(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-09
(45)【発行日】2023-08-18
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
H01L 29/78 20060101AFI20230810BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20230810BHJP
H01L 29/06 20060101ALI20230810BHJP
H01L 21/8232 20060101ALI20230810BHJP
H01L 27/085 20060101ALI20230810BHJP
【FI】
H01L29/78 656A
H01L29/78 652Q
H01L29/78 652H
H01L29/78 652N
H01L29/78 658A
H01L29/06 301V
H01L29/06 301D
H01L27/085
(21)【出願番号】P 2019061323
(22)【出願日】2019-03-27
【審査請求日】2022-02-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】弁理士法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保 佑介
【審査官】石塚 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/041192(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/041208(WO,A1)
【文献】特開2014-229859(JP,A)
【文献】特開2006-261562(JP,A)
【文献】特開2008-066619(JP,A)
【文献】特開2002-170784(JP,A)
【文献】特開2000-216407(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/78
H01L 21/336
H01L 29/06
H01L 21/8232
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面および第2面を有する半導体層と、
前記半導体層の前記第1面側に形成され、第1導電型のソース領域、前記ソース領域に接する第2導電型の第1チャネル領域、およびゲート絶縁膜を介して前記第1チャネル領域に対向する第1ゲート電極を含むMISゲート構造と、
前記半導体層の前記第2面側に形成された第1導電型のドレイン領域と、
前記半導体層に形成され、互いに離れている第2導電型の第1ゲート領域および第2ゲート領域と、
前記第1ゲート領域と前記第2ゲート領域とで挟まれた第1導電型の第2チャネル領域と、
少なくとも前記第1ゲート領域に電気的に接続された第2ゲート電極と、
前記ドレイン領域に電気的に接続された第1電極と、
前記ソース領域に電気的に接続された第2電極と、
前記半導体層の前記第2面側で前記第2チャネル領域に電気的に接続された第3電極と、
前記半導体層の前記第1面側で前記第2チャネル領域に電気的に接続された第4電極と
、
前記半導体層の前記第1面に形成され、かつ前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極を覆う第2絶縁膜とを含み、
前記MISゲート構造は、プレーナゲート構造を含み、
前記第1チャネル領域は、前記半導体層の前記第1面から露出しており、
前記第1ゲート電極は、前記半導体層の前記第1面に沿って形成され、かつ前記第1面から露出する前記第1チャネル領域に対向しており、
前記第1ゲート領域は、前記半導体層の前記第1面から露出しており、
前記第2ゲート電極は、前記半導体層の前記第1面に沿って形成され、かつ前記第1面から露出する前記第1ゲート領域に接続されており、
前記第2電極および前記第4電極は、前記第2絶縁膜上に形成され、前記第2絶縁膜上において物理的に離れている、半導体装置。
【請求項2】
前記半導体層の前記第1面に形成され、前記第1ゲート領域と前記第2チャネル領域との間に跨っており、かつ前記第1ゲート領域を露出させる開口を有する絶縁膜をさらに含み、
前記第2ゲート電極は、前記絶縁膜の前記開口内で前記第1ゲート領域に接続され、かつ前記絶縁膜上に形成された部分を有している、請求項
1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第2ゲート電極は、前記絶縁膜を介して前記第2チャネル領域に対向している、請求項
2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1チャネル領域に対して前記半導体層の前記第2面側に形成され、前記半導体層の厚さ方向に延びる第2導電型の第1ピラー部を含む、請求項1~
3のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1ピラー部は、前記第1チャネル領域に連なって形成されている、請求項
4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1ゲート領域は、前記半導体層の前記第1面から露出するベース部と、前記ベース部に対して前記半導体層の前記第2面側に連なって形成され、前記半導体層の厚さ方向に延びる第2ピラー部とを含む、請求項
4または
5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第2ゲート領域は、前記半導体層の厚さ方向において前記第2ピラー部に沿って延びる第3ピラー部を含む、請求項
6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第3ピラー部は、前記半導体層においてフローティングされている、請求項
7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1ピラー部および前記第2ピラー部は、前記半導体層の前記第1面を基準に同じ深さ位置に底部を有している、請求項
6~8のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項10】
第1面および第2面を有する半導体層と、
前記半導体層の前記第1面側に形成され、第1導電型のソース領域、前記ソース領域に接する第2導電型の第1チャネル領域、およびゲート絶縁膜を介して前記第1チャネル領域に対向する第1ゲート電極を含むMISゲート構造と、
前記半導体層の前記第2面側に形成された第1導電型のドレイン領域と、
前記半導体層に形成され、互いに離れている第2導電型の第1ゲート領域および第2ゲート領域と、
前記第1ゲート領域と前記第2ゲート領域とで挟まれた第1導電型の第2チャネル領域と、
少なくとも前記第1ゲート領域に電気的に接続された第2ゲート電極と、
前記ドレイン領域に電気的に接続された第1電極と、
前記ソース領域に電気的に接続された第2電極と、
前記半導体層の前記第2面側で前記第2チャネル領域に電気的に接続された第3電極と、
前記半導体層の前記第1面側で前記第2チャネル領域に電気的に接続された第4電極と、
前記第1チャネル領域に対して前記半導体層の前記第2面側に形成され、前記半導体層の厚さ方向に延びる第2導電型の第1ピラー部とを含み、
前記第1ゲート領域は、前記半導体層の前記第1面から露出するベース部と、前記ベース部に対して前記半導体層の前記第2面側に連なって形成され、前記半導体層の厚さ方向に延びる第2ピラー部とを含み、
前記第2ゲート領域は、前記半導体層の厚さ方向において前記第2ピラー部に沿って延びる第3ピラー部を含む、半導体装置。
【請求項11】
前記第3ピラー部は、前記半導体層においてフローティングされている、請求項10に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記第1ピラー部および前記第2ピラー部は、前記半導体層の前記第1面を基準に同じ深さ位置に底部を有している、請求項10または11に記載の半導体装置。
【請求項13】
第1面および第2面を有する半導体層と、
前記半導体層の前記第1面側に形成され、第1導電型のソース領域、前記ソース領域に接する第2導電型の第1チャネル領域、およびゲート絶縁膜を介して前記第1チャネル領域に対向する第1ゲート電極を含むMISゲート構造と、
前記半導体層の前記第2面側に形成された第1導電型のドレイン領域と、
前記半導体層に形成され、互いに離れている第2導電型の第1ゲート領域および第2ゲート領域と、
前記第1ゲート領域と前記第2ゲート領域とで挟まれた第1導電型の第2チャネル領域と、
少なくとも前記第1ゲート領域に電気的に接続された第2ゲート電極と、
前記ドレイン領域に電気的に接続された第1電極と、
前記ソース領域に電気的に接続された第2電極と、
前記半導体層の前記第2面側で前記第2チャネル領域に電気的に接続された第3電極と、
前記半導体層の前記第1面側で前記第2チャネル領域に電気的に接続された第4電極と、
前記第1チャネル領域に対して前記半導体層の前記第2面側に形成され、前記半導体層の厚さ方向に延びる第2導電型の第1ピラー部とを含み、
前記第1ゲート領域は、前記半導体層の前記第1面から露出するベース部と、前記ベース部に対して前記半導体層の前記第2面側に連なって形成され、前記半導体層の厚さ方向に延びる第2ピラー部とを含み、
前記第1ピラー部および前記第2ピラー部は、前記半導体層の前記第1面を基準に同じ深さ位置に底部を有している、半導体装置。
【請求項14】
第1面および第2面を有する半導体層と、
前記半導体層の前記第1面側に形成され、第1導電型のソース領域、前記ソース領域に接する第2導電型の第1チャネル領域、およびゲート絶縁膜を介して前記第1チャネル領域に対向する第1ゲート電極を含むMISゲート構造と、
前記半導体層の前記第2面側に形成された第1導電型のドレイン領域と、
前記半導体層に形成され、互いに離れている第2導電型の第1ゲート領域および第2ゲート領域と、
前記第1ゲート領域と前記第2ゲート領域とで挟まれた第1導電型の第2チャネル領域と、
少なくとも前記第1ゲート領域に電気的に接続された第2ゲート電極と、
前記ドレイン領域に電気的に接続された第1電極と、
前記ソース領域に電気的に接続された第2電極と、
前記半導体層の前記第2面側で前記第2チャネル領域に電気的に接続された第3電極と、
前記半導体層の前記第1面側で前記第2チャネル領域に電気的に接続された第4電極とを含み、
前記第1ゲート領域は、前記半導体層の前記第1面から露出しており、
前記第2ゲート電極は、前記半導体層の前記第1面において前記第1ゲート領域に接続され、
前記第2ゲート領域は、前記半導体層において第1導電型の領域に囲まれて電気的にフローティングされて
おり、
前記第1ゲート領域は、前記半導体層の前記第1面から前記第2面へ向かって延びるピラー状に形成され、
前記第2ゲート領域は、前記第1ゲート領域に平行に延びるピラー状に形成されている
、半導体装置。
【請求項15】
第1面および第2面を有する半導体層と、
前記半導体層の前記第1面側に形成され、第1導電型のソース領域、前記ソース領域に接する第2導電型の第1チャネル領域、およびゲート絶縁膜を介して前記第1チャネル領域に対向する第1ゲート電極を含むMISゲート構造と、
前記半導体層の前記第2面側に形成された第1導電型のドレイン領域と、
前記半導体層に形成され、互いに離れている第2導電型の第1ゲート領域および第2ゲート領域と、
前記第1ゲート領域と前記第2ゲート領域とで挟まれた第1導電型の第2チャネル領域と、
少なくとも前記第1ゲート領域に電気的に接続された第2ゲート電極と、
前記ドレイン領域に電気的に接続された第1電極と、
前記ソース領域に電気的に接続された第2電極と、
前記半導体層の前記第2面側で前記第2チャネル領域に電気的に接続された第3電極と、
前記半導体層の前記第1面側で前記第2チャネル領域に電気的に接続された第4電極とを含み、
前記第1ゲート領域は、前記半導体層の前記第1面から露出する第1幅を有するベース部と、前記ベース部の内方の領域において前記ベース部に対して前記半導体層の前記第2面側に連なって形成され、前記半導体層の厚さ方向に延び、前記第1幅よりも狭い第2幅を有するピラー部とを含む、半導体装置。
【請求項16】
前記ピラー部は、前記ベース部の幅方向中央に連なって形成されている、請求項15に記載の半導体装置。
【請求項17】
前記第2ゲート領域は、前記ピラー部に沿って前記半導体層の厚さ方向に延びるピラー状に形成されている、請求項15または16に記載の半導体装置。
【請求項18】
前記第1電極および前記第3電極は、物理的に一体であり、前記半導体層の前記第2面において前記ドレイン領域および前記第2チャネル領域に共通に接続されている、請求項1~
17のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項19】
第1面および第2面を有する半導体層と、
前記半導体層の前記第1面側に形成され、第1導電型の第1領域、前記第1領域に接する第2導電型の第1チャネル領域、およびゲート絶縁膜を介して前記第1チャネル領域に対向する第1ゲート電極を含むMISゲート構造と、
前記第1チャネル領域に対して前記半導体層の前記第2面側に形成され、前記半導体層の厚さ方向に延びる第2導電型のピラー部と、
前記半導体層に形成され、かつ前記ピラー部と接している第1導電型のドリフト領域と、
前記半導体層に形成され、
前記半導体層の前記第1面から露出する第1幅を有するベース部と、前記ベース部の内方の領域において前記ベース部に対して前記半導体層の前記第2面側に連なって形成され、前記半導体層の厚さ方向に延び、前記第1幅よりも狭い第2幅を有するピラー部とを含む第2導電型の第1ゲート領域と、
前記半導体層の厚さ方向に延びるピラー状の第2導電型
の第2ゲート領域と、
前記第1ゲート領域と前記第2ゲート領域とで挟まれた第1導電型の第2チャネル領域と、
少なくとも前記第1ゲート領域に電気的に接続された第2ゲート電極とを含む、半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、MOSFETを開示している。当該MOSFETでは、n+型の不純物が含有された半導体基板と、p型の不純物が含有されたベース層との間にスーパージャンクション構造が設けられている。スーパージャンクション構造は、n型の不純物が含有された第1の半導体層と、p型の不純物が含有された第2の半導体層とが、半導体基板とベース層とが対向する方向と交差する方向に交互に繰り返し配置されて構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
たとえば、電源ICのパッケージには、コントローラICとスイッチング素子(MOSFET等)とが混載される。この場合、起動回路用のJFETもパッケージに内蔵されるが、通常、コントローラICおよびスイッチング素子から独立して実装される。
本発明の目的は、MISゲート構造を有するスイッチング素子およびJFETを共通の半導体層に含み、かつスイッチング素子およびJFETの1チップ化に伴う大型化を抑制することができる半導体装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一の局面に係る半導体装置は、第1面および第2面を有する半導体層と、前記半導体層の前記第1面側に形成され、第1導電型のソース領域、前記ソース領域に接する第2導電型の第1チャネル領域、およびゲート絶縁膜を介して前記第1チャネル領域に対向する第1ゲート電極を含むMISゲート構造と、前記半導体層の前記第2面側に形成された第1導電型のドレイン領域と、前記半導体層に形成され、互いに離れている第2導電型の第1ゲート領域および第2ゲート領域と、前記第1ゲート領域と前記第2ゲート領域とで挟まれた第1導電型の第2チャネル領域と、少なくとも前記第1ゲート領域に電気的に接続された第2ゲート電極と、前記ドレイン領域に電気的に接続された第1電極と、前記ソース領域に電気的に接続された第2電極と、前記半導体層の前記第2面側で前記第2チャネル領域に電気的に接続された第3電極と、前記半導体層の前記第1面側で前記第2チャネル領域に電気的に接続された第4電極とを含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一の局面に係る半導体装置によれば、MISゲート構造が形成された半導体層に、第1ゲート領域と第2ゲート領域とで挟まれた第2チャネル領域が形成されている。第2チャネル領域には、第3電極および第4電極が電気的に接続されている。これにより、半導体層の厚さ方向において半導体層の第1面と第2面との間に電流が流れるJFETが形成されている。このように、MISゲート構造を有するスイッチング素子(MISFET)およびJFETが共通の半導体層に形成されている。そのため、たとえば、コントローラIC等の素子と1パッケージ化する際に、MISFETとJFETとを別々に搭載する場合に比べて、素子の数を少なくとも1つ減らすことができるので、実装作業やパッケージの構造を簡略化することができる。
【0007】
また、MISFETおよびJFETの両方が、半導体層の厚さ方向に電流が流れる縦型構造の素子である。そのため、半導体層の厚さ方向に交差する横方向のサイズの増大を抑えつつ、半導体層の厚さ等を調整することによって、十分な耐圧を発現することができる。また、MISFETと同等の耐圧をJFETに簡単に付与することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の模式的な平面図である。
【
図2】
図2は、
図1の半導体装置の一部の構成を省略した図である。
【
図3】
図3は、
図2のIII-III断面を示す断面図である。
【
図5A】
図5Aは、前記半導体装置の製造工程の一部を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の他の実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。
【
図7】
図7は、本発明の他の実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<本発明の実施形態>
まず、本発明の実施形態を列記して説明する。
本発明の一実施形態に係る半導体装置は、第1面および第2面を有する半導体層と、前記半導体層の前記第1面側に形成され、第1導電型のソース領域、前記ソース領域に接する第2導電型の第1チャネル領域、およびゲート絶縁膜を介して前記第1チャネル領域に対向する第1ゲート電極を含むMISゲート構造と、前記半導体層の前記第2面側に形成された第1導電型のドレイン領域と、前記半導体層に形成され、互いに離れている第2導電型の第1ゲート領域および第2ゲート領域と、前記第1ゲート領域と前記第2ゲート領域とで挟まれた第1導電型の第2チャネル領域と、少なくとも前記第1ゲート領域に電気的に接続された第2ゲート電極と、前記ドレイン領域に電気的に接続された第1電極と、
前記ソース領域に電気的に接続された第2電極と、前記半導体層の前記第2面側で前記第2チャネル領域に電気的に接続された第3電極と、前記半導体層の前記第1面側で前記第2チャネル領域に電気的に接続された第4電極とを含む。
【0010】
この構成によれば、MISゲート構造が形成された半導体層に、第1ゲート領域と第2ゲート領域とで挟まれた第2チャネル領域が形成されている。第2チャネル領域には、第3電極および第4電極が電気的に接続されている。これにより、半導体層の厚さ方向において半導体層の第1面と第2面との間に電流が流れるJFETが形成されている。このように、MISゲート構造を有するスイッチング素子(MISFET)およびJFETが共通の半導体層に形成されている。そのため、たとえば、コントローラIC等の素子とMISFETおよびJFETとを1パッケージ化する際に、MISFETとJFETとを別々に搭載する場合に比べて、チップの数を少なくとも1つ減らすことができるので、実装作業やパッケージの構造を簡略化することができる。
【0011】
また、MISFETおよびJFETの両方が、半導体層の厚さ方向に電流が流れる縦型構造の素子である。そのため、半導体層の厚さ方向に交差する横方向のサイズの増大を抑えつつ、半導体層の厚さ等を調整することによって、十分な耐圧を発現することができる。また、MISFETと同等の耐圧をJFETに簡単に付与することもできる。
本発明の一実施形態に係る半導体装置では、前記MISゲート構造は、プレーナゲート構造を含み、前記第1チャネル領域は、前記半導体層の前記第1面から露出しており、前記第1ゲート電極は、前記半導体層の前記第1面に沿って形成され、かつ前記第1面から露出する前記第1チャネル領域に対向しており、前記第1ゲート領域は、前記半導体層の前記第1面から露出しており、前記第2ゲート電極は、前記半導体層の前記第1面に沿って形成され、かつ前記第1面から露出する前記第1ゲート領域に接続されていてもよい。
【0012】
本発明の一実施形態に係る半導体装置は、前記半導体層の前記第1面に形成され、前記第1ゲート領域と前記第2チャネル領域との間に跨っており、かつ前記第1ゲート領域を露出させる開口を有する絶縁膜をさらに含み、前記第2ゲート電極は、前記絶縁膜の前記開口内で前記第1ゲート領域に接続され、かつ前記絶縁膜上に形成された部分を有していてもよい。
【0013】
この構成によれば、絶縁膜上に形成された第2ゲート電極の部分を半導体層から絶縁することができる。したがって、第2ゲート電極のサイズが第1ゲート領域よりも大きくなっても、第2ゲート電極と半導体層の第1ゲート領域以外の領域との間の短絡が絶縁膜によって防止される。そのため、第2ゲート電極の形成時、電極材料のパターニング精度に余裕を持たせることができる。
【0014】
本発明の一実施形態に係る半導体装置では、前記第2ゲート電極は、前記絶縁膜を介して前記第2チャネル領域に対向していてもよい。
本発明の一実施形態に係る半導体装置は、前記半導体層の前記第1面に形成され、かつ前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極を覆う第2絶縁膜を含み、前記第2電極および前記第4電極は、前記第2絶縁膜上に形成され、前記第2絶縁膜上において物理的に離れていてもよい。
【0015】
本発明の一実施形態に係る半導体装置は、前記第1チャネル領域に対して前記半導体層の前記第2面側に形成され、前記半導体層の厚さ方向に延びる第2導電型の第1ピラー部を含んでいてもよい。
これにより、スーパージャンクション構造のMISFETを形成できるので、MISFETの耐圧を向上させることができる。
【0016】
本発明の一実施形態に係る半導体装置では、前記第1ピラー部は、前記第1チャネル領域に連なって形成されていてもよい。
本発明の一実施形態に係る半導体装置では、前記第1ゲート領域は、前記半導体層の前記第1面から露出するベース部と、前記ベース部に対して前記半導体層の前記第2面側に連なって形成され、前記半導体層の厚さ方向に延びる第2ピラー部とを含んでいてもよい。
【0017】
この構成によれば、MISFETのスーパージャンクション構造とJFET構造(第2ピラー部)とを共通の工程で形成することができるので、半導体装置の製造工程を簡略化することができる。
本発明の一実施形態に係る半導体装置では、前記第2ゲート領域は、前記半導体層の厚さ方向において前記第2ピラー部に沿って延びる第3ピラー部を含んでいてもよい。
【0018】
本発明の一実施形態に係る半導体装置では、前記第3ピラー部は、前記半導体層においてフローティングされていてもよい。
本発明の一実施形態に係る半導体装置では、前記前記第1ピラー部および前記第2ピラー部は、前記半導体層の前記第1面を基準に同じ深さ位置に底部を有していてもよい。
本発明の一実施形態に係る半導体装置では、前記第1ゲート領域は、前記半導体層の前記第1面から露出しており、前記第2ゲート電極は、前記半導体層の前記第1面において前記第1ゲート領域に接続され、前記第2ゲート領域は、前記半導体層において第1導電型の領域に囲まれて電気的にフローティングされていてもよい。
【0019】
本発明の一実施形態に係る半導体装置では、前記第1ゲート領域は、前記半導体層の前記第1面から前記第2面へ向かって延びるピラー状に形成され、前記第2ゲート領域は、前記第1ゲート領域に平行に延びるピラー状に形成されていてもよい。
本発明の一実施形態に係る半導体装置では、前記第1電極および前記第3電極は、物理的に一体であり、前記半導体層の前記第2面において前記ドレイン領域および前記第2チャネル領域に共通に接続されていてもよい。
【0020】
本発明の他の実施形態に係る半導体装置は、第1面および第2面を有する半導体層と、前記半導体層の前記第1面側に形成され、第1導電型の第1領域、前記第1領域に接する第2導電型の第1チャネル領域、およびゲート絶縁膜を介して前記第1チャネル領域に対向する第1ゲート電極を含むMISゲート構造と、前記第1チャネル領域に対して前記半導体層の前記第2面側に形成され、前記半導体層の厚さ方向に延びる第2導電型のピラー部と、前記半導体層に形成され、かつ前記ピラー部と接している第1導電型のドリフト領域と、前記半導体層に形成され、それぞれが前記半導体層の厚さ方向に延びるピラー状の第2導電型の第1ゲート領域および第2ゲート領域と、前記第1ゲート領域と前記第2ゲート領域とで挟まれた第1導電型の第2チャネル領域と、少なくとも前記第1ゲート領域に電気的に接続された第2ゲート電極とを含む。
【0021】
この構成によれば、MISゲート構造が形成された半導体層に、第1ゲート領域と第2ゲート領域とで挟まれた第2チャネル領域が形成されている。第1ゲート領域および第2ゲート領域は、それぞれ、半導体層の厚さ方向に延びるピラー状に形成されている。これにより、半導体層の厚さ方向において半導体層の第1面と第2面との間に電流が流れるJFETが形成されている。このように、MISゲート構造を有するスイッチング素子およびJFETが共通の半導体層に形成されている。そのため、たとえば、コントローラIC等の素子と、スイッチング素子およびJFETとを1パッケージ化する際に、チップの数を少なくとも1つ減らすことができるので、実装作業やパッケージの構造を簡略化することができる。
【0022】
また、スイッチング素子およびJFETの両方が、半導体層の厚さ方向に電流が流れる縦型構造の素子である。そのため、半導体層の厚さ方向に交差する横方向のサイズの増大を抑えつつ、半導体層の厚さ等を調整することによって、十分な耐圧を発現することができる。また、スイッチング素子と同等の耐圧をJFETに簡単に付与することもできる。
また、スイッチング素子がピラー部を備えているので、スーパージャンクション構造のスイッチング素子を形成することができる。これにより、スイッチング素子の耐圧を向上させることができる。
【0023】
さらに、スイッチング素子のスーパージャンクション構造とJFET構造(ピラー状の第1ゲート領域および第2ゲート領域)とを共通の工程で形成することができるので、半導体装置の製造工程を簡略化することができる。
<本発明の実施形態の詳細な説明>
次に、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置1の模式的な平面図である。
半導体装置1は、平面視において四角形状を有している。半導体装置1には、たとえばMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)が形成される第1領域2と、JFET(Junction Field Effect Transistor)が形成される第2領域3が設定されている。
図1において第1領域2および第2領域3は、それぞれ、直線状の破線で囲まれた領域である。
【0025】
この実施形態では、第2領域3は、平面視において、半導体装置1の1つの角部に形成された長方形状である。一方、第1領域2は、平面視において、第2領域3を除く半導体装置1のその他の領域を占めている。
半導体装置1の表面には、電極膜4が形成されている。電極膜4は、半導体装置1の表面のほぼ全体を覆っている。電極膜4は、この実施形態では、第1ソース電極膜5と、第1ゲート電極膜6と、第2ソース電極膜7と、第2ゲート電極膜8とを含む。第1ソース電極膜5および第1ゲート電極膜6が第1領域2に形成され、第2ソース電極膜7および第2ゲート電極膜8が第2領域3に形成されている。
【0026】
電極膜4の一部は、半導体装置1の表面に形成されたパッシベーション膜9によって覆われている。パッシベーション膜9は、第1ソース電極膜5、第1ゲート電極膜6、第2ソース電極膜7および第2ゲート電極膜8を一括して覆っており、これらの電極膜の一部を露出させる複数の開口10,11,12,13を有している。
第1ソース電極膜5の一部は、第1パッド開口10から第1ソースパッド14として露出しており、第1ゲート電極膜6の一部は、第2パッド開口11から第1ゲートパッド15として露出している。また、第2ソース電極膜7の一部は、第3パッド開口12から第2ソースパッド16として露出しており、第2ゲート電極膜8の一部は、第4パッド開口13から第2ゲートパッド17として露出している。各パッド14,15,16,17には、半導体装置1をパッケージングする際に、ボンディングワイヤ等の接合材が接合されてもよい。
【0027】
第2ソースパッド16および第2ゲートパッド17は、長方形状の第2領域3の長手方向に沿って配列されている。第2ソースパッド16は、第2ゲートパッド17を介して、第1ソースパッド14から離れている。つまり、第2ソースパッド16と第1ソースパッド14との間に、第2ゲートパッド17が配置されている。
第1ゲートパッド15は、平面視において、半導体装置1の1つの角部(第2ソースパッド16が配置された一方の角部と同一辺上の他方の角部)に配置されている。第1ゲートパッド15は、第1ソースパッド14を介して、第2ゲートパッド17から離れている。つまり、第1ゲートパッド15と第2ゲートパッド17との間に、第1ソースパッド14が配置されている。これにより、半導体装置1では、平面視において、1つの辺の一方の角部から他方の角部に向かって、第2ソースパッド16、第2ゲートパッド17、第1ソースパッド14および第1ゲートパッド15が順に配列されている。
【0028】
なお、半導体装置1の第1領域2および第2領域3は、それぞれ、第1ソース電極膜5および第1ゲート電極膜6で覆われた領域およびその周辺部と、第2ソース電極膜7および第2ゲート電極膜8で覆われた領域およびその周辺部とに区別され、互いの境界が明確でなくてもよい。一方、第1領域2および第2領域3は、たとえば、後述するエピタキシャル層23に、STI(Shallow Trench Isolation)構造、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)酸化膜、DTI(Deep Trench Isolation)構造等の素子分離構造が形成されることによって、互いに明確に区別された領域であってもよい。つまり、第1領域2および第2領域3は、互いに素子分離されていてもよいし、素子分離されていなくてもよい。
【0029】
図2は、
図1の半導体装置1の電極膜4およびパッシベーション膜9を省略した図である。
第1領域2には、第1ゲート電極18が複数形成されている。複数の第1ゲート電極18は、平面視において、第1方向20に延びるストライプ状である。一方、第2領域3には、第2ゲート電極19が複数形成されている。複数の第2ゲート電極19は、平面視において、第1方向20に交差する(この実施形態では直交する)第2方向21に延びるストライプ状である。この実施形態では、複数の第2ゲート電極19は、第2領域3の長手方向に沿って形成され、第2ソースパッド16および第2ゲートパッド17の間を跨っている。
【0030】
図3は、
図2のIII-III断面を示す断面図である。
図4は、
図2のIV-IV断面を示す断面図である。
図3および
図4を参照して、半導体装置1の断面構造をより具体的に説明する。
半導体装置1は、本発明の半導体層の一例としての半導体基板22および半導体基板22上のエピタキシャル層23を備えている。
【0031】
半導体基板22は、この実施形態では、n+型の半導体基板22(たとえばシリコン基板)からなっていてもよい。その他、SiC基板、GaN基板等、一般的にトランジスタに採用される基板であってもよい。n+型の半導体基板22は、n型不純物をドープしながら結晶成長させた半導体基板であってもよい。n型不純物としては、P(リン)、As(ヒ素)、SB(アンチモン)等を適用できる。また、n+型の半導体基板22の不純物濃度は、たとえば、1.0×1018cm-3~5.0×1020cm-3程度であってもよい。
【0032】
エピタキシャル層23は、たとえば、n+型の半導体基板22上に、n型不純物を注入しながらエピタキシャル成長されたn-型の層であってもよい。n型不純物としては、前述のものを適用できる。また、n-型のエピタキシャル層23の不純物濃度は、n+型の半導体基板22よりも低く、たとえば、1.0×1010cm-3~1.0×1016cm-3程度であってもよい。
【0033】
半導体装置1は、スーパージャンクション構造を有するnチャネル型MISFET24を第1領域2に備え、JFET25を第2領域3に備えている。つまり、半導体装置1は、共通の半導体基板22およびエピタキシャル層23に、MISFET24およびJFET25の両方を備えている。MISFET24およびJFET25は、いずれも、エピタキシャル層23の表面(第1面26)と半導体基板22の裏面(第2面27)との間を、これらの厚さ方向に電流が流れる縦型構造の素子である。
【0034】
まず、
図3を参照して、MISFET24は、本発明のドレイン領域の一例としてのn
+型ドレイン層28と、本発明のドリフト領域の一例としてのn
-型ドリフト層29と、本発明の第1チャネル領域の一例としてのp型チャネル領域30と、本発明の第1ピラー部の一例としてのp型ピラー層31と、本発明のソース領域および第1領域の一例としてのn
+型ソース領域32と、p
+型チャネルコンタクト領域33と、第1ゲート絶縁膜34と、第1ゲート電極18とを含む。
【0035】
n+型ドレイン層28は、前述の半導体基板22からなっていてもよく、n-型ドリフト層29は、前述のエピタキシャル層23からなっていてもよい。
p型チャネル領域30は、p型不純物が注入された半導体層である。より具体的には、n-型ドリフト層29に対してp型不純物をイオン注入(インプラ)することによって形成された半導体層であってもよい。p型不純物としては、B(ホウ素)、Al(アルミニウム)、Ga(ガリウム)等を適用できる。また、p型チャネル領域30の不純物濃度は、たとえば、1.0×1015cm-3~1.0×1019cm-3程度であってもよい。
【0036】
p型チャネル領域30は、n
-型ドリフト層29の第1面26に選択的に形成されている。たとえば、複数のp型チャネル領域30は、行列状、ストライプ状に形成されていてもよい。この実施形態では、p型チャネル領域30は、
図2に示した第1ゲート電極18と同様に、第1方向20に沿って延びるストライプ状である。各p型チャネル領域30の幅は、たとえば、3μm~10μmであってもよい。各p型チャネル領域30およびその周囲のn
-型ドリフト層29を含む領域は、単位セル35を形成している。すなわち、この半導体装置1は、
図2のレイアウトでは、平面視においてストライプ状に配列された多数(複数)の単位セル35を有している。
【0037】
p型ピラー層31は、n-型ドリフト層29に対してp型不純物をイオン注入(インプラ)することによって形成された半導体層であってもよい。p型不純物としては、前述のものを適用できる。また、p型ピラー層31の不純物濃度は、p型チャネル領域30と同じであってもよい。
p型ピラー層31は、各単位セル35のp型チャネル領域30の内方の領域に形成されている。より具体的には、p型ピラー層31は、p型チャネル領域30の幅方向中央に連なって形成され、p型チャネル領域30からn+型ドレイン層28に向かって延びている。このp型ピラー層31によって、MISFET24にスーパージャンクション構造が形成されている。
【0038】
p型ピラー層31の平面形状については、図示しないが、p型チャネル領域30と同様にストライプ状であってもよい。なお、p型ピラー層31は、
図3に示すようにp型チャネル領域30に連なって形成されていてもよいし、p型チャネル領域30に対して半導体基板22の第2面27側に離れた分断ピラー層であってもよい。p型チャネル領域30とp型ピラー層31との間が分断されている場合、これらの間には、n
-型ドリフト層29の一部が介在することになる。
【0039】
また、p型ピラー層31のn
-型ドリフト層29の厚さ方向に沿う側面36は、当該深さ方向に沿って周期的に起伏した凹凸面となっている。この凹凸の数は、通常、後述するn型半導体層59(
図5A)の段数とほぼ一致する。
n
+型ソース領域32は、各単位セル35のp型チャネル領域30の内方領域に形成されている。n
+型ソース領域32は、当該内方領域において、p型チャネル領域30の表面部に選択的に形成されている。n
+型ソース領域32は、p型チャネル領域30にn型不純物を選択的にイオン注入することによって形成されていてもよい。n型不純物の例は、前述のとおりである。また、n
+型ソース領域32の不純物濃度は、n
-型ドリフト層29よりも高く、たとえば、1.0×10
18cm
-3~5.0×10
20cm
-3程度であってもよい。
【0040】
n+型ソース領域32は、p型チャネル領域30の周縁(p型チャネル領域30とn-型ドリフト層29との界面)から所定距離だけ内側に離れている。これにより、n-型ドリフト層29およびp型チャネル領域30等を含む半導体層の表層領域において、n+型ソース領域32とn-型ドリフト層29との間には、p型チャネル領域30の表面部が介在し、この介在している表面部がMISFET24のチャネル形成部37を提供する。
【0041】
n+型ソース領域32の平面形状については、図示しないが、p型チャネル領域30と同様にストライプ状であってもよい。
p+型チャネルコンタクト領域33は、p型ピラー層31の直上の領域に形成されている。p+型チャネルコンタクト領域33は、当該領域において、p型チャネル領域30の表面部に選択的に形成されている。p+型チャネルコンタクト領域33は、p型チャネル領域30にp型不純物を選択的にイオン注入することによって形成されていてもよい。p型不純物の例は、前述のとおりである。また、p+型チャネルコンタクト領域33の不純物濃度は、p型チャネル領域30よりも高く、たとえば、5.0×1017cm-3~1.0×1019cm-3程度であってもよい。
【0042】
p+型チャネルコンタクト領域33は、n+型ソース領域32を通過してp型チャネル領域30に達するようにn+型ドレイン層28に向かって延びている。
第1ゲート絶縁膜34は、たとえば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、ハフニウム酸化膜、アルミナ膜、タンタル酸化膜等からなっていてもよい。第1ゲート絶縁膜34がシリコン酸化膜からなる場合、MISFET24は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)と称してもよい。
【0043】
第1ゲート絶縁膜34は、少なくともp型チャネル領域30の表面を覆っている。この実施形態では、第1ゲート絶縁膜34は、n+型ソース領域32の表面の一部、チャネル形成部37およびn-型ドリフト層29の表面を覆っている。より端的には、第1ゲート絶縁膜34は、各単位セル35のp+型チャネルコンタクト領域33およびこのp+型チャネルコンタクト領域33に連なるn+型ソース領域32の一部に開口を有するパターンで形成されている。
【0044】
第1ゲート電極18は、第1ゲート絶縁膜34を介してチャネル形成部37に対向している。第1ゲート電極18は、たとえば、不純物を注入して形成されたポリシリコンからなっていてもよい。
第1ゲート電極18は、第1ゲート絶縁膜34とほぼ同じパターンに形成されており、第1ゲート絶縁膜34の表面を覆っている。すなわち、第1ゲート電極18は、n+型ソース領域32の一部、チャネル形成部37およびn-型ドリフト層29の上方に配置されている。より端的には、第1ゲート電極18は、各単位セル35のp+型チャネルコンタクト領域33およびこのp+型チャネルコンタクト領域33に連なるn+型ソース領域32の一部に開口を有するパターンで形成されている。すなわち、第1ゲート電極18は、複数の単位セル35を共通に制御する。これにより、プレーナゲート構造が構成されている。
【0045】
次に、
図4を参照して、JFET25は、n
+型コンタクト層38と、本発明の第2チャネル領域の一例としてのn
-型チャネル層39と、本発明の第1ゲート領域の一例としてのp型第1ゲート層40と、本発明の第2ゲート領域の一例としてのp型第2ゲート層41と、第2ゲート絶縁膜42と、第2ゲート電極19とを含む。
n
+型コンタクト層38は、前述の半導体基板22からなっていてもよく、n
-型チャネル層39は、前述のエピタキシャル層23からなっていてもよい。すなわち、半導体装置1では、MISFET24のn
+型ドレイン層28およびJFET25のn
+型コンタクト層38が、共通の半導体基板22に形成されており、MISFET24のn
-型ドリフト層29およびJFET25のn
-型チャネル層39が、共通のエピタキシャル層23に形成されている。
【0046】
p型第1ゲート層40は、n-型チャネル層39に対してp型不純物をイオン注入(インプラ)することによって形成された半導体層であってもよい。p型不純物としては、前述のものを適用できる。
p型第1ゲート層40は、n-型チャネル層39の厚さ方向において、エピタキシャル層23の第1面26から半導体基板22の第2面27に向かって延びるピラー状に形成されている。この実施形態では、p型第1ゲート層40は、n-型チャネル層39の第1面26に選択的に形成されたp型ベース部43と、p型ベース部43に連なって形成された本発明の第2ピラー部の一例としてのp型ピラー層44とを含む。
【0047】
p型ベース部43およびp型ピラー層44の不純物濃度は、MISFET24のp型チャネル領域30と同じであってもよい。
p型ベース部43は、エピタキシャル層23の第1面26から露出している。p型ベース部43は、行列状、ストライプ状に形成されていてもよい。この実施形態では、p型ベース部43は、
図2に示した第2ゲート電極19と同様に、第2方向21に沿って延びるストライプ状である。各p型ベース部43の幅は、たとえば、3μm~10μmであってもよい。なお、
図4では示されていないが、p型第1ゲート層40およびp型第2ゲート層41は、エピタキシャル層23の第1面26に沿って交互にそれぞれ複数形成されている。
【0048】
p型ピラー層44は、p型ベース部43の内方の領域に形成されている。より具体的には、p型ピラー層44は、p型ベース部43の幅方向中央に連なって形成され、p型ベース部43からn+型コンタクト層38に向かって延びている。p型ピラー層44は、断面視において、p型ベース部43よりも狭い幅を有している。
p型ピラー層44は、エピタキシャル層23の第1面26を基準にして、MISFET24のp型ピラー層31の底部45と同じ深さ位置に底部46を有していてもよい。p型ピラー層44の平面形状については、図示しないが、p型ベース部43と同様にストライプ状であってもよい。
【0049】
また、p型ピラー層44のn-型チャネル層39の深さ方向に沿う側面47は、当該深さ方向に沿って周期的に起伏した凹凸面となっている。
p型第2ゲート層41は、n-型チャネル層39の厚さ方向において、エピタキシャル層23の第1面26から半導体基板22の第2面27に向かって延びるピラー状に形成されている。この実施形態では、p型第2ゲート層41は、その全体が本発明の第3ピラー部の一例としてのピラー状に形成されており、n-型チャネル層39の厚さ方向において、p型第1ゲート層40のp型ピラー層44に平行に延びている。p型第2ゲート層41の不純物濃度は、MISFET24のp型チャネル領域30と同じであってもよい。
【0050】
p型第2ゲート層41は、p型第1ゲート層40からエピタキシャル層23の第1面26に沿う方向に所定距離だけ離れている。これにより、エピタキシャル層23の内部において、p型第1ゲート層40とp型第2ゲート層41との間には、n-型チャネル層39の一部が挟まれており、この挟まれたn-型チャネル層39がJFET25のチャネル形成部48を提供する。
【0051】
また、ピラー状のp型第2ゲート層41の第1面26側の端部(上端部49)は、エピタキシャル層23の第1面26からn-型チャネル層39の厚さ方向に離れている。これにより、p型第2ゲート層41の上端部49とエピタキシャル層23の第1面26との間には、n-型チャネル層39の一部が介在している。つまり、p型第2ゲート層41は、その周囲全体がn-型チャネル層39のn型領域に囲まれて電気的にフローティングされている。なお、p型第2ゲート層41は、エピタキシャル層23において電気的にフローティングされている必要はなく、たとえば、p型第1ゲート層40のp型ベース部43およびp型ピラー層44と同様の構成を備えていてもよい。
【0052】
p型第2ゲート層41は、エピタキシャル層23の第1面26を基準にして、MISFET24のp型ピラー層31の底部45およびp型第1ゲート層40のp型ピラー層44の底部46と同じ深さ位置に底部50を有していてもよい。また、p型第2ゲート層41のn-型チャネル層39の厚さ方向に沿う側面51は、当該深さ方向に沿って周期的に起伏した凹凸面となっている。
【0053】
第2ゲート絶縁膜42は、エピタキシャル層23の第1面26に形成され、かつ少なくともp型第1ゲート層40の露出部を覆っている。この実施形態では、第2ゲート絶縁膜42は、エピタキシャル層23の第1面26において、n-型チャネル層39とp型第1ゲート層40との境界に跨っている。また、第2ゲート絶縁膜42は、p型第1ゲート層40の一部を露出させる開口52を有している。したがって、第2ゲート絶縁膜42は、n-型チャネル層39の表面の一部を覆う部分と、p型第1ゲート層40の表面の一部を覆う部分とを有している。
【0054】
第2ゲート電極19は、第2ゲート絶縁膜42上に形成されている。第2ゲート電極19は、第2ゲート絶縁膜42の開口52内でp型第1ゲート層40(p型ベース部43)に接続されている。また、第2ゲート電極19は、第2ゲート絶縁膜42上に形成された部分53を有している。当該第2ゲート電極19の部分53は、第2ゲート絶縁膜42を介して、n-型チャネル層39の一部およびp型第1ゲート層40の一部に対向している。第2ゲート電極19は、たとえば、不純物を注入して形成されたポリシリコンからなっていてもよい。
【0055】
エピタキシャル層23上には、本発明の第2絶縁膜の一例としての層間絶縁膜54が形成されている。層間絶縁膜54は、第1ゲート電極18および第2ゲート電極19を覆っている。層間絶縁膜54は、たとえば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、TEOS(テトラエトキシシラン)等の絶縁材料からなっていてもよい。
層間絶縁膜54には、MISFET24のp+型チャネルコンタクト領域33およびn+型ソース領域32を露出させる第1コンタクト孔55、およびJFET25のn-型チャネル層39を露出させる第2コンタクト孔56が形成されている。第1コンタクト孔55は、層間絶縁膜54および第1ゲート絶縁膜34を貫通し、第2コンタクト孔56は、層間絶縁膜54および第2ゲート絶縁膜42を貫通している。
【0056】
層間絶縁膜54上には、前述の電極膜4が形成されている。電極膜4は、アルミニウムその他の金属からなっていてもよい。
図3に本発明の第2電極の一例としての第1ソース電極膜5が示されており、
図4に本発明の第4電極の一例としての第2ソース電極膜7が示されている。これらは、層間絶縁膜54上の領域において、物理的に離れている。なお、第1ソース電極膜5および第2ソース電極膜7は、それぞれ、単に第1ソース電極および第2ソース電極と称してもよい。
【0057】
第1ソース電極膜5は、
図3を参照して、第1コンタクト孔55内でp
+型チャネルコンタクト領域33およびn
+型ソース領域32に接続されている。第2ソース電極膜7は、
図4を参照して、第2コンタクト孔56内でn
-型チャネル層39に接続されている。なお、第1ゲート電極膜6および第2ゲート電極膜8は、図示しない位置において、それぞれ、第1ゲート電極18および第2ゲート電極19に接続されている。
【0058】
半導体基板22の第2面27には、本発明の第1電極および第3電極の一例としてのドレイン電極57が形成されている。ドレイン電極57は、アルミニウムその他の金属からなっていてもよい。ドレイン電極57は、半導体基板22の第2面27において、n+型ドレイン層28およびn+型コンタクト層38に共通に接続されている。これにより、ドレイン電極57は、MISFET24およびJFET25に並列に接続されている。なお、MISFET24用のドレイン電極57およびJFET25用のドレイン電極57は、物理的に一体である必要はなく、物理的に離れて形成されていてもよい。
【0059】
次に、MISFET24の動作について説明する。ドレイン電極57を高電位側、第1ソース電極膜5を低電位側として、第1ソース電極膜5およびドレイン電極57の間に直流電源を接続すると、p型チャネル領域30とn-型ドリフト層29との間のpn接合によって形成された寄生ダイオードには逆バイアスが与えられる。このとき、第1ゲート電極18に所定の閾値電圧よりも低い制御電圧が与えられていると、ドレイン-ソース間にいずれの電流経路も形成されない。すなわち、MISFET24は、オフ状態(ノーマリオフ)となる。
【0060】
一方、第1ゲート電極18に閾値電圧以上の制御電圧を与えると、チャネル形成部37の表面に電子が引き寄せられて反転層(チャネル)が形成される。これにより、n+型ソース領域32とn-型ドリフト層29との間が導通する。すなわち、第1ソース電極膜5から、n+型ソース領域32、チャネル形成部37の反転層、n-型ドリフト層29を順に通って、ドレイン電極57に至る電流経路が形成される。すなわち、MISFET24は、オン状態となる。
【0061】
次に、JFET25の動作について説明する。ドレイン電極57を高電位側、第2ソース電極膜7を低電位側として、第2ソース電極膜7およびドレイン電極57の間に直流電源を接続すると、第2ソース電極膜7とドレイン電極57との間が、n+型コンタクト層38およびn-型チャネル層39を介して導通する。このとき、第2ゲート電極19に制御電圧が与えられていないか、または所定の閾値電圧よりも正側に高い制御電圧が与えられていると、p型第1ゲート層40とn-型チャネル層39との間のpn接合、およびp型第2ゲート層41とn-型チャネル層39との間のpn接合から十分な広がりを持つ空乏層が延びない。すなわち、エピタキシャル層23の厚さ方向にチャネル形成部48を流れる電流が空乏層によって遮断されず、JFET25はオン状態(ノーマリオン)となる。
【0062】
一方、第2ゲート電極19に閾値電圧以下の負の制御電圧を与えると、チャネル形成部48中の電子は第2ソース電極膜7側に引き寄せられ、電子が流れにくくなり、結果的に、p型第1ゲート層40およびp型第2ゲート層41の周囲には、電子も正孔も存在しない空乏層が形成される。さらに第2ゲート電極19への印加電圧を負側に上げていくと、この空乏層が大きくなり、最終的にチャネル形成部48の電子の流れが遮断される。すなわち、JFET25は、オフ状態となる。
【0063】
このように、半導体装置1では、MISFET24およびJFET25が共通の半導体層(半導体基板22およびエピタキシャル層23)に形成されている。そのため、たとえば、コントローラIC等の素子と1パッケージ化する際に、MISFET24とJFET25と別々に搭載する場合に比べて、素子の数を少なくとも1つ減らすことができるので、実装作業やパッケージの構造を簡略化することができる。
【0064】
たとえば、JFETを起動回路用の素子として、コントローラICおよびMISFETと混載する場合、通常、JFETにはコントローラICよりも高い耐圧が要求される。搭載される素子数の低減のため、JFETをコントローラICに内蔵させることも検討されるが、異なる耐圧を有する素子の1チップ化には、構造の複雑化が伴う。
これに対し、この実施形態では、MISFET24およびJFET25の両方が、半導体基板22およびエピタキシャル層23の厚さ方向に電流が流れる縦型構造の素子である。そのため、半導体基板22およびエピタキシャル層23の厚さ方向に交差する横方向のサイズの増大を抑えつつ、エピタキシャル層23の厚さ等を調整することによって、十分な耐圧を発現することができる。つまり、MISFET24と同等の耐圧をJFET25に簡単に付与することもできる。
【0065】
また、第2ゲート電極19とエピタキシャル層23との間に第2ゲート絶縁膜42が介在しているため、第2ゲート絶縁膜42上の第2ゲート電極19の部分53を、n-型チャネル層39から絶縁することができる。したがって、第2ゲート電極19のサイズがp型第1ゲート層40よりも大きくなっても、第2ゲート電極19とn-型チャネル層39との間の短絡が第2ゲート絶縁膜42によって防止される。そのため、第2ゲート電極19の形成時、電極材料のパターニング精度に余裕を持たせることができる。
【0066】
さらに、MISFET24がスーパージャンクション構造を有しているため、MISFET24の耐圧を向上させることができる。
図5A~
図5Iは、半導体装置1の製造工程を工程順に示す図である。なお、
図5A~
図5Iにおいて、左側の図が
図3(MISFET24)に対応し、右側の図が
図4(JFET25)に対応するものである。
【0067】
半導体装置1を製造するには、まず、
図5Aを参照して、半導体基板22(n
+型ドレイン層28およびn
+型コンタクト層38)上に、初期ベース層58が形成される。次に、初期ベース層58の上に、p型ピラー層31、p型第1ゲート層40のp型ピラー層44およびp型第2ゲート層41を形成すべき位置にp型不純物を選択的に注入しながらn型半導体層59を形成する工程を繰り返すマルチエピタキシャル成長によって、複数層のn型半導体層59を積層させる。これにより、複数枚のn型半導体層59と初期ベース層58とが一体化されて、エピタキシャル層23(n
-型ドリフト層29およびn
-型チャネル層39)が形成される。
【0068】
次に、アニール処理(1000℃~1200℃)を行うことによって、複数枚のn型半導体層59のp型不純物をドライブ拡散させる。これにより、
図5Bに示すように、エピタキシャル層23内に、p型ピラー層31、p型第1ゲート層40のp型ピラー層44およびp型第2ゲート層41が同時に形成される。次に、n
-型ドリフト層29およびn
-型チャネル層39の表面部に選択的にp型不純物が注入されることによって、p型チャネル領域30およびp型第1ゲート層40のp型ベース部43が形成される。
【0069】
次に、
図5Cを参照して、p型チャネル領域30の表面部に選択的にn型不純物が注入されることによって、n
+型ソース領域32が形成される。
次に、
図5Dを参照して、p型チャネル領域30の表面部に選択的にp型不純物が注入されることによって、p
+型チャネルコンタクト領域33が形成される。
次に、
図5Eを参照して、エピタキシャル層23上に、第1ゲート絶縁膜34および第2ゲート絶縁膜42が形成される。第1ゲート絶縁膜34および第2ゲート絶縁膜42は、半導体結晶表面の熱酸化によって酸化膜を成長させた後、当該酸化膜をパターニングすることによって形成されてもよい。
【0070】
次に、
図5Fを参照して、第1ゲート絶縁膜34上に第1ゲート電極18が形成され、第2ゲート絶縁膜42上に第2ゲート電極19が形成される。第1ゲート電極18および第2ゲート電極19の形成は、たとえば、不純物を添加したポリシリコン膜を全表面に形成し、その後、そのポリシリコン膜をフォトリソグラフィによって選択的にエッチングすることによって行ってもよい。
【0071】
次に、
図5Gを参照して、第1ゲート電極18および第2ゲート電極19を覆うように、層間絶縁膜54が形成される。
次に、
図5Hを参照して、層間絶縁膜54に、フォトリソグラフィによって、第1コンタクト孔55および第2コンタクト孔56が形成される。
次に、
図5Iを参照して、層間絶縁膜54上に、第1ソース電極膜5、第1ゲート電極膜6(図示せず)、第2ソース電極膜7および第2ゲート電極膜8(図示せず)が形成される。次に、第1ソース電極膜5、第1ゲート電極膜6、第2ソース電極膜7および第2ゲート電極膜8を覆うように、パッシベーション膜9(図示せず)が形成される。次に、パッシベーション膜9に、フォトリソグラフィによって、パッド開口10~13が形成される。
【0072】
この後、半導体基板22(n
+型ドレイン層28およびn
+型コンタクト層38)の第2面27にドレイン電極57が形成されることによって、
図1~
図4の半導体装置1を得ることができる。
以上の製造方法によれば、MISFET24のスーパージャンクション構造とJFET25構造(p型第1ゲート層40のp型ピラー層44およびp型第2ゲート層41)とを共通の工程(
図5A)で形成することができるので、半導体装置1の製造工程を簡略化することができる。
【0073】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、MISFET24はスーパージャンクション構造を有していたが、たとえば
図6に示すように、p型ピラー層31を省略することによって、スーパージャンクション構造を備えないMISFETであってもよい。この場合、JFET25も同様に、
図7に示すように、p型第1ゲート層40およびp型第2ゲート層41がピラー状に形成されていなくてもよい。
【0074】
また、MISFET24の単位セル35の構造は、前述の実施形態のようにプレーナゲート構造であってもよいし、トレンチゲート構造であってもよい。
また、半導体装置1の各半導体部分の導電型を反転した構成が採用されてもよい。たとえば、半導体装置1において、p型の部分がn型であり、n型の部分がp型であってもよい。
【0075】
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【符号の説明】
【0076】
1 半導体装置
5 第1ソース電極膜
7 第2ソース電極膜
18 第1ゲート電極
19 第2ゲート電極
22 半導体基板
23 エピタキシャル層
24 MISFET
25 JFET
26 第1面
27 第2面
28 n+型ドレイン層
29 n-型ドリフト層
30 p型チャネル領域
31 p型ピラー層
32 n+型ソース領域
34 第1ゲート絶縁膜
39 n-型チャネル層
40 p型第1ゲート層
41 p型第2ゲート層
42 第2ゲート絶縁膜
43 p型ベース部
44 p型ピラー層
45 (p型ピラー層31)底部
46 (p型ピラー層44)底部
52 (第2ゲート絶縁膜42)開口
53 (第2ゲート電極19)部分
54 層間絶縁膜
57 ドレイン電極