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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-07
(45)【発行日】2023-08-16
(54)【発明の名称】着地電気接点
(51)【国際特許分類】
   G06K 7/00 20060101AFI20230808BHJP
   H01R 12/78 20110101ALN20230808BHJP
【FI】
G06K7/00 021
H01R12/78
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2019083815
(22)【出願日】2019-04-25
(65)【公開番号】P2019204501
(43)【公開日】2019-11-28
【審査請求日】2022-04-21
(31)【優先権主張番号】15/987,784
(32)【優先日】2018-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596170170
【氏名又は名称】ゼロックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・エイ・ドゥーディー
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー・エム・ファウラー
【審査官】小林 紀和
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第5583445(US,A)
【文献】米国特許第9934415(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 7/00
H01R 12/78
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性基板、および
前記可撓性基板によって支持された複数の電気接点、を含む配線アセンブリと、
前記複数の電気接点と電気的に連結された電気コネクタと、を含む電気デバイス読取装置であって、
前記配線アセンブリは、前記複数の電気接点が電気デバイスの複数の接触パッドと電気的に連結されていない第1のプロファイルから、前記複数の電気接点が前記電気デバイスの前記複数の接触パッドと電気的に連結されている第2のプロファイルへと屈曲するように構成されている、電気デバイス読取装置。
【請求項2】
前記第1のプロファイルは平坦プロファイルであり、前記第2のプロファイルは湾曲プロファイルである、請求項1に記載の電気デバイス読取装置。
【請求項3】
前記電気コネクタに対して配置され、その中に凹部を画定する曲面を含むクレードルをさらに含み、前記配線アセンブリは、前記配線アセンブリを通しての電気デバイスからのおよび/または電気デバイスへのデータの転送中に湾曲プロファイルへと屈曲して前記クレードルの曲面に適合するように構成されている、請求項1に記載の電気デバイス読取装置。
【請求項4】
前記クレードルは第1の溝と第2の溝とを画定し、
前記電気コネクタは第1のタブと第2のタブとを含み、
前記第1のタブは前記第1の溝内に配置され、
前記第2のタブは前記第2の溝内に配置され、
前記第1および第2のタブは、前記第1および第2の溝内でスライドするように構成されている、請求項3に記載の電気デバイス読取装置。
【請求項5】
前記電気コネクタは、前記クレードルの前記曲面によって画定された前記凹部内で前後にスライドするように構成されている、請求項4に記載の電気デバイス読取装置。
【請求項6】
前記可撓性基板は可撓性下層を含み、前記可撓性下層は、合成発泡体、ウレタン発泡体、ウレタン発泡体ゴム、およびフェルトのうちの1つ以上を含む、請求項3に記載の電気デバイス読取装置。
【請求項7】
前記電気コネクタは第1のキャリッジと第2のキャリッジとを含み、
前記クレードルは第1のスロットと第2のスロットとを含み、
前記第1および第2のキャリッジは前記第1および第2のスロット内に配置され、それによって、経路に沿った前記クレードルに対する前記電気コネクタの動きを拘束する、請求項3に記載の電気デバイス読取装置。
【請求項8】
前記可撓性基板は、剛性の第1の部分と少なくとも剛性の第2の部分とを含み、
前記剛性の第1の部分および前記剛性の第2の部分は、前記第1のプロファイルを有する第1の位置と前記第2のプロファイルを有する第2の位置との間で関節運動するように構成されている、請求項1に記載の電気デバイス読取装置。
【請求項9】
前記配線アセンブリを前記第1のプロファイルを有する前記第1の位置に弾性的に維持するポジショナをさらに含む、請求項8に記載の電気デバイス読取装置。
【請求項10】
前記複数の電気接点が複数のバネ荷重電気接点を含む、請求項8に記載の電気デバイス読取装置。
【請求項11】
前記配線アセンブリを前記第1の位置から前記第2の位置へ再配置するように構成された駆動機構をさらに含む、請求項10に記載の電気デバイス読取装置。
【請求項12】
曲面を含む交換可能構成要素と、
前記交換可能構成要素の前記曲面に貼り付けられ、湾曲プロファイルを有する電気デバイスと、
電気デバイス読取装置と、を含む電子デバイスであって、前記電気デバイス読取装置は、
可撓性基板、および
前記可撓性基板によって支持された複数の電気接点、を含む配線アセンブリと、
前記複数の電気接点と電気的に連結された電気コネクタと、を含み、
前記配線アセンブリは、前記複数の電気接点が前記電気デバイスの複数の接触パッドと電気的に連結されていない第1のプロファイルから、前記複数の電気接点が前記電気デバイスの前記複数の接触パッドと電気的に連結されている第2のプロファイルへと屈曲するように構成されている、電子デバイス。
【請求項13】
前記電気デバイス読取装置は、前記電気コネクタに対して配置され、その中に凹部を画定する曲面を含むクレードルをさらに含み、前記配線アセンブリは、前記配線アセンブリを通しての電気デバイスからのおよび/または電気デバイスへのデータの転送中に湾曲プロファイルへと屈曲して前記クレードルの前記曲面に適合するように構成されている、請求項12に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記第1のプロファイルは平坦プロファイルであり、前記第2のプロファイルは湾曲プロファイルであり、
前記クレードルは第1の溝と第2の溝とを画定し、
前記電気コネクタは第1のタブと第2のタブとを含み、
前記第1のタブは前記第1の溝内に配置され、
前記第2のタブは前記第2の溝内に配置され、
前記第1および第2のタブは、前記第1および第2の溝内でスライドするように構成されている、請求項13に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記可撓性基板は、剛性の第1の部分と少なくとも剛性の第2の部分とを含み、
前記剛性の第1の部分および前記剛性の第2の部分は、前記第1のプロファイルを有する第1の位置と前記第2のプロファイルを有する第2の位置との間で関節運動するように構成されている、請求項12に記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記電気デバイス読取装置は、
前記配線アセンブリを前記第1のプロファイルを有する前記第1の位置に弾性的に維持するポジショナと、
前記配線アセンブリを前記第1の位置から前記第2の位置へ再配置するように構成された駆動機構と、をさらに含み、
前記複数の電気接点は複数のバネ荷重電気接点を含む、請求項15に記載の電子デバイス。
【請求項17】
ホストデバイスの交換可能構成要素を認証する方法であって、
配線アセンブリを湾曲プリンテッドメモリに隣接する第1の位置に配置することであって、前記第1の位置において、前記配線アセンブリの複数の電気接点は前記湾曲プリンテッドメモリの複数の接触パッドと電気的に連結しておらず、前記配線アセンブリは第1のプロファイルを有する、配置することと、
前記配線アセンブリを第2の位置へ再配置することであって、前記第2の位置において、前記配線アセンブリの前記複数の電気接点は前記湾曲プリンテッドメモリの前記複数の接触パッドと電気的に連結されており、前記配線アセンブリは第2のプロファイルを有する、再配置することと、
前記複数の接触パッドが前記複数の電気接点に電気的に連結されていて、前記湾曲プリンテッドメモリからデータを読み取ることと、
前記湾曲プリンテッドメモリから読み取られた前記データを期待データと比較することと、
前記湾曲プリンテッドメモリから読み取られた前記データが前記期待データと一致することに応答して、前記ホストデバイスの機能を有効化することと、
前記湾曲プリンテッドメモリから読み取られた前記データが前記期待データと一致しないことに応答して、前記ホストデバイスの機能を無効化することと、を含む方法。
【請求項18】
前記配線アセンブリを前記第2の位置へ再配置することは、前記配線アセンブリの可撓性下層を平坦プロファイルから湾曲プロファイルへと屈曲させることを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記配線アセンブリを前記第2の位置へ再配置することは、前記配線アセンブリの剛性の第1の部分および前記配線アセンブリの少なくとも剛性の第2の部分を前記第1の位置と前記第2の位置との間で関節運動させることを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記剛性の第1の部分および前記剛性の第2の部分を駆動機構と係合させ、それによって、前記剛性の第1の部分および前記剛性の第2の部分を前記第1の位置から前記第2の位置へ再配置することと、
前記剛性の第1の部分および前記剛性の第2の部分を前記第1の位置に弾性的に維持するポジショナを使用して、前記配線アセンブリを前記第2の位置から前記第1の位置へ再配置することと、をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本教示は、メモリデバイスならびに製品マーキング、例えば、認証および/または在庫管理のためのタグまたはラベルを含む製品の分野に関し、より具体的には、電子メモリ、タグ、またはラベルでマークされた製品から/へデータを読み取る/書き込むための読取装置およびスキャナに関する。
【0002】
Xerox Printed Memoryは、書き換え可能なメモリを含む安全性の高い印刷ラベルである。1つの例示的な用途では、ラベルは、偽造を防ぐために製品が真正または本物であるかを判定するための認証に使用され得る。例えば、プリンテッドメモリは、様々な消耗構成要素、供給品、出荷包装、消費者製品、文書などの顧客交換可能ユニットのサブアセンブリ上にラベルとして貼り付けられ得る。プリンテッドメモリからのデータは、例えば、それが貼り付けられたユニットをホストデバイスに装填した後に読み取られ、期待される結果または値と比較され得る。プリンテッドメモリから読み取られた値が期待値と一致する場合、ホストデバイス内の回路はホストデバイスが機能することを可能にする。プリンテッドメモリから読み取られた値が期待値と一致しない場合、回路は、真正または本物のユニットが装填されるまでホストデバイスの機能を無効化する。
【0003】
別の実施形態では、Xerox Printed Memoryは、製造プロセスおよび/または供給チェーンを通して製品を追跡するために使用され得る。ラベルをプログラムして、スキャナで検証し得る固有の電子識別子で個々の物品に印を付けることができる。Xerox Printed Memoryの他の用途として、これらに限定されないが、性能を改善または最適化するためにオブジェクトをベースユニットによって後で使用されるデータに関連付けるスマート消耗品、大量使用の製品供給を追跡する消費記録、製造環境外の物品または人の追跡などが考えられる。
【0004】
Xerox Printed Memoryは、複数の配線ライン(例えば、ワード線およびビット線)の間に配置された強誘電体またはフェライト材料の層(すなわち強誘電体層)を含む。各ビット線とワード線との間に位置する強誘電体層の領域がメモリセルを形成する。好適な書き込み電圧を配線ラインに印加することによって、2つのデジタルメモリ状態のうちの1つをメモリに書き込むことができる。メモリ状態は、電気接点(例えば、着地部または着地パッド)を介して好適な読み取り電圧を配線ラインに印加することによって読み取ることができる。
【0005】
様々な製造プロセスを使用して強誘電材料を形成することができる。使用される製造プロセスに応じて、プリンテッドメモリデバイスは特定の電気的特性を示すことになる。例えば、所与の読み取り電圧に対して、強誘電体層の異なる組成は異なる出力値を返す。メモリ自体の製造および組成は、偽造するのが困難であり、安全で信頼性のある偽造防止対策および信頼性のある製品追跡を提供する。
【0006】
以下は、本教示の1つ以上の実施形態のいくつかの態様の基本的な理解を提供するために、簡略化された要約を提示する。この要約は、広範囲の概要でもなく、本教示の主要なまたは重要な要素を特定することや、本開示の範囲を描写することも意図されていない。むしろ、その主な目的は、後で提示される詳細な説明の前置きとして、1つ以上の概念を簡略化された形態で単純に提示することである。
【0007】
本教示の一実施形態に係る電気デバイス読取装置は、可撓性基板と、可撓性基板によって支持された複数の電気接点とを有する配線アセンブリを含むことができる。デバイス読取装置は、複数の電気接点と電気的に連結された電気コネクタをさらに含むことができ、配線アセンブリは、複数の電気接点が電気デバイスの複数の接触パッドと電気的に連結されていない第1のプロファイルから、複数の電気接点が電気デバイスの複数の接触パッドと電気的に連結されている第2のプロファイルに屈曲するように構成されている。
【0008】
任意選択で、第1のプロファイルは平坦プロファイルとすることができ、第2のプロファイルは湾曲プロファイルとすることができる。電気デバイス読取装置は、電気コネクタに対して配置され、その中に凹部を画定する曲面を有するクレードルをさらに含むことができ、配線アセンブリは、配線アセンブリを通しての電気デバイスからのおよび/または電気デバイスへのデータの転送中に湾曲プロファイルへと屈曲してクレードルの曲面に適合するように構成されている。クレードルは第1の溝と第2の溝とを画定することができ、電気コネクタは第1のタブと第2のタブとを含むことができ、第1のタブは第1の溝内に配置され、第2のタブは第2の溝内に配置され、第1および第2のタブは、第1および第2の溝内でスライドするように構成されている。電気コネクタは、クレードルの曲面によって画定された凹部内で前後にスライドするように構成されることができる。
【0009】
可撓性基板は可撓性下層を含むことができ、可撓性下層は、合成発泡体、ウレタン発泡体、ウレタン発泡体ゴム、およびフェルトのうちの1つ以上を含む。
【0010】
一実施形態においては、電気コネクタは第1のキャリッジと第2のキャリッジとを含むことができ、クレードルは第1のスロットと第2のスロットとを含むことができ、第1および第2のキャリッジは、第1および第2のスロット内に配置され、それによって、経路に沿ったクレードルに対する電気コネクタの動きを拘束することができる。
【0011】
可撓性基板は、剛性の第1の部分と少なくとも剛性の第2の部分とを含むことができ、剛性の第1の部分および剛性の第2の部分は、第1のプロファイルを有する第1の位置と第2のプロファイルを有する第2の位置との間で関節運動するように構成されることができる。電気デバイスは、配線アセンブリを第1のプロファイルを有する第1の位置に弾性的に維持するポジショナをさらに含むことができる。複数の電気接点は、複数のバネ荷重電気接点を含むことができる。電気デバイス読取装置は、配線アセンブリを第1の位置から第2の位置へ再配置するように構成された駆動機構をさらに含むことができる。
【0012】
上述の電気デバイス読取装置は電子デバイスの一部とすることができ、電子デバイスは、曲面を有する交換可能構成要素と、交換可能構成要素の曲面に貼り付けられ、湾曲プロファイルを有する電気デバイスと、をさらに含む。電気デバイス読取装置の配線アセンブリは、複数の電気接点が電気デバイスの複数の接触パッドと電気的に連結されていない第1のプロファイルから、複数の電気接点が電気デバイスの複数の接触パッドと電気的に連結されている第2のプロファイルに屈曲するように構成されることができる。
【0013】
ホストデバイスの交換可能構成要素を認証する方法は、配線アセンブリを湾曲プリンテッドメモリに隣接する第1の位置に配置することであって、第1の位置において、配線アセンブリの複数の電気接点は湾曲プリンテッドメモリの複数の接触パッドと電気的に連結しておらず、配線アセンブリは第1のプロファイルを有する、配置することと、配線アセンブリを第2の位置へ再配置することであって、第2の位置において、配線アセンブリの複数の電気接点は湾曲プリンテッドメモリの複数の接触パッドと電気的に連結されており、配線アセンブリは第2のプロファイルを有する、再配置することと、を含むことができる。さらに、複数の接触パッドが複数の電気接点に電気的に連結されると、湾曲プリンテッドメモリからデータを読み取ることができる。方法は、湾曲プリンテッドメモリから読み取られたデータを期待データと比較することをさらに含むことができる。湾曲プリンテッドメモリから読み取られたデータが期待データと一致することに応答して、ホストデバイスの機能を有効化することができ、湾曲プリンテッドメモリから読み取られたデータが期待データと一致しないことに応答して、ホストデバイスの機能を無効化することができる。
【0014】
配線アセンブリを第2の位置へ再配置することは、配線アセンブリの可撓性下層を平坦プロファイルから湾曲プロファイルへと屈曲させることを含むことができる。
【0015】
配線アセンブリを第2の位置へ再配置することは、配線アセンブリの剛性の第1の部分および配線アセンブリの少なくとも剛性の第2の部分を第1の位置と第2の位置との間で関節運動させることを含むことができ、剛性の第1の部分および剛性の第2の部分を駆動機構と係合させ、それによって、剛性の第1の部分および剛性の第2の部分を第1の位置から第2の位置へ再配置することと、剛性の第1の部分および剛性の第2の部分を第1の位置に弾性的に維持するポジショナを使用して、配線アセンブリを第2の位置から第1の位置へ再配置することと、をさらに含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】メモリデバイス、例えばXerox Printed Memoryなどのプリンテッドメモリの平面図である。
図2】本教示の一実施形態に係る配線アセンブリの斜視図である。
図3図2の配線アセンブリの断面図である。
図4】本教示の一実施形態に従う読取装置の一部の斜視図である。
図5図4の構造体の別の斜視図である。
図6】構造体に貼り付けられたプリンテッドメモリデバイスの読み取りの準備における図4の読取装置の斜視図である。
図7図6のデバイスの断面図である。
図8】プリンテッドメモリおよび読取装置が読み取り動作のために配置された図6のデバイスの斜視図である。
図9図8のデバイスの断面図である。
図10】本教示の別の実施形態に従う読取装置部分の斜視図である。
図11】電気コネクタをさらに含む、図10のデバイスの斜視図である。
図12】構造体に貼り付けられたプリンテッドメモリデバイスの読み取りの準備における図11のデバイスの斜視図である。
図13図12のデバイスの断面図である。
図14】プリンテッドメモリおよび読取装置が読み取り動作のために配置された図11のデバイスの斜視図である。
図15図14のデバイスの断面図である。
図16】本教示の一実施形態に従う読取装置を含むホストデバイスの概略図である。
図17】本教示の別の実施形態の斜視図である。
図18】第1の位置にある図17の構造体の端面図である。
図19】第2の位置にある図17の構造体の端面図である。
図20】ホストデバイスにおける交換可能構成要素を認証するための方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書で使用されるとき、「データ」は、メモリデバイス、集積回路、もしくは別の電気デバイスなどの電気デバイスから得られるかまたはそれらに送信される任意のタイプの情報、信号、または結果、あるいは電気デバイスを監視する、それに問い合わせする、照会する、またはそれを測定することなどから得られる任意の情報を指す。用語「データ」は、デジタルデータ、アナログデータ、電圧値、電流値、抵抗値、ベクトル値、スカラー値、および/またはフラックス値を含む。
【0018】
メモリデバイス100の一例、例えばXerox Printed Memory100などのプリンテッドメモリ(プリンテッドメモリデバイス)100が図1の平面図に示されている。Xerox Printed Memory100の構造および機能は既知であり、本明細書では簡単に説明するのみである。図1のプリンテッドメモリ100は、プリンテッドメモリ100を製品の表面に貼り付けるのを助けるための接着性裏打ち層を含み得る基板102、例えば可撓性ポリマー基板などの可撓性誘電体基板102と、複数の配線ライン(例えば、ワード線およびビット線)104と、ワード線とビット線との間に直接介在または配置された強誘電体層106とを含む。論理ビットまたは論理状態を格納するメモリセルは、各ワード線とビット線との交点の間に介在する物理的位置において強誘電体層106によってかつその中に設けられる。したがって、ワード線とビット線とは物理的に交差しておらず、強誘電体層106によって物理的に分離されていることが理解されよう。図1に示すプリンテッドメモリ100は10本の配線ライン104(5本のワード線と5本のビット線)を含み、したがって図1のデバイスは25個のメモリセルを含み、したがって25ビットの情報を格納することができる。各配線ライン104は接触パッド108で終端する。Xerox Printed Memoryは、簡略化のために説明または図示されていない他の構造を含み得るが、図示されている様々な構造は除外または変更され得ることが理解されよう。プリンテッドメモリ100の各メモリセルは、2本の配線ライン104(すなわち1本のワード線と1本のビット線)に好適な読み取り電圧を印加し、電気的応答を測定することによって読み取ることができる。読み取り電圧を印加するために、複数の接触パッド108を読取装置のプローブ接点と物理的かつ電気的に接触させることができる。プローブ接点を通して電圧が接触パッド108を横切って印加され、結果として生じる応答が測定される。各メモリセルは、読み取りまたは書き込みサイクル中に個別に指定され得、メモリアレイ内の2つ以上、またはすべてのメモリセルを、同時にまたは順次に読み取りまたは書き込みすることができる。
【0019】
プリンテッドメモリ100および他の電気デバイスの接触パッド108は、カーボン含浸複合材料、銀ナノ粒子インクなどの導電性インク、または1つ以上の他の好適な材料を使用して形成することができる。接触パッド108が平坦な、平面状の、またはほぼ平面状の表面上に設けられているとき、読取装置のプローブ接点は、接触パッド108の平面に対して垂直な方向で接触パッド108と物理的に接触することができ、それによって、物理的接触による磨耗または擦傷を最小限することができる。しかしながら、物理的に可撓性であるので、プリンテッドメモリ100は弓形または湾曲した表面上に置かれ得る。プリンテッドメモリ100が曲面上に置かれているときに接触パッド108をプローブパッドと物理的に接触させると、プローブ接点が接触パッド108を横切ってその上の所定位置に滑り込むので、接触パッド108の磨耗が加速する結果となり得る。磨耗および/または擦傷の割合は、例えば、半径が小さいほど接触面積が小さくなり、したがって接触圧力または接触応力が大きくなるので、プリンテッドメモリ100が貼り付けられる曲面の半径が小さくなるほど増大し得る。
【0020】
本教示の一実施形態は、Xerox Printed Memory100などのプリンテッドメモリ100、または別のメモリデバイスもしくは電気デバイスと共に使用され得る読取装置を提供する。読取装置は、ハンドヘルド読取装置などの独立型デバイスとすることもできるし、あるいはプリンタなどの別の電子ホストデバイスのサブシステムとして統合することもできる。一実施形態では、プリンテッドメモリ100を、トナー容器の外面などの曲面上に置き、トナー容器の偽造防止策として使用することができる。プリンテッドメモリ100は読取装置によって読み取ることができ、読取装置は、装着されたトナー容器が本物である(例えば、偽造品でもグレーマーケット製品でもない)ことを確認するためのプリンタのサブシステムである。トナー容器が本物であると判定された場合にはプリンタ内のコントローラおよび回路がプリンタ機能を有効化し、トナー容器が偽造品またはグレーマーケットであると判定された場合にはプリンタ機能を無効化することができる。
【0021】
図2図9は、本教示の一実施形態に従う様々な読取装置構成要素を示す。図は本教示の1つの可能な実施形態の様々な構造および特徴を描いているが、このまたは他の設計は、図示されていない他の構造および/または特徴を含み得、一方で、図示されている様々な構造および/または特徴は除外または変更され得ることが理解されよう。
【0022】
図2は、本教示の一実施形態に従う読取装置のための、印刷配線アセンブリなどの配線アセンブリ200の斜視図であり、図3図2の3-3に沿った断面図である。配線アセンブリ200は、基板204と、基板204上に形成された複数の導電性相互接続部またはトレース206とを含む可撓性回路202を含む。基板204は、可撓性の電気絶縁材料、例えばポリイミドなどのポリマーである。トレース206は、金属、金属合金、導電性インクなどの導電性材料であるか、それらを含むことができる。
【0023】
各トレース206の第1の端部は、プリンテッドメモリ100の接触パッド108と物理的かつ電気的に接触することになる電気接点210がその上に形成された接触パッド(例えば、第1の接触パッド)208を終端とすることができる。各電気接点210は、例えば、はんだ材料、金属充填エポキシ、または別の導電性材料などから少なくとも部分的に形成された導電性バンプであるか、またはそれらを含むことができる。別の実施形態では、各電気接点210は、バネ荷重コネクタ、プローブチップ、異方性エラストマー相互接続部、または別のタイプの電気接点210であるか、またはそれらを含むことができる。
【0024】
第1の端部と反対側の各トレース206の第2の端部もまた、接触パッド(例えば、第2の接触パッド)212を終端とすることができる。各トレースの第2の端部は、各接触パッド212の下面で導電性スタッドまたはビア300に電気的に連結することができる。導電性ビア300は、図3に示すように、接触パッド212の下面から配線アセンブリ200の背面302まで延在し、後述するように、各接触パッド212とコネクタおよびケーブルとの電気的連結を容易にする。図3に示すように、配線アセンブリ200の背面302は前面304の反対側にあり、前面304はトレース206を含む。
【0025】
配線アセンブリ200は、電気接点210を含む可撓性回路202に貼り付けられてこれを支持する可撓性基板または可撓性下層216をさらに含むことができる。一実施形態では、可撓性下層216は、圧力下に置かれたときに撓曲、屈曲、または適合する発泡体層またはポリマーコア層を含むことができる。可撓性下層216は、合成材料、例えば、ウレタン発泡体またはウレタン発泡体ゴムなどの合成発泡体、あるいはフェルトまたは別の天然もしくは合成の可撓性材料などの別の材料であるか、またはそれらを含むことができる。導電性ビア300は、図3に示すように、可撓性下層216内の開口を横切り、配線アセンブリ200の背面302から延在することができる。別の実施形態では、電気コネクタは、バネ荷重式または伸縮式電気接点を有する関節式可撓性回路に組み込むことができ、その場合、関節式可撓性回路は、例えば、図17図19に関して以下に説明するように、プリンテッドメモリ100が貼り付けられた構造体の形状に適合する。
【0026】
配線アセンブリ200は、後述するように、読取装置の使用中に配線アセンブリ200の背面302に低滑り摩擦および追加耐摩耗性を提供する可撓性低摩擦裏当てなどの裏当て218を任意選択で含むことができる。本明細書で使用するとき、「低摩擦」裏当て218は、裏当て218の材料の摩擦係数が可撓性下層216の材料の摩擦係数よりも小さい構造体を指す。裏当て218は、約0.002インチ(0.05ミリメートル)~約0.025インチ(0.6ミリメートル)の厚さを有する、ポリアミドフィルムまたはポリエチレンテレフタレートフィルムなどの合成材料、例えばナイロンフィルムまたはMylar(登録商標)フィルムであるか、またはそれらを含むことができる。裏当て218は、配線アセンブリ200の剛性に寄与し得る。裏当て218が厚すぎると、配線アセンブリ200が過度に剛性となり得る。裏当て218の厚さが不十分であると、裏当てがクレードル402との物理的接触によって磨耗したり、クレードル402との接触を通してその機能を損なうように別様に損傷を受けたりした場合、使用中に裏当てが不具合となり得る。
【0027】
加えて、配線アセンブリ200は、以下に説明するように、配線アセンブリ200を電気コネクタに取り付けるおよび/または整列するのを支援する1つ以上の任意選択の取り付け特徴部を含むことができる。例えば、配線アセンブリ200は、取り付け特徴部として1つ以上の取り付け孔220を含むことができるが、電気コネクタを配線アセンブリ200に取り付けるための他のタイプの取り付け特徴部および技術も考えられる。
【0028】
配線アセンブリ200に加えて、読取装置400は、図4および図5の斜視図に示されるように、配線アセンブリ200に取り付けられ得る、または配線アセンブリ200に隣接して別様に配置され得るクレードル402をさらに含むことができる。この実施形態では、クレードル402は、プリンテッドメモリ100が貼り付けられた構造体を受容するのに好適な形状を有する凹部404を画定する曲面などの表面403を含む。この非限定的な例示的実施形態では、プリンテッドメモリ100は、半径を有するトナー容器の外側凸面に貼り付けられ、したがって、表面403およびそれによって画定された凹部404は、トナー容器の表面を受容するのに好適な半径を有する、図示のごとき凹面形状を有する。
【0029】
図4および図5に示すように、読取装置400は、配線アセンブリ200に物理的かつ/もしくは電気的に取り付けられ、かつ/または一体化された電気コネクタなどのコネクタ500も含むことができる。いくつかの実施形態では、コネクタ500は、クレードル402にスライド可能に取り付けられるなど、クレードル402に移動可能に取り付けられるようにクレードル402に物理的に接続することができ、あるいはコネクタ500はクレードル402に固定的に取り付けることができる。コネクタ500は、クレードル402に対して特定の方法で動くように拘束されてもよい。特に、コネクタ500は、クレードル402に対して経路に沿ってスライドするように拘束されてもよい。コネクタ500は、複数のビア300の各ビア300に電気的に連結することができる。加えて、コネクタ500は、後述するように、使用中に、プリンテッドメモリ100とホストコントローラ1604(図16)などの他の読み取り回路との間で、電気信号、データ、または他の情報を転送するために使用されるケーブル502に電気的に連結され得る。一実施形態では、コネクタは、カスタムプラスチックハウジングなどのカスタムハウジング内に配置された大量生産および/または市販のコネクタを含み得る。
【0030】
コネクタ500とクレードル402との整列を容易にするために、コネクタ500は、図5に示すようにクレードル402によって画定されたスロット506によって受容される1つ以上のアームまたはキャリッジ504を含むことができ、キャリッジ504はスロット506内に配置される。図5は、第1および第2のキャリッジ504ならびに第1および第2のスロット506を示す。スロット506は、クレードル402に対してキャリッジ504を、したがってコネクタ500を配置するような形状とされている。さらに、コネクタ500は、配線アセンブリ200をコネクタ500およびクレードル402に取り付け、配線アセンブリ200をクレードル402に対して配置する、図4に示すような取り付け穴220によって受容されるヒートステークなどの1つ以上のペグ406を含むことができる。ペグ406は、プリンテッドメモリ100およびプリンテッドメモリ100が貼り付けられた構造体からずらすことができる。別の実施形態では、ペグ406は、1つ以上のリベット、ねじ、接着剤などであるか、それらを含むか、またはそれらで機能的に置換され得る。別の実施形態では、各ペグ406は、プリンテッドメモリ100が貼り付けられた構造体内の凹部(簡略化のため示されていない)内に延在し得る。クレードル402は、配線アセンブリ200をクレードル402上で横方向配置する支援ともなる整列タブ408を含むことができる。配線アセンブリ200の背面302は、クレードル402の前面410上に載置することができる。
【0031】
図6は、プリンテッドメモリ100が貼り付けられた曲面602を有する交換可能構成要素などの物品または構造体600の一部の斜視図であり、図7はその断面図である。図6および図7の描写は、プリンテッドメモリ100の読み取りサイクルの準備における、プリンテッドメモリ100と配線アセンブリ200との最初の物理的な(しかし電気的ではない)接触の間のものである。図7に示すように、構造体600と配線アセンブリ200とは、構造体600、読取装置400、またはその両方の動きによって互いに接触される。構造体600と配線アセンブリ200とが合わされると、曲面602上のプリンテッドメモリ100の表面は、電気接点210の間の配線アセンブリ200と物理的に接触する。この時点で、電気接点210と接触パッド108は互いに物理的または電気的に接触していない。構造体600と配線アセンブリ200とが合わされ続けると、配線アセンブリ200は撓曲または屈曲して、構造体600の曲面602の形状に適合し始める。電気接点210と接触パッド108とは互いに物理的かつ電気的に接触し、配線アセンブリ200が屈曲し続けると、電気接点210は、電気接点210と接触パッド108とが互いに完全に物理的かつ電気的に接触するまで、接触パッド108上の所定位置に転がり込む。したがって、配線アセンブリ200は、図7に示すような第1の平坦プロファイルから図9に示すような第2の湾曲プロファイルまで屈曲する。特に図9に示すように、配線アセンブリ200の背面302は、凹部404を画定するクレードル402の表面403に適合し、物理的に接触する。一旦既定の圧縮力が構造体600と読取装置400との間、より具体的にはプリンテッドメモリ100の接触パッド108と配線アセンブリ200の電気接点210との間に印加されると(すなわち、通常は図7に示す矢印の方向の圧縮力)、読み取り動作などのメモリ動作がプリンテッドメモリ100に対して実行され得る。一旦電気的接続が接触パッド108と電気接点210との間に確立されると、完全な電気経路が強誘電体層106から配線ライン104へ、接触パッド108へ、電気接点210へ、トレース206へ、ビア300へ、コネクタ500へ、ケーブル502へ、そしてホストコントローラ1604(図16)などのコントローラへと、および/またはこれらの間に、延在し得る、あるいは形成されることができる。
【0032】
可撓性で適合性のある配線アセンブリ200は、接触パッド108を磨耗または損傷させるであろう電気接点210を接触パッド108を横切ってスライドさせることもなく、プリンテッドメモリ100に対してほぼ垂直な方向において電気接点210をプリンテッドメモリ100の接触パッド108に電気接続することを可能にする。適合性のある配線アセンブリ200は、物理的かつ電気的接触がプリンテッドメモリ100に対して行われたときに、構造体600およびそれに貼り付けられたプリンテッドメモリ100の湾曲形状を包み込む。それにひきかえ、永久的に湾曲した配線アセンブリの電気接点は、プリンテッドメモリ100の接触パッド108を横切ってスライドし、それによって、接触パッド108の摩耗および起こり得る損傷に寄与する。
【0033】
図4図9の読取装置400、より具体的には読取装置400の配線アセンブリ200は、配線アセンブリ200およびプリンテッドメモリ100の少なくとも一方が他方に向かってほぼ垂直方向に動くとき、プリンテッドメモリ100と物理的に接触する。
【0034】
本教示の別の実施形態を図10図15に示す。図10は、本明細書に記載の配線アセンブリ200およびクレードル1002を含む読取装置1000の一部を示す。クレードル1002は、凹部1006を画定する曲面などの表面1004を含む。クレードル1002は、傾斜角または斜角、例えば約10°~約75°、または約15°~約60°の角度で曲面1004と交差する傾斜面1007をさらに含むことができる。任意選択の傾斜面1007を含むことで、配線アセンブリ200の背面302の摩耗を減らすことができ、かつ/または配線アセンブリ200を曲面1004上により正確に案内することができる。したがって、傾斜面1007はクレードル1002の曲面1004内への配線アセンブリ200の動きを制御し、より広範な初期位置から所望の最終位置を達成し、あるいは初期位置から最終位置への移行をより円滑または緩やかにすることができ、それによって、配線アセンブリ200および/またはクレードル1002の磨耗や裂傷が軽減される。傾斜面1007は、例えば、面取り(すなわち、直線または平面)、フィレット(すなわち、円弧または楕円弧)であり得るか、または特定のデバイス設計に好適な特殊なプロファイルを有し得ることが理解されよう。読取装置1000の使用中、配線アセンブリ200の背面302は、傾斜面1007を横切って曲面1004上にスライドし得る。この実施形態では、配線アセンブリ200の背面302は、上述の可撓性低摩擦裏当て218によって設けられ、読取装置1000による1つ以上のプリンテッドメモリ100の1回以上の読み取り動作中の配線アセンブリ200の磨耗をさらに低減し得る。クレードル1002は、クレードル1002の各側面に1つの溝1008を有し、1対の対向スロットまたは溝(すなわち、第1の溝および第2の溝)1008などの他の特徴部を含み画定することができる。
【0035】
図11は、クレードル1002および配線アセンブリ200を電気コネクタ1100に取り付けた後の図10のデバイスを示し、電気コネクタ1100は、複数の導電性トレース206を介して、例えば複数の導電性ビア300(図3)または別の技術を介して、電気接点210の各々に電気的に連結される。電気コネクタ1100は1つ以上のペグ406を含むことができ、1つ以上のペグ406は、図4を参照して説明したのと同様の取り付けおよび整列機能を提供する。図4では、ペグ406は、配線アセンブリ200の背面302からの方向で穴220を通して挿入され、一方、図11では、ペグは、配線アセンブリ200の前面304からの方向で穴220を通して挿入される。
【0036】
さらに、電気コネクタ1100は、ケーブル502(図5)などのケーブルに電気的に連結することができ、ケーブルは(図11には簡略化のために示されていない)ケーブル502と同様の機能を提供する。
【0037】
図11にさらに示すように、電気コネクタ1100は一対の対向タブ(すなわち、第1のタブおよび第2のタブ)1102を含み、各タブ1102は、溝1008のうちの1つに挿入され、それによって受容され、かつそれに沿って前後にスライドするように構成されている。タブ1102が溝1008内で前後にスライドすると、電気コネクタ1100は凹部1006内で前後にスライドする。加えて、配線アセンブリ200は電気コネクタ1100に取り付けられているので、配線アセンブリ200もまた、曲面1004によって画定された凹部1006内で前後にスライドすることができる。
【0038】
図12は、プリンテッドメモリ100が貼り付けられた曲面602を有する交換可能構成要素、例えばトナー容器などの構造体600の一部の斜視図であり、図13は、図12の13-13に沿った断面図である。図12および図13の描写は、プリンテッドメモリ100と配線アセンブリ200との最初の物理的な(しかし電気的ではない)接触の間のものである。一旦構造体600および配線アセンブリ200が図12および図13に示すように互いに対して配置されると、タブ1102は溝1008内をクレードル1002の第1の端部1201から第1の端部1201とは反対側の第2の端部1202に向かってスライドする。一実施形態では、クレードル1002は静止したままであり、一方、構造体600、電気コネクタ1100、および電気コネクタ1100に取り付けられた配線アセンブリ200は、クレードル1002の反対側の端部1202に向かって動かされる。別の実施形態では、構造体600、電気コネクタ1100、および電気コネクタ1100に取り付けられた配線アセンブリ200は静止したままであり、一方、タブ1102が溝1008内をスライドするときに、クレードル1002が構造体600に向かって動かされる。さらに別の実施形態では、クレードル1002と、構造体600、配線アセンブリ200、および電気コネクタ1100を含むアセンブリとの両方が互いに向かって動かされる。
【0039】
図14および図15は、配線アセンブリ200の複数の電気接点210がプリンテッドメモリ100の複数の接触パッド108に物理的かつ電気的に接触した後の図12および図13の構造体を示す。タブ1102が溝1008内を図12の位置から図14の位置までスライドすると、配線アセンブリ200の背面302は傾斜面1007を横切って曲面1004上にスライドする。同時に、少なくとも構造体600の一部が凹部1006内に配置される。背面302が曲面1004上にスライドすると、配線アセンブリ200は撓曲し、屈曲し、かつ/または曲面1004に適合し、電気接点210が接触パッド108に物理的かつ電気的に接触するようにプリンテッドメモリ100を包み込む。したがって、電気接点210は、接触パッド108の摩耗および起こり得る損傷を別様に加速するであろう接触パッド108を横切ってスライドすることなく、接触パッド108に物理的に接触する。したがって、配線アセンブリ200は、図13に示されるような第1の平坦プロファイルから図15に示されるような第2の湾曲プロファイルまで屈曲する。
【0040】
図10図15の実施形態では、配線アセンブリ200およびプリンテッドメモリ100がクレードル1002に対して動くとき、接触パッド108を有するプリンテッドメモリ100の表面は、配線アセンブリ200の前面304の移動方向と平行な方向に動く。
【0041】
図16は、本教示の一実施形態における例示的ホストデバイス1600の概略図である。ホストデバイス1600は、簡略化のために図示されていない他の特徴および/または構造を含むことができ、一方、図示されている様々な特徴および/または構造は除外または変更され得ることが理解されよう。ホストデバイス1600は、例えば、交換可能部品1602、例えば、トナーカートリッジ、インクカートリッジ、定着器、または別のプリンタ部品などの顧客交換可能構成要素を含むことができるプリンタまたは別の電子デバイスであるか、またはそれらを含むことができる。偽造を低減または防止するための、または他の用途のための実施形態から利益を得ることができる他の分野には、化粧品、食料品、医薬品、フィルタ、試薬、医療デバイス、電子デバイスまたは他のツールの交換用ヘッドまたは他の交換用部品などの産業が含まれる。ホストデバイス1600内および/またはそれに電気的に連結された回路は、ホストコントローラ1604、セキュリティモジュール1606、プリンテッドメモリ読取装置1608(例えば、本明細書に記載の読取装置400、1000または別の読取装置)、および交換可能構成要素1602に貼り付けられたプリンテッドメモリ1610(例えば、本明細書に記載のプリンテッドメモリ100または別の認証回路)を含むことができる。一実施形態では、交換可能構成要素1602の装填およびホストデバイス1600の電源投入時に、ホストコントローラ1604は、セキュリティモジュール1606に交換可能構成要素1602上のプリンテッドメモリ1610の読み取り動作を実行するように指示する。読み取り動作は、例えば、配線アセンブリ200を使用して、プリンテッドメモリ読取装置1608をプリンテッドメモリ1610と本明細書に記載されているように電気的に連結することを含むことができる。セキュリティモジュール1606は、プリンテッドメモリ読取装置1608を使用してプリンテッドメモリ1610から読み取られたデータを、例えば、セキュリティモジュール1606に格納されている検索テーブルからの期待データと比較する。読み取られたデータが期待データと一致する場合、セキュリティモジュール1606はホストコントローラ1604にホストデバイス1600の機能を有効化するように指示する。読み取られたデータが期待データと一致しない場合、セキュリティモジュール1606はホストコントローラ1604にホストデバイス1600の機能を無効化するように指示する。
【0042】
セキュリティモジュール1606はデバイス機能を直接有効化または無効化し得ること、および同じまたは類似の結果をもたらす他の動作方法も考えられることが理解されよう。本教示はプリンテッドメモリの読み取り動作に関して説明の目的で説明されているが、本教示に従う読み取り装置は、配線アセンブリ200を介して、例えば、集積回路、論理デバイス、マイクロプロセッサ、他のタイプのメモリデバイス、プリント回路基板などへおよび/またはそれらからのデータの転送中に使用するための、プリンテッドメモリ以外の電気デバイス上のまたはそれらからの読み取りおよび/または書き込みおよび/または監視および/または別の動作を行うために使用される電気デバイス読み取り装置であってもよいことも理解されよう。
【0043】
図17図19は、プリンテッドメモリ100が貼り付けられた曲面602を有する交換可能構成要素などの物品または構造体600の形状に適合する配線アセンブリ1700の別の実施形態を示す。配線アセンブリ1700は、協働してプリンテッドメモリ100を複数の電気接点1712、例えばバネ荷重電気接点に係合させるように構成された剛性の第1の部分1708および剛性の第2の部分1710を含む可撓性基板1706を含むことができる。この実施形態は2つの剛性部分に対して説明されているが、2つより多い剛性部分を含む可撓性基板を有する配線アセンブリが考えられる。複数の電気接点1712の各電気接点1712は、1つ以上の電気コネクタ1714と直接電気的に連結することができるか、または導電性トレース(簡略化のため個々には示されていない)を使用して電気的に連結することができる。電気コネクタ1714は、例えば、セキュリティモジュール1606(図16)に1本以上のケーブル1716を介して電気的に連結することができる。
【0044】
配線アセンブリ1700は、配線アセンブリ1700をホストデバイス1600(図16)内に配置するシャフト1718に取り付けることができる。構造体600をホストデバイス1600内に配置すると、構造体600、より具体的には構造体600上に配置されたプリンテッドメモリ100は、配線アセンブリ1700の電気接点1712がプリント回路100の接触パッド108に対して配置されるように、任意の好適な技術を使用して配線アセンブリ1700と整列され得る。一実施形態では、例えば、構造体600によって画定された1つ以上の整列溝1720が配線アセンブリ1700の1つ以上の輪郭1722と図18に示すように噛合し、電気接点1712を接触パッド108と整列させることができる。図17は、配線アセンブリ1700の第1の部分1708および第2の部分1710を図17および図18に示される第1の位置に弾性的に維持するが、配線アセンブリ1700を後述するように図19に示す第2の位置へ再配置することを可能にするポジショナ1724(例えば、バネ)をさらに示す。
【0045】
図18に示すように、プリンテッドメモリ100と電気接点1712との配置および整列の間または後に、配線アセンブリ1700、より具体的には可撓性基板1706の第1の部分1708および第2の部分1710は、可撓性基板1706を図18に示すような第1の位置から図19に示すような第2の位置へ再配置する駆動機構1900と係合することができる。この実施形態では、駆動機構1900は、構造体600の配置の間または後に、可撓性基板1706の第1の部分1708および第2の部分1710と係合する一対のガイドを含む。他の駆動機構、例えば電気機械駆動機構も考えられる。再配置の間、可撓性基板1706は、シャフト1718によって提供される枢動点の周りを枢動して関節運動し、配線アセンブリ1700の可撓性基板を提供する。したがって、配線アセンブリ1700は、図18に示された第1のプロファイル「P1」から図19に示された第2のプロファイル「P2」まで屈曲および/または関節運動するが、ここで、第2のプロファイルは第1のプロファイルとは異なる。第1の部分1708および第2の部分1710を含む可撓性基板1706は、したがって、電気接点1712を支持する可撓性基板として構成されている。図18においては、プロファイルPは180°よりも大きい角度を画定し、図19においては、プロファイルPは180°未満の角度を画定しているが、他の実施形態も考えられる。図19の位置にあるとき、電気接点1712はプリンテッドメモリの接触パッド108と物理的かつ電気的に接触し、したがって、配線アセンブリ1700を使用してプリンテッドメモリ100に対してメモリ動作を実行することができる。
【0046】
メモリ動作を実行した後、駆動機構1900は、配線アセンブリ1700の第1の部分1708および第2の部分1710を解放することができ、ポジショナ1724は、配線アセンブリ1700を図17の第1の位置へ再配置する。これは、例えば、構造体600がユーザによってホストデバイス1600から取り外されたとき、またはメモリ動作を実行した後の他の任意の所望の時点に起こり得る。
【0047】
ホストデバイスの交換可能構成要素を認証するためのプロセスまたは方法2000を図20のフローチャートに示す。方法2000は、上述の図に示された構造体のうちの1つ以上の動作または使用ごとに進めることができ、したがって、先の図のうちの1つ以上を参照して説明される。しかしながら、方法2000は、本明細書で明示的に述べられていない限り、任意の特定の構造体または使用に限定されないことが理解されよう。方法2000は一連の行為または事象として説明されるが、本教示はそのような行為または事象の順序によって限定されないことが理解されよう。いくつかの行為は、異なる順序で、および/または本明細書に記載されたものとは別の他の行為または事象と同時に起こり得る。さらに、本教示に従う方法は、簡略化のために図示されていない他の行為または事象を含むことができ、他の例示された行為または事象は除外または変更することができる。
【0048】
ホストデバイス1600の交換可能構成要素600を認証するための方法2000の一実施形態においては、2002におけるように、第1の位置にある配線アセンブリ200、1700を湾曲プリンテッドメモリ100に隣接して配置することができ、ここで、配線アセンブリ200、1700の電気接点210、1712は、プリンテッドメモリの接触パッド108と電気的に連結していない。さらに、第1の位置では、配線アセンブリは第1のプロファイルを有する(例えば、図6図7図12図13、および図18を参照)。次に、2004において、配線アセンブリ200、1700は第2の位置へ再配置され、第2の位置において、配線アセンブリ200、1700の電気接点210、1712は湾曲プリンテッドメモリ100の接触パッド108と電気的に連結され、配線アセンブリ200、1700は第2のプロファイルを有する(例えば、図8図9図14図15図18を参照)。2006において、プリンテッドメモリ100の複数の接触パッド108が配線アセンブリ200、1700の複数の電気接点210、1712に電気的に連結されているので、データをプリンテッドメモリ100から読み取ることができる。他の実施形態では、プリンテッドメモリ100の読み取り動作を除いて、またはそれに加えて、異なるメモリ動作を実行できることが理解されよう。
【0049】
次に、2008におけるように、例えば、セキュリティモジュール1606、ホストコントローラ1604、またはホストデバイス1600の別の構成要素(図16)を使用して、プリンテッドメモリから読み取られたデータを期待データと比較することができる。2010において、読み取られたデータが期待データと一致すことに応答して、ホストデバイス1600の機能は、例えば、セキュリティモジュール1606によって、またはそれを使用して有効化することができる。2012において、読み取られたデータが期待データと一致しないことに応答して、ホストデバイス1600の機能は、例えば、セキュリティモジュール1606によって、またはそれを使用して無効化することができる。方法1700の間、2014におけるように、配線アセンブリ200、1700は第2の位置から第1の位置へ再配置されることができる。
【0050】
本教示は、曲面に貼り付けられ得るプリンテッドメモリにメモリ動作を実行するための読取装置に関して説明されているが、他の用途も考えられることが理解されよう。例えば、本教示に従う読取装置は、取り外し可能オブジェクトまたは消耗オブジェクトを含む電気デバイスなどの任意の電気デバイスであって、複数の接触点で読取装置に電気的に接続し、滑り接触は望ましくない電気デバイスと共に使用することが可能である。限定することなく、読取装置は、読み取り、書き込み、監視などをされるデバイスの接触パッドが、読取装置の接触パッド、プローブ、ピンなどとの滑り接触によって磨耗および/または損傷を受ける可能性がある場合に特に有用である。これは、例えば、接触パッドが曲面の一部である、曲面上に配置されている、または曲面として配置されているときのデバイス設計において、ならびに他のデバイス設計において、起こり得る。
【0051】
本教示は平坦プロファイルが湾曲プロファイルへと屈曲される配線アセンブリに関して説明されているが、本教示の他の実施形態が考えられることがさらに理解されるであろう。一般に、配線アセンブリは、配線アセンブリの電気接点が電気デバイスの接触パッドに電気的に連結されていないとき、第1のプロファイルを有し、配線アセンブリは、配線アセンブリの電気接点が電気デバイスの接触パッドに電気的に連結されているとき、第1のプロファイルとは異なる第2のプロファイルを有する。自然な、屈曲していない、自由な、または未接続の状態では、配線アセンブリは、第1の方向にまたは第1の量だけ湾曲しているなど、平坦以外の第1のプロファイルを有し得る。屈曲、撓曲、または接続した状態では、配線アセンブリは、第1の方向とは異なる第2の方向に湾曲する、または第1の量とは異なる第2の量だけ湾曲するなど、第1のプロファイルとは異なる第2のプロファイルを有し得る。第1および/または第2のプロファイルは、二重湾曲または他の何らかの構成など、湾曲または平坦以外のものとすることができる。加えて、「湾曲した」は、円筒形、区分的平面、変動曲率、二重湾曲形状などの多重湾曲形状などを含む、平面に制約されない任意の形状の表面を含むことができる。
【0052】
本教示の広い範囲を記載する数値範囲およびパラメータは近似値であるにもかかわらず、特定の実施例に記載された数値は可能な限り正確に報告されている。しかしながら、いかなる数値も、それぞれの試験測定に見出される標準偏差から必然的に帰結する一定の誤差を本質的に含む。さらに、本明細書に開示される範囲はすべて、その中に抱合されるありとあらゆる小領域を包含するものと理解されるべきである。例えば、「10未満」の範囲は、最小値0と最大値10の間(およびそれらを含む)のありとあらゆる小領域、すなわち最小値0以上、および最大値10以下を有するありとあらゆる小領域、例えば1~5を含むことができる。特定の事例において、パラメータとして明示する数値は負の値をとることができる。この場合、「10未満」と明示される範囲の例示的値は、負の値、例えば、-1、-2、-3、-10、-20、-30などをとることができる。
【0053】
本教示は1つ以上の実施形態に関して例示されているが、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、示された例に対して変更および/または修正を加えることができる。例えば、プロセスは一連の行為または事象として説明されているが、本教示はそのような行為または事象の順序によって限定されないことが理解されよう。いくつかの行為は、異なる順序でおよび/または本明細書に記載されたものとは別の他の行為もしくは事象と同時に起こり得る。また、本教示の1つ以上の態様または実施形態に従う方法論を実施するためにすべてのプロセス段階が必要とされるとは限らない。構造的構成要素および/または処理段階を追加することができ、あるいは既存の構造的構成要素および/または処理段階を除外または変更することができることが理解されよう。さらに、本明細書に示す行為の1つ以上は、1つ以上の別個の行為および/または段階で実行してもよい。さらに、用語「含む(including)」、「含む(includes)」、「有する(having)」、「有する(has)」、「有する(with)」、またはこれらの変形が詳細な記載および特許請求の範囲のいずれかにおいて使用される範囲において、かかる用語は、用語「含む(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。用語「のうちの少なくとも1つ(at least one of)」は、列挙された項目のうちの1つ以上が選択され得ることを意味するために使用される。本明細書で使用されるとき、例えばAおよびBなどの項目のリストに関する用語「のうちの1つ以上」は、A単独、B単独、またはAおよびBを意味する。さらに、本明細書の説明および特許請求の範囲においては、2つの材料に関して使用される用語「上に(on)」は、材料の間に少なくともいくらかの接触を意味し、一方、「上方に(over)」は、材料が近接しているが1つ以上の追加介在材料があり得、接触は可能であるが必須ではないことを意味する。「上に」も「上方に」も、本明細書で使用されるときいかなる方向性も意味しない。用語「共形の(conformal)」は、下層をなす材料の角度が共形材料によって保存されているコーティング材料を表す。用語「約(about)」は、変更によってプロセスまたは構造が例示された実施形態に非適合とならない限り、列挙された値がいくぶん変更され得ることを示す。最後に、「例示的(exemplary)」は、それが理想であることを意味するのではなく、説明が例として使用されることを示す。本教示の他の実施形態は、本明細書の考察および本明細書の開示の実施から当業者には明らかであろう。明細書および実施例は例示としてのみ考慮されることを意図しており、本教示の真の範囲および趣旨は以下の特許請求の範囲によって示される。
【0054】
本出願で使用される相対位置という用語は、加工物の向きに関係なく、加工物の通常の平面または作業面に平行な平面に基づいて定義される。本出願で使用される用語「水平」または「横方向」は、加工物の向きに関係なく、加工物の通常の平面または作業面に平行な平面として定義される。用語「垂直」は水平に対して垂直な方向を指す。「上」、「側」(「側壁」など)、「より上」、「より下」、「上方」、「頂部」、「下方」などの用語は、加工物の向きに関係なく、通常の平面または作業面が加工物の上面の上にあることに関して定義される。
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