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  • 特許-機器固定用床構造及び機器の設置方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-07
(45)【発行日】2023-08-16
(54)【発明の名称】機器固定用床構造及び機器の設置方法
(51)【国際特許分類】
   E04F 15/024 20060101AFI20230808BHJP
【FI】
E04F15/024 604
E04F15/024 606A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019161712
(22)【出願日】2019-09-05
(65)【公開番号】P2020159176
(43)【公開日】2020-10-01
【審査請求日】2022-07-29
(31)【優先権主張番号】P 2019057204
(32)【優先日】2019-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】323005120
【氏名又は名称】センクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】小林 佑太
(72)【発明者】
【氏名】曽我 侑
【審査官】吉村 庄太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-058412(JP,A)
【文献】特開2007-198026(JP,A)
【文献】特開2017-014782(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 15/00-15/22
G06G 1/16
H02B 1/01
B65G 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
床に固定される金具と、
前記金具に固定され、機器を固定するためのレール部材と、
前記レール部材の周囲に配置される複数のパネル部材と、
前記パネル部材を支持し、床に固定される支持部材と、
複数の前記パネル部材の全体を囲むように配置される枠部材と、
を具備し、
前記金具は、
前記床に固定される一対の床固定部と、
それぞれの前記床固定部に起立する一対の側部と、
前記床固定部よりも上方で、前記側部の間に形成されるレール部材固定部と、
を具備し、
前記金具によって、前記レール部材が、前記床から所定の高さに配置され、前記レール部材の上面と前記パネル部材の上面とが略同じ高さであることを特徴とする機器固定用床構造。
【請求項2】
前記枠部材の縁部には、保護部材が配置されることを特徴とする請求項1記載の機器固定用床構造。
【請求項3】
前記金具は
記側部の下方において前記側部同士を連結する底部と
記底部を貫通するように前記底部に形成される孔と、
を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の機器固定用床構造。
【請求項4】
前記金具は、
前記レール部材固定部の下方において、前記側部同士が連結されておらず、前記レール部材固定部の下方は開放されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の機器固定用床構造。
【請求項5】
請求項1から請求項のいずれかに記載の機器固定用床構造を用いた機器の設置方法であって、
床に、前記金具に固定された前記レール部材および前記枠部材を設置する工程と、
前記枠部材の内部の所定の位置に前記支持部材を配置し、前記支持部材上に前記パネル部材を設置する工程と、
機器を搬入して、前記レール部材上に固定する工程と、
を具備することを特徴とする機器の設置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電算機などの機器を床上に設置する際の機器固定用床構造及び機器の設置方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電算機などの機器類は、ほこりや振動に弱く、また、発熱も多いことから、空調の効いた電算機室やクリーンルームなどに集約して設置される場合がある。この際、それぞれの機器は、地震時などの際に転倒しないように、床等に確実に固定される必要がある。
【0003】
このような機器用の部屋は、多くの配線や空調を行うため、スラブ床から所定の高さに設置されたフリーアクセスフロアが用いられるのが一般的である。フリーアクセスフロアを構成するフロアパネルは、スラブ床に固定された支持体の上に配置され、フロアパネル下には空間が形成される。このフロアパネル下は、配線等を配置したり空気を流したりするために用いられる。
【0004】
このようなフリーアクセスフロアにおいて、機器類を固定する方法が各種提案されている(例えば特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開昭54-80619号公報
【文献】特開2005-42411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来のフリーアクセスフロアのように、スラブ床上に空間を確保するのでは、部屋全体にフリーアクセスパネルを設置する必要があり、無駄も多い。一方、配線などは、壁や天井に沿って配設することが可能な場合もある。このような場合には、従来のようなフリーアクセスフロア上への機器類の設置ではなく、より低床での機器の設置方法が要求される。
【0007】
しかし、機器を直接スラブ床に固定する方法では、機器を搬入して設置してから固定用のアンカーの打設などの作業を行う必要がある。前述したように、機器は振動や埃に弱いため、機器を搬入した後には、スラブ床へのアンカーの打設等の作業を行うのは望ましくない。
【0008】
また、事前にアンカー位置を測定して、アンカーの設置を行った後に機器を搬入できたとしても、その後、一部の機器のみを入れ替える際には、新たな機器のサイズに応じてアンカーを再度打設する必要がある。このため、他の機器への影響が懸念される。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、低床で機器を設置することが可能な機器固定用床構造及び機器の設置方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した目的を達成するため、第1の発明は、床に固定される金具と、前記金具に固定され、機器を固定するためのレール部材と、前記レール部材の周囲に配置される複数のパネル部材と、前記パネル部材を支持し、床に固定される支持部材と、複数の前記パネル部材の全体を囲むように配置される枠部材と、を具備し、前記金具は、前記床に固定される一対の床固定部と、それぞれの前記床固定部に起立する一対の側部と、前記床固定部よりも上方で、前記側部の間に形成されるレール部材固定部と、を具備し、前記金具によって、前記レール部材が、前記床から所定の高さに配置され、前記レール部材の上面と前記パネル部材の上面とが略同じ高さであることを特徴とする機器固定用床構造である。
【0011】
前記枠部材の縁部には、保護部材が配置されてもよい。
【0012】
前記金具は、前記側部の下方において前記側部同士を連結する底部と、前記底部を貫通するように前記底部に形成される孔と、を具備してもよい。
また、前記金具は、前記レール部材固定部の下方において、前記側部同士が連結されておらず、前記レール部材固定部の下方は開放されていてもよい。
【0013】
第1の発明によれば、機器を設置するためにレール部材が配置されるため、機器のサイズに応じて、固定位置を容易に変更することができる。また、金具上にレール部材を固定し、金具を床に固定するため、床からの機器の設置高さは、概ねレール部材と金具の厚み分と同等である。このため、室内において、機器を設置する範囲のみにレール部材等を配置すればよいため、無駄が少ない。
【0014】
また、レール部材の周囲にはパネル部材が配置され、パネル部材の上面とレール部材の上面とを略同一高さとすることで、作業時にレール部材に足を掛けたりすることを抑制することができる。また、パネル部材が支持部材で位置決めされ、パネル部材の全体の周囲が枠部材で囲まれるため、パネル部材のずれなども抑制される。
【0015】
また、枠部材の縁部に保護部材を配置することで、枠部材における段差を埋めたり、角部を覆うことができ、段差でつまずいたり滑ったりすることを抑制することができる。
【0016】
また、金具に、レール部材固定部の下方で側部同士を連結する底部を設けることで、金具の強度を高めることができるため、変形を防止することができる。また、底部を貫通する孔を設けることで、製造時のメッキ不良を防止できる。
【0017】
第2の発明は、第1の発明にかかる機器固定用床構造を用いた機器の設置方法であって、床に、前記金具に固定された前記レール部材および前記枠部材を設置する工程と、前記枠部材の内部の所定の位置に前記支持部材を配置し、前記支持部材上に前記パネル部材を設置する工程と、機器を搬入して、前記レール部材上に固定する工程と、を具備することを特徴とする機器の設置方法である。
【0018】
第2の発明によれば、機器の搬入前に予め施工をすべて完了することができるため、機器搬入後にアンカー等を打設する必要がない。また、機器を入れ替える際にも、レール部材によって固定位置の自由度が高いため、新たにアンカー等を打設する必要がない。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、低床で機器を設置することが可能な機器固定用床構造及び機器の設置方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】機器固定用床構造1を示す斜視図。
図2】機器固定用床構造1の平面図。
図3】(a)は、図2のA-A線断面図、(b)は、図2のB-B線断面図。
図4】(a)は、図3(a)のC部拡大図、(b)は、図3(a)のD部拡大図、(c)は、図3(a)のE部拡大図。
図5】(a)は、保護部材21aを設置した状態を示す図、(b)は、保護部材21aを設置した状態を示す図。
図6】機器固定用床構造1aの断面図であって、(a)は、(b)のG-G線断面図、(b)は、(a)のF-F線断面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態にかかる機器固定用床構造1について説明する。図1は、機器固定用床構造1を示す斜視図であり、図2は、機器固定用床構造1の平面図、図3(a)は、図2のA-A線断面図、図3(b)は、図2のB-B線断面図である。なお、図1は、一部のパネル部材5を透視した図である。
【0022】
機器固定用床構造1は、主にレール部材3、パネル部材5、金具7、枠部材9、支持部材11等から構成される。機器固定用床構造1は、例えばスラブ床などの床13上に設置され、図2に示すように、上方に機器15が設置されて固定される。
【0023】
図4(a)は、図3(a)のC部拡大図である。床13の所定の位置には、支持部材11が固定される。支持部材11は、板状の基部11aと、基部11a上に配置される複数のピン11bを有する。
【0024】
支持部材11は、パネル部材5を支持する部材であり、パネル部材5のずれ止めとして機能する。支持部材11の基部11aは、例えば、接着剤やアンカーボルトで床13に固定される。支持部材11の基部11a上には複数のピン11bが起立する。パネル部材5は、基部11a上に配置される。この際、パネル部材5の角部近傍の背面に形成された凹部に、ピン11bが嵌合して、パネル部材5が支持部材11の位置で固定される。
【0025】
なお、支持部材11は、パネル部材5の4隅の全てに配置されなくてもよく、例えば、4隅の内、2カ所以上の角部近傍が支持部材11で支持されればよい。また、ピン11bとパネル部材5とをさらにねじ止めしてもよい。
【0026】
図2等に示すように、パネル部材5は、略矩形の部材であり、複数のパネル部材5が所定の範囲内に併設される。パネル部材5の配置された範囲の全体を囲むように、枠部材9が配置される。なお、レール部材3が配置される部位は、レール部材3との干渉を避けるため、パネル部材5の一部が切りかかれる。また、図2に示すように、位置によって異なる形状のパネル部材5を併設してもよい。なお、パネル部材5の配置数や形状等については、図示した例には限られず、また、パネル部材5の設置範囲は、必ずしも全体として矩形でなくてもよい。
【0027】
図4(b)は、図3(a)のD部拡大図である。枠部材9は、例えば断面が略L字状のアングル部材であり、床13にアンカー17で固定される。なお、枠部材9の高さは、パネル部材5の上面と略一致する。
【0028】
図4(c)は、図3(a)のE部拡大図である。枠部材9で囲まれた範囲における床13上には、複数の金具7が所定の位置に固定される。金具7は、床13に対して、アンカーボルトで固定されてもよいし、接着剤等によって固定されてもよい。
【0029】
金具7の上部には、レール部材3が固定される。レール部材3は、機器15を固定する部位となる。金具7は、床13に固定される一対の床固定部7aと、それぞれの床固定部7aに略垂直に起立する一対の側部7cと、側部7cの上方において、側部7cの間に形成されるレール部材固定部7bとを有する。床固定部7aとレール部材固定部7bの高さは側部7cによって異なるようになっており、図示した例では、レール部材固定部7bの高さが床固定部7aよりも高い位置となる。また、図4(c)から分かるように、レール部材固定部7bの下方(レール部材固定部7bよりも床13に近い位置)において側部7c同士は連結されていない。すなわち、金具7のレール部材固定部7bの下方は開放された状態となっている。なお、金具7の表面は、防錆のためにめっき処理が施される。
【0030】
金具7によって、レール部材3は、床13から所定の高さに配置される。この際、レール部材3の上面とパネル部材5の上面とが略同じ高さになる。
【0031】
なお、前述したように、パネル部材5は、支持部材11上に配置される。したがって、床13からパネル部材5の上面高さは、支持部材11の基部11aの厚みとパネル部材5の厚みとで決まる。一方、レール部材3の上部高さは、金具7(レール部材固定部7b)の高さとレール部材3の厚みとで決まる。このため、レール部材3の上面とパネル部材5の上面とを略同じ高さとなるように、金具7(レール部材固定部7b)の高さが設定される。
【0032】
ここで、金具7を設置した部位には、支持部材11が配置されないため、当該部位ではパネル部材5は金具7の床固定部7a上に配置される。このため、支持部材11の基部11aの厚みと金具7の床固定部7aとの厚みとが同一でない場合には、高さを調整するためのスペーサ19が用いられる。図示した例では、基部11aに対して床固定部7aの厚みが薄く、床固定部7a上にスペーサ19が配置される。
【0033】
なお、レール部材3は、互いに平行に複数本配置される。図2に示すように、本実施形態では2本のレール部材3が配置される。なお、レール部材3は、3本以上配置されてもよい。また、互いに平行な方向のみではなく、直交する方向にさらにレール部材3を配置してもよい。
【0034】
次に、機器固定用床構造1を用いた、機器15の設置方法について説明する。まず、床13上に、金具7に固定されたレール部材3および枠部材9を所定の位置に設置する。前述したように、金具7及び枠部材9は、床13に対して接着剤やアンカーによって固定することができる。
【0035】
次に、枠部材9の内部の所定の位置に支持部材11を配置し、支持部材11上にパネル部材5を設置する。前述したように、支持部材11は、床13に対して接着剤やアンカーによって固定することができる。
【0036】
なお、パネル部材5は、枠部材9で囲まれる範囲に設置可能であり、レール部材3と干渉しないように、予め所定のサイズに切断される。すなわち、パネル部材5は、レール部材3の周囲に、レール部材3を囲むように設置される。
【0037】
部屋内のすべて機器固定用床構造1が施工された後、機器15を搬入して、機器15をレール部材3上に固定する。レール部材3への機器15の固定は、ボルト等で行うことができる。以上により、機器15の設置が完了する。
【0038】
以上、本実施の形態によれば、従来のフリーアクセスフロアではなく、床13に対して略パネル部材5の厚み程度で、機器15を設置することができる。このため、低床で機器15を設置することができる。
【0039】
また、レール部材3とパネル部材5との上面高さが略一致する。このため、機器15の設置範囲においては、床に凹凸が形成されない。この結果、見栄えもよく、機器15の設置の作業時に、レール部材3につまずくこともない。
【0040】
また、機器15を設置する際には、機器15をレール部材3に対してボルト等によって固定することで、機器の設置の際に、その都度アンカー打設を行う必要がない。このため、設置が容易であり、設置の際に埃が発生することもない。また、機器15を入れ替える際にも、レール部材3の設置範囲においては、異なる機器15のサイズにも適用可能である。
【0041】
なお、本実施形態では、床13に対してパネル部材5の厚み程度の高さで機器15を設置可能であるが、周囲にパネル部材5の厚み程度の段差が形成される。このため、必要に応じて、図5(a)に示すように保護部材21aを設置してもよい。
【0042】
保護部材21aは、枠部材9の外周部の縁部に設置され、床13からパネル部材5の上面に向かってスロープ状の傾斜を有する部材である。なお、保護部材21aは、例えば接着等によって枠部材9及び床13に固定される。保護部材21aは、例えばゴムなど滑りにくい材質で形成されることが望ましい。また、保護部材21aは、枠部材9の全周に配置されなくてもよく、作業者の動線に応じて適宜配置すればよい。
【0043】
また、保護部材としては、スロープ状のものには限られない。例えば、図5(b)に示すように、パネル部材5の上面と枠部材9の外側面とに滑り止めの保護部材21bを配置してもよい。この場合には、図示したように、枠部材9は、内側に向けて配置して、外周部に突出しないようにすることもできる。
【0044】
次に、第2の実施形態について説明する。図6(a)、図6(b)は、第2の実施形態にかかる機器固定用床構造1aの断面の拡大図であり、図6(a)は、図6(b)のG-G線断面図、図6(b)は、図6(a)のF-F線断面図である。なお、図6(b)は、金具8の形状が分かり易いように、パネル部材5とスペーサ19を透視した図である。なお、以下の説明において、機器固定用床構造1と同様の機能を奏する構成については、図1図5と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0045】
機器固定用床構造1aは、機器固定用床構造1と略同様であるが、金具7の替わりに形状の異なる金具8が用いられる点で異なる。
【0046】
金具8は、金具7と略同様の構造であり、床固定部8aと、レール部材固定部8bと、側部8cとを有する。そして、金具7と異なる点として、金具8は、底部8dと、底部8dを貫通するように底部8dに形成される孔22をさらに有する。
【0047】
図6(a)および図6(b)が示すように、底部8dは、レール部材固定部8bの下方(レール部材固定部8bよりも床13に近い位置)において側部8c同士を連結する。レール部材固定部8bは、底部8dよりも上方に離間して配置される。底部8dがあることにより、金具8は、金具7と比較して剛性が高まり強度が増すため、高い変形防止効果が得られる。また、底部8dによって、床13との接触面積が増加するため、例えば、接着剤による接着面積を増加させることができる。
【0048】
底部8dには、孔22が形成される。孔22は、金具8の長手方向に所定の間隔で複数形成される。ここで、金具8は、金具7と同様に表面にめっき処理が施される。しかし、金具8の下部が底部8dによって塞がれると、金具8の長手方向の端部でしか外部に通じていないので、金具8の表面にめっき処理を施す際に、めっき液が内部にスムーズに流入せず、内側でめっき不良が発生するおそれがある。これに対して、金具8のように底部8dに孔22を形成すると、孔22を通じてめっき液が確実に内部に流入するので、めっき不良を防止することができる。
【0049】
孔22は、図6(b)に示すように、略円形であり、底部8dの幅方向の中心に、金具8の長手方向に一列に等間隔で複数並んでいる。ただし、孔22の配置はこれに限ることはなく、二列以上で並んでいてもよいし、底部8dの幅方向の中心に位置しなくてもよい。また、孔22の形状もこれに限らず、楕円や多角形でもよい。
【0050】
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、金具8の強度を高めて変形を防止することができるとともに、金具8を接着剤で床13に固定する際には、接着面積を増加させ、高い接着力を得ることができる。また、底部8dを形成しても、孔22を設けることで、製造時のめっき不良を防止することができる。
【0051】
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0052】
1、1a………機器固定用床構造
3………レール部材
5………パネル部材
7、8………金具
7a、8a………床固定部
7b、8b………レール部材固定部
7c、8c………側部
8d………底部
9………枠部材
11………支持部材
11a………基部
11b………ピン
13………床
15………機器
17………アンカー
19………スペーサ
21a、21b………保護部材
22………孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6