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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-07
(45)【発行日】2023-08-16
(54)【発明の名称】自動車のための充電フラップ構成
(51)【国際特許分類】
   B60K 15/05 20060101AFI20230808BHJP
   E05B 83/34 20140101ALI20230808BHJP
   B60L 53/14 20190101ALI20230808BHJP
【FI】
B60K15/05 B
E05B83/34
B60L53/14
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022032335
(22)【出願日】2022-03-03
(65)【公開番号】P2022140335
(43)【公開日】2022-09-26
【審査請求日】2022-03-04
(31)【優先権主張番号】10 2021 105 801.5
(32)【優先日】2021-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】510238096
【氏名又は名称】ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Dr. Ing. h.c. F. Porsche Aktiengesellschaft
【住所又は居所原語表記】Porscheplatz 1, D-70435 Stuttgart, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100202647
【弁理士】
【氏名又は名称】寺町 健司
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー シューネマン
(72)【発明者】
【氏名】ニールス クライリング
【審査官】宇佐美 琴
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/045769(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0368240(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第102012023873(DE,A1)
【文献】独国特許出願公開第102017129049(DE,A1)
【文献】特開2020-070564(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0008685(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 15/00-15/10
E05B 49/00-49/04,
77/00-85/28
B60L 1/00- 3/12,
7/00-13/00,
15/00-58/40
B62D 25/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車(1)の車体部品(4)に設けられた充電プラグ開口部(5)を閉鎖するための充電フラップ構成(3)であって、
前記充電フラップ構成(3)が、充電プラグカップリング(8)を配置するための凹部(7)を構成する充電フラップハウジング(6)を有し、
前記凹部(7)が、前記充電プラグカップリング(8)の反対側に前記充電プラグ開口部(5)を構成し、前記充電プラグ開口部(5)を通して、前記充電プラグカップリング(8)に対して相補的な充電プラグが前記充電プラグカップリング(8)に接続され得、
前記充電フラップ構成(3)が、前記充電プラグ開口部(5)を閉鎖するための調整可能な充電フラップ(9)を有し、
前記充電フラップ構成(3)が、前記充電プラグ開口部(5)を閉鎖するために閉位置に調整された前記充電フラップ(9)をロックするための電気ロックデバイス(10)を有し、
前記ロックデバイス(10)が、電気的に作動可能なアクチュエータ(11)を有し、前記電気的に作動可能なアクチュエータ(11)が、前記アクチュエータ(11)が前記充電フラップ(9)を閉位置に固定するロック状態と、前記アクチュエータ(11)が前記充電プラグ開口部(5)を開放及び閉鎖するために前記充電フラップ(9)を解放するロック解除状態との間で調整され得、
前記充電フラップ構成(3)が、緊急ロック解除機構(13)を有し、前記緊急ロック解除機構(13)が、前記アクチュエータ(11)が前記ロック状態に調整されているときに前記電気ロックデバイス(10)が故障しても前記充電フラップ(9)の開放を可能にする、充電フラップ構成(3)において、
前記充電フラップ(9)が、前記充電フラップハウジング(6)に枢動可能に取り付けられたフラップキャリヤ(14)と、前記フラップキャリヤ(14)に解放可能に締結されたフラップカバー(15)とを有することと、
前記充電フラップ(9)が、嵌合要素(17)を有し、前記嵌合要素(17)が、ロック輪郭(18)を有し、且つ能動位置と受動位置との間で調整され得るように前記フラップキャリヤ(14)に配置されることと、
前記アクチュエータ(11)が、ラッチ(19)を有し、前記ラッチ(19)が、前記アクチュエータ(11)の前記ロック状態で前記ラッチ(19)が取るロック位置と、前記アクチュエータ(11)の前記ロック解除状態で前記ラッチ(19)が取るロック解除位置との間で調整され得ることと、
前記ラッチ(19)が、前記ロック位置において、前記充電フラップ(9)を前記閉位置にロックするために、前記能動位置に調整された前記嵌合要素(17)の前記ロック輪郭(18)と係合することと、
前記嵌合要素(17)の前記受動位置では、前記ロック位置に調整された前記ラッチ(19)を前記ロック輪郭(18)が解放し、その結果、前記充電フラップ(9)が開放され得ることと、
前記嵌合要素(17)が、前記フラップカバー(15)を取り外したときに、前記嵌合要素(17)の前記能動位置と前記受動位置との間の手動調整のためにアクセス可能であることと
を特徴とする、充電フラップ構成(3)。
【請求項2】
前記ラッチ(19)が、ラッチ軸(21)を中心として回転可能に調整され得るように前記アクチュエータ(11)に配置され、前記ロック位置と前記ロック解除位置との間のロック角度(23)だけ回転運動(22)を行うことと、
前記嵌合要素(17)が、嵌合軸(24)を中心として回転可能に調整され得るように前記フラップキャリヤ(14)に配置され、前記能動位置と前記受動位置との間の前記ロック角度(23)だけ回転運動を行うことと
を特徴とする、請求項1に記載の充電フラップ構成(3)。
【請求項3】
前記嵌合要素(17)が、前記嵌合軸(24)に対して偏心している作動アーム(25)を有し、前記作動アーム(25)によって、前記嵌合要素(17)が前記能動位置と前記受動位置との間で手動調整され得ること
を特徴とする、請求項2に記載の充電フラップ構成(3)。
【請求項4】
前記充電フラップ(9)が、前記充電プラグ開口部(5)を閉鎖する前記閉位置と前記充電プラグ開口部(5)を解放する開位置との間で充電フラップ軸(12)を中心として枢動され得るように前記充電フラップハウジング(6)に取り付けられることと、
前記嵌合要素(17)が、前記充電フラップ(9)のフラップ領域に配置され、前記フラップ領域が前記フラップ軸(12)から離れていることと
を特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の充電フラップ構成(3)。
【請求項5】
前記ロック位置に調整された前記ラッチ(19)が、前記能動位置に調整された前記嵌合要素(17)と開放方向(20)でポジティブロック係合することと
前記嵌合要素(17)が、前記受動位置における前記ポジティブロック係合を解除し、その結果、前記嵌合要素(17)が、前記充電フラップ(9)を開放するために、前記ラッチ(19)に対して前記開放方向(20)に前記閉位置から出るように調整され得ることと
を特徴とし、
前記開放方向(20)は、前記嵌合要素(17)が、前記充電フラップ(9)を開放するように前記閉位置から移動される方向である、
請求項4に記載の充電フラップ構成(3)。
【請求項6】
前記嵌合要素(17)が環状体(27)を有し、前記環状体(27)が、前記ロック輪郭(18)を有し、前記フラップキャリヤ(14)に構成された嵌合開口部(28)に挿入され、内側に前記ロック輪郭(18)を有すると共に外側に環状段部(29)を有し、前記環状段部(29)が、前記フラップキャリヤ(14)の前記アクチュエータ(11)に面するフラップ内側(30)で、前記嵌合開口部(28)を取り囲む開口部縁部(31)で支持されること
を特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の充電フラップ構成(3)。
【請求項7】
前記フラップキャリヤ(14)が、前記アクチュエータ(11)から離れるように向くフラップ外側(32)で、前記嵌合開口部(28)を取り囲み、前記嵌合軸(24)に平行に突出する保持案内片(33)を有すること
を特徴とする、請求項2を直接的又は間接的に引用する請求項6に記載の充電フラップ構成(3)。
【請求項8】
前記嵌合要素(17)が、前記保持案内片(33)に前記受動位置で前記嵌合要素(17)を保持する少なくとも2つのキャッチ(34)を有すること
を特徴とする、請求項7に記載の充電フラップ構成(3)。
【請求項9】
バヨネット締結(35)が、前記保持案内片(33)と前記嵌合要素(17)との間に構成され、前記バヨネット締結(35)が、前記保持案内片(33)に前記嵌合要素(17)を前記能動位置で保持すること
を特徴とする、請求項7又は8に記載の充電フラップ構成(3)。
【請求項10】
前記フラップキャリヤ(14)が、外側で前記フラップカバー(15)が解放可能に固定される支持フレーム(39)と、内側で前記支持フレーム(39)に締結されるフラップカバリング(38)とを有することと、
前記嵌合要素(17)が前記フラップカバリング(38)に調整可能に配置されることと
を特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の充電フラップ構成(3)。
【請求項11】
車体(2)と、請求項1~10のいずれか一項に記載の少なくとも1つの充電フラップ構成(3)と備えた自動車(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1に記載の前文の特徴を備える、自動車の車体部品に設けられた充電プラグ開口部を閉鎖するための充電フラップ構成に関する。更に、本発明は、少なくとも1つのこのタイプの充電フラップ構成を備えた自動車に関する。
【背景技術】
【0002】
電動ハイブリッド自動車又は電気自動車などのバッテリ式電気自動車は、自動車を電気的に駆動するための電力を供給するバッテリを有する(このようなバッテリは、トラクションバッテリとして知られている)。このバッテリを充電するために、少なくとも1つの充電インターフェースが自動車に設けられ、この充電インターフェースを介して、外部電気エネルギー供給源(例えば、充電ステーションの形態のもの)をバッテリに電気的に結合することができる。そのために、自動車側では充電プラグカップリングが使用される。外部エネルギー供給源とバッテリとの間の電気的結合を確立するためには、その充電プラグカップリングに対して相補的な充電プラグが、その充電プラグカップリングに差し込まれ得る。このタイプの充電プラグカップリングを汚染及び不正アクセスから保護するために、充電フラップ構成が使用される。
【0003】
一般的なタイプの充電フラップ構成が、例えば、(特許文献1)から知られている。このタイプの充電フラップ構成は、自動車の車体部品に設けられた充電プラグ開口部を閉鎖する役割を果たす。充電フラップ構成は、充電プラグカップリングを配置するための凹部を構成する充電フラップハウジングを有する。凹部は、充電プラグカップリングの反対側に充電プラグ開口部を構成し、この充電プラグ開口部を通して、充電プラグカップリングに対して相補的な充電プラグが差し込まれ得る。更に、充電フラップ構成は、充電プラグ開口部を閉鎖するための調整可能な充電フラップを有する。更に、充電フラップ構成は、充電プラグ開口部を閉鎖するために閉位置に調整された充電フラップをロックするための電気ロックデバイスを有する。ロックデバイスは、電気的に作動可能なアクチュエータで動作し、電気的に作動可能なアクチュエータは、アクチュエータが充電フラップを充電フラップの閉位置に固定するロック状態と、アクチュエータが充電プラグ開口部を開放及び閉鎖するために充電フラップを解放するロック解除状態との間で調整され得る。更に、充電フラップ構成は、アクチュエータがロック状態に調整されているときに電気ロックデバイスが故障した場合でさえも充電フラップの開放を可能にする、緊急ロック解除機構を備える。したがって、電気ロックデバイスの故障の場合でさえも、充電プラグを充電プラグカップリングにプラグ接続することと、バッテリを充電することとを可能にするために、緊急ロック解除機構を介しての充電フラップの開放が可能である。
【0004】
前段落で引用した(特許文献1)から知られる充電フラップ構成の場合では、緊急ロック解除機構は、アクチュエータの電気的作動に加えて、アクチュエータの機械的作動が、例えば、鍵を用いて作動させることができ、ケーブルプルを介してアクチュエータに機械的に結合されたロックの形態で提供されるという事実によって実現されている。このタイプの追加的な機械的作動をアクチュエータに提供することは、比較的高度な複雑さを必然的に伴い、これは追加的な設置スペースを更に必要とする。
【0005】
(特許文献2)は、別の充電フラップ構成を開示しており、この別の充電フラップ構成の場合では、充電フラップは、充電フラップハウジングに枢動可能に取り付けられたフラップキャリヤと、フラップキャリヤに解放可能に締結されたフラップカバーとを有する。この充電フラップ構成の場合では、次のようにすることにより、緊急ロック解除機構が設けられる。すなわち、充電フラップが閉鎖されている場合には、専用工具を用いてフラップキャリヤからフラップカバーを取り外すことができ、その結果、フラップキャリヤは、キャリヤ開口部を解放する。キャリヤ開口部は、充電プラグカップリングに対して相補的な充電プラグが、このキャリヤ開口部を通して充電プラグカップリングに適切に結合されることを可能にするために十分に大きな寸法を有する。このタイプの緊急ロック解除機構を実現し得るためには、フラップカバーが取り外されている場合、且つフラップキャリヤが閉位置に調整された場合に、充電プラグを適切に差し込むのに十分な大きさのキャリヤ開口部を提供できるように、充電フラップは比較的大きい寸法のものでなければならない。更に、フラップカバーを解放するための専用工具を必要とすることは、その専用工具が緊急時に実際に利用可能であるという難しさを伴う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】独国特許出願公開第102012023873A1号明細書
【文献】独国特許出願公開第102017129049A1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述のタイプの充電フラップ構成のための改良された実施形態又は少なくとも異なる実施形態を規定するという課題に関連し、この実施形態は、特に、設置スペースを小さくするという要件の場合に、低コストで緊急ロック解除を可能にすることを特徴とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題は、本発明にしたがって、独立請求項に記載の主題により達成される。有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
【0009】
本発明は、ロック輪郭を有し、且つ能動位置と受動位置との間で調整され得るように配置される嵌合要素を充電フラップに設けるという一般概念に基づく。更に、アクチュエータは、ラッチを備え、ラッチは、アクチュエータのロック状態でラッチが取るロック位置と、アクチュエータのロック解除状態でラッチが取るロック解除位置との間で調整され得る。更に、アクチュエータと嵌合要素とは、ラッチが、ロック位置において、充電フラップを閉位置にロックするために、能動位置に調整された嵌合要素のロック輪郭と係合するように互いに適合される。更に、嵌合要素の受動位置では、ロック輪郭がロック位置に調整されたラッチを解放し、その結果、充電フラップが開放され得ることが提供される。嵌合要素は、充電フラップ構成及び/又は電気ロックデバイスの適切な動作のために嵌合要素がアクセス不可能であるようにするために、充電プラグカップリングに面するフラップ内側に配置される。電気ロックデバイスが故障している場合、緊急ロック解除機構を作動させるために嵌合要素がアクセス可能であるようにするために、充電フラップは、充電フラップハウジングに枢動可能に取り付けられたフラップキャリヤと、外側でフラップキャリヤに解放可能に締結されたフラップカバーとを有する。フラップカバーが取り外されている場合、嵌合要素は、嵌合要素の能動位置と受動位置との間の手動調整のため、またこれを元に戻すためにアクセス可能である。換言すれば、電子ロックデバイスが故障している場合、フラップカバーは、手動で、又は標準的な工具によって若しくは専用の工具によってフラップキャリヤから取り外され、その結果、嵌合要素は、緊急ロック解除機構を作動させるためにアクセス可能となり得る。フラップカバーが取り外されている場合、ユーザは、嵌合要素を手動で受動位置に移動させることができ、その結果、充電フラップ及び/又はフラップキャリヤが充電フラップの開位置に移動され得る。結果として、充電プラグ開口部が解放され、その結果、充電プラグが充電プラグカップリングに適切に結合され得る。この緊急ロック解除機構は完全に可逆式である。充電動作後、そして充電プラグを外した後、フラップキャリヤが再び充電フラップの閉位置に調整され得る。嵌合要素は、再び能動位置に手動で調整され得る。最終的に、フラップカバーは、再びフラップキャリヤに取り付けられ得る。
【0010】
更に、この緊急ロック解除機構は、アクチュエータへの追加的な機械的結合を必要とせず、その結果、アクチュエータの追加的な機械的作動なしで済ますことができる。そのため、本明細書で提案される充電フラップ構成は、比較的低コストで実現され得る。また、緊急ロック解除機構を用いて充電フラップを完全に開放することができるため、本明細書で提案される充電フラップ構成は、全体的に比較的小型な設計を有し、追加的な設置空間を必要としない。
【0011】
アクチュエータは、充電フラップハウジングに取り付けられる又は締結されると都合がよい。
【0012】
1つの有利な実施形態によれば、ラッチは、ラッチ軸を中心として回転可能に調整され得るようにアクチュエータに配置され得、ロック位置とロック解除位置との間のロック角度だけ回転運動を行い得る。そして、嵌合要素は、嵌合軸を中心として回転可能に調整され得るようにフラップキャリヤに配置され得、能動位置と受動位置との間のロック角度だけ回転運動を行い得る。嵌合軸は、フラップキャリヤが閉位置にあるとき、ラッチ軸と略平行に延びると都合がよい。ロック角度は、75°~105°の範囲にあることが好ましく、特に、約90°であり得る。
【0013】
1つの有利な発展形態によれば、嵌合要素は、回転軸に対して偏心している作動アームを有し得、作動アームによって、嵌合要素は、能動位置と受動位置との間で手動調整されたり元に戻されたりし得る。結果として嵌合要素の取り扱いが簡素化される。
【0014】
別の有利な実施形態では、充電フラップは、充電プラグ開口部を閉鎖する閉位置と充電プラグ開口部を解放する開位置との間で充電フラップ軸を中心として枢動され得るように充電フラップハウジングに取り付けられ得る。次いで、嵌合要素は、充電フラップのフラップ領域に配置され、フラップ領域はフラップ軸から離れている。その結果、充電フラップの開放及び閉鎖の際に、嵌合要素は円弧状の経路に沿って移動し、円弧状の経路の中心が充電フラップ軸上にある。
【0015】
1つの有利な発展形態によれば、ロック位置に調整されたラッチは、能動位置に調整された嵌合要素と開放方向にポジティブロック係合することができ、この開放方向では、嵌合要素は、充電フラップを開放するために閉位置から移動される。換言すれば、ラッチと嵌合要素又はそのロック輪郭との間におけるポジティブロック係合は、開放方向における嵌合要素の調整を阻止する。次いで、嵌合要素が受動位置に調整された場合、嵌合要素又はそのロック輪郭は、ラッチと嵌合要素との間におけるポジティブロック係合を解放する、又はポジティブロック係合の作動を解除する。その結果、嵌合要素は、充電フラップを開放するために、ラッチに対して開放方向に閉位置から出るように調整され得る。結果として、簡単に実現され得る、特に機能的に確実なキネティクスが提供される。
【0016】
開放方向がフラップ軸に対して垂直に走る実施形態は特に都合がよい。更に、開放方向がラッチ軸に平行に走る実施形態は有利である。これに対する代替策として、開放方向がラッチ軸に対して垂直に走る実施形態も考えられる。
【0017】
1つの有利な実施形態によれば、嵌合要素は、ロック輪郭を有し、且つフラップキャリヤに構成された嵌合開口部に挿入される環状体を有し得る。環状体は、半径方向内側にロック輪郭を有すると共に、半径方向外側に環状段部を有し得、この環状段部は、フラップキャリヤのアクチュエータに面するフラップ内側で、嵌合開口部を取り囲む開口部縁部で支持される。言うなれば、アキシアル軸受が環状段部と開口部縁部との間に作られ、このアキシアル軸受は嵌合要素とフラップキャリヤとの間の回転調整を簡素化する。
【0018】
1つの発展形態によれば、アクチュエータから離れるように向くフラップ外側で、フラップキャリヤは、嵌合開口部を囲み、嵌合軸に平行に突出し、周方向に変化する軸方向高さを有する環状保持案内片を有し得、その結果、保持案内片は、周方向に互いに連続し、互いに合流する長い部分と短い部分とを有する。この設計により、嵌合要素のフラップキャリヤへの取り付けが簡素化される。
【0019】
これに関連して、嵌合要素が受動位置において保持案内片に嵌合要素を保持する少なくとも2つのキャッチを有する発展形態は、特に都合がよい。次いで、キャッチが、保持案内片の長い部分に嵌合要素を固定する。更に、嵌合要素がフラップキャリヤに取り付けられる際に、キャッチは、取り付けを容易にするために有用であり得る。例えば、嵌合開口部に嵌合要素を挿入する場合、キャッチは、嵌合要素を固定するために、まず保持案内片の短い部分にラッチし得る。その結果、キャッチは追加的な機能が与えられる。
【0020】
作動アームは、能動位置にある保持案内片に嵌合要素を保持し得ると都合がよい。その結果、作動アームは、同様に2つの機能を有する。
【0021】
バヨネット締結が保持案内片と嵌合要素との間に構成される実施形態が有利であり、バヨネット締結は、保持案内片に嵌合要素を能動位置で保持する。このバヨネット締結は、嵌合要素を能動位置に調整することにより閉鎖され、嵌合要素を受動位置に調整することにより開放されると都合がよい。バヨネット締結が開放されている場合、嵌合要素は、任意選択で存在する上述のキャッチにより、保持案内片に固定され得る。
【0022】
別の実施形態は、フラップキャリヤが、支持フレームであって、外側に、すなわちアクチュエータから離れるように向く側にフラップカバーが解放可能に固定される、支持フレームと、支持フレームの内側に、すなわちアクチュエータに面する側に締結されるフラップカバリングであって、嵌合要素がフラップカバリングに調整可能に配置される、フラップカバリングとを有することを特徴とする。フラップカバリングは、閉位置において、フラップハウジングと相互作用し、充電プラグ開口部を取り囲むシールを支持し得る。フラップカバリングは、存在する場合、上で詳述した嵌合開口部と保持案内片とを有し得る。フラップキャリヤは、支持フレーム又はフラップカバリングを介して枢動され得るように、フラップハウジングに取り付けられ得る。
【0023】
本発明による自動車は、車体を有し、少なくとも1つの上述したタイプの充電フラップ構成を備える。それぞれの充電フラップ構成は、閉位置において、充電フラップが車体内に下げられ、且つ面一であるように配置されるように、自動車の車体に一体化され得ると都合がよい。
【0024】
本発明の更なる重要な特徴及び利点が、従属請求項、図面、及び図面に基づく図の関連説明から得られる。
【0025】
当然のことながら、上記の文章で言及された特徴、及び以下の文章においてこれから記載される特徴は、本発明の範囲から逸脱することなしに、それぞれの特定の組み合わせにおいてだけではなく、他の組み合わせにおいても又は単独でも使用され得る。例えば、デバイス、装置、又は構成など、上位のユニットの別々に示された構成部品(上記の文章において言及された構成部品、及び以下の文章においてこれから述べる構成部品)は、図面において別様に示されていたとしても、このユニットの別個のモジュール若しくは構成要素を形成し得る、又はこのユニットの一体化された領域若しくは部分とし得る。
【0026】
本発明の好ましい例示的な実施形態を図面に示し、以下の説明でより詳細に説明する。同一の符号は、同一又は類似又は機能的に同一の構成要素に関連する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】充電フラップが閉位置にある状態の充電フラップ構成の等角上面図を示す。
図2図1と同様の図であるが、フラップカバーが取り外され且つ嵌合要素が能動位置にある状態の図を示す。
図3図2と同様の図であるが、嵌合要素が受動位置に調整された状態の図を示す。
図4】ロック状態にあるアクチュエータを通る、図2の線IVによる断面図を示す。
図5図4と同様の断面図であるが、アクチュエータがロック解除状態にある断面図を示す。
図6】アクチュエータの等角図を示す。
図7】嵌合開口部の領域におけるフラップキャリヤの外側の等角図を示す。
図8】嵌合要素の等角図を示す。
図9】嵌合要素が挿入された場合の嵌合開口部の領域におけるフラップキャリヤの内側の等角図を示す。
図10】嵌合要素が受動位置にある嵌合開口部に挿入された場合のフラップキャリヤの外側の等角図を示す。
図11図10と同様の図であるが、嵌合要素が能動位置に調整された状態の図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1によれば、自動車1、特に乗用車は、車体2と、車体2の車体部品4に設置された少なくとも1つの充電フラップ構成3とを備える。車体部品4は、例えばウイングであり得る。
【0029】
充電フラップ構成3は、自動車の車体部品4に設けられている充電プラグ開口部5を閉鎖する役割を果たす。充電フラップ構成3が取り付けられている場合、この充電プラグ開口部5は、充電フラップ構成3により画定される。
【0030】
図1図3によれば、充電フラップ構成3は、凹部7を構成する充電フラップハウジング6を有し、凹部7には、充電フラップ構成3が自動車1に適切に取り付けられたときには、充電プラグカップリング8(図1図3では隠れている)が配置される。この充電プラグカップリング8は、対応する充電エレクトロニクスシステムを介して自動車1のバッテリに電気的に接続される。自動車1を外部の電気エネルギー供給源(例えば、充電ステーション)に接続するためには、充電プラグカップリング8に対して相補的な充電プラグ(図示せず)が充電プラグカップリング8に結合され得る。凹部7は、充電プラグカップリング8の反対側に充電プラグ開口部5を構成し、充電プラグ開口部5を通して、充電プラグが充電プラグカップリング8にプラグ接続され得る。充電プラグカップリング8は、充電フラップ構成3の構成部品とすることができるが、必ずしもそうでなくてもよい。
【0031】
自動車1の走行動作中に充電プラグ開口部5が突出した輪郭を形成しないようにするために、また自動車1が停止しているときに充電プラグカップリング8が不正アクセスなど及び汚染から保護されるようにするために、充電フラップ構成3は、充電プラグ開口部5を閉鎖する役割を果たす調整可能な充電フラップ9を有する。更に、充電フラップ構成3は、図4図6に詳細に示す電気ロックデバイス10を備える。ロックデバイス10は、充電プラグ開口部5を閉鎖するために閉位置に調整された充電フラップ9をロックする役割を果たし、そのために図4図6に示す電気的に作動可能なアクチュエータ11を有する。アクチュエータ11は、アクチュエータ11が充電フラップ9を閉位置に固定するロック状態と、アクチュエータ11が充電プラグ開口部5を開放及び閉鎖するために充電フラップ9を解放するロック解除状態との間で調整され得る。ロック状態を図4に示す。ロック解除状態を図5に示す。
【0032】
ここで示す例の場合では、充電フラップ9は、充電プラグ開口部5を閉鎖する閉位置と充電プラグ開口部5を解放する開位置との間で充電フラップ軸12を中心として枢動され得るように充電フラップハウジング6に取り付けられる。アクチュエータ11がロック状態にある場合では、閉鎖された充電フラップ9を開放することはできない。アクチュエータ11がロック解除状態にある場合では、充電フラップ9を開放及び閉鎖することができる。
【0033】
更に、充電フラップ構成3は、アクチュエータ11がロック状態に調整されている場合に電気ロックデバイス10が故障した場合でさえも充電フラップ9の開放を可能にする緊急ロック解除機構13を備える。ロックデバイス10が故障すると、ロック状態からロック解除状態に調整するためにアクチュエータ11を電気的に作動させることができなくなる。この緊急ロック解除機構13を低コスト且つ省スペースで実現することを可能にするために、本明細書の充電フラップ9は、充電フラップハウジング6に枢動可能に取り付けられたフラップキャリヤ14と、フラップキャリヤ14の外側に解放可能に締結されたフラップカバー15とを有する。フラップカバー15は、適切な締結要素16(例えば、弾性クリップ要素)によってフラップキャリヤ14に解放可能に固定可能であり得る。フラップカバー15は、締結手段16(ここでは、クリップ要素)の損傷を生じることなく、適切な工具を用いてフラップキャリヤ14から分離され得る。したがって、言うなれば、必要に応じて何度でもフラップカバー15をフラップキャリヤ14から取り外し、そして再び取り付けることができる。フラップキャリヤ14は、フラップ軸12を中心として枢動され得るように充電フラップハウジング6に取り付けられる。ロックデバイス10と充電フラップ9との間のロックアクションは、フラップキャリヤ14により行われ、その結果、充電フラップ9が閉位置にロックされている場合でさえも、フラップカバー15は、フラップキャリヤ14から取り外され得る。したがって、ロック状態に移行されたアクチュエータ11によって、フラップキャリヤ14のみが閉位置に固定される。
【0034】
図1図3によるフラップキャリヤ14は、支持フレーム39とフラップカバリング38とを有し得ると都合がよい。支持フレーム39は、フラップカバリング38の内側に締結される。フラップカバー15は、この支持フレーム39に解放可能に締結される。フラップハウジング6への充電フラップ9の取り付けは、フラップキャリヤ14を介して行われ、またフラップカバリング38又は支持フレーム39を介して行われると都合がよい。図2及び図3の図では、フラップカバリング38は、充電プラグカップリング8を隠している。フラップカバリング38は、充電フラップ9が閉位置にある場合、充電プラグ開口部5を取り囲み、且つフラップハウジング6を支承するシール40を備え得る。
【0035】
更に、充電フラップ9は、(図4及び図8に示す)ロック輪郭18を有する嵌合要素17を備え、図2及び図4に示す能動位置と図3及び図5に示す受動位置との間で調整され得るように、フラップキャリヤ14に、好ましくはフラップカバリング38に配置される。次に、図4及び図8によれば、アクチュエータ11は、ロック位置とロック解除位置との間で調整され得るラッチ19を有する。ラッチ19のロック位置はアクチュエータ11のロック状態に割り当てられる一方、ラッチ19のロック解除位置はアクチュエータ11のロック解除状態に割り当てられる。図4によれば、ラッチ19は、ロック位置では、充電フラップ9を閉位置にこのようにロックするために、能動位置に調整された嵌合要素17のロック輪郭18とポジティブロック係合している。対照的に、図5によれば、嵌合要素17が受動位置に調整された場合、ロック輪郭18は、ロック位置に調整されたままのラッチ19を解放する。その結果、充電フラップ9が開放され得る。図2及び図3によれば、嵌合要素17は、フラップカバー15が取り外されている場合にアクセス可能であり、その結果、嵌合要素17は能動位置と受動位置との間で手動調整され得る。フラップカバー15がフラップキャリヤ14に、特に支持フレーム39に取り付けられている場合、嵌合要素17は、対照的に、図1のように隠されるため、充電フラップ9が閉位置になると同時にアクセス不可能になる。上で詳述したフラップカバリング38が設けられる場合にも、嵌合要素17は、充電フラップ9の開位置における手動操作のためにはアクセス不可能になる。
【0036】
ロックデバイス10のアクチュエータ11は、充電フラップハウジング6に締結されると都合がよい。嵌合要素17は、充電フラップ9におけるフラップ軸12から離れたフラップ領域において、フラップキャリヤ14に、特にフラップカバリング38に配置されると都合がよい。
【0037】
図4によれば、ロック位置に調整されたラッチ19は、能動位置に調整された嵌合要素17と開放方向20にポジティブロック係合している。この開放方向20では、嵌合要素17は、充電フラップ9又はフラップキャリヤ14を開放するように閉位置から移動される。ラッチ19と嵌合要素17との間におけるポジティブロック係合の結果、開放方向20におけるこの調整能力が阻止される。次に、対照的に、図5のように嵌合要素17が受動位置に調整されると、これにより、ラッチ19とのポジティブロック係合が解除される。その結果、嵌合要素17は、充電フラップ9又はフラップキャリヤ14を開放するために、ラッチ19に対して開放方向20に閉位置から出るように調整され得る。ここで示す実施形態の場合では、開放方向20は、フラップ軸12に対して略垂直に走る。ここで示す例の場合では、開放方向20は、充電フラップ9の開放運動の始めにはラッチ軸21に平行に走る。
【0038】
ここで示す例の場合では、ラッチ19は、ラッチ軸21を中心として回転可能に調整され得るようにアクチュエータ11に配置され、その結果、ラッチ19は、ロック位置とロック解除位置との間のロック角度23だけ(図6に矢印で示す)回転運動22を行う。次いで、嵌合要素17は、嵌合軸24を中心として回転可能に調整され得るように、フラップキャリヤ14に、特にフラップカバリング38に取り付けられ、その結果、嵌合要素17は、能動位置と受動位置との間のロック角度23だけ回転運動を行う。閉位置では、ラッチ軸21と嵌合軸24とが一致すると都合がよい。嵌合要素17がロック角度23だけ枢動して受動位置になることにより、言うなれば、ラッチ19とのポジティブロック係合はキャンセル又は無効化される。ロック角度23は約90°であると都合がよい。
【0039】
図2図3、及び図8図11によれば、嵌合要素17が嵌合軸24に対して偏心している作動アーム25を有し、作動アーム25によって、嵌合要素17が能動位置と受動位置との間で手動調整され得ると都合がよい。この作動アーム25は、フラップカバー15とフラップカバリング38との間に配置され、その結果、フラップカバー15が取り外された場合にのみ、手動での作動のためにアクセス可能になると都合がよい。
【0040】
図2及び図3によれば、フラップキャリヤ14の支持フレーム39は、フラップカバー15がフラップキャリヤ14に取り付けられている場合にフラップカバー15によって外部から隠されているキャリヤ開口部26を画定する。フラップカバー15が取り外されている場合、作動アーム25は、キャリヤ開口部26を通した作動アーム25の手動での作動のためにアクセス可能である。内側から見ると、キャリヤ開口部26はフラップカバリング38によって覆われている。したがって、フラップカバー15が取り外されても、フラップキャリヤ14が閉位置にある限り、充電プラグカップリング8へのアクセスは許可されない。
【0041】
図7、及び図9図11の例では、フラップキャリヤ14又はフラップカバリング38は、円形のディスクの領域においてのみ示されている。
【0042】
図8図11によれば、嵌合要素17は、環状体27を有することができ、環状体27は、ロック輪郭18を有し、また、嵌合要素17は、図9図11によれば、フラップキャリヤ14に、特にフラップカバリング38に構成された嵌合開口部28に挿入される。嵌合開口部28は、嵌合要素17がない場合である図7において見ることができる。環状体27は、半径方向内側にロック輪郭18を有する一方、半径方向外側に環状段部29を有する。環状段部29は、フラップキャリヤ14の、特にフラップカバリング38のアクチュエータ11に面するフラップ内側30で、嵌合開口部28を取り囲む開口部縁部31で支持される。環状段部29と一緒に、環状体27は、嵌合要素17のフラップキャリヤ14上、特にフラップカバリング38上における軸方向のピボット軸受を形成する。
【0043】
図7図10、及び図11によれば、フラップキャリヤ14、特にフラップカバリング38は、アクチュエータ11から離れるように向くフラップ外側32に、嵌合開口部28を取り囲む保持案内片33を有する。この保持案内片33は、フラップ内側32で軸方向に、すなわち嵌合軸24に平行に突出し、図7によれば、円周方向に変化する軸方向高さ41を有する。その結果、保持案内片33は、2つの長い部分42と2つの短い部分43とを有し、これらは周方向に互いに連続し、互いに合流する。
【0044】
図8図10、及び図11によれば、嵌合要素17は、図10に示す、受動位置にある保持案内片33に嵌合要素17を保持する少なくとも2つのキャッチ34を有する。したがって、キャッチ34は、保持案内片33の長い部分42と係合している。
【0045】
更に、嵌合要素17をフラップキャリヤ14に固定するために、バヨネット締結35は、嵌合要素17とフラップキャリヤ14との間に構成され得る。バヨネット締結35は、互いに正反対に配置され、環状段部29とキャッチ34との間で軸方向に半径方向に突出する環状体27上の2つの突出部36と、2つの突出部36に対して相補的であり、保持案内片33に内方に半径方向に突出する2つの突出部37とを有する。図11の能動状態では、嵌合要素17の突出部36とフラップキャリヤ14の突出部37とは互いにポジティブロック係合している。次いで、バヨネット締結35は、閉鎖され、嵌合要素17を能動位置で保持案内片33に固定する。
【符号の説明】
【0046】
1 自動車
2 車体
3 充電フラップ構成
4 車体部品
5 充電プラグ開口部
6 充電フラップハウジング
7 凹部
8 充電プラグカップリング
9 調整可能な充電フラップ
10 電気ロックデバイス
11 電気的に作動可能なアクチュエータ
12 充電フラップ軸
13 緊急ロック解除機構
14 フラップキャリヤ
15 フラップカバー
17 嵌合要素
18 ロック輪郭
19 ラッチ
20 開放方向
21 ラッチ軸
22 回転運動
23 ロック角度
24 嵌合軸
25 作動アーム
27 環状体
28 嵌合開口部
29 環状段部
30 フラップ内側
31 開口部縁部
32 フラップ外側
33 保持案内片
34 キャッチ
35 バヨネット締結
38 フラップカバリング
39 支持フレーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11