(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-08
(45)【発行日】2023-08-17
(54)【発明の名称】間仕切りの取付構造、建築物及び間仕切りの取付方法
(51)【国際特許分類】
E04B 2/82 20060101AFI20230809BHJP
【FI】
E04B2/82 501E
E04B2/82 511X
(21)【出願番号】P 2019199318
(22)【出願日】2019-10-31
【審査請求日】2022-08-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000004673
【氏名又は名称】パナソニックホームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104134
【氏名又は名称】住友 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】湯浅 真美
(72)【発明者】
【氏名】山下 裕加子
(72)【発明者】
【氏名】小林 真人
(72)【発明者】
【氏名】林 祐太朗
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 雅哉
(72)【発明者】
【氏名】葛本 和克
(72)【発明者】
【氏名】大槻 成加
(72)【発明者】
【氏名】中内 菜都花
(72)【発明者】
【氏名】平林 宗二郎
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 辰弥
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-303260(JP,A)
【文献】特開2006-037637(JP,A)
【文献】特開平08-027927(JP,A)
【文献】特開2002-155679(JP,A)
【文献】中国実用新案第205804703(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 2/72-2/82
E04C 2/00
H02G 3/00-3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
給電ダクトが設けられた空間を区画するための間仕切りの取付構造であって、
前記間仕切りは、前記空間内で上下方向に延びる面を有
する本体と、前記本体の上面から突出する凸部と、前記本体の下面に設けられた脚部とを含み、
前記間仕切りの上部は、
前記凸部により前記給電ダクトに支持さ
れ、
前記脚部は、床面に支持され、かつ、その上下方向の長さが変更自在なアジャスターボルトであり、
前記間仕切りは、前記給電ダクトから前記凸部を介して電気が供給される、
間仕切りの取付構造。
【請求項2】
前記給電ダクトは、下向きに開口した溝部を含み、
前記凸部は、前記溝部に支持される、請求項
1に記載の間仕切りの取付構造。
【請求項3】
前記本体が、板状のパネルである、請求項
1又は2に記載の間仕切りの取付構造。
【請求項4】
請求項
1ないし3のいずれか1項に記載の間仕切りの取付構造を有する前記空間を含む、
建築物。
【請求項5】
給電ダクトが設けられた空間を区画するための間仕切りの取付方法であって、
前記空間内で上下方向に延びる面を有する前記間仕切りを準備する準備工程と、
前記準備工程で準備された前記間仕切りの上部を、前記給電ダクトに挿入する挿入工程とを含
み、
前記間仕切りは、前記面を有する本体と、前記本体の上面から突出して前記給電ダクトから電気を供給するための凸部と、前記本体の下面に設けられ、かつ、床面に支持される脚部とを含み、
前記挿入工程の後に、前記脚部の上下方向の長さを延ばして、前記給電ダクトと前記床面とに圧力を加える固定工程を含む、
間仕切りの取付方法。
【請求項6】
前記給電ダクトは、下向きに開口した溝部を含み、
前記挿入工程は、前記間仕切りの前記凸部を、前記給電ダクトの前記溝部に挿入する、請求項
5に記載の間仕切りの取付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空間を区画するための間仕切りの取付構造、この取付構造を有する建築物及び間仕切りの取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、生活スタイルの変化に応じて、建築物内の空間のレイアウトを容易に変更することが要望されている。例えば、下記特許文献1は、天井側に水平方向に延びる給電ダクトが設けられ、この給電ダクトに、照明器具を取り付ける照明システムを提案している。特許文献1の照明システムは、照明器具を、給電ダクトの長さ方向に沿って移動させることができ、室内のレイアウト変更に伴う照明器具の位置の変更を容易に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の照明システムは、レイアウトを変更するときに空間の区画を変更することを想定しておらず、専門家の施工を要することなくレイアウトの変更に合わせて空間の区画を変更することが要望されていた。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、レイアウトを変更するときに間仕切りを容易に取り付けることができる間仕切りの取付構造、間仕切りの取付構造を有する建築物及び空間を区画するための間仕切りの取付方法を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、給電ダクトが設けられた空間を区画するための間仕切りの取付構造であって、前記間仕切りは、前記空間内で上下方向に延びる面を有し、前記間仕切りの上部は、前記給電ダクトに支持されることを特徴とする。
【0007】
本発明は、給電ダクトが設けられた空間を区画するための間仕切りの取付方法であって、前記空間内で上下方向に延びる面を有する前記間仕切りを準備する準備工程と、前記準備工程で準備された前記間仕切りの上部を、前記給電ダクトに挿入する挿入工程とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の間仕切りの取付構造において、間仕切りの上部は、給電ダクトに支持されている。このような間仕切りは、剛性が高い給電ダクトに支持されるので、間仕切りの取り付けが容易である。このため、本発明の間仕切りの取付構造は、レイアウトを変更するときに間仕切りを容易に取り付けることができる。
【0009】
本発明の間仕切りの取付方法は、準備工程で準備された間仕切りの上部を、給電ダクトに挿入する挿入工程を含んでいる。このような挿入工程は、間仕切りの上部を給電ダクトに挿入するのみであることから、間仕切りの取り付けが容易である。このため、本発明の間仕切りの取付方法は、レイアウトを変更するときに間仕切りを容易に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の間仕切りの取付構造の一実施形態を示す斜視図である。
【
図2】間仕切りの取付構造を有する空間の一例を示す斜視図である。
【
図3】本発明の間仕切りの取付方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【
図6】他の実施形態の間仕切りの取付方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき詳細に説明される。
図1は、本実施形態の間仕切り1の取付構造を示す斜視図であり、
図2は、間仕切り1の取付構造を有する空間2の一例を示す斜視図である。
図1及び
図2に示されるように、本実施形態の間仕切り1の取付構造は、給電ダクト3が設けられた空間2を区画するための間仕切り1を空間2に取り付けるのに適している。
【0012】
本実施形態の空間2は、建築物4の内部に設けられている。建築物4は、例えば、一戸建て住宅、集合住宅、商業用施設、工場、倉庫等を含むものであるが、本実施形態の建築物4は、一戸建て住宅を例示されている。建築物4は、例えば、複数の空間2を含んでいてもよい。空間2は、例えば、天井を無くして梁5を露出させた梁現し構造が有している。このような空間2は、建設コストを抑制しつつ建築物4の強度を維持することができる。なお、空間2には、例えば、階段10等の構造物が設けられていてもよい。
【0013】
梁5は、例えば、将来、リフォーム等により床を増設するときの支持体として機能させることができる。このため、本実施形態の建築物4は、生活スタイルの変化に応じて床の増設を含むレイアウトの変更をするときにも、梁5の上に床材を張り付けることで、比較的容易に施工することができる。なお、空間2は、梁現し構造に限定されるものではなく、給電ダクト3が設けられているのであれば、例えば、通常の天井を有するものであってもよい。
【0014】
給電ダクト3は、例えば、スライド自在に取り付けられた照明器具11に電気を供給するためのダクトである。本実施形態の給電ダクト3は、下向きに開口した溝部3aを含んでいる。このため、本実施形態の給電ダクト3は、溝部3aに照明器具11が取り付けられている。このような給電ダクト3は、照明器具11の位置を溝部3aに沿って自在に変更できるので、空間2内のレイアウトを変更したときにも照明器具11の位置を容易に変更することができる。
【0015】
給電ダクト3は、例えば、梁5に直接取り付けられる。給電ダクト3は、例えば、金属製のコアーを絶縁体で被覆したダクト本体3Aを含んでいる。コアーとしては、例えば、鋼板を曲げ加工したものが好適に採用される。このような給電ダクト3は、剛性が高く、大きい外力が作用したとしても強度を維持することができる。
【0016】
本実施形態の間仕切り1は、空間2内で上下方向に延びる面6aを有している。このような間仕切り1は、空間2を区画するのに好適である。ここで、本明細書において、上下方向とは、重力が作用する方向である。また、上下方向に延びる面6aとは、床面9側から給電ダクト3側へ向けて全体として概ね上下方向に延びていれば、その表面に形成された凹凸構造や傾斜面等を含んでいてもよい。
【0017】
本実施形態の間仕切り1の上部1aは、給電ダクト3に支持されている。このような間仕切り1は、剛性が高い給電ダクト3に支持されるので、間仕切り1の取付作業時に間仕切り1の姿勢が乱れることが抑制され、間仕切り1の取り付けが容易である。また、取り付け後の間仕切り1は、剛性が高い給電ダクト3に支持されているので、良好な取付強度を長期間にわたり維持することができる。このため、本実施形態の間仕切り1の取付構造は、レイアウトを変更するときに専門家による施工を要することなく、建築物4の使用者が間仕切り1を容易に取り付けることができる。
【0018】
より好ましい態様として、本実施形態の間仕切り1は、面6aを有する本体6を含んでいる。本体6は、例えば、板状のパネル6Aである。パネル6Aは、高い剛性を有する剛体であるのが望ましい。パネル6Aには、例えば、フラッシュパネルが好適に用いられる。このような間仕切り1は、空間2を効率よく区画することができ、取り付け後の間仕切り1は、良好な強度を有することができる。
【0019】
本実施形態の間仕切り1は、本体6の上面6bから突出する凸部7を含んでいる。本実施形態では、凸部7が、給電ダクト3に支持されている。このような間仕切り1の取付構造は、凸部7を給電ダクト3に挿入することで間仕切り1の取り付けを容易に行うことができる。
【0020】
本実施形態の凸部7は、本体6の上面6bから円筒状に突出している。凸部7は、このような形状に限定されるものではなく、例えば、多角柱形状であってもよく、本体6の上面6bに螺合されたボルト等であってもよい。このような凸部7は、給電ダクト3への挿入が容易であり、間仕切り1の取り付けをより容易に行うことができる。
【0021】
凸部7は、例えば、金属製である。このような凸部7は、剛性が高く、間仕切り1を確実に固定することに役立つ。また、この凸部7は、取り付け後の間仕切り1の良好な取付強度を長期間にわたり維持させることにも役立つ。なお、凸部7は、例えば、絶縁性を有する材料から形成されていてもよい。この場合の凸部7は、間仕切り1の取付作業時等において、たとえ通電状態の給電ダクト3の電気供給部に接触したとしても、高い安全性を確保することができる。
【0022】
凸部7は、給電ダクト3の溝部3aに支持されるのが望ましい。このような間仕切り1の取付構造は、凸部7が溝部3aで支持されるので、溝部3aの幅方向の間仕切り1の固定位置を特定することができ、間仕切り1の取り付けを容易に行うことができる。また、間仕切り1の取付作業時には、溝部3aと凸部7との接触により、間仕切り1の姿勢を安定させることができる。
【0023】
本実施形態の間仕切り1は、本体6の下面6cに設けられた脚部8を含んでいる。脚部8は、空間2の床面9に支持されるのが望ましい。このような脚部8は、間仕切り1の床面9に対する位置を特定することに役立つ。
【0024】
本実施形態の脚部8は、その上下方向の長さが変更自在である。このような脚部8は、その長さを延ばすことで、床面9に圧力を加えるとともに、本体6を上方へ押し上げることができる。このため、本実施形態の脚部8は、間仕切り1を給電ダクト3と床面9との間で突っ張ることができ、間仕切り1の取付強度を向上させることができる。ここで、脚部8の上下方向の長さとは、上下方向に沿った長さに限定されるものではなく、本体6の下面6cと床面9との距離d(
図4に示す)を変更可能なパラメータを含むものである。
【0025】
脚部8は、例えば、アジャスターボルト8Aである。アジャスターボルト8Aは、例えば、図示省略のロックナットを含んでいてもよい。このような脚部8は、長さ変更が容易であり、間仕切り1の取付強度を容易に向上させることができる。
【0026】
次に、
図1及び
図2を参酌しつつ、給電ダクト3が設けられた空間2を区画するための間仕切り1の取付方法が説明される。
【0027】
図3は、本実施形態の間仕切り1の取付方法を示すフローチャートである。
図3に示されるように、本実施形態の間仕切り1の取付方法は、間仕切り1を準備する準備工程S1が行われる。準備工程S1では、例えば、空間2を区画するのに必要な数の間仕切り1が準備される。このような準備工程S1は、間仕切り1の取付作業を円滑に行うことに役立つ。
【0028】
本実施形態の間仕切り1の取付方法は、準備工程S1で準備された間仕切り1の上部1aを、給電ダクト3に挿入する挿入工程S2が行われる。このような挿入工程S2は、間仕切り1の上部1aを給電ダクト3に挿入するのみであることから、間仕切り1の取り付けが容易である。また、挿入工程S2は、給電ダクト3の幅方向に対する間仕切り1の上部1aの位置を特定することができるので、間仕切り1の取付作業を容易に行うことができる。このため、本実施形態の間仕切り1の取付方法は、レイアウトを変更するときに間仕切り1を容易に取り付けることができる。
【0029】
図4には、挿入工程S2の間仕切り1の模式図が示されている。
図4に示されるように、本実施形態の挿入工程S2では、間仕切り1の凸部7を、給電ダクト3の溝部3aに挿入している。このとき、脚部8は、本体6の下面6cと床面9との距離dが小さくなるようにアジャスターボルト8Aを短くするのが望ましい。このため、本実施形態の挿入工程S2では、凸部7の頂面7aと溝部3aの底面3bとの間に、隙間sを有することができる。このような挿入工程S2は、間仕切り1の凸部7の挿入作業が容易であり、給電ダクト3の溝部3aの長手方向に沿った間仕切り1の取付位置の調整も容易に行うことができる。
【0030】
図3に示されるように、本実施形態の間仕切り1の取付方法は、挿入工程S2の後に、脚部8の上下方向の長さを延ばして、給電ダクト3と床面9とに圧力を加える固定工程S3が行われる。このような固定工程S3は、間仕切り1の取付強度を向上させることに役立つ。
【0031】
図5には、固定工程S3の間仕切り1の模式図が示されている。
図5に示されるように、本実施形態の固定工程S3では、脚部8の上下方向の長さを延ばして、本体6の下面6cと床面9との距離dが大きくなるようにアジャスターボルト8Aを長くしている。このため、本実施形態の固定工程S3では、凸部7の頂面7aが溝部3aの底面3bに接して、給電ダクト3に圧力を加えることができる。このとき、脚部8は、床面9に圧力を加えている。このような固定工程S3は、間仕切り1の上下方向に突っ張ることができ、間仕切り1の取付強度を向上させることができる。
【0032】
図3に示されるように、本実施形態の間仕切り1の取付方法は、固定工程S3の後に、取り付けられる他の間仕切り1の有無を確認する確認工程S4が行われる。確認工程S4において、取り付けられる他の間仕切り1が有る場合、間仕切り1の取付方法は、挿入工程S2に戻り、他の間仕切り1の取付作業が行われるのが望ましい。確認工程S4において、取り付けられる他の間仕切り1が無い場合、例えば、間仕切り1の取付方法が終了する。
【0033】
図6は、他の実施形態の間仕切り1の取付方法を示すフローチャートである。上述の実施形態と同一の機能を有する要素には、同一の符号が付され、その説明が省略される。
図6に示されるように、この実施形態の間仕切り1の取付方法は、準備工程S1及び挿入工程S2に続いて確認工程S4が行われる。そして、この実施形態の間仕切り1の取付方法では、確認工程S4の後に、固定工程S3が行われる。
【0034】
このような挿入工程S2は、複数の間仕切り1の位置を仮決めした状態で間仕切り1を並べることができる。この挿入工程S2で仮決めされた間仕切り1の位置は、挿入工程S2において調整自在である。また、この固定工程S3では、複数の間仕切り1をまとめて固定することができるので、固定作業に要する時間を短縮することができる。このため、この実施形態の間仕切り1の取付方法は、複数の間仕切り1を取り付ける場合の間仕切り1の取付作業を効率的に行うことができる。
【0035】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
【0036】
例えば、上述の間仕切り1の取付方法は、確認工程S4が固定工程S3の後に行われるものと、挿入工程S2の後に行われるものとが例示されたが、間仕切り1の取付方法は、このような態様に限定されるものではない。複数の間仕切り1を取り付ける場合の間仕切り1の取付方法は、例えば、一部の間仕切り1の挿入工程S2が繰り返された後、固定工程S3が行われ、その後、残りの間仕切り1の挿入工程S2が行われてもよい。
【0037】
すなわち、確認工程S4は、挿入工程S2の後と固定工程S3の後とに、取り付けられる複数の間仕切り1のうち、一部の間仕切り1に対して行われてもよい。このような間仕切り1の取付方法は、間仕切り1の取付枚数、取付位置等に応じて、最適な取付作業を行うことができる。
【0038】
また、上述の間仕切り1は、給電ダクト3から電気が供給されないものであったが、例えば、本体6に照明、ディスプレイ、コンセント等の電気機器を備えて、当該電気機器に給電ダクト3から電気が供給されてもよい。この場合の間仕切り1は、凸部7を電気が供給される形態にしてもよいし、凸部7とは別に電気供給部を設けてもよい。このような間仕切り1の取付構造は、間仕切り1により単に空間2を区画するのみではなく、採用される電気機器に応じて、更なる付加価値を創出することができる。
【0039】
また、上述の間仕切り1は、本体6が剛性を有する板状のパネル6Aであったが、本体6は、例えば、柔軟性を有するものであってもよい。この場合の凸部7は、給電ダクト3の溝部3aに垂下されるものであるのが望ましい。また、この場合の脚部8としては、例えば、本体6を下方へ引っ張る錘の機能を有するものが好適に用いられる。このような間仕切り1の取付構造は、より簡易的に空間2を区画することができる。
【0040】
また、上述の間仕切り1は、凸部7と脚部8とでその位置を固定していたが、例えば、間仕切り1の下方を固定する必要がなければ、脚部8は、省略されてもよい。この場合の凸部7は、給電ダクト3に固定されるのが望ましい。凸部7の給電ダクト3への固定方法は、例えば、磁石や接着剤等を用いるものでもよいし、溝部3aの縁を挟持するものでもよい。このような間仕切り1の取付構造は、簡易的に空間2を区画するのに適している。
【0041】
また、複数の間仕切り1を取り付ける場合、各間仕切り1は、互いに連結されていてもよい。この場合、各間仕切り1は、その側面に凹凸形状を有して、互いに組み合わされてもよいし、別途連結具を介して連結されてもよい。このような間仕切り1の取付構造は、間仕切り1の取付強度をより向上させることができる。
【符号の説明】
【0042】
1 間仕切り
1a 上部
2 空間
3 給電ダクト
6a 面