IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東芝映像ソリューション株式会社の特許一覧

特許7328914情報連携システム、興味情報管理サーバ、および、プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-08
(45)【発行日】2023-08-17
(54)【発明の名称】情報連携システム、興味情報管理サーバ、および、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/4722 20110101AFI20230809BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20230809BHJP
   H04N 21/237 20110101ALI20230809BHJP
【FI】
H04N21/4722
H04N21/258
H04N21/237
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020017596
(22)【出願日】2020-02-05
(65)【公開番号】P2021125782
(43)【公開日】2021-08-30
【審査請求日】2021-11-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000214984
【氏名又は名称】TVS REGZA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】常味 政貴
(72)【発明者】
【氏名】西岡 竜大
【審査官】富樫 明
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-151881(JP,A)
【文献】特開2019-036837(JP,A)
【文献】国際公開第2008/133049(WO,A1)
【文献】特開2016-052014(JP,A)
【文献】特開2003-108866(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置と、興味情報管理サーバと、を備える情報連携システムであって、
前記情報処理装置は、
放送コンテンツを受信する受信部と、
前記放送コンテンツの表示処理を実行する表示制御部と、
前記放送コンテンツが表示されている場合に、ユーザによって所定の操作が行われると、前記操作が行われたときの前記放送コンテンツのシーンを特定するシーン特定情報と、前記情報処理装置を特定する情報処理装置特定情報と、を含む興味情報を生成する興味情報生成部と、を備え、
前記興味情報管理サーバは、
前記興味情報を受信する受信部と、
前記ユーザの興味を示す興味情報リストに、前記興味情報を記憶させる制御部と、を備え、
前記情報処理装置の前記表示制御部は、前記興味情報リストの表示処理を実行し、
前記情報処理装置において、前記興味情報リストが表示されている場合に、表示されている1つ以上の前記興味情報のいずれかが前記ユーザによって選択されると、前記興味情報生成部は、前記選択された興味情報を生成し、
前記興味情報管理サーバにおいて、前記興味情報リストには、前記興味情報ごとに、当該シーンに対応するキーワードが登録されており、
前記興味情報管理サーバは、
前記受信部が前記情報処理装置から前記選択された興味情報を受信すると、前記興味情報リストにおける当該興味情報に対応するキーワードに基づいて当該シーン内の商品を販売するためのインターネットサイトを検索する検索部と、
予め取引先の企業が管理する企業サーバから取得したLP(Landing Page)情報であって、LPのURL(Uniform Resource Locator)と、前記LPに対応するキーワードと、を含むLP情報を記憶する記憶部と、
前記検索部によって前記インターネットサイトを検索した結果、前記キーワードに対応する商品がなかった場合に、前記LP情報を参照して、前記キーワードに対応する商品の前記LPがあるか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記キーワードに対応する商品の前記LPがあると判定された場合に、当該LPを含む前記LP情報を前記情報処理装置に送信する送信部と、をさらに備え、
前記情報処理装置の前記表示制御部は、前記興味情報管理サーバから受信した前記LP情報の表示処理を実行する、情報連携システム。
【請求項2】
放送コンテンツを受信し、前記放送コンテンツの表示処理を実行し、前記放送コンテンツが表示されている場合に、ユーザによって所定の操作が行われると、前記操作が行われたときの前記放送コンテンツのシーンを特定するシーン特定情報と、情報処理装置を特定する情報処理装置特定情報と、を含む興味情報を生成する情報処理装置と連携する興味情報管理サーバであって、
前記興味情報を受信する受信部と、
前記ユーザの興味を示す興味情報リストに、前記興味情報を記憶させる制御部と、
前記受信部が前記情報処理装置から前記興味情報を受信すると、前記興味情報ごとに当該シーンに対応するキーワードが登録されている興味情報リストを参照して、前記興味情報に対応するキーワードに基づいて当該シーン内の商品を販売するためのインターネットサイトを検索する検索部と、
予め取引先の企業が管理する企業サーバから取得したLP情報であって、LPのURLと、前記LPに対応するキーワードと、を含むLP情報を記憶する記憶部と、
前記検索部によって前記インターネットサイトを検索した結果、前記キーワードに対応する商品がなかった場合に、前記LP情報を参照して、前記キーワードに対応する商品の前記LPがあるか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記キーワードに対応する商品の前記LPがあると判定された場合に、当該LPを含む前記LP情報を前記情報処理装置に送信する送信部と、を備える、興味情報管理サーバ。
【請求項3】
放送コンテンツを受信し、前記放送コンテンツの表示処理を実行し、前記放送コンテンツが表示されている場合に、ユーザによって所定の操作が行われると、前記操作が行われたときの前記放送コンテンツのシーンを特定するシーン特定情報と、情報処理装置を特定する情報処理装置特定情報と、を含む興味情報を生成する情報処理装置と連携するコンピュータに、
前記興味情報を受信する受信ステップと、
前記ユーザの興味を示す興味情報リストに、前記興味情報を記憶させる制御ステップと、
前記受信ステップによって前記情報処理装置から前記興味情報を受信すると、前記興味情報ごとに当該シーンに対応するキーワードが登録されている興味情報リストを参照して、前記興味情報に対応するキーワードに基づいて当該シーン内の商品を販売するためのインターネットサイトを検索する検索ステップと、
前記検索ステップによって前記インターネットサイトを検索した結果、前記キーワードに対応する商品がなかった場合に、
予め取引先の企業が管理する企業サーバから取得したLP情報であって、LPのURLと、前記LPに対応するキーワードと、を含むLP情報を参照して、前記キーワードに対応する商品の前記LPがあるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによって前記キーワードに対応する商品の前記LPがあると判定された場合に、当該LPを含む前記LP情報を前記情報処理装置に送信する送信ステップと、を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報連携システム、興味情報管理サーバ、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザは、テレビジョン装置で番組やCM(Commercial Message)等の放送コンテンツを視聴していて、気になるシーンがあって、後からもう一度見たり、他人に教えたりしたいと思う場合がある。また、ユーザは番組内やCMで見た商品等を簡単に調べたり、購入したりしたいと思う場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来技術では、ユーザは、視聴している放送コンテンツ中に気になるシーンがあっても、気になるシーンに関する情報を後で容易に取得することができない。例えば、気になるシーンを含む放送コンテンツが1時間分録画されている場合、ユーザは、その気になるシーンがどこにあるのかを探すために、録画映像の早送りや巻き戻しの操作を何度も繰り返さなければならない場合がある。
【0004】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ユーザが放送コンテンツにおける気になるシーンに関する情報を後で容易に取得することを可能にする情報連携システム、興味情報管理サーバ、および、プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の情報連携システムは、情報処理装置と、興味情報管理サーバと、を備える。前記情報処理装置は、放送コンテンツを受信する受信部と、前記放送コンテンツの表示処理を実行する表示制御部と、前記放送コンテンツが表示されている場合に、ユーザによって所定の操作が行われると、前記操作が行われたときの前記放送コンテンツのシーンを特定するシーン特定情報と、前記情報処理装置を特定する情報処理装置特定情報と、を含む興味情報を生成する興味情報生成部と、を備える。前記興味情報管理サーバは、前記興味情報を受信する受信部と、前記ユーザの興味を示す興味情報リストに、前記興味情報を記憶させる制御部と、を備える。前記情報処理装置の前記表示制御部は、前記興味情報リストの表示処理を実行する。前記情報処理装置において、前記興味情報リストが表示されている場合に、表示されている1つ以上の前記興味情報のいずれかが前記ユーザによって選択されると、前記興味情報生成部は、前記選択された興味情報を生成する。前記興味情報管理サーバにおいて、前記興味情報リストには、前記興味情報ごとに、当該シーンに対応するキーワードが登録されている。前記興味情報管理サーバは、前記受信部が前記情報処理装置から前記選択された興味情報を受信すると、前記興味情報リストにおける当該興味情報に対応するキーワードに基づいて当該シーン内の商品を販売するためのインターネットサイトを検索する検索部と、予め取引先の企業が管理する企業サーバから取得したLP情報であって、LPのURLと、前記LPに対応するキーワードと、を含むLP情報を記憶する記憶部と、前記検索部によって前記インターネットサイトを検索した結果、前記キーワードに対応する商品がなかった場合に、前記LP情報を参照して、前記キーワードに対応する商品の前記LPがあるか否かを判定する判定部と、前記判定部によって前記キーワードに対応する商品の前記LPがあると判定された場合に、当該LPを含む前記LP情報を前記情報処理装置に送信する送信部と、をさらに備える。前記情報処理装置の前記表示制御部は、前記興味情報管理サーバから受信した前記LP情報の表示処理を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、実施形態の情報連携システムの全体構成例の概要を示す図である。
図2図2は、実施形態のテレビジョン装置の全体構成例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態のテレビジョン装置の部分構成例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態の興味情報管理サーバの全体構成例を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態の興味情報管理サーバの部分構成例を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態のECサイトサーバの部分構成例を示すブロック図である。
図7図7は、実施形態の課金サーバの部分構成例を示すブロック図である。
図8図8は、実施形態の興味情報リストの例を示す図である。
図9図9は、実施形態のLP情報の例を示す図である、
図10図10は、実施形態における第1の画面遷移例を示す図である。
図11図11は、実施形態における第2の画面遷移例を示す図である。
図12図12は、実施形態における第3の画面遷移例を示す図である。
図13図13は、実施形態の追加のリモコンの構成例を示す図である。
図14図14は、実施形態における状態遷移の概要を示す図である。
図15図15は、実施形態の情報連携システムにおける初期設定処理を示すフローチャートである。
図16A図16Aは、実施形態の情報連携システムにおける第1の全体処理を示すフローチャートである。
図16B図16Bは、実施形態の情報連携システムにおける第1の全体処理を示すフローチャートである。
図17A図17Aは、実施形態の情報連携システムにおける第2の全体処理を示すフローチャートである。
図17B図17Bは、実施形態の情報連携システムにおける第2の全体処理を示すフローチャートである。
図18図18は、実施形態の興味情報管理サーバにおける計測データ処理を示すフローチャートである。
図19図19は、実施形態におけるユースケースの一覧を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の情報連携システム、興味情報管理サーバ、商品販売管理サーバ、課金サーバ、情報処理装置、および、プログラムについて、図面を参照して、詳細に説明する。なお、以下において、説明を簡潔にするために、商品とサービスのうち、代表して商品について説明するが、商品をサービスに置き換えてもよい。
【0008】
まず、図1を参照して、実施形態の情報連携システムSの全体構成例の概要について説明する。図1は、実施形態の情報連携システムSの全体構成例の概要を示す図である。情報連携システムSは、興味情報管理サーバ300と、EC(Electronic Commerce)サイトサーバ5と、課金サーバ6と、関連サイトサーバ7と、企業サーバ8と、を備える。
【0009】
興味情報管理サーバ300は、ECサイトサーバ5、課金サーバ6、関連サイトサーバ7、企業サーバ8、複数のテレビジョン装置200(情報処理装置)とインターネットなどの公衆通信回線で通信可能に接続されている。興味情報管理サーバ300は、ユーザが放送コンテンツにおける気になるシーンに関する情報を後で容易に取得することを可能にするための各処理を実行する(詳細は後述)。
【0010】
リモコン4(リモートコントローラ)は、テレビジョン装置200に対して遠隔操作を行うための機器である。
【0011】
スマートフォン100は、テレビジョン装置200のユーザが所有する情報端末の例である。スマートフォン100は、通信I/F(Inter Face)、音声入力部(マイクロフォン)、センサ群、表示部、グラフィックコントローラ、タッチパネルコントローラ、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、カメラ、スピーカなどを備える。
【0012】
以下、図2以降を参照して、情報連携システムSにおける各構成の詳細について説明する。図2は、実施形態のテレビジョン装置200の全体構成例を示すブロック図である。
【0013】
図2に示すように、テレビジョン装置200は、入力端子202、チューナ203a~203g、信号処理部207、グラフィック処理部208、音声処理部209、OSD(On Screen Display)信号生成部210、および映像処理部211を備える。
【0014】
入力端子202には、地上放送受信アンテナ213で受信した地上デジタル放送信号が入力される。地上デジタル放送信号は、入力端子202を介してチューナ203a~203gに供給される。
【0015】
チューナ203a~203gは、地上デジタル放送用のチューナであって、入力端子202から供給される地上デジタル放送信号から、後述する制御部216から指示されたチャンネルの放送信号を選局する。
【0016】
ただし、テレビジョン装置200は、BS/CSデジタル放送受信アンテナで受信した衛星デジタル放送信号が入力される入力端子を有していてもよい。衛星デジタル放送信号は、かかる入力端子を介して衛星デジタル放送用のチューナに供給される。
【0017】
信号処理部207は、チューナ203a~203gから供給される放送信号から、デジタルの映像信号および音声信号を含む放送信号を復調する。また、信号処理部207は、デジタル放送信号が含む映像信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施してグラフィック処理部208に出力する。また、信号処理部207は、デジタル放送信号が含む音声信号に対して、選択的に所望のデジタル信号処理を施して音声処理部209に出力する。
【0018】
信号処理部207には、複数の外部入力端子214a~214dが接続されている。これらの外部入力端子214a~214dは、外部装置の一例としてのDVD(Digital Versatile Disk)レコーダなどから、アナログの映像信号および音声信号が入力可能である。信号処理部207は、外部入力端子214a~214dから入力されたアナログの映像信号および音声信号をデジタル化する。また、信号処理部207は、デジタル化した映像信号に対して所定のデジタル信号処理を施してグラフィック処理部208に出力する。また、信号処理部207は、デジタル化した音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施して音声処理部209に出力する。
【0019】
グラフィック処理部208は、信号処理部207から供給されるデジタルの映像信号に対して、OSD信号生成部210で生成されるOSD信号を重畳して映像処理部211に出力する。グラフィック処理部208は、信号処理部207から供給されるデジタルの映像信号およびOSD信号生成部210で生成されるOSD信号のいずれか一方を映像処理部211に出力することも可能である。
【0020】
映像処理部211は、グラフィック処理部208から入力されるデジタルの映像信号またはOSD信号を、映像表示部233の表示画面において表示可能なフォーマットのアナログの映像信号またはOSD信号に変換して、映像表示部233に出力する。映像表示部233は、例えば、LCDまたは有機ELディスプレイ等である。
【0021】
音声処理部209は、信号処理部207から入力されるデジタルの音声信号を、スピーカ215で再生可能なフォーマットのアナログの音声信号に変換して、スピーカ215に出力する。
【0022】
テレビジョン装置200は、さらに、制御部216、カードホルダ217、各種インターフェース218~221、および明るさセンサ230を備える。制御部216は、CPU216a、ROM216b、RAM216c、および不揮発性メモリ216dを備える。
【0023】
制御部216は、地上デジタル放送信号および衛星デジタル放送信号等の放送信号の受信動作などのテレビジョン装置200の各種動作を統括的に制御する。また、制御部216は、操作部222からの操作情報、または受光部223を介してリモコン4から入力された操作情報に従って、テレビジョン装置200の各部を制御する。
【0024】
CPU216aは、ROM216bに記憶されているプログラムを実行することにより、テレビジョン装置200全体の動作を制御する。ROM216bは、主としてCPU216aが実行するプログラムを記憶している。RAM216cは、CPU216aがプログラムを実行する際に作業エリアを提供する。不揮発性メモリ216dは、テレビジョン装置200の各種の設定情報および制御情報等を記憶している。
【0025】
制御部216は、カードI/F225を介して、メモリカード234が着脱可能なカードホルダ217に接続されている。これにより、制御部216は、カードI/F225を介して、カードホルダ217に装着されたメモリカード234との間で各種情報を送受信することができる。
【0026】
制御部216は、通信I/F218を介してLAN端子226に接続されている。これにより、制御部216は、通信I/F218を介して、LAN端子226に接続された上述の中継装置400やLAN対応HDD(Hard Disk Drive)等の外部装置と各種情報を送受信することができる。ただし、通信I/F218が、中継装置400等の外部装置と無線で接続可能に構成されていてもよい。
【0027】
制御部216は、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface) I/F221を介してHDMI端子227に接続されている。これにより、制御部216は、HDMI I/F221を介して、HDMI端子227に接続されている外部装置と各種情報を送受信することができる。
【0028】
制御部216は、USB(Universal Serial Bus) I/F219を介して、USB端子228に接続されている。これにより、制御部216は、USB I/F219を介して、USB端子228に接続されたUSB HDD等を備えるストレージ装置200aと各種情報を送受信することができる。
【0029】
ストレージ装置200aは、例えばHDDやSSD(Solid State Drive)などを備え、テレビジョン装置200が受信したデジタル信号を録画データとして記録するように構成されている。ただし、ストレージ装置200aはテレビジョン装置200に内蔵されていてもよい。
【0030】
このように、ストレージ装置200aを含むテレビジョン装置200は録画装置として構成される。ただし、録画装置は、テレビジョン装置200として構成される場合に限定されず、放送信号の受信機能および番組の録画機能を有していれば他の記録装置として構成されてもよい。
【0031】
図3は、実施形態のテレビジョン装置200の部分構成例を示すブロック図である。テレビジョン装置200は、記憶部241(図2のROM216b、RAM216c、および不揮発性メモリ216d、ストレージ装置200a)と、記憶部241に記憶されたプログラムがCPU216aによって実行された結果として生成される機能モジュールとして、受信部242と、制御部243と、表示制御部244(第1表示制御部、第2表示制御部)と、を備える。
【0032】
受信部242は、放送コンテンツを含む各種情報を受信する。制御部243は、各種演算処理を行ったり、各種情報を記憶部241に記憶させたり、記憶部241に記憶された各種情報を読み出したりする。
【0033】
表示制御部244は、放送コンテンツ等の各種情報を映像表示部233(表示部)に表示する表示処理を実行する。また、表示制御部244は、例えば、興味情報管理サーバ300から受信した、ユーザの興味を示す興味情報リストを映像表示部233に表示する。
【0034】
送信部245は、各種情報を外部装置に送信する。送信部245(生成部)は、例えば、映像表示部233に放送コンテンツが表示されている場合に、ユーザによってリモコン4を用いて所定の操作が行われると、操作が行われたときの放送コンテンツのシーンを特定するシーン特定情報と、テレビジョン装置200を特定する機器ID(Identifier)(情報処理装置特定情報)と、を含む興味情報を生成して興味情報管理サーバ300に送信する。
【0035】
また、テレビジョン装置200において、映像表示部233に興味情報リストが表示されている場合に、表示されている1つ以上の興味情報のいずれかがユーザによってリモコン4を用いて選択されると、送信部245は、選択された興味情報を興味情報管理サーバ300に送信する。
【0036】
また、表示制御部244は、興味情報管理サーバ300から受信した検索結果(詳細は後述)に基づいて、対応するインターネットサイト(例えばECサイト)を映像表示部233に表示させる。
【0037】
図4は、実施形態の興味情報管理サーバ300の全体構成例を示すブロック図である。図4に示すように、興味情報管理サーバ300は、通信I/F301、操作部302、CPU303、メモリ304、およびストレージ装置305を備える。
【0038】
通信I/F301は、外部装置との間の通信に用いられるインタフェースである。操作部302は、キーボードやマウス等の等の入力デバイスと、ディスプレイ等の表示デバイスと、を有する。
【0039】
ストレージ装置305は、例えばHDDやSSD等を備え、各種情報を記憶する。CPU303は、各種プログラムを実行することにより、興味情報管理サーバ300の各コンポーネントを制御する。メモリ304は、ROMやRAM等を備え、CPU303による各種演算処理に用いられる各種プログラムおよび各種データ等を記憶する。
【0040】
図5は、実施形態の興味情報管理サーバ300の部分構成例を示すブロック図である。興味情報管理サーバ300は、記憶部311(メモリ304、ストレージ装置305)と、記憶部311に記憶されたプログラムがCPU303によって実行された結果として生成される機能モジュールとして、受信部312と、抽出部313と、検索部314と、制御部315と、判定部316と、送信部317と、を備える。
【0041】
記憶部311は、興味情報リストDB(Data Base)、LP(Landing Page)情報DBを含み、各種情報を記憶する。記憶部311は、興味情報リストDBを用いて、興味情報リストを記憶する。また、記憶部311は、LP情報DBを用いて、LP情報を記憶する。
【0042】
ここで、図8は、実施形態の興味情報リストの例を示す図である。興味情報リストは、テレビジョン装置200のIDである機器IDと、ユーザがリモコン4の「気になるボタン」を押下した日時である押下日時と、そのときにユーザが視聴していたチャンネルと、そのときのシーンに対応するキーワード(詳細は後述)と、を含む。なお、本実施形態において、チャンネルとは、放送局名とチャンネルの組み合わせなど、放送内容を一意に特定できる情報を指す。この興味情報リストにおける1行分の情報が興味情報である。
【0043】
また、図9は、実施形態のLP情報の例を示す図である、LP情報は、LPのURL(Uniform Resource Locator)と、そのLPに対応するキーワードと、を含む。LP情報は、例えば、予め、契約等に基づいて、取引先の企業が管理する企業サーバ8から取得する。
【0044】
図5に戻って、受信部312は、外部装置から各種情報を受信する。受信部312は、例えば、テレビジョン装置200から興味情報を受信する。
【0045】
抽出部313は、興味情報におけるシーンに対応するキーワードを、各種情報から抽出する。抽出部313は、例えば、番組情報や、字幕データや、メタデータや、音声などに基づいて、キーワードを抽出する。抽出部313は、例えば、シーンに栄養補助食品Aが映っていて、番組情報に栄養補助食品Aの商品名が含まれている場合、その商品名をキーワードとして抽出する。
【0046】
検索部314は、興味情報リストにおける対象の興味情報に対応するキーワードに基づいて、当該シーン内の商品を販売するためのECサイトを検索する。例えば、対象の興味情報に対応するキーワードが栄養補助食品Aの商品名である場合、検索部314は、栄養補助食品Aを販売するためのECサイトを検索する。
【0047】
制御部315は、各種演算処理を行ったり、各種情報を記憶部311に記憶させたり、記憶部311に記憶された各種情報を読み出したりする。制御部315は、例えば、興味情報リストに、興味情報を記憶させる。
【0048】
判定部316は、各種判定を行う。例えば、判定部316は、興味情報リストにおけるキーワードに対応する商品がECサイトにあるか否かを判定する。また、例えば、判定部316は、興味情報リストにおけるキーワードに対応する商品のLPがあるか否かを判定する。
【0049】
送信部317は、各種情報を外部装置に送信する。送信部317(生成部)は、例えば、所定のタイミングで、テレビジョン装置200に興味情報リストを送信する。また、送信部317は、検索部314による検索結果(検索したインターネットサイトのURLなど)を生成してテレビジョン装置200に送信する。
【0050】
図6は、実施形態のECサイトサーバ5の部分構成例を示すブロック図である。ECサイトサーバ5は、記憶部51と、記憶部51に記憶されたプログラムがCPU等によって実行された結果として生成される機能モジュールとして、受信部52と、販売処理部53と、送信部54と、を備える。
【0051】
記憶部51は、各種情報を記憶する。記憶部51は、例えば、商品販売管理DBを記憶する。
【0052】
受信部52は、外部装置から各種情報を受信する。受信部52は、テレビジョン装置200に表示されたインターネットサイトにおいてユーザによる商品の購入に関する履歴情報である購入履歴情報(買い物かごにストックした情報も含む。)を興味情報管理サーバ300から受信する。
【0053】
販売処理部53は、購入履歴情報に基づいて商品販売処理を行い、処理結果を記憶部51の商品販売管理DBに登録する。
【0054】
送信部54は、各種情報を外部装置に送信する。送信部54は、例えば、商品販売完了情報を興味情報管理サーバ300に送信する。
【0055】
図7は、実施形態の課金サーバ6の部分構成例を示すブロック図である。課金サーバ6は、記憶部61と、記憶部61に記憶されたプログラムがCPU等によって実行された結果として生成される機能モジュールとして、受信部62と、課金処理部63と、送信部64と、を備える。
【0056】
記憶部61は、各種情報を記憶する。記憶部61は、例えば、課金管理DBを記憶する。
【0057】
受信部62は、外部装置から各種情報を受信する。受信部62は、例えば、テレビジョン装置200に表示されたインターネットサイトにおけるユーザによる閲覧履歴および商品購入履歴の少なくともいずれかを興味情報管理サーバ300から受信する。
【0058】
課金処理部63は、閲覧履歴および商品購入履歴の少なくともいずれかに基づいて、課金処理を行い、処理結果を課金管理DBに登録する。
【0059】
送信部64は、各種情報を外部装置に送信する。送信部64は、例えば、課金管理DBにおける情報を外部装置に送信する。
【0060】
図10は、実施形態における第1の画面遷移例を示す図である。この例は、シーン中の商品がECサイトにある場合を示す。図10(a)に示すように、例えば、テレビジョン装置200の映像表示部233に、商品AのCMが映っているものとする。なお、左下の「気になるリスト(興味情報リスト)をチェックしましょう」というポップアップPは、この時点では表示されていない。
【0061】
このとき、ユーザが、この商品Aに興味があるとする。その場合、ユーザは、リモコン4に設けられた「気になるボタン」を押下する。そうすると、テレビジョン装置200の機器IDと、押下日時と、そのときのチャンネルと、を含む興味情報がテレビジョン装置200から興味情報管理サーバ300に送信される。
【0062】
その後、所定のタイミングで、映像表示部233に「気になるリストをチェックしましょう」というポップアップPが表示される。所定のタイミングとは、例えば、番組の最後のチャプターの始まりや、番組の終了1分前や、番組の終了後や、録画の停止ボタン押下後や、テレビジョン装置200の次の電源投入時などである。そして、ユーザが、リモコン4を操作してポップアップPを押下すると、図10(b)に示すように、「気になるリスト」が表示される。以下、説明を簡潔にするために、「リモコン4を操作して」を適宜省略する。
【0063】
気になるリストでは、例えば、番組(番組1,2)とCM(CM1,2)に分けて、気になるシーンが表示される。気になるシーンの下には、例えば、シーン名が表示される(詳細は後述)。ここで、例えば、図10(b)に示す画面で、商品AのシーンCM1を選択すると、図10(c)に示す画面に遷移する。
【0064】
図10(c)に示す画面では、商品Aのシーンの動画である動画CM1のほかに、関連する動画1、2も併せて表示される。それらの動画を選択すると、動画を視聴することができる。また、詳細ボタンB1を押下すると、図10(d)に示す画面に遷移する。また、シェアボタンB2を押下すると、SNS(Social Networking Service)やメールでシーンをシェアすることができる(詳細は後述)。
【0065】
図10(d)に示す画面では、ECサイトが表示される。ECサイトでは、例えば、検索入力画面I1や、商品画面I2~I4等が表示される。ユーザは、このECサイトを用いて、例えば、シーンに映っていた商品Aを購入することができる。
【0066】
次に、図11は、実施形態における第2の画面遷移例を示す図である。この例は、シーン中の商品がECサイトになく、LPがある場合を示す。図10と同様の事項については重複する説明を適宜省略する。図11(a)に示すように、例えば、テレビジョン装置200の映像表示部233に、商品BのCMが映っているものとする。
【0067】
このとき、ユーザが、この商品Bに興味があるとする。その場合、ユーザは、リモコン4に設けられた気になるボタンを押下する。そうすると、テレビジョン装置200の機器IDと、押下日時と、そのときのチャンネルと、を含む興味情報がテレビジョン装置200から興味情報管理サーバ300に送信される。
【0068】
図11(b)に示すように、気になるリストが表示された後、商品BのシーンCM2を選択すると、図11(c)に示す画面に遷移する。
【0069】
図11(c)に示す画面では、商品Bのシーンの動画である動画CM2のほかに、関連する動画3、4も併せて表示される。それらの動画を選択すると、動画を視聴することができる。また、詳細ボタンB1を押下すると、図11(d)に示す画面に遷移する。
【0070】
図11(d)に示す画面では、LPが表示される。LPでは、例えば、商品Bのほかに、クーポンを示す二次元バーコードQR等が表示される。この二次元バーコードQRには、テレビジョン装置200の機器ID等の情報が埋め込まれている。そして、ユーザは、例えば、スマートフォン100でこの二次元バーコードQRを撮影し、商品Bの販売店に行ってこの二次元バーコードQRの画面を機器に読み込ませる。そうすることで、ユーザは、商品Bを購入する際の所定金額の割引などのサービスを受けることができる。その際、二次元バーコードQRにテレビジョン装置200の機器ID等の情報が埋め込まれていることで、興味情報管理サーバ300は、商品Bを購入したユーザが所有するテレビジョン装置200の機器IDを特定することができる。
【0071】
次に、図12は、実施形態における第3の画面遷移例を示す図である。この例は、シーン中の商品がECサイトになく、また、LPもない場合を示す。図10図11の少なくともいずれかと同様の事項については重複する説明を適宜省略する。図12(a)に示すように、例えば、テレビジョン装置200の映像表示部233に、商品CのCMが映っているものとする。
【0072】
このとき、ユーザが、この商品Cに興味があるとする。その場合、ユーザは、リモコン4に設けられた気になるボタンを押下する。そうすると、テレビジョン装置200の機器IDと、押下日時と、そのときのチャンネルと、を含む興味情報がテレビジョン装置200から興味情報管理サーバ300に送信される。
【0073】
図12(b)に示すように、気になるリストが表示された後、商品Cのシーンを選択すると、図11(c)に示す画面に遷移する。
【0074】
図12(c)に示す画面では、商品Cのシーンの動画である動画CM4のほかに、関連する動画5、6も併せて表示される。それらの動画を選択すると、動画を視聴することができる。また、詳細ボタンB1を押下すると、図12(d)に示す画面に遷移する。
【0075】
図12(d)に示す画面では、関連サイトが表示される。関連サイトでは、例えば、商品Cに関連する情報が表示される。これにより、ユーザは、関連サイトで、商品Cに関連する情報を閲覧することができる。
【0076】
次に、図13は、実施形態の追加のリモコンRの構成例を示す図である。これまでは、リモコン4に気になるボタンを設けていることを前提として説明した。これに限定されず、気になるボタンのない既存のリモコンのユーザに対して、気になるボタンのあるリモコンRを追加でユーザに提供するようにしてもよい。
【0077】
リモコンRには、決定キーR1と、十字キーR2と、ボタンB11、B12と、が設けられている。十字キーR2は、画面中の仮選択表示部分を変更するときに使用される。決定キーR1は、画面中の仮選択表示部分について決定するときに使用される。
【0078】
ボタンB11(気になるボタン)は、ユーザがテレビジョン装置200を視聴しているときに、気になるシーンがあったときに気になるリストに追加したいときに使用される。ボタンB12は、気になるリストを表示したいときに使用される。
【0079】
図14は、実施形態における状態遷移の概要を示す図である。図14を用いて状態遷移の概要を説明し、その後、図15図18を用いて各装置の処理の詳細について説明する。
【0080】
ユーザがテレビジョン装置200でCMや番組を視聴しているときに(T1)、リモコン4の気になるボタン(T2)がワンクリックされると、興味情報管理サーバ300において後メタ検索等によるキーワード抽出が行われ(T3)、気になるリストにキーワードが追加される(T4)。
【0081】
その後、所定のタイミングでテレビジョン装置200に気になるリストの表示を促すポップアップが表示され(T8)、気になるリストボタン(ポップアップ)が押下されると(T9)、テレビジョン装置200に気になるリストが表示される(T10)。
【0082】
また、リモコン4の気になるボタン(T2)がダブルクリックされると、テレビジョン装置200に気になるリストが表示される(T10)。
【0083】
リモコン4やリモコンRの十字キーや決定キーを使用することで(T11)、気になるCMや番組を選択できる(T12)。
【0084】
また、スマートフォン100(情報端末)で専用アプリを用いることで(T5)、気になるリストを表示し(T6)、気になるCMや番組を選択できるようにしてもよい(T7)。
【0085】
T12の後、興味情報管理サーバ300で分類が行われる(T13)。つまり、シーン中の商品がECサイトにある場合はT17に進む。シーン中の商品がECサイトになく、LPがある場合は、興味情報管理サーバ300が、企業サーバ8から取得したLP(T14→T15)をテレビジョン装置200によってユーザに見せる。
【0086】
ECサイトによる商品一覧(商品検索結果)がテレビジョン装置200に表示されると(T17)、興味情報管理サーバ300はPV(Page View)をカウントアップする(T20)。ユーザが商品詳細を閲覧し(T18)、画面中において買い物かごで注文を確定させると(T19)、商品は発送され(T26)、興味情報管理サーバ300はCV(Conversion)をカウントアップする(T21)。
【0087】
PV(T20)や、CV(T21)や、それらに対応するテレビジョン装置200の機器ID(T22)の情報(データ)は、そういった情報の活用を望む企業に販売される(T25→T28)。
【0088】
LPにおいて、クーポンを示す二次元バーコードや電話番号が表示される(T23)。ユーザがスマートフォン100でクーポンを示す二次元バーコードを撮影し、その商品を販売する店舗に行って二次元バーコードを機器に読み込ませてから商品を購入すると(T27)、二次元バーコードに埋め込まれているテレビジョン装置200の機器IDに基づいて、興味情報管理サーバ300はCVをカウントアップする(T21)。
【0089】
T13で、シーン中の商品がECサイトになく、さらに、LPがない場合は、興味情報管理サーバ300が、企業サーバ8によって運営されている関連サイトをテレビジョン装置200によってユーザに見せる(T16)。
【0090】
図15は、実施形態の情報連携システムSにおける初期設定処理を示すフローチャートである。ステップS1においてユーザによってリモコン4の設定ボタンが押下されると、ステップS2においてテレビジョン装置200は、設定画面を表示する。
【0091】
次に、ステップS3において、テレビジョン装置200は、設定画面中の「番組・CM EC連携初期設定」ボタンがユーザによって押下され、さらに、ステップS4において、連携を希望するECサイトがユーザによって選択されて押下されると、ステップS5において、ユーザによるECサイト用のIDとPW(Pass Word)の入力を受け付け、ステップS6において連携処理を完了する。
【0092】
次に、図16A図16Bは、実施形態の情報連携システムSにおける第1の全体処理を示すフローチャートである。まず、ステップS11において、テレビジョン装置200が放送コンテンツの画像(映像)を表示しているものとする。
【0093】
そこで、ユーザは、気になるシーンがあると、ステップS12において、リモコン4の気になるボタンを押下する。そうすると、ステップS13において、リモコン4からテレビジョン装置200に押下情報が送信される。これを受けて、ステップS13aにおいて、テレビジョン装置200において、送信部245は、シーンを特定するシーン特定情報と、テレビジョン装置200を特定する機器IDと、を含む興味情報を生成して興味情報管理サーバ300に送信する。
【0094】
次に、ステップS14において、興味情報管理サーバ300の抽出部313は、興味情報におけるシーンに対応するキーワードを、各種情報から抽出する。次に、ステップS15において、制御部315は、抽出したキーワードに基づいて、所定のアルゴリズムに基づいてシーン名を決定する。
【0095】
次に、ステップS16において、制御部315は、キーワードやシーン名を含む興味情報を記憶部311の気になるリスト(興味情報リスト)に追加する。次に、ステップS17において、送信部317は、気になるリストをポップアップ情報として生成してテレビジョン装置200に送信する。
【0096】
これを受けて、ステップS18において、テレビジョン装置200において、表示制御部244は、所定のタイミングで、気になるリストをポップアップ表示する。そして、ステップS19において、ユーザがリモコン4を用いてテレビジョン装置200におけるポップアップを押下すると、ステップS20において、リモコン4からテレビジョン装置200に押下情報が送信される。
【0097】
これを受けて、ステップS23において、テレビジョン装置200の表示制御部244は、映像表示部233に気になるリストを表示する。
【0098】
次に、ステップS24において、ユーザがリモコン4を用いて気になるシーンを選択すると、ステップS25において、リモコン4からテレビジョン装置200を経由して興味情報管理サーバ300に選択情報が送信される。
【0099】
これを受けて、ステップS26において、興味情報管理サーバ300の送信部317は、関連動画情報(例えば図10(c)の動画1、2の情報)をテレビジョン装置200に送信する。なお、関連動画情報は、ステップS17におけるポップアップ情報に含めておいてもよい。
【0100】
そして、ステップS27において、テレビジョン装置200の表示制御部244は、関連動画等を表示する(例えば図10(c))。
【0101】
次に、ステップS28において、興味情報管理サーバ300の判定部316は、例えば図10(c)の画面において詳細ボタンB1が押された否かを判定し、Yesの場合は図17の処理に進み、Noの場合はステップS29に進む。
【0102】
ステップS29において、興味情報管理サーバ300の判定部316は、例えば図10(c)の画面においてシェアボタンB2が押された否かを判定し、Yesの場合はステップS30に進み、Noの場合はステップS28に戻る。
【0103】
ステップS30において、テレビジョン装置200の表示制御部244は、送付先候補リストを表示する。
【0104】
ステップS31において、ユーザがリモコン4を用いて送付先を選択すると、ステップS32において、リモコン4からテレビジョン装置200に選択情報が送信される。
【0105】
これを受けて、テレビジョン装置200は、ステップS33において、送付先を決定し、ステップS34において、SNSやメールによって気になるシーンに関する情報を送付先に送付する。そして、SNSやメールによって気になるシーンに関する情報を受けとった者は、その情報を認識し、後でテレビジョン装置200によってその気になるシーンを見る等の行動をとることができる。
【0106】
つぎに、図17A図17Bは、実施形態の情報連携システムSにおける第2の全体処理(図16BのステップS28でYesの後の処理)を示すフローチャートである。まず、ステップS41において、興味情報管理サーバ300の制御部315は、気になるシーンに対応するキーワードから、連携先を特定する。つまり、インターネット検索等を行う。
【0107】
次に、ステップS42において、判定部316は、シーン中の商品がECサイトにあるか否かを判定し、Yesの場合はステップS43に進み、Noの場合はステップS47に進む。
【0108】
ステップS43において、興味情報管理サーバ300の送信部317は、ECサイト情報をテレビジョン装置200に送信する。
【0109】
これを受けて、ステップS44において、テレビジョン装置200の表示制御部244は、ECサイトを表示するとともに、商品検索結果を表示する。なお、このステップS44では、候補のECサイトが複数ある場合、ECサイトを選択する操作を入れるようにすればよい。
【0110】
また、商品検索結果を表示する場合、例えば、インプレッション単価が高い店舗を優先して表示したり、関連性が高い店舗を優先して表示したり、ダイレクトに店舗に飛ぶサービスを申し込んでいる店舗を優先して表示したりするようにすればよい。
【0111】
次に、ステップS45において、テレビジョン装置200の制御部243はPV1(変数)をカウントし、興味情報管理サーバ300に送信する。そうすると、ステップS46において、興味情報管理サーバ300の制御部315は、記憶部311に記憶しているPV1をカウントアップする。
【0112】
次に、ステップS58において、ユーザがリモコン4を用いて商品選択操作を行うと、ステップS59において、リモコン4からテレビジョン装置200に操作情報が送信される。
【0113】
そうすると、ステップS60において、テレビジョン装置200の表示制御部244は、選択された特定店舗の商品表示を行う。次に、ステップS61において、テレビジョン装置200はPV2(変数)をカウントし、興味情報管理サーバ300に送信する。そうすると、ステップS62において、興味情報管理サーバ300の制御部315は、記憶部311に記憶しているPV2をカウントアップする。
【0114】
次に、ステップS63において、ユーザがリモコン4を用いて注文確定操作を行うと、ステップS64において、リモコン4からテレビジョン装置200に操作情報が送信される。
【0115】
そうすると、ステップS65において、テレビジョン装置200は注文を確定する。次に、ステップS66において、テレビジョン装置200はCV(変数)をカウントし、興味情報管理サーバ300に送信する。そうすると、ステップS67において、興味情報管理サーバ300の制御部315は、記憶部311に記憶しているCVをカウントアップする。
【0116】
一方、ステップS47において、興味情報管理サーバ300の判定部316は、対象のLPがあるか否かを判定し、Yesの場合はステップS48に進み、Noの場合はステップS52に進む。
【0117】
ステップS48において、興味情報管理サーバ300の送信部317は、LP情報をテレビジョン装置200に送信する。
【0118】
これを受けて、ステップS49において、テレビジョン装置200の表示制御部244は、LPを表示する。次に、ステップS50において、テレビジョン装置200の制御部243はPV3(変数)をカウントし、興味情報管理サーバ300に送信する。そうすると、ステップS51において、興味情報管理サーバ300の制御部315は、記憶部311に記憶しているPV3をカウントアップする。
【0119】
ステップS52において、興味情報管理サーバ300の検索部314は、キーワードを用いて関連サイトを検索する。
【0120】
次に、ステップS53において、興味情報管理サーバ300の送信部317は、関連サイト情報をテレビジョン装置200に送信する。
【0121】
これを受けて、ステップS54において、テレビジョン装置200の表示制御部244は、関連サイトを表示する。次に、ステップS55において、テレビジョン装置200の制御部243はPV4(変数)をカウントし、興味情報管理サーバ300に送信する。次に、ステップS56において、テレビジョン装置200の制御部243は、表示ページを記録する。また、ステップS57において、興味情報管理サーバ300の制御部315は、記憶部311に記憶しているPV4をカウントアップする。
【0122】
次に、図18は、実施形態の興味情報管理サーバ300における計測データ処理を示すフローチャートである。ステップS71において、判定部316は、企業から番組・CM効果の計測データの要求があったか否かを判定し、Yesの場合はステップS72に進み、Noの場合はステップS71に戻る。
【0123】
ステップS72において、制御部315は、記憶部311に記憶している視聴者属性、視聴番組、PV(PV1~4)数、CV数、PVとCVの発生日時、表示されたページのURL等の情報を取得する。
【0124】
次に、ステップS73において、興味情報管理サーバ300は、所定のアルゴリズムに基づいて番組・CM効果の計測データを作成する。
【0125】
次に、ステップS74において、送信部317は、要求元の企業が運営する企業サーバ8に番組・CM効果の計測データを送信する。
【0126】
このようにして、要求元の企業は、当該計測データをマーケティング等に活かすことができる。また、興味情報管理サーバ300の運営会社は、例えば、PV数やCV数に基づいた対価をその要求元の企業から受領し、利益を上げることができる。
【0127】
次に、本実施形態で想定するユースケースについて説明する。図19は、実施形態におけるユースケースの一覧を示す図である。
【0128】
<ユースケース1>
・28歳女性一人暮らし TVでクレジット購入
お風呂上がりにテレビでドラマを見ていたら、魅力的な洗顔石鹸AのCMをやっていた。どんなものか気になったが、ドラマは見たいので、あとでチェックできるTVリモコンの「気になるボタン」をワンクリックした(ダブルクリックするとすぐに商品のLPに遷移する)。
【0129】
番組が終わると「気になるリストをチェックしましょう」というポップアップ通知がテレビ画面の左下に現れた。ポップアップを押したら、「気になるボタン」を押した対象のCMの一覧が表示された。洗顔石鹸Aのほかに、商品Bや商品Cもリストに載っていた。商品Aが欲しかったので、商品Aを選択後、決定ボタンを押すと商品AのLPが表示され、より詳しい90秒の商品説明動画があった。この動画を見て、購入しようと思ったので、LPをスクロールした一番下にある某ECサイトボタンをクリックした。
【0130】
すると、某ECサイトのページには、某ECサイトのルールに則って、商品が表示された。価格が安い順にしたかったので、右上に表示されている並べ替えを安い順にした。一番安いものを選択し、画面上の購入ボタンをクリックした。画面には、予め登録しておいた住所などの送り先情報とクレジットカード情報が表示されており、「注文確定」のボタンをクリックした。2日後、商品Aが自宅に届いた。
【0131】
<ユースケース2>
・28歳女性一人暮らし TV→スマホで購入
お風呂上がりにテレビでドラマを見ていたら、魅力的な洗顔石鹸AのCMをやっていた。どんなものか気になったが、ドラマは見たいので、あとでチェックできるTVリモコンの「気になるボタン」をワンクリックした(ダブルクリックするとすぐに商品のLPに遷移する)。
【0132】
番組が終わると「気になるリストをチェックしましょう」というポップアップ通知がテレビ画面の左下に現れた。スマホにインストールしてある専用アプリを開いたら、「気になる」ボタンを押した対象のCMの一覧が表示された。
【0133】
洗顔石鹸Aのほかに、商品Bや商品Cもリストに載っていた。商品Aが欲しかったので、商品Aを選択後、決定ボタンを押すと商品AのLPが表示され、より詳しい90秒の商品説明動画があった。この動画を見て、購入しようと思ったので、LPをスクロールした一番下にある某ECサイトボタンをクリックした。
【0134】
すると、某ECサイトのページには、某ECサイトのルールに則って、商品が表示された。価格が安い順にしたかったので、右上に表示されている並べ替えを安い順にした。一番安いものを選択し、画面上の購入ボタンをクリックした。画面には、予め登録しておいた住所などの送り先情報とクレジットカード情報が表示されており、「注文確定」のボタンをクリックした。2日後、商品Aが自宅に届いた。
【0135】
<ユースケース3>
・35歳男性・妊婦の妻と子ども2人 TV→スマホでクーポン
夕飯の食事中にテレビで某報道番組を見ていたら、自動車AのCMが流れていた。3か月後に3人目の赤ちゃんが生まれる予定となっており、大きい車に乗り換えなければと考えていた。自動車Aがどんな車か詳しく知りたいと思ったので、TVリモコンの「気になるボタン」をワンクリックした。
【0136】
その某報道番組を見ながら調べたかったので、スマホの専用アプリを開いて、気になるリストに表示されていた自動車AのLPに遷移した。LPにはさらに詳しい動画や買ったお客さんの声などが書いてあり、欲しいと思った。LPの一番下まで行くと「新規ご成約で3万円分のオプションプレゼント」のクーポンがあったので、これをタップしたら専用アプリのクーポンページに追加された。
【0137】
最寄りのディーラに行き、営業マンと1時間ほど話をした後、購入することを決め、専用アプリのクーポンからテレビの機器ID情報が含まれている二次元バーコードを読み取ってもらい、3万円分のオプションをつけてもらった。
【0138】
(自動車Aのメーカから月単位で機器IDのデータを提供してもらえれば、どのChの何時のCMを見て、クーポンをゲットしたのかという属性データを有料で提供できる。)
【0139】
<ユースケース4>
・35歳男性・妊婦の妻と子ども2人 TV契約なし
夕飯の食事中にテレビで某報道番組を見ていたら、自動車BのCMが流れていた。3か月後に3人目の赤ちゃんが生まれる予定となっており、大きい車に乗り換えないといけないなと考えていた。自動車Bがどんな車か詳しく知りたいと思ったので、TVリモコンの「気になるボタン」をワンクリックした。
【0140】
その某報道番組を見ながら調べたかったので、スマホの専用アプリを開いて、気になるリストに表示されていた自動車Bのテキストをタップした。しかし、興味情報管理サーバ300の運用会社とCMダイレクトリンクサービスの契約をしていなかったため、画面には、「ご希望の商品のページは、みつかりませんでした」と表示されてしまった。
【0141】
残念ながらテレビCMから店舗に行くというアクションにつながらなかった。
【0142】
<ユースケース5>
・74歳女性・夫と2人暮らし TVで電話購入
朝のドラマを見ていたら、米AのCMを見た。とても美味しそうだったので、TVリモコンの「気になるボタン」をワンクリックした。
【0143】
ドラマを見た後、「気になるリストをチェックしましょう」というポップアップ通知がテレビ画面の左下に現れたので、ポップアップを押した。リストに米Aがあったので、それをクリックしたらLPに遷移した。LPを見て購入したいと思ったが、歳を取り、重いお米を運ぶのが辛くなってきたので、お店で買うのは辛いと思っていた。ところが、LPの一番下まで行くと、“送料無料”と書かれていた。ここから購入すれば重たいお米を運ばなくてすむ。そう思って、購入ボタンをクリックしたら、TOPに注文先の電話番号が書かれていた。電話番号の下には、テレビの機器IDが書かれており、「注文時にはこの番号をお伝えください」と書いてあった。
【0144】
一度クリックした気になるリストは、50個まで履歴が残るので、これからはこの履歴から注文すればもう重たい思いをしなくてすむ。テレビで買い物ができるなんて便利な世の中になったものだと思った。
【0145】
~2か月後~
同じお米を注文しようと履歴からリンクしたが、販売終了で購入できなかった。しかしながら、おすすめのお米が3種類表示されていたので、その中から選んで購入することができた。
【0146】
<ユースケース6>
・20歳男性・大学生一人暮らし ブランディングCM
ラグビーワールドカップを見ていたら、企業AのCMが流れていた。なぜ企業Aがラグビーを応援しているのかわからなかったので、TVリモコンの「気になるボタン」をワンクリックした。
【0147】
試合を見ながら調べたかったので、スマホの専用アプリを開いて、気になるリストに表示されていた企業Aをタップしたら、企業AのウェブサイトのTOPページに遷移した。企業Aがどんな会社かわかり、この会社に就職したいと思った。
【0148】
(企業AのマーケターがGoogle(登録商標)アナリティクスで、参照元の分析をしていたら、CMによる効果が大きいことがわかった。LPを作って興味情報管理サーバ300に登録して、ユーザの属性を調べようと思うようになった。)
【0149】
次に、企業マーケターのケースについて説明する。
<企業マーケターのケース>
・企業マーケター
TVCMは、直接的な効果が測りにくい。検索キーワードでウェブサイトに誘導できるようになったが、CMのおかげで販売につながったのかわかりにくい。購入者の属性(Ch/時間/性別/年代/地域等)もわからない。何かもっといい方法がないか、とずっと考えて来た。
【0150】
そんな時、某テレビジョン装置の一括大量録画機能で見たCMから直接、某ECサイトに飛んで、商品を購入できるサービスが出たらしいと聞いた。
【0151】
早速、興味情報管理サーバ300の運営会社の営業に問い合わせたところ、LPを用意し、商品をECサイトに出品すれば月額50万円で、CMから商品の購入までワンストップでできることがわかった。オプションで、50万円支払えば、月単位で購入者の属性レポートを提供してくれる。
【0152】
このレポートを活用することで、CMを出す地域、番組、時間等を効率よく決めることができるようになり、売上げの増加につながりそうだ。
【0153】
初回月は、お試しで無料でできるらしい。試しにやってみて、価値あるデータが手に入れば、継続してやってみよう。
【0154】
~1年後~
後メタを使って、一括大量録画機能で見たTVCMから該当するLPに飛び、そこからECサイトで購入できたり、通常のクーポンよりお得なクーポンをもらって、割引サービスを受けたりできるようになったこのサービスが市民権を得はじめた。今までのCMでは、AIDMAの法則の認知から欲求(AID)までのプロセスは踏めたが、記憶、行動につながらないケースが多かった。しかし、このサービスのおかげで、一気に行動まで移すことができ、CMの価値が上がってきた。なお、AIDMAの法則とは、広告宣伝に対する消費者の心理のプロセスを示した法則であり、消費者がある商品を知って購入に至るまでに、Attention(認知。商品の存在を知る)、Interest(興味を持つ)、Desire(欲求。欲しいと思う)、Memory(記憶に残す)、Action(行動。購買行動に至る)というプロセスを進む、という法則である。
【0155】
世の中では、新たな販促手法が誕生したと言われている。後メタ(放送後に生成される番組のメタデータのことを指し、例えば、テロップや出演者のセリフ、映像等を元にした情報が含まれる。)が活きるのは、一括大量録画機能と全自動録画機能のみ。他社のテレビジョン装置は、これらのサービスができないが、某メーカもこのサービスを始めた。一括大量録画機能のテレビジョン装置のメーカAは、いつも先に新商品、新サービスを提供するが、必ず追い抜かれる。追い抜かれないためにも新たなサービスを考えなければと、サービス企画担当は常に頭を悩ませている。
【0156】
一方、このサービスの良さに気づいたテレビ局と企業は、CMに前メタ(放送前に生成される番組のメタデータのことを指し、テロップや出演者のセリフ、映像等を元にした情報が含まれる。)を入れてくれるようになった。前メタは、暗号化されている場合には、復号しないと使えない。復号するソフトウェアは、メーカAが供給しており、メーカA以外のテレビメーカは、メーカAからライセンス購入しなければならない。ライセンス料には、テレビ局、企業に支払われる分も含まれている。
【0157】
CMの出し方にも変化が現れ、番組終了後、30分間限定で20%安く購入できたりするようになった。
【0158】
このように、本実施形態の情報連携システムSによれば、ユーザは、見ている放送コンテンツに気になるシーンがあったら、リモコン4の気になるボタンを押すだけで、気になるリストが作成される。そして、ユーザは、その後のポップアップ表示などを利用して、気になるシーンに関する情報を後で容易に取得することができる。
【0159】
また、ユーザは、その後、テレビジョン装置200において、リモコン4を操作することで、その気になるシーンに関連するECサイトやLPや関連サイトに簡単に遷移できるので、便利である。
【0160】
従来技術では、ボタンを押してシーンリストを出すことはできたが、気になっているシーンを集めて後からダイジェストのように視聴することはできなかった。また、気になるシーンを他の視聴者と共有する手段がないため、自分でSNSやメールを通じて、「△Chの9:45あたりのシーンが面白いよ」と連絡しなければならず、手間がかかった。
【0161】
一方、本実施形態によれば、気になるシーンをリモコン4の気になるボタンの押下だけで集めることができて、かつ、一連の動作の中でSNSやメールによって気になるシーンの情報を他の視聴者と簡単に共有することができる。
【0162】
また、従来技術では、ユーザ視点では、TV番組やCMで関連情報を知りたい場合、視聴者は、別途パソコンやスマートフォン等で検索する必要があり、手間がかかった。また「検索はこちらから」とテレビ画面に表示されてもわざわざ自分で入力しなければならず手間がかかった。このため、興味があっても面倒なので、調べない視聴者も少なくはなかった。
【0163】
一方、本実施形態によれば、ユーザは、リモコン4の気になるボタンの押下等の簡単な操作で、TV番組やCMの関連情報を知ったり、ECサイトで関連商品を購入できたりして、便利である。
【0164】
また、従来技術では、放送局・企業視点では、商品やサービスをTVCMや番組内で紹介した際の視聴率以外の効果測定は、放送直後のウェブサイトのアクセス数や検索数で定量化できたが、推定量でしかなかった。また、視聴者のプロファイリングはできなかった。さらに、この定量化は、ライブ視聴中の視聴者しか対象にできないため、録画視聴中の視聴者の情報は取得できなかった。
【0165】
一方、本実施形態によれば、上述のPV数やCV数やテレビジョン装置200の機器IDを用いることで、商品やサービスをTVCMや番組内で紹介した際の視聴率以外の効果測定を高精度に行うことができる。また、視聴者のプロファイリングを行ったり、録画視聴中の視聴者の情報を取得したりすることもできる。
【0166】
また、本実施形態によれば、商品の購入および誘導したいウェブサイトへの新たな導線をユーザに提供することができ、商品購入までの利便性が高まる。また、放送局・スポンサーに対しては、新たなマーケティングデータを獲得でき、よりターゲットを絞った広告を打つことができるようになる。
【0167】
なお、本実施形態の各装置(興味情報管理サーバ300、ECサイトサーバ5、課金サーバ6、関連サイトサーバ7、企業サーバ8、テレビジョン装置200)で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができる。また、当該プログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
【0168】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0169】
例えば、テレビジョン装置200において気になるリストをポップアップで表示する代わりに、いわゆるL字型画面手法によって、放送コンテンツ画面を縮小して画面の横や下の部分に空き領域を設けてその空き領域に同様の表示をするようにしてもよい。
【符号の説明】
【0170】
4…リモコン、5…ECサイトサーバ、6…課金サーバ、7…関連サイトサーバ、8…企業サーバ、51…記憶部、52…受信部、53…販売処理部、54…送信部、61…記憶部、62…受信部、63…課金処理部、64…送信部、100…スマートフォン、200…テレビジョン装置、300…興味情報管理サーバ、301…通信I/F、302…操作部、303…CPU、304…メモリ、305…ストレージ装置、311…記憶部、312…受信部、313…抽出部、314…検索部、315…制御部、316…判定部、317…送信部、R…リモコン、S…情報連携システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16A
図16B
図17A
図17B
図18
図19