(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-07
(45)【発行日】2023-08-16
(54)【発明の名称】電池の材料、電池及び電池の製造方法
(51)【国際特許分類】
H01M 4/58 20100101AFI20230808BHJP
H01M 10/0562 20100101ALI20230808BHJP
H01M 10/058 20100101ALI20230808BHJP
H01M 4/136 20100101ALI20230808BHJP
H01M 10/052 20100101ALI20230808BHJP
H01M 10/0566 20100101ALI20230808BHJP
C01B 25/45 20060101ALI20230808BHJP
H01M 4/1397 20100101ALI20230808BHJP
【FI】
H01M4/58
H01M10/0562
H01M10/058
H01M4/136
H01M10/052
H01M10/0566
C01B25/45 Z
H01M4/1397
(21)【出願番号】P 2019208357
(22)【出願日】2019-11-19
【審査請求日】2022-07-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147164
【氏名又は名称】向山 直樹
(72)【発明者】
【氏名】肥田 勝春
【審査官】式部 玲
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/003071(WO,A1)
【文献】特表2006-523930(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108511715(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 4/00- 4/62
H01M 10/05-10/0587
C01B 25/45
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
組成式Li
2Co
1-xNi
xP
2O
7(0<x<1)で表され、X線回折において、2θ=21.8°±0.5°の範囲に半値幅が0.46°以下の回折ピークを有しない
ことを特徴とする電池の材料。
【請求項2】
FT-IR測定において、700cm
-1~800cm
-1の範囲に半値幅が73cm
-1以下のピークを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の電池の材料。
【請求項3】
前記xは、更に、0.1≦x≦0.5の範囲である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電池の材料。
【請求項4】
組成式Li
2Co
1-xNi
xP
2O
7(0<x<1)で表され、X線回折において、2θ=21.8°±0.5°の範囲に半値幅が0.46°以下の回折ピークを有しない材料を有する正極と、
前記正極とイオン交換可能な状態の負極と、
前記正極と前記負極との間に配置され、前記正極及び前記負極とイオン交換可能な状態の電解質と、
を備えることを特徴とする電池。
【請求項5】
前記正極は、FT-IR測定において、700cm
-1~800cm
-1の範囲に半値幅が73cm
-1以下のピークを有する
ことを特徴とする請求項4に記載の電池。
【請求項6】
前記xは、更に、0.1≦x≦0.5の範囲で規定される
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の電池。
【請求項7】
前記電解質は、リチウムを含有する酸化物系固体電解質、リチウムを含有する硫化物系固体電解質、リチウム塩の少なくともいずれかを含む
ことを特徴とする請求項4~6いずれか一項に記載の電池。
【請求項8】
基板上に、組成式Li
2Co
1-xNi
xP
2O
7(0<x<1)で表される材料を有する正極を形成し、
前記正極がX線回折において、2θ=21.8°±0.5°の範囲に半値幅が0.46°以下の回折ピークを有しないようになるよう熱処理を施し、
前記正極上に電解質を形成し、
前記電解質上に負極を形成する
ことを含むことを特徴とする電池の製造方法。
【請求項9】
前記xは、更に、0.1≦x≦0.5の範囲で規定される
ことを特徴とする請求項8に記載の電池の製造方法。
【請求項10】
前記正極に525℃の温度で熱処理を施す
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の電池の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池の材料、電池及び電池の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池のうち、電解質に液体を使用しない全固体型リチウム二次電池は、液漏れによる発火のおそれがなく安全性が高い。正極にLiCoO2、電解質にLiPON、負極にLiを用いた構成の全固体型リチウム二次電池が実用化されている。しかし、LiCoO2を正極活物質層として用いた電池はエネルギー密度が十分でない。エネルギー密度は、電極の電位と電池の平均充放電容量値とを乗算した値に相当する。
【0003】
二次電池のエネルギー密度を向上させる方法は、例えば、高電位の材料を正極活物質層として用いることである。高電位の正極活物質層材料としてLi2CoP2O7が知られている。Li2CoP2O7のCoの一部をNiに置換した組成のLi2Co1-xNixP2O7(0<x≦0.2)は、Li2CoP2O7よりも高電位であることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2018/003071号
【文献】特開2008-204702号公報
【文献】特開平6-275277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の、Li2Co1-xNixP2O7(0<x≦0.2)の組成で結晶性を有する正極活物質層を用いた電池は、二次電池の性能を評価する際に標準的な、エネルギー密度が十分でなかった。
【0006】
本発明は、電池のエネルギー密度を向上させる材料、当該材料を用いた電池及び電池の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの態様では、電池の材料は、組成式Li2Co1-xNixP2O7(0<x<1)で表され、X線回折において、2θ=21.8°±0.5°の範囲に半値幅が0.46°以下の回折ピークを有しないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
1つの側面として、電池のエネルギー密度を向上させる電池の材料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は実施形態にかかる電池の製造方法のうち、基板上に集電層を形成する工程を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態にかかる電池の製造方法のうち、集電層上に正極活物質層を形成する工程を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態にかかる電池の製造方法のうち、正極活物質層上に電解質層及び負極を形成する工程を示す図である。
【
図4】
図4は、第1サンプル及び第2サンプルの正極活物質層のX線回折スペクトルである。
【
図5】
図5は、第1サンプル及び第4サンプルの正極活物質層のFT-IRスペクトルである。
【
図6】
図6は、第2サンプル及び第5サンプルの正極活物質層のFT-IRスペクトルである。
【
図7】
図7は、第1サンプル、第2サンプル及び第3サンプルの正極活物質層を含む電池の平均電位を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施形態にかかる電池の製造方法を
図1~
図3を用いて説明する。実施形態にかかる電池は、正極活物質層としてアモルファス状態のLi
2Co
1-xNi
xP
2O
7(0<x<1)を有する。
【0011】
図1は、実施形態にかかる電池の製造方法のうち、基板上に集電層を形成する工程を示す図である。まず、基板1上に集電層2を形成する。基板1は、例えば、酸化膜付きシリコンウエハである。集電層2の形成は、例えば、スパッタリング法によって行われる。集電層2は、電池の層間の接触抵抗を低減するために、低抵抗の材料が好ましい。集電層2は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、銅、Ni又はTi及びPtの2層である。
【0012】
図2は、実施形態にかかる電池の製造方法のうち、集電層2上に正極活物質層を形成する工程を示す図である。基板1上に集電層2を形成した後に、集電層2上に正極活物質層3を形成する。正極活物質層3の形成は、例えば、ターゲット材料のLi
2Co
1-xNi
xP
2O
7(0<x<1)を用いたスパッタリング法によって行われる。正極活物質層3の厚さは、例えば、10nm~100nmである。ここで、スパッタリング法で形成されたLi
2Co
1-xNi
xP
2O
7(0<x<1)は、結晶性のないアモルファス状態となっている。
【0013】
集電層2上に正極活物質層3を形成した後に、正極活物質層3に熱処理を施す。熱処理の時間は、例えば、10秒間~10分間である。熱処理は、酸素含有雰囲気下で行ってもよい。酸素含有雰囲気は、例えば、大気である。熱処理の温度は、アモルファス状態で形成された正極活物質層3の材料を完全に結晶化させない条件で行うことが、実施形態にかかる電池の充放電容量を増加させることでエネルギー密度を増加させる観点から好ましい。Liを含む正極活物質層3の材料を完全に結晶化させない熱処理の温度は、400℃以上600℃以下である。400℃以上の温度で熱処理を行うことによってアモルファス状態の材料が結晶化し始めることが知られている。また、600℃以下の温度で熱処理を行うことによってアモルファス状態の材料が完全に結晶化しないことが知られている。
【0014】
熱処理を施した正極活物質層3は、材料が結晶状態に近いアモルファス状態であることが、実施形態にかかる電池の充放電容量を増加させることでエネルギー密度を増加させる観点から好ましい。材料が結晶状態に近いアモルファス状態であることの定義と、正極活物質層3の特性を示すための材料測定結果は、後述する。
【0015】
図3は、実施形態にかかる電池の製造方法のうち、正極活物質層3上に電解質層及び負極を形成する工程を示す図である。正極活物質層3に熱処理を施した後に、正極活物質層3上に電解質層4及び負極5を形成する。電解質層4の形成は、例えば、スパッタリング法で行われる。負極5の形成は、例えば、蒸着法で行われる。電解質は、例えば、Li
3PO
4である。
【0016】
電解質は、例えば、固体電解質又は非水電解液である。電解質として固体電解質を用いた電池は全固体電池となる。
【0017】
固体電解質は、充放電反応を担うキャリアであるリチウムイオンの伝導性を有する固体の電解質であれば特に制限はなく、例えば、酸化物系固体電解質又は硫化物系固体電解質である。
【0018】
酸化物系固体電解質は、例えば、ペロブスカイト型酸化物、NASICON型酸化物、LISICON型酸化物又はガーネット型酸化物である。
【0019】
硫化物系固体電解質は、例えば、Li2S-P2S5、Li2S-SiS2、Li3.25P0.25Ge0.76S4、Li4-rGe1-rPrS4(0≦r≦1)、Li7P3S11又はLi2S-SiS2-Li3PO4である。硫化物系固体電解質は、結晶性硫化物、非晶性硫化物のいずれであってもよい。
【0020】
なお、これらの固体電解質は、結晶構造が同等である限り、元素の一部が他の元素に置換されたものでもよく、元素組成比が異なるものでもよい。
【0021】
また、これらの固体電解質は、一種を単独で選択されてもよく、二種以上を選択されてもよい。
【0022】
層状の固体電解質の平均厚さは、例えば、0.05μm~5.0μmである。
【0023】
非水電解液は、例えば、リチウム塩と、有機溶媒とを含有する非水電解液である。
【0024】
リチウム塩は、例えば、六フルオロリン酸リチウム、四フルオロホウ酸リチウム、過塩素酸リチウム、リチウムビス(ペンタフルオロエタンスルホン)イミド又はリチウムビス(トリフルオロメタンスルホン)イミドである。これらのリチウム塩は、一種を単独で選択されてもよく、二種以上を選択されてもよい。
【0025】
リチウム塩の濃度は、特に制限はないが、有機溶媒中に0.5mol/L~3mol/Lであることがイオン伝導度の点で好ましい。
【0026】
有機溶媒は、例えば、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネート又はエチルメチルカーボネートである。これらの有機溶媒は、一種を単独で選択されてもよく、二種以上を選択されてもよい。
【0027】
有機溶媒の非水電解液中の含有量は、特に制限はないが、75質量%~95質量%が好ましく、80質量%~90質量%がより好ましい。
【0028】
有機溶媒の含有量が、75質量%未満であると、非水電解液の粘度が増加し、電極への濡れ性が低下するため、電池の内部抵抗の上昇を招くことがあり、95質量%を超えると、イオン伝導度が低下し、電池の出力の低下を招くことがある。一方、有機溶媒の含有量が80質量%~90質量%であると、高いイオン伝導度を維持することができ、非水電解液の粘度を抑えることで電池への濡れ性を維持する点で有利である。
【0029】
電池における電解質の含有量は、特に制限はない。
【0030】
負極5は、例えば、少なくとも負極活物質層を有し、更に必要に応じて、集電層を有する。負極5の大きさ、形状に特に制限はない。負極5の形状は、例えば、棒状、円板状又は薄膜状である。負極5は、例えば、リチウム、リチウムアルミニウム合金、リチウムスズ合金、リチウム鉛合金、リチウムケイ素合金、リチウムチタン酸化物、リチウムコバルト窒化物、リチウム鉄窒化物又はリチウムマンガン窒化物である。負極5の平均厚さは、例えば、0.05μm~5μmである。
【0031】
実施形態にかかる電池は、Li2Co1-xNixP2O7(0<x≦0.2)を正極活物質層に用いた電池よりも充放電容量が高い。これは、電池の正極活物質層3が組成式Li2Co1-xNixP2O7(0<x<1)で表され、X線回折において、2θ=21.8°±0.5°の範囲に半値幅が0.46°以下の回折ピークを有しないことに起因する。Li2CoP2O7のCoの一部をNiに置換された材料はエネルギー準位が上がりLi2CoP2O7よりも電位が向上する。X線回折において結晶性を示すピークを有しない材料はアモルファス状態であり、結晶状態よりも充放電によって移動するリチウムイオンの出入りがしやすく容量が向上する。
【0032】
以下、正極活物質層3の組成が互いに異なる第1サンプル、第2サンプル及び第3サンプル、並びに第1サンプル及び第2サンプルと製造方法の異なる第4サンプル及び第5サンプルの電池の正極活物質層3の特性と、第1サンプル及び第2サンプル、第3サンプルの電池の性能について、測定結果を説明する。
【0033】
第1サンプル、第2サンプル及び第3サンプルの電池の構成は、基板1は酸化膜付きシリコンウエハ、集電層2は膜厚30nmのチタンと膜厚170nmの白金との2層、正極活物質層3は100nmのLi2Co1-xNixP2O7(0≦x≦0.5)、電解質層4は2μmのLi3PO4、負極5は2μmのLiを成膜した点で同じである。第1サンプル、第2サンプル及び第3サンプルの電池の製造方法は、集電層2、電解質層4及び正極活物質層3をスパッタリング法で形成し、負極5は蒸着法で形成した点、正極活物質層3の熱処理を大気下で525℃、2分で行った点で同じである。第1サンプル、第2サンプル及び第3サンプルの電池の構成は、正極活物質層3の材料組成のみ互いに異なり、以下の通りである。
(第1サンプル)
正極活物質層3:Li2Co0.5Ni0.5P2O7
(第2サンプル)
正極活物質層3:Li2Co0.9Ni0.1P2O7
(第3サンプル)
正極活物質層3:Li2CoP2O7
【0034】
図4は、第1サンプル及び第2サンプルの正極活物質層3のX線回折スペクトルである。
図4の上側のプロットは、第1サンプルの正極活物質層3について測定した結果を示す。
図4の下側のプロットは、第2サンプルの正極活物質層3について測定した結果を示す。第1サンプル及び第2サンプルの正極活物質層3は、X線回折において、2θ=21.8°±0.5°の範囲に、半値幅が0.46°以下の回折ピークを有しない。X線回折における2θ=21.8°±0.5°の範囲はリチウムコバルトリン酸化合物に由来するピークが現れ、半値幅が0.46°以下の回折ピークを有することは材料の結晶性を示すものである。このことから、第1サンプル及び第2サンプルの正極活物質層3は、結晶性を有しないことがわかる。
【0035】
第4サンプル及び第5サンプルの電池は、製造方法のみ互いに異なり、以下の通りである。
(第4サンプル)
第4サンプルは、第1サンプルと同様の構成で、正極活物質層3を形成した後に熱処理を施さない製造方法で製造した。
(第5サンプル)
第5サンプルは、第2サンプルと同様の構成で、正極活物質層3を形成した後に熱処理を施さない製造方法で製造した。
【0036】
図5は、第1サンプル及び第4サンプルの正極活物質層3のFT-IRスペクトルである。
図5の上側のプロットは、第1サンプルの正極活物質層3について測定した結果を示す。
図5の下側のプロットは、第4サンプルの正極活物質層3について測定した結果を示す。
図6は、第2サンプル及び第5サンプルの正極活物質層3のFT-IRスペクトルである。
図6の上側のプロットは、第2サンプルの正極活物質層3について測定した結果を示す。
図6の下側のプロットは、第5サンプルの正極活物質層3について測定した結果を示す。
図5、
図6は、上下のプロットのFT-IRスペクトルの形状を両者間で比較するため上下に並べているものであり、上側のプロットが下側のプロットよりもFT-IRスペクトルの強度が高いことを示すものではない。
【0037】
第1サンプル及び第2サンプルの正極活物質層3は、FT-IR測定において、700cm-1~800cm-1の範囲にP2O7に由来する半値幅が73cm-1以下のピークが観察される。第1サンプル及び第2サンプルの正極活物質層3のFT-IR測定結果における700cm-1~800cm-1の範囲にて観察されるピークの半値幅は、少なくとも73cm-1以下であり、X線回折において2θ=21.8°±0.5°の範囲に半値幅が0.46°以下の回折ピークを有しない限り70cm-1以下であってもよいし、60cm-1以下であってもよいし、50cm-1以下であってもよい。
【0038】
第1サンプル及び第2サンプルの正極活物質層3のFT-IR測定結果に現れる700cm-1~800cm-1のピークは、熱処理を行っていない第4サンプル及び第5サンプルに比べて、明瞭に観察されることがわかる。正極活物質層3のFT-IR測定において700cm-1~800cm-1の範囲にピークが観察されることは、材料が結晶状態に近いことを示す。
【0039】
正極活物質層3のX線回折測定において半値幅が0.46°以下の回折ピークが観測されず、かつ、正極活物質層3のFT-IR測定において700cm-1~800cm-1の範囲に半値幅が73cm-1以下のピークが観察される状態を、結晶状態に近いアモルファス状態と定義する。
【0040】
図7は、第1サンプル、第2サンプル及び第3サンプルの正極活物質層3を含む電池の平均電位を示す図である。
図7の縦軸は平均電位を示し、横軸は正極活物質層3のLi
2Co
1-xNi
xP
2O
7のxの値を示す。Li
2Co
1-xNi
xP
2O
7のxの値は、Li
2CoP
2O
7のCoをNiに置換した割合に対応する。
【0041】
電池の充放電評価は、充電:CC-CV、0.5mA、5.4V終止、放電:CC、0.5mA、2V終止の条件で室温にて行った。
【0042】
第3サンプル、第2サンプル、第1サンプルの順でNi置換割合が上がるにつれ、平均電位が向上することがわかる。
符号の説明
【符号の説明】
【0043】
1 基板
2 集電層
3 正極活物質層
4 電解質層
5 負極