(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-04
(45)【発行日】2023-08-15
(54)【発明の名称】電動かみそり、手持ち式家電機器、電動かみそりシステム及び制御方法
(51)【国際特許分類】
B26B 19/38 20060101AFI20230807BHJP
B26B 19/28 20060101ALI20230807BHJP
B26B 19/14 20060101ALI20230807BHJP
D06C 13/00 20060101ALI20230807BHJP
【FI】
B26B19/38 P
B26B19/28 H
B26B19/28 F
B26B19/14 M
D06C13/00 B
(21)【出願番号】P 2022519560
(86)(22)【出願日】2020-09-23
(86)【国際出願番号】 CN2020117107
(87)【国際公開番号】W WO2021057787
(87)【国際公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-03-25
(31)【優先権主張番号】201910929923.8
(32)【優先日】2019-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010712582.1
(32)【優先日】2020-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010913552.7
(32)【優先日】2020-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522121447
【氏名又は名称】上海飛科電器股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100106220
【氏名又は名称】大竹 正悟
(72)【発明者】
【氏名】任 暁東
(72)【発明者】
【氏名】黄 海湖
(72)【発明者】
【氏名】李 丐騰
【審査官】城野 祐希
(56)【参考文献】
【文献】特表2006-520212(JP,A)
【文献】実開昭59-184778(JP,U)
【文献】米国特許第04380121(US,A)
【文献】特表2005-536287(JP,A)
【文献】特表2002-533187(JP,A)
【文献】特開昭64-025891(JP,A)
【文献】特開昭63-028968(JP,A)
【文献】特開2002-311114(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26B 19/38
B26B 19/28
B26B 19/14
D06C 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動かみそりであって、互いに接続される本体及び刃ヘッドを備え、前記本体は、ハウジング、前記ハウジング内に設けられる制御チップ及び駆動部材、及び前記ハウジング上に設けられるハンドル誘導素子を備え、前記刃ヘッドはヘッド誘導素子を備え、前記制御チップはそれぞれ前記駆動部材、前記ハンドル誘導素子及び前記ヘッド誘導素子に接続され、前記駆動部材はさらに前記刃ヘッドに接続され、
前記ハンドル誘導素子は、皮膚の近接を感知したときに第1の誘導信号を生成し、前記第1の誘導信号を前記制御チップに送信するように構成され、前記ヘッド誘導素子は、皮膚の近接を感知したときに第2の誘導信号を生成し、前記第2の誘導信号を前記制御チップに送信するように構成され、前記制御チップは、前記第1の誘導信号及び前記第2の誘導信号を受信すると、駆動制御信号を前記駆動部材に送信し、これにより前記駆動部材が前記刃ヘッドを駆動して動作させるように構成される、ことを特徴とする電動かみそり。
【請求項2】
前記ハンドル誘導素子は、前記ハウジングの内壁に設けられる第1の誘導ワイヤーコイルを備え、前記刃ヘッドは網刃カバーを備え、前記ヘッド誘導素子は、前記網刃カバー及び/又は前記網刃カバーを取り囲むように設けられる第2の誘導ワイヤーコイルを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の電動かみそり。
【請求項3】
前記駆動部材は、互いに接続されるモータ制御スイッチ及びモータを備え、かつ前記モータ制御スイッチは前記制御チップに接続され、前記モータは前記刃ヘッドに接続され、前記モータは、前記刃ヘッドを駆動して動作させるように構成される、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動かみそり。
【請求項4】
前記ハウジングにさらに充電インタフェースが設けられ、前記ハウジング内にさらに電源変換モジュール、充電スイッチ及び電気エネルギー貯蔵モジュールが設けられ、前記電源変換モジュール、前記充電スイッチ及び前記電気エネルギー貯蔵モジュールはいずれも前記制御チップに接続され、前記電源変換モジュールは同時に前記充電インタフェース及び前記充電スイッチに接続され、前記電源変換モジュール及び前記充電スイッチはいずれも前記電気エネルギー貯蔵モジュールに接続される、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の電動かみそり。
【請求項5】
電動かみそりであって、互いに接続される本体及び刃ヘッドを備え、前記本体は、ハウジング、制御チップ及び駆動部材を備え、前記制御チップ及び前記駆動部材は前記ハウジング内に設けられ、前記刃ヘッドにヘッド誘導素子が設けられ、前記刃ヘッドは前記駆動部材に伝動接続され、かつ前記ヘッド誘導素子及び前記駆動部材はいずれも前記制御チップに接続され、前記制御チップは、前記ヘッド誘導素子の信号を受信すると、前記駆動部材を起動するように制御するように構成され、
前記刃ヘッドは前記本体に対してカバー又は開放することができ、かつ前記刃ヘッドが前記本体に対してカバーされるときに、前記駆動部材は前記刃ヘッドに伝動接続され、前記刃ヘッドが前記本体に対して開放されるときに、前記駆動部材は前記刃ヘッドから離れ、
前記電動かみそりはさらにガイドアセンブリを備え、前記ガイドアセンブリは前記制御チップに接続され、前記刃ヘッドが前記本体に対してカバーされるときに、前記ガイドアセンブリは前記ヘッド誘導素子と導通し、これにより前記制御チップは前記ヘッド誘導素子と導通し、前記刃ヘッドが前記本体に対して開放されるときに、前記ガイドアセンブリは前記ヘッド誘導素子と切断され、これにより前記制御チップは前記ヘッド誘導素子と切断される、ことを特徴とする電動かみそり。
【請求項6】
前記刃ヘッドは、さらに網刃カバー及び前記網刃カバーの内部に設けられる内ブレードを備え、
前記ヘッド誘導素子は、前記網刃カバーを備え、前記制御チップは前記網刃カバーと導通することができ、これにより、前記網刃カバーに持たされた電気信号が変化することを検出すると、前記駆動部材を起動するように制御することで、前記内ブレードを駆動して動作させ、又は前記駆動部材を停止するように制御することで、前記内ブレードの動作を停止させるように構成される、ことを特徴とする請求項5に記載の電動かみそり。
【請求項7】
前記駆動部材は、モータ及び前記モータに伝動接続される伝動軸アセンブリを備え、前記モータは、前記ハウジングのキャビティに設けられ、かつ前記制御チップに接続され、前記ハウジングの一端の端面には前記ハウジングのキャビティに連通する駆動接続孔が設けられ、前記伝動軸アセンブリは前記端面に設けられ、かつ前記伝動軸アセンブリは、前記駆動接続孔に挿通されることで、前記モータに伝動接続され、前記刃ヘッドが前記本体に対してカバーされるときに、前記伝動軸アセンブリは前記刃ヘッドに伝動接続され、前記刃ヘッドが前記本体に対して開放されるときに、前記伝動軸アセンブリは前記刃ヘッドから離れ、
前記ガイドアセンブリは、同時に前記制御チップ及び前記伝動軸アセンブリに接続され、前記伝動軸アセンブリが前記刃ヘッドに伝動接続されるときに、前記制御チップは、順次前記ガイドアセンブリ、前記伝動軸アセンブリ及び前記刃ヘッドを介して前記ヘッド誘導素子と導通し、前記伝動軸アセンブリが前記刃ヘッドから離れるときに、前記伝動軸アセンブリは前記刃ヘッドと切断され、これにより前記制御チップは前記ヘッド誘導素子と切断される、ことを特徴とする請求項5又は6に記載の電動かみそり。
【請求項8】
前記ガイドアセンブリは、前記伝動軸アセンブリに接続される第1の導電シートと、両端がそれぞれ前記制御チップ及び前記第1の導電シートに接続される第1のワイヤとを備える、ことを特徴とする請求項7に記載の電動かみそり。
【請求項9】
前記第1のワイヤはシールド線である、ことを特徴とする請求項8に記載の電動かみそり。
【請求項10】
前記ガイドアセンブリは、導通接続アセンブリ及び導通制御アセンブリを備え、前記導通接続アセンブリは、前記ハウジングの内部に設けられ、かつ前記制御チップに接続され、
前記導通制御アセンブリは、前記本体に設けられ、かつ前記刃ヘッドが前記本体に対してカバーされるときに、前記導通制御アセンブリは同時に前記ヘッド誘導素子及び前記導通接続アセンブリと導通し、これにより前記制御チップは順次前記導通接続アセンブリ及び前記導通制御アセンブリを介して前記ヘッド誘導素子と導通し、前記刃ヘッドが前記本体に対して開放されるときに、前記導通制御アセンブリは前記ヘッド誘導素子と切断され、これにより前記制御チップは前記ヘッド誘導素子と切断される、ことを特徴とする請求項5又は6に記載の電動かみそり。
【請求項11】
前記導通接続アセンブリは第2の導電シート及び第2のワイヤを備え、前記第2の導電シートは前記刃ヘッドから離れる前記導通制御アセンブリの一端に接続され、前記第2のワイヤは同時に前記制御チップ及び前記第2の導電シートに接続される、ことを特徴とする請求項10に記載の電動かみそり。
【請求項12】
前記第2のワイヤはシールド線である、ことを特徴とする請求項11に記載の電動かみそり。
【請求項13】
前記ハウジングに前記ハウジングのキャビティに連通する制御接続孔が設けられ、前記導通制御アセンブリは接続部品及び制御部品を備え、前記接続部品が前記制御接続孔に穿設され、前記接続部品の第1の端は前記ハウジング内に位置し、前記導通接続アセンブリと導通するように構成され、前記接続部品の第2の端は前記ハウジング外に位置し、前記ヘッド誘導素子と導通するように構成され、
前記制御部品は前記接続部品に設けられ、前記刃ヘッドが前記本体に対してカバーされるときに、前記第2の端は前記ヘッド誘導素子と導通し、前記第1の端は前記導通接続アセンブリと導通し、これにより前記制御チップは前記ヘッド誘導素子と導通し、前記刃ヘッドが前記本体に対して開放されるときに、前記第2の端は前記ヘッド誘導素子と切断され、前記制御部品によって、前記第1の端は前記導通接続アセンブリと切断され、これにより前記制御チップは同時に前記接続部品及び前記ヘッド誘導素子と切断される、ことを特徴とする請求項10~12のいずれか1項に記載の電動かみそり。
【請求項14】
前記接続部品は、接続部材及びバリア部材を備え、前記接続部材は前記制御接続孔に穿設され、かつ前記接続部材の一端は前記ハウジング内に位置し、前記接続部材の他端は前記ハウジング外に位置し、前記バリア部材は前記接続部材の前記ハウジング内に位置する一端に接続され、前記バリア部材は、前記接続部品が前記ハウジングから離脱することを回避するために、前記ハウジングに当接されるように構成される、ことを特徴とする請求項13に記載の電動かみそり。
【請求項15】
前記制御部品は、前記接続部品に接続される弾性部材を備え、前記弾性部材は、前記接続部品が前記導通接続アセンブリから離れるように移動する傾向があるように構成され、前記刃ヘッドが前記本体に対してカバーされるときに、前記接続部品は前記弾性部材を圧縮し、かつ前記接続部品の第1の端は前記導通接続アセンブリと導通し、これにより前記制御チップは順次前記導通接続アセンブリ及び前記接続部品を介して前記ヘッド誘導素子と導通し、前記刃ヘッドが前記本体に対して開放されるときに、前記接続部品は前記弾性部材の弾性力の作用下で前記導通接続アセンブリから離れ、これにより前記接続部品は前記導通接続アセンブリと切断され、前記制御チップは前記刃ヘッドと切断される、ことを特徴とする請求項13又は14に記載の電動かみそり。
【請求項16】
前記ガイドアセンブリは、さらに網刃接触弾性片を備え、前記網刃接触弾性片は前記刃ヘッドに設けられ、かつ前記ヘッド誘導素子に接続され、前記刃ヘッドが前記本体に対してカバーされるときに、前記導通制御アセンブリは前記網刃接触弾性片を介して前記ヘッド誘導素子と導通する、ことを特徴とする請求項10~15のいずれか1項に記載の電動かみそり。
【請求項17】
前記電動かみそりは、さらに前記本体に可動接続される刃ヘッドホルダーを備え、前記刃ヘッドの数は複数であり、複数の前記刃ヘッドはいずれも刃ヘッドホルダーに設けられ、前記網刃接触弾性片は、前記ヘッド誘導素子に接続される第1の弾性片部と、前記導通制御アセンブリと導通するように構成される第2の弾性片部とを備え、前記第1の弾性片部と前記第2の弾性片部とが互いに接続され、かつ前記第1の弾性片部と前記刃ヘッドは1対1で設けられる、ことを特徴とする請求項16に記載の電動かみそり。
【請求項18】
前記第1の弾性片部及び前記第2の弾性片部の数はいずれも複数であり、複数の前記第1の弾性片部及び複数の前記第2の弾性片部は周方向に交互に設けられる、ことを特徴とする請求項17に記載の電動かみそり。
【請求項19】
前記電動かみそりはひげそりであり、前記ひげそりの駆動部材は超音波振幅コイル及び高周波音波発振回路を備え、前記超音波振幅コイル及び前記高周波音波発振回路はいずれも前記本体内に位置し、前記刃ヘッドは前記超音波振幅コイルに伝動接続される、ことを特徴とする請求項5~18のいずれか1項に記載の電動かみそり。
【請求項20】
前記電動かみそりはバリカンであり、前記電動かみそりは、さらに前記本体の壁面に設けられる可動刃調節器を備え、前記可動刃調節器は前記刃ヘッドの動作状態を制御するように構成される、ことを特徴とする請求項5~18のいずれか1項に記載の電動かみそり。
【請求項21】
前記電動かみそりは毛玉取り器であり、前記刃ヘッドは網刃アセンブリを備え、前記本体内に伝動アセンブリが設けられ、前記伝動アセンブリは前記網刃アセンブリに伝動接続され、前記本体内にさらに毛玉を収集するように構成される粘着クリーナーが設けられる、ことを特徴とする請求項5~18のいずれか1項に記載の電動かみそり。
【請求項22】
電動かみそりであって、本体、ヘッドカバーアセンブリ、起動停止コントローラ及び駆動アセンブリを備え、前記ヘッドカバーアセンブリは、網刃カバーと、前記網刃カバーの内部に設けられる刃ヘッドとを備え、前記網刃カバーは前記本体に設けられ、前記起動停止コントローラ及び前記駆動アセンブリは前記本体の内部に設けられ、
前記起動停止コントローラは前記駆動アセンブリに接続され、かつ前記網刃カバーと導通することができ、前記網刃カバーに持たされた電気信号が変化することを検出すると、前記駆動アセンブリを起動するように制御することで、前記刃ヘッドを駆動して動作させ、又は前記駆動アセンブリを停止するように制御することで、前記刃ヘッドの動作を停止させるように構成される、ことを特徴とする電動かみそり。
【請求項23】
手持ち式家電機器であって、
前記手持ち式家電機器が操作者の手持ち状態にあるか否かを検出するように構成され、
さらに前記手持ち式家電機器と適用対象との間の距離を検出するように構成される誘導アセンブリと、
前記誘導アセンブリにより検出された手持ち状態及び距離に基づいて前記手持ち式家電機器の動作状態を制御するように構成されるコントローラと、を備え、
前記誘導アセンブリは信号をPCB板に伝送し、PCB板の回路により信号を前記コントローラに導入する、ことを特徴とする手持ち式家電機器。
【請求項24】
前記誘導アセンブリはシールド線を介して前記コントローラに電気的に接続される、ことを特徴とする請求項23に記載の手持ち式家電機器。
【請求項25】
電動かみそりシステムであって、
請求項1~22のいずれか1項に記載の電動かみそり、又は請求項23~24のいずれか1項に記載の手持ち式家電機器を備え、
前記電動かみそりシステムは、さらに充電ヘッドを備え、前記充電ヘッドは前記電動かみそりに接続され、前記充電ヘッドは、前記電動かみそりに充電するように構成され、又は、前記充電ヘッドは前記手持ち式家電機器に接続され、前記手持ち式家電機器に充電するように構成される、ことを特徴とする電動かみそりシステム。
【請求項26】
制御方法であって、
タッチ信号を取得するステップと、
前記タッチ信号の生成が、人体が電動かみそりの刃ヘッドに触れたためであるか否かを判断し、前記タッチ信号の生成が、人体が前記刃ヘッドに触れたためではない場合、駆動部材を停止するように制御し、前記タッチ信号の生成が、人体が前記刃ヘッドに触れたためである場合、電動かみそりの使用可能時間を取得するステップと、
前記使用
可能時間が0よりも大きい場合、前記電動かみそりの駆動部材を起動するように制御し、前記使用
可能時間が0よりも小さい場合、前記駆動部材を停止するように制御するステップと、を含む、ことを特徴とする制御方法。
【請求項27】
電動かみそりの駆動部材を起動するように制御する前記ステップの後、さらには、
電流値及び前記電流値の持続時間を取得して、電流検出を行うステップを含む、ことを特徴とする請求項26に記載の制御方法。
【請求項28】
タッチ信号を取得する前記ステップの前に、前記電動かみそりの充電状態を取得し、前記電動かみそりが充電状態にない場合には、タッチ信号を取得し、前記電動かみそりが充電状態にある場合には、前記駆動部材の状態を取得し、前記駆動部材が起動状態にある場合には、前記駆動部材を停止するように制御するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項26又は27に記載の制御方法。
【請求項29】
電動かみそりが充電状態にある場合には、前記駆動部材の状態を取得し、前記駆動部材が起動状態にある場合には、前記駆動部材を停止するように制御する前記ステップの後、
前記電動かみそりの電気エネルギー貯蔵モジュールの電圧値を取得し、前記電圧値が4.2
V以上である場合、前記電動かみそりの充電を停止するように制御し、前記電圧値が4.2
Vよりも小さい場合、前記電気エネルギー貯蔵モジュールの温度値を取得し、前記温度値が70℃以上又は-10℃以下である場合、前記電動かみそりの充電を停止するように制御し、前記温度値が-10℃よりも大きく70℃よりも小さい場合、前記電気エネルギー貯蔵モジュールの電圧値を取得し、前記電圧値が3.0
Vよりも小さい場合、前記電動かみそりを小電流で充電するように制御し、前記電圧値が3.0
V以上である場合、前記電動かみそりを定電流で充電するように制御するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項28に記載の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本開示は、2019年09月27日に中国特許庁に提出された出願番号が2019109299238で、名称が「電動かみそり及び電動かみそりシステム」である中国特許出願の優先権、
2020年07月22日に中国特許庁に提出された出願番号が2020107125821で、名称が「電動かみそり」である中国特許出願の優先権及び
2020年09月02日に中国特許庁に提出された出願番号が2020109135527で、名称が「手持ち家電機器」である中国特許出願の優先権を主張し、その全内容が引用によって本開示に援用されている。
【技術分野】
【0002】
本開示は、パーソナルケア電気機器の技術分野に関し、特に電動かみそり、手持ち式家電機器、電動かみそりシステム及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0003】
かみそりとは、ひげそりやバリカンなどのように、ひげや毛髪などをそるために使われる刃物である。電動かみそりは市場で消費者に認知され、普及して広く使用され、電動かみそり/バリカン等は既に多くの家庭に普及している。消費者の生活の質の向上に伴い、消費者からは使用される電動かみそり製品に対しても新たな個性化、差別化の受け入れ度と要求がある。
【0004】
本発明者らは、研究により従来の電動かみそりには少なくとも以下の欠点があることを見いだした。従来の電動かみそりのスイッチは全てタクタイルキースイッチと機械式プッシュスイッチを使用し、この2種類の電動かみそりは使用者(ユーザー)が自分自身でスイッチを押さなければ起動できないので、使用しにくく、使用者の日増しに高まる使用ニーズを満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示はユーザーが使用しやすく、ユーザー体験を向上させる電動かみそり、手持ち式家電機器、電動かみそりシステム及び制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例は以下のように実施することができる。
【0007】
本開示の実施例は電動かみそりを提供し、この電動かみそりは、互いに接続される本体及び刃ヘッドを備え、前記本体は、ハウジング、前記ハウジング内に設けられる制御チップ及び駆動部材と、前記ハウジング上に設けられるハンドル誘導(感知)素子とを備え、前記刃ヘッドはヘッド誘導(感知)素子を備え、前記制御チップはそれぞれ前記駆動部材、前記ハンドル誘導素子及び前記ヘッド誘導素子に接続され、前記駆動部材はさらに前記刃ヘッドに接続され、
前記ハンドル誘導素子は、皮膚の近接を感知したときに第1の誘導信号を生成し、前記第1の誘導信号を前記制御チップに送信するように構成され、前記ヘッド誘導素子は、皮膚の近接を感知したときに第2の誘導信号を生成し、前記第2の誘導信号を前記制御チップに送信するように構成され、前記制御チップは、前記第1の誘導信号及び前記第2の誘導信号を受信すると、駆動制御信号を前記駆動部材に送信し、これにより前記駆動部材が前記刃ヘッドを駆動して動作させるように構成される。
【0008】
好ましくは、前記ハンドル誘導素子は、前記ハウジングの内壁に設けられる第1の誘導ワイヤーコイルを備え、前記刃ヘッドは網刃カバーを備え、前記ヘッド誘導素子は、前記網刃カバー及び/又は前記網刃カバーを取り囲むように設けられる第2の誘導ワイヤーコイルを備える。
【0009】
好ましくは、前記駆動部材は、互いに接続されるモータ制御スイッチ及びモータを備え、かつ前記モータ制御スイッチは前記制御チップに接続され、前記モータは前記刃ヘッドに接続され、前記モータは、前記刃ヘッドを駆動して動作させるように構成される。
【0010】
好ましくは、前記ハウジングにさらに充電インタフェースが設けられ、前記ハウジング内にさらに電源変換モジュール、充電スイッチ及び電気エネルギー貯蔵モジュールが設けられ、前記電源変換モジュール、前記充電スイッチ及び前記電気エネルギー貯蔵モジュールはいずれも前記制御チップに接続され、前記電源変換モジュールは同時に前記充電インタフェース及び前記充電スイッチに接続され、前記電源変換モジュール及び前記充電スイッチはいずれも前記電気エネルギー貯蔵モジュールに接続される。
【0011】
本開示の実施例は、さらに電動かみそりを提供し、前記電動かみそりは、互いに接続される本体及び刃ヘッドを備え、前記本体は、ハウジング、制御チップ及び駆動部材を備え、前記制御チップ及び前記駆動部材は前記ハウジング内に設けられ、前記刃ヘッドにヘッド誘導素子が設けられ、前記刃ヘッドは前記駆動部材に伝動接続され、かつ前記ヘッド誘導素子及び前記駆動部材はいずれも前記制御チップに接続され、前記制御チップは、前記ヘッド誘導素子の信号を受信すると、前記駆動部材を起動するように制御するように構成され、
前記刃ヘッドは前記本体に対してカバー又は開放することができ、かつ前記刃ヘッドが前記本体に対してカバーされるときに、前記駆動部材は前記刃ヘッドに伝動接続され、前記刃ヘッドが前記本体に対して開放されるときに、前記駆動部材は前記刃ヘッドから離れ、
前記電動かみそりはさらにガイドアセンブリを備え、前記ガイドアセンブリは前記制御チップに接続され、前記刃ヘッドが前記本体に対してカバーされるときに、前記ガイドアセンブリは前記ヘッド誘導素子と導通し、これにより前記制御チップは前記ヘッド誘導素子と導通し、前記刃ヘッドが前記本体に対して開放されるときに、前記ガイドアセンブリは前記ヘッド誘導素子と切断され、これにより前記制御チップは前記ヘッド誘導素子と切断される。
【0012】
好ましくは、前記刃ヘッドは、さらに網刃カバー及び前記網刃カバーの内部に設けられる内ブレード(内刃)を備え、
前記ヘッド誘導素子は、前記網刃カバーを備え、前記制御チップは前記網刃カバーと導通することができ、これにより、前記網刃カバーに持たされた電気信号が変化することを検出すると、前記駆動部材を起動するように制御することで、前記内ブレードを駆動して動作させ、又は前記駆動部材を停止するように制御することで、前記内ブレードの動作を停止させるように構成される。
【0013】
好ましくは、前記駆動部材は、モータ及び前記モータに伝動接続される伝動軸アセンブリを備え、前記モータは、前記ハウジングのキャビティに設けられ、かつ前記制御チップに接続され、前記ハウジングの一端の端面には前記ハウジングのキャビティに連通する駆動接続孔が設けられ、前記伝動軸アセンブリは前記端面に設けられ、かつ前記伝動軸アセンブリは、前記駆動接続孔に挿通されることで、前記モータに伝動接続され、前記刃ヘッドが前記本体に対してカバーされるときに、前記伝動軸アセンブリは前記刃ヘッドに伝動接続され、前記刃ヘッドが前記本体に対して開放されるときに、前記伝動軸アセンブリは前記刃ヘッドから離れ、
前記ガイドアセンブリは、同時に前記制御チップ及び前記伝動軸アセンブリに接続され、前記伝動軸アセンブリが前記刃ヘッドに伝動接続されるときに、前記制御チップは、順次前記ガイドアセンブリ、前記伝動軸アセンブリ及び前記刃ヘッドを介して前記ヘッド誘導素子と導通し、前記伝動軸アセンブリが前記刃ヘッドから離れるときに、前記伝動軸アセンブリは前記刃ヘッドと切断され、これにより前記制御チップは前記ヘッド誘導素子と切断される。
【0014】
好ましくは、前記ガイドアセンブリは、前記伝動軸アセンブリに接続される第1の導電シートと、両端がそれぞれ前記制御チップ及び前記第1の導電シートに接続される第1のワイヤとを備える。
【0015】
好ましくは、前記第1のワイヤはシールド線である。
【0016】
好ましくは、前記ガイドアセンブリは、導通接続アセンブリ及び導通制御アセンブリを備え、前記導通接続アセンブリは、前記ハウジングの内部に設けられ、かつ前記制御チップに接続され、
前記導通制御アセンブリは、前記本体に設けられ、かつ前記刃ヘッドが前記本体に対してカバーされるときに、前記導通制御アセンブリは同時に前記ヘッド誘導素子及び前記導通接続アセンブリと導通し、これにより前記制御チップは順次前記導通接続アセンブリ及び前記導通制御アセンブリを介して前記ヘッド誘導素子と導通し、前記刃ヘッドが前記本体に対して開放されるときに、前記導通制御アセンブリは前記ヘッド誘導素子と切断され、これにより前記制御チップは前記ヘッド誘導素子と切断される。
【0017】
好ましくは、前記導通接続アセンブリは第2の導電シート及び第2のワイヤを備え、前記第2の導電シートは前記刃ヘッドから離れる前記導通制御アセンブリの一端に接続され、前記第2のワイヤは同時に前記制御チップ及び前記第2の導電シートに接続される。
【0018】
好ましくは、前記第2のワイヤはシールド線である。
【0019】
好ましくは、前記ハウジングに前記ハウジングのキャビティに連通する制御接続孔が設けられ、前記導通制御アセンブリは接続部品及び制御部品を備え、前記接続部品が前記制御接続孔に穿設され、前記接続部品の第1の端は前記ハウジング内に位置し、前記導通接続アセンブリと導通するように構成され、前記接続部品の第2の端は前記ハウジング外に位置し、前記ヘッド誘導素子と導通するように構成され、
前記制御部品は前記接続部品に設けられ、前記刃ヘッドが前記本体に対してカバーされるときに、前記第2の端は前記ヘッド誘導素子と導通し、前記第1の端は前記導通接続アセンブリと導通し、これにより前記制御チップは前記ヘッド誘導素子と導通し、前記刃ヘッドが前記本体に対して開放されるときに、前記第2の端は前記ヘッド誘導素子と切断され、前記制御部品によって、前記第1の端は前記導通接続アセンブリと切断され、これにより前記制御チップは同時に前記接続部品及び前記ヘッド誘導素子と切断される。
【0020】
好ましくは、前記接続部品は、接続部材及びバリア部材を備え、前記接続部材は前記制御接続孔に穿設され、かつ前記接続部材の一端は前記ハウジング内に位置し、前記接続部材の他端は前記ハウジング外に位置し、前記バリア部材は前記接続部材の前記ハウジング内に位置する一端に接続され、前記バリア部材は、前記接続部品が前記ハウジングから離脱することを回避するために、前記ハウジングに当接されるように構成される。
【0021】
好ましくは、前記制御部品は、前記接続部品に接続される弾性部材を備え、前記弾性部材は、前記接続部品が前記導通接続アセンブリから離れるように移動する傾向があるように構成され、前記刃ヘッドが前記本体に対してカバーされるときに、前記接続部品は前記弾性部材を圧縮し、かつ前記接続部品の第1の端は前記導通接続アセンブリと導通し、これにより前記制御チップは順次前記導通接続アセンブリ及び前記接続部品を介して前記ヘッド誘導素子と導通し、前記刃ヘッドが前記本体に対して開放されるときに、前記接続部品は前記弾性部材の弾性力の作用下で前記導通接続アセンブリから離れ、これにより前記接続部品は前記導通接続アセンブリと切断され、前記制御チップは前記刃ヘッドと切断される。
【0022】
好ましくは、前記ガイドアセンブリは、さらに網刃接触弾性片を備え、前記網刃接触弾性片は前記刃ヘッドに設けられ、かつ前記ヘッド誘導素子に接続され、前記刃ヘッドが前記本体に対してカバーされるときに、前記導通制御アセンブリは前記網刃接触弾性片を介して前記ヘッド誘導素子と導通する。
【0023】
好ましくは、前記電動かみそりは、さらに前記本体に可動接続される刃ヘッドホルダーを備え、前記刃ヘッドの数は複数であり、複数の前記刃ヘッドはいずれも刃ヘッドホルダーに設けられ、前記網刃接触弾性片は、前記ヘッド誘導素子に接続される第1の弾性片部と、前記導通制御アセンブリと導通するように構成される第2の弾性片部とを備え、前記第1の弾性片部と前記第2の弾性片部とが互いに接続され、かつ前記第1の弾性片部と前記刃ヘッドとは1対1で対応して設けられる。
【0024】
好ましくは、前記第1の弾性片部及び前記第2の弾性片部の数はいずれも複数であり、複数の前記第1の弾性片部及び複数の前記第2の弾性片部は周方向に交互に設けられる。
【0025】
好ましくは、前記電動かみそりはひげそり(シェーバー)であり、前記ひげそりの駆動部材は超音波振幅コイル及び高周波音波発振回路を備え、前記超音波振幅コイル及び前記高周波音波発振回路はいずれも前記本体内に位置し、前記刃ヘッドは前記超音波振幅コイルに伝動接続される。
【0026】
好ましくは、前記電動かみそりはバリカンであり、前記電動かみそりは、さらに前記本体の壁面に直線的に設けられる可動刃調節器を備え、前記可動刃調節器は前記刃ヘッドの動作状態を制御するように構成される。
【0027】
好ましくは、前記電動かみそりは毛玉取り器であり、前記刃ヘッドは網刃アセンブリを備え、前記本体内に伝動アセンブリが設けられ、前記伝動アセンブリは前記網刃アセンブリに伝動接続され、前記本体内にさらに毛玉を収集するように構成される粘着クリーナーが設けられる。
【0028】
本開示の実施例はさらに電動かみそりを提供し、この電動かみそりは、本体、ヘッドカバーアセンブリ、起動停止コントローラ及び駆動アセンブリを備え、前記ヘッドカバーアセンブリは、網刃カバーと、前記網刃カバーの内部に設けられる刃ヘッドとを備え、前記網刃カバーは前記本体に設けられ、前記起動停止コントローラ及び前記駆動アセンブリは前記本体の内部に設けられ、
前記起動停止コントローラは前記駆動アセンブリに接続され、かつ前記網刃カバーと導通することができ、前記網刃カバーに持たされた電気信号が変化することを検出すると、前記駆動アセンブリを起動するように制御することで、前記刃ヘッドを駆動して動作させ、又は前記駆動アセンブリを停止するように制御することで、前記刃ヘッドの動作を停止させるように構成される。
【0029】
本開示の実施例は、さらに手持ち式家電機器を提供し、この手持ち式家電機器は、
前記手持ち式家電機器が操作者の手持ち状態にあるか否かを検出するように構成され、
さらに前記手持ち式家電機器と適用対象との間の距離を検出するように構成される誘導アセンブリと、
前記誘導アセンブリにより検出された手持ち状態及び距離に基づいて前記手持ち式家電機器の動作状態を制御するように構成されるコントローラと、を備え、
前記誘導アセンブリは信号をPCB板に伝送し、PCB板の回路により信号を前記コントローラに導入する。
【0030】
好ましくは、前記誘導アセンブリはシールド線を介して前記コントローラに電気的に接続される。
【0031】
本開示の実施例はさらに電動かみそりシステムを提供し、この電動かみそりシステムは、上記電動かみそり又は手持ち式家電機器を備え、また、電動かみそりシステムは、さらに充電ヘッドを備え、前記充電ヘッドは前記電動かみそりに接続され、前記充電ヘッドは、前記電動かみそりに充電するように構成され、又は、前記充電ヘッドは前記手持ち式家電機器に接続され、前記手持ち式家電機器に充電するように構成される。電動かみそりシステムは上記電動かみそりの全ての機能を有する。
【0032】
本開示の実施例は制御方法さらに提供し、その制御方法は、
タッチ信号を取得するステップと、
前記タッチ信号の生成が、人体が電動かみそりの刃ヘッドに触れたためであるか否かを判断し、前記タッチ信号の生成が、人体が前記刃ヘッドに触れたためではない場合、駆動部材を停止するように制御し、前記タッチ信号の生成が、人体が前記刃ヘッドに触れたためである場合、電動かみそりの使用可能時間を取得するステップと、
前記使用可能時間が0よりも大きい場合、前記電動かみそりの駆動部材を起動するように制御し、前記使用可能時間が0よりも小さい場合、前記駆動部材を停止するように制御するステップと、を含む。
【0033】
好ましくは、前記電動かみそりの駆動部材を起動するように制御する前記ステップの後、さらには、
電流値及び前記電流値の持続時間を取得して、電流検出を行うステップを含む。
【0034】
好ましくは、タッチ信号を取得する前記ステップの前に、前記電動かみそりの充電状態を取得し、前記電動かみそりが充電状態にない場合には、タッチ信号を取得し、前記電動かみそりが充電状態にある場合には、前記駆動部材の状態を取得し、前記駆動部材が起動状態にある場合には、前記駆動部材を停止するように制御するステップをさらに含む。
【0035】
好ましくは、電動かみそりが充電状態にある場合には、前記駆動部材の状態を取得し、前記駆動部材が起動状態にある場合には、前記駆動部材を停止するように制御する前記ステップの後、
前記電動かみそりの電気エネルギー貯蔵モジュールの電圧値を取得し、前記電圧値が4.2V以上である場合、前記電動かみそりの充電を停止するように制御し、前記電圧値が4.2Vよりも小さい場合、前記電気エネルギー貯蔵モジュールの温度値を取得し、前記温度値が70℃以上又は-10℃以下である場合、前記電動かみそりの充電を停止するように制御し、前記温度値が-10℃よりも大きく70℃よりも小さい場合、前記電気エネルギー貯蔵モジュールの電圧値を取得し、前記電圧値が3.0Vよりも小さい場合、前記電動かみそりを小電流で充電するように制御し、前記電圧値が3.0V以上である場合、前記電動かみそりを定電流で充電するように制御するステップをさらに含む。
【0036】
従来の技術に比べて、本開示の実施例の有益な効果は例えば以下を含む。
本開示の実施例は電動かみそり、手持ち式家電機器、電動かみそりシステム及び制御方法を提供し、電動かみそりは、互いに接続される本体及び刃ヘッドを備える。本体は、ハウジング、制御チップ、駆動部材、ハンドル誘導素子を備え、制御チップ及び駆動部材はいずれもハウジング内に設けられ、ハンドル誘導素子はハウジング上に設けられる。刃ヘッドは、ヘッド誘導素子を備え、制御チップは同時に駆動部材、ハンドル誘導素子及びヘッド誘導素子に接続され、かつ駆動部材はさらに刃ヘッドに接続されて、駆動部材により刃ヘッドを駆動して動作させる。ハンドル誘導素子は、皮膚の近接を感知したときに第1の誘導信号を生成し、この第1の誘導信号を制御チップに送信するように構成される。ヘッド誘導素子は、皮膚の近接を感知したときに第2の誘導信号を生成し、この第2の誘導信号を制御チップに送信するように構成される。制御チップは、第1の誘導信号及び第2の誘導信号を受信すると、駆動制御信号を駆動部材に送信し、これにより駆動部材が刃ヘッドを駆動して動作させるように構成される。この電動かみそりは、ハンドル誘導素子及びヘッド誘導素子がともに人体(皮膚)の近接を感知すると自動的に起動し、ユーザーがスイッチを押す操作を行うことなく起動を実現することができるため、使用しやすく、ユーザー体験を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
本発明の具体的な実施形態又は従来技術における技術的解決手段をより明瞭に説明するために、以下、具体的な実施形態又は従来技術の記述のために使用した図面を簡単に説明する。明らかに、以下に記述した図面は本願のいくつかの実施例であり、当業者にとって、創造的な労力をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【
図1】本開示の一実施例に係る電動かみそりの構造概略図である。
【
図2】本開示の実施例に係る第1の電動かみそりの外観構造概略図である。
【
図3】本開示の実施例に係る第1の電動かみそりの内部構造概略図である。
【
図4】本開示の実施例に係る第1の電動かみそりの刃ヘッドの上面図である
【
図5】本開示の実施例に係る第2の電動かみそりの断面構造概略図である。
【
図6】
図5のA箇所の部分構造の拡大概略図である。
【
図7】本開示の実施例に係る第2の電動かみそりが開放状態にあるときの外形構造概略図である。
【
図8】本開示の実施例に係る第2の電動かみそりが開放状態にあるときの断面構造概略図である。
【
図9】
図8のB箇所の部分構造の拡大概略図である。
【
図10】本開示の実施例に係る第2の電動かみそりがカバー状態にあるときの部分構造の断面構造概略図である。
【
図11】本開示の実施例に係る第2の電動かみそりが開放状態にあるときの断面構造概略図である。
【
図13】本開示の実施例に係る第2の電動かみそりが開放状態にあるときの部分構造概略図である。
【
図14】本開示の実施例に係る第2の電動かみそりにおける網刃接触弾性片の第1の視角での構造概略図である。
【
図15】本開示の実施例に係る第2の電動かみそりにおける網刃接触弾性片の第2の視角での構造概略図である。
【
図16】本開示の実施例に係る電動かみそりの回路構造の概略図である。
【
図17】本開示の実施例に係る電動かみそりの回路図である。
【
図18】本開示の実施例に係る電動かみそりの別の回路構造の概略図である。
【
図19】本開示の実施例に係る電動かみそりのさらに別の回路構造の概略図である。
【
図20】本開示の実施例に係る手持ち式家電機器の構造概略図である。
【
図21】本開示の実施例に係る第3の電動かみそりの構造概略図である。
【
図22】本開示の実施例に係る第4の電動かみそりの構造概略図である。
【
図23】本開示の実施例に係る電動かみそりの制御フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、実施例を参照しながら本開示の技術案を明確かつ完全に説明し、明らかに、説明される実施例は本開示の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本開示の実施例に基づいて当業者が創造的な努力をせずに取得するほかの実施例は全て本開示の保護範囲に属する。
【0039】
現在、従来の電動かみそりは、いずれもユーザーが自分自身でスイッチを押して起動する必要があり、使いにくいことから、本開示の実施例が提供する電動かみそり及び電動かみそりシステムは、自動起動を実現し、ユーザーの使用を便利にし、ユーザー体験を向上させることができる。
【0040】
本実施例の理解を容易にするために、まず、本開示の実施例に開示された電動かみそりを詳細に説明する。
【0041】
本開示の実施例は電動かみそり10を提供し、この電動かみそり10はひげそりであってもよく、バリカンであってもよく、さらに他の用途のひげそり電動機器であってもよい。
【0042】
図1に示す電動かみそり10の構造概略図、
図2に示す第1の電動かみそり10の外観構造概略図、
図3に示す第1の電動かみそり10の内部構造概略図、及び
図4に示す第1の電動かみそり10の刃ヘッドの上面図を参照すると、本開示に係る電動かみそり10は互いに接続される本体100及び刃ヘッド200を備える。本体100は、ハウジング110、ハウジング110内に設けられる制御チップ120及び駆動部材130、及びハウジング110上に設けられるハンドル誘導素子140を備え、換言すれば、本体100は、ハウジング110、制御チップ120、駆動部材130及びハンドル誘導素子140を備え、制御チップ120及び駆動部材130はいずれもハウジング110の内部に設けられ、ハンドル誘導素子140はハウジング110上に設けられる。刃ヘッド200は、ヘッド誘導素子210を備える。制御チップ120は同時に駆動部材130、ハンドル誘導素子140及びヘッド誘導素子210に接続され、かつ駆動部材130はさらに刃ヘッド200に接続され、これにより駆動部材130は制御チップ120の制御下で刃ヘッド200を駆動して動作させる。なお、制御チップ120はすなわちコントローラであり、この制御チップ120は刃ヘッド200の起動停止を制御することができるため、制御チップ120はいくつかの実施例では起動停止コントローラと称してもよい。
【0043】
第1の電動かみそり10はひげそりであり、以下、第1の電動かみそり10を例として電動かみそり10の構造を詳細に説明する。
【0044】
図1~
図4を参照すると、ハンドル誘導素子140は本体100のハンドル位置(すなわち手で握る位置)に設けられ、かつハンドル誘導素子140は、皮膚の近接を感知したときに第1の誘導信号を生成し、この第1の誘導信号を制御チップ120に送信するように構成され、ヘッド誘導素子210は、皮膚の近接を感知したときに第2の誘導信号を生成し、第2の誘導信号を制御チップ120に送信するように構成され、制御チップ120は、第1の誘導信号及び第2の誘導信号を受信すると、駆動制御信号を駆動部材130に送信し、これにより駆動部材130が刃ヘッド200を駆動して動作させるように構成される。
【0045】
具体的には、ハンドル誘導素子140は第2のインダクタと呼ばれてもよく、ヘッド誘導素子210は第1のインダクタと呼ばれてもよく、同時にハンドル誘導素子140とヘッド誘導素子210は誘導アセンブリと並称されてもよく、換言すれば、電動かみそり10は誘導アセンブリを備え、誘導アセンブリはハンドル誘導素子140とヘッド誘導素子210を備える。ハンドル誘導素子140は電動かみそり10が操作者の手持ち状態にあるか否かを検出するように構成され、ハンドル誘導素子140は、電動かみそり10が手持ち状態にあることを検出すると、第1の誘導信号を生成し、この第1の誘導信号を制御チップ120に送信し、換言すれば、ハンドル誘導素子140はハンドル誘導素子140の箇所の電動かみそり10と操作者との間の距離がほぼゼロであることを検出すると、制御チップ120は第1の誘導信号を取得する。理解できるように、他の実施例では、必要に応じて第1の誘導信号に対応する電動かみそり10と操作者との間の距離値を設定することもできる。
【0046】
第2の誘導信号はすなわちヘッド誘導素子210に持たされた電気信号が変化するときに生成された信号であり、具体的には、電気信号が変化することは主に電気容量が変化することを指し、人体自身が一定の電気容量を持ったため、人体がヘッド誘導素子210に近接するときに、ヘッド誘導素子210の電気容量が増加し、この信号はすなわち第2の誘導信号である。
【0047】
好ましくは、電動かみそり10はさらにPCB板(Printed Circuit Board プリント回路基板)を備え、ヘッド誘導素子210、ハンドル誘導素子140及び制御チップ120はそれぞれPCB板に接続され、使用中、ヘッド誘導素子210及びハンドル誘導素子140は信号をPCB板に伝送し、PCB板の回路により信号を制御チップ120に導入する。
【0048】
好ましくは、上記ハンドル誘導素子140はハウジング110の内壁に設けられる第1の誘導ワイヤーコイルを備える。
図2~
図4に示すように、刃ヘッド200は網刃カバー211を備え、具体的には、網刃カバー211は金属網刃と称してもよい。ヘッド誘導素子210は網刃カバー211及び/又は網刃カバー211を取り囲むように設けられる第2の誘導ワイヤーコイルを備える。
【0049】
ハンドル誘導素子140及びヘッド誘導素子210はいずれもインダクタンスコイルであり、人体は導体であり、アンテナの動作原理に基づいて、ハンドル誘導素子140及びヘッド誘導素子210はいずれも人体に近接するときに誘導電気信号を生成することができ、これにより電動かみそりの自動起動を実現することができ、実現する原理が安定して信頼性がある。他の実施例では、必要に応じてハンドル誘導素子140及びヘッド誘導素子210の具体的な構造を設定することができ、例えばハンドル誘導素子140を赤外線センサ又は圧力センサとして設定し、又はヘッド誘導素子210を赤外線センサとして設定可能であることが理解され得る。
【0050】
ハンドル誘導素子140が赤外線センサである場合、赤外線センサは操作者が握るときの手部の赤外線特徴信号を電気信号に変換し、制御チップ120にこの電気信号を伝送することができる。ハンドル誘導素子140が圧力センサである場合、圧力センサは操作者が握るときの圧力の大きさを電気信号に変換し、制御チップ120にこの電気信号を伝送することができる。ヘッド誘導素子210が赤外線センサである場合、赤外線センサは距離の検出を行うことができ、同時に適用対象の赤外線特徴を判断することで、ヘッド誘導素子210が近接する物体が所定の適用対象であるか否かを検出し、具体的には、この電動かみそり10はひげそりであるため、このときに所定の適用対象は人体である。
【0051】
また、制御チップ120はさらに、刃ヘッド200の動作中に、第1の誘導信号及び第2の誘導信号を受信しないか、又は第1の誘導信号及び第2の誘導信号のうちの1つのみを受信した場合、すなわち制御チップ120が第1の誘導信号及び第2の誘導信号のうちの少なくとも1つを受信しない場合、停止制御信号を駆動部材130に送信し、これにより駆動部材130が刃ヘッド200への駆動を停止させるように構成される。このようにして、電動かみそり10の自動シャットダウン(電源切断)機能を実現し、同時に電気エネルギーを節約(省電力化)することもできる。
【0052】
具体的には、上記ハウジング110の材質はプラスチックであってもよいが、これに限定されない。制御チップ120はMCU(Microcontroller Unit、マイクロコントロールユニット)であってもよい。例えば制御チップ120はワンチップマイコンを採用し、制御チップ120の型番はPL51T020であってもよいが、これに限定されない。刃ヘッド200は1つであってもよく、複数であってもよく、
図4に示すように、本実施例では、刃ヘッド200の数は3つであるが、ここで刃ヘッド200の数を限定せず、他の実施例では、例えば刃ヘッド200の数を1つ、2つ又は4つなどに設定してもよいことは理解されよう。制御チップ120は伝送導体(例えば伝送ワイヤ)を介してそれぞれ駆動部材130、ハンドル誘導素子140及びヘッド誘導素子210に接続することができる。
【0053】
好ましくは、電動かみそり10はさらに、刃ヘッド200を固定するように構成される刃ヘッドホルダー220を備え、刃ヘッドホルダー220は本体100に接続され、かつ刃ヘッドホルダー220と本体との間に毛髪貯蔵室230が形成される。3つの刃ヘッド200は刃ヘッドホルダー220に均一に分布し、具体的には、刃ヘッド200は円形であり、3つの刃ヘッド200の円心が順次接続して形成された形状はほぼ正三角形である。
【0054】
上記電動かみそり10は、ハンドル誘導素子140及びヘッド誘導素子210の両方が人体(皮膚)の近接を感知したときに自動的に起動し、ハンドル誘導素子140とヘッド誘導素子210のうちの少なくとも1つが人体(皮膚)が離れることを感知したときに自動的に停止し、ユーザーが自分自身でスイッチを押す操作を行う必要がなく、したがって使用しやすく、ユーザー体験を向上させる。
【0055】
上記電動かみそり10はさらに誤接触防止機能を有する。ハンドル誘導素子140及びヘッド誘導素子210が同時に人体の接近を感知したときのみに自動的に起動し、すなわちユーザーがハンドル誘導素子140及びヘッド誘導素子210の一方のみに近接したときには、電動かみそり10は動作も始動もしないため、誤接触を効果的に回避し、構造設計がより合理的である。
【0056】
また、電動かみそり10の外観全体にはいかなるキー又はプッシュスイッチがないので、より防水性に役立つ。
【0057】
この第1の電動かみそり10はハンドル誘導素子140又はヘッド誘導素子210のみを設けることでユーザーが自分自身でスイッチを押すことなく自動的に電源をオンオフする機能を実現可能であることも理解されよう。
【0058】
好ましくは、ハンドル誘導素子140は、ハウジング110の内壁に設けられる第1の誘導ワイヤーコイルを備える。刃ヘッド200は網刃カバー211を有し、本開示の実施例では、網刃カバー211をヘッド誘導素子210とする。具体的には、以下、網刃カバー211をヘッド誘導素子210として本実施例に係る電動かみそり10を説明する。
【0059】
別の可能な実施形態では、網刃カバー211を取り囲むように第2の誘導ワイヤーコイルを設け、この第2の誘導ワイヤーコイルをヘッド誘導素子210とすることができる。
【0060】
さらに別の可能な実施形態では、網刃カバー211及び第2の誘導ワイヤーコイルをいずれもヘッド誘導素子210とし、網刃カバー211及び第2の誘導ワイヤーコイルはそれぞれ制御チップ120に接続され、制御チップ120は網刃カバー211及び第2の誘導ワイヤーコイルのうちの少なくとも1つから送信された信号を受信すると、ヘッド誘導素子210により生成された第2の誘導信号を受信したことを決定する。このようにして、ヘッド誘導素子210は大きな面積を有し、人体の接近をタイムリーに感知することができ、感度が高い。
【0061】
好ましくは、上記第1の誘導ワイヤーコイルの材質は、銅、鋼、鉄、アルミニウム、亜鉛及びニッケルのうちの少なくとも1種を備え、例えば第1の誘導ワイヤーコイルの材質を銅、鋼、鉄、アルミニウム、亜鉛又はニッケルに設定するか、又は第1の誘導ワイヤーコイルの材質を銅、鋼、鉄、アルミニウム、亜鉛及びニッケルのうちのいずれか2種に設定し、上記第2の誘導ワイヤーコイルの材質は、銅、鋼、鉄、アルミニウム、亜鉛及びニッケルのうちの少なくとも1種を備え、例えば第2の誘導ワイヤーコイルの材質を銅、鋼、鉄、アルミニウム、亜鉛又はニッケルに設定するか、又は第2の誘導ワイヤーコイルの材質を銅、鋼、鉄、アルミニウム、亜鉛及びニッケルのうちの任意の2種に設定する。
【0062】
好ましくは、安全性を向上させるために、
図2~
図4に示すように、上記ヘッド誘導素子210は保護層213で被覆され、例えば第2の誘導ワイヤーコイルが保護層213で被覆され、具体的には、保護層213の一部は刃ヘッドホルダー220の内側に位置し、保護層213の残りの部分は刃ヘッドホルダー220の外側に位置する。このような保護層213はプラスチック部品であってもよいが、これに限定されない。好ましくは、この保護層213の材質は軟質ゴムであり、このときにこの保護層213を肌感触ホルダーと称してもよく、肌感触ホルダーの触感がよく、ユーザー体験をさらに向上させることができる。
【0063】
図5は本開示の実施例に係る第2の電動かみそり10の断面構造概略図を示し、
図6は
図5のA箇所の部分構造の拡大概略図を示す。
図5及び
図6は本開示の実施例に係る第2の電動かみそり10を示し、この第2の電動かみそり10において、ヘッド誘導素子210及び駆動部材130はいずれも制御チップ120に接続され、制御チップ120は、ヘッド誘導素子210の信号を受信すると、駆動部材130を起動するように制御する。具体的には、ヘッド誘導素子210は刃ヘッド200の網刃カバー211であり、網刃カバー211に担持された電気信号が変化することを検出すると、制御チップ120は駆動部材130を起動するように制御することで、刃ヘッド200を駆動して動作させ、又は制御チップ120は駆動部材130を停止するように制御することで、刃ヘッド200の動作を停止させる。
【0064】
刃ヘッド200はさらに、網刃カバー211の内部に設けられた内ブレード212を備え、駆動部材130は内ブレード212に接続される。網刃カバー211は、内ブレード212と嵌合して毛髪(頭髪、ひげ等)を切断して、皮膚の切り傷を防止するように構成される。内ブレード212は、駆動部材130の駆動により網刃カバー211に対して移動して毛髪等を切断するように構成される。制御チップ120は、網刃カバー211と導通し、網刃カバー211に持たされた電気信号が変化することを検出すると、駆動部材130を起動するように制御し、さらに内ブレード212を駆動して動作させるか、又は駆動部材130を停止するように制御し、さらに内ブレード212の動作を停止させる。
【0065】
具体的には、制御チップ120によって受信された電気信号が電気容量の増加を示す場合、すなわち、人体が刃ヘッド200上の網刃カバー211に近接する場合に、駆動部材130は制御チップ120の制御下で起動し、さらに内ブレード212を駆動して動作させ、制御チップ120によって受信された電気信号が電気容量の減少を示す場合、すなわち人体が刃ヘッド200上の網刃カバー211から離れる場合に、駆動部材130は制御チップ120の制御下で停止し、さらに内ブレード212の動作を停止させる。
【0066】
なお、他の実施例では、刃ヘッド200をヘッドカバーアセンブリと称することもできるが、また、本実施例の刃ヘッド200をヘッドカバーアセンブリと称するときに、それに対応して、本実施例の内ブレード212を刃ヘッドと称することもできる。すなわち、本実施例の刃ヘッド200が網刃カバー211及び内ブレード212を備えることは、他の実施例のヘッドカバーアセンブリが網刃カバー及び刃ヘッドを備えることと同様であると見なすことができる。また、駆動部材130は駆動アセンブリと称することもできる。
【0067】
したがって、ある実施例では、電動かみそり10は、本体、ヘッドカバーアセンブリ、起動停止コントローラ及び駆動アセンブリを備えるものと見なすことができ、この場合、本体は、上記ハウジング110と同様であると見なすことができる。ヘッドカバーアセンブリは、網刃カバーと、網刃カバーの内部に設けられる刃ヘッドとを備え、網刃カバーは本体に設けられ、起動停止コントローラ及び駆動アセンブリは本体の内部に設けられる。起動停止コントローラは駆動アセンブリに接続され、かつ網刃カバーと導通することができ、これにより、起動停止コントローラは、網刃カバーに持たされた電気信号が変化することを検出すると、駆動アセンブリを起動するように制御することで、刃ヘッドを駆動して動作させるか、又は、駆動アセンブリを停止するように制御することで、刃ヘッドの動作を停止させるように構成される。
【0068】
図7は本開示の実施例に係る第2の電動かみそり10が開放状態にあるときの外形構造概略図であり、
図8は本開示の実施例に係る第2の電動かみそり10が開放状態にあるときの断面構造概略図であり、
図9は
図8のB箇所の部分構造の拡大概略図である。
図1~
図9を参照すると、本開示の実施例に係る第1の電動かみそり10及び第2の電動かみそり10において、刃ヘッド200は本体100に可動接続され、刃ヘッド200は本体100に対してカバー(
図4~
図6に示すように、このときに電動かみそり10がカバー状態にある)又は開放(
図7~
図9に示すように、このときに電動かみそり10が開放状態にある)可能である。好ましくは、刃ヘッド200は本体100に回動可能に接続されて、回動により刃ヘッド200が本体100に対してカバー状態又は開放状態下で切り替えることができる。
【0069】
なお、網刃カバー211は刃ヘッド200の一部であるため、網刃カバー211は本体100に対してカバー又は開放可能であると見なすことができ、刃ヘッド200が本体100に対してカバーされることは、すなわち、網刃カバー211が本体100に対してカバーされることであり、刃ヘッド200が本体100に対して開放されることは、網刃カバー211が本体100に対して開放されることである。
【0070】
刃ヘッド200が本体100に対してカバーされるときに、駆動部材130は刃ヘッド200に伝動接続され、このとき、駆動部材130は刃ヘッド200を駆動して動作させることができ、刃ヘッド200が本体100に対して開放されるときに、駆動部材130は刃ヘッド200から離れ、このとき、駆動部材130は刃ヘッド200と切断され、駆動部材130は起動されても刃ヘッド200を駆動して動作させることができないようにすることも可能である。これに基づき、刃ヘッド200が本体100に対して開放され、駆動部材130が刃ヘッド200から離れるときに、使用者が網刃カバー211に誤接触して、電動かみそり10が自動的に起動する状況の発生を回避することができる。
【0071】
本開示の実施例に係る第2の電動かみそり10はさらにガイドアセンブリ500を備え、ガイドアセンブリ500は制御チップ120に接続され、かつ刃ヘッド200が本体100に対してカバーされるときに、ガイドアセンブリ500は網刃カバー211と導通し、これにより制御チップ120は網刃カバー211と導通し、すなわち制御チップ120はヘッド誘導素子210と導通し、刃ヘッド200が本体100に対して開放されるときに、ガイドアセンブリ500は網刃カバー211と切断され、これにより制御チップ120は網刃カバー211と切断され、すなわち制御チップ120はヘッド誘導素子210と切断される。
【0072】
もちろん、制御チップ120に接続されるガイドアセンブリ500を設けることで、刃ヘッド200が本体100に対してカバーされるときに、ガイドアセンブリ500が網刃カバー211と導通するこの構造は、ヘッド誘導素子210及びハンドル誘導素子140を同時に設けた電動かみそり10(例えば第1の電動かみそり10)にも適用できる。
【0073】
図7~
図9を参照すると、本開示の実施例では、駆動部材130は、モータ132(電動機とも称す。)及び伝動軸アセンブリ134を備え、伝動軸アセンブリ134はモータ132に伝動接続され、かつモータ132は制御チップ120に接続され、これにより、制御チップ120によりモータ132の起動停止を制御する。好ましくは、ハウジング110の一端の端面にはハウジング110のキャビティに連通する駆動接続孔112が設けられ、この端面はハウジング110の動作端面111であり、刃ヘッド200が本体100に対してカバーされるときに、動作端面111と刃ヘッドホルダー220との間に毛髪貯蔵室230が形成され、毛髪貯蔵室230は刃ヘッド200が切った毛髪を貯蔵するように構成される。
【0074】
伝動軸アセンブリ134は動作端面111に設けられ、かつ伝動軸アセンブリ134は駆動接続孔112に挿通されることで、ハウジング110のキャビティに設けられるモータ132に伝動接続される。刃ヘッド200が本体100に対してカバーされるときに、伝動軸アセンブリ134は刃ヘッド200に伝動接続され、これにより、伝動軸アセンブリ134によりモータ132の動力を内ブレード212に伝達し、内ブレード212を動作させ、刃ヘッド200が本体100に対して開放されるときに、伝動軸アセンブリ134は刃ヘッド200から離れる。
【0075】
好ましくは、伝動軸アセンブリ134と刃ヘッド200とは1対1で対応して設けられ、本実施例では、伝動軸アセンブリ134の数は3つであり、他の実施例では、伝動軸アセンブリ134の数は刃ヘッド200の数に応じて対応して設定され、例えば刃ヘッド200の数が1つである場合、伝動軸アセンブリ134の数は対応して1つに設定され、刃ヘッド200の数が2つである場合、伝動軸アセンブリ134の数は対応して2つに設定されることが理解されるであろう。
【0076】
また、伝動軸アセンブリ134が1つに設定される場合、モータ132はモータ回転軸133を介して伝動軸アセンブリ134に直接接続されてもよく、伝動軸アセンブリ134の数が1つより多い場合、1つのモータ132と複数の伝動軸アセンブリ134との伝達接続を実現するために中間伝達部品を設けてもよいことが理解されよう。
図8及び
図9に示すように、中間伝達部品は、駆動歯車171及び従動歯車172を備える。駆動歯車171はモータ132のモータ回転軸133に接続され、モータ132はモータ回転軸133により駆動歯車171の回転を制御する。従動歯車172の数は複数であり、駆動歯車171は、同時に複数の従動歯車172と噛み合い、各従動歯車172はさらにそれぞれが対応して接続される唯一の伝動軸アセンブリ134を有する。
【0077】
以上の設定に基づき、本開示の実施例では、伝動軸アセンブリ134が導体材料で製造されると、ガイドアセンブリ500は、制御チップ120及び伝動軸アセンブリ134と同時に接続することができて、刃ヘッド200が本体100に対してカバーされ、伝動軸アセンブリ134が刃ヘッド200に嵌合されるときに、制御チップ120は順次ガイドアセンブリ500、伝動軸アセンブリ134及び内ブレード212を介してヘッド誘導素子210と導通し、すなわちヘッド誘導素子210の第2の誘導信号は、内ブレード212、伝動軸アセンブリ134、ガイドアセンブリ500の順で伝送し、最終的に制御チップ120に伝達される。刃ヘッド200が本体100に対して開放され、伝動軸アセンブリ134が刃ヘッド200から離れるときに、伝動軸アセンブリ134は刃ヘッド200と切断され、すなわち伝動軸アセンブリ134は内ブレード212と切断され、このようにして、伝動軸アセンブリ134は網刃カバー211と間接的に切断され、さらに、制御チップ120は網刃カバー211と切断される。
【0078】
好ましくは、
図8及び
図9に示すように、本開示の実施例では、第1の代替実施形態として、ガイドアセンブリ500は、第1の導電シート510及び第1のワイヤ520を備える。第1の導電シート510は伝動軸アセンブリ134に接続され、第1のワイヤ520の両端はそれぞれ制御チップ120及び第1の導電シート510に接続され、すなわち制御チップ120は順次第1のワイヤ520及び第1の導電シート510を介して伝動軸アセンブリ134と導通し、伝動軸アセンブリ134が網刃カバー211と導通すると、制御チップ120は網刃カバー211と導通する。
【0079】
好ましくは、第1のワイヤ520はシールド線である。シールド線は、外部磁場による通信回線への影響を低減し、さらに回避することができ、シールド線を用いて第1のワイヤ520とすることで、制御チップ120と伝動軸アセンブリ134との導通を実現することができるだけでなく、誤誘導(誤検出)を回避することができる。
【0080】
好ましくは、第1の導電シート510は、複数の導電支持アーム511を有し、複数の導電支持アーム511は、フォールトトレランス率(耐障害性、故障許容力)を向上させるように、いずれも伝動軸アセンブリ134に接続されるように構成され、すなわちある導電支持アーム511が伝動軸アセンブリ134から離脱して導通が実現できない場合に、残りの導電支持アーム511は依然としてガイドアセンブリ500が伝動軸アセンブリ134と導通することを確保することができ、使用信頼性の向上に有利である。本開示の実施例では、
図6に示すように、導電支持アーム511の数は2つであり、2つの導電支持アーム511の一端が互いに接続されて「L」字型の第1の導電シート510が形成され、第1のワイヤ520は2つの導電支持アーム511の接続箇所に接続されている。
【0081】
好ましくは、第1の導電シート510と伝動軸アセンブリ134は刃ヘッド200の一端から離れている。従動歯車172が導電性材質である場合、第1の導電シート510は従動歯車に接続されてもよく、これにより伝動軸アセンブリ134との接続を間接的に実現可能であることが理解され得る。
【0082】
以上の設定において、刃ヘッド200が本体100に対して開放され、伝動軸アセンブリ134が刃ヘッド200から離れるときに、ガイドアセンブリ500は刃ヘッド200と切断されるため、ガイドアセンブリ500は網刃カバー211と切断され、さらに制御チップ120は網刃カバー211と切断され、したがって、刃ヘッド200が本体100に対して開放されるときに、すなわち使用者が網刃カバー211に誤接触しても、電動かみそり10も自動的に起動しないので、電動かみそり10の使用安全性を向上させる。ただし、刃ヘッド200が本体100に対して開放されるときに、使用者は、伝動軸アセンブリ134の本体100の外部に位置し、かつ刃ヘッド200と嵌合されるように構成される部分に誤接触しても、電動かみそり10は依然として自動的に起動する。
【0083】
したがって、
図10~
図13に示すように、本開示の実施例では、第2の代替実施形態として、上記の状況の発生を回避するために、ガイドアセンブリ500は導通接続アセンブリ530及び導通制御アセンブリ540を備え、導通接続アセンブリ530は、ハウジング110の内部(すなわち本体100の内部)に設けられ、かつ制御チップ120に接続される。
【0084】
本開示の実施例では、導通制御アセンブリ540は本体100に設けられ、かつ刃ヘッド200が本体100に対してカバーされるときに、ヘッド誘導素子210及び導通接続アセンブリ530と同時に導通することができ、これにより制御チップは順次導通接続アセンブリ530及び導通制御アセンブリ540を介してヘッド誘導素子210と導通する。刃ヘッド200が本体100に対して開放されるときに、導通制御アセンブリ540は刃ヘッド200から離れ、これにより制御チップ120はヘッド誘導素子210と切断される。
【0085】
好ましくは、導通制御アセンブリ540はハウジング110の動作端面111の一端に設けられ、導通接続アセンブリ530は第2の導電シート531及び第2のワイヤ532を備えてもよく、第2の導電シート531は導通制御アセンブリ540の刃ヘッド200から離れる一端に接続され、第2のワイヤ532は、同時に制御チップ120及び第2の導電シート531に接続され、このようにして、導通制御アセンブリ540が刃ヘッド200のヘッド誘導素子210と導通するときに、制御チップ120は順次第2のワイヤ532、第2の導電シート531及び導通制御アセンブリ540を介してヘッド誘導素子210と導通する。
【0086】
好ましくは、第2のワイヤ532はシールド線である。シールド線は、外部磁場による通信回線への影響を低減し、さらに回避することができ、シールド線を用いて第2のワイヤ532とすることで、制御チップ120と導通制御アセンブリ540との導通を実現することができるだけでなく、誤誘導(誤検知)を回避することができる。
【0087】
また、導通制御アセンブリ540の設定を容易にするため、本開示の実施例では、ハウジング110の動作端面111に制御接続孔113が設けられてもよいが、導通制御アセンブリ540は、接続部品541及び制御部品542を備え、ここで、接続部品541は制御接続孔113に穿設され、これにより接続部品541の一端はハウジング110の内部に突き出され、この端は接続部品541の第1の端5413であり、換言すれば、接続部品541の第1の端5413はハウジング110内に位置し、接続部品541の一端は動作端面111から突出して、ハウジング110外に位置し、この端は接続部品541の第2の端5414であり、第2の端5414は、ヘッド誘導素子210と導通するように構成される。具体的には、刃ヘッド200が本体100に対してカバーされるときに、第2の端5414は刃ヘッド200と導通し、これにより接続部品541はヘッド誘導素子210と導通する。
【0088】
制御部品542は接続部品541に設けられ、刃ヘッド200が本体100に対してカバーされるときに、接続部品541の第2の端5414はヘッド誘導素子210と導通し、また、接続部品541の第1の端5413は導通接続アセンブリ530と導通し、これにより導通接続アセンブリ530を介して制御チップ120と導通する。刃ヘッド200が本体100に対して開放されるときに、接続部品541の第2の端5414はヘッド誘導素子210と切断され、また、制御部品542は、第1の端5413と導通接続アセンブリ530を切断させ、このようにして、制御チップ120は、いずれも接続部品541及びヘッド誘導素子210と切断される。このようにして、刃ヘッド200が本体100に対して開放されるときに、ヘッド誘導素子210又は接続部品541に誤接触しても、第2の誘導信号を発生させることができず、さらにこの第2の誘導信号を制御チップ120に送信することができず、したがって、駆動部材130の誤起動が発生しない。
【0089】
図10~
図13を引き続き参照すると、本開示の実施例では、代替実施形態として、接続部品541は接続部材5411及びバリア部材5412を備える。接続部材5411は制御接続孔113に穿設され、かつ接続部材5411の一端はハウジング110の内部に位置し、すなわち接続部材5411のこの端は接続部品541の第1の端5413と見なすことができ、接続部材5411の他端は、ハウジング110の外部に位置し、すなわち接続部材5411のこの端は接続部品541の第2の端5414と見なすことができる。バリア部材5412は、接続部材5411の、本体100の内部に位置する一端に設けられ、すなわちバリア部材5412は第1の端5413に設けられ、バリア部材5412は、接続部品541がハウジング110から離脱することを回避するために、ハウジング110に当接されるように構成される。
【0090】
具体的には、バリア部材5412は第1の端5413に套設され(覆うようにして設けられ)、かつ第1の端5413にはバリア部材5412に係合される係止溝が設けられることで、バリア部材5412は接続部材5411に固定される。制御接続孔113はハウジング110のキャビティに連通する第1の開口を有し、バリア部材5412の断面積は第1の開口の断面積よりも大きく、したがって接続部材5411が制御接続孔113に対して外へ移動する傾向がある場合には、バリア部材5412はハウジング110の内壁に当接されて、接続部材5411が外へ移動し続けることを回避し、さらに接続部品541がハウジング110の外部に全体的に移動して、ハウジング110から離脱することを防止する。
【0091】
本開示の実施例では、選択可能な実施形態として、制御部品542は弾性部材5422を備えてもよい。弾性部材5422は接続部品541に接続され、かつ弾性部材5422は、接続部品541が導通接続アセンブリ530から離れるように移動する傾向があるように構成され、このようにして、刃ヘッド200が本体100に対してカバーされるときに、接続部品541は刃ヘッド200の作用下で弾性部材5422を圧縮し、かつ接続部品541は、接続部品541が導通接続アセンブリ530と導通するまで、導通接続アセンブリ530に近接する方向に移動し、刃ヘッド200が本体100に対して開放されるときに、接続部品541は弾性部材5422の弾性力の作用下で導通接続アセンブリ530から離れる方向に移動し、これにより接続部品541は導通接続アセンブリ530と切断され、さらに制御チップ120は刃ヘッド200と切断される。
【0092】
具体的には、弾性部材5422はばねであり、それに接続部材5411が套設される。接続部材5411の第2の端5414に規制段部が設けられ、ばねの一端はこの規制段部に当接される。制御接続孔113は皿頭孔であり、すなわち制御接続孔113は互いに連通する第1の孔部及び第2の孔部を備え、第1の孔部の径方向寸法は第2の孔部の径方向寸法よりも大きく、かつ第1の孔部は第2の孔部に対してハウジング110のキャビティから離れ、制御接続孔113の第1の開口は、すなわち第1の孔部の一端から離れる第2の孔部の開口である。ばねが第1の孔部内に設けられ、かつばねの規制段部から離れた一端が第1の孔部の孔底に当接され、このようにして、接続部材5411が刃ヘッド200の圧力を受けてハウジング110内に設けられる導通接続アセンブリ530に近接する方向に移動するとき、規制段部と第1の孔部の孔底との間の距離が減少し、このようにして、弾性部材5422が圧縮される。他の実施例では、他の構造の弾性部材5422、例えば弾性ゴムブロックを採用してもよいことが理解されるであろう。
【0093】
好ましくは、第2の導電シート531はハウジング110に固定され、かつ第2の導電シート531とハウジング110の接続位置は接続部品541の下側に位置し、言い換えれば、第2の導電シート531とハウジング110の接続位置は、制御接続孔113の軸方向に、第1の開口に正対するように設けられている。
【0094】
以上の設定において、導通制御アセンブリ540において、制御部品542は、刃ヘッド200が本体100に対して開放されるときに、接続部品541と導通接続アセンブリ530を切断するように制御することができ、これにより制御チップ120と接続部品541が切断され、したがって、刃ヘッド200が本体100に対して開放されるときに、使用者は、接続部品541の、ハウジング110の外部に位置しかつ刃ヘッド200と導通するように構成される部分に誤接触しても、電動かみそり10は自動的に起動せず、それにより、電動かみそり10の使用安全性をさらに向上させる。
【0095】
図14は本開示の実施例に係る第2の電動かみそり10における網刃接触弾性片550の第1の視角での構造概略図であり、
図15は本開示の実施例に係る第2の電動かみそり10における網刃接触弾性片550の第2の視角での構造概略図である。
図10~
図15を参照すると、また、導通制御アセンブリ540との良好な接触を確保するために、本開示の実施例では、ガイドアセンブリ500は、さらに網刃接触弾性片550を備えてもよく、網刃接触弾性片550は刃ヘッド200に設けられ、かつヘッド誘導素子210に接続される。刃ヘッド200が本体100に対してカバーされるときに、導通制御アセンブリ540は網刃接触弾性片550を介してヘッド誘導素子210と導通する。
【0096】
好ましくは、網刃接触弾性片550は、互いに接続される第1の弾性片部551及び第2の弾性片部552を備え、第1の弾性片部551はヘッド誘導素子210に接続され、第2の弾性片部552は、導通制御アセンブリ540と導通するように構成され、具体的には、刃ヘッド200が本体100に対してカバーされるときに、第2の弾性片部552は導通制御アセンブリ540に接触されることで、第2の弾性片部552は導通制御アセンブリ540と導通する。第1の弾性片部551の数は複数であり、複数の第1の弾性片部551と複数の刃ヘッド200とは1対1で対応して設けられる。このようにして、複数の刃ヘッド200のいずれかのヘッド誘導素子210が人体の接近を感知したときに、制御チップ120に第2の誘導信号を送信して、刃ヘッド200の動作を制御することができる。
【0097】
好ましくは、第1の弾性片部551は、第1の接触部5511及び第1の接続アーム5512を備える。第1の接触部5511は環状を呈し、刃ヘッド200の一端は、第1の接触部5511に挿通されて伝動軸アセンブリ134と嵌合し、環状の第1の接触部5511は、第1の弾性片部551と網刃カバー211との接触面積を大きくし、さらに第1の弾性片部551と刃ヘッド200のヘッド誘導素子210との導通効果を確保する。第1の接続アーム5512の一端は第1の接触部5511に固定接続され、第1の接続アーム5512の他端は第2の弾性片部552に接続されるために用いられる。
【0098】
好ましくは、第1の弾性片部551は、さらに第1の接触部5511に接続される第2の接続アーム5513を備え、第2の接続アーム5513は、刃ヘッド200と係合するために用いられ、第1の接触部5511が刃ヘッド200に対して固定されるようにする。
【0099】
好ましくは、導通制御アセンブリ540の数は複数であり、複数の導通制御アセンブリ540は、いずれも第2の導電シート531と導通するように構成され、このようにしてフォールトトレランス率を向上させることができ、そのうちの1つの導通制御アセンブリ540は接触不良が発生した場合、残りの導通制御アセンブリ540は制御チップ120とヘッド誘導素子210との導通を確保することができる。具体的には、導通制御アセンブリ540の数は2つであり、2つの導通制御アセンブリ540は、いずれも第2の導電シート531に接続されるように構成される。第2の導電シート531は2つの導電支持アーム511を有し、2つの導電支持アーム511はそれぞれ2つの導通制御アセンブリ540の下側に延びており、これにより刃ヘッド200が本体100に対してカバーされるときに、2つの導通制御アセンブリ540はそれぞれ2つの導電支持アーム511と接触し、これにより2つの導通制御アセンブリ540は同時に第2のワイヤ532と導通する。
【0100】
好ましくは、第2の弾性片部552の数は複数であり、各導通制御アセンブリ540はそれぞれ1つの第2の弾性片部552に対応し、すなわち刃ヘッド200が本体100に対してカバーされるときに、各導通制御アセンブリ540はそれぞれ1つの第2の弾性片部552に接触して導通する。したがって、第2の弾性片部552の数は導通制御アセンブリ540の数以上である。複数の第1の弾性片部551と複数の第2の弾性片部552は周方向に交互に設けられる。具体的には、第2の弾性片部552の数は3つであり、3つの第1の弾性片部551及び3つの第2の弾性片部552は周方向に交互に設けられる。網刃接触弾性片550は、さらに接続リング部553を備え、第1の弾性片部551及び第2の弾性片部552はいずれも接続リング部553の外周に固定接続され、かつ第1の弾性片部551及び第2の弾性片部552は接続リング部553の軸線の回りに均一に分布している。具体的には、第1の弾性片部551の第1の接続アーム5512の第1の接触部5511から離れる一端は接続リング部553に固定接続される。
【0101】
好ましくは、第1の接続アーム5512の接続リング部553に接続される一端に沿って第1の接続アーム5512の第1の接触部5511に接続される一端まで延びており、第2の接続アーム5513は接続リング部553に対して傾斜して上向きに延びており、これにより形成された網刃接触弾性片550は椀状を呈する。
【0102】
好ましくは、第2の弾性片部552は第2の接触部5521及び第3の接続アーム5522を備え、第3の接続アーム5522の一端は接続リング部553に固定接続され、第3の接続アーム5522の他端は第2の接触部5521に固定接続され、第2の接触部は、刃ヘッド200が本体100に対してカバーされるときにガイドアセンブリ500と導通するように構成される。
【0103】
図16は本開示の実施例に係る電動かみそり10の回路構造の概略図であり、
図16に示すように、駆動部材130はさらにモータ制御スイッチ131を備え、モータ制御スイッチ131は同時に制御チップ120及びモータ132に接続され、制御チップ120はモータ制御スイッチ131によりモータ132の起動停止を制御する。好ましくは、モータ制御スイッチ131は、サイリスタ、トランジスタ、電界効果トランジスタ、サイリスタ及びリレーのいずれか1種を備える。制御チップ120がモータ制御スイッチ131によりモータ132を起動するように制御する場合には、モータ132は内ブレード212を網刃カバー211に対して駆動して回転させることができ、これにより毛髪等に対する切断を実現する。
【0104】
好ましくは、
図3及び
図16に示すように、上記ハウジング110にさらに充電インタフェース150が設けられ、ハウジング110内にさらに電源変換モジュール161、充電スイッチ162及び電気エネルギー貯蔵モジュール163が設けられ、電源変換モジュール161、充電スイッチ162及び電気エネルギー貯蔵モジュール163はいずれも制御チップ120に接続され、電源変換モジュール161はさらに同時に充電インタフェース150及び充電スイッチ162に接続され、充電スイッチ162はさらに電気エネルギー貯蔵モジュール163に接続され、また、電気エネルギー貯蔵モジュール163はさらに駆動部材130に接続される。なお、他の実施例では、電気エネルギー貯蔵モジュール163は電源モジュールと称してもよい。
【0105】
具体的には、上記電源変換モジュール161はAC(Alternating current、交流)-DC(Direct current、直流)変換モジュール(AC/DCコンバータ)であってもよい。電気エネルギー貯蔵モジュール163は電動かみそり10内の電子素子全体に給電するように構成され、
図16に示すように、電気エネルギー貯蔵モジュール163はさらにモータ制御スイッチ131に接続され、これによりモータ132に給電することができる。電気エネルギー貯蔵モジュール163はリチウム電池であってもよいが、これに限定されない。好ましくは、充電スイッチ162は、サイリスタ、トランジスタ、電界効果トランジスタ、サイリスタ及びリレーのいずれか1種を備える。
【0106】
具体的には、
図16に示す上記電動かみそり10の充電制御過程は以下のとおりである。電源変換モジュール161は充電インタフェース150を介して電源に接続されるときに、制御チップ120に充電接続信号を送信し、制御チップ120は充電接続信号を受信すると、電気エネルギー貯蔵モジュール163の電気量状態を取得し、電気エネルギー貯蔵モジュール163の残量があるプリセット値よりも低い場合、充電制御信号を充電スイッチ162に送信し、充電スイッチ162は充電制御信号を受信した後、スイッチをオンにし、電源変換モジュール161が変換した後の電気エネルギーを電気エネルギー貯蔵モジュール163に貯蔵させ、電気エネルギー貯蔵モジュール163に充電することを実現する。ここで、上記プリセット値は実際の必要に応じて設定することができ、例えばこのプリセット値を99%に設定する。
【0107】
好ましくは、
図3及び
図16に示すように、上記ハウジング110にさらに充電表示灯190が設けられ、充電表示灯190は制御チップ120に接続され、かつ充電表示灯190は電気エネルギー貯蔵モジュール163の充電状態を指示するように構成される。
【0108】
可能な実施形態では、
図3に示すように、充電表示灯190は2つのLED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)ランプを備え、2つのLEDランプの発光色が異なり、かつ2つのLEDランプはそれぞれ充電中と充電完了という2種類の充電状態を指示するように構成される。例えば、2つのLEDランプの発光色をそれぞれ赤色及び緑色に設定し、また、赤色のLEDランプを用いて充電中という充電状態にあることを指示し、緑色のLEDランプは充電完了という充電状態にあることを指示する。
【0109】
理解を容易にするために、本開示の実施例ではさらに
図17に示す電動かみそり10の回路図が示され、主に制御チップ120、ハンドル誘導素子140、ヘッド誘導素子210、モータ制御スイッチ131、モータ132、充電スイッチ162、電気エネルギー貯蔵モジュール163及び充電表示灯190が示されており、ここで、モータ制御スイッチ131及び充電スイッチ162はいずれも電界効果トランジスタを備え、充電表示灯190は2つのLEDランプ(LED1及びLED2)を備える。
【0110】
なお、
図17に示されない部分にはさらに電気エネルギー貯蔵モジュール163の過充電保護回路、制御チップ120の給電回路、動作電流検出回路、電圧検出回路及び充電温度保護回路などが含まれる。
【0111】
また、制御チップ120内に対応するアルゴリズムプログラムをプログラミングすることで、この電動かみそり10の誘導感度を調整することもできる。このようにして、電動かみそり10を適切な感度に制御しやすく、感度を改善することで、電動かみそり10の自動起動又は停止の効果を最適にすることができる。
図17に示されない部分には、さらに充電表示灯190の上方に位置するソフトウェアアルゴリズム更新モジュールが含まれる。
【0112】
好ましくは、制御チップ120にさらに信号補償回路(図示せず)を設けることができ、信号補償回路により制御チップ120が受信した第1の誘導信号及び第2の誘導信号に対して信号補償を行うことで、異なる使用者が使用する場合に、人体の差異による検出された電気容量値の差異が存在するため、誘導感度が悪くなるという問題を回避する。
【0113】
図18は本開示の実施例に係る電動かみそり10の別の回路構造の概略図であり、この回路構造はヘッド誘導素子210の制御回路構造を示す。
図18を参照すると、本開示の実施例では、選択可能な実施形態として、制御チップ120は第1のコントローラ121を備えてもよい。好ましくは、第1のコントローラ121は集積回路チップであってもよく、それは信号処理能力を有し、第1のコントローラ121は汎用プロセッサであってもよく、例えば、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、専用集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリであってもよく、また、汎用プロセッサはマイクロプロセッサ又は他の任意の一般的なプロセッサであってもよい。
【0114】
本開示の実施例では、第1のコントローラ121はヘッド誘導素子210と直接導通し、これによりヘッド誘導素子210に持たされた電気信号、すなわち電気容量を検出することができ、電気容量が増加したことを検出すると、駆動部材130を起動するように制御することで、刃ヘッド200を駆動して動作させ、また、電気容量が低下したことを検出すると、駆動部材130を停止するように制御することで、刃ヘッド200の動作を停止させ、ここで、駆動部材130を起動するように制御することは駆動部材130と電気エネルギー貯蔵モジュール163との接続を制御することであってもよく、駆動部材130を停止するように制御することは駆動部材130と電気エネルギー貯蔵モジュール163との切断を制御することであってもよく、すなわち駆動部材130の電源のオン/オフを制御することで、駆動部材130の起動停止への制御を実現する。
【0115】
図19は本開示の実施例に係る電動かみそり10のさらに別の回路構造の概略図であり、この回路構造はヘッド誘導素子210の制御回路構造を示す。
図19を参照すると、本開示の実施例では、別の選択可能な実施形態として、制御チップ120は順次接続された信号発生器122、導体部品123及び第2のコントローラ124を備えてもよい。ここで、導体部品123はさらにヘッド誘導素子210と導通し、第2のコントローラ124はさらに駆動部材130に接続される。好ましくは、第2のコントローラ124は集積回路チップであってもよく、それは信号処理能力を有し、第2のコントローラ124は汎用プロセッサであってもよく、例えば、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、専用集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリであってもよく、また、汎用プロセッサはマイクロプロセッサ又は他の任意の一般的なプロセッサであってもよい。
【0116】
本開示の実施例では、信号発生器122は初期交流信号を生成し、この初期交流信号を導体部品123に伝送するように構成される。第2のコントローラ124は、初期交流信号が導体部品123に伝送された後、導体部品123から出力されたターゲット交流信号を収集し、このターゲット交流信号に基づいて誘導結果を生成することで、網刃カバー211に持たされた電気信号が変化するか否かを判断し、これにより駆動部材130の起動停止を制御する。駆動部材130が起動すると、駆動部材130は刃ヘッド200を駆動して動作させ、駆動部材130が停止すると、刃ヘッド200は動作を停止する。ここで、駆動部材130を起動するように制御することは駆動部材130と電気エネルギー貯蔵モジュール163との接続を制御することであってもよく、駆動部材130を停止するように制御することは駆動部材130と電気エネルギー貯蔵モジュール163との切断を制御することであってもよく、すなわち駆動部材130の電源のオン/オフを制御することで、駆動部材130の起動停止への制御を実現する。
【0117】
また、
図19に示す制御チップ120の動作原理は以下のとおりである。人体が網刃カバー211(すなわちヘッド誘導素子210)から離れるときに、導体部品123から出力されたターゲット交流信号は初期交流信号の強弱に相当し、人体が網刃カバー211に近接するときに、人体自体は一定の電気容量を持つため、導体部品123で伝送された初期交流信号にバイパス作用をもたらし、これにより導体部品123は初期交流信号よりも弱いターゲット交流信号を出力し、第2のコントローラ124はターゲット交流信号の強弱に基づいて、誘導結果を生成することで、網刃カバー211に持たされた電気信号が変化するか否かを判断することができ、これにより駆動部材130の起動停止を制御する。駆動部材130が起動すると、駆動部材130は刃ヘッド200を駆動して動作させ、駆動部材130が停止すると、刃ヘッド200は動作を停止する。
【0118】
具体的には、第2のコントローラ124はターゲット交流信号の強弱に基づいて誘導結果を生成することで、網刃カバー211に持たされた電気信号が変化したか否かを判断する過程は以下のとおりである。ターゲット交流信号の強さが所定の強さ閾値よりも小さい場合、網刃カバー211に持たされた電気信号が増加したことを示し、駆動部材130を起動するように制御する第1の誘導結果を生成し、ターゲット交流信号の強さが所定の強さ閾値以上である場合、網刃カバー211に持たされた電気信号が変化しないか又は減少したことを示し、網刃カバー211に持たされた電気信号が変化しないか又は減少したことを表す第2の誘導結果を生成し、第2の誘導結果は駆動部材130を停止するように制御し、刃ヘッド200の動作を停止させる。
【0119】
以上をまとめると、本開示の実施例に係る電動かみそり10は本体100と刃ヘッド200を備える。本体100は、ハウジング110、制御チップ120、駆動部材130、ハンドル誘導素子140を備える。刃ヘッド200は刃ヘッドホルダー220を介してハウジングに設けられ、制御チップ120及び駆動部材130はいずれもハウジング110の内部に設けられ、かつ制御チップ120は駆動部材130に接続される。刃ヘッド200は、網刃カバー211と、網刃カバー211の内部に設けられる内ブレード212とを備え、かつ刃ヘッド200の網刃カバー211はヘッド誘導素子210として制御チップ120と導通する。制御チップ120は網刃カバー211に持たされた電気信号が変化することを検出すると、駆動部材130の起動停止を制御するように構成される。駆動部材130が起動すると、駆動部材130は刃ヘッド200を駆動して動作させ、駆動部材130が停止すると、刃ヘッド200は動作を停止する。
【0120】
このようにして、人体が網刃カバー211に近接するか又は網刃カバー211から離れるときに、人体自体が一定の電気容量を持つため、制御チップ120によって検出された電気信号が変化し、この変化状況に基づいて、駆動部材130を起動するように制御することで、刃ヘッド200を駆動して動作させ、又は駆動部材130を停止するように制御することで、刃ヘッド200の動作を停止させる。例えば、人体が網刃カバー211に近接するときに、制御チップ120によって検出された電気容量が増加し、駆動部材130を起動するように制御することで、刃ヘッド200を駆動して動作させ、人体が網刃カバー211から離れるときに、制御チップ120によって検出された電気容量が減少し、駆動部材130を停止するように制御することで、刃ヘッド200の動作を停止させ、これにより、使用者は電動かみそり10の網刃カバー211をターゲット領域に近接させると、電動かみそり10が自動的に起動することができ、使用者は電動かみそり10の網刃カバー211をターゲット領域から離させると、電動かみそり10が自動的に停止することができるという発明の目的を達成し、電動かみそり10の使用の利便性を大幅に向上させる。
【0121】
なお、ターゲット領域の具体的な位置は具体的な使用に応じて決定され、例えばターゲット領域は人体の顔、頭部、脚部など、髭又は毛髪を剃る必要がある任意の領域であってもよい。
【0122】
図20は本開示の実施例に係る手持ち式家電機器の構造概略図である。
図1~
図20を参照すると、ある実施例では、手持ち式家電機器は、
手持ち式家電機器が操作者の手持ち状態にあるか否かを検出するように構成され、さらに手持ち式家電機器と適用対象との間の距離を検出するように構成される誘導アセンブリと、
誘導アセンブリにより検出された手持ち状態及び検出された距離に基づいて手持ち式家電機器の動作状態を制御するように構成されるコントローラ(他の実施例では制御チップとも称する。)と、を備え、
誘導アセンブリはコントローラに電気的に接続される。
【0123】
本実施例では、誘導アセンブリは手持ち式家電機器が操作者の手持ち状態にあるか否かを検出するように構成され、また、例えば
図20に示す手持ち式家電機器はひげそりであり、さらにこの手持ち式家電機器は電動かみそり10であると見なすことができ、手持ち式家電機器は他の手持ちで操作する家電機器であってもよいと理解され得る。誘導アセンブリはヘッド誘導素子210及びハンドル誘導素子140の総称であると見なすことができ、また、誘導アセンブリによって検出された手持ち状態は操作者が手持ちするときに生成した上記の第1の誘導信号であり、誘導アセンブリによって検出された電動かみそり10と適用対象との間の距離は上記の皮膚が接近したときの第2の誘導信号である。
【0124】
なお、ここで「皮膚が接近したときの第2の誘導信号」は第2の誘導信号を限定するものとして理解すべきではなく、本実施例では、網刃カバー211を用いて誘導アセンブリにおける電動かみそり10と適用対象との間の距離を検出する部材とするため、皮膚等が一定の電気容量を持つだけで、コントローラは電気信号の変化により電動かみそり10と適用対象との間の距離変化を知ることができ、理解できるように、他の実施例では、例えば赤外線センサーを用いて電動かみそり10と適用対象との間の距離を検出するときに、被切断物等の電気容量を持たない物体が接近すると、誘導アセンブリは電動かみそり10と適用対象との間の距離を知ることもできる。
【0125】
従来の手持ち式家電を使用するときに、起動スイッチを押すか又は押し引きする必要があり、本解決手段において誘導アセンブリを利用して手持ち式家電機器の状態を検出し、検出結果がコントローラ内の所定の条件を満たす場合、コントローラは手持ち式家電機器の動作を制御し、使用目的を達成する。
【0126】
具体的には、手持ち式家電機器はさらにPCB板(Printed Circuit Board プリント回路基板)を備え、誘導アセンブリ及びコントローラはそれぞれPCB板に接続され、使用中に、誘導アセンブリは信号をPCB板に伝送し、PCB板の回路により信号をコントローラに導入する。
【0127】
選択可能な実施形態では、手持ち式家電機器はさらに機能アセンブリを備え、機能アセンブリは、
手持ち式家電機器の所定の機能を実現するように構成される動作部品と、
動作部品、誘導アセンブリ及びコントローラを組み立てるように構成され、動作部品が組み立てられる動作端と、操作者が手持ちするように構成される手持ち端と、を備える支持部品と、を備える。
【0128】
動作部品は、本手持ち式家電機器の所定の機能を実現するように構成され、その構造は手持ち式家電機器の種類に依存する。例えば、
図20に示す手持ち式家電機器において、手持ち式家電機器はひげそりであり、動作部品はひげそりの所定の機能を実現する部材であり、すなわち動作部品は電動かみそり10の刃ヘッド200である。
【0129】
支持部品は、動作部品、誘導アセンブリ及びコントローラを組み立てるように構成され、支持部品は、本開示の実施例に係る第1の電動かみそり10において上記ハウジング110と上記刃ヘッドホルダー220の総称と見なすことができることは理解されるであろう。支持部品において、動作部品が組み立てられるように構成される動作端を上記刃ヘッドホルダー220と見なすことができ、支持部品において、操作者が手持ちするように構成される手持ち端を上記ハウジング110と見なすことができる。
【0130】
選択可能な一実施形態では、誘導アセンブリとコントローラとの間はシールド線を介して電気的に接続され、シールド線は動作部品の動作中に生成された電磁界をシールドするように構成されることで、誤誘導を回避する。
【0131】
選択可能な一実施形態では、誘導アセンブリは、
動作端(すなわち刃ヘッドホルダー220)に位置し、かつ電動かみそり10と適用対象との間の距離を検出するように構成される第1のインダクタ(すなわちヘッド誘導素子210)と、
手持ち端(すなわちハウジング110)に位置し、かつ電動かみそり10が操作者の手持ち状態にあるか否かを検出するように構成される第2のインダクタ(すなわちハンドル誘導素子140)と、を備える。
【0132】
第1のインダクタが動作端に位置し、動作部品に近接するため、第1のインダクタにより動作部品と適用対象との間の距離を正確に検出することができる。第2のインダクタは手持ち端に位置し、手持ち式家電機器が操作者の手持ち状態にあるか否かを検出することができる。また、第2のインダクタが手持ち端のみに設けられるため、操作者の手持ち部位を限定することができ、これによりこのときに本機器が操作者により正確なジェスチャで把持されるか否かを判断し、操作者の誤操作による機器の動作又は操作者の誤操作による人身傷害を回避することができる。
【0133】
図20を参照すると、本開示の実施例に係る手持ち式家電機器の駆動部材130は超音波振幅コイル612及び高周波音波発振回路613を備え、超音波振幅コイル612及び高周波音波発振回路613はハウジング110内に位置する。刃ヘッド200は超音波振幅コイル612に伝動接続され、刃ヘッド200は超音波振幅コイル612により生成された高周波音波振幅の駆動により動作する。この電動かみそり10には、第2のインダクタは手持ち端に位置し、使用者の把持を検出することを容易にし、第2のインダクタ及び第1のインダクタはいずれも高周波音波発振回路613に電気的に接続され、高周波音波発振回路613は第2のインダクタ及び第1のインダクタの検出結果に基づいて超音波振幅コイル612の動作を制御する。現在市販されているひげそり類製品は使用するときに、いずれも従来のブラシレス又はブラシ付きモータ(すなわちモータ)により刃ヘッド200を駆動して動作させる必要があり、ひげそりの効果を達成し、本開示は従来のひげそり類製品と比較して、超音波振幅コイル612を採用して刃ヘッド200を駆動し、ひげそりの効果を達成し、作業効率が向上し、かつひげそりの使用ノイズが小さく、負荷消費電流が小さく使用
可能時間が長い。
【0134】
なお、本開示の実施例に係る第1の電動かみそり10と第2の電動かみそり10はひげそりであり、すなわち第1の電動かみそり10と第2の電動かみそり10はひげを剃るために用いられ、他の実施例では、電動かみそり10は用途に応じて具体的な構造を設けることもできることが理解されよう。例示的には、
図21は本開示の実施例に係る第3の電動かみそり10の構造を示し、この第3の電動かみそり10はバリカンであり、すなわちこの第3の電動かみそり10は髪を剃るために用いられ、例示的には、
図22は本開示の実施例に係る第4の電動かみそり10の構造を示し、この第4の電動かみそり10は毛玉取り器であり、すなわちこの第4の電動かみそり10はセーターなどで現れる毛玉を切るために用いられる。
【0135】
図21を参照すると、本開示の実施例に係る第3の電動かみそり10はバリカンであり、その動作部品は刃ヘッド200であり、この刃ヘッド200は刃ホルダー、ブレード及び転向装置を備える。バリカンの駆動部材130におけるモータ132は回転子モータであり、転向装置によりモータ132の回転運動方式を刃ホルダー内で左右に往復するブレードの運動方式に変換することができる。本体に可動刃調節器618が設けられ、可動刃調節器618はモータ132の回転速度を変更するように構成され、これによりブレードの運動周波数の多段調整を実現する。
【0136】
好ましくは、支持部品は互いに接続されるフロントハウジング114及びリアハウジング115を備える。第2のインダクタはフロントハウジング114に嵌設され、かつ第2のインダクタは操作者が手持ち状態にあるか否かを検出するように構成される。第1のインダクタはリアハウジング115に嵌設され、かつ第1のインダクタは刃ヘッド200に近接する箇所に設けられることで、刃ヘッド200と操作者の顔との間の距離を検出することを容易にする。第1のインダクタ、第2のインダクタ及び制御チップ120などが電気的に接続されて誘導モジュール回路615を構成し、この誘導モジュール回路615は、同時に可動刃調節器618及びモータ132に電気的に接続され、これによりモータ132の自動運転及び回転速度の手動調整を実現する。
【0137】
図22を参照すると、本開示の実施例に係る第4の電動かみそり10は毛玉取り器であり、毛玉取り器の動作部品は網刃アセンブリ611である。支持部品内にモータ132及び伝動アセンブリ614が設けられ、伝動アセンブリ614は網刃アセンブリ611に伝動接続されて、網刃アセンブリ611を駆動して回転させる。網刃アセンブリ611内のブレードの回転により、ブレードと外部スクリーンとの間に相対運動が発生し、さらに剪断効果が発生し、これにより毛玉の切りを実現する。
【0138】
支持部品に第2のインダクタが設けられることで、操作者が手持ち状態にあるか否かを検出する。第2のインダクタに近接する支持部品内には、さらに毛玉を収集するように構成される粘着クリーナー619が設けられ、伝動アセンブリ614及び網刃アセンブリ611の内端の間に毛貯蔵室が形成され、粘着クリーナー619は毛貯蔵室に突き出され、切った毛玉は網刃アセンブリ611を通過し、かつ網刃アセンブリ611の内端から毛貯蔵室内に入る。毛貯蔵室内に入った毛玉は伝動部材614に近接する部分に落ちる。粘着クリーナー619が毛貯蔵室内に突き出された後、粘着クリーナー619の端部は伝動部材614に近接するため、毛玉取り器の使用中に揺れが発生する場合に、毛玉は、粘着クリーナー619と接触して粘着クリーナー619に付着されることで、毛玉の収集を完了する。粘着クリーナー619は支持部品に取り外し可能に接続され、毛玉の収集が完了した後、粘着クリーナー619を支持部品から取り外すことができて、粘着クリーナー619上の毛玉を除去することを容易にする。
【0139】
本開示のいくつかの実施例では、電動かみそり10は、本体(すなわち上記ハウジング110)、ヘッドカバーアセンブリ(すなわち上記刃ヘッド200)、起動停止コントローラ(すなわち上記制御チップ120)及び駆動アセンブリ(すなわち上記駆動部材130)を備えるものと見なすことができる。ヘッドカバーアセンブリは、網刃カバー(すなわち上記網刃カバー211)と網刃カバーの内部に設けられる刃ヘッド(すなわち上記内ブレード212)とを備え、網刃カバーが本体に設けられ、起動停止コントローラ及び駆動アセンブリが本体の内部に設けられる。なお、刃ヘッド200との区別を容易にするために、以下に第1の刃ヘッドを用いてヘッドカバーアセンブリの刃ヘッドの別称とする。起動停止コントローラは駆動アセンブリに接続され、かつ網刃カバーと導通することができて、網刃カバーに持たされた電気信号が変化することを検出したとき、駆動アセンブリを起動するように制御することで、第1の刃ヘッドを駆動して動作させ、又は駆動アセンブリを停止するように制御することで、第1の刃ヘッドの動作を停止させる。
【0140】
上記の設定により、人体が網刃カバーに近接するか又は網刃カバーから離れるときに、人体自体が一定の電気容量を持つため、起動停止コントローラによって検出された電気信号が変化し、変化状況に応じて、駆動アセンブリを起動するように制御することで、第1の刃ヘッドを駆動して動作させ、又は駆動アセンブリを停止するように制御することで、第1の刃ヘッドの動作を停止させる。ここで、電気信号の変化は主に電気容量の変化を指し、例えば、人体が網刃カバーに近接するときに、起動停止コントローラによって検出された電気容量が増加し、起動停止コントローラは駆動部材を起動するように制御することで、第1の刃ヘッドを駆動して動作させ、人体が網刃カバーから離れるときに、起動停止コントローラによって検出された電気容量が減少し、起動停止コントローラは駆動部材を停止するように制御することで、第1の刃ヘッドの動作を停止させ、これにより使用者は電動かみそり10の網刃カバーをターゲット領域に近接させると、電動かみそりは自動的に起動することができ、使用者は電動かみそり10の網刃カバーをターゲット領域から離させると、電動かみそり10が自動的に停止することができるという発明の目的を達成し、さらに電動かみそり10の使用の利便性を大幅に向上させる。ここで、ターゲット領域は人体の顔、頭部、脚部など、髭等の毛髪を剃る必要がある任意の領域であってもよい。
【0141】
本開示の実施例はさらに電動かみそりシステム(図示せず)を提供し、この電動かみそりシステムは上記電動かみそり10を備え、さらに充電ヘッド(図示せず)を備える。充電ヘッドは電動かみそり10に接続され、かつ充電ヘッドは電動かみそり10に充電するように構成される。又は、電動かみそりシステムは充電ヘッド及び上記手持ち式家電機器を備えてもよい。充電ヘッドは手持ち式家電機器に接続され、かつ充電ヘッドは手持ち式家電機器に充電するように構成される。
【0142】
具体的には、充電ヘッドの入力端は電源に接続され、充電ヘッドの出力端は電動かみそり10の充電インタフェース150又は手持ち式家電機器に接続され、このようにして、充電ヘッドにより電動かみそり10(又は手持ち式家電機器)を電源に接続し、電動かみそり10(又は手持ち式家電機器)に対する充電を実現する。
【0143】
図23は本開示の実施例に係る電動かみそり10の制御フローチャートである。
図23を参照すると、本開示の実施例はさらに制御方法を提供し、上記電動かみそり10の制御チップ120(コントローラ又は起動停止コントローラとも称する。)はこの制御方法を実行する。具体的には、制御方法は以下のステップを含む。
S01:タッチ信号を取得する。
ヘッド誘導素子210はタッチ信号を生成し、このタッチ信号を制御チップ120に送信することで、タッチ信号を取得する。
タッチ信号を取得する前に、さらに電動かみそり10の充電状態を取得することを含む。電動かみそり10が充電状態にある場合には、タッチ信号を取得するステップを行い、電動かみそり10が充電状態にない場合には、以下のステップを行う。
a1.電動かみそり10の充電状態を取得し、電動かみそり10が充電状態にない場合には、タッチ信号を取得するステップを行い、電動かみそり10が充電状態にある場合には、駆動部材130の状態を取得し、駆動部材130が起動状態にある場合には、駆動部材130を停止するように制御する。
電動かみそり10が充電器に挿入されたか否かを検出することで電動かみそり10の充電状態を取得し、電動かみそり10が充電器に挿入されたことを検出すると、電動かみそり10は充電状態にあり、電動かみそり10が充電器に挿入されていないことを検出すると、電動かみそりは充電状態にない。
a2.前記電動かみそりが充電状態にある場合には、前記駆動部材の状態を取得し、前記駆動部材が起動状態にある場合には、前記駆動部材を停止するように制御した後、電動かみそり10の電気エネルギー貯蔵モジュール163(すなわち電池)の電圧値を取得し、電圧値が4.2
V以上である場合、電動かみそり10の充電を停止するように制御し、電圧値が4.2
Vよりも小さい場合、電気エネルギー貯蔵モジュール163の温度値を取得する。
a3.電気エネルギー貯蔵モジュール163の温度値が70℃以上であるか否かを判断し、温度値が70℃以上である場合に電動かみそり10の充電を停止するように制御し、温度値が70℃よりも小さい場合に電気エネルギー貯蔵モジュール163の温度値が-10℃以下であるか否かを判断し続け、温度値が-10℃以下場合に電動かみそり10の充電を停止するように制御し、温度値が-10℃よりも大きい場合に電気エネルギー貯蔵モジュール163の電圧値を取得する。換言すれば、温度値が70℃以上又は-10℃以下である場合、電動かみそり10の充電を停止するように制御し、温度値が-10℃よりも大きく70℃よりも小さい場合、電気エネルギー貯蔵モジュール163の電圧値を取得する。
a4.電気エネルギー貯蔵モジュール163の電圧値が3.0
Vよりも小さいか否かを判断し、電圧値が3.0
Vよりも小さい場合に電動かみそり10を小電流で充電するように制御し、電圧値が3.0
V以上である場合、電動かみそり10を定電流で充電するように制御する。
【0144】
好ましくは、電動かみそり10の充電を停止し、小電流で充電するか又は定電流で充電するように制御した後、いずれも電動かみそり10のニキシー管(図示せず)が使用可能時間を表示するように制御し、同時に電動かみそり10が充電状態にある場合には、ニキシー管にさらに「充電中」及び充電記号が表示される。
S02:タッチ信号の生成が、人体が電動かみそり10の刃ヘッド200に触れたためであるか否かを判断し、タッチ信号の生成が、人体が刃ヘッド200に触れたためではない場合、駆動部材を停止するように制御することで、電動かみそり10が誤起動することを回避し、タッチ信号の生成が、人体が刃ヘッド200に触れたためである場合、電動かみそり10の使用可能時間を取得し、この使用可能時間が0よりも大きいか否かを判断し、使用可能時間が0よりも大きい場合、電動かみそり10の駆動部材130を起動するように制御し、使用可能時間が0よりも小さい場合、駆動部材130を停止するように制御する。
【0145】
本実施例では、駆動部材130はモータ132を備え、駆動部材130を起動するように制御することは、モータ132の出力を起動するように制御することであり、駆動部材130を停止するように制御することは、モータ132の出力を停止するように制御することである。
【0146】
好ましくは、モータの出力を起動した後、制御チップ120は電動かみそり10の使用可能時間をタイミング又はリアルタイムに取得し、使用可能時間は電気エネルギー貯蔵モジュール163の残量により知ることができ、使用可能時間を表す残量が5%以下である場合、電動かみそり10のニキシー管が使用可能時間を表示し、ニキシー管での充電記号と共に1HZの周波数で点滅するように制御して、充電を促す。使用可能時間を表す残量が5%よりも大きい場合、制御チップ120は電流検出を行うことで、モータの電流が大きすぎるためモータを損傷することを回避する。
【0147】
具体的には、電流検出は以下のステップを含む。
b1:モータの電流及び持続時間を取得し、モータの電流が2.7A以上でありかつ持続時間が0.1sに達する場合、モータ132の出力を停止するように制御し、モータの電流が2.7Aよりも小さいか、又はモータの電流が2.7A以上であるが持続時間が0.1sに達しない場合、次のステップを行う。
b2:モータの電流が1.8A以上でありかつ持続時間が2.5sに達する場合、モータ132の出力を停止するように制御し、モータの電流が1.8Aよりも小さいか、又はモータの電流が1.8A以上であるが持続時間が2.5sに達しない場合、モータ132の使用が安全であることを示し、このときに制御チップ120はニキシー管が使用可能時間を表示するように制御する。
【0148】
好ましくは、モータ132の出力を停止した後、ニキシー管が今回の使用時間及び使用可能時間を表示するように制御する。好ましくは、モータ132の出力を停止した後、電動かみそり10が全ての出力を停止するように制御することで、低消費電力スタンバイモードに入る。
【0149】
ここで示され説明された全ての例では、いかなる具体的な値は単なる例示的なものとして解釈されるべきであるが、限定されるものではなく、したがって、例示的な実施例の他の例は異なる価値を有することができる。
【0150】
なお、類似する符号及びアルファベットは以下の図面において類似する項目を示し、したがって、ある項目が1つの図面において定義されると、その後の図面においてそれをさらに定義し解釈する必要がない。
【0151】
なお、本開示の実施例の説明では、特に明記及び限定されていない限り、「取り付け」「連結」、「接続」という用語は広い意味で理解されるべきであり、例えば、固定接続、取り外し可能な接続、又は一体接続であってもよく、機械的接続又は電気的接続であってもよく、直接接続、又は中間媒体を介する間接接続であってもよく、2つの素子の内部が連通することであってもよい。当業者であれば、特定の状況に従って本開示における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0152】
なお、本開示の説明では、用語「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」等で指示される方位又は位置関係は図示に基づく方位又は位置関係であり、単に本発明の説明を容易にし且つ説明を簡素化するためのものであり、係る装置又は素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作すべきであることを指示又は暗示するものではなく、したがって、本開示を限定するものとして理解されるべきではない。また、用語「第1の」、「第2の」、「第3の」は説明の目的のみに使用され、相対的な重要性を指示又は暗示するものとして理解されるべきではない。
【0153】
最後に、説明すべきように、以上の各実施例は単に本開示の技術案を説明するためにのみ使用され、それらを限定するものではなく、上記各実施例を参照しながら本開示を詳細に説明したが、当業者は以下を理解すべきである。依然として上記各実施例に記載の技術案を修正し、又はその一部又は全ての技術的特徴に対して同等の置換を行うことができ、これらの修正又は置換によって、対応する技術案の趣旨は本開示の各実施例の技術案の範囲から逸脱することはない。
【産業上の利用可能性】
【0154】
以上により、本開示は電動かみそり、手持ち式家電機器、電動かみそりシステム及び制御方法を提供し、これにより電動かみそりを使用するときにユーザーがスイッチを押す操作を行うことなく起動を実現することができるため、使用しやすく、ユーザー体験を向上させる。
【符号の説明】
【0155】
10-電動かみそり、100-本体、110-ハウジング、111-動作端面、112-駆動接続孔、113-制御接続孔、114-フロントハウジング、115-リアハウジング、120-制御チップ、121-第1のコントローラ、122-信号発生器、123-導体部品、124-第2のコントローラ、130-駆動部材、131-モータ制御スイッチ、132-モータ、133-モータ回転軸、134-伝動軸アセンブリ、140-ハンドル誘導素子、150-充電インタフェース、161-電源変換モジュール、162-充電スイッチ、163-電気エネルギー貯蔵モジュール、171-駆動歯車、172-従動歯車、190-充電表示灯、200-刃ヘッド、210-ヘッド誘導素子、211-網刃カバー、212-内ブレード、213-保護層、220-刃ヘッドホルダー、230-毛髪貯蔵室、500-ガイドアセンブリ、510-第1の導電シート、511-導電支持アーム、520-第1のワイヤ、530-導通接続アセンブリ、531-第2の導電シート、532-第2のワイヤ、540-導通制御アセンブリ、541-接続部品、5411-接続部材、5412-バリア部材、5413-第1の端、5414-第2の端、542-制御部品、5422-弾性部材、550-網刃接触弾性片、551-第1の弾性片部、5511-第1の接触部、5512-第1の接続アーム、5513-第2の接続アーム、552-第2の弾性片部、5521-第2の接触部、5522-第3の接続アーム、553-接続リング部、611-網刃アセンブリ、612-超音波振幅コイル、613-高周波音波発振回路、614-伝動アセンブリ、615-誘導モジュール回路、618-可動刃調節器、619-粘着クリーナー