(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-07
(45)【発行日】2023-08-16
(54)【発明の名称】磁気健康装身具
(51)【国際特許分類】
A61N 2/08 20060101AFI20230808BHJP
A44C 25/00 20060101ALI20230808BHJP
【FI】
A61N2/08 H
A44C25/00
(21)【出願番号】P 2019097155
(22)【出願日】2019-05-23
【審査請求日】2022-05-19
(73)【特許権者】
【識別番号】397029873
【氏名又は名称】株式会社大木工藝
(74)【代理人】
【識別番号】100121337
【氏名又は名称】藤河 恒生
(72)【発明者】
【氏名】大木 武彦
【審査官】神ノ田 奈央
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3217984(JP,U)
【文献】特開2018-061547(JP,A)
【文献】登録実用新案第3097668(JP,U)
【文献】特開2007-144016(JP,A)
【文献】特開2011-182989(JP,A)
【文献】特開2004-166895(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61N 2/08
A44C 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個のマグネットと、
該複数個のマグネットを閉じ込め表面にダイヤモンドライクカーボン層を有する可撓チューブと、
該可撓チューブの両端に取り付けられる一対の留め具と、
導電性ワイヤ
と、
を備え、
前記マグネットは、中空孔を有しており、
前記導電性ワイヤは、前記中空孔に通されて前記複数個のマグネットを連結しており、
前記可撓チューブは、前記導電性ワイヤを更に閉じ込めていることを特徴とする磁気健康装身具。
【請求項2】
請求項
1に記載の磁気健康装身具において、
前記可撓チューブは、合成ゴム製又は合成樹脂製であることを特徴とする磁気健康装身具。
【請求項3】
請求項
2に記載の磁気健康装身具において、
前記可撓チューブは、0.1重量%~20重量%の炭素粉末を含有することを特徴とする磁気健康装身具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネックレスやブレスレットなどのリング状の磁気健康装身具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ネックレスやブレスレットなどのようなリング状の装身具に複数個のマグネット(永久磁石)を含むようにした磁気健康装身具は、それから放出する磁力線により健康を増進するものとして広く使用されている。このような磁気健康装身具の中には、個々のマグネットが外部に露出しているものの他に、マグネットが可撓チューブに閉じ込められた構成のものが有る。例えば、特許文献1には、柔軟性材料のチューブ(可撓チューブ)の内部空間に複数個のマグネットが挿入された装身具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
可撓チューブを有する磁気健康装身具は、個々のマグネットが外部に露出しているものに比べ、美観が異なる他、装着して動く際に邪魔になり難い利点があると考えられる。一方、可撓チューブは、肌に直接に接触し得るため、それに接触したときに抵抗が少なくなるように摺動性が高く、かつ、汗などによる腐食に耐え得るように耐腐食性が高いものが望ましい。しかし、可撓チューブの主な材料たる合成ゴム又は合成樹脂は、一般には、摺動性が高くなく、耐腐食性も高くない。
【0005】
本発明は、係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、摺動性が高く、かつ、耐腐食性が高い可撓チューブを有する磁気健康装身具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の磁気健康装身具は、複数個のマグネットと、該複数個のマグネットを閉じ込め表面にダイヤモンドライクカーボン層を有する可撓チューブと、該可撓チューブの両端に取り付けられる一対の留め具と、導電性ワイヤと、を備え、前記マグネットは、中空孔を有しており、前記導電性ワイヤは、前記中空孔に通されて前記複数個のマグネットを連結しており、前記可撓チューブは、前記導電性ワイヤを更に閉じ込めていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の磁気健康装身具は、請求項1に記載の磁気健康装身具において、前記可撓チューブは、合成ゴム製又は合成樹脂製であることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の磁気健康装身具は、請求項2に記載の磁気健康装身具において、前記可撓チューブは、0.1重量%~20重量%の炭素粉末を含有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の磁気健康装身具によれば、摺動性が高く、かつ、耐腐食性が高い可撓チューブを有するものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態に係る磁気健康装身具の正面図である。
【
図2】同上の磁気健康装身具の正面視断面図である。
【
図3】同上の磁気健康装身具のマグネットを示すものであって、(a)が正面図、(b)が背面図、(c)が左側面図、(d)が正面視断面図である。
【
図4】同上の磁気健康装身具の
図2の上部を拡大して示すものであって、(a)が正面視断面図、(b)が長手方向に対してA-A線で示す箇所で垂直に切断した断面図である。
【
図5A】同上の磁気健康装身具の可撓チューブの作製方法を長手方向に対して垂直に切断した断面で示すものであって、(a)がマグネットの収容前、(b)がマグネットの収容途中、(c)がマグネットの収容後である。
【
図5B】同上の磁気健康装身具の可撓チューブの他の作製方法を長手方向に対して垂直に切断した断面で示すものであって、(a)がマグネットの収容前、(b)がマグネットの収容途中、(c)がマグネットの収容後である。
【
図6】同上の磁気健康装身具において、DLC処理を行うプラズマイオン注入装置の一例を示す説明図である。
【
図7】同上の磁気健康装身具の一対の留め具を拡大して示すものであって、(a)が正面図、(b)が一対の留め具を互いに分離したときの正面図、(c)が一対の留め具を互いに分離したときの正面視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態に係る磁気健康装身具1は、
図1及び
図2に示すように、複数個のマグネット2、2、・・・と導電性ワイヤ3と可撓チューブ4と一対の留め具5A、5Bとを備える。磁気健康装身具1は、ネックレスやブレスレットなどのリング状のものである。
【0012】
マグネット2は、
図3(c)、(d)に示すように、中空孔2aを有する。マグネット2は、中空孔2aが軸線に沿って設けられた円柱状のものを用いることができる(
図3(a)~(d)参照)が、特に形状が限定されるものではない。マグネット2は、
図3(a)~(c)に示すように、正面側がN極で背面側がS極に着磁されたものとすることができるが、その逆も可能であり、また、場合によっては、正面視右側及び左側の一方がN極でもう一方がS極に着磁されたものとすることも可能である。マグネット2は、ネオジウム磁石やフェライト磁石などが適用可能である。マグネット2のサイズは、円柱状の場合、例えば、直径約2mm~約4mm程度、長さ約5mm~約15mm程度とすることができるが、特にサイズが限定されるものではない。
【0013】
また、複数個のマグネット2、2、・・・は、着磁(N極及びS極)を揃えることが可能であるが、特にそれには限定されない。また、複数個のマグネット2、2、・・・は、適宜、その配置箇所が決められる。例えば、首に装着するもの(ネックレス)の場合では、
図2における上部の位置に配置して首の後ろに磁力線が当たるようにしたり、
図2における左上部及び右上部の位置に配置して総頸動脈付近に磁力線が当たるようにしたりすることができる。
【0014】
導電性ワイヤ3は、
図4に示すように、各マグネット2の中空孔2aに通されて複数個のマグネット2、2、・・・を連結する。導電性ワイヤ3は、例えば、銅やアルミニウムなどの金属製の線材が適用可能である。
【0015】
可撓チューブ4は、複数個のマグネット2、2、・・・と導電性ワイヤ3を閉じ込める(
図2参照)。「可撓チューブ」とは、可撓性のものであり、その内部に、他の部材を収容する収容用の中空部を有する長尺物を意味する。可撓チューブ4は、この収容用の中空部に複数個のマグネット2、2、・・・と導電性ワイヤ3を収容する。可撓チューブ4は、シリコンゴムなどの合成ゴム製又は合成樹脂製とすることができる。また、可撓チューブ4は、長手方向に対して垂直に切断した断面の輪郭は円形状又は楕円形状などとすることができる。また、導電性ワイヤ3の両端部は、可撓チューブ4の両端から僅かにはみ出得るが、その部分は後に詳述する一対の留め具5A、5Bによって閉じ込めることができる。
【0016】
可撓チューブ4は、それを半分に割った大きさの2個の半円柱状の長尺物4’、4’’のそれぞれに上記収容用の中空部の半分4a’、4a’’を金型で形成し(
図5A(a)参照)、その収容用の中空部の半分4a’、4a’’に複数個のマグネット2、2、・・・と導電性ワイヤ3を収容し(
図5A(b)参照)、2個の長尺物4’、4’’を融着して作製することができる(
図5A(c)参照)。或いは、可撓チューブ4は、それを半分に割った大きさの2個の半円柱状の長尺物4’、4’’の片方4’に上記収容用の中空部の半分4a’を金型で形成し(
図5B(a)参照)、その収容用の中空部の半分4a’に複数個のマグネット2、2、・・・と導電性ワイヤ3を載置し(
図5B(b)参照)、それから、長尺物4’、4’’の他方4’’を変形可能な状態(固まる前の状態)で合わせて自動的に収容用の中空部の他方の半分を形成し、2個の長尺物4’、4’’を融着して作製することができる(
図5B(c)参照)。なお、マグネット2がなく導電性ワイヤ3のみが有る部分については、導電性ワイヤ3の直径が小さいので、通常、中空部の半分4a’(及び4a’’)を金型で形成する必要はなく、収容用の中空部は長尺物4’、4’’を融着するときに自動的に形成されるようにすることができる。
【0017】
可撓チューブ4は、表面にDLC層(ダイヤモンドライクカーボン層)4Aを有する。DLC層4Aの厚さは、特に限定されるものではないが、例えば、約10nm~約1μmが可能である。DLC層4Aは、厚いと黒色であるが、薄く(例えば、約10nm程度に)することで透明にすることができる。
【0018】
DLC層4Aは、以下のようにして形成することができる。すなわち、先ず、複数個のマグネット2、2、・・・と導電性ワイヤ3を閉じ込めた可撓チューブ4は、
図6に示すようなプラズマイオン注入装置10に導入される。なお、このとき、可撓チューブ4からはみ出している導電性ワイヤ3の少なくとも一端部は、長めにしておいて、DLC層4Aの形成が完了した後に短くカットすることが好ましい。
【0019】
プラズマイオン注入装置10は、チャンバー11と、このチャンバー11内に炭化水素系のガス(典型的にはメタンガス、その他として、アセチレンガス、プロパンガスなど)及び必要に応じてその他のガス(水素ガス、フッ素ガス又はアルゴンガスなど)を導入するガス導入装置12と、チャンバー11内を真空引きする真空装置13と、チャンバー11とガス導入装置12との間に設けられるバルブ14Aと、チャンバー11と真空装置13の間に設けられるバルブ14Bと、チャンバー11の上内面から突出する導体15と、導体15に高周波電力を印加してプラズマを発生させるプラズマ発生用電源16と、導体15に高電圧パルスを印加する高電圧パルス発生電源17と、高周波電力及び高電圧パルスの印加を1つの導体15で共用するために、プラズマ発生用電源16及び高電圧パルス発生電源17と導体15との間に設けられた重畳装置18と、重畳装置18と導体15との間に設けられる高電圧導入部 (フィードスルー) 19と、を備えている。
【0020】
プラズマイオン注入装置10に導入される可撓チューブ4は、可撓チューブ4からはみ出している導電性ワイヤ3の一端部が導体15に接触してそれに係止するなどして留められ、所定位置に吊り下げられる。
【0021】
それから、真空装置13でチャンバー11内を真空引きするとともに、ガス導入装置12からチャンバー11内にガスを導入する。そして、プラズマ発生用電源16が導体15を介して導電性ワイヤ3に高周波電力を印加することで可撓チューブ4の周囲にプラズマを発生させる。その後、高電圧パルス発生電源17が導体15を介して導電性ワイヤ3に高電圧パルス(負の高圧パルス)を印加することにより、プラズマ中のイオンを可撓チューブ4の表面に誘引させる。そして、誘引されたイオンに含まれる炭素原子が可撓チューブ4にその表面から所定の深さまで注入され、それによってDLC層4Aが表面に形成される。このようにして、可撓チューブ4内の導電性ワイヤ3を利用することにより、可撓チューブ4の表面全体にDLC層4Aが形成されるようにすることができる。
【0022】
なお、可撓チューブ4に注入される元素には、炭素以外のものも含めることができる。例えば、DLC層4Aの抗菌性を高めるためには、フッ素や銀などを含めてもよい。
【0023】
次に、一対の留め具5A、5Bを説明する。一対の留め具5A、5Bは、可撓チューブ4の両端に取り付けられる。一対の留め具5A、5Bは、材料が特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス製とすることができる。
【0024】
一対の留め具5A、5Bは、様々な形状が可能であるが、例えば、
図7(a)、(b)、(c)に示す一対の留め具5A、5Bのそれぞれは、突起5aと凹み部5bを有し、その間に留め具用のマグネット5cが設けられている。一対の留め具5A、5Bが互いに結合しているときは、留め具5Aの突起5a、凹み部5b、マグネット5cは、留め具5Bの凹み部5b、突起5a、マグネット5cに合わさっている。なお、留め具5Aのマグネット5cと留め具5Bのマグネット5cの各々の表面側は、互いに逆極性である。
【0025】
一対の留め具5A、5Bは、以下のようにして、可撓チューブ4の両端に取り付けられるようにすることができる。すなわち、可撓チューブ4の両端には、小径部4bが設けられている。一対の留め具5A、5Bは、その端面に穴部が形成されており、それに可撓チューブ4の小径部4bが嵌め込まれている。また、小径部4bは、その外周面に形成された円環状の溝にリング5dが嵌め込まれている。リング5dの外径は、可撓チューブ4の小径部4bの外径とほぼ同じになっている。また、ピン5eが、留め具5A又は5Bから小径部4bにかけて差し込まれている。リング5d及びピン5eの材料は、一対の留め具5A、5Bの材料と同じとすることができる。リング5dの外周面とピン5eの軸部には接着剤が塗布され、それにより、可撓チューブ4の小径部4aと留め具5A又は5Bが強固に固定される。なお、ピン5eは、
図7(a)、(b)においてはその頭部、
図7(c)においてはその軸部があらわれている。
【0026】
従って、導電性ワイヤ3の両端部は、可撓チューブ4の両端から僅かにはみ出ていても、その部分は留め具5A又は5Bによって閉じ込められることになる。よって、複数個のマグネット2、2、・・・と導電性ワイヤ3は、可撓チューブ4と一対の留め具5A、5Bによって全部が閉じ込められ、密閉されるようにすることができる。
【0027】
以上説明した構成の磁気健康装身具1は、可撓チューブ4の表面にDLC層4Aを有するので、摺動性が高いものとすることができる。従って、肌に接触したときに抵抗が少なくなるようにでき、それにより、擦れにより肌が傷むようにならず、また、身体が動く際に(特に、運動中に)にほとんど邪魔にならないようにもできる。なお、一般的に、摩擦係数は、表面にDLC層を有する材料については、例えば約0.1~約0.2が可能であり、一方、表面にDLC層を有さない金属及び合成ゴムについては、ステンレス及びシリコンゴムが例えば0.5~0.6である。
【0028】
また、可撓チューブ4の表面にDLC層4Aを有すると、耐腐食性が高いものとすることができる。従って、汗などによる腐食に耐え得る。また、磁気健康装身具1は、複数個のマグネット2、2、・・・と導電性ワイヤ3が可撓チューブ4と一対の留め具5A、5Bによって閉じ込められ、かつ、可撓チューブ4の表面にDLC層4Aを有するので、たとえ日常生活のあらゆる場面(例えば、入浴時など)で装着しても、複数個のマグネット2、2、・・・と導電性ワイヤ3と可撓チューブ4が腐食に耐え得る。
【0029】
磁気健康装身具1の可撓チューブ4は、合成ゴム製又は合成樹脂製の場合、それに0.1重量%~20重量%の炭素粉末を含有するようにできる。炭素粉末は、直径が小さい(例えば、約10μm~約100μm)黒鉛粒子(例えば、鱗状黒鉛や人造黒鉛の粒子など)とすることができる。炭素粉末は、遠赤外線効果による健康増進効果が期待できる。
【0030】
合成ゴム製又は合成樹脂製の可撓チューブ4は、様々に着色された材料を用いることが可能であり、また、不均一に着色された材料を用いることも可能である。DLC層4Aは、透明になるように薄くする。そうすると、可撓チューブは着色され、その色を観察することができるようになる。この場合、様々な趣向に応じた美感が可能になる。なお、「透明」は、実質的な透明を意味し、略透明を含むものとする。
【0031】
また、合成ゴム製又は合成樹脂製の可撓チューブ4は、透明又は半透明な材料を用いることが可能であり、また、それに不均一に着色された材料を用いることも可能である。DLC層4Aは、透明になるように薄くする。そうすると、可撓チューブは全部又は一部が透明又は半透明であるため、複数個のマグネット2、2、・・・と導電性ワイヤ3を観察することができるようになる。この場合、独特の美感となり、また、複数個のマグネット2、2、・・・と導電性ワイヤ3を装飾したりその他の装飾物を加えたりすることで、美感を高めることもできる。
【0032】
可撓チューブ4は、合成ゴム製又は合成樹脂製以外に、織物又は組紐とすることも可能である。織物又は組紐は、西陣織などの伝統的なものを用いることができる。DLC層4Aは、透明になるように薄くする。そうすると、優れた美感を得ることができる。また、この場合、DLC層4Aは、摺動性、耐腐食性の他に、防水性の効果が高い。
【0033】
また、磁気健康装身具1は、導電性ワイヤ3により複数個のマグネット2、2、・・・とともに連結される少なくとも1個の炭素成形体を更に備えることも可能である。この場合、炭素成形体は、中空孔を有し、また、可撓チューブ4により閉じ込められる。炭素成形体は、遠赤外線効果による健康増進効果が期待できる。
【0034】
以上、本発明の実施形態に係る磁気健康装身具について説明したが、本発明は、実施形態に記載したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内でのさまざまな設計変更が可能である。例えば、上記以外の方法により導電性ワイヤ3を用いずに可撓チューブ4にDLC層4Aを形成するのならば、導電性ワイヤ3を省略することが可能であり、その場合、マグネット2の中空孔2aも省略することが可能である。
【符号の説明】
【0035】
1 磁気健康装身具
2 マグネット
2a マグネットの中空孔
3 導電性ワイヤ
4 可撓チューブ
4’、4’’ 半円柱状の長尺物
4a’、4a’’ 可撓チューブにおける収容用の中空部の半分
4b 可撓チューブの両端の小径部
4A DLC層(ダイヤモンドライクカーボン層)
5A、5B 一対の留め具
5a 突起
5b 凹み部
5c 留め具用のマグネット
5d リング
5e ピン
10 プラズマイオン注入装置
11 チャンバー
12 ガス導入装置
13 真空装置
14A ガス導入装置用のバルブ
14B 真空装置用のバルブ
15 導体
16 プラズマ発生用電源
17 高電圧パルス発生電源
18 重畳装置
19 高電圧導入部 (フィードスルー)