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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-04
(45)【発行日】2023-08-15
(54)【発明の名称】室外機
(51)【国際特許分類】
   F24F 1/56 20110101AFI20230807BHJP
   F24F 13/20 20060101ALI20230807BHJP
【FI】
F24F1/56
F24F13/20
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019171986
(22)【出願日】2019-09-20
(65)【公開番号】P2021050827
(43)【公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-02-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(74)【代理人】
【識別番号】110003096
【氏名又は名称】弁理士法人第一テクニカル国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山崎 真吾
(72)【発明者】
【氏名】吉仕 彰
【審査官】安島 智也
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-208771(JP,A)
【文献】特開平09-324931(JP,A)
【文献】特開平10-026370(JP,A)
【文献】特開2010-164221(JP,A)
【文献】特開2011-007371(JP,A)
【文献】特開2013-230850(JP,A)
【文献】実開昭57-044366(JP,U)
【文献】実開昭63-087439(JP,U)
【文献】韓国登録特許第10-0772236(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 1/56
F24F 13/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
略箱形状の筐体を有し、
前記筐体内の左右方向一方側に、圧縮機及び膨張弁を備えた機械室を配置するとともに、前記筐体内の左右方向他方側に、ファン及び熱交換器を備えた送風室を配置し、前記筐体の内部を前記送風室と前記機械室とに区分する仕切壁を設けた室外機において、
前記筐体は、
前記略箱形状のうち上側に位置する上板と、
前記略箱形状のうち前側に位置する前板と、
前記略箱形状のうち前記左右方向一方側に位置する第1側板と、
前記略箱形状のうち前記左右方向他方側に位置する第2側板と、
前記略箱形状のうち下側に位置する底板と、
を有し、
前記第1側板は、
略前後方向に配設される側板部と、
略左右方向に配設され、前記左右方向一方側の端部が前記側板部の後端に連設される背板部と、
略左右方向に配設され、前記左右方向一方側の端部が前記側板部の前端に連設される前板部と、
を有する平面視略コの字状の形状を備えており、
前記背板部は、
前記左右方向他方側の端部が、前記熱交換器の前記左右方向一方側の端部を前記筐体に取り付けるエンドプレートの少なくとも一部を覆うように延設され、
前記前板部は、
前記左右方向他方側の端部が、前から見た正面視において、前記仕切壁と、前記圧縮機の駆動に係わる配線が接続される第1接続端子部との間に位置するように、延設されており、
前記前板部は、
前記左右方向他方側の端部が、前から見た正面視において、前記仕切壁と前記第1接続端子部との間でかつ前記圧縮機の一部と重畳する位置となるように、延設されており、
前記側板部は、
下端から逆U字状に切り込まれた形状となる開口部を下部に備えており、
かつ、
前記略コの字状の形状の一方の角部を構成する前記側板部と前記背板部との第1接続部であって、前記開口部よりも後方側に位置する前記第1接続部の下端には、前記底板に重なり合う第1下端隅部が備えられ、
前記略コの字状の形状の他方の角部を構成する前記側板部と前記前板部との第2接続部であって、前記開口部よりも前方側に位置する前記第2接続部の下端には、前記底板に重なり合う第2下端隅部が備えられている
ことを特徴とする室外機。
【請求項2】
前記第1側板の前記前板部は、
前記左右方向他方側の端部が、前記前板の前記左右方向一方側の端部の前側に重ねられた状態で、当該前板に取り付けられている
ことを特徴とする請求項1記載の室外機。
【請求項3】
前記前板の前記左右方向一方側の端部は、他の部位よりも後側に凹んだ段差部を有し、
前記前板部は、
前記左右方向他方側の端部が、前記段差部の前側に重ねられた状態で、当該前板に取り付けられている
ことを特徴とする請求項2記載の室外機。
【請求項4】
前記段差部は、
他の部位よりも前側に突出しかつ第1ネジ孔を備えた凸部を有し、
前記前板部の前記左右方向他方側の端部は、前記第1ネジ孔に対応する部位に第2ネジ孔を備え、
前記前板部は、
前記第2ネジ孔の前側に前記第1ネジ孔が重ねられた状態で、それら第1ネジ孔及び第2ネジ孔が共通のネジで締結されることにより、前記前板に取り付けられている
ことを特徴とする請求項3記載の室外機。
【請求項5】
前記段差部は、
前記底板において鉛直方向に立設された第1枠部に設けた第3ネジ孔に対応する部位に、第4ネジ孔を備え、
前記前板部の前記左右方向他方側の端部は、前記第4ネジ孔に対応する部位に第5ネジ孔を備え、
前記前板部及び前記前板は、
前記第3ネジ孔の前側に前記第4ネジ孔が重ねられ、さらに前記第4ネジ孔の前側に前記第5ネジ孔が重ねられた状態で、それら第5ネジ孔、第4ネジ孔、第3ネジ孔が共通のネジで締結されることにより、互いに固定されつつ、前記底板に取り付けられている
ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の室外機。
【請求項6】
前記第1側板の前記背板部は、
その少なくとも一部が、前記底板において鉛直方向に立設された第2枠部に対し上方から係止した状態で、当該底板に取り付けられている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の室外機。
【請求項7】
前記背板部は、
前記第2枠部の前側に入り込んで係止される爪部を備え、前記爪部が前記第2枠部に係止されつつ当該爪部以外の領域が前記第2枠部の後側を覆う状態で、前記底板に取り付けられている
ことを特徴とする請求項6記載の室外機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、筐体の内部に機械室及び送風室を備える、室外機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来よりこの種の室外機においては、特許文献1記載のように、室外機の筐体を上板、底板、前板、左側板、右側板を備えた略箱形状とし、右側板を平面視略L字状の形状としたものがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許3019850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のものでは、前記右側板は、略前後方向に配設される部分と、この部分の後端に連設されて略左右方向に配設される部分と、からなる略L字状形状となっている。このため、例えば室外機のメンテナンス作業時等においてこの右側板を取り外しても、筐体内の右側に配置される機械室の主要部があまり露出せず前面側から見えにくく、容易なメンテナンスを行うのは困難という問題があった。
また、前記右側板の取り外しの際には、当該右側板を後方へスライドさせる必要がある。しかしながら、通常、室外機の背後は、家屋の壁面に接している(若しくはわずかな隙間のみで壁面に極めて近接している)ことから、前記スライドを行うためには、室外機全体を移動させる手間が生じる、という問題もあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、略箱形状の筐体を有し、前記筐体内の左右方向一方側に、圧縮機及び膨張弁を備えた機械室を配置するとともに、前記筐体内の左右方向他方側に、ファン及び熱交換器を備えた送風室を配置し、前記筐体の内部を前記送風室と前記機械室とに区分する仕切壁を設けた室外機において、前記筐体は、前記略箱形状のうち上側に位置する上板と、前記略箱形状のうち前側に位置する前板と、前記略箱形状のうち前記左右方向一方側に位置する第1側板と、前記略箱形状のうち前記左右方向他方側に位置する第2側板と、前記略箱形状のうち下側に位置する底板と、を有し、前記第1側板は、略前後方向に配設される側板部と、略左右方向に配設され、前記左右方向一方側の端部が前記側板部の後端に連設される背板部と、略左右方向に配設され、前記左右方向一方側の端部が前記側板部の前端に連設される前板部と、を有する平面視略コの字状の形状を備えており、前記背板部は、前記左右方向他方側の端部が、前記熱交換器の前記左右方向一方側の端部を前記筐体に取り付けるエンドプレートの少なくとも一部を覆うように延設され、前記前板部は、前記左右方向他方側の端部が、前から見た正面視において、前記仕切壁と、前記圧縮機の駆動に係わる配線が接続される第1接続端子部との間に位置するように、延設されており、 前記前板部は、前記左右方向他方側の端部が、前から見た正面視において、前記仕切壁と前記第1接続端子部との間でかつ前記圧縮機の一部と重畳する位置となるように、延設されており、前記側板部は、下端から逆U字状に切り込まれた形状となる開口部を下部に備えており、かつ、前記略コの字状の形状の一方の角部を構成する前記側板部と前記背板部との第1接続部であって、前記開口部よりも後方側に位置する前記第1接続部の下端には、前記底板に重なり合う第1下端隅部が備えられ、前記略コの字状の形状の他方の角部を構成する前記側板部と前記前板部との第2接続部であって、前記開口部よりも前方側に位置する前記第2接続部の下端には、前記底板に重なり合う第2下端隅部が備えられているものである。
【0007】
また、請求項2では、前記第1側板の前記前板部は、前記左右方向他方側の端部が、前記前板の前記左右方向一方側の端部の前側に重ねられた状態で、当該前板に取り付けられているものである。
【0008】
また、請求項3では、前記前板の前記左右方向一方側の端部は、他の部位よりも後側に凹んだ段差部を有し、前記前板部は、前記左右方向他方側の端部が、前記段差部の前側に重ねられた状態で、当該前板に取り付けられているものである。
【0009】
また、請求項4では、前記段差部は、他の部位よりも前側に突出しかつ第1ネジ孔を備えた凸部を有し、前記前板部の前記左右方向他方側の端部は、前記第1ネジ孔に対応する部位に第2ネジ孔を備え、前記前板部は、前記第2ネジ孔の前側に前記第1ネジ孔が重ねられた状態で、それら第1ネジ孔及び第2ネジ孔が共通のネジで締結されることにより、前記前板に取り付けられているものである。
【0010】
また、請求項5では、前記段差部は、前記底板において鉛直方向に立設された第1枠部に設けた第3ネジ孔に対応する部位に、第4ネジ孔を備え、前記前板部の前記左右方向他方側の端部は、前記第4ネジ孔に対応する部位に第5ネジ孔を備え、前記前板部及び前記前板は、前記第3ネジ孔の前側に前記第4ネジ孔が重ねられ、さらに前記第4ネジ孔の前側に前記第5ネジ孔が重ねられた状態で、それら第5ネジ孔、第4ネジ孔、第3ネジ孔が共通のネジで締結されることにより、互いに固定されつつ、前記底板に取り付けられているものである。
【0011】
また、請求項6では、前記第1側板の前記背板部は、その少なくとも一部が、前記底板において鉛直方向に立設された第2枠部に対し上方から係止した状態で、当該底板に取り付けられているものである。
【0012】
また、請求項7では、前記背板部は、前記第2枠部の前側に入り込んで係止される爪部を備え、前記爪部が前記第2枠部に係止されつつ当該爪部以外の領域が前記第2枠部の後側を覆う状態で、前記底板に取り付けられているものである。
【発明の効果】
【0013】
この発明の請求項1によれば、略箱型形状の筐体の内部に、機械室と送風室とが配置されている。機械室には圧縮機、膨張弁等が備えられており、送風室にはファン及び熱交換器等が備えられている。また筐体は、上板、底板、前板、第1側板、第2側板、を備えた略箱形状となっている。
【0014】
そして、筐体のうち左右方向一方側(すなわち機械室側)に位置する第1側板が、背板部、側板部、前板部、を備えた略コの字形状となっている。これにより、この略コの字形状の第1側板を取り外せば、前板を取り外さなくても筐体の左右方向一方側を開放して外部に露出させることができる。このとき第1側板は略コの字形状であることから上方に持ち上げて取り外す態様となるため、側板を後方へスライドさせる従来構造のように室外機を移動させる必要はなくなる。
【0015】
またこのとき、第1側板は、前板部が、左右方向他方側(すなわち送風室側)の端部が、正面視で、仕切壁と、圧縮機の配線が接続される端子部(第1接続端子部)との間に位置するように配置され、背板部が、熱交換器の左右方向一方側(すなわち機械室側)の端部が取り付けられるエンドプレートの少なくとも一部を覆うように配置される。これにより、上記のように第1側板を取り外し筐体の左右方向一方側を開放するとき、機械室のうち、メンテナンス作業の対象となる主要部を大きく露出させ前面側から見えやすくなるので、容易にメンテナンスすることができる。
【0016】
また、請求項1によれば、前板部の左右方向他方側の端部が、正面視において、仕切壁と第1接続端子部との間でかつ圧縮機の一部と重畳する位置となるように、延設されていることで、第1側板の前板部の左右方向の長さが(例えば仕切壁近くまで間延びせず)あまり長くならないようにして強度を保つことができる。この結果、メンテナンス時における第1側板の取り外しを容易に行うことができる。
【0017】
また、請求項2によれば、上記略コの字形状の前側に位置する第1側板の前板部は、筐体の前側(正面側)部分を構成する前板の端部(一方側端部)の前側に重ねられて、取り付けられている。これにより、第1側板の取り外しの際には、その前後方向に重なっている部分の結合を解除することで、前板は筐体に残したままで第1側板を前板から切り離すことができる。
【0018】
また、請求項3によれば、第1側板の取り外しの際には、前板部の左右方向他方側の端部が前板の段差部と前後方向に重なっている部分の結合を解除することで、前板は筐体に残したままで第1側板を前板から切り離すことができる。また、前板のうち上記のように第1側板と前後方向に重なる部分を段差構造とすることで、前板の表面と第1側板の前板部の表面とを、略面一とすることが可能となる。
【0019】
また、請求項4によれば、前述のように段差構造を介し前板と第1側板の前板部とが重なり合わされる構成において、段差部から前板部側に突出する凸部を設けることで、第1ネジ孔及び第2ネジ孔に対し共通のネジを確実に螺合させて締結し、前板と第1側板とを堅固に固定することができる。
【0020】
また、請求項5によれば、筐体の左右方向一方側下部において、第1側板の前板部、前板、及び、底板の枠部(第1枠部)が重なり合わされる構成において、第5ネジ孔、第4ネジ孔、及び第3ネジ孔に対し共通のネジを確実に螺合させて締結し、前板部、前板、及び、底板を互いに堅固に固定することができる。
【0021】
また、請求項6によれば、上記略コの字形状の後側に位置する第1側板の背板部は、筐体の後側に位置する枠部(第2枠部)に対し、上方から係止して取り付けられている。これにより、第1側板の取り外しの際には、その背板部を上方へ持ち上げ上記第2枠部との係止を解除することで、底板は筐体に残したままで第1側板を底板から切り離すことができる。
【0022】
また、請求項7によれば、第1側板の取り外しの際には、背板部の爪部が底板の第2枠部の前側に入り込んだ部分の係止を解除することで、底板は筐体に残したままで第1側板を底板から切り離すことができる。また、背板部と第2枠部との固定を爪部による係止構造を利用して行うことにより、第1側板の取り外しの際に、作業スペースが確保困難な筐体背面側におけるネジ外し作業がなくなる。これにより、室外機の移動を確実に不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態の室外機の全体外観を表す正面図
図2】室外機の全体外観を表す、右前方からの斜視図
図3】室外機の全体構造を表す、右前方からの一部分解斜視図
図4】室外機の筐体の内部構造を表す斜視図
図5】室外機の内部構造を表す、筐体の右側板を省略した状態で表す右側面図
図6】室外機の内部構造を表す平面図
図7】筐体の全体構造を表す、図1中のA-A断面による水平断面図
図8】右側板の詳細構造を表す、右後方からの斜視図、左後方からの斜視図、上面図、及び右方向からの側面図
図9図3中の要部を抽出して表す分解斜視図
図10】室外機の全体外観を表す、右後方からの斜視図、及び、その要部拡大図
図11】室外機の全体構造を表す、右後方からの一部分解斜視図、及び、その要部拡大図
図12】室外機の全体構造を表す、左後方からの一部分解斜視図
図13】室外機の全体構造を表す、左後方からの一部分解斜視図
図14】筐体から上方カバーを取り外す前の状態を表す、背面図
図15】筐体から上方カバーを取り外している状態を表す、右前方からの斜視図
図16】さらに端子台を取り外した状態を表す、右前方からの斜視図
図17】さらに右側板を上方へ持ち上げた状態を表す、背面図
図18】さらに右側板を取り外している状態を表す、背面図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施の形態を図1図18に基づいて説明する。
【0025】
<室外機の概略>
本実施形態に係わる室外機の外観構造及び全体概略内部構造を、図1図2図3図4図5、及び図6により説明する。
【0026】
これら図1図6において、この室外機2は、例えば住宅等の適宜の建造物の室外に設置され、図示しない配管を介し、室内に設置される室内機(図示せず)に接続されている。前記室外機2は、略箱形状(言い替えれば直方体中空形状)に形成された筐体31を備えている。前記筐体31は、前記略箱形状のうち上側に位置する上方カバー31a(上板に相当)と、前記略箱形状のうち前側に位置する前面パネル31b(前板に相当)と、前記略箱形状のうち左右方向の一方側(この例では右側)に位置する右側板31d(第1側板に相当)と、前記略箱形状のうち左右方向の他方側(この例では左側)に位置する左側板31e(第2側板に相当)と、前記略箱形状のうち下側に位置する底板31fと、を有している。なおこの例では、前面パネル31bと左側板31eとは連設され、L字状に一体成形されている。
【0027】
前記筐体31の内部には、垂直仕切壁33が設けられている。これにより、筐体31の内部においては、前記垂直仕切壁33より右側が機械室36として区画され、前記垂直仕切壁33より左側が送風室35として区画されている。
【0028】
前記送風室35には、前記冷媒と外気との熱交換を行う空気熱交換器8(熱交換器に相当)と、室外ファン10(ファンに相当)と、が収納されている。空気熱交換器8は、その右端部を筐体31に取り付けるための右エンドプレート8R(図4参照)と、その左端部を筐体31に取り付けるための左エンドプレート8L(図4参照)と、を有する。この例の空気熱交換器8は、その厚さ方向に通風可能なパネル体のフィンチューブ式熱交換器であり、送風室35の後面(背面)側及び左側面側において当該送風室35の高さ方向略全域に配置されている。また空気熱交換器8の背面は、筐体31の背面部としての役割を兼ねている。
【0029】
なお、前記垂直仕切壁33は、図4及び図6に示すように、前記筐体31の前端から略後方向に延びる縦壁部33aと、縦壁部33aの後端から前記空気熱交換器8の前記右エンドプレート8R付近まで前記空気熱交換器8と対面するように略右方向に延びる横壁部33bと、を有している。
【0030】
室外ファン10は、この例では、図示しない駆動モータにより駆動される回転軸10bと、この回転軸10bに固定された羽根車10aと、を備えており、室外機2の後方側から前方側へ向かう方向(図4中の右上から左下へ向かう方向)に送風する軸流ファンである。
【0031】
前記機械室36は、前記前面パネル31bと、前記右側板31dと、前記底板31fと、前記垂直仕切壁33と、によって囲まれた略閉塞された空間となっている。前記機械室36には、冷媒の循環方向を切り替える四方弁6、前記四方弁6を駆動させる駆動部6a、前記冷媒を圧縮する圧縮機7、前記圧縮機7の駆動に係わる配線が接続される圧縮機ターミナル7A(第1接続端子部に相当)、前記冷媒を減圧膨張させる膨張弁9、前記膨張弁9を駆動させる駆動部9a、前記圧縮機7から吐出される前記冷媒の吐出温度を検出する吐出温センサ11、前記空気熱交換器8と前記膨張弁9との間を流れる前記冷媒の温度を検出する熱交センサ13等が収納されている。この例では、圧縮機7は、図6に示されるように、機械室36の中において右側板31d寄り、すなわち前記垂直仕切壁33よりも右側板31dに近くなる位置に配置されている。
【0032】
また、前記機械室36には、メンテナンス作業の対象となる主要部として、前記四方弁6の駆動部6a、前記圧縮機ターミナル7A、前記膨張弁9の駆動部9a、前記吐出温センサ11、前記熱交センサ13が設けられている。このとき、それら主要部を構成する駆動部6a、圧縮機ターミナル7A、駆動部9a、熱交センサ13は、前記機械室36における右側板31d寄りの位置、言い換えれば、右側板31dを取り外した場合に前から見た正面視で確認できる位置、に配置されている。この結果、右側板31dを取り外すことで、前記主要部のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0033】
<筐体の構造>
本実施形態の室外機2の特徴は、筐体31、特に前記右側板31d及びその周囲の構成にある。以下、順を追ってその詳細を説明する。
【0034】
<右側板の詳細構造>
既に述べたように、図7に示すように、前記筐体31には、前面パネル31bと、右側板31dと、左側板31eと、が備えられている。そのうち右側板31dは、図8(a)~(d)に示すように、略前後方向に配設される側板部81と、略左右方向に配設され、右端部が前記側板部81の後端に連設される背板部82と、略左右方向に配設され、右端部が前記側板部81の前端に連設される前板部83と、を有する平面視略コの字状の形状を備えている。
【0035】
<前板部>
このとき、前記右側板31dの前記前板部83は、前述の図2及び図3、さらに図9に示されるように、その左端部83Lが、前記前面パネル31bの右側の端部の前側に重ねられた状態で、前記前面パネル31bに取り付けられている。具体的には、以下のとおりである。
【0036】
すなわち、前記図3図9等に示すように、前記前面パネル31bの右端部には、他の部位よりも全体として後側に凹んだ形状の段差部91が備えられている。この段差部91は、前面パネル31b全体とほぼ同じ長さで上下方向に長く伸びる平坦段付部91Mと、前記平坦段付部91Mの上側(段差部91全体の上端部)に位置し当該平坦段付部91Mより若干前方側に出た段付き形状となる上段付部91Uと、前記平坦段付部91Mの下側(段差部91全体の下端部)に位置し当該平坦段付部91Mより若干前方側に出た段付き形状となる下段付部91Lと、を含む。
【0037】
<平坦段付部におけるネジ締結>
ここで、段差部91の前記平坦段付部91Mは、他の部位よりも前側に突出しかつネジ孔s1(第1ネジ孔に相当)を備えた凸部91Tを有している。一方、前記前板部83の左端部83Lには、前記ネジ孔s1に対応する部位にネジ孔s2(第2ネジ孔に相当)が備えられている。そして、前板部83は、ネジ孔s1の前側にネジ孔s2が重ねられた状態で、それらネジ孔s1,s2が共通のネジ(但し、本願各図では煩雑を避けるために図示省略。以下同様)で締結されることにより、前記前面パネル31bに取り付けられている(図2等参照)。以上の結果、前記前板部83は、その左端部83Lが前記段差部91の前側に重ねられた状態で前面パネル31bに取り付けられている。
【0038】
<下段付部におけるネジ締結>
一方、前記底板31fは、前記図4に示すように、その前端に略鉛直方向に枠部71(第1枠部に相当)が立設され、その後端に略鉛直方向に枠部72(第2枠部に相当)が立設され、その左端に略鉛直方向に枠部73が立設され、その右端に略鉛直方向に枠部74が立設されている。そして、段差部91の前記下段付部91Lは、図9等に示すように、前記枠部71に設けられたネジ孔s3(図4参照。第3ネジ孔に相当)に対応する部位に、ネジ孔s4(第4ネジ孔)を備えている。
【0039】
このとき、前板部83の前記左端部83Lはまた、ネジ孔s4に対応する部位にネジ孔s5(第5ネジ孔に相当)を備えている。そして、前板部83及び前記前面パネル31bは、図9等に示すように、前記枠部71の前記ネジ孔s3の前側に前記下段付部91Lのネジ孔s4が重ねられ、さらに前記ネジ孔s4の前側に前記左端部83Lのネジ孔s5が重ねられた状態で、それらネジ孔s5、ネジ孔s4、ネジ孔s3が共通のネジ(図示省略)で締結されることにより、互いに固定されつつ、前記底板31fに取り付けられている。
【0040】
そして、以上のような合わせ構造の結果、前記図6等に示されるように、前記筐体31の右側板31dは、前記前板部83の左端部83L(左右方向他方側の端部に相当)が、前から見た正面視において、垂直仕切壁33と圧縮機ターミナル7Aとの間に位置するように、配置されている。なおこの例では特に、前記左端部83Lが前記圧縮機7の一部と重畳する位置となるように、前記前板部83が延設されている。
【0041】
<前板部の上縁部>
一方、図8図9等に示すように、前記前板部83の上端には、平板状である前板部83の他の大部分の領域から、厚みの薄いフランジ状に突出して、上縁部83aが設けられている。上縁部83aには、ネジ孔s21が備えられている。このとき、前面パネル31bの前記上段付部91Uにはまた、ネジ孔s21に対応する部位(右側板31dを取り付けた状態でネジ孔s21の後方側に位置する部位)にネジ孔s22が備えられている。なお、上方カバー31aには、図1図3図9等に示すように、それらネジ孔s21,s22に対応する部位に、ネジ孔23が設けられている。
【0042】
<背板部>
このとき、前記右側板31dの前記背板部82は、その少なくとも一部が、前記底板31fの前記枠部72に対し上方から係止した状態で、当該底板31fに取り付けられている。具体的には、以下のとおりである。
【0043】
すなわち、図10図13に示すように、前記背板部82の左端には左縁部82b(左右方向他方側の端部に相当)が備えられている。この左縁部82bは、平板状である背板部82の他の大部分の領域から、厚みの薄いフランジ状に突出して設けられている。また、前記背板部82はさらに、その下端近傍に、略四角形に切り抜かれた形状の窓部82dと、この窓部82dから内側(筐体31全体でみると前側)に凹んだ形状に設けられる爪部82cと、を備えている。この爪部82cは段差構造となっており、基部82c1と、この基部82c1の下方に連設され基部82c1よりも前記内側(筐体31全体でみると前側)に凹んだ態様の段付部82c2と、から構成されている。そして、右側板31dが組付けられる際には、図10(b)及び図11(b)に示すように、爪部82c以外の部分は前記枠部72の外側(筐体31全体でみると後側)を覆いつつ、爪部82cの略全体が、前記枠部72の前記前側に上方から入り込んで係止され、これによって背板部82が底板31fに取り付けられている。すなわち、この背板部82は、側板部81および前板部83とは異なりネジ止めによる固定は一切なく、上記の係止だけにより固定される構成となっている。
【0044】
以上の構造の結果、前記筐体31の右側板31dは、図12及び図13等に示されるように、前記背板部82の左縁部82bが、前記右エンドプレート8Rの少なくとも一部を覆うように延設されている。
【0045】
<背板部の上縁部>
なお、図8図9等に示すように、前記背板部82の上端には、平板状である背板部82の他の大部分の領域から、厚みの薄いフランジ状に突出して、上縁部82aが設けられている。
【0046】
<側板部>
前記側板部81は、図8に示すように、他の部位よりも内側(筐体31全体でみると左側)へ凹んだ形状の凹部81bを備えている。この凹部81bのうち下部には、逆U字状に切り込まれた形状の開口部81cが設けられている。また前記凹部81bのうち上部には、略四角形に切り抜かれた形状の窓部81eと、この窓部81eから内方(筐体31全体でみると左方)に向けて突出した形状に設けられる突出片81dと、を備えている。この突出片81dには、図2図3図10(a)等に示すように、筐体31内の配線が接続される端子台TM(第2端子部)が着脱可能に設けられる。
【0047】
<側板部の上縁部>
なお、図8図9等に示すように、前記側板部81の上端には、平板状である側板部81の他の大部分の領域から、厚みの薄いフランジ状に突出して、上縁部81aが設けられている。この上縁部81aには、ネジ孔s8,s9が設けられている。
【0048】
<側板部の下側取り付け構造>
なお、図3図4図5図8図9等に示すように、前記側板部81の下端近傍には、ネジ孔s10が設けられている。このとき、前記枠部74のうち前記ネジ孔s10に対応する部位(右側板31dを取り付けた状態でネジ孔s10の後方側に位置する部位)にネジ孔s24が備えられている。そして、側板部81は、ネジ孔s24の右側にネジ孔s10を重ねた状態で、それらネジ孔s10,s24が共通のネジ(図示省略)で締結されることにより、前記枠部74に固定されている(図9図11等参照)。
【0049】
<上方カバーと右側板との合わせ構造>
そして、図3図9図11図12図13に示すように、前記前板部83の上縁部83a、前記背板部82の上縁部82a、及び前記側板部81の上縁部81a、に対し、上方カバー31aの右端部近傍が上方から被せられる。これにより、上方カバー31aの前記ネジ孔s23と、前面パネル31bの前記ネジ孔s22と、前板部83の前記ネジ孔s21とがそれぞれ重ね合わされる。また上方カバー31aの前記ネジ孔s6,s7と、側板部81の前記ネジ孔s8,s9とがそれぞれ重ね合わされる。そして、ネジ孔S23,S21,S22、ネジ孔s6,s8、ネジ孔s7,s9が、それぞれ共通のネジ(但し、本願各図では煩雑を避けるために図示省略。以下同様)で締結されることにより、上方カバー31aと右側板31dとが固定される(図2等参照)。
【0050】
<右側板を取り外すときの手順>
以上の構成の結果、本実施形態では、筐体31のうち右側板31dを比較的簡単に取り外すことができる。以下、その取り外し手順を順を追って説明する。
【0051】
まず、図14、及び、前記図1、前記図2、前記図10に示す状態から、前記ネジ孔S23,S21,S22を締結しているネジ、前記ネジ孔s6,s8を締結しているネジ、前記ネジ孔s7,s9を締結しているネジ、を取り外す。そうすると、図15に示すように、筐体31のうち前記上方カバー31aの右側板31d側を、それ以外の部分から浮かすことができる状態とすることができる。
【0052】
その後、図16に示すように、右側板31dの前記側板部81の前記突出片81dに取り付けた端子台TMを、筐体31内への各種配線を接続したままの状態で前記突出片81dから取り外す。そして、その取り外した端子台TMを、窓部81e内から筐体31内へと差し入れておく(前記の図3参照)。
【0053】
その後、前記ネジ孔S2,S1を締結しているネジ、前記ネジ孔s5,s4を締結しているネジ、前記ネジ孔s10,s24を締結しているネジ、を取り外す。そして、前記右側板31dを上方へ持ち上げることで前記爪部82cの前記枠部72に対する係止が解け、これによって前記図11に示すように枠部74から離脱させた後、図17及び前記図13に示すようにさらに少し右方へずらしながら上方へ持ち上げることで、最終的に、図18、及び前記図9に示すように、前記右側板31dを、筐体31のうち残りの部分から取り外す。
【0054】
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、略箱型形状の筐体31の内部に、機械室36と送風室35とが配置されている。機械室36には圧縮機7、膨張弁9等が備えられており、送風室35には室外ファン10及び空気熱交換器8等が備えられている。筐体31は、上方カバー31a、底板31f、前面パネル31b、右側板31d、左側板31e、を備えた略箱形状となっている。
そして、筐体31のうち機械室36側に位置する右側板31dが、背板部82、側板部81、前板部83、を備えた略コの字形状となっている。これにより、図18及び図9を用いて前述したように、この略コの字形状の右側板31dを取り外せば、(前面パネル31bを取り外さなくても)筐体31の右側を開放して外部に露出させることができる。このとき右側板31dは略コの字形状であり前述のように上方に持ち上げて取り外す態様であるため、側板を後方へスライドさせる従来構造のように室外機2を移動させる必要はない。
またこのとき、右側板31dは、前板部83の左端部83Lが、正面視で、垂直仕切壁33と、圧縮機ターミナル7Aとの間に位置するよう配置され、背板部82が、空気熱交換器8の右端部が取り付けられる右エンドプレート8Rの少なくとも一部を覆うように配置される。これにより、上記のように右側板31dを取り外し筐体31の右側を開放するとき、機械室36のうち、メンテナンス作業の対象となる主要部を大きく露出させ(特に前面側から)見えやすくなる(図3図9等参照)。したがって、容易にメンテナンスすることができる。
【0055】
また、本実施形態では特に、前板部83は、その左端部83Lが、正面視で、垂直仕切壁33と圧縮機ターミナル7Aとの間に位置し、かつ圧縮機7の一部と重畳するように延設されている。これにより、右側板31dの前板部83の左右方向の長さが(例えば垂直仕切壁33近くまで間延びせず)あまり長くならないようにして強度を保つと共に、前板部83があまり長くならないことで、メンテナンス時における右側板31dの取り外しの際に、上方カバー31aの右側板31d側を大きく浮かすことなく(浮かす度合いが小さくても)、右側板31dを容易に取り外すことができる。
【0056】
また、本実施形態では特に、前記略コの字形状の前側に位置する右側板31dの前板部83は、筐体31の前側(正面側)部分を構成する前面パネル31bの右側の端部の前側に重ねられて、取り付けられている。これにより、右側板31dの取り外しの際には、その前後方向に重なっている部分の結合を解除することで、前面パネル31bは筐体31に残したままで右側板31dを前面パネル31bから切り離すことができる。
【0057】
また、本実施形態では特に、前面パネル31bの右端部に、他の部位よりも後側に凹んだ段差部91が設けられ、前板部83は、その左端部83Lが、段差部91の前側に重ねられた状態で、当該前面パネル31bに取り付けられている。右側板31dの取り外しの際には、前板部83の左端部83Lが前面パネル31bの段差部91と前後方向に重なっている部分の結合を解除することで、前面パネル31bは筐体31に残したままで右側板31dを前面パネル31bから切り離すことができる。また、前面パネル31bのうち上記のように前板部83と前後方向に重なる部分(段差部91)を段差構造とすることで、前面パネル31bの大部分を占める平板状部分の表面と右側板31dの前板部83の表面とを、略面一とすることが可能となる(図1図2等参照)。
【0058】
また、本実施形態では特に、前述の段差部91における段差構造を介し前面パネル31bと右側板31dの前板部83とが重なり合わされる構成において、段差部91から前板部83側に突出する凸部91Tが設けられる。これにより、前述したように、ネジ孔s1及びネジ孔s2に対し共通のネジを確実に螺合させて締結し、前面パネル31bと右側板31dとを堅固に固定することができる。
【0059】
また、本実施形態では特に、前記段差部91は、前記底板31fの枠部71に設けたネジ孔s3に対応する部位にネジ孔s4を備え、前板部83の左端部83Lは、ネジ孔s4に対応する部位にネジ孔s5を備えている。これにより、筐体31の右側下部において、右側板31dの前板部83、前面パネル31b、及び、底板31fの枠部71が重なり合わされる構成において、ネジ孔s5、ネジ孔s4、及びネジ孔s3に対し共通のネジを確実に螺合させて締結し、前板部83、前面パネル31b、及び、底板31fを互いに堅固に固定することができる。
【0060】
また、本実施形態では特に、上記略コの字形状の後側に位置する右側板31dの前記背板部82は、その少なくとも一部が、前記底板31fの後側に位置する枠部72に対し上方から係止した状態で、当該底板31fに取り付けられている。これにより、右側板31dの取り外しの際には、その背板部82を上方へ持ち上げ前記枠部72との係止を解除する(図11参照)ことで、底板31fは筐体31に残したままで右側板31dを底板31fから切り離すことができる。
【0061】
また、本実施形態では特に、右側板31dの取り外しの際には、背板部82の爪部82cが枠部72の前側に入り込んだ部分(図10(b)参照)の係止を解除することで、底板31fは筐体31に残したままで右側板31dを底板31fから切り離すことができる。また、背板部82と枠部72との固定を爪部82cによる係止構造を利用して行うことにより、右側板31dの取り外しの際に、作業スペースが確保困難な筐体31の背面側におけるネジ外し作業がなくなる。これにより、室外機2の移動を確実に不要とすることができる。
【0062】
また、本実施形態では特に、右側板31dの前記側板部81は、筐体31の内方へ向けて突出する突出片81dを備え、この突出片81dに端子台TMを設ける構造とする。これにより、端子台TMを取り付けるための部材を別途設ける必要がなく、部品点数を低減できる。また、右側板31dの取り外しの際には、前述したように事前に突出片81dから端子台TMを取り外しておくことで、筐体31内の配線が邪魔になることなく、円滑に右側板31dを筐体31から取り外すことができる。
【0063】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜構成を変更することができる。例えば、前記実施形態に記載した構成を適宜に組み合わせ又は選択したり、前記実施形態の構成の一部について追加・削除・置換することができる。
【符号の説明】
【0064】
2 室外機
6 四方弁
6a 駆動部
7 圧縮機
7A 圧縮機ターミナル(第1接続端子部)
8 空気熱交換器(熱交換器)
8R 右エンドプレート
8L 左エンドプレート
9 膨張弁
9a 駆動部
10 室外ファン(ファン)
11 吐出温センサ
13 熱交センサ
31 筐体
31a 上方カバー(上板)
31b 前面パネル(前板)
31d 右側板(第1側板)
31e 左側板(第2側板)
31f 底板
33 垂直仕切壁(仕切壁)
35 送風室
36 機械室
71 枠部(第1枠部)
72 枠部(第2枠部)
81 側板部
81d 突出片
82 背板部
82b 左縁部
82c 爪部
83 前板部
83L 左端部
91 段差部
91T 凸部
s1 ネジ孔(第1ネジ孔)
s2 ネジ孔(第2ネジ孔)
s3 ネジ孔(第3ネジ孔)
s4 ネジ孔(第4ネジ孔)
s5 ネジ孔(第5ネジ孔)
TM 端子台(第2端子部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18