(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-09
(45)【発行日】2023-08-18
(54)【発明の名称】表示装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
G09F 9/302 20060101AFI20230810BHJP
H10K 59/10 20230101ALI20230810BHJP
G09F 9/30 20060101ALN20230810BHJP
【FI】
G09F9/302 C
H10K59/10
G09F9/30 365
(21)【出願番号】P 2022525556
(86)(22)【出願日】2020-10-21
(86)【国際出願番号】 CN2020122515
(87)【国際公開番号】W WO2021083007
(87)【国際公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】201911049482.9
(32)【優先日】2019-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201921866090.7
(32)【優先日】2019-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100203105
【氏名又は名称】江口 能弘
(72)【発明者】
【氏名】チェン ビャオ
(72)【発明者】
【氏名】ユアン シーリン
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107610635(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110288945(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108983872(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109599052(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0293679(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/133-1/1334
1/1339-1/1368
G09F9/00-9/46
H04M1/02-1/23
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接する第1の表示領域(220)及び第2の表示領域(240)を含み、
前記第1の表示領域は、アレイ状に設置された複数の第1の画素(226)を含み、
前記第2の表示領域は、複数の規則的な形状の第1の画素集合(2422)及び第2の表示領域の周縁に共形する少なくとも1つの第2の画素集合(2424)を含み、前記第2の画素集合が前記第1の表示領域に隣接し、
前記第1の画素集合は、第1の数の第2の画素(246)を含み、前記第1の数の第2の画素が1つの第1の駆動部(248)によって駆動されるように構成され、前記第2の画素集合は、第2の数の第2の画素(246)を含み、前記第2の数の第2の画素が1つの第2の駆動部によって駆動されるように構成され、前記第2の数が前記第1の数よりも小さいことを特徴とする、表示装置(20)。
【請求項2】
前記第1の画素集合のそれぞれにおける第1の数の第2の画素が並列接続され、前記第2の画素集合のそれぞれにおける第2の数の第2の画素が並列接続されることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
更に第3の表示領域(260)を含み、前記第3の表示領域は、前記第1の表示領域に形成され、前記第2の表示領域に隣接し、複数の第3の画素集合(2426)を含み、前記第3の画素集合のそれぞれは、複数の前記第1の画素を含み、前記第3の画素集合のそれぞれにおける全ての前記第1の画素が1つの第3の駆動部(268)によって駆動されるように構成され、前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部が前記第3の表示領域に設置されることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第3の画素集合が規則的な画素集合であり、前記第3の画素集合のそれぞれは、第3の数の互いに並列接続された前記第1の画素を含み、
前記第3の表示領域は、更に少なくとも1つの不規則な第4の画素集合(2428)及び前記第4の画素集合の数に対応する第4の駆動部を含み、前記第4の画素集合は、前記第2の表示領域に隣接し、第4の数の互いに並列接続された前記第1の画素を含み、前記第4の画素集合のそれぞれにおける全ての前記第1の画素が前記第4の駆動部によって駆動されるように構成され、前記第4の数が前記第3の数よりも小さいことを特徴とする、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第3の表示領域の前記第1の画素及び前記第2の表示領域の前記第2の画素は、同じ物理的構造を有し、前記第3の数が前記第1の数以下であることを特徴とする、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1の駆動部に含まれる薄膜トランジスタの数が前記第3の駆動部に含まれる薄膜トランジスタの数よりも小さいことを特徴とする、請求項4に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部が同じ駆動回路を有し、前記第3の駆動部及び前記第4の駆動部が同じ駆動回路を有することを特徴とする、請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第3の画素集合のうちの1つの前記第1の画素が前記第3の駆動部に対応して設置され、もう1つの前記第1の画素が前記第1の駆動部又は前記第2の駆動部に対応して設置されることを特徴とする、請求項3に記載の表示装置。
【請求項9】
更に第3の表示領域(260)を含み、前記第3の表示領域は、前記第1の表示領域に形成され、前記第2の表示領域に隣接し、複数の第3の駆動部(268)を含み、1つの前記第3の駆動部が前記第3の表示領域における1つの前記第1の画素に電気的に接続され、
前記第3の表示領域の前記第1の画素の分布密度が前記第2の表示領域の第2の画素の分布密度よりも小さく、前記第3の駆動部のそれぞれが前記第3の表示領域の1つの前記第1の画素に対応して設置され、かつ前記第3の表示領域の少なくとも1つの前記第1の画素が更に前記第1の駆動部又は前記第2の駆動部に対応して設置されることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第2の画素集合は、不規則なエッジを含み、前記第2の表示領域の前記第1の表示領域に隣接するエッジは、円弧状構造を含み、前記円弧状構造が少なくとも1つの前記第2の画素集合の不規則なエッジと
略同形であることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第2の表示領域は、更に複数の金属アノードを含み、前記第2の画素のそれぞれが1つの前記金属アノードに対応して設置され、かつ電気的に接続され、前記第1の画素集合又は前記第2の画素集合のうちの少なくとも2つの前記第2の画素が前記金属アノードにより並列接続されることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1の画素集合又は前記第2の画素集合における並列接続された複数の前記第2の画素が同色の画素であることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項13】
前記第2の駆動部は、薄膜トランジスタを含み、前記薄膜トランジスタのサイズが前記第2の画素集合における前記第2の画素の数と正相関することを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第2の表示領域の画素がパッシブ駆動型であり、前記第1の表示領域の画素がアクティブ駆動型であることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか一項に記載の表示装置(20)及びカメラを含み、前記カメラは、前記第2の表示領域に向けて設置されるレンズを含み、前記第2の表示領域を透過する外部光信号を取得して撮像することを特徴とする、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年10月31日に出願された、出願番号が201911049482.9である中国特許出願、及び2019年10月31日に出願された、出願番号が201921866090.7である中国特許出願の優先権を主張するものであり、それらの全ての内容は参照によりに組み込まれるものとする。
【0002】
本願は電子技術の分野に関し、特に表示装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
通信技術の発展に伴い、スマートフォンなどの電子機器がますます普及している。電子機器の使用中に、電子機器はそのディスプレイにより画面を表示することができる。
【0004】
より良い表示効果及びユーザ体験の向上のために、ディスプレイのサイズはますます大きくなるが、電子機器のディスプレイが一定のサイズを超えると把持しにくくなるので、ディスプレイの画面占有率を向上させることはますます重要になる。関連技術において、カメラは、表示装置の下方に設置され、表示装置を透過する環境光を取得することにより撮像する。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施例は、表示装置及び電子機器を提供する。
【0006】
本願の実施例に係る表示装置は、隣接する第1の表示領域及び第2の表示領域を含み、
前記第1の表示領域は、アレイ状に設置された複数の第1の画素を含み、
前記第2の表示領域は、複数の規則的な形状の第1の画素集合及び第2の表示領域の周縁に共形する少なくとも1つの第2の画素集合を含み、前記第2の画素集合が前記第1の表示領域に隣接し、
前記第1の画素集合は、第1の数の第2の画素を含み、前記第1の数の第2の画素が1つの第1の駆動部によって駆動されるように構成され、前記第2の画素集合は、第2の数の第2の画素を含み、前記第2の数の第2の画素が1つの第2の駆動部によって駆動されるように構成され、前記第2の数が前記第1の数よりも小さい。
【0007】
【0008】
本願の実施例に係る電子機器は、上記のような表示装置及びカメラを含み、前記カメラは、前記第2の表示領域に向けて設置されるレンズを含み、前記第2の表示領域を透過する外部光信号を取得して撮像する。
【0009】
本願の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に使用される図面について簡単に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本願の実施例に係る電子機器の第1の構造の概略図である。
【
図2】本願の実施例に係る表示装置の第1の構造の概略図である。
【
図3】本願の実施例に係る表示装置の第1の構造の一部の概略図である。
【
図4】
図3に示す表示装置のZ1部分の拡大概略図である。
【
図5】本願の実施例に係る表示装置の第1の画素集合及び第1の駆動回路の構造概略図である。
【
図6】本願の実施例に係る表示装置の第2の構造の概略図である。
【
図7】本願の実施例に係る表示装置の第2の構造の一部の概略図である。
【
図8】
図7に示す表示装置のZ2部分の拡大概略図である。
【
図9】本願の実施例に係る表示装置の第3の表示領域における画素及び駆動部の構造概略図である。
【
図10】本願の実施例に係る表示装置の第3の構造の一部の概略図である。
【
図12】本願の実施例に係る表示装置の第4の構造の一部の概略図である。
【
図13】
図12に示す表示装置のZ3部分の拡大概略図である。
【
図14】本願の実施例に係る表示装置の第5の構造の一部の概略図である。
【
図15】本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の第2の画素の第1の構造の概略図である。
【
図16】本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の第2の画素の第2の構造の概略図である。
【
図17】本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の第2の画素の第3の構造の概略図である。
【
図18】本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の第2の画素の第4の構造の概略図である。
【
図19】本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の第2の画素の第5の構造の概略図である。
【
図20】本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の第2の画素の第6の構造の概略図である。
【
図21】本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の複数の第2の画素が並列接続された回路概略図である。
【
図22】本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の積層構造の概略図である。
【
図23】本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の別の積層構造の概略図である。
【
図24】本願の実施例に係る表示装置の第6の構造の一部の概略図である。
【
図25】
図24に示す表示装置におけるY1部分の拡大概略図である。
【
図26】
図24に示す表示装置のY2部分の拡大概略図である。
【
図27】
図24に示す表示装置におけるY1部分の別の拡大概略図である。
【
図28】本願の実施例に係る表示装置及びカメラの第1の構造の概略図である。
【
図29】本願の実施例に係る表示装置及びカメラの第2の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願の実施例は、電子機器及びその表示装置を提供し、電子機器は、表示装置及びカメラを含んでもよく、カメラのレンズは、表示装置に向けて設置され、即ちカメラは、該表示装置を透過する外部光信号を取得して撮像する。従来の表示装置の光透過率は低く、カメラが表示装置越しに撮像する効果は低いとされている。このため、本願の実施例は、表示装置を区画して設置することができ、例えば、表示装置のカメラに対応する部分の光透過率を表示装置の他の位置の光透過率よりも大きく設定することにより、カメラの撮像効果を改善することができる。以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。
【0012】
本願の実施例に係る電子機器は、携帯電話、タブレットコンピュータなどの移動端末装置であってもよく、ゲーム装置、拡張現実(Augmented Reality、AR)装置、仮想現実(Virtual Reality、VR)装置、車載コンピュータ、ノートパソコン、データ記憶装置、オーディオ再生装置、ビデオ再生装置、ウェアラブル装置などの表示装置を有する装置であってもよく、ウェアラブル装置は、スマートブレスレット、スマートグラスなどであってもよい。
【0013】
図1は、本願の実施例に係る電子機器の第1の構造の概略図
を示す。
図1は、電子機器が携帯電話である例を示し、表示装置20は、第1の表示領域220及び第2の表示領域240を含み、第2の表示領域240の光透過率は、第1の表示領域220の光透過率よりも大きい。電子機器10内にカメラ60が設置され、カメラ60のレンズが第2の表示領域240に向けて設置され、カメラ60は、第2の表示領域240を透過する外部光信号を取得して撮像する。カメラ60が表示装置20の第2の表示領域240の下方に設置され、カメラ60が表示装置20の第2の表示領域240を透過する外部光信号を取得し、取得された外部光信号に基づいて撮像すると理解されてもよい。表示装置20の表示領域が完全であるため、表示装置20の画面占有率を向上させる。カメラ60は、電子機器のフロントカメラとして、表示装置20の第2の表示領域240越しにユーザの自分撮り等の画像を取得することができる。
【0014】
本願の実施例の表示装置をより完全に理解するために、以下、表示装置について詳細に説明する。
【0015】
図2は、本願の実施例に係る表示装置の第1の構造の概略図を示す。本願の実施例における表示装置20は、隣接する第1の表示領域220及び第2の表示領域240を含んでもよい。第1の表示領域220及び第2の表示領域240は、いずれも文字又は画像を表示し、第1の表示領域220及び第2の表示領域240は、同じ画像を共に表示することができ、例えば、第1の表示領域220が所定の画像の一部を表示し、第2の表示領域240が所定の画像の残りの部分を表示する。第1の表示領域220及び第2の表示領域240は、異なる画像を表示してもよく、例えば、第1の表示領域220が所定の画像を表示し、第2の表示領域240がタスクバー画像を表示する。第1の表示領域220及び第2の表示領域240は、いずれもコンテンツを表示することができ、表示領域が完全であり、表示装置20の画面占有率が高く、第1の表示領域220が第2の表示領域240を取り囲むことができ、第2の表示領域240の周縁がいずれも第1の表示領域220に隣接することができ、即ち第2の表示領域240が第1の表示領域220の中間に位置する。第1の表示領域220は、第2の表示領域240を部分的に取り囲んでもよく、第2の表示領域240の一部のエッジは、第1の表示領域220に隣接し、例えば、第2の表示領域240は、表示装置20のコーナー位置に位置するか又は表示装置20の最上部の中間に位置する。
【0016】
図3は、本願の実施例に係る表示装置の第1の構造の一部の概略図
を示し、
図4は、
図3に示す表示装置のZ1部分の拡大概略図
を示し、
図5は、本願の実施例に係る表示装置の第1の画素集合及び第1の駆動回路の構造概略図
を示す。第1の表示領域220は、アレイ状に設置された複数の第1の画素226を含み、第1の表示領域220は、更に複数の第6の駆動部を含み、1つの第6の駆動部が1つの第1の画素226を駆動する。例えば、第1の表示領域220は、M個の第1の画素226及びM個の第6の駆動部を含む。
【0017】
第2の表示領域240は、複数の規則的な形状の第1の画素集合2422を含み、第1の画素集合2422のそれぞれは、複数の第2の画素246を含み、第1の画素集合2422内の全ての第2の画素246は、1つの第1の駆動部248を共用する。第1の画素集合2422内の複数の第2の画素は、並列接続されて、1つの第1の駆動部を共用してもよい。第1の画素集合2422内の複数の第2の画素は、直列接続されて、1つの第1の駆動部を共用してもよい。なお、並列接続は、第1の駆動部の駆動電圧を変更せず、並列接続で形成された第1の画素集合における第2の画素の数は、直列接続で形成された第1の画素集合よりも多くてもよい。第2の画素集合は、第1の画素集合と同じ接続形態を有する。
【0018】
第2の表示領域240は、複数の規則的な形状の第1の画素集合2422を含み、第1の画素集合2422のそれぞれは、互いに並列接続された複数の第2の画素246を含み、第1の画素集合2422内の全ての第2の画素246は、1つの第1の駆動部248を共用する。
【0019】
第1の駆動部248のそれぞれは、1つの第1の画素集合2422に電気的に接続され、第1の駆動部248のそれぞれは、それに電気的に接続された1つの第1の画素集合2422における全ての第2の画素246を駆動する。第2の表示領域240の複数の第2の画素246は、1つの第1の駆動部248を共用するため、第2の表示領域240を駆動する第1の駆動部248の数は、第1の画素226の数よりも少なくてもよい。例えば、第2の表示領域240は、N個の第1の画素集合2422を含み、第1の画素集合2422のそれぞれは、4個の第2の画素246を含み、1つの第1の画素集合2422は、1つの第1の駆動部248に対応し、第2の表示領域240は、4N個の第2の画素246及びN個の第1の駆動部248を含む。第1の表示領域220に比べて、第2の表示領域240に設置された第1の駆動部248及び第2の画素246の割合がより小さく、第2の表示領域240の第1の駆動部248の分布密度が第1の表示領域220の第6の駆動部228の分布密度よりも小さく、第1の駆動部248及び第6の駆動部は、いずれも非透光性素子(例えば、薄膜トランジスタTFT)を含み、第2の表示領域240に含まれた非透光性素子の数を第1の表示領域220よりも少なくし、第2の表示領域240の光透過率を第1の表示領域220よりもはるかに大きくすることができる。
【0020】
第2の表示領域240の形状及びサイズは、カメラに応じて設定することができ、それと第1の表示領域220のエッジ領域を特別に処理する必要がある。表示装置の表示効果を向上させるために、第2の表示領域240のサイズが小さいほどよいが、第2の表示領域240は、カメラの要件を満たす必要があるため、カメラのレンズに対応して設置される必要がある。例えば、第2の表示領域240は、円形であってもよく、第2の表示領域240のサイズは、カメラのレンズよりも僅かに大きく、カメラのレンズを完全にカバーし、レンズの表示装置における正投影が第2の表示領域240内にあると理解されてもよい。円形の第2の表示領域240の第1の表示領域220に隣接する位置が円弧状構造を含むため、第2の表示領域240の複数の第2の画素を第1の画素集合に区画することに不利である。第2の表示領域240は、更に楕円形、半円形、角丸長方形などの規則的な形状であってもよく、そのエッジは、円弧状構造を含む。第2の表示領域240は、更に正多角形などの規則的な形状であってもよく、例えば、正六角形などの形状であり、そのエッジは、屈曲構造に類似する円弧状構造を含む。当然のことながら、第2の表示領域は、エッジが円弧状構造を含む不規則な形状であってもよい。
【0021】
第2の表示領域240内の規則的な形状の第1の画素集合2422は、複数の第2の画素246を含み、第1の画素集合内の複数の第2の画素246は、アレイ状に配列することができる。例えば、第1の画素集合内の第2の画素246は、2行に配列され、各行に2つの第2の画素246がある。第2の表示領域240内の複数の第2の画素246の全てが異なる画素集合に区画されてもよいが、第2の表示領域240のサイズ及び形状は、カメラに応じて設定する必要があり、第2の表示領域240の第1の表示領域220に隣接するエッジは、円弧状構造を含み、第2の表示領域240の第1の表示領域220に隣接する第2の画素246の一部は、完全なアレイ状に配列された第1の画素集合に含まれない可能性があり、該第2の画素246の一部が表示されないと、第2の表示領域240と第1の表示領域220との間に表示されないダークスポット(画素)があり、第2の表示領域240と第1の表示領域220との遷移が不均一である。したがって、第2の表示領域240と第1の表示領域220との間の遷移を均一にするために、該第2の画素246の一部が駆動されて表示する必要もある。
【0022】
具体的には、第2の表示領域240は、複数の規則的な形状の第1の画素集合2422及び第2の表示領域240の周縁に共形する少なくとも1つの第2の画素集合2424を含んでもよい。第1の画素集合2422内の複数の第2の画素246は、規則的な形状に配列され、例えば2行2列、3行3列、2行3列、3行2列、4行4列などに配列される。第2の表示領域240の周縁に共形する第2の画素集合2424に含まれる第2の画素246の数は、第1の画素集合2422よりも少ないため、まず、第2の表示領域240の複数の第2の画素246を複数の第1の画素集合2422として区画し、残りを規則的な形状の第1の画素集合2422として区画形成することに不十分であり、残りの第2の画素246は、第2の表示領域240のエッジに隣接すると理解されてもよい。残りの第2の画素246は、依然として元の区画ルールに応じて区画され、第2の表示領域240を超えると放棄され、残りの部分のみを並列接続して第2の画素集合2424を形成する。第2の画素集合2424は、第2の表示領域240のエッジが第1の画素集合2422にない第2の画素246の集合である。例えば、第1の画素集合2422は、2行2列に配列され、第k行、k+1行に、第2の表示領域240のエッジは、第k行の第i列に1つの第2の画素246を有し、第k+1行の第i列、i+1列にそれぞれ1つの第2の画素246を有し、この3つの第2の画素246は、並列接続されて第2の表示領域240の周縁に共形する1つの第2の画素集合2424を形成し、各行の第2の画素246の数が異なる。なお、第2の画素集合2424のうちの第2の画素246の数及び配列は、第2の表示領域のエッジに応じて決定され、異なる第2の画素集合2424に含まれる第2の画素246の数及び配列は、異なってもよい。第2の画素集合2424は、1つの画素246のみを含んでもよく、複数の第2の画素246を含んでもよい。なお、第1の数は、一定の数値であってもよく、例えば9又は6などであり、第2の数は、第1の数よりも小さく、一定でない数値であってもよい。第2の表示領域の周縁に共形する第2の画素集合は、不規則なエッジを含み、少なくとも1つの第2の画素集合の不規則なエッジは、第2の表示領域の円弧状構造と同形である。第2の表示領域の周縁に共形する第2の画素集合は、不規則なエッジを含んで第2の表示領域の円弧状構造を形成すると理解されてもよい。
【0023】
第2の表示領域240の第2の画素246と第1の表示領域220の第1の画素との物理的構造が同じである場合、不規則な第2の画素集合2424の遷移により、滑らかな遷移を形成することができる。特に第2の表示領域240の第1の表示領域220に隣接するエッジが円弧状構造を含む場合、直線的な遷移の違和感及び鋸歯状表示の破壊感を回避することができる。更に第2の画素集合2424に、対応する表示平滑化アルゴリズムを設定し、第2の画素集合2424の画素246に対して表示平滑化遷移処理を行い、滑らかな遷移を実現することができる。また、第1の表示領域220の第2の画素246に隣接する部分に、対応するアルゴリズムを設定し、第1の表示領域220の第2の表示領域240に隣接する部分に対して表示平滑化遷移処理を行い、滑らかな遷移を実現することができる。第2の表示領域240の第2の画素246と第1の表示領域220の第1の画素との物理的構造が同じであり、第1の表示領域220の第1の画素と第2の表示領域240の第2の画素とのサイズ、分布密度、配列方式がいずれも同じであると理解することができる。
【0024】
なお、駆動される画素の体積が大きいほど、その必要な駆動能力も大きい。また、表示装置において画素の厚さが一定であるため、画素の面積が大きいほど、その必要な駆動能力も大きい。規則的な形状の第1の画素集合2422に含まれる第2の画素246の数は、一定であり、その規則的な形状の第1の画素集合2422のそれぞれから提供される、対応する駆動能力も一定である。第2の表示領域240の周縁に共形する第2の画素集合2424に含まれる第2の画素246の数は、一定ではなく、第2の画素集合2424に含まれる第2の画素の数は、1、2、3、4などであってもよく、含まれる第2の画素246の異なる数は、異なる駆動能力に対応する。全ての第2の画素集合2424を駆動する第2の駆動部の駆動回路は、同じであってもよく、例えば、全ての第2の画素集合2424を駆動する第2の駆動部は、7T1C、5T1C又は2T1Cなどのうちの1つであってもよい。第2の駆動部は、駆動回路が同じであり、駆動能力が異なるが、第2の駆動部における単一の素子(例えば、薄膜トランジスタ)のサイズを調整することにより実現させてもよい。薄膜トランジスタのサイズが大きいほど、その駆動能力も大きい。即ち、第2の画素集合2424に電気的に接続された第2の駆動部における薄膜トランジスタのサイズは、第2の画素集合2424における第2の画素246の数と正相関する。第2の画素集合2424における第2の画素246の数が多いほど、それに電気的に接続された第2の駆動部の薄膜トランジスタのサイズも大きくなると理解されてもよい。
【0025】
なお、第1の画素集合2422を駆動する第1の駆動部248は、第2の画素集合2424を駆動する第2の駆動部と同じ駆動回路を有してもよい。第1の画素集合2422を駆動する第1の駆動部248は、第2の画素集合2424を駆動する第2の駆動部と異なる駆動回路を有してもよい。例えば、第1の画素集合2422を駆動する第1の駆動部は、5T1Cであり、第2の画素集合2424を駆動する第2の駆動部は、2T1Cである。
【0026】
第2の表示領域の光透過率を更に向上させるために、第1の駆動部及び第2の駆動部を第2の表示領域以外の他の領域に設置してもよい。具体的には
、図6は、本願の実施例に係る表示装置の第2の構造の概略図
を示し、
図7は、本願の実施例に係る表示装置の第2の構造の一部の概略図
を示す。第1の表示領域220は、第3の表示領域260を含んでもよい。第3の表示領域260は、第2の表示領域240に隣接し、第1の表示領域220における第2の表示領域240に隣接する部分領域を第3の表示領域260に設定すると理解されてもよい。具体的には、第3の表示領域260は、第2の表示領域240を完全に取り囲んでもよく、第3の表示領域260は、第2の表示領域240を部分的に取り囲んでもよく、例えば、第3の表示領域260が第2の表示領域240の両側に設置される。
【0027】
図8は、
図7に示す表示装置のZ2部分の拡大概略図
を示し、
図9は、本願の実施例に係る表示装置の第3の表示領域における画素及び駆動部の構造概略図
を示す。第2の表示領域240の第2の画素246を駆動する複数の第1の駆動部248及び第2の駆動部は、第2の表示領域240に設置されてもよく、更に第3の表示領域260に設置されてもよい。カメラは、第3の表示領域260により外部光信号を取得する必要がなく、複数の第1の駆動部248及び第2の駆動部は、第3の表示領域260に設置され、第2の表示領域240内に第1の駆動部248及び第2の駆動部が設置されておらず、第2の表示領域240内に非透光性の第1の駆動部248及び第2の駆動部が設置されておらず、第2の表示領域240の光透過率は、第1の表示領域220及び第3の表示領域260よりもはるかに大きくてもよく、同時に第1の駆動部248及び第2の駆動部に引き起こす他の問題、例えば、周期的に配列された第1の駆動部248のカメラ撮像に対する回折問題、第1の駆動部248及び第2の駆動部の反射、屈折のカメラ撮像に対する迷光問題を減少させる。
【0028】
表示装置20の第1の表示領域220の第1の画素246の分布密度が大きいほど、単位面積内の画素246が多く、その解像度も高く、提供される表示効果も優れている。表示装置20の製造プロセスを考慮すると、第1の表示領域220における第1の画素226は、第1の画素226を駆動する第6の駆動部228のサイズに対応する。複数の第6の駆動部228は、更に複数の信号線を介して表示装置20の駆動チップに接続される必要があり、駆動チップは、複数の信号線により第6の駆動部228のそれぞれを制御し、複数の信号線は、複数の第6の駆動部228の間に配置され、第1の画素226の間に間隔空間があり、間隔空間は、信号線に対応して設置される。信号線は、一定の線幅を有し、インピーダンス要件及び製造プロセスを満たす必要がある。例えば、第1の表示領域220の第1の画素密度は、400ppi以上に達することができ、第1の表示領域220の第1の画素226は、第6の駆動部228のサイズとほぼ等しく、第6の駆動部228は、第1の画素226の下方に対応して設置され、複数の信号線は、複数の第6の駆動部228の間に配置され、第1の画素226の間の間隔空間の下方に対応して設置される。第6の駆動部228とそれに接続された信号線は、層全体の空間をほぼカバーしているため、更に他の素子を収容しにくい。第3の表示領域260の複数の第1の画素226は、複数の第1の画素226の並列接続により複数の第3の画素集合2426を形成し、第3の画素集合2426のそれぞれは、互いに並列接続された複数の画素246を含み、第3の画素集合2426のそれぞれにおける全ての画素246は、いずれも1つの第3の駆動部268に電気的に接続され、1つの第3の駆動部268は、それに電気的に接続された1つの第3の画素集合2426内の全ての画素246を駆動することができる。なお、本実施例における第6の駆動部は、第1の表示領域の第3の表示領域以外の第1の画素を駆動する。
【0029】
第3の駆動部268と第6の駆動部228が同じ駆動回路である場合、第3の駆動部268のサイズは、第6の駆動部228のサイズに等しいか又は僅かに大きく、第3の駆動部268に接続される信号線と第6の駆動部228に接続される信号線の線幅は、ほぼ等しく、第3の表示領域260の複数の第1の画素は、並列接続されて第3の画素集合を形成し、かつ1つの第3の画素集合2426は、1つの第3の駆動部268のみで駆動され、1つの第3の駆動部268のサイズは、1つの第1の画素226のサイズにほぼ等しく、第3の表示領域260の1つの第3の画素集合2426の複数の画素246は、1つの第3の駆動部268に対応するため、第3の駆動部268が設置された第3の表示領域260の一層は、収容空間を有し、該収容空間は、第2の表示領域240の第2の画素246を駆動する第1の駆動部248及び第2の駆動部を収容するために使用可能である。
【0030】
第3の表示領域260に第1の画素226及び第3の駆動部268を設置する場合、第3の駆動部268は、それに電気的に接続された第3の画素集合2426に対応して設置され、例えば、第3の駆動部268は、それに電気的に接続された第3の画素集合2426の下方に設置され、第3の画素集合2426のうちの1つの第1の画素226と少なくとも部分的に対向して設置される。第1の駆動部248及び/又は第2の駆動部を設置する場合、第3の画素集合2426のうちの1つの画素246は、1つの第3の駆動部268に対応して設置され、第3の画素集合2426のうちの他の画素246は、1つの第1の駆動部248及び/又は第2の駆動部に対応して設置される。1つの第3の画素集合2426の下方に1つの第3の駆動部268及び少なくとも1つの第1の駆動部248又は第2の駆動部を設置してもよいと理解されてもよい。第1の駆動部248又は第2の駆動部を設置する数は、第3の画素集合2426のうちの第1の画素226の数と正相関する。例示的には、第3の画素集合2426が互いに並列接続された3つの第1の画素を含む場合、第3の画素集合2426の下方に1つの第3の駆動部268及び2つの第1の駆動部248を設置することができる。なお、第1の駆動部及び第2の駆動部が簡略な駆動回路(例えば、2T1C)である場合、第1の駆動部及び第2の駆動部のサイズが小さく、1つの第1の画素は、2つ又は複数の第1の駆動部又は第2の駆動部に対応することができる。
【0031】
複数の第1の駆動部及び第2の駆動部は、必要に応じて、第2の表示領域及び第3の表示領域に設置されてもよい。例示的には、複数の第1の駆動部及び第2の駆動部の一部が第2の表示領域に設置され、一部が第3の表示領域に設置される。例えば、第1の駆動部及び第2の駆動部を設置しやすく、第1の駆動部、第2の駆動部と第2の表示領域の第2の画素との接続を簡略化するために、第1の駆動部及び第2の駆動部の一部が第2の表示領域の周縁に設置され、第1の駆動部及び第2の駆動部の一部が第3の表示領域に設置される。
【0032】
第3の表示領域に設置された第1の駆動部、第2の駆動部及び第3の駆動部は、他の形態で設置されてもよい。具体的には
、図10は、本願の実施例に係る表示装置の第3の構造の一部の概略図
を示し、
図11は、
図10に示す表示装置のX部分の拡大概略図
を示す。第3の表示領域260の第1の画素226を駆動する複数の第3の駆動部268は、集中的に設置されてもよく、第3の表示領域260の複数の第3の駆動部268が第2の表示領域240から離れた位置に集中的に設置され、第2の表示領域の第2の画素を駆動する複数の第1の駆動部及び第2の駆動部が第2の表示領域240に近い位置に集中的に設置されてもよい。第3の表示領域260に設置された複数の第3の駆動部268は、複数の第1の駆動部248と複数の第6の駆動部228との間に集中的に設置される。
【0033】
第3の表示領域260の第2の表示領域240に隣接する第3の画素集合の下方は、いずれも第1の駆動部248及び第2の駆動部であり、第3の表示領域260の第2の表示領域240から離れる第3の画素集合の下方は、いずれも第3の駆動部268である。例えば、第3の画素集合は、4つの画素が並列接続されたものであり、第3の表示領域260の第2の表示領域240に隣接する1つの第3の画素集合の下方に4つの第1の駆動部248が対応して設置され、第3の表示領域260の第2の表示領域240から離れる1つの第3の画素集合の下方に4つの第3の駆動部268が対応して設置される。
【0034】
第2の表示領域の第3の表示領域に隣接するエッジが円弧状構造を含むため、第2の表示領域が第1の表示領域又は第3の表示領域に滑らかに遷移するために、第2の表示領域に第2の表示領域の周縁に共形する第2の画素集合が設置されている。具体的には上記説明を参照することができ、ここで説明を省略する。
【0035】
第3の表示領域が第2の表示領域に滑らかに遷移するために、第3の表示領域の第2の表示領域に隣接する箇所にも少なくとも1つの不規則な第4の画素集合が設置され、具体的には、
図12及び
図13に参照されるように、
図12は、本願の実施例に係る表示装置の第4の構造の一部概略図であり、
図13は、
図12に示す表示装置におけるZ3部分の拡大概略図である。第4の画素集合2428は、第2の表示領域240に隣接し、第4の画素集合2428のそれぞれにおける全ての第1の画素226は、いずれも1つの第4の駆動部に電気的に接続され、第3の画素集合2426は、第3の数の互いに並列接続された第1の画素226を含み、第3の画素集合は、規則的な画素集合である。不規則な第4の画素集合2428は、第4の数の互いに並列接続された第1の画素226を含み、第4の数は、第3の数よりも小さい。なお、第3の数は、一定の数値であってもよく、例えば9又は6などであり、第4の数は、第3の数よりも小さく、一定でない数値であってもよい。
【0036】
規則的な第3の画素集合2426内の第3の数の第1の画素226は、規則的な形状に配列され、例えば2行2列、3行3列、2行3列、3行2列、4行4列などに配列される。第4の画素集合2428に含まれる第1の画素226の数が第3の画素集合2426よりも少ないため、まず、第3の表示領域260の複数の第1の画素226を複数の第3の画素集合2426として区画形成し、残りの第1の画素を完全な第3の画素集合として区画形成することに不十分であり、残りの第1の画素を少なくとも1つの第4の画素集合2428として区画形成し、残りの第1の画素226は、第2の表示領域240のエッジに隣接すると理解されてもよい。残りの第1の画素226は、依然として元の区画ルールに応じて区画され、第3の表示領域260を超えると放棄され、残りの部分のみを並列接続して第4の画素集合2428を形成する。第4の画素集合2428は、第3の表示領域260のエッジが第3の画素集合2426にない第1の画素226の集合である。
【0037】
なお、第4の画素集合2428のうちの第1の画素226の数及び配列は、第3の表示領域のエッジに応じて決定され、異なる第4の画素集合2428に含まれる第1の画素226の数及び配列は、異なってもよい。第4の画素集合2428は、1つの第1の画素226のみを含んでもよく、複数の第1の画素226を含んでもよい。
【0038】
第3の表示領域260の第1の画素と第2の表示領域240の第2の画素との物理的構造が完全に同じであってもよいため、第2の表示領域240の第2の画素集合2426と第3の表示領域260の第4の画素集合2428の遷移により、滑らかな遷移を形成することができる。特に第2の表示領域240のエッジが円弧状構造を含む場合、直線的な遷移の違和感及び鋸歯状表示の破壊感を回避することができる。更に第2の画素集合2426及び第4の画素集合2428に、対応する表示平滑化アルゴリズムを設定し、第2の画素集合2426及び第4の画素集合2428の画素246に対して表示平滑化遷移処理を行い、滑らかな遷移を実現することができる。
【0039】
第3の画素集合2426のうちの第1の画素の第3の数は、第1の画素集合2422のうちの第2の画素の第1の数に等しくてもよい。第1の画素集合2422及び第3の画素集合2426のうちの画素の数は、同じであり、第1の画素集合2422及び第3の画素集合2426は、同じ並列接続方式を採用し、並列接続の方式を簡略化することができる。
【0040】
第3の画素集合2426のうちの第1の画素の第3の数は、第1の画素集合2422のうちの第2の画素の第1の数よりも少なくてもよい。第3の表示領域260によりカメラが外部光信号を取得する必要がなく、第3の画素集合2426のうちの画素246の数は、第1の画素集合2422よりも少なく、第3の表示領域260の表示効果は、第2の表示領域240よりも優れており、第1の表示領域における第3の表示領域以外の領域の表示効果が最も優れており、第3の表示領域260から第2の表示領域240への遷移により、表示効果上の違和感を低減する。
【0041】
第3の画素集合2426のうちの第1の画素226の第3の数は、第1の画素集合2422のうちの第2の画素246の第1の数よりも大きくてもよい。第3の表示領域260によりカメラが外部光信号を取得する必要がなく、第3の画素集合2426のうちの第1の画素226の数は、第1の画素集合2422のうちの第2の画素の数よりも多く、第3の表示領域260を小さく設定することにより、異常表示領域の面積を減少させることができる。
【0042】
第3の表示領域260に画素集合を設置しなくてもよく、即ち、第3の表示領域260における第1の画素のそれぞれは、1つの第3の駆動部に電気的に接続され、第3の駆動部のそれぞれは、第3の表示領域の1つの第1の画素に対応して設置され、かつ第3の表示領域の少なくとも1つの第1の画素は、更に第1の駆動部又は第2の駆動部に対応して設置される。第1の駆動部及び第2の駆動部を第3の表示領域に収容できるために、第3の表示領域の第3の駆動部は、より簡略な駆動回路を採用してもよく、例えば5T1C、2T1Cなどの駆動回路を採用してもよい。このように、第3の駆動部が設置された第3の表示領域の一層は、収容空間を有し、該収容空間は、第1の駆動部及び第2の駆動部を収容する。第1の駆動部及び第2の駆動部を第3の表示領域に容易に設置するために、第1の駆動部及び第2の駆動部は、より簡略な駆動回路を採用してもよく、例えば5T1C、2T1Cなどの駆動回路を採用する。第1の表示領域における第3の表示領域以外の第1の画素は、第3の駆動回路よりも複雑で効果がより優れた駆動回路、例えば7T1Cなどの駆動回路を採用してもよい。また、第1の駆動部及び第2の駆動部を第3の表示領域に収容できるために、第3の表示領域の第1の画素のサイズを大きくしてもよく、第3の表示領域の第1の画素のサイズを、対応する駆動回路よりも大きくすることにより、第3の表示領域の複数の第1の画素は、1つの第1の駆動部を共に収容する。例えば、第3の表示領域の1つの第1の画素は、1つの第2の駆動部に対応し、同時に4つの第1の画素の間に1つの第1の駆動部又は第2の駆動部が収容される。
【0043】
なお、第1の駆動部は、第3の駆動部よりも簡略な駆動回路を採用してもよく、即ち1つの第1の駆動部に含まれる薄膜トランジスタの数は、1つの第3の駆動部に含まれる薄膜トランジスタの数よりも小さくてもよい。例えば、第1の駆動部は、2T1Cであり、第3の駆動部は、5T1Cである。第2の表示領域の光透過率をよりよくするとともに、第1の駆動部を第3の表示領域によりよく設置するために、第1の駆動部は、最も簡略な駆動回路を採用する。第3の表示領域に第1の駆動部をよりよく収容するとともに、第3の表示領域の表示効果を保証するために、第3の駆動回路は、第1の駆動部よりも効果が優れた駆動回路を採用し、第6の駆動回路よりも簡略な駆動回路を採用する。駆動部の設置を簡略化するために、第1の駆動部と第2の駆動部は、同じ駆動回路を有してもよく、第3の駆動部と第4の駆動部は、同じ駆動回路を有してもよい。
【0044】
なお、本願の実施例における第1の表示領域220は、アクティブ駆動型(AMOLED)表示領域であってもよく、第2の表示領域240は、アクティブ駆動型(AMOLED)表示領域又はパッシブ駆動型(PMOLED)表示領域であってもよい。第2の表示領域240の面積は、第1の表示領域220よりもはるかに小さく、第1の表示領域220は、表示装置の主な表示領域としてもよく、第2の表示領域240は、表示装置の補助表示領域としてもよい。PMOLEDの表示効果は、AMOLEDよりも低いが、第2の表示領域の面積が小さく、表示されるコンテンツも少なく、第2の表示領域240が表示装置のエッジに位置してもよく、表示されるコンテンツの重要性が低いため、第2の表示領域240は、PMOLEDを採用してもよい。パッシブ駆動型第2の表示領域240は、1つの薄膜トランジスタ(TFT)のみで駆動され、非透光性薄膜トランジスタの数が極めて少ないため、第2の表示領域240の光透過率を大幅に向上させることができる。当然のことながら、第2の表示領域240の表示効果を第1の表示領域220に近づけるために、第2の表示領域240は、アクティブ駆動型(AMOLED)であってもよい。第3の表示領域260は、必要に応じて、アクティブ駆動型(AMOLED)表示領域又はパッシブ駆動型(PMOLED)表示領域を選択することができる。
【0045】
第1の駆動部は、表示装置の表示領域内に設置される以外に、更に表示領域外の非表示領域に設置されてもよい。具体的には、
図14に参照されるように、
図14は、本願の実施例に係る表示装置の第5の構造の一部の概略図である。表示装置20は、更に非表示領域280を含んでもよく、第2の表示領域240の画素246を駆動する第1の駆動部248及び第2の駆動部は、更に非表示領域280に設置されてもよい。表示装置20は、全面ディスプレイであってもよく、即ち表示装置20の正面は、ほぼ全域が表示領域であり、電子機器の正面から見ると、表示装置20の正面は、ほぼ電子装置の表示面に等しい。しかし、全面ディスプレイの表示装置20の場合でも、表示装置20のエッジに非表示領域があり、非表示領域は、表示装置20の黒縁として理解されてもよく、黒縁の幅を非常に狭くすることができ、例えば、黒縁の幅を1ミリメートル又は0.5ミリメートルよりも小さくする。第2の表示領域240の面積が小さいため、第2の表示領域240内の第2の画素246の数も少なく、第2の表示領域240の複数の第2の画素246が並列接続され、第2の表示領域240の第2の画素246を駆動する第1の駆動部248及び第2の駆動部も少ない。第1の駆動部248及び第2の駆動部を黒縁の位置に設置してもよく、第2の表示領域240の光透過率を向上させることができ、また、第1の表示領域220又は第3の表示領域260に影響を与えない。第2の表示領域240に対応する第2の画素246に複数の第1の駆動部248及び第2の駆動部を設置する必要があり、複数の第1の駆動部248及び第2の駆動部の全てを黒縁の位置に設置してもよい。黒縁の位置に全ての第1の駆動部248及び第2の駆動部をよりよく収容するために、簡単な第1の駆動部248及び第2の駆動部を用いてもよく、例えば、第1の駆動部248及び第2の駆動部は、2T1C、5T1Cなどの駆動回路を採用し、各第1の駆動部248及び第2の駆動部における薄膜トランジスタ(TFT)の数を少なくし、単一の第1の駆動部248及び第2の駆動部に必要な空間を少なくしてもよい。更に第2の表示領域240内の第2の画素246の分布密度を低く設定することにより、第2の表示領域240内の第1の駆動部248及び第2の駆動部の総数を少なくする。なお、複数の第1の駆動部248及び第2の駆動部は、更に部分的に非表示領域280に設置され、部分的に第2の表示領域240又は第3の表示領域260に設置されてもよい。第2の表示領域がPMOLEDを採用すると、第2の表示領域の駆動部は、非表示領域にも配置されるTFTを1つだけ有する。非表示領域は、第2の表示領域に隣接するか又は隣接しなくてもよく、非表示領域が第2の表示領域に隣接すると、第1の駆動部を非表示領域に容易に設置することができる。
【0046】
第2の表示領域の複数の第2の画素は、画素ユニットの方式で配置されてもよい。具体的には、
図15に参照されるように、
図15は、本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の第2の画素の第1の構造の概略図である。第2の表示領域の複数の第2の画素246は、複数の画素ユニット244に区画されてもよく、第2の表示領域は、複数の画素ユニット244を含み、画素ユニット244のそれぞれは、少なくとも3つの異なる色の第2の画素246を含む。第2の表示領域の1つの画素ユニット244は、混色表示することができ、1つの画素ユニット244は、必要に応じて必要な色を表示することができる。例えば、1つの画素ユニット244は、R、G、Bという3つの色の第2の画素246を含み、必要に応じて赤色、緑色、青色、白色、ピンク、シアン等の様々な色を表示することができる。第2の表示領域内の少なくとも2つの画素ユニット244の同色の第2の画素246は、並列接続されて画素集合242を形成する。例えば、4つの画素ユニット244は、3つの第1の画素集合242を形成することができ、具体的には、4つの赤色画素246は、並列接続されて第1の画素集合2422を形成し、4つの緑色画素246は、並列接続されて第1の画素集合2422を形成し、4つの青色画素246は、並列接続されて第1の画素集合2422を形成し、該4つの画素ユニット244は、表示ユニットを形成する。なお、1つの画素ユニットは、更にR、G、B、W又はR、G、B、Yなどの複数の色の画素を含んでもよい。
【0047】
第2の画素246を直接接続することにより、第2の画素246を並列接続することができる。例えば、複数の第2の画素246は、その材料と同じ材料により並列接続されるか又は他の材料の接続線により並列接続される。第2の画素246は、他の方式で並列接続されてもよい。具体的には、第2の表示領域は、更に複数の金属アノードを含み、1つの第2の画素246は、1つの金属アノードに対応して設置され電気的に接続され、金属アノードの並列接続により第2の画素が並列接続される。当然のことながら、1つの第1の画素集合2422における並列接続された複数の第2の画素246は、複数の同色の第2の画素246であってもよい。例えば、第1の画素集合2422の第2の画素246は、いずれも赤色画素又は緑色画素又は青色画素である。
【0048】
第2の表示領域は、ゲート線(図示せず)及びデータ線を含み、ゲート線、データ線及び第1の駆動部は、協働して第2の画素246のそれぞれを駆動する。ゲート線及びデータ線は、異なる層に設置され、かつ交互に配列されてもよく、例えば、ゲート線は、行に配列され、データ線は、列に配列される。第2の表示領域の第2の画素246の配列方式は、標準的なRGB配列、Pentile配列又はDelta配列のうちの1つであってもよい。なお、データ線と第2の画素246は、同じ層にない。
【0049】
並列接続された複数の同色の第2の画素246がデータ線と平行であり、列に配列される場合、2列の第2の画素246の間に第1の駆動信号線2462が設置され、第1の駆動信号線2462がデータ線と平行であり、第1の駆動信号線2462に垂直な第2の駆動信号線2464を介して第2の画素246に電気的に接続される。異なる画素配列方式は、異なる並列接続方式を有し、具体的には、
図15及び
図16に示すとおりである。
【0050】
並列接続された複数の同色の画素がアレイ状に配列される場合、画素は、異なる並列接続方式を有する。具体的には、
図17及び
図18に参照されるように、
図17は、本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の第2の画素の第3の構造の概略図であり、
図18は、本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の第2の画素の第4の構造の概略図である。並列接続された複数の同色の第2の画素246がアレイ状に配列される場合、データ線方向に平行な隣接する2つの同色の第2の画素246は、第1の駆動信号線2462により並列接続され、第1の駆動信号線2462は、データ線に平行であり、データ線方向に垂直な隣接する同色の第2の画素246は、第2の駆動信号線2464により並列接続され、ただし、異なる色の第2の画素246を接続する第2の駆動信号線2464は、間隔をおいて設置される。
【0051】
理解を容易にするために、
図17及び
図18を例として説明するように、
図17は、第2の表示領域の画素246が標準的なRGB配列である場合の概略図を示し、
図18は、第2の表示領域の第2の画素246がDelta配列である場合の概略図を示す。複数の第2の画素246は、アレイ状に配列され、同色の第2のR、G、B画素246は、いずれもアレイ状に配列され、列が隣接する2つの同色の第2の画素の付近に第1の駆動信号線2462が設置され、それに垂直な第2の駆動信号線2464により2つの同色の第2の画素が並列接続される。具体的には、列が隣接する同色の第2の画素の付近に1本の第1の駆動信号線2462があり、それと垂直する第2の駆動信号線2464により同色の第2の画素が並列接続される。行が隣接する同色の第2の画素において、第2のB画素の一端に2本の第1の駆動信号線2462が直接的に並列接続され、第2のR画素の他端に2本の第1の駆動信号線2462が直接的に並列接続され、第2のG画素は、第3の駆動信号線2466により並列接続され、第3の駆動信号線2466は、2列の第2のG画素の間に設置された第2のB画素と第2のR画素を迂回し、第2のR画素の駆動信号線に間隔をおいて接続される。なお、第2の表示領域の第2の画素は、Pentile配列方式又は類似の並列接続方式を採用してもよく、ここでは説明を省略する。
【0052】
並列接続された複数の同色の第2の画素がデータ線と垂直する場合、第2の画素は、異なる並列接続方式を有する。具体的には、
図19に参照されるように、
図19は、本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の第2の画素の第5の構造の概略図である。第2の表示領域の第2の画素246の配列方式は、標準的なRGB配列又はPentile配列である。並列接続された複数の同色の第2の画素246は、データ線と垂直し、データ線に垂直な方向に沿って第1の駆動信号線2462が設置され、第1の駆動信号線2462は、第1の駆動信号線2462に垂直な第2の駆動信号線2464により第2の画素246に電気的に接続され、異なる色の第2の画素246を接続する第2の駆動信号線は間隔をおいて設置される。理解を容易にするために、以下、
図19を例として詳細に説明するように、複数の同色の第2の画素246の両側にそれぞれ1本の第1の駆動信号線2462が設置され、中間に1本の第1の駆動信号線2462が設置され、複数の第2のG画素246は、第1の駆動信号線2462に垂直な複数本の第2の駆動信号線2464により第1の駆動信号線2462に電気的に接続され、複数の第2のG画素の並列接続を実現し、複数の第2のB画素246は、第2のG画素246に類似する接続方式により並列接続を実現し、第2のR画素246に電気的に接続された第1の駆動信号線2462は、端部に設置される。第2の表示領域は、更に複数の第2のR画素246を並列接続する第3の駆動信号線2466を含み、第3の駆動信号線2466は、第2のG画素246及び第2のB画素246に電気的に接続された駆動信号線を避けて複数の第2のR画素246を並列接続する。具体的には、第3の駆動信号線2466は、第2のG画素246に接続された第2の駆動信号線2464に対向する側に沿って第2のG画素246を迂回し、同様に第2のB画素246に接続された第2の駆動信号線2464に対向する側に沿って第2のB画素246を迂回する。なお、第2の表示領域の画素は、Pentile配列方式又は類似の並列接続方式を採用してもよく、ここでは説明を省略する。
【0053】
異なる画素ユニットの同色の第2の画素を並列接続して画素集合を形成する以外に、1つの画素ユニットの第2の画素と他の少なくとも1つの画素ユニットの第2の画素を並列接続して画素集合を形成してもよい。例えば、1つの画素ユニットの第2のR画素と他の画素ユニットの第2のG画素、第2のB画素を並列接続して画素集合を形成する。また、例えば、1つの画素ユニットの第2のR画素と他の画素ユニットの第2のG画素及び第3の画素ユニットの第2のB画素を並列接続して画素集合を形成する。必要に応じて混色表示を行うことができ、例えば、第2の表示領域は、特定のアイコンを表示し、特定のアイコンに基づいて第2の表示領域における第2の画素を並列接続することができる。
【0054】
また、画素集合は、更に同じ画素ユニット内の少なくとも2つの異なる色の第2の画素を並列接続して形成したものであってもよい。
図20に示すように、画素集合244における第2のR画素、第2のB画素及び第2のG画素は、並列接続されて第1の画素集合2422を形成する。必要に応じて混色表示を行うことができ、例えば、第2の表示領域は、特定のアイコンを表示し、特定のアイコンに基づいて第2の表示領域における第2の画素を並列接続することができる。例えば、第2の表示領域は、信号アイコン(4G、5G、WIFIなど)、アラームアイコンなどを表示する。第2の表示領域は、白色又は黒色のアラームアイコンなどを表示すればよい。なお、二色のみの第2の画素が並列接続され、その他の色の第2の画素が単独で駆動されてもよい。
【0055】
理解を容易にするために、以下、第1の駆動回路が2T1Cであることを例として説明する。具体的には、
図21に参照されるように、
図21は、本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の複数の第2の画素が並列接続された回路概略図である。VDADAは、データ線であり、SELは、ゲート線であると理解されてもよく、VDDは、給電線であり、OLEDは、画素である。3つの第2の画素が並列接続された実施例を図に示し、必要に応じて、2、4、9、16などの他の数の画素を並列接続可能であることが明らかである。なお、第3の表示領域における複数の第1の画素の並列接続は、第2の表示領域における複数の第2の画素の並列接続と同様の方式を採用することができ、ここでは説明を省略する。
【0056】
本願の実施例の表示装置をより完全に理解するために、図22は、本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の積層構造概略図を示す。表示装置の第2の表示領域は、順に積層された基板291、駆動回路層292、アノード層293、発光層294、共通電極層295、平坦化層296、及びタッチ層297を含む。
【0057】
基板291は、表示装置の支持プラットフォームとしてもよく、基板291は、ガラス又はプラスチック又は樹脂又は他の材料で製造されてもよい。例えば、基板291の材料は、ポリイミド(polyimide、PI)を採用してもよい。
【0058】
駆動回路層292は、基板291に設置され、第2の表示領域における第2の画素246を駆動する第1の駆動部248を含み、第1の駆動部248のそれぞれは、少なくとも1つの薄膜トランジスタTFTを含む。薄膜トランジスタのソース及びドレインは、同じ層に位置し、ゲートは、ソースと発光層との間に位置する。
【0059】
アノード層293は、駆動回路層292に設置され、アノード層293は、第1のアノード層2932、第1の絶縁層2934及び第2のアノード層2936を含み、第1の絶縁層2934は、第1のアノード層2932と第2のアノード層2936との間に設置され、第1のアノード層2932と第2のアノード層2936を分離して絶縁する。第1のアノード層2932は、第1の方向の第1の信号線(ゲート線)を含み、第2のアノード層2936は、第2の方向の第2の信号線(データ線)を含み、第1の方向と第2の方向は、垂直に設置されてもよく、第1の信号線と第2の信号線は、それぞれ第1の駆動部248に電気的に接続され、表示装置の駆動チップは、第1の信号線及び第2の信号線により第1の駆動部248を制御する。第1の信号線及び第2の信号線は、光透過率の高いITOを採用してもよく、第2の表示領域の透過率を保証するとともに、第1の信号線及び第2の信号線による回折を低減することができる。第1の信号線は、第1の駆動部におけるゲートと同じ層に位置してもよく、第2の信号線は、第1のビア2935内に位置する導電部により第1の駆動部248のドレインに電気的に接続されてもよい。アノード層293は、更に金属アノード層を含んでもよく、金属アノード層は、発光層294に隣接し、金属アノード層の金属アノード2938は、発光層294の第1の画素226に直接隣接し電気的に接続され、金属アノード層と第1の駆動部248のソースとの間に第2の絶縁層2939があり、金属アノード2938は、画素ビア内に位置する導電部により第1の駆動部248のソースに電気的に接続される。金属アノード2938は、光透過率の高いITOを用いてもよい。なお、他のいくつかの実施例において、金属アノード層における金属アノードは、第2のアノード層における第2の信号線と同じ層に位置してもよく、即ち、金属アノード層と第2のアノード層は、同じ層であり、第1の絶縁層と第2の絶縁層は、同じ層であってもよい。金属アノード層における金属アノードは、第2のアノード層と異なる層に位置してもよく、金属アノード層と第2のアノード層は、第2の絶縁層により分離されて絶縁する。
【0060】
発光層294は、アノード層293に設置され、発光層294は、画素定義層2942を含み、画素定義層2942は、複数の画素開口部を有し、各画素開口部内に第1の画素226が設置され、第1の画素226は、有機発光材料を含む。
【0061】
共通電極層295は、発光層294に設置され、アノード層293及び共通電極層295は、第1の画素226の両側に設置され、第1の画素226を共に駆動する。共通電極層295は、光透過率の高いITO材料を採用してもよい。
【0062】
共通電極層295に更に平坦化層296が設置されてもよく、第1の画素226が画素開口部の後ろに設置され、第1の画素226が画素開口部を埋めず、共通電極層295が第1の画素226に設置されると、凹溝が現れ、平坦化層296は、凹溝を埋め、発光層294全体をカバーし、発光層294などを保護する。
【0063】
平坦化層296に更にタッチ層297を設置することができ、タッチ層297は、ユーザのタッチ操作を検出することができる。
【0064】
タッチ層297に更に偏光子(図示せず)を設置することができ、偏光子は、内部光線が透過することを防止し、ユーザが内部の駆動部などの素子を見ることを防止する。タッチ層297と偏光子を貼り合わせてから、平坦化層296に設置することができる。
【0065】
なお、他のいくつかの実施例において、必要に応じて、一部の構造を増加又は減少させることができ、本願の実施例はこれを限定しない。例えば、タッチ層297、偏光子のうちの少なくとも1つを減少させることができる。また、例えば、平坦化層296とタッチ層297との間に保護層を増加させてもよく、保護層は、基板291と同じ材料を採用してもよい。
【0066】
第2の表示領域内の各層構造において、駆動回路層292以外に、いずれも光透過性材料を採用して第2の表示領域の光透過率を向上させる。例えば、第2の表示領域の基板291、画素定義層2942、共通電極層295、平坦化層296、タッチ層297は、いずれも光透過性材料で製造されてもよく、アノード層293における信号線は、ITO又はナノ銀などの光透過性材料で製造されてもよい。駆動回路層292のTFTは、光透過性材料を採用することができず、駆動回路層292のTFT以外の部分は、光透過性材料を採用してもよい。材料の光透過率を向上させ、配線の分布を変更することにより第2の表示領域の光透過率を向上させる解決手段は、いずれも本願の範囲内にあることが明らかである。
【0067】
なお、第1の表示領域は、第2の表示領域と類似する積層構造を採用してもよく、具体的には、上記実施例を参照することができ、ここでは説明を省略する。第1の表示領域の基板、画素定義層、共通電極層、平坦化層、タッチ層などのうちの少なくとも1つは、第2の表示領域と同じ光透過性材料を採用してもよく、例示的には、基板は、ガラス又は樹脂などの光透過性材料を採用してもよく、共通電極層は、ITO材料を採用してもよい。第1の表示領域の基板、画素定義層、共通電極層、平坦化層、タッチ層などのうちの少なくとも1つは、第2の表示領域と異なる材料を採用してもよく、例えば、第1の表示領域のアノード層における信号線は、モリブデン、モリブデン-アルミニウム-モリブデン、Agなどの金属又は合金材料を採用してもよく、第1の表示領域の金属アノードは、金属材料、例えばMg、Ag、Alを採用してもよい。第1の表示領域の共通電極層は、Mg、Ag等の材料を採用してもよい。第1の表示領域の共通電極層と第2の表示領域の共通電極層のエッジは接続され、共に完全な共通電極層を構成する。
【0068】
表示装置は、更に偏光子を含み、偏光子は、第2の表示領域に対応して第1の偏光部を有することができ、第1の偏光部は、貫通孔又は光透過材料である。例えば、まず、第2の表示領域に対応して貫通孔を設置し、次に貫通孔内に透明材料を充填して第1の偏光部を形成する。また、例えば、まず、第2の表示領域に対応して貫通孔を設置し、次に貫通孔内に光透過率が高く偏光性が低い材料を充填して第1の偏光部を形成することにより、第1の偏光部は、高い光透過率の機能を実現するだけでなく、光線が反射して、ユーザが内部構造を見るのを防止する機能を実現することができる。
【0069】
第2の表示領域の積層構造は、更に他の構造であってもよく、本願の実施例は、これを限定しない。例示的には、他のいくつかの実施例において、図23は、本願の実施例に係る表示装置における第2の表示領域の別の積層構造概略図を示す。本実施例における第2の表示領域の積層構造と上記実施形態との主な相違点は、駆動回路層及びアノード層である。第2の表示領域の第1の駆動部の薄膜トランジスタのソース及びドレインは、同じ層に位置し、ソースは、ゲートと発光層との間に位置する。
【0070】
アノード層293は、部分的に駆動回路層292に設置され、アノード層293は、第1のアノード層2932、第1の絶縁層2934及び第2のアノード層2936を含み、第1の絶縁層2934は、第1のアノード層2932と第2のアノード層2936との間に設置され、第1のアノード層2932と第2のアノード層2936を分離して絶縁し、第1のアノード層2932は、第1の方向の第1の信号線(ゲート線)を含み、第2のアノード層2936は、第2の方向の第2の信号線(データ線)を含み、第1の方向と第2の方向は、垂直に設置されてもよく、第1の信号線と第2の信号線は、それぞれ第1の駆動部248に電気的に接続され、表示装置の駆動チップは、第1の信号線及び第2の信号線により第1の駆動部248を制御する。第1の信号線は、第1の駆動部248のゲートと同じ層に位置してもよく、第2の信号線は、第1の駆動部248のドレインと同じ層に位置してもよい。アノード層293は、更に金属アノード層2938を含んでもよく、金属アノード層2938は、発光層294に隣接し、金属アノード層2938の金属アノードは、発光層294の第1の画素226に直接隣接し電気的に接続され、金属アノード層2938と第1の駆動部248のソースとの間に第2の絶縁層2939があり、金属アノードは、画素ビア2937を介して第1の駆動部248のソースに電気的に接続される。遮光ブロック280は、金属アノード層2938と第2のアノード層2936との間の第2の絶縁層2939に設置される。
【0071】
なお、上記積層構造は、第1の駆動部が第2の表示領域に位置する実施例を示し、他のいくつかの実施例において、第1の駆動部は、第2の表示領域に設置されず、第3の表示領域の駆動回路層に設置され、第3の表示領域に含まれる第3の駆動部の積層構造は、図中の積層構造と類似し、第3の表示領域に含まれる第3の駆動部の積層構造は、上記実施例の積層構造と類似し、第2の駆動部の積層構造は、第1の駆動部の積層構造と同じであり、第4の駆動部の積層構造は、第3の駆動部の積層構造と同じであり、ここでは説明を省略する。
【0072】
本願の実施例は、更に表示装置を提供し、本実施例の表示装置と上記実施例における表示装置との主な相違点は、第1の表示領域及び表示装置の画素である。具体的には、
図24及び
図25に参照されるように、
図24は、本願の実施例に係る表示装置の第6の構造の一部の概略図であり、
図25は、
図24に示す表示装置のY1部分の拡大概略図である。本実施例における第1の表示領域は、上記実施例の第1の表示領域における第3の表示領域以外の領域であると理解される。
【0073】
第1の表示領域220は、複数の第1の画素226を含み、第2の表示領域240は、複数の第2の画素246を含み、第2の画素246と第1の画素226との物理的構造は同じである。第3の表示領域260は、複数の第3の画素266を含み、第3の表示領域260の第3の画素266と第1の表示領域220の第1の画素226との物理的構造が異なり、第3の表示領域260は、第1の表示領域220と第2の表示領域240に接続される。第1の表示領域220、第2の表示領域240及び第3の表示領域260は、上記実施例を参照することができ、ここでは説明を省略する。主な相違点は、第1の画素226と第2の画素246との物理的構造が同じであるが、第3の画素266との物理的構造が異なり、第3の画素266の分布密度が第1の画素226と第2の画素246の分布密度よりも小さいことである。第3の画素266のサイズは、第1の画素226のサイズよりも大きくてもよく、画素間の間隔距離は、サイズと正相関し、即ち画素のサイズが大きいほど、画素間の間隔距離も大きく、分布密度が小さくなり、即ち第3の画素266の分布密度は、第1の画素226の分布密度よりも小さい。第3の画素266のサイズは、第1の画素のサイズと同じであってもよいが、第3の画素266の間の間隔は、第1の画素の間の間隔よりも大きく、それにより第3の画素266の分布密度が第1の画素226の分布密度よりも小さいことを実現する。物理的構造が同じの第1の画素と第2の画素は、同じプロセスで形成されてもよい。
【0074】
第2の表示領域は、複数の規則的な形状の第1の画素集合及び第2の表示領域の周縁に共形する少なくとも1つの第2の画素集合を含み、第2の画素集合は、第3の表示領域に隣接し、第1の画素集合内の全ての第2の画素は、1つの第1の駆動部を共用し、第2の画素集合内の全ての第2の画素は、1つの第2の駆動部を共用し、第1の画素集合は、第1の数の第2の画素を含み、第2の画素集合は、第2の数の第2の画素を含み、第2の数は、第1の数よりも小さい。第1の画素集合及び第2の画素集合の具体的な構造は、上記実施例を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0075】
ただし、第1の画素集合内の複数の第2の画素は、直列接続されて、1つの第1の駆動部を共用してもよい。なお、並列接続は、第1の駆動部の駆動電圧を変更せず、並列接続で形成された第1の画素集合における第2の画素の数は、直列接続で形成された第1の画素集合よりも多くてもよい。第2の画素集合は、第1の画素集合と同じ接続形態を有する。
【0076】
第3の表示領域は、複数の第3の画素集合を含み、第3の画素集合のそれぞれは、並列接続された複数の第3の画素を含み、第3の画素集合のそれぞれにおける全ての第3の画素は、1つの第3の駆動部を共用して駆動され、第1の駆動部及び第2の駆動部は、第3の表示領域に設置される。第3の画素集合の具体的な構造は、上記実施例を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0077】
第3の表示領域は、更に複数の規則的な第3の画素集合及び少なくとも1つの不規則な第4の画素集合を含み、第4の画素集合は、第2の表示領域に隣接し、第3の画素集合内の全ての画素は、1つの第3の駆動部を共用し、第4の画素集合内の全ての第3の画素は、1つの第4の駆動部を共用し、第3の画素集合は、規則的な画素集合であり、第3の画素集合は、第3の数の互いに並列接続された第3の画素を含み、第4の画素集合は、第4の数の互いに並列接続された第3の画素を含み、第4の数は第3の数よりも小さい。ただし、第3の数は、第1の数以下であってもよい。第3の画素集合及び第4の画素集合の具体的な構造は、上記実施例を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0078】
図26は、
図24に示す表示装置のY2部分の拡大概略図
を示す。第3の表示領域260は、更に少なくとも1つの不規則な第5の画素集合2666及び第5の画素集合の数に対応する第5の駆動部を含み、第5の画素集合2666は、第1の表示領域220に隣接し、第5の画素集合2666のそれぞれは、第5の数の互いに並列接続された第3の画素266を含み、第5の画素集合2666のそれぞれにおける全ての第3の画素266は、1つの第5の駆動部を共用して駆動され、第5の画素集合2666における第3の画素266の第5の数は、第3の画素集合2662における第3の画素266の第3の数よりも少ない。第5の画素集合の具体的な構造は、第4の画素集合の機構と同じであってもよく、ここでは説明を省略する。なお、第3の表示領域260は、必要に応じて第4の画素集合及び第5の画素集合2666を設置することができる。例えば、第3の表示領域260と第1の表示領域220のエッジが円弧状構造を含む場合、第3の表示領域260は、第5の画素集合2666を含み、第3の表示領域と第2の表示領域のエッジが円弧状構造を含む場合、第3の表示領域は、第4の画素集合を含む。第3の表示領域は、第4の画素集合又は第5の画素集合を含んでもよく、第4の画素集合及び第5の画素集合を含んでもよいと理解されてもよい。
【0079】
本実施例における第1の画素集合、第2の画素集合、第3の画素集合、第4の画素集合及び第5の画素集合における画素の並列接続構造は、上記実施例における第1の画素集合の並列接続構造を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0080】
図27は、
図24に示す表示装置におけるY1部分の別の拡大概略図
を示す。本実施例と上記実施例との主な相違点は、第2の表示領域の第2の画素の物理的構造である。第3の表示領域における第3の画素と第2の表示領域における第2の画素との物理的構造が同じであり、第1の表示領域における第1の画素との物理的構造が異なる。第2の表示領域と第3の表示領域における画素の並列接続構造は、上記実施例の並列接続構造を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0081】
電子機器におけるカメラのレンズは、表示装置の基板に向き、カメラは、第1の表示領域を透過する外部光信号を取得して撮像する。カメラの占用空間を減少させるために、カメラのレンズを表示装置の基板に近接させるか又は隣接させてもよい。表示装置の基板は、主に表示装置の他の層構造を支持し、自体は特別な機能を必要としない。したがって、カメラの占用空間を更に減少させるために、カメラの一部を基板内に設置してもよい。具体的には、
図28に参照されるように、
図28は、本願の実施例に係る表示装置及びカメラの第1の構造の概略図である。基板のカメラ60に対する位置に第1の取付孔2912が設置され、カメラ60は、少なくとも部分的に該第1の取付孔2912内に設置される。第1の取付孔2912は、ブラインドビアであってもよく、即ち基板291のカメラ60に対する部分の厚さが他の部分の厚さよりも小さく、基板291も完全な基板291であり、基板が表示装置20の他の層構造を支持する作用に影響を与えず、また、一部の空間を空けてカメラ60を収容することができる。第1の取付孔2912とカメラ60との取付態様は、第1の取付孔2912のサイズとカメラ60のサイズとに応じて設定されてよい。例示的には、第1の取付孔2912の空間がカメラ60全体を取り付けることに不十分であれば、カメラ60のレンズ62の一部を第1の取付孔2912内に設置する。カメラ60が十分に小さい場合、カメラ60全体を第1の取付孔2912内に設置する。
【0082】
第2の表示領域の駆動回路層に第1の駆動部が設置されないため、駆動回路層にも特別な機能がなく、カメラを駆動回路層に取り付けることができる。具体的には、
図29に参照されるように、
図29は、本願の実施例に係る表示装置及びカメラの第2の構造の概略図である。第1の取付孔2912は、貫通孔であり、第2の表示領域240の駆動部層は、カメラ60に対する第2の取付孔2922を有し、第1の取付孔2912は、第2の取付孔2922に連通し、カメラ60は、少なくとも部分的に第2の取付孔2922内に位置してもよい。例えば、カメラ60のレンズ62は、第1の取付孔2912及び第2の取付孔2922内に位置する。第2の取付孔2922は、貫通孔であってもブラインドビアであってもよい。第1の取付孔2912及び第2の取付孔2922は、表示装置20の一部の積層構造を形成した後に製造されてもよい。例えば、表示装置20の駆動回路層、アノード層、発光層、共通電極層は、いずれも基板291に設置された後、カメラ60のレンズ62の位置に対応してレーザ等の方式で第1の取付孔2912及び第2の取付孔2922を製造する。
【0083】
なお、第2の表示領域240に対向するカメラ60は、電子機器のフロントカメラ60とすることができ、フロントカメラは、一般的にレンズが移動できないカメラであり、表示装置の基板291及び駆動回路層292に第1の取付孔2912及び第2の取付孔2922を設置できると、第2の表示領域240に対向するカメラ60は、レンズ62が移動できるカメラ60であってもよく、カメラ60のレンズ62は、移動して自動合焦などの機能を実現する。
【0084】
上記実施例のいずれかにおいて、第2の表示領域における第2の画素のサイズ及び形状は、必要に応じて設定可能であることが明らかである。例えば、第2の画素は、矩形であってもよく、類円形であってもよい。類円形の第2の画素は、円形状、楕円形状、角丸長方形状などであってもよい。類円形の第2の画素は、エッジが円弧状の遷移領域であるため、第2の表示領域の回折問題を改善することができる。
【0085】
表示装置は、矩形、角丸長方形又は円形などの規則的な形状であってもよい。当然のことながら、いくつかの他の可能な実施例において、表示装置は、非規則的な形状であってもよく、本願の実施例は、これを限定しない。
【0086】
第2の表示領域の下方に1つのカメラを設置してもよく、複数のカメラを設置してもよい。複数のカメラは、互いに協働するカメラであってもよく、例えば、2つの同じカメラ、1つの一般的なカメラ及び1つのボケカメラ又は白黒カメラなどであり、第2の表示領域の下方にカメラを設置する以外に、他の機能デバイス、例えば近接センサ、光センサ、測距センサ、指紋識別センサなどを設置してもよい。
【0087】
本願の実施例に係る電子機器をより完全に理解するために、以下、電子機器の構造について更に説明する。引き続き
図1に参照されるように、電子機器10は、更にケース40及びカメラ60を含む。
【0088】
ケース40は、リアカバー(図示せず)及び枠420を含み、枠420は、リアカバーの周縁を囲んで設置される。表示装置20は、枠420内に設置されてもよく、表示装置20とリアカバーは、電子機器10の対向する両面とすることができる。カメラ60は、ケース40のリアカバーと表示装置20との間に設置される。表示装置20は、有機発光ダイオード表示装置20(Organic Light-Emitting Diode、OLED)であってもよい。表示装置20は、全面ディスプレイであってもよく、即ち、表示装置20の表示面全体は、ほぼ表示領域である。表示装置20には、カバープレートが設置されてもよい。カバープレートは、表示装置20をカバーして、表示装置20を保護し、表示装置20が傷つけられるか又は水に損傷されることを防止する。カバープレートは、透明なガラスカバープレートであってもよく、それによりユーザは、カバープレート越しに表示装置20で表示された情報を見ることができる。例えば、カバープレートは、サファイア材質のカバープレートであってもよい。
【0089】
電子機器は、回路基板、電池、及び中板を更に含む。枠420は、中板を囲んで設置され、枠420は、中板とともに電子機器10の中枠を形成することができる。中板及び枠420は、中板の両側にそれぞれ収容室を形成し、1つの収容室は、表示装置20を収容し、もう1つの収容室は、回路基板、電池及び電子機器10の他の電子部品又は機能部品を収容する。
【0090】
中板は、薄板状又は薄片状の構造であってもよく、中空の枠体構造であってもよい。中枠は、電子機器10内の電子部品又は機能部品を支持して、電子機器10内の電子部品及び機能部品を一体に取り付ける。電子機器10のカメラ60、受話器、電池などの機能部品は、いずれも中枠又は回路基板に取り付けて固定することができる。中枠の材質は、金属又はプラスチックなどを含んでもよいことが明らかである。
【0091】
回路基板は、中枠に取り付けられてもよい。回路基板は、電子機器10のメインボードであってもよい。回路基板にマイクロフォン、スピーカ、受話器、イヤホンインタフェース、加速度センサ、ジャイロスコープ及びプロセッサなどの機能部品のうちの1つ又は複数が集積されてもよい。同時に、表示装置20は、回路基板に電気的に接続されて、回路基板上のプロセッサにより表示装置20の表示を制御してもよい。表示装置20及びカメラ60は、いずれもプロセッサに電気的に接続されてもよく、プロセッサが撮影指令を受信すると、プロセッサは、第2の表示領域を制御して表示をオフにし、カメラ60を制御して第2の表示領域240越しに画像を収集し、プロセッサが撮影指令を受信せず、画像表示指令を受信すると、プロセッサは、第1の表示領域220及び第2の表示領域240が共に画像を表示するように制御する。
【0092】
電池は、中枠に取り付けられてもよい。同時に、電池は、回路基板に電気的に接続されて、電子機器10に電力を供給する。回路基板に電源管理回路が設置されてもよい。電源管理回路は、電池から供給される電圧を電子機器10内の各電子部品に分配する。
【0093】
本明細書で言及された「複数」は2つ又は2つ以上を意味することを理解されたい。
【0094】
以上、本願の実施例に係る電子機器及び装飾用部品レンズを制御する方法を詳細に説明する。本明細書において具体的な例を用いて本願の原理及び実施形態を説明したが、以上の実施例の説明は、本願の理解を助けるためのものに過ぎない。また、当業者であれば、本願の思想に照らし、具体的な実施形態及び適用範囲を変更することが可能であり、要するに、本明細書の内容は、本願を限定するものと理解すべきではない。