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特許7328073CLSP及び/又はTINCR発現促進剤
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  • 特許-CLSP及び/又はTINCR発現促進剤 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-07
(45)【発行日】2023-08-16
(54)【発明の名称】CLSP及び/又はTINCR発現促進剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/9789 20170101AFI20230808BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20230808BHJP
   A61Q 19/08 20060101ALI20230808BHJP
【FI】
A61K8/9789
A61Q19/00
A61Q19/08
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019150245
(22)【出願日】2019-08-20
(65)【公開番号】P2021031413
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2022-06-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000135324
【氏名又は名称】株式会社ノエビア
(72)【発明者】
【氏名】高原 佑輔
(72)【発明者】
【氏名】笹岡 美和
【審査官】池田 周士郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/002714(WO,A1)
【文献】特表2003-505081(JP,A)
【文献】Premium Essence, IK Cosmetics, 2016年8月, Mintel GNPD [online],[検索日 2023.04.12], インターネット<URL:https://www.gnpd.com>, ID#:4228007
【文献】Natural Plus Sun Stick SPF50+PA++++, Carver Korea, 2017年6月, Mintel GNPD [online], [検索日 2023.04.12], インターネット<URL:https://www.gnpd.com>, ID#:4922369
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
A61K 36/00-36/9068
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マジョラム抽出物とフキタンポポ抽出物を有効成分とするCLSP及び/又はTINCR発現促進剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CLSP及び/又はTINCR発現促進剤、及びかかる発現促進剤を有効成分とする皮膚老化防止剤に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚の表皮はおもに角化細胞と呼ばれる細胞から構成されている。表皮の最内層である基底層で増殖した角化細胞は外側(皮膚表面側)に押し出されるように移動してゆき、その移動に伴って有棘層、顆粒層、および角質層へと順に分化していく。すなわち表皮は、分化の程度が異なる角化細胞の複数の層から構成されている。角化細胞の増殖すなわち細胞分裂は、通常は基底層(表皮の最深部にある単層およびそれに隣接する基底上層を含む)においてのみ起こり、有棘層より外側では細胞分裂は起こらずに細胞分化のみが進行する。
【0003】
Calmodulin-Like Skin Protein(CLSP)は、主に皮膚で産生されるカルシウム結合タンパク質である。非特許文献1は、CLSPは増殖中の角化細胞においては発現が検出されないが、角化細胞分化の後期、すなわちロリクリンの発現が既に開始された時点以降である分化6~7日目以降において発現されることを記載している。ロリクリンは角化細胞が顆粒層まで移動した段階で発現が開始されるタンパク質である。同様に、非特許文献2も、CLSPタンパク質は基底層には不在であって、分化が進んだ表皮外層に多く存在することを記載している。非特許文献2はまた、shRNAによりCLSPを欠如させても基底層の細胞増殖には影響がなかったことを記載している。従って、CLSPは角化細胞の最終分化(角化)に関与していると考えられている。
【0004】
特許文献1は、CLSPの全長ポリペプチドが記載されており、「例えば、化粧品では、老化の治療、特に、皮膚の老化の治療における、紫外線への暴露に関連した皮膚のダメージの治療における、通常、あるいは、病理的な上皮の増殖の機能不全、あるいは、上皮の分化不全(乾燥肌、角質増殖症、錯角化症、乾癬、魚鱗癬、新生組織形成等々)を調整するために、本発明のタンパク質を利用することができる」ことが開示されている。
【0005】
また、長鎖ノンコーディングRNAの一種であるTINCRは、CLSPmRNAを安定化することが知られていた(非特許文献2)。
【0006】
ここで、マジョラム抽出物の有効性は各種検討されており、XVII型コラーゲン産生促進作用(特許文献2)、プロトンポンプ機能促進作用(特許文献3)、活性酸素ラジカル除去作用(特許文献4)、熱ショックタンパク質の発現誘導作用(特許文献5)、VII型コラーゲン産生促進作用(特許文献6)、育毛作用(特許文献7)、血小板凝集抑制作用(特許文献8)等数多くの生理活性が知られている。
【0007】
また、フキタンポポ抽出物の有効性も各種検討されており、皮脂分泌促進作用(特許文献9)、キネシン抑制作用(特許文献10)、基底膜安定化作用(特許文献11)、活性酸素消去作用(特許文献12)、リパーゼ阻害作用(特許文献13)、メラニン生成細胞増殖促進作用(特許文献14)等数多くの生理活性が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特許第3851818号公報
【文献】特開2018-108973号公報
【文献】特開2018-20970号公報
【文献】特開2017-197503号公報
【文献】特開2015-042675号公報
【文献】特開2014-221739号公報
【文献】特開2014-185131号公報
【文献】特開2012-153671号公報
【文献】特開2017-066106号公報
【文献】特開2013-166713号公報
【文献】特開2006-316050号公報
【文献】特開2006-117612号公報
【文献】特開2005-008572号公報
【文献】特開2004-161639号公報
【非特許文献】
【0009】
【文献】The Journal Of Biological Chemistry, Vol. 275, No. 17, April 28, pp. 12841-12847, 2000
【文献】Genes & Development, 2015, 29:2225-2230
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
TINCRの発現及び/又はCLSPの発現を促進し、皮膚老化防止に有効な植物抽出物を提供することを本発明の課題の一つとする。また、TINCRの発現及び/又はCLSPの発現を相乗的に向上させる植物抽出物の組合わせを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の課題を解決する手段は、下記のとおりである。
(1)
マジョラム抽出物を有効成分とするCLSP及び/又はTINCR発現促進剤。
(2)
さらにフキタンポポ抽出物を有効成分とする請求項1記載の発現促進剤。
(3)
請求項1又は請求項2に記載の発現促進剤を有効成分とする皮膚老化防止剤。
【発明の効果】
【0012】
マジョラム抽出物は濃度依存的に、CLSPの発現を促進する効果を有する。
マジョラム抽出物は濃度依存的に、TINCRの発現を促進する効果を有する。
マジョラム抽出物とフキタンポポ抽出物を併用することにより、CLSPの発現促進効果が相乗的に向上する。
マジョラム抽出物とフキタンポポ抽出物を併用することにより、TINCRの発現促進効果が相乗的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、マジョラム抽出物が、濃度依存的にCLSPの発現を促進する効果を示す図である。
図2図2は、マジョラム抽出物が、濃度依存的にTINCRの発現を促進する効果を示す図である。
図3図3は、マジョラム抽出物とフキタンポポ抽出物を併用することによりCLSPの発現を促進する効果が相乗的に向上することを示す図である。
図4図4は、マジョラム抽出物とフキタンポポ抽出物を併用することによりCLSPの発現を促進する効果が相乗的に向上することを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下本発明を実施するための形態を説明する。
【0015】
本発明で使用するマジョラム抽出物は、マジョラム(学名:Origanum majorana)から得られる抽出物である。使用し得るマジョラムの構成部位としては、例えば、葉部、茎部、花部、蕾部、根茎部、地上部又はこれらの混合物が挙げられるが、好ましくは葉部である。
【0016】
抽出物を調製する際には、生の植物をそのまま、若しくは乾燥させて用いる。
【0017】
抽出溶媒としては、メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級アルコール、1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類などの極性有機溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水,リン酸緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。
【0018】
上記溶媒による抽出物は、そのままでも用いることができるが、濃縮,乾固したものを水や極性溶媒に再度溶解したり、或いはそれらの皮膚生理機能向上作用を損なわない範囲で脱色,脱臭,脱塩等の精製処理を行ったり、カラムクロマトグラフィーによる分画処理を行った後に用いてもよい。また、抽出物を酸、アルカリ、酵素などを用いて加水分解したものを用いてもよい。また保存のため、精製処理の後凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いることもできる。また、リポソーム等のベシクルやマイクロカプセル等に内包させて用いることもできる。
【0019】
抽出処理は、抽出原料に含まれる可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定はされず、常法に従って行うことができる。例えば、抽出原料の5~30倍量(質量比)の抽出溶媒に、抽出原料を浸漬し、常温または還流加熱下で可溶性成分を抽出させた後、濾過して抽出残渣を除去することにより抽出液を得ることができる。得られた抽出液から溶媒を留去するとペースト状の濃縮物が得られ、この濃縮物をさらに乾燥すると乾燥物が得られる。
【0020】
例えば、本発明のマジョラム抽出物は、乾燥したマジョラムの葉を85容量%エタノール水溶液に浸漬後、溶媒を留去し、50容量%の1,3-ブチレングリコール水溶液にエキス純分として1質量%となるように添加したものを用いることができる。
【0021】
本発明で使用するフキタンポポ抽出物は、フキタンポポ(学名:Tussilago farfara)から得られる抽出物である。使用し得るフキタンポポの構成部位としては、例えば、全草、葉、茎、花、実、根から選択される1種又は2種以上の部位が挙げられるが、好ましくは葉、茎、及び花から選択される1種又は2種以上、さらに好ましくは花を用いる。
【0022】
フキタンポポ抽出物の抽出方法としては、上述のマジョラム抽出物と同様である。
【0023】
例えば、本発明のフキタンポポ抽出物は、乾燥したフキタンポポの花を精製水に浸漬後、溶媒を留去し、20容量%の1,3-ブチレングリコール水溶液にエキス純分として1質量%となるように添加したものを用いることができる。
【0024】
本発明の皮膚老化防止剤は、CLSP及び/又はTINCR発現促進剤を有効成分として含有する。
【0025】
本発明において上記発現促進剤の皮膚老化防止剤への配合量はそれぞれ、0.00001~5質量%が好ましい。
【0026】
本発明の皮膚老化防止剤は、高いCLSP及び/又はTINCR発現促進作用をを有し、高い老化防止効果を発揮する。
【0027】
本発明の皮膚老化防止剤は、上述の成分の他に、通常の化粧料、医薬部外品に用いられる任意成分を、本発明の効果を阻害しない程度に配合することができる。具体的には、油剤、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤等を挙げることができる。
【0028】
本発明の皮膚老化防止剤の剤型は、特に限定されず、水系、油系、乳化型等いずれの剤型でもよい。
【0029】
本発明の皮膚老化防止剤は定法により調製することができる。
【0030】
本発明の皮膚老化防止剤は、例えば、ローション剤、乳剤、軟膏の剤型で用いることができる。
【実施例
【0031】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。なお、配合量は特に断りのない限り質量%である。
【0032】
まず、実施例等に用いる植物抽出物の調製方法を示す。
【0033】
[マジョラム抽出物]
乾燥したマジョラムの葉を85容量%エタノール水溶液に浸漬後、溶媒を留去し、50容量%の1,3-ブチレングリコール水溶液にエキス純分として1質量%となるように添加したものをマジョラム抽出物とした。
【0034】
[フキタンポポ抽出物]
乾燥した乾燥したフキタンポポの花を精製水に浸漬後、溶媒を留去し、20容量%の1,3-ブチレングリコール水溶液にエキス純分として1質量%となるように添加したものをフキタンポポ抽出物とした。
【0035】
[CLSP及びTINCRの発現促進作用]
ヒト表皮角化細胞を3×10細胞/ウェルの細胞密度にて6ウェルプレートに播種し、HuMedia-KG2培地中で一晩培養した。表1に示す抽出物濃度となるように抽出物を添加・溶解した新鮮培地、または抽出物を添加しない新鮮培地(ブランク)で、培地交換を行い、さらに24時間培養した。その後採取した細胞から、市販のRNA抽出キットを使用して全RNAを抽出し、cDNA合成を行った。CLSPまたはGAPDHに特異的な下記のプライマーを使用して、サイバーグリーン法によるリアルタイムPCRにより発現レベルを定量化した。GAPDHは内部標準として使用した。発現量は、ブランクの発現量を1とした場合の相対値で示した。
【0036】
PCRプライマー配列
CLSPフォワード:GTTGACACGGATGGAAACG(配列番号1)
CLSPリバース:ACTCCTGGAAGCTGATTTCG(配列番号2)
TINCRフォワード:TGTGGCCCAAACTCAGGGATACAT(配列番号3)
TINCRリバース:AGATGACAGTGGCTGGAGTTGTCA(配列番号4)
GAPDHフォワード:CCACTCCTCCACCTTTGACG(配列番号5)
GAPDHリバース:CACCCTGTTGCTGTAGCCAA(配列番号6)
【0037】
【表1】
【0038】
図1及び表1に示した通り、マジョラム抽出物は、濃度依存的にCLSPの発現量が増加する効果を発揮した。
【0039】
図2及び表1に示した通り、マジョラム抽出物は、濃度依存的にTINCRの発現量が増加する効果を発揮した。
【0040】
図3及び表1の試料6に示した通り、マジョラム抽出物とフキタンポポ抽出物を併用することにより、それぞれの抽出物を単独で2倍量配合した試料4、試料5と比較して、CLSPの発現量が増加し、マジョラム抽出物とフキタンポポ抽出物を併用することにより、CLSPの発現促進効果が相乗的に向上した。
【0041】
図4及び表1の試料6に示した通り、マジョラム抽出物とフキタンポポ抽出物を併用することにより、それぞれの抽出物を単独で2倍量配合した試料4、試料5と比較して、TINCRの発現量が増加し、マジョラム抽出物とフキタンポポ抽出物を併用することにより、TINCRの発現促進効果が相乗的に向上した。
【0042】
[実施例1]乳液
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー 0.15
(10)精製水 100とする残部
(11)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
(12)マジョラム抽出物 0.5
(13)フキタンポポ抽出物 0.5
製法:(1)~(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)~(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。冷却後40℃にて、(11)~(13)を順次加え、均一に混合する。
【0043】
[実施例2]化粧水
(1)エタノール 15.0(質量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 100とする残部
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)マジョラム抽出物 0.3
(10)フキタンポポ抽出物 0.5
製法:(1)に(2)および(3)を溶解する。さらに(4)~(10)を順次添加した後、十分に攪拌し、均一に混合する。
【0044】
[実施例3]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(10)精製水 100とする残部
(11)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
(12)マジョラム抽出物 0.5
(13)フキタンポポ抽出物 0.3
製法:(1)~(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)~(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。(11)を添加して攪拌後、冷却し40℃にて(12)、(13)を加え、均一に混合する。
【0045】
[実施例4]美容液
(1)精製水 100とする残部(質量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N-ラウロイル-L-グルタミン酸
ジ(フィトステリル-2-オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1,3-ブチレングリコール 10.0
(15)L-アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
(16)マジョラム抽出物 1.0
(17)フキタンポポ抽出物 1.0
製法:(1)~(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)~(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。冷却後50℃にて(15)を、40℃にて(16)、(17)を加え、均一に混合する。
【0046】
[実施例5]水性ジェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.5(質量%)
(2)精製水 100とする残部
(3)水酸化ナトリウム(10質量%水溶液) 0.5
(4)グリセリン 10.0
(5)1,3-ブチレングリコール 10.0
(6)エタノール 10.0
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(8)香料 0.1
(9)マジョラム抽出物 0.7
(10)フキタンポポ抽出物 0.7
(11)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0
製法:(1)を(2)に加え、均一に攪拌した後、(3)を加える。均一に攪拌した後、(4)に予め溶解した(5)を加える。均一に攪拌した後、予め混合しておいた(6)~(11)を加え、均一に攪拌混合する。
図1
図2
図3
図4