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特許7329694物品補充方法、装置、コンピュータ機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-09
(45)【発行日】2023-08-18
(54)【発明の名称】物品補充方法、装置、コンピュータ機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/087 20230101AFI20230810BHJP
   B65G 1/137 20060101ALI20230810BHJP
【FI】
G06Q10/087
B65G1/137 E
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022535211
(86)(22)【出願日】2020-11-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-09
(86)【国際出願番号】 CN2020130120
(87)【国際公開番号】W WO2021115086
(87)【国際公開日】2021-06-17
【審査請求日】2022-06-09
(31)【優先権主張番号】201911255070.0
(32)【優先日】2019-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520167863
【氏名又は名称】ハイ ロボティクス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HAI ROBOTICS CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アイ、シン
(72)【発明者】
【氏名】ユイ、ルンファン
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特開平02-048302(JP,A)
【文献】特開平11-059828(JP,A)
【文献】特開2018-188235(JP,A)
【文献】国際公開第2018/068026(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0073589(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
B65G 1/137
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品補充システムに適用される物品補充方法であって、前記物品補充システムはプットウォールと倉庫とを含み、前記プットウォールは前記倉庫に置く前の補充物品を配置するための少なくとも2つのロケーションを含み、前記倉庫は補充物品を積載するための在庫ボックスを含む、物品補充方法であって、
物品補充注文を取得し、前記物品補充注文における補充物品の物品情報と前記プットウォールにおける前記ロケーションとの間のマッピング関係を決定するステップと、
前記プットウォールにおける目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定するステップと、を含み、
前記マッピング関係は、前記目標補充物品を前記プットウォールにおける目標ロケーションに対応して配置するよう指示するためであり、前記目標在庫ボックスは、前記目標補充物品を積載するためであ
前記物品補充注文における補充物品の物品情報と前記プットウォールにおける前記ロケーションとの間のマッピング関係を決定するステップは、
入力された情報に基づいて、前記物品補充注文における補充物品の物品情報と前記プットウォールにおける前記ロケーションとの間のマッピング関係を決定すること、を含む、
ことを特徴とする、電子機器によって実行される物品補充方法。
【請求項2】
前記プットウォールにおける目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定する前記ステップは、
入力されたボックスタイプを受信し、前記入力されたボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップ、又は、
前記目標ロケーションの物品情報に対応する在庫のボックスタイプを取得し、前記在庫のボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップ、又は、
前記目標ロケーションの物品情報に対応するフルボックス記録のあったボックスタイプを取得し、前記フルボックス記録のあったボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップ、又は、
エンプティセルのある在庫ボックスを取得し、前記エンプティセルのある在庫ボックスに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップ、又は、
デフォルトのボックスタイプを取得し、前記デフォルトのボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップ、を含み、
前記入力されたボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップは、前記入力されたボックスタイプのうち在庫のある在庫ボックス、又は、エンプティボックスを選択すること、を含み、
前記在庫のボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップは、前記物品情報に対応する前記在庫のボックスタイプの在庫ボックスをソートし、ソート結果に応じて前記目標在庫ボックスとして在庫ボックスを選択すること、を含み、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定する前記ステップは、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち、在庫のあるボックスタイプを取得するステップと、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップと、を含み、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップは、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプの在庫ボックスをソートし、ソート結果に応じて前記目標在庫ボックスとして在庫ボックスを選択すること、を含み、
前記エンプティセルのある在庫ボックスに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップは、前記エンプティセルのある在庫ボックスをソートし、ソート結果に応じて前記目標在庫ボックスとして在庫ボックスを選択すること、を含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断するステップと、
格納しきれる場合、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップを実行するステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断する前記ステップは、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに対応する総積載数を取得するステップと、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプの積載済みの数を取得するステップと、
前記総積載数と前記積載済みの数に基づいて、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断するステップと、を含み、
前記目標ロケーション内の目標補充物品の数が、前記総積載数と前記積載済みの数の差以下であると、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれると判定することを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数の生成方法は、
前記目標ロケーション内の目標補充物品を前記目標在庫ボックスに積載するプロセスにおいて、前記目標在庫ボックス積載完了の指令を受信し、且つ前記目標ロケーション内に前記目標補充物品が存在する場合、前記目標在庫ボックス内の積載済みの数を前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数として記録するステップ、又は、
前記目標ロケーション内の目標補充物品を前記目標在庫ボックスに積載するプロセスにおいて、前記目標在庫ボックスのフルボックス指令を受信すると、前記目標在庫ボックス内の積載済みの数を前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数として記録するステップ、を含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項6】
同じ物品情報の前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数を所定回取得するステップと、
前記所定回の同じ物品情報の前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数に基づいて、前記フルボックス記録のあったボックスタイプの総積載数を決定するステップと、をさらに含み、
前記所定回の同じ物品情報の前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数に基づいて、前記フルボックス記録のあったボックスタイプの総積載数を決定するステップは、前記所定回の同じ物品情報の前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数の平均値、最大値又は最小値を前記同じ物品情報の前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数とすること、を含む、
ことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち、在庫のボックスタイプがない場合、又は、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれない場合に、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスを取得するステップであって、前記フルボックス記録のあったボックスタイプは、フルボックス記録が発生したことがある在庫ボックスに対応するボックスタイプであるステップと、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、前記目標在庫ボックスを決定するステップと、をさらに含み、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、前記目標在庫ボックスを決定するステップは、フルボックス記録が発生したことがある在庫ボックスに対応するボックスタイプに対応するエンプティボックスが前記目標在庫ボックスとすること、を含む、
ことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断するステップと、
格納しきれる場合、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、前記目標在庫ボックスを決定する前記ステップを実行するステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれない場合、予め設定されたボックスタイプの切り替え順序に従ってボックスタイプを切り替えるステップと、
切り替え後のボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれない場合、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、前記目標在庫ボックスを決定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記目標ロケーションに対応する物品情報の目標補充物品の全てが前記目標ロケーションに配置されていないと検出されると、物品追加の指令を出すステップをさらに含み、前記物品追加の指令は、前記目標ロケーションに対応する物品情報の目標補充物品を前記目標ロケーションに補充するよう指示するためであり、
前記目標ロケーションに対応する物品情報の目標補充物品の全てが前記目標ロケーションに配置されていないと検出されることは、前記目標ロケーション内の前記目標補充物品の全てが前記目標在庫ボックスに積載された後、前記物品情報の補充物品の全てが前記目標在庫ボックスに積載されたか否かを判断し、前記物品情報の補充物品の全てが前記目標在庫ボックスに積載されていない場合、前記目標ロケーションに対応する物品情報の目標補充物品の全てが前記目標ロケーションに配置されていないことを検出される、
ことを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記目標補充物品の積載された目標在庫ボックスの数が所定の閾値に達したと検出されると、物品格納の指令を出すステップをさらに含み、前記物品格納の指令は、前記目標在庫ボックスを倉庫の対応する位置に置くよう指示するためであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記プットウォールにおける目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定する前記ステップの後、
前記目標在庫ボックスが積載されていない場合、在庫ボックスを切り替えるステップをさらに含み、切り替え後の在庫ボックスは、積載されていない目標在庫ボックスに対応する目標補充物品を積載するために用いられ
前記目標在庫ボックスが積載されていないことは、前記目標在庫ボックスが前記目標補充物品で積載されたか否かを検出し、又は、前記目標在庫ボックスに対応する前記目標補充物品の走査情報を受信したか否かを検出し、そうでない場合、前記目標在庫ボックスが積載されていないことを検出されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定した後、ボックス取り出しの指令を出すステップをさらに含み、前記ボックス取り出しの指令は、前記目標在庫ボックスを作業台まで搬送するよう指示するためであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
物品補充システムに適用される物品補充装置であって、前記物品補充システムはプットウォールと倉庫とを含み、前記プットウォールは前記倉庫に置く前の補充物品を配置するための少なくとも2つのロケーションを含み、前記倉庫は補充物品を積載するための在庫ボックスを含む、物品補充装置であって、
物品補充注文を取得し、前記物品補充注文における補充物品の物品情報と前記プットウォールにおける前記ロケーションとの間のマッピング関係を決定するための取得モジュールと、
前記プットウォールにおける目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定するための決定モジュールと、を備え、
前記マッピング関係は、前記目標補充物品を前記プットウォールにおける目標ロケーションに対応して配置するよう指示するためであり、前記目標在庫ボックスは、前記目標補充物品を積載するためであ
前記取得モジュールは入力された情報に基づいて、前記物品補充注文における補充物品の物品情報と前記プットウォールにおける前記ロケーションとの間のマッピング関係を決定するために用いられる、
ことを特徴とする、物品補充装置。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、プロセッサとを含むコンピュータ機器であって、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1に記載の方法のステップが実現されることを特徴とする、コンピュータ機器。
【請求項17】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1に記載の方法のステップが実現されることを特徴とする、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
「関連出願の相互参照」
本願は、2019年12月10日に中国特許局に提出した出願番号201911255070.0、出願名称「物品補充方法、装置、コンピュータ機器及び記憶媒体」の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本願に取り込まれる。
【0002】
本願は、物流・倉庫保管の技術分野に関し、特に、物品補充方法、装置、コンピュータ機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
eコマースの急速な発展に伴い、eコマースは、消費者の生活においてますます重要な役割を果たしてきている。ネット通販の注文数は毎年、幾何級数的に増加していることにつれて、倉庫には品種雑多な大量の物品が保管されている。物品補充が必要とされると、統計や探し出しには作業者が多大な時間を費やして行う必要があるため、物品補充の効率は低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、上記技術問題を解決するために、物品補充の効率を向上可能な物品補充方法、装置、コンピュータ機器及び記憶媒体を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は、
物品補充注文を取得し、前記物品補充注文における補充物品の物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係を決定するステップと、
前記プットウォールにおける目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定するステップと、を含み、
前記マッピング関係は、目標補充物品を前記プットウォールにおける目標ロケーションに対応して配置するよう指示するためであり、前記目標在庫ボックスは、前記目標補充物品を積載するためである、物品補充方法を提供する。
【0006】
選択的に、前記プットウォールにおける目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定する前記ステップは、
入力されたボックスタイプを受信し、前記入力されたボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップ、又は、
前記目標ロケーションの物品情報に対応する在庫のボックスタイプを取得し、前記在庫のボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップ、又は、
前記目標ロケーションの物品情報に対応するフルボックス記録のあったボックスタイプを取得し、前記フルボックス記録のあったボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップ、又は、
エンプティセルのある在庫ボックスを取得し、前記エンプティセルのある在庫ボックスに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップ、又は、
デフォルトのボックスタイプを取得し、前記デフォルトのボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップ、を含む。
【0007】
選択的に、前記フルボックス記録のあったボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定する前記ステップは、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち、在庫のあるボックスタイプを取得するステップと、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップと、を含む。
【0008】
選択的に、前記方法は、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断するステップと、
格納しきれる場合、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップを実行するステップと、をさらに含む。
【0009】
選択的に、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断する前記ステップは、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに対応する総積載数を取得するステップと、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプの積載済みの数を取得するステップと、
前記総積載数と前記積載済みの数に基づいて、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断するステップと、を含み、
前記目標ロケーション内の目標補充物品の数が、前記総積載数と前記積載済みの数の差以下であると、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれると判定する。
【0010】
選択的に、前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数の生成方法は、
前記目標ロケーション内の目標補充物品を前記目標在庫ボックスに積載するプロセスにおいて、前記目標在庫ボックス積載完了の指令を受信し、且つ前記目標ロケーション内に前記目標補充物品が存在する場合、前記目標在庫ボックス内の積載済みの数を前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数として記録するステップ、又は、
前記目標ロケーション内の目標補充物品を前記目標在庫ボックスに積載するプロセスにおいて、前記目標在庫ボックスのフルボックス指令を受信すると、前記目標在庫ボックス内の積載済みの数を前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数として記録するステップ、を含む。
【0011】
選択的に、前記方法は、
同じ物品情報の前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数を所定回取得するステップと、
前記所定回の同じ物品情報の前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数に基づいて、前記フルボックス記録のあったボックスタイプの総積載数を決定するステップと、をさらに含む。
【0012】
選択的に、前記方法は、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち、在庫のボックスタイプがない場合、又は、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品をない場合に、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスを取得するステップと、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、前記目標在庫ボックスを決定するステップと、をさらに含む。
【0013】
選択的に、前記方法は、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断するステップと、
格納しきれる場合、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、前記目標在庫ボックスを決定する前記ステップを実行するステップと、をさらに含む。
【0014】
選択的に、前記方法は、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれない場合、ボックスタイプを切り替えるステップと、
切り替え後のボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップと、をさらに含む。
【0015】
選択的に、前記方法は、
前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれない場合、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、前記目標在庫ボックスを決定するステップをさらに含む。
【0016】
選択的に、前記方法は、
前記目標ロケーションに対応する物品情報の目標補充物品の全てが前記目標ロケーションに配置されていないと検出されると、物品追加の指令を出すステップをさらに含み、前記前記物品追加の指令は、前記目標ロケーションに対応する物品情報の目標補充物品を前記目標ロケーションに補充するよう指示するためである。
【0017】
選択的に、前記方法は、
前記目標補充物品の積載された目標在庫ボックスの数が所定の閾値に達したと検出されると、物品格納の指令を出すステップをさらに含み、前記前記物品格納の指令は、前記目標在庫ボックスを倉庫の対応する位置に置くよう指示するためである。
【0018】
選択的に、前記プットウォールにおける目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定する前記ステップの後、
前記目標在庫ボックスが積載されていない場合、在庫ボックスを切り替えるステップをさらに含み、切り替え後の在庫ボックスは、積載されていない目標在庫ボックスに対応する目標補充物品を積載するために用いられる。
【0019】
選択的に、前記方法は、
前記目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定した後、ボックス取り出しの指令を出すステップをさらに含み、前記ボックス取り出しの指令は、前記目標在庫ボックスを作業台まで搬送するよう指示するためである。
【0020】
本願は、
物品補充注文を取得し、前記物品補充注文における補充物品の物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係を決定するための取得モジュールと、
前記プットウォールにおける目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定するための決定モジュールと、を備え、前記マッピング関係は、目標補充物品を前記プットウォールにおける目標ロケーションに対応して配置するよう指示するためであり、前記目標在庫ボックスは、前記目標補充物品を積載するためである、物品補充装置をさらに提供する。
【0021】
本願は、コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、プロセッサとを備えるコンピュータ機器をさらに提供し、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、
物品補充注文を取得し、前記物品補充注文における補充物品の物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係を決定するステップと、
前記プットウォールにおける目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定するステップと、が実現され、前記マッピング関係は、目標補充物品を前記プットウォールにおける目標ロケーションに対応して配置するよう指示するためであり、前記目標在庫ボックスは、前記目標補充物品を積載するためである。
【0022】
本願は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、
物品補充注文を取得し、前記物品補充注文における補充物品の物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係を決定するステップと、
前記プットウォールにおける目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定するステップと、が実現され、前記マッピング関係は、目標補充物品を前記プットウォールにおける目標ロケーションに対応して配置するよう指示するためのものであり、前記目標在庫ボックスは、前記目標補充物品を積載するためである。
【発明の効果】
【0023】
上記物品補充方法、装置、コンピュータ機器及び記憶媒体は、物品補充注文を取得し、物品補充注文における補充物品の物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係を決定し、ここで該マッピング関係は、目標補充物品をプットウォールにおける目標ロケーションに対応して配置するよう指示するためであり、そして、目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定し、該目標在庫ボックスは、目標補充物品を積載するためである。物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係によって補充物品の仕分け効率が高まり、在庫ボックスをインテリジェントに分配することで補充物品の積載効率が高まり、これにより、物品補充の効率を向上させるとともに、省人化も図れる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】一実施例における物品補充方法の適用環境図である。
図2】一実施例における物品補充システムの構成模式図である。
図3】一実施例における作業台の構成模式図である。
図4】一実施例におけるプットウォールの構成模式図である。
図5】一実施例における物品補充方法の手順模式図である。
図6】一実施例における物品情報、ライセンスプレート番号及びプットウォールにおけるロケーションの間の関係模式図である。
図7】別の実施例における物品補充方法の手順模式図である。
図8】さらに別の実施例における物品補充方法の手順模式図である。
図9】一実施例における物品補充装置の構成ブロック図である。
図10】一実施例におけるコンピュータ機器の内部構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、図面及び実施例を参照しながら、本願をさらに詳細に説明する。ここで説明される具体的な実施例は単に本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を限定するためのものではないことを理解すべきである。
【0026】
本願に提供される物品補充方法は、図1に示すような適用環境に適用可能である。端末102は、ネットワークを介してサーバ104とネットワークにより通信を行い、例えば、物品補充注文は、サーバ104に記憶されており、端末102は、サーバ104から物品補充注文を取得し、又は、物品補充注文は端末102に記憶されており、サーバ104は、端末102から物品補充注文を取得する。端末102は、各種パーソナルコンピュータ、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットコンピュータ及び携帯型のウェアラブル機器であってもよいが、これらに限らない。サーバ104は、独立したサーバ又は複数のサーバから構成されるサーバ群で実現してもよい。
【0027】
本願に提供される物品補充方法は、図2に示すような物品補充システム200に適用可能である。物品補充システム200は、作業台2、倉庫4及び輸送機器6を含み、作業台2は物品の仕分けに用いられ、倉庫4は物品の保管に用いられ、作業台2と倉庫4の間は、輸送機器6によって物品の輸送を実現する。
【0028】
前記輸送機器6は、カート、ワゴン、ロボット等の移動及び保管の機能を有する機器であってもよい。輸送機器6は多層であってもよく、各層は少なくとも2つの保管スペースを含んでもよい。物品の輸送プロセスにおいて、輸送機器6の保管スペースは、物品ボックスを積載するために利用可能であり、物品ボックには物品が積載される。輸送機器6がロボットである場合、輸送機器6は、物品の自動出し入れを実現する自由に伸長及び収縮するロボットアームをさらに含む。
【0029】
図3に示すように、前記作業台2は、ピッキング作業エリア22、タラップ24、プットウォール26、プロンプト機器28、ピッキング・駐機エリア302、及びプットウォール駐機エリア304を含む。第1ピッキングエリア222と第2ピッキングエリア224を含むピッキング作業エリア22は、輸送機器内の物品のピッキングに場所を提供する。第1ピッキングエリア222は、輸送機器の第1保管スペース内の物品のピッキングに場所を提供し、第2ピッキングエリア224は、輸送機器の第2保管スペース内の物品のピッキングに場所を提供し、第2保管スペースの高さは第1保管スペースの高さより高くなる。一実施例において、輸送機器の中間層の保管スペースを境に、中間層の保管スペースより低い保管スペースを第1保管スペースとし、中間層の保管スペース以上の保管スペースを第2保管スペースとする。タラップ24は、第2ピッキングエリア224に位置し、輸送機器の第2保管スペース内の物品のピッキングにハードウェアサポートを提供する。プットウォール26は、ピッキング作業エリア22の側端に位置し、ピックアップされた物品を格納するために用いられる。プロンプト機器28は、プロンプト情報を出力するために用いられ、前記プロンプト情報は、プットウォール26における物品の格納位置情報を含むが、これに限らない。第1ピッキングエリア222及び第2ピッキングエリア224に対応するピッキング・駐機エリア302は、輸送機器6の駐機に用いられる。プットウォール駐機エリア304は、プットウォール26に対応する。
【0030】
図4に示すように、プットウォール26は、少なくとも2層であってもよく、各層は、少なくとも2つのロケーション262を含んでもよい。ロケーション262に電子ラベル264が設置され、電子ラベル264はインジケータライト2642を備え、インジケータライト2642は、少なくとも2つの状態を有し、色、輝度、明滅又は点滅のうちの少なくとも1つで少なくとも2つの状態を区別することができる。インジケータライト2642の状態でロケーション262内の物品の格納、保管状態等を示すことができる。
【0031】
一実施例において、電子ラベル264はプロセッサ(図示せず)に接続されてプロセッサ(図示せず)から送信された制御信号を受信する。別の実施例において、プットウォール26は、プロセッサ(図示せず)と有線又は無線で接続されるコントローラ266をさらに含み、コントローラ266は電子ラベル264に接続される。コントローラ266は、プロセッサ(図示せず)から送信された制御信号を受信して電子ラベル264に送信する。
【0032】
一具体的な実施例において、プロンプト機器28は、輸送機器6のピッキング待ちの保管スペース、対応するピッキング数、及びピッキングされた物品のプットウォール26におけるロケーション262を指示するためのプロンプト情報を出力し、この時、プットウォール26における対応するロケーション262のインジケータライト2642は、第1状態を示し、例えば、点灯する。物品が対応するロケーション262に置かれたと検出されると、インジケータライト2642は、第2状態を示し、例えば、消灯する。特定のロケーション262が満杯になった場合、又は注文において該ロケーションに対応する物品の全てが該ロケーションに置かれた場合には、該ロケーション262のインジケータライト2642は、第3状態を示し、例えば、点滅する。他の実施例において、インジケータライト2642の位置に制御ボタン(図示せず)を設けてもよく、作業者が物品をロケーション262に置いた後、該制御ボタンを操作して、インジケータライト2642を第2状態、例えば、消灯に切り替える。別の実施例において、インジケータライト2642は、インジケータライトと制御ボタンの機能を兼務してもよい。
【0033】
一実施例において、図4に示すように、電子ラベル264は、ロケーション262内の物品数をカウントするためのカウンタ2644と、ロケーション262内の物品数を表示するための表示板2646とをさらに含む。一実施例において、カウンタ2644は走査機器であり、作業者が物品を対応するロケーション262に置く前に、まずカウンタ2644で該物品を走査し、物品を1点置くごとに、表示板2646は物品数を1回更新する。別の実施例において、カウンタ2644は、「プラス」ボタン、「マイナス」ボタン及び「クリア」ボタンを含み得るカウンタボタン26442をさらに備え、例えば、作業者は物品を1点置くごとに、プラスボタンを押して物品数を更新する。
【0034】
一実施例において、図5に示すように、物品補充方法が提供される。該方法は、図1における端末又はサーバ、及び図2-4における物品補充システムに適用され、以下のステップを含む。
【0035】
ステップ502で、物品補充注文を取得し、前記物品補充注文における補充物品の物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係を決定し、前記マッピング関係は、目標補充物品を前記プットウォールにおける目標ロケーションに対応して配置するよう指示するためである。
【0036】
補充物品とは、物品補充注文における補充待ちの物品を意味する。物品補充注文とは、補充物品に対応する物品補充情報が記載されたリストを意味し、前記物品補充情報は、補充物品の物品情報、数等の情報を含んでもよい。
【0037】
物品情報は、在庫管理を行う時の最小の単位として定義される在庫保管単位(SKU,Stock Keeping Unit)であってもよい。Sku情報には、物品名称、物品番号、色、サイズ、重量等の情報を含んでもよい。例えば、同一ブランドにおける同じ物品番号の服装を1つのSKUとし、ここで、同一ブランドにおいて、服装のデザイン、色、サイズが同じであれば、同一物品番号とする。
【0038】
プットウォールは、補充物品の仕分けと格納に用いられ、プットウォールは、少なくとも2つのロケーションを含み、各ロケーションに1つの物品情報がバインディングされ、つまり、プットウォールの1つのロケーションには同一物品情報の物品が配置される。該バインディング関係が解除及び変更可能であることを理解できる。目標ロケーションとは、目標補充物品がプットウォールに対応して配置されるロケーションを意味する。
【0039】
本実施例の実行主体は、端末又はサーバであってもよい。物品補充注文は、端末又はサーバに記憶することができる。物品補充注文がサーバに記憶されていることを例にして、実行主体が端末である場合、端末はサーバから物品補充注文を取得し、実行主体がサーバである場合、サーバは記憶されている物品補充注文をフェッチする。
【0040】
具体的には、物品補充注文における補充物品の物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係を決定するステップは、入力された物品補充注文における補充物品の物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係を受信するステップを含む。つまり、前記物品補充注文におけるマッピング関係は、作業者により設定して、端末に入力するか又はサーバにアップロードすることができる。
【0041】
図5に示すように、補充物品の量が通常大量であるため、作業者は、物品補充注文における補充物品の物品情報とライセンスプレート番号との間の割当関係、及びライセンスプレート番号とプットウォールにおけるロケーションとの間の対応関係を予め設定し、割当関係及び対応関係を端末に入力するか又はサーバにアップロードすることもできる。ライセンスプレート番号(LPN,License Plate Number)は、物品をラベリングするための番号であり、1つのライセンスプレート番号は1つの物品情報に対応し、1つの物品情報は1つ又は少なくとも2つのライセンスプレート番号に対応し、プットウォールにおける各ロケーションは、1つ又は少なくとも2つのライセンスプレート番号に対応する。保管を容易にするように、同じライセンスプレート番号の補充物品を同一保管袋に配置することができ、例えば、1つのLPN番号は、10つの同じSKUに対応することを理解できる。
【0042】
例えば、補充物品の量が大きい場合、1回のプットプロセスで同一物品情報の物品の全てをプットウォールに置くことができない場合があり、従って、予め設定された物品補充注文における補充物品の物品情報とライセンスプレート番号との間の割当関係、及びライセンスプレート番号とプットウォールにおけるロケーションとの間の対応関係によって、少なくとも2回のプットプロセスの後で同一物品情報の物品の全てをプットウォールに置くことができる。説明すべきこととして、物品補充注文における同一物品情報の補充物品の全てが補充された後でなければ、物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係が解除されない。
【0043】
一実施例において、ロケーションに電子ラベルが設けられ、電子ラベルはインジケータライトを備え、インジケータライトは、少なくとも2つの状態を有し、色、輝度、明滅又は点滅のうちの少なくとも1つで少なくとも2つの状態を区別することができる。例えば、作業者が目標補充物品を走査することで、目標ロケーションのインジケータライトは第1状態を示し、例えば、点灯して、目標補充物品を目標ロケーションに対応して配置するよう指示する。理解できるように、目標補充物品が目標ロケーションに対応して置かれた後、インジケータライトは、第2状態を示し、例えば、消灯する。物品補充注文において該目標ロケーションに対応する目標補充物品の全てが該目標ロケーションに置かれた場合、又は該目標ロケーションが満杯になった場合には、インジケータライトは第3状態を示し、例えば、点滅する。
【0044】
一実施例において、物品補充注文を取得し、物品補充注文における補充物品の物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係を決定し、プロンプト情報を出力し、該プロンプト情報は、目標補充物品に対応する目標ロケーションの情報である。プロンプト情報は、音声又は文字形式であってもよい。例えば、作業者が目標補充物品を走査することで、作業台にあるプロンプト機器は、音声のプロンプト情報を出力して、目標補充物品を目標ロケーションに配置するよう指示する。
【0045】
一実施例において、プロンプト情報とインジケータライトの方式を組み合わせて、目標補充物品を目標ロケーションに対応して配置するよう、作業者又はロボットに指示する。例えば、作業者が目標補充物品を走査することで、プロンプト情報が出力され、該プロンプト情報は、目標補充物品に対応する目標ロケーションの情報であり、同時に目標ロケーションのインジケータライトが第1状態を示し、例えば、点灯して、目標補充物品を目標ロケーションに配置するよう指示する。
【0046】
ステップ504で、前記プットウォールにおける目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定し、前記目標在庫ボックスは、前記目標補充物品を積載するためである。
【0047】
具体的には、プットウォールにおける目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定した後、目標在庫ボックスがロボットにより作業台まで搬送される。端末又はサーバには、在庫ボックスとロボットの保管スペースとの間の対応関係が記憶されており、在庫ボックスとロボットの保管スペースとの間の対応関係に基づいて、目標ロケーション内の目標補充物品をロボットの保管スペースにある目標在庫ボックスに対応して配置する。一実施例において、プロンプト情報によって、目標ロケーション内の目標補充物品をロボットの保管スペースにある目標在庫ボックスに対応して配置するよう、作業者又はロボットに指示する。例えば、作業者が目標補充物品を走査することで、プロンプト情報が出力され、該プロンプト情報は、ロボットの保管スペースにある目標在庫ボックスにおける目標補充物品の情報である。
【0048】
補充物品の量が大きい場合、同一物品情報の物品をプットウォールに置くには、少なくとも2回のプットプロセスを要する。目標ロケーション内の目標補充物品の全てが目標在庫ボックスに積載された後、該物品情報の補充物品の全てが目標在庫ボックスに積載されたか否かを判断し、該物品情報の補充物品の積載が完了していない場合、目標補充物品を目標ロケーションに配置する操作、そして、目標ロケーション内の目標補充物品を目標在庫ボックスに積載する操作を継続する。該物品情報の補充物品の積載が完了した場合、該物品情報の補充物品を倉庫まで搬送する。
【0049】
該物品情報の補充物品の積載が完了した場合、物品補充注文における補充物品の全てが在庫ボックスに積載されたか否かを判断し、そうでない場合、物品補充注文における補充物品の全てが在庫ボックスに積載されるまで、物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のバインディング操作、目標補充物品を目標ロケーションに配置する操作、そして目標ロケーション内の目標補充物品を目標在庫ボックスに積載する操作を継続し、その後、該物品補充注文の物品補充の操作を終了する。
【0050】
上記物品補充方法において、物品補充注文を取得し、物品補充注文における補充物品の物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係を決定し、ここで該マッピング関係は、目標補充物品をプットウォールにおける目標ロケーションに対応して配置するよう指示するためであり、そして、目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定し、該目標在庫ボックスは、目標補充物品を積載するためである。物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係によって補充物品の仕分け効率が高まり、在庫ボックスをインテリジェントに分配することで補充物品の積載効率が高まり、これにより、物品補充の効率を向上させるとともに、省人化も図れる。
【0051】
一実施例において、前記プットウォールにおける目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定する前記ステップは、入力されたボックスタイプを受信し、前記入力されたボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップ、又は、前記目標ロケーションの物品情報に対応する在庫のボックスタイプを取得し、前記在庫のボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップ、又は、前記目標ロケーションの物品情報に対応するフルボックス記録のあったボックスタイプを取得し、前記フルボックス記録のあったボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップ、又は、エンプティセルのある在庫ボックスを取得し、前記エンプティセルのある在庫ボックスに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップ、又は、デフォルトのボックスタイプを取得し、前記デフォルトのボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップ、を含む。
【0052】
ボックスタイプは、ボックスの容量の大きさを特徴付けるのに用いる。本実施例では、少なくとも2種類のボックスタイプを含んでもよく、各ボックスタイプに対応するボックスは、1つ又は少なくとも2つのセルを含み、各セルはいずれも補充物品を置くのに利用できる。
【0053】
入力されたボックスタイプとは、作業者により入力された自ら選択したボックスタイプである。目標補充物品に対して、作業者により該目標補充物品に対応するボックスタイプを入力し、作業者が入力したボックスタイプから目標在庫ボックスを決定する。作業者が入力したボックスタイプから目標在庫ボックスを決定する前記ステップは、入力されたボックスタイプのうち在庫のある在庫ボックスを選択するか、又は、入力されたボックスタイプに対応するエンプティボックスを選択することを含む。一実施例において、入力されたボックスタイプのうち、目標補充物品と物品情報が同じである物品が既に積載された在庫のある在庫ボックスを選択する。在庫がない場合、入力されたボックスタイプに対応する、補充物品と物品情報が異なる物品が既に積載された在庫のある在庫ボックスを選択する。在庫がない場合、入力されたボックスタイプに対応するエンプティボックスを選択する。
【0054】
上述した物品情報に対応する在庫のボックスタイプとは、補充物品と物品情報が同じである物品が既に積載された倉庫内の満杯でない在庫ボックスのボックスタイプである。一実施例において、在庫のボックスタイプに基づいて目標在庫ボックスを決定する前記ステップは、物品情報に対応する在庫のボックスタイプの在庫ボックスを残りのセルに基づいてソートし、残りのセルの少ない順に在庫ボックスを選択するか、又は、物品情報に対応する在庫のボックスタイプの在庫ボックスを倉庫出口との距離に基づいてソートし、距離が短い順に在庫ボックスを選択するようにしてもよい。
【0055】
上述した物品情報に対応するフルボックス記録のあったボックスタイプとは、ある在庫ボックスで特定の物品情報の補充物品を積載する際に、該在庫ボックスはフルボックス記録が発生したことがある在庫ボックスであり、このフルボックス記録が発生したことがある在庫ボックスに対応するボックスタイプを、物品情報に対応するフルボックス記録のあったボックスタイプとする。フルボックス記録とは、目標補充物品を目標在庫ボックスに積載するプロセスにおいて、目標在庫ボックスが満杯になったと作業者が判断して、フルボックス指令によって指示し、この場合、該目標在庫ボックスはフルボックス記録が発生する。或いは、作業者は積載完了指令によって指示してもよく、目標在庫ボックス積載完了の指令を受信すると、目標ロケーション内に目標補充物品が残っているか否かを判断し、そうである場合、該目標在庫ボックスはフルボックス記録が発生する。目標在庫ボックス内の積載済みの数は、フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数となる。
【0056】
エンプティセルのある在庫ボックスとは、倉庫内の満杯でない在庫ボックスを意味し、その中に既に積載された物品の物品情報は限定されない。一実施例において、エンプティセルのある在庫ボックスの残りのセルを取得し、エンプティセルのある在庫ボックスを残りのセルに基づいてソートし、残りのセルの少ない順に在庫ボックスを選択するか、又は、エンプティセルのある在庫ボックスを倉庫出口との距離に基づいてソートし、距離が短い順に在庫ボックスを選択する。
【0057】
デフォルトのボックスタイプとは、予め設定されたボックスタイプを意味し、実際の適用に応じて設定することができる。
【0058】
具体的には、ボックスタイプを決定する上記方式に優先度を設定することができ、例えば、入力されたボックスタイプを最高優先度に設定し、入力されたボックスタイプを受信すると、入力されたボックスタイプに基づいて目標在庫ボックスを決定する。
【0059】
図7に示すように、一実施例において、ボックスタイプを選択するステップは以下のとおりである。
ステップ702で、入力されたボックスタイプがあるか否かを判断する(NOである場合は、ステップ704を実行し、YESである場合は、ステップ712を実行する)。
ステップ704で、目標ロケーションの物品情報に対応する在庫のボックスタイプがあるか否かを判断する(NOである場合は、ステップ706を実行し、YESである場合は、ステップ712を実行する)。
ステップ706で、目標ロケーションの物品情報に対応するフルボックス記録のあったボックスタイプがあるか否かを判断する(NOである場合は、ステップ708を実行し、YESである場合は、ステップ712を実行する)。
ステップ708で、エンプティセルのある在庫ボックスがあるか否かを判断する(NOである場合は、ステップ710を実行し、YESである場合は、ステップ712を実行する)。
ステップ710で、デフォルトのボックスタイプを取得する。
ステップ712で、ボックスタイプの選択を完了する。
【0060】
上記物品補充方法において、在庫ボックスをインテリジェントに分配することで、補充物品の積載効率が高まる。
【0061】
一実施例において、前記フルボックス記録のあったボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定する前記ステップは、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち、在庫のあるボックスタイプを取得するステップと、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップと、を含む。
【0062】
具体的には、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち、在庫のあるボックスタイプを取得し、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに基づいて目標在庫ボックスを決定する。フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに基づいて目標在庫ボックスを決定する前記ステップは、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプの在庫ボックスを残りのセルに基づいてソートし、残りのセルの数に従って在庫ボックスを選択するか、又は、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプの在庫ボックスを倉庫出口との距離に基づいてソートし、距離に従って在庫ボックスを選択するようにしてもよい。
【0063】
上記物品補充方法において、フルボックス記録に基づいて在庫ボックスを分配することで、補充物品の積載効率が高まる。
【0064】
一実施例において、前記方法は、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断するステップと、格納しきれる場合、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップを実行するステップと、をさらに含む。
【0065】
具体的には、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが目標補充物品を格納しきれるか否かを作業者によって人的に判断してもよく、格納しきれる場合は、目標ロケーション内の目標補充物品を目標在庫ボックス(のセル)に積載し、格納しきれない場合は、同じボックスタイプの基にボックスを切り替えるか、又はボックスタイプを切り替える必要がある。
【0066】
或いは、目標在庫ボックスが目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かをインテリジェントに判断してもよい。具体的には、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに対応する総積載数を取得し、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプの積載済みの数を取得し、総積載数と積載済みの数に基づいて、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断し、目標補充物品の数が総積載数と積載済みの数の差以下であると、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれると判定する。
【0067】
上記物品補充方法において、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、目標補充物品を格納しきれる場合、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに基づいて目標在庫ボックスを決定し、それによって、補充物品の合理的な箱詰めが実現される。
【0068】
一実施例において、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断する前記ステップは、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに対応する総積載数を取得するステップと、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプの積載済みの数を取得するステップと、前記総積載数と前記積載済みの数に基づいて、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断するステップと、を含み、前記目標ロケーション内の目標補充物品の数が、前記総積載数と前記積載済みの数の差以下であると、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれると判定する。
【0069】
具体的には、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに対応する総積載数と、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプの積載済みの数との間の差に基づいて、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに対応する積載可能数を決定し、目標ロケーション内の目標補充物品の数と積載可能数の大小関係を比較することで、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを決定する。
【0070】
上記物品補充方法において、在庫ボックスが補充物品を格納しきれるか否かがインテリジェントに判断され、省人化が図れる。
【0071】
一実施例において、前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数の生成方法は、前記目標ロケーション内の目標補充物品を前記目標在庫ボックスに積載するプロセスにおいて、前記目標在庫ボックス積載完了の指令を受信し、且つ前記目標ロケーション内に前記目標補充物品が存在する場合、前記目標在庫ボックス内の積載済みの数を前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数として記録するステップを含む。
【0072】
積載完了指令は、該目標在庫ボックスの積載タスクの完了を指示するためである。積載完了指令は作業者によってトリガしてもよく、即ち、目標補充物品を目標在庫ボックスに積載するプロセスにおいて、目標在庫ボックスが満杯になったと作業者が判定した場合、作業者が積載完了指令をトリガする。積載完了指令のトリガ方式は、端末上の仮想ボタンを押すことであってもよい。
【0073】
具体的には、目標ロケーション内の目標補充物品を目標在庫ボックスに積載するプロセスにおいて、目標在庫ボックス積載完了の指令を受信すると、目標ロケーション内には残りの補充物品があるか否かを判断し、そうである場合、目標在庫ボックス内の積載済みの数をフルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数として記録する。
【0074】
例えば、特定の物品情報の目標補充物品について、目標ロケーションにおける該目標補充物品の数が100点であり、目標在庫ボックス積載完了の指令を受信した時、目標在庫ボックス内の積載済みの目標補充物品の数が60点であり、且つ目標在庫ボックス内には60点の目標補充物品のみが存在する場合、該目標在庫ボックスのボックスタイプに対応する総積載数は60点となる。例えば、特定の物品情報の目標補充物品について、目標ロケーションにおける該目標補充物品の数が100点であり、目標在庫ボックス積載完了の指令を受信した時、目標在庫ボックス内の積載済みの目標補充物品の数が60点であり、且つ該目標在庫ボックスには元々、該物品情報の補充物品20点があった場合、該目標在庫ボックスのボックスタイプに対応する総積載数は80点となる。
【0075】
上記物品補充方法において、フルボックス記録のあったボックスタイプの総積載数をインテリジェントに決定することが実現される。
【0076】
一実施例において、前記目標ロケーション内の目標補充物品を前記目標在庫ボックスに積載するプロセスにおいて、前記目標在庫ボックスのフルボックス指令を受信すると、前記目標在庫ボックス内の積載済みの数を前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数として記録する。
【0077】
フルボックス指令は、目標在庫ボックスが満杯になったことを指示するためである。フルボックス指令は作業者によってトリガしてもよく、即ち、目標補充物品を目標在庫ボックスに積載するプロセスにおいて、目標在庫ボックスが満杯になったと作業者が判定した場合、作業者がフルボックス指令をトリガする。フルボックス指令のトリガ方式は、端末上の仮想ボタンを押すことであってもよい。
【0078】
具体的には、目標ロケーション内の目標補充物品を目標在庫ボックスに積載するプロセスにおいて、フルボックス指令を受信すると、目標在庫ボックス内の積載済みの数をフルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数として記録する。例えば、特定の物品情報の目標補充物品について、目標在庫ボックスのフルボックス指令を受信し、且つ目標在庫ボックス内の物品の総数が60点である場合、該目標在庫ボックスのボックスタイプに対応する総積載数は60点となる。
【0079】
上記物品補充方法において、フルボックス記録のあったボックスタイプの総積載数は人的補助によって決定される。
【0080】
一実施例において、前記方法は、同じ物品情報の前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数を所定回取得するステップと、前記所定回の同じ物品情報の前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数に基づいて、前記フルボックス記録のあったボックスタイプの総積載数を決定するステップと、をさらに含む。
【0081】
理解できるように、目標在庫ボックスが満杯であるか否かは、作業者の主観的な判断によるものであり、同一ボックスタイプの容量上限について、作業者によって判定が異なる場合があるため、所定回の同じ物品情報のフルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数を総合して、該物品情報のフルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数を決定することができる。ここで、所定回は、実際の状況に応じて設定することができる。
【0082】
一実施例において、所定回は3回としてもよく、即ち、直近3回の同じ物品情報のフルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数を取り上げ、直近3回の総積載数の平均値、最大値又は最小値を、該物品情報のフルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数とする。
【0083】
上記物品補充方法において、フルボックス記録のあったボックスタイプの総積載数を決定する正確率が高まる。
【0084】
一実施例において、前記方法は、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち、在庫のボックスタイプがない場合、又は、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれない場合に、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスを取得するステップと、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、前記目標在庫ボックスを決定するステップと、をさらに含む。
【0085】
ある目標在庫ボックスで特定の物品情報の目標補充物品を積載する際に、該目標在庫ボックスはフルボックス記録が発生したことがある目標在庫ボックスであり、このフルボックス記録が発生したことがある目標在庫ボックスに対応するボックスタイプを、フルボックス記録のあったボックスタイプとし、該フルボックス記録のあったボックスタイプに対応するエンプティボックスは、即ちフルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスである。
【0086】
フルボックス記録のあったボックスタイプのうち、在庫のボックスタイプがない場合、又は、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれない場合には、フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスを取得し、フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、目標ロケーション内の目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定する。
【0087】
上記物品補充方法において、物品情報に対応するフルボックス記録に従って目標在庫ボックスを決定することで、補充物品の積載効率が高まる。
【0088】
一実施例において、前記方法は、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断するステップと、格納しきれる場合、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、前記目標在庫ボックスを決定する前記ステップを実行するステップと、をさらに含む。
【0089】
具体的には、フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを作業者によって人的に判断してもよく、格納しきれる場合は、目標ロケーション内の目標補充物品を対応する目標在庫ボックス(のセル)に積載し、格納しきれない場合は、ボックスタイプを切り替える必要がある。
【0090】
或いは、フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かをインテリジェントに判断してもよい。具体的には、フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに対応する総積載数を取得し、総積載数に基づいて、フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断し、目標ロケーション内の目標補充物品の数が総積載数以下であると、フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれると判定する。
【0091】
フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれない場合、フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、前記目標在庫ボックスを決定する。
【0092】
上記物品補充方法において、フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、目標補充物品を格納しきれる場合、フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、目標補充物品の目標在庫ボックスを決定し、このように、補充物品の合理的な箱詰めが実現される。
【0093】
一具体的な実施例において、図8に示すように、前記物品補充方法は以下のステップを含む。
ステップ802で、フルボックス記録のあったボックスタイプのうち、在庫のあるボックスタイプを取得する(在庫のボックスタイプがない場合は、ステップ808を実行する)。
ステップ804で、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断する(YESである場合は、ステップ806を実行し、NOである場合は、ステップ808を実行する)。
ステップ806で、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに基づいて、目標在庫ボックスを決定する。
ステップ808で、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち、在庫のボックスタイプがない場合、又は、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれない場合に、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスを取得する。
ステップ810で、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断する(YESである場合は、ステップ812を実行し、NOである場合は、ステップ814を実行する)。
ステップ812で、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、前記目標在庫ボックスを決定する。
ステップ814で、ボックスタイプを切り替える。
ステップ816で、切り替え後のボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定する。
【0094】
上記物品補充方法において、物品情報に対応するフルボックス記録に基づいて在庫ボックスを分配することで、補充物品の積載効率が高まる。
【0095】
一実施例において、前記方法は、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれない場合、ボックスタイプを切り替えるステップと、切り替え後のボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップと、をさらに含む。
【0096】
具体的には、ボックスタイプの切り替え順序を予め設定し、予め設定されたボックスタイプの切り替え順序に従ってボックスタイプを切り替えることができる。例えば、T3、T2、T1という3種類のボックスタイプがあり、ボックスタイプの切り替え順序をT3-T2-T1に予め設定し、現在のボックスタイプがT3であると、T2に切り替える。
【0097】
上記物品補充方法において、フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、補充物品を格納しきれない場合、ボックスタイプを切り替える。このように、補充物品の合理的な箱詰めが実現される。
【0098】
一実施例において、前記目標ロケーションに対応する物品情報の目標補充物品の全てが前記目標ロケーションに配置されていないと検出されると、物品追加の指令を出し、前記前記物品追加の指令は、前記目標ロケーションに対応する物品情報の目標補充物品を前記目標ロケーションに補充するよう指示するためである。具体的には、補充物品の量が大きい場合、同一物品情報の物品をプットウォールに置くには、少なくとも2回のプットプロセスを要する。目標ロケーション内の目標補充物品の全てが目標在庫ボックスに積載された後、該物品情報の補充物品の全てが在庫ボックスに積載されたか否かを判断し、該物品情報の補充物品の積載が完了していない場合、残りの補充物品を目標ロケーションに配置するよう、物品追加の指令を出す。
【0099】
目標在庫ボックスがフルボックスであるか否かを判断し、フルボックスではない場合、目標ロケーション内の目標補充物品を目標在庫ボックスに積載する作業を継続する。フルボックスである場合、残りの補充物品に対応する目標在庫ボックスを再決定する。該物品情報の補充物品の積載が完了すると、該物品情報の補充物品を倉庫まで搬送する。
【0100】
上記物品補充方法において、在庫ボックスの複数回の出し入れが回避され、積載効率が高まる。
【0101】
一実施例において、目標在庫ボックスを決定する前記ステップの後、前記物品補充注文における補充物品の全てが対応する在庫ボックスに積載されたと検出されると、物品補充終了の指令を出すステップをさらに含み、前記物品補充終了の指令は、前記物品補充注文の物品補充操作を終了するよう指示するためである。
【0102】
前記物品補充終了の指令は、音声や文字による指令であってもよい。例えば、プロンプト機器によって物品補充終了の指令を出力し、前記物品補充注文の物品補充操作を終了するよう指示する。
【0103】
前記物品補充注文における補充物品の全てが対応する在庫ボックスに積載されたと検出されると、物品補充終了の指令をロボットに出し、前記物品補充注文の物品補充操作を停止するようロボットに指示する。
【0104】
上記物品補充方法において、物品補充終了の指令を適時に出すことで、他の物品補充注文の物品補充操作が適時に実行され、物品補充の効率が高まる。
【0105】
一実施例において、前記方法は、前記物品補充注文における物品情報に対応する補充物品の積載が完了すると、前記物品情報と前記プットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係を解除するステップをさらに含む。
【0106】
具体的には、物品補充注文の物品補充プロセスにおいて、物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係を維持し、例えば、補充物品の量が大きい場合、1回のプットプロセスで同一物品情報の物品の全てをプットウォールに置くことができない場合があり、従ってマッピング関係によって、少なくとも2回のプットプロセスの後で同一物品情報の物品の全てをプットウォールに置くことが保証できる。また、物品補充注文における物品情報に対応する補充物品の積載が完了すると、物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係を解除することができる。
【0107】
上記物品補充方法において、プットウォールにおけるロケーションに対応する物品情報の補充物品の積載が完了すると、プットウォールにおけるロケーションを適時に解放する。
【0108】
一実施例において、前記方法は、前記目標補充物品の積載された目標在庫ボックスの数が所定の閾値に達したと検出されると、物品格納の指令を出すステップをさらに含み、前記前記物品格納の指令は、前記目標在庫ボックスを倉庫の対応する位置に置くよう指示するためである。
【0109】
所定の閾値は、実際の適用に応じて設定することができる。
【0110】
一実施例において、目標補充物品の積載された目標在庫ボックスの数が所定の閾値に達したと検出されると、ロボットが目標在庫ボックスを倉庫の対応する位置に置くよう、物品格納の指令をロボットに出す。
【0111】
上記物品補充方法において、物品格納が適時に指示され、物品補充の効率が高まる。
【0112】
一実施例において、前記プットウォールにおける目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定する前記ステップの後、前記目標在庫ボックスが積載されていない場合、在庫ボックスを切り替えるステップをさらに含み、切り替え後の在庫ボックスは、積載されていない目標在庫ボックスに対応する目標補充物品を積載するために用いられる。
【0113】
具体的には、作業者又はロボットアームは、目標ロケーションから目標補充物品を取り出し、目標補充物品に対応する目標在庫ボックス(のセル)を取得する。そして、目標補充物品を目標在庫ボックス(のセル)に置き、該目標補充物品を走査して、該目標補充物品の積載完了を確認する。該目標補充物品の積載完了を確認する前記ステップの方式は、積載完了ボタンを押すことであってもよい。前記積載完了ボタンは、端末に設けられる仮想ボタンであってもよい。
【0114】
ロボットが取ってきた目標在庫ボックスが目標補充物品を積載できない場合、作業者は、該目標補充物品積載の完了を確認してもよいが、該目標補充物品を走査しない。目標補充物品と目標在庫ボックスとの間には対応関係が存在するため、プットウォールにおけるロケーション内の目標補充物品の全てが目標在庫ボックスに積載されたか否かを検出する前記ステップの方法は以下のようになってもよい。目標在庫ボックス(のセル)が目標補充物品で積載されたか否かを検出し、そうでない場合、該目標在庫ボックスが目標補充物品を格納しきれないと判定し、ボックスタイプを切り替える必要がある。又は、目標在庫ボックス(のセル)に対応する目標補充物品の走査情報を受信したか否かを検出し、そうでない場合、該目標在庫ボックスが目標補充物品を格納しきれないと判定し、ボックスタイプを切り替える必要がある。
【0115】
ボックスタイプの切り替え順序を予め設定し、予め設定されたボックスタイプの切り替え順序でボックスタイプを切り替えることができる。
【0116】
上記物品補充方法において、目標補充物品に対応する目標在庫ボックスが目標補充物品を格納しきれるか否かをインテリジェントに検出し、格納しきれない場合は、ボックスタイプを切り替える。これによって、在庫ボックスのインテリジェントな選択が実現され、省人化が図れる。
【0117】
一実施例において、前記方法は、入力された前記物品補充注文の物品補充完了の指令が検出されると、前記物品補充終了の指令を出すステップをさらに含む。
【0118】
入力された物品補充注文の物品補充完了の指令とは、作業者が入力した物品補充完了の指令である。物品補充終了の指令は端末又はサーバにより出され、物品補充注文の物品補充プロセスを終了するよう指示するためである。
【0119】
具体的には、入力された物品補充注文の物品補充完了の指令が検出されると、物品補充注文の物品補充が完了していなくても、物品補充終了の指令を出し、物品補充注文の物品補充プロセスを終了するよう指示する。物品補充注文の物品補充が完了していない場合、入庫していない補充物品には決定された在庫ボックスがあるか否かを検出し、そうである場合は、決定された在庫ボックスをキャンセルする。
【0120】
上記物品補充方法において、入力された物品補充完了の指令が検出されると、物品補充注文の物品補充プロセスを終了し、物品補充プロセスの選択可能性が向上する。
【0121】
一実施例において、前記方法は、前記目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定した後、ボックス取り出しの指令を出すステップをさらに含み、前記ボックス取り出しの指令は、前記目標在庫ボックスを作業台まで搬送するよう指示するためである。
【0122】
前記ボックス取り出しの指令は、音声や文字による指令であってもよい。例えば、プロンプト機器によってボックス取り出しの指令を出力し、決定された在庫ボックスを作業台まで搬送するよう指示する。
【0123】
一実施例において、目標ロケーション内の目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定した後、ロボットが目標在庫ボックスを作業台まで搬送するよう、ボックス取り出しの指令をロボットに出す。ロボットの保管部位は多層であってもよく、各層は少なくとも2つの保管スペースを含んでもよい。目標在庫ボックスとロボットの保管スペースとの間の対応関係を予め設定することで、ロボットは、目標在庫ボックスと保管スペースとの間の対応関係に基づいて目標在庫ボックスを積載する。
【0124】
上記物品補充方法において、ボックスの取り出しが適時に指示され、ロボットによる在庫ボックス搬送の効率が高まる。
【0125】
図5図7-8の手順図における各ステップは、矢印の指示に従って順次表示されているが、これらのステップは必ずしも矢印の順序で実行されるとは限らないことを理解すべきである。本明細書で明確に述べられていない限り、これらのステップの実行順序は厳密に制限されず、これらのステップは他の順序で実行してもよい。また、図5図7-8における少なくとも一部のステップは、複数のサブステップ又は複数のステージを含んでもよい。これらのサブステップ又はステージは、必ずしも同時に実行される必要がなく、異なるタイミングで実行されてもよい。これらのサブステップ又はステージの実行順序は、必ずしも順次に実行する必要がなく、他のステップ又は他のステップのサブステップ又はステージの少なくともの一部と順番に又は交互に実行してもよい。
【0126】
一実施例において、図9に示すように、
物品補充注文を取得し、前記物品補充注文における補充物品の物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係を決定するための取得モジュール902と、
前記プットウォールにおける目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定するための決定モジュール904と、を備え、前記マッピング関係は、目標補充物品を前記プットウォールにおける目標ロケーションに対応して配置するよう指示するためであり、前記目標在庫ボックスは、前記目標補充物品を積載するためである、物品補充装置900を提供する。
【0127】
本願に提供される物品補充装置900は、物品補充注文を取得し、物品補充注文における補充物品の物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係を決定し、ここで該マッピング関係は、目標補充物品をプットウォールにおける目標ロケーションに対応して配置するよう指示するためであり、そして、目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定し、該目標在庫ボックスは、目標補充物品を積載するためである。物品情報とプットウォールにおけるロケーションとの間のマッピング関係によって補充物品の仕分け効率が高まり、在庫ボックスをインテリジェントに分配することで補充物品の積載効率が高まり、これにより、物品補充の効率を向上させるとともに、省人化も図れる。
【0128】
一実施例において、前記決定モジュール904はさらに、入力されたボックスタイプを受信し、前記入力されたボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するために、又は、前記目標ロケーションの物品情報に対応する在庫のボックスタイプを取得し、前記在庫のボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するために、又は、前記目標ロケーションの物品情報に対応するフルボックス記録のあったボックスタイプを取得し、前記フルボックス記録のあったボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するために、又は、エンプティセルのある在庫ボックスを取得し、前記エンプティセルのある在庫ボックスに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するために、又は、デフォルトのボックスタイプを取得し、前記デフォルトのボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するために用いられる。
【0129】
一実施例において、前記決定モジュール904はさらに、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち、在庫のあるボックスタイプを取得し、そして前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するために用いられる。
【0130】
一実施例において、前記決定モジュール904はさらに、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断し、そして格納しきれる場合、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するステップを実行するために用いられる。
【0131】
一実施例において、前記決定モジュール904はさらに、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプに対応する総積載数を取得し、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプの積載済みの数を取得し、そして前記総積載数と前記積載済みの数に基づいて、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断するために用いられ、前記目標ロケーション内の目標補充物品の数が、前記総積載数と前記積載済みの数の差以下であると、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれると判定する。
【0132】
一実施例において、前記物品補充装置900は、
前記目標ロケーション内の目標補充物品を前記目標在庫ボックスに積載するプロセスにおいて、前記目標在庫ボックス積載完了の指令を受信し、且つ前記目標ロケーション内に前記目標補充物品が存在する場合、前記目標在庫ボックス内の積載済みの数を前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数として記録するために、又は、前記目標ロケーション内の目標補充物品を前記目標在庫ボックスに積載するプロセスにおいて、前記目標在庫ボックスのフルボックス指令を受信すると、前記目標在庫ボックス内の積載済みの数を前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数として記録するために用いられる、記録モジュールをさらに含む。
【0133】
一実施例において、前記決定モジュール904はさらに、同じ物品情報の前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数を所定回取得し、そして前記所定回の同じ物品情報の前記フルボックス記録のあったボックスタイプに対応する総積載数に基づいて、前記フルボックス記録のあったボックスタイプの総積載数を決定するために用いられる。
【0134】
一実施例において、前記決定モジュール904はさらに、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち、在庫のボックスタイプがない場合、又は、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのうち在庫のあるボックスタイプが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれない場合に、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスを取得し、そして前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、前記目標在庫ボックスを決定するために用いられる。
【0135】
一実施例において、前記決定モジュール904はさらに、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれるか否かを判断し、そして格納しきれる場合、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、前記目標在庫ボックスを決定する前記ステップを実行するために用いられる。
【0136】
一実施例において、前記決定モジュール904はさらに、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれない場合、ボックスタイプを切り替え、そして切り替え後のボックスタイプに基づいて前記目標在庫ボックスを決定するために用いられる。
【0137】
一実施例において、前記決定モジュール904はさらに、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスが、前記目標ロケーション内の目標補充物品を格納しきれない場合、前記フルボックス記録のあったボックスタイプのエンプティボックスに基づいて、前記目標在庫ボックスを決定するために用いられる。
【0138】
一実施例において、前記決定モジュール904はさらに、前記目標ロケーションに対応する物品情報の目標補充物品の全てが前記目標ロケーションに配置されていないと検出されると、物品追加の指令を出すために用いられ、前記前記物品追加の指令は、前記目標ロケーションに対応する物品情報の目標補充物品を前記目標ロケーションに補充するよう指示するためである。
【0139】
一実施例において、前記物品補充装置900は、前記目標補充物品の積載された目標在庫ボックスの数が所定の閾値に達したと検出されると、物品格納の指令を出すための指令モジュールをさらに含み、前記前記物品格納の指令は、前記目標在庫ボックスを倉庫の対応する位置に置くよう指示するためである。
【0140】
一実施例において、前記物品補充装置900は、前記目標在庫ボックスが積載されていない場合、在庫ボックスを切り替えるための切り替えモジュールをさらに含み、切り替え後の在庫ボックスは、積載されていない目標在庫ボックスに対応する目標補充物品を積載するために用いられる。
【0141】
一実施例において、前記指令モジュールはさらに、前記目標ロケーションに配置される目標補充物品に対応する目標在庫ボックスを決定した後、ボックス取り出しの指令を出すために用いられ、前記ボックス取り出しの指令は、前記目標在庫ボックスを作業台まで搬送するよう指示するためである。
【0142】
物品補充装置900の具体的な限定は、前述した物品補充方法に対する限定を参照することができ、ここでは、その詳しい説明を省略する。上記物品補充装置900中の各モジュールは、全部又は一部がソフトウェア、ハードウェア及びその組み合わせにより実現されてもよい。上記各モジュールは、ハードウェアとしてコンピュータ機器内のプロセッサに組み込むか又はそれと独立することができ、また、ソフトウェアとしてコンピュータ機器内のメモリに記憶することもでき、これにより、プロセッサは、上記各モジュールに対応する操作を呼び出して実行することができる。
【0143】
一実施例において、コンピュータ機器が提供され、該コンピュータ機器は、サーバ又は端末であってもよく、その内部構成図は図10に示すものであってもよい。該コンピュータ機器は、システムバスにより接続されるプロセッサ、メモリ、ネットワークインタフェース及びデータベースを含む。そのうち、該コンピュータ機器のプロセッサは、計算及び制御能力を提供するために用いられる。該コンピュータ機器のメモリは、不揮発性記憶媒体及び内部メモリを含む。該不揮発性記憶媒体には、オペレーティングシステム、コンピュータプログラム及びデータベースが記憶されている。該内部メモリは、不揮発性記憶媒体におけるオペレーティングシステム及びコンピュータプログラムの実行に環境を提供する。該コンピュータ機器のデータベースは、物品補充のデータを記憶するために用いられる。該コンピュータ機器のネットワークインタフェースは、外部の端末とネットワークにより接続され、通信を行うために用いられる。該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、物品補充方法が実現される。ここで、物品補充方法のステップは、上記各実施例の物品補充方法におけるステップであってもよい。当業者であれば、図10に示される構成は、本願の解決手段に関連する一部の構成のブロック図のみであり、本願の解決手段が応用されるコンピュータ機器を限定するものではないことが理解可能である。具体的なコンピュータ機器は、図示より多く又はより少ない部材を含んでもよく、又は一部の部材を組み合わせてもよく、又は異なる部材配置を有してもよい。
【0144】
一実施例において、プロセッサによって実行されると、プロセッサに上記物品補充方法のステップを実行させるコンピュータプログラムが記憶されている記憶媒体を提供する。ここで、物品補充方法のステップは、上記各実施例の物品補充方法におけるステップであってもよい。
【0145】
当業者であれば、上記実施例の方法における全て又は一部のフローの実現は、コンピュータプログラムによって関連するハードウェアに指令を出すことで完了でき、前記コンピュータプログラムは、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に記憶可能であり、該コンピュータプログラムが実行される時には、上記各方法の実施例のようなフローを含んでもよいことが理解可能である。ただし、本願により提供される各実施例に使用されるメモリ、記憶、データベース又はその他の媒体への言及は、いずれも不揮発性及び/又は揮発性メモリを含み得る。不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)又はフレッシュメモリを含んでもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は外部高速キャッシュメモリを含んでもよい。限定ではなく説明として、RAMは、静的RAM(SRAM)、動的RAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、シンクリンク(Synchlink)DRAM(SLDRAM)、ラムバス(Rambus)ダイレクトRAM(RDRAM)、ダイレクトラムバス動的RAM(DRDRAM)、及びラムバス動的RAM(RDRAM)等の多くの形で利用可能である。
【0146】
上記実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることができる。説明を簡潔にするために、上記実施例における各々の技術的特徴の全ての可能な組み合わせについて説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、それらは全て、本明細書の記載範囲内にあると見なされるべきである。
【0147】
上述した実施例は、本願の幾つかの実施形態を示したものに過ぎず、その説明が具体的かつ詳細であるが、発明の特許範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。指摘すべきなのは、当業者にとって、本願の思想から逸脱することなく、若干の変形や改良を行うことができ、それらも全て本願の保護範囲に属することである。従って、本願の特許の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に準ずるべきである。
図1
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