(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-08
(45)【発行日】2023-08-17
(54)【発明の名称】端末装置、制御方法、及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/34 20120101AFI20230809BHJP
【FI】
G06Q50/34
(21)【出願番号】P 2021172277
(22)【出願日】2021-10-21
【審査請求日】2021-10-21
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【氏名又は名称】奥 和幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135518
【氏名又は名称】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】脇田 健哉
【審査官】小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-252083(JP,A)
【文献】特開2020-091624(JP,A)
【文献】特開2017-107314(JP,A)
【文献】国際公開第2011/065563(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
試合の結果として投票可能な予め定められた複数の選択肢の中から投票先を選択する操作を投票画面で受け付ける端末装置において、
前記投票画面は、前記複数の選択肢のうち何れが前記投票先として選択されているかを示すとともに、前記投票先として選択された選択肢に対応する投票券を購入対象に指定する操作が可能であり、
前記投票画面と異なる参考画面であって、前記複数の選択肢のうち何れか少なくとも一の選択肢を示す少なくとも一の参考選択肢情報と、前記少なくとも一の選択肢に関連して前記試合の結果の予想の参考とされる参考情報と、を含む参考画面を表示させる参考画面表示制御手段と、
前記参考画面が表示されているとき、前記少なくとも一の選択肢の中から何れか対象選択肢を選択する操作を受け付ける受付手段と、
前記参考画面に替えて前記投票画面を表示させる投票画面表示制御手段であって、前記参考画面で選択された前記対象選択肢が前記投票先として選択されていることを示すように、前記投票画面を表示させる投票画面表示制御手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記投票画面は、前記複数の選択肢それぞれについて、前記選択肢を示す投票選択肢情報を含むとともに、前記投票先としての前記選択肢の選択状態を、前記投票選択肢情報に関連付けて示し、
前記投票画面表示制御手段は、前記投票画面に含まれる前記投票選択肢情報のうち、前記対象選択肢に対応する投票選択肢情報に関連付けられた前記選択状態が、前記投票先として前記対象選択肢が選択されている状態であることを示すように、前記投票画面を表示させることを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記投票画面表示制御手段は、前記対象選択肢に対応する前記投票選択肢情報を、前記複数の選択肢のうち前記対象選択肢以外の選択肢に対応する前記投票選択肢情報の位置よりも優先度が高い位置に表示させることを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
試合の結果として投票可能な予め定められた複数の選択肢の中から投票先を選択する操作を投票画面で受け付ける端末装置において、
前記投票画面には、前記複数の選択肢それぞれを示す複数の投票選択肢情報が、予め定められた優先度順に並べて表示され、
前記投票画面は、前記複数の投票選択肢情報それぞれに関連付けて、前記投票選択肢情報により示される前記選択肢が選択されているか否かを示し、
前記投票画面は、前記投票先として選択された選択肢に対応する投票券を購入対象に指定する操作が可能であり、
前記投票画面が表示されているときに前記投票画面に含まれる複数の投票選択肢情報の中から何れかの投票選択肢情報に対する操作が受け付けられた場合、前記複数の選択肢のうち、前記何れかの投票選択肢情報により示される投票選択肢が前記投票先として選択されていることを示すように、前記投票画面を表示させ、前記投票画面における前記複数の投票選択肢情報の並び順を、前記投票選択肢が前記投票先として選択される前における前記複数の投票選択肢情報の並び順から変更しない第1表示制御手段と、
前記投票画面と異なる参考画面であって、前記複数の選択肢のうち何れか少なくとも一の選択肢を示す少なくとも一の参考選択肢情報と、前記少なくとも一の選択肢に関連して前記試合の結果の予想の参考とされる参考情報と、を含む参考画面を表示させる参考画面表示制御手段と、
前記参考画面が表示されているとき、前記少なくとも一の選択肢の中から何れか対象選択肢を選択する操作を受け付ける第2受付手段と、
前記参考画面に替えて前記投票画面を表示させる投票画面表示制御手段であって、前記投票画面に表示された複数の前記投票選択肢情報のうち、前記対象選択肢を示す投票選択肢情報に関連付けて、前記投票先として前記対象選択肢が選択されていることを示すように、前記投票画面を表示させ、前記対象選択肢を示す前記投票選択肢情報の前記優先度を、前記複数の選択肢のうち前記対象選択肢以外の選択肢を示す前記投票選択肢情報の前記優先度よりも高い前記優先度に変更して、前記投票画面における前記複数の投票選択肢情報の並び順を変更する投票画面表示制御手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項5】
前記投票画面表示制御手段は、前記投票選択肢が前記投票先として選択された後、前記投票画面に替えて前記参考画面が表示されてから、前記参考画面に替えて前記投票画面を再表示させる場合、前記投票選択肢を示す前記投票選択肢情報の前記優先度を、前記複数の選択肢のうち前記投票先として選択されていない選択肢を示す前記投票選択肢情報の前記優先度よりも高い前記優先度に変更して、前記投票画面における前記複数の投票選択肢情報の並び順を変更することを特徴とする請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
前記参考画面は、前記少なくとも一の選択肢それぞれについて、前記対象選択肢としての前記選択肢の選択状態を、該選択肢に対応する参考選択肢情報に関連付けて示し、
前記参考画面表示制御手段は、前記対象選択肢を選択する前記操作が受け付けられた場合、前記参考画面に含まれる前記参考選択肢情報のうち、前記対象選択肢に対応する参考選択肢情報に関連付けられた前記選択状態が、前記対象選択肢として前記選択肢が選択されている状態であることを示すように、前記参考画面を表示させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の端末装置。
【請求項7】
前記参考画面表示制御手段は、前記投票画面が表示されていたときに前記投票先を選択する操作が受け付けられた後で前記参考画面を表示させる場合、前記少なくとも一の参考選択肢情報のうち、前記投票先として選択された選択肢に対応する参考選択肢情報に関連付けられた前記選択状態が、前記対象選択肢として該選択肢が選択されている状態であることを示すように、前記参考画面を表示させることを特徴とする請求項6に記載の端末装置。
【請求項8】
前記参考画面及び前記投票画面の何れかが表示されているとき、所定の操作要素が表示され、
前記投票画面表示制御手段は、前記参考画面が表示されているときに前記操作要素に対する操作が受け付けられることに応じて、前記投票画面を表示させ、
前記参考画面表示制御手段は、前記投票画面が表示されているときに前記操作要素に対する操作が受け付けられることに応じて、前記参考画面を表示させることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の端末装置。
【請求項9】
前記参考情報は、前記少なくとも一の選択肢が現実となる可能性を示唆する情報を含むことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の端末装置。
【請求項10】
試合の結果として投票可能な予め定められた複数の選択肢の中から投票先を選択する操作を投票画面で受け付けるコンピュータにより実行される制御方法において、
前記投票画面は、前記複数の選択肢のうち何れが前記投票先として選択されているかを示すとともに、前記投票先として選択された選択肢に対応する投票券を購入対象に指定する操作が可能であり、
前記投票画面と異なる参考画面であって、前記複数の選択肢のうち何れか少なくとも一の選択肢を示す少なくとも一の参考選択肢情報と、前記少なくとも一の選択肢に関連して前記試合の結果の予想の参考とされる参考情報と、を含む参考画面を表示させる参考画面表示制御ステップと、
前記参考画面が表示されているとき、前記少なくとも一の選択肢の中から何れか対象選択肢を選択する操作を受け付ける受付ステップと、
前記参考画面に替えて前記投票画面を表示させる投票画面表示制御ステップであって、前記参考画面で選択された前記対象選択肢が前記投票先として選択されていることを示すように、前記投票画面を表示させる投票画面表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項11】
試合の結果として投票可能な予め定められた複数の選択肢の中から投票先を選択する操作を投票画面で受け付けるコンピュータにより実行される制御プログラムにおいて、
前記投票画面は、前記複数の選択肢のうち何れが前記投票先として選択されているかを示すとともに、前記投票先として選択された選択肢に対応する投票券を購入対象に指定する操作が可能であり、
前記コンピュータを、
前記投票画面と異なる参考画面であって、前記複数の選択肢のうち何れか少なくとも一の選択肢を示す少なくとも一の参考選択肢情報と、前記少なくとも一の選択肢に関連して前記試合の結果の予想の参考とされる参考情報と、を含む参考画面を表示させる参考画面表示制御手段と、
前記参考画面が表示されているとき、前記少なくとも一の選択肢の中から何れか対象選択肢を選択する操作を受け付ける受付手段と、
前記参考画面に替えて前記投票画面を表示させる投票画面表示制御手段であって、前記参考画面で選択された前記対象選択肢が前記投票先として選択されていることを示すように、前記投票画面を表示させる投票画面表示制御手段、
として機能させることを特徴とする制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、競技の試合について投票するためのユーザインタフェースを提供する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所定の競技の試合の結果を予想して投票可能とするシステムが知られている。こうしたシステムにおいて、投票券の購入者は、予想が的中すると当せん金を受け取ることが可能である。例えば、日本においては、所謂サッカーくじとして、スポーツ振興くじが知られている。このスポーツ振興くじでは、試合の勝者や得点を予想可能である。また、スポーツ振興くじは、ウェブサイト、専用の売り場、コンビニエンスストア等で購入可能である。例えば、特許文献1には、店舗等に設置されるサッカーくじ発券装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インターネットで投票を行うシステムにおいては、試合の結果として投票可能な選択肢の中から投票先を選択するためのユーザインタフェースが、ユーザに対して提供される。例えば、所定の投票画面において、複数の選択肢をそれぞれ選択可能に表示するとともに、投票する口数を入力するための入力欄、選択された選択肢に対応する投票券を購入する手続きに進むためボタン等を表示することが考えられる。また、各選択肢について現在のオッズ等が表示されてもよい。
【0005】
試合の勝者を予想するくじの場合、ユーザが投票先として選択可能な選択肢の数は一試合につき基本的に3個である。一方、試合に出場するチームが獲得する得点の組み合わせ又は得点差を予想するくじの場合、選択肢の数は一試合につき20個近くになる。選択肢が多くなるほど、ユーザは何れの選択肢に投票すればよいかが分からなくなる傾向がある。そこで、例えば前述したように、試合の結果を予想するための参考となる情報、例えばオッズ等を投票画面に表示させることが考えられる。しかしながら、選択肢が多いと全ての選択肢について情報を一度に表示させることができない場合がある。画面サイズが比較的に小さい携帯電話等の端末装置では特にその傾向が強い。そのため、参考となる情報を一通り見るためには投票画面をスクロールさせる必要がある。スクロールによって画面から消えた情報をユーザが覚えていなかったり忘れてしまったりするので、結局ユーザは何れの選択肢に投票すればよいか分からなくなる場合がある。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、投票先となる選択肢をユーザが容易に決めて投票先として選択可能な端末装置、制御方法、及び制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、試合の結果として投票可能な予め定められた複数の選択肢の中から投票先を選択する操作を投票画面で受け付ける端末装置において、前記投票画面は、前記複数の選択肢のうち何れが前記投票先として選択されているかを示すとともに、前記投票先として選択された選択肢に対応する投票券を購入対象に指定する操作が可能であり、前記投票画面と異なる参考画面であって、前記複数の選択肢のうち何れか少なくとも一の選択肢を示す少なくとも一の参考選択肢情報と、前記少なくとも一の選択肢に関連して前記試合の結果の予想の参考とされる参考情報と、を含む参考画面を表示させる参考画面表示制御手段と、前記参考画面が表示されているとき、前記少なくとも一の選択肢の中から何れか対象選択肢を選択する操作を受け付ける受付手段と、前記参考画面に替えて前記投票画面を表示させる投票画面表示制御手段であって、前記参考画面で選択された前記対象選択肢が前記投票先として選択されていることを示すように、前記投票画面を表示させる投票画面表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、試合の結果として投票可能な少なくとも一の選択肢を示す参考選択肢情報と、試合の結果の予想の参考とされる参考情報とが、参考画面に表示される。この参考画面を見ることにより、ユーザは参考情報を参考にして、参考画面に参考選択肢情報が表示されている選択肢の中から投票先を決めることができる。参考画面から、例えば投票先に決めた選択肢をユーザが選択する。その後、表示される画面が、参考画面から投票画面に切り替えられる。本来は投票画面において、ユーザは投票先となる選択肢を選択することができる。表示される画面が投票画面に切り替えられた場合、この投票画面において、参考画面で選択された選択肢が、投票先として予め選択された状態になっている。従って、投票先となる選択肢をユーザが容易に決めて投票先として選択することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、前記投票画面は、前記複数の選択肢それぞれについて、前記選択肢を示す投票選択肢情報を含むとともに、前記投票先としての前記選択肢の選択状態を、前記投票選択肢情報に関連付けて示し、前記投票画面表示制御手段は、前記投票画面に含まれる前記投票選択肢情報のうち、前記対象選択肢に対応する投票選択肢情報に関連付けられた前記選択状態が、前記投票先として前記対象選択肢が選択されている状態であることを示すように、前記投票画面を表示させることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、ユーザは、参考画面での各選択肢の選択状態を投票画面上で認識することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記投票画面表示制御手段は、前記対象選択肢に対応する前記投票選択肢情報を、前記複数の選択肢のうち前記対象選択肢以外の選択肢に対応する前記投票選択肢情報の位置よりも優先度が高い位置に表示させることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、参考画面で選択された選択肢の選択肢情報が投票画面で優先的に表示される。従って、参考画面で何れの選択肢を選択したかをユーザは容易に認識することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、試合の結果として投票可能な予め定められた複数の選択肢の中から投票先を選択する操作を投票画面で受け付ける端末装置において、前記投票画面には、前記複数の選択肢それぞれを示す複数の投票選択肢情報が、予め定められた優先度順に並べて表示され、前記投票画面は、前記複数の投票選択肢情報それぞれに関連付けて、前記投票選択肢情報により示される前記選択肢が選択されているか否かを示し、前記投票画面は、前記投票先として選択された選択肢に対応する投票券を購入対象に指定する操作が可能であり、前記投票画面が表示されているときに前記投票画面に含まれる複数の投票選択肢情報の中から何れかの投票選択肢情報に対する操作が受け付けられた場合、前記複数の選択肢のうち、前記何れかの投票選択肢情報により示される投票選択肢が前記投票先として選択されていることを示すように、前記投票画面を表示させ、前記投票画面における前記複数の投票選択肢情報の並び順を、前記投票選択肢が前記投票先として選択される前における前記複数の投票選択肢情報の並び順から変更しない第1表示制御手段と、前記投票画面と異なる参考画面であって、前記複数の選択肢のうち何れか少なくとも一の選択肢を示す少なくとも一の参考選択肢情報と、前記少なくとも一の選択肢に関連して前記試合の結果の予想の参考とされる参考情報と、を含む参考画面を表示させる参考画面表示制御手段と、前記参考画面が表示されているとき、前記少なくとも一の選択肢の中から何れか対象選択肢を選択する操作を受け付ける第2受付手段と、前記参考画面に替えて前記投票画面を表示させる投票画面表示制御手段であって、前記投票画面に表示された複数の前記投票選択肢情報のうち、前記対象選択肢を示す投票選択肢情報に関連付けて、前記投票先として前記対象選択肢が選択されていることを示すように、前記投票画面を表示させ、前記対象選択肢を示す前記投票選択肢情報の前記優先度を、前記複数の選択肢のうち前記対象選択肢以外の選択肢を示す前記投票選択肢情報の前記優先度よりも高い前記優先度に変更して、前記投票画面における前記複数の投票選択肢情報の並び順を変更する投票画面表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記投票画面表示制御手段は、前記投票選択肢が前記投票先として選択された後、前記投票画面に替えて前記参考画面が表示されてから、前記参考画面に替えて前記投票画面を再表示させる場合、前記投票選択肢を示す前記投票選択肢情報の前記優先度を、前記複数の選択肢のうち前記投票先として選択されていない選択肢を示す前記投票選択肢情報の前記優先度よりも高い前記優先度に変更して、前記投票画面における前記複数の投票選択肢情報の並び順を変更することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、投票画面で選択された選択肢の選択肢情報の表示位置は変化しない。
【0015】
請求項6に記載の発明は、前記参考画面は、前記少なくとも一の選択肢それぞれについて、前記対象選択肢としての前記選択肢の選択状態を、該選択肢に対応する参考選択肢情報に関連付けて示し、前記参考画面表示制御手段は、前記対象選択肢を選択する前記操作が受け付けられた場合、前記参考画面に含まれる前記参考選択肢情報のうち、前記対象選択肢に対応する参考選択肢情報に関連付けられた前記選択状態が、前記対象選択肢として前記選択肢が選択されている状態であることを示すように、前記参考画面を表示させることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、参考画面上で、各選択肢の選択状態をユーザは認識することができる。
【0017】
請求項7に記載の発明は、前記参考画面表示制御手段は、前記投票画面が表示されていたときに前記投票先を選択する操作が受け付けられた後で前記参考画面を表示させる場合、前記少なくとも一の参考選択肢情報のうち、前記投票先として選択された選択肢に対応する参考選択肢情報に関連付けられた前記選択状態が、前記対象選択肢として該選択肢が選択されている状態であることを示すように、前記参考画面を表示させることを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、ユーザは、投票画面での選択肢の選択状態を参考画面上で認識することができる。
【0019】
請求項8に記載の発明は、前記参考画面及び前記投票画面の何れかが表示されているとき、所定の操作要素が表示され、前記投票画面表示制御手段は、前記参考画面が表示されているときに前記操作要素に対する操作が受け付けられることに応じて、前記投票画面を表示させ、前記参考画面表示制御手段は、前記投票画面が表示されているときに前記操作要素に対する操作が受け付けられることに応じて、前記参考画面を表示させることを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、操作要素に対する操作に応じて、表示される画面を参考画面と投票画面との間で切り替えることができる。
【0021】
請求項9に記載の発明は、前記参考情報は、前記少なくとも一の選択肢が現実となる可能性を示唆する情報を含むことを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、参考情報により示唆される可能性に基づいて、ユーザは試合の結果を予想することができる。
【0023】
請求項10に記載の発明は、試合の結果として投票可能な予め定められた複数の選択肢の中から投票先を選択する操作を投票画面で受け付けるコンピュータにより実行される制御方法において、前記投票画面は、前記複数の選択肢のうち何れが前記投票先として選択されているかを示すとともに、前記投票先として選択された選択肢に対応する投票券を購入対象に指定する操作が可能であり、前記投票画面と異なる参考画面であって、前記複数の選択肢のうち何れか少なくとも一の選択肢を示す少なくとも一の参考選択肢情報と、前記少なくとも一の選択肢に関連して前記試合の結果の予想の参考とされる参考情報と、を含む参考画面を表示させる参考画面表示制御ステップと、前記参考画面が表示されているとき、前記少なくとも一の選択肢の中から何れか対象選択肢を選択する操作を受け付ける受付ステップと、前記参考画面に替えて前記投票画面を表示させる投票画面表示制御ステップであって、前記参考画面で選択された前記対象選択肢が前記投票先として選択されていることを示すように、前記投票画面を表示させる投票画面表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0024】
請求項11に記載の発明は、試合の結果として投票可能な予め定められた複数の選択肢の中から投票先を選択する操作を投票画面で受け付けるコンピュータにより実行される制御プログラムにおいて、前記投票画面は、前記複数の選択肢のうち何れが前記投票先として選択されているかを示すとともに、前記投票先として選択された選択肢に対応する投票券を購入対象に指定する操作が可能であり、前記コンピュータを、前記投票画面と異なる参考画面であって、前記複数の選択肢のうち何れか少なくとも一の選択肢を示す少なくとも一の参考選択肢情報と、前記少なくとも一の選択肢に関連して前記試合の結果の予想の参考とされる参考情報と、を含む参考画面を表示させる参考画面表示制御手段と、前記参考画面が表示されているとき、前記少なくとも一の選択肢の中から何れか対象選択肢を選択する操作を受け付ける受付手段と、前記参考画面に替えて前記投票画面を表示させる投票画面表示制御手段であって、前記参考画面で選択された前記対象選択肢が前記投票先として選択されていることを示すように、前記投票画面を表示させる投票画面表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、投票先となる選択肢をユーザが容易に決めて投票先として選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】一実施形態に係る投票システムSの概要構成の一例を示す図である。
【
図2】一実施形態に係るセンターサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】データベースに記憶される情報の一例を示す図である。
【
図4】一実施形態に係るユーザ端末2の概要構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】ユーザ端末2のシステム制御部21の機能ブロックの一例を示す図である。
【
図7】オッズ情報を含む試合詳細画の一例を示す図である。
【
図8】過去データを含む試合詳細画の一例を示す図である。
【
図9】オッズ情報を含む試合詳細画面の一例を示す図である。
【
図10】オッズ情報を含む試合詳細画面の一例を示す図である。
【
図11】過去データを含む試合詳細画面の一例を示す図である。
【
図12】過去データを含む試合詳細画面の一例を示す図である。
【
図14】過去データを含む試合詳細画面の一例を示す図である。
【
図20】一実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部21により実行される試合選択イベント処理の一例を示すフローチャートである。
【
図21】一実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部21により実行されるタブ選択イベント処理の一例を示すフローチャートである。
【
図22】一実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部21により実行される詳細画面表示処理の一例を示すフローチャートである。
【
図23】一実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部21により実行される選択肢選択イベント処理の一例を示すフローチャートである。
【
図24】一実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部21により実行される投票ボタン押下イベント処理の一例を示す図である。
【
図25】一実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部21により実行される口数変更操作イベント処理の一例を示すフローチャートである。
【
図26】一実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部21により実行される試合詳細ボタン押下イベント処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態においては、本発明が、所定競技の試合の結果を予想してオンラインでの投票を可能とするシステムに適用される。予想対象となる試合の結果とは、試合に出場する競技主体の勝敗に関する情報であってもよい。より具体的に、試合の結果は、それらの競技主体の得点に関連する情報であってもよい。例えば試合の結果は、それらの競技主体の得点の組み合わせであってもよいし、得点差であってもよい。予想対象となる試合の結果は、勝敗そのものであってもよい。投票を行うことは、ユーザが予想した結果に対応する投票券を購入することであってもよい。この投票券はくじであってもよい。投票により予想が的中したユーザは、例えば当せん金等の何らかの価値を有するものを受け取ることができる。本発明が適用される競技は、2以上の競技主体により試合が行われるタイプの競技であって、当該国の法律等において投票が許可されているものであれば特に限定されない。そのような競技の例として、スポーツがある。スポーツの例として、サッカー、バスケットボール、野球、テニス等が挙げられる。所定競技の他の例として、スポーツ以外のゲームがある。ゲームの例として、コンピュータゲーム、ビデオゲーム、ボードゲーム等が挙げられる。競技主体は、競技を行う主体である。競技主体の例として、チーム、プレーヤー、ペア等が挙げられる。以下では、サッカー及びバスケットボールの試合の結果に投票可能なスポーツ振興くじに本発明が適用された場合の実施形態について説明する。また以下では、日本のプロリーグに所属するチーム同士が対戦する試合についてくじが販売される場合について主に説明する。しかしながら、例えば日本以外の国のプロリーグに所属するチーム同士が対戦する試合、互いに異なる国に所属するプロチーム同士が対戦する国際試合、又は互いに異なる国の代表チーム同士が対戦する国際試合について、本発明が適用されてもよい。
【0028】
[1.投票システムの構成]
先ず、本実施形態に係る投票システムSの構成及び機能概要について、
図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る投票システムSの概要構成の一例を示す図である。
【0029】
図1に示すように、投票システムSは、センターサーバ1と、複数のユーザ端末2と、を備える。センターサーバ1と各ユーザ端末2とは、ネットワークNWを介して互いに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0030】
センターサーバ1は、投票サイトに関する各種処理を実行する。投票サイトは、スポーツ振興くじを販売するウェブサイトである。投票サイトを利用することで、各ユーザは、サッカーやバスケットボールの試合の結果に対して投票することができる。投票サイトに関する処理として、センターサーバ1は、例えばユーザが投票するための処理を実行したり、くじの対象となる試合に関する情報を提供したりする。ユーザが購入可能なくじの種類の例として、複数試合勝利チーム選択方式、複数試合得点選択方式、単一試合得点選択方式等が挙げられる。複数試合勝利チーム選択方式は、予め定められた数の試合(例えば5試合、13試合等)のそれぞれについて勝利する方のチームを予想する方式である。複数試合得点選択方式は、予め定められた複数の試合(例えば、2試合、3試合等)のそれぞれについて、両チームそれぞれの得点若しくは両チーム間の得点差を予想する方式である。単一試合得点選択方式は、単一の試合について、両チームそれぞれの得点若しくは両チーム間の得点差を予想する方式である。本実施形態においては、主として単一試合得点選択方式について説明する。なお、単一試合得点選択方式を、1試合予想ともいう。センターサーバ1が提供する情報としては、例えばくじの対象となる試合の一覧、各試合の詳細な情報、及びその他の情報がある。試合の一覧の例として、対応するくじの販売締切まで間もない試合の一覧、対応するくじが現在販売中の試合の一覧、日程別の試合の一覧等がある。サッカーとバスケットボールとで、試合の一覧を表示する画面が別々に存在してもよい。各試合の試合詳細情報の例として、基本情報、オッズ情報、過去データ、及びくじ結果が挙げられる。基本情報は、例えば、くじの対象の試合で対戦するチームの過去の対戦成績、その対戦チームそれぞれの直近所定数の試合の結果、対象の試合のスターティングメンバー等のうち、少なくとも一つを含んでもよい。オッズ情報は、くじで投票可能な両チームの得点の組み合わせ若しくは両チーム間の得点差それぞれの現在のオッズを含んでもよい。過去データは、対象の試合で対戦するチームの過去の対戦において比較的に多かった得点の組み合わせ若しくは得点差の一覧を含んでもよい。くじ結果は、情報提供先のユーザが対象の試合のくじでの選択状況、くじの結果、得点の組み合わせ若しくは得点差ごとの確定したオッズのうち、少なくとも一つを含んでもよい。
【0031】
各ユーザ端末2は、投票サイトを利用可能なユーザにより利用される携帯可能な端末装置である。ユーザ端末2の例として、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、セットトップボックス等が挙げられる。ユーザ端末2には、投票サイト専用のアプリケーションがインストールされてもよい。このアプリケーションを利用して、ユーザは、くじを購入したり、くじや試合に関する情報を閲覧したりすることができる。投票サイト専用アプリケーションに従って、ユーザ端末2は種々の画面を表示する。例えばユーザ端末2は、投票シート画面を表示する。投票シート画面は、ユーザにより選択された試合の結果として投票可能な複数の選択肢の中から、投票先となる選択肢を選択するための画面である。投票シート画面で選択肢を選択した後、一定の手続きのための操作を行うことにより、ユーザは、選択した選択肢に対応するくじを購入することができる。また例えば、ユーザ端末2は、試合詳細画面を表示する。試合詳細画面は、ユーザにより選択された試合に関する情報を表示する画面である。例えば試合詳細画面には、上述した基本情報、オッズ情報、過去データ、くじ結果等が表示されてもよい。ユーザは、試合詳細画面に表示された情報を、試合の結果を予想するための参考にすることができる。なお、各ユーザ端末2にはウェブブラウザがインストールされていてもよい。そして、ウェブブラウザを利用して、ユーザはくじの購入等が可能であってもよい。
【0032】
[2.装置の構成]
[2-1.センターサーバ]
次に、センターサーバ1の構成について、
図2及び
図3を用いて説明する。
図2は、本実施形態に係るセンターサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、センターサーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インタフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インタフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
【0033】
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
【0034】
入出力インタフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインタフェース処理を行う。
【0035】
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、例えばチームDB14a、試合DB14b、くじDB14c、オッズDB14d、くじ結果DB14e等のデータベースが記憶されてもよい。「DB」は、データベースの略語である。なお、本実施形態においては、サッカーに関する情報とバスケットボールに関する情報とが同一のデータベースに記憶されているが、別々のデータベースに記憶されてもよい。
【0036】
図3は、データベースに記憶される情報の一例を示す図である。チームDB14aには、日本国内のプロサッカーリーグ及びプロバスケットボールリーグそれぞれに所属する各チームに関するチーム情報が記憶される。具体的に、チームDB14aには、チーム情報として、競技種別、チームID、チーム名、本拠地名等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。競技種別は、対象のチームの競技がサッカー及びバスケットボールの何れであるかを示す情報である。チームIDは、対象のチームを識別する識別情報である。本拠地名は、対象のチームが本拠とする場所の地名を示す。
【0037】
試合DB14bには、サッカー及びバスケットボールの試合に関する試合情報が、試合ごとに記憶される。具体的に、試合DB14bには、試合情報として、競技種別、試合ID、試合日、試合開始時刻、ホームチームID、アウェーチームID等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。競技種別は、対象の試合の競技が、サッカー及びバスケットボールの何れであるかを示す。試合IDは、対象の試合を識別する識別情報である。試合日は、対象の試合が行われる日である。試合開始時刻は、対象の試合が開始される時刻である。ホームチームIDは、対象の試合に出場するホームチームのチームIDである。アウェーチームIDは、対象の試合に出場アウェーチームのチームIDである。
【0038】
くじDB14cには、各くじに関する基本的な情報を示すくじ情報が記憶される。具体的に、くじDB14cには、くじ情報として、競技種別、くじID、試合ID、ホームチームID、アウェーチームID、販売期間等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。競技種別は、対象のくじが対応する試合の競技が、サッカー及びバスケットボールの何れであるかを示す。くじIDは、対象のくじを識別する識別情報である。試合IDは、対象のくじで投票の対象となる試合を示す。ホームチームIDは、対象の試合に出場するホームチームのチームIDである。アウェーチームIDは、対象の試合に出場アウェーチームのチームIDである。販売期間は、対象のくじが販売される期間を示す。例えば、対象の試合の一週間前からその試合の開始時刻の所定時間前までの間に、くじが販売されてもよい。
【0039】
オッズDB14dには、試合の結果としてくじで投票可能な選択肢に対する最新のオッズが、くじと選択肢との組み合わせごとに記憶される。具体的に、オッズDB14dには、くじID、選択肢情報及びオッズ等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。くじIDは、対象のくじを示す。選択肢情報は、対象の選択肢を示す。サッカーの場合、選択肢は、ホームチームの得点とアウェーチームの得点との組み合わせであってもよい。具体的に、サッカーの選択肢情報は、得点の組み合わせとして、例えば「0-0」、「0-1」、「0-2」、「0-3」、「1-0」、「1-2」、「1-3」、「1-4」、「2-0」、「2-1」、「2-2」、「2-3」、「3-0」、「3-1」、「3-2」、「3-3」、「ホームチームが4点以上獲得してホームチーム勝利」、「アウェーチームが4点以上獲得してアウェーチーム勝利」、「両チームが4点以上獲得して引き分け」のうち何れかを示してもよい。ここで、得点の組み合わせとして「X-Y」と記載されるとき、「X」はホームチームの得点を示し、「Y」はアウェーチームの得点を示す。また、「ホームチームが4点以上獲得してホームチーム勝利」は、ホームチームが4点以上を獲得してホームチームが勝利する得点の組み合わせであれば、何れの組み合わせであってもよいことを示す。「アウェーチームが4点以上獲得してアウェーチーム勝利」は、アウェーチームが4点以上を獲得してアウェーチームが勝利する得点の組み合わせであれば、何れの組み合わせであってもよいことを示す。バスケットボールの場合、選択肢は、ホームチームの得点とアウェーチームの得点との差であってもよい。具体的に、バスケットボールの選択情報は、例えば「1~3点差でホームチーム勝利」、「4~6点差でホームチーム勝利」、「7~9点差でホームチーム勝利」、「10~12点差でホームチーム勝利」、「13~15点差でホームチーム勝利」、「16~18点差でホームチーム勝利」、「19~22点差でホームチーム勝利」、「23点差以上でホームチーム勝利」、「1~3点差でアウェーチーム勝利」、「4~6点差でアウェーチーム勝利」、「7~9点差でアウェーチーム勝利」、「10~12点差でアウェーチーム勝利」、「13~15点差でアウェーチーム勝利」、「16~18点差でアウェーチーム勝利」、「19~22点差でアウェーチーム勝利」、「23点差以上でアウェーチーム勝利」のうち何れかを示してもよい。オッズDB14dに記憶される各オッズは、現時点で最新又は最終のオッズであってもよい。例えば、センターサーバ1は、現在販売中の各くじについて、オッズを管理する所定のサーバ装置から定期的に最新のオッズを取得してもよい。そしてセンターサーバ1は、取得されたオッズでオッズDB14dのオッズを更新してもよい。
【0040】
くじ結果DB14eには、くじの結果を示すくじ結果情報が、くじごとに記憶される。具体的に、くじ結果DB14eには、くじ結果情報として、競技種別、くじID、試合ID、ホームチーム得点、アウェーチーム得点、及び結果情報等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。競技種別は、対象のくじが対応する試合の競技が、サッカー及びバスケットボールの何れであるかを示す。くじIDは、対象のくじを示す。試合IDは、対象のくじで投票の対象となる試合を示す。ホームチーム得点は、対象の試合でホームチームが実際に獲得した得点を示す。アウェーチーム得点は、対象の試合でアウェーチームが実際に獲得した得点を示す。結果情報は、対象の試合の結果として、投票可能な選択肢の中から的中した選択肢を示す情報である。具体的に、結果情報は、くじDB14cに記憶される選択肢情報と同様に、得点の組み合わせ又は得点差を示してもよい。
【0041】
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。サーバプログラムは、投票サイトに関する処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。サーバプログラムは、例えば、他の装置からインターネットNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0042】
通信部15は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末2と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
【0043】
[2-2.ユーザ端末]
次に、ユーザ端末2の構成について、
図4を用いて説明する。
図4は、本実施形態に係るユーザ端末2の概要構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、ユーザ端末2は、システム制御部21と、システムバス22と、入出力インタフェース23と、記憶部24と、通信部25と、を備えている。システム制御部21と入出力インタフェース23とは、システムバス22を介して接続されている。
【0044】
システム制御部21は、CPU21a、ROM21b、RAM21c等により構成されている。
【0045】
入出力インタフェース23は、記憶部24及び通信部25とシステム制御部21との間のインタフェース処理を行う。
【0046】
記憶部24は、例えば、フラッシュメモリ又はハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、オペレーティングシステム、投票サイト専用アプリケーション等が記憶される。投票サイト専用アプリケーションは、例えばくじの対象となる試合に関する情報の表示をシステム制御部11に実行させたり、投票内容の入力を受け付けるための処理をシステム制御部11に実行させたりするためのプログラムである。投票サイト専用アプリケーションは、例えばセンターサーバ1又は所定のアプリケーション配信プラットフォームからネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0047】
通信部25は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部25は、ネットワークNWを介してセンターサーバ1等の装置と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
【0048】
表示部26は、システム制御部21による制御に基づいて、画像、文字等の情報を表示する。表示部26の例として、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等が挙げられる。
【0049】
入力部27は、ユーザによる操作を受け付け、操作内容に対応する信号をシステム制御部21に出力する。入力部27の例として、ボタン、スイッチ、タッチパネル等が挙げられる。
【0050】
[3.ユーザ端末のシステム制御部の機能概要]
次に、ユーザ端末2におけるシステム制御部21の機能概要について、
図5乃至
図19を用いて説明する。
図5は、ユーザ端末2のシステム制御部21の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部21は、CPU21aが、投票サイト専用アプリケーションに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、
図5に示すように、詳細画面表示制御部2101、操作受付部2102、及び投票シート画面表示制御部2103等として機能する。なお以降においては、主としてサッカーを対象として説明する。投票可能な選択肢が異なる点を除き、各部の機能はサッカーもバスケットボールも基本的は同一である。
【0051】
[3-1.試合詳細画面]
詳細画面表示制御部2101は、試合詳細画面を表示部26に表示させる。特に、詳細画面表示制御部2101は、試合の結果として投票可能な予め定められた複数の選択肢のうち何れか少なくとも一の選択肢それぞれを示す少なくとも一の選択肢情報と、その少なくとも一の選択肢に関連して試合の結果の予想の参考とされる参考情報と、を含む試合詳細画面を表示させる。例えば詳細画面表示制御部2101は、試合詳細画面の構成を示す情報、例えばHTML(HyperText Markup Language)文書を生成してもよい。詳細画面表示制御部2101は、このHTML文書に従って試合詳細画面を表示させてもよい。
【0052】
競技がサッカーである場合、予め定められた複数の選択肢は、くじDB14cの説明で示した19個の選択肢であってよい。競技がバスケットボールである場合、予め定められた複数の選択肢は、同じくくじDB14cの説明で示した16個の選択肢であってよい。
【0053】
選択肢情報は、例えば試合に出場する両チームの得点の組み合わせ若しくは得点差を含んでもよい。また、選択肢情報は、得点の組み合わせ若しくは得点差に加えて、試合に出場するチームを識別する情報、例えば名称、マーク等を含んでもよい。詳細画面表示制御部2101は、ユーザによる選択肢を選択する操作が可能に選択肢情報を表示してもよい。
【0054】
参考情報は、試合詳細画面に表示される選択肢情報とその参考情報を組み合わせることで、ユーザによる試合の結果の予想に役立ち得る情報であってもよい。例えば、参考情報は、選択肢情報により示される選択肢が試合の結果として現実となる可能性を示唆するような情報であってもよい。例えば、試合詳細画面に表示される各選択肢情報に関連付けて、参考情報が表示されてもよい。予め定められた複数の選択肢のうち一部の選択肢のみについて選択肢情報が表示される場合、参考情報は、現実となる可能性に関連してその一部の選択肢が如何なる条件を満たすかを示す情報であってもよい。複数の選択肢について選択肢情報が並べて表示される場合、参考情報は、現実となる可能性に関連してそれらの選択肢情報が如何なる順序で並べられているかを示す情報であってもよい。
【0055】
より具体的に、参考情報は、対象の選択肢のオッズであってもよい。オッズが低いほど、その選択肢が現実となる可能性が高いと一般的に認識される。或いは参考情報は、対象の試合の対戦カードと同一の対戦カードの過去の試合で、対象の選択肢が過去に現実となった回数又は割合であってもよい。対戦カードとは、試合に出場するチームの組み合わせである。対象の選択肢が現実となった回数が多いほど又は割合が大きいほど、対象の試合でその選択肢が現実となる可能性が高いものと考えられる。或いは、参考情報は、対象の選択肢が、現実となる可能性が相対的に高い選択肢として、競技の専門家又はコンピュータ等により予想された結果であることを示す情報であってもよい。この予想は、例えばセンターサーバ1により行われてもよい。
【0056】
詳細画面表示制御部2101は、全ての選択肢情報及び参考情報が同時に表示されるように、試合詳細画面を表示させてもよい。すなわち、スクロールしなくとも、ユーザはこれらの情報の全てを見ることが可能に、試合詳細画面が構成されてもよい。或いは、スクロールが必要であってもよい。この場合、全ての選択肢情報及び参考情報を表示させるための試合詳細画面のスクロール量が、投票シート画面に参考情報を表示させたと仮定した場合のその投票シート画面のスクロール量よりも小さければよい。全ての情報が同時に表示されることで、又は全ての情報を表示するためのスクロール量が相対的に小さいことで、ユーザは全ての情報を容易に見渡すことができる。これにより、選択肢情報及び参考情報を見ながらユーザが試合の結果を予想することを、容易にすることができる。
【0057】
試合詳細画面は、投票シート画面と異なる画面である。試合詳細画面と投票シート画面とが異なるとは、例えばこれらの画面が互いに独立した画面であることを示すものであってもよい。或いは、試合詳細画面と投票シート画面とが異なるとは、これらの画面が同時には表示されないことが通常であることを示すものであってもよい。
【0058】
試合詳細画面は、試合詳細情報として、基本情報、オッズ情報、過去データ又はくじ結果を含む。これらの情報の中で、選択肢情報及び参考情報の両方を含む情報は、オッズ情報及び過去データであってもよい。
【0059】
図6は、試合一覧画面の一例を示す図である。試合一覧画面は、くじの対象となる試合の中で、そのくじの販売が締め切られていない試合の一覧が表示される画面である。例えば、ユーザが投票サイト専用アプリケーションをユーザ端末2に起動させる。ユーザは、このアプリケーション上で1試合予想を選択する。次いで、ユーザは、サッカー及びバスケットボールの何れかを選択する。この選択に応じて、ユーザ端末2は、試合一覧画面を表示してもよい。
図6に示す試合一覧画面100は、サッカーの試合の一覧を示す画面である。
図6に示すように、試合一覧画面100は、複数の試合情報110を含む。各試合情報110は、特定の試合に関する情報を含む。例えば試合情報110は、ホームチーム及びアウェーチームそれぞれの名称、くじの販売終了日時等を含んでもよい。試合情報110は、更に試合詳細ボタン111及び投票ボタン112を含む。試合詳細ボタン111は、試合情報110により示される試合に対応する試合詳細画面を表示させるためのボタンである。投票ボタンは、試合情報110により示される試合に対応する投票シート画面を表示させるためのボタンである。ユーザが試合情報110を押下すると、ユーザ端末2は、基本情報を含む試合詳細画面を表示する。この試合詳細画面でユーザが選択を行うことにより、試合詳細画面にオッズ情報、過去データ又はくじ結果を表示させることができる。
【0060】
図7は、オッズ情報を含む試合詳細画の一例を示す図である。ユーザ端末2の表示部26には、例えば試合詳細情報の一部が表示されてもよい。スクロール操作により、ユーザは試合詳細情報の別の部分を表示させることができる。
図7に示すように、試合詳細画面200は、タブグループ210、及び複数のオッズ情報220を含む。タブグループ210は、基本情報、オッズ情報、過去データ及びくじ結果のそれぞれに対応するタブを含む。タブグループ210から何れかのタブを選択することにより、ユーザは、試合詳細画面に表示される情報を切り替えることができる。
【0061】
各オッズ情報220は、オッズに関する情報である。
図7においては、オッズ情報220として、投票可能な全ての選択肢に対応するオッズ情報220-1~220-19が表示されている。各オッズ情報220は、オッズ221、選択肢情報222、及び選択状態マーク223を含む。オッズ221は、選択肢情報222により示される選択肢の最新のオッズを示してもよい。選択状態マーク223は、選択肢情報222により示される選択肢がユーザによって選択されているか否かを示す画像である。
図7に示される全てのオッズ情報220の選択状態マーク223は、非選択を示している。
【0062】
試合詳細画面200上には、更に切り替えボタングループ領域500がオーバーレイ表示される。切り替えボタングループ領域500は、表示部26に表示される画面を、試合詳細画面及び投票シート画面との間で切り替えるためにユーザにより操作可能な要素である。試合詳細情報がスクロールされても、切り替えボタングループ領域500の表示位置は変化しなくてもよい。また、試合詳細画面又は投票シート画面が表示されている間、切り替えボタングループ領域500は常に表示されてもよい。切り替えボタングループ領域500は、試合詳細ボタン510及び投票ボタン520を含む。試合詳細ボタン510は、試合詳細画面を表示させるためのボタンである。投票ボタン520は、投票シート画面を表示させるためのボタンである。
【0063】
図8は、過去データを含む試合詳細画の一例を示す図である。
図7に示すように、試合詳細画面300は、タブグループ210、タイトル310、及び複数の過去データ320を含む。タイトル310は、試合詳細画面300に表示された選択肢が、予め定められた複数の選択肢の中で、比較的に過去の試合で多かった選択肢であることを示す。例えば、タイトル310として、「過去の試合で多いスコア」が表示されてもよい。タイトル310も参考情報の一例である。
【0064】
各過去データ320は、対象の試合の対戦カードと同一の対戦カードの試合における選択肢に関する情報である。
図8には、過去データ320として、過去データ320-1~330-6が表示されている。各過去データ320は、選択肢情報321、回数322、及び選択状態マーク323を含む。回数322は、過去の所定数の試合又は所定期間内に行われた試合の中で、選択肢情報321により示される選択肢が結果として現実となった試合の数を示す。選択状態マーク323は、選択肢情報321により示される選択肢がユーザによって選択されているか否かを示す画像である。
図8に示される全ての過去データ320の選択状態マーク323は、非選択を示している。過去データ320-1~330-6のうち、過去データ320-1~330-3は、同一対戦カードの全試合についての情報を示す。一方、過去データ320-4~330-6は、同一対戦カードの試合のうち、対象の試合との間でホームチームが一致する試合についての情報を示す。過去データ320-1~330-3、及び過去データ320-4~330-6のそれぞれは、回数322が多い順に並べられていてもよい。
【0065】
図7の場合と同様に、試合詳細画面300上には、更に切り替えボタングループ領域500がオーバーレイ表示される。
【0066】
[3-2.試合詳細画面上での選択]
詳細画面表示制御部2101は、試合詳細画面に表示される選択肢情報それぞれについて、その選択肢情報により示される選択肢それぞれについて、その選択肢をユーザが選択する操作が可能なように、試合詳細画面を表示させてもよい。例えば、試合詳細画面のHTML文書は、選択肢情報222若しくは321、オッズ情報220若しくは過去データ320、又は選択状態マーク223若しくは323に対する選択操作を検出するためのスクリプトを含んでもよい。試合詳細画面で選択された選択肢は、最終的には投票先として選択された状態となる。すなわち、投票シート画面で投票先となる選択肢を選択することと類似する行動が、試合詳細画面で可能である。
【0067】
また、詳細画面表示制御部2101は、試合詳細画面に表示される選択肢情報それぞれについて、その選択肢情報により示される選択肢の選択状態を示すように、試合詳細画面を表示してもよい。例えば選択状態は、選択状態マーク223又は323のような画像又は文字等で示されてもよい。或いは、選択状態は、選択肢情報、又はオッズ情報若しくは過去データの表示態様で示されてもよい。この表示態様の例として、大きさ、形状、色彩若しくは模様、文字のスタイル若しくは文字の太さ等が挙げられる。
【0068】
操作受付部2102は、試合詳細画面が表示されているとき、その試合詳細画面に表示されている選択肢情報により示される少なくとも一の選択肢の中から何れかの選択肢を選択する操作を受け付ける。例えば操作受付部2102は、タッチパネルに対する操作に基づいて、選択操作を受け付けてもよい。
【0069】
図9及び
図10は、オッズ情報を含む試合詳細画面の一例を示す図である。
図9に示すように、ユーザは、試合詳細画面200に含まれるオッズ情報220-1~220-19のうち、オッズ情報220-15をタップする。タップは、画面上の何れかの場所を指で接触して、その後その指を画面から離す行動である。オッズ情報220-15は、選択肢「1-2」に対応するオッズ情報である。この操作に応じて、
図10に示すように、オッズ情報220-15に含まれる選択状態マーク223は、その選択肢が選択されていることを示すマークに変化してもよい。また、オッズ情報220-15の色彩が変化してもよい。
【0070】
図11及び
図12は、過去データを含む試合詳細画面の一例を示す図である。
図11に示すように、ユーザは、試合詳細画面300に含まれる過去データ320-1~330-6のうち、過去データ320-2をタップする。過去データ320-2は、選択肢「1-1」に対応する過去データである。この操作に応じて、
図12に示すように、過去データ320-2に含まれる選択状態マーク323は、その選択肢が選択されていることを示すマークに変化してもよい。また、過去データ320-2の色彩が変化してもよい。更に、過去データ320-5の選択状態マーク323及び色彩も同様に変化してもよい。その理由は、過去データ320-5も選択肢「1-1」に対応するからである。
【0071】
[3-3.投票シート画面]
投票シート画面表示制御部2103は、投票シート画面を表示部26に表示させる。投票シート画面は、投票先となる選択肢を選択する操作を受け付けるための画面である。また、投票シート画面は、予め定められた複数の選択肢のうち何れが投票先として選択されているかを示す画面でもある。例えば、投票シート画面は、予め定められた複数の選択肢それぞれについて、その選択肢を示す選択肢情報を含んでもよい。また、投票シート画面は、投票先として選択された選択肢に対応するくじを購入対象に指定する操作を可能とする画面であってもよい。投票シート画面で投票先が選択された時点では、まだ投票は完了していない。投票先として選択された選択肢に対応するくじを購入対象に指定して、その後そのくじの購入手続きを行うことで、投票が完了する。本実施形態においては、ユーザ用のカートにくじを入れる(または追加する)操作を行うことで、そのくじが購入対象に入れられる。このカートは、オンラインショッピングにおけるショッピングカートに類似する機能を有する仮想的な入れ物である。
【0072】
図13は、投票シート画面の一例を示す図である。
図13に示すように、投票シート画面400は、試合情報410、及び複数の投票欄420を含む。試合情報410は、対象の試合に出場するホームチーム及びアウェーチームそれぞれの名称を含む。
【0073】
各投票欄420は、その投票欄に対応する選択肢の選択状態及び口数を操作するための要素である。投票欄420は、予め定められた複数の選択肢それぞれについて存在する。ユーザによる操作に基づいて、投票欄420が表示される選択肢が限定されてもよい。例えば、ホームチームが勝利する選択肢、引き分けに対応する選択肢、又はアウェーチームが勝利する選択肢についてのみ、投票欄420が表示されてもよい。投票欄420は、例えば予め定められた順序に従って並べて表示されてもよい。また、ユーザによる操作に基づいて、投票欄420の並び順の変更が可能であってもよい。並び順の例として、デフォルトの順序(予め定められた順序)、ホームチームの得点が高い順、ホームチームの得点が低い順、アウェーチームの得点が高い順、アウェーチームの得点が低い順等が挙げられる。
図13においては、投票欄420として、投票欄420-1~420-5が上から下に向かって並べて表示されている。投票シート画面をスクロールすることにより、ユーザは、別の投票欄420を表示させることができる。投票欄420-1、420-2、420-3、420-4及び420-5のそれぞれは、選択肢「1-0」、「2-0」、「2-1」、「3-0」、及び「3-1」に対応する。
【0074】
各投票欄420は、選択肢情報421、オッズ422、口数入力欄423、プラスボタン424、マイナスボタン425、払戻想定金額426を含む。オッズ422は、選択肢情報421により示される選択肢の最新のオッズを示してもよい。口数入力欄423は、購入するくじの数(口数)をユーザが入力するための領域である。プラスボタン424は、口数入力欄に表示されている口数を1増加させるためのボタンである。マイナスボタン425は、口数入力欄に表示されている口数を1減少させるためのボタンである。ユーザは、口数入力欄423に直接口数を入力してもよいし、プラスボタン424やマイナスボタン425を押下することにより、口数入力欄423に口数を入力してもよい。口数入力欄423の口数を0から1以上に変化させることで、ユーザは、選択肢情報421により示される選択肢を投票先として選択することができる。その逆に、口数入力欄423の口数を1以上から0に変化させることで、ユーザは、選択肢情報421により示される選択肢に対する投票先としての選択を解除することができる。なお、ユーザによる操作に基づいて、全ての選択肢の選択を一括で解除することが可能であってもよい。払戻想定金額426は、当せんしたときにユーザに払い戻されることが想定される金額として、口数及び現在のオッズで計算した金額を示す。
【0075】
投票シート画面400上には、更に切り替えボタングループ領域500及びカート追加ボタン600がオーバーレイ表示される。カート追加ボタン600は、投票欄420で投票先として選択された選択肢に対応するくじをカートに入れるためのボタンである。投票シート画面400がスクロールされても、切り替えボタングループ領域500及びカート追加ボタン600の表示位置は変化しなくてもよい。また、投票シート画面400が表示されている間、切り替えボタングループ領域500及びカート追加ボタン600は常に表示されてもよい。
【0076】
投票シート画面表示制御部2103は、投票シート画面に表示される選択肢情報それぞれについて、その選択肢情報により示される選択肢の選択状態を、その選択肢情報に関連付けて示すように、投票シート画面を表示してもよい。例えば選択状態は、口数入力欄423の口数で示されてもよいし、選択肢情報421又は投票欄420の表示態様で示されてもよい。この表示態様の例として、大きさ、形状、色彩若しくは模様、文字のスタイル若しくは文字の太さ等が挙げられる。
【0077】
[3-4.試合詳細画面から投票シート画面への切り替え]
投票シート画面表示制御部2103は、試合詳細画面が表示されているとき、その試合詳細画面に替えて投票シート画面を表示させる。例えば、投票シート画面表示制御部2103は、画面を切り替える操作に基づいて、投票シート画面を表示させてもよい。例えば、投票ボタン520等の要素をユーザが操作することに応じて投票シート画面が表示されてもよいし、ユーザが画面を横にスワイプすることに応じて投票シート画面が表示されてもよい。或いは、投票シート画面表示制御部2103は、試合詳細画面からユーザが何れかの選択肢を選択する操作を行うことに応じて、投票シート画面を表示させてもよい。
【0078】
試合詳細画面に替えて投票シート画面を表示するとき、投票シート画面表示制御部2103は、試合詳細画面でユーザにより選択された選択肢が投票先として選択されていることを示すように、投票シート画面を表示させる。例えば、投票シート画面表示制御部2103は、投票シート画面に含まれる選択肢情報のうち、試合詳細画面で選択された選択肢に対応する選択肢情報に関連付けられた選択状態が、投票先としてその選択肢が選択されていることを示すように、投票シート画面を表示させてもよい。
【0079】
前述した処理により、ユーザは、試合詳細画面に表示される選択肢情報と参考情報を見て、ユーザは投票先となる選択肢を決定し、同じ試合詳細画面で投票先を実質的に選択することができる。ところで、投票シート画面400の各投票欄420に含まれるオッズ422は、参考情報に相当する情報と言うことができるかもしれない。そのため、ユーザは、各投票欄420のオッズ422を見て、投票先となる選択肢を決定することも可能ではある。しかしながら、全投票欄420のオッズ422を表示させるには、ユーザが投票シート画面400をスクロールする必要がある。その理由の一つとして、口数を入力又は表示するための要素を含む分、各投票欄420のサイズが大きくなる点が挙げられる。
図13の例では、一度に5個の投票欄420のみが表示される。従って、全投票欄420を表示させるには、2画面分以上のスクロールが必要となる。一度表示されたとしても、その後画面から消えたオッズ422及び選択肢情報421の組み合わせを、ユーザは最初から覚えていないか、又はその組み合わせを忘れてしまう可能性がある。そのためユーザは、選択肢間でオッズを比較することが難しい場合がある。その一方で、試合詳細画面では、少なくとも一の選択肢について、全ての選択肢情報及び参考情報が一度に表示される。或いは、全ての選択肢情報及び参考情報を表示するためにはスクロールが必要であるとしても、そのスクロール量は、投票シート画面よりも小さい。従って、投票シート画面よりも、ユーザが投票先となる選択肢を容易に決定することができる。ここで、試合詳細画面でユーザが投票先を決めたとしても、投票先の選択に関して何らの支援もない場合、その後投票シート画面で、ユーザは投票先に決めた選択肢の投票欄420を探し出す必要がある。また投票先の選択肢を探す間に、ユーザはその選択肢を忘れてしまうかもしれない。これに対して、試合詳細画面で投票先を選択可能とすることで、そのような手間又は不都合を回避することができる。
【0080】
投票シート画面を表示させるとき、投票シート画面表示制御部2103は、試合詳細画面で選択された選択肢に対応する選択肢情報(またはその選択肢の投票欄)を、この選択肢以外の選択肢に対応する選択肢情報の位置よりも優先度が高い位置に表示させてもよい。この優先度は、選択肢情報をどれだけ優先して表示するかを示してもよい。より具体的に、優先度は、複数の選択肢を並べて表示したときに、対象の選択肢が画面内に収まる可能性に対応してもよい。例えば選択肢情報が上から下に並べて表示される場合、優先度が高い選択肢情報はより高い位置に表示されてもよい。これにより、選択肢情報の表示順が、本来の順序から変化する。選択肢情報の表示順が変化しない場合、ユーザにより選択された選択肢の選択肢情報が、画面外にはみ出してしまう場合がある。その場合、何れの選択肢を投票先に選択しているかを、ユーザは直ちに確認することができない。選択された選択肢の選択肢情報を優先的に表示させることで、ユーザは容易に確認することが可能である。
【0081】
図14は、過去データを含む試合詳細画面の一例を示す図である。
図15は、投票シート画面の一例を示す図である。
図12を用いて説明したように、試合詳細画面300から過去データ320-2をタップすることにより、ユーザは選択肢「1-1」を選択した。その後
図14に示すように、ユーザは、切り替えボタングループ領域500の投票ボタン520を指700でタップする。この操作に応じて、ユーザ端末2は、
図15に示すように投票シート画面400の最上部を表示する。投票シート画面400には、投票欄420として、投票欄420-6、420-1、420-2、420-3、及び420-4が上から下に向かって並べて表示されている。
図15が
図13と異なる点は、投票欄420-6が先頭に表示されていることである。投票欄420-6は、選択肢「1-1」に対応する。投票欄420-6の色彩は、投票欄420-1~420-4の色彩と異なっている。これにより、選択肢「1-1」が投票先として選択されていることが示される。また、投票欄420-6の口数入力欄423には1口が示されている。口数入力欄423によっても、選択肢「1-1」が投票先として選択されていることが示されている。
【0082】
投票シート画面と試合詳細画面とが異なる点は、投票シート画面においては、各選択肢の口数を入力又は変更するための要素、例えば口数入力欄423、プラスボタン424及びマイナスボタン425のうち少なくとも一つが表示される一方で、試合詳細画面においては、そのような要素が表示されないことであってもよい。或いは、投票シート画面と試合詳細画面とが異なる点は、投票シート画面では、投票先として選択された選択肢に対応するくじを購入対象に指定する操作、例えばくじをカートに入れる操作が可能である一方で、試合詳細画面では、そのような操作が制限又は禁止されていることであってもよい。
【0083】
投票シート画面表示制御部2103は、投票シート画面が表示されているときに何れかの選択肢が投票先として選択する操作が受け付けられた場合、その選択肢に対応する選択肢情報(または投票欄)を表示する位置を、その選択肢が投票先として選択される前におけるその選択肢の選択肢情報の位置から変えなくてもよい。すなわち、選択された選択肢の選択肢情報は先頭に移動しない。試合詳細画面で選択を行った場合、何れの選択肢を投票先として選択したかを確認するためにユーザはその後画面を投票シート画面に切り替える。この場合、選択された選択肢の選択肢情報が本来の位置から、より優先的な位置に移動することで、何れの選択肢を選択したかをユーザが容易に確認することができる。一方、投票シート画面で選択肢を選択した場合、その時点の投票シート画面で直接投票先を確認することができるので、選択肢情報を移動させる必要はない。
【0084】
図16及び
図17は、投票シート画面の一例を示す図である。
図15に示すように、投票シート画面400で投票欄420-6が先頭に表示されているとする。このとき、
図16に示すように、ユーザは、投票欄420-3のプラスボタン424を5回タップする。この操作に応じて、投票シート画面表示制御部2103は、
図17に示すように投票欄420-3の色彩を変更するとともに、口数入力欄423に5口を表示させる。投票欄420-3は、選択肢「2-1」に対応する。投票欄420-3の位置は変化しない。すなわち、投票欄420-6、420-1、420-2、420-3、及び420-4の順で、これらの投票欄が表示されている。
【0085】
この後、ユーザは、カート追加ボタン600をタップしたと仮定する。すると、試合情報410により示される試合の結果として、「1-1」を予想するくじ1口と、「2-1」を予想するくじ5口とが、カートに入れられる。すなわち、これらのくじが購入対象に指定される。
【0086】
[3-5.投票シート画面から試合詳細画面への切り替え]
詳細画面表示制御部2101は、投票シート画面が表示されているとき、その投票シート画面に替えて試合詳細画面を表示させてもよい。例えば、詳細画面表示制御部2101は、画面を切り替える操作に基づいて、試合詳細画面を表示させてもよい。
【0087】
ここで、詳細画面表示制御部2101は、投票シート画面が表示されていたときに投票先を選択する操作が受け付けられた後で、試合詳細画面を表示させる場合、試合詳細画面に表示される少なくとも一の選択肢情報のうち、投票シート画面で投票先として選択された選択肢に対応する選択肢情報に関連付けられた選択状態が、その選択肢が選択されていることを示すように、試合詳細画面を表示させてもよい。すなわち、投票シート画面における選択状態が試合詳細画面に反映される。これにより、試合詳細画面を見るときに、ユーザは、投票シート画面で何れの選択肢を選択していたかを認識することができる。試合詳細画面に、投票先として選択された選択肢に対応する選択肢情報がない場合、詳細画面表示制御部2101は、前述した表示は行わなくてもよい。
【0088】
図18は、投票シート画面の一例を示す。
図19は、試合詳細画面の一例を示す図である。
図17に示すように、投票シート画面400において選択肢「1-1」及び「2-1」が投票先として選択されている状態で、ユーザは、
図18に示すように切り替えボタングループ領域500の試合詳細ボタン510を指700でタップする。この操作に応じて、ユーザ端末2は、
図19に示すように試合詳細画300を表示する。試合詳細画300において、過去データ320-1~330-6のうち、過去データ320-2、330-5、及び330-6それぞれの選択状態マーク323は、選択中を示している。また、これらの過去データ320の色彩は、他の過去データ320の色彩と異なっている。過去データ320-2及び330-5は選択肢「1-1」に対応する。過去データ320-6は選択肢「2-1」に対応する。
【0089】
この後、ユーザが投票ボタン520をタップすると、投票シート画面400が再表示される。この場合、 投票シート画面表示制御部2103は、選択肢「1-1」及び「2-1」に対応する投票欄420-6及び420-3を、他の選択肢の投票欄420よりも上に表示させてもよい。前述したように、選択肢「2-1」は投票シート画面400で選択された選択肢である。しかしながら、今回のケースは、投票シート画面400で選択を行った直後のケースと異なり、一度画面が試合詳細画面300に切り替わった後で、投票シート画面400が再表示される。このときに、試合詳細画面で選択を行ったか又は投票シート画面で選択を行ったかにかかわらず。選択された選択肢に対応する投票欄420を優先的な位置で表示することで、何れの選択肢を選択しているかをユーザが容易に確認することができる。
【0090】
なお、試合詳細画面における選択肢の選択解除も投票シート画面に反映され、また投票シート画面における選択肢の選択解除も試合詳細画面に反映されてもよい。すなわち、試合詳細画面における選択状態と投票シート画面における選択状態とは連動してもよい。
【0091】
3-4項及び3-5項においては、過去データを含む試合詳細画面について説明したが、オッズ情報を含む試合詳細画面についても各部は同様に機能してもよい。
【0092】
[4.ユーザ端末の動作]
次に、ユーザ端末2の動作について、
図20乃至
図26を用いて説明する。ユーザ端末2のシステム制御部21は、投票サイト専用アプリケーションに含まれる各種コードに従って、
図20乃至
図26に示す処理を実行する。
【0093】
図20は、本実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部21により実行される試合選択イベント処理の一例を示すフローチャートである。例えば、ユーザ端末2が試合一覧画面100を表示しているときに、ユーザが何れかの試合の試合詳細ボタン111を押下する操作を行うことに応じて、システム制御部21は試合選択イベント処理を実行する。
【0094】
図20に示すように、先ず詳細画面表示制御部2101は、押下された詳細ボタン111に対応する試合の結果として選択可能な各選択肢の口数を0に設定する(ステップS101)。次いで、詳細画面表示制御部2101は、情報種別を「基本情報」に設定する(ステップS102)。次いで、詳細画面表示制御部2101は、詳細画面表示処理を実行する(ステップS103)。詳細画面表示処理において、詳細画面表示制御部2101は、情報種別により示される情報を含む試合詳細画面を表示部26に表示させる。次いで、詳細画面表示制御部2101は、試合詳細画面上に、切り替えボタングループ領域500を表示させて(ステップS104)、試合選択イベント処理は終了する。
【0095】
図21は、本実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部21により実行されるタブ選択イベント処理の一例を示すフローチャートである。例えば、ユーザ端末2が試合詳細画面を表示しているときに、タブグループ210からユーザが何れかのタブを選択する操作を行うことに応じて、システム制御部21は選択イベント処理を実行する。
【0096】
図21に示すように、先ず詳細画面表示制御部2101は、情報種別を、選択されたタブに対応する種別に設定する(ステップS201)。次いで、詳細画面表示制御部2101は、詳細画面表示処理を実行して(ステップS202)、タブ選択イベント処理は終了する。
【0097】
図22は、本実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部21により実行される詳細画面表示処理の一例を示すフローチャートである。
図22に示すように、先ず詳細画面表示制御部2101は、切り替えボタングループ領域500を除いて、表示部26の画面に表示されている情報を画面から消去する(ステップS301)。次いで、詳細画面表示制御部2101は、情報種別が「オッズ情報」であるか否かを判定する(ステップS302)。
【0098】
情報種別が「オッズ情報」である場合(ステップS302:YES)、詳細画面表示制御部2101は、センターサーバ1から、ユーザにより選択された試合について各選択肢のオッズを取得する(ステップS303)。次いで、詳細画面表示制御部2101は、オッズ情報用の試合詳細画面のHTML文書のテンプレートに、選択肢情報及びオッズを追加する(ステップS304)。例えば、このHTML文書には、各オッズ情報220の枠、及び選択肢情報222を構成する得点の組み合わせ若しくは得点差の範囲が予め記述されている。詳細画面表示制御部2101は、各オッズ情報220に、選択肢に対応するオッズを追加する。また、詳細画面表示制御部2101は、各オッズ情報220の選択肢情報222に、ホームチーム及びアウェーチームそれぞれのチーム名を追加する。次いで、詳細画面表示制御部2101は、各選択肢の口数が0であるか否かに応じて、各オッズ情報220の表示態様を設定する(ステップS305)。例えば、オッズ情報用の試合詳細画面のHTML文書のテンプレートには、全ての選択肢について非選択を示すように、各オッズ情報220の色彩及び選択状態マーク223が設定されている。詳細画面表示制御部2101は、口数が1以上である選択肢に対応するオッズ情報220の色彩及び選択状態マーク223を、選択中であることを示す色彩及びマークに変更する。次いで、詳細画面表示制御部2101は、処理が施されたHTML文書に基づいて、試合詳細画面を表示させて(ステップS306)、詳細画面表示処理は終了する。
【0099】
情報種別が「オッズ情報」ではない場合(ステップS302:NO)、詳細画面表示制御部2101は、情報種別が「過去データ」であるか否かを判定する(ステップS307)。情報種別が「過去データ」である場合(ステップS307:YES)、詳細画面表示制御部2101は、センターサーバ1から、選択された試合の対戦カードと同一の対戦カードの過去の試合について、現実となった回数が多い順に所定数の選択肢について、その選択肢に対応する選択肢情報とその回数とを取得する(ステップS308)。次いで、細画面表示制御部2101は、過去データ用の試合詳細画面のHTML文書のテンプレートに、選択肢情報及び回数を追加する(ステップS309)。例えば、このHTML文書は、各過去データ320の枠が予め定義されている。細画面表示制御部2101は、各過去データ320に、センターサーバ1から取得した選択肢情報及び回数を追加する。次いで、詳細画面表示制御部2101は、試合詳細画面に表示させる選択肢情報により示される各選択肢の口数が0であるか否かに応じて、各過去データ320の表示態様を設定する(ステップS310)。例えば、過去データ用の試合詳細画面のHTML文書のテンプレートには、全ての選択肢について非選択を示すように、各過去データ320の色彩及び選択状態マーク323が設定されている。詳細画面表示制御部2101は、口数が1以上である選択肢に対応する過去データ320の色彩及び選択状態マーク323を、選択中であることを示す色彩及びマークに変更する。次いで、詳細画面表示制御部2101は、処理が施されたHTML文書に基づいて、試合詳細画面を表示させて(ステップS311)、詳細画面表示処理は終了する。
【0100】
情報種別が「過去データ」ではない場合(ステップS307:NO)、詳細画面表示制御部2101は、情報種別に対応して、基本情報又はくじ結果を含む試合詳細画面を表示させて(ステップS312)、詳細画面表示処理は終了する。
【0101】
図23は、本実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部21により実行される選択肢選択イベント処理の一例を示す図である。例えば、ユーザ端末2が試合詳細画面200を表示しているときにユーザが何れかのオッズ情報220を選択する操作を行ったとき、又はユーザ端末2が試合詳細画面300を表示しているときにユーザが何れかの過去データ320を選択する操作を行ったとき、システム制御部21は選択肢選択イベント処理を実行する。
【0102】
図23に示すように、詳細画面表示制御部2101は、選択されたオッズ情報220又は過去データ320に対応する選択肢の現在の口数が0であるか否かを判定する(ステップS401)。口数が0である場合(ステップS401:YES)、詳細画面表示制御部2101は、その選択肢の口数を1に変更する(ステップS402)。次いで、詳細画面表示制御部2101は、選択されたオッズ情報220又は過去データ320の表示態様を、選択中を示す表示態様に変更する(ステップS403)。例えば、詳細画面表示制御部2101は、オッズ情報220又は過去データ320の色彩と、選択肢マーク223又は3235とを、選択中を示す色彩及びマークに変更して、選択肢選択イベント処理は終了する。
【0103】
口数が0ではない場合(ステップS401:NO)、詳細画面表示制御部2101は、その選択肢の口数を0に変更する(ステップS404)。次いで、詳細画面表示制御部2101は、選択されたオッズ情報220又は過去データ320の表示態様を、非選択を示す表示態様に変更する(ステップS405)。例えば、詳細画面表示制御部2101は、オッズ情報220又は過去データ320の色彩と、選択肢マーク223又は3235とを、非選択を示す色彩及びマークに変更して、選択肢選択イベント処理は終了する。
【0104】
図24は、本実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部21により実行される投票ボタン押下イベント処理の一例を示す図である。例えば、ユーザ端末2が試合詳細画面を表示しているときに、ユーザが投票ボタン520を押下する操作を行うことに応じて、システム制御部21は投票ボタン押下イベント処理を実行する。
【0105】
図24に示すように、先ず投票シート画面表示制御部2103は、切り替えボタングループ領域500を除いて、表示部26に現在表示されている情報を画面から消去する(ステップS501)。次いで、投票シート画面表示制御部2103は、センターサーバ1から、ユーザにより選択された試合について各選択肢のオッズを取得する(ステップS502)。なお、試合詳細画面を表示した際にオッズが取得されていた場合、投票シート画面表示制御部2103はそのオッズを用いてもよい。
【0106】
次いで、投票シート画面表示制御部2103は、全ての選択肢それぞれについて、投票欄420を表示させるためのデータを生成する(ステップS503)。このデータは、例えばHTMLで記述されてもよい。例えば、投票シート画面表示制御部2103は投票欄420のデータのテンプレートを取得する。このテンプレートのデータには、口数入力欄423、プラスボタン424及びマイナスボタン425の表示が記述されている。投票シート画面表示制御部2103は、例えばホームチーム及びアウェーチームそれぞれの名称と、選択肢としての得点の組み合わせ若しくは得点差の範囲とを含む選択肢情報を生成する。投票シート画面表示制御部2103は、選択肢情報、現在の口数、オッズ、及び払戻想定金額を、投票欄420のデータに追加する。次いで、投票シート画面表示制御部2103は、全ての選択肢のうち、口数が1以上である選択肢に対応する投票欄420の表示態様が、選択中を示す表示態様となるように、その投票欄420のデータを書き換える(ステップS504)。例えば、投票シート画面表示制御部2103は、投票欄420の色彩を変更する。
【0107】
次いで、投票シート画面表示制御部2103は、全ての選択肢のうち、口数が1以上である選択肢に対応する投票欄420のデータを、投票シート画面のテンプレートとなるHTML文書に追加する(ステップS505)。次いで、投票シート画面表示制御部2103は、口数が0である選択肢に対応する投票欄420のデータを、投票シート画面のHTML文書に追加する(ステップS506)。このとき、投票シート画面表示制御部2103は、口数が0である選択肢に対応する投票欄420のデータを、口数が1以上である選択肢に対応する投票欄420のデータの位置よりも下の位置に追加する。次いで、投票シート画面表示制御部2103は、このHTML文書に基づいて、投票シート画面を表示させる(ステップS507)。次いで、投票シート画面表示制御部2103は、投票シート画面上に、カート追加ボタン600を表示させて(ステップS508)、投票ボタン押下イベント処理は終了する。
【0108】
図25は、本実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部21により実行される口数変更操作イベント処理の一例を示す図である。例えば、ユーザ端末2が投票シート画面を表示しているときに、ユーザが何れかの投票欄420の口数入力欄423を操作するか、又はプラスボタン424若しくはマイナスボタン425を押下する操作を行うことに応じて、システム制御部21は口数変更操作イベント処理を実行する。
【0109】
図25に示すように、先ず投票シート画面表示制御部2103は、口数入力欄423、プラスボタン424又はマイナスボタン425が操作された投票欄420に対応する選択肢の口数を、その操作の内容に応じて変更する(ステップS601)。次いで、投票シート画面表示制御部2103は、変更後の口数が0であるか否かを判定する(ステップS602)。口数が0である場合(ステップS602:YES)、投票シート画面表示制御部2103は、その投票欄420の表示態様を、非選択を示す表示態様に変更する(ステップS603)。例えば、詳細画面表示制御部2101は、投票欄420の色彩を、非選択を示す色彩に変更して、口数変更操作イベント処理は終了する。一方、口数が0ではない場合(ステップS602:NO)、投票シート画面表示制御部2103は、その投票欄420の表示態様を、選択中を示す表示態様に変更する(ステップS604)。例えば、詳細画面表示制御部2101は、投票欄420の色彩を、選択中を示す色彩に変更して、口数変更操作イベント処理は終了する。
【0110】
図26は、本実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部21により実行される試合詳細ボタン押下イベント処理の一例を示す図である。例えば、ユーザ端末2が投票シート画面を表示しているときに、ユーザが試合詳細ボタン510を押下する操作を行うことに応じて、システム制御部21は試合詳細ボタン押下イベント処理を実行する。
【0111】
図26に示すように、詳細画面表示制御部2101は、カート追加ボタン520を画面から消去する(ステップS701)。次いで、詳細画面表示制御部2101は、詳細画面表示処理を実行して(ステップS701)、試合詳細ボタン押下イベント処理は終了する。
【0112】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザ端末2が、試合の結果として投票可能な予め定められた複数の選択肢の中から投票先を選択する操作を投票シート画面で受け付ける。また、ユーザ端末2が、投票シート画面と異なる試合詳細画面であって、複数の選択肢のうち何れか少なくとも一の選択肢を示す少なくとも一の選択肢情報と、その選択肢に関連して試合の結果の予想の参考とされる参考情報と、を含む試合詳細画面を表示させる。また、ユーザ端末2が、試合詳細画面が表示されているとき、少なくとも一の選択肢の中から何れかの選択肢を選択する操作を受け付ける。また、ユーザ端末2が、試合詳細画面に替えて投票シート画面を表示させる。このとき、ユーザ端末2が、試合詳細画面で選択された選択肢が投票先として選択されていることを示すように、投票シート画面を表示させる。この処理によれば、試合の結果として投票可能な少なくとも一の選択肢を示す選択肢情報と、試合の結果の予想の参考とされる参考情報とが、試合詳細画面に表示される。この試合詳細画面を見ることにより、ユーザは参考情報を参考にして、試合詳細画面に選択肢情報が表示されている選択肢の中から投票先を決めることができる。試合詳細画面から、例えば投票先に決めた選択肢をユーザが選択する。その後、表示される画面が、試合詳細画面から投票シート画面に切り替えられる。本来は投票シート画面において、ユーザは投票先となる選択肢を選択することができる。表示される画面が投票シート画面に切り替えられた場合、この投票シート画面において、試合詳細画面で選択された選択肢が、投票先として予め選択された状態になっている。従って、投票先となる選択肢をユーザが容易に決めて投票先として選択することができる。
【0113】
ここで、ユーザ端末2が、投票シート画面に含まれる選択肢情報のうち、試合詳細画面で選択された選択肢に対応する選択肢情報に関連付けられた選択状態が、その選択肢が選択されている状態であることを示すように、投票シート画面を表示させてもよい。この場合、ユーザは、試合詳細画面での各選択肢の選択状態を投票シート画面上で認識することができる。
【0114】
ここで、ユーザ端末2が、試合詳細画面で選択された選択肢に対応する投票シート画面の選択肢情報を、複数の選択肢のうち試合詳細画面で選択された選択肢以外の選択肢に対応する選択肢情報の位置よりも優先度が高い位置に表示させてもよい。この場合、試合詳細画面で選択された選択肢の選択肢情報が投票シート画面で優先的に表示される。従って、試合詳細画面で何れの選択肢を選択したかをユーザは容易に認識することができる。
【0115】
ここで、ユーザ端末2が、投票シート画面が表示されているときに何れかの選択肢が投票先として選択する操作が受け付けられた場合、その選択肢に対応する選択肢情報を表示する位置を、その選択肢が投票先として選択される前におけるその選択肢情報の位置から変えなくてもよい。この場合、投票シート画面で選択された選択肢の選択肢情報の表示位置は変化しない。
【0116】
また、ユーザ端末2が、試合詳細画面で選択された選択肢を選択する操作が受け付けられた場合、その試合詳細画面に含まれる選択肢情報のうち、試合詳細画面で選択された選択肢に対応する選択肢情報に関連付けられた選択状態が、その選択肢が選択されている状態であることを示すように、試合詳細画面を表示させてもよい。この場合、試合詳細画面上で、各選択肢の選択状態をユーザは認識することができる。
【0117】
ここで、ユーザ端末2が、投票シート画面が表示されていたときに投票先を選択する操作が受け付けられた後で試合詳細画面を表示させる場合、試合詳細画面に含まれる選択肢情報のうち、投票先として選択された選択肢に対応する選択肢情報に関連付けられた選択状態が、選択されている状態であることを示すように、試合詳細画面を表示させてもよい。この場合、ユーザは、投票シート画面での選択肢の選択状態を試合詳細画面上で認識することができる。
【0118】
また、ユーザ端末2が、試合詳細画面が表示されているときに切り替えボタングループ領域に対する操作が受け付けられることに応じて、投票シート画面を表示させてもよい。また、ユーザ端末2が、投票シート画面が表示されているときに切り替えボタングループ領域に対する操作が受け付けられることに応じて、試合詳細画面を表示させてもよい。この場合、切り替えボタングループ領域に対する操作に応じて、表示される画面を試合詳細画面と投票シート画面との間で切り替えることができる。
【0119】
また、参考情報は、少なくとも一の選択肢が現実となる可能性を示唆する情報を含んでもよい。この場合、参考情報により示唆される可能性に基づいて、ユーザは試合の結果を予想することができる。
【符号の説明】
【0120】
1 センターサーバ
2 ユーザ端末
11 システム制御部
12 システムバス
13 入出力インタフェース
14 記憶部
14a チームDB
14b 試合DB
14c くじDB
14d オッズDB
14e くじ結果DB
15 通信部
21 システム制御部
22 システムバス
23 入出力インタフェース
24 記憶部
25 通信部
26 表示部
27 入力部
NW ネットワーク
S 投票システム
2101 詳細画面表示制御部
2102 操作受付部
2103 投票シート画面表示制御部