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  • 特許-サドルの支持構造 図1
  • 特許-サドルの支持構造 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-04
(45)【発行日】2023-08-15
(54)【発明の名称】サドルの支持構造
(51)【国際特許分類】
   B62J 1/08 20060101AFI20230807BHJP
   B62J 1/00 20060101ALI20230807BHJP
【FI】
B62J1/08 B
B62J1/00 B
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020043029
(22)【出願日】2020-03-12
(65)【公開番号】P2021142888
(43)【公開日】2021-09-24
【審査請求日】2022-11-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000112978
【氏名又は名称】ブリヂストンサイクル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】植田 充俊
【審査官】三宅 龍平
(56)【参考文献】
【文献】実開平01-154986(JP,U)
【文献】実公昭35-004217(JP,Y1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0034779(US,A1)
【文献】実開昭60-030884(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 1/00 - 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サドルと、
前記サドルの下部に固定され、前後方向に延びるとともに、左右方向に間隔をあけて設けられた複数のサドルレールと、
自転車用フレームのシートポストの上端部、および複数の前記サドルレールを一体に左右方向の両側から挟み込み、前記シートポストの上端部に、複数の前記サドルレールを固定するクランプと、を備え、
前記クランプは、
前記シートポストの上端部、および複数の前記サドルレールを一体に左右方向の両側から挟む本体部と、
左右方向に延び、前記本体部を介して前記シートポストの上端部、および複数の前記サドルレールを一体に左右方向の両側から締め込む固定ボルトと、を備え、
前記サドルレールにおいて、前記固定ボルトから前後方向に離れた部分に、上下方向に延び、下端面が前記シートポストに形成された上方を向く受面に当接した支持部材が設けられ、
前記支持部材は、下端面の上下方向の位置が調整可能となるように、上下動可能に設けられ
前記支持部材は、前記サドルレールに前後動可能に設けられている、サドルの支持構造。
【請求項2】
複数の前記サドルレールを上下方向に挟み込む一対の架橋部が設けられ、
前記支持部材は、一対の前記架橋部を上下方向に貫いている、請求項1に記載のサドルの支持構造。
【請求項3】
一対の前記架橋部において、前記サドルレールを上下方向に挟み込む部分に、上下方向および左右方向に沿う断面視で、前記サドルレールの外周面に沿って延びる凹曲面部が形成されている、請求項2に記載のサドルの支持構造。
【請求項4】
サドルと、
前記サドルの下部に固定され、前後方向に延びるとともに、左右方向に間隔をあけて設けられた複数のサドルレールと、
自転車用フレームのシートポストの上端部、および複数の前記サドルレールを一体に左右方向の両側から挟み込み、前記シートポストの上端部に、複数の前記サドルレールを固定するクランプと、を備え、
前記クランプは、
前記シートポストの上端部、および複数の前記サドルレールを一体に左右方向の両側から挟む本体部と、
左右方向に延び、前記本体部を介して前記シートポストの上端部、および複数の前記サドルレールを一体に左右方向の両側から締め込む固定ボルトと、を備え、
前記サドルレールにおいて、前記固定ボルトから前後方向に離れた部分に、上下方向に延び、下端面が前記シートポストに形成された上方を向く受面に当接した支持部材が設けられ、
前記支持部材は、下端面の上下方向の位置が調整可能となるように、上下動可能に設けられ
複数の前記サドルレールを上下方向に挟み込む一対の架橋部が設けられ、
前記支持部材は、一対の前記架橋部を上下方向に貫いており、
前記支持部材は、上下方向に延びるボルトとされ、
一対の前記架橋部のうち、上方に位置する上側架橋部に、前記支持部材が螺着されたねじ穴が形成され、かつ下方に位置する下側架橋部に、前記支持部材が挿通された貫通孔が形成され、
前記支持部材のうち、前記下側架橋部から下方に突出した部分に、ナットが螺着されている、サドルの支持構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サドルの支持構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、サドルと、サドルの下部に固定され、前後方向に延びるとともに、左右方向に間隔をあけて設けられた複数のサドルレールと、複数のサドルレールを、自転車用フレームのシートポストの上端部に固定するクランプと、を備えたサドルの支持構造が知られている。
この種のサドルの支持構造として、クランプが、シートポストの上端部、および複数のサドルレールを一体に左右方向の両側から挟む本体部と、左右方向に延び、本体部を介してシートポストの上端部、および複数のサドルレールを一体に左右方向の両側から締め込む固定ボルトと、を備えた構成が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5100795号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来のサドルの支持構造では、走行時にサドルに大きな負荷が加えられたときに、サドルが、固定ボルト回りに位置ずれするおそれがあった。
【0005】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、走行時にサドルに大きな負荷が加えられても、サドルが、固定ボルト回りに位置ずれするのを防ぐことができるサドルの支持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明のサドルの支持構造は、サドルと、前記サドルの下部に固定され、前後方向に延びるとともに、左右方向に間隔をあけて設けられた複数のサドルレールと、自転車用フレームのシートポストの上端部、および複数の前記サドルレールを一体に左右方向の両側から挟み込み、前記シートポストの上端部に、複数の前記サドルレールを固定するクランプと、を備え、前記クランプは、前記シートポストの上端部、および複数の前記サドルレールを一体に左右方向の両側から挟む本体部と、左右方向に延び、前記本体部を介して前記シートポストの上端部、および複数の前記サドルレールを一体に左右方向の両側から締め込む固定ボルトと、を備え、前記サドルレールにおいて、前記固定ボルトから前後方向に離れた部分に、上下方向に延び、下端面が前記シートポストに形成された上方を向く受面に当接した支持部材が設けられ、前記支持部材は、下端面の上下方向の位置が調整可能となるように、上下動可能に設けられている。
【0007】
この発明によれば、サドルレールにおいて、固定ボルトから前後方向に離れた部分に、上下方向に延び、下端面がシートポストの受面に当接した支持部材が設けられている。したがって、走行時にサドルに大きな負荷が加えられても、支持部材の下端面が、シートポストの受面に支持されることにより、サドルが、固定ボルト回りに位置ずれするのを防ぐことができる。
支持部材が、下端面の上下方向の位置が調整可能となるように、上下動可能に設けられているので、固定ボルト回りのサドルの位置を調整するときに、支持部材の下端面における上下方向の位置を調整することが可能になり、支持部材を設けたことで、固定ボルト回りのサドルの位置を調整することが困難になるのを防ぐことができる。
【0008】
前記支持部材は、前記サドルレールに前後動可能に設けられてもよい。
【0009】
この場合、支持部材が、サドルレールに前後動可能に設けられているので、固定ボルト回りのサドルの位置を調整するときに、支持部材をサドルレールに対して前後方向に移動させつつ、支持部材の下端面における上下方向の位置を調整することが可能になり、固定ボルト回りのサドルの位置を容易に調整することができる。
【0010】
複数の前記サドルレールを上下方向に挟み込む一対の架橋部が設けられ、前記支持部材は、一対の前記架橋部を上下方向に貫いてもよい。
【0011】
この場合、支持部材が、一対の架橋部を上下方向に貫いているので、支持部材を、複数のサドルレールに対してぐらつかせにくく安定させて設けることができる。
【0012】
一対の前記架橋部において、前記サドルレールを上下方向に挟み込む部分に、上下方向および左右方向に沿う断面視で、前記サドルレールの外周面に沿って延びる凹曲面部が形成されてもよい。
【0013】
この場合、一対の架橋部において、サドルレールを上下方向に挟み込む部分に、上下方向および左右方向に沿う断面視で、サドルレールの外周面に沿って延びる凹曲面部が形成されているので、一対の架橋部を、複数のサドルレールに対して強く固定することができるとともに、支持部材が、サドルレールに前後動可能に設けられている場合に、一対の架橋部を、サドルレールに対して取り外さず緩めた状態で、支持部材および一対の架橋部を、サドルレールに沿って前後方向に一体に移動させやすくなり、前述の調整を容易に行うことができる。
【0014】
前記支持部材は、上下方向に延びるボルトとされ、一対の前記架橋部のうち、上方に位置する上側架橋部に、前記支持部材が螺着されたねじ穴が形成され、かつ下方に位置する下側架橋部に、前記支持部材が挿通された貫通孔が形成され、前記支持部材のうち、前記下側架橋部から下方に突出した部分に、ナットが螺着されてもよい。
【0015】
この場合、支持部材がボルトとされ、上側架橋部に支持部材が螺着されたねじ穴が形成され、下側架橋部に支持部材が挿通された貫通孔が形成され、支持部材のうち、下側架橋部から下方に突出した部分に、ナットが螺着されている。
したがって、ナットを下側架橋部に対して緩めた状態で、支持部材をその軸線回りに回転させると、上側架橋部のねじ穴に螺合した支持部材が、サドルレールに対して上下動し、支持部材の下端面における上下方向の位置が調整され、その後、ナットを下側架橋部に対して締め込むと、支持部材の上下方向の位置が固定され、かつ一対の架橋部がサドルレールを上下方向に締め込んで固定される。これにより、前述の調整を容易かつ確実に行うことができる。
【発明の効果】
【0016】
この発明によれば、走行時にサドルに大きな負荷が加えられても、サドルが、固定ボルト回りに位置ずれするのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係る一実施形態として示したサドルの支持構造を右側から見た側面図である。
図2図1のサドルの支持構造の要部を示す拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る支持構造1の一実施形態を、図1および図2を参照しながら説明する。
支持構造1は、サドル10、サドルレール11、およびクランプ12を備えている。
【0019】
サドル10は、自転車用フレームFのシートポストSより上方に設けられている。サドル10は、シートポストSの上端部に固定されている。サドル10およびシートポストSそれぞれの左右方向の中央部は互いに一致している。
【0020】
サドルレール11は、サドル10の下部に固定されている。サドルレール11は、前後方向に延びる円柱状に形成されている。サドルレール11は、シートポストSより上方に設けられている。サドルレール11は、左右方向に間隔をあけて複数設けられている。図示の例では、サドルレール11は、シートポストSの左右方向の中央部を挟む両側に1つずつ設けられている。なお、サドルレール11は、3つ以上設けられてもよい。
【0021】
クランプ12は、シートポストSの上端部、および複数のサドルレール11を一体に左右方向の両側から挟み込み、シートポストSの上端部に、複数のサドルレール11を固定している。クランプ12は、シートポストSの上端部、および複数のサドルレール11を一体に左右方向の両側から挟む本体部12aと、左右方向に延び、本体部12aを介してシートポストSの上端部、および複数のサドルレール11を一体に左右方向の両側から締め込む固定ボルト12bと、を備えている。固定ボルト12bは、本体部12aの左右方向の全長にわたって設けられている。
【0022】
そして、本実施形態では、サドルレール11において、固定ボルト12bから前後方向に離れた部分に、上下方向に延び、下端面13aがシートポストSに形成された上方を向く受面S1に当接した支持部材13が設けられている。
【0023】
図示の例では、受面S1は、シートポストSの上端面となっている。受面S1は、上方から見て、前後方向に長い長方形状を呈する。支持部材13は、サドルレール11において、固定ボルト12bから前方に離れた部分に設けられている。支持部材13は、下端面13aの上下方向の位置が調整可能となるように、上下動可能に設けられている。支持部材13は、サドルレール11に前後動可能に設けられている。
なお、受面S1は、シートポストSの上端面に限らず、例えば、シートポストSに形成した凸部の上面にする等、適宜変更してもよい。支持部材13を、サドルレール11において、固定ボルト12bから後方に離れた部分に設けてもよい。
【0024】
複数のサドルレール11を上下方向に挟み込む一対の架橋部14、15が設けられている。架橋部14、15は、上方から見て左右方向に長い長方形状を呈する板状、若しくは直方体状に形成されている。架橋部14、15およびシートポストSそれぞれの左右方向の中央部は互いに一致している。
【0025】
一対の架橋部14、15において、サドルレール11を上下方向に挟み込む部分に、上下方向および左右方向に沿う断面視で、サドルレール11の外周面に沿って延びる凹曲面部17が形成されている。上下方向および左右方向に沿う断面視で、凹曲面部17の曲率半径は、サドルレール11の外周面の半径以上となっている。凹曲面部17は、一対の架橋部14、15のうち、上方に位置する上側架橋部14の下面、および下方に位置する下側架橋部15の上面に形成されている。図示の例では、一対の架橋部14、15それぞれの左右方向の両端部が、上下方向の全域にわたって湾曲することにより、上下方向で互いに対向する内面に凹曲面部17が形成されている。なお、上側架橋部14の上面、および下側架橋部15の下面それぞれにおける左右方向の両端部は、上下方向を向く平坦に形成されてもよい。
【0026】
支持部材13は、一対の架橋部14、15を上下方向に貫いている。支持部材13は、架橋部14、15において、左右方向で互いに隣り合うサドルレール11同士の間に位置する部分を上下方向に貫いている。支持部材13は、架橋部14、15における左右方向の中央部に設けられている。
支持部材13は、上下方向に延びるボルトとなっている。上側架橋部14に、支持部材13が螺着されたねじ穴が形成され、下側架橋部15に、支持部材13が挿通された貫通孔が形成されている。支持部材13のうち、下側架橋部15から下方に突出した部分に、ナット16が螺着されている。下側架橋部15の下面に、ナット16が締め付けられている。
【0027】
以上説明したように、本実施形態による支持構造1によれば、サドルレール11において、固定ボルト12bから前後方向に離れた部分に、上下方向に延び、下端面13aがシートポストSの受面S1に当接した支持部材13が設けられている。したがって、走行時にサドル10に大きな負荷が加えられても、支持部材13の下端面13aが、シートポストSの受面S1に支持されることにより、サドル10が、固定ボルト12b回りに位置ずれするのを防ぐことができる。
【0028】
支持部材13が、下端面13aの上下方向の位置が調整可能となるように、上下動可能に設けられているので、固定ボルト12b回りのサドル10の位置を調整するときに、支持部材13の下端面13aにおける上下方向の位置を調整することが可能になり、支持部材13を設けたことで、固定ボルト12b回りのサドル10の位置を調整することが困難になるのを防ぐことができる。
【0029】
支持部材13が、サドルレール11に前後動可能に設けられているので、固定ボルト12b回りのサドル10の位置を調整するときに、支持部材13をサドルレール11に対して前後方向に移動させつつ、支持部材13の下端面13aにおける上下方向の位置を調整することが可能になり、固定ボルト12b回りのサドル10の位置を容易に調整することができる。
【0030】
支持部材13が、一対の架橋部14、15を上下方向に貫いているので、支持部材13を、複数のサドルレール11に対してぐらつかせにくく安定させて設けることができる。
【0031】
一対の架橋部14、15において、サドルレール11を上下方向に挟み込む部分に、上下方向および左右方向に沿う断面視で、サドルレール11の外周面に沿って延びる凹曲面部17が形成されているので、一対の架橋部14、15を、複数のサドルレール11に対して強く固定することができるとともに、一対の架橋部14、15を、サドルレール11に対して取り外さず緩めた状態で、支持部材13および一対の架橋部14、15を、サドルレール11に沿って前後方向に一体に移動させやすくなり、前述の調整を容易に行うことができる。
【0032】
支持部材13がボルトとされ、上側架橋部14に支持部材13が螺着されたねじ穴が形成され、下側架橋部15に支持部材13が挿通された貫通孔が形成され、支持部材13のうち、下側架橋部15から下方に突出した部分に、ナット16が螺着されている。
したがって、ナット16を下側架橋部15に対して緩めた状態で、支持部材13をその軸線回りに回転させると、上側架橋部14のねじ穴に螺合した支持部材13が、サドルレール11に対して上下動し、支持部材13の下端面13aにおける上下方向の位置が調整され、その後、ナット16を下側架橋部15に対して締め込むと、支持部材13の上下方向の位置が固定され、かつ一対の架橋部14、15がサドルレール11を上下方向に締め込んで固定される。これにより、前述の調整を容易かつ確実に行うことができる。
【0033】
なお、本発明の技術範囲は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0034】
支持部材13を、下端面13aの上下方向の位置が調整可能となるように、上下動可能に設ける構成は、前記実施形態に限らず、適宜変更してもよい。
例えば、上側架橋部14および下側架橋部15の双方に、支持部材13が挿入される貫通孔を形成し、支持部材13として、上下方向に延びる棒体を採用し、棒体の外周面に、周方向に延びる係止溝を上下方向に間隔をあけて複数形成し、2つの係止溝に各別に着脱可能に嵌合した2つのCリングによって、上側架橋部14の上面と下側架橋部15の下面とを上下方向に挟み込んでもよい。
一対の架橋部14、15によってサドルレール11を上下方向に締め込ませる部材を、支持部材13およびナット16とは別に設け、上側架橋部14および下側架橋部15の双方に、支持部材13が挿入される貫通孔を形成し、支持部材13のうち、下側架橋部15から下方に突出した部分に、ナット16を螺着してもよい。
以上の各構成においても、走行時にサドル10に大きな負荷が加えられたときに、サドル10が、固定ボルト12b回りに位置ずれするのを防ぐことができるとともに、固定ボルト12b回りのサドル10の位置を調整するときに、支持部材13の下端面13aにおける上下方向の位置を容易に調整することができる。
【0035】
一対の架橋部14、15に凹曲面部17を形成しなくてもよい。
一対の架橋部14、15は、サドルレール11と一体に形成されてもよい。
【0036】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施の形態および変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0037】
1 支持構造
10 サドル
11 サドルレール
12 クランプ
12a 本体部
12b 固定ボルト
13 支持部材
13a 下端面
14 架橋部、上側架橋部
15 架橋部、下側架橋部
16 ナット
17 凹曲面部
F 自転車用フレーム
S シートポスト
S1 受面
図1
図2