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  • 特許-設定方法、通信システム及び無線親機 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-09
(45)【発行日】2023-08-18
(54)【発明の名称】設定方法、通信システム及び無線親機
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/11 20180101AFI20230810BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20230810BHJP
   H04W 12/08 20210101ALI20230810BHJP
【FI】
H04W76/11
H04W84/12
H04W12/08
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020015245
(22)【出願日】2020-01-31
(65)【公開番号】P2021125703
(43)【公開日】2021-08-30
【審査請求日】2022-09-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500112146
【氏名又は名称】サイレックス・テクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】桑名 哲也
(72)【発明者】
【氏名】大久保 達弘
(72)【発明者】
【氏名】辰己 雅一
【審査官】竹内 亨
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-039515(JP,A)
【文献】特表2016-502768(JP,A)
【文献】特開2015-056778(JP,A)
【文献】特開2010-200371(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04B 7/24-7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の無線子機と、前記複数の無線子機の各々と無線ネットワークを介して通信可能な無線親機と、前記無線ネットワークを介して前記無線親機と通信可能な端末装置とを備える通信システムにおける前記複数の無線子機の設定方法であって、
(a)前記複数の無線子機の各々が当該無線子機と前記無線親機との通信に関する所定の設定の実行対象であるか否かを示す初期設定フラグを前記端末装置に記憶するステップと、
)前記無線親機と前記複数の無線子機の各々とを、前記無線ネットワークを介して接続するステップと、
)前記複数の無線子機を個々に識別するためにそれぞれの複数の識別情報を取得し、前記初期設定フラグと関連付けて記憶するステップと、
)前記複数の識別情報に基づいて、且つ、前記初期設定フラグを参照することにより、前記複数の無線子機のうち特定の無線子機が前記所定の設定の実行対象であると決定し、且つ、前記複数の無線子機のうち前記特定の無線子機以外の他の無線子機が前記所定の設定の実行対象でないと決定するステップと、
)前記無線親機から前記特定の無線子機に対して、前記所定の設定を実行するための設定情報を送信し、且つ、前記無線親機から前記他の無線子機に対して、前記設定情報を送信しないステップと、を含む
設定方法。
【請求項2】
前記無線ネットワークは、第1の無線ネットワーク及び第2の無線ネットワークを含み、
前記()において、第1のSSID(Service Set Identifier)により、前記無線親機と前記複数の無線子機の各々とを、前記第1の無線ネットワークを介して接続し、
前記通信方法は、さらに、
)前記所定の設定の実行後に、前記第1のSSIDとは異なる第2のSSIDにより、前記無線親機と前記特定の無線子機とを、前記第2の無線ネットワークを介して接続するステップを含む
請求項1に記載の設定方法。
【請求項3】
前記設定情報は、前記第2のSSID、認証方式情報、暗号化方式情報、及び、暗号化
キーの少なくとも1つを含む
請求項2に記載の設定方法。
【請求項4】
前記複数の無線子機の各々は、
前記無線ネットワークを介して前記無線親機と通信可能なステーションと、
前記ステーションに接続された1又は複数のデバイスと、を有し、
前記複数の識別情報は、当該1又は複数のデバイスに予め割り当てられた固有の識別子を含む
請求項1~3のいずれか1項に記載の設定方法。
【請求項5】
無線ネットワークにそれぞれ接続された無線親機、複数の無線子機及び端末装置を備える通信システムであって、
前記端末装置は、
前記複数の無線子機を個々に識別するためにそれぞれの複数の識別情報を、前記無線親機から取得する取得部と、
前記複数の無線子機の各々が、前記複数の識別情報と、当該無線子機と前記無線親機との通信に関する所定の設定の実行対象であるか否かを示す初期設定フラグと関連付けて記憶する記憶部と、
前記複数の識別情報に基づいて、且つ、前記初期設定フラグを参照することにより、前記複数の無線子機のうち特定の無線子機が前記所定の設定の実行対象であると決定し、且つ、前記複数の無線子機のうち前記特定の無線子機以外の他の無線子機が前記所定の設定の実行対象でないと決定する決定部と、
前記所定の設定を実行するための設定情報を前記無線親機に送信する第1の通信部と、を有し、
前記無線親機は、前記端末装置から送信された前記設定情報を前記特定の無線子機に転送し、且つ、前記設定情報を前記他の無線子機に転送しない第2の通信部を有する
通信システム。
【請求項6】
複数の無線子機の各々と無線ネットワークを介して通信可能な無線親機であって、
前記複数の無線子機を個々に識別するためにそれぞれの複数の識別情報を取得する取得部と、
前記複数の無線子機の各々が、前記複数の識別情報と、当該無線子機と前記無線親機との通信に関する所定の設定の実行対象であるか否かを示す初期設定フラグと関連付けて記憶する記憶部と、
前記複数の識別情報に基づいて、且つ、前記初期設定フラグを参照することにより、前記複数の無線子機のうち特定の無線子機が前記所定の設定の実行対象であると決定し、且つ、前記複数の無線子機のうち前記特定の無線子機以外の他の無線子機が前記所定の設定の実行対象でないと決定する決定部と、
前記所定の設定を実行するための設定情報を前記特定の無線子機に送信し、且つ、前記設定情報を前記他の無線子機に送信しない通信部と、を備える
無線親機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設定方法、通信システム及び無線親機に関する。
【背景技術】
【0002】
無線LAN(Local Area Network)にそれぞれ接続された無線親機及び複数の無線子機を備える通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この通信システムでは、無線親機と複数の無線子機の各々との通信を開始するための事前準備として、無線LANインタフェースを有する複数の無線子機の各々に対して初期設定を行う必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-61278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した初期設定を行う際には、ユーザは、無線子機と端末装置とを例えば有線LANケーブル又はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等の通信ケーブルで接続した状態で、端末装置を操作することにより初期設定を行う。そのため、ユーザは、無線子機の初期設定を1台ずつ手作業で行わなければならず、非常に手間がかかるという課題が生じる。また、複数の無線子機の各々が例えば機器に組み込まれているなど、既に特定の場所に配置されている場合には、ユーザは、それぞれの場所で初期設定を行う必要も生じる。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の無線子機の各々に対して所定の設定を効率良く実行することができる通信方法、通信システム及び無線親機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る設定方法は、複数の無線子機と、前記複数の無線子機の各々と無線ネットワークを介して通信可能な無線親機と、前記無線ネットワークを介して前記無線親機と通信可能な端末装置とを備える通信システムにおける前記複数の無線子機の設定方法であって、(a)前記複数の無線子機の各々が当該無線子機と前記無線親機との通信に関する所定の設定の実行対象であるか否かを示す初期設定フラグを前記端末装置に記憶するステップと、(b)前記無線親機と前記複数の無線子機の各々とを、前記無線ネットワークを介して接続するステップと、(c)前記複数の無線子機を個々に識別するためにそれぞれの複数の識別情報を取得し、前記初期設定フラグと関連付けて記憶するステップと、(d)前記複数の識別情報に基づいて、且つ、前記初期設定フラグを参照することにより、前記複数の無線子機のうち特定の無線子機が前記所定の設定の実行対象であると決定し、且つ、前記複数の無線子機のうち前記特定の無線子機以外の他の無線子機が前記所定の設定の実行対象でないと決定するステップと、(e)前記無線親機から前記特定の無線子機に対して、前記所定の設定を実行するための設定情報を送信し、且つ、前記無線親機から前記他の無線子機に対して、前記設定情報を送信しないステップと、を含む。
【0007】
本態様によれば、複数の識別情報に基づいて、且つ、実行対象情報を参照することにより、複数の無線子機のうち特定の無線子機を所定の設定の実行対象として決定し、設定情報を特定の無線子機に送信する。これにより、無線親機と複数の無線子機の各々とを無線ネットワークを介して接続した状態で、設定情報を特定の無線子機に送信することができ、複数の無線子機の各々に対して所定の設定を効率良く実行することができる。
【0008】
例えば、前記無線ネットワークは、第1の無線ネットワーク及び第2の無線ネットワークを含み、前記(a)において、第1のSSID(Service Set Identifier)により、前記無線親機と前記複数の無線子機の各々とを、前記第1の無線ネットワークを介して接続し、前記通信方法は、さらに、(e)前記所定の設定の実行後に、前記第1のSSIDとは異なる第2のSSIDにより、前記無線親機と前記特定の無線子機とを、前記第2の無線ネットワークを介して接続するステップを含むように構成してもよい。
【0009】
本態様によれば、所定の設定の実行時における第1のSSIDは、所定の設定の実行完了後の通信時における第2のSSIDと異なる。これにより、所定の設定に応じた第1のSSIDにより、無線親機と複数の無線子機の各々とを効率良く接続することができる。
【0010】
例えば、前記設定情報は、前記第2のSSID、認証方式情報、暗号化方式情報、及び、暗号化キーの少なくとも1つを含むように構成してもよい。
【0011】
本態様によれば、無線親機と複数の無線子機の各々との通信を開始するための事前準備に必要な設定情報を、特定の無線子機に送信することができる。
【0012】
例えば、前記複数の無線子機の各々は、前記無線ネットワークを介して前記無線親機と通信可能なステーションと、前記ステーションに接続された1又は複数のデバイスと、を有し、前記複数の識別情報は、当該1又は複数のデバイスに予め割り当てられた固有の識別子を含むように構成してもよい。
【0013】
本態様によれば、デバイスに予め割り当てられた固有の識別子に基づいて、且つ、実行対象情報を参照することにより、複数の無線子機のうち特定の無線子機を、デバイスと関連付けた上で所定の設定の実行対象として決定することができる。
【0014】
本発明の一態様に係る通信システムは、無線ネットワークにそれぞれ接続された無線親機、複数の無線子機及び端末装置を備える通信システムであって、前記端末装置は、前記複数の無線子機を個々に識別するためにそれぞれの複数の識別情報を、前記無線親機から取得する取得部と、前記複数の無線子機の各々が、前記複数の識別情報と、当該無線子機と前記無線親機との通信に関する所定の設定の実行対象であるか否かを示す初期設定フラグと関連付けて記憶する記憶部と、前記複数の識別情報に基づいて、且つ、前記初期設定フラグを参照することにより、前記複数の無線子機のうち特定の無線子機が前記所定の設定の実行対象であると決定し、且つ、前記複数の無線子機のうち前記特定の無線子機以外の他の無線子機が前記所定の設定の実行対象でないと決定する決定部と、前記所定の設定を実行するための設定情報を前記無線親機に送信する第1の通信部と、を有し、前記無線親機は、前記端末装置から送信された前記設定情報を前記特定の無線子機に転送し、且つ、前記設定情報を前記他の無線子機に転送しない第2の通信部を有する。
【0015】
本態様によれば、端末装置の決定部は、複数の識別情報に基づいて、且つ、実行対象情報を参照することにより、複数の無線子機のうち特定の無線子機を所定の設定の実行対象として決定する。端末装置の第1の通信部は、設定情報を、無線親機を介して特定の無線子機に送信する。これにより、無線親機と複数の無線子機の各々とを無線ネットワークを介して接続した状態で、設定情報を特定の無線子機に送信することができ、複数の無線子機の各々に対して所定の設定を効率良く実行することができる。
【0016】
また、本発明の一態様に係る無線親機は、複数の無線子機の各々と無線ネットワークを介して通信可能な無線親機であって、前記複数の無線子機を個々に識別するためにそれぞれの複数の識別情報を取得する取得部と、前記複数の無線子機の各々が、前記複数の識別情報と、当該無線子機と前記無線親機との通信に関する所定の設定の実行対象であるか否かを示す初期設定フラグと関連付けて記憶する記憶部と、前記複数の識別情報に基づいて、且つ、前記初期設定フラグを参照することにより、前記複数の無線子機のうち特定の無線子機が前記所定の設定の実行対象であると決定し、且つ、前記複数の無線子機のうち前記特定の無線子機以外の他の無線子機が前記所定の設定の実行対象でないと決定する決定部と、前記所定の設定を実行するための設定情報を前記特定の無線子機に送信し、且つ、前記設定情報を前記他の無線子機に送信しない通信部と、を備える。
【0017】
本態様によれば、決定部は、複数の識別情報に基づいて、且つ、実行対象情報を参照することにより、複数の無線子機のうち特定の無線子機を所定の設定の実行対象として決定する。通信部は、設定情報を特定の無線子機に送信する。これにより、無線親機と複数の無線子機の各々とを無線ネットワークを介して接続した状態で、設定情報を特定の無線子機に送信することができ、複数の無線子機の各々に対して所定の設定を効率良く実行することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の一態様に係る通信方法等によれば、複数の無線子機の各々に対して所定の設定を効率良く実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】実施の形態1に係る通信システムの概要を示す図である。
図2】実施の形態1に係る通信システムの機能構成を示すブロック図である。
図3】実施の形態1に係る管理テーブルの一例を示す図である。
図4】実施の形態1に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図5】実施の形態2に係る通信システムの機能構成を示すブロック図である。
図6】実施の形態2に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0021】
(実施の形態1)
[1-1.通信システムの概要]
まず、図1を参照しながら、実施の形態1に係る通信システム2の概要について説明する。図1は、実施の形態1に係る通信システム2の概要を示す図である。
【0022】
図1に示すように、通信システム2は、無線親機4と、複数の無線子機6(6a,6b,6c,6d,6e,6f)と、端末装置8とを備えている。無線親機4、複数の無線子機6及び端末装置8の各々は、無線ネットワーク10に接続されている。無線ネットワーク10は、例えばIEEE802.11シリーズに準拠した無線LANで構築されている。
【0023】
無線親機4は、無線LANにおけるアクセスポイント(AP)として機能する。無線親機4は、複数の無線子機6及び端末装置8の各々との間で無線通信する。
【0024】
複数の無線子機6(6a~6f)の各々は、ステーション12(12a,12b,12c,12d,12e,12f)と、デバイス14(14a,14b,14c,14d,14e,14f)とを有している。ステーション12は、無線LANにおけるステーション(STA)として機能し、無線親機4との間で無線通信する。デバイス14は、通信ケーブルを介してステーション12と接続されたデバイスであり、ステーション12との間で有線通信(シリアル通信)する。デバイス14は、例えば工場や倉庫等の施設で運用される走行車、介護施設に設置される介護用ベッド等である。本実施の形態では、無線子機6のステーション12は、デバイス14と1対1で接続されている場合について説明するが、無線子機6のステーション12は、複数のデバイス14と接続されていてもよい。
【0025】
ここで、本実施の形態では、ユーザが通信システム2を購入した段階において、複数の無線子機6(6a~6f)の各々にはIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられていない前提で説明するが、予め固定で任意にIPアドレスが割り当てられていてもよい。
【0026】
端末装置8は、例えばユーザにより操作されるタブレット端末又はスマートフォン等であり、無線親機4との間で無線通信する。端末装置8には、複数の無線子機6の各々に対して初期設定(所定の設定の一例)を実行するためのアプリケーションプログラムがインストールされている。
【0027】
初期設定とは、ユーザが通信システム2を購入した後に最初に行う設定であって、端末装置8が、複数の無線子機6の各々との通信を行うための設定である。初期設定は、複数の無線子機6の各々のステーション12に対して実行される。
【0028】
なお、図1に示した通信システム2の構成要素の数は、一例に過ぎない。本実施の形態では、例えば無線親機4を1台配置したが、これに限定されず、無線親機4を複数台配置してもよい。また、本実施の形態では、例えば無線子機6を6台配置したが、これに限定されず、無線子機6を5台以下又は7台以上配置してもよい。
【0029】
[1-2.通信システムの機能構成]
次に、図2及び図3を参照しながら、実施の形態1に係る通信システム2の機能構成について説明する。図2は、実施の形態1に係る通信システム2の機能構成を示すブロック図である。図3は、実施の形態1に係る管理テーブル28の一例を示す図である。
【0030】
図2に示すように、無線親機4は、通信部16(第2の通信部の一例)を有している。通信部16は、複数の無線子機6及び端末装置8の各々との間で各種データを送受信する。
【0031】
複数の無線子機6の各々は、通信部18を有している。通信部18は、ステーション12に備えられ、無線親機4との間で各種データを送受信する。
【0032】
端末装置8は、通信部20(第1の通信部の一例)と、取得部22と、記憶部24と、決定部26とを有している。通信部20は、無線親機4との間で各種データを送受信する。
【0033】
取得部22は、通信部20により受信された複数の識別情報を取得する。複数の識別情報はそれぞれ、複数の無線子機6を個々に識別するための情報である。識別情報は、例えば、a)ステーション12に割り当てられたMACアドレス、b)ステーション12に割り当てられたIPアドレス、及び、c)デバイス14に予め割り当てられた固有の識別子であるデバイスID(Identification)を含む。なお、IPアドレスは、複数の無線子機6の各々に対して初期設定を実行する際から割り当てられ、その後の通信にも用いられる。取得部22は、取得した複数の識別情報を記憶部24の管理テーブル28(後述する)に記憶させる。
【0034】
記憶部24は、設定情報及び管理テーブル28(実行対象情報の一例)を記憶する。設定情報は、複数の無線子機6の各々に対して初期設定を実行するための情報であり、例えば、第2のSSID(Service Set Identifier)、認証方式情報、暗号化方式情報、及び、暗号化キーの少なくとも1つを含む。なお、第2のSSIDは、複数の無線子機6の初期設定の完了後において、無線親機4と複数の無線子機6の各々との通信に使用されるSSIDであり、複数の無線子機6の各々の初期設定に使用される第1のSSID(後述する)とは異なるSSIDである。
【0035】
管理テーブル28は、例えば図3に示すようなデータテーブルである。管理テーブル28には、複数の無線子機6に関するデータとして、例えば、a)ステーション12のステーションID、b)ステーション12のMACアドレス、c)ステーション12のIPアドレス、d)デバイス14のデバイスID、及び、e)初期設定フラグが格納されている。
【0036】
初期設定フラグは、無線子機6が初期設定の実行対象であるか否かを示す情報である。初期設定フラグが立っている場合(図3において「〇」が記載されている場合)は、無線子機6が初期設定の実行対象であることを示す。一方、初期設定フラグが立っていない場合(図3において「-」が記載されている場合)は、無線子機6が初期設定の実行対象でないことを示す。
【0037】
なお、ステーション12のMACアドレス及びIPアドレス、並びに、デバイス14のデバイスIDは、取得部22により管理テーブル28に記憶される。また、ステーションID及び初期設定フラグは、例えばユーザが端末装置8を操作することにより、管理テーブル28に予め登録される。
【0038】
図3に示すように、管理テーブル28の1行目には、無線子機6aに関するデータが格納されている。具体的には、管理テーブル28の1行目には、a)ステーション12aのステーションID「STA1」、b)ステーション12aのMACアドレス「A1:11:22:33:44:55」、c)ステーション12aのIPアドレス「192.168.0.1」、d)デバイス14aのデバイスID「100」、及び、e)初期設定フラグ「〇」が格納されている。
【0039】
また、管理テーブル28の2行目には、無線子機6bに関するデータが格納されている。具体的には、管理テーブル28の2行目には、a)ステーション12bのステーションID「STA2」、b)ステーション12bのMACアドレス「B1:11:22:33:44:55」、c)ステーション12bのIPアドレス「192.168.0.2」、d)デバイス14bのデバイスID「101」、及び、e)初期設定フラグ「〇」が格納されている。
【0040】
また、管理テーブル28の3行目には、無線子機6cに関するデータが格納されている。具体的には、管理テーブル28の3行目には、a)ステーション12cのステーションID「STA3」、b)ステーション12cのMACアドレス「C1:11:22:33:44:55」、c)ステーション12cのIPアドレス「192.168.0.5」、d)デバイス14cのデバイスID「102」が格納され、e)初期設定フラグには値が格納されていない。
【0041】
決定部26は、取得部22により取得された複数の識別情報に基づいて、無線親機4に接続されている複数の無線子機6を認識する。また、決定部26は、管理テーブル28に格納された初期設定フラグを参照することにより、無線親機4に接続されている複数の無線子機6の各々が初期設定の実行対象であるか否かを決定する。図3に示す例では、決定部26は、無線子機6a,6bが初期設定の実行対象であると決定し、無線子機6cが初期設定の実行対象でないと決定する。
【0042】
[1-3.通信システムの動作]
次に、図4を参照しながら、実施の形態1に係る通信システム2の動作について説明する。図4は、実施の形態1に係る通信システム2の動作を示すシーケンス図である。なお、図4では、説明の都合上、複数の無線子機6(6a~6f)のうち無線子機6a,6bの各動作のみ図示し、他の無線子機6c~6fの各動作については図示を省略してある。
【0043】
図4に示すように、まず、端末装置8の通信部20は、接続要求コマンドを無線親機4に送信する(S101)。この接続要求コマンドは、無線親機4に対して、第1のSSIDにより無線親機4と複数の無線子機6の各々との無線ネットワーク10(第1の無線ネットワーク)を介した無線接続を確立するように要求するためのコマンドである。ここで、第1のSSIDは、複数の無線子機6の各々の初期設定用のSSIDである。
【0044】
無線親機4の通信部16は、端末装置8からの接続要求コマンドを受信する。無線親機4の通信部16は、受信した接続要求コマンドに基づいて、無線親機4と複数の無線子機6の各々との無線接続を確立するための接続処理を実行する(S102)。これにより、第1のSSIDによる、無線親機4と複数の無線子機6の各々との無線接続が確立される(S103,S104)。この時、無線親機4の通信部16は、複数の無線子機6の各々のステーション12のMACアドレス及びIPアドレスを取得する。ここで、複数の無線子機6の各々のIPアドレスは、無線接続を確立した無線親機4により割り当てられてもよいし、無線親機4と無線ネットワーク10を介して接続されたサーバにより割り当てられてもよい。なお、IPアドレスの割り当ては、例えば、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバにより実行される。
【0045】
端末装置8の通信部20は、第1の送信要求コマンドを無線親機4に送信する(S105)。この第1の送信要求コマンドは、無線親機4に対して、複数の無線子機6の各々のステーション12のMACアドレス及びIPアドレスを送信するように要求するためのコマンドである。なお、無線親機4の通信部16は、複数の無線子機6の各々のステーション12のMACアドレス及びIPアドレスを取得した場合に、端末装置8からの第1の送信要求コマンドを受けることなく、取得した複数の無線子機6の各々の情報を端末装置8に向けて自ら送信するようにしてもよい。この場合には、ステップS105の処理を省略することができる。
【0046】
無線親機4の通信部16は、端末装置8からの第1の送信要求コマンドを受信する。無線親機4の通信部16は、受信した第1の送信要求コマンドに基づいて、複数の無線子機6の各々のステーション12のMACアドレス及びIPアドレスを端末装置8に送信する(S106)。
【0047】
端末装置8の通信部20は、無線親機4からのMACアドレス及びIPアドレスを受信する(S107)。端末装置8の取得部22は、通信部20により受信されたMACアドレス及びIPアドレスを取得し、取得したMACアドレス及びIPアドレスを記憶部24の管理テーブル28に記憶させる。
【0048】
端末装置8の通信部20は、無線子機6宛ての第2の送信要求コマンドを無線親機4に送信する(S108)。この第2の送信要求コマンドは、複数の無線子機6の各々に対して、当該無線子機6のデバイス14のデバイスIDを送信するように要求するためのコマンドである。なお、第2の送信要求コマンドは、取得されたステーション12のIPアドレスを送信先IPアドレスとして含む。
【0049】
無線親機4の通信部16は、端末装置8からの第2の送信要求コマンドを複数の無線子機6(6a~6f)にユニキャスト通信で順次転送する。
【0050】
無線親機4の通信部16は、端末装置8からの第2の送信要求コマンドを無線子機6aに転送する(S109)。無線子機6aの通信部18は、無線親機4からの第2の送信要求コマンドを受信し、受信した第2の送信要求コマンドに基づいて、当該無線子機6aのデバイス14aのデバイスIDを無線親機4に送信する(S110)。
【0051】
無線親機4の通信部16は、無線子機6aからのデバイス14aのデバイスIDを端末装置8に転送する(S111)。端末装置8の通信部20は、無線親機4からのデバイス14aのデバイスIDを受信する(S112)。端末装置8の取得部22は、通信部20により受信されたデバイス14aのデバイスIDを取得し、取得したデバイス14aのデバイスIDを記憶部24の管理テーブル28に記憶させる。
【0052】
無線親機4の通信部16は、端末装置8からの第2の送信要求コマンドを無線子機6bに転送する(S113)。無線子機6bの通信部18は、無線親機4からの第2の送信要求コマンドを受信し、受信した第2の送信要求コマンドに基づいて、当該無線子機6bのデバイス14bのデバイスIDを無線親機4に送信する(S114)。
【0053】
無線親機4の通信部16は、無線子機6bからのデバイス14bのデバイスIDを端末装置8に転送する(S115)。端末装置8の通信部20は、無線親機4からのデバイス14bのデバイスIDを受信する(S116)。端末装置8の取得部22は、通信部20により受信されたデバイス14bのデバイスIDを取得し、取得したデバイス14bのデバイスIDを記憶部24の管理テーブル28に記憶させる。上述した通り、他の無線子機6c~6fに関する各動作については説明を省略したが、ステップS112、S116等のデバイスIDを受信するステップは、複数の無線子機6(6a~6f)の全てに対して実行される。
【0054】
次に、端末装置8の決定部26は、管理テーブル28に格納された初期設定フラグを参照することにより、複数の無線子機6の各々が初期設定の実行対象であるか否かを決定する(S117)。例えば、端末装置8の決定部26は、無線子機6a,6b,6d,6e,6fが初期設定の実行対象であると決定し、無線子機6cが初期設定の実行対象でないと決定する。端末装置8の決定部26は、設定情報を記憶部24から読み出し、読み出した設定情報を通信部20に出力する。
【0055】
端末装置8の通信部20は、設定情報を無線親機4に送信する(S118)。無線親機4の通信部16は、端末装置8からの設定情報を、初期設定の実行対象である1以上の無線子機6(例えば、無線子機6a,6b,6d,6e,6f)の各々に転送する(S119)。
【0056】
無線子機6aの通信部18は、無線親機4からの設定情報を受信する。これにより、無線子機6aは、受信した設定情報に基づいて初期設定を実行する(S120)。また、無線子機6bの通信部18は、無線親機4からの設定情報を受信する。これにより、無線子機6bは、受信した設定情報に基づいて初期設定を実行する(S121)。
【0057】
以上のようにして、初期設定の実行対象である1以上の無線子機6(例えば、無線子機6a,6b,6d,6e,6f)の各々に対して初期設定が実行される。その後、第2のSSIDにより、無線親機4と複数の無線子機6の各々との無線ネットワーク10(第1の無線ネットワークとは異なる第2の無線ネットワーク)を介した無線接続が確立される。
【0058】
[1-4.効果]
本実施の形態では、端末装置8の決定部26は、複数の識別情報に基づいて、無線親機4に接続されている複数の無線子機6を認識し、且つ、管理テーブル28の初期設定フラグを参照することにより、複数の無線子機6のうち特定の無線子機6を初期設定の実行対象として決定し、設定情報を特定の無線子機6に送信する。これにより、無線親機4と複数の無線子機6の各々とを無線ネットワーク10を介して接続した状態で、設定情報を特定の無線子機6に送信することができ、複数の無線子機6の各々に対して初期設定を効率良く実行することができる。
【0059】
また、本実施の形態の通信システム2は、無線子機6のデバイス14が例えば介護用ベッド等の大型の物品である場合に、特に有用である。すなわち、介護用ベッド等を介護施設の各部屋に設置した状態であっても、無線親機4と複数の無線子機6の各々とを無線ネットワーク10を介して接続しさえすれば、複数の無線子機6の各々に対して初期設定を容易に実行することができる。これにより、従来のように、介護用ベッド等を1箇所に集めて、又は、ユーザが介護施設の各部屋を回りながら、無線子機6の初期設定を1台ずつ実行する必要が無いため、複数の無線子機6の各々に対して初期設定を効率良く実行することができる。
【0060】
(実施の形態2)
[2-1.通信システムの機能構成]
図5を参照しながら、実施の形態2に係る通信システム2Aの機能構成について説明する。図5は、実施の形態2に係る通信システム2Aの機能構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態において、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0061】
図5に示すように、本実施の形態の通信システム2Aは、上記実施の形態1で説明した端末装置8を備えていない。無線親機4Aは、無線LANのアクセスポイントとしての機能だけでなく、上述した端末装置8の機能をも有している。すなわち、無線親機4Aは、上述した端末装置8と同様に、通信部20と、取得部22と、記憶部24と、決定部26とを有している。
【0062】
[2-2.通信システムの動作]
次に、図6を参照しながら、実施の形態2に係る通信システム2Aの動作について説明する。なお、図6では、説明の都合上、複数の無線子機6(6a~6f)(図1参照)のうち無線子機6a,6bの各動作のみ図示し、他の無線子機6c~6fの各動作については図示を省略してある。
【0063】
図6に示すように、まず、無線親機4Aの通信部20は、外部からのトリガ(例えば、無線親機4Aに設けられたスイッチを操作する、又は、無線親機4Aが外部からの所定のコマンドを受信する等)に応じて、無線親機4Aと複数の無線子機6の各々との無線接続を確立するための接続処理を実行する(S201)。これにより、第1のSSIDによる、無線親機4Aと複数の無線子機6の各々との無線接続が確立される(S202,S203)。
【0064】
無線親機4Aの取得部22は、複数の無線子機6の各々のステーション12のMACアドレス及びIPアドレスを取得し(S204)、取得したMACアドレス及びIPアドレスを記憶部24の管理テーブル28(図3参照)に記憶させる。
【0065】
無線親機4Aの通信部20は、送信要求コマンドを複数の無線子機6の各々にユニキャスト通信で送信する(S205)。この送信要求コマンドは、複数の無線子機6の各々に対して、当該無線子機6のデバイス14のデバイスIDを送信するように要求するためのコマンドである。なお、送信要求コマンドは、取得されたステーション12のIPアドレスを送信先IPアドレスとして含む。
【0066】
図6において、無線子機6aの通信部18は、無線親機4Aからの送信要求コマンドを受信し、受信した送信要求コマンドに基づいて、当該無線子機6aのデバイス14aのデバイスIDを無線親機4Aに送信する(S206)。
【0067】
無線親機4Aの通信部20は、無線子機6aからのデバイス14aのデバイスIDを受信する(S207)。無線親機4Aの取得部22は、通信部20により受信されたデバイス14aのデバイスIDを取得し、取得したデバイス14aのデバイスIDを記憶部24の管理テーブル28に記憶させる。
【0068】
また、図6において、無線子機6bの通信部18は、無線親機4Aからの送信要求コマンドを受信し、受信した送信要求コマンドに基づいて、当該無線子機6bのデバイス14bのデバイスIDを無線親機4Aに送信する(S208)。
【0069】
無線親機4Aの通信部20は、無線子機6bからのデバイス14bのデバイスIDを受信する(S209)。無線親機4Aの取得部22は、通信部20により受信されたデバイス14bのデバイスIDを取得し、取得したデバイス14bのデバイスIDを記憶部24の管理テーブル28に記憶させる。
【0070】
無線親機4Aの決定部26は、記憶部24の管理テーブル28に格納された初期設定フラグを参照することにより、複数の無線子機6の各々が初期設定の実行対象であるか否かを決定する(S210)。例えば、無線親機4Aの決定部26は、無線子機6a,6b,6d,6e,6fが初期設定の実行対象であると決定し、無線子機6cが初期設定の実行対象でないと決定する。無線親機4Aの決定部26は、設定情報を記憶部24から読み出し、読み出した設定情報を通信部20に出力する。
【0071】
無線親機4Aの通信部20は、設定情報を、初期設定の実行対象である1以上の無線子機6(例えば、無線子機6a,6b,6d,6e,6f)の各々に転送する(S211)。
【0072】
図6において、無線子機6aの通信部18は、無線親機4Aからの設定情報を受信する。これにより、無線子機6aは、受信した設定情報に基づいて初期設定を実行する(S212)。また、無線子機6bの通信部18は、無線親機4Aからの設定情報を受信する。これにより、無線子機6bは、受信した設定情報に基づいて初期設定を実行する(S213)。
【0073】
以上のようにして、初期設定の実行対象である1以上の無線子機6(例えば、無線子機6a,6b,6d,6e,6f)の各々に対して初期設定が実行される。その後、第2のSSIDにより、無線親機4Aと複数の無線子機6の各々との無線ネットワーク10を介した無線接続が確立される。
【0074】
[2-3.効果]
本実施の形態では、無線親機4Aが、上記実施の形態1で説明した端末装置8の機能を有しているので、通信システム2Aの構成を簡素化することができる。
【0075】
(他の変形例等)
以上、本発明の通信方法、通信システム及び無線親機について、実施の形態1及び2に基づいて説明したが、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではない。上記各実施の形態に対して当業者が思い付く変形を施して得られる形態、及び、上記各実施の形態における構成要素を任意に組み合わせて実現される別の形態も本発明に含まれる。
【0076】
上記実施の形態1では、1台の端末装置8は1台の無線親機4と接続することとして説明したが、本発明は、複数の無線親機4を備える通信システムに適用してもよい。この場合、例えば端末装置8は、接続要求コマンド並びに第1及び第2の送信要求コマンドを各無線親機4に向けてマルチキャスト通信で送信し、また、上記実施の形態1における管理テーブル28については、無線親機4の列を追加して無線子機6を階層化して管理すればよい。
【0077】
上記各実施の形態では、所定の設定が初期設定である場合について説明したが、これに限定されず、無線親機4(4A)と複数の無線子機6の各々との通信に関する設定であれば、他の任意の設定であってもよい。
【0078】
上記各実施の形態では、設定情報を、初期設定の実行対象である複数の無線子機6の各々に順にユニキャストで送信したが、これに限定されず、設定情報をマルチキャストで一斉に送信してもよい。
【0079】
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明の通信方法は、例えば無線親機、複数の無線子機及び端末装置が無線ネットワークに接続された通信システム等に適用することができる。
【符号の説明】
【0081】
2,2A 通信システム
4,4A 無線親機
6 無線子機
8 端末装置
10 無線ネットワーク
12 ステーション
14 デバイス
16,18,20 通信部
22 取得部
24 記憶部
26 決定部
28 管理テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6