが、任意の数の戻り止めを使用することができる。
【0155】
図19Gは、コネクタホルダ1904の側面図を示している。コネクタホルダ1904は、第1の方向に延在する第1の部分1904(A)と、第2の部分1904(B)が、垂直様態など、第1の方向を横切る第2の方向に延在するように、第1の部分1904(A)から延在する第2の部分1904(B)と、を有する。
【0156】
図19Hは、コネクタホルダ1904の斜視図を示している。図示のように、コネクタホルダ1904は、図19Eに示されるように、可撓性コネクタ326の第2のカプラ438が通過して突出し得る開口部1912を含む。したがって、コネクタホルダ1904の第1の部分1904(A)は、再び図19Eに示されるように、可撓性コネクタ326の第2のカプラ438に取り付けることができる。
【0157】
図19Iは、第1の例示的な斜視図から取られた、第2のハウジング424の後部424(B)のチャネル1908の例示的な詳細を示している。特に、図19Iは、後部424(B)の一部分1914の詳細図を示している。図示のように、チャネル1908の第1の端部1908(A)は、可撓性コネクタ326の第2のカプラ438に接続するための第2の接続ポート440を含み得る。すなわち、第2のハウジング424は、第2のカプラ438(図19E)に接続するための第2の接続ポート440を含み得る。チャネル1908はまた、第1および第2の対向するレッジ1917のすぐ下にアンダーカット1916を含み得、アンダーカット1916およびレッジ1917は、タブ1906と係合し得る(例えば、戻り止め1906(B)と係合するため)。例えば、タブ1906は、レッジ1917のすぐ下のアンダーカット1916内に着座する戻り止め1906(B)との摩擦嵌め係合でチャネル1908内に着座し得る。戻り止め1906(B)を含むタブ1906は、チャネル1908内のタブ1906の上方への動きに抵抗するためにチャネル1908と摩擦嵌めで係合し、それにより、可撓性コネクタ326の弛緩に抵抗する可撓性コネクタ326におけるわずかな張力を維持し、さもなければ、可撓性コネクタ326に弛みおよび/または曲がりを生じさせる可能性がある。さらに、A/Vデバイス202を設置するプロセス中にタブ1906がチャネル1908に押し込まれると、タブ1906は、戻り止め1906(B)がアンダーカット1916内に着座するときにチャネル1908に「スナップ」することができる(例えば、戻り止め1906(B)を横切って測定されたタブ1906の幅は、レッジ1917を横切って測定されたチャネル1908の幅よりわずかに大きい可能性があるためである。この例では、アンダーカット1916は、チャネル1908の長さの大部分に沿って(例えば、チャネル1908の長さの50%を超えて)延在し得る。他の例では、アンダーカット1916は、より短いまたはより長い長さであり得る。
【0158】
図19Jは、第2の例示的な斜視図から取られた、第2のハウジング424の後部424(B)のチャネル1908のさらなる例示的な詳細を示している。特に、図19Jは、アンダーカット1916およびレッジ1917の詳細をさらに示すために、後部424(B)の一部分1918の図を示している。
【0159】
図19Kおよび19Lは、例示的な設置プロセス中の管状部材1901および可撓性コネクタ326を示している。特に、図19Kおよび19Lは、可撓性コネクタ326を障壁の開口部に挿入することを容易にするために、可撓性コネクタ326がどのように管状部材1901内に部分的に位置付けられ得るかを示している。この例では、管状部材1901は、障壁の開口部を表す管1920内に図示されている。可撓性コネクタ326は、管状部材1901と管1920との間の空間において管状部材1901に沿って延在し得、管状部材1901と管1920との間の空間は、管状部材1901の平坦部分754によって部分的に境界付けられている。図19Kは、管状部材1901の第1の端部1901(A)の開口部内に挿入されたコネクタホルダ1904を示し、図19Lは、管状部材1901の第1の端部1901(A)から取り外されたコネクタホルダ1904を示している。
【0160】
図19Lを参照すると、例では、コネクタホルダ1904の第1の部分1904(A)の外形は、ビューア246の通路408の内部形状に実質的に対応し得る。一例では、通路408の内部形状は円形であり得、第1の部分1904(A)の外面の1つ以上は、円形通路408内に適合するように丸みを帯びていてもよい。別の例では、通路408の内部形状は長方形であり得、第1の部分1904(A)は、長方形の通路408内に適合するように長方形であり得る。例では、第1の部分1904(A)(および/または第2の部分1904(B))は、通路408の内面の幅、直径などと同じかそれよりも小さい幅、厚さ、直径などを有し得る。さらに、例では、第1の部分1904(A)は、設置中にビューア246内のコネクタホルダ1904を維持するために、摩擦嵌め係合で通路408と係合することができる。
【0161】
例では、設置中に、コネクタホルダ1904は、図19Kに示されるように、ビューア246の通路408内に配設することができ、図19Eに示されるように、可撓性コネクタ326の第2のカプラ438がコネクタホルダ1904に取り付けられる。次いで、ビューア246は、障壁の開口部(図19Kの管1920で表される)に挿入され得る。本実施形態のこの態様は、可撓性コネクタ326が損傷を受けることなく障壁の開口部を通過することを可能にする。挿入されると、コネクタホルダ1904は、図19Lに示されるように、ビューア246から取り外すことができ、コネクタホルダ1904(図19E)内に収容された第2のカプラ438は、第2の接続ポート440(図19I)に接続することができる。次いで、タブ1906を引き下げて、可撓性コネクタ326の弛みを締め付けることができ、次いで、タブ1906を、図19Aに示すように、戻り止め1906(B)をアンダーカット1916(図19I)内に着座させて、後部424(B)のチャネル1908にスナップさせることができる。A/Vデバイス202を障壁上に装着するための例示的なプロセスを、以下でさらに詳細に説明する。
【0162】
図19Mは、第1の構成要素322と第2の構成要素324との間に取り付けられた可撓性コネクタ326を伴うA/Vデバイス202を示している。特に、可撓性コネクタ326は、ビューア246の下に位置付けられ、ビューア246の平坦部分454に沿って延在する。図19Mは、障壁の開口部(明確にするために図19Mから省略されている)内に設置されたときに、可撓性コネクタ326およびビューア246がどのように配置され得るかを示している。図示のように、可撓性コネクタ326は、上記のようにタブ1906を下向きに引っ張ることによって、実質的にぴんと張るように引っ張ることができる。
【0163】
図20は、ビューア246の第2の部分446に取り付けられる留め具328(A)の例を示している。特に、ビューア246は、第1の構成要素322内に延在し、および/またはそれに接続することができる。ビューア246の第2の部分446のねじ山は、留め具328(A)を受容することができる。この例では、留め具328(A)はナットとして実装されている。設置の一例として、第1の構成要素322(ビューア246が取り付けられた状態)は、障壁の開口部を通してビューア246をスライドさせることによって、障壁の外部と接触して配置され得る。次いで、第2の構成要素324は、ビューア246の第2の部分446上にスライドさせることができる。次いで、留め具328(A)を、ビューア246の第2の部分446に配置し、締め付けることができる。留め具328(A)を締め付けることにより、障壁の一方側に位置する第1の構成要素322、および障壁の他方側に位置する第2の構成要素324を障壁にクランプすることができる。
【0164】
いくつかの例では、A/Vデバイス202は、障壁の異なる厚さ、障壁の開口部の異なる直径などを補償するために、異なるサイズのビューア246および/またはビューア246に取り付けられたエクステンダを含み得る。A/Vデバイス202は、異なる長さおよび/または直径である複数のビューア246とともに配布(例えば、販売)され得る。ユーザは、既存のドアビューアを取り外して、その特定の設置に対してサイズ決定されているビューア246(例えば、障壁を通って延在する)を設置することができる。
【0165】
多くの例は、ビューア246を使用する文脈で考察されているが、いくつかの例では、A/Vデバイス202は、ビューア246なしで実装され得る。例えば、既存のドアビューアをドア内に残し、第1の構成要素322および第2の構成要素324を設置して既存のドアビューアに位置合わせすることができ、その結果、ユーザは、既存のドアビューアを引き続き使用し、かつA/Vデバイス202の機能を実装することができる。ここで、A/Vデバイス202は、留め具、接着剤などで障壁に取り付けることができる。
【0166】
さらに、いくつかの例では、A/Vデバイス202は、ドアビューアなしで実装され得る。説明すると、第1の構成要素322は、障壁の第1の側に取り付けることができ、第2の構成要素324は、障壁の第2の側に取り付けることができる(障壁の開口部を通してビューア246を使用して、またはビューア246なしで)。ここで、第1の構成要素322は、画像データを捕捉し、第2の構成要素324上のディスプレイに画像データを表示することができる。この構成により、ユーザは障壁を開かなくても障壁の第1の側で何が起こっているかを見ることができる。
【0167】
本明細書で説明するプロセスの各々は、プロセス2800を含め、論理フローグラフ内のブロックの集合として示され、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実施可能な一連の動作を表す。ソフトウェアの文脈では、ブロックは、1つ以上のプロセッサによって実行されると、列挙された動作を実施する、1つ以上のコンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ実行可能命令を表す。全般的に、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実施するかまたは特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。動作が記載されている順序は、限定として解釈されることを意図するものではなく、記載される任意の個数のブロックは、プロセスを実施するために任意の順序で、および/または並列に組み合わせることができる。さらに、任意の数の記載されたブロックは、任意選択的であり、プロセスを実施するために排除され得る。
【0168】
図22は、本開示の様々な実施形態による、障壁(例えば、ドア)上にA/Vデバイスを設置するためのプロセス2200を示すフローチャートである。例では、プロセス2200は、ユーザによって実行することができる。説明を容易にするために、プロセス2200は、本明細書で考察される例示的なA/Vデバイス202の文脈で考察される。
【0169】
ブロックB2202の前に、ビューア246の第1の端部404は、第1の構成要素322に接続することができ(図4A)、可撓性コネクタ326は、コネクタホルダ1904に取り付けることができ(図19E)、コネクタホルダ1904は、ビューア246の通路408の開口部内に配設することができる(図19K)。いくつかの実施形態では、前述のステップの少なくとも1つは、プロセス2200の態様であり得るが、他の実施形態では、これらのステップは、プロセス2200自体の一部ではなく、プロセス2200の前兆であり得る。
【0170】
ブロックB2202でのプロセス2200は、ビューアを障壁の開口部に挿入することを含む。例えば、ビューア246の開口部内に配設されたコネクタホルダ1904を含むビューア246は、障壁の開口部に挿入され得る。障壁は、ドアであってもよく、ビューア246は、第1の構成要素322がドアの外面に隣接して配設されるように、外側からドアの開口部に挿入され得る。例では、可撓性コネクタ326は、ビューア246の外側で、管状部材1901の平坦部分454に沿って延在する。
【0171】
ブロックB2204でのプロセス2200は、ビューアの通路からコネクタホルダを取り外す(例えば、引き抜く)ことを含む。例えば、コネクタホルダ1904は、ビューア246の開口部から引き出すことができる。
【0172】
ブロックB2206でのプロセス2200は、ビューアを第2の構成要素に取り付けることを含む。例えば、ビューア246の第2の部分446(図4B)は、第2の構成要素324の第2の開口部430に挿入することができ、留め具322(A)は、ビューア246の第2の部分446に取り付けて、締め付けることができる。ビューア246の第2の部分446の留め具322(A)を締め付けることで、第2の構成要素324と第1の構成要素322とが互いに接近し、その間に障壁を挟み、第1および第2の構成要素324、324が障壁のそれぞれの側面と密接に当接する。また、ビューア246の第2の部分446の留め具322(A)を締め付けることで、第1の構成要素322と障壁の外面との間の第1のガスケット458が圧縮され、第2の構成要素324と障壁の内面との間の第2のガスケット456が圧縮される。高摩擦材料を含み得るガスケット456、458は、障壁に対する第1および第2の構成要素322、324の動きに抵抗し得る。ガスケット456、458、および特にガスケット456、458(図18Aおよび18B)のリブ付き部分456(A)、458(A)、458(B)は、第1の構成要素322間と障壁との間の空間、および第2の構成要素324と障壁との間の空間に、湿気シールをさらに提供することができる。
【0173】
ブロックB2208でのプロセス2200は、コネクタホルダを第2の構成要素に接続することを含む。例えば、コネクタホルダ1904内に収容された第2のカプラ438(図19E)は、チャネル1908の第1の端部1908(A)に位置する第2の接続ポート440(図19I)に接続することができる。第2のカプラ438を第2の接続ポート440に接続すると、第1の構成要素322は第2の構成要素324に電気的および通信的に結合される。
【0174】
ブロックB2210でのプロセス2200は、可撓性コネクタを延設すること、および/または可撓性コネクタを第2の構成要素に固定することを含む。例えば、可撓性コネクタ326のタブ1906は、可撓性コネクタ326の余長を締め付けるために下向きに引っ張ることができ、次いで、タブ1906は、可撓性コネクタ326を第2の構成要素324に固定するためにチャネル1908内に着座させることができる。例では、可撓性コネクタ326は、その長さに沿ってスライド可能に配設されたタブ1906を含む。
【0175】
本明細書で使用される場合、「A、BおよびCの少なくとも1つ」、「A、B、またはCの少なくとも1つ」、および「A、B、および/またはC」という句は同義であり、コンピュータサイエンスの観念では論理的「OR」を意味する。よって、前述の各句は、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(AおよびC)、(BおよびC)、ならびに(AおよびBおよびC)と読むように理解されるべきである。ここで、A、B、およびCは、クレームの要素または機能を表す変数である。また、これらの例は理解を容易にするために3つの変数(A、B、C)で説明されているが、同じ解釈が、任意の数の2つ以上の変数を伴うこれらの形式の同様の句に適用される。
【0176】
上記の説明は、本実施形態を実施するために企図される最良の形態、およびそれらを実践する様態およびプロセスを、それらに関係する当業者がこれらの実施形態を実践することを可能にするような完全、明確、簡潔、および正確な用語で提示している。しかしながら、本実施形態は、完全に同等である上で考察されるものからの改変および代替構造の余地がある。したがって、本開示は、開示された特定の実施形態に限定されない。むしろ、本開示は、本開示の精神および範囲内にあるすべての改変および代替構造を網羅する。例えば、本明細書に記載のプロセスのステップは、提示されているのと同じ順序で実行する必要はなく、任意の順序で実行することができる。さらに、別々に実行されるものとして提示されたステップは、代替的な実施形態では、同時に実行され得る。同様に、同時に実行されるものとして提示されたステップは、代替的な実施形態では、別々に実行され得る。
【0177】
例示的な条項
1:音声/ビデオ記録および通信ドアベル(A/Vドアベル)であって、ビューアの第1の端部と、ビューアの第2の端部と、ビューアの第1の端部とビューアの第2の端部との間に延在する通路と、を有する、ビューアと、ビューアの第1の端部に結合された第1の構成要素であって、ビューアと同心円状に位置合わせされた第1の開口部と、第1の耐火リングであって、第1の構成要素が障壁に固定されたときに、第1の耐火リングが第1の構成要素の一部分と障壁との間に介在されるように、第1の開口部内に少なくとも部分的に位置する第1の耐火リングと、を備える、第1の構成要素と、ビューアの第2の端部に結合された第2の構成要素であって、ビューアと同心円状に位置合わせされた第2の開口部と、第2の開口部に近接して位置するレンズと、カメラと、ボタンであって、ボタンレンズと、ボタンハウジングと、内部構造と、内部構造に固定されたボタンコネクタと、ボタンハウジングの一部分上に位置する第3の開口部と、第3の開口部内に位置し、かつボタンコネクタに電気的に接続された屈曲プリント回路基板と、第3の開口部内に位置するシールと、を備える、ボタンと、第2の耐火リングであって、第2の構成要素が障壁に固定されたときに、第2の構成要素の一部分と障壁との間に第2の耐火リングが介在されるように、第2の開口部内に少なくとも部分的に配置された第2の耐火リングと、ビューアの外側に沿って、第1の構成要素と第2の構成要素との間に延在する可撓性コネクタであって、第2の構成要素を第1の構成要素に電気的に結合する可撓性コネクタと、を備える、第2の構成要素と、を備える、A/Vドアベル。
【0178】
2:第1の位置と第2の位置との間で第1の構成要素に対して移動可能なシャッタであって、第1の位置にあるときにビューアの第1の端部に近接して位置するシャッタと、シャッタを第1の位置と第2の位置との間で移動させるための、シャッタから延在するタブと、をさらに備える、条項1に記載のA/Vドアベル。
【0179】
3:第1の構成要素が、第1の構成要素をビューアの第1の端部に結合するための第1の締め付けナットをさらに備え、第1の構成要素の部分が第1の締め付けナットであり、第2の構成要素が、第2の構成要素をビューアの第2の端部に結合するための第2の締め付けナットをさらに備え、第2の構成要素の部分が第2の締め付けナットである、条項1または2の一項に記載のA/Vドアベル。
【0180】
4:デバイスであって、ビューアの第1の端部と、ビューアの第2の端部と、ビューアの第1の端部とビューアの第2の端部との間に延在する通路と、を有する、ビューアと、ビューアの第1の端部に結合された第1の構成要素であって、ビューアの第1の端部に近接して位置する第1の開口部と、リングであって、第1の構成要素が障壁に固定されたときに、リングが第1の構成要素の一部分と障壁との間に介在されるように、第1の開口部内に少なくとも部分的に位置するリングと、を備える、第1の構成要素と、ビューアの第2の端部に結合された第2の構成要素であって、ビューアの第2の端部に近接して位置する第2の開口部と、カメラと、ボタンと、を備える、第2の構成要素と、を備える、デバイス。
【0181】
5:第2の構成要素が、第2の開口部内に少なくとも部分的に位置する追加のリングをさらに備え、その結果、第2の構成要素が障壁に固定されたときに、追加のリングが第2の構成要素の一部分と障壁との間に介在される、条項4に記載のデバイス。
【0182】
6:追加のリングが、リングをビューアに固定するねじ山を含む、条項4または5に記載のデバイス。
【0183】
7:第1の構成要素が、ビューアの第1の端部に固定された留め具をさらに備える、条項4、5または6のいずれかに記載のデバイス。
【0184】
8:第1の構成要素が障壁に固定されたときに、リングが、留め具と障壁との間に介在される、条項4、5、6、または7のいずれかに記載のデバイス。
【0185】
9:第1の構成要素が障壁に固定されたときに、留め具が、ビューアに重なり、障壁内に延在しない、条項4、5、6、7、または8のいずれかに記載のデバイス。
【0186】
10:留め具が、第1の留め具端部と、第2の留め具端部と、第1の留め具端部の周りに位置する隆起した縁部と、を備え、隆起した縁部が、留め具をビューアの第1の端部に固定する、条項4、5、6、7、8、または9のいずれかに記載のデバイス。
【0187】
11:第2の構成要素が、ビューアの第2の端部に結合されたレンズをさらに備える、条項4、5、6、7、8、9、または10のいずれかに記載のデバイス。
【0188】
12:レンズが、第2の構成要素内でビューアに重なり、第2の構成要素が、第2の開口部内に少なくとも部分的に位置する追加のリングをさらに備え、その結果、第2の構成要素が障壁に固定されたときに、追加のリングが、レンズと障壁との間に位置する、条項4、5、6、7、8、9、10、または11のいずれかに記載のデバイス。
【0189】
13:レンズが、レンズをビューアの第2の端部に固定するためのねじ山を含み、レンズが、第2の構成要素内でビューアに重なる、条項4、5、6、7、8、9、10、11、または12のいずれかに記載のデバイス。
【0190】
14:リングが、真ちゅうまたは少なくとも華氏1,710度の融点のうちの少なくとも1つを備える、条項4、5、6、7、8、9、10、11、12、または13のいずれかに記載のデバイス。
【0191】
15:デバイスであって、ビューアの第1の端部と、ビューアの第2の端部と、ビューアの第1の端部とビューアの第2の端部との間に延在する通路と、を有する、ビューアと、ビューアの第1の端部に結合された第1の構成要素であって、ビューアの第1の端部に近接して位置する第1の開口部を備える、第1の構成要素と、ビューアの第2の端部に結合された第2の構成要素であって、ビューアの第2の端部に近接して位置する第2の開口部と、カメラと、ボタンであって、ボタンレンズと、ボタンハウジングと、ボタンレンズとボタンハウジングとの間のボタンコネクタと、ボタンハウジングの一部分上に位置する第3の開口部と、第3の開口部内に少なくとも部分的に位置する屈曲プリント回路基板と、第3の開口部内に位置するシールと、を備えるボタンと、を備える、第2の構成要素と、を備える、デバイス。
【0192】
16:ボタンが、ボタンコネクタとボタンハウジングとの間に介在されたトリガナブをさらに備える、条項15に記載のデバイス。
【0193】
17:ボタンが、移動可能な内部構造をさらに備え、ボタンコネクタが、内部構造に固定され、かつ内部構造とともに移動する、条項15または16に記載のデバイス。
【0194】
18:ボタンが、内部構造と、ボタンハウジングと内部構造との間に介在されたOリングと、をさらに備える、条項15、16、または17のいずれかに記載のデバイス。
【0195】
19:ボタンが、内部構造と、ボタンレンズと内部構造との間に介在されたOリングと、をさらに備える、条項15、16、17、または18のいずれかに記載のデバイス。
【0196】
20:ボタンが、第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり、ボタンが第1の位置にあるとき、ボタンコネクタが、ボタンハウジングから第1の距離にあり、ボタンが第2の位置にあるとき、ボタンコネクタが、ボタンハウジングから第2の距離にあり、第1の距離は第2の距離よりも大きい、条項15、16、17、18、または19のいずれかに記載のデバイス。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図14C
図15
図16
図17
図18A
図18B
図18C
図19A
図19B
図19C
図19D
図19E
図19F
図19G
図19H
図19I
図19J
図19K
図19L
図19M
図20
図21
図22