(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-10
(45)【発行日】2023-08-21
(54)【発明の名称】ドアホンシステム
(51)【国際特許分類】
H04M 9/00 20060101AFI20230814BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20230814BHJP
H04N 7/18 20060101ALI20230814BHJP
【FI】
H04M9/00 D
G08B25/04 J
H04N7/18 H
(21)【出願番号】P 2019185435
(22)【出願日】2019-10-08
【審査請求日】2022-04-06
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】原田 洋
(72)【発明者】
【氏名】鳥巣 誠一郎
(72)【発明者】
【氏名】吉松 孝一郎
(72)【発明者】
【氏名】大津 一紀
(72)【発明者】
【氏名】山口 剛
(72)【発明者】
【氏名】白石 光則
(72)【発明者】
【氏名】浜崎 敏幸
【審査官】石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-184232(JP,A)
【文献】特開2006-287467(JP,A)
【文献】特開2011-120098(JP,A)
【文献】特開2006-155273(JP,A)
【文献】特開2005-294927(JP,A)
【文献】特開2002-033839(JP,A)
【文献】特開2016-174209(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0139332(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2006-0093797(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M9/00-9/10
G08B23/00-31/00
H04N7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
玄関扉の近傍に配置されるドアホン子機と、建物内に配置され、前記ドアホン子機と通信するドアホン親機と、を有するドアホンシステムであって、
前記ドアホン子機は、
前記ドアホン親機が警備業者のサービスを受ける操作をユーザから受け付けた場合、前記サービスに関連したボタン画像を表示する表示装置と、
前記ボタン画像が訪問者によって押下された場合、押下信号を前記ドアホン親機に送信する制御部と、
を有し、
前記ドアホン親機は、
前記押下信号を受信する通信部と、
前記押下信号の受信に応じて、前記警備業者の前記サービスを要求するための要求ボタン画像を表示する表示装置と、
を有する、
ドアホンシステム。
【請求項2】
前記ボタン画像は、呼び鈴を鳴らすためのボタン画像である、
請求項1に記載のドアホンシステム。
【請求項3】
前記ドアホン子機は、訪問者を撮影するカメラ、をさらに有し、
前記ドアホン親機は、前記カメラが撮影する映像を表示する表示装置、をさらに有する、
請求項1または2に記載のドアホンシステム。
【請求項4】
前記ドアホン親機は、前記要求ボタン画像が押下された場合、前記警備業者のサーバに、オペレータによる代理応答を要求する代理応答要求信号を送信する制御部、をさらに有する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のドアホンシステム。
【請求項5】
前記ドアホン親機の前記表示装置は、前記ドアホン親機において留守モードが設定された場合、前記要求ボタン画像を表示せず、
前記ドアホン親機の前記制御部は、前記押下信号を受信すると、前記代理応答要求信号を送信する、
請求項4に記載のドアホンシステム。
【請求項6】
前記ドアホン親機の前記制御部は、前記要求ボタン画像が押下されなくても、前記押下信号の受信から一定時間が経過した場合、前記警備業者のサーバに、前記代理応答要求信号を送信する、
請求項4に記載のドアホンシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ドアホンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、来訪者を撮像するカメラを備え、居住者が来訪者と通話する際に映像で来訪者を確認できるテレビドアホン装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、不審者がドアホン子機において呼び鈴を押す場合がある。この場合、建物の住人は、ドアホン親機から警備会社に警備サービスを要求できると安心である。
【0005】
本開示の非限定的な実施例は、ドアホン親機から警備会社に警備サービスを要求できるドアホンシステムの提供に資する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施例に係るドアホンシステムは、玄関扉の近傍に配置されるドアホン子機と、建物内に配置され、前記ドアホン子機と通信するドアホン親機と、を有するドアホンシステムであって、前記ドアホン子機は、前記ドアホン親機が警備業者のサービスを受ける操作をユーザから受け付けた場合、前記サービスに関連したボタン画像を表示する表示装置と、前記ボタン画像が訪問者によって押下された場合、押下信号を前記ドアホン親機に送信する制御部と、を有し、前記ドアホン親機は、前記押下信号を受信する通信部と、前記押下信号の受信に応じて、前記警備業者の前記サービスを要求するための要求ボタン画像を表示する表示装置と、を有する。
【0007】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一実施例によれば、ドアホン親機から警備会社に警備サービスを要求できる。
【0009】
本開示の一実施例における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1の実施の形態に係るドアホンシステムの構成例を示した図
【
図2A】ドアホン子機のタッチパネルの画面例を示した図
【
図2B】ドアホン子機のタッチパネルの画面例を示した図
【
図2C】ドアホン子機のタッチパネルの画面例を示した図
【
図4A】ドアホン子機のタッチパネルの画面例を示した図
【
図4B】ドアホン子機のタッチパネルの画面例を示した図
【
図8】ドアホンシステムの動作例を示したシーケンス図
【
図9】ドアホンシステムの他の動作例を示したシーケンス図
【
図10】ドアホンシステムの他の動作例を示したシーケンス図
【
図11】ドアホンシステムの他の動作例を示したシーケンス図
【
図12A】第2の実施の形態に係るドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図12B】第2の実施の形態に係るドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図12C】第2の実施の形態に係るドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図12D】第2の実施の形態に係るドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図15】ドアホンシステムの動作例を示したシーケンス図
【
図16A】変形例1に係るドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図16B】変形例1に係るドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図16C】変形例1に係るドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図16D】変形例1に係るドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図17】ドアホンシステムの動作例を示したシーケンス図
【
図18】変形例2におけるドアホンシステムのシステム構成例を示した図
【
図19】ドアホンシステムの動作例を示したシーケンス図
【
図20】第3の実施の形態に係るドアホンシステムの構成例を示した図
【
図21A】ドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図21B】ドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図21C】ドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図21D】ドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図22A】ドアホンシステムの別の概略動作例を説明する図
【
図22B】ドアホンシステムの別の概略動作例を説明する図
【
図22C】ドアホンシステムの別の概略動作例を説明する図
【
図22D】ドアホンシステムの別の概略動作例を説明する図
【
図23】ドアホンシステムの動作例を示したシーケンス図
【
図24A】第4の実施の形態に係るドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図24B】第4の実施の形態に係るドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図24C】第4の実施の形態に係るドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図24D】第4の実施の形態に係るドアホンシステムの概略動作例を説明する図
【
図25】ドアホンシステムの動作例を示したシーケンス図
【
図26】ドアホンシステムの動作例を示したシーケンス図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0012】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0013】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るドアホンシステム1の構成例を示した図である。
図1に示すように、ドアホンシステム1は、ドアホン子機2と、ドアホン親機3と、宅配ボックス4と、携帯端末5と、を有している。
図1には、ドアホンシステム1の他に、建物A1と、ルータ6と、ネットワーク7と、が示してある。
【0014】
ドアホン子機2は、建物A1の玄関扉の近傍に配置される。例えば、ドアホン子機2は、建物A1の門柱に配置されてもよい。ドアホン子機2は、有線または無線によってドアホン親機3と接続されている。
【0015】
ドアホン子機2は、タッチパネル2aと、音声装置2bと、カメラ2cと、センサ2dと、を有している。
【0016】
タッチパネル2aは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置と、表示装置上に配置された透明の入力装置と、を有している。タッチパネル2aには、例えば、ドアホン親機3の呼び鈴を鳴らすためのボタン等、様々な画像が表示される。呼び鈴は、呼び出し音と称されてもよい。
【0017】
音声装置2bは、スピーカ等の音声出力装置と、マイク等の音声入力装置と、を有する。建物A1を訪れた訪問者は、ドアホン子機2の音声装置2bを介して、建物A1内のドアホン親機3、建物A1内の携帯端末5、または建物A1外の携帯端末5と通話できる。
【0018】
カメラ2cは、例えば、建物A1の玄関扉近傍を撮影し、建物A1を訪れる訪問者を撮影する。また、カメラ2cは、宅配ボックス4の近傍を撮影し、宅配ボックス4の扉を操作する人(例えば、宅配ボックス4に荷物を届ける訪問者)を撮影する。
【0019】
センサ2dは、例えば、人感センサである。タッチパネル2aは、例えば、センサ2dの信号に基づいて人が検知されると、画面を表示してもよい。
【0020】
ドアホン親機3は、建物A1内に配置される。ドアホン親機3は、タッチパネル3aと、音声装置3bと、を有している。
【0021】
タッチパネル3aは、例えば、LCD等の表示装置と、表示装置上に配置された透明の入力装置と、を有している。タッチパネル3aには、例えば、ドアホンシステム1を設定または操作するためのボタン等、様々な画像が表示される。
【0022】
音声装置3bは、スピーカ等の音声出力装置と、マイク等の音声入力装置と、を有する。建物A1内に居る住人は、ドアホン親機3の音声装置3bを介して、ドアホン子機2と通話できる。
【0023】
宅配ボックス4は、建物A1の玄関扉の近傍に配置される。例えば、宅配ボックス4は、建物A1の門柱に配置されてもよい。宅配ボックス4は、有線または無線によってドアホン親機3と接続される。宅配ボックス4は、ドアホン子機2を介して、ドアホン親機3と接続されてもよい。
【0024】
宅配ボックス4は、電気錠4aを有している。電気錠4aは、電気錠4aが備えるボタン、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示されるボタン、ドアホン親機3のタッチパネル3aに表示されるボタン、または携帯端末5のタッチパネルに表示されるボタンの操作に応じて、宅配ボックス4の扉を施錠または解錠する。
【0025】
携帯端末5は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、または携帯電話である。携帯端末5は、インターネット等のネットワーク7およびルータ6を介して、ドアホン親機3、ドアホン子機2、および宅配ボックス4と通信する。携帯端末5は、例えば、建物A1の住人に所持される。建物A1の住人は、在宅中であっても、また、外出中であっても、携帯端末5を用いてドアホンシステム1にアクセスできる。
【0026】
なお、建物A1は、戸建の住宅またはマンション等の集合住宅であってもよい。建物A1が集合住宅の場合、ドアホン子機2および宅配ボックス4は、集合住宅のロビーに配置されてもよい。
【0027】
ドアホン子機2は、例えば、ドアホン、玄関子機、または子機と称されてもよい。ドアホン親機3は、例えば、室内親機または親機と称されてもよい。以下では、建物A1の住人をユーザと称することがある。
【0028】
ドアホン子機2は、タッチパネル2aを有する。ドアホン子機2は、タッチパネル2aの画面をフレキシブルに変更することによって、ドアホン子機2の画面デザインを変更する。例えば、ドアホン子機2は、タッチパネル2aに表示する背景画像を変更し、ドアホン子機2の画面デザインを変更する。
【0029】
図2A、
図2B、および
図2Cは、ドアホン子機2のタッチパネル2aの画面例を示した図である。
図2A~
図2Cに示す画面11a~11cは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示される画面例を示している。画面11aには、背景画像13aと、ボタン12a~12cと、が表示されている。画面11bには、背景画像13bと、ボタン12a~12cと、が表示されている。画面11cには、背景画像13cと、ボタン12a~12cと、が表示されている。
【0030】
ボタン12a~12cは、ドアホン親機3の呼び鈴を鳴らすためのボタンである。ボタン12a~12cは、背景画像13a~13c上に重ねて表示されている。
【0031】
ボタン12a~12cには、訪問者が、タッチパネル2aに表示されたボタン12a~12cに対し、どのボタン12a~12cを操作すればよいかを案内する情報が表示される。操作案内する情報は、例えば、ボタン12a~12cの画像の輪郭内に表示される。
【0032】
例えば、ボタン12aには、一般の訪問者が押下するよう案内する情報「お客様」が表示されている。一般の訪問者は、ボタン12aに表示された「お客様」に従って、ボタン12aを押下できる。
【0033】
ボタン12bには、荷物の集荷に来た宅配業者が押下するよう案内する情報「集荷」が表示されている。荷物の集荷に来た宅配業者は、ボタン12bに表示された「集荷」に従って、ボタン12bを押下できる。
【0034】
ボタン12cには、荷物を届けに来た配達業者が押下するよう案内する情報「○○お届け」が表示されている。荷物を届けに来た配達業者は、ボタン12cに表示された「○○お届け」に従って、ボタン12cを押下できる。
【0035】
タッチパネル2aには、背景画像13a~13cが表示される。背景画像13a~13cには、例えば、単純なデザインの背景画像および季節感を表す背景画像がある。タッチパネル2aに表示される背景画像13a~13cは、ドアホン親機3において設定(選択および変更)される。
【0036】
図3は、背景画像の設定画面例を示した図である。
図3に示す設定画面16は、ドアホン親機3のタッチパネル3aに表示される。ユーザは、設定画面16において、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示する背景画面を選択する。
【0037】
設定画面16には、サンプル画像17a~17cが表示されている。サンプル画像17a~17cは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示される背景画像のサンプルである。ユーザは、設定画面16に表示されたサンプル画像17a~17cをタップすることによって、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示する背景画像を設定できる。
【0038】
例えば、ユーザは、サンプル画像17aをタップ(選択)する。ドアホン親機3は、サンプル画像17aがタップされると、サンプル画像17aの画像データをドアホン子機2に送信する。ドアホン子機2は、ドアホン親機3から送信された画像データに基づいて、タッチパネル2aの背景画像を、例えば、
図2Aの背景画像13aに変更する。
【0039】
例えば、ユーザは、クリスマスシーズンになると、サンプル画像17bをタップする。ドアホン親機3は、サンプル画像17bがタップされると、サンプル画像17bの画像データをドアホン子機2に送信する。ドアホン子機2は、ドアホン親機3から送信された画像データに基づいて、タッチパネル2aの背景画像を、例えば、
図2Bに示す背景画像13bに変更する。
【0040】
例えば、ユーザは、新年を迎えると、サンプル画像17cをタップする。ドアホン親機3は、サンプル画像17cがタップされると、サンプル画像17cの画像データをドアホン子機2に送信する。ドアホン子機2は、ドアホン親機3から送信された画像データに基づいて、タッチパネル2aの背景画像を、例えば、
図2Cに示す背景画像13cに変更する。
【0041】
このように、ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示される背景画像を変更することによって、ドアホン子機2の画面デザインを変更できる。
【0042】
なお、ドアホン親機3は、
図3の設定画面16において、サンプル画像17a~17cが選択された後、選択されたサンプル画像17a~17cの背景画像を、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示する日時(期間)を受付けてもよい。
【0043】
例えば、ユーザは、
図3の設定画面16において、サンプル画像17bをタップする。ドアホン親機3は、サンプル画像17bがタップされると、サンプル画像17bの背景画像を、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示する期間を受付ける。例えば、ドアホン親機3は、ドアホン子機2のタッチパネル2aに、サンプル画像17bの背景画像を表示する期間として、12月10日から12月25日を受付ける。
【0044】
ドアホン親機3は、ユーザから受け付けた、背景画像を表示する期間になると、ドアホン子機2のタッチパネル2aの背景画像を、通常の背景画像から、ユーザが選択した背景画像に変更する。ドアホン親機3は、ユーザから受け付けた、背景画像を表示する期間が過ぎると、ドアホン子機2のタッチパネル2aの背景画像を、通常の背景画像に戻す。
【0045】
例えば、通常の背景画像として、サンプル画像17aが設定されているとする。この場合において、ドアホン親機3は、12月10日になると、ドアホン子機2のタッチパネル2aの背景画像を、サンプル画像17aの背景画像から、サンプル画像17bの背景画像に変更する。ドアホン親機3は、12月25日を過ぎると、ドアホン子機2のタッチパネル2aの背景画像を、サンプル画像17bの背景画像から、サンプル画像17aの背景画像に戻す。
【0046】
ドアホン子機2は、タッチパネル2aに表示する呼び鈴のボタンを変更できる。
【0047】
図4Aおよび
図4Bは、ドアホン子機2のタッチパネル2aの画面例を示した図である。
図4Aおよび
図4Bに示す画面21a,21bは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示される画面例を示している。画面21aには、ボタン22a~22cが表示されている。画面21bには、ボタン23a~23cが表示されている。
【0048】
ボタン22a~22c,23a~23cは、ドアホン親機3の呼び鈴を鳴らすためのボタンである。ボタン22a~22c,23a~23cには、建物A1を訪れた訪問者が、ボタン12a~12cのうち、どのボタン12a~12cを操作すればよいかを案内する情報が表示される。操作案内する情報は、例えば、ボタン22a~22c,23a~23cの画像の輪郭内に表示される。
【0049】
ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示されるボタンは、ドアホン親機3において設定(選択および変更)される。
【0050】
図5は、ボタンの設定画面例を示した図である。
図5に示す設定画面26は、ドアホン親機3のタッチパネル3aに表示される。ユーザは、設定画面26において、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示するボタンを選択できる。
【0051】
設定画面26には、サンプル画像27a~27cが表示されている。サンプル画像27a~27cは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示されるボタン(ボタン画像)のサンプルである。ユーザは、設定画面26に表示されたサンプル画像27a~27cをタップすることによって、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示するボタンを設定できる。
【0052】
例えば、ユーザは、或る日において、宅配物を受け取る。また、ユーザは、同じ日に、ピアノ教室を開催する。この場合、ユーザは、サンプル画像27a,27b,27cをタップ(選択)する。ドアホン親機3は、サンプル画像27a,27b,27cがタップされると、サンプル画像27a,27b、27cの画像データをドアホン子機2に送信する。ドアホン子機2は、ドアホン親機3から送信された画像データに基づいて、例えば、
図4Aのボタン22a~22cを、
図4Bのボタン23a~23cに変更する。
【0053】
これにより、例えば、建物A1に宅配物を届けに来た宅配業者は、
図4Bのボタン23aの「宅配」の案内情報に従って、ボタン23aを押下できる。建物A1にピアノ教室のレッスンを受けに来た生徒は、
図4Bのボタン23bの「ピアノ教室」の案内情報に従って、ボタン23bを押下できる。建物A1に訪問に来た一般の訪問者は、
図4Bのボタン23cの「お客様」の案内情報に従って、ボタン23cを押下できる。
【0054】
図5のサンプル画像27a~27cの下部には、サンプル画像27a~27cのボタンの色を設定する項目「色」が表示されている。サンプル画像27a~27cの下部には、ドアホン親機3の音声装置3bから出力される呼び鈴の音を設定する項目「音」が表示されている。サンプル画像27a~27cの下部には、サンプル画像27a~27cのボタンの表示順を設定する項目「表示順」が表示されている。表示順は、例えば、ドアホン子機2のタッチパネル2aの上から表示されるボタンの順番を示す。
【0055】
例えば、
図5のサンプル画像27aのボタンの色は、橙である。サンプル画像27aのボタンが押下されたときの呼び鈴の音の種類は、音Aである。サンプル画像27aのボタンは、ドアホン子機2のタッチパネル2aにおいて、上から1番目に表示される。また、サンプル画像27bのボタンの色は、紫である。サンプル画像27bのボタンが押下されたときの呼び鈴の音の種類は、音Bである。サンプル画像27bのボタンは、ドアホン子機2のタッチパネル2aにおいて、上から2番目に表示される。
【0056】
ユーザは、サンプル画像27a~27cの下部に表示される項目「色」をタップすることにより、サンプル画像27a~27cにおけるボタン画像の色を変更(選択)できる。例えば、ドアホン親機3は、サンプル画像27aの下部の項目「色」がタップされると、サンプル画像27aにおけるボタン(宅配のボタン)画像の色の候補を設定画面26に表示する。ユーザは、設定画面26に表示された色の候補の中から、サンプル画像27aのボタンの色を変更できる。
【0057】
ユーザは、サンプル画像27a~27cの下部に表示される項目「音」をタップすることにより、サンプル画像27a~27cのボタンが押下されたときに出力される呼び鈴の音を変更できる。例えば、ドアホン親機3は、サンプル画像27aの下部の項目「音」がタップされると、サンプル画像27aのボタン(宅配のボタン)が押下されたときに出力される呼び鈴の音の候補を設定画面26に表示する。ユーザは、設定画面26に表示された呼び鈴の音の候補の中から、サンプル画像27aのボタンが押下されたときの呼び鈴の音を変更できる。
【0058】
ユーザは、サンプル画像27a~27cの下部に表示される項目「表示順」をタップすることにより、サンプル画像27a~27cのボタンの表示順を変更できる。例えば、ドアホン親機3は、サンプル画像27aの下部の項目「表示順」がタップされると、サンプル画像27aのボタン(宅配のボタン)の表示順を示す数字を設定画面26に表示する。ユーザは、設定画面26に表示された数字の中から、所望の数字を選択し、サンプル画像27aのボタンの表示順を変更できる。
【0059】
なお、タッチパネル2aに表示されるボタンは、外部機器の状態に応じて、変更されてもよい。例えば、宅配業者が宅配ボックス4に宅配物を格納し、宅配ボックス4の扉を施錠した場合、ドアホン子機2は、
図4Bに示したボタン23aを削除した画面を表示してもよい。すなわち、ドアホン子機2は、宅配業者の宅配が終了すると、「宅配」と表示されたボタンを削除してもよい。
【0060】
また、タッチパネル2aに表示される背景画像は、外部機器の状態に応じて、変更されてもよい。例えば、宅配業者が宅配ボックス4に宅配物を格納し、宅配ボックス4の扉を施錠した場合、ドアホン子機2は、背景画像の色を変更してもよい。
【0061】
また、ドアホン親機3は、
図5の設定画面26において、サンプル画像27a~27cが選択された後、選択されたサンプル画像27a~27cのボタン画像を、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示する日時(期間)を受付けてもよい。
【0062】
例えば、ユーザは、
図5の設定画面26において、サンプル画像27bをタップする。ドアホン親機3は、サンプル画像27bがタップされると、サンプル画像27bのボタン画像を、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示する期間を受付ける。例えば、ドアホン親機3は、ドアホン子機2のタッチパネル2aに、サンプル画像27bのボタン画像を表示する期間として、毎週土曜日の14:00から16:00を受付ける。
【0063】
ドアホン親機3は、ユーザから受け付けた、ボタン画像を表示する期間になると、ドアホン子機2のタッチパネル2aに、期間指定されたボタン画像を追加表示する。ドアホン親機3は、ユーザから受け付けた、ボタン画像を表示する期間が過ぎると、ドアホン子機2のタッチパネル2aのボタン画像を、通常のボタン画像に戻す。
【0064】
例えば、通常のボタン画像として、「お客様」と書かれた1つのボタンが表示されるように設定されているとする。この場合において、ドアホン親機3は、土曜日の14:00になると、ドアホン子機2のタッチパネル2aに、「ピアノ教室」のボタンを追加表示し、「お客様」と「ピアノ教室」との2つのボタンを表示する。ドアホン親機3は、土曜日の16:00が過ぎると、ドアホン子機2のタッチパネル2aから、「ピアノ教室」のボタンを削除し、「お客様」の1つのボタン表示に戻す。
【0065】
図6は、ドアホン子機2のブロック構成例を示した図である。
図6に示すように、ドアホン子機2は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、カメラ34と、映像処理部35と、マイク36と、スピーカ37と、音声処理部38と、表示部39と、入力部40と、センサ2dと、センサ処理部41と、を有している。
【0066】
制御部31は、ドアホン子機2全体を制御する。例えば、制御部31は、制御部31に接続されている各部を制御する。制御部31は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって構成されてもよい。制御部31は、記憶部32に記憶されたプログラムを実行し、所定の機能を発揮してもよい。
【0067】
記憶部32には、制御部31が動作するためのプログラムが記憶される。また、記憶部32には、制御部31が計算処理を行うためのデータ、または、制御部31が各部を制御するためのデータ等が記憶される。記憶部32は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、およびHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置によって構成されてもよい。
【0068】
通信部33は、有線または無線によって、ドアホン親機3と通信する。制御部31は、通信部33を介して、ドアホン親機3と通信する。
【0069】
カメラ34は、撮影した映像信号を映像処理部35に出力する。映像処理部35は、カメラ34から出力される映像信号に対し、圧縮等の処理を施して制御部31に出力する。
【0070】
マイク36は、音を電気信号に変換し、音声処理部38に出力する。スピーカ37は、音声処理部38から出力される音声信号を音に変換する。マイク36およびスピーカ37は、音声装置2bを構成している。
【0071】
音声処理部38は、マイク36から出力される音声信号に対し、圧縮等の処理を施して制御部31に出力する。音声処理部38は、制御部31から出力される音声信号に対し、伸張等の処理を施してスピーカ37に出力する。
【0072】
表示部39は、タッチパネル2aの表示装置と接続されている。表示部39は、制御部31から出力される信号に対して画像処理を行い、タッチパネル2aの表示装置に出力する。
【0073】
入力部40は、タッチパネル2aの入力装置と接続されている。入力部40は、タッチパネル2aの入力装置に対して行われた操作に応じた信号を制御部31に出力する。
【0074】
センサ処理部41は、センサ2dと接続されている。センサ処理部41は、センサ2dから出力されるアナログの信号をデジタルの信号に変換し、制御部31に出力する。
【0075】
図7は、ドアホン親機3のブロック構成例を示した図である。
図7に示すように、ドアホン親機3は、制御部51と、記憶部52と、通信部53と、RTC(Real Time Clock)54と、センサ入力部55と、マイク56と、スピーカ57と、音声処理部58と、表示部59と、入力部60と、ネットワーク通信部61と、を有している。
【0076】
制御部51は、ドアホン親機3全体を制御する。例えば、制御部51は、制御部51に接続されている各部を制御する。制御部51は、CPU等のプロセッサによって構成されてもよい。制御部51は、記憶部52に記憶されたプログラムを実行し、所定の機能を発揮してもよい。
【0077】
記憶部52には、制御部51が動作するためのプログラムが記憶される。また、記憶部52には、制御部51が計算処理を行うためのデータ、または、制御部51が各部を制御するためのデータ等が記憶される。例えば、記憶部52には、タッチパネル2aに表示される背景画像データおよびボタン画像データ、呼び出し音のデータ、および条件設定データ等が記憶される。記憶部52は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、およびHDDなどの記憶装置によって構成されてもよい。
【0078】
通信部53は、有線または無線によって、ドアホン子機2と通信する。制御部51は、通信部53を介して、ドアホン子機2と通信する。
【0079】
RTC54は、時刻を制御部51に出力する。
【0080】
センサ入力部55は、有線または無線によって、センサと接続される。例えば、センサ入力部55は、宅配ボックス4に設けられた、宅配ボックス4の扉の開閉を検知するセンサと接続される。また、センサ入力部55は、宅配ボックス4の電気錠4aに設けられた、宅配ボックス4の扉の施錠および解錠を検知するセンサと接続される。
【0081】
マイク56は、音を電気信号に変換し、音声処理部58に出力する。スピーカ57は、音声処理部58から出力される音声信号を音に変換する。マイク56およびスピーカ57は、音声装置3bを構成している。
【0082】
音声処理部58は、マイク56から出力される音声信号に対し、圧縮等の処理を施して制御部51出力する。音声処理部58は、制御部51から出力される音声信号に対し、伸張等の処理を施してスピーカ57に出力する。
【0083】
表示部59は、タッチパネル3aの表示装置と接続されている。表示部59は、制御部51から出力される信号に対して画像処理を行い、タッチパネル3aの表示装置に出力する。
【0084】
入力部60は、タッチパネル3aの入力装置と接続されている。入力部60は、タッチパネル3aの入力装置に対して行われた操作に応じた信号を制御部51に出力する。
【0085】
ネットワーク通信部61は、ルータ6と接続されている。ネットワーク通信部61は、ルータ6およびネットワーク7を介して、携帯端末5と通信する。
【0086】
図8は、ドアホンシステム1の動作例を示したシーケンス図である。建物A1の住人に対し、一定時間、訪問者がいなかったとする(X1)。すなわち、ドアホン子機2のセンサ2dの前に、一定時間、訪問者が現れなかったとする。
【0087】
ドアホン子機2の制御部31は、一定時間、訪問者がいなかった場合、タッチパネル2aの表示装置を消灯する(S1)。例えば、ドアホン子機2の制御部31は、タッチパネル2aの表示装置のバックライトを消灯する。
【0088】
ユーザは、ドアホン親機3に対し、ドアホン子機2のタッチパネル2aにおける画面設定の要求操作を行う(X2)。
【0089】
ドアホン親機3の制御部51は、X2のユーザの操作に応じて、設定画面をタッチパネル3aに表示する(S2)。例えば、ドアホン親機3の制御部51は、
図3に示した設定画面16または
図5に示した設定画面26をタッチパネル3aに表示する。
【0090】
ユーザは、設定画面が表示されたドアホン親機3のタッチパネル3aを操作して、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示される画面等を設定する(X3)。例えば、ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示される背景画像を選択する。ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示されるボタン画像を選択する。ユーザは、ドアホン親機3の音声装置3bから出力される呼び鈴の音を選択する。
【0091】
ドアホン親機3の制御部51は、X3のユーザ操作に応じて、設定情報を記憶部52に記憶する(S3)。例えば、ドアホン親機3の制御部51は、ユーザが選択した背景画像の情報を記憶部52に記憶する。ドアホン親機3の制御部51は、ユーザが選択したボタン画像の情報を記憶部52に記憶する。ドアホン親機3の制御部51は、ユーザが選択した呼び鈴の音の情報を記憶部52に記憶する。
【0092】
ドアホン親機3の制御部51は、ユーザが設定した設定情報を、通信部53を介して、ドアホン子機2に送信する(S4)。設定情報には、例えば、ユーザが選択した背景画像の画像データおよび背景画像の変更指示が含まれてもよい。設定情報には、例えば、ユーザが選択したボタン画像の画像データおよびボタン画像の変更指示が含まれてもよい。
【0093】
ドアホン子機2の制御部31は、S4にて送信された設定情報を記憶部32に記憶する(S5)。
【0094】
例えば、ドアホン子機2の制御部31は、S4にて送信された設定情報に含まれる背景画像の変更指示に基づいて、記憶部32に記憶されている背景画像の画像データを、S4にて送信された設定情報に含まれる背景画像の画像データに更新する。これにより、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示される背景画像は、ユーザがドアホン親機3にて選択した背景画像に変更される。
【0095】
また、例えば、ドアホン子機2の制御部31は、S4にて送信された設定情報に含まれるボタン画像の変更指示に基づいて、記憶部32に記憶されているボタン画像の画像データを、S4にて送信された設定情報に含まれるボタン画像の画像データに更新する。これにより、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示されるボタン画像は、ユーザがドアホン親機3にて選択したボタン画像に変更される。
【0096】
なお、ドアホン子機2の制御部31は、例えば、背景画像の画像データの受信を、背景画像の変更指示と捉えてもよい。この場合、設定情報には、背景画像の変更指示は含まれなくてもよい。また、ドアホン子機2の制御部31は、例えば、ボタン画像の画像データの受信を、ボタン画像の変更指示と捉えてもよい。この場合、設定情報には、ボタン画像の変更指示は含まれなくてもよい。
【0097】
建物A1に訪問者が来訪する(X4)。
【0098】
ドアホン子機2の制御部31は、センサ2dから出力される信号に基づいて、訪問者の来訪を検知する(S6)。
【0099】
ドアホン子機2の制御部31は、記憶部32に記憶された設定情報に基づいて、タッチパネル2aに画面を表示する(S7)。すなわち、ドアホン子機2の制御部31は、訪問者を検知すると、ユーザがドアホン親機3にて選択した背景画像およびボタン画像をタッチパネル2aに表示する。
【0100】
訪問者は、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示された複数のボタンのうち、所望のボタンを押下する(X5)。例えば、訪問者は、複数のボタンに対し、どのボタンを操作すればよいかを表記した案内情報に従って、所望のボタンを押下する。
【0101】
具体的には、ドアホン子機2のタッチパネル2aには、
図4Bの画面21bが表示されているとする。宅配物を届けに来た宅配業者は、
図4Bの画面21bの「宅配」と表示されたボタン23aを押下する。ピアノのレッスンを受けに来た生徒は、
図4Bの画面21bの「ピアノ教室」と表示されたボタン23bを押下する。一般の訪問者は、
図4Bの画面21bの「お客様」と表示されたボタン23cを押下する。
【0102】
ドアホン子機2の制御部31は、訪問者が押下したボタンの識別情報を、通信部33を介して、ドアホン親機3に送信する(S8)。
【0103】
例えば、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示されるボタンには、訪問者が押下したボタンを識別するため、識別情報が付与されている。例えば、
図4Bに示すボタン23a~23cの各々には、x1~x3の識別情報が付与されている。訪問者がボタン23aを押下した場合、ドアホン子機2の制御部31は、識別情報x1をドアホン親機に送信する。訪問者がボタン23bを押下した場合、ドアホン子機2の制御部31は、識別情報x2をドアホン親機に送信する。訪問者がボタン23cを押下した場合、ドアホン子機2の制御部31は、識別情報x3をドアホン親機に送信する。
【0104】
なお、ボタンの識別情報は、ボタンの画像データとともに、ドアホン親機3からドアホン子機2に送信される。ドアホン親機3では、複数のボタンの画像データと、複数のボタンを識別する識別情報とを対応付けて、記憶部52に記憶(管理)している。
【0105】
また、ドアホン親機3は、ボタンの識別情報と、呼び鈴(呼び鈴の音の種類)とを対応付けて、記憶部52に記憶している。また、ドアホン親機3は、ボタンの識別情報と、ボタンの色(例えば、
図5で説明したユーザが設定したボタンの色)と、を対応付けて、記憶部52に記憶している。
【0106】
ドアホン親機3の制御部51は、S8にて送信されたボタンの識別情報を受信すると、受信したボタンの識別情報に対応した呼び鈴を、音声装置3bから出力する(S9)。
【0107】
例えば、ドアホン親機3の制御部51は、ドアホン子機2から識別情報x1を受信する。ドアホン親機3の制御部51は、記憶部52を参照し、識別情報x1に対応する呼び鈴の音声信号を取得する。ドアホン親機3の制御部51は、取得した音声信号を音声処理部58に出力し、音声装置3bにて再生する。これにより、ユーザは、呼び鈴の音によって、誰が訪問に来たか認識できる。
【0108】
また、ドアホン親機3の制御部51は、S8にて送信されたボタンの識別情報を受信すると、タッチパネル3aの背景画像の色を、受信したボタンの識別情報に対応した色に変更する(S9)。
【0109】
例えば、ドアホン親機3の制御部51は、ドアホン子機2から識別情報x1を受信する。ドアホン親機3の制御部51は、記憶部52を参照し、識別情報x1に対応する色(例えば、
図5の設定画面26の項目「色」で設定した色)の情報を取得する。ドアホン親機3の制御部51は、表示部59を介して、タッチパネル3aの背景画像の色を、橙に変更する。これにより、ユーザは、ドアホン親機3のタッチパネル3aの背景画像の色から、誰が訪問に来たか認識できる。
【0110】
図9は、ドアホンシステム1の他の動作例を示したシーケンス図である。
図9では、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示される背景画像およびボタン画像が、ユーザが設定したスケジュールに従って変更される。
【0111】
図9に示すX21およびX22は、
図8で説明したX1およびX2と同じであり、その説明を省略する。また、
図9に示すS21およびS22の処理は、
図8で説明したS1およびS2の処理と同様であり、その説明を省略する。
【0112】
S22の処理により、ドアホン親機3のタッチパネル3aには、設定画面が表示される。ユーザは、設定画面が表示されたドアホン親機3のタッチパネル3aを操作して、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示される画面等を設定する(X23)。
【0113】
例えば、ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示される背景画像を選択する。ユーザは、選択した背景画像が表示される期間を設定(スケジュール)する。
【0114】
また、ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示されるボタン画像を選択する。ユーザは、選択したボタン画像が表示される期間を設定(スケジュール)する。また、ユーザは、ドアホン親機3の音声装置3bから出力される呼び鈴の音を選択する。
【0115】
ドアホン親機3の制御部51は、X23のユーザ操作に応じて、設定情報を記憶部52に記憶する(S23)。例えば、ドアホン親機3の制御部51は、ユーザが選択した背景画像の情報(スケジュール情報を含む)を記憶部52に記憶する。ドアホン親機3の制御部51は、ユーザが選択したボタン画像の情報(スケジュール情報を含む)を記憶部52に記憶する。ドアホン親機3の制御部51は、ユーザが選択した呼び鈴の音の情報を記憶部52に記憶する。
【0116】
ドアホン親機3の制御部51は、RTC54から現在の日時を取得する(S24)。
【0117】
ドアホン親機3の制御部51は、X23にて設定されたスケジュールに従って、記憶部52から設定情報を取得する(S25)。例えば、ドアホン親機3の制御部51は、S24にて取得した日時と、スケジュール設定とを比較し、S24にて取得した日時が、スケジュール設定の日時の範囲に入っている場合、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示する背景画像およびボタン画像の設定情報を取得する。
【0118】
ドアホン親機3の制御部51は、S25にて取得した設定情報を、通信部53を介して、ドアホン子機2に送信する(S26)。設定情報には、例えば、ユーザがスケジューリングした背景画像の画像データおよび背景画像の変更指示が含まれてもよい。設定情報には、例えば、ユーザがスケジューリングしたボタン画像の画像データおよびボタン画像の変更指示が含まれてもよい。
【0119】
図9に示すS27~S31の処理は、
図8で説明したS5~S9の処理と同様であり、その説明を省略する。また、
図9に示すX24およびX25は、
図8で説明したX4およびX5と同じであり、その説明を省略する。
【0120】
図9のシーケンスでは、ドアホン子機2の背景画像は、ユーザが設定したスケジュールに従って変更され、季節に応じた背景画像に変更されることができる。これにより、ドアホン子機2は、訪問者を視覚的に楽しませることができる。
【0121】
図10は、ドアホンシステム1の他の動作例を示したシーケンス図である。
図10では、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示されるボタン画像が、外部機器の状態に応じて変更される。例えば、宅配業者が宅配ボックス4の扉を開けて宅配物を格納し、扉を閉めると、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示されていた「宅配」のボタンが削除される。
【0122】
図10に示すX41およびX42は、
図8で説明したX1およびX2と同じであり、その説明を省略する。また、
図10に示すS41およびS42の処理は、
図8で説明したS1およびS2の処理と同様であり、その説明を省略する。
【0123】
S42の処理により、ドアホン親機3のタッチパネル3aには、設定画面が表示される。ユーザは、設定画面が表示されたドアホン親機3のタッチパネル3aを操作して、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示される画面等を設定する(X43)。
【0124】
例えば、ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示される背景画像を選択する。ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示されるボタン画像を選択する。ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aから、ボタン画像を削除する条件を設定する。例えば、ユーザは、宅配ボックス4の扉が開閉された場合、「宅配」のボタン画像を削除するように設定する。ユーザは、ドアホン親機3の音声装置3bから出力される呼び鈴の音を選択する。
【0125】
ドアホン親機3の制御部51は、X43のユーザ操作に応じて、設定情報を記憶部52に記憶する(S43)。例えば、ドアホン親機3の制御部51は、ユーザが選択した背景画像の情報を記憶部52に記憶する。ドアホン親機3の制御部51は、ユーザが選択したボタン画像の情報を記憶部52に記憶する。ドアホン親機3の制御部51は、ユーザが設定した条件(例えば、ボタン画像がドアホン子機2から削除される条件の情報)を記憶部52に記憶する。ドアホン親機3の制御部51は、ユーザが選択した呼び鈴の音の情報を記憶部52に記憶する。
【0126】
ドアホン親機3の制御部51は、ユーザが設定した設定情報を、通信部53を介して、ドアホン子機2に送信する(S44)。
【0127】
ドアホン子機2の制御部31は、S4にて送信された設定情報を記憶部32に記憶する(S45)。
【0128】
ドアホン親機3の制御部51は、センサ入力部55を介して、センサ信号を受信する(S46)。
【0129】
ドアホン親機3の制御部51は、S46にてセンサ信号を受信すると、記憶部52から設定情報を取得する(S47)。例えば、ドアホン親機3の制御部51は、X43にて設定された条件と、S46にて受信したセンサ信号に基づく情報とを比較し、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示する背景画像およびボタン画像の設定情報を取得する。
【0130】
具体的には、S46にて受信したセンサ信号は、宅配ボックス4の扉が開けられて、閉められたことを示すとする。ドアホン親機3の制御部51は、X43にて設定された、ボタン画像を削除する条件である宅配ボックス4の扉の開閉情報と、S46にて受信したセンサ信号に基づく宅配ボックス4の扉の開閉情報とを比較する。ドアホン親機3の制御部51は、S46にて受信したセンサ信号に基づく宅配ボックス4の扉の開閉情報が、ボタン画像を削除する条件(宅配ボックス4の扉の開閉情報)と一致するため、記憶部52から設定情報を取得する。
【0131】
ドアホン親機3の制御部51は、S47にて取得した設定情報を、通信部53を介して、ドアホン子機2に送信する(S48)。設定情報には、例えば、「宅配」のボタンが削除されたボタン画像の画像データおよびボタン画像の変更指示が含まれてもよい。
【0132】
図10に示すS49~S53の処理は、
図8で説明したS5~S9の処理と同様であり、その説明を省略する。また、
図10に示すX45およびX46は、
図8で説明したX4およびX5と同じであり、その説明を省略する。
【0133】
図10のシーケンスでは、ドアホン子機2のボタン画像は、外部機器の状態に基づいて、変更される。例えば、宅配業者が宅配ボックス4に荷物を格納した場合、「宅配」のボタン(例えば、
図4Bに示したボタン23a)が削除される。これにより、ドアホン子機2のタッチパネルには、不要なボタンが削除され、訪問者は、複数のボタンの中から、目的のボタンを押下しやすくなる。
【0134】
なお、
図10のシーケンスでは、外部機器の状態に応じて、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示されるボタンが変更されるとしたが、これに限られない。外部機器の状態に応じて、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示される背景画像が変更されてもよい。
【0135】
また、上記のS46では、ドアホン親機3の制御部51は、センサ入力部55を介して、宅配ボックス4の扉が開けられ、閉められたことを示すセンサ信号を受信したが、これに限られない。ドアホン親機3の制御部51は、センサ入力部55を介して、宅配ボックス4の電気錠4aが扉を解錠し、施錠した情報を受信してもよい。S43の条件設定は、電気錠4aの施錠および解錠に関する情報であってもよい。
【0136】
図11は、ドアホンシステム1の他の動作例を示したシーケンス図である。
図11では、ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aの画面設定を、携帯端末5において行う。例えば、ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aの背景画像の設定、ボタン画像の設定、および呼び鈴の設定等を、携帯端末5において行う。
【0137】
図11に示すX61は、および
図8のX1と同様であり、その説明を省略する。
図11に示すS61の処理は、
図8のS1と同様であり、その説明を省略する。
【0138】
ユーザは、携帯端末5において、ドアホン子機2のタッチパネル2aにおける画面の設定変更要求の操作を行う(X62)。
【0139】
携帯端末5の制御部は、X62のユーザの操作に応じて、設定変更要求を受付ける(S62)。
【0140】
携帯端末5の制御部は、通信部を介して、S62にて受け付けた設定変更要求をドアホン親機3に送信する(S63)。
【0141】
ドアホン親機3の制御部51は、S63にて送信された設定変更要求に応じて、記憶部52を参照し、ドアホン子機2のタッチパネル2aの、現在の画面の設定情報を取得する(S64)。
【0142】
ドアホン親機3の制御部51は、S64にて取得した設定情報を、ネットワーク通信部61を介して、携帯端末5に送信する(S65)。
【0143】
携帯端末5の制御部は、S65にて送信された設定情報に基づいて、設定画面をタッチパネルに表示する(S66)。例えば、携帯端末5の制御部は、
図3に示した設定画面16または
図5に示した設定画面26をタッチパネルに表示する。また、携帯端末5は、現在のドアホン子機2の画面の設定状況をタッチパネルに表示する。
【0144】
ユーザは、設定画面が表示された携帯端末5のタッチパネルを操作して、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示する画面等の設定を変更する(X63)。
【0145】
携帯端末5の制御部は、X63のユーザ操作に応じた設定情報をドアホン親機3に送信する(S67)。
【0146】
ドアホン親機3の制御部51は、S67にて送信された設定情報を記憶部52に記憶する(S68)。
【0147】
ドアホン親機3の制御部51は、通信部53を介して、S67にて送信された設定情報をドアホン子機2に送信する(S69)。
【0148】
図11に示すS70~S74の処理は、
図8で説明したS5~S9の処理と同様であり、その説明を省略する。また、
図11に示すX64およびX65は、
図8で説明したX4およびX5と同じであり、その説明を省略する。
【0149】
図11のシーケンスでは、ユーザは、携帯端末5を用いて、ドアホン子機2のタッチパネル2aの画面を設定できる。これにより、ユーザは、在宅中、または、外出先であっても、携帯端末5からドアホン子機2の画面を設定できる。
【0150】
なお、携帯端末5の制御部は、ユーザから、背景画像およびボタン画像を表示するスケジュールを受付けてもよい。また、携帯端末5の制御部は、外部機器の状態に応じて、背景画像およびボタン画像を変更する条件をユーザから受け付けてもよい。
【0151】
以上説明したように、ドアホン子機2は、呼び鈴を鳴らすためのボタン画像を、第1の背景画像に重ねて表示するタッチパネル2aと、建物A1内に配置され、ドアホン子機2と通信するドアホン親機3からの指示に応じて、第1の背景画像を、デザインの異なる第2の背景画像に変更する制御部31と、を備える。これにより、ドアホン子機2は、タッチパネル2aにおいてフレキシブルな画面表示ができる。
【0152】
また、ドアホン子機2は、呼び鈴を鳴らすための複数のボタン画像と、複数のボタン画像に対し、訪問者がどのボタン画像を操作すればよいかを案内する案内情報とを表示するタッチパネル2aと、複数のボタン画像のうち、訪問者によって押下されたボタン画像の識別情報をドアホン親機3に送信する通信部33と、を有する。ドアホン親機3は、音が異なる複数の呼び鈴を出力する音声装置3bと、識別情報に対応した音の呼び鈴を出力するよう音声装置2bを制御する制御部31と、を有する。これにより、ユーザは、訪問者がドアホン子機2において、呼び鈴を鳴らすためのボタン画像を押したとき、その訪問者がどのような目的で訪問に来たか知ることができる。
【0153】
(変形例1)
ドアホン親機3の制御部51は、訪問者がドアホン子機2にて押下したボタンの種類に応じて、異なる音声メッセージを音声装置3bから出力してもよい。
【0154】
例えば、訪問者が「宅配」のボタンを押下した場合、ドアホン親機3の制御部51は、「宅配業者が来ました」という音声メッセージを音声装置3bから出力してもよい。また、訪問者が「ピアノ教室」のボタンを押下した場合、ドアホン親機3の制御部51は、「ピアノ教室の生徒が来ました」という音声メッセージを音声装置3bから出力してもよい。
【0155】
音声メッセージは、ボタン画像の識別情報と対応付けられて、ドアホン親機3の記憶部52に記憶される。ドアホン親機3の制御部51は、ドアホン子機2から送信されるボタンの識別情報(例えば、
図8のS8)に対応する音声メッセージを、記憶部52から取得する。ドアホン親機3の制御部51は、取得した音声メッセージを音声装置3bに出力し、再生する。
【0156】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、ユーザは、ドアホン親機を操作し、サービス業者に対してサービスを要求する。ドアホン子機は、表示装置に、サービス提供のために訪問に来たサービス提供者が操作するボタンを追加表示する。
【0157】
例えば、ユーザは、ドアホン親機を用いて、ミール業者にミール配達をお願いする。この場合、ドアホン子機の表示装置には、ミールキットを配達する配達者が操作するボタンが追加表示される。
【0158】
なお、第2の実施の形態におけるドアホンシステムの構成は、
図1に示したドアホンシステム1と同様である。ただし、
図1のネットワーク7には、サービス業者のサービスサーバが接続される。
【0159】
図12A~
図12Dは、第2の実施の形態に係るドアホンシステム1の概略動作例を説明する図である。
【0160】
(動作1)
図12Aに示すように、ユーザは、ドアホン親機3のタッチパネル3aを操作して、ミール業者A11(ミール業者A11が管理するサービスサーバ)にミールキットを発注する。
【0161】
ドアホン親機3は、ミール業者A11にミールキットを発注する際、ワンタイムのパスワード(以下、パスコードとする)を発行し、ミール業者A11のサービスサーバに送信する。ミール業者のサービスサーバに送信されたパスコードは、ミールキットを配達する配達者に通知される。なお、ワンタイムのパスコードは、ドアホン親機3によって自動発行される。ユーザは、ワンタイムのパスコードを意識しなくてもよい(知らなくてもよい)。
【0162】
ドアホン親機3が、ミール業者A11のサービスサーバにミールキットを発注すると、
図12Aに示すように、ドアホン子機2のタッチパネル2aには、ミールキットを配達する配達者が操作するためのボタン71が追加表示される。つまり、ドアホン子機2は、呼び鈴を鳴らすためのボタンに加え、サービス提供者用(ミールキットを配達する配達者用)のボタン71をタッチパネル2aに表示する。
【0163】
(動作2)
ボタン71には、例えば、
図12Bに示すように「ミールキットお届け」の案内が表示される。これにより、ミールキットを配達する配達者A12は、複数表示されるボタンのうち、「ミールキットお届け」の案内が表示されたボタン71を押下できる。
【0164】
ドアホン子機2は、ボタン71が押下されると、
図12Bに示すように、パスコードを受付けるためのテキストボックス72を表示する。配達者A12は、ドアホン親機3が発行したパスコードを、テキストボックス72に入力する。
【0165】
なお、配達者A12が所持するスマートフォン等の携帯端末の表示装置には、パスコードを示す情報(例えば、バーコードまたは2次元コード)が表示されてもよい。配達者A12は、パスコードを示す情報を表示した携帯端末の表示装置を、ドアホン子機2のカメラ2cにかざす。ドアホン子機2は、配達者A12の携帯端末の表示装置に表示されたパスコードを示す情報を、カメラ2cから入力してもよい。
【0166】
(動作3)
ドアホン親機3は、動作1にてミール業者A11に対して発行したパスコードと、動作2にてテキストボックス72に入力されたパスコードとを比較する。ドアホン親機3は、ミール業者A11に対して発行したパスコードと、テキストボックス72に入力されたパスコードとが一致すると、
図12Cに示すように、宅配物が格納されていない宅配ボックス4の扉73を解錠する。ドアホン子機2は、扉73が開くとき、ミールキットを宅配ボックス4に格納するよう促すメッセージ74を、タッチパネル2aに表示する。ドアホン子機2は、メッセージ74の内容の音声メッセージを音声装置2bから出力してもよい。
【0167】
(動作4)
ミールキットの配達者は、ミールキットを宅配ボックス4に格納すると、宅配ボックス4の扉73を閉め、施錠する。ドアホン子機2は、扉73が施錠されると、
図12Dのメッセージ75に示すように、受領証と受領番号とをタッチパネル2aに表示する。ミールキットの配達者は、タッチパネル2aに表示された受領証と受領番号と、例えば、携帯端末のカメラで撮影する。
【0168】
ドアホン子機2は、例えば、受領証と受領番号とを一定時間表示した後、タッチパネル2aの画面を、サービス用のボタン71を表示する前の画面に戻す。例えば、ドアホン子機2は、サービス用のボタン画面を削除した画面に戻す。例えば、ドアホン子機2は、
図12Aにおいて、ボタン71を削除した画面をタッチパネル2aに表示する。
【0169】
図12A~
図12Dの説明では、パスコードは、ドアホン親機3が発行するとしたが、これに限られない。サービス業者(ミール業者)が発行してもよい。以下では、サービス業者がパスコードを発行するとして説明する。
【0170】
図13は、ドアホン子機2のブロック構成例を示した図である。
図13において、
図6と同じものには同じ符号が付してある。以下では、
図6と異なる部分について説明する。
【0171】
記憶部32には、ユーザが受けるサービスに関する情報が記憶される。例えば、記憶部32には、サービス中であるか否かの情報が記憶される。
【0172】
図14は、ドアホン親機3のブロック構成例を示した図である。
図14において、
図7と同じものには同じ符号が付してある。以下では、
図7と異なる部分について説明する。記憶部32には、サービス業者が生成したワンタイムのパスコードが記憶される。
【0173】
図15は、ドアホンシステム1の動作例を示したシーケンス図である。ドアホン親機3の制御部51は、ユーザから、サービス発注を受付ける(S81)。以下では、ユーザは、ミールキットを発注したとする。
【0174】
ドアホン親機3の制御部51は、S81にてミールキットの発注を受付けると、ネットワーク7を介して、ミール業者のサービスサーバにアクセスし、ミールキットを発注する(S82)。
【0175】
サービスサーバは、ワンタイムのパスコードを発行し、ネットワーク7を介して、ドアホン親機3に送信する(S83)。なお、サービスサーバが発行したパスコードは、ミールキットを配達する配達者に通知される。
【0176】
ドアホン親機3の制御部51は、S83にて送信されたパスコードを、記憶部52に記憶する(S84)。
【0177】
ドアホン親機3の制御部51は、S84にてパスコードを記憶部52に記憶すると、ドアホン子機2に対し、サービス情報を送信する(S85)。サービス情報には、サービスの開始を示すサービス開始通知が含まれてもよい。サービス情報には、ユーザが発注したサービスの内容を示す情報が含まれてもよい。例えば、サービス情報には、ミールサービスを示す情報が含まれてもよい。サービス情報には、ユーザが発注したサービスの内容に関連するボタンの画像データが含まれてもよい。例えば、
図12Bのボタン71に示したように、「ミールキットお届け」の案内文字を含むボタン画像の画像データが含まれてもよい。
【0178】
ドアホン子機2の制御部31は、S85にて送信されたサービス情報を記憶部32に記憶する(S86)。
【0179】
ミール業者(ミールキットの配達者)が建物A1に来訪する(X81)。
【0180】
ドアホン子機2の制御部31は、センサ2dから出力される信号に基づいて、訪問者(ここでは、ミールキットの配達者)の来訪を検知する(S87)。
【0181】
ドアホン子機2の制御部31は、S86にて記憶部32に記憶したサービス情報に基づいて、サービス用のボタンを追加表示した画面(例えば、
図12Bのボタン71を表示した画面)をタッチパネル2aに表示する(S88)。
【0182】
ミールキットの配達者は、ドアホン子機2のタッチパネル2aに追加表示されたサービス用のボタンを押下する(X82)。
【0183】
ドアホン子機2の制御部31は、X82のボタンの押下に応じて、タッチパネル2aに、パスコード入力画面を表示する(S89)。
【0184】
ミールキットの配達者は、S83にて発行されたパスコードをドアホン子機2のタッチパネル2aに入力する(X83)。
【0185】
ドアホン子機2の制御部31は、X83にて入力されたパスコードを、通信部33を介して、ドアホン親機3に送信する(S90)。
【0186】
ドアホン親機3の制御部51は、S90にて送信されたパスコードが、S83にて発行されたパスコードと一致するか否かを判定する(S91)。ドアホン親機3の制御部51は、パスコードが一致しない場合、パスコードが不一致であったことを示す情報をドアホン子機2に送信する(S92)。
【0187】
ドアホン子機2の制御部31は、パスコードが不一致であったことを示す情報を受信した場合、パスコード入力画面をタッチパネル2aに表示する(S89)。
【0188】
一方、ドアホン親機3の制御部51は、パスコードが一致した場合、宅配ボックス4に対し、解錠要求を送信する(S93)。
【0189】
宅配ボックス4の制御部は、S93にて送信された解錠要求に応じて、宅配ボックス4の扉を解錠する(S94)。
【0190】
ミールキットの配達者は、宅配ボックス4にミールキットを格納し、宅配ボックス4の扉を施錠する(X84)。
【0191】
宅配ボックス4の制御部は、X84の施錠に応じて、施錠情報をドアホン親機3に送信する(S95)。
【0192】
ドアホン親機3の制御部51は、S95にて送信された施錠情報に応じて、通信部53を介し、サービス終了情報をドアホン子機2に送信する(S96)。
【0193】
ドアホン子機2の制御部31は、S96にて送信されたサービス終了情報を記憶部32に記憶する(S97)。
【0194】
ドアホン子機2の制御部31は、サービス終了情報を記憶部32に記憶すると、受領証をタッチパネル2aに表示する(S98)。
【0195】
ミールキットの配達者は、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示された受領証を、携帯端末で撮影する(X85)。
【0196】
図15のシーケンスでは、ユーザがミール業者にミール配達を発注すると、ドアホン子機2のタッチパネル2aには、ミールキットを配達する配達者が操作するボタンが表示される。これにより、ユーザは、ミールキットを配達する配達者のためのボタン表示を、ドアホン親機3に対し、設定しなくて済む。また、ミールキットを配達する配達者は、どのボタンを押せばよいか容易に認識できる。
【0197】
なお、ドアホン子機2の制御部31は、一定時間、受領証をタッチパネル2aに表示した後、タッチパネル2aの画面を、サービス用のボタンを表示する前の画面に戻す。すなわち、ドアホン子機2の制御部31は、サービス提供者のサービスが完了した後、サービス用のボタン画像を削除し、ユーザがサービス発注する前に表示していた画面をタッチパネル2aに表示する。
【0198】
また、
図15のシーケンスでは、ミールキットは、宅配ボックス4に格納されるとしたが、これに限られない。ユーザが在宅の場合、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示されたサービス用のボタンが押下されると、ドアホン親機3は、宅配ボックス4を解錠せず、呼び鈴を鳴らしてもよい。このとき、ドアホン親機3は、ミールキットが配達されたことを示す呼び鈴の音を出力してもよい。
【0199】
また、ドアホン親機3の制御部51は、
図15のS91のパスコード判定において、パスコードが一致した場合、パスコードが一致したことを示す情報をドアホン子機2に送信してもよい。ドアホン子機2の制御部31は、パスコードが一致したことを示す情報を受信すると、ミールキットを宅配ボックス4に格納するよう促す音声メッセージを、音声装置2bから出力してもよい。
【0200】
また、ドアホン親機3の制御部51は、
図15のS95にて送信された施錠情報を受信すると、ミールキットが配達されたことを示すメッセージを、タッチパネル3aに表示してもよい。これにより、ユーザは、タッチパネル3aのメッセージにより、ミールキットが配達されたことを認識できる。
【0201】
また、ミールキットを宅配ボックス4に格納する
図15のシーケンスは、例えば、ユーザが、ミール業者にミールキットの配達を発注した後、ドアホン親機3に外出設定をした場合に実行されてもよい。ドアホン親機3は、ユーザが外出設定をしていない場合、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示されたサービス用のボタンが押下されると、宅配ボックス4を解錠せず、呼び鈴を鳴らしてもよい。
【0202】
また、ドアホン親機3の制御部51は、パスコード判定(S91)にてパスコードが一致すると、玄関扉の電気錠を解錠してもよい。
【0203】
以上説明したように、ドアホン子機2は、呼び鈴を鳴らすための複数のボタン画像と、複数のボタン画像に対し、訪問者がどのボタン画像を操作すればよいかを案内する案内情報とを表示するタッチパネル2aと、ドアホン親機3がサービス業者のサービスを受ける操作をユーザから受付けた場合、タッチパネル2aに、サービスの提供のために訪問するサービス提供者が操作するためのサービス用ボタン画像を追加表示する制御部31と、を有する。
【0204】
これにより、ドアホンシステム1は、訪問者の目的に応じた対応が可能となる。例えば、ミールキットの配達を目的とする配達者は、「ミールキットお届け」と表示されたサービス用ボタン画像を押下すればよい。
【0205】
(変形例1)
変形例1では、荷物の集荷サービス例について説明する。
【0206】
図16A~
図16Dは、変形例1に係るドアホンシステム1の概略動作例を説明する図である。
【0207】
(動作1)
図16Aに示すように、ユーザは、ドアホン親機3のタッチパネル3aを操作して、宅配業者(宅配業者が管理する宅配業者サーバ)に荷物の集荷を依頼する。
【0208】
ドアホン親機3は、宅配業者に荷物の集荷を依頼する際、ワンタイムのパスコードを発行し、宅配業者サーバに送信する。宅配業者サーバに送信されたパスコードは、荷物を集荷する集荷人に通知される。なお、ワンタイムのパスコードは、ドアホン親機3によって自動生成される。ユーザは、ワンタイムのパスコードを意識しなくてもよい(知らなくてもよい)。
【0209】
(動作2)
ドアホン親機3が、宅配業者サーバに荷物の集荷を依頼すると、
図16Bに示すように、ドアホン子機2のタッチパネル2aには、荷物を集荷する集荷人が操作するためのボタン76が追加表示される。つまり、ドアホン子機2は、呼び鈴を鳴らすためのボタンに加え、サービス提供者用(荷物を集荷する集荷人用)のボタン76をタッチパネル2aに表示する。ボタン76には、例えば、「xxx運輸集荷」の案内が表示される。
【0210】
ユーザは、宅配業者に荷物の集荷を依頼すると、宅配ボックス4に荷物を格納し、宅配ボックス4の扉を施錠する。
図16の例では、ユーザは、宅配業者に荷物の集荷を依頼すると、外出する。
【0211】
(動作3)
荷物の集荷が依頼された宅配業者の集荷人は、荷物の集荷のため、建物A1を訪れる。集荷人は、
図16Cに示すように、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示されているボタン76を押下する。ボタン76には、例えば、「xxx運輸集荷」の案内が表示されており、集荷人は、複数表示されているボタンのうち、ボタン76を押せばよいことを認識できる。
【0212】
(動作4)
ドアホン子機2は、ボタン76が押下されると、音声メッセージを出力する。例えば、ドアホン子機2は、
図16Dに示すように、集荷人にパスコードの入力を促す音声メッセージを出力する。
【0213】
ドアホン子機2は、音声メッセージの出力とともに、
図16Dに示すように、パスコードを受付けるためのテキストボックス77を表示する。集荷人は、ドアホン親機3が発行したパスコードを、テキストボックス77に入力する。
【0214】
ドアホン親機3は、宅配業者に対して発行したパスコードと、テキストボックス77に入力されたパスコードとを比較する。ドアホン親機3は、宅配業者に対して発行したパスコードと、テキストボックス77に入力されたパスコードとが一致すると、宅配ボックス4の扉を解錠する。これにより、集荷人は、宅配ボックス4に格納された荷物を集荷できる。
【0215】
図16の説明では、パスコードは、ドアホン親機3が発行するとしたが、これに限られない。サービス業者(宅配業者)が発行してもよい。以下では、宅配業者がパスコードを発行するとして説明する。
【0216】
図17は、ドアホンシステム1の動作例を示したシーケンス図である。
図17に示すS101~S112の処理は、
図15で説明したS81~S92の処理と同様である。ただし、
図17では、ユーザは、宅配業者に荷物の集荷を依頼する点が
図15と異なる。また、
図17のS105にて送信されるサービス情報には、例えば、
図16Bに示したように、「xxx運輸集荷」の案内文字を含むボタン画像の画像データが含まれる。
【0217】
ユーザは、ドアホン親機3を用いて、宅配業者に荷物の集荷を依頼すると、荷物を宅配ボックス4に格納し、宅配ボックス4の扉を施錠する(X101)。
【0218】
ドアホン親機3の制御部51は、S111のパスコード判定にてパスコードが一致した場合、宅配ボックス4に対し、解錠要求を送信する(S113)。
【0219】
ドアホン親機3の制御部51は、S113にて解錠要求を送信すると、ドアホン子機2に対し、撮影開始要求を送信する(S114)。
【0220】
ドアホン子機2の制御部31は、S114にて送信された撮影開始要求に応じて、カメラ2cによる撮影を開始する(S115)。
【0221】
ドアホン子機2の制御部31は、カメラ2cによって撮影された映像の映像データ(音声含む)をドアホン親機3に送信する(S116)。
【0222】
ドアホン親機3の制御部51は、ドアホン子機2から送信される映像データを記憶部52に記憶する(S117)。すなわち、ドアホン親機3の制御部51は、録画を開始する。なお、録画された映像は、ドアホン親機3において再生されてもよい。また、録画された映像は、携帯端末5において再生されてもよい。
【0223】
宅配ボックス4の制御部は、S113にて送信された解錠要求に応じて、宅配ボックス4の扉を解錠する(S118)。
【0224】
集荷人(業者)は、扉が解錠された宅配ボックス4から荷物を取出す(X105)。
【0225】
宅配ボックス4の制御部は、荷物が取出され、扉が閉められると、扉を施錠する(S119)。
【0226】
宅配ボックス4の制御部は、扉を施錠すると、施錠情報をドアホン親機3に送信する(S120)。
【0227】
ドアホン親機3の制御部51は、S120にて送信された施錠情報に応じて、ドアホン子機2のカメラ2cによる映像データの録画を終了する(S121)。
【0228】
ドアホン親機3の制御部51は、撮影停止要求をドアホン子機2に送信する(S122)。なお、ドアホン子機2の制御部31は、S122にて送信される撮影停止要求に応じて、カメラ2cによる撮影を停止する。
【0229】
ドアホン親機3の制御部51は、S121にて録画を終了すると、通信部53を介し、サービス終了情報をドアホン子機2に送信する(S123)。
【0230】
ドアホン子機2の制御部31は、S123にて送信されたサービス終了情報を記憶部32に記憶する(S124)。
【0231】
ドアホン子機2の制御部31は、S108にて表示したサービス用のボタンの画像を削除する(S125)。すなわち、ドアホン子機2の制御部31は、ユーザが宅配業者に集荷依頼する前の画面に戻す。
【0232】
このように、サービス用のボタン画像の表示は、荷物の集荷サービスにも適用できる。なお、ドアホン親機3は、ミールキットの配達サービスにおいても、
図17と同様に、ミールキットの配達の様子を録画してもよい。
【0233】
(変形例2)
第2の実施の形態の変形例1では、ドアホン親機3は、ドアホン子機2のカメラ2cの映像を録画した。変形例2では、ドアホン親機3は、外付けのカメラの映像を録画する。
【0234】
図18は、変形例2におけるドアホンシステム1のシステム構成例を示した図である。
図18において、
図1と同じものには同じ符号が付してある。
図18のドアホンシステム1は、
図1のドアホンシステム1に対し、カメラ81を有する。
【0235】
カメラ81は、例えば、建物A1の玄関扉近傍または門柱に設置される。カメラ81は、例えば、宅配ボックス4の周囲を撮影するように配置される。カメラ81は、無線または有線によってドアホン親機3と通信する。カメラ81は、例えば、IP(Internet Protocol)カメラであってもよい。
【0236】
図19は、ドアホンシステム1の動作例を示したシーケンス図である。
図19のシーケンスは、
図17に示したシーケンスに対し、一部処理が異なる。
図19に示すS131a~134aの処理が、
図17に示したS114~S116,S122の処理と異なる。
【0237】
図19のシーケンスでは、ドアホン親機3の制御部51は、S113にて解錠要求を送信すると、カメラ81に対し、撮影開始要求を送信する(S131a)。
【0238】
カメラ81の制御部は、S131aにて送信された撮影開始要求に応じて、撮影を開始する(S132a)。
【0239】
カメラ81の制御部は、撮影した映像の映像データをドアホン親機3に送信する(S133a)。
【0240】
ドアホン親機3の制御部51は、撮影停止要求をカメラ81に送信する(S134a)。なお、カメラ81の制御部は、S134aにて送信される撮影停止要求に応じて、撮影を停止する。
【0241】
このように、サービス提供の様子は、外付けのカメラ81を用いて撮影されてもよい。
【0242】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、キーフォブとの連携について説明する。例えば、ユーザは、キーフォブを持って外出する。ドアホン子機は、外出するユーザのキーフォブとの無線通信の確立を契機に、タッチパネルに制御ボタンを表示する。制御ボタンは、例えば、ドアホン親機と接続された設備機器を設定または操作するためのボタンである。
【0243】
また、ユーザは、キーフォブを持って帰宅する。ドアホン子機は、帰宅するユーザのキーフォブとの無線通信の確立を契機に、タッチパネルに制御ボタンを表示する。制御ボタンは、例えば、ドアホン親機と接続された設備機器を設定または操作するためのボタンである。
【0244】
図20は、第3の実施の形態に係るドアホンシステム1の構成例を示した図である。
図20において、
図18と同じものには同じ符号が付してある。
図20に示すドアホンシステム1は、
図18のドアホンシステム1に対し、キーフォブ91と、設備機器92と、を有している。
【0245】
キーフォブ91は、例えば、ユーザによって所持される。キーフォブ91は、ドアホン子機2と近距離無線通信を行う。キーフォブ91は、ドアホン子機2とペアリングされる。
【0246】
ドアホン子機2は、例えば、ユーザが外出の際にキーフォブ91を持ってドアホン子機2に近づくと、タッチパネル2aに制御ボタンを表示する。また、ドアホン子機2は、例えば、ユーザが帰宅の際にキーフォブ91を持ってドアホン子機2に近づくと、タッチパネル2aに制御ボタンを表示する。制御ボタンは、例えば、設備機器92を設定または操作するためのボタンである。
【0247】
設備機器92は、建物A1の設備機器であり、例えば、ガレージのシャッター、建物A1に設置された火災報知器、ガス検知センサ、および人感センサである。また、設備機器92には、玄関扉の電気錠、宅配ボックス4の電気錠4aおよび、宅配ボックス4の扉の開閉を検知するセンサ、およびカメラ81が含まれる。設備機器92は、無線または有線によって、ドアホン親機3と通信する。
【0248】
なお、ドアホン子機2と近距離通信する装置は、キーフォブ91でなくてもよい。例えば、キーフォブ91は、ユーザのスマートフォンまたは携帯電話等の携帯端末に置き換えられてもよい。
【0249】
第3の実施の形態に係るドアホン子機2のブロック構成は、
図6に示したブロック構成と同様であるが、キーフォブ91と無線通信する無線通信部を備える点が異なる。第3の実施の形態に係るドアホン親機3のブロック構成は、
図7に示したブロック構成と同様であるが、設備機器92と無線または有線で通信する機器通信部を備える点が異なる。
【0250】
【0251】
(動作1)
図21Aに示すように、ユーザは、外出するため、キーフォブ91を持って玄関扉の外に出る。ドアホン子機2は、ユーザが所持するキーフォブ91との無線通信によってキーフォブ91を検知すると、タッチパネル2aに「警戒」と表示された制御ボタンを表示する。ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示された「警戒」の制御ボタンを押下する。
【0252】
ドアホン親機3は、ドアホン子機2において、「警戒」の制御ボタンが押下されると、建物A1の警戒を開始する。例えば、ドアホン親機3は、玄関扉に対し、施錠を指示する。また、ドアホン親機3は、カメラ81に対し、撮影の開始を指示する。また、ドアホン親機3は、火災の発生、ガス漏れ、または建物A1内への人の進入を検知するよう各種センサを設定する(例えば、アクティブにする)。
【0253】
また、ドアホン子機2は、「警戒」の制御ボタンが押下されると、例えば、ガレージのシャッターを開けるための「シャッター開」の制御ボタンをタッチパネル2aに表示する。
【0254】
(動作2)
ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネルに表示された「シャッター開」の制御ボタンを押下する。
【0255】
ドアホン親機3は、ドアホン子機2において「シャッター開」の制御ボタンが押下されると、ガレージのシャッターを開ける。
図21Bには、ドアホン子機2にて「シャッター開」の制御ボタンが押下され、ガレージのシャッターが開く様子が示してある。なお、ユーザは、ガレージから車両を出した後、車両内において、シャッターを開閉するリモコンを用い、ガレージのシャッターを閉めてもよい。
【0256】
(動作3)
ユーザは、例えば、車両に乗って帰宅する。ユーザは、例えば、
図21Cに示すように車両内において、ガレージのシャッターを開閉するリモコンを用い、ガレージのシャッターを開けてもよい。ユーザは、車両をガレージに駐車した後、ドアホン子機2の前まで移動する。
【0257】
(動作4)
ドアホン子機2は、ユーザが所持するキーフォブ91との無線通信によってキーフォブ91を検知すると、例えば、ガレージのシャッターを閉めるための「シャッター閉」の制御ボタンをタッチパネル2aに表示する。ドアホン親機3は、ドアホン子機2において「シャッター閉」の制御ボタンが押下されると、ガレージのシャッターを閉める。
【0258】
また、ドアホン子機2は、ユーザが所持するキーフォブ91との無線通信によってキーフォブ91を検知すると、例えば、
図21Dに示すように、「警戒解除」と表示された制御ボタンをタッチパネル2aに表示する。ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示された「警戒解除」の制御ボタンを押下する。
【0259】
ドアホン親機3は、ドアホン子機2において「警戒解除」の制御ボタンが押下されると、玄関扉の扉を解錠する。また、ドアホン親機3は、建物A1の各種警戒を解除する。
【0260】
【0261】
(動作1)
図22Aに示すように、ユーザは、例えば、子供を抱っこした状態で買い物から帰宅する。玄関扉は、施錠されているとする。
【0262】
(動作2)
ドアホン子機2は、ユーザが所持するキーフォブ91との無線通信によってキーフォブ91を検知すると、タッチパネル2aに制御ボタンを表示する。制御ボタンには、例えば、
図22Bに示すように、玄関扉を解錠するマークが表示される。
【0263】
(動作3)
ユーザは、例えば、
図22Cに示すように、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示された玄関扉を解錠するマークの制御ボタンを押下する。ドアホン親機3は、ドアホン子機2において、玄関扉を解錠するマークのボタンが押下されると、玄関扉の電気錠を解錠する。
【0264】
(動作4)
図22Dに示すように、キーフォブ91を持ったユーザは、外出する。ドアホン子機2は、ユーザが所持するキーフォブ91との無線通信によってキーフォブ91を検知すると、タッチパネル2aに制御ボタンを表示する。制御ボタンには、例えば、
図22Dに示すように、玄関扉を施錠するマークが表示される。
【0265】
ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示された玄関扉を施錠するマークの制御ボタンを押下する。ドアホン親機3は、ドアホン子機2において、玄関扉を施錠するマークの制御ボタンが押下されると、玄関扉の電気錠を施錠する。
【0266】
なお、ドアホン子機2は、玄関扉が解錠されている状態において、キーフォブ91を検知すると、玄関扉を施錠するマークの制御ボタンをタッチパネル2aに表示する。ドアホン子機2は、玄関扉が施錠されている状態において、キーフォブ91を検知すると、玄関扉を解錠するマークの制御ボタンをタッチパネル2aに表示する。玄関扉の施錠および解錠状態は、玄関扉の電気錠と接続されたドアホン親機3によって管理され、ドアホン子機2は、ドアホン親機3から、玄関扉の施錠および解錠状態を取得できる。
【0267】
図23は、ドアホンシステム1の動作例を示したシーケンス図である。ドアホン子機2の制御部31は、センサ2dから出力される信号に基づいて、人を検知する(S131)。
【0268】
ドアホン子機2の制御部31は、S131にて人を検知すると、キーフォブ91と無線通信を開始する。ここでは、S131にて検知された人は、例えば、建物A1を訪れた訪問者であって、キーフォブ91を持っていない人とする。そのため、ドアホン子機2の制御部31は、キーフォブ91と無線通信できなかったとする(S132)。
【0269】
ドアホン子機2の制御部31は、キーフォブ91と無線通信できなかった場合、タッチパネル2aに、通常のメニュー画面を表示する(S133)。例えば、ドアホン子機2の制御部31は、タッチパネル2aに、訪問者が呼び鈴を鳴らすためのボタンを表示する。
【0270】
ドアホン子機2の制御部31は、センサ2dから出力される信号に基づいて、人を検知する(S134)。
【0271】
ドアホン子機2の制御部31は、S134にて人を検知すると、キーフォブ91と無線通信を開始する。ここでは、S134にて検知された人は、キーフォブ91を持っているユーザとする。そのため、ドアホン子機2の制御部31は、キーフォブ91と無線通信を確立し、キーフォブ91を検知する(S135)。
【0272】
ドアホン子機2の制御部31は、キーフォブ91を検知した場合、タッチパネル2aに、ユーザが設備機器92を設定または操作するための操作画面(家族メニュー画面)を表示する(S136)。家族メニュー画面には、例えば、建物A1の警戒を開始および解除するための制御ボタンが表示される。また、家族メニュー画面には、例えば、ガレージのシャッターを開閉するための制御ボタンが表示される。
【0273】
ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示された「警戒」の制御ボタンを押下する(X131)。
【0274】
ドアホン子機2の制御部31は、「警戒」の制御ボタンが押下されると、通信部33を介して、動作モード変更要求(制御ボタンの押下に応じた信号)をドアホン親機3に送信する(ステップS137)。
【0275】
ドアホン親機3の制御部51は、S137にて送信された動作モード変更要求を受信すると、機器通信部およびネットワーク通信部61を介して、設備機器に対し、動作モードの変更要求を送信する(S138)。
【0276】
設備機器は、ドアホン親機3からの動作モードの変更要求に応じて、動作モードを変更する(S139)。例えば、建物A1の各所に設置されたセンサは、警戒モードに移行する。カメラ81は、撮影を開始する。玄関扉の電気錠は、玄関扉を施錠する。
【0277】
ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示された「解除」の制御ボタンを押下する(X132)。
【0278】
ドアホン子機2の制御部31は、「解除」の制御ボタンが押下されると、通信部33を介して、動作モード変更要求(制御ボタンの押下に応じた信号)をドアホン親機3に送信する(ステップS140)。
【0279】
ドアホン親機3の制御部51は、S140にて送信された動作モード変更要求を受信すると、機器通信部およびネットワーク通信部61を介して、設備機器に対し、動作モードの変更要求を送信する(S141)。
【0280】
設備機器は、ドアホン親機3からの動作モードの変更要求に応じて、動作モードを変更する(S142)。例えば、建物A1の各所に設置されたセンサは、警戒モードを解除する。カメラ81は、撮影を停止する。玄関扉の電気錠は、玄関扉を解錠する。
【0281】
以上説明したように、ドアホン子機2は、ドアホン親機3に接続された建物A1の設備機器92を設定または操作するための制御ボタンを表示するタッチパネル2aと、制御ボタンの操作に応じた信号を、ドアホン親機3に送信する制御部31と、を有する。ドアホン親機3は、信号を受信する通信部53と、信号に応じて、設備機器92を設定または操作する制御部51と、を有する。これにより、ユーザは、ドアホン子機2のタッチパネル2aにおいて、建物A1の設備機器92を設定または操作できる。
【0282】
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、ドアホンシステムと警備サービスとの連携について説明する。例えば、第4の実施の形態では、不審者がドアホン子機に表示された呼び鈴のボタンを押した場合、ドアホン子機は、警備サービスのオペレータの端末に繋がる。警備会社のオペレータは、ドアホン子機を介して、不審者と通話できる。
【0283】
なお、第4の実施の形態に係るドアホンシステム1は、
図1に示したドアホンシステム1と同様である。第4の実施の形態に係るドアホン子機2のブロック構成は、
図6に示したブロック構成と同様である。第4の実施の形態に係るドアホン親機3のブロック構成は、
図7に示したブロック構成と同様である。ただし、ドアホン親機3のネットワーク通信部61は、ネットワーク7に接続された警備サーバと通信する。
【0284】
図24A~
図24Dは、第4の実施の形態に係るドアホンシステム1の概略動作例を説明する図である。
【0285】
(動作1)
図24Aに示すように、ユーザは、ドアホン親機3のタッチパネル3aを操作して、警備業者(警備業者が管理するサーバ)に警備サービス(代理応答サービス)を依頼する。
【0286】
なお、ユーザは、ドアホン親機3のタッチパネル3aを操作して、警備サービスを依頼したり、依頼を解除したりできる。警備業者は、ユーザから、代理応答サービスを依頼されてから、代理応答サービスの依頼が解除されるまでの間において、訪問者に対する代理応答サービスを行う。依頼は、契約と言い換えられてもよい。
【0287】
(動作2)
図24Bに示すように、訪問者は、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示された呼び鈴のボタンを押下する。不審者に対し、警戒を促すため、ボタンには、「xx警備」という案内が表示されてもよい。「xx」は、警備会社の名前であってもよい。また、ボタンには、警備会社のロゴが表示されてもよい。
【0288】
(動作3)
ドアホン親機3は、警備会社に対して代理応答サービスを依頼している間に、ドアホン子機2のタッチパネル2aの呼び鈴のボタンが押下されると、
図24Cに示すように、ドアホン子機2のカメラ2cが撮影する映像に加え、警備会社に代理応答を依頼するボタン(代理応答ボタン)をタッチパネル3aに表示する。代理応答ボタンには、例えば、「xx警備代理応答サービス」と表示されてもよい。
【0289】
ユーザは、ドアホン親機3のタッチパネル3aに表示されたドアホン子機2の映像を見て、警備会社に代理応答を依頼するか否かを判断できる。ユーザは、警備会社に代理応答を依頼する場合、ドアホン親機3のタッチパネル3aに表示された代理応答ボタンを押下する。ユーザは、例えば、サングラスやマスクをした訪問者を不審者と判断した場合、ドアホン親機3のタッチパネル3aに表示された代理応答ボタンを押下する。
【0290】
(動作4)
ドアホン親機3は、タッチパネル3aに表示された代理応答ボタンが押下されると、警備会社の警備サーバに接続する。これにより、警備サーバに接続された端末を操作するオペレータは、
図24Dに示すように、ドアホン子機2のカメラ2cが撮影する映像を見ながら、ドアホン子機2の音声装置2bを介して、訪問者と通話できる。
【0291】
図25は、ドアホンシステム1の動作例を示したシーケンス図である。ドアホン親機3の制御部51は、タッチパネル3aを介して、ユーザから、警備サービス(代理応答サービス)の依頼を受付ける(S151)。
【0292】
ドアホン親機3の制御部51は、S151にて警備サービスの依頼を受付けると、ネットワーク7を介して、警備会社の警備サーバにアクセスし、警備サービスの依頼を示す情報を送信する(S152)。
【0293】
警備サーバは、S152にて送信された警備サービス依頼を示す情報の受信に応じて、警備サービス依頼受信完了を示す情報をドアホン親機3に通知する(S153)。
【0294】
ドアホン親機3の制御部51は、S153にて送信された警備サービス依頼受信完了を示す情報の受信に応じて、サービス情報をドアホン子機2に送信する(S154)。サービス情報には、例えば、代理応答サービスの開始を示す情報が含まれてもよい。サービス情報には、ユーザが依頼した代理応答サービスの内容に関連するボタンの画像データが含まれてもよい。例えば、「xx警備」の案内文字を含むボタン画像の画像データが含まれてもよい。「xx」は、警備会社の名前であってもよい。また、警備会社のロゴを含むボタン画像の画像データが含まれてもよい。
【0295】
ドアホン子機2の制御部31は、S154にて送信されたサービス情報を記憶部32に記憶する(S155)。
【0296】
訪問者が建物A1に来訪する(X151)。
【0297】
ドアホン子機2の制御部31は、センサ2dから出力される信号に基づいて、訪問者の来訪を検知する(S152)。
【0298】
ドアホン子機2の制御部31は、S155にて記憶したサービス情報に基づいて、例えば、「xx警備」の案内文字を含む呼び鈴のボタンをタッチパネル2aに表示する(S157)。すなわち、ドアホン子機2の制御部31は、代理応答サービスに関連する、呼び鈴を鳴らすためのボタンをタッチパネル2aに表示する。
【0299】
訪問者は、ドアホン子機2のタッチパネル2aに表示された代理応答サービスに関連するボタンを押下する(X152)。
【0300】
ドアホン子機2の制御部31は、X152でのボタン押下に応じて、呼び出し通知の情報(押下信号)と、カメラ2cが撮影する映像の映像データとをドアホン親機3に送信する(S158)。
【0301】
ドアホン親機3の制御部51は、S158にて送信された呼び出し通知の情報の受信に応じて、音声装置3bから呼び鈴の音を出力する(S159)。また、ドアホン親機3の制御部51は、S158にて送信された呼び出し通知の情報の受信に応じて、警備会社に代理応答を要求するボタン画像(例えば、
図24Cで説明した代理応答ボタンの画像)をタッチパネル3aに表示する(S159)。また、ドアホン親機3の制御部51は、S158にて送信された映像データの映像をタッチパネル3aに表示する(S159)。また、ドアホン親機3の制御部51は、S158にて送信された映像データの映像を記憶部52に録画する(S159)。
【0302】
ここで、ユーザは、X159にてドアホン親機3のタッチパネル3aに表示された訪問者を見て不審者と判断し、ドアホン親機3のタッチパネル3aに表示された代理応答を要求するボタンを押下する。
【0303】
ドアホン親機3の制御部51は、タッチパネル3aを介して、ユーザから、代理応答を要求するボタンの押下を受付ける(S160)。
【0304】
ドアホン親機3の制御部51は、X160でのボタンの押下に応じて、警備サーバに対し、代理応答要求を示す情報(代理応答要求信号)を送信する(S161)。
【0305】
警備サーバは、S161にて送信された代理応答要求を示す情報の受信に応じて、オペレータによる代理応答サービスを開始する(S162)。例えば、警備サーバは、ドアホン子機2とオペレータの端末との間のビデオ通話を可能にする(S163)。ドアホン子機2のカメラ2cが撮影する映像の映像データは、ドアホン親機3を介して、オペレータの端末に送信される。
【0306】
ドアホン親機3は、ドアホン子機2と警備サーバとの間のビデオ通話が終了すると、映像データの記憶部52への録画を停止する(S164)。
【0307】
以上説明したように、ドアホン子機2は、ドアホン親機3が警備業者の警備サービスを受ける操作をユーザから受け付けた場合、警備サービスに関連したボタン画像(例えば、
図24Bで説明した呼び鈴のボタン画像)を表示するタッチパネル2aと、ボタン画像が訪問者によって押下された場合、押下信号(例えば、
図25のS158の呼び出し通知の情報)をドアホン親機3に送信する制御部31と、を有する。ドアホン親機3は、ドアホン子機2から送信される押下信号を受信する通信部53と、押下信号の受信に応じて、警備業者のサービスを要求するための要求ボタン画像(例えば、
図24Cで説明した代理応答ボタンの画像)を表示するタッチパネル3aと、を有する。
【0308】
これにより、ユーザは、ドアホン親機3から警備会社に警備サービスを要求できる。例えば、ユーザは、ドアホン子機2からの呼び出しに対し、警備業者による代理応答サービスを受けたい場合、ドアホン親機3のタッチパネル3aに表示される要求ボタン画像を押下すればよい。
【0309】
(変形例1)
上記の第4の実施の形態では、ドアホン親機3は、ユーザからの操作に応じて、代理応答要求を警備サーバに対して行う。例えば、ドアホン親機3は、
図25のS160にて、ユーザから、代理応答のボタンの押下を受付けると、
図25のS161にて代理応答要求を警備サーバに送信する。
【0310】
変形例1では、ドアホン親機3は、タッチパネル3aを介して、ユーザから、代理応答のボタンの押下を受付けなくても、ドアホン子機2にて代理応答サービスに関連するボタン(例えば、
図24Bに示すボタン)が押下されると、代理応答要求を示す情報警備サーバに送信する。
【0311】
図26は、ドアホンシステム1の動作例を示したシーケンス図である。
図26において、
図25と同じ処理については同じ符号が付してある。
図26のシーケンスは、
図25のシーケンスに対し、S171~S173の処理が異なる。以下、S171~S173の処理について説明する。
【0312】
ドアホン親機3の制御部51は、ユーザから、警備サービス(代理応答サービス)の留守モードの設定を受付ける(S171)。
【0313】
ドアホン親機3の制御部51は、S158にて送信された呼び出し通知の情報の受信に応じて、音声装置3bから呼び鈴の音を出力する(S172)。また、ドアホン親機3の制御部51は、S158にて送信された映像データの映像をタッチパネル3aに表示する(S172)。また、ドアホン親機3の制御部51は、S158にて送信された映像データの映像を記憶部52に録画する(S172)。
【0314】
ドアホン親機3の制御部51は、警備サーバに対し、代理応答要求を示す情報を送信する(S173)。
【0315】
すなわち、ドアホン親機3の制御部51は、S171にて留守モードが設定されると、警備会社に代理応答を要求するボタンをタッチパネル3aに表示しない。ドアホン親機3の制御部51は、S158にて送信された呼び出し通知を示す情報を受信すると、ユーザからボタン操作を受付けることなく、警備サーバに対し、代理応答要求を送信する。つまり、ドアホン親機3の制御部51は、S158にて送信された呼び出し通知の情報を受信すると、自動で警備サーバに対し、代理応答要求を送信する。
【0316】
以上説明したように、ドアホン親機3のタッチパネル3aは、ドアホン親機3において留守モードが設定された場合、要求ボタン画像(例えば、
図24Cで説明した代理応答ボタンの画像)を表示しない。ドアホン親機3の制御部51は、S158にて送信される呼び出し通知の情報を受信すると、代理応答要求を示す情報を警備サーバに送信する。これにより、ユーザは、留守をしていても、代理応答サービスを受けることができ、建物A1の警備を強化できる。
【0317】
なお、ユーザは、実際に留守をしていなくても(建物A1に在宅していても)、ドアホン親機3に対し、留守モードの設定をしてもよい。
【0318】
(変形例2)
ドアホン親機3の制御部51は、代理応答のボタンが押下されなくても、
図25のS158の呼び出し通知の情報を受信してから一定時間が経過した場合、警備業者の警備サーバに、オペレータによる代理応答を要求する代理応答要求信号を送信してもよい。
【0319】
これにより、例えば、ユーザは、一定時間経過前に、代理応答のボタンを押下して、オペレータによる代理応答を直ちに依頼できる。また、ユーザは、代理応答のボタンを押下しなくても、一定時間経過すれば、自動的にオペレータによる代理応答を依頼できる。
【0320】
上述の実施の形態においては、各構成要素に用いる「・・・部」という表記は、「・・・回路(circuitry)」、「・・・デバイス」、「・・・ユニット」、又は、「・・・モジュール」といった他の表記に置換されてもよい。
【0321】
以上、図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかである。そのような変更例または修正例についても、本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、実施の形態における各構成要素は任意に組み合わされてよい。また、上記の各実施の形態は組み合わされてもよい。上記の各変形例は組み合わされてもよい。
【0322】
本開示はソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的に又は全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部または全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0323】
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサ又は専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。
【0324】
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【産業上の利用可能性】
【0325】
本開示は、玄関扉の近傍に配置されるドアホン子機および室内に配置されるドアホン親機を有するドアホンシステムに有用である。
【符号の説明】
【0326】
1 ドアホンシステム
2 ドアホン子機
2a タッチパネル
2b 音声装置
2c カメラ
2d センサ
3 ドアホン親機
3a タッチパネル
3b 音声装置
4 宅配ボックス
4a 電気錠
5 携帯端末
81 カメラ
91 キーフォブ