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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-07
(45)【発行日】2023-08-16
(54)【発明の名称】半導体集積回路
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/3185 20060101AFI20230808BHJP
   G01R 31/28 20060101ALI20230808BHJP
   H01L 21/822 20060101ALI20230808BHJP
   H01L 27/04 20060101ALI20230808BHJP
【FI】
G01R31/3185
G01R31/28 V
G01R31/28 Y
H01L27/04 T
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019114838
(22)【出願日】2019-06-20
(65)【公開番号】P2021001779
(43)【公開日】2021-01-07
【審査請求日】2022-03-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】佐野 好次
【審査官】小川 浩史
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-194422(JP,A)
【文献】特開平3-233744(JP,A)
【文献】特開昭64-76211(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 31/28-31/3193
H01L 27/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部回路と、
外部と前記内部回路との間で信号を送受信する第1の信号経路と、
外部と前記内部回路との間で信号を送受信する第2の信号経路と、
前記第1の信号経路において外部から受信したコマンドを検出する第1のコマンド検出回路と、
前記第1のコマンド検出回路によるコマンド検出結果を格納するレジスタと、
を含み、
前記レジスタの前記コマンド検出結果が外部から受信した設定コマンドに応じて試験動作を示す場合、前記設定コマンドおよび前記第1の信号経路において外部から受信した信号を前記第2の信号経路から外部に送信する転送動作を実行し、前記レジスタの前記コマンド検出結果が試験動作を示さない場合、前記転送動作を実行することなく前記第1の信号経路と前記第2の信号経路とを互いに独立に動作させる半導体集積回路。
【請求項2】
前記第1の信号経路において外部から受信した信号を、前記レジスタの前記コマンド検出結果に応じて、選択的に前記内部回路に入力するとともに選択的に前記第2の信号経路に転送する第1の入力選択回路と、
前記第2の信号経路において、前記レジスタの前記コマンド検出結果に応じて、前記内部回路から出力された信号を外部に選択的に送信するとともに、前記第1の入力選択回路から転送された信号を外部に選択的に送信する第1の出力選択回路と
を更に含み、前記第1の入力選択回路と前記第1の出力選択回路との間で信号を転送することにより前記転送動作を実行する、請求項1記載の半導体集積回路。
【請求項3】
前記第2の信号経路において外部から受信するコマンドを検出する第2のコマンド検出回路を更に含み、前記レジスタは前記第2のコマンド検出回路によるコマンド検出結果を格納可能であり、前記レジスタの前記コマンド検出結果が逆方向試験動作を示す場合、前記第2の信号経路において外部から受信した信号を前記第1の信号経路から外部に送信する逆方向転送動作を実行する、請求項1又は2記載の半導体集積回路。
【請求項4】
前記第2の信号経路において外部から受信した信号を、前記レジスタの前記コマンド検出結果に応じて、選択的に前記内部回路に入力するとともに選択的に前記第1の信号経路に転送する第2の入力選択回路と、
前記第1の信号経路において、前記レジスタの前記コマンド検出結果に応じて、前記内部回路から出力された信号を外部に選択的に送信するとともに、前記第2の入力選択回路から転送された信号を外部に選択的に送信する第2の出力選択回路と
を更に含み、前記第2の入力選択回路と前記第2の出力選択回路との間で信号を転送することにより前記逆方向転送動作を実行する、請求項3記載の半導体集積回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願開示は、半導体集積回路及び半導体集積回路の試験方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インタフェースが冗長構成されている装置においては、例えば、基本インターフェースと冗長インターフェースとの同一構成を有する2個のインターフェースが設けられる。これら2個のインターフェースを介して通信をする半導体集積回路間では、例えば完全に同一の信号を二重に送受信することにより、一方の通信経路の故障時にも他方の通信経路を介しての通信が可能であることにより、通信の信頼性を確保することができる。冗長構成インターフェースの使用形態は任意であり、例えば、2個のインターフェースを異なる信号の送受信に用いることにより、2倍の信号伝送幅を実現するようにしてもよい。
【0003】
それぞれが冗長構成されたインターフェースを有するN個の半導体集積回路が搭載された装置について、各回路及び接続パスの動作確認を行う場合には、N個の試験装置をN個の半導体集積回路にそれぞれ接続して並列に試験を実行する試験方式が考えられる。或いは、1個の試験装置をN個の半導体集積回路に順次つなぎ替えてN回の試験を逐次実行する試験方式が考えられる。
【0004】
並列試験を行う場合には、N個の試験装置を用意する必要がある。また試験装置台数分のオペレーションが必要であり手間がかかる。また逐次試験を行う場合には、試験装置を繋ぎ替えながらN回の試験を行うことになるのでN倍の時間がかかってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2007-187489号公報
【文献】特開2011-179881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上を鑑みると、冗長構成されたインターフェースを有する複数個の半導体集積回路を効率的に試験できる回路構成が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
半導体集積回路は、内部回路と、外部と前記内部回路との間で信号を送受信する第1の信号経路と、外部と前記内部回路との間で信号を送受信する第2の信号経路と、前記第1の信号経路において外部から受信したコマンドを検出する第1のコマンド検出回路と、前記コマンド検出回路によるコマンド検出結果を格納するレジスタとを含み、前記レジスタの前記コマンド検出結果が外部から受信した設定コマンドに応じて試験動作を示す場合、前記設定コマンドおよび前記第1の信号経路において外部から受信した信号を前記第2の信号経路から外部に送信する転送動作を実行し、前記レジスタの前記コマンド検出結果が試験動作を示さない場合、前記転送動作を実行することなく前記第1の信号経路と前記第2の信号経路とを互いに独立に動作させる。

【発明の効果】
【0008】
少なくとも1つの実施例によれば、冗長構成されたインターフェースを有する複数個の半導体集積回路を効率的に試験できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】試験システムの構成の一例を示す図である。
図2】試験装置の構成の一例を示す図である。
図3】半導体集積回路の構成の一例を示す図である。
図4】試験動作時において試験装置と被評価装置とがやり取りするコマンドシーケンスの一例を示す図である。
図5図1に示す試験システムによる試験動作の一例を示すフローチャートである。
図6】設定コマンドの構成の一例を示す図である。
図7】設定コマンドの構成の別の一例を示す図である。
図8】情報コマンドの構成の一例を示す図である。
図9図9は、選択回路の入出力関係を示す図である。
図10】入力選択回路の動作を規定した表を示す図である。
図11】出力選択回路の動作を規定した表を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。添付の図面において、同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
【0011】
図1は、試験システムの構成の一例を示す図である。図1に示す試験システムは、試験装置10及び被評価装置20とを含む。試験装置10は、プリント基板(PCB:Printed Circuit Board)12上に搭載された半導体集積回路(LSI)13、基本インターフェースコネクタ11-1、及び冗長インターフェースコネクタ11-2を含む。被評価装置20は、プリント基板22-1上に搭載された半導体集積回路23-1及び23-2、基本インターフェースコネクタ21-1及び21-3、及び冗長インターフェースコネクタ21-2及び21-4を含む。被評価装置20は更に、プリント基板22-2上に搭載された半導体集積回路23-3及び23-4、基本インターフェースコネクタ21-5及び21-7、及び冗長インターフェースコネクタ21-6及び21-8を含む。
【0012】
被評価装置20は、エラー情報管理装置26及び共用メモリ25に接続されている。被評価装置20に搭載される半導体集積回路23-1乃至23-4は、例えば、共用メモリ25に対するデータの読み書きを管理するメモリコントローラであってよい。以下の説明では、半導体集積回路23-1乃至23-4が共用メモリ25に対してデータの読み書きを実行する回路であるとして、試験システムの説明を行う。但し、図1に示す試験システムにおいて、試験対象となる半導体集積回路23-1乃至23-4の機能は特に限定されない。
【0013】
図1に示される被評価装置20は4個の半導体集積回路23-1乃至23-4を含むが、半導体集積回路の数は特定の数に限定されず、複数の半導体集積回路が試験対象として設けられていればよい。また試験対象の半導体集積回路は一つの装置(被評価装置20)に設けられている必要はなく、別個の装置として与えられた複数の半導体集積回路が試験装置10による試験の対象となってよい。
【0014】
半導体集積回路23-1乃至23-4の各々は、外部と内部回路との間で信号を送受信する第1の信号経路(図3のP1)と、外部と前記内部回路との間で信号を送受信する第2の信号経路(図3のP2)とを含む。半導体集積回路23-1乃至23-4の各々は、第1の信号経路(基本インターフェース側)において外部から受信した信号を選択的に第2の信号経路(冗長インターフェース側)から外部に送信できる試験動作モードに設定可能である。半導体集積回路23-1、23-2、23-3、及び23-4の第1の信号経路は基本インターフェースコネクタ21-1、21-3、21-5、21-7にそれぞれ接続されている。半導体集積回路23-1、23-2、23-3、及び23-4の第2の信号経路は冗長インターフェースコネクタ21-2、21-4、21-6、21-8にそれぞれ接続されている。試験装置10の半導体集積回路13は、基本インターフェースコネクタ11-1及び冗長インターフェースコネクタ11-2に接続されている。
【0015】
図1において、各信号線は、両方向に信号を送受信可能なシリアル信号線であってよい。例えば送信側に一対の差動信号伝送用の2本の信号線が設けられ、受信側にも一対の差動信号伝送用に2本の信号線が設けられ、合計で4本の信号線により、シリアルに信号を送受信してよい。この場合、送信側及び受信側の装置は、パラレルデータとシリアルデータとの間で信号変換する機能を有し、当該シリアルデータの信号を信号線を介して伝送してよい。
【0016】
基本インターフェースと冗長インターフェースとは、同一構成を有する2個のインターフェースである。これら2個のインターフェースを介して通信をする半導体集積回路間では、例えば同一の信号を二重に送受信してよい。この構成においては、一方の通信経路の故障時にも他方の通信経路を介しての通信が可能であることにより、通信の信頼性を確保することができる。例えばプロセッサ等を被評価装置20に接続し、半導体集積回路23-1乃至23-4をメモリコントローラとして通常動作させる構成とした場合には、基本インターフェースと冗長インターフェースとが、同一構成を有する二重の信号経路として用いられてよい。
【0017】
図1に示す試験システムにおいては、試験を効率的に実行するために、半導体集積回路23-1乃至23-4のうち隣接する半導体集積回路間において基本インターフェースと冗長インターフェースとをケーブル等の信号線で接続する。これにより、半導体集積回路23-1乃至23-4が縦続接続された一つの伝搬経路を形成する。このようにチェーン接続された4個の半導体集積回路23-1乃至23-4を、半導体集積回路13の2つの入出力ポイントに接続する。
【0018】
具体的には、4個の半導体集積回路23-1乃至23-4のうちでi番目(i:1~3の整数)の半導体集積回路における第2の信号経路(冗長インターフェース側)とi+1番目の半導体集積回路における第1の信号経路(基本インターフェース側)とを接続する。これにより、4個の半導体集積回路23-1乃至23-4を縦続接続して一つの伝搬経路を形成している。1番目の半導体集積回路23-1の第1の信号経路は、基本インターフェースコネクタ21-1及び11-1を介して、試験装置10側の半導体集積回路13に接続されている。4番目の半導体集積回路23-4の第2の信号経路は、冗長インターフェースコネクタ21-8及び11-2を介して、試験装置10側の半導体集積回路13に接続されている。
【0019】
上記の接続状態とした構成において、試験装置10により、半導体集積回路23-1乃至23-4の動作試験を、基本インターフェースコネクタ及び冗長インターフェースコネクタの接続試験と共に実行する。まず、試験装置10により、一つの伝搬経路の一端(21-1)から、一つの伝搬経路を介して4個の半導体集積回路23-1乃至23-4に設定コマンドを順次伝搬させることにより、4個の半導体集積回路23-1乃至23-4を試験動作モードに設定する。
【0020】
ここで試験動作モードとは、前述のように、半導体集積回路23-1乃至23-4の各々において、第1の信号経路において外部から受信した信号を選択的に第2の信号経路から外部に送信する転送動作を実行できる動作モードである。具体的には、設定コマンドがi番目の半導体集積回路の第1の信号経路(基本インターフェース側)に供給されると、当該半導体集積回路が試験動作モードに設定される。i番目の半導体集積回路が試験動作モードに設定されることにより、当該設定コマンドは第1の信号経路(基本インターフェース側)から第2の信号経路(冗長インターフェース側)に転送され出力される。次のi+1番目の半導体集積回路は、i番目の半導体集積回路の冗長インターフェース側から転送されてきた設定コマンドを基本インターフェース側にて受信し、i番目の半導体集積回路と同様に試験動作モードに設定されると共に設定コマンドを次段に転送する。
【0021】
上記の設定後、試験装置10により、上記一端(21-1)から、一つの伝搬経路を介して4個の半導体集積回路23-1乃至23-4に動作コマンドを順次伝搬させる。これにより、4個の半導体集積回路23-1乃至23-4の各々において上記動作コマンドに基づいた内部回路の動作を実行させる。そして、4個の半導体集積回路23-1乃至23-4の各々において上記動作コマンドに基づき実行された内部回路の動作に応じたデータを、一つの伝搬経路を介して伝搬させ、一つの伝搬経路の他端(21-8)から、試験装置10に取り込む。以上の動作を実行することにより、半導体集積回路23-1乃至23-4の試験を行うことができる。
【0022】
上記データとして動作完了を示すデータが試験装置10に取り込まれない場合、又は上記データとしてエラーを示すデータが試験装置10に取り込まれた場合、試験装置10は被評価装置20から障害に関する情報を収集する動作を実行する。具体的には、4個の半導体集積回路23-1乃至23-4の状況を示す情報を、一つの伝搬経路を介して伝搬させ、試験装置10に取り込む情報収集動作を実行する。これにより、障害の発生箇所や障害の種類等を示す詳細な情報を収集して、問題の特定及び解決に適宜利用することが可能となる。
【0023】
以上に概略を説明した試験動作については、後ほど詳細に説明する。
【0024】
図2は、試験装置10の構成の一例を示す図である。図2及び以降の同様の図において、各ボックスで示される各機能ブロックと他の機能ブロックとの境界は、基本的には機能的な境界を示すものであり、物理的な位置の分離、電気的な信号の分離、制御論理的な分離等に対応するとは限らない。図示の装置は、各機能ブロックの機能を有する電子回路ブロックを組み合わせて実現したハードウェア構成でもよいし、電子回路である汎用のプロセッサにおいてソフトウェアを実行することにより各機能ブロックの機能を実現したソフトウェア構成でもよい。ハードウェアの場合、各機能ブロックは、他のブロックと物理的にある程度分離された1つのハードウェアモジュールであってもよいし、或いは他のブロックと物理的に一体となったハードウェアモジュール中の1つの機能を示したものであってもよい。ソフトウェアの場合、各機能ブロックは、他のブロックと論理的にある程度分離された1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、或いは他のブロックと論理的に一体となったソフトモジュール中の1つの機能を示したものであってもよい。
【0025】
半導体集積回路13は、書き込み及び読み出し回路14、情報コマンド送受信回路15、設定コマンド送信回路16、及び選択回路17を含む。設定コマンド送信回路16は、半導体集積回路23-1乃至23-4の試験動作のために設定コマンドを送信する。設定コマンドは、選択回路17を介して、基本インターフェースコネクタ11-1又は冗長インターフェースコネクタ11-2から、半導体集積回路23-1乃至23-4に供給される。設定コマンドにより、4個の半導体集積回路23-1乃至23-4が試験動作モードに設定される。
【0026】
なお上記の設定コマンドを半導体集積回路23-1乃至23-4に伝搬させる方向としては、基本インターフェースコネクタ21-1から冗長インターフェースコネクタ21-8に向かう方向(順方向)であるとして説明した。信号伝搬方向としては、後述するように、この順方向に加え、冗長インターフェースコネクタ21-8から基本インターフェースコネクタ21-1に向かう逆方向にも同様に信号を伝搬可能であってよい。両方向に信号を伝搬させて試験可能とすることにより、より信頼性のある試験を実行することが可能となる。
【0027】
書き込み及び読み出し回路14は、半導体集積回路23-1乃至23-4を試験するために、半導体集積回路23-1乃至23-4に対する書き込み動作及び読み出し動作を実行する回路である。書き込み及び読み出し回路14は、選択回路17を介して、基本インターフェースコネクタ11-1又は冗長インターフェースコネクタ11-2から、書き込み動作又は読み出し動作を指示する動作コマンドを半導体集積回路23-1乃至23-4に送信する。この動作コマンドは、後述するSREQコマンドに相当する。また書き込み及び読み出し回路14は、半導体集積回路23-1乃至23-4から読み出された読み出しデータを、基本インターフェースコネクタ11-1又は冗長インターフェースコネクタ11-2及び選択回路17を介して読み込む。
【0028】
被評価装置20側に設けられた4個の半導体集積回路23-1乃至23-4の各々において、内部回路が上記動作コマンドに基づいた動作を実行する。半導体集積回路23-1乃至23-4が共用メモリ25に対してデータ読み書きをする回路の場合、この動作としては、最初の命令に応じて共用メモリ25に対してデータを書き込みし、次の命令に応じて共用メモリ25から当該データを読み出す動作であってよい。書き込み及び読み出し回路14において、書き込みしたデータと読み出されたデータとを照合することで、半導体集積回路23-1乃至23-4の動作を確認することができる。書き込み及び読み出し回路14は、検出したエラー情報を情報コマンド送受信回路15に供給してよい。
【0029】
情報コマンド送受信回路15は、障害に関する情報を被評価装置20から収集するために、情報コマンドを送信する。情報コマンドは、選択回路17を介して、基本インターフェースコネクタ11-1又は冗長インターフェースコネクタ11-2から、半導体集積回路23-1乃至23-4に供給される。この情報コマンドに応答して半導体集積回路23-1乃至23-4が動作することで、障害の状況等を示すエラー情報等が、チェーン接続の伝搬経路を介して伝搬し、試験装置10に取り込まれる。エラー情報等は情報応答コマンドとして情報コマンド送受信回路15により受信されてよい。
【0030】
情報コマンド送受信回路15からのエラー情報等のデータの読み出し、及び設定コマンド送信回路16への設定コマンド等の設定は、試験装置10の外部からオペレータが手動で行うことが可能である。この際、例えばJTAG(Joint Test Action Group)等の方式により、データの読み出し及び書き込み(設定)を行ってよい。
【0031】
図3は、半導体集積回路の構成の一例を示す図である。図3には、半導体集積回路23-1の構成を代表として示すが、半導体集積回路23-2乃至23-4も同一の構成を有してよい。
【0032】
半導体集積回路23-1は、コマンド検出回路30、入力選択回路31、出力選択回路32、コマンド検出回路33、入力選択回路34、出力選択回路35、内部回路36、及び選択回路37を含む。半導体集積回路23-1は更に複数のレジスタ(フラグ)を含む。これらのレジスタは、TEST-MODEレジスタ38-1、TEST-RVSレジスタ38-2、TEST-FIRSTレジスタ38-3、TEST-LASTレジスタ38-4、出力フラグレジスタ38-5、及びエラー情報レジスタ38-6を含む。
【0033】
内部回路36は、半導体集積回路23-1が通常動作時に実行すべき種々の機能を備えた回路である。第1の信号経路P1は、外部(基本インターフェースコネクタ21-1側)と内部回路36との間で信号を送受信する。第2の信号経路P2は、外部(冗長インターフェースコネクタ21-2側)と内部回路36との間で信号を送受信する。半導体集積回路23-1がメモリコントローラである場合、内部回路36はメモリコントローラとして、共用メモリ25に対するデータ書き込み動作及びデータ読み出し動作を実行する。通常動作中には、第1の信号経路P1と第2の信号経路P2とは、外部と内部回路36との間で同一のデータを二重に送受信する経路として用いられてよい。試験動作中には、入力選択回路31、出力選択回路32、入力選択回路34、及び出力選択回路35を介して、データ第1の信号経路P1と第2の信号経路P2と一方から他方に、内部回路36を介することなくデータを転送することができる。
【0034】
コマンド検出回路30は、第1の信号経路P1において外部から基本インターフェースコネクタ21-1を介して受信したコマンドを検出する。コマンド検出回路30は、受信したコマンドのデコード結果に応じてレジスタ38-1乃至38-4に対してデータを適宜設定する。即ち、レジスタ38-1乃至38-4は、コマンド検出回路30によるコマンド検出結果(デコード結果)を格納する。
【0035】
具体的には、テスト動作を設定する設定コマンドをコマンド検出回路30が受信した場合、TEST-MODEレジスタ38-1には、試験動作を指定する値(例えば“1”)が設定される。TEST-MODEレジスタ38-1の値“1”は試験動作を示し、値“0”は通常動作を示す。また試験動作を逆方向に行う場合、それを示す設定コマンド等をコマンド検出回路30が受信すると、逆方向を指定する値(例えば“1”)がTEST-RVSレジスタ38-2にも設定される。ここで逆方向とは、前述のように、図1において冗長インターフェースコネクタ21-8から基本インターフェースコネクタ21-1へ向かう方向のことである。試験動作を順方向(図1において基本インターフェースコネクタ21-1から冗長インターフェースコネクタ21-8へ向かう方向)に信号を伝搬させて実行する場合、TEST-RVSレジスタ38-2には値“0”が設定されてよい。
【0036】
選択回路37は、TEST-MODEレジスタ38-1の値及びTEST-RVSレジスタ38-2の値に応じて、順方向試験を示す信号S-TF及び逆方向試験を示す信号S-TRを出力する。図9に示されるように、TEST-MODEレジスタ38-1の値が“0”の場合(通常動作の場合)、信号S-TF及び信号S-TRは共に“0”となる。TEST-MODEレジスタ38-1が“1”でTEST-RVSレジスタ38-2が“0”である場合、信号S-TF及び信号S-TRは“1”及び“0”となる。TEST-MODEレジスタ38-1が“1”でTEST-RVSレジスタ38-2が“1”である場合、信号S-TF及び信号S-TRは“0”及び“1”となる。
【0037】
以下では、順方向に信号を伝搬させて試験を行う場合について説明する。
【0038】
入力選択回路31及び出力選択回路32は、レジスタ38-1及び38-2のコマンド検出結果が試験動作(順方向)を示す場合、第1の信号経路P1において外部から受信した信号を第2の信号経路P2から外部に送信する転送動作を実行する。入力選択回路31及び出力選択回路32には、順方向試験を示す信号S-TFが入力されており、この信号S-TFの値に基づいて、コマンド検出結果に応じた動作が実行される。入力選択回路31及び出力選択回路32は、レジスタ38-1及び38-2のコマンド検出結果が試験動作を示さない場合(即ち通常動作時)、上記の転送動作を実行しない。従って、通常動作時には、第1の信号経路P1と第2の信号経路P2とは、外部と内部回路36との間で互いに独立に動作することになる。
【0039】
入力選択回路31は、第1の信号経路P1において外部から受信した信号を、レジスタ38-1及び38-2のコマンド検出結果に応じて、選択的に内部回路36に入力するとともに選択的に第2の信号経路P2に転送する。具体的には、試験動作時には、受信信号を内部回路36に供給すると共に第2の信号経路P2に転送し、通常動作時には、受信信号を内部回路36に供給し第2の信号経路P2には転送しない。また後述するように、試験動作時において、全ての受信信号(コマンド及びデータ)を内部回路36に供給するのではなく、選択的に一部の受信信号(コマンド及びデータ)を内部回路36に供給してよい。
【0040】
出力選択回路32は、第2の信号経路P2において、レジスタ38-1及び38-2のコマンド検出結果に応じて、内部回路36から出力された信号を外部に選択的に送信するとともに、入力選択回路31から転送された信号を外部に選択的に送信する。具体的には、試験動作時には、内部回路36から出力された信号を選択的に外部に送信すると共に入力選択回路31から転送された信号を外部に選択的に送信し、通常動作時には、内部回路36から出力された信号を外部に送信する。
【0041】
コマンド検出回路33、入力選択回路34、及び出力選択回路35は、逆方向に信号を伝搬させて試験動作を実行する場合に、上記説明したコマンド検出回路30、入力選択回路31、及び出力選択回路32とそれぞれ同様の動作を実行する。なお信頼性向上のために、コマンド検出回路30、入力選択回路31、出力選択回路32、コマンド検出回路33、入力選択回路34、及び出力選択回路35を含む試験動作用の回路及び信号経路は、冗長構成(二重に設ける構成)としてもよい。
【0042】
TEST-FIRSTレジスタ38-3及びTEST-LASTレジスタ38-4は、当該半導体集積回路がチェーン接続された一つの伝搬経路において何番目に位置するかに応じて値が設定されるレジスタである。チェーン接続上での並び順において先頭の半導体集積回路23-1においては、TEST-FIRSTレジスタ38-3は、先頭であることを示す値(例えば“1”)に設定される。チェーン接続上での並び順において末尾の半導体集積回路23-4においては、TEST-LASTレジスタ38-4は、末尾であることを示す値(例えば“1”)に設定される。半導体集積回路23-1においてTEST-LASTレジスタ38-4は値“0”に設定され、半導体集積回路23-4においてTEST-FIRSTレジスタ38-3は値“0”に設定される。それ以外の半導体集積回路23-2及び23-3においては、TEST-FIRSTレジスタ38-3とTEST-LASTレジスタ38-4とは両方ともに値“0”に設定される。これらレジスタ値の設定の仕方及びこれらレジスタ値に基づいた制御については、後ほど詳細に説明する。
【0043】
図4は、試験動作時において試験装置10と被評価装置20とがやり取りするコマンドシーケンスの一例を示す図である。まず図4(a)に示す書き込み動作が実行され、その後図4(b)に示す読み出し動作が実行される。
【0044】
図4(a)に示されるように、最初に試験装置10から被評価装置20に設定コマンド(図に示されるCMD(設定))を送信する。設定終了後、試験装置10は、START-REQUESTコマンド(図に示されるCMD(SREQ))を発行する。書き込み動作において、試験装置10はSREQコマンドに続いて書き込みデータ(DATA(ライト))を送信し、全ての書き込みデータを送信後、LAST-DATA-FLAGコマンド(図に示されるCMD(LDF))を発行する。被評価装置20では、受信した書き込みデータを共用メモリ25に書き込んだ後に、書き込み動作完了を示すTERMコマンド(図に示されるCMD(TERM))を送信する。試験装置10は、TERMコマンドを受信することにより、書き込み命令の終了を判断し、その後に読み出し動作を実行する。
【0045】
図4(b)に示されるように、試験装置10が読み出し動作を指定するSREQコマンド(図に示されるCMD(SREQ))を発行すると、これに応答して、被評価装置20が読み出しデータ(図に示されるDATA(リード))を試験装置10に送信する。被評価装置20は、読み出しデータを送信後に、読み出し動作完了を示すTERMコマンド(図に示されるCMD(TERM))を発行する。試験装置10は、書き込みデータと読み出しデータとを比較することにより、障害の有無を判定する。障害があると判定した場合、試験装置10は、情報コマンド(図に示されるCMD(情報))を被評価装置20に送信する。被評価装置20は、当該情報コマンドに応答して、障害の状況や内容等を示すエラー情報を情報コマンド(図に示されるCMD(情報応答))として試験装置10に返信する。試験装置10及びオペレータは、エラー情報に基づいて、被評価装置20の状態を評価することができる。
【0046】
図5は、図1に示す試験システムによる試験動作の一例を示すフローチャートである。なお図5において、フローチャートに記載された各ステップの実行順序は一例にすぎず、本願の意図する技術範囲が、記載された実行順番に限定されるものではない。例えば、Aステップの次にBステップが実行されるように本願に説明されていたとしても、Aステップの次にBステップを実行することが可能なだけでなく、Bステップの次にAステップを実行することが、物理的且つ論理的に可能である場合がある。この場合、どちらの順番でステップを実行しても、当該フローチャートの処理に影響する全ての結果が同一であるならば、本願に開示の技術の目的のためには、Bステップの次にAステップが実行されてもよいことは自明である。Aステップの次にBステップが実行されるように本願に説明されていたとしても、上記のような自明な場合を本願の意図する技術範囲から除外することを意図するものではなく、そのような自明な場合は、当然に本願の意図する技術範囲内に属する。
【0047】
ステップS1において、オペレータが、JTAGコマンド等を用いることにより、試験装置10の半導体集積回路13に対して設定コマンドを入力する。設定コマンドは、半導体集積回路23-1乃至23-4に対して、TEST-MODEレジスタ38-1、TEST-RVSレジスタ38-2、TEST-FIRSTレジスタ38-3、及びTEST-LASTレジスタ38-4等の設定を行うためのものである。
【0048】
ステップS2において、試験装置10は試験動作手順を開始する。ステップS3において、試験装置10はまず設定コマンドを発行する。設定コマンドを受信した半導体集積回路23-1は、コマンド検出結果(デコード結果)に応じて、試験動作に関する設定を各レジスタに対して行うとともに、次段の半導体集積回路23-2へ設定コマンドを転送する。次段以降の半導体集積回路23-2乃至23-4は、半導体集積回路23-1と同じ動作を繰り返す。設定コマンドにより、TEST-MODEレジスタ38-1及びTEST-RVSレジスタ38-2は、全ての半導体集積回路において同一値(例えば順方向の試験動作を示す値)に設定される。また半導体集積回路23-1においてはTEST-FIRSTレジスタ38-3が先頭であることを示す値“1”に設定され、半導体集積回路23-4においてはTEST-LASTレジスタ38-4が末尾であることを示す値“1”に設定される。
【0049】
図6は設定コマンドの構成の一例を示す図である。この設定コマンド例では、ヘッダ、ペイロード、及びテイルを有するパケット形式で設定コマンドが伝送される。ヘッダ部分には、ヘッダコードと、当該パケットが設定コマンドであることを示すコードと、試験動作を設定する指示(TEST-MODE)、逆方向試験を設定する指示(RVS)、及び先頭LSIを設定する指示(FIRST)とが含まれる。またテイル部分には、パケットの終了位置であることを示すテイルコードが含まれる。
【0050】
ヘッダ部分に含まれる試験動作を設定する指示(TEST-MODE)に応じて、半導体集積回路23-1乃至23-4の各々では、TEST-MODEレジスタ38-1に値“1”を設定してよい。またヘッダ部分に含まれる逆方向試験を設定する指示(RVS)が値“1”である場合、半導体集積回路23-1乃至23-4の各々では、TEST-RVSレジスタ38-2に値“1”を設定してよい。逆方向試験を設定する指示(RVS)が値“0”である場合、半導体集積回路23-1乃至23-4の各々では、TEST-RVSレジスタ38-2に値“0”を設定してよい。
【0051】
半導体集積回路23-1乃至23-4の各々は、自らが先頭の半導体集積回路であるか否かを、ヘッダ部分に含まれる先頭LSIを設定する指示(FIRST)に基づいて判断する。この先頭LSIを設定する指示(FIRST)として、例えばヘッダ中において所定位置にあるビットが値“1”に設定されていてよい。最初に設定コマンドを受信した半導体集積回路23-1は、先頭LSIを設定する当該指示に応じて、TEST-FIRSTレジスタ38-3に値“1”を設定すると共に、ヘッダ中において上記所定位置にあるビットの値を“0”に修正する。半導体集積回路23-1は、この修正後の設定コマンドを、次段以降の半導体集積回路23-2乃至23-4に転送する。次段以降の半導体集積回路23-2乃至23-4では、受信した設定コマンドにおいて先頭LSIを設定する指示に相当するビットの値が“0”になっているので、自らが先頭ではないことを判断できる。
【0052】
ペイロード部分では、末尾の半導体集積回路23-4の有するLSI-IDに対応する位置には、末尾の半導体集積回路であることを示す値“1”が設定されており、他のビット位置には値“0”が設定されている。図1に示す試験システムの例では、半導体集積回路23-1乃至23-4がそれぞれLSI-IDとして“1”、“2”、“3”、及び“4”を与えられているとする。ペイロード部分では、末尾の半導体集積回路23-4が有するLSI-ID“4”に対応するビット位置である4番目のビット位置に、末尾であることを示す値“1”が設定されている。これにより、半導体集積回路23-1乃至23-4の各々は、自らが末尾の半導体集積回路であるか否かを判断することができる。
【0053】
図7は設定コマンドの構成の別の一例を示す図である。この設定コマンド例では、ヘッダ、ペイロード、及びテイルを有するパケット形式で設定コマンドが伝送される。ヘッダ部分には、ヘッダコードと、当該パケットが設定コマンドであることを示すコードと、逆方向試験を設定する指示(RVS)、及び先頭LSIを設定する指示(FIRST)とが含まれる。またテイル部分には、パケットの終了位置であることを示すテイルコードが含まれる。
【0054】
TEST-RVSレジスタ38-2及びTEST-FIRSTレジスタ38-3については、図6に示す設定コマンド例と同様に、ヘッダ部分に含まれる逆方向試験を設定する指示(RVS)及び先頭LSIを設定する指示(FIRST)に基づいて設定すればよい。
【0055】
図7の設定コマンド例では、先頭LSIを設定する指示に基づいて行われてよい。ペイロード部分における最初の32ビット(1行目の32ビット)は、TEST-MODE設定ビットとして機能する。試験装置10が送信する設定コマンドにおいては、図7に示されるようにペイロード部分におけるTEST-MODE設定ビット(最初の32ビット)のうちで1ビット目のみが値“1”に設定されている。この設定コマンドを受信した半導体集積回路23-1は、TEST-MODE設定ビットの何れかのビットに値“1”を検出すると、TEST-MODEレジスタ38-1に値“1”を設定すると共に、TEST-MODE設定ビットを右に1ビットシフトする。2番目の半導体集積回路23-2が受け取る設定コマンドにおいて、ペイロード部分におけるTEST-MODE設定ビットは2ビット目のみが値“1”となっている。この設定コマンドを受信した半導体集積回路23-2は、TEST-MODE設定ビットの何れかのビットに値“1”を検出すると、TEST-MODEレジスタ38-1に値“1”を設定すると共に、TEST-MODE設定ビットを右に1ビットシフトする。このようにして、TEST-MODE設定ビットにおいて値“1”であるビットの位置が順次右にシフトされていく。
【0056】
ペイロード部分における2行目の32ビットは、TEST-LAST設定ビットとして機能する。半導体集積回路23-1乃至23-4の各々は、TEST-MODE設定ビットにおいて値“1”であるビットの位置と、TEST-LAST設定ビットにおいて値“1”であるビットの位置とが一致した設定コマンドを受信すると、自らが末尾であると判断する。図7に示す例では、TEST-LAST設定ビットにおいて4番目のビット位置が値“1”となっているので、半導体集積回路23-4のみが、自らが末尾であると判断して、TEST-LASTレジスタ38-4に値“1”を設定する。
【0057】
図5に戻りステップS4において、試験装置10は書き込み動作を実行する。具体的には、試験装置10は、半導体集積回路23-1乃至23-4に対して書き込みを指示するSREQコマンド、書き込みデータ、及びLDFコマンド(LAST-DATA-FLAGコマンド)を発行する。半導体集積回路23-1乃至23-4においては、レジスタ38-1乃至38-4の設定値に基づいて動作する入力選択回路31、出力選択回路32、入力選択回路34、及び出力選択回路35により、コマンド及びデータの入力動作及び転送動作が制御される。
【0058】
図10は入力選択回路31及び34の動作を規定した表を示す図である。図10に示されるように入力選択回路31及び34が動作することで、各コマンド及びデータが、半導体集積回路23-1乃至23-4の内部回路36に入力されると共に、半導体集積回路23-1乃至23-4の間で転送される。図10に示される信号S-TF及び信号S-TRは、図3に示されるように選択回路37から出力され、前述のように試験動作モード及び試験動作方向を示す信号である。信号S-INF及び信号S-TRFは、入力選択回路31から出力される信号であり、それぞれ内部回路36への入力信号及び第2の信号経路P2側への転送信号である。信号S-INR及び信号S-TRRは、入力選択回路34から出力される信号であり、それぞれ内部回路36への入力信号及び第1の信号経路P1側への転送信号である。
【0059】
図10に規定されるように、信号S-TF及び信号S-TRの両方が値“0”である場合には、通常動作モードであるので、入力選択回路31が受信した全てのコマンド及びデータは入力信号S-INF又はS-INRとして内部回路36に入力される。このとき、第1の信号経路P1と第2の信号経路P2との間での転送信号S-TRF及びS-TRRは抑止される。
【0060】
試験動作モードである場合、先頭の半導体集積回路(図10に示すLSI1)については、全てのコマンド及びデータが、S-INF又はS-INRとして内部回路36へ入力されると共に、S-TRF又はS-TRRとして反対側の信号経路に転送される。先頭以外の半導体集積回路(図10に示すLSI2~LSI4)については、試験装置10からのコマンド及びデータが、S-INF又はS-INRとして内部回路36へ入力される。また全てのコマンド及びデータが、S-TRF又はS-TRRとして反対側の信号経路に転送される。
【0061】
図11は、出力選択回路32の動作を規定した表を示す図である。出力選択回路35の動作についても同様である。図11に示されるように出力選択回路32が動作することで、各コマンド及びデータが、半導体集積回路23-1乃至23-4の間で転送されると共に、内部回路36からの出力データが外部に送信される。信号S-TF、S-TR、及びS-TRFの意味については前述の通りである。信号S-OUTは、図3に示されるように、内部回路36から出力されて出力選択回路32に入力される信号である。
【0062】
なお図10図11に示されるように、半導体集積回路23-1乃至23-4の並び順における位置(先頭であるか末尾であるか等の位置)に基づいて、コマンド及びデータの供給先や供給の有無等を異ならせるようにして、選択的な信号供給動作を実現している。これにより、不要な情報の入力や不要な情報の転送を回避し、効率的で且つ適切な試験動作を実現することができる。
【0063】
図5のステップS4において、試験装置10が書き込み動作を実行すると、半導体集積回路23-1乃至23-4は、試験装置10から書き込み動作を指示する動作コマンド及び書き込みデータを受信する。先頭の半導体集積回路23-1においては、信号S-TF及びTEST-FIRSTレジスタ38-3が値“1”であるため、図10に示されるように、受信コマンド及び書き込みデータは内部回路36に入力されると共に、第2の信号経路P2側の出力選択回路32に転送される。内部回路36は、入力されたコマンドに基づき動作し、書き込みデータを共用メモリ25に書き込む。
【0064】
半導体集積回路23-1においては、TEST-FIRSTレジスタ38-3が値“1”であり、TEST-LASTレジスタ38-4が値“0”である。従って半導体集積回路23-1の出力選択回路32においては、図11に示されるように、信号S-TRFとして受け取ったコマンド及び書き込みデータ、並びに信号S-OUTとして受け取った内部回路36から出力されるTERMコマンドを外部に送信する。このTERMコマンド出力時に、図3に示される出力フラグレジスタ38-5を値“1”に設定する。また内部回路36がエラー情報を生成した場合、当該エラー情報はエラー情報レジスタ38-6に格納される。
【0065】
半導体集積回路23-2は、半導体集積回路23-1からコマンド及び書き込みデータを受信する。半導体集積回路23-2では、信号S-TFが値“1”であり、TEST-FIRSTレジスタ38-3が値“0”である。従って、図10に示されるように、試験装置10から受信したコマンド及び書き込みデータのみが内部回路36に入力されると共に、全ての受信したコマンド及び書き込みデータが第2の信号経路P2側の出力選択回路32に転送される。内部回路36は、入力されたコマンドに基づき動作し、書き込みデータを共用メモリ25に書き込む。
【0066】
半導体集積回路23-2においては、TEST-FIRSTレジスタ38-3が値“0”であり、TEST-LASTレジスタ38-4が値“0”である。従って半導体集積回路23-2の出力選択回路32においては、図11に示されるように、信号S-TRFとして受け取ったSREQコマンド、LDFコマンド、及び書き込みデータを外部に送信する。また信号S-TRFとして受け取った前段の半導体集積回路からのTERMコマンドについては一時的に保持しておき、信号S-OUTとして内部回路36から受け取ったTERMコマンドと比較し、両者が一致した場合に当該TERMコマンドを外部に送信する。なお比較したTERMコマンドのいずれか一方にエラー情報が含まれている場合には、当該エラー情報を含めてTERMコマンドを外部に送信する。このTERMコマンド出力時に、図3に示される出力フラグレジスタ38-5を値“1”に設定する。また、内部回路36がエラー情報を生成した場合、当該エラー情報はエラー情報レジスタ38-6に格納される。
【0067】
半導体集積回路23-3は、半導体集積回路23-2からコマンド及び書き込みデータを受信する。半導体集積回路23-3の動作は半導体集積回路23-2の動作と同一である。
【0068】
半導体集積回路23-4は、半導体集積回路23-3からコマンド及び書き込みデータを受信する。半導体集積回路23-4では、信号S-TFが値“1”であり、TEST-FIRSTレジスタ38-3が値“0”である。従って、図10に示されるように、試験装置10から受信したコマンド及び書き込みデータのみが内部回路36に入力されると共に、全ての受信したコマンド及び書き込みデータが第2の信号経路P2側の出力選択回路32に転送される。内部回路36は、入力されたコマンドに基づき動作し、書き込みデータを共用メモリ25に書き込む。
【0069】
半導体集積回路23-4においては、TEST-FIRSTレジスタ38-3が値“0”であり、TEST-LASTレジスタ38-4が値“1”である。従って半導体集積回路23-4の出力選択回路32においては、図11に示されるように、信号S-TRFとして受け取ったSREQコマンド及びLDFコマンドを外部に送信するが、信号S-TRFとして受け取った書き込みデータについては破棄する。また信号S-TRFとして受け取った前段の半導体集積回路からのTERMコマンドについては一時的に保持しておき、信号S-OUTとして内部回路36から受け取ったTERMコマンドと比較し、両者が一致した場合に当該TERMコマンドを外部に送信する。なお比較したTERMコマンドのいずれか一方にエラー情報が含まれている場合には、当該エラー情報を含めてTERMコマンドを外部に送信する。TERMコマンド出力時に、図3に示される出力フラグレジスタ38-5を値“1”に設定する。また内部回路36がエラー情報を生成した場合、当該エラー情報はエラー情報レジスタ38-6に格納される。
【0070】
図5のステップS5において、試験装置10は、TERMコマンドを受信したか否かを判定する。試験装置10は、TERMコマンドを受信するまで、ステップS5のTERM受信判定処理を繰り返す。試験装置10は、TERMコマンドを受信すると書き込み命令が完了したと判断し、ステップS6に処理を進める。なお被評価装置20から送られてきたSREQコマンド及びLDFコマンドは、試験装置10において破棄してよい。
【0071】
ステップS6において、試験装置10は、TERMコマンドにエラー情報が含まれるか否かを判定する。エラー情報が含まれない場合には、書き込み命令が正常に終了したと判断して、処理はステップS7に進む。
【0072】
ステップS7において、試験装置10は、被評価装置20に対して読み出し動作を指示するSREQコマンドを発行する。先頭の半導体集積回路23-1においては、信号S-TF及びTEST-FIRSTレジスタ38-3が値“1”であるため、図10に示されるように、受信コマンドは内部回路36に入力されると共に、第2の信号経路P2側の出力選択回路32に転送される。内部回路36は、入力されたコマンドに基づき動作し、共用メモリ25からデータを読み出す。
【0073】
半導体集積回路23-1においては、TEST-FIRSTレジスタ38-3が値“1”であり、TEST-LASTレジスタ38-4が値“0”である。従って半導体集積回路23-1の出力選択回路32においては、図11に示されるように、信号S-TRFとして受け取ったコマンド、及び信号S-OUTとして受け取った内部回路36から出力されるTERMコマンドを外部に送信する。また信号S-OUTとして受け取った内部回路36から出力される読み出しデータは破棄される。TERMコマンド出力時に、図3に示される出力フラグレジスタ38-5を値“1”に設定する。また内部回路36がエラー情報を生成した場合、当該エラー情報はエラー情報レジスタ38-6に格納される。
【0074】
読み出しデータを破棄するのは、半導体集積回路23-1乃至23-4の各々は共用メモリ25の同一アドレスからデータを読み出すので、各々が読み出すデータは同一であるためである。チェーン接続における末尾の半導体集積回路23-4において読み出されたデータを試験装置10に送信すればよく、それ以外の半導体集積回路23-1乃至23-3において読み出されたデータは破棄してしまってよい。但し読み出しデータが正常に完了したか否かを示すTERMコマンドは半導体集積回路23-1乃至23-4間で照合してから試験装置10に送信している。従って、このTERMコマンドに基づいて、末尾以外の半導体集積回路23-1乃至23-3における読み出し動作に問題があるか否かを判断することができる。
【0075】
半導体集積回路23-2は、半導体集積回路23-1からコマンドを受信する。半導体集積回路23-2では、信号S-TFが値“1”であり、TEST-FIRSTレジスタ38-3が値“0”である。従って、図10に示されるように、試験装置10から受信したコマンドのみが内部回路36に入力されると共に、全ての受信したコマンドが第2の信号経路P2側の出力選択回路32に転送される。内部回路36は、入力されたコマンドに基づき動作し、共用メモリ25からデータを読み出す。
【0076】
半導体集積回路23-2においては、TEST-FIRSTレジスタ38-3が値“0”であり、TEST-LASTレジスタ38-4が値“0”である。従って半導体集積回路23-2の出力選択回路32においては、図11に示されるように、信号S-TRFとして受け取ったSREQコマンドを外部に送信する。また信号S-TRFとして受け取った前段の半導体集積回路からのTERMコマンドについては一時的に保持しておき、信号S-OUTとして内部回路36から受け取ったTERMコマンドと比較し、両者が一致した場合に当該TERMコマンドを外部に送信する。なお比較したTERMコマンドのいずれか一方にエラー情報が含まれている場合には、当該エラー情報を含めてTERMコマンドを外部に送信する。また信号S-OUTとして受け取った内部回路36から出力される読み出しデータは破棄される。TERMコマンド出力時に、図3に示される出力フラグレジスタ38-5を値“1”に設定する。また内部回路36がエラー情報を生成した場合、当該エラー情報はエラー情報レジスタ38-6に格納される。
【0077】
半導体集積回路23-3は、半導体集積回路23-2からコマンドを受信する。半導体集積回路23-3の動作は半導体集積回路23-2の動作と同一である。
【0078】
半導体集積回路23-4は、半導体集積回路23-3からコマンドを受信する。半導体集積回路23-4では、信号S-TFが値“1”であり、TEST-FIRSTレジスタ38-3が値“0”である。従って、図10に示されるように、試験装置10から受信したコマンドのみが内部回路36に入力されると共に、全ての受信したコマンドが第2の信号経路P2側の出力選択回路32に転送される。内部回路36は、入力されたコマンドに基づき動作し、共用メモリ25からデータを読み出す。
【0079】
半導体集積回路23-4においては、TEST-FIRSTレジスタ38-3が値“0”であり、TEST-LASTレジスタ38-4が値“1”である。従って半導体集積回路23-4の出力選択回路32においては、図11に示されるように、信号S-TRFとして受け取ったSREQコマンドを外部に送信する。また信号S-TRFとして受け取った前段の半導体集積回路からのTERMコマンドについては一時的に保持しておき、信号S-OUTとして内部回路36から受け取ったTERMコマンドと比較し、両者が一致した場合に当該TERMコマンドを外部に送信する。なお比較したTERMコマンドのいずれか一方にエラー情報が含まれている場合には、当該エラー情報を含めてTERMコマンドを外部に送信する。また信号S-OUTとして受け取った内部回路36から出力される読み出しデータは外部に送信される。TERMコマンド出力時に、図3に示される出力フラグレジスタ38-5を値“1”に設定する。また内部回路36がエラー情報を生成した場合、当該エラー情報はエラー情報レジスタ38-6に格納される。
【0080】
図5のステップS8において、試験装置10は、TERMコマンドを受信したか否かを判定する。試験装置10は、TERMコマンドを受信するまで、ステップS8のTERM受信判定処理を繰り返す。試験装置10は、TERMコマンドを受信すると読み出し命令が完了したと判断し、ステップS9に処理を進める。なお被評価装置20から送られてきたSREQコマンドは、試験装置10において破棄してよい。
【0081】
ステップS9において、試験装置10は、TERMコマンドにエラー情報が含まれるか否かを判定する。エラー情報が含まれない場合には、読み出し命令が正常に終了したと判断して、処理はステップS10に進む。
【0082】
ステップS10において、試験装置10は、書き込みデータと読み出しデータとを比較する。ステップS11において、試験装置10は、比較結果がデータ一致を示すか否かを判定する。データ一致を示す場合には、被評価装置20には問題がないとして、ステップS12において試験動作を終了する。データ不一致を示す場合には、ステップS13において、オペレータが被評価装置20に発生している障害を調査する。
【0083】
なおステップS14において、試験装置10は、書き込み動作の実行結果を示すTERMコマンドが受信されたか否かを監視している。所定の時間が経過してもTERMコマンドが受信されない場合には、処理はステップS16に進む。またステップS6においてTERMコマンドにエラー情報が含まれていることが検出された場合にも、処理はステップS16に進む。
【0084】
同様に、ステップS15において、試験装置10は、読み出し動作の実行結果を示すTERMコマンドが受信されたか否かを監視している。所定の時間が経過してもTERMコマンドが受信されない場合には、処理はステップS16に進む。またステップS9においてTERMコマンドにエラー情報が含まれていることが検出された場合にも、処理はステップS16に進む。
【0085】
ステップS16では、試験装置10は、エラー情報が検出されたか否か(即ちエラー情報検出と時間超過との何れが発生しているか)を判断する。時間超過である場合には、処理はステップS17に進む。エラー情報検出の場合には、処理はステップS17をスキップしてステップS18に進む。
【0086】
ステップS17において、試験装置10は、半導体集積回路23-1乃至23-4の障害状況に関する情報を収集するための情報コマンドを伝搬させる方向を、先に実行していた試験動作(設定動作、書き込み動作、読み出し動作)における方向とは反転させる。具体的には、試験装置10は、逆方向への試験動作を設定する設定コマンド(図6においてRVSに値“1”を設定したコマンド)を被評価装置20に発行する。
【0087】
エラー情報を含むTERMコマンドを受信してエラー情報検出した場合には、少なくとも信号伝搬経路は正常に信号を伝搬していることが保証される。一方で、TERMコマンドが所定時間以内に受信されずに時間超過となる場合には、そもそも信号伝搬経路に問題があり信号が正常に伝送されていない可能性がある。この場合、同一方向の信号線を使用して障害に関する情報を収集する動作を実行しようとしても、情報を収集できずに再度の時間超過となる可能性がある。そこで時間超過であると判断された場合には、上記のように、情報収集動作のために信号を伝搬させる方向を反転し、前回の試験動作で使用した例えば順方向の信号線とは別の信号線を用いて情報収集動作を行う。これにより、情報収集動作に成功する可能性を高めることができる。
【0088】
ステップS18において、試験装置10は被評価装置20に対して情報コマンドを発行する。この情報コマンドが半導体集積回路23-1乃至23-4を伝搬していく方向は、上述のように、時間超過が発生していない場合には順方向であり、時間超過が発生した場合には逆方向である。
【0089】
図8は、情報コマンドの構成の一例を示す図である。この情報コマンド例では、ヘッダ、ペイロード、及びテイルを有するパケット形式で設定コマンドが伝送される。ヘッダ部分には、ヘッダコードと、当該パケットが情報コマンドであることを示すコードとが含まれる。またテイル部分には、パケットの終了位置であることを示すテイルコードが含まれる。
【0090】
ペイロード部分には、半導体集積回路23-1乃至23-4の各々における出力フラグレジスタ38-5の格納値及びエラー情報レジスタ38-6の格納値をコピーして格納する情報収集領域E1乃至E16が設けられている。情報収集領域E1乃至E16の各々は2ビット幅の領域である。例えば情報収集領域E1には、情報収集方向における先頭の半導体集積回路(23-1又は23-4)における出力フラグレジスタ38-5の値及びエラー情報レジスタ38-6の値が格納される。情報収集領域E1乃至E16には、順番に各半導体集積回路における出力フラグレジスタ38-5の値及びエラー情報レジスタ38-6の値が格納されていく。図1に示す構成例の場合には、情報収集領域E4には、情報収集方向における末尾の半導体集積回路(23-1又は23-4)における出力フラグレジスタ38-5の値及びエラー情報レジスタ38-6の値が格納される。16個の情報収集領域E1乃至E16が設けられている場合、16個の半導体集積回路に対して情報を収集することができる。
【0091】
上記のようにして、情報収集領域E1乃至E16に出力フラグ値及びエラー情報値が格納された情報コマンドが、情報応答コマンドとして試験装置10に返ってくる。試験装置10では、この情報応答コマンドにおける情報収集領域E1乃至E16に格納された値を調べることで、被評価装置20の障害に関する情報を得ることができる。
【0092】
例えば、試験装置10が発行したコマンドが、半導体集積回路23-1と半導体集積回路23-2との間におけるインタフェース障害のために、完了できないとする。この場合、半導体集積回路23-1においては、正常にコマンドを出力しているので、出力フラグレジスタ38-5の値が“1”である状態となる。しかしながら半導体集積回路23-2においては、出力選択回路32がコマンドを受信できていないので、出力フラグレジスタ38-5の値が“0”である状態となる。この状態において、情報コマンドにより各出力フラグレジスタ38-5の値を読み出すことにより、半導体集積回路23-1と半導体集積回路23-2との間においてインタフェースに障害があることが分かる。
【0093】
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
【符号の説明】
【0094】
10 試験装置
20 被評価装置
25 共用メモリ
26 エラー情報管理装置
30 コマンド検出回路
31 入力選択回路
32 出力選択回路
33 コマンド検出回路
34 入力選択回路
35 出力選択回路
36 内部回路
37 選択回路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11