(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-10
(45)【発行日】2023-08-21
(54)【発明の名称】モップホルダ
(51)【国際特許分類】
A47L 13/258 20060101AFI20230814BHJP
A47L 13/20 20060101ALI20230814BHJP
A47L 13/24 20060101ALI20230814BHJP
【FI】
A47L13/258
A47L13/20 A
A47L13/24 A
(21)【出願番号】P 2019137586
(22)【出願日】2019-07-26
【審査請求日】2022-06-13
(73)【特許権者】
【識別番号】591276396
【氏名又は名称】株式会社サニクリーン
(73)【特許権者】
【識別番号】000133928
【氏名又は名称】株式会社テラモト
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【氏名又は名称】田中 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100130650
【氏名又は名称】鈴木 泰光
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100168099
【氏名又は名称】鈴木 伸太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100168044
【氏名又は名称】小淵 景太
(74)【代理人】
【識別番号】100200609
【氏名又は名称】齊藤 智和
(72)【発明者】
【氏名】斉藤 基
(72)【発明者】
【氏名】今井 直毅
(72)【発明者】
【氏名】江本 久夫
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】実開昭54-104175(JP,U)
【文献】特開平06-154145(JP,A)
【文献】特開2002-017640(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 13/00-13/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に延びる棒状の柄と、モップを装着するためのヘッドと、を備え、
上記ヘッドは、上記柄の下端に連結され、水平に延びる軸線周りに回動可能な連結部と、当該連結部につながり、所定の幅および長さを有する弾性変形可能な帯板部と、を含み、
上記帯板部は、上記連結部から上記軸線を挟んだ両側に延び、自然状態において各々が上方に凸となるように湾曲しつつ先端が最も下位に位置する、一対の内側湾曲部と、各々が上記内側湾曲部の先端が下方に凸となるように屈曲して平面状に延びており、上記軸線と垂直な水平方向において上記軸線から遠ざかるにつれて下方に位置するように傾斜する、一対の外側平板部と、を有
し、
上記水平方向における上記軸線から上記内側湾曲部の先端までの長さに対する上記各外側平板部の上記水平方向における寸法の割合は、1/8~1/3の範囲である、モップホルダ。
【請求項2】
上記各内側湾曲部は、上記水平方向において上記軸線から遠ざかるにつれて断面積が減少する断面積漸減部を含む、請求項1に記載のモップホルダ。
【請求項3】
上記水平方向に対して上記各外側平板部が傾斜する角度は、2~10°の範囲である、請求項1
または2に記載のモップホルダ。
【請求項4】
上記柄と上記ヘッドとが所定のロック位置にあるときに上記ヘッドおよび上記柄の相対回動を規制し、かつ上記ロック位置から上記柄あるいは上記ヘッドの回動操作によって弾性的に相対回動が許容される、ロック機構をさらに備える、請求項1ないし
3のいずれかに記載のモップホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば床面などを払拭するためのモップを保持するモップホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
室内の床面清掃に使用するのに適したモップホルダとして、たとえば特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載されているモップホルダは、同文献の
図1~
図3等に表されているように、柄と、モップを装着するためのヘッドとを備えている。上記ヘッドは、所定の長さおよび幅を有する弾性変形可能な第1帯状部材と、この第1帯状部材の長手方向における中央に固定される弾性変形可能な第2帯状部材と、を有する。第2帯板部材は、下端が第1帯板部材の上面に接続されて上方に延び、第1帯状部材の長手方向に間隔を隔てられた一対の起立部と、これら起立部の上部どうしをつなぐ連結部と、を備えた門型を呈し、第1帯板部材との間で閉鎖ループが形成されている。第1帯板部材は自然状態において上に凸となるように湾曲しており、柄の下端とヘッドの連結部とは所定の中心軸周りに回動可能に連結されている。
【0003】
このような構成のモップホルダによれば、ヘッドに対するモップの装着は、たとえば、第1帯板部材の両端部を、下方に撓ませながらモップ上面の袋状部に挿し込むことにより、容易に行うことができる。清掃作業の際には、柄を握りながらモップによって床面などの清掃対象物を擦ることにより、清掃対象物の汚れを拭き取ることができる。柄がヘッドに対して回動可能とされていることから、床面清掃の場合、作業者の姿勢等に合わせて柄を床面に対して傾斜させることができる。
【0004】
しかしながら、上記従来のモップホルダにおいて、ヘッドを構成する第1帯板部材および第2帯板部材が門型とされているため、柄とヘッドとの回動連結部分が床面から比較的高い位置にくる。床面に家具など(例えばソファ等)の設置物が置かれている場合、当該設置物とその直下の床面との隙間が比較的小さいと、柄を倒しても門型のヘッドを上記隙間に進入させることができず、清掃場所に制約があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、柄とヘッドとの連結部分の高さを低くし、使い勝手が良好なモップホルダを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明によって提供されるモップホルダは、上下方向に延びる棒状の柄と、モップを装着するためのヘッドと、を備え、上記ヘッドは、上記柄の下端に連結され、水平に延びる軸線周りに回動可能な連結部と、当該連結部につながり、所定の幅および長さを有する弾性変形可能な帯板部と、を含み、上記帯板部は、上記連結部から上記軸線を挟んだ両側に延び、自然状態において各々が上方に凸となるように湾曲しつつ先端が最も下位に位置する、一対の内側湾曲部と、各々が上記内側湾曲部の先端が下方に凸となるように屈曲して平面状に延びており、上記軸線と垂直な水平方向において上記軸線から遠ざかるにつれて下方に位置するように傾斜する、一対の外側平板部と、を有する。
【0009】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明に係るモップホルダの一例を示す正面図である。
【
図2】
図1に示したモップホルダの部分拡大図である。
【
図6】
図5のVI-VI線に沿う部分断面図である。
【
図7】柄とヘッドとの回動動作を説明するための
図6と同様の断面図である。
【
図8】柄とヘッドとの回動動作を説明するための
図6と同様の断面図である。
【
図9】ヘッドについて説明するための
図2と同様の図である。
【
図10】ヘッドについて説明するための
図2と同様の図である。
【
図11】ヘッドについて説明するための
図2と同様の図である。
【
図12】
図1に示したモップホルダの使用状態の一例を示す部分正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0012】
図1~
図6は、本発明に係るモップホルダの一例を示す。本実施形態のモップホルダA1は、柄1と、この柄1の下端に連結されたヘッド2と、を含む。
【0013】
柄1は、本体11および連結部材12を有する。本体11は、たとえば、合成樹脂製、木製、あるいは軽量な金属製であり、上下方向Zに延びる中実または中空の棒状である。連結部材12は、たとえば合成樹脂製であり、上端が開口した筒状部121と、この筒状部121の下端部に二股状に繋がって形成された一対の連結片122と、を有する。筒状部121には、本体11の下端が嵌合しており、これら連結部材12と本体11とが一体とされている。
【0014】
図5に示すように、各連結片122には、厚さ方向に貫通する貫通孔122aが形成されている。貫通孔122aは、所定の軸線Oxを中心とする円形である。各連結片122の外周部は、軸線Oxを中心とする略円筒形である。各連結片122の外周部には、複数の凹部122bが形成されている。各凹部122bは、連結片122の外周部において内径側に凹んだ部位である。
【0015】
図6に表れているように、本実施形態において、連結片122には、3つの凹部122bが周方向に略等間隔に設けられている。同図において正面側に位置する連結片122の凹部122bが表されるが、裏面側に位置する連結片122においても、正面側の連結片122と同様に3つの凹部122bが略等間隔に設けられる。各連結片122における3つの凹部122bは、連結片122の周方向において約90°毎に設けられる。一対の連結片122の各貫通孔122aには、ピン123およびピン124が挿通される。
【0016】
ヘッド2は、連結部21およびこの連結部21につながる帯板部22を含む。連結部21は、円板状とされており、厚さ方向において上記一対の連結片122に挟まれている。連結部21には、厚さ方向に貫通する貫通孔21aが形成されている。上記のピン123,124は、一対の連結片122の各貫通孔122aと連結部21の貫通孔21aとに挿通される。これらピン123,124は、ねじ手段によって互いに連結される。このような構成により、柄1(連結片122)とヘッド2(連結部21)とは、水平に延びる軸線Ox周りに回動可能となっている。
【0017】
図1~
図4に示すように、帯板部22は、全体として軸線Oxに沿う方向を短手方向とし、軸線Oxと垂直な水平方向Yに長手状に延びている。帯板部22は、モップを保持するものであり、一対の内側湾曲部23および一対の外側平板部24を有する。一対の内側湾曲部23は、連結部21の下端から軸線Oxを挟んだ両側に延びている。
図2に示すように、一対の内側湾曲部23は、自然状態において各々が上方に凸となるように湾曲し、先端が最も下位に位置する。一対の内側湾曲部23の各部の厚さは、略均一である。
【0018】
図3、
図4に示すように、本実施形態において、各内側湾曲部23は、断面積漸減部231を含む。断面積漸減部231は、水平方向Yにおいて軸線Oxから遠ざかるにつれて断面積が減少する部位である。具体的には、断面積漸減部231において、幅方向(軸線Oxに沿う方向X)の寸法が、水平方向Yにおいて軸線Oxから遠ざかるにつれて徐々に小さくなる。
【0019】
一対の外側平板部24は、水平方向Yにおいて一対の内側湾曲部23の外側に位置する。
図2に示すように、各外側平板部24は、内側湾曲部23の先端が下方に凸となるように屈曲しており、平面状に延びる。また、各外側平板部24は、水平方向Yにおいて軸線Oxから遠ざかるにつれて下方に位置するように傾斜している。水平方向Yに対して各外側平板部24が傾斜する角度αは、例えば2~10°の範囲である。一対の外側平板部24の各部の厚さは、略均一である。
【0020】
図2に示すように、外側平板部24の水平方向Yにおける寸法L2は、水平方向Yにおける軸線Oxから内側湾曲部23の先端までの長さL1よりも大幅に小さくされている。上記長さL1に対する上記寸法L2の割合は、例えば1/8~1/3の範囲とされる。
【0021】
図4~
図6に示すように、帯板部22(一対の内側湾曲部23)には一対の回動規制片25が設けられている。各回動規制片25は、帯板部22のうち上下方向Z視において軸線Ox近傍の適所に設けられている。帯板部22の適所には厚さ方向に貫通するスリット状の開口が形成されており、これにより回動規制片25が形成される。回動規制片25は、帯板部22の厚さ方向への荷重によって比較的容易に弾性的に撓む。
【0022】
図5、
図6に示すように、各回動規制片25の先端上面には、突起26が設けられている。突起26は、柄1の連結片122に設けられた凹部122bに係合し得る。
図6に示すように、柄1とヘッド2とが所定の回動位置(ロック位置)にあるときに、突起26が凹部122bに係合する。柄1およびヘッド2がロック位置にあるとき、ヘッド2および柄1の相対回動が規制される。
図6において、柄1は、ヘッド2から概ね直立した姿勢である。
【0023】
図6に示した状態から、柄1あるいはヘッド2に軸線Ox周りへの所定の回動操作力を与えると、回動規制片25が弾性復元力に抗して押し下げられる。そして、
図7に示すように、凹部122bと突起26との係合状態が外れて、柄1およびヘッド2の相対回動が許容される。
図7においては、柄1が
図6に示した状態から約45°傾いた状態を示す。
図7において、柄1およびヘッド2がロック位置にあるときの回動規制片25を仮想線で表す。
【0024】
図8は、柄1を直立姿勢から約90°傾けた状態を表す。ここで、回動規制片25の先端の突起26は、凹部122bに係合する。
図8において突起26が係合する凹部122bは、
図6において突起26が係合する凹部122bと異なる。
図8に示すように柄1が倒れた状態においても、柄1およびヘッド2の相対回動が規制されており、柄1およびヘッド2はロック位置にある。なお、
図6~
図8から理解されるように、柄1を
図8とは反対側に約90°傾けたときにも突起26が他の凹部122bに係合し、柄1およびヘッド2は相対回動が規制される。このとき、柄1およびヘッド2は、ロック位置にある。上述のヘッド2に設けられた回動規制片25、柄1に設けられた複数の凹部122b、および回動規制片25に設けられた突起26は、本発明で言うロック機構を構成する。
【0025】
上記構成のヘッド2は、たとえばポリアセタールなどの合成樹脂によって一体形成されたものである。また、帯板部22(内側湾曲部23および外側平板部24)は、弾性変形可能な幅寸法および厚さ寸法とされている。
【0026】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0027】
本実施形態のモップホルダA1において、ヘッド2の帯板部22は、一対の内側湾曲部23および一対の外側平板部24を有する。内側湾曲部23は、自然状態において上方に凸となるように湾曲し、先端が最も下位に位置する。外側平板部24は、内側湾曲部23の先端が下方に凸となるように屈曲して平面状に延びており、水平方向Yにおいて軸線Oxから遠ざかるにつれて下方に位置するように傾斜している(
図2参照)。このような構成によれば、柄1を介してヘッド2を床面に押し付けるように柄1に下向きの荷重を付与すると、一対の外側平板部24の両先端部が床面に接触し、当該両先端部を支点として帯板部22(一対の内側湾曲部23)が撓み変形する。そして、
図9に示すように、一対の外側平板部24の下面全体が床面に当接する。ここで、一対の外側平板部24の両先端部間の距離は比較的大きい。このため、比較的小さな荷重によって、帯板部22(一対の内側湾曲部23)は、一対の外側平板部24の両先端部を支点として弾性変形する。なお、
図9において、自然状態にあるときの内側湾曲部23および外側平板部24を仮想線で表す。
【0028】
図9に示した状態から、引き続き柄1に下向きの荷重を付与すると、一対の内側湾曲部23および一対の外側平板部24それぞれの境界部である一対の屈曲部を支点として、帯板部22(一対の内側湾曲部23)が撓み変形する。そして、
図10に示すように、帯板部22の長手方向中央下面が床面に当接する。ここで、上記一対の屈曲部間の距離は比較的小さい。このため、比較的大きな荷重によって、帯板部22(一対の内側湾曲部23)は、一対の内側湾曲部23および一対の外側平板部24それぞれの境界部である一対の屈曲部を支点として弾性変形する。
【0029】
本実施形態によれば、柄1に荷重を与えて帯板状のヘッド2を床面に押し付けていくと、段階的に付与する荷重が大きくなるようにクッション性を持たせることが可能である。このような構成によれば、モップホルダA1を用いた床面清掃時に、柄1への入力荷重を調節することで、床面の押圧力を適切に調節することが可能である。また、ヘッド2は主に板状の帯板部22によって構成される。そして、帯板部22は、上記した一対の内側湾曲部23および一対の外側平板部24を有し、具体的な形状に独自の工夫を採用することで、構造の簡素化を図りつつ、段階的なクッション性を持たせることが可能である。
【0030】
図11に示すように、モップホルダA1のヘッド2へのモップの装着は、帯板部22を撓ませて行う。帯板部22は板状であるとともに、自然状態において全体として上方に凸となるように湾曲している。このような構成によれば、帯板部22を比較的に容易に下方に撓ませることが可能である。そして、ヘッド2に対するモップの装着は、
図11の仮想線で示すように帯板部22を下方に撓ませながら、帯板部22の両端(一対の外側平板部24)をモップ5の上面両端に設けられた袋状部51に挿し込むことにより、容易に行うことができる。
【0031】
本実施形態においては、各内側湾曲部23は、水平方向Yにおいて軸線Oxから遠ざかるにつれて断面積が減少する断面積漸減部231を含む。このような構成によれば、帯板部22の両端部を下方に撓ませる操作をより簡単に行うことができ、ヘッド2に対するモップ5の装着の容易化を図るうえで好適である。
【0032】
水平方向Yにおける軸線Oxから内側湾曲部23の先端までの長さL1に対する各外側平板部24の水平方向Yにおける寸法L2の割合は、1/8~1/3である。このように外側平板部24の水平方向Yにおける寸法L2の割合を小さくしておけば、ヘッド2にモップを装着する際、一対の外側平板部24を袋状部51に容易に挿し込むことが可能である。
【0033】
ヘッド2は、連結部21と、この連結部21につながる板状の帯板部22と、を具備する。このような構成によれば、床面に対する連結部21(軸線Ox)の高さを極力低く抑えることができる。これにより、
図12に示すように、床面に設置物7が置かれている場合において、設置物7とその直下の床面6との隙間が小さくても、柄1を十分に傾斜させることにより、柄1が設置物7に接触しないようにしながら設置物7の直下の床面6を効率よく拭くことが可能となる。
【0034】
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。本発明に係るモップホルダの各部の具体的な形状や材質なども、上記実施形態に限定されるものではない。
【0035】
本開示にかかるモップホルダは、以下の付記に関する構成を含む。
[付記1]
上下方向に延びる棒状の柄と、モップを装着するためのヘッドと、を備え、
上記ヘッドは、上記柄の下端に連結され、水平に延びる軸線周りに回動可能な連結部と、当該連結部につながり、所定の幅および長さを有する弾性変形可能な帯板部と、を含み、
上記帯板部は、上記連結部から上記軸線を挟んだ両側に延び、自然状態において各々が上方に凸となるように湾曲しつつ先端が最も下位に位置する、一対の内側湾曲部と、各々が上記内側湾曲部の先端が下方に凸となるように屈曲して平面状に延びており、上記軸線と垂直な水平方向において上記軸線から遠ざかるにつれて下方に位置するように傾斜する、一対の外側平板部と、を有する、モップホルダ。
[付記2]
上記各内側湾曲部は、上記水平方向において上記軸線から遠ざかるにつれて断面積が減少する断面積漸減部を含む、付記1に記載のモップホルダ。
[付記3]
上記水平方向における上記軸線から上記内側湾曲部の先端までの長さに対する上記各外側平板部の上記水平方向における寸法の割合は、1/8~1/3の範囲である、付記1または2に記載のモップホルダ。
[付記4]
上記水平方向に対して上記各外側平板部が傾斜する角度は、2~10°の範囲である、付記1ないし3のいずれかに記載のモップホルダ。
[付記5]
上記柄と上記ヘッドとが所定のロック位置にあるときに上記ヘッドおよび上記柄の相対回動を規制し、かつ上記ロック位置から上記柄あるいは上記ヘッドの回動操作によって弾性的に相対回動が許容される、ロック機構をさらに備える、付記1ないし4のいずれかに記載のモップホルダ。
[付記6]
上記ロック機構は、上記ヘッドに設けられた弾性変形可能な回動規制片と、上記柄および上記回動規制片のうちの一方に設けられた突起と、上記柄および上記回動規制片のうちの他方に設けられ、上記突起が係合し得る凹部と、を有し、
上記柄および上記ヘッドが上記ロック位置にあるときに上記突起が上記凹部に係合する、付記5に記載のモップホルダ。
[付記7]
一定方向に延びる棒状の柄と、
上記柄の先端において所定の軸線周りに回動可能に連結され、モップを装着するためのヘッドと、
上記柄と上記ヘッドとが所定のロック位置にあるときに上記ヘッドおよび上記柄の相対回動を規制し、かつ上記ロック位置から上記柄あるいは上記ヘッドの回動操作によって弾性的に相対回動が許容される、ロック機構と、を備える、モップホルダ。
[付記8]
上記ロック機構は、上記ヘッドに設けられた弾性変形可能な回動規制片と、上記柄および上記回動規制片のうちの一方に設けられた突起と、上記柄および上記回動規制片のうちの他方に設けられ、上記突起が係合し得る凹部と、を有し、
上記柄および上記ヘッドが上記ロック位置にあるときに上記突起が上記凹部に係合する、付記7に記載のモップホルダ。
【符号の説明】
【0036】
A1 モップホルダ
1 柄
11 本体
12 連結部材
121 筒状部
122 連結片
122a 貫通孔
122b 凹部(ロック機構)
123,124 ピン
2 ヘッド
21 連結部
21a 貫通孔
22 帯板部
23 内側湾曲部
231 断面積漸減部
24 外側平板部
25 回動規制片(ロック機構)
26 突起(ロック機構)
5 モップ
51 袋状部
6 床面
7 設置物
L1 長さ(水平方向における軸線から内側湾曲部の先端までの長さ)
L2 寸法(各外側平板部の水平方向における寸法)
Ox 軸線
X 方向(軸線に沿う方向)
Y 水平方向
Z 上下方向
α 角度