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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-09
(45)【発行日】2023-08-18
(54)【発明の名称】洗面台
(51)【国際特許分類】
   A47K 1/00 20060101AFI20230810BHJP
【FI】
A47K1/00 J
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023099703
(22)【出願日】2023-06-17
【審査請求日】2023-06-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523232182
【氏名又は名称】三瓶かすみ
(74)【代理人】
【識別番号】100165135
【弁理士】
【氏名又は名称】百武 幸子
(72)【発明者】
【氏名】三瓶かすみ
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-292920(JP,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0392166(KR,Y1)
【文献】特開2006-271797(JP,A)
【文献】特開2006-241898(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 1/00-1/04、3/28
E03C 1/00-1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を上向きに噴出するようにシャワーヘッドを設置できる洗面台であって、
前記シャワーヘッドと、
一端が前記シャワーヘッドに接続し、他端が水道管に接続された配水管と、
前記シャワーヘッドと前記配水管を収納する収納口を備えた収納部と、
前記収納口を覆う蓋部と、
センサー及び操作部と、
前記シャワーヘッドを前記収納部から出し入れし、停止させる出し入れ装置と、
制御部と、
を備え、
前記制御部が、ユーザーによる前記操作部の操作又は前記センサーに手をかざして検知させることで、前記出し入れ装置の動作と、前記シャワーヘッドから噴出される水の水量及び温度を制御することを特徴とする洗面台。
【請求項2】
請求項1に記載の洗面台であって、前記蓋部は、前記シャワーヘッドの一端部であることを特徴とする洗面台。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の洗面台であって、更に蛇口を備えることを特徴とする洗面台。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の洗面台であって、更に風発生装置を備え、前記制御部は、更に風発生装置を制御することを特徴とする洗面台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗面台に関する。特に水を上向きに噴出するようにシャワーヘッドを洗面台に設置でき、シャワーヘッドを収納部に出し入れできる洗面台に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、洗面台で洗顔する場合、蛇口のシャワーヘッドからの噴出水は下向きである。そのため、顔を洗う際には、手で水を溜めて顔を洗う必要があった。顔に直接、噴出水を当てたい場合には、蛇口からシャワーホースを引き出して、シャワーヘッドの噴出面を上向きにして、片手で持ちながら顔に噴出水を当てていた。その場合、片手が使用できないため洗顔が不自由である。顔に直接噴出水を当て、かつ両手が自由に使えるようにするため、従来、様々な洗面台やシャワーヘッドが開発されてきた。
【0003】
例えば、特許文献1には、洗面台のくぼみの中に立って、水が上に向かって噴出する噴出部を設け、又、下に湾曲した蛇口が設けた洗面台が開示されている。この発明によると、噴水のように上に向けられた水により顔を洗い、手は蛇口の下で洗うもので、顔を洗う時に節水が図られる。すなわち、水を上に向けて噴射すれば、手に溜めずに出ている水は全部顔にかかるため無駄な水を使わず、節水に役立つとされている。
【0004】
また、特許文献2にはシャワーヘッドを洗面台に装着した状態において、水を下向きに噴出する下向き噴出面の他に、水を上向きに噴出する上向き噴出面を設けたシャワーヘッドが開示されている。この発明によると、シャワーヘッドが水を上方に噴出する噴出面を備えているので、洗顔時、シャワーヘッドを上向きにして手で保持する必要がなく、片方の手が不自由であっても洗顔できるという効果がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】登録実用新案第3009878号公報
【文献】特開2006-241898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の洗面台と特許文献2のシャワーヘッドはどちらも洗面台で上向きの噴出水
が得られるため、手を使わずに噴出水を顔に当てることができ、洗顔を容易に行うことができる。しかし、洗顔をより効率的に行うためには、より噴出面の面積が広く、水圧のあるシャワーヘッドを使用することが好ましい。
【0007】
特許文献1の上向きの噴出部に、シャワーヘッドを付けることも考えられるが、その場合、上向きの噴出部を使用しないで洗面台を使用するとき(例えば手洗いの洗濯時)にシャワーヘッドが妨げになる。また、特許文献2のシャワーヘッドを、噴出面の面積が広いシャワーヘッドに変えることも可能であるが、その場合も蛇口に設置されるため、妨げになる。そのため、シャワーヘッドが妨げにならないような洗面台が望まれる。特にシャワーヘッドを前後に移動させて洗面台の収納部に出し入れできる洗面台が望まれる。
【0008】
本発明は上記課題に鑑み、水を上向きに噴出するようにシャワーヘッドを洗面台に設置でき、シャワーヘッドを収納部に出し入れできる洗面台を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、水を上向きに噴出するようにシャワーヘッドを設置できる洗面台であって、前記シャワーヘッドと、一端が前記シャワーヘッドに接続し、他端が水道管に接続された配水管と、前記シャワーヘッドと前記配水管を収納する収納口を備えた収納部と、前記収納口を覆う蓋部と、センサー及び操作部と、前記シャワーヘッドを前記収納部から出し入れし、停止させる出し入れ装置と、制御部と、を備え、前記制御部が、ユーザーによる前記操作部の操作又は前記センサーに手をかざして検知させることで、前記出し入れ装置の動作と、前記シャワーヘッドから噴出される水の水量及び温度を制御することを特徴とする洗面台である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の洗面台であって、前記蓋部は、前記シャワーヘッドの一端部であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の洗面台であって、更に蛇口を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の洗面台であって、更に風発生装置を備え、前記制御部は、更に風発生装置を制御することを特徴とする。


【発明の効果】
【0010】
本発明の洗面台は、水を上向きに噴出するようにシャワーヘッドを洗面台に設置できるため、両手を使用せずに、直接噴出水を顔に当て、効率よく洗顔できる。また、シャワーヘッドを収納部に出し入れできるため、洗顔に使用しないときには洗面台を広く使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る洗面台の斜視図である。
図2】(A)は図1のシャワーヘッドが出された状態の平面図、(B)は図1のシャワーヘッドが収納された状態の平面図である。
図3図1の洗面台の内部の構造を示す説明図である。
図4図1の洗面台の使用態様を示す説明図である。
図5図1の洗面台の操作パネルを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態(以下実施例と略称する)を、図面に基づいて説明する。以下の図面において、共通する部分には同一の符号を付しており、同一符号の部分に対して重複した説明を省略する。
【0013】
本発明の一実施例に係る洗面台1について図1~5を参照して説明する。図1は、本実施例の洗面台1の斜視図である。図2(A)はシャワーヘッド13が出された状態の平面図、(B)はシャワーヘッド13が収納された状態の平面図である。図3は、洗面台1の内部の構造を示す説明図である。図4は、洗面台の使用態様を示す説明図であり、図5は洗面台1の操作パネルを示す説明図である。なお、図4において蛇口14とセンサー18、操作パネル16の図示を省略している。
【0014】
本実施例の洗面台1は、水を上向きに噴出するようにシャワーヘッドを設置できる洗面台1である。洗面台1は、シャワーヘッドと、一端がシャワーヘッドに接続し、他端が水道管に接続された配水管132~134と、シャワーヘッド13と配水管132~134を収納する収納口を備えた収納部と、収納口を覆う蓋部121と、センサー18及び操作部と、シャワーヘッド13を収納部から出し入れし停止させる出し入れ装置と、制御部と、を備える。
【0015】
〔本体10〕
図3に示すように、洗面台1の本体10の上部には、洗面器11と収納部12が備えられている。洗面器11は、手や顔を洗うことができ、水を貯める空間があれば、いかなる寸法、形状でもよい。収納部12は、シャワーヘッド13と配水管132~134を収納する空間があれば、いかなる寸法、形状でもよい。収納部12の収納口には、収納口を覆う蓋部121が備えられており、図1に示すようにシャワーヘッド13が出されているときには蓋部121が開かれ、シャワーヘッド13が収納部12に収納されているときには蓋部121が閉じられる。シャワーヘッド13の一端部が蓋部121の役割をするように設計してもよい。すなわち、シャワーヘッド13の一端部が収納口の寸法に合わせて設計され、シャワーヘッド13が収納部12に収納されると共に収納口を閉じるようにしてもよい。洗面器11は陶器やステンレス等の錆びにくい材料で製造されている。本体10には、通常の洗面台のように下に収納スペースが設けてもよいし、扉が付いたキャビネットや棚、引き出し等を設けてもよい。
【0016】
また、本体10の内部には図3に示すように、水道管17や排水管19が配置されている。これらの配管は壁や床へと繋がっている。水道管17はシャワーヘッド13又は蛇口14からの水を供給し、排水管19は、排水口15を介して洗面器11から流れてきた水を排出する。さらに、本体10の内部には、出し入れ装置の配線と、制御部の配線、電気製品の配線等が配置される(図示せず)。
【0017】
本体10と洗面器11と収納部12は、それぞれ個別に構成されてもよいが、それらが一体的に構成されてもよい。例えば、洗面器11と収納部12が一体的に構成されてもよいし、本体10と洗面器11、あるいは本体10と収納部12が一体的に構成されていてもよい。さらに本体10と洗面器11と収納部12が一体的に構成されてもよい。本実施例では、洗面器11と収納部12が一体的に構成されている。
【0018】
〔シャワーヘッド13〕
図1に示すように、本実施例のシャワーヘッド13は、上向きに水を噴出するように洗面器11の略中央部に、矢印方向に移動可能に設置される。一般に、シャワーは、シャワーヘッドに水道管を接続させるためのホースが取り付けられており、ホースは一端がシャワーヘッドに取り付けられ、もう一端が水道管に接続されている。本実施例では、図3に示すように、一端がシャワーヘッド13に接続し、他端が水道管17に接続される配水管132~134を使用する。
【0019】
シャワーヘッド13は、シャワー部130と本体部131から構成される。シャワー部130には、噴出面の他に、水の出し方を変更できる切り替えハンドルを備えつけてもよい。シャワーヘッド13は一般に販売されているシャワーヘッドを使用することができる。シャワーヘッドの形状や種類は、収納部12に収納できればいかなるものでもよい。本実施例では図1に示すように、収納部12に収納しやすいように薄型のシャワーヘッド13を使用する。
【0020】
シャワーヘッド自体に、水の圧力や流量を調整する機能を備えていてもよいし、マッサージ効果を提供する機能を備えていてもよい。上向きのシャワーヘッド13から噴出した水で顔を洗いやすくするために、ある程度の水圧、流量があるシャワーヘッド13を使用することが必要である。洗顔に適した水圧、流量の水を顔に当てることで、効果的に洗顔でき、リラックス効果も得ることができる。
【0021】
さらに、マイクロナノバブル又はナノバブルが発生するシャワーヘッド13を使用することもできる。マイクロナノバブル又はナノバブルは、微細な泡が汚れをよく落とすため洗浄力が高く、血流促進効果が得られる。洗浄力が高いことにより、シャワーで洗い流す時間が短縮でき、節水効果が得られる。
【0022】
また、シャワーヘッド13の噴出面の面積が大きいほど、シャワーの水流を広範囲に分散させる効果がある。本実施例では、洗面器11の上で顔を洗いやすくするため、シャワーヘッド13の噴出面の面積は大きいことが望ましい。例えば、円形又は四角形のシャワーヘッド13の場合、直径又は一辺が50mm以上であることが好ましい。より好ましくは、シャワーヘッド13の直径又は一辺が100mm以上であることが好ましい。それにより、図4に示すように、手を使用しなくても容易に顔全体に水を当てることができ、効率よく洗顔できる。
【0023】
シャワーヘッド13は、洗面器11の底に接するように設置することもできるが、接しないように設置することもできる。本実施例では、図3に示すように、シャワーヘッド13は洗面器11の底に接しないように設置する。このように設置することで、水が流れやすくなり、シャワーヘッド13と洗面器11が汚れにくくなる。
【0024】
〔配水管132~134〕
配水管132~134は、前述のように、一端がシャワーヘッド13に取り付けられ、他端が水道管17に接続されている。配水管132、133は、シャワーヘッド13を支持するため、強度があり、錆びにくいステンレス等の材料で製造される。配水管134はホースである。配水管の材質は本実施例に限定されず、シャワーヘッド13を支持でき、収納部12に出し入れすることができれば、どのような材質でもよい。例えば全てステンレスの材質でできた配水管でもよいし、全てホースでもよい。配水管の本数も本実施例の本数に限定されず、何本でもよい。
【0025】
シャワーヘッド13が収納部12内部に収まるように、本実施例ではシャワーヘッド13の本体部131と、配水管132と、配水管133が、内側から順に3重の入れ子構造になっている。すなわち、収納時にシャワーヘッド13の本体部131が配水管132内に収まり、配水管132が配水管133内に収まる構造となっている(図3参照)。それにより、シャワーヘッド13を収納部12にコンパクトに収納することができる。シャワーヘッド13が収納部12内部に収まるようにできれば、本体部131、配水管132、133が3重の入れ子構造でなくてもよく、どのような構造であってもよい。
【0026】
〔出し入れ装置〕
出し入れ装置(図示せず)は、シャワーヘッド13を収納部12から出し入れし、停止させる装置である。出し入れ装置は、既存の温水洗浄便座のノズルの出し入れ機構と同様な仕組みで構成される。シャワーヘッド13は、通常は収納部12内部に収納されており、使用時にのみ出される。ユーザーが操作パネル16(図5参照)を操作するか、センサー18に手をかざして検知されると、出し入れ装置がシャワーヘッド13を適切な位置に出すように設計されている。シャワーヘッド13の出し入れ装置は、モーターや駆動機構(図示せず)で構成され、制御部によって制御されている。
【0027】
ユーザーが出し入れ装置をセンサー18等によって起動すると、モーターと駆動機構が作動する。モーターと駆動機構によって、シャワーヘッド13を収納部12内から前に出し、適切な位置まで移動させ停止させる。停止させる位置は、洗面器11の略中央部である(図1参照)。シャワーヘッド13が停止した後、シャワー部から水が噴出され、洗浄が行われる。ユーザーは操作パネル16を使用して、水の温度や強さ、位置を調整することができる。
【0028】
このとき、図4に示すように、ユーザーは手を使用しなくても、容易にシャワーを使用でき、洗顔することができる。ユーザーがシャワーを使い終わった後、操作パネル16を操作するか、センサー18に手をかざして検知されると、出し入れ装置が、シャワーヘッド13を収納部12の内部に移動させ、収納する。それにより、洗面器11を広く使用することができる。例えば、洗面器11に水を溜めて、手洗いの洗濯をする際にも、シャワーヘッドが妨げにならず、洗い易くなる。
【0029】
〔蛇口〕
洗面台1は蛇口14を備えることができる。蛇口14は本発明の必須の構成ではなく、備えていなくてもよい。本実施例では蛇口14を備える構成とする。蛇口14を備えることで、例えば洗面器11で手洗いの洗濯をする際に便利である。また、蛇口14を備えることで、シャワーヘッド13を収納部12に収納されてる状態で、洗面器11の汚れを掃除したいときにも水を使うことができる。本実施例では、図1等に示すように、下向きに水を噴出する蛇口14を備える。
【0030】
蛇口の水の出し入れは、ユーザーが操作パネル16を操作して行ってもよいし、直接、蛇口のハンドルを回して出し入れしてもよい。また、いわゆるセンサー蛇口を使用してもよい。センサー蛇口は、蛇口のセンサーの前に手をかざすと水を出し、もう一度手をかざすと、水を止めることができる。本実施例では、センサー蛇口を使用する。蛇口は本実施例のものに限定されず、いかなる蛇口を使用してもよい。
【0031】
〔風発生機能〕
洗面台1はさらに風発生装置(図示せず)を備えることができる。風発生装置は本発明の必須の構成ではなく備えていなくてもよい。本実施例では風発生装置を備える構成とする。風発生装置を備えることで、ユーザーが洗顔後に風を使って顔や手の水分を取り除くことができ、容易に乾燥させることができる。風発生装置は、主にヒーターとファンから構成される。風発生装置は、既存のものを設置することができる。シャワーヘッド13と同様に、収納部12に出し入れできるようにしてもよいし、洗面器11の側面や背面等に備える構成としてもよい。
【0032】
風発生装置のヒーターは、空気を加熱して温かい風を発生させる。風発生装置のファンは、空気を引き込んでヒーターに送り、加熱された空気を洗面台1内に循環させる。ユーザーは、操作パネル16を操作して、風の温度や風量を調整することができる。
【0033】
〔操作パネル16〕
本実施例の操作部は操作パネル16である。図5に示すように操作パネル16は、シャワーヘッド13と、蛇口12と、風発生装置の操作部になっている。シャワーヘッド13のオン、オフは、シャワーヘッド13の出し入れ装置のオンとオフに対応している。オンのボタンを押すことで、シャワーヘッド13を収納部12から前に出して停止させてシャワーを噴出させ、オフのボタンを押すことでシャワーを停止し、収納部12内に移動させ収納させる。シャワーヘッド13のオン、オフは、センサー18に手をかざすことで行うこともできる。蛇口12と、風発生装置のオンとオフも、同様にセンサーに手をかざすことで行うこともできる。
【0034】
シャワーヘッド13からのシャワーの温度、水の勢い(水量、水圧)と、シャワーヘッド13の位置を操作パネル16のボタンを操作して調整することができる。蛇口12の水温と、風発生装置の風の温度も同様に、操作パネル16のボタンを操作して調整することができる。風の風量を操作できるようにしてもよい。また、蛇口12の水温は蛇口12に取り付けてあるハンドルで操作できるようにしてもよい。操作パネル16は、洗面台1に備える構成としてもよいし、取り外し可能なリモートコントローラーにしてもよい。
【0035】
〔制御装置(制御部)〕
制御装置(図示せず)は、MCU等を用いた電子回路から構成され制御、演算、記憶手段として機能し、出し入れ装置の駆動やシャワーヘッドから噴出される水の水量及び温度の制御を、センサー18や操作パネル16からの検知データに基づいて行う。シャワーヘッド13の水量、温度及び位置の最適な値は記憶手段に記憶されており、最適な水量、温度及び位置になるように設定されている。
【0036】
洗面台1が風発生装置を備える場合には、制御装置は、MCUを用いたファンモーター駆動回路を備え、風発生装置を制御する。風発生装置の風の温度や風量に対する制御を、センサー18や操作パネル16からの検知データに基づいて行う。風発生装置の風の温度、風量の最適な値は記憶手段に記憶されており、最適な温度及び風量になるように設定されている。
【0037】
以上説明した様に、本発明の洗面台は水を上向きに噴出するようにシャワーヘッドを設置できるため、両手を使用せずに、直接噴出水を顔に当ることで、効率よく洗顔できる。手に溜めずに、直接噴出水を顔に当てるため、時間を短縮でき節水効果が得られる。また、シャワーヘッドを収納部に出し入れできるため、洗顔に使用しないときには洗面台を広く使用することができる。
【0038】
なお、上述した実施例の洗面台は一例であり、その構成は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 洗面台
10 洗面台の本体
11 洗面器
12 収納部
13 シャワーヘッド
14 蛇口
15 排水口
16 操作パネル
17 水道管
18 センサー
19 排水管
121 蓋部
130 シャワー部
131 本体部
132~4 配水管

【要約】
【課題】水を上向きに噴出するようにシャワーヘッドを洗面台に設置でき、シャワーヘッドを収納部に出し入れできる洗面台を提供する。
【解決手段】洗面台1は、水を上向きに噴出するようにシャワーヘッド13を設置できる洗面台1であって、シャワーヘッド13と、一端がシャワーヘッド13に接続し、他端が水道管に接続された配水管と、シャワーヘッド13と配水管を収納する収納口を備えた収納部12と、収納口を覆う蓋部121と、センサー18及び操作部16と、シャワーヘッド13を収納部12から出し入れし、停止させる出し入れ装置と、制御部と、を備え、制御部が、ユーザーによる操作部16の操作又はセンサー18に手をかざして検知させることで、出し入れ装置の動作と、シャワーヘッド13から噴出される水の水量及び温度を制御する。
【選択図】図1

図1
図2
図3
図4
図5