(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-04
(45)【発行日】2023-08-15
(54)【発明の名称】サービス提供装置、およびサービス提供方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0234 20230101AFI20230807BHJP
【FI】
G06Q30/0234
(21)【出願番号】P 2022107142
(22)【出願日】2022-07-01
【審査請求日】2022-07-01
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】加藤 拓明
【審査官】小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0089134(US,A1)
【文献】 楽天ROOMを始めるべき人→楽天市場で買い物する人と楽天アフィリエイトを使う人,[ONLINE],2020年02月07日,インターネット<URL: https://uchumame.com/2019/08/09/rakutenroom-susume/>,[検索日:2022年9月21日]
【文献】竹野 弘祐, かながわPayの70億円還元キャンペーン、ポイント付与終了まもなく,[ONLILNE],株式会社インプレス,2022年04月04日,インターネット<URL: https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1400228.html>,[検索日:2022年9月21日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子決済サービスの第1ユーザのリクエストに応じて、
対象の加盟店を訪れた第2ユーザが投稿した前記対象の加盟店のレビューを、前記電子決済サービスにおけるコンテンツに含めて前記第1ユーザの端末装置にインストールされた電子決済アプリと連携して前記第1ユーザの端末装置の表示部に表示させる提供部と、
前記第1ユーザの前記端末装置にインストールされた電子決済アプリに対する操作に応じて前記レビューに着目したことを示す第1情報を取得する第1取得部と、
対象の加盟店を訪れた前記第1ユーザが前記対象の加盟店で前記第1ユーザの前記端末装置にインストールされた電子決済アプリを用いて前記電子決済サービスを利用して電子決済を行ったことを示す第2情報を取得する第2取得部と、
前記第1情報と前記第2情報とが取得されるのに応じて、記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第1ユーザの識別情報にインセンティブを付与するための処理を実行する処理部と、
を備え、
前記加盟店のレビューを投稿した前記第2ユーザは、前記第2ユーザの端末装置にインストールされた電子決済アプリを用いて前記対象の加盟店において前記電子決済サービスを利用した後に投稿を行ったユーザであり、
前記処理部が、前記電子決済サービスにおいて管理されているユーザの識別情報に対応付けられた前記電子決済が行われた加盟店の情報を含む前記電子決済の履歴情報に基づいて、前記第2ユーザが前記対象の加盟店において前記電子決済サービスを利用したと判定した場合に、前記第2ユーザの前記レビューの投稿を受け付ける、
サービス提供装置。
【請求項2】
電子決済サービスの第1ユーザのリクエストに応じて、
対象の加盟店を訪れた第2ユーザが投稿した前記対象の加盟店のレビューを、前記電子決済サービスにおけるコンテンツに含めて前記第1ユーザの端末装置にインストールされた電子決済アプリと連携して前記第1ユーザの端末装置の表示部に表示させる提供部と、
前記第1ユーザの前記端末装置にインストールされた電子決済アプリに対する操作に応じて前記レビューに着目したことを示す第1情報を取得する第1取得部と、
対象の加盟店を訪れた前記第1ユーザが前記対象の加盟店で前記第1ユーザの前記端末装置にインストールされた電子決済アプリを用いて前記電子決済サービスを利用して電子決済を行ったことを示す第2情報を取得する第2取得部と、
前記第1情報と前記第2情報とが取得されるのに応じて、記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第2ユーザの識別情報にインセンティブを付与するための処理を実行する処理部と、
を備え、
前記加盟店のレビューを投稿した前記第2ユーザは、前記第2ユーザの端末装置にインストールされた電子決済アプリを用いて前記対象の加盟店において前記電子決済サービスを利用した後に投稿を行ったユーザであり、
前記処理部が、前記電子決済サービスにおいて管理されているユーザの識別情報に対応付けられた前記電子決済が行われた加盟店の情報を含む前記電子決済の履歴情報に基づいて、前記第2ユーザが前記対象の加盟店において前記電子決済サービスを利用したと判定した場合に、前記第2ユーザの前記レビューの投稿を受け付ける、
サービス提供装置。
【請求項3】
前記第1情報は、前記第1ユーザが前記レビューに対して肯定的な評価を行ったことを示す情報であり、
前記処理部は、
前記第1情報を取得し、その後、前記電子決済が行われて前記第2情報を取得した場合において、前記第1ユーザが前記レビューに対する評価を変更しないことを示す情報を取得した場合、前記第2ユーザに前記インセンティブを付与するための処理を実行する、
請求項1または2に記載のサービス提供装置。
【請求項4】
電子決済サービスの第1ユーザのリクエストに応じて前記電子決済サービスの第2ユーザが投稿した加盟店のレビューを
前記第2ユーザの信頼度と共に前記電子決済サービスにおけるコンテンツに含めて前記第1ユーザの端末装置の表示部に表示させる提供部と、
前記第1ユーザの前記端末装置に対する操作に応じて前記レビューに着目したことを示す第1情報を取得する第1取得部と、
前記第1ユーザが前記加盟店で前記電子決済サービスを利用して電子決済を行ったことを示す第2情報を取得する第2取得部と、
前記第1情報と前記第2情報とが取得されるのに応じて、記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第1ユーザの識別情報または前記第2ユーザの識別情報にインセンティブを付与するための処理を実行する処理部と、
前記加盟店に対して投稿を行った前記第2ユーザの
前記信頼度を導出する信頼度導出部と、を備え、
前記信頼度導出部は、記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第2ユーザの識別情報に対応付けられた前記加盟店において前記第2ユーザが前記電子決済サービスを利用して電子決済を行った回数と金額とのうち一方または双方に基づいて、前記信頼度を導出する、
サービス提供装置。
【請求項5】
電子決済サービスの第1ユーザのリクエストに応じて前記電子決済サービスの第2ユーザが投稿した加盟店のレビューを
前記第2ユーザの信頼度と共に前記電子決済サービスにおけるコンテンツに含めて前記第1ユーザの端末装置の表示部に表示させる提供部と、
前記第1ユーザの前記端末装置に対する操作に応じて前記レビューに着目したことを示す第1情報を取得する第1取得部と、
前記第1ユーザが前記加盟店で前記電子決済サービスを利用して電子決済を行ったことを示す第2情報を取得する第2取得部と、
前記第1情報と前記第2情報とが取得されるのに応じて、記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第1ユーザの識別情報または前記第2ユーザの識別情報にインセンティブを付与するための処理を実行する処理部と、
前記加盟店に対して投稿を行った前記第2ユーザの
前記信頼度を導出する信頼度導出部と、を備え、
前記信頼度導出部は、記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第2ユーザの識別情報に対応付けられた前記電子決済サービスを利用して電子決済を行った店舗の所在地を参照し、前記加盟店を含む所定のエリアに含まれる所在地の店舗で前記第2ユーザが前記電子決済を利用している度合に基づいて、前記信頼度を導出する、
サービス提供装置。
【請求項6】
電子決済サービスは、ユーザが利用する端末装置の表示部に表示されたユーザの識別情報がエンコードされたコード情報を店舗に設置された店舗端末に読み取らせ、または店舗に設置された店舗の識別情報がエンコードされたコード情報を前記ユーザが利用する端末装置が読み取って実行されるサービスである、
請求項1、2、4、または5に記載のサービス提供装置。
【請求項7】
他装置に送信された、ユーザの識別情報、決済を行う加盟店の識別情報、決済額を示す情報、および決済の依頼を示す情報を含む決済情報を取得した場合、記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記ユーザの識別情報に対応付けられたチャージ残高から前記決済額を差し引いて前記電子決済を行う決済部と、を備え、
前記インセンティブは、チャージ残高に加算されるチャージ額である、
請求項1、2、4、または5に記載のサービス提供装置。
【請求項8】
前記処理部は、
加盟店の端末装置により送信された、キャンペーンの期間およびインセンティブに関する予算の情報を取得し、
前記第1情報と前記第2情報とを取得し、前記第1情報と前記第2情報とを取得した期間がキャンペーン期間内であり、且つ前記インセンティブに関する予算に余裕がある場合、前記インセンティブを付与するための処理を実行する、
請求項1、2、4、または5に記載のサービス提供装置。
【請求項9】
インセンティブを付与するための処理が実行された履歴に基づいて前記投稿を行った前記第2ユーザの信頼度を導出する信頼度導出部を備える、
請求項1または2に記載のサービス提供装置。
【請求項10】
前記第1情報は、前記第1ユーザが前記レビューに対して肯定的な評価を行ったことを示す情報であって、
前記信頼度導出部は、前記第2情報を取得した後に、前記第1情報を取得した場合に前記インセンティブを付与するための処理が実行された履歴に基づいて前記投稿を行った前記第2ユーザの信頼度を上昇させる、
請求項9に記載のサービス提供装置。
【請求項11】
前記処理部は、ユーザの識別情報に対応付けられた前記ユーザが前記電子決済サービスにおいて決済した加盟店の識別情報を参照し、
前記加盟店で実際に決済を行っているユーザの前記加盟店に対する投稿を受け付け、
前記加盟店で実際に決済を行っていないユーザの前記加盟店に対する投稿を受け付けない、
請求項1、2、4、または5に記載のサービス提供装置。
【請求項12】
コンピュータが、
電子決済サービスの第1ユーザのリクエストに応じて、
対象の加盟店を訪れた第2ユーザが投稿した前記対象の加盟店のレビューを、前記電子決済サービスにおけるコンテンツに含めて前記第1ユーザの端末装置にインストールされた電子決済アプリと連携して前記第1ユーザの端末装置の表示部に表示させる処理と、
前記第1ユーザの前記端末装置にインストールされた電子決済アプリに対する操作に応じて前記レビューに着目したことを示す第1情報を取得する処理と、
対象の加盟店を訪れた前記第1ユーザが前記対象の加盟店で前記第1ユーザの前記端末装置にインストールされた電子決済アプリを用いて前記電子決済サービスを利用して電子決済を行ったことを示す第2情報を取得する処理と、
前記第1情報と前記第2情報とが取得されるのに応じて、記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第1ユーザの識別情報にインセンティブを付与するための処理を実行する処理と、
を実行し、
前記加盟店のレビューを投稿した前記第2ユーザは、前記第2ユーザの端末装置にインストールされた電子決済アプリを用いて前記対象の加盟店において前記電子決済サービスを利用した後に投稿を行ったユーザであり、
前記電子決済サービスにおいて管理されているユーザの識別情報に対応付けられた前記電子決済が行われた加盟店の情報を含む前記電子決済の履歴情報に基づいて、前記第2ユーザが前記対象の加盟店において前記電子決済サービスを利用したと判定した場合に、前記第2ユーザの前記レビューの投稿を受け付ける処理を実行するサービス提供方法。
【請求項13】
コンピュータが、
電子決済サービスの第1ユーザのリクエストに応じて、
対象の加盟店を訪れた第2ユーザが投稿した前記対象の加盟店のレビューを、前記電子決済サービスにおけるコンテンツに含めて前記第1ユーザの端末装置にインストールされた電子決済アプリと連携して前記第1ユーザの端末装置の表示部に表示させる処理と、
前記第1ユーザの前記端末装置にインストールされた電子決済アプリに対する操作に応じて前記レビューに着目したことを示す第1情報を取得する処理と、
対象の加盟店を訪れた前記第1ユーザが前記対象の加盟店で前記第1ユーザの前記端末装置にインストールされた電子決済アプリを用いて前記電子決済サービスを利用して電子決済を行ったことを示す第2情報を取得する処理と、
前記第1情報と前記第2情報とが取得されるのに応じて、記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第2ユーザの識別情報にインセンティブを付与するための処理を実行する処理と、
を実行し、
前記加盟店のレビューを投稿した前記第2ユーザは、前記第2ユーザの端末装置にインストールされた電子決済アプリを用いて前記対象の加盟店において前記電子決済サービスを利用した後に投稿を行ったユーザであり、
前記電子決済サービスにおいて管理されているユーザの識別情報に対応付けられた前記電子決済が行われた加盟店の情報を含む前記電子決済の履歴情報に基づいて、前記第2ユーザが前記対象の加盟店において前記電子決済サービスを利用したと判定した場合に、前記第2ユーザの前記レビューの投稿を受け付ける処理を実行するサービス提供方法。
【請求項14】
前記第1情報は、前記第1ユーザが前記レビューに対して肯定的な評価を行ったことを示す情報であって、
コンピュータが、
前記第1情報を取得し、その後、前記電子決済が行われて前記第2情報を取得した場合において、前記第1ユーザが前記レビューに対する評価を変更しないことを示す情報を取得した場合、前記第2ユーザに前記インセンティブを付与するための処理を実行する、
請求項12または13に記載のサービス提供方法。
【請求項15】
コンピュータが、
電子決済サービスの第1ユーザのリクエストに応じて前記電子決済サービスの第2ユーザが投稿した加盟店のレビューを
前記第2ユーザの信頼度と共に前記電子決済サービスにおけるコンテンツに含めて前記第1ユーザの端末装置の表示部に表示させる処理と、
前記第1ユーザの前記端末装置に対する操作に応じて前記レビューに着目したことを示す第1情報を取得する処理と、
前記第1ユーザが前記加盟店で前記電子決済サービスを利用して電子決済を行ったことを示す第2情報を取得する処理と、
前記第1情報と前記第2情報とが取得されるのに応じて、記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第1ユーザの識別情報または前記第2ユーザの識別情報にインセンティブを付与するための処理を実行する処理と、
前記加盟店に対して投稿を行った前記第2ユーザの
前記信頼度を導出する処理と、を実行し、
記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第2ユーザの識別情報に対応付けられた前記加盟店において前記第2ユーザが前記電子決済サービスを利用して電子決済を行った回数と金額とのうち一方または双方に基づいて、前記信頼度を導出する、
サービス提供方法。
【請求項16】
コンピュータが、
電子決済サービスの第1ユーザのリクエストに応じて前記電子決済サービスの第2ユーザが投稿した加盟店のレビューを
前記第2ユーザの信頼度と共に前記電子決済サービスにおけるコンテンツに含めて前記第1ユーザの端末装置の表示部に表示させる処理と、
前記第1ユーザの前記端末装置に対する操作に応じて前記レビューに着目したことを示す第1情報を取得する処理と、
前記第1ユーザが前記加盟店で前記電子決済サービスを利用して電子決済を行ったことを示す第2情報を取得する処理と、
前記第1情報と前記第2情報とが取得されるのに応じて、記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第1ユーザの識別情報または前記第2ユーザの識別情報にインセンティブを付与するための処理を実行する処理と、
前記加盟店に対して投稿を行った前記第2ユーザの
前記信頼度を導出する処理と、を実行し、
記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第2ユーザの識別情報に対応付けられた前記電子決済サービスを利用して電子決済を行った店舗の所在地を参照し、前記加盟店を含む所定のエリアに含まれる所在地の店舗で前記第2ユーザが前記電子決済を利用している度合に基づいて、前記信頼度を導出する、
サービス提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス提供装置、サービス提供方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、SNSに投稿することで得られたポイントを販売用サイトで利用可能とするシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しなしながら、上記のシステムでは、利用者の満足度が十分に高いとは言えない場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、利用者の満足度を向上させることができるサービス提供装置、サービス提供方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、電子決済サービスの第1ユーザのリクエストに応じて前記電子決済サービスの第2ユーザが投稿した加盟店のレビューを前記電子決済サービスにおけるコンテンツに含めて前記第1ユーザの端末装置の表示部に表示させる提供部と、前記第1ユーザの前記端末装置に対する操作に応じて前記投稿に着目したことを示す第1情報を取得する第1取得部と、前記第1ユーザが前記加盟店で前記電子決済サービスを利用して電子決済を行ったことを示す第2情報を取得する第2取得部と、前記第1情報と前記第2情報とが取得されるのに応じて、記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第1ユーザの識別情報にインセンティブを付与するための処理を実行する処理部と、を備えるサービス提供装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、利用者の満足度を向上させることができるサービス提供装置、サービス提供方法、およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
【
図2】パターン1の電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。
【
図3】パターン2の電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。
【
図5】利用者情報172の内容の一例を示す図である。
【
図6】加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。
【
図7】第2店舗端末装置70に提供されるインターフェース画面IM1の一例を示す図である。
【
図8】利用者端末装置10に提供されるインターフェース画面IM2の一例を示す図である。
【
図9】利用者端末装置10に提供されるインターフェース画面IM3の一例を示す図である。
【
図10】レビュー情報180の内容の一例を示す図である。
【
図11】決済サーバ100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図12】インターフェース画面IM5の一例を示す図である。
【
図13】インターフェース画面IM6の一例を示す図である。
【
図14】インターフェース画面IM7の一例を示す図である。
【
図15】決済サーバ100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図16】利用者情報172Aの内容の一例を示す図である。
【
図17】第2実施形態の決済サーバ100Aの機能構成の一例を示す図である。
【
図18】信頼度情報182の内容の一例を示す図である。
【
図19】インターフェース画面IM7の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明のサービス提供装置、サービス提供方法、およびプログラムについて説明する。
【0010】
サービス提供装置は、一以上のプロセッサにより実現される。サービス提供装置は、電子決済サービスの第1ユーザのリクエストに応じて前記電子決済サービスの第2ユーザが投稿した加盟店のレビューを前記電子決済サービスにおけるコンテンツに含めて前記第1ユーザの端末装置の表示部に表示させる提供部と、前記第1ユーザの前記端末装置に対する操作に応じて前記投稿に着目したことを示す第1情報を取得する第1取得部と、前記第1ユーザが前記加盟店で前記電子決済サービスを利用して電子決済を行ったことを示す第2情報を取得する第2取得部と、処理部とを備える。
【0011】
処理部は、以下の(1)と(2)との機能のうち一方または双方を備える。(1)処理部は、前記第1情報と前記第2情報とが取得されるのに応じて、記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第1ユーザの識別情報にインセンティブを付与するための処理を実行する。(2)前記処理部は、前記第1情報と前記第2情報とが取得されるのに応じて、前記第1ユーザの識別情報に加え、記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第2ユーザの識別情報にインセンティブを付与するための処理を実行する。
【0012】
上記のように、サービス提供装置は、例えば、(A)および(B)の条件を満たした場合に、インセンティブを付与するための処理を実行するものである。(A)は、ユーザが他のユーザが投稿したレビューを参考にしたまたは参考になると評価したことである。(B)は、ユーザがレビューに対応する当該店舗で電子決済を行ったことである。付与するための処理とは、例えば、ユーザがインセンティブに応じたサービスを利用可能にすることであり、例えば、電子決済サービスにおいて管理されているユーザの識別情報に対して、インセンティブであるポイントやクーポンなどの情報を対応付けること(提供すること)である。以下、これらの処理について説明する。
【0013】
<第1実施形態>
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、一以上の第1店舗端末装置50、および一以上の第2店舗端末装置70のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
【0014】
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
【0015】
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイ(スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい)によって表示されてもよい。
【0016】
第2店舗端末装置70は、加盟店の運営者によって使用される。第2店舗端末装置70は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第2店舗端末装置70では、加盟店向けインターフェース72が動作する。加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース72は、加盟店の運営者によるクーポンの設定等を受け付け、決済サーバ100に送信する。スマートフォンである第2店舗端末装置70は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置10が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。
【0017】
決済サーバ100は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第1店舗端末装置50は、POS装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、POS装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ100に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第1店舗端末装置50から決済情報が送信されるものとする。決済サーバ100は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。電子決済は、リボ払いやクレジット払い等の方法によって、購買時点のチャージ残高よりも多額の購買を可能にするものが含まれてよい。
【0018】
図2および
図3は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。
【0019】
図2に示すパターン1(以下、ユーザスキャンと称する)の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする(S1)。店舗コード画像60には、店舗URL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれている。この店舗URLは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ100において加盟店IDや店舗ID等との対応付けがなされている(後述)。決済アプリ20は、店舗URLとアカウントIDを含む第1決済情報を決済サーバ100に送信する(S2)。決済サーバ100は、店舗URLに対応する加盟店ID、店舗IDから、店舗情報(後述)を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し(S3)、決済アプリ20に送信する(S4)。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する(S5)。そして、利用者端末装置10は、少なくとも決済金額を含む第2決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S6)。決済サーバ100は、受信した第2決済情報に基づいて、上記のように電子決済を完了する(S7)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知(決済完了画面を表示するための情報)を決済アプリ20に送信し(S8)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S9)。なお、店舗コード画像60には、店舗URLだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略される。例えば、決済金額が入力された画面を決済アプリ20が表示部に表示させるため、上記のS5が省略される。ユーザが金額を確認して所定の操作を行うと、決済金額を含む第1決済情報が決済サーバ100に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
【0020】
図3に示すパターン2(以下、ストアスキャンと称する)の場合、決済アプリ20の起動時、決済アプリ20において支払う操作が行われたとき、および自動更新のタイミングになったときに、決済アプリ20はワンタイムコード(ユーザの識別情報に相当する)の発行要求を決済サーバ100に送信する(S11)。決済サーバ100はワンタイムコードを生成し(S12)、決済アプリ20に送信する(S13)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づいて生成した、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する(S14)。利用者は利用者端末装置10の表示面を第1店舗端末装置50に翳し(提示し)、第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコードを取得する(S15)。そして、第1店舗端末装置50は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ID、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S16)。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、上記のように電子決済を完了する(S17)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知を決済アプリ20および第1店舗端末装置50に送信し(S18)、決済アプリ20および第1店舗端末装置50は決済完了画面を表示する(S19)。
【0021】
なお、上記のいずれか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、
図2で説明した「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ20は、利用者のアカウントIDに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ100は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントIDに対応する利用者を特定する。
【0022】
[決済サーバ]
図4は、決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、ログイン状態管理部120と、コンテンツ提供部122と、決済処理部124と、第1取得部126と、第2取得部128と、情報処理部130と、記憶部170とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。コンテンツ提供部122は「提供部」の一例である。なお、決済アプリ20で実行される処理の一部は決済サーバ100で実行され、決済サーバ100で実行される処理の一部は決済アプリ20で実行されてもよい。
【0023】
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、コンテンツ情報174、加盟店/店舗情報176、キャンペーン情報178、レビュー情報180などの情報が格納される。
【0024】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0025】
ログイン状態管理部120は、各利用者のログイン状態を管理する。ログイン状態管理部120は、例えば、利用者により入力された電話番号とパスワードとに基づいてログインを許可したり、利用者によるログアウトの操作に基づいてログイン状態からログアウト状態に遷移させたりする。
【0026】
コンテンツ提供部122は、例えば、決済コンテンツ提供部122Aと、加盟店コンテンツ提供部122Bとを含む。決済コンテンツ提供部122Aは、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部122Aは、コンテンツ情報174の決済コンテンツ情報175Aから適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。
【0027】
加盟店コンテンツ提供部122Bは、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を第2店舗端末装置70に提供する。加盟店コンテンツ提供部122Bは、コンテンツ情報174の加盟店コンテンツ情報175Bから適宜、必要なコンテンツを読み出して第2店舗端末装置70に提供する。第2店舗端末装置70は、不図示の加盟店用のアプリやウェブブラウザによってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、受け付けた情報などを決済サーバ100に送信する。
【0028】
決済処理部124は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部124は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
【0029】
図5は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、銀行口座、クレジットカード番号、他サービス連携情報、電波認証設定、キャリア決済設定、チャット友達リスト、チャージ履歴情報、決済履歴情報、チャット履歴情報、ポイント(インセンティブの一例)などの情報が対応付けられたものである。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントIDは、決済サーバ100によって利用者に発行されるものであり、利用者IDは、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)IDである。その他、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワード、登録日、チャージ残高、チャージ履歴情報、決済履歴情報以外の情報は、利用者が任意に設定できる情報である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。利用者URLは、利用者間の送金処理に使用される。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。
【0030】
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。他サービス連携情報は、電子決済サービスと連携する(例えば同じ事業グループに属する運営者により運営されている)他のサービスのログインID等である。電波認証設定は、特定の通信キャリアとの通信によって認証を行う場合の設定情報である。キャリア決済設定は、電子決済サービスを利用した支払いの少なくとも一部を通信キャリアへの支払いに振り替えるための設定情報である。チャット友達リストは、電子決済サービスが提供するチャット機能においてチャットの相手先となる他の利用者のリストである。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額等)を、決済ごとに示す情報である。チャット履歴情報は、利用者が行ったチャットの内容の履歴である。ポイントは、例えば、電子決済において電子マネーとして利用できるポイントである。
【0031】
図6は、加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。店舗情報176は、例えば、店舗URLに対して加盟店IDと店舗IDが対応付けられた第1テーブル176Aと、加盟店IDに対して加盟店名と売上金(前述)が対応付けられた第2テーブル176Bと、店舗IDに対して店舗名が対応付けられた第3テーブル176Cとを含む。加盟店/店舗情報176には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
【0032】
第1取得部126は、ユーザの利用者端末装置10に対する操作に応じて他のユーザが投稿した加盟店のレビューに着目したことを示す情報(第1情報)を取得する(詳細は、
図9、
図10参照)。
【0033】
第2取得部128は、ユーザが加盟店で電子決済サービスを利用して電子決済を行ったことを示す情報(第2情報)を取得する。
【0034】
情報処理部130は、第1取得部126が取得した情報と第2取得部128が取得した情報とが取得されるのに応じて、利用者情報172(電子決済サービスに関する情報)におけるユーザの識別情報にインセンティブを付与するための処理を実行する。ユーザとは、レビューに着目したユーザとレビューを投稿したユーザとのうち一方または双方である。
【0035】
[加盟店向けインターフェースの一例]
加盟店コンテンツ提供部122Bは、第2店舗端末装置70に対して加盟店がキャンペーンを申し込むためのインターフェース画面を提供する。
図7は、第2店舗端末装置70に提供されるインターフェース画面IM1の一例を示す図である。インターフェース画面IM1は、キャンペーン期間や、キャンペーン予算、キャンペーン内容、インセンティブなどを入力する欄を含む。加盟店が、これらの欄に情報を入力して所定の操作を行うことで、入力した情報を決済サーバ100に送信され、送信された情報はキャンペーン情報178として決済サーバ100の記憶部170に記憶される。
【0036】
図7の例では、キャンペーン期間が2022/07/01から2022/07/30であり、キャンペーン予算が20000ポイントである。また、キャンペーンは、決済者がレビューを評価した場合、決済者およびレビューの投稿者にインセンティブとして50ポイントが付与されるものである。決済者とは、電子決済サービスを利用して商品またはサービスを購入したユーザである。
【0037】
決済サーバ100は、キャンペーン情報178を参照してキャンペーンを実行する。決済サーバ100は、キャンペーン情報178に含まれる期間や条件などを満たす場合にインセンティブをユーザに付与する。例えば、決済サーバ100は、第1取得部126が取得した情報と第2取得部128が取得した情報とを取得し、これらの情報の一方または双方(第1情報と第2情報との一方または双方)を取得した期間がキャンペーン期間内であり、且つインセンティブに関する予算に余裕がある場合、インセンティブを付与するための処理を実行する。また、第1情報が取得されたタイミングと第2情報が取得されたタイミングとが所定期間内であることが条件とされてもよい。インセンティブに関する予算に余裕があるとは、例えば、インセンティブがポイントである場合、予算として設定されたポイントがすべてユーザに付与されていなく、当該ユーザにポイントを付与することができることである。
【0038】
上記のように、加盟店は、インターフェース画面を介して容易にキャンペーンを開催することができる。
【0039】
[ユーザ向けインターフェースの一例(その1)]
決済コンテンツ提供部122Aは、利用者端末装置10に対してインターフェース画面を提供する。
図8は、利用者端末装置10に提供されるインターフェース画面IM2の一例を示す図である。インターフェース画面IM2、IM3(後述)は、決済アプリ20が提供する画面である。インターフェース画面IM2は、地図情報におけるユーザの位置と電子決済サービスが利用可能な店舗の位置とを示す情報である。例えば、ユーザが、コンテンツにおいて詳細を確認したい店舗を操作すると、
図9に示す店舗の詳細な情報を含むインターフェース画面IM3が利用者端末装置10に提供される。
【0040】
[ユーザ向けインターフェースの一例(その2)]
図9は、利用者端末装置10に提供されるインターフェース画面IM3の一例を示す図である。インターフェース画面IM3は、店舗の詳細な情報であって、店舗の場所や営業時間、評価、店舗からのお知らせ、投稿されたコメント(レビュー)などの情報を含む。例えば、ユーザが投稿を閲覧して当該レビューが参考になったり、レビューを気に入ったりした場合、ユーザがレビューに対応付けられたマークMを操作することで、マークMの表示態様が変化する。例えば、インターフェース画面IM4に示すように操作によってマークM#の色が変化する。マークの色を変える操作がされた場合、ユーザは、当該加盟店の投稿に対して肯定的な評価を行ったとみなされる。マークMの操作に代えて、他の操作によってユーザの意思が表明されてもよい。
【0041】
なお、上述したインターフェース画面IM3、IM4には、コメントに加え、画像や動画が含まれてもよい。また、コメントは、投稿されたコメントの言語が他の言語に自動翻訳されてもよい。例えば、ユーザの操作に依らずに投稿されたコメントと共に翻訳されたコメントが、インターフェース画面IM3、IM4含まれてもよいし、ユーザが所定のボタンを操作することで投稿されたコメントが翻訳され、翻訳されたコメンがインターフェース画面IM3、IM4に含まれてもよい。
【0042】
[決済サーバが管理するレビュー情報]
情報処理部130は、上述したユーザのレビューに対する評価の結果を示す情報を取得して、レビュー情報180を生成し、生成したレビュー情報180を記憶部170に記憶させる。
図10は、レビュー情報180の内容の一例を示す図である。レビュー情報180は、店舗IDに対して、レビューの内容と、投稿者と、評価者とを対応付けた情報である。評価者とは、前述した
図9で説明したように、レビューに対して評価を行ったユーザである。
【0043】
[インセンティブの付与に関する処理(その1)]
図11は、決済サーバ100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、決済サーバ100の情報処理部130が、ユーザの電子決済が完了したか否かを判定する(ステップS100)。決済は、例えば、電子決済サービスを利用した決済であって、オンライン電子決済であってもよいし、ユーザが店頭で行った電子決済であってもよい。
【0044】
決済が完了した場合、情報処理部130は、電子決済が行われた店舗IDを取得する(ステップS102)。次に、情報処理部130は、レビュー情報180を参照して、電子決済を行ったユーザが店舗IDのレビューに対して評価を行っているか否かを判定する(ステップS104)。
【0045】
ユーザがレビューを評価していない場合、本フローチャートの1ルーチンが終了する。ユーザがレビューを評価している場合、情報処理部130は、レビューを行ったユーザおよび電子決済を行ったユーザにインセンティブを付与する(ステップS106)。これにより、本フローチャートの1ルーチンが終了する。
【0046】
電子決済が完了した後、インセンティブを付与する前に、決済サーバ100は、インターフェース画面IM5を利用者端末装置10の表示部に表示させてもよい。
図12は、インターフェース画面IM5の一例を示す図である。インターフェース画面IM5は、例えば、電子決済が完了したことを示す情報や、ユーザが投稿を閲覧して来店したことを示す情報(店舗で電子決済を行ったことを示す情報)、ボタンB1、ボタンB2などを含む。
【0047】
ボタンB1は、インセンティブを受け取るためのボタンである。このボタンB1が操作されたことを示す情報を決済サーバ100が取得すると、操作したユーザにインセンティブが付与される。このボタンB1を含むインターフェース画面IM5は、例えば、前述した
図11のフローチャートのステップS104とステップS106との間でユーザに提供される。ボタンB2は、インターフェース画面IM5の前に表示されていたインターフェース画面や、所定のインターフェース画面に戻るための操作ボタンである。
【0048】
[インセンティブの付与に関する処理(その2)]
上記の例では、電子決済が行われた直後に、ユーザがレビューを過去に評価していれば、自動でレビューを投稿したユーザおよび電子決済を行ったユーザにインセンティブが付与されるものとして説明した。以下の例では、電子決済を行った後、電子決済を行ったユーザが、レビューを評価した場合にレビューを投稿したユーザおよび電子決済を行ったユーザにインセンティブが付与される。
【0049】
決済コンテンツ提供部122Aは、電子決済が行われた後の所定のタイミングや、電子決済が行われた後におけるユーザの操作に基づいて、インターフェース画面IM6をユーザに提供する。
図13は、インターフェース画面IM6の一例を示す図である。インターフェース画面IM6は、ユーザが電子決済を行った店舗に対して行われたレビューの内容や、電子決済を行ったユーザがレビューを投稿するためのボタンなどを含む。例えば、電子決済を行ったユーザが、インターフェース画面IM6を参照して、電子決済前に参照したレビューを評価したり、レビューに共感したりする場合、評価または共感するレビューに対応する領域を操作する。この操作が行われた情報は、決済サーバ100に送信される。決済サーバ100の情報処理部130は、電子決済を行ったユーザが操作した領域のレビューを行ったユーザおよび電子決済を行ったユーザに対してインセンティブを付与する。例えば、電子決済を行ったユーザがレビュー1を選択した場合、当該ユーザおよび「レビュー1」を投稿したユーザにインセンティブが付与される。
【0050】
なお、電子決済を行ったユーザが電子決済を行う前に「レビュー1」を評価していた場合、過去に「レビュー1」を評価していることを示す情報がインターフェース画面IM6に含まれてもよい。この場合、ユーザは、「レビュー1」に対する評価に変化がない場合、再度「レビュー1」を選択することが予測され、変化が生じた場合は、他のレビューが選択されることが予測される。例えば、インターフェース画面IM6において選択されたレビューの投稿に対してインセンティブが付与されてもよい。また、過去およびインターフェース画面IM6において同じレビューが選択された場合、当該レビューの信頼度は高いとして、そのレビューを投稿したユーザに対して、より大きいインセンティブが付与されてもよい。より大きいとは、過去には評価されていなくインターフェース画面IM6において選択されたレビューの投稿に対して付与されるインセンティブよりも大きいことである。
【0051】
また、決済サーバ100は、電子決済が行われた店舗ごとに、インターフェース画面IM6を利用者端末装置10に提供するタイミングを変えてもよい。例えば、加盟店/店舗情報176には、店舗IDに対して店舗の種別が対応付けられていてもよい。店舗の種別とは、例えば、レストランなど店内で飲食するお店であることや、商品またはサービスの利用や消費が自宅など店舗とは異なる場所で行われることを前提とした店舗であることなどである。例えば、ユーザが電子決済を行った店舗が、レストランである場合、レストランに関するレビューを電子決済の直後に行うことが可能なので、決済サーバ100は、インターフェース画面IM5を電子決済が行われた後の電子決済の完了画面と共に(または完了画面の直後に)利用者端末装置10の表示部に表示されてもよい。例えば、ユーザが電子決済を行った店舗が、テイクアウト専門のお弁当屋さんである場合、お弁当に関するレビューをお弁当の電子決済の直後に行うことは不適切であるため、決済サーバ100は、インターフェース画面IM5を電子決済が行われた後から所定時間後(例えば数時間や数十分後)に利用者端末装置10の表示部に表示されてもよい。
【0052】
また、ユーザが店舗を訪れずに電子決済サービスをオンライン決済として行う場合も、オンライン決済の直後にレビューを求めることは不適切であるため、上記と同様に、決済に係る商品が届いたと想定されたタイミングに基づいて、決済サーバ100は、インターフェース画面IM5を利用者端末装置10の表示部に表示させてもよい。例えば、フードデリバリーサービスを経由してオンライン注文およびオンラインの電子決済を行った場合、決済サーバ100は、利用者端末装置10の表示部に「フードデリバリーサービスに○○円支払い完了」のコンテンツを表示させる。その際に、「店舗○○に投稿をお願いします」などの電子決済に係る店舗に対するレビューを促す情報(例えばデリバリーされたフードを食べた後にレビューをすることをレコメンドする情報)を表示させてもよい。決済サーバ100は、フードデリバリーサービスの管理者の許諾の下、フードデリバリーサービスのサーバ装置から上記のオンライン決済が行われた店舗を特定するための情報を取得してもよい。なお、オンライン決済が行われた店舗が、電子決済サービスの加盟店であることが前提である。このように、フードデリバリーサービスのオンライン決済においても、決済サーバ100は、オンライン決済がされた加盟店での電子決済の履歴と、ユーザの加盟店に対するレビューに関する情報とを取得して、ユーザにインセンティブを付与することができる。
【0053】
上記のように、決済サーバ100は、ユーザのレビューに対する評価と、電子決済とに基づいて、ユーザにインセンティブを付与することができる。これにより、利用者の満足度を向上させることができる。
【0054】
[インセンティブの付与に関する処理(その3)]
情報処理部130は、電子決済前にユーザがレビューに対して評価を行っている場合、電子決済後にレビューに対する評価の変更の有無を確認してもよい。情報処理部130は、ユーザがレビューに対して肯定的な評価を行ったことを示す情報を取得し、その後、電子決済が行われて電子決済が行われたことを示す情報を取得した場合、電子決済が行われた後に、レビューに対する評価を変更しないことを示す情報を取得した場合、インセンティブを付与するための処理を実行する。例えば、電子決済を行ったユーザおよびレビューを投稿したユーザにインセンティブが付与される。
【0055】
決済コンテンツ提供部122Aは、電子決済が行われた後の所定のタイミングや、電子決済が行われた後におけるユーザの操作に基づいて、インターフェース画面IM7をユーザに提供する。
図14は、インターフェース画面IM7の一例を示す図である。インターフェース画面IM7は、電子決済を行った店舗に対するレビューに対して評価を行ったユーザに対して提供される画面である。インターフェース画面IM7は、ユーザが評価を行ったレビューの内容や、レビューに対する評価を変更しないことを表明するためのボタン、レビューに対する評価を変更することを表明するためのボタンを含む。
【0056】
例えば、電子決済を行ったユーザが、インターフェース画面IM7を参照して、電子決済前の評価を変更しないことを表明した場合、例えば、投稿を行ったユーザおよび電子決済を行ったユーザにインセンティブが付与される。例えば、電子決済を行ったユーザが、インターフェース画面IM7を参照して、電子決済前の評価を撤回することを表明した場合、例えば、投稿を行ったユーザに対してインセンティブは付与されず、電子決済を行ったユーザにインセンティブが付与される。
【0057】
上記のように、決済サーバ100は、ユーザのレビューに対する評価と、電子決済とに基づいて、ユーザにインセンティブを付与することができる。これにより、利用者の満足度を向上させることができる。
【0058】
[インセンティブの付与に関する処理(その4)]
情報処理部130は、ユーザが電子決済を行った後に、例えば、上述したインターフェース画面IM6、IM7に依らずに、例えばインターフェース画面IM3においてレビューを評価した場合、レビューの投稿を行ったユーザおよび電子決済を行ったユーザにインセンティブを付与してもよい。
【0059】
図15は、決済サーバ100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、情報処理部130が、ユーザがレビューを評価したか否かを判定する(ステップS200)。ユーザがレビューを評価した場合、情報処理部130は、レビューに対応する店舗IDを取得する(ステップS202)。次に、情報処理部130は、レビューに対応する店舗IDにおいてユーザが電子決済を行っているか否かを判定する(ステップS204)。レビューに対応する店舗IDにおいてユーザが電子決済を行っている場合、情報処理部130は、レビューを行ったユーザおよび電子決済を行ったユーザにインセンティブを付与する(ステップS206)。これにより本フローチャートの1ルーチンの処理が終了する。
【0060】
上記のように、ユーザが電子決済を行った後、レビューを評価した場合であっても、決済サーバ100は、ユーザのレビューに対する評価と、電子決済とに基づいて、ユーザにインセンティブを付与することができる。これにより、利用者の満足度を向上させることができる。
【0061】
以上説明した実施形態によれば、決済サーバ100は、電子決済が行われたことを示す情報とレビューに対して評価がされたことを示す情報とが取得されるのに応じて、電子決済を行ったユーザまたはレビューを行ったユーザにインセンティブを付与するための処理を実行することにより、利用者の満足度を向上させることができる。
【0062】
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、予め定められたユーザがレビューを投稿することができる。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0063】
第2実施形態では、記憶部170には利用者情報172Aが記憶されている。利用者情報172Aは、利用者情報172の情報に加え、
図16に示すように、利用者IDに対して、本人確認済であるか否かを示す情報、利用者の住所、レビューを投稿する加盟店の承認、レビューを投稿する加盟店において実行された電子決済の回数を示す情報、およびレビューを投稿する加盟店において実行された電子決済の金額の合計を示す情報を含む。なお、一部の情報は省略されていてもよい。
【0064】
本人確認とは、利用者が決済アプリを利用して運転免許証や、マイナンバーカードなどの公的証明証の情報を決済サーバ100に提供して、電子決済サービスを提供する管理者に、利用者が本人であることを確認させることである。決済サーバ100は、利用者が入力した情報および撮像した利用者の画像と、公的証明証の利用者の情報および画像とを比較して、これらが一致または合致していれば本人であることを確認したものとする。住所は、例えば、利用者が入力した情報や、本人確認によって得られた情報である。
【0065】
レビューを投稿する加盟店の承認とは、加盟店が承認した利用者であることを示す情報である。例えば、加盟店の管理者が、第2店舗端末装置70を操作してアンバサダとする利用者ID(またはアカウントID)を登録することで、承認がされたことを示す情報が利用者IDに対応付けられる。
【0066】
レビューを投稿する加盟店において実行された電子決済の回数を示す情報、およびレビューを投稿する加盟店において実行された電子決済の金額の合計を示す情報は、例えば、情報処理部130が、利用者情報172に対応付けられた決済履歴を統計処理して生成した情報である。
【0067】
決済サーバ100は、利用者情報172を参照して、レビューを投稿しようとしているユーザが、予め定められたユーザであるか否かを判定する。決済サーバ100は、予め定められたユーザに対してレビューの投稿を受け付け、予め定められたユーザでないユーザに対してレビューの投稿を受け付けない。
【0068】
予め定められたユーザは、例えば、以下の(a)-(e)のうち、一以上の情報を満たすユーザである。
(a)本人確認が行われていること。本人確認が行われていれば不正確な情報が投稿されることが抑制されるためである。
(b)住所が条件を満たすこと。例えば、住所がレビュー対象の店舗から所定距離以内であること。住所が近いユーザは、対象の加盟店のことをよく知っているためである。
(c)レビューを投稿する加盟店の承認を得ていること。このユーザのレビューの信頼性が高いためである。
(d)レビューを投稿する加盟店において実行された電子決済の回数が所定回数以上であること。例えば、所定回数とは1回でもよいし、2回や10回など複数回であってもよい。加盟店を利用しているユーザのレビューの信頼度は比較的高いと推定されるためである。
(e)レビューを投稿する加盟店において実行された電子決済の金額の合計が所定金額以上であること。所定金額とは、任意の金額である。例えば、月や数か月などの所定の期間で所定金額以上電子決済がされていることが条件とされてもよい。上記の(d)でも同様である。所定金額以上利用しているユーザは常連客であり、レビューの信頼性が高いと推定されるためである。
【0069】
上記の(d)を採用したとする。この場合、情報処理部130は、利用者情報172の利用者IDに対応付けられたユーザが電子決済サービスにおいて決済した加盟店の識別情報を参照し、加盟店で実際に決済を行っているユーザの加盟店に対する投稿を受け付け、加盟店で実際に決済を行っていないユーザの加盟店に対する投稿を受け付けない。
【0070】
以上説明した第2実施形態によれば、上記のように、決済サーバ100は、利用者情報172を参照して、比較的信頼性が高いレビューを投稿すると推定されるユーザのレビューの投稿を受け付ける。これにより、有益な情報をユーザに提供すると共に、ユーザにインセンティブを付与することで、利用価値の高いサービスを提供することができる。
【0071】
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について説明する。第2実施形態では、決済サーバ100は、レビューを投稿するユーザの信頼度を導出する。以下、第1実施形態および第2実施形態との相違点を中心に説明する。
【0072】
図17は、第2実施形態の決済サーバ100Aの機能構成の一例を示す図である。決済サーバ100Aは、決済サーバ100の機能構成に加え、信頼度導出部132を備え、記憶部170に代えて記憶部170Aを備える。記憶部170Aは、記憶部170に含まれる情報に加え、信頼度情報182を含む。
【0073】
例えば、信頼度導出部132は、インセンティブを付与するための処理が実行された履歴に基づいて投稿を行ったユーザの信頼度を導出する。履歴とは、インセンティブが付与された回数や、インセンティブの合計、投稿に対する他のユーザの評価、
図18に示す信頼度情報182などである。信頼度導出部132は、決済が行われたことを示す情報を取得した後に、ユーザがレビューに対して肯定的な評価を行ったことを示す情報を取得した場合にインセンティブを付与するための処理が実行された履歴に基づいて投稿を行った第2ユーザの信頼度を上昇させてもよい。この場合、信頼度導出部132は、決済が行われたことを示す情報を取得する前に、ユーザがレビューに対して肯定的な評価を行ったことを示す情報を取得した場合よりも第2ユーザの信頼度を上昇させてもよい。決済後に評価がされた場合の方が評価の信頼度が高いためである。
【0074】
図18は、信頼度情報182の内容の一例を示す図である。信頼度情報182は、例えば、利用者IDに対して、本人確認済であるか否かを示す情報に対するスコア、利用者の住所に対するスコア、レビューを投稿する加盟店の承認に対するスコア、レビューを投稿する加盟店において実行された電子決済の回数を示す情報に対するスコア、およびレビューを投稿する加盟店において実行された電子決済の金額の合計を示す情報に対するスコアを含む。
【0075】
これらのスコアは、信頼度導出部132が、予め定められた基準に基づいて付与しスコアである。信頼度導出部132は、上記のスコアを統計処理して利用者の信頼度または加盟店に対する投稿の信頼度を導出する。例えば、信頼度導出部132は、所定の加盟店に対して投稿を行ったユーザの信頼度を導出する。上記のスコアのうち一部のスコアが用いられて信頼度が導出されてもよい。
【0076】
例えば、本人確認がされている場合、されていない場合よりも高いスコアが付与される。例えば、レビューを投稿する加盟店の承認が得られている場合、承認が得られていない場合よりも高いスコアが付与される。
【0077】
例えば、レビューを投稿する加盟店において実行された電子決済の回数が多いほど高いスコアが付与され、レビューを投稿する加盟店において実行された電子決済の金額の合計が高いほど高いスコアが付与される。信頼度導出部132は、記憶部170に記憶された信頼度情報182(電子決済サービスに関する情報における)ユーザの識別情報に対応付けられた所定の加盟店において電子決済サービスを利用して電子決済を行った回数と金額とのうち一方または双方に基づいて、信頼度を導出する。
【0078】
例えば、住所が、加盟店の位置から所定距離以内である場合、所定距離以内でない場合よりも高いスコアが付与される。例えば、信頼度導出部132は、記憶部170に記憶された信頼度情報182(電子決済サービスに関する情報における)ユーザの識別情報に対応付けられた電子決済サービスを利用して電子決済を行った店舗の所在地を参照し、所定の加盟店を含む所定のエリアに含まれる所在地の店舗で電子決済を利用している度合に基づいて、信頼度を導出する。例えば、所定のエリアに含まれる所在地の店舗で電子決済を行っている度合が高いユーザの信頼度は、所定のエリアに含まれる所在地の店舗で電子決済を行っている度合が低いユーザの信頼度よりも高い。
【0079】
なお、上記の例では、加盟店とユーザの情報との関係から加盟店に対する利用者の信頼度を導出するものとして説明したが、これに加えて(または代えて)、個人に依存する信頼度が加味されてもよい。
【0080】
個人に依存する信頼度とは、加盟店(例えば加盟店の住所、承認、加盟店における電子決済の回数、加盟店における電子決済の金額)に依存しない信頼度であり、例えば、他の加盟店に対するレビューの評価が高いユーザの信頼度は、レビューの評価が低いユーザの信頼度よりも高い信頼度が付与される。
【0081】
また、個人に依存する信頼度とは、例えば、電子決済サービスの利用履歴や、電子決済サービスにおいて管理されている情報に基づいて導出されてもよい。例えば、電子決済サービスの利用態様が所定の態様であるユーザの信頼度は高い傾向とされてもよい。例えば、所定の態様とは、例えば、電子決済サービスの利用頻度が所定の頻度であることや、チャージ残高が所定額以上であること、チャージ頻度が高くないことなどである。所定の態様は、これまでに蓄積されたレビューの信頼性と、レビューを投稿したユーザの行動とに基づいて設定された態様である。
【0082】
決済コンテンツ提供部122Aは、信頼度導出部132が導出した信頼度に基づく情報をレビューに対応付けたコンテンツを含むインターフェース画面IM7を利用者端末装置10に提供する。
図19は、インターフェース画面IM7の一例を示す図である。インターフェース画面IM3との相違点を中心に説明する。インターフェース画面IM7では、レビューまたはレビューを投稿したユーザに対して信頼度に基づくランク(またはスコアや信頼度を示す情報)が対応付けられている。例えば、ランクAは、信頼度が高いことを示している。レビューを見たユーザは、ランクを参照することで、レビューの信頼度を予測することができる。
【0083】
また、決済コンテンツ提供部122Aは、上記のインターフェース画面IM7に加えて(または代えて)、ユーザがレビューしている他の加盟店の情報や、エリアごとに求められた信頼度が高いユーザのランキングなどのコンテンツを利用者端末装置10に提供してもよい。
【0084】
本実施形態では、決済を行った場合に、インセンティブを付与するものとして説明したが、これに代えて(または加えて)、ユーザが所定の行動を行った場合にインセンティブが付与されてもよい。所定の行動とは、例えば、商品やサービスを予約することや、加盟店または電子決済サービスの管理者が意図する操作をユーザが行ったこと(例えばお気に入りリストへ登録する操作)などである。
【0085】
本実施形態によれば、決済サーバ100が、ユーザがレビューに着目したことを示す情報およびユーザが加盟店で電子決済サービスを利用して電子決済を行ったことを示す情報を取得した場合、記憶装置に記憶された電子決済サービスに関する情報におけるユーザの識別情報にインセンティブを付与するための処理を実行することにより、利用者の満足度を向上させることができる。
【0086】
例えば、本処理が実行されることで電子決済サービスにおける電子決済を利用する目的がなくても、レビューを投稿したり、見たりしたりすることを目的としてサービスが利用されることが期待でき、サービスの利用が促進される。例えば、レビューが積極的に活用されることで、来客数や評判の増加、更には売上の増加が期待される。
【0087】
例えば、ユーザは、レビューを評価することでインセンティブを得られるので、サービスに対応する満足度が増加する。例えば、レビューを投稿することが可能なユーザを、当該加盟店が属する地域に住んでいるユーザや、加盟店で決済を行ったことがあるユーザなどとすれば、より精度の高い情報を提供することができる。例えば、地元民のみぞ知る価値ある情報資産が提供される。
【0088】
更に、レビューを投稿するユーザは、インセンティブが継続的に得られ、更に自己ブランディングによりビジネスチャンスがより得られることが期待できる。これによりレビューを投稿する高い動機付けとなる。
【0089】
例えば、上記のように、決済が行われるほど、インセンティブが付与されるため、レビューの投稿、評価、および決済が指数関数的に増加することが期待できる。また、ユーザがレビューを閲覧して決済を行ったことを認識することができるため、レビューと決済額との関係を分析することで、加盟店のサービスの向上や、売上の増加の戦略を練ることができる。
【0090】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0091】
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
50 第1店舗端末装置
60 店舗コード画像
70 第2店舗端末装置
100 決済サーバ
122 コンテンツ提供部
124 決済処理部
126 第1取得部
128 第2取得部
130 情報処理部
132 信頼度導出部
170 記憶部
172 利用者情報
【要約】
【課題】利用者の満足度を向上させること。
【解決手段】電子決済サービスの第1ユーザのリクエストに応じて前記電子決済サービスの第2ユーザが投稿した加盟店のレビューを前記電子決済サービスにおけるコンテンツに含めて前記第1ユーザの端末装置の表示部に表示させる提供部と、前記第1ユーザの前記端末装置に対する操作に応じて前記レビューに着目したことを示す第1情報を取得する第1取得部と、前記第1ユーザが前記加盟店で前記電子決済サービスを利用して電子決済を行ったことを示す第2情報を取得する第2取得部と、前記第1情報と前記第2情報とが取得されるのに応じて、記憶装置に記憶された前記電子決済サービスに関する情報における前記第1ユーザの識別情報にインセンティブを付与するための処理を実行する処理部と、を備えるサービス提供装置。
【選択図】
図4