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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-08
(45)【発行日】2023-08-17
(54)【発明の名称】無線充電装置およびそれを含む移動手段
(51)【国際特許分類】
   H01F 38/14 20060101AFI20230809BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20230809BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20230809BHJP
   B60M 7/00 20060101ALI20230809BHJP
   B60L 5/00 20060101ALI20230809BHJP
   B60L 53/12 20190101ALI20230809BHJP
【FI】
H01F38/14
H02J50/10
H02J7/00 301D
B60M7/00 X
B60L5/00 B
B60L53/12
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022520631
(86)(22)【出願日】2020-10-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-08
(86)【国際出願番号】 KR2020014939
(87)【国際公開番号】W WO2021086071
(87)【国際公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-04-01
(31)【優先権主張番号】10-2019-0135513
(32)【優先日】2019-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0135516
(32)【優先日】2019-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】508148079
【氏名又は名称】エスケイシー・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SKC CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】102, Jeongja-ro, Jangan-gu Suwon-si Gyeonggi-do 16338 (KR)
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】イ、スンファン
(72)【発明者】
【氏名】キム、テキョン
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ジョンハク
(72)【発明者】
【氏名】キム、ナヨン
【審査官】古河 雅輝
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0338023(US,A1)
【文献】特開平10-229611(JP,A)
【文献】特開平10-261534(JP,A)
【文献】特開2017-045792(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1971884(KR,B1)
【文献】特開2015-103722(JP,A)
【文献】特開2016-171167(JP,A)
【文献】特開2012-228123(JP,A)
【文献】特表2015-535657(JP,A)
【文献】特開2017-054886(JP,A)
【文献】特開2019-009298(JP,A)
【文献】特開2019-145728(JP,A)
【文献】特開2013-150393(JP,A)
【文献】国際公開第2010/026805(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0067620(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00-13/00
B60L 15/00-58/40
B60M 1/00- 7/00
H01F 27/08-27/22
H01F 38/14
H01F 38/18
H02J 7/00- 7/12
H02J 7/34- 7/36
H02J 50/00-50/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイル部と、
前記コイル部上に配置されるシールド部と、
前記コイル部と前記シールド部との間に配置される磁性部と、
前記磁性部の内部または隣接部に配置される流路とを含み、
前記流路として、前記磁性部と前記シールド部との間に位置する空気循環部を含み、
冷却のための流体として、前記空気循環部に空気が流入して前記磁性部の表面及び前記シールド部の表面と直接接触する、無線充電装置。
【請求項2】
前記空気循環部に流入する空気が、外部の空調システムから供給される、請求項1に記載の無線充電装置。
【請求項3】
前記空気循環部の片側または両側に配置され、空気が前記空気循環部に流入するように連結された流入配管と、前記空気循環部から空気を排出するように連結された排出配管とをさらに含む、請求項1に記載の無線充電装置。
【請求項4】
前記空気循環部は、前記空気が流動するように形成されたガイド壁(guide wall)をさらに含む、請求項1に記載の無線充電装置。
【請求項5】
前記磁性部が、
前記空気循環部からの空気が流入する少なくとも1つのホール(hole)と、
前記磁性部の内部に前記ホールと連結され空気が循環するように形成された冷却流路(cooling channel)をさらに含む、請求項1に記載の無線充電装置。
【請求項6】
前記空気循環部内部の温度が5℃~50℃であり、内部の湿度が30%~80%である、請求項1に記載の無線充電装置。
【請求項7】
前記無線充電装置が、
前記流路として、前記磁性部の内部に配置される微小流路を含む、請求項1に記載の無線充電装置。
【請求項8】
前記微小流路が、前記磁性部の総体積を基準に5%~70%の総内部体積を有する、請求項7に記載の無線充電装置。
【請求項9】
前記微小流路が、0.1mm~5mmの内径を有する、請求項7に記載の無線充電装置。
【請求項10】
前記微小流路が、前記コイル部が存在する領域に対応して配置される、請求項7に記載の無線充電装置。
【請求項11】
前記磁性部が、バインダー樹脂と、前記バインダー樹脂内に分散された磁性粉末とを含む、請求項7に記載の無線充電装置。
【請求項12】
前記無線充電装置が、前記微小流路に連結される冷却器をさらに含み、
冷却のための流体が、前記微小流路および前記冷却器を循環しながら流れ、
前記冷却器が空冷式または水冷式により前記流体を冷却する、請求項7に記載の無線充電装置。
【請求項13】
無線充電装置を含む移動手段であって、
前記無線充電装置が、
コイル部と、
前記コイル部上に配置されるシールド部と、
前記コイル部と前記シールド部との間に配置される磁性部と、
前記磁性部の内部または隣接部に配置される流路とを含み、
前記流路として、前記磁性部と前記シールド部との間に位置する空気循環部を含み、
前記流路に冷却のための流体として、前記空気循環部に空気が流入して前記磁性部の表面及び前記シールド部の表面と直接接触する、移動手段。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実現例は、無線充電装置およびそれを含む移動手段に関するものである。より具体的に、実現例は、放熱構造を適用して充電効率の向上した無線充電装置およびそれを含む電気自動車のような移動手段に関するものである。
【背景技術】
【0002】
昨今、情報通信分野は極めて速い速度で発展しており、電気、電子、通信、半導体などが総合的に組み合わされた多様な技術が持続的に開発される。また、電子機器のモバイル化傾向が増大するにつれ、通信分野においても無線通信および無線電力伝送技術に関する研究が盛んに行われている。特に、電子機器などに無線で電力を伝送する方案に関する研究が活発に進んでいる。
【0003】
前記無線電力伝送は、電力を供給する送信機と、電力供給を受ける受信機との間に物理的な接触なく磁気結合(inductive coupling)、容量結合(capacitive coupling)またはアンテナなどの電磁場共振構造を利用して、空間を介して電力を無線で伝送するものである。前記無線電力伝送は、大容量のバッテリーが求められる携帯用通信機器、電気自動車などに適しており、接点が露出されないため漏電などの危険がほとんどなく、有線方式の充電不良現象を防ぐことができる。
【0004】
一方、最近では電気自動車への関心が急増するにつれ、充電インフラ構築に対する関心が増大している。すでに、家庭用充電器を利用した電気自動車充電をはじめ、バッテリー交換、急速充電装置、無線充電装置などと、多様な充電方式が登場しており、新しい充電事業ビジネスモデルも登場し始めている(特許文献1参照)。また、欧州では試験運行中の電気自動車と充電所が目立ち始め、日本では自動車メーカーと電力会社が主導して電気自動車および充電所を試験的に運営している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国公開特許第2011-0042403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電気自動車等に用いられる従来の無線充電装置は、無線充電効率向上のためにコイルに隣接して磁性体が配置され、遮蔽のための金属板が磁性体と一定間隔で離隔して配置される。
【0007】
無線充電装置は、無線充電動作中にコイルの抵抗と磁性体の磁気損失によって熱を発生する。特に、無線充電装置内の磁性体は、電磁波エネルギー密度の高いコイルに近い部分で熱を発生し、発生した熱は磁性体の磁気特性を変化させ、送信機と受信機間のインピーダンス不整合を引き起こして充電効率が低下し、これによって再び発熱現象が高じると言う問題があった。しかし、このような無線充電装置は、電気自動車の下部等に設置されるため、防塵や防水および衝撃吸収のために密閉構造を採用するので、放熱構造を実現することが困難であった。
【0008】
そこで、本発明者らが研究した結果、無線充電装置に使用される磁性部の内部または隣接部に流路を配置して、冷媒により熱を容易に排出できることを見出した。
【0009】
したがって、実現例の課題は、放熱が向上した無線充電装置、およびそれを含む移動手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実現例によると、コイル部と、前記コイル部上に配置されるシールド部と、前記コイル部と前記シールド部との間に配置される磁性部と、前記磁性部の内部または隣接部に配置される流路とを含み、冷却のための流体が前記流路に流入して前記磁性部と接触する、無線充電装置が提供される。
【0011】
他の実現例によると、無線充電装置を含む移動手段であって、前記無線充電装置がコイル部と、前記コイル部上に配置されるシールド部と、前記コイル部と前記シールド部との間に配置される磁性部と、前記磁性部の内部または隣接部に配置される流路とを含み、前記流路に冷却のための流体が流入して前記磁性部と接触する、移動手段が提供される。
【発明の効果】
【0012】
前記実現例による無線充電装置は、磁性部の内部または隣接部に配置される流路を含み、冷却のための流体が前記流路に流入して前記磁性部と接触することにより、無線充電中に発生する熱を容易に排出し得る。
【0013】
したがって、前記無線充電装置は、送信機と受信機との間の大容量の電力伝送を必要とする電気自動車などに有用に使用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1A図1Aは、一実現例による無線充電装置の分解斜視図を示すものである。
図1B図1Bは、一実現例による無線充電装置の断面図を示すものである。
図2図2は、他の実現例による無線充電装置の断面図を示すものである。
図3A図3Aは、また他の実現例による無線充電装置の断面図を示すものである。
図3B図3Bは、一実現例による空気循環部の平面図を示すものである。
図4A図4Aは、また他の実現例による無線充電装置の断面図を示すものである。
図4B図4Bは、一実現例による磁性部の斜視図を示すものである。
図4C図4Cは、一実現例による磁性部の平面図を示すものである。
図4D図4Dは、他の実現例による磁性部の平面図を示すものである。
図4E図4Eは、また他の実現例による磁性部の平面図を示すものである。
図5図5は、また他の実現例による無線充電装置の断面図を示すものである。
図6図6は、また他の実現例による無線充電装置の分解斜視図を示すものである。
図7A図7Aは、内部に微小流路を含む磁性部の平面図を示すものである。
図7B図7Bは、モールドにより磁性部を成形する工程の一例を示すものである。
図8A図8Aは、また他の実現例による無線充電装置の断面図を示すものである。
図8B図8Bは、また他の実現例による無線充電装置の断面図を示すものである。
図9図9は、無線充電装置を電気自動車に適用した例を示すものである。
図10図10は、無線充電装置が受信機として適用された電気自動車を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下の実現例の説明において、1つの構成要素が他の構成要素の上または下に形成されると記載されることは、1つの構成要素が他の構成要素の上または下に直接、またはさらに他の構成要素を介して間接的に形成されるものの全てを含む。
【0016】
また、各構成要素の上/下に関する基準は図面を基準にして説明する。図面における各構成要素の大きさは説明のために誇張されることがあり、実際に適用される大きさとは異なり得る。
【0017】
本明細書において、ある構成要素を「含む」ということは、特に反する記載がない限り、その他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0018】
また、本明細書に記載された構成要素の物性値、寸法などを示す全ての数値範囲は、特に記載がない限り、全ての場合において「約」という用語で修飾されるものと理解すべきである。
【0019】
本明細書において単数表現は、特に説明がなければ文脈上解釈される単数または複数を含む意味として解釈されるべきである。
【0020】
(無線充電装置)
一実現例による無線充電装置は、コイル部と、前記コイル部上に配置されるシールド部と、前記コイル部と前記シールド部との間に配置される磁性部と、前記磁性部の内部または隣接部に配置される流路とを含み、冷却のための流体が前記流路に流入して前記磁性部と接触する。
【0021】
一例として、前記無線充電装置は、前記流路として、前記磁性部と前記シールド部との間に位置する空気循環部を含み、前記冷却流体として前記空気循環部に空気が流入して前記磁性部の表面と直接接触し得る。
【0022】
図1Aおよび図1Bを参照すると、前記実現例による無線充電装置100、100'は、導電性ワイヤを含むコイル部110、110'と、前記コイル部110、110'の一面上に配置された磁性部120、120'と、前記磁性部120、120'と離隔して形成されたシールド部130、130'と、前記磁性部120、120'と前記シールド部130、130'との間に位置する空気循環部140、140'とを含み、前記空気循環部140、140'に流入した空気145が前記磁性部120、120'の表面と直接接触する。前記空気循環部140、140'に流入する空気は、外部の空調システムから供給された空気であり得る。
【0023】
前記空調システムは、車両の暖房、換気および冷房システムを含み、具体的に自動車エアコンを含み得る。
【0024】
前記実現例による無線充電装置は、外部から流入した空気が磁性部の表面と直接接触して循環できる空気循環部を含むことにより、磁性部で発生する熱を循環させて外部に放出させ、放熱特性および充電効率を同時に向上させ得る。また、空気循環部に流入する空気を外部の空調システムから供給されることにより、湿気による磁性部の変性問題までも解決し得る。
【0025】
また、前記無線充電装置は、図5を参照して、前記コイル部510を支持する支持部560と、前記構成要素を収容するハウジング501とをさらに含み得る。
【0026】
他の例として、前記無線充電装置は、前記流路として、前記磁性部の内部に配置される微小流路を含み得る。
【0027】
図6を参照すると、前記実現例による無線充電装置600は、導電性ワイヤを含むコイル部610と、前記コイル部610上に配置されるシールド部630と、前記コイル部610と前記シールド部630との間に配置される磁性部620と、前記磁性部620の内部または隣接部に配置される微小流路695とを含む。
【0028】
前記実現例による無線充電装置は、前記磁性部の内部または隣接部に微小流路を含んで、冷媒を介して熱を容易に排出し得る。具体的に、前記磁性部の内部に微小流路を形成し、冷媒として気相または液相の流体を外部の冷却器と連結して循環させることにより、磁性部で発生する熱を外部に容易に放出し得る。
【0029】
以下、前記無線充電装置の各構成要素別に具体的に説明する。
【0030】
[コイル部]
前記コイル部は、導電性ワイヤを含み得る。
【0031】
前記導電性ワイヤは導電性物質を含む。例えば、前記導電性ワイヤは導電性金属を含み得る。具体的に、前記導電性ワイヤは、銅、ニッケル、金、銀、亜鉛、および錫からなる群より選択される1種以上の金属を含み得る。
【0032】
また、前記導電性ワイヤは絶縁性外皮を備え得る。例えば、前記絶縁性外皮は絶縁性高分子樹脂を含み得る。具体的に、前記絶縁性外皮は、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、テフロン樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂などを含み得る。
【0033】
前記導電性ワイヤの直径は、例えば、1mm~10mmの範囲、1mm~5mmの範囲、または1mm~3mmの範囲であり得る。
【0034】
前記導電性ワイヤは、平面コイル状で巻き付けられ得る。具体的に、前記平面コイルは、平面螺旋コイル(planar spiral coil)を含み得る。また、前記コイルの平面形状は、円形、楕円形、多角形、または角の丸い多角形の形状であり得るが、特に限定されない。
【0035】
前記平面コイルの外径は、5cm~100cm、10cm~50cm、10cm~30cm、20cm~80cm、または50cm~100cmであり得る。具体的な一例として、前記平面コイルは、10cm~50cmの外径を有し得る。
【0036】
また、前記平面コイルの内径は、0.5cm~30cm、1cm~20cm、または2cm~15cmであり得る。
【0037】
前記平面コイルの巻回数は、5回~50回、10回~30回、5回~30回、15回~50回、または20回~50回であり得る。具体的な一例として、前記平面コイルは、前記導電性ワイヤを10回~30回巻いて形成されたものであり得る。
【0038】
また、前記平面コイル形状内において、前記導電性ワイヤ間の間隔は、0.1cm~1cm、0.1cm~0.5cm、または0.5cm~1cmであり得る。
【0039】
前記のような好ましい平面コイル寸法および仕様範囲内のとき、電気自動車のような大容量電力伝送を必要とする分野に好適であり得る。
【0040】
前記コイル部は、前記磁性部と一定間隔で離隔して配置され得る。例えば、前記コイル部と前記磁性部との離隔距離は、0.2mm以上、0.5mm以上、0.2mm~3mm、または0.5mm~1.5mmであり得る。
【0041】
[シールド部]
前記シールド部は、前記コイル部および前記磁性部上に配置される。
【0042】
前記シールド部は、電磁波遮蔽により外部に電磁波が漏れて発生し得る電磁干渉(EMI、electromagnetic interference)を抑制する。
【0043】
前記シールド部は、前記コイル部と一定間隔で離隔して配置され得る。例えば、前記シールド部と前記コイル部との離隔距離は、10mm以上または15mm以上であり、具体的に10mm~30mm、または10mm~20mmであり得る。
【0044】
また、シールド部は、前記磁性部と一定間隔で離隔して配置され得る。例えば、前記シールド部と前記磁性部との離隔距離は、3mm以上、5mm以上、3mm~10mm、または4mm~7mmであり得る。
【0045】
前記シールド部の素材は、例えば金属であっても良く、これにより前記シールド部は金属板であり得るが、特に限定されない。具体的な一例として、前記シールド部の素材はアルミニウムであり、その他電磁波遮蔽能を有する金属または合金素材が使用され得る。
【0046】
前記シールド部の厚さは、0.2mm~10mm、0.5mm~5mm、または1mm~3mmであり得る。また、前記シールド部の面積は、200cm以上、400cm以上、または600cm以上であり得る。
【0047】
[磁性部]
前記磁性部は、前記コイル部と前記シールド部との間に配置される。
【0048】
前記磁性部は、前記コイル部と一定間隔で離隔して配置され得る。例えば、前記磁性部と前記コイル部との離隔距離は、0.2mm以上、0.5mm以上、0.2mm~3mm、または0.5mm~1.5mmであり得る。
【0049】
前記磁性部は、バインダー樹脂と磁性粉末とを含む高分子型磁性体であり得る。または、前記磁性部は、フェライト系磁性体、例えば焼結フェライト系磁性体であり得る。または、前記磁性部は、金属系磁性体、例えばナノ結晶性(nanocrystalline)磁性体を含み得る。または、前記磁性部は、前記高分子型磁性体、前記フェライト系磁性体、および前記ナノ結晶性磁性体のうち2種以上の複合素材であり得る。
【0050】
<高分子型磁性体>
前記磁性部は、磁性粉末およびバインダー樹脂を含み得る。
具体的に前記磁性部は、バインダー樹脂と、前記バインダー樹脂内に分散された磁性粉末とを含み得る。これにより、前記磁性部は、バインダー樹脂によって磁性粉末が互いに結合されることによって、広い面積において全体的に欠陥が少なく、衝撃による損傷が少なくなり得る。
【0051】
前記磁性粉末は、酸化物系磁性粉末、金属系磁性粉末、またはこれらの混合粉末であり得る。例えば、前記酸化物系磁性粉末は、フェライト系粉末、具体的にNi-Zn系、Mg-Zn系、Mn-Zn系フェライト粉末であり得る。また、前記金属系磁性粉末は、Fe-Si-Al合金磁性粉末、またはNi-Fe合金磁性粉末であり得る。より具体的に、サンダスト(sendust)粉末、またはパーマロイ(permalloy)粉末であり得る。
【0052】
一例として、前記磁性粉末は、下記化学式1の組成を有し得る。
[化1]
Fe1-a-b-cSi
前記式において、XはAl、Cr、Ni、Cu、またはこれらの組み合わせであり、YはMn、B、Co、Mo、またはこれらの組み合わせであり、0.01≦a≦0.2、0.01≦b≦0.1、および0≦c≦0.05である。
【0053】
また、前記磁性粉末は、ナノ結晶性(nanocrystalline)磁性粉末であってよく、例えば、Fe系ナノ結晶性磁性粉末であり、具体的に、Fe-Si-Al系ナノ結晶性磁性粉末、Fe-Si-Cr系ナノ結晶性磁性粉末、またはFe-Si-B-Cu-Nb系ナノ結晶性磁性粉末であり得る。
【0054】
前記磁性粉末の平均粒径は、約3nm~約1mm、約1μm~300μm、約1μm~50μm、または約1μm~10μmの範囲であり得る。
【0055】
前記磁性部は、前記磁性粉末を10重量%以上、50重量%以上、70重量%以上、または85重量%以上の量で含み得る。
【0056】
例えば、前記磁性部は、前記磁性粉末を10重量%~99重量%、10重量%~95重量%、50重量%~95重量%、50重量%~92重量%、70重量%~95重量%、80重量%~95重量%、または80重量%~90重量%の量で含み得る。
【0057】
前記バインダー樹脂として、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリフェニルスルフィド(PSS)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、イソシアネート樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0058】
例えば、前記バインダー樹脂は硬化性樹脂であり得る。具体的に、前記バインダー樹脂は、光硬化性樹脂および/または熱硬化性樹脂であり、特に、硬化して接着性を示し得る樹脂であり得る。より具体的に、前記バインダー樹脂は、グリシジル基、イソシアネート基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、またはアミド基などのような、熱による硬化が可能な官能基または部位を1つ以上含むか、または、エポキシド(epoxide)基、環状エーテル(cyclic ether)基、スルフィド(sulfide)基、アセタール(acetal)基、またはラクトン(lactone)基などのような、活性エネルギーによって硬化可能な官能基または部位を1つ以上含む樹脂を使用し得る。このような官能基または部位は、例えばイソシアネート基(-NCO)、ヒドロキシ基(-OH)、またはカルボキシル基(-COOH)であり得る。
【0059】
または、前記バインダー樹脂は熱可塑性樹脂であってよく、具体的に高耐熱熱可塑性樹脂であり得る。
【0060】
前記磁性部は、前記バインダー樹脂を5重量%~40重量%、5重量%~20重量%、5重量%~15重量%、または7重量%~15重量%の量で含有し得る。
【0061】
また、前記磁性部は、その重量を基準に、前記バインダー樹脂として、6重量%~12重量%のポリウレタン系樹脂、0.5重量%~2重量%のイソシアネート系硬化剤、および0.3重量%~1.5重量%のエポキシ系樹脂を含み得る。
【0062】
前記磁性部は、モールドによる成形等の方法で製造された磁性ブロックであり得る。例えば、前記磁性部は、モールドにより立体構造で成形されたものであり得る。このような磁性シートは、磁性粉末とバインダー樹脂とを混合し、射出成形などによってモールドに注入して立体構造で成形され得る。
【0063】
具体的に、前記成形は射出成形により磁性部の原料をモールドに注入して行われ得る。より具体的に、前記磁性部は、磁性粉末と高分子樹脂組成物とを混合して原料組成物を得た後、図7Bに示すように、前記原料組成物621を射出成形機2によりモールド3に注入して製造され得る。この際、モールド3の内部形状を立体構造に設計して、磁性部の立体構造を容易に実現し得る。このような工程は、従来の焼結フェライトシートを磁性部として使用する場合には難しくなり得る。
【0064】
<フェライト系磁性体>
前記フェライト系磁性体は、例えばMOFe(ここでMは、Mn、Zn、Cu、Niなどの1種以上の2価金属元素である)で表される酸化物を含み得る。前記フェライト系磁性体は、焼結体のものが透磁率のような磁性特性の面から有利である。このような焼結フェライト系磁性体は、原料成分を混合してか焼後に粉砕し、これをバインダー樹脂と混合して成形し、焼成して、シートまたはブロック状に製造され得る。
【0065】
より具体的に、前記フェライト系磁性体は、Ni-Zn系、Mg-Zn系、またはMn-Zn系フェライトであってよく、特にMn-Zn系フェライトは、85kHzの周波数にて室温~100℃以上の温度範囲に亘って高い透磁率、低い透磁損失、および高い飽和磁束密度を示し得る。
【0066】
前記Mn-Zn系フェライトは、主成分としてFeを66mol%~70mol%、ZnOを10mol%~20mol%、MnOを8mol%~24mol%、およびNiOを0.4mol%~2mol%含み、その他の副成分としてSiO、CaO、Nb、ZrO、SnOなどを含有し得る。前記Mn-Zn系フェライトは、主成分を所定のモル比で混合して、空気中で800℃~1100℃の温度で1時間~3時間のか焼後、副成分を添加して粉砕し、これにポリビニルアルコール(PVA)等のバインダー樹脂を適量混合して、プレスを用いて加圧成形した後、1200℃~1300℃まで昇温して2時間以上焼成することにより、シートまたはブロック状に製造され得る。その後、必要に応じてワイヤソー(wire saw)またはウォータージェット(water jet)などを用いて加工して必要な大きさに切断される。
【0067】
<ナノ結晶質磁性部>
前記磁性部は、ナノ結晶質(nanocrystalline)磁性体を含み得る。前記磁性部としてナノ結晶質磁性体を適用する際、コイル部と距離が離れるほどコイルのインダクタンス(Ls)が低くなっても、抵抗(Rs)がさらに低くなることによってコイルの品質係数(Q factor:Ls/Rs)が高くなるので、充電効率が向上し、発熱が減少し得る。
【0068】
例えば、前記磁性部はFe系ナノ結晶質磁性部であってよく、具体的に、Fe-Si-Al系ナノ結晶質磁性体、Fe-Si-Cr系ナノ結晶質磁性体、またはFe-Si-B-Cu-Nb系ナノ結晶質磁性体であり得る。
【0069】
より具体的に、前記磁性部は、Fe-Si-B-Cu-Nb系ナノ結晶質磁性体であってよく、この場合、Feが70元素%~85元素%、SiおよびBの和が10元素%~29元素%、CuおよびNbの和が1元素%~5元素%であることが好ましい(ここで、元素%とは、磁性部をなす総元素の個数に対する特定元素の個数の百分率のことを意味する)。前記組成範囲において、Fe-Si-B-Cu-Nb系合金が、熱処理によってナノ結晶質磁性体に容易に形成され得る。
【0070】
前記ナノ結晶質磁性部は、例えば、Fe系合金をメルトスピニングによる急冷凝固法(RSP)により調製し、所望の透磁率が得られるよう300℃~700℃の温度範囲で30分~2時間の無磁場熱処理を行って調製され得る。
【0071】
もし、熱処理温度が300℃未満であると、ナノ結晶が十分に生成されないため、所望の透磁率が得られず熱処理時間が長くかかり、700℃を超えると、過熱処理によって透磁率が著しく低下し得る。そこで、前記範囲内で、熱処理温度が低い場合は熱処理時間を長くし、熱処理温度が高い場合は熱処理時間を短くして、所望の透磁率に調節し得る。
【0072】
前記ナノ結晶質磁性体の厚さは15μm~150μmであり得る。一方、ナノ結晶質磁性体は、製造工程上、厚さを厚くすることが難しく、例えば15μm~35μmの厚さの薄膜シートに形成され得る。したがって、このような薄膜シートを複数枚積層して磁性部を形成し得る。この際、前記薄膜シートの間には接着テープのような接着剤層が挿入され得る。
【0073】
また、前記ナノ結晶質磁性体は、製造工程の後段に加圧ロール等により破砕して、薄膜シートに多数のクラックを形成することにより、複数のナノ結晶質微小片を含むように製造し得る。
【0074】
前記ナノ結晶質磁性体は、電気自動車の無線充電標準周波数の近傍にて特定の範囲の磁性特性を有し得る。
【0075】
例えば、前記ナノ結晶質磁性体は、85kHzの周波数にて500~150000の透磁率および100~50000の透磁損失を有し得る。一例として、前記磁性部が破砕型のナノ結晶質磁性体を含む場合、85kHzの周波数にて500~3000の透磁率および100~1000の透磁損失を有し得る。他の例として、前記磁性部が非破砕型のナノ結晶質磁性体を含む場合、85kHzの周波数にて10000~150000の透磁率および1000~10000の透磁損失を有し得る。
【0076】
<磁性部の面積および厚さ>
前記磁性部は、磁性シート、磁性シート積層体、または磁性ブロックの構造を有し得る。
【0077】
前記磁性部は大面積を有することができ、具体的に200cm以上、400cm以上、または600cm以上の面積を有し得る。また、前記磁性部は10000cm以下の面積を有し得る。
【0078】
前記大面積の磁性部は、多数の磁性単位体が組み合わされ構成されることができ、この際、前記磁性単位体の面積は、60cm以上、90cm、または95cm~900cmであり得る。
【0079】
前記磁性シートの厚さは、15μm以上、50μm以上、80μm以上、15μm~150μm、15μm~35μm、または85μm~150μmであり得る。このような磁性シートは、通常のフィルムまたはシートを製造する方法により製造され得る。
【0080】
前記磁性シートの積層体は、前記磁性シートが20枚以上、または50枚以上積層されたものであり得る。また、前記磁性シートの積層体は、前記磁性シートが150枚以下、または100枚以下で積層されたものであり得る。
【0081】
前記磁性ブロックの厚さは、1mm以上、2mm以上、3mm以上、または4mm以上であり得る。また、前記磁性ブロックの厚さは6mm以下であり得る。
前記磁性ブロックは、射出成形などの方法により製造され得る。
【0082】
<磁性部の磁性特性>
前記磁性部は、電気自動車の無線充電標準周波数近傍において一定レベルの磁性特性を有し得る。
【0083】
前記電気自動車の無線充電標準周波数は100kHz未満であり、例えば79kHz~90kHz、具体的に81kHz~90kHz、より具体的に約85kHzであってよく、これは携帯電話のようなモバイル電子機器に適用する周波数と区別される帯域である。
【0084】
前記磁性部の85kHzの周波数において、透磁率は素材によって異なり得るが5以上、例えば5~150000であり、具体的な素材によって5~300、500~3500、または10000~150000であり得る。また、前記磁性部の85kHzの周波数において、透磁損失は素材によって異り得るが0以上、例えば0~50000であり、具体的な素材によって0~1000、1~100、100~1000、または5000~50000であり得る。
【0085】
具体的な一例として、前記磁性部が磁性粉末およびバインダー樹脂を含む高分子型磁性体の場合、前記磁性部の85kHzの周波数における透磁率は、例えば5~130、15~80、または10~50であり、透磁損失は、0~20、0~15、または0~5であり得る。
【0086】
<磁性部の物理的特性>
前記磁性部は一定の比で伸長され得る。例えば、前記磁性部の伸び率は0.5%以上であり得る。前記伸長特性は、高分子を適用しないセラミック系磁性体では得られ難いものであり、大面積の磁性部が衝撃により歪み等が発生しても損傷を減らし得る。具体的に、前記磁性部の伸び率は、0.5%以上、1%以上、または2.5%以上であり得る。前記伸び率の上限には特に制限はないが、伸び率向上のために高分子樹脂の含有量が多くなると、磁性部のインダクタンス等の特性が低下し得るので、前記伸び率は10%以内であることが好ましい。
【0087】
前記磁性部は、衝撃前後の特性変化率が少なく、一般的なフェライト磁性シートに比べて格段に優れる。本明細書において、ある特性の衝撃前後の特性変化率(%)は、次の式により算出し得る。特性変化率(%)=|衝撃前特性値-衝撃後特性値|/衝撃前特性値×100
【0088】
例えば、前記磁性部は、1mの高さから自由落下させて印加した衝撃前後のインダクタンス変化率が5%未満、または3%以下であり得る。より具体的に、前記インダクタンス変化率は、0%~3%、0.001%~2%、または0.01%~1.5%であり得る。前記範囲内であるとき、衝撃前後のインダクタンス変化率が相対的に少ないので、磁性部の安定性がより向上し得る。
【0089】
また、前記磁性部は、1mの高さから自由落下させて印加した衝撃前後の品質係数(Qファクタ;Ls/Rs)変化率が、0~5%、0.001%~4%、または0.01%~2.5%であり得る。前記範囲内であるとき、衝撃前後の特性変化が少ないので、磁性部の安定性と耐衝撃性とがより向上し得る。
【0090】
また、前記磁性部は、1mの高さから自由落下させて印加した衝撃前後の抵抗変化率が、0~2.8%、0.001%~1.8%、または0.1%~1.0%であり得る。前記範囲内であるとき、実際の衝撃と振動が加わる環境において繰り返し適用しても、抵抗値が一定レベル以下に良好に維持され得る。
【0091】
また、前記磁性部は、1mの高さから自由落下させて印加した衝撃前後の充電効率変化率が、0~6.8%、0.001%~5.8%、または0.01%~3.4%であり得る。前記範囲内であるとき、大面積の磁性部が衝撃や歪みが繰り返し発生しても特性をより安定して維持し得る。
【0092】
[空気循環部]
前記無線充電装置は、前記磁性部と前記シールド部との間に位置する空気循環部を含み得る。
【0093】
一般的な無線充電装置において、反磁場発生に起因して充電効率が急激に低下する問題を防止するために、シールド部が磁性部と一定の距離分離隔して配置されるが、これにより、磁性部とシールド部との間の空きスペースに空気循環部が設けられ得る。外部から前記空気循環部に流入した空気は、磁性部の表面と直接接触してから外部に放出されることにより、磁性部で発生する熱を循環させ、放熱特性および充電効率を同時に向上させ得る。また、前記空気循環部に流入する空気を外部の空調システムから供給されることにより、湿気による磁性部の変性問題までも解決し得る。
【0094】
前記空気循環部に流入した空気は、前記磁性部の表面と直接接触し得る。また、前記空気循環部に流入した空気は、前記シールド部の表面と直接接触し得る。また、前記空気循環部に流入した空気は、前記磁性部の表面と前記シールド部の表面とのいずれとも直接接触し得る。
【0095】
前記空気循環部内部の温度は、5℃~50℃であり、例えば、10℃~40℃、10℃~30℃、20℃~40℃、10℃~25℃、または15℃~30℃であり得る。
【0096】
また、前記空気循環部内部の湿度は30%~80%であり、例えば30%~70%、50%~60%、30%~60%、または40%~65%であり得る。前記空気循環部内部の湿度が前記範囲を満足すると、放熱特性を向上させるだけでなく、高い湿度に起因して生じ得る磁性部の変性問題を最小化し得る。
【0097】
本発明の一実現例によると、前記無線充電装置は、外部の空調システムから供給される空気が、前記磁性部の表面と直接接触して循環し得る空気循環部を含むことにより、前記空気循環部を含まない無線充電装置に比べて、充電効率を0.1%以上、具体的に0.2%~10%、より具体的に0.5%~5%まで向上させ得る。さらには、磁性部およびコイル部で発生する熱に起因して隣接する回路に発生し得る機器的な損傷を防止し得る。
【0098】
<空気循環部の適用>
図2図3Aおよび図4Aは、前記空気循環部を含む様々な無線充電装置200、300、400の断面図である。
【0099】
一例によると、図2に示すように、前記空気循環部240の片側または両側に配置され、空気が前記空気循環部240に流入するように連結された流入配管270と、前記空気循環部から空気を排出するように連結された排出配管280とをさらに含み得る。
【0100】
具体的に、前記無線充電装置200は、導電性ワイヤを含むコイル部210と、前記コイル部210の一面上に配置された磁性部220と、前記磁性部220と離隔して形成されたシールド部230と、前記磁性部220と前記シールド部230との間に位置し、前記磁性部220の表面と直接空気が接触する空気循環部240とを含み、前記空気循環部240の片側または両側に配置され、空気245が前記空気循環部240に流入するように連結された流入配管270と、前記空気循環部から空気245を排出するように連結された排出配管280とを含み得る。
【0101】
より具体的に、前記空気循環部240は、前記磁性部220の一面に接触して、外部の空調システムから供給される空気245が前記流入配管270を介して注入され、前記注入された空気が前記空気循環部240内で循環しながら、前記磁性部220で発生する熱を、前記排出配管280を介して外部に放出させ得る。この際、前記流入配管270を介して注入された空気は、前記シールド部230の表面と直接接触し得る。また、前記流入配管270を介して注入された空気が、前記シールド部230および前記磁性部220のいずれの表面にも直接接触すると、放熱効果を最大化し得る。前記流入配管270および排出配管280の大きさ、形状および材質は、本発明の効果を阻害しない範囲で、特に限定されない。
【0102】
一般的な無線充電装置は、湿った空気または埃などの流入を防ぐために密閉された構造を有するため、無線充電の際に発生する熱を放出するのに不利であり、特に湿った空気または埃などが注入されると、磁性部の変性を引き起こし得る。
【0103】
しかし、前述のように、流入配管が外部の空調システムと連結され、前記空調システムから供給された空気が前記流入配管に注入され循環することにより、前記磁性部で発生する熱を外部に放出し得る。さらには、空調システムからの湿度の低い乾燥した空気を前記磁性部表面にむらなく循環させ得るので、従来の湿気による磁性部の変性問題を解決し得る。
【0104】
一方、図3Aおよび図3Bは、それぞれ異なる例による無線充電装置の断面図、および前記無線充電装置に含まれる空気循環部の平面図を示すものである。
【0105】
図3Aおよび図3Bを参照すると、前記無線充電装置300は、前記磁性部320と前記シールド部330との間に位置し、前記磁性部320の表面と直接空気345が接触する空気循環部340を含み、前記空気循環部340は、前記空気が流動するよう形成されたガイド壁(guide wall)390をさらに含み得る。
【0106】
前記ガイド壁390が、前記磁性部320の表面と接触して配置すると、空気が前記磁性部320の表面とむらなく接触するように誘導し得る。
【0107】
また、前記ガイド壁390は、前記コイル部310が存在する領域に対応して配置され得る。一般に、コイル部は電磁波エネルギー密度が高いので、熱が最も多く蓄積され温度が最も高くなり得るため、前記コイル部が存在する領域に対応してガイド壁が配置されることにより、ガイド壁によって空気が循環して熱を放出させ得る。また、前記ガイド壁390は、前記コイル部310が存在する領域およびその他の領域にすべて配置されても良い。
【0108】
また、前記ガイド壁390は、ガイド壁固定部(図示せず)によって固定されてもよく、前記磁性部はその一部にガイド壁固定部を含み得る。前記ガイド壁固定部は、ガイド壁390を固定し得る限り、その位置、形状、大きさは特に限定されない。
【0109】
前記磁性部は、モールドによって所望の立体構造に成形可能なので、前記ガイド壁固定部は、前記磁性部を成形する際、側面、またはその上部の表面に制限なく所望の位置に設けられ得る。前記ガイド壁は、前記ガイド壁固定部によって固定されることにより、無線充電装置内、具体的には前記磁性部から脱落することなく固定され得る。または、前記ガイド壁は、接着剤を用いて磁性部に固定しても良い。
【0110】
また、前記ガイド壁は、耐熱プラスチック素材であってよく、具体的に、ポリプロピレン、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニルスルフィド、およびポリエーテルエーテルケトンからなる群より選択される少なくとも1種を含み得る。前記ガイド壁の厚さおよび幅は特に限定しないが、例えば、厚さが1mm~3mm、1mm~2.5mm、1.5mm~3mm、1.5mm~2.5mm、または2mm~3mmであり、幅は、0.1mm~6mm、0.1mm~5mm、0.1mm~3mm、0.5mm~4mm、または0.3mm~4mmであり得る。
【0111】
前記ガイド壁による空気の移動経路の全長は、前記磁性部の縁を基準に、25%~500%、具体的に50%~400%、より具体的に75%~300%であり得る。前記空気の移動経路の全長が前記範囲を満足すると、空気が前記磁性部の表面にむらなく循環し得るので、放熱特性をさらに向上させ得る。
【0112】
一方、図4Aは、本発明のまた他の実現例による無線充電装置の断面図を示すものであり、図4Bは、前記無線充電装置に含まれる磁性部の斜視図を示すものであり、図4C図4Eは、前記無線充電装置に含まれる様々な形状の磁性部の内部を説明するための平面図を示すものである。
【0113】
図4A図4Eを参照すると、前記無線充電装置400は、前記磁性部420、420a、420b、420cが、前記空気循環部440からの空気が流入する少なくとも1つのホール(hole)490、および前記磁性部420、420a、420b、420cの内部に前記ホール490と連結され前記空気445が循環するように形成された冷却流路(cooling channel)495a、495b、495cをさらに含み得る。
【0114】
前記磁性部420、420a、420b、420cはモールドによって立体構造に形成され得るので、前記磁性部を成形する際、前記ホール490および前記冷却流路495a、495b、495cを前記磁性部内部に設けられ得る。また、前記無線充電装置400は、前記空気循環部440の片側に配置され、空気が前記空気循環部440に流入するように連結された流入配管470と、前記磁性部420の片側に配置され、前記冷却流路495a、495b、495cから空気を排出するように連結された排出配管480とをさらに含み得る。
【0115】
図4Bは、前記磁性部420内部に存在するホール490と、前記磁性部420の一方側に配置され、空気を排出するように連結された排出配管480とを含む磁性部420を示すものである。前記流入配管470から流入した空気445が前記ホール490を介して前記磁性部420の内部を通過することにより、放熱効果を最大化し得る。
【0116】
また、図4C図4Eは、前記磁性部420a、420b、420cの内部に前記ホール490と連結されて前記空気が循環するように形成された冷却流路495a、495b、495cの様々な形状を示すものである。また、前記排出配管480は、前記磁性部内部に位置する冷却流路495a、495b、495cと連結され得る。
【0117】
前記冷却流路の形状は、本発明の効果を阻害しない限り限定しないが、例えば、曲線状流路、直線状流路または蛇行状流路を含み得る。
【0118】
具体的に、図4Cに示すように、前記冷却流路495aは曲線状の流路であり得る。また、図4Dに示すように、前記冷却流路495bは直線状の流路であり得る。また、図4Eに示すように、前記冷却流路495cは蛇行状の流路であり得る。
【0119】
前記ホール490は、直径が0.5mm~4.5mm、具体的に1mm~3mm、より具体的に1.5mm~2.5mmであり得る。
【0120】
また、前記冷却流路495a、495b、495cは、直径が0.5mm~4.5mm、具体的に1mm~3mm、より具体的に1.5mm~2.5mmであり得る。また、前記冷却流路およびホールの直径は互いに同一かまたは異なり得る。前記冷却流路の直径が前記範囲を超えると充電効率が低下することがあり、前記冷却流路の直径が前記範囲の未満であると、外部から流入した空気が前記冷却流路を介して循環する領域が狭くなり得るため、放熱特性が低下し得る。
【0121】
前記冷却流路495a、495b、495cは、前記磁性部420a、420b、420cの総体積を基準に、1%~40%、具体的に3%~30%、より具体的に5%~20%の総内部体積を有し得る。
【0122】
前記冷却流路は、前記コイル部が存在する領域に対応して配置され、前記冷却流路によって電磁波エネルギー密度が高くて熱が多く蓄積されるコイル部の熱を外部に放出することにより、放熱効果を最大化し得る。また、前記冷却流路は、前記コイル部が存在する領域、およびその他の領域に配置されてもよい。
【0123】
[微小流路]
図6に示すように、前記実現例による無線充電装置600は、前記磁性部620の内部または隣接部に配置された微小流路695を含み得る。これにより、前記磁性部620で発生する熱を効率よく外部に排出し得る。
【0124】
前記微小流路の形状は、前記磁性部の熱を流体によって外部に伝達しやすくするための形状であれば特に限定されない。図7Aは、内部に微小流路を含む磁性部の平面図を示すものである。図7Aに示すように、前記微小流路695は、流入口670に注入された流体が広い面積を循環した後、排出口680から抜け出るように設計され得る。
【0125】
一方、前記磁性部において熱が主に発生する領域はコイル部に対応する領域なので、前記微小流路はコイル部が存在する領域に対応して配置され得る。言い換えると、前記微小流路は、コイル部内で導電性ワイヤの密度の少ない中央部にはほとんど配置されなくてもよい。
【0126】
前記微小流路の内径は0.1mm~5mmであり得る。前記範囲内であるとき、磁性素材の体積当たりの磁気特性を保ちながら、円滑な流体の流れによって放熱特性をより高め得る。より具体的に、前記微小流路の内径は、0.5mm~3mm、0.5mm~2mm、2mm~5mmであり得る。
【0127】
図7Aに示すように、前記微小流路695は磁性部620の内部に配置され得る。この場合、磁性部の内部で発生する熱を効果的に処理できるという利点がある。前記微小流路が前記磁性部の内部に配置される構造は様々に設計され得る。
【0128】
一例として、内部に微小流路を有するようにモールドによって高分子型磁性体を成形し得る。この場合、微小流路は磁性部内部の空きスペースと定義し得る。
【0129】
他の例として、微小流路が挿入される内部空間を有するようモールドによって高分子型磁性体を成形した後、微小流路を挿入し得る。この場合、微小流路は、金属またはその他の熱伝導性素材で予め作製した後、高分子型磁性体内に挿入され得る。
【0130】
また他の例として、複数の磁性シートの間に微小流路を挿入して積層することにより、微小流路が挿入された磁性シート積層体を製造し得る。
【0131】
前記微小流路は、前記磁性部の総体積を基準に、5%~70%の総内部体積を有し得る。前記範囲内であるとき、磁性部の電磁波遮蔽能と放熱特性とを同時に向上させるのにより有利であり得る。より具体的に、前記微小流路は、前記磁性部の総体積を基準に、5%~40%、20%~50%、または40%~70%の総内部体積を有し得る。
【0132】
または、図8Bに示すように、前記微小流路695は磁性部620の隣接部に配置され得る。一例として、前記微小流路695は、前記磁性部620と前記シールド部630との間に配置され得る。具体的に、前記微小流路695は放熱部640の内部に形成され、前記放熱部640が前記磁性部620の隣接部に配置され得る。例えば、前記放熱部640が前記磁性部620の一面に付着され得る。具体的に、前記放熱部640が前記磁性部620の前記シールド部630に向かう一面に付着され得る。
【0133】
前記放熱部は熱伝導性素材からなり得る。前記熱伝導性素材は、金属系、カーボン系、セラミック系素材などを含み得る。また、前記熱伝導性素材は、金属系、カーボン系、セラミック系素材などがバインダー樹脂に分散された複合素材であり得る。
【0134】
または、前記微小流路は、前記磁性部と前記コイル部との間に配置され、磁性部とコイル部とで発生する熱を同時に処理し得る。
【0135】
[冷却器および循環ポンプ]
前記無線充電装置は、前記微小流路と連結される冷却器をさらに含み得る。図8Aおよび図8Bを参照すると、一実現例による無線充電装置600は、前記微小流路695に連結される冷却器15を含み得る。
【0136】
前記冷却器15は、前記無線充電装置のハウジング601の外部に配置され得る。前記冷却器は、前記流体を効果的に冷却するための方式および構造を採用し得る。例えば、前記冷却器は、空冷式または水冷式により前記流体を冷却し得る。
【0137】
前記冷却器は、防水および防塵のために密閉された構造を有しながら前記微小流路に連結され得る。図8Aおよび図8Bに示すように、前記微小流路695の流入口および俳出口に連結流路16を介して前記冷却器15と連結され得る。
【0138】
前記無線充電装置の冷却器として、前記電気自動車に基本的に設けられる冷却設備を用いることができる。
【0139】
例えば、前記冷却器は、自動車のエアコンを含み得る。具体的に、図9に示すように、移動手段1の内部に設けられたエアコンが冷却器15として用いられ、無線充電装置600の微小流路の流入口および排出口に連結された連結流路16と前記エアコンとが連結され得る。これにより、別途の冷却器を製作しなくても、効果的な放熱が可能となり得る。
【0140】
また、前記無線充電装置は、前記微小流路内の流体の流れを発生させるための装置、例えば循環ポンプをさらに備え得る。
【0141】
[流体]
前記無線充電装置は、前記微小流路と前記冷却器とを循環しながら流れる冷却のための流体をさらに含み得る。前記流体は、前記磁性部で発生する熱を外部に伝達し得る。具体的に、前記流体は前記磁性部で発生する熱を前記冷却器に伝達し得る。
【0142】
前記流体は気体または液体であり、例えば、空気、水、またはその他冷媒として用いられる液相または気相の流体であり得る。
【0143】
具体的に、前記流体は、空気、水、オイル(例えばエンジンオイル)、アルコール(例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、不凍液)、またはこれらの混合物であり得る。
【0144】
前記流体の熱伝導率は、20℃にて0.022W/m・K~0.69W/m・Kであり、例えば、0.022W/m・K~0.038W/m・K、0.57W/m・K~0.69W/m・K、0.13W/m・K~0.15W/m・K、または0.24W/m・K~0.69W/m・Kであり得る。
【0145】
前記流体の密度は、20℃にて0.75kg/m~1100kg/mであり、例えば、0.75kg/m~1.39kg/m、840kg/m~1000kg/m、800kg/m~900kg/m、または840kg/m~1100kg/mであり得る。
【0146】
前記流体の熱容量は、20℃にて1005J/kg・K~4250J/kg・Kであり、例えば、1005J/kg・K~1023J/kg・K、4150J/kg・K~4250J/kg・K、1700J/kg・K~2500J/kg・K、または2500J/kg・K~4250J/kg・Kであり得る。
【0147】
前記流体の熱拡散率は、20℃にて6×10-8/s~4960×10-8/sであり、例えば1570×10-8/s~4960×10-8/s、10×10-8/s~20×10-8/s、6×10-8/s~10×10-8/s、または9×10-8/s~20×10-8/sであり得る。
【0148】
一実現例によると、前記流体は、1気圧および20℃にて0.022W/m・K~0.038W/m・Kの熱伝導率、0.75kg/m~1.39kg/mの密度、1005J/kg・K~1023J/kg・Kの熱容量、1570×10-8/s~4960×10-8/sの熱拡散率を有し得る。
【0149】
他の実現例によると、前記流体は、20℃にて0.57W/m・K~0.69W/m・Kの熱伝導率、840kg/m~1000kg/mの密度、4150J/kg・K~4250J/kg・Kの熱容量、10×10-8/s~20×10-8/sの熱拡散率を有し得る。
【0150】
また他の実現例によると、前記流体は、20℃にて0.13W/m・K~0.15W/m・Kの熱伝導率、800kg/m~900kg/mの密度、1700J/kg・K~2500J/kg・Kの熱容量、6×10-8/s~10×10-8/sの熱拡散率を有し得る。
【0151】
また他の実現例によると、前記流体は、20℃にて0.24W/m・K~0.69W/m・Kの熱伝導率、840kg/m~1100kg/mの密度、2500J/kg・K~4250J/kg・Kの熱容量、9×10-8/s~20×10-8/sの熱拡散率を有し得る。
【0152】
[支持部]
図6に示すように、前記無線充電装置600は、前記コイル部610を支持する支持部660をさらに含み得る。前記支持部の材質および構造は、無線充電装置に使用される通常の支持部の材質および構造を採用し得る。前記支持部は、平板構造またはコイルを固定できるように、コイル部の形状に沿って溝が掘られた構造を有し得る。
【0153】
[ハウジング]
図8Aおよび図8Bに示すように、前記実現例による無線充電装置600は、前述の構成要素を収容するハウジング601をさらに含み得る。
【0154】
前記ハウジングは、前記コイル部、シールド部、磁性部などの構成要素が適切に配置され組み立てられ得るようにする。前記ハウジングの材質および構造は、無線充電装置に使用される通常のハウジングの材質および構造を採用することができ、その内部に含まれる構成要素に応じて適切に設計され得る。
【0155】
[スペーサ]
また、前記実現例による無線充電装置は、前記シールド部と磁性部との間の空間を確保するためのスペーサをさらに含み得る。前記スペーサの材質および構造は、無線充電装置に用いられる通常のハウジングの材質および構造を採用し得る。
【0156】
(移動手段)
前記無線充電装置は、送信機と受信機との間の大容量の電力伝送を必要とする電気自動車のような移動手段などに有用に使用され得る。
【0157】
図10は、無線充電装置が適用された移動手段、具体的に電気自動車を示すものであり、下部に無線充電装置を備え、電気自動車用無線充電システムが設けられた駐車区域において無線で充電され得る。
【0158】
図10を参照すると、一実現例による移動手段1は、前記実現例による無線充電装置を受信機21として含む。前記無線充電装置は、移動手段1の無線充電の受信機21として機能し、無線充電システムの送信機22から電力供給を受け得る。
【0159】
このように、前記移動手段は無線充電装置を含み、前記無線充電装置は前述のような構成を有する。
【0160】
具体的に、前記移動手段に含まれる無線充電装置は、コイル部と、前記コイル部上に配置されるシールド部と、前記コイル部と前記シールド部との間に配置される磁性部と、前記磁性部の内部または隣接部に配置される流路とを含み、前記流路に冷却流体が流入して前記磁性部と接触する。
【0161】
前記移動手段に含まれる無線充電装置の各構成要素の構成および特徴は、前述の通りである。
【0162】
前記移動手段は、前記無線充電装置から電力伝送を受けるバッテリーをさらに含み得る。前記無線充電装置は、無線で電力伝送を受けて前記バッテリーに伝達し、前記バッテリーは前記電気自動車の駆動系に電力を供給し得る。前記バッテリーは、前記無線充電装置またはその他追加の有線充電装置から伝達される電力によって充電され得る。
【0163】
また、前記移動手段は、充電に関する情報を無線充電システムの送信機に伝達する信号伝送機をさらに含み得る。このような充電に関する情報は、充電速度のような充電効率、充電状態などであり得る。
【符号の説明】
【0164】
1:移動手段(電気自動車)
2:射出成形機
3:モールド
15:冷却器
16:連結流路
21:受信機
22:送信機
100、100'、200、300、400、500、600:無線充電装置
110、110'、210、310、410、510、610:コイル部
120、120'、220、320、420、420a、420b、420c、520、620:磁性部
130、130'、230、330、430、530、630:シールド部
140、140'、240、340、440、540:空気循環部
145、245、345、445、555:空気(流体)
160、560、660:支持部
270、370、470:流入配管
280、380、480:排出配管
390:ガイド壁
490:ホール
495a、495b、495c:冷却流路
501、601:ハウジング
621:原料組成物
640:放熱部
695:微小流路
670:流入口
680:排出口
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10